JP2015214222A - 駐車支援装置及び駐車支援方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】利用頻度が低い駐車領域に対し、運転者が周囲状況に慣れている駐車領域への駐車と類似した駐車支援を行うことが可能な、駐車支援装置及び駐車支援方法を提供する。【解決手段】自車両周囲の路面と自車両を示す図形を含む俯瞰画像を生成し、自車両が駐車領域へ向けて後退を開始した後退開始位置と、駐車領域に停車した自車両の周囲状況を記憶しておき、現在の駐車時に、自車両の前進方向に存在する空駐車領域のうち記憶している周囲状況に類似の駐車領域を推奨駐車領域として検出し、さらに、推奨駐車領域へ向けて自車両が後退を開始する位置を示す後退開始位置図形を記憶している後退開始位置を用いて生成した後退開始位置図形を俯瞰画像に重畳させた重畳画像を表示する。【選択図】図17

Description

本発明は、運転者の駐車支援を行う駐車支援装置及び駐車支援方法に関する。
利用頻度が高い駐車領域(自宅の駐車場や契約済みの駐車場等)への駐車時の運転操作を位置情報と共に記憶しておき、利用頻度が高い駐車領域に対して記憶している運転操作を駐車時に再生する技術として、例えば、特許文献1に記載されている技術がある。
特開2006−298115号公報
しかしながら、特許文献1に記載されている技術では、駐車領域の周囲状況に関わらず、利用頻度が高く運転者が周囲状況に慣れている駐車領域と同様の運転操作を再生する。このため、利用頻度が低い駐車領域等、運転者が周囲状況に慣れていない駐車領域への駐車時に、不適切な運転操作を再生するという問題が発生するおそれがある。
本発明は、上記のような問題点に着目してなされたもので、利用頻度が低い駐車領域に対し、運転者が周囲状況に慣れている駐車領域への駐車と類似した駐車支援を行うことが可能な、駐車支援装置及び駐車支援方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、自車両が駐車領域へ向けて後退を開始する後退開始位置と、駐車領域に停車した自車両の周囲状況を記憶しておき、自車両の前進方向に存在する空駐車領域を検出する。そして、検出した空駐車領域のうち記憶している周囲状況に類似の駐車領域を検出し、検出した周囲状況に類似の駐車領域へ向けて自車両が後退を開始する位置を示す後退開始位置図形を、記憶している後退開始位置を用いて生成する。これに加え、後退開始位置図形と推奨駐車領域との相対位置関係を維持するように、自車両周囲の路面及び自車両を示す図形を含む俯瞰画像に後退開始位置図形を重畳させた重畳画像を表示する。
本発明によれば、現在の駐車時に、記憶している周囲状況に類似の空駐車領域を検出し、この検出した駐車領域へ向けた後退開始位置図形を俯瞰画像に重畳させた重畳画像を、運転者が視認可能に表示して、駐車支援を行う。
これにより、現在の駐車時に、記憶している駐車領域と周囲状況が類似の駐車領域への後退開始位置図形を表示することが可能となり、利用頻度が低い駐車領域に対し、運転者が周囲状況に慣れている駐車領域への駐車と類似した駐車支援を行うことが可能となる。
本発明の第一実施形態の駐車支援装置を備える車両の概略構成を示すブロック図である。 駐車支援コントローラの構成を示すブロック図である。 駐車支援制御実施判定部が駐車支援を行うか否かを判定する処理を示すフローチャートである。 自車両の現在位置が、駐車支援を開始する位置に達しているか否かを判定する処理を示すイメージ図である。 駐車時位置算出部の詳細な構成を示すブロック図である。 自車両が駐車領域へ向けて後退を開始した位置である後退開始位置の算出する処理を示す俯瞰図である。 駐車領域状況検出部の詳細な構成を示すブロック図である。 駐車情報記憶部の詳細な構成を示すブロック図である。 駐車時位置記憶部が後退開始位置及び最終停車位置を記憶する処理において、各位置に対応するデータを示す表である。 推奨駐車領域検出部が用いるデータベースの一例を示す図である。 推奨駐車領域検出部が推奨駐車領域を検出する処理の一例を示す俯瞰図である。 駐車時位置変換部の詳細な構成を示すブロック図である。 提示図形生成部が推奨駐車領域図形及び後退開始変換位置図形を生成する処理の一例を示す俯瞰図である。 目標軌道算出部が目標軌道を算出する処理を示す俯瞰図である。 自車両が駐車支援を開始する位置に達した状態における重畳画像を示す図である。 駐車支援を開始する位置から自車両が前進した状態における重畳画像を示す図である。 本発明の第一実施形態の駐車支援装置を用いて行なう動作のフローチャートである。 本発明の第一実施形態の駐車支援装置を用いて行なう動作において、推奨駐車領域検出部が用いるデータベース及び運転者による評価結果の一例を示す図である。 本発明の第一実施形態の変形例において、後退開始位置図形として自車両の車両前後方向前側が開口したコの字型の図形を生成した状態を示す俯瞰図である。 本発明の第一実施形態の変形例において、過去の駐車時における前進時の旋回方向と現在の駐車時に検出した前進時の旋回方向により、駐車支援を行う状態を示す俯瞰図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
(第一実施形態)
以下、本発明の第一実施形態(以下、本実施形態と記載する)について、図面を参照しつつ説明する。
(構成)
図1中に示すように、駐車支援装置1を備える車両V(自車両)は、車輪W(右前輪WFR、左前輪WFL、右後輪WRR、左後輪WRL)と、周囲画像撮像部2と、周囲障害物検出部4と、車輪速センサ6と、操舵角センサ8を備える。これに加え、車両Vは、シフトポジションセンサ10と、駐車支援システム起動スイッチ12と、ドライバ認証部14と、ナビゲーション装置16と、操舵反力モータ18と、駐車支援コントローラ20を備える。
周囲画像撮像部2は、自車両MV周囲の路面を含む画像を撮像し、撮像した各画像を用いて、複数の撮像方向に対応した個別の画像を含む情報信号(以降の説明では、「個別画像信号」と記載する場合がある)を生成する。そして、生成した個別画像信号を、駐車支援コントローラ20へ出力する。
なお、本実施形態では、一例として、周囲画像撮像部2を、前方カメラ2Fと、右側方カメラ2SRと、左側方カメラ2SLと、後方カメラ2Rを用いて形成した場合を説明する。ここで、前方カメラ2Fは、自車両MVの車両前後方向前方を撮像するカメラであり、右側方カメラ2SRは、自車両MVの右側方を撮像するカメラである。また、左側方カメラ2SLは、自車両MVの左側方を撮像するカメラであり、後方カメラ2Rは、自車両MVの車両前後方向後方を撮像するカメラである。
周囲障害物検出部4は、例えば、音波を送受信可能なソナーを用いて形成し、音波の送受信方向を自車両MVの周囲へ向けて配置する。また、周囲障害物検出部4は、自車両MVの周囲へ向けて送信して障害物等に反射した音波を受信すると、音波の送信時間及び受信時間を含む情報信号(以降の説明では、「送受信時間信号」と記載する場合がある)を、駐車支援コントローラ20へ出力する。なお、周囲障害物検出部4の構成は、ソナーに限定するものではなく、例えば、ミリ波レーダ等を用いてもよい。
なお、本実施形態では、一例として、周囲障害物検出部4を、前方ソナー4Fと、右側方ソナー4SRと、左側方ソナー4SLと、後方ソナー4Rを用いて形成した場合を説明する。ここで、前方ソナー4Fは、自車両MVの車両前後方向前方へ向けて音波を送受信するソナーであり、右側方ソナー4SRは、自車両MVの右側方へ向けて音波を送受信するソナーである。また、左側方ソナー4SLは、自車両MVの左側方へ向けて音波を送受信するソナーであり、後方ソナー4Rは、自車両MVの車両前後方向後方へ向けて音波を送受信するソナーである。
車輪速センサ6は、例えば、車輪速パルスを計測するロータリエンコーダ等のパルス発生器を用いて形成する。
また、車輪速センサ6は、各車輪Wの回転速度を検出し、この検出した回転速度を含む情報信号(以降の説明では、「車輪速信号」と記載する場合がある)を、駐車支援コントローラ20に出力する。なお、図1中では、右前輪WFRの回転速度を検出する車輪速センサ6を符号「6FR」で示し、左前輪WFLの回転速度を検出する車輪速センサ6を符号「6FL」で示す。さらに、右後輪WRRの回転速度を検出する車輪速センサ6を符号「6RR」で示し、左後輪WRLの回転速度を検出する車輪速センサ6を符号「6RL」で示す。
操舵角センサ8は、例えば、ステアリングホイール22を回転可能に支持するステアリングコラム(図示せず)に設ける。
また、操舵角センサ8は、操舵操作子であるステアリングホイール22の現在の回転角度(操舵操作量)である現在操舵角を検出する。そして、検出した現在操舵角を含む情報信号(以降の説明では、「現在操舵角信号」と記載する場合がある)を、駐車支援コントローラ20に出力する。なお、操向輪の転舵角を含む情報信号を、操舵角を示す情報として検出してもよい。
なお、操舵操作子は、運転者が回転させるステアリングホイール22に限定するものではなく、例えば、運転者が手で傾ける操作を行なうレバーとしてもよい。この場合、中立位置からのレバーの傾斜角度を、現在操舵角信号に相当する情報信号として出力する。
シフトポジションセンサ10は、シフトノブやシフトレバー等、自車両MVのシフト位置(例えば、「P」、「D」、「R」等)を変更する部材の現在位置を検出する。そして、検出した現在位置を含む情報信号(以降の説明では、「シフト位置信号」と記載する場合がある)を、駐車支援コントローラ20に出力する。
駐車支援システム起動スイッチ12は、自車両MVの運転者が操作するボタン等のスイッチであり、現在の駐車時に、後述する駐車支援を行うか否かを設定するための入力部を形成する。
なお、本実施形態では、一例として、駐車支援システム起動スイッチ12の構成を、駐車支援システム起動スイッチ12を操作する度に、駐車支援を行う設定と駐車支援を行わない設定が切り替わる構成とする。
また、駐車支援システム起動スイッチ12は、駐車支援を行う設定と駐車支援を行わない設定が切り替わると、現在の設定を含む情報信号(以降の説明では、「駐車支援システム設定状態信号」と記載する場合がある)を生成する。そして、生成した駐車支援システム設定状態信号を、駐車支援コントローラ20へ出力する。
ドライバ認証部14は、例えば、運転免許証が内蔵するIC(Integrated Circuit)チップが記憶している運転者のID情報を読み取り可能なICリーダを用いて形成する。この場合、例えば、自車両の構成を、ICリーダとエンジンのイグニッションスイッチを連動させ、ICリーダにより運転者のID情報を読み取ることにより、エンジンを始動可能な構成とする。そして、ドライバ認証部14は、ICリーダにより読み取った運転者のID情報を含む情報信号(以降の説明では、「運転者ID信号」と記載する場合がある)を、駐車支援コントローラ20に出力する。すなわち、ドライバ認証部14は、自車両の運転者を認証し、認証した運転者に固有の情報を、駐車支援コントローラ20に出力する。
なお、ドライバ認証部14の構成は、ICリーダを備える構成に限定するものではない。すなわち、例えば、自車両の構成が、運転席のシートポジションを、運転者毎に固有の位置へ変更可能である構成であれば、運転者に固有のシートポジションを検出して、運転者を特定してもよい。
また、例えば、自車両の構成を、パスワードを入力する入力端末とイグニッションスイッチを連動させ、入力端末により運転者に固有のパスワードを入力してエンジンを始動可能な構成とした場合、入力されたパスワードを用いて、運転者を特定してもよい。この場合、パスワードの入力端末に代えて、運転者の指紋を検出可能なセンサを用いてもよい。
ナビゲーション装置16は、GPS(Global Positioning System)受信機、地図データベースと、表示モニタ等を有する情報呈示装置を備え、経路探索及び経路案内等を行う装置である。
また、ナビゲーション装置16は、GPS受信機を用いて取得した自車両MVの現在位置と、地図データベースに格納された道路情報を用いて、自車両MVが走行する道路の種別や幅員等の道路情報を取得することが可能である。
また、ナビゲーション装置16は、GPS受信機を用いて取得した自車両MVの現在位置を含む情報信号(以降の説明では、「自車位置信号」と記載する場合がある)を、駐車支援コントローラ20に出力する。
情報呈示装置は、駐車支援コントローラ20からの制御信号に応じて、警報その他の呈示を音声や画像によって出力する。また、情報呈示装置は、例えば、ブザー音や音声により運転者への情報提供を行うスピーカと、画像やテキストの表示により情報提供を行う表示ユニットを備える。また、表示ユニットは、例えば、ナビゲーション装置16の表示モニタを流用してもよい。
本実施形態では、一例として、ナビゲーション装置16の表示モニタを情報呈示装置として用い、さらに、表示モニタを、画像等を表示可能であるとともに、利用者によるタッチ入力が可能な画面を有する表示デバイスを用いて形成する場合について説明する。すなわち、本実施形態では、一例として、ナビゲーション装置16が備える情報呈示装置を、タッチディスプレイ(タッチパネル)で形成した場合について説明する。
操舵反力モータ18は、駐車支援コントローラ20が出力する反力モータ駆動電流に応じて駆動するモータであり、ステアリングホイール22と共に回転するステアリングシャフト24を回転させて、ステアリングホイール22へ操舵反力を出力可能である。ここで、操舵反力モータ18がステアリングホイール22へ出力する操舵反力は、運転者がステアリングホイール22を操舵する操作方向とは反対方向へ作用する反力である。
駐車支援コントローラ20は、CPUと、ROM及びRAM等のCPU周辺部品から構成する電子制御ユニットである。なお、駐車支援コントローラ20の具体的な構成については、後述する。
(駐車支援コントローラ20の具体的な構成)
次に、図1を参照しつつ、図2を用いて、駐車支援コントローラ20の具体的な構成について説明する。
図2中に示すように、駐車支援コントローラ20は、周囲環境認識情報演算部26と、自車両車速演算部28と、操舵角演算部30と、シフトポジション演算部32と、俯瞰画像生成部34と、駐車枠検出部36を備える。これに加え、駐車支援コントローラ20は、相対距離検出部38と、障害物検出部40と、自己位置検出部42と、駐車支援用マップ生成部44と、駐車支援制御実施判定部46と、駐車時位置算出部48を備える。
また、駐車支援コントローラ20は、駐車領域状況検出部50と、駐車情報記憶部52と、推奨駐車領域検出部54と、駐車時位置変換部56と、提示図形生成部58を備える。さらに、駐車支援コントローラ20は、目標軌道算出部60と、操舵反力制御部62と、重畳画像生成部64と、画像レイアウト設定部66と、推奨駐車領域評価処理部68を備える。なお、これらの機能は、一または二以上のプログラムで構成する。
周囲環境認識情報演算部26は、周囲画像撮像部2から入力を受けた個別画像信号を用い、全てのカメラ2が撮像した画像を含む情報信号(以降の説明では、「周囲画像信号」と記載する場合がある)を、俯瞰画像生成部34へ出力する。
また、周囲環境認識情報演算部26は、周囲画像撮像部2から入力を受けた個別画像信号を用い、後方カメラ2Rが撮像した画像を含む情報信号(以降の説明では、「後方画像信号」と記載する場合がある)を、画像レイアウト設定部66へ出力する。
自車両車速演算部28は、車輪速センサ6から入力を受けた車輪速信号を用い、車輪Wの回転速度から自車両MVの速度(車速)を演算する。そして、演算した速度を含む情報信号(以降の説明では、「車速演算値信号」と記載する場合がある)を、駐車時位置算出部48と、駐車情報記憶部52と、推奨駐車領域評価処理部68と、操舵反力制御部62へ出力する。
操舵角演算部30は、操舵角センサ8から入力を受けた現在操舵角信号を用い、ステアリングホイール22の現在の回転角度から、ステアリングホイール22の中立位置からの操作量(回転角)を演算する。そして、演算した中立位置からの操作量を含む情報信号(以降の説明では、「操舵角信号」と記載する場合がある)を、駐車時位置算出部48と、駐車情報記憶部52及び操舵反力制御部62へ出力する。
シフトポジション演算部32は、シフトポジションセンサ10から入力を受けたシフト位置信号を用い、現在のシフト位置を判定する。そして、演算した現在のシフト位置を含む情報信号(以降の説明では、「現在シフト位置信号」と記載する場合がある)を、駐車時位置算出部48と、駐車情報記憶部52及び推奨駐車領域評価処理部68へ出力する。
俯瞰画像生成部34は、周囲環境認識情報演算部26から入力を受けた周囲画像信号を用い、自車両MVを示す図形を含む、自車両MVの上方から見た自車両MVの周囲の画像(俯瞰画像)を形成する。そして、形成した俯瞰画像を含む情報信号(以降の説明では、「俯瞰画像信号」と記載する場合がある)を、駐車枠検出部36と、障害物検出部40と、自己位置検出部42と、駐車支援用マップ生成部44へ出力する。これに加え、俯瞰画像生成部34は、俯瞰画像信号を、駐車時位置算出部48と、駐車情報記憶部52と、駐車領域状況検出部50と、推奨駐車領域検出部54と、操舵反力制御部62と、重畳画像生成部64へ出力する。
ここで、俯瞰画像は、例えば、各カメラ(前方カメラ2F、右側方カメラ2SR、左側方カメラ2SL、後方カメラ2R)で撮像した画像を合成して、自車両MVの上方から見た自車両MVの周囲の画像を形成する。これに加え、自車両MVの上方から見た自車両MVの周囲の画像の中心に、自車両MVを示す図形を重畳させて形成する。すなわち、俯瞰画像生成部34は、周囲画像撮像部2が撮像した画像の中央に自車両MVを示す図形を含む俯瞰画像を生成する。なお、俯瞰画像は、自車両MVの上方から見た自車両MVの周囲の画像の中心に、自車両MVを示す図形を重畳させた画像に限定するものではない。すなわち、例えば、自車両MVの上方から見た自車両MVの周囲の画像のうち、自車両MVの進行方向前側よりも進行方向後側の領域が狭い画像としてもよい。
なお、自車両MVを示す図形は、例えば、自車両MVを真上から見たデザインをCG(Computer Graphics)で作成した図形としてもよく、自車両MVを真上から撮影した画像をデータとして形成した図形でもよい。また、俯瞰画像には、例えば、路面上に表示された駐車枠の線(以降の説明では、「駐車枠線」と記載する場合がある)等の道路標示を示す画像を含む。
駐車枠検出部36は、俯瞰画像生成部34から入力を受けた俯瞰画像信号が含む俯瞰画像を用いて、駐車枠を検出する。そして、検出した駐車枠を含む情報信号(以降の説明では、「駐車枠信号」と記載する場合がある)を、駐車時位置算出部48と、駐車情報記憶部52と、駐車領域状況検出部50と、推奨駐車領域検出部54へ出力する。
ここで、駐車枠の検出は、例えば、俯瞰画像中において、自車両MVを基準として予め設定した距離や領域(エリア)内に、駐車枠線等が存在するか否かを判断して行なう。また、俯瞰画像から駐車枠線を認識する処理としては、例えば、エッジ検出等、種々の公知の方式を用いる。
相対距離検出部38は、周囲障害物検出部4から入力を受けた送受信時間信号を用いて算出したフィードバック誤差を用いて、自車両MVと、自車両MVの周囲に存在する障害物との距離である相対距離を、自車両MVの周囲に亘って検出する。そして、検出した相対距離及び方向を含む情報信号(以降の説明では、「相対距離信号」と記載する場合がある)を、障害物検出部40と、操舵反力制御部62へ出力する。
ここで、「フィードバック誤差」とは、周囲障害物検出部4における、音波の送信時間と受信時間との差であり、自車両MVと、自車両MVの周囲に存在する障害物との距離を反映する値である。
障害物検出部40は、俯瞰画像生成部34から入力を受けた俯瞰画像信号が含む俯瞰画像と、相対距離検出部38から入力を受けた相対距離信号が含む相対距離及び方向を用いて、自車両MVの周囲に存在する障害物を、自車両MVの周囲(全周)に亘って検出する。そして、検出した障害物を含む情報信号(以降の説明では、「障害物信号」と記載する場合がある)を、駐車時位置算出部48へ出力する。
自己位置検出部42は、ナビゲーション装置16から自車位置信号の入力を受け、俯瞰画像生成部34から俯瞰画像信号の入力を受けて、自車両MVの現在位置(自己位置)を検出する。そして、自車両MVの現在位置を含む情報信号(以降の説明では、「自車位置信号」と記載する場合がある)を、駐車支援用マップ生成部44と、駐車支援制御実施判定部46と、目標軌道算出部60に出力する。
駐車支援用マップ生成部44は、俯瞰画像生成部34から入力を受けた俯瞰画像信号が含む俯瞰画像と、自己位置検出部42から入力を受けた自車位置信号と、駐車領域を含む駐車領域周辺のマップを生成する。そして、生成したマップを含む情報信号(以降の説明では、「マップ信号」と記載する場合がある)を、駐車支援制御実施判定部46と、駐車時位置算出部48と、駐車情報記憶部52と、駐車領域状況検出部50と、目標軌道算出部60へ出力する。
また、駐車領域周辺のマップには、例えば、駐車領域と連続する道路、駐車領域を含むエリアに存在する建築物、駐車領域と隣接する構造物(柱等)を含む。
駐車支援制御実施判定部46は、駐車支援システム起動スイッチ12から駐車支援システム設定状態信号の入力を受け、俯瞰画像生成部34から俯瞰画像信号の入力を受け、駐車支援用マップ生成部44からマップ信号の入力を受ける。これに加え、駐車情報記憶部52が記憶している位置を取得する。
そして、駐車支援制御実施判定部46は、入力を受けた各種の情報信号が含む現在の設定、俯瞰画像、駐車領域周辺のマップと、駐車情報記憶部52が記憶している位置を用いて、駐車支援を行うか否かを判定する。なお、駐車支援制御実施判定部46が駐車支援を行うか否かを判定する処理については、後述する。さらに、駐車支援を行うか否かの判定結果を含む情報信号(以降の説明では、「駐車支援判定結果信号」と記載する場合がある)を、提示図形生成部58、目標軌道算出部60、操舵反力制御部62、重畳画像生成部64、画像レイアウト設定部66へ出力する。
また、駐車支援制御実施判定部46は、例えば、シートベルトの使用状態が装着状態から非装着状態に変化したことを検出すると、自車両MVが駐車領域に近づいたと判定し、駐車支援を行うと判定してもよい。また、例えば、パワーウインドウを開く操作を検出すると、自車両MVが駐車領域に近づいたと判定し、駐車支援を行うと判定してもよい。また、例えば、ハザードスイッチの操作として、全ての方向指示器を点灯させる操作を検出すると、自車両MVが駐車領域に近づいたと判定し、駐車支援を行うと判定してもよい。
また、駐車支援制御実施判定部46は、例えば、小さい操舵角の変化量で駐車枠へ近づく方向へ旋回して前進した後に、大きい操舵角の変化量で駐車枠から離れる方向へ旋回して前進したことを検出すると、駐車支援を行うと判定してもよい。
駐車時位置算出部48は、自車両車速演算部28から車速演算値信号の入力を受け、操舵角演算部30から操舵角信号の入力を受け、シフトポジション演算部32から現在シフト位置信号の入力を受ける。これに加え、俯瞰画像生成部34から俯瞰画像信号の入力を受け、駐車枠検出部36から駐車枠信号の入力を受け、ナビゲーション装置16から自車位置信号の入力を受ける。
そして、駐車時位置算出部48は、入力を受けた各種の情報信号を用い、自車両MVを走行させた複数箇所の位置を算出する。さらに、算出した複数箇所の位置を含む情報信号(以降の説明では、「図形表示算出位置信号」と記載する場合がある)を、駐車情報記憶部52と、駐車時位置変換部56へ出力する。なお、駐車時位置算出部48の詳細な構成と、駐車時位置算出部48が複数箇所の位置を算出する処理については、後述する。
駐車領域状況検出部50は、自車両車速演算部28から車速演算値信号の入力を受け、操舵角演算部30から操舵角信号の入力を受け、シフトポジション演算部32から現在シフト位置信号の入力を受ける。これに加え、俯瞰画像生成部34から俯瞰画像信号の入力を受け、駐車枠検出部36から駐車枠信号の入力を受け、駐車支援用マップ生成部44からマップ信号の入力を受け、ナビゲーション装置16から自車位置信号の入力を受ける。
そして、駐車領域状況検出部50は、入力を受けた各種の情報信号を用い、現在の駐車時において、複数箇所の駐車領域を有する駐車場の混雑状況と、駐車場が有する複数箇所の駐車領域のうち駐車可能な駐車領域(空駐車領域)を検出する。これに加え、駐車場が有する各駐車領域に存在する車両の有無と、駐車場が有する各駐車領域に存在する車両の車種を検出する。
なお、空駐車領域としては、例えば、自車両MVの車種が「大型車両」や「軽自動車及び大型車両を除く自動車」である場合、「軽自動車」専用の標示が設けられている駐車領域を除いて検出する。同様に、空駐車領域としては、例えば、自車両MVが身体障害者等用の車両ではない場合、障害者のための標示が設けられている駐車領域を除いて検出する。
また、駐車領域状況検出部50は、検出した各種の情報を含む情報信号(以降の説明では、「駐車領域状況信号」と記載する場合がある)を、駐車情報記憶部52及び推奨駐車領域検出部54へ出力する。なお、駐車領域状況検出部50の詳細な構成については、後述する。
駐車情報記憶部52は、自車両車速演算部28から車速演算値信号の入力を受け、操舵角演算部30から操舵角信号の入力を受け、シフトポジション演算部32から現在シフト位置信号の入力を受ける。これに加え、俯瞰画像生成部34から俯瞰画像信号の入力を受け、駐車枠検出部36から駐車枠信号の入力を受け、駐車支援用マップ生成部44からマップ信号の入力を受ける。さらに、駐車時位置算出部48から図形表示算出位置信号の入力を受け、駐車領域状況検出部50から駐車領域状況信号の入力を受け、ナビゲーション装置16から自車位置信号の入力を受ける。
そして、駐車情報記憶部52は、入力を受けた各種の情報信号を用い、駐車時に自車両MVを走行させた複数箇所の位置と、駐車時における自車両MVの走行状態を記憶する。これに加え、駐車時に駐車領域に停車した自車両MVの周囲状況と、マップ信号が含む駐車領域を含む駐車領域周辺のマップ内に表示されている建築物の出入口(建築物における出入口の位置)を記憶する。なお、駐車時に自車両MVを走行させた複数箇所の位置は、具体的には、駐車時に自車両MVが駐車領域へ向けて後退を開始した位置である後退開始位置と、駐車時に駐車領域内で自車両MVが最終的に停車した位置を示す最終停車位置である。
また、駐車情報記憶部52は、後述する蓄積指令信号の入力を受けると、上述した各種データを記憶する。
また、駐車情報記憶部52は、ドライバ認証部14から入力を受けた運転者ID信号を用い、記憶した各種情報を、駐車時に自車両MVを運転していた運転者と関連付けて記憶する。なお、駐車情報記憶部52の詳細な構成については、後述する。
また、駐車情報記憶部52は、後述する非蓄積指令信号の入力を受けると、上述した各種の記憶を消去する。
推奨駐車領域検出部54は、俯瞰画像生成部34から俯瞰画像信号の入力を受け、駐車枠検出部36から駐車枠信号の入力を受け、駐車支援用マップ生成部44からマップ信号の入力を受ける。これに加え、駐車領域状況検出部50から駐車領域状況信号の入力を受け、ナビゲーション装置16から自車位置信号の入力を受ける。
そして、推奨駐車領域検出部54は、入力を受けた各種の情報信号を用い、駐車領域状況検出部50が検出した空駐車領域のうち、駐車情報記憶部52が記憶している周囲状況に類似の駐車領域を、推奨する駐車領域として検出する。さらに、検出した推奨する駐車領域を含む情報信号(以降の説明では、「推奨駐車領域信号」と記載する場合がある)を、駐車時位置変換部56と、提示図形生成部58へ出力する。なお、推奨駐車領域検出部54が行う詳細な処理については、後述する。また、以降の説明では、推奨する駐車領域を、「推奨駐車領域」と記載する場合がある。
駐車時位置変換部56は、駐車時位置算出部48から図形表示算出位置信号の入力を受け、推奨駐車領域検出部54から推奨駐車領域信号の入力を受ける。
そして、駐車時位置変換部56は、入力を受けた各種の情報信号を用い、駐車情報記憶部52が記憶している後退開始位置を、推奨駐車領域検出部54が検出した駐車領域へ向けて自車両MVが後退を開始する位置に変換する。さらに、変換した位置を含む情報信号(以降の説明では、「後退開始変換位置信号」と記載する場合がある)を、提示図形生成部58へ出力する。なお、駐車時位置変換部56の詳細な構成については、後述する。
提示図形生成部58は、駐車時位置変換部56から入力を受けた後退開始変換位置信号を用い、駐車時位置変換部56が変換した後退開始位置を示す後退開始変換位置図形を生成する。これに加え、推奨駐車領域検出部54から入力を受けた推奨駐車領域信号を用い、推奨駐車領域を示す推奨駐車領域図形を生成する。そして、生成した図形を含む情報信号(以降の説明では、「提示図形信号」と記載する場合がある)を、目標軌道算出部60と、重畳画像生成部64へ出力する。なお、提示図形生成部58が後退開始変換位置図形及び推奨駐車領域図形を生成する処理については、後述する。また、提示図形生成部58が後退開始変換位置図形及び推奨駐車領域図形を生成する処理は、駐車支援制御実施判定部46から入力を受けた駐車支援判定結果信号が、駐車支援を行うとの判定結果を含む場合に行う。
目標軌道算出部60は、駐車支援用マップ生成部44からマップ信号の入力を受け、提示図形生成部58から提示図形信号の入力を受け、ナビゲーション装置16から自車位置信号の入力を受ける。
そして、目標軌道算出部60は、提示図形生成部58が生成した後退開始変換位置図形の位置と、現在の自車両MVの位置から、自車両MVが現在の位置から後退開始変換位置図形の位置まで移動する目標軌道を算出する。そして、算出した目標軌道を含む情報信号(以降の説明では、「目標軌道信号」と記載する場合がある)を、操舵反力制御部62へ出力する。なお、目標軌道算出部60が目標軌道を算出する処理については、後述する。また、目標軌道算出部60が目標軌道を算出する処理は、駐車支援制御実施判定部46から入力を受けた駐車支援判定結果信号が、駐車支援を行うとの判定結果を含む場合に行う。
操舵反力制御部62は、俯瞰画像生成部34から俯瞰画像信号の入力を受け、操舵角演算部30から操舵角信号の入力を受け、目標軌道算出部60から目標軌道信号の入力を受ける。
そして、操舵反力制御部62は、入力を受けた各種の情報信号を用い、現在の駐車時に、自車両MVの位置が、目標軌道信号が含む目標軌道から逸脱すると、自車両MVの位置を目標軌道へ復帰させるように、反力モータ駆動電流を演算する。さらに、演算した反力モータ駆動電流を含む情報信号を、操舵反力モータ18へ出力する。
なお、反力モータ駆動電流は、操舵反力モータ18を駆動させるための電流であり、運転者が目標軌道から逸脱する方向へステアリングホイール22を操舵している状態で、自車両MVの位置を目標軌道へ復帰させる操舵反力を発生させるための電流である。
したがって、操舵反力制御部62は、現在の駐車時に運転者がステアリングホイール22に付与している操舵入力と、自車両MVの目標軌道からの逸脱量(逸脱距離)を用いて、自車両MVの位置を目標軌道へ復帰させるための操舵反力を算出する。さらに、算出した操舵反力と、実際に操舵反力モータ18へ通電している電流(反力モータ実電流)を用いて、反力モータ駆動電流を演算する。
また、現在の駐車時に、自車両MVの位置が目標軌道から逸脱しているか否かの判定は、俯瞰画像信号が含む俯瞰画像と、目標軌道信号が含む目標軌道を用いて行う。具体的には、俯瞰画像が含む自車両MVを示す図形の中心位置が、目標軌道信号が含む目標軌道から予め設定した距離よりも離れると、自車両MVの位置が目標軌道から逸脱していると判定する。
以上により、操舵反力制御部62は、現在の駐車時に自車両MVの位置が目標軌道算出部60の算出した目標軌道から逸脱すると、自車両MVの位置を目標軌道へ復帰させるように、ステアリングホイール22に付与する操舵反力を制御する。これにより、操舵反力制御部62は、現在の駐車時に自車両MVの位置が目標軌道から逸脱すると、自車両MVの位置の目標軌道への復帰が促されるように、操舵反力を制御する。
なお、操舵反力制御部62が、自車両MVの位置を目標軌道へ復帰させるように操舵反力を制御する処理は、駐車支援制御実施判定部46から入力を受けた駐車支援判定結果信号が、駐車支援を行うとの判定結果を含む場合に行う。
また、操舵反力制御部62は、相対距離検出部38から相対距離信号の入力を受け、自車両車速演算部28から車速演算値信号の入力を受ける。そして、相対距離信号が含む相対距離及び方向と、車速演算値信号が含む自車両MVの速度から、自車両MVと障害物との相対距離が予め設定した制限用相対距離以下であるか否かを判定する。さらに、相対距離が制限用相対距離以下となると、相対距離が制限用相対距離を超えるように、ステアリングホイール22に付与する操舵反力を制御する。
ここで、制限用相対距離は、例えば、自車両車速演算部28が演算した自車両MVの速度に応じて設定を変更する。この場合、自車両車速演算部28が演算した自車両MVの速度が高いほど、制限用相対距離を長く設定する。
重畳画像生成部64は、俯瞰画像生成部34から俯瞰画像信号の入力を受け、提示図形生成部58から提示図形信号の入力を受ける。
そして、重畳画像生成部64は、入力を受けた各種の情報信号を用い、駐車領域への現在の駐車時に、俯瞰画像生成部34が生成した俯瞰画像に、提示図形生成部58が生成した後退開始変換位置図形及び推奨駐車領域図形を重畳させた重畳画像を生成する。
さらに、重畳画像生成部64は、生成した重畳画像を含む情報信号(以降の説明では、「重畳画像信号」と記載する場合がある)を、画像レイアウト設定部66及び推奨駐車領域評価処理部68へ出力する。なお、重畳画像生成部64が重畳画像を生成する処理については、後述する。また、重畳画像生成部64が重畳画像を生成する処理は、駐車支援制御実施判定部46から入力を受けた駐車支援判定結果信号が、駐車支援を行うとの判定結果を含む場合に行う。
画像レイアウト設定部66は、周囲環境認識情報演算部26から後方画像信号の入力を受け、重畳画像生成部64から重畳画像信号の入力を受ける。そして、入力を受けた各種の情報信号を用い、後方画像信号が含む後方カメラ2Rが撮像した画像と、重畳画像信号が含む重畳画像との、情報呈示装置に表示する大きさの割合(表示割合)を設定する。
さらに、画像レイアウト設定部66は、設定した表示割合で後方カメラ2Rが撮像した画像と重畳画像とを組み合わせた画像を生成する。これに加え、生成した画像を含む情報信号(以降の説明では、「駐車時出力画像信号」と記載する場合がある)を、ナビゲーション装置16へ出力する。なお、画像レイアウト設定部66が、後方カメラ2Rが撮像した画像と重畳画像とを組み合わせた画像を生成する処理は、駐車支援制御実施判定部46から入力を受けた駐車支援判定結果信号が、駐車支援を行うとの判定結果を含む場合に行う。
なお、本実施形態では、一例として、画像レイアウト設定部66が設定する表示割合を、後方カメラ2Rが撮像した画像を重畳画像の二倍程度の大きさで表示する表示割合とした場合について説明する。すなわち、本実施形態では、一例として、情報呈示装置の表示画面において、画面の2/3を占める領域に後方カメラ2Rが撮像した画像を表示し、残りの領域に重畳画像を表示する場合について説明する。
また、画像レイアウト設定部66は、推奨駐車領域評価処理部68から後述する推奨駐車領域評価信号の入力を受けると、推奨駐車領域評価信号が含む画像と重畳画像とを組み合わせた画像を生成する。
なお、推奨駐車領域評価信号が含む画像と重畳画像とを組み合わせた画像を生成する際には、推奨駐車領域評価信号が含む画像を、例えば、情報呈示装置の表示画面において、後方カメラ2Rが撮像した画像を表示する領域に表示させる画像を生成する。
また、画像レイアウト設定部66は、駐車支援用マップ生成部44からマップ信号の入力を受け、提示図形生成部58から提示図形信号の入力を受け、ナビゲーション装置16から自車位置信号の入力を受ける。
そして、自車両MVの現在位置が、複数箇所の駐車領域を有する駐車場内において、後退開始変換位置図形の後退開始位置から遠い位置であり、重畳画像内に後退開始変換位置図形が表示されない場合、情報呈示装置に表示する重畳画像を変化させる。
具体的には、画像レイアウト設定部66が設定する表示割合を、後方カメラ2Rが撮像した画像を表示せずに、重畳画像のみとし、さらに、重畳画像を、自車両MVの車両前後方向が情報呈示装置の横方向とした画像を表示する。これに加え、重畳画像内における自車両MVを示す図形の位置を中心から変位させるとともに、重畳画像内における自車両MVを示す図形の表示割合を減少させた画像を表示させる。これにより、重畳画像内における自車両MVを示す図形の進行方向に後退開始変換位置図形が表示されている重畳画像を表示させる。この場合、重畳画像内における自車両MVを示す図形の位置は、自車両MVの上方から見た自車両MVの周囲の画像のうち、自車両MVの進行方向前側よりも進行方向後側の領域が狭くなる位置とする。
そして、自車両MVの現在位置が後退開始変換位置図形の後退開始位置に近くなり、重畳画像内に後退開始変換位置図形が表示されると、図形の表示割合を上記の割合に復帰させる。
推奨駐車領域評価処理部68は、駐車の終了を検出すると、運転者に対し、推奨駐車領域検出部54による推奨駐車領域の検出に対する評価を促す文字と、評価の選択肢を含む画像を生成する。そして、推奨駐車領域の評価を促す文字を含む画像を含む情報信号(以降の説明では、「推奨駐車領域評価信号」と記載する場合がある)を、ナビゲーション装置16へ出力する。
ここで、運転者に対し、推奨駐車領域検出部54による推奨駐車領域の検出に対する評価を促す文字とは、例えば、「表示された駐車枠の位置を評価して下さい」等とする。さらに、評価の選択肢とは、例えば、高い評価を示す「Good」と、低い評価を示す「Bad」とする。
なお、駐車の終了は、例えば、シフトポジション演算部32から入力を受けた現在シフト位置信号が含む現在のシフト位置が、「R」から「P」へ変化した場合に検出する。
また、推奨駐車領域評価処理部68は、推奨駐車領域検出部54による推奨駐車領域の検出に対して自車両MVの運転者が行った評価を検出する。そして、運転者の評価として「Good」を検出すると、運転者が高い評価を行った検出結果を含む情報信号(以降の説明では、「蓄積指令信号」と記載する場合がある)を、駐車情報記憶部52へ出力する。一方、運転者の評価として「Bad」を検出すると、運転者が低い評価を行った検出結果を含む情報信号(以降の説明では、「非蓄積指令信号」と記載する場合がある)を、駐車情報記憶部52へ出力する。
本実施形態では、上述したように、情報呈示装置をタッチパネルで形成する。このため、上述した推奨駐車領域検出部54が検出した推奨駐車領域の評価を促す文字を視認した運転者は、タッチパネルに表示されている選択肢の画像を、指等を用いて接触して選択することとなる。したがって、推奨駐車領域評価処理部68は、運転者が選択した選択肢の画像の、タッチパネルにおける座標等を検出し、運転者が選択した評価を検出して、非蓄積指令信号を生成する。
以上により、推奨駐車領域評価処理部68は、現在の駐車時に推奨駐車領域検出部54が推奨駐車領域の検出に用いたデータを、次回以降の駐車時に推奨駐車領域検出部54が推奨駐車領域の検出に用いるデータとする重要度を高くする処理を行う。ここで、現在の駐車時に用いたデータを次回以降の駐車時に用いるデータとする重要度は、推奨駐車領域検出部54が検出した推奨駐車領域に対して自車両MVの運転者が行った評価が高いほど高くする。
(駐車支援制御実施判定部46が駐車支援を行うか否かを判定する処理)
図1及び図2を参照しつつ、図3及び図4を用いて、駐車支援制御実施判定部46が駐車支援を行うか否かを判定する処理について説明する。
図3中に示すように、駐車支援制御実施判定部46が処理を開始(START)すると、まず、ステップS100において、駐車情報記憶部52が後退開始位置を記憶しているか否かを判定する処理(図中に示す「後退開始位置を記憶」)を行う。
ステップS100において、駐車情報記憶部52が後退開始位置を記憶している(図中に示す「Yes」)と判定した場合、駐車支援制御実施判定部46が行なう処理は、ステップS102へ移行する。
一方、ステップS100において、駐車情報記憶部52が後退開始位置を記憶していない(図中に示す「No」)と判定した場合、駐車支援制御実施判定部46が行なう処理は、ステップS100へ復帰する。
ステップS102では、駐車支援システム設定状態信号が含む現在の設定が、駐車支援を行う設定であるか否かを判定する処理(図中に示す「駐車支援を行う設定」)を行う。
ステップS102において、現在の設定が駐車支援を行う設定である(図中に示す「Yes」)と判定した場合、駐車支援制御実施判定部46が行なう処理は、ステップS104へ移行する。
一方、ステップS102において、現在の設定が駐車支援を行う設定ではない(図中に示す「No」)と判定した場合、駐車支援制御実施判定部46が行なう処理は、ステップS102へ復帰する。
ステップS104では、俯瞰画像信号が含む俯瞰画像と、マップ信号が含む駐車領域周辺のマップを用いて、自車両MVの現在位置が、駐車支援を開始する位置に達しているか否かを判定する処理(図中に示す「駐車支援の開始設定位置」)を行う。
本実施形態では、一例として、図4中に示すように、自車両MVの現在位置が駐車領域PAを有する駐車場内であると、自車両MVの現在位置が、駐車支援を開始する位置に達していると判定する場合について説明する。なお、図4中では、隣接する駐車領域PAを区分する駐車枠線を、符号「PL」で示し、他車両を、符号「OV」で示す。
ステップS104において、自車両MVの現在位置が駐車支援を開始する位置に達している(図中に示す「Yes」)と判定した場合、駐車支援制御実施判定部46が行なう処理は、ステップS106へ移行する。
一方、ステップS104において、自車両MVの現在位置が駐車支援を開始する位置に達していない(図中に示す「No」)と判定した場合、駐車支援制御実施判定部46が行なう処理は、ステップS104へ復帰する。
ステップS106では、駐車支援装置1により、自車両MVの運転者に対する駐車支援を開始(図中に示す「駐車支援開始」)する。ステップS106において、駐車支援装置1による駐車支援を開始すると、駐車支援制御実施判定部46が行なう処理は、ステップS108へ移行する。
ステップS108では、ステップS106で開始した駐車支援が完了したか否かを判定する処理(図中に示す「駐車支援完了」)を行う。
ステップS108において、ステップS106で開始した駐車支援が完了した(図中に示す「Yes」)と判定した場合、駐車支援制御実施判定部46が行なう処理を終了(END)する。
一方、ステップS108において、ステップS106で開始した駐車支援が完了していない(図中に示す「No」)と判定した場合、駐車支援制御実施判定部46が行なう処理は、ステップS108へ復帰する。
(駐車時位置算出部48の詳細な構成と、駐車時位置算出部48が複数箇所の位置を算出する処理)
図1から図4を参照しつつ、図5及び図6を用いて、駐車時位置算出部48の詳細な構成と、駐車時位置算出部48が複数箇所の位置を算出する処理について説明する。
図5中に示すように、駐車時位置算出部48は、後退開始位置算出部70と、最終停車位置算出部72を備える。
後退開始位置算出部70は、例えば、以下の条件A1〜A4のうち、少なくともA1が成立した時点で自車両MVが存在する位置を、図6中に示すように、自車両MVが駐車領域PAへ向けて後退を開始した位置である後退開始位置PSとして算出する。
A1.駐車領域PAと連続する道路を走行する自車両MVの現在位置が、駐車支援を開始する位置から駐車領域PAを通過して停車する。
A2.A1の停車位置で、自車両MVの車両前後方向に延在する直線が、駐車領域PAを形成する駐車枠線に対して傾斜している。または、自車両MVの車両前後方向に延在する直線が、駐車領域PAと連続する道路の路面上に標示された線(例えば、中央線、車両通行区分線、停止線)や、車道と歩道との境界線に対して傾斜している。
A3.A1の停車位置で、現在操舵角が中立角または略中立角(例えば、ステアリングホイール22の遊び分を含む角度)である。
A4.シフト位置が前進走行位置(例えば、「D」、「1」、「2」等)から後退走行位置(「R」)へ変更されている。
なお、条件A1の成立は、例えば、車速演算値信号、俯瞰画像信号、自車位置信号が含む情報を用いて判定する。また、条件A2の成立は、例えば、俯瞰画像信号、駐車枠信号が含む情報を用いて判定する。また、条件A3の成立は、例えば、操舵角信号が含む情報を用いて判定する。また、条件A4の成立は、例えば、現在シフト位置信号が含む情報を用いて判定する。
最終停車位置算出部72は、例えば、以下の条件B1〜B3のうち、少なくともB1が成立した時点で自車両MVが存在する位置を、図6中に示すように、駐車領域PA内で最終的に自車両MVを停車させた位置を示す最終停車位置PEとして算出する。
B1.自車両MV全体が駐車領域PA内に収容されて停車する。
B2.B1の停車位置で、現在操舵角が中立角または略中立角(例えば、ステアリングホイール22の遊び分を含む角度)である。
B3.シフト位置が後退走行位置(「R」)から駐停車位置(「P」)へ変更されている。
なお、条件B1の成立は、例えば、車速演算値信号、俯瞰画像信号、自車位置信号が含む情報を用いて判定する。また、条件B2の成立は、例えば、操舵角信号が含む情報を用いて判定する。また、条件B3の成立は、例えば、現在シフト位置信号が含む情報を用いて判定する。
また、最終停車位置PEを算出する際には、上述した条件B1〜B3のうち、少なくともB1に加え、さらに、自車両MVの車幅方向両側における、駐車枠線PLとの距離が等距離または略等距離となる条件を用いてもよい。
以上説明したように、駐車時位置算出部48は、周囲画像撮像部2が撮像した画像から駐車時における複数箇所の自車両MVの位置を抽出する。そして、後退開始位置PS及び最終停車位置PEを、駐車情報記憶部52に記憶させる。
さらに、駐車時位置算出部48は、駐車領域PAへの駐車時に自車両MVを走行させた複数箇所の位置として、後退開始位置PS及び最終停車位置PEを、駐車情報記憶部52に記憶させる。
また、駐車時位置算出部48は、後退開始位置PS及び最終停車位置PEを算出する際に、自車両MVの後退走行において、上述した条件A3及びB2の成立を検出する。
すなわち、駐車時位置算出部48は、後退開始位置PS及び最終停車位置PEを算出する際に、自車両MVの後退走行において、切り返し操作を必要としない条件の成立を検出する。
(駐車領域状況検出部50の詳細な構成)
図1から図6を参照しつつ、図7を用いて、駐車領域状況検出部50の詳細な構成について説明する。
図7中に示すように、駐車領域状況検出部50は、混雑状況検出部74と、空駐車領域検出部76と、隣接車両検出部78と、隣接車種検出部80を備える。
混雑状況検出部74は、例えば、自車両MVが駐車場内を走行して周囲画像撮像部2が撮像した画像から、駐車場内に存在する他車両OVの台数を検出する。そして、検出した他車両OVの台数から、駐車場の混雑状況を検出する。なお、本実施形態では、一例として、駐車場内に存在する他車両OVの台数が10台以上であると駐車場が混雑していると判定し、駐車場内に存在する他車両OVの台数が10台未満であると駐車場が混雑していない(空いている)と判定する場合について説明する。また、駐車場内に存在する他車両OVは、停車している他車両OVと、走行している他車両OVを含む。また、駐車場の混雑状況は、例えば、駐車場の構成が、駐車台数を管理する設備(例えば、駐車場への入庫台数と駐車場からの出庫台数を検出する設備)を備える構成である場合、駐車台数を管理する設備から入力を受けた情報を用いて検出してもよい。
空駐車領域検出部76は、例えば、自車両MVが駐車場内を走行して周囲画像撮像部2が撮像した画像から、駐車場内の複数箇所の駐車領域のうち、自車両MVの前進方向に存在する空駐車領域に対して、他車両OVが存在するか否かを検出する。そして、他車両OVが存在しない少なくとも一箇所の駐車領域を、駐車可能な空駐車領域として検出する。すなわち、空駐車領域検出部76は、現在の駐車時に、自車両MVの前進方向に存在する空駐車領域を検出する。
なお、空駐車領域は、例えば、駐車場の構成が、全ての駐車領域に駐車車両の有無を検出可能な設備を備える構成である場合、駐車車両の有無を検出可能な設備から入力を受けた情報を用いて検出してもよい。なお、駐車車両の有無を検出可能な設備とは、例えば、上昇した状態で駐車車両の動作を規制可能な、駐車領域の地面に埋め込まれた上下動が可能な板状部材の動作状態を検出する設備である。
隣接車両検出部78は、例えば、自車両MVが最終停車位置PEへ移動した状態で周囲画像撮像部2が撮像した画像から、空駐車領域検出部76が検出した空駐車領域と隣接する駐車領域に存在する他車両OVを検出する。そして、空駐車領域検出部76が検出した空駐車領域と隣接する駐車領域に他車両OVが存在することを検出して、空駐車領域検出部76が検出した空駐車領域と隣接する駐車領域に対し、停車している他車両OVの有無を検出する。
隣接車種検出部80は、例えば、自車両MVが最終停車位置PEへ移動した状態で周囲画像撮像部2が撮像した画像から、空駐車領域検出部76が検出した空駐車領域と隣接する駐車領域に存在する他車両OVの全長・全幅等の車格を検出する。また、例えば、自車両MVが駐車場内を走行して周囲画像撮像部2が撮像した画像から、自車両MVが最終停車位置PEへ移動した駐車領域に隣接する駐車領域に存在する、他車両OVのナンバープレートの種別を検出する。
そして、隣接する駐車領域に存在する他車両OVの車格やナンバープレートの種別から、隣接する駐車領域に停車している他車両OVの車種を検出する。なお、本実施形態では、一例として、他車両OVの車種を、「大型車両」、「軽自動車及び大型車両を除く自動車」、「軽自動車」の三種類とした場合について説明する。すなわち、隣接車種検出部80は、空駐車領域検出部76が検出した空駐車領域と隣接する駐車領域に存在する他車両OVの車種を検出する。
(駐車情報記憶部52の詳細な構成)
図1から図7を参照しつつ、図8及び図9を用いて、駐車情報記憶部52の詳細な構成について説明する。
図8中に示すように、駐車情報記憶部52は、駐車時位置記憶部82と、駐車時行動記憶部84と、駐車時周囲状況記憶部86と、建築物出入口記憶部88を備える。
駐車時位置記憶部82は、駐車時位置算出部48から入力を受けた図形表示算出位置信号が含む、後退開始位置PS及び最終停車位置PEに対応するデータを記憶する。具体的には、後退開始位置PS及び最終停車位置PEに対応するデータとして、図9中に示すように、後退開始位置PS及び最終停車位置PEの、X座標、Y座標、傾斜角θを記憶する。
なお、本実施形態では、一例として、駐車時位置記憶部82が、過去の駐車時に周囲画像撮像部2が撮像した画像を用いて、駐車時における後退開始位置PS及び最終停車位置PEを記憶する場合について説明する。すなわち、本実施形態では、一例として、駐車時位置記憶部82が、過去の駐車時に自車両MVが駐車領域へ向けて後退を開始した位置として、後退開始位置PSを記憶する場合について説明する。これは、例えば、駐車時位置算出部48が算出した後退開始位置PS及び最終停車位置PEを、周囲画像撮像部2が撮像した画像と関連付けて記憶する場合である。
X座標は、自車両MVの中心点の、予め設定した位置を基準点とした俯瞰におけるX方向の座標である。なお、本実施形態では、X座標の基準点として、駐車領域PAの中心点を設定する場合について説明する。また、本実施形態では、X方向として、駐車領域PAの入り口から奥行き方向に延在する直線と直交する方向を設定する場合について説明する。
Y座標は、自車両MVの中心点の、予め設定した位置を基準点とした俯瞰におけるY方向の座標である。なお、本実施形態では、Y座標の基準点として、X座標の基準点と同様、駐車領域PAの中心点を設定する場合について説明する。また、本実施形態では、Y方向として、駐車領域PAの入り口から奥行き方向に延在する直線の延在方向を設定する場合について説明する。
傾斜角θは、駐車領域PAの入り口から奥行き方向に延在する直線に対する、自車両MVの中心点から車両前後方向に延在する直線の、俯瞰における傾斜角度である。なお、本実施形態では、駐車領域PAの入り口から奥行き方向に延在する直線として、駐車領域PAの中心点を通過する、駐車領域PAの入り口から奥行き方向に延在する直線を設定する場合について説明する。
以上により、最終停車位置PEは、X座標、Y座標、傾斜角θの全てが「0」となる。
すなわち、駐車時位置記憶部82は、自車両MVの座標と、自車両MVの車両前後方向に延在する直線と駐車領域PAの入り口から奥行き方向に延在する直線との角度を用いて、後退開始位置PS及び最終停車位置PEを記憶する。したがって、駐車時位置記憶部82は、自車両MVの座標と、自車両MVの車両前後方向に延在する直線と駐車領域PAの入り口から奥行き方向に延在する直線との角度を、後退開始位置PS及び最終停車位置PEとして記憶する。
なお、駐車時位置記憶部82が後退開始位置PS及び最終停車位置PEを記憶する処理では、常に最新の位置(最新の駐車時に記憶した位置)のみを記憶する処理を行ってもよい。また、既に記憶している位置を、最新の位置で補正して更新した位置を記憶してもよい。さらに、既に記憶している位置と最新の位置を全て用いて、平均値となる位置を記憶してもよい。
ここで、既に記憶している位置を最新の位置で補正して更新した位置を記憶する場合には、既に記憶している位置と最新の位置との途中位置を算出し、この算出した途中位置を、更新した位置として記憶する。これは、例えば、既に記憶している後退開始位置PSのX座標と、最新の駐車時に記憶した後退開始位置PSのX座標が異なる場合、両者の中間点のX座標を算出し、算出した途中位置のX座標を、更新した後退開始位置PSのX座標として記憶する。
本実施形態では、駐車時位置記憶部82が後退開始位置PS及び最終停車位置PEを記憶する処理の一例として、既に記憶している位置を、最新の駐車時に記憶した位置で補正して更新した位置を記憶する処理とした場合について説明する。
また、本実施形態では、一例として、駐車時位置記憶部82が、推奨駐車領域評価処理部68から非蓄積指令信号の入力を受けると、最新の駐車時に記憶した後退開始位置PS及び最終停車位置PEのデータを消去する場合について説明する。
駐車時行動記憶部84は、上述した操舵角信号、現在シフト位置信号、俯瞰画像信号、図形表示算出位置信号、自車位置信号を用いる。そして、駐車時における自車両MVの走行状態として、後退開始位置PSから最終停車位置PEまでの走行軌跡(旋回しながらの後退走行における走行軌跡)と、後退開始位置PSから最終停車位置PEまでの後退走行における旋回方向を記憶する。すなわち、駐車時行動記憶部84は、駐車時における自車両MVの走行状態として、後退中の旋回方向を記憶している。
駐車時周囲状況記憶部86は、駐車時に最終停車位置PEへ移動して停車した自車両MV周囲の状況として、隣接する駐車領域に停車している他車両OVの有無と、隣接する駐車領域に停車している他車両OVの車種を記憶する。これに加え、駐車時における駐車場の混雑状況を記憶する。すなわち、駐車時周囲状況記憶部86は、駐車領域に停車した自車両MVの周囲状況として、自車両MVを駐車した駐車領域と隣接する駐車領域における他車両OVの存在を記憶している。これに加え、駐車時周囲状況記憶部86は、自車両MVを駐車した駐車領域と隣接する駐車領域に存在する他車両OVの車種を記憶している。
なお、本実施形態では、一例として、駐車時周囲状況記憶部86の構成を、駐車領域に停車した自車両MVの、過去の駐車時における周囲状況を記憶する構成とした場合について説明する。
ここで、隣接する駐車領域に停車している他車両OVの有無、隣接する駐車領域に停車している他車両OVの車種、駐車時における駐車場の混雑状況は、駐車領域状況検出部50から入力を受けた駐車領域状況信号を用いて記憶する。
建築物出入口記憶部88は、駐車領域を含む駐車領域周辺のマップを情報呈示装置に表示させた状態で、運転者等、自車両MVの乗員により、建築物(例えば、商店)の出入口を指定する操作を検出すると、この指定した出入口を取得して記憶する。なお、駐車領域を含む駐車領域周辺のマップの、情報呈示装置への表示は、駐車支援用マップ生成部44から入力を受けたマップ信号を用いて行う。
また、建築物出入口記憶部88が建築物の出入口を記憶する対象は、駐車領域を有する駐車場に関連する建築物である。なお、駐車場に関連する建築物とは、例えば、建築物専用の駐車場を併設した建築物や、同じ敷地内に駐車場を併設した建築物、道路等を間に挟んでも、専用の駐車場を有する建築物等である。すなわち、建築物出入口記憶部88は、駐車領域を有する駐車場に関連する建築物の出入口を記憶している。
ここで、駐車領域を含む駐車領域周辺のマップは、例えば、駐車時に最終停車位置PEへ自車両MVを移動させた状態で、情報呈示装置に表示させる。また、自車両MVの乗員による出入口を指定する操作は、例えば、ナビゲーション装置16を用いた目的地の設定時や、自車両MVを駐車場へ進入させた後の時点や、自車両MVが駐車場内を走行した後の時点で検出する。
本実施形態では、上述したように、情報呈示装置をタッチパネルで形成する。このため、上述した出入口の指定は、運転者が接触した位置の、タッチパネルにおける座標等を検出して行う。
(推奨駐車領域検出部54が行う詳細な処理)
図1から図9を参照しつつ、図10及び図11を用いて、推奨駐車領域検出部54が行う詳細な処理について説明する。
推奨駐車領域検出部54は、駐車領域状況検出部50が検出した空駐車領域のうち、駐車情報記憶部52が記憶している周囲状況に類似の駐車領域を、推奨駐車領域として検出する処理として、以下に示す二種類の処理を選択的に行う。
まず、一つ目の処理(第一の処理)について説明する。
第一の処理では、推奨駐車領域検出部54は、混雑状況検出部74が検出した駐車場の混雑状況と、建築物出入口記憶部88が記憶している建築物の出入口を参照する。
また、推奨駐車領域検出部54は、駐車時行動記憶部84が記憶している旋回方向を参照して、駐車時に駐車領域PAへ自車両MVを後退させた際の旋回方向を取得する。
また、推奨駐車領域検出部54は、駐車時周囲状況記憶部86が記憶している自車両MV周囲の状況を参照して、駐車時における、隣接する駐車領域に停車している他車両OVの有無を取得する。
ここで、「隣接する駐車領域」とは、「自車両MVを旋回させながら後退させて移動させた駐車領域PAと隣接する駐車領域」である。
また、駐車時に駐車領域PAへ自車両MVを後退させた際の旋回方向は、左旋回または右旋回である。
また、隣接する駐車領域に停車している他車両OVの有無の状況としては、以下の状況C1〜C4がある。
C1.両隣の駐車領域に他車両OVが停車している状況
C2.左隣の駐車領域のみに他車両OVが停車している状況
C3.右隣の駐車領域のみに他車両OVが停車している状況
C4.両隣の駐車領域に他車両OVが停車していない状況
さらに、推奨駐車領域検出部54は、空駐車領域検出部76が検出した空駐車領域を参照し、自車両MVの現在位置及び自車両MVの進行方向を、駐車領域周辺のマップに反映させる。
これに加え、駐車領域周辺のマップが含む、上記の参照した建築物の出入口と、自車両MVの進行方向に存在する空駐車領域との距離を算出する。ここで、建築物の出入口と空駐車領域との距離は、直線状の最短距離としてもよく、また、駐車場内の道路に沿った最短距離としてもよい。
そして、隣接車両検出部78により、空駐車領域検出部76が検出した空駐車領域と隣接する駐車領域に対して、停車している他車両OVの有無を検出する。さらに、検出した他車両OVの有無の状況が、上述した状況C1〜C4のうち、駐車時周囲状況記憶部86が記憶している状況と同じであるか否かを判定する処理を行う。
次に、駐車時周囲状況記憶部86が記憶している状況と同じであると判定した駐車領域に対し、駐車時行動記憶部84が記憶している旋回方向で後退して進入する駐車領域であるか否かを判定する。
そして、他車両OVの有無の状況が、駐車時周囲状況記憶部86が記憶している状況と同じであり、さらに、駐車時行動記憶部84が記憶している旋回方向で後退して進入する空駐車領域を検出する。
さらに、検出した空駐車領域から、混雑状況検出部74が混雑状況を検出した駐車場が空いているほど、建築物出入口記憶部88が取得した出入口との距離が短い駐車領域を、推奨駐車領域として検出する。
すなわち、第一の処理では、空駐車領域検出部76が検出した空駐車領域のうち、隣接車両検出部78が検出した他車両OVの存在と、駐車時周囲状況記憶部86が記憶している他車両OVの存在が同じ駐車領域を、推奨駐車領域として検出する。また、第一の処理では、空駐車領域検出部76が検出した空駐車領域のうち、駐車時行動記憶部86が記憶している旋回方向で後退して進入する駐車領域を、推奨駐車領域として検出する。さらに、第一の処理では、混雑状況を検出した駐車場が空いているほど、空駐車領域検出部76が検出した空駐車領域のうち、建築物出入口記憶部88が取得した出入口との距離が短い駐車領域を推奨駐車領域として検出する。
次に、二つ目の処理(第二の処理)について説明する。
第二の処理では、推奨駐車領域検出部54は、混雑状況検出部74が検出した駐車場の混雑状況と、建築物出入口記憶部88が記憶している建築物の出入口を参照する。
また、推奨駐車領域検出部54は、駐車時行動記憶部84が記憶している旋回方向を参照して、駐車時に駐車領域PAへ自車両MVを後退させた際の旋回方向を取得する。
また、推奨駐車領域検出部54は、駐車時周囲状況記憶部86が記憶している自車両MV周囲の状況を参照して、駐車時における、隣接する駐車領域に停車している他車両OVの有無と、隣接する駐車領域に停車している他車両OVの車種を取得する。
さらに、推奨駐車領域検出部54は、空駐車領域検出部76が検出した空駐車領域を参照し、自車両MVの現在位置及び自車両MVの進行方向を、駐車領域周辺のマップに反映させる。
これに加え、駐車領域周辺のマップが含む、上記の参照した建築物の出入口と、自車両MVの進行方向に存在する空駐車領域との距離を算出する。
そして、推奨駐車領域検出部54は、上述した駐車場の混雑状況、隣接する駐車領域に停車している他車両OVの有無、隣接する駐車領域に停車している他車両OVの車種、建築物の出入口と空駐車領域との距離、旋回方向を、予め設定したデータベースと照合する。
上記のデータベースでは、図10中に示すように、「評価関数」欄に示す各種の状況において、それぞれ、駐車時の運転操作が容易となる分類を、低い点数に設定する。
すなわち、上記のデータベースでは、図10中に示すように、駐車場の混雑状況(図中では、「混雑状況」と示す)を、駐車場が混雑していると判定する場合を「5点」に設定し、駐車場が空いていると判定する場合を「1点」に設定する。なお、駐車場の混雑状況は、自車両MVの後続車両を待たせる時間にも関係する。
また、上記のデータベースでは、図10中に示すように、隣接する駐車領域に停車している他車両OVの有無(図中では、「隣接車両の有無」と示す)を、上記の状況C1の場合、すなわち、1枠のみが開いている場合を「5点」に設定する。さらに、上記の状況C2及びC3の場合、すなわち、連続する2枠が開いている場合を「3点」に設定し、上記の状況C4の場合、すなわち、連続する3枠が開いている場合を「1点」に設定する。
さらに、上記のデータベースでは、図10中に示すように、隣接する駐車領域に停車している他車両OVの車種(図中では、「隣接車両種別」と示す)が、大型車両(図中では、「大型」と示す)である場合を「5点」に設定する。また、軽自動車及び大型車両を除く自動車(図中では、「大型及び軽自動車を除く」と示す)である場合を「3点」に設定し、軽自動車である場合を「1点」に設定する。
また、上記のデータベースでは、図10中に示すように、建築物の出入口と空駐車領域との距離(図中では、「建築物の出入口からの距離」と示す)が、予め設定した基準距離未満である(図中では、「近い」と示す)場合を「1点」に設定する。また、建築物の出入口と空駐車領域との距離が、基準距離以上である(図中では、「遠い」と示す)場合を「5点」に設定する。なお、基準距離は、駐車場の広さや駐車枠の数等に応じて、適宜設定する。
また、上記のデータベースでは、図10中に示すように、駐車時に自車両MVを後退させた際の旋回方向(左旋回、右旋回)の多さ(図中では、「旋回方向の頻度」と示す)を算出する。そして、少ない方向への旋回で移動する駐車領域(図中では、「低頻度」と示す)場合を「5点」に設定し、多い方向への旋回で移動する駐車領域(図中では、「高頻度」と示す)場合を「1点」に設定する。これは、例えば、駐車時に自車両MVを後退させた際の旋回方向として、左旋回が多い運転者の場合、自車両MVを右旋回で後退させて移動させる駐車領域は、上記の「低頻度」に該当する。
そして、推奨駐車領域検出部54は、上述した各種(五種類)のデータをデータベースと照合し、合計点数を、自車両MVの進行方向に存在する空駐車領域毎に算出する。さらに、算出した合計点数を予め設定した基準点と比較し、自車両MVの進行方向に存在する空駐車領域のうち、基準点以下となる駐車領域を、推奨駐車領域として検出する。
したがって、推奨駐車領域検出部54は、例えば、図11中に示すように、空駐車領域検出部76が検出した空駐車領域から、左旋回または右旋回させながら後退させて移動可能な駐車領域のうち、状況C1〜C4のいずれかに合致する駐車領域を検出する。そして、旋回方向と状況が同じ駐車領域を、推奨駐車領域として検出する。
なお、図11中には、自車両MVを左旋回させながら後退させて移動可能な空駐車領域を示す。また、図11中には、自車両MVを左旋回させながら後退させて移動可能な空駐車領域のうち、状況C1に合致する駐車領域を「PA1」と示し、状況C2に合致する駐車領域を「PA1」と示す。同様に、自車両MVを左旋回させながら後退させて移動可能な空駐車領域のうち、状況C3に合致する駐車領域を「PA3」と示し、状況C4に合致する駐車領域を「PA4」と示す。
以上により、第二の処理では、推奨駐車領域検出部54が、隣接車両検出部78が存在を検出した他車両OVが少ない駐車領域ほど、推奨駐車領域として検出する優先度を上げる。また、第二の処理では、推奨駐車領域検出部54が、隣接車種検出部80が全長及び全幅のうち少なくとも一方が小さい車種を検出した駐車領域ほど、推奨駐車領域として検出する優先度を上げる。
さらに、第二の処理では、推奨駐車領域検出部54が、駐車時行動記憶部84が記憶している回数が多い旋回方向で後退して進入する駐車領域ほど、推奨駐車領域として検出する優先度を上げる。また、第二の処理では、推奨駐車領域検出部54が、建築物出入口記憶部88が取得した出入口との距離が短い駐車領域ほど、推奨駐車領域として検出する優先度を上げる。
(駐車時位置変換部56の詳細な構成)
図1から図11を参照しつつ、図12を用いて、駐車時位置変換部56の詳細な構成について説明する。
図12中に示すように、駐車時位置変換部56は、最終停車位置変換部90と、後退開始位置変換部92を備える。
最終停車位置変換部90は、最終停車位置算出部72が算出して駐車時位置記憶部82が記憶している最終停車位置PEを、推奨駐車領域検出部54が検出した推奨駐車領域(PA1〜PA4のいずれか)内で最終的に自車両MVを停車させた位置に変換する。
後退開始位置変換部92は、後退開始位置算出部70が算出して駐車時位置記憶部82が記憶している後退開始位置PSを、最終停車位置変換部90が変換した位置へ向けて自車両MVが後退を開始する位置に変換する。この処理は、例えば、まず、最終停車位置算出部72が算出した最終停車位置PEと後退開始位置算出部70が算出した後退開始位置PSとの相対位置を算出する。そして、推奨駐車領域検出部54が検出した推奨駐車領域内で最終的に自車両MVを停車させた位置を最終停車位置PEに置き換えて、後退開始位置算出部70が算出した後退開始位置PSを変換することにより行う。すなわち、後退開始位置変換部92は、駐車時位置記憶部82が記憶している後退開始位置PSを、推奨駐車領域検出部54が検出した推奨駐車領域へ向けて自車両MVが後退を開始する位置に変換する。
(提示図形生成部58が後退開始変換位置図形及び推奨駐車領域図形を生成する処理)
図1から図12を参照しつつ、図13を用いて、提示図形生成部58が後退開始変換位置図形及び推奨駐車領域図形を生成する処理について説明する。
図13中に示すように、提示図形生成部58は、最終停車位置変換部90が最終停車位置PEを変換した位置を示す図形を、推奨駐車領域図形DEとして生成する。これに加え、駐車時位置変換部56が後退開始位置PSを変換した位置を示す図形を、後退開始変換位置図形DSとして生成する。
また、提示図形生成部58は、後退開始変換位置図形DSと最終停車位置PEを設定した推奨駐車領域との相対位置関係を維持するように、後退開始変換位置図形DS及び推奨駐車領域図形DEを生成する。
推奨駐車領域図形DEは、最終停車位置変換部90が変換した最終停車位置PEに存在する自車両MVの全長及び全幅と同じ大きさの四角形で生成する。
なお、図13中には、駐車領域PA1内に設定した推奨駐車領域図形DEを、符号「DE1」で示し、駐車領域PA2内に設定した推奨駐車領域図形DEを、符号「DE2」で示す。さらに、駐車領域PA3内に設定した推奨駐車領域図形DEを、符号「DE3」で示し、駐車領域PA4内に設定した推奨駐車領域図形DEを、符号「DE4」で示す。
後退開始変換位置図形DSは、駐車時位置変換部56が変換した後退開始位置PSに存在する自車両MVの全長及び全幅よりも大きな四角形で生成する。具体的には、駐車時位置変換部56が変換した後退開始位置PSに存在する自車両MVの全長及び全幅と同じ大きさの長方形よりも、車両前後方向前方への長さが長く、且つ、車幅方向右側への長さが車両前後方向前方へ向かうにつれて長くなる台形として生成する。これは、後退開始位置PSから最終停車位置PEへ自車両MVを後退させる際には、自車両MVの位置が後退開始位置PSと重なる位置から逸脱している場合であっても、余裕代が大きいためである。ここで、余裕代とは、後退中の操舵による補正で自車両MVを最終停車位置PEへ移動させる余裕代である。
なお、後退開始位置図形DSの、後退開始位置PSに存在する自車両MVの全長及び全幅と同じ大きさの長方形よりも大きな部分は、例えば、後退開始位置PSを複数回に亘って記憶した履歴を用い、履歴が含む位置のばらつきを包含する形状として形成する。
なお、図13中には、推奨駐車領域図形DE1へ向けた後退開始位置図形DSを、符号「DS1」で示し、推奨駐車領域図形DE2へ向けた後退開始位置図形DSを、符号「DS2」で示す。さらに、推奨駐車領域図形DE3へ向けた後退開始位置図形DSを、符号「DS3」で示し、推奨駐車領域図形DE4へ向けた後退開始位置図形DSを、符号「DS4」で示す。
以上により、提示図形生成部58が生成する後退開始位置図形DSは、俯瞰画像中における自車両MVの全長及び全幅に応じた大きさの四角形とする。また、提示図形生成部58が生成する後退開始位置図形DSは、俯瞰画像中における自車両MVの全長及び全幅と同じ大きさの四角形よりも大きな四角形とする。さらに、本実施形態では、俯瞰画像中における自車両MVの全長及び全幅と同じ大きさの四角形よりも大きな四角形を、俯瞰画像中における自車両MVの全長及び全幅と同じ大きさの四角形よりも車両前後方向前側の辺が長い台形とする。
(目標軌道算出部60が目標軌道を算出する処理)
図1から図13を参照しつつ、図14を用いて、目標軌道算出部60が目標軌道を算出する処理について説明する。
目標軌道算出部60は、図14中に示すように、今回の駐車支援を開始した位置と後退開始位置PSから、現在の駐車時における自車両MVの目標軌道を算出する。
具体的には、駐車支援を開始した位置と後退開始位置PSを連続する線を、目標軌道の中心線CLとして算出する。さらに、算出した目標軌道の中心線CLから自車両MVの車幅方向両側へ余裕代を設定し、この設定した余裕代を含む領域を、目標軌道として算出する。
ここで、目標軌道の中心線CLから自車両MVの車幅方向両側へ設定する余裕代は、例えば、操舵角を保持している状態であっても、路面の凹凸等により自車両MVが車幅方向に変位する程度の変化幅とする。
なお、本実施形態では、一例として、図14中に示すように、目標軌道の中心線CLを、駐車支援を開始した位置における中間点CP1と後退開始位置PSにおける中間点CP2を連続する一本の線とした場合について説明する。
(重畳画像生成部64が重畳画像を生成する処理、画像レイアウト設定部66が設定する表示割合を設定する処理)
図1から図14を参照しつつ、図15及び図16を用いて、重畳画像生成部64が重畳画像を生成する処理と、画像レイアウト設定部66が設定する表示割合を設定する処理について説明する。
自車両MVが駐車支援を開始する位置に達すると、重畳画像生成部64は、俯瞰画像に、提示図形生成部58が生成した後退開始変換位置図形DS及び推奨駐車領域図形DEを重畳させた重畳画像を生成する。すなわち、重畳画像生成部64は、現在の駐車時に、俯瞰画像に、提示図形生成部58が生成した後退開始変換位置図形DSを重畳させた重畳画像を表示する。
また、重畳画像生成部64は、重畳画像内における後退開始変換位置図形DSと推奨駐車領域図形DEとの相対位置関係を維持するように、後退開始変換位置図形DS及び推奨駐車領域図形DEを生成する。
すなわち、重畳画像生成部64は、後退開始位置図形DSと推奨駐車領域との相対位置関係を維持するように、後退開始位置図形DSを俯瞰画像に重畳させた重畳画像を生成する。
ここで、俯瞰画像は、自車両MVの周囲の画像であるため、提示図形生成部58が生成した後退開始変換位置図形DS及び推奨駐車領域図形DEのうち、俯瞰画像が含む自車両MVの周囲よりも遠い範囲の図形は、重畳画像に重畳されない。
したがって、画像レイアウト設定部66が設定する表示割合を、後方カメラ2Rが撮像した画像を表示せずに、重畳画像のみとし、さらに、重畳画像を、自車両MVの車両前後方向が情報呈示装置の横方向とした画像を表示する。これにより、図15中に示すように、ナビゲーション装置16が備える情報呈示装置に、自車両MVの現在位置と、後退開始変換位置図形DS及び推奨駐車領域図形DEを表示する。なお、図15中に示す例では、推奨駐車領域検出部54が、空駐車領域検出部76が検出した空駐車領域から、自車両MVを左旋回させながら後退させて移動可能な駐車領域のうち、上記の状況C4に合致する駐車領域PA4を推奨駐車領域として検出した場合を示す。したがって、図15中に示す例では、後退開始変換位置図形DSとして後退開始変換位置図形DS4を表示し、推奨駐車領域図形DEとして推奨駐車領域図形DE4を表示する。
なお、俯瞰画像が含む自車両MVの周囲よりも遠い範囲の図形が重畳画像に重畳されない場合、上述した表示割合及び重畳画像の変更を行わずに、音声案内により、自車両MVの進行方向に後退開始変換位置図形DSが存在することを提示してもよい。
自車両MVが駐車支援を開始する位置から前進し、提示図形生成部58が生成した後退開始変換位置図形DS及び推奨駐車領域図形DEが、自車両MVの周囲の範囲内となると、画像レイアウト設定部66が設定する表示割合を変更する。具体的には、画像レイアウト設定部66が設定する表示割合を、後方カメラ2Rが撮像した画像を重畳画像の二倍程度の大きさで表示する表示割合とする。これに加え、重畳画像を、図16中に示すように、自車両MVを示す図形の車両前後方向前方を上方に向け、さらに、自車両MVを示す図形の位置を中心とした画像とする。なお、図16中には、後退開始位置図形DS及び推奨駐車領域図形DEの一部が俯瞰画像に重畳されて表示されている状態を示す。
(動作)
次に、図1から図16を参照しつつ、図17及び図18を用いて、本実施形態の駐車支援装置1を用いて行なう動作の一例を説明する。なお、以下に示す処理は、駐車支援システム設定状態信号が含む現在の設定が、駐車支援を行う設定であると判定した場合に行う(上述したステップS102を参照)。
図17中に示すように、駐車支援装置1を用いて行なう動作を開始(START)すると、まず、ステップS200において、自車両MVの現在位置を検出(図中に示す「自車位置検出」)する。ステップS200において、自車両MVの現在位置を検出すると、駐車支援装置1を用いて行なう動作は、ステップS202へ移行する。
ステップS202では、ステップS200で検出した自車両MVの現在位置が駐車場内であり、自車両MVが駐車場へ進入しているか否かを判定する処理(図中に示す「駐車場進入」)を行う。
ステップS202において、自車両MVが駐車場へ進入している(図中に示す「Yes」)と判定した場合、駐車支援装置1を用いて行なう動作は、ステップS204へ移行する。
一方、ステップS202において、自車両MVが駐車場へ進入していない(図中に示す「No」)と判定した場合、駐車支援装置1を用いて行なう動作は、ステップS202へ復帰する。
ステップS204では、混雑状況検出部74が検出した駐車場の混雑状況を用いて、駐車場の混雑状況を判定する処理(図中に示す「混雑状況判定」)を行う。具体的には、図10中に示すように、駐車場の混雑状況が「混雑」であるか「空いている」であるかを判定する。ステップS204において、駐車場の混雑状況を判定する処理を行うと、駐車支援装置1を用いて行なう動作は、ステップS206へ移行する。
ステップS206では、駐車時周囲状況記憶部86が記憶している、過去の駐車時における、隣接する駐車領域に停車している他車両OVの有無を参照する。これに加え、空駐車領域検出部76が検出した空駐車領域と、隣接車両検出部78が検出した隣接する駐車領域に存在する他車両OVを参照する。そして、現在の駐車時に行う処理で推奨駐車領域検出部54が用いる、空いている駐車領域の状況を判定する処理(図中に示す「空き枠数判定」)を行う。具体的には、図10中に示すように、隣接する両脇の駐車領域に停車している他車両OVの有無(上記の状況C1〜C4、連続する空き駐車領域の状況)を判定する。ステップS206において、現在の駐車時に行う処理で推奨駐車領域検出部54が用いる、空いている駐車領域の状況を判定する処理を行うと、駐車支援装置1を用いて行なう動作は、ステップS208へ移行する。
ステップS208では、駐車時周囲状況記憶部86が記憶している、過去の駐車時における、隣接する駐車領域に停車している他車両OVの車種を参照する。これに加え、隣接車両検出部78が検出した隣接する駐車領域に存在する他車両OVに対し、隣接車種検出部80が検出した、隣接する駐車領域に停車している他車両OVの車種を参照する。そして、現在の駐車時に行う処理で推奨駐車領域検出部54が用いる、隣接する駐車領域に停車している他車両OVの車種を判定する処理(図中に示す「車両種別カテゴリ判定」)を行う。具体的には、図10中に示すように、隣接する駐車領域に停車している他車両OVの車種が、大型車両、軽自動車及び大型車両を除く自動車、軽自動車のいずれかであるかを判定する。ステップS208において、現在の駐車時に行う処理で推奨駐車領域検出部54が用いる、隣接する駐車領域に停車している他車両OVの車種を判定する処理を行うと、駐車支援装置1を用いて行なう動作は、ステップS210へ移行する。
ステップS210では、建築物出入口記憶部88が取得して記憶している建築物の出入口と、空駐車領域検出部76が検出した空駐車領域との距離を算出する。そして、現在の駐車時に行う処理で推奨駐車領域検出部54が用いる、建築物の出入口と空駐車領域との距離を判定する処理(図中に示す「建築物出入口カテゴリ判定」)を行う。具体的には、図10中に示すように、建築物の出入口と空駐車領域との距離が、基準距離未満であるか基準距離以上であるかを判定する。ステップS210において、現在の駐車時に行う処理で推奨駐車領域検出部54が用いる、建築物の出入口と空駐車領域との距離を判定する処理を行うと、駐車支援装置1を用いて行なう動作は、ステップS212へ移行する。
ステップS212では、駐車時行動記憶部84が記憶している旋回方向を参照し、さらに、空駐車領域検出部76が検出した空駐車領域に対する自車両MVの現在位置から、空駐車領域までの後退走行における旋回方向を算出する。そして、現在の駐車時に行う処理で推奨駐車領域検出部54が用いる、駐車時に自車両MVを後退させる際の旋回方向を判定する処理(図中に示す「旋回方向頻度カテゴリ判定」)を行う。具体的には、現在の駐車時に検出した空駐車領域に対して自車両MVを後退させる際の旋回方向が、図10中に示すように、過去の駐車時に自車両MVを後退させた際の旋回方向のうち、「低頻度」に該当する方向か「高頻度」に該当する方向であるかを判定する。ステップS212において、現在の駐車時に行う処理で推奨駐車領域検出部54が用いる、駐車時に自車両MVを後退させる際の旋回方向を判定する処理を行うと、駐車支援装置1を用いて行なう動作は、ステップS214へ移行する。
ステップS214では、ステップS204、S206、S208、S210、S212で行った処理で判定したそれぞれの結果を用いて、上述した各ステップの判定結果を得点化する処理(図中に示す「得点化」)を行う。具体的な例としては、図18中の評価結果欄に示すように、各評価関数を分類した点数を全て合算した点数を算出して、上述した各ステップの判定結果を得点化する。
なお、図18中では、評価結果として「Good」と「Bad」の二通りの例を算出した場合について説明する。
評価結果が「Good」の例では、駐車場が空いている例であるため、「混雑状況」の評価関数は「1点」である。また、隣接する駐車領域に停車している他車両OVの有無の状況が上記の状況C4の例であるため、「隣接車両の有無」の評価関数は「1点」である。さらに、隣接する駐車領域に停車している他車両OVの車種が軽自動車の例であるため、「隣接車両種別」の評価関数は「1点」であり、建築物の出入口と空駐車領域との距離が遠い例であるため、「建築物の出入口からの距離」の評価関数は「5点」である。また、駐車時に自車両MVを後退させた際の旋回方向が低頻度に該当する例であるため、「旋回方向の頻度」の評価関数は「5点」である。
したがって、評価結果が「Good」の例では、ステップS214で算出した得点(合計点数)が「13点」となる。
一方、評価結果が「Bad」の例では、駐車場が混雑している例であるため、「混雑状況」の評価関数は「5点」である。また、隣接する駐車領域に停車している他車両OVの有無の状況が上記の状況C1の例であるため、「隣接車両の有無」の評価関数は「5点」である。さらに、隣接する駐車領域に停車している他車両OVの車種が大型車両の例であるため、「隣接車両種別」の評価関数は「5点」であり、建築物の出入口と空駐車領域との距離が近い例であるため、「建築物の出入口からの距離」の評価関数は「1点」である。また、駐車時に自車両MVを後退させた際の旋回方向が高頻度に該当する例であるため、「旋回方向の頻度」の評価関数は「1点」である。
したがって、評価結果が「Bad」の例では、ステップS214で算出した得点(合計点数)が「17点」となる。
ステップS214において、上述した各ステップの判定結果を得点化する処理を行うと、駐車支援装置1を用いて行なう動作は、ステップS216へ移行する。
ステップS216では、ステップS214で算出した得点が、予め設定した基準点以下であるか否かを判定する処理(図中に示す「基準点以下」)を行う。なお、本実施形態では、一例として、基準点を「15点」と設定した場合について説明する。
ステップS216において、ステップS214で算出した得点が基準点以下である(図中に示す「Yes」)と判定した場合、駐車支援装置1を用いて行なう動作は、ステップS218へ移行する。
一方、ステップS216において、ステップS214で算出した得点が基準点を超えている(図中に示す「No」)と判定した場合、駐車支援装置1を用いて行なう動作は、ステップS202へ復帰する。
ステップS218では、ステップS216で基準点以下であると判定した駐車領域であり、推奨駐車領域検出部54が検出した推奨駐車領域に、提示図形生成部58が生成した推奨駐車領域図形DEを、重畳画像に表示する処理を行う。これに加え、推奨駐車領域図形DEに対応する後退開始変換位置図形DSを、重畳画像に表示する処理(図中に示す「後退開始変換位置図形表示」)を行う。ステップS218において、推奨駐車領域図形DE及び後退開始変換位置図形DSを重畳画像に表示する処理を行うと、駐車支援装置1を用いて行なう動作は、ステップS220へ移行する。
ステップS220では、シフトポジション演算部32により、現在のシフト位置が後退走行の位置である「R」から、停車状態の位置である「P」に変化したか否かを判定する処理(図中に示す「R→P」)を行う。
ステップS220において、現在のシフト位置が「R」から「P」に変化した(図中に示す「Yes」)と判定した場合、駐車支援装置1を用いて行なう動作は、ステップS222へ移行する。
一方、ステップS220において、現在のシフト位置が「R」から「P」に変化していない(図中に示す「No」)と判定した場合、駐車支援装置1を用いて行なう動作は、ステップS220へ復帰する。
ステップS222では、運転者に対し、推奨駐車領域検出部54による推奨駐車領域の検出に対する評価を促す文字と、評価の選択肢を含む画像を、ナビゲーション装置16が備える情報呈示装置に表示する処理(図中に示す「評価入力画面表示」)を行う。ステップS222において、運転者に対し、推奨駐車領域検出部54による推奨駐車領域の検出に対する評価を促す文字と、評価の選択肢を含む画像を表示する処理を行うと、駐車支援装置1を用いて行なう動作は、ステップS224へ移行する。
ステップS224では、推奨駐車領域評価処理部68により、運転者の評価として「Good」を検出したか否かを判定する処理(図中に示す「Good」)を行う。
ステップS224において、運転者の評価として「Good」を検出した(図中に示す「Yes」)と判定した場合、駐車支援装置1を用いて行なう動作は、ステップS226へ移行する。
一方、ステップS224において、運転者の評価として「Good」を検出していない、すなわち、運転者の評価として「Bad」を検出した(図中に示す「No」)と判定した場合、駐車支援装置1を用いて行なう動作は、ステップS228へ移行する。
ステップS226では、現在の駐車時に検出した各種のデータであり、運転者が「Good」と評価したデータを、駐車情報記憶部52に記憶して格納する処理(図中に示す「評価結果を格納」)を行う。ステップS226において、現在の駐車時に検出した各種のデータを、駐車情報記憶部52に記憶して格納する処理を行うと、駐車支援装置1を用いて行なう動作を終了(END)する。
ステップS228では、現在の駐車時に検出した各種のデータであり、運転者が「Bad」と評価したデータを、駐車情報記憶部52に記憶せずに破棄する処理(図中に示す「評価結果を破棄」)を行う。ステップS228において、現在の駐車時に検出した各種のデータを、駐車情報記憶部52に記憶せずに破棄する処理を行うと、駐車支援装置1を用いて行なう動作を終了(END)する。
なお、上述したナビゲーション装置16、重畳画像生成部64は、重畳画像表示部に対応する。
また、上述したナビゲーション装置16、建築物出入口記憶部88は、建築物出入口取得部に対応する。
また、上述したナビゲーション装置16、駐車情報記憶部52、推奨駐車領域評価処理部68は、推奨駐車領域評価検出部に対応する。
また、上述したように、本実施形態の駐車支援装置1の動作で実施する駐車支援方法では、自車両MV周囲の路面を含む画像に自車両MVを示す図形を含む俯瞰画像を生成する。さらに、自車両MVが駐車領域へ向けて後退を開始する後退開始位置PSと、駐車領域に停車した自車両MVの周囲状況を記憶しておき、現在の駐車時に、自車両MVの前進方向に存在する空駐車領域を検出する。そして、検出した空駐車領域のうち、記憶している周囲状況に類似の駐車領域を推奨駐車領域として検出し、推奨駐車領域へ向けて自車両MVが後退を開始する位置を示す後退開始位置図形DSを、記憶している後退開始位置PSを用いて生成する。これに加え、現在の駐車時に、後退開始位置図形DSを推奨駐車領域との相対位置関係を維持するように俯瞰画像に重畳させた重畳画像を、ナビゲーション装置16が備える情報呈示装置に表示する。
(第一実施形態の効果)
本実施形態の駐車支援装置1であれば、以下に記載する効果を奏することが可能となる。
(1)駐車時位置記憶部82が、自車両MVが駐車領域へ向けて後退を開始した後退開始位置PSを記憶しておき、駐車時周囲状況記憶部86が、駐車領域に停車した自車両MVの周囲状況を記憶しておく。さらに、推奨駐車領域検出部54が、現在の駐車時に、空駐車領域検出部76が検出した空駐車領域から、駐車時周囲状況記憶部86が記憶している周囲状況に類似の駐車領域を、推奨駐車領域として検出する。
そして、提示図形生成部58が、推奨駐車領域検出部54が検出した駐車領域へ向けて自車両MVが後退を開始する位置を示す後退開始位置図形DSを、後退開始位置変換部92が記憶している後退開始位置PSを用いて生成する。さらに、駐車領域PAへの現在の駐車時に、後退開始位置図形DSを推奨駐車領域との相対位置関係を維持するように俯瞰画像に重畳させた重畳画像を、ナビゲーション装置16が備える情報呈示装置に表示する。
このため、現在の駐車時に、記憶している周囲状況に類似の空駐車領域を検出し、この検出した駐車領域へ向けた後退開始位置図形DSを俯瞰画像に重畳させた重畳画像を、運転者が視認可能に表示して、駐車支援を行うことが可能となる。
その結果、現在の駐車時に、記憶している駐車領域と周囲状況が類似の駐車領域への後退開始位置図形DSを表示可能となり、利用頻度が低い駐車領域に対し、運転者が周囲状況に慣れている駐車領域への駐車と類似した駐車支援を行うことが可能となる。
これにより、利用頻度が低い駐車領域に対しても、駐車時における視認箇所が、運転者が周囲状況に慣れている駐車領域への駐車と同様の箇所となるため、運転者が、慣れている周囲状況に慣れている駐車領域への駐車と同様の運転操作を行うことが可能となる。
(2)推奨駐車領域検出部54が、空駐車領域検出部76が検出した空駐車領域のうち、隣接車両検出部78が検出した他車両OVの存在と、駐車時周囲状況記憶部86が記憶している他車両OVの存在が同じ駐車領域を、推奨駐車領域として検出する。
このため、現在の駐車時に、記憶している他車両OVの存在が同じ駐車領域へ向けた後退開始位置図形DSを俯瞰画像に重畳させた重畳画像を、運転者が視認可能に表示して、駐車支援を行うことが可能となる。
その結果、現在の駐車時に、記憶している駐車領域と他車両OVの存在が同じ駐車領域への後退開始位置図形DSを表示可能となり、利用頻度が低い駐車領域に対し、運転者が周囲状況に慣れている駐車領域への駐車と類似した駐車支援を行うことが可能となる。
(3)推奨駐車領域検出部54が、空駐車領域検出部76が検出した空駐車領域のうち、駐車時行動記憶部84が記憶している旋回方向で後退して進入する駐車領域を、推奨駐車領域として検出する。
このため、現在の駐車時に、記憶している方向と同じ旋回方向で後退して進入する駐車領域へ向けた後退開始位置図形DSを俯瞰画像に重畳させた重畳画像を、運転者が視認可能に表示して、駐車支援を行うことが可能となる。
その結果、現在の駐車時に、記憶している方向と同じ旋回方向が同じ駐車領域への後退開始位置図形DSを表示可能となり、利用頻度が低い駐車領域に対し、運転者が周囲状況に慣れている駐車領域への駐車と類似した駐車支援を行うことが可能となる。
(4)推奨駐車領域検出部54が、混雑状況を検出した駐車場が空いているほど、空駐車領域検出部76が検出した空駐車領域のうち、ナビゲーション装置16及び建築物出入口記憶部88で取得した出入口との距離が短い駐車領域を、推奨駐車領域として検出する。
このため、現在の駐車時に、駐車場が空いており、空駐車領域が多く存在する状態で、記憶している周囲状況に類似し、さらに、駐車後の目的地となる建築物の出入口に近い空駐車領域を検出することが可能となる。
その結果、現在の駐車時に、駐車後の目的地となる建築物の出入口に近く、さらに、運転者が周囲状況に慣れている駐車領域への駐車と類似した駐車支援を行うことが可能となる。
(5)推奨駐車領域検出部54が、隣接車両検出部78が存在を検出した他車両OVが少ない駐車領域ほど、推奨駐車領域として検出する優先度を上げる。
このため、現在の駐車時に、空駐車領域検出部76が検出した空駐車領域から、隣接する駐車領域に他車両OVが存在しない駐車領域が、自車両MVを駐車する駐車領域として優先的に推奨されることとなる。
その結果、現在の駐車時に、記憶している周囲状況に類似の空駐車領域として、駐車時の運転操作が容易な駐車領域を、空駐車領域検出部76が検出した空駐車領域から検出することが可能となる。
(6)推奨駐車領域検出部54が、隣接車種検出部80が全長及び全幅のうち少なくとも一方が小さい車種を検出した駐車領域ほど、推奨駐車領域として検出する優先度を上げる。
このため、現在の駐車時に、空駐車領域検出部76が検出した空駐車領域から、隣接する駐車領域に駐車時に接触する可能性の高い大きさの他車両OVが存在しない駐車領域が、自車両MVを駐車する駐車領域として優先的に推奨されることとなる。
その結果、現在の駐車時に、記憶している周囲状況に類似の空駐車領域として、駐車時の運転操作が容易な駐車領域を、空駐車領域検出部76が検出した空駐車領域から検出することが可能となる。
(7)推奨駐車領域検出部54が、駐車時行動記憶部84が記憶している回数が多い旋回方向で後退して進入する駐車領域ほど、推奨駐車領域として検出する優先度を上げる。
このため、現在の駐車時に、空駐車領域検出部76が検出した空駐車領域から、運転者が慣れている旋回方向で後退して進入する駐車領域が、自車両MVを駐車する駐車領域として優先的に推奨されることとなる。
その結果、現在の駐車時に、記憶している周囲状況に類似の空駐車領域として、駐車時の運転操作が容易な駐車領域を、空駐車領域検出部76が検出した空駐車領域から検出することが可能となる。
(8)推奨駐車領域検出部54が、ナビゲーション装置16及び建築物出入口記憶部88で取得した出入口との距離が近い駐車領域ほど、推奨駐車領域として検出する優先度を上げる。
このため、現在の駐車時に、空駐車領域検出部76が検出した空駐車領域から、駐車後の目的地となる建築物の出入口に近い空駐車領域が、自車両MVを駐車する駐車領域として優先的に推奨されることとなる。
その結果、現在の駐車時に、記憶している周囲状況に類似の空駐車領域として、駐車時の運転操作が容易な駐車領域を、空駐車領域検出部76が検出した空駐車領域から検出することが可能となる。
(9)推奨駐車領域評価処理部68が、現在の駐車時に推奨駐車領域検出部54が推奨駐車領域の検出に用いたデータを、次回以降の駐車時に推奨駐車領域検出部54が推奨駐車領域の検出に用いるデータとする重要度を高くする処理を行う。また、現在の駐車時に用いたデータを次回以降の駐車時に用いるデータとする重要度は、推奨駐車領域検出部54による推奨駐車領域の検出に対して自車両MVの運転者が行った評価が高いほど高くする。
このため、例えば、現在の駐車時に推奨駐車領域検出部54が推奨した駐車領域が、運転者には不適切な駐車領域であった場合等、次回以降の駐車時に用いることが適切ではないデータを、駐車情報記憶部52に記憶させないことが可能となる。
その結果、推奨駐車領域検出部54が検出した推奨駐車領域を、運転者の意図を反映した、次回以降の駐車時に適切な駐車領域とすることが可能となり、駐車支援の有効度を向上させることが可能となる。
(10)駐車時位置記憶部82が、過去の駐車時に自車両MVが駐車領域へ向けて後退を開始した位置として後退開始位置PSを記憶する。これに加え、駐車時周囲状況記憶部86が、駐車領域に停車した自車両MVの、過去の駐車時における周囲状況を記憶する。
このため、過去の駐車時に自車両MVが駐車領域へ向けて後退を開始した位置と、過去の駐車時に自車両MVを駐車領域へ停車させた状態における周囲状況を記憶することが可能となる。
その結果、過去の駐車時における状況を反映させた駐車支援を、現在の駐車時に行うことが可能となる。
(11)本実施形態の駐車支援装置1の動作で実施する駐車支援方法では、自車両MV周囲の路面を含む画像に自車両MVを示す図形を含む俯瞰画像を生成する。さらに、自車両MVが駐車領域へ向けて後退を開始する後退開始位置PSと、駐車領域に停車した自車両MVの周囲状況を記憶しておき、現在の駐車時に、自車両MVの前進方向に存在する空駐車領域を検出する。
そして、検出した空駐車領域のうち、記憶している周囲状況に類似の駐車領域を、推奨駐車領域として検出し、検出した推奨駐車領域へ向けて自車両MVが後退を開始する位置を示す後退開始位置図形DSを、記憶している後退開始位置PSを用いて生成する。これに加え、現在の駐車時に、後退開始位置図形DSを推奨駐車領域との相対位置関係を維持するように俯瞰画像に重畳させた重畳画像を、運転者が視認可能に表示する。
このため、現在の駐車時に、記憶している周囲状況に類似の空駐車領域を検出し、この検出した駐車領域へ向けた後退開始位置図形DSを俯瞰画像に重畳させた重畳画像を、運転者が視認可能に表示して、駐車支援を行うことが可能となる。
その結果、現在の駐車時に、記憶している駐車領域と周囲状況が類似の駐車領域への後退開始位置図形DSを表示可能となり、利用頻度が低い駐車領域に対し、運転者が周囲状況に慣れている駐車領域への駐車と類似した駐車支援を行うことが可能となる。
これにより、利用頻度が低い駐車領域に対しても、駐車時における視認箇所が、運転者が周囲状況に慣れている駐車領域への駐車と同様の箇所となるため、運転者が、慣れている周囲状況に慣れている駐車領域への駐車と同様の運転操作を行うことが可能となる。
(変形例)
(1)本実施形態では、提示図形生成部58が生成する後退開始位置図形DSを、自車両MVの全長及び全幅よりも大きな四角形としたが、これに限定するものではない。すなわち、例えば、提示図形生成部58が生成する後退開始位置図形DSを、俯瞰画像中における自車両MVの全長及び全幅と同じ大きさの四角形としてもよい。要は、提示図形生成部58が生成する後退開始位置図形DSは、俯瞰画像中における自車両MVの全長及び全幅に応じた大きさの四角形とすればよい。
この場合、提示図形生成部58が生成する後退開始位置図形DSを、自車両MVが理想的な移動経路を後退するための各位置に応じた図形とすることが可能となる。また、提示図形生成部58が後退開始位置図形DSを生成する処理の演算負荷を、低減させることが可能となる。
(2)本実施形態では、提示図形生成部58が、後退開始位置図形DSとして四角形の図形を生成したが、これに限定するものではない。すなわち、提示図形生成部58の構成を、例えば、図19中に示すように、後退開始位置図形DSとして、自車両MVの車両前後方向前側が開口したコの字型の図形を生成する構成としてもよい。
この場合、後退開始位置図形DSの、自車両MVの車両前後方向両側の端部のうち、駐車領域PAへ向けての後退を開始する位置として重要な、自車両MVの車両前後方向後側の端部のみを表示することとなる。このため、後退開始位置図形DSの自車両MVの車両前後方向前側の端部が表示されず、自車両MVを、駐車支援を開始する位置から前進させて後退開始位置図形DSへ移動させる際に、運転者が受ける運転負荷を減少させることが可能となる。
また、提示図形生成部58の構成を、例えば、後退開始位置図形DSとして自車両MVの車両前後方向後側の端部を示す直線のみの図形を生成する構成としてもよい。
(3)本実施形態では、隣接車両検出部78が検出した、隣接する駐車領域に対し停車している他車両OVの有無を用いて、推奨駐車領域検出部54が推奨駐車領域を検出する処理を行ったが、これに限定するものではない。すなわち、例えば、自車両MVが最終停車位置PEへ移動した駐車領域と隣接する壁や柱等の構造物の有無を用いて、推奨駐車領域検出部54が推奨駐車領域を検出する処理を行ってもよい。
(4)本実施形態では、自車両MVの現在位置が駐車支援を開始する位置に達していると判定すると、ナビゲーション装置16が備える情報呈示装置に重畳画像を表示したが、これに限定するものではない。すなわち、例えば、駐車時行動記憶部84に、過去の駐車時における前進時の旋回方向を記憶させておき、現在の駐車時に、駐車時行動検出部により、前進時の旋回方向を検出する。なお、駐車時行動検出部は、例えば、自車両車速演算部28、操舵角演算部30、シフトポジション演算部32で形成する。
そして、駐車時行動検出部が、駐車時行動記憶部84が記憶している前進時の旋回方向と同じ前進時の旋回方向を検出すると、図20中に示すように、ナビゲーション装置16が備える情報呈示装置に重畳画像を表示してもよい。なお、図20中では、駐車時行動記憶部84が記憶している前進時の旋回方向が、小さい旋回角度で駐車領域PAへ向かう旋回方向であり、自車両MVの前進方向が駐車領域PAへ向いた直後に、大きい旋回角度で駐車領域PAから離れる旋回方向である場合を示す。また、図20中には、過去の駐車時及び現在の駐車時における前進時の自車両MVの移動軌跡(前進時の移動軌跡)を、湾曲した矢印で示す。
この場合、駐車支援を開始する位置を設定することなく、また、車両が一般的に備える構成である、車輪速センサ6、操舵角センサ8、シフトポジションセンサ10の検出値を用いて、重畳画像を表示する制御を行うことが可能となる。
(5)本実施形態では、重畳画像を、ナビゲーション装置16が備える情報呈示装置に表示したが、これに限定するものではない。すなわち、例えば、ヘッドアップディスプレイ(HUD:Head−Up Display)等、車室内に重畳画像を映写可能な映写機(投影機)を備え、この映写機から、自車両MVのフロントウインドウに重畳画像を映写してもよい。また、重畳画像を表示するための専用のディスプレイを、ナビゲーション装置16が備える情報呈示装置とは別個に車室内へ配置してもよい。
(6)本実施形態では、駐車時位置算出部48が、例えば、図6中に示すように、自車両MVが、後退開始位置PSから駐車領域PAへ向けて後退走行のみで駐車を行う際の位置を算出する場合について説明したが、これに限定するものではない。すなわち、例えば、道路の幅が狭い場合等、切り返し操作を行う場合には、駐車領域PAへ向けての後退走行から前進走行へ切り替える位置を算出し、その位置を示す図形を重畳画像に重畳させてもよい。この場合、切り返し後の自車両MVが後退開始位置PSまで前進走行で移動可能な位置に到達した時点で、後退開始位置図形DSを重畳させた重畳画像の表示を開始してもよい。
(7)本実施形態では、推奨駐車領域検出部54が検出した推奨駐車領域に対する運転者の評価を検出する際に、情報呈示装置を形成するタッチパネルの表示から、評価を選択する構成としたが、これに限定するものではない。すなわち、例えば、運転者が操作する二つのボタン等を備えるスイッチ(評価選択スイッチ)を車室内に配置して、このスイッチにより、推奨駐車領域検出部54が検出した推奨駐車領域に対する評価の入力部を形成してもよい。なお、推奨駐車領域検出部54が検出した推奨駐車領域に対する運転者の評価を選択する操作としては、二つのボタンに「Good」と「Bad」を対応させて割り当て、運転者が操作したボタンに対応する評価を検出する。
(8)本実施形態では、駐車時位置記憶部82が、過去の駐車時における後退開始位置PS及び最終停車位置PEを記憶するが、これに限定するものではない。すなわち、最終停車位置PEに対する後退開始位置PSの位置を設定可能なプログラムを用いて、後退開始位置PS及び最終停車位置PEを駐車時位置記憶部82に記憶させてもよい。この場合、過去に自車両MVが走行していない場所に存在する駐車領域への駐車時に、本実施形態の駐車支援装置1を適用することが可能となる。
(9)本実施形態では、駐車時周囲状況記憶部86が、駐車領域に停車した自車両MVの、過去の駐車時における周囲状況を記憶するが、これに限定するものではない。すなわち、例えば、連続する三箇所の駐車領域を対象として、三箇所の駐車領域のうち中心の駐車領域へ自車両MVを駐車させる際に、運転者が好む周囲状況を設定可能なプログラムを用いて、周囲状況を駐車時周囲状況記憶部86に記憶させてもよい。この場合、過去に自車両MVが走行していない場所に存在する駐車領域への駐車時に、本実施形態の駐車支援装置1を適用することが可能となる。
(10)本実施形態では、空駐車領域検出部76が検出した空駐車領域のうち、駐車情報記憶部52が記憶している周囲状況に類似の駐車領域を、推奨駐車領域として検出したが、これに限定するものではない。すなわち、例えば、空駐車領域検出部76が検出した空駐車領域のうち、運転者等、自車両MVの乗員が予め設定した条件に合致する駐車領域を、推奨駐車領域として検出してもよい。
ここで、予め設定した条件とは、例えば、上述した状況C1〜C4等から選択して設定する条件、すなわち、隣接する駐車領域に停車している他車両OVの有無の条件である。また、予め設定した条件とは、例えば、隣接する駐車領域に停車している他車両OVの車種である。
この場合、駐車情報記憶部52に過去の駐車時等における周囲状況を記憶させることなく、例えば、自車両MVの運転手が慣れており、得意な運転操作で駐車が可能な駐車領域を、推奨駐車領域として検出することが可能となる。
1…駐車支援装置、2…周囲画像撮像部(カメラ)、4…周囲障害物検出部(ソナー)、6…車輪速センサ、8…操舵角センサ、10…シフトポジションセンサ、12…駐車支援システム起動スイッチ、14…ドライバ認証部、16…ナビゲーション装置、18…操舵反力モータ、20…駐車支援コントローラ、22…ステアリングホイール、24…ステアリングシャフト、26…周囲環境認識情報演算部、28…自車両車速演算部、30…操舵角演算部、32…シフトポジション演算部、34…俯瞰画像生成部、36…駐車枠検出部、38…相対距離検出部、40…障害物検出部、42…自己位置検出部、44…駐車支援用マップ生成部、46…駐車支援制御実施判定部、48…駐車時位置算出部、50…駐車領域状況検出部、52…駐車情報記憶部、54…推奨駐車領域検出部、56…駐車時位置変換部、58…提示図形生成部、60…目標軌道算出部、62…操舵反力制御部、64…重畳画像生成部、66…画像レイアウト設定部、68…推奨駐車領域評価処理部、70…後退開始位置算出部、72…最終停車位置算出部、74…混雑状況検出部、76…空駐車領域検出部、78…隣接車両検出部、80…隣接車種検出部、82…駐車時位置記憶部、84…駐車時行動記憶部、86…駐車時周囲状況記憶部、88…建築物出入口記憶部、90…最終停車位置変換部、92…後退開始位置変換部、MV…自車両、OV…他車両、W…車輪、PA…駐車領域、PS…後退開始位置、PE…最終停車位置、DS…後退開始位置図形、DE…最終停車位置図形、CL…目標軌道の中心線、CP1…駐車支援を開始した位置における中間点、CP2…後退開始位置PSにおける中間点、PL…駐車枠線

Claims (13)

  1. 自車両周囲の路面を含む画像を撮像する周囲画像撮像部と、
    前記撮像した画像に前記自車両を示す図形を含む俯瞰画像を生成する俯瞰画像生成部と、
    前記自車両が駐車領域へ向けて後退を開始した後退開始位置を記憶している駐車時位置記憶部と、
    前記駐車領域に停車した前記自車両の周囲状況を記憶している駐車時周囲状況記憶部と、
    前記自車両の前進方向に存在する空駐車領域を検出する空駐車領域検出部と、
    前記空駐車領域のうち前記記憶している周囲状況に類似の駐車領域を、推奨駐車領域として検出する推奨駐車領域検出部と、
    前記推奨駐車領域へ向けて前記自車両が後退を開始する位置を示す後退開始位置図形を、前記記憶している後退開始位置を用いて生成する提示図形生成部と、
    前記後退開始位置図形を前記推奨駐車領域との相対位置関係を維持するように前記俯瞰画像に重畳させた重畳画像を表示する重畳画像表示部と、を備えることを特徴とする駐車支援装置。
  2. 前記空駐車領域と隣接する駐車領域に他車両が存在することを検出する隣接車両検出部を備え、
    前記駐車時周囲状況記憶部は、前記自車両が停車した駐車領域と隣接する駐車領域における他車両の存在を記憶しており、
    前記推奨駐車領域検出部は、前記空駐車領域のうち、前記隣接車両検出部が検出した他車両の存在と、前記駐車時周囲状況記憶部が記憶している前記他車両の存在と、が同じ駐車領域を、前記推奨駐車領域として検出することを特徴とする請求項1に記載した駐車支援装置。
  3. 前記後退中の旋回方向を記憶している駐車時行動記憶部を備え、
    前記推奨駐車領域検出部は、前記空駐車領域のうち、前記駐車時行動記憶部が記憶している旋回方向で後退して進入する駐車領域を、前記推奨駐車領域として検出することを特徴とする請求項1または請求項2に記載した駐車支援装置。
  4. 前記空駐車領域と隣接する駐車領域に他車両が存在することを検出する隣接車両検出部を備え、
    前記推奨駐車領域検出部は、前記隣接車両検出部が存在を検出した他車両が少ない駐車領域ほど、前記推奨駐車領域として検出する優先度を上げることを特徴とする請求項1から請求項3のうちいずれか1項に記載した駐車支援装置。
  5. 前記空駐車領域と隣接する駐車領域に存在する他車両の車種を検出する隣接車種検出部を備え、
    前記推奨駐車領域検出部は、前記隣接車種検出部が全長及び全幅のうち少なくとも一方が小さい車種を検出した駐車領域ほど、前記推奨駐車領域として検出する優先度を上げることを特徴とする請求項1から請求項4のうちいずれか1項に記載した駐車支援装置。
  6. 前記後退中の旋回方向を記憶している駐車時行動記憶部を備え、
    前記推奨駐車領域検出部は、前記駐車時行動記憶部が記憶している回数が多い旋回方向で後退して進入する駐車領域ほど、前記推奨駐車領域として検出する優先度を上げることを特徴とする請求項1から請求項5のうちいずれか1項に記載した駐車支援装置。
  7. 前記駐車領域を有する駐車場に関連する建築物の出入口の位置を取得する建築物出入口取得部を備え、
    前記推奨駐車領域検出部は、前記取得した出入口の位置との距離が短い駐車領域ほど、前記推奨駐車領域として検出する優先度を上げることを特徴とする請求項1から請求項6のうちいずれか1項に記載した駐車支援装置。
  8. 前記駐車領域を有する駐車場の混雑状況を検出する混雑状況検出部と、
    前記駐車場に関連する建築物の出入口の位置を取得する建築物出入口取得部と、を備え、
    前記推奨駐車領域検出部は、前記混雑状況を検出した駐車場が空いているほど、前記空駐車領域のうち、前記取得した出入口の位置との距離が短い駐車領域を推奨駐車領域として検出することを特徴とする請求項1から請求項7のうちいずれか1項に記載した駐車支援装置。
  9. 前記推奨駐車領域検出部による前記推奨駐車領域の検出に対して前記自車両の運転者が行った評価を検出する推奨駐車領域評価検出部と、
    前記検出した評価が高いほど、現在の駐車時に前記推奨駐車領域検出部が前記推奨駐車領域の検出に用いたデータを、次回以降の駐車時に前記推奨駐車領域検出部が前記推奨駐車領域の検出に用いるデータとする重要度を高くする推奨駐車領域評価処理部と、を備えることを特徴とする請求項1から請求項8のうちいずれか1項に記載した駐車支援装置。
  10. 前記駐車時位置記憶部は、過去の駐車時に前記自車両が駐車領域へ向けて後退を開始した位置として後退開始位置を記憶し、
    前記駐車時周囲状況記憶部は、前記駐車領域に停車した前記自車両の、過去の駐車時における周囲状況を記憶することを特徴とする請求項1から請求項9のうちいずれか1項に記載した駐車支援装置。
  11. 過去の駐車時における前進中の旋回方向を記憶している駐車時行動記憶部と、
    現在の駐車時における前進中の旋回方向を検出する駐車時行動検出部と、を備え、
    前記重畳画像表示部は、前記駐車時行動検出部が、前記駐車時行動記憶部が記憶している旋回方向と同じ旋回方向を検出すると、前記重畳画像を表示することを特徴とする請求項1から請求項10のうちいずれか1項に記載した駐車支援装置。
  12. 自車両周囲の路面を含む画像を撮像する周囲画像撮像部と、
    前記撮像した画像に前記自車両を示す図形を含む俯瞰画像を生成する俯瞰画像生成部と、
    前記自車両が駐車領域へ向けて後退を開始した後退開始位置を記憶している駐車時位置記憶部と、
    前記自車両の前進方向に存在する空駐車領域を検出する空駐車領域検出部と、
    前記空駐車領域のうち予め設定した条件に合致する駐車領域を、推奨駐車領域として検出する推奨駐車領域検出部と、
    前記推奨駐車領域へ向けて前記自車両が後退を開始する位置を示す後退開始位置図形を、前記記憶している後退開始位置を用いて生成する提示図形生成部と、
    前記後退開始位置図形を前記推奨駐車領域との相対位置関係を維持するように前記俯瞰画像に重畳させた重畳画像を表示する重畳画像表示部と、を備えることを特徴とする駐車支援装置。
  13. 自車両周囲の路面を含む画像を撮像し、
    前記撮像した画像に前記自車両を示す図形を含む俯瞰画像を生成し、
    前記自車両が駐車領域へ向けて後退を開始した後退開始位置と、前記駐車領域に停車した前記自車両の周囲状況と、を記憶しておき、
    前記自車両の前進方向に存在する空駐車領域を検出し、
    前記検出した空駐車領域のうち前記記憶している周囲状況に類似の駐車領域を、推奨駐車領域として検出し、
    前記推奨駐車領域へ向けて前記自車両が後退を開始する位置を示す後退開始位置図形を、前記記憶している後退開始位置を用いて生成し、
    前記後退開始位置図形を前記推奨駐車領域との相対位置関係を維持するように前記俯瞰画像に重畳させた重畳画像を表示することを特徴とする駐車支援方法。
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