JP2015214222A - 駐車支援装置及び駐車支援方法 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、上記のような問題点に着目してなされたもので、利用頻度が低い駐車領域に対し、運転者が周囲状況に慣れている駐車領域への駐車と類似した駐車支援を行うことが可能な、駐車支援装置及び駐車支援方法を提供することを目的とする。
これにより、現在の駐車時に、記憶している駐車領域と周囲状況が類似の駐車領域への後退開始位置図形を表示することが可能となり、利用頻度が低い駐車領域に対し、運転者が周囲状況に慣れている駐車領域への駐車と類似した駐車支援を行うことが可能となる。
(第一実施形態)
以下、本発明の第一実施形態(以下、本実施形態と記載する)について、図面を参照しつつ説明する。
図1中に示すように、駐車支援装置1を備える車両V(自車両)は、車輪W(右前輪WFR、左前輪WFL、右後輪WRR、左後輪WRL)と、周囲画像撮像部2と、周囲障害物検出部4と、車輪速センサ6と、操舵角センサ8を備える。これに加え、車両Vは、シフトポジションセンサ10と、駐車支援システム起動スイッチ12と、ドライバ認証部14と、ナビゲーション装置16と、操舵反力モータ18と、駐車支援コントローラ20を備える。
なお、本実施形態では、一例として、周囲画像撮像部2を、前方カメラ2Fと、右側方カメラ2SRと、左側方カメラ2SLと、後方カメラ2Rを用いて形成した場合を説明する。ここで、前方カメラ2Fは、自車両MVの車両前後方向前方を撮像するカメラであり、右側方カメラ2SRは、自車両MVの右側方を撮像するカメラである。また、左側方カメラ2SLは、自車両MVの左側方を撮像するカメラであり、後方カメラ2Rは、自車両MVの車両前後方向後方を撮像するカメラである。
また、車輪速センサ6は、各車輪Wの回転速度を検出し、この検出した回転速度を含む情報信号(以降の説明では、「車輪速信号」と記載する場合がある)を、駐車支援コントローラ20に出力する。なお、図1中では、右前輪WFRの回転速度を検出する車輪速センサ6を符号「6FR」で示し、左前輪WFLの回転速度を検出する車輪速センサ6を符号「6FL」で示す。さらに、右後輪WRRの回転速度を検出する車輪速センサ6を符号「6RR」で示し、左後輪WRLの回転速度を検出する車輪速センサ6を符号「6RL」で示す。
また、操舵角センサ8は、操舵操作子であるステアリングホイール22の現在の回転角度(操舵操作量)である現在操舵角を検出する。そして、検出した現在操舵角を含む情報信号(以降の説明では、「現在操舵角信号」と記載する場合がある)を、駐車支援コントローラ20に出力する。なお、操向輪の転舵角を含む情報信号を、操舵角を示す情報として検出してもよい。
シフトポジションセンサ10は、シフトノブやシフトレバー等、自車両MVのシフト位置(例えば、「P」、「D」、「R」等)を変更する部材の現在位置を検出する。そして、検出した現在位置を含む情報信号(以降の説明では、「シフト位置信号」と記載する場合がある)を、駐車支援コントローラ20に出力する。
なお、本実施形態では、一例として、駐車支援システム起動スイッチ12の構成を、駐車支援システム起動スイッチ12を操作する度に、駐車支援を行う設定と駐車支援を行わない設定が切り替わる構成とする。
ドライバ認証部14は、例えば、運転免許証が内蔵するIC(Integrated Circuit)チップが記憶している運転者のID情報を読み取り可能なICリーダを用いて形成する。この場合、例えば、自車両の構成を、ICリーダとエンジンのイグニッションスイッチを連動させ、ICリーダにより運転者のID情報を読み取ることにより、エンジンを始動可能な構成とする。そして、ドライバ認証部14は、ICリーダにより読み取った運転者のID情報を含む情報信号(以降の説明では、「運転者ID信号」と記載する場合がある)を、駐車支援コントローラ20に出力する。すなわち、ドライバ認証部14は、自車両の運転者を認証し、認証した運転者に固有の情報を、駐車支援コントローラ20に出力する。
また、例えば、自車両の構成を、パスワードを入力する入力端末とイグニッションスイッチを連動させ、入力端末により運転者に固有のパスワードを入力してエンジンを始動可能な構成とした場合、入力されたパスワードを用いて、運転者を特定してもよい。この場合、パスワードの入力端末に代えて、運転者の指紋を検出可能なセンサを用いてもよい。
また、ナビゲーション装置16は、GPS受信機を用いて取得した自車両MVの現在位置と、地図データベースに格納された道路情報を用いて、自車両MVが走行する道路の種別や幅員等の道路情報を取得することが可能である。
情報呈示装置は、駐車支援コントローラ20からの制御信号に応じて、警報その他の呈示を音声や画像によって出力する。また、情報呈示装置は、例えば、ブザー音や音声により運転者への情報提供を行うスピーカと、画像やテキストの表示により情報提供を行う表示ユニットを備える。また、表示ユニットは、例えば、ナビゲーション装置16の表示モニタを流用してもよい。
駐車支援コントローラ20は、CPUと、ROM及びRAM等のCPU周辺部品から構成する電子制御ユニットである。なお、駐車支援コントローラ20の具体的な構成については、後述する。
次に、図1を参照しつつ、図2を用いて、駐車支援コントローラ20の具体的な構成について説明する。
図2中に示すように、駐車支援コントローラ20は、周囲環境認識情報演算部26と、自車両車速演算部28と、操舵角演算部30と、シフトポジション演算部32と、俯瞰画像生成部34と、駐車枠検出部36を備える。これに加え、駐車支援コントローラ20は、相対距離検出部38と、障害物検出部40と、自己位置検出部42と、駐車支援用マップ生成部44と、駐車支援制御実施判定部46と、駐車時位置算出部48を備える。
また、周囲環境認識情報演算部26は、周囲画像撮像部2から入力を受けた個別画像信号を用い、後方カメラ2Rが撮像した画像を含む情報信号(以降の説明では、「後方画像信号」と記載する場合がある)を、画像レイアウト設定部66へ出力する。
俯瞰画像生成部34は、周囲環境認識情報演算部26から入力を受けた周囲画像信号を用い、自車両MVを示す図形を含む、自車両MVの上方から見た自車両MVの周囲の画像(俯瞰画像)を形成する。そして、形成した俯瞰画像を含む情報信号(以降の説明では、「俯瞰画像信号」と記載する場合がある)を、駐車枠検出部36と、障害物検出部40と、自己位置検出部42と、駐車支援用マップ生成部44へ出力する。これに加え、俯瞰画像生成部34は、俯瞰画像信号を、駐車時位置算出部48と、駐車情報記憶部52と、駐車領域状況検出部50と、推奨駐車領域検出部54と、操舵反力制御部62と、重畳画像生成部64へ出力する。
ここで、駐車枠の検出は、例えば、俯瞰画像中において、自車両MVを基準として予め設定した距離や領域(エリア)内に、駐車枠線等が存在するか否かを判断して行なう。また、俯瞰画像から駐車枠線を認識する処理としては、例えば、エッジ検出等、種々の公知の方式を用いる。
障害物検出部40は、俯瞰画像生成部34から入力を受けた俯瞰画像信号が含む俯瞰画像と、相対距離検出部38から入力を受けた相対距離信号が含む相対距離及び方向を用いて、自車両MVの周囲に存在する障害物を、自車両MVの周囲(全周)に亘って検出する。そして、検出した障害物を含む情報信号(以降の説明では、「障害物信号」と記載する場合がある)を、駐車時位置算出部48へ出力する。
駐車支援制御実施判定部46は、駐車支援システム起動スイッチ12から駐車支援システム設定状態信号の入力を受け、俯瞰画像生成部34から俯瞰画像信号の入力を受け、駐車支援用マップ生成部44からマップ信号の入力を受ける。これに加え、駐車情報記憶部52が記憶している位置を取得する。
駐車時位置算出部48は、自車両車速演算部28から車速演算値信号の入力を受け、操舵角演算部30から操舵角信号の入力を受け、シフトポジション演算部32から現在シフト位置信号の入力を受ける。これに加え、俯瞰画像生成部34から俯瞰画像信号の入力を受け、駐車枠検出部36から駐車枠信号の入力を受け、ナビゲーション装置16から自車位置信号の入力を受ける。
駐車情報記憶部52は、自車両車速演算部28から車速演算値信号の入力を受け、操舵角演算部30から操舵角信号の入力を受け、シフトポジション演算部32から現在シフト位置信号の入力を受ける。これに加え、俯瞰画像生成部34から俯瞰画像信号の入力を受け、駐車枠検出部36から駐車枠信号の入力を受け、駐車支援用マップ生成部44からマップ信号の入力を受ける。さらに、駐車時位置算出部48から図形表示算出位置信号の入力を受け、駐車領域状況検出部50から駐車領域状況信号の入力を受け、ナビゲーション装置16から自車位置信号の入力を受ける。
また、駐車情報記憶部52は、ドライバ認証部14から入力を受けた運転者ID信号を用い、記憶した各種情報を、駐車時に自車両MVを運転していた運転者と関連付けて記憶する。なお、駐車情報記憶部52の詳細な構成については、後述する。
推奨駐車領域検出部54は、俯瞰画像生成部34から俯瞰画像信号の入力を受け、駐車枠検出部36から駐車枠信号の入力を受け、駐車支援用マップ生成部44からマップ信号の入力を受ける。これに加え、駐車領域状況検出部50から駐車領域状況信号の入力を受け、ナビゲーション装置16から自車位置信号の入力を受ける。
そして、駐車時位置変換部56は、入力を受けた各種の情報信号を用い、駐車情報記憶部52が記憶している後退開始位置を、推奨駐車領域検出部54が検出した駐車領域へ向けて自車両MVが後退を開始する位置に変換する。さらに、変換した位置を含む情報信号(以降の説明では、「後退開始変換位置信号」と記載する場合がある)を、提示図形生成部58へ出力する。なお、駐車時位置変換部56の詳細な構成については、後述する。
そして、目標軌道算出部60は、提示図形生成部58が生成した後退開始変換位置図形の位置と、現在の自車両MVの位置から、自車両MVが現在の位置から後退開始変換位置図形の位置まで移動する目標軌道を算出する。そして、算出した目標軌道を含む情報信号(以降の説明では、「目標軌道信号」と記載する場合がある)を、操舵反力制御部62へ出力する。なお、目標軌道算出部60が目標軌道を算出する処理については、後述する。また、目標軌道算出部60が目標軌道を算出する処理は、駐車支援制御実施判定部46から入力を受けた駐車支援判定結果信号が、駐車支援を行うとの判定結果を含む場合に行う。
そして、操舵反力制御部62は、入力を受けた各種の情報信号を用い、現在の駐車時に、自車両MVの位置が、目標軌道信号が含む目標軌道から逸脱すると、自車両MVの位置を目標軌道へ復帰させるように、反力モータ駆動電流を演算する。さらに、演算した反力モータ駆動電流を含む情報信号を、操舵反力モータ18へ出力する。
したがって、操舵反力制御部62は、現在の駐車時に運転者がステアリングホイール22に付与している操舵入力と、自車両MVの目標軌道からの逸脱量(逸脱距離)を用いて、自車両MVの位置を目標軌道へ復帰させるための操舵反力を算出する。さらに、算出した操舵反力と、実際に操舵反力モータ18へ通電している電流(反力モータ実電流)を用いて、反力モータ駆動電流を演算する。
また、操舵反力制御部62は、相対距離検出部38から相対距離信号の入力を受け、自車両車速演算部28から車速演算値信号の入力を受ける。そして、相対距離信号が含む相対距離及び方向と、車速演算値信号が含む自車両MVの速度から、自車両MVと障害物との相対距離が予め設定した制限用相対距離以下であるか否かを判定する。さらに、相対距離が制限用相対距離以下となると、相対距離が制限用相対距離を超えるように、ステアリングホイール22に付与する操舵反力を制御する。
重畳画像生成部64は、俯瞰画像生成部34から俯瞰画像信号の入力を受け、提示図形生成部58から提示図形信号の入力を受ける。
さらに、重畳画像生成部64は、生成した重畳画像を含む情報信号(以降の説明では、「重畳画像信号」と記載する場合がある)を、画像レイアウト設定部66及び推奨駐車領域評価処理部68へ出力する。なお、重畳画像生成部64が重畳画像を生成する処理については、後述する。また、重畳画像生成部64が重畳画像を生成する処理は、駐車支援制御実施判定部46から入力を受けた駐車支援判定結果信号が、駐車支援を行うとの判定結果を含む場合に行う。
さらに、画像レイアウト設定部66は、設定した表示割合で後方カメラ2Rが撮像した画像と重畳画像とを組み合わせた画像を生成する。これに加え、生成した画像を含む情報信号(以降の説明では、「駐車時出力画像信号」と記載する場合がある)を、ナビゲーション装置16へ出力する。なお、画像レイアウト設定部66が、後方カメラ2Rが撮像した画像と重畳画像とを組み合わせた画像を生成する処理は、駐車支援制御実施判定部46から入力を受けた駐車支援判定結果信号が、駐車支援を行うとの判定結果を含む場合に行う。
なお、推奨駐車領域評価信号が含む画像と重畳画像とを組み合わせた画像を生成する際には、推奨駐車領域評価信号が含む画像を、例えば、情報呈示装置の表示画面において、後方カメラ2Rが撮像した画像を表示する領域に表示させる画像を生成する。
そして、自車両MVの現在位置が、複数箇所の駐車領域を有する駐車場内において、後退開始変換位置図形の後退開始位置から遠い位置であり、重畳画像内に後退開始変換位置図形が表示されない場合、情報呈示装置に表示する重畳画像を変化させる。
推奨駐車領域評価処理部68は、駐車の終了を検出すると、運転者に対し、推奨駐車領域検出部54による推奨駐車領域の検出に対する評価を促す文字と、評価の選択肢を含む画像を生成する。そして、推奨駐車領域の評価を促す文字を含む画像を含む情報信号(以降の説明では、「推奨駐車領域評価信号」と記載する場合がある)を、ナビゲーション装置16へ出力する。
なお、駐車の終了は、例えば、シフトポジション演算部32から入力を受けた現在シフト位置信号が含む現在のシフト位置が、「R」から「P」へ変化した場合に検出する。
図1及び図2を参照しつつ、図3及び図4を用いて、駐車支援制御実施判定部46が駐車支援を行うか否かを判定する処理について説明する。
ステップS100において、駐車情報記憶部52が後退開始位置を記憶している(図中に示す「Yes」)と判定した場合、駐車支援制御実施判定部46が行なう処理は、ステップS102へ移行する。
ステップS102では、駐車支援システム設定状態信号が含む現在の設定が、駐車支援を行う設定であるか否かを判定する処理(図中に示す「駐車支援を行う設定」)を行う。
一方、ステップS102において、現在の設定が駐車支援を行う設定ではない(図中に示す「No」)と判定した場合、駐車支援制御実施判定部46が行なう処理は、ステップS102へ復帰する。
本実施形態では、一例として、図4中に示すように、自車両MVの現在位置が駐車領域PAを有する駐車場内であると、自車両MVの現在位置が、駐車支援を開始する位置に達していると判定する場合について説明する。なお、図4中では、隣接する駐車領域PAを区分する駐車枠線を、符号「PL」で示し、他車両を、符号「OV」で示す。
一方、ステップS104において、自車両MVの現在位置が駐車支援を開始する位置に達していない(図中に示す「No」)と判定した場合、駐車支援制御実施判定部46が行なう処理は、ステップS104へ復帰する。
ステップS108では、ステップS106で開始した駐車支援が完了したか否かを判定する処理(図中に示す「駐車支援完了」)を行う。
一方、ステップS108において、ステップS106で開始した駐車支援が完了していない(図中に示す「No」)と判定した場合、駐車支援制御実施判定部46が行なう処理は、ステップS108へ復帰する。
図1から図4を参照しつつ、図5及び図6を用いて、駐車時位置算出部48の詳細な構成と、駐車時位置算出部48が複数箇所の位置を算出する処理について説明する。
図5中に示すように、駐車時位置算出部48は、後退開始位置算出部70と、最終停車位置算出部72を備える。
A1.駐車領域PAと連続する道路を走行する自車両MVの現在位置が、駐車支援を開始する位置から駐車領域PAを通過して停車する。
A2.A1の停車位置で、自車両MVの車両前後方向に延在する直線が、駐車領域PAを形成する駐車枠線に対して傾斜している。または、自車両MVの車両前後方向に延在する直線が、駐車領域PAと連続する道路の路面上に標示された線(例えば、中央線、車両通行区分線、停止線)や、車道と歩道との境界線に対して傾斜している。
A3.A1の停車位置で、現在操舵角が中立角または略中立角(例えば、ステアリングホイール22の遊び分を含む角度)である。
A4.シフト位置が前進走行位置(例えば、「D」、「1」、「2」等)から後退走行位置(「R」)へ変更されている。
B1.自車両MV全体が駐車領域PA内に収容されて停車する。
B2.B1の停車位置で、現在操舵角が中立角または略中立角(例えば、ステアリングホイール22の遊び分を含む角度)である。
B3.シフト位置が後退走行位置(「R」)から駐停車位置(「P」)へ変更されている。
また、最終停車位置PEを算出する際には、上述した条件B1〜B3のうち、少なくともB1に加え、さらに、自車両MVの車幅方向両側における、駐車枠線PLとの距離が等距離または略等距離となる条件を用いてもよい。
さらに、駐車時位置算出部48は、駐車領域PAへの駐車時に自車両MVを走行させた複数箇所の位置として、後退開始位置PS及び最終停車位置PEを、駐車情報記憶部52に記憶させる。
すなわち、駐車時位置算出部48は、後退開始位置PS及び最終停車位置PEを算出する際に、自車両MVの後退走行において、切り返し操作を必要としない条件の成立を検出する。
図1から図6を参照しつつ、図7を用いて、駐車領域状況検出部50の詳細な構成について説明する。
図7中に示すように、駐車領域状況検出部50は、混雑状況検出部74と、空駐車領域検出部76と、隣接車両検出部78と、隣接車種検出部80を備える。
図1から図7を参照しつつ、図8及び図9を用いて、駐車情報記憶部52の詳細な構成について説明する。
図8中に示すように、駐車情報記憶部52は、駐車時位置記憶部82と、駐車時行動記憶部84と、駐車時周囲状況記憶部86と、建築物出入口記憶部88を備える。
駐車時位置記憶部82は、駐車時位置算出部48から入力を受けた図形表示算出位置信号が含む、後退開始位置PS及び最終停車位置PEに対応するデータを記憶する。具体的には、後退開始位置PS及び最終停車位置PEに対応するデータとして、図9中に示すように、後退開始位置PS及び最終停車位置PEの、X座標、Y座標、傾斜角θを記憶する。
すなわち、駐車時位置記憶部82は、自車両MVの座標と、自車両MVの車両前後方向に延在する直線と駐車領域PAの入り口から奥行き方向に延在する直線との角度を用いて、後退開始位置PS及び最終停車位置PEを記憶する。したがって、駐車時位置記憶部82は、自車両MVの座標と、自車両MVの車両前後方向に延在する直線と駐車領域PAの入り口から奥行き方向に延在する直線との角度を、後退開始位置PS及び最終停車位置PEとして記憶する。
また、本実施形態では、一例として、駐車時位置記憶部82が、推奨駐車領域評価処理部68から非蓄積指令信号の入力を受けると、最新の駐車時に記憶した後退開始位置PS及び最終停車位置PEのデータを消去する場合について説明する。
ここで、隣接する駐車領域に停車している他車両OVの有無、隣接する駐車領域に停車している他車両OVの車種、駐車時における駐車場の混雑状況は、駐車領域状況検出部50から入力を受けた駐車領域状況信号を用いて記憶する。
本実施形態では、上述したように、情報呈示装置をタッチパネルで形成する。このため、上述した出入口の指定は、運転者が接触した位置の、タッチパネルにおける座標等を検出して行う。
図1から図9を参照しつつ、図10及び図11を用いて、推奨駐車領域検出部54が行う詳細な処理について説明する。
推奨駐車領域検出部54は、駐車領域状況検出部50が検出した空駐車領域のうち、駐車情報記憶部52が記憶している周囲状況に類似の駐車領域を、推奨駐車領域として検出する処理として、以下に示す二種類の処理を選択的に行う。
第一の処理では、推奨駐車領域検出部54は、混雑状況検出部74が検出した駐車場の混雑状況と、建築物出入口記憶部88が記憶している建築物の出入口を参照する。
また、推奨駐車領域検出部54は、駐車時行動記憶部84が記憶している旋回方向を参照して、駐車時に駐車領域PAへ自車両MVを後退させた際の旋回方向を取得する。
また、推奨駐車領域検出部54は、駐車時周囲状況記憶部86が記憶している自車両MV周囲の状況を参照して、駐車時における、隣接する駐車領域に停車している他車両OVの有無を取得する。
また、駐車時に駐車領域PAへ自車両MVを後退させた際の旋回方向は、左旋回または右旋回である。
C1.両隣の駐車領域に他車両OVが停車している状況
C2.左隣の駐車領域のみに他車両OVが停車している状況
C3.右隣の駐車領域のみに他車両OVが停車している状況
C4.両隣の駐車領域に他車両OVが停車していない状況
さらに、推奨駐車領域検出部54は、空駐車領域検出部76が検出した空駐車領域を参照し、自車両MVの現在位置及び自車両MVの進行方向を、駐車領域周辺のマップに反映させる。
そして、隣接車両検出部78により、空駐車領域検出部76が検出した空駐車領域と隣接する駐車領域に対して、停車している他車両OVの有無を検出する。さらに、検出した他車両OVの有無の状況が、上述した状況C1〜C4のうち、駐車時周囲状況記憶部86が記憶している状況と同じであるか否かを判定する処理を行う。
そして、他車両OVの有無の状況が、駐車時周囲状況記憶部86が記憶している状況と同じであり、さらに、駐車時行動記憶部84が記憶している旋回方向で後退して進入する空駐車領域を検出する。
すなわち、第一の処理では、空駐車領域検出部76が検出した空駐車領域のうち、隣接車両検出部78が検出した他車両OVの存在と、駐車時周囲状況記憶部86が記憶している他車両OVの存在が同じ駐車領域を、推奨駐車領域として検出する。また、第一の処理では、空駐車領域検出部76が検出した空駐車領域のうち、駐車時行動記憶部86が記憶している旋回方向で後退して進入する駐車領域を、推奨駐車領域として検出する。さらに、第一の処理では、混雑状況を検出した駐車場が空いているほど、空駐車領域検出部76が検出した空駐車領域のうち、建築物出入口記憶部88が取得した出入口との距離が短い駐車領域を推奨駐車領域として検出する。
第二の処理では、推奨駐車領域検出部54は、混雑状況検出部74が検出した駐車場の混雑状況と、建築物出入口記憶部88が記憶している建築物の出入口を参照する。
また、推奨駐車領域検出部54は、駐車時行動記憶部84が記憶している旋回方向を参照して、駐車時に駐車領域PAへ自車両MVを後退させた際の旋回方向を取得する。
さらに、推奨駐車領域検出部54は、空駐車領域検出部76が検出した空駐車領域を参照し、自車両MVの現在位置及び自車両MVの進行方向を、駐車領域周辺のマップに反映させる。
そして、推奨駐車領域検出部54は、上述した駐車場の混雑状況、隣接する駐車領域に停車している他車両OVの有無、隣接する駐車領域に停車している他車両OVの車種、建築物の出入口と空駐車領域との距離、旋回方向を、予め設定したデータベースと照合する。
すなわち、上記のデータベースでは、図10中に示すように、駐車場の混雑状況(図中では、「混雑状況」と示す)を、駐車場が混雑していると判定する場合を「5点」に設定し、駐車場が空いていると判定する場合を「1点」に設定する。なお、駐車場の混雑状況は、自車両MVの後続車両を待たせる時間にも関係する。
したがって、推奨駐車領域検出部54は、例えば、図11中に示すように、空駐車領域検出部76が検出した空駐車領域から、左旋回または右旋回させながら後退させて移動可能な駐車領域のうち、状況C1〜C4のいずれかに合致する駐車領域を検出する。そして、旋回方向と状況が同じ駐車領域を、推奨駐車領域として検出する。
図1から図11を参照しつつ、図12を用いて、駐車時位置変換部56の詳細な構成について説明する。
図12中に示すように、駐車時位置変換部56は、最終停車位置変換部90と、後退開始位置変換部92を備える。
最終停車位置変換部90は、最終停車位置算出部72が算出して駐車時位置記憶部82が記憶している最終停車位置PEを、推奨駐車領域検出部54が検出した推奨駐車領域(PA1〜PA4のいずれか)内で最終的に自車両MVを停車させた位置に変換する。
図1から図12を参照しつつ、図13を用いて、提示図形生成部58が後退開始変換位置図形及び推奨駐車領域図形を生成する処理について説明する。
図13中に示すように、提示図形生成部58は、最終停車位置変換部90が最終停車位置PEを変換した位置を示す図形を、推奨駐車領域図形DEとして生成する。これに加え、駐車時位置変換部56が後退開始位置PSを変換した位置を示す図形を、後退開始変換位置図形DSとして生成する。
また、提示図形生成部58は、後退開始変換位置図形DSと最終停車位置PEを設定した推奨駐車領域との相対位置関係を維持するように、後退開始変換位置図形DS及び推奨駐車領域図形DEを生成する。
なお、図13中には、駐車領域PA1内に設定した推奨駐車領域図形DEを、符号「DE1」で示し、駐車領域PA2内に設定した推奨駐車領域図形DEを、符号「DE2」で示す。さらに、駐車領域PA3内に設定した推奨駐車領域図形DEを、符号「DE3」で示し、駐車領域PA4内に設定した推奨駐車領域図形DEを、符号「DE4」で示す。
なお、図13中には、推奨駐車領域図形DE1へ向けた後退開始位置図形DSを、符号「DS1」で示し、推奨駐車領域図形DE2へ向けた後退開始位置図形DSを、符号「DS2」で示す。さらに、推奨駐車領域図形DE3へ向けた後退開始位置図形DSを、符号「DS3」で示し、推奨駐車領域図形DE4へ向けた後退開始位置図形DSを、符号「DS4」で示す。
図1から図13を参照しつつ、図14を用いて、目標軌道算出部60が目標軌道を算出する処理について説明する。
目標軌道算出部60は、図14中に示すように、今回の駐車支援を開始した位置と後退開始位置PSから、現在の駐車時における自車両MVの目標軌道を算出する。
具体的には、駐車支援を開始した位置と後退開始位置PSを連続する線を、目標軌道の中心線CLとして算出する。さらに、算出した目標軌道の中心線CLから自車両MVの車幅方向両側へ余裕代を設定し、この設定した余裕代を含む領域を、目標軌道として算出する。
なお、本実施形態では、一例として、図14中に示すように、目標軌道の中心線CLを、駐車支援を開始した位置における中間点CP1と後退開始位置PSにおける中間点CP2を連続する一本の線とした場合について説明する。
図1から図14を参照しつつ、図15及び図16を用いて、重畳画像生成部64が重畳画像を生成する処理と、画像レイアウト設定部66が設定する表示割合を設定する処理について説明する。
すなわち、重畳画像生成部64は、後退開始位置図形DSと推奨駐車領域との相対位置関係を維持するように、後退開始位置図形DSを俯瞰画像に重畳させた重畳画像を生成する。
したがって、画像レイアウト設定部66が設定する表示割合を、後方カメラ2Rが撮像した画像を表示せずに、重畳画像のみとし、さらに、重畳画像を、自車両MVの車両前後方向が情報呈示装置の横方向とした画像を表示する。これにより、図15中に示すように、ナビゲーション装置16が備える情報呈示装置に、自車両MVの現在位置と、後退開始変換位置図形DS及び推奨駐車領域図形DEを表示する。なお、図15中に示す例では、推奨駐車領域検出部54が、空駐車領域検出部76が検出した空駐車領域から、自車両MVを左旋回させながら後退させて移動可能な駐車領域のうち、上記の状況C4に合致する駐車領域PA4を推奨駐車領域として検出した場合を示す。したがって、図15中に示す例では、後退開始変換位置図形DSとして後退開始変換位置図形DS4を表示し、推奨駐車領域図形DEとして推奨駐車領域図形DE4を表示する。
自車両MVが駐車支援を開始する位置から前進し、提示図形生成部58が生成した後退開始変換位置図形DS及び推奨駐車領域図形DEが、自車両MVの周囲の範囲内となると、画像レイアウト設定部66が設定する表示割合を変更する。具体的には、画像レイアウト設定部66が設定する表示割合を、後方カメラ2Rが撮像した画像を重畳画像の二倍程度の大きさで表示する表示割合とする。これに加え、重畳画像を、図16中に示すように、自車両MVを示す図形の車両前後方向前方を上方に向け、さらに、自車両MVを示す図形の位置を中心とした画像とする。なお、図16中には、後退開始位置図形DS及び推奨駐車領域図形DEの一部が俯瞰画像に重畳されて表示されている状態を示す。
次に、図1から図16を参照しつつ、図17及び図18を用いて、本実施形態の駐車支援装置1を用いて行なう動作の一例を説明する。なお、以下に示す処理は、駐車支援システム設定状態信号が含む現在の設定が、駐車支援を行う設定であると判定した場合に行う(上述したステップS102を参照)。
ステップS202では、ステップS200で検出した自車両MVの現在位置が駐車場内であり、自車両MVが駐車場へ進入しているか否かを判定する処理(図中に示す「駐車場進入」)を行う。
一方、ステップS202において、自車両MVが駐車場へ進入していない(図中に示す「No」)と判定した場合、駐車支援装置1を用いて行なう動作は、ステップS202へ復帰する。
評価結果が「Good」の例では、駐車場が空いている例であるため、「混雑状況」の評価関数は「1点」である。また、隣接する駐車領域に停車している他車両OVの有無の状況が上記の状況C4の例であるため、「隣接車両の有無」の評価関数は「1点」である。さらに、隣接する駐車領域に停車している他車両OVの車種が軽自動車の例であるため、「隣接車両種別」の評価関数は「1点」であり、建築物の出入口と空駐車領域との距離が遠い例であるため、「建築物の出入口からの距離」の評価関数は「5点」である。また、駐車時に自車両MVを後退させた際の旋回方向が低頻度に該当する例であるため、「旋回方向の頻度」の評価関数は「5点」である。
一方、評価結果が「Bad」の例では、駐車場が混雑している例であるため、「混雑状況」の評価関数は「5点」である。また、隣接する駐車領域に停車している他車両OVの有無の状況が上記の状況C1の例であるため、「隣接車両の有無」の評価関数は「5点」である。さらに、隣接する駐車領域に停車している他車両OVの車種が大型車両の例であるため、「隣接車両種別」の評価関数は「5点」であり、建築物の出入口と空駐車領域との距離が近い例であるため、「建築物の出入口からの距離」の評価関数は「1点」である。また、駐車時に自車両MVを後退させた際の旋回方向が高頻度に該当する例であるため、「旋回方向の頻度」の評価関数は「1点」である。
ステップS214において、上述した各ステップの判定結果を得点化する処理を行うと、駐車支援装置1を用いて行なう動作は、ステップS216へ移行する。
ステップS216では、ステップS214で算出した得点が、予め設定した基準点以下であるか否かを判定する処理(図中に示す「基準点以下」)を行う。なお、本実施形態では、一例として、基準点を「15点」と設定した場合について説明する。
一方、ステップS216において、ステップS214で算出した得点が基準点を超えている(図中に示す「No」)と判定した場合、駐車支援装置1を用いて行なう動作は、ステップS202へ復帰する。
ステップS220において、現在のシフト位置が「R」から「P」に変化した(図中に示す「Yes」)と判定した場合、駐車支援装置1を用いて行なう動作は、ステップS222へ移行する。
ステップS222では、運転者に対し、推奨駐車領域検出部54による推奨駐車領域の検出に対する評価を促す文字と、評価の選択肢を含む画像を、ナビゲーション装置16が備える情報呈示装置に表示する処理(図中に示す「評価入力画面表示」)を行う。ステップS222において、運転者に対し、推奨駐車領域検出部54による推奨駐車領域の検出に対する評価を促す文字と、評価の選択肢を含む画像を表示する処理を行うと、駐車支援装置1を用いて行なう動作は、ステップS224へ移行する。
ステップS224において、運転者の評価として「Good」を検出した(図中に示す「Yes」)と判定した場合、駐車支援装置1を用いて行なう動作は、ステップS226へ移行する。
ステップS226では、現在の駐車時に検出した各種のデータであり、運転者が「Good」と評価したデータを、駐車情報記憶部52に記憶して格納する処理(図中に示す「評価結果を格納」)を行う。ステップS226において、現在の駐車時に検出した各種のデータを、駐車情報記憶部52に記憶して格納する処理を行うと、駐車支援装置1を用いて行なう動作を終了(END)する。
また、上述したナビゲーション装置16、建築物出入口記憶部88は、建築物出入口取得部に対応する。
また、上述したナビゲーション装置16、駐車情報記憶部52、推奨駐車領域評価処理部68は、推奨駐車領域評価検出部に対応する。
本実施形態の駐車支援装置1であれば、以下に記載する効果を奏することが可能となる。
その結果、現在の駐車時に、記憶している駐車領域と周囲状況が類似の駐車領域への後退開始位置図形DSを表示可能となり、利用頻度が低い駐車領域に対し、運転者が周囲状況に慣れている駐車領域への駐車と類似した駐車支援を行うことが可能となる。
このため、現在の駐車時に、記憶している他車両OVの存在が同じ駐車領域へ向けた後退開始位置図形DSを俯瞰画像に重畳させた重畳画像を、運転者が視認可能に表示して、駐車支援を行うことが可能となる。
その結果、現在の駐車時に、記憶している駐車領域と他車両OVの存在が同じ駐車領域への後退開始位置図形DSを表示可能となり、利用頻度が低い駐車領域に対し、運転者が周囲状況に慣れている駐車領域への駐車と類似した駐車支援を行うことが可能となる。
このため、現在の駐車時に、記憶している方向と同じ旋回方向で後退して進入する駐車領域へ向けた後退開始位置図形DSを俯瞰画像に重畳させた重畳画像を、運転者が視認可能に表示して、駐車支援を行うことが可能となる。
その結果、現在の駐車時に、記憶している方向と同じ旋回方向が同じ駐車領域への後退開始位置図形DSを表示可能となり、利用頻度が低い駐車領域に対し、運転者が周囲状況に慣れている駐車領域への駐車と類似した駐車支援を行うことが可能となる。
このため、現在の駐車時に、駐車場が空いており、空駐車領域が多く存在する状態で、記憶している周囲状況に類似し、さらに、駐車後の目的地となる建築物の出入口に近い空駐車領域を検出することが可能となる。
その結果、現在の駐車時に、駐車後の目的地となる建築物の出入口に近く、さらに、運転者が周囲状況に慣れている駐車領域への駐車と類似した駐車支援を行うことが可能となる。
このため、現在の駐車時に、空駐車領域検出部76が検出した空駐車領域から、隣接する駐車領域に他車両OVが存在しない駐車領域が、自車両MVを駐車する駐車領域として優先的に推奨されることとなる。
その結果、現在の駐車時に、記憶している周囲状況に類似の空駐車領域として、駐車時の運転操作が容易な駐車領域を、空駐車領域検出部76が検出した空駐車領域から検出することが可能となる。
このため、現在の駐車時に、空駐車領域検出部76が検出した空駐車領域から、隣接する駐車領域に駐車時に接触する可能性の高い大きさの他車両OVが存在しない駐車領域が、自車両MVを駐車する駐車領域として優先的に推奨されることとなる。
その結果、現在の駐車時に、記憶している周囲状況に類似の空駐車領域として、駐車時の運転操作が容易な駐車領域を、空駐車領域検出部76が検出した空駐車領域から検出することが可能となる。
このため、現在の駐車時に、空駐車領域検出部76が検出した空駐車領域から、運転者が慣れている旋回方向で後退して進入する駐車領域が、自車両MVを駐車する駐車領域として優先的に推奨されることとなる。
その結果、現在の駐車時に、記憶している周囲状況に類似の空駐車領域として、駐車時の運転操作が容易な駐車領域を、空駐車領域検出部76が検出した空駐車領域から検出することが可能となる。
このため、現在の駐車時に、空駐車領域検出部76が検出した空駐車領域から、駐車後の目的地となる建築物の出入口に近い空駐車領域が、自車両MVを駐車する駐車領域として優先的に推奨されることとなる。
その結果、現在の駐車時に、記憶している周囲状況に類似の空駐車領域として、駐車時の運転操作が容易な駐車領域を、空駐車領域検出部76が検出した空駐車領域から検出することが可能となる。
その結果、推奨駐車領域検出部54が検出した推奨駐車領域を、運転者の意図を反映した、次回以降の駐車時に適切な駐車領域とすることが可能となり、駐車支援の有効度を向上させることが可能となる。
このため、過去の駐車時に自車両MVが駐車領域へ向けて後退を開始した位置と、過去の駐車時に自車両MVを駐車領域へ停車させた状態における周囲状況を記憶することが可能となる。
その結果、過去の駐車時における状況を反映させた駐車支援を、現在の駐車時に行うことが可能となる。
その結果、現在の駐車時に、記憶している駐車領域と周囲状況が類似の駐車領域への後退開始位置図形DSを表示可能となり、利用頻度が低い駐車領域に対し、運転者が周囲状況に慣れている駐車領域への駐車と類似した駐車支援を行うことが可能となる。
これにより、利用頻度が低い駐車領域に対しても、駐車時における視認箇所が、運転者が周囲状況に慣れている駐車領域への駐車と同様の箇所となるため、運転者が、慣れている周囲状況に慣れている駐車領域への駐車と同様の運転操作を行うことが可能となる。
(1)本実施形態では、提示図形生成部58が生成する後退開始位置図形DSを、自車両MVの全長及び全幅よりも大きな四角形としたが、これに限定するものではない。すなわち、例えば、提示図形生成部58が生成する後退開始位置図形DSを、俯瞰画像中における自車両MVの全長及び全幅と同じ大きさの四角形としてもよい。要は、提示図形生成部58が生成する後退開始位置図形DSは、俯瞰画像中における自車両MVの全長及び全幅に応じた大きさの四角形とすればよい。
また、提示図形生成部58の構成を、例えば、後退開始位置図形DSとして自車両MVの車両前後方向後側の端部を示す直線のみの図形を生成する構成としてもよい。
この場合、駐車支援を開始する位置を設定することなく、また、車両が一般的に備える構成である、車輪速センサ6、操舵角センサ8、シフトポジションセンサ10の検出値を用いて、重畳画像を表示する制御を行うことが可能となる。
この場合、駐車情報記憶部52に過去の駐車時等における周囲状況を記憶させることなく、例えば、自車両MVの運転手が慣れており、得意な運転操作で駐車が可能な駐車領域を、推奨駐車領域として検出することが可能となる。
Claims (13)
- 自車両周囲の路面を含む画像を撮像する周囲画像撮像部と、
前記撮像した画像に前記自車両を示す図形を含む俯瞰画像を生成する俯瞰画像生成部と、
前記自車両が駐車領域へ向けて後退を開始した後退開始位置を記憶している駐車時位置記憶部と、
前記駐車領域に停車した前記自車両の周囲状況を記憶している駐車時周囲状況記憶部と、
前記自車両の前進方向に存在する空駐車領域を検出する空駐車領域検出部と、
前記空駐車領域のうち前記記憶している周囲状況に類似の駐車領域を、推奨駐車領域として検出する推奨駐車領域検出部と、
前記推奨駐車領域へ向けて前記自車両が後退を開始する位置を示す後退開始位置図形を、前記記憶している後退開始位置を用いて生成する提示図形生成部と、
前記後退開始位置図形を前記推奨駐車領域との相対位置関係を維持するように前記俯瞰画像に重畳させた重畳画像を表示する重畳画像表示部と、を備えることを特徴とする駐車支援装置。 - 前記空駐車領域と隣接する駐車領域に他車両が存在することを検出する隣接車両検出部を備え、
前記駐車時周囲状況記憶部は、前記自車両が停車した駐車領域と隣接する駐車領域における他車両の存在を記憶しており、
前記推奨駐車領域検出部は、前記空駐車領域のうち、前記隣接車両検出部が検出した他車両の存在と、前記駐車時周囲状況記憶部が記憶している前記他車両の存在と、が同じ駐車領域を、前記推奨駐車領域として検出することを特徴とする請求項1に記載した駐車支援装置。 - 前記後退中の旋回方向を記憶している駐車時行動記憶部を備え、
前記推奨駐車領域検出部は、前記空駐車領域のうち、前記駐車時行動記憶部が記憶している旋回方向で後退して進入する駐車領域を、前記推奨駐車領域として検出することを特徴とする請求項1または請求項2に記載した駐車支援装置。 - 前記空駐車領域と隣接する駐車領域に他車両が存在することを検出する隣接車両検出部を備え、
前記推奨駐車領域検出部は、前記隣接車両検出部が存在を検出した他車両が少ない駐車領域ほど、前記推奨駐車領域として検出する優先度を上げることを特徴とする請求項1から請求項3のうちいずれか1項に記載した駐車支援装置。 - 前記空駐車領域と隣接する駐車領域に存在する他車両の車種を検出する隣接車種検出部を備え、
前記推奨駐車領域検出部は、前記隣接車種検出部が全長及び全幅のうち少なくとも一方が小さい車種を検出した駐車領域ほど、前記推奨駐車領域として検出する優先度を上げることを特徴とする請求項1から請求項4のうちいずれか1項に記載した駐車支援装置。 - 前記後退中の旋回方向を記憶している駐車時行動記憶部を備え、
前記推奨駐車領域検出部は、前記駐車時行動記憶部が記憶している回数が多い旋回方向で後退して進入する駐車領域ほど、前記推奨駐車領域として検出する優先度を上げることを特徴とする請求項1から請求項5のうちいずれか1項に記載した駐車支援装置。 - 前記駐車領域を有する駐車場に関連する建築物の出入口の位置を取得する建築物出入口取得部を備え、
前記推奨駐車領域検出部は、前記取得した出入口の位置との距離が短い駐車領域ほど、前記推奨駐車領域として検出する優先度を上げることを特徴とする請求項1から請求項6のうちいずれか1項に記載した駐車支援装置。 - 前記駐車領域を有する駐車場の混雑状況を検出する混雑状況検出部と、
前記駐車場に関連する建築物の出入口の位置を取得する建築物出入口取得部と、を備え、
前記推奨駐車領域検出部は、前記混雑状況を検出した駐車場が空いているほど、前記空駐車領域のうち、前記取得した出入口の位置との距離が短い駐車領域を推奨駐車領域として検出することを特徴とする請求項1から請求項7のうちいずれか1項に記載した駐車支援装置。 - 前記推奨駐車領域検出部による前記推奨駐車領域の検出に対して前記自車両の運転者が行った評価を検出する推奨駐車領域評価検出部と、
前記検出した評価が高いほど、現在の駐車時に前記推奨駐車領域検出部が前記推奨駐車領域の検出に用いたデータを、次回以降の駐車時に前記推奨駐車領域検出部が前記推奨駐車領域の検出に用いるデータとする重要度を高くする推奨駐車領域評価処理部と、を備えることを特徴とする請求項1から請求項8のうちいずれか1項に記載した駐車支援装置。 - 前記駐車時位置記憶部は、過去の駐車時に前記自車両が駐車領域へ向けて後退を開始した位置として後退開始位置を記憶し、
前記駐車時周囲状況記憶部は、前記駐車領域に停車した前記自車両の、過去の駐車時における周囲状況を記憶することを特徴とする請求項1から請求項9のうちいずれか1項に記載した駐車支援装置。 - 過去の駐車時における前進中の旋回方向を記憶している駐車時行動記憶部と、
現在の駐車時における前進中の旋回方向を検出する駐車時行動検出部と、を備え、
前記重畳画像表示部は、前記駐車時行動検出部が、前記駐車時行動記憶部が記憶している旋回方向と同じ旋回方向を検出すると、前記重畳画像を表示することを特徴とする請求項1から請求項10のうちいずれか1項に記載した駐車支援装置。 - 自車両周囲の路面を含む画像を撮像する周囲画像撮像部と、
前記撮像した画像に前記自車両を示す図形を含む俯瞰画像を生成する俯瞰画像生成部と、
前記自車両が駐車領域へ向けて後退を開始した後退開始位置を記憶している駐車時位置記憶部と、
前記自車両の前進方向に存在する空駐車領域を検出する空駐車領域検出部と、
前記空駐車領域のうち予め設定した条件に合致する駐車領域を、推奨駐車領域として検出する推奨駐車領域検出部と、
前記推奨駐車領域へ向けて前記自車両が後退を開始する位置を示す後退開始位置図形を、前記記憶している後退開始位置を用いて生成する提示図形生成部と、
前記後退開始位置図形を前記推奨駐車領域との相対位置関係を維持するように前記俯瞰画像に重畳させた重畳画像を表示する重畳画像表示部と、を備えることを特徴とする駐車支援装置。 - 自車両周囲の路面を含む画像を撮像し、
前記撮像した画像に前記自車両を示す図形を含む俯瞰画像を生成し、
前記自車両が駐車領域へ向けて後退を開始した後退開始位置と、前記駐車領域に停車した前記自車両の周囲状況と、を記憶しておき、
前記自車両の前進方向に存在する空駐車領域を検出し、
前記検出した空駐車領域のうち前記記憶している周囲状況に類似の駐車領域を、推奨駐車領域として検出し、
前記推奨駐車領域へ向けて前記自車両が後退を開始する位置を示す後退開始位置図形を、前記記憶している後退開始位置を用いて生成し、
前記後退開始位置図形を前記推奨駐車領域との相対位置関係を維持するように前記俯瞰画像に重畳させた重畳画像を表示することを特徴とする駐車支援方法。
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