JP2015215412A - 金属製表示パネルの製造方法及び金属製表示パネル - Google Patents
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Abstract
【課題】照射された光を透過させて装飾性を持たせるようにした金属製表示パネルに関し、浮島部分を有する文字やマークを簡単な加工で形成することができるとともに、複数の文字やマークを生産性良く形成する。【解決手段】金属板にプレス加工により該金属板の厚さより大きい深さのエンボス刻印部を金属板の裏面側から表面側に突出するように形成し、エンボス刻印部が形成された金属板の裏面に、エンボス刻印部の裏面に形成される凹部を埋めるように光透過性樹脂層を形成した後、金属板の表面側に突出しているエンボス刻印部の表面部を除去することにより、該表面部が除去された後の孔部内に光透過性樹脂層を露出させてなる装飾部を形成する。【選択図】 図3
Description
本発明は、例えば、自動車のパネルやオーディオ機器の筐体の装飾板として用いられ、文字やマーク等の彫刻部に光透過性を有し、一方の面に照射された光を彫刻部を通して他方の面に透光させることにより、文字やマークを光らせて装飾性を高めた金属製表示パネルの製造方法及び金属製表示パネルに関する。
従来より、この種の表示パネルとして、非透光性材料の一部に文字やマーク等が彫刻されるとともに、この非透光性材料に透光性材料が積層され、一方の面に照射された光を他方の面に透光させて、文字やマーク等を光らせるようにしたものが知られている。
この場合、例えば、「A」、「O」、「8」などの文字のように、閉じた環状形状で、いわゆる浮島と呼ばれる部分を有する文字やマークを形成する場合、その浮島部分が脱落しないようにする必要がある。
この場合、例えば、「A」、「O」、「8」などの文字のように、閉じた環状形状で、いわゆる浮島と呼ばれる部分を有する文字やマークを形成する場合、その浮島部分が脱落しないようにする必要がある。
このようなパネルとして、例えば、特許文献1の部分透光性板材が開示されている。この部分遮光性板材は、板厚み方向に光を透過させる、透光性樹脂よりなる透光部と、少なくとも一方の板面側が遮光性樹脂よりなり、板厚み方向に非透光性となっている遮光部とを有した部分遮光性板材であって、少なくとも一部の透光部は、板面において閉環形に延在する閉環形状(浮島形状)となっており、閉環形の透光部の内側の遮光部及び外側の遮光部を構成する遮光性樹脂同士が、透光部を横断し且つ部分遮光性板材の他方の板面から突出した遮光性樹脂よりなる橋絡部によって連続したものとされている。この場合、透光部により形成される透光表示体の下面から突出した橋絡部が切断や折断、研摩などにより除去されることにより、閉環形透光部の全体が下面に露出され、透光部より透光可能とされる。
特許文献2においては、表示しようとする形状に象った表示プレート片を基材に嵌め込み固定した象嵌表示パネルが開示されている。この表示パネルでは、光透過性素材により被着パネル基材が設けられ、この被着パネル基材に遮光性素材により形成された表示プレート片、及び遮光性塗膜層が設けられ、この遮光性塗膜層が表示プレートの外周形状に沿って取り除かれていることで、スリット状の光透過ギャップが形成されており、この光透過ギャップを光が通過することで、表示プレートの外周面を光らせ、立体的に視認させるようになっている。
しかしながら、特許文献1の部分遮光性板材においては、浮島部分を有する文字やマーク等を非透光性材料により設ける場合、浮島部分と、文字やマーク等の彫刻部分の外側とを接続するための橋絡部を設ける必要があるため、構造が複雑になるとともに、その橋絡部の切断や研摩等による除去加工も必要になり、加工が煩雑で手間がかかる。
一方、特許文献2の表示パネルにおいては、表示プレート片を被着パネル基材のパネル表面に接着することにより固定している構造であるため、この表示プレート片の固定作業が必要になり、その作業が煩雑になりやすい。
一方、特許文献2の表示パネルにおいては、表示プレート片を被着パネル基材のパネル表面に接着することにより固定している構造であるため、この表示プレート片の固定作業が必要になり、その作業が煩雑になりやすい。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、照射された光を透過させて装飾性を持たせるようにした金属製表示パネルに関し、浮島部分を有する文字やマークを簡単な加工で形成することができるとともに、複数の文字やマークを生産性良く形成することができる金属製表示パネルの製造方法及び金属製表示パネルを提供することを目的とする。
本発明の金属製表示パネルの製造方法は、金属板にプレス加工により該金属板の厚さより大きい深さのエンボス刻印部を前記金属板の裏面側から表面側に突出するように形成し、該エンボス刻印部が形成された前記金属板の裏面に、前記エンボス刻印部の裏面に形成される凹部を埋めるように光透過性樹脂層を形成した後、前記金属板の表面側に突出している前記エンボス刻印部の表面部を除去することにより、該表面部が除去された後の孔部内に前記光透過性樹脂層を露出させてなる装飾部を形成することを特徴とする。
本発明の金属製表示パネルの製造方法によると、金属板に文字やマークとなる形状にエンボス刻印部を形成し、その裏面の凹部を光透過性樹脂層の一部により埋めた状態とした後、エンボス刻印部の表面部を除去するので、除去された後に残る孔部から光透過性樹脂層が露出し、文字やマークとして浮き出た状態に形成される。この場合、浮島部分を有する文字やマーク等であっても、光透過性樹脂層により脱落することなく固定される。このため、従来技術のような浮島部分の接続のための橋絡部を裏面側に設けたり、これを切断するなどの煩雑な加工を必要とすることなく、浮島部分を有する文字やマークを簡単に形成することができる。
エンボス刻印部の表面部を除去する加工では、エンボス刻印部の周囲の金属板表面と厳密な面一状態に除去することは難しく、金属板の表面からわずかに削り残した部分(エンボス刻印部の周縁部)が突出した状態となる。このため、文字やマークの部分が縁どられた形態となり、浮き出たような外観が強調され、より立体的な装飾を施すことができる。
また、光透過性樹脂層を形成した後のエンボス刻印部の表面部を除去する作業は、金属板の表面から突出しているエンボス刻印部の表面部をバイト、帯鋸刃等で削り取ることにより行うことができ、複数箇所のエンボス刻印部の表面部の除去を一括して行うことができる。
また、光透過性樹脂層を形成した後のエンボス刻印部の表面部を除去する作業は、金属板の表面から突出しているエンボス刻印部の表面部をバイト、帯鋸刃等で削り取ることにより行うことができ、複数箇所のエンボス刻印部の表面部の除去を一括して行うことができる。
この場合、前記金属板の前記光透過性樹脂層が露出している部分の上から該金属板の表面を覆う保護層を形成することが望ましい。
このような構成とすることにより、金属板や光透過性樹脂の表面を保護することで傷等の付着を防止し、表面側の装飾性を向上させて、より美麗に仕上げることができるとともに、エンボス刻印部の周縁部の削り残しが生じていたとしても、その削り残しの部分を保護層により覆うことができ、安全である。
このような構成とすることにより、金属板や光透過性樹脂の表面を保護することで傷等の付着を防止し、表面側の装飾性を向上させて、より美麗に仕上げることができるとともに、エンボス刻印部の周縁部の削り残しが生じていたとしても、その削り残しの部分を保護層により覆うことができ、安全である。
また、本発明の金属製表示パネルは、金属板に形成した装飾用孔部の周縁部が前記金属板の表面から立ち上げられており、前記金属板の裏面に光透過性樹脂層が形成され、該光透過性樹脂層の一部が前記周縁部により囲まれた前記装飾用孔部を埋めていることを特徴とする。
装飾用孔部の周縁部が立ち上げられているので、文字やマークの部分が縁どられた形態となり、浮き出たような外観に仕上げられ、立体的な装飾を施すことができる。
この場合、前記金属板の前記周縁部により囲まれた前記装飾用孔部の上から該金属板の表面を覆う保護層が形成されていてもよい。
装飾用孔部の周縁部が立ち上げられているので、文字やマークの部分が縁どられた形態となり、浮き出たような外観に仕上げられ、立体的な装飾を施すことができる。
この場合、前記金属板の前記周縁部により囲まれた前記装飾用孔部の上から該金属板の表面を覆う保護層が形成されていてもよい。
本発明によれば、文字やマーク等の形状の装飾用孔部が光透過性樹脂層により埋められているので、金属板の片面から照射された光を文字やマーク等の装飾用孔部で透過させて、これら文字やマーク等を光らせることができ、装飾性を向上させることができるとともに、浮島部分を有する文字やマーク等を設ける場合にも、裏面側を複雑な構造にしたり、煩雑な加工を施すことなく、簡単な構造で浮島部分を脱落させずに固定することができ、しかも、文字やマーク等の形状のエンボス刻印部を形成して、その表面部を一括して除去する加工が可能であり、作業性が良い。また、孔部の周縁部を金属板の表面から突出した状態とすることにより、文字やマークの部分が浮き出た外観が強調され、より立体的な装飾を施すことができ、装飾性の高い金属製表示パネルを提供することができる。
以下、本発明の金属製表示パネルの製造方法及び金属製表示パネルの実施形態を図面を参照しながら説明する。
図1は、金属製表示パネル1の外観を示しており、図2は、その要部の断面図である。図3は、この金属製表示パネル1の製造工程を示している。図1の金属製表示パネル1は、例えば、アルミニウム、真鋳、ステンレス鋼などの金属材料からなる金属板2により形成されており、図3に示すように全体として箱型に成形されている。そして、この箱型の金属板2の天板2aに文字やマーク等の装飾部3となる孔部(装飾用孔部)4が貫通状態に形成され、また、金属板2の裏面に光透過性樹脂層5が形成され、この光透過性樹脂層5の一部が孔部4内に入り込んで金属板2の表面に露出している。また、その孔部4の周縁部6は、金属板2の表面側に立ち上がるように突出しており、光透過性樹脂層5は、その立ち上がった状態の周縁部6の先端面まで達するように孔部4内に充填されている。そして、この孔部4を含めて金属板2の表面全面を覆うように保護層7が被覆されている。この保護層7も光透過性の樹脂により形成される。
図1は、金属製表示パネル1の外観を示しており、図2は、その要部の断面図である。図3は、この金属製表示パネル1の製造工程を示している。図1の金属製表示パネル1は、例えば、アルミニウム、真鋳、ステンレス鋼などの金属材料からなる金属板2により形成されており、図3に示すように全体として箱型に成形されている。そして、この箱型の金属板2の天板2aに文字やマーク等の装飾部3となる孔部(装飾用孔部)4が貫通状態に形成され、また、金属板2の裏面に光透過性樹脂層5が形成され、この光透過性樹脂層5の一部が孔部4内に入り込んで金属板2の表面に露出している。また、その孔部4の周縁部6は、金属板2の表面側に立ち上がるように突出しており、光透過性樹脂層5は、その立ち上がった状態の周縁部6の先端面まで達するように孔部4内に充填されている。そして、この孔部4を含めて金属板2の表面全面を覆うように保護層7が被覆されている。この保護層7も光透過性の樹脂により形成される。
この金属製表示パネル1は次のようにして製造される。
まず、金属板1をプレス加工により箱型に成形するとともに、その天板2aに文字やマーク等を表すエンボス刻印部11を形成する。このエンボス刻印部11を成形するプレス装置は、図示は省略するが、その一方の型の表面に、文字やマークの形状に凹部と凸部とが形成されるとともに、これと対向する他方の型の表面に、その凹部と凸部に嵌り合う凸部と凹部とが形成されており、これら両型の間に金属板2を挟み込んだ状態にプレスすることにより、その文字やマークの形状を金属板2に成形することができる。
まず、金属板1をプレス加工により箱型に成形するとともに、その天板2aに文字やマーク等を表すエンボス刻印部11を形成する。このエンボス刻印部11を成形するプレス装置は、図示は省略するが、その一方の型の表面に、文字やマークの形状に凹部と凸部とが形成されるとともに、これと対向する他方の型の表面に、その凹部と凸部に嵌り合う凸部と凹部とが形成されており、これら両型の間に金属板2を挟み込んだ状態にプレスすることにより、その文字やマークの形状を金属板2に成形することができる。
このようにして成形されるエンボス刻印部11は、図3(a)に示すように、金属板2の裏面側に凹部12が形成され、表面側に裏面側の凹部12の形状で凸部13が形成され、全体として金属板2の裏面側から表面側に突出するように形成されている。この場合、図4に示すように、凹部12の深さは金属板2の板厚tよりわずかに大きく形成され、また、型により若干絞り加工されることから、凹部12と凸部13との側面間に形成されるエンボス刻印部11の周縁部14の厚さt1は、金属板2の板厚tよりも小さく形成されている。例えば、金属板2として、JISのA1050の板厚tが0.6mmのアルミニウム板を用い、金属板2の表面から持ち上がった状態となる凹部12の先端面までの距離Hが0.05mm〜0.1mmとし、エンボス刻印部11の周縁部14の厚さt1を0.01mm〜0.03mmとする。
そして、金属板1の裏面、つまりエンボス刻印部11の凹部12側の金属板2の全面に、後に設けられる光透過性樹脂との密着性を良くするために、プライマー(例えば、武蔵塗料株式会社製金属用2液型アクリルウレタン塗料 ハイウレックスM(M79−ライン))を塗布する。金属板2がアルミニウム板からなる場合は、プライマーを塗布する前処理として、陽極酸化皮膜処理を施しておいてもよい。
そして、金属板1の裏面、つまりエンボス刻印部11の凹部12側の金属板2の全面に、後に設けられる光透過性樹脂との密着性を良くするために、プライマー(例えば、武蔵塗料株式会社製金属用2液型アクリルウレタン塗料 ハイウレックスM(M79−ライン))を塗布する。金属板2がアルミニウム板からなる場合は、プライマーを塗布する前処理として、陽極酸化皮膜処理を施しておいてもよい。
そして、図3(b)に示すように、このプライマー層21の上に、エンボス刻印部11の凹部12を埋めるように光透過性樹脂を注入し、光透過性樹脂層5を形成する。
この光透過性樹脂層5は、透明或は半透明の樹脂材料からなり、この材料としては、例えば、透明ウレタン樹脂(例えば、ペルノックス株式会社製の2液性のMU−636A+MU636B−M)が用いられ、0.3mm〜0.6mmの塗膜厚によりエンボス刻印部11の凹部12を埋めるように設けられる。この光透過性樹脂層5は、流動状態の樹脂を凹部12内に注入しながら箱状の金属板2の内側全面に所定厚さで充填して固化することにより形成される。
この光透過性樹脂層5は、透明或は半透明の樹脂材料からなり、この材料としては、例えば、透明ウレタン樹脂(例えば、ペルノックス株式会社製の2液性のMU−636A+MU636B−M)が用いられ、0.3mm〜0.6mmの塗膜厚によりエンボス刻印部11の凹部12を埋めるように設けられる。この光透過性樹脂層5は、流動状態の樹脂を凹部12内に注入しながら箱状の金属板2の内側全面に所定厚さで充填して固化することにより形成される。
続いて、図3(c)に示すように、金属板2の表面側に突出しているエンボス刻印部11の表面部16を除去することにより、除去後に残る孔部4から光透過性樹脂層5を露出させる。このエンボス刻印部11の表面部16の除去は、バイトや帯鋸刃等でエンボス刻印部11の表面部16を図3(b)に矢印Aで示す金属板2の面方向に沿って削り取ることにより行うことができる。前述したように、エンボス刻印部11は、その裏面側の凹部12の先端面が金属板2の厚さtよりも持ち上がった状態に形成されており、この凹部12の先端面と金属板2の表面との距離Hの範囲内で金属板2の表面に沿って平行にエンボス刻印部11の表面部16を削り取る。このようにしてエンボス刻印部11の表面部16を削り取ると、金属板2の表面側に形成されていた凸部13の蓋が取れたようにして光透過性樹脂層5が露出する。エンボス刻印部11は、表面部16の除去により周縁部14のみが残る。この周縁部14が孔部4の周縁部6となり、この周縁部6により囲まれた孔部4内に光透過性樹脂層5が露出する。
このエンボス刻印部11の表面部16を除去する加工は、複数個所のエンボス刻印部11の表面部16をバイトや帯鋸刃で金属板2の面方向に沿って一括して除去することができ、作業性がよい。そして、このエンボス刻印部11の表面部16を除去すると、文字やマークが周縁部6によって縁どられ、その内側が光透過性樹脂層5からなる形態に形成される。そして、装飾部3に浮島部分3aを有する文字やマークがあっても、これら浮島部分3aが光透過性樹脂層5に固定され、脱落することなく保持される。
最後に、図3(d)に示すように、金属板2の孔部4の上から、この金属板2の表面を覆う保護層7を形成する。保護層7は、例えば、株式会社トウペ製ニューガーメット♯8800G50A主剤とニューガーメット静電用シンナー♯500Xを用い、膜厚約20μmの塗装を施すことにより設けられる。この保護層7により、金属板2表面と、孔部4内に露出している光透過性樹脂層5とを覆った状態とするので、傷等の付着から保護することができる。
このようにして製造された表示プレート1の背面側には、例えば、LED等の光源が設けられ、この光源より光が照射されたときに、光が光透過性樹脂層5を透過して文字やマーク等が光とともに浮き出すように表示される。このとき、図1における「A」、「O」における浮島部分3aも脱落せずに固定されているため、このような浮島部分3aを有する文字やマークなどについても全体が正確に表示される。
この製造方法では、前述したように金属板2に文字やマークとなる形状にエンボス刻印部11を形成し、その裏面の凹部12を光透過性樹脂層5の一部により埋めた状態とした後、エンボス刻印部11の表面部16を除去するので、浮島部分3aを有する文字やマーク等の浮島部分3aを金属板2の他の部分に接続することなく光透過性樹脂層5に一体化でき、単純な構造で文字等を正確に表すことができる。
この場合、エンボス刻印部11の周縁部14(孔部4の周縁部6)が金属板2の表面からわずかに突出した状態で残り、その孔部4内を埋めるようにして光透過性樹脂層5が露出するので、その周縁部6により文字やマークの部分が縁どられた形態となり、浮き出たような外観が強調され、より立体的な装飾を施すことができる。
また、エンボス刻印部11の表面部16を除去する作業をバイトや帯鋸刃等を用いて複数の表面部16に対して一括して行うことができるので、生産性がよい。
この場合、エンボス刻印部11の周縁部14(孔部4の周縁部6)が金属板2の表面からわずかに突出した状態で残り、その孔部4内を埋めるようにして光透過性樹脂層5が露出するので、その周縁部6により文字やマークの部分が縁どられた形態となり、浮き出たような外観が強調され、より立体的な装飾を施すことができる。
また、エンボス刻印部11の表面部16を除去する作業をバイトや帯鋸刃等を用いて複数の表面部16に対して一括して行うことができるので、生産性がよい。
また、光透過性樹脂層5に着色することにより、文字やマークの色分けも可能になる。例えば、文字部分を黄色で表現し、マーク部分を赤色で表現しようとする場合には、黄色で着色した樹脂と赤色で着色した樹脂とを準備し、エンボス刻印部を形成した箱状の金属板の内側に樹脂を充填して光透過性樹脂層5を形成する際に、文字となる領域と、マークとなる領域とを薄板などで区分けした上で、2種類の樹脂をそれぞれ注入して凝固させた後に、エンボス刻印部11の表面部16を除去する。そして、金属板2の裏側の光源から照射すると、文字部分を黄色く光らせ、マーク部分を赤く光らせることができる。
なお、本発明は、前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、光透過性を有する樹脂は、透明なもの以外にも、半透明なもの、着色したものなどを用いてもよく、裏面側から照射された光のすべてあるいは一部を表面側に透過させることができるものであればよい。
金属板を箱状に形成しておいたが、平板状の金属板の裏面に座ぐり凹部を形成し、その座ぐり凹部が形成された領域にエンボス刻印部を形成してもよい。その場合、光透過性樹脂層は、金属板の裏面全面に設けてもよいが、座ぐり凹部内のみに形成してもよい。
例えば、光透過性を有する樹脂は、透明なもの以外にも、半透明なもの、着色したものなどを用いてもよく、裏面側から照射された光のすべてあるいは一部を表面側に透過させることができるものであればよい。
金属板を箱状に形成しておいたが、平板状の金属板の裏面に座ぐり凹部を形成し、その座ぐり凹部が形成された領域にエンボス刻印部を形成してもよい。その場合、光透過性樹脂層は、金属板の裏面全面に設けてもよいが、座ぐり凹部内のみに形成してもよい。
1 金属製表示パネル
2 金属板
3 装飾部
3a 浮島部分
4 孔部(装飾用孔部)
5 光透過性樹脂層
6 周縁部
7 保護層
11 エンボス刻印部
12 凹部
13 凸部
14 周縁部
16 表面部
2 金属板
3 装飾部
3a 浮島部分
4 孔部(装飾用孔部)
5 光透過性樹脂層
6 周縁部
7 保護層
11 エンボス刻印部
12 凹部
13 凸部
14 周縁部
16 表面部
Claims (4)
- 金属板にプレス加工により該金属板の厚さより大きい深さのエンボス刻印部を前記金属板の裏面側から表面側に突出するように形成し、該エンボス刻印部が形成された前記金属板の裏面に、前記エンボス刻印部の裏面に形成される凹部を埋めるように光透過性樹脂層を形成した後、前記金属板の表面側に突出している前記エンボス刻印部の表面部を除去することにより、該表面部が除去された後の孔部内に前記光透過性樹脂層を露出させてなる装飾部を形成することを特徴とする金属製表示パネルの製造方法。
- 前記金属板の前記光透過性樹脂層が露出している部分の上から該金属板の表面を覆う保護層を形成することを特徴とする請求項1に記載の金属製表示パネルの製造方法。
- 金属板に形成した装飾用孔部の周縁部が前記金属板の表面から立ち上げられており、前記金属板の裏面に光透過性樹脂層が形成され、該光透過性樹脂層の一部が前記周縁部により囲まれた前記装飾用孔部を埋めていることを特徴とする金属製表示パネル。
- 前記金属板の前記周縁部により囲まれた前記装飾用孔部の上から該金属板の表面を覆う保護層が形成されていることを特徴とする請求項3に記載の金属製表示パネル。
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