JP2015214908A - スクリュー流体機械 - Google Patents

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豪 土屋
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Ryuichiro Yonemoto
龍一郎 米本
紘太郎 千葉
Kotaro Chiba
紘太郎 千葉
英介 加藤
Eisuke Kato
英介 加藤
浦新 昌幸
Masayuki Urashin
昌幸 浦新
笹尾 桂史
Yoshifumi Sasao
桂史 笹尾
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Abstract

【課題】スライド弁とスクリューロータとの間に形成される隙間からの漏れに起因するエネルギー損失を低減する。
【解決手段】スクリュー流体機械は、スクリューロータと、該スクリューロータを収容するためのボアを有するケーシングと、このケーシングの内面に設けられ前記スクリューロータの外周面に沿って往復移動するスライド弁17とを備えている。このスライド弁を前記スクリューロータ側へ押付けるための押圧手段と、スクリューロータの吸込側端面に対向するケーシングの吸込端面8の部分、及びスクリューロータの吐出側端面に対向するケーシングの吐出端面9の部分に設けられ、前記スクリューロータに接触しないようにスライド弁を支持するスライド弁支持部21a,21bとを備えている。
【選択図】図2

Description

本発明は、スライド弁を有するスクリュー流体機械に関し、特に、HFC系、HFO系等の冷媒、空気や二酸化炭素等の自然系冷媒及びその他の圧縮性気体を扱うスクリュー流体機械に好適なものである。
スクリュー流体機械は、冷凍空調用圧縮機や空気圧縮機として広く普及している。また冷凍空調用圧縮機としてのスクリュー流体機械は、空気調和機、チラー、冷凍機などの冷凍サイクル装置の主要構成機器であり、省エネ化を図ることは社会的要求が極めて強く、高エネルギー効率、高能力であることが益々重要になっている。
また、スクリュー流体機械では、一般に容量制御用などのためにスライド弁を設けることが知られている。この種従来技術としては特許文献1(実公昭62−40151号公報)や特許文献2(特開2004−204753号公報)に記載のものなどがある。
上記特許文献1のものには、圧縮気体容量を調整する摺動弁(スライド弁)を備えたスクリュー圧縮機が記載されている。また、この特許文献1には、ケーシングに設けた潤滑油供給通路から加圧された油を前記摺動弁の摺動面に供給するように構成したものにおいて、摺動面下面に作用する圧力がより吸入圧力に近くなるようにして、前記摺動弁が作動空間(作動室)の圧力により下方(ケーシング側)に押し付けられるようにし、これにより前記摺動弁の浮き上がりを防止して、該摺動弁がスクリューロータ外周と接触するのを防止するようにしたものが記載されている。
上記特許文献2のものにも、圧縮機の容量制御を行うためのスライドバルブ(スライド弁)を備えたスクリュー圧縮機が記載されている。また、この特許文献2には、ケーシングに、スライドバルブの外周面側に開口する第一の油通路を形成し、一方前記スライド弁には、一端が前記第一の油通路側に開口すると共に他端が雄ロータと雌ロータの噛み合い部に開口する第二の油通路を形成し、前記雄ロータと雌ロータの噛み合い部若しくは圧縮室に、圧縮性能を低下させることなく給油することができるように、スライドバルブを用いて給油制御するようにしたものが記載されている。
実公昭62−40151号公報 特開2004−204753号公報
上記特許文献1のものには、上述したように、作動室への給油を行う給油式スクリュー圧縮機における摺動弁構造、特に、前記摺動弁の浮き上がりを防止して、該摺動弁がスクリューロータ外周と接触するのを防止することについて記載されている。
上記特許文献2のものには、スクリュー圧縮機の容量制御において、雄雌ロータの噛み合い部若しくは圧縮室に、前記スライドバルブを用いて給油制御するものが記載されている。
しかし、これら特許文献1、2のものには、スライド弁(摺動弁、スライドバルブ)外周面とケーシング内面との間や、スライド弁とスクリューロータとの間から吐出側の圧縮されたガスが吸込側へ漏洩することに対する配慮がない。
即ち、スライド弁を用いる従来のスクリュー流体機械では、スライド弁とスクリューロータ(雄雌ロータ)との間、及び前記スライド弁とケーシングとの間には隙間が存在するため、圧縮した高圧ガスがこれら隙間を通じて吸込室や圧縮途中の作動室へと漏れ込んでエネルギー損失が発生し、これによりエネルギー効率の低下を引き起すという課題がある。
本発明の目的は、スライド弁とスクリューロータとの間に形成される隙間からの漏れに起因するエネルギー損失を低減することのできるスクリュー流体機械を得ることにある。
上記目的を達成するため、本発明は、スクリューロータと、該スクリューロータを収容するためのボアを有するケーシングと、このケーシングの内面に設けられ前記スクリューロータの外周面に沿って往復移動するスライド弁とを備えているスクリュー流体機械において、前記スライド弁を前記スクリューロータ側へ押付けるための押圧手段と、前記スクリューロータの吸込側端面に対向する前記ケーシングの吸込端面の部分、及び前記スクリューロータの吐出側端面に対向する前記ケーシングの吐出端面の部分に設けられ、前記スクリューロータに接触しないように前記スライド弁を支持するスライド弁支持部とを備えることを特徴とする。
本発明の他の特徴は、互いに噛み合いながら回転する雄ロータ及び雌ロータを有するスクリューロータと、前記雄ロータ及び雌ロータを収容するためのボアを有するケーシングと、このケーシングの内面に設けられ前記雄ロータ及び雌ロータの外周面に沿って往復移動するスライド弁とを備えているスクリュー流体機械において、前記スライド弁を前記スクリューロータ側へ押付けるために該スライド弁の外周側と前記ケーシング内面との間に設けられた圧力付与部と、前記スクリューロータの吸込側端面に対向する前記ケーシングの吸込端面近傍の部分、及び前記スクリューロータの吐出側端面に対向する前記ケーシングの吐出端面近傍の部分に設けられ、前記スクリューロータに接触しないように前記スライド弁を支持するスライド弁支持部とを備えることにある。
本発明によれば、スライド弁とスクリューロータとの間に形成される隙間からの漏れに起因するエネルギー損失を低減することのできるスクリュー流体機械を得ることができる効果が得られる。
本発明のスクリュー流体機械の実施例1を示す断面図。 図1のA方向から雌ロータ付近を見た断面図で、スライド弁が右端位置にある状態を示す図。 図1のA方向から雌ロータ付近を見た断面図で、スライド弁が左端位置にある状態を示す図。 図3のB−B線矢視断面図。 図4のC方向からスライド弁を見た要部平面図。 図3のG−G線矢視断面図。 本発明のスクリュー流体機械の実施例2を示す図で、図4に相当する図。 図7のD方向からケーシング内面を見た要部平面図。 本発明のスクリュー流体機械の実施例3を示す図で、図3に相当する図。 図9のE−E線矢視断面図。 図10のF方向からスライド弁を見た要部平面図。 本発明のスクリュー流体機械の実施例4を示す図で、図2に相当する図。 本発明のスクリュー流体機械の実施例5を示す図で、スクリューロータとそのボア及びスライド弁との配置関係を説明する模式図。
以下、本発明のスクリュー流体機械の具体的実施例を図面に基づいて説明する。なお、各図において、同一符号を付した部分は同一或いは相当する部分を示している。
本発明のスクリュー流体機械の実施例1を図1〜図6を用いて説明する。
まず、本実施例のスクリュー流体機械の全体構造に関して図1を用い、図2も参照しながら説明する。図1は本実施例1のスクリュー流体機械を示す断面図(水平断面図)である。
図1において、1はスクリュー流体機械で、本実施例では、前記スクリュー圧縮機1は冷凍サイクルを流れる冷媒を圧縮するスクリュー圧縮機である場合について説明する。前記スクリュー流体機械1は、圧縮部2とその駆動部3とを、ケーシング4(メインケーシング4a、吐出ケーシング4b、モータケーシング4c、吸込カバー4d、吐出カバー4e)内に収納して構成されている。モータケーシング4cの吸込側を塞ぐ吐出カバー4dには吸込口15が設けられており、この吸込口15からスクリュー流体機械1内に吸い込まれたガス冷媒は、前記モータケーシング4c内に設置されているモータ14を通過した後に、前記メインケーシング4aに形成されている吸込室10(図2参照)から、雄ロータ5と雌ロータ6を有するスクリューロータとメインケーシング4aなどにより形成される作動室へと吸い込まれる。
前記作動室に取り込まれたガス冷媒は、前記スクリューロータの回転により圧縮された後、吐出ケーシング4bやスライド弁17(図2参照)に形成されている吐出口(吐出ポート)から吐出室11に吐出されて、その後サイクロン式などの油分離器16で油を分離された後、吐出部(図示せず)からスクリュー流体機械1の外部(冷凍サイクルの冷媒配管)へと吐出される。
前記圧縮部2は、前記駆動部3に配設されている前記モータ14により駆動され、互いに噛合いながら回転する雄ロータ5及び雌ロータ6、これら雄ロータ5及び雌ロータ6を収納するメインケーシング4、前記雄ロータ5及び雌ロータ6を回転自在に軸支する軸支手段(軸受)12a,12b,13a,13bなどを備えている。前記軸支手段12aは前記雄ロータ5のロータ軸5bの吸込側を支持する2つのころ軸受で構成され、前記軸支手段12bは前記雄ロータ5のロータ軸5bの吐出側を支持するころ軸受と玉軸受で構成されている。前記軸支手段13aは前記雌ロータ6のロータ軸6bの吸込側を支持するころ軸受で構成され、前記軸支手段13bは前記雌ロータ6のロータ軸6bの吐出側を支持するころ軸受と玉軸受で構成されている。
前記雄ロータ5及び雌ロータ6の歯溝5a,6a、メインケーシング4aのボア(各ロータの径方向に相対する壁面)7、メインケーシング4aの吸込端面8、前記吐出ケーシング4bの吐出端面9及び前記スライド弁17等により複数の前記作動室が形成される。
なお、図1に示した例では、前記ケーシング4を、メインケーシング4a、吐出ケーシング4b、モータケーシング4c、吸込カバー4d及び吐出カバー4eの5つに分割している例を示したが、ケーシング4はこのような分割には限られるものではなく、分割数を増減しても良い。例えば、吸込側の前記軸支手段12a,13aを設けている前記メインケーシング4aの部分を分離して吸込ケーシングを設けるようにしても良い。
次に、このスクリュー流体機械における圧縮行程について説明する。
雄ロータ5がモータ14により回転させられるとこれと噛み合う前記雌ロータ6も回転し、これにより前記雄雌ロータ5,6などにより形成される前記作動室はスクリューロータの吸込側端部で生成されて、その後軸方向に移動しながら内容積を拡大した後、縮小に転じてロータの吐出側端部で消滅する。前記作動室は内容積拡大中にケーシングに形成された前記吸込室10と連通してガス冷媒を吸込み、作動室容積がほぼ最大の時に前記吸込室10の輪郭から外れて吸込室10を閉口し、吸込が完了する。その後、この作動室の容積の縮小により内部に閉じ込められたガス冷媒の圧縮が開始されて作動室の内圧が上昇し、更に前記作動室が軸方向に移動して圧縮が進むと、該作動室は前記吐出口を介して吐出室11に開口し、圧縮を終了して吐出を開始する。
前記スライド弁17の部分の基本構成を、図1も参照しながら、図2及び図3により説明する。図2は、図1のA方向から雌ロータ付近を見た断面図で、スライド弁が右端位置にある状態を示す図、図3は図1のA方向から雌ロータ付近を見た断面図で、スライド弁が左端位置にある状態を示す図である。
前記雄ロータ5と雌ロータ6の噛み合い部において、メインケーシング4aに形成した凹部内に収納されるスライド弁17は、ロッド18を介してピストン19と連結されており、ピストン背面空間19aの圧力を調整することにより、スライド弁17を軸方向に往復移動させることができる。なお、ピストン背面空間19aの圧力調整手段については説明を省略する。
図2及び図3に示す例では、前記スライド弁17を内部容積比調整弁(以下、単に容積比調整弁ともいう)として示しており、スライド弁17の軸方向移動により、前記作動室の内部容積比(吸込完了容積に対する吐出開始容積の比)を変更することができるように構成されている。
図2に示すスライド弁17は、最右端(吐出カバー4e側)に移動している状態を示しており、内部容積比が最も高い設定となる位置にある。前記スライド弁17の径方向外周面(雄ロータ5と雌ロータ6に対して反対側の面)には、前記メインケーシング4aの前記凹部の内面との対向する面に周方向溝17aと軸方向溝17bが形成されている。この軸方向溝17bは、メインケーシング4aに設けた給油孔20と連通するように構成されている。
図3に示すスライド弁17は、最左端(メインケーシング4a側)に移動している状態を示しており、内部容積比が最も低い設定となる位置にある。この状態でも、前記スライド弁17の外周面に設けた前記軸方向溝17bは、前記メインケーシング4aに設けた前記給油孔20と連通している。即ち、前記スライド弁17に形成した前記軸方向溝17bはメインケーシング4aの前記給油孔20と常に連通するように構成されている。
前記給油孔20を介して、概略吐出圧力となっている前記油分離器16などからの高圧油を、前記スライド弁17に設けた周方向溝17aと軸方向溝17bへ供給することにより、前記スライド弁17を前記雄雌ロータ5,6側へ押付ける押圧手段(圧力付与部)が構成されている。なお、給油孔20への給油経路についての説明は省略する。
次に、前記スライド弁17の支持部の基本構成について図6も用いて説明する。前記スライド弁17を支持するために、前記メインケーシング4aの吸込端面8部近傍には吸込端面側のスライド弁支持部21aが形成されており、更に前記メインケーシング4aの吐出端面9部近傍にも、図6にも示すように、吐出端面側のスライド弁支持部21bが形成されている。これらスライド弁支持部21a,21bは、前記スライド弁17を前記雄雌モータ5,6側に押付ける際、該スライド弁17が前記雄雌モータ5,6に接触することを防止するために設けている。
次に、本実施例の効果について図4〜図6を用いて説明する。図4は図3のB−B線矢視断面図、図5は図4のC方向からスライド弁を見た要部平面図、図6は図3のG−G線矢視断面図である。
概略吐出圧力の高圧の油を、給油孔20からスライド弁17に設けた軸方向溝17bと周方向溝17aへ供給することにより、スライド弁17をスクリューロータ(雄雌ロータ5,6)側へ押付けることができる。一方、前記スライド弁17は、図2、図3及び図6に示すように、前記スライド弁支持部21a,21bによって、前記雄雌ロータ5,6に接触しないように支持されている。
従って、前記スライド弁17は、外周面に供給される高圧油による押付けと、前記スライド弁支持部21a,21bによる支持により、前記雄雌ロータ5,6との間の隙間を最小に保つことが可能となり、この隙間が増大するのを抑制することができる。このため、前記スライド弁17と前記雄ロータ5,6との間に形成される隙間からの漏れに起因するエネルギー損失を低減することができる。
また、前記スライド弁17と前記メインケーシング4aとの相対面に、スライド弁17の軸方向溝17a及び周方向溝17bを設けて給油するように構成しているので、前記スライド弁17と前記メインケーシング4aとの相対面を油でシールすることができ、スライド弁17とメインケーシング4aとの相対面に形成される隙間からの漏れによるエネルギー損失も低減することができる。
更に、本実施例では、前記スライド弁17に軸方向溝17bを設けているので、このスライド弁17の軸方向移動に対しても、軸方向溝17bは前記給油孔20と常に連通して、前記周方向溝17aへの給油も途切れさせることがない。従って、前記スライド弁17と前記メインケーシング4aとの相対面に形成される隙間を油により常に確実にシールすることが可能となる。
なお、前記スライド弁17の前記周方向溝17aは、前記吐出端面9側に配設されるようにすれば、給油によるシール部領域をより大きくできるので、スライド弁17とメインケーシング4aとの相対面の隙間からの漏れ防止効果を一層高めることができる。
また、前記スライド弁17に形成している前記周方向溝17aと前記軸方向溝17bへの給油によるシール効果や押付け効果を調整するため、図5の点線17cで示すように、前記周方向溝17aと前記軸方向溝17bを連通するように適切な大きさの溝を設けても良く、或いは前記周方向溝17a、前記軸方向溝17b及び前記点線17cで示す溝を合わせて一つの三角形状の溝に形成しても、軸方向溝と円周方向溝の効果を同様に発揮させることができる。
なお、図5において、前記点線17cで示す溝を形成する場合には、前記軸方向溝17bに対して対称配置とするのが良い。但し、前記点線17cで示す溝や、前記周方向溝17a、前記軸方向溝17bは、図示した形状に限定されるものではなく、給油によるスライド弁17の押付け効果やシール効果を適切に調整することができる形状であればどのような形状としても良い。
また、図6において、23は前記吐出ケーシング4bに形成された軸方向の吐出口、24は前記スライド弁17の吐出側内周に形成された径方向の吐出口である。
本発明のスクリュー流体機械の実施例2を、図7及び図8を用いて説明する。図7は本発明のスクリュー流体機械の実施例2を示す図で、上記図4に相当する図、図8は図7のD方向からケーシング内面を見た要部平面図である。なお、本実施例2の説明にあたっては上述した実施例1と異なる点を中心に説明し、同一部分については説明を省略する。なお、スクリュー流体機械の全体構成については図1と同様である。
上述した実施例1では、スライド弁17のスクリューロータ側への押圧手段(圧力付与部)を、前記スライド弁17の外周面に形成した前記周方向溝17aと軸方向溝17bなどにより構成した例を説明したが、本実施例2では、図7、図8に示すように、前記スライド弁17の外周面に対面するメインケーシング4a内面に周方向溝22を形成し、この周方向溝22にメインケーシング4aに形成した給油孔20からの高圧油を導くことで、スライド弁17の押圧手段(圧力付与部)を構成するようにしたものである。
スライド弁17を雄ロータ5、雌ロータ6側へ押付ける前記押圧手段の構成について更に詳しく説明する。メインケーシング4aに設けた前記周方向溝22は、メインケーシング4aに設けた前記給油孔20と連通する位置に形成されているので、概略吐出圧力の高圧油を前記油分離器16などから前記給油孔20に導いて、この給油孔20から前記周方向溝22へ前記高圧油を供給することにより、前記スライド弁17を前記雄雌ロータ5,6側へ押付けることができる。
このように、概略吐出圧力の高圧の油を、給油孔20からメインケーシング4aに設けた周方向溝22へ供給することにより、スライド弁17を雄雌ロータ5,6側へ押付けることができる。一方、前記スライド弁17は、図2、図3及び図6に示す上記実施例1と同様に、前記スライド弁支持部21a,21bによって、前記雄雌ロータ5,6に接触しないように支持されている。
従って、前記スライド弁17は、外周面側に供給される高圧油による押付けと、前記スライド弁支持部21a,21bによる支持により、前記雄雌ロータ5,6との間の隙間を最小に保つことが可能となり、この隙間が増大するのを抑制することができる。このため、前記スライド弁17と前記雄雌ロータ5,6との間に形成される隙間からの漏れに起因するエネルギー損失を低減することができる。
また、前記スライド弁17と前記メインケーシング4aとの相対面に、前記周方向溝22を設けて給油するように構成しているので、前記スライド弁17と前記メインケーシング4aとの相対面を油でシールすることができ、スライド弁17とメインケーシング4aとの相対面に形成される隙間からの漏れによるエネルギー損失も低減することができる。
更に、本実施例2では、メインケーシング4aに前記周方向溝22を設けるようにしていることから、前記スライド弁17が軸方向に移動しても、該スライド弁外周面への給油を途切れさせることがない。従って、前記スライド弁17と前記メインケーシング4aとの相対面に形成される隙間を油により常に確実にシールすることが可能となる。
また、前述した実施例1のものでは、スライド弁17の外周面に周方向溝17aを設けているので、軸方向溝17bも必要になるが、本実施例2では軸方向溝を設ける必要がなく、スライド弁17の押付力を調整する場合に必要に応じて、軸方向溝などを設けるようにすればよい。
なお、メインケーシング4aに設けた前記周方向溝22は、より吐出端面9側に配設されるようにした方が、給油によるシール部領域をより拡大できるので、スライド弁17とメインケーシング4aとの相対面の隙間からの漏れ防止効果を一層高めることができる。
また、メインケーシング4aに設ける前記周方向溝22は円周方向に形成するものには限定されず、給油によるシール効果や押付効果が得られる形状であれば良い。従って、メインケーシング4aに設けた前記周方向溝22と、実施例1のように、スライド弁17に設けた周方向溝17aや軸方向溝17bとの組合せとしても良い。
本発明のスクリュー流体機械の実施例3について、図9〜図11を用いて説明する。図9は本発明のスクリュー流体機械の実施例3を示す図で、図3に相当する図、図10は図9のE−E線矢視断面図、図11は図10のF方向からスライド弁を見た要部平面図である。なお、本実施例3の説明にあたっては上述した実施例1と異なる点を中心に説明し、同一部分については説明を省略する。なお、スクリュー流体機械の全体構成については図1と同様である。
まず、本実施例3の基本構成について説明する。図9に示すスライド弁30は、最も左端側(吸込側)に移動している状態を示しており、スクリュー流体機械の内部容積比としては最も低い設定になっている。本実施例3においても、上記実施例1と同様に、スライド弁30の外周面(雄雌ロータ5,6とは反対側の面であってメインケーシング4aと対向する面)に周方向溝30aと軸方向溝30bとを配設している。
本実施例3が上記実施例1と異なる点は、図9〜図11に示すように、前記周方向溝30a或いは前記軸方向溝30bと、前記雄雌ロータ5,6などで形成される圧縮途中の前記作動室とを連通する連通路30cを、前記スライド弁30内部を貫通するように設けていることである。圧縮途中の前記作動室は吸込圧力と吐出圧力の中間的な圧力(中間圧)となっており、この作動室のガス(油も混合されている)を、前記連通路30cを介して前記周方向溝30a及び前記軸方向溝30bに供給できる。従って、スライド弁30の外周面とメインケーシング4a内周面とで形成される隙間に、前記中間圧を作用させることができ、これにより前記スライド弁30を雄雌ロータ5,6側へ押付けることができる。
このように、前記スライド弁30の外周面と前記メインケーシング4a内周面との間に中間圧を作用させることにより、前記スライド弁30をスクリューロータ側へ押付けることができる。一方、前記スライド弁17は、図2、図3及び図6に示す上記実施例1と同様に、前記スライド弁支持部21a,21bによって、前記雄雌ロータ5,6に接触しないように支持されている。
従って、前記スライド弁30は、その外周面側に供給される中間圧による押付けと、前記スライド弁支持部21a,21bによる支持により、前記雄雌ロータ5,6との間の隙間を最小に保つことが可能となる。このため、前記スライド弁30と前記雄雌ロータ5,6との間に形成される隙間からの漏れによるエネルギー損失も低減することができる。
また、前記スライド弁30と前記メインケーシング4との相対面の隙間に、前記作動室から中間圧のガスと油の混合物を導入することにより、前記隙間を油でシールすることができ、この隙間からの漏れによるエネルギー損失も低減することができる。
更に、本実施例においても、前記周方向溝30aを吐出端面9側に配設する方が、給油によるシール部領域を大きくでき、スライド弁30とメインケーシング4aとの隙間からの漏れ防止効果を高めることができる。
なお、スライド弁30に設ける前記周方向溝30aと軸方向溝30bは、給油によるシール効果や押付効果が得られる形状であれば良い。従って、図11の点線30dに示すように、三角形状の溝をスライド弁30の外周面に設けても良く、この場合でも同様の効果を得ることができる。前記点線30dで示す溝の形状は一例であり、軸方向溝30bに対して対称配置である必要も、直線状に構成する必要もなく、給油によるシール効果や押付効果が得られ、またそれらの効果を調整するために任意の形状を採用することが可能である。
本発明のスクリュー流体機械の実施例4を図12を用いて説明する。図12は本発明のスクリュー流体機械の実施例4を示す図で、図2に相当する図である。なお、本実施例4の説明にあたっては上述した実施例1と異なる点を中心に説明し、同一部分については説明を省略する。なお、スクリュー流体機械の全体構成については図1と同様である。
上記実施例1〜3のものでは、前記スライド弁を容積比調整弁としている例について説明したが、本実施例4では、スライド弁40を容量調整弁とした場合の例である。この容量調整弁としての前記スライド弁40は、その軸方向移動により吸込容量を変更することができる弁である。図12に示す前記スライド弁40は、最右端(吐出側)に移動している状態を示しており、前記スライド弁40の切欠き部40cが吸込室10に連通しているので、このスライド弁位置は、スクリュー流体機械の吸込容量を最小にしている状態となっている。前記スライド弁40をスクリューロータ側へ押付ける押圧手段(圧力付与部)や、スライド弁40の外周面とメインケーシング4aとの相対面の隙間を油でシールする構成、作用については、上記実施例1と同様である。
また、本実施例4においても、上記実施例1と同様に、吸込端面8側のスライド弁支持部21a、及び吐出端面9側のスライド弁支持部21bが設けられている。一方、前記スライド弁40の前記切欠き部40cを挟んで両側の内面側部分を、図12に示すように、軸方向吸込側に延長して足部40dとし、この足部40dが前記スライド弁支持部21aによって支持されるように構成されている。即ち、前記スライド弁40の軸方向移動範囲全体に亘って、スライド弁40は前記足部40dを介して常に前記スライド弁支持部21aで支持されるように構成されている。なお、前記スライド弁40の吐出側は前記スライド弁支持部21bにより、実施例1と同様に支持されている。
なお、本実施例においても、上記実施例1と同様に、概略吐出圧力の高圧の油を、給油孔20からスライド弁40に設けた軸方向溝40bと周方向溝40aへ供給することで、スライド弁17をスクリューロータ側へ押付けている。一方、前記スライド弁40は、上述したように、前記図2、図3及び図6に示したものとほぼ同様に、前記スライド弁支持部21a,21bによって、スクリューロータに接触しないように支持される。
このように構成することにより、スライド弁が容量調整弁である場合でも、上記実施例1と同様の効果を得ることができる。即ち、前記スライド弁40は、外周面に供給される高圧油による押付けと、前記スライド弁支持部21a,21bによる支持により、雄雌ロータ5,6との間の隙間を最小に保つことが可能であり、スライド弁40と雄雌ロータ5,6との間に形成される隙間からの漏れに起因するエネルギー損失を低減できる。
また、前記スライド弁40と前記メインケーシング4aとの相対面を油でシールすることができるから、スライド弁40とメインケーシング4aとの相対面に形成される隙間からの漏れによるエネルギー損失も低減することができる。
本発明のスクリュー流体機械の実施例5を図13を用いて説明する。図13は本発明のスクリュー流体機械の実施例5を示す図で、スクリューロータとそのボア及びスライド弁との配置関係を説明する模式図である。なお、本実施例5の説明にあたっては上述した実施例1と異なる点を中心に説明し、同一部分については説明を省略する。なお、スクリュー流体機械の全体構成については図1と同様である。なお、説明を分かり易くするために、図13においては、スクリューロータとボア間の隙間を実際のものより大きく表示している。
図13において、50aはスライド弁50の雄ロータ5側内径、50bは同じく雌ロータ6側内径である。51はケーシングのボア(各ロータの径方向に相対する壁面)であって前記雄ロータ5が収容される雄ロータ側ボア、52は同じく前記雌ロータ6が収容される雌ロータ側ボアである。
前記雄ロータ側ボア51は、雄ロータ5の回転軸中心53からスライド弁50の反対側にオフセットされており、この雄ロータ側ボア51の内径中心55は前記回転軸中心53から反スライド弁側に位置している。前記雌ロータ側ボア52についても同様に、雌ロータ6の回転軸中心54からスライド弁50の反対側にオフセットされており、この雌ロータ側ボア52の内径中心56は前記回転軸中心54から反スライド弁側に位置している。
50aはスライド弁50の雄ロータ側内径の部分、50bはスライド弁50の雌ロータ側内径の部分である。スライド弁50のこれら内径部分50a,50bは前記ボア51,52の一部を形成している。
51aはスライド弁50の前記雄ロータ側内径部分50aに相当する部分の雄ロータ側ボア51の仮想部分を示している。同様に、52aはスライド弁50の前記雌ロータ側内径部分50bに相当する部分の雌ロータ側ボア52の仮想部分を示している。
点線で示す51bは、雄ロータ側ボア51のボア中心55が雄ロータ5の回転軸中心53と一致するように形成した場合の想定線を示す。同様に、52bは、雌ロータ側ボア52のボア中心56が雌ロータ6の回転軸中心54と一致するように形成した場合の想定線を示している。
なお、前記スライド弁50の内径部分50a,50bは、該スライド弁50がスクリューロータ側へ押付けられた際に、前記ボア51,52の前記仮想部分51a,52aよりも、前記ロータ回転軸中心53,54側に位置しないように、配設されている。これは図2などに示す前記スライド弁支持部21a,21bを設けることにより実現できる。
なお、図13では、スライド弁50の内径部分50a,50bが、ボア51,52の前記仮想部分51a,52aと一致するように構成した例を示したが、前記内径部分50a,50bと前記仮想部分51a,52aとが一致するものに限らず、前記内径部分50a,50bの一部でも前記仮想部分51a,52aを超えてロータ回転軸中心53,54側に位置しないように構成すれば良い。
本実施例5のように構成すれば、雄雌ロータ5,6などで形成される前記作動室の圧力が高圧となる空間57の概略反対側にオフセットするように前記ボア51,52が形成されているので、圧力によるスクリューロータの変形を考慮して、ロータ5,6とボア51,52間の隙間をより小さくなるように設計することが可能となる。
このようにボア中心55,56をオフセットする場合、ボア51,52とロータ5,6との隙間が縮小する側(図13の例ではスライド弁側)は、圧力によるロータの変形で隙間が拡がる方向となるため、信頼性を確保できる範囲で極力小さな隙間となるように設計すると良い。
他の構成については上記実施例1などと同様であり、スライド弁50を雄雌ロータ5,6側に押圧する手段も備えられている。
本実施例のように、スライド弁50をスクリューロータ側に押圧する手段及び前記スライド弁支持部21a,21bを有する構成と、前記ボア51,52をオフセットする構成を組み合わせることにより、上記各実施例と同様の効果が得られる上に、信頼性を確保しつつ、スライド弁50と雄雌ロータ5,6との間に形成される隙間をより小さく保つことが可能となり、前記隙間からの漏れに起因するエネルギー損失を更に低減することができる。
上記実施例1などでは、スライド弁の外周面の隙間に導く高圧油を、油分離器16などから前記給油孔20に導く例で説明したが、前記給油孔20に導く高圧油はスライド弁を駆動するピストンの背面空間に導く高圧油を利用しても良い。
即ち、図2、図3、図12に示すように、スライド弁17,40を軸方向に稼働させるためのピストン19の背面空間19aには、該背面空間19aの圧力を調整するために、概略吐出圧力の油を用いることが多い。従って、前記ピストン背面空間19aの圧力調整をする際に使用する概略吐出圧力の油を、ケーシング4(図ではメインケーシング4a)に設けた前記給油孔20へ導く油として利用することにより、給油孔20に高圧油を導くための配管経路の構成を簡略化することができる。
なお、この場合、前記ピストン背面空間19aの圧力調整をする際に使用する高圧油の一部を分岐させて、ケーシング4に設けた給油孔20へ導く構成でも良いし、或いは前記ピストン背面空間19aの圧力調整を行った後の油を導くようにしても良い。
また、ケーシング4に設けた前記給油孔20へ高圧油を導く経路にバルブ手段を設け、オンオフを含めた高圧油の流量制御を加えることにより、給油孔20へ流入する高圧油の油量を調整して、スライド弁の円滑な軸方向動作を行わせることができると共に、前記雄雌ロータ5,6側へのスライド弁の過剰な押付を防止することもできる。
以上説明したように、本発明の各実施例に記載のものによれば、スライド弁を雄雌ロータ側へ押付け、且つスライド弁支持部によりスライド弁を支持するように構成しているので、スライド弁が雄雌ロータに接触するのを確実に防止しつつ、スライド弁と雄雌ロータとの隙間が増大するのも防止することができる。従って、圧縮された高圧ガスがこの隙間を通じて吸込室や圧縮途中の作動室へと漏れ込み、エネルギー効率が低下するのを防止してエネルギー効率の向上を図ることができる。
また、雄雌ロータ側に前記スライド弁を押し付けるために、概略吐出圧力の油や圧縮途中のガスを用いることにより、スライド弁外周側に、直接供給される概略吐出圧力の油や圧縮途中のガスに含まれる油により、前記スライド弁と前記ケーシング間の隙間を油でシールすることができる。従って、圧縮した高圧ガスがこの隙間を通じて吸込室や圧縮途中の作動室へ漏れ込んでエネルギー効率を低下させることも防止できる。
なお、本発明は上述した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。
更に、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。
1:スクリュー流体機械、2:圧縮部、3:駆動部、4:ケーシング、
4a:メインケーシング、4b:吐出ケーシング、4c:モータケーシング、
4d:吸込カバー、4e:吐出カバー、
5:雄ロータ、6:雌ロータ、5a,6a:歯溝、5b,6b:軸部、
7:ボア、8:吸込端面、9:吐出端面、10:吸込室、11:吐出室、
12a,12b:雄ロータの軸支手段、13a、13b:雌ロータの軸支手段、
14:モータ、15:吸込口、16:油分離器、
17,30,40,50:スライド弁、17a,22,30a,40a:周方向溝、
17b,30b,40b:スライド弁の軸方向溝、
18:ロッド、19:ピストン、19a:ピストンの背面空間、20:給油孔、
21a:吸込端面側のスライド弁支持部、21b:吐出端面側のスライド弁支持部、
23:軸方向の吐出口、24:径方向の吐出口、
30c:連通路、40c:切欠き部、
50a:スライド弁の雄ロータ側内径部分、50b:スライド弁の雌ロータ側内径部分、
51:雄ロータ側ボア、51a:雄ロータ側ボアの仮想部分、
52:雌ロータ側ボア、52a:雌ロータ側ボアの仮想部分、
53:雄ロータ回転軸中心、54:雌ロータ回転軸中心、
55:雄ロータ側ボア中心、56:雌ロータ側ボア中心、
57:高圧となる空間。

Claims (14)

  1. スクリューロータと、該スクリューロータを収容するためのボアを有するケーシングと、このケーシングの内面に設けられ前記スクリューロータの外周面に沿って往復移動するスライド弁とを備えているスクリュー流体機械において、
    前記スライド弁を前記スクリューロータ側へ押付けるための押圧手段と、
    前記スクリューロータの吸込側端面に対向する前記ケーシングの吸込端面の部分、及び前記スクリューロータの吐出側端面に対向する前記ケーシングの吐出端面の部分に設けられ、前記スクリューロータに接触しないように前記スライド弁を支持するスライド弁支持部と
    を備えることを特徴とするスクリュー流体機械。
  2. 互いに噛み合いながら回転する雄ロータ及び雌ロータを有するスクリューロータと、前記雄ロータ及び雌ロータを収容するためのボアを有するケーシングと、このケーシングの内面に設けられ前記雄ロータ及び雌ロータの外周面に沿って往復移動するスライド弁とを備えているスクリュー流体機械において、
    前記スライド弁を前記スクリューロータ側へ押付けるために該スライド弁の外周側と前記ケーシング内面との間に設けられた圧力付与部と、
    前記スクリューロータの吸込側端面に対向する前記ケーシングの吸込端面近傍の部分、及び前記スクリューロータの吐出側端面に対向する前記ケーシングの吐出端面近傍の部分に設けられ、前記スクリューロータに接触しないように前記スライド弁を支持するスライド弁支持部と
    を備えることを特徴とするスクリュー流体機械。
  3. 請求項2記載のスクリュー流体機械において、
    前記スライド弁支持部は、前記ケーシングの吸込端面の部分を少なくとも含む位置と、前記ケーシングの吐出端面の部分を少なくとも含む位置に設けられていることを特徴とするスクリュー流体機械。
  4. 請求項2に記載のスクリュー流体機械において、
    前記圧力付与部には、概略吐出圧力の油が付与されることを特徴とするスクリュー流体機械。
  5. 請求項4記載のスクリュー流体機械において、吐出ガスから油を分離する油分離器を備え、この油分離器で分離された高圧油を前記圧力付与部に付与することを特徴とするスクリュー流体機械。
  6. 請求項2に記載のスクリュー流体機械において、
    前記雄ロータと前記雌ロータとの噛み合いにより形成される圧縮途中の作動室と前記圧力付与部とを連通する連通路を前記スライド弁に設け、圧縮途中の作動室のガスを前記圧力付与部に導いて、前記スライド弁を前記スクリューロータ側に押付けるように構成していることを特徴とするスクリュー流体機械。
  7. 請求項4に記載のスクリュー流体機械において、
    前記圧力付与部は、前記スライド弁の反ロータ側の外周面に形成された溝部を備え、この溝部に概略吐出圧力の油が付与されることにより、前記スライド弁を前記スクリューロータ側に押付けるように構成していることを特徴とするスクリュー流体機械。
  8. 請求項4に記載のスクリュー流体機械において、
    前記圧力付与部は、前記スライド弁の外周面に対向するケーシング内面に形成された溝部を備え、この溝部に概略吐出圧力の油が付与されることにより、前記スライド弁を前記スクリューロータ側に押付けるように構成していることを特徴とするスクリュー流体機械。
  9. 請求項7に記載のスクリュー流体機械において、
    前記溝部は前記スライド弁の外周面に沿って周方向または概略周方向に形成されていることを特徴とするスクリュー流体機械。
  10. 請求項9に記載のスクリュー流体機械において、
    前記スライド弁の外周面に開口する給油孔を前記ケーシングに設け、スライド弁に形成された前記溝部は、周方向溝とこの周方向溝と連通する軸方向溝で構成され、前記軸方向溝は前記スライド弁の軸方向移動の範囲において、常に前記給油孔と連通するように構成されていることを特徴とするスクリュー流体機械。
  11. 請求項2に記載のスクリュー流体機械において、
    前記雄ロータ及び前記雌ロータの回転軸中心に対して、これらのロータを収容する前記ボアの内径中心を、前記スライド弁とは反対側にオフセットし、前記スライド弁支持部は、前記スライド弁が前記スクリューロータ側へ押圧されても、該スライド弁の内周部分が前記ボア内径より前記スクリューロータ側に位置しないように構成されていることを特徴とするスクリュー流体機械。
  12. 請求項2に記載のスクリュー流体機械において、
    前記スライド弁は、その軸方向移動により、前記雄ロータと前記雌ロータとの噛み合いにより形成される作動室の内部容積比(吸込完了容積に対する吐出開始容積の比)を変更することのできる内部容積比調整弁であることを特徴とするスクリュー流体機械。
  13. 請求項2に記載のスクリュー流体機械において、
    前記スライド弁は、その軸方向移動により、吸込容量を変更できる容量調整弁であることを特徴とするスクリュー流体機械。
  14. 請求項4に記載のスクリュー流体機械において、
    前記圧力付与部に付与される概略吐出圧力の油として、前記スライド弁の軸方向移動を制御する油の少なくとも一部を導いて用いることを特徴とするスクリュー流体機械。
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