JP2015216256A - 搬送パレット、プリント基板製造装置およびプリント基板製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】プリント基板の製造不良を低減または防止する搬送パレット、プリント基板製造装置およびプリント基板製造方法を提供する。【解決手段】搬送パレット100は、表示パネルを駆動するドライバー素子群に信号群を供給するプリント基板への部品のはんだ付けに用いられる金属製のパレット本体101と、前記パレット本体の第1の領域A1であって前記プリント基板の外形に相当する第1の領域内に分散配置され、前記プリント基板を取り外すための複数の貫通孔103と、前記第1の領域内の第2の領域A2に形成され、前記プリント基板を粘着するための粘着材102とを備える。【選択図】図3

Description

プリント基板に回路部品を実装する工程で用いられる搬送パレット、プリント基板製造装置およびプリント基板製造方法に関する。
一般に、クリーム状のはんだを用いてプリント基板上に回路部品を実装する工程は、プリント基板へのクリーム状のはんだ印刷、回路部品の貼り付け、およびリフロー(加熱および冷却)等の一連の処理を有する。このとき、プリント基板は、搬送路を搬送されながら一連の処理を順に受ける。
特許文献1は、可撓性を有する回路基板であるFPC(Flexible Printed Circuit)をパレットに粘着することによって、通常の回路基板と同様に取り扱うことを開示している。
特開2006−186498号公報
しかしながら、表示パネルの薄型化および大型化に伴い、表示パネル用のプリント基板の薄型化および大型化が進んでいる。薄型かつ大型のプリント基板は、プリント基板に回路部品を実装する工程において製造不良が発生し易いという問題がある。
本開示は、プリント基板の製造不良を低減または防止する搬送パレット、プリント基板製造装置およびプリント基板製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため本開示に係る搬送パレットは、表示パネルを駆動するドライバー素子群に信号群を供給するプリント基板への部品実装に用いられる金属製のパレット本体と、前記パレット本体の第1の領域であって前記プリント基板の外形に相当する第1の領域内に分散配置され、前記プリント基板を取り外すための複数の貫通孔と、前記第1の領域内の第2の領域に形成され、前記プリント基板を粘着するための粘着材とを備える。
また、本開示に係るプリント基板製造装置は、上記の搬送パレットと、前記搬送パレットの前記複数の貫通孔に対応する位置に配置された複数の凸部を持つ取り外し治具とを備える。
また、本開示に係る製造方法は、表示パネルを駆動するドライバー素子群に信号群を供給するプリント基板に部品を実装する製造方法であって、パレット本体の第1の領域であって前記プリント基板の外形に相当する第1の領域に複数の貫通孔を分散して形成するステップと、金属製のパレット本体の前記第1の領域内の第2の領域に粘着材を形成するステップと、前記パレット本体の前記第1の領域に前記プリント基板を粘着するステップと、前記パレット本体に粘着された前記プリント基板にクリーム状のはんだを印刷し、部品を貼り付け、前記はんだを溶融するリフロー槽を搬送するステップと、前記複数の貫通孔に対応する複数の凸部を持つ治具に重ねることによって前記パレット本体から前記プリント基板を取り外すステップとを有する。
本開示によれば、プリント基板の製造不良を低減または防止する搬送パレット、プリント基板製造装置およびプリント基板製造方法を提供する。
実施の形態における表示パネルの構成例を示す図である。 実施の形態におけるプリント基板の構成例を示す図である。 実施の形態における搬送パレットの構成例を示す上面図である。 実施の形態における粘着材の形成パターンの一例を示す図である。 実施の形態における粘着材の形成パターンの他の一例を示す図である。 実施の形態における搬送パレットの他の構成例を示す上面図である。 実施の形態における取り外し治具の構成例を示す上面図および側面図である。 実施の形態における製造方法の一例を示すフローチャートである。
(本発明の基礎となった知見)
本発明者は、「背景技術」の欄において記載した従来の高速伝送に関し、以下の問題があることを見出した。
上述したように、薄型かつ大型のプリント基板は、プリント基板に回路部品を実装する工程において製造不良が発生し易いという問題がある。近年、表示パネルの大型化が進んでおり、例えば4k(水平画素数が約4000)テレビではさらに大型化が進む。しかも、表示パネルは、大型化だけでなく薄型化が同時に要求される。
このような表示パネルは、COF(Chip On Film)基板を介してACF(Anisotropic Conductive Film:異方性導電膜)接続されるプリント基板を有する。このプリント基板は、表示パネルの大型化および薄型化に伴って、プリント基板自身の大型化および薄型化が要求される。
通常、プリント基板に回路部品を実装する工程において、製造装置の搬送路には回路部品実装前のプリント基板が搬送され、種々の処理を経て、回路部品が実装される。しかしながら、大型かつ薄型のプリント基板では、搬送および種々の処理によってプリント基板に反りが生じ易い。プリント基板に反りが生じると、例えば、次の問題が生じる。すなわち、クリーム状のはんだの印刷において、プリント基板上の端子(パッド)にクリーム状のはんだが十分に塗布されない場合がある。そうすると、はんだ印刷後の、回路部品の貼り付けにおいて回路部品のピンとプリント基板のパッドとの間に隙間またははんだ不足が生じ易い。隙間またははんだ不足の状態でリフローすれば、はんだ付け不良が生じ易い。
そこで、本開示は、プリント基板の製造不良を低減または防止する搬送パレットおよび製造方法を提供する。
(実施の形態)
以下、適宜図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、発明者は、当業者が本開示を十分に理解するために添付図面および以下の説明を提供するのであって、これらによって特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図するものではない。
以下、図面を用いて、実施の形態を説明する。
[1.表示パネルおよびプリント基板の例]
搬送パレットの説明に先立って、搬送パレットに載置されるプリント基板を有する表示パネルと、プリント基板とについて説明する。
図1は、実施の形態における表示パネルの構成例を示す図である。図1に示す表示パネルは、表示パネル基板20、プリント回路基板10a〜10d、複数のCOF30、複数のCOF40を備える。この表示パネルは、例えば、液晶表示装置、有機EL(Electro-Luminescence)表示装置等のパネル型の表示装置に用いられる。
表示パネル基板20は、ガラス基板または樹脂基板であって半導体プロセスにより回路が形成されている。表示パネル基板20は、行列状に配置された複数の画素回路を有する表示領域21を有する。表示パネル基板20の上辺および下辺には、複数のCOF30が接続される。表示パネル基板20の左辺および右辺には、複数のCOF40が接続される。
プリント回路基板10a〜10dは、表示パネルを駆動するドライバー素子群に信号群を供給する。ここでいうドライバー素子群は、複数のCOF30上のソースドライバ31をいう。
複数のCOF30のそれぞれは、表示領域21を構成する複数の画素回路に画素信号を供給するソースドライバ31を備える。各COF30の一辺は、表示パネル基板20の上辺または下辺に接続され、対向する他辺はプリント回路基板10a〜10dのいずれかに接続される。
複数のCOF40のそれぞれは、画素回路を行単位に選択する走査を行うゲートドライバ41を備える。各COF40の一辺は、表示パネル基板20の左辺または右辺に接続される。
次に、プリント基板の構成例について説明する。
図2は、実施の形態におけるプリント基板10の構成例を示す図である。同図のプリント基板10は、分離可能に形成されたプリント回路基板10a〜10d、ダミー基板10e、10fを有する。プリント基板10の厚みは、1mm以下の薄型であり、例えば約0.5mmである。また、プリント回路基板10a〜10dそれぞれの長辺は、例えば約30cmである。プリント回路基板10a〜10dそれぞれの短辺は、例えば、4、5cmである。
プリント回路基板10a〜10dのそれぞれは、一方の長辺側と、両方の短辺側にコネクタをはんだ付けにより実装するための複数のパッド列を有する。このパッド列は例えば、30以上の1列に並ぶパッドを有する。パッド間の距離(つまりパッドのピッチ)は、例えば0.5mmであり、1mm以下の狭ピッチである。このパッド列に対応する領域をコネクタ領域(又は第3の領域A3)と呼ぶ。図1では、プリント回路基板10a〜10dのそれぞれは、一方の長辺側に2つのコネクタ領域を有し、短辺側に1つのコネクタ領域を有する。また、プリント回路基板10a〜10dのそれぞれは、一方の長辺側に、COF30とACF接続される端子群を有する。
このように、図2に示すプリント基板10は大型かつ薄型である。なお、プリント基板10は、さらに大型でさらに薄型であってもよい。
[1−1.搬送パレットの構成]
次に、プリント基板10を載置する搬送パレットの構成例について説明する。
図3は、実施の形態における搬送パレット100の構成例を示す上面図である。同図の搬送パレット100は、パレット本体101、粘着材102、複数の貫通孔103を有する。以下では、パレット本体101における、プリント基板10の外形に相当する領域、つまり、プリント基板10が載置される領域を第1の領域A1と呼ぶ。
第1の領域A1のうち、プリント基板10を粘着するための粘着材102を有する領域を第2の領域A2と呼ぶ。
プリント基板10の長辺側および短辺側に位置するコネクタをはんだ付けするための複数のパッド列のそれぞれに対応する領域を第3の領域A3と呼ぶ。パレット本体101における第3の領域A3は、プリント基板10におけるコネクタ領域に対応する。つまり、パレット本体101にプリント基板10を載置したとき、第3の領域とコネクタ領域は平面視において一致する。
パレット本体101は、プリント基板10への部品の実装(はんだ付け)工程において、プリント基板10を載置する。搬送パレット100の材質は、例えばアルミ等の金属製でよい。
粘着材102は、第2の領域A2に配置されている。第2の領域A2は、第3の領域A3を含むように設計される。これは、狭いピッチのパッド列における基板反りの影響を低減または防止するためである。例えば、はんだ印刷不良、リフローによるはんだ付け不良を低減または防止するためである。
粘着材102の材質は、耐熱性を有し、プリント基板10を十分に粘着しかつ取り外し容易なものが望ましい。例えばシリコーン、フッ素ゴム、アクリルゴム、ポリイミドシリコーン、ウレタンゴム等でよい。粘着材102は、粘着面である表面が鏡面加工により弱粘着面として形成されている。図3における粘着材102の形成パターン(つまり第2の領域A2の形成パターン)は、複数の矩形状の領域に分かれている。また、プリント基板10のコネクタ領域に対応する第3の領域A3のいずれもが、必ず第2の領域A2でカバーされている。
なお、粘着材102は、パレット本体101表面の接着層と補強層とを介して接着されてもよい。接着層は、例えば未硬化のシリコーン樹脂等により厚さ500μm以下のフィルム形に形成してもよい。補強層は、例えば樹脂フィルム、金属薄膜、ガラスクロス等を使用して厚さ50μm以下のフィルム形に形成してもよい。
また、粘着材102は、静電破壊防止の観点から導電性が好ましいが絶縁性でもよい。
複数の貫通孔103は、第1の領域内に分散配置され、プリント基板10を取り外すための孔である。プリント基板10は、たとえば、複数の貫通孔103と同じ位置に、押し出し用の突起である凸部を有する治具を、パレット本体101の裏面から押し当てることによって取り外される。
図2に示す搬送パレット100は、プリント基板10が載置されたとき、粘着材102によって粘着されるので、プリント基板10に回路部品を実装する工程において種々のストレスを受けても、プリント基板10の反りを防止または低減または防止することができる。
次に、粘着材102の形成パターンについて説明する。
図4Aは、実施の形態における粘着材102の形成パターンの一例を示す図である。また、図4Bは、実施の形態における粘着材102の形成パターンの他の一例を示す図である。図4A、図4Bは、粘着材102が形成される第2の領域A2の一部分を示している。
図4Aの形成パターンでは、粘着材102が細かい格子状に形成されている。これに対して図4Bの形成パターンでは、粘着材102が全面に形成されている。
粘着材102とプリント基板10との粘着力が相対的に強い場合は図4Aの形成パターンが望ましく、粘着力が相対的に弱い場合には図4Bの形成パターンが望ましい。また、粘着材102は、テープ状またはシート状の粘着材102をパレット本体101の表面に貼り付けることによって形成できる。
次に、搬送パレット100の他の構成例について説明する。
図5は、実施の形態における搬送パレットの他の構成例を示す上面図である。同図の搬送パレット100は、図3と比べて粘着材102の第2の領域A2の形状が異なっている。以下異なる点を中心に説明する。図3における粘着材102の第2の領域A2は複数の矩形領域に分かれている。これに対して、図5における粘着材102の第2の領域A2は、複数の矩形領域に分かれることなく1つの矩形領域になっている。たとえば、粘着材102とプリント基板10との粘着力が相対的に弱い場合は図5の形状とすることができ、粘着力が相対的に強い場合には図3の形状とすることができる。
また、図5、図3の粘着材102のいずれの形状においても、図4A、図4Bの形成パターンを選択することができる。言い換えれば、図5、図3のような第2の領域A2の形状と、図4A、図4Bの形成パターンとを組み合わせることによって、プリント基板10をパレット本体101に載置したときに適切な粘着力を得ることができる。
ここでいう、適切な粘着力は、次の(A)および(B)の2点を両立させることをいう。すなわち、(A)プリント基板10に回路部品を実装する工程において種々のストレスを受けても、プリント基板10の反りを低減または防止すること、(B)プリント基板10に回路部品を実装する工程の終了後にプリント基板10を搬送パレット100から容易に取り外せることの2点を両立させることである。
[1−2.取り外し治具の構成]
続いて、上記(B)の取り外しを実現する取り外し治具の構成例について説明する。
図6は、実施の形態における取り外し治具200の構成例を示す上面図および側面図である。同図のように取り外し治具200は治具本体201と複数の突起部203とを有する。
治具本体201は、搬送パレット100と同程度の大きさの金属製または樹脂製の板である。
複数の突起部203は、搬送パレット100の貫通孔103に対応する位置に配置され、貫通孔103の内径よりも小さい外経を持つ凸部である。突起部203の高さは数mm〜数cmでよい。複数の突起部203は、分散配置された複数の貫通孔103を通って、搬送パレット100に載置され粘着されているプリント基板10を、分散した箇所で同時に押し上げる。突起部203が分散配置されているので、押し上げるときにプリント基板10にかかるストレス(例えば局所的に曲げるストレス)を小さくしている。これにより、搬送パレット100からプリント基板10を、小さいストレスで容易に取り外すことができる。
[2.プリント基板製造方法]
以上のように構成された実施の形態における搬送パレット100および取り外し治具200を用いたプリント基板製造方法について説明する。
図7は、実施の形態における製造方法の一例を示すフローチャートである。同図においてステップS1〜S3は、搬送パレット100の製造工程を示す。ステップS4〜S7は、プリント基板10に回路部品を実装する工程を示す。
搬送パレット100の製造工程では、まず、搬送対象となるプリント基板10の外形と同程度あるいはやや大きめのパレット本体101となる金属板(例えばアルミ板)を準備する(ステップS1)。次に、プリント基板10が載置される第1の領域A1を定め、複数の貫通孔103を形成する(ステップS2)。このとき複数の貫通孔103の位置は、第3の領域(つまりコネクタ領域に対応する領域)以外の第1の領域A1内で分散するように定められる。さらに、第3の領域A3を含むように第2の領域A2を定め、第2の領域A2に粘着材102を形成する(ステップS3)。粘着材102は、予め貫通孔103を避けて形成してもよいし、貫通孔103上にも形成してから貫通孔103の部分を除去してもよい。また、ステップS2とS3を順序を入れ替えてもよい。
このようにして図3、図5に示した搬送パレット100が製造される。
プリント基板10に回路部品を実装する工程では、まず、搬送パレット100にプリント基板10を載置する(ステップS4)。このときプリント基板10を搬送パレット100に押し付けることにより十分に粘着させる。次に、プリント基板10を載置した搬送パレット100を搬送する搬送路において、プリント基板10へのはんだ印刷、部品の実装、リフローを行う(ステップS5)。はんだ印刷では、例えば、はんだ印刷機において、プリント基板10のパッド上にスリットを有するメタルマスクを用いて、クリーム状のはんだをパッド上に印刷する。部品の装着では、例えば、部品実装機によって回路部品がプリント基板10に貼り付けられる。リフローでは、リフロー炉において加熱によるはんだ溶融の後に冷却によるはんだ固化がなされる。
このようにしてプリント基板10に回路部品がはんだ付けされた後、取り外し治具200に搬送パレット100を押し付けることによって、搬送パレット100からプリント基板10を取り外す(ステップS6)。
さらに、製造対象となる全てのプリント基板10の製造が完了したか否かを判定し(ステップS7)、完了していない場合は、次のプリント基板10についてステップS4〜S6を繰り返し、完了した場合は終了する。
このように、プリント基板10に回路部品を実装する工程では、搬送パレット100にプリント基板10を載置することにより、プリント基板10の反りを低減または防止することができる。その結果、プリント基板10の製造不良(具体的にははんだ不良)を低減または防止することができる。
上記のプリント基板10に回路部品を実装する工程(ステップS4〜S6)は、はんだ印刷機、部品実装機、リフロー炉、搬送路、搬送パレット100、取り外し治具200を備えるプリント基板製造装置によってなされる。
また、ステップS6において搬送パレット100から取り外されたプリント基板10は、図2の例では4つのプリント回路基板10a〜10dに分割される。その際、ダミー基板10e、10fは破棄される。分割されたプリント回路基板10a〜10dのそれぞれは、さらに、図1に示した表示パネルの組み立て工程で用いられる。
以上説明してきたように、本開示の一態様における搬送パレット100は、表示パネルを駆動するドライバー素子群に信号群を供給するプリント基板10への部品のはんだ付けに用いられる金属製のパレット本体101と、パレット本体101の第1の領域A1であってプリント基板10の外形に相当する第1の領域A1内に分散配置され、パレット本体101からプリント基板10を取り外すための複数の貫通孔103と、第1の領域A1内の第2の領域A2に形成され、プリント基板10を粘着するための粘着材102とを備える。
これによれば、プリント基板の製造不良を低減または防止することができる。詳しくは、プリント基板の反りを低減または防止することができる。その結果、クリーム状のはんだ印刷不良(例えばはんだ不足)、はんだ不足によるはんだ付け不良を低減または防止することできる。
ここで、第2の領域A2は、プリント基板10の長辺側および短辺側に位置するコネクタをはんだ付けするための複数のパッド列に対応する複数の第3の領域A3を含むようにしてもよい。
これによれば、回路部品としてもコネクタのはんだ付け不良を低減または防止することができる。
ここで、前記複数のパッド列のそれぞれは、1列に並ぶ30個以上のパッドを有してもよい。
これによれば、複数のパッド列におけるはんだ付け不良を低減または防止することができる。
ここで、粘着材102は第2の領域A2の全面に形成されてもよい。
これによれば、粘着材自体の粘着力が比較的小さくても、プリント基板10全体を十分に粘着することができる。
ここで、粘着材102は第2の領域A2に格子状に形成されてもよい。
これによれば、パレット本体101全体に適切な粘着力を持たせることができる。
ここで、プリント基板10は、分離可能に形成された、複数の長方形のプリント回路基板10a〜10dおよび破棄されるダミー基板10e、10fを含む構成でもよい。
これによれば、複数のプリント回路基板を効率よく製造することができる。
ここで、プリント基板10の厚さは1mm以下であり、複数のプリント回路基板10a〜10dのそれぞれの長辺は30cm以上であってもよい。
ここで、複数のプリント回路基板10a〜10dのそれぞれは、COF(Chip On Film)基板にACF(Anisotropic Conductive Film)接続される端子列を長辺の近傍に有してもよい。
また、本開示の一態様におけるプリント基板製造装置は、上記の搬送パレット100と、搬送パレット100の複数の貫通孔103に対応する位置に配置された複数の凸部を持つ取り外し治具200とを備える。
また、本開示の一態様におけるプリント基板製造方法は、表示パネルを駆動するドライバー素子群に信号群を供給するためのプリント基板に部品をはんだ付けするプリント基板製造方法であって、パレット本体の第1の領域であって前記プリント基板の外形に相当する第1の領域に複数の貫通孔を分散して形成するステップと、金属製のパレット本体の前記第1の領域内の第2の領域に粘着材を形成するステップと、前記パレット本体の前記第1の領域に前記プリント基板を粘着するステップ(S4)と、前記パレット本体に粘着された前記プリント基板にクリーム状のはんだを印刷し、部品を貼り付け、前記はんだを溶融するリフロー槽を搬送するステップ(S5)と、前記複数の貫通孔に対応する複数の凸部を持つ取り外し治具に重ねることによって前記パレット本体から前記プリント基板を取り外すステップ(S6)とを有する。
これによれば、プリント基板の製造不良を低減または防止することができる。
(変形例)
以上、搬送パレット、プリント基板製造装置およびプリント基板製造方法について、実施の形態に基づいて説明したが、本開示は、この実施の形態に限定されるものではない。本開示の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態に施したものや、異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も、一つまたは複数の態様の範囲内に含まれても良い。
したがって、添付図面および詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のために必須な構成要素だけでなく、上記技術を例示するために、課題解決のためには必須でない構成要素も含まれ得る。そのため、それらの必須ではない構成要素が添付図面や詳細な説明に記載されていることをもって、直ちに、それらの必須ではない構成要素が必須であるとの認定をするべきではない。
また、上述の実施の形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、特許請求の範囲またはその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
例えば、以下のような構成とすることができる。
(1)図2では、分割可能な4枚のプリント回路基板10a〜10dを有するプリント基板10の例を示しているが、4枚に限らない。
(2)図3、図5に示した貫通孔103の形状は丸でなくてもよく、例えば矩形でもよく、細長い矩形としてもよい。この場合、図6の取り外し治具200の突起は、貫通孔103を通る形状であればよい。
(3)パレット本体101の材料は、アルミ等の金属が望ましいが、板状で反りにくい材料であれば他の材料でもよい。例えば、ガラスエポキシ樹脂等でもよい。
(4)取り外し治具200の材料も、アルミ等の金属が望ましいが、樹脂でもよい。
(5)搬送パレット100にプリント基板10を載置するときの位置決めをするために、搬送パレット100、プリント基板10に基準穴を設けてもよい。
(6)搬送パレット100の両面に部品を実装する場合は、プリント基板10の裏面の部品実装位置に露出するための窓穴をパレット本体101に設ければよい。
(7)粘着材102の粘着力が弱い場合には、搬送パレット100に取り付けたプリント基板10に対して、さらに、耐熱性の粘着テープによりプリント基板10を搬送パレット100に固定してもよい。例えば、プリント基板10の端部のうちコネクタ実装位置に近い端部を粘着テープにより固定してもよい。
(8)表示パネル用のプリント基板を製造する例について説明したが、大型かつ薄型のプリント基板であれば表示パネル用に限らない。
本開示は、プリント基板に回路部品を実装する工程で用いられる搬送パレット、プリント基板製造装置およびプリント基板製造方法に利用可能である。
10 プリント基板
10a〜10d プリント回路基板
10e、10f ダミー基板
20 表示パネル基板
21 表示領域
30、40 COF
31 ソースドライバ
41 ゲートドライバ
100 搬送パレット
101 パレット本体
102 粘着材
103 貫通孔
200 取り外し治具
201 治具本体
203 突起部
A1 第1の領域
A2 第2の領域
A3 第3の領域

Claims (10)

  1. 表示パネルを駆動するドライバー素子群に信号群を供給するプリント基板への部品のはんだ付けに用いられる金属製のパレット本体と、
    前記パレット本体の第1の領域であって前記プリント基板の外形に相当する第1の領域内に分散配置され、前記パレット本体から前記プリント基板を取り外すための複数の貫通孔と、
    前記第1の領域内の第2の領域に形成され、前記プリント基板を粘着するための粘着材とを備える
    搬送パレット。
  2. 前記第2の領域は、前記プリント基板の長辺側および短辺側に位置するコネクタをはんだ付けするための複数のパッド列に対応する複数の第3の領域を含む
    請求項1に記載の搬送パレット。
  3. 前記複数のパッド列のそれぞれは、1列に並ぶ30個以上のパッドを有する
    請求項2に記載の搬送パレット。
  4. 前記粘着材は前記第2の領域の全面に形成される
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の搬送パレット。
  5. 前記粘着材は前記第2の領域に格子状に形成される
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の搬送パレット。
  6. 前記プリント基板は、分離可能に形成された、複数の長方形のプリント回路基板および破棄されるダミー基板を含む
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の搬送パレット。
  7. 前記プリント基板の厚さは1mm以下であり、
    前記複数のプリント回路基板のそれぞれの長辺は30cm以上である
    請求項6に記載の搬送パレット。
  8. 前記複数のプリント回路基板のそれぞれは、COF(Chip On Film)基板にACF(Anisotropic Conductive Film)接続される端子列を長辺の近傍に有する
    請求項6に記載の搬送パレット。
  9. 請求項1に記載の搬送パレットと、
    前記搬送パレットの前記複数の貫通孔に対応する位置に配置された複数の凸部を持つ取り外し治具とを備える
    プリント基板製造装置。
  10. 表示パネルを駆動するドライバー素子群に信号群を供給するためのプリント基板に部品をはんだ付けするプリント基板製造方法であって、
    パレット本体の第1の領域であって前記プリント基板の外形に相当する第1の領域に複数の貫通孔を分散して形成するステップと、
    金属製のパレット本体の前記第1の領域内の第2の領域に粘着材を形成するステップと、
    前記パレット本体の前記第1の領域に前記プリント基板を粘着するステップと、
    前記パレット本体に粘着された前記プリント基板にクリーム状のはんだを印刷し、部品を貼り付け、前記はんだを溶融するリフロー槽を搬送するステップと、
    前記複数の貫通孔に対応する複数の凸部を持つ取り外し治具に重ねることによって前記パレット本体から前記プリント基板を取り外すステップとを有する
    プリント基板製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2018043611A1 (ja) * 2016-09-05 2018-03-08 シャープ株式会社 搬送具及びその搬送具を用いた有機el表示装置の製造方法
CN108490822A (zh) * 2018-02-26 2018-09-04 珠海澳米嘉电子有限公司 一种基于后机要板信号的送板机自动控制方法及其装置

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