JP2015213996A - チャックテーブル - Google Patents

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Abstract

【課題】フルトリミング加工においてウェーハの周縁部に良好な側面形状を得ると共に、チャックテーブル再装着時において接触原点位置検出すること。
【解決手段】チャックテーブル(51)は、切削ブレード(38)によるウェーハ(W)の周縁部のエッジトリミング時に使用されるものであり、ウェーハの外径よりも大径な平坦面(58)に円環形状の逃げ溝(61)が形成されており、平坦面における逃げ溝の外側にチャックテーブルに対する切削ブレードの切り込み方向の原点位置検出用のブレード接触面(66)が設けられ、平坦面における逃げ溝の内側にウェーハの外径よりも小径な保持面(63)が設けられる構成にした。
【選択図】図5

Description

本発明は、ウェーハをエッジトリミングする加工装置で使用されるチャックテーブルに関する。
エッジトリミング加工では、チャックテーブル上のウェーハの周縁部に切削ブレードを切り込ませた状態で、チャックテーブルを回転させてウェーハの周縁部を切削している(例えば、特許文献1参照)。また、エッジトリミング加工において、チャックテーブルの表面位置を原点位置として、原点位置を基準に切削ブレードの切り込み深さを調整する方法が知られている(例えば、特許文献2参照)。原点位置検出では、導電性の切削ブレードがチャックテーブルの金属枠に接触した瞬間の電気的導通が検出され、このときの切削ブレードの位置が切り込み方向の原点位置に設定される。
特開2010−245254号公報 特開2010−253576号公報
特許文献1に記載のチャックテーブルでは、ウェーハの周縁部をフルトリミング加工する際に、ダイシングテープを介してチャックテーブル上にウェーハを保持し、ウェーハの周縁部をダイシングテープまで切り込むことでフルカットされる。通常、トリミング加工では、加工負荷を考慮して数百μmから数mm程度の厚めの切削ブレードが使用される。このため、切削ブレードの刃先の曲率半径よりもダイシングテープの厚みが薄くなると、切削ブレードを深く切り込ませることができずに切削ブレードの刃先の曲面でウェーハの周縁部が切削され、刃先のR形状がウェーハの外側面に転写されて良好な側面形状が得られなかった。
ダイシングテープを用いる代わりに、ウェーハの外径よりもチャックテーブルの外径を小さくすることで、チャックテーブルからはみ出したウェーハの周縁部に切削ブレードを切り込ませる方法も考えられる。この方法では、切削ブレードをチャックテーブルの下方まで十分に下降させた状態で、切削ブレードの平坦な側面でウェーハの周縁部を切削することができる。また、チャックテーブルを取り外して再装着した際には、切削ブレードをチャックテーブルの表面に接触させた原点位置検出を行う必要がある。しかしながら、原点位置検出は、チャックテーブルと切削ブレードの接触痕によって凹凸が形成され、さらにテーブルの上面全体がウェーハの保持面になっているため、チャックテーブル上で原点位置検出を行うことができなかった。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、フルトリミング加工においてウェーハの周縁部に良好な側面形状を得ることができ、チャックテーブル再装着時において接触原点位置検出することができるチャックテーブルを提供することを目的とする。
本発明のチャックテーブルは、ウェーハの周縁部に切削ブレードを切り込ませつつウェーハを回転させることで、ウェーハの周縁部を除去する加工装置においてウェーハを保持するチャックテーブルであって、ウェーハの外径よりも大径に形成された平坦面を有し円板形状に形成されたテーブル本体と、該テーブル本体を回転させる回転手段とからなり、該テーブル本体の該平坦面には、ウェーハ中心を該テーブル本体の回転中心に位置付けた際のウェーハの該周縁部に対応した位置に該切削ブレードが切削時に逃げる円環形状の逃げ溝が形成され、該逃げ溝の外周側の該平坦面は、該切削ブレードと接触させて電気的導通により該チャックテーブルに対する該切削ブレードの切り込み方向の原点位置を検出するためのブレード接触面として機能し、該逃げ溝の内周側の該平坦面は、ウェーハの外径よりも小径に形成されウェーハの該周縁部を該逃げ溝内に突出させた状態でウェーハを保持する保持面として機能すること、を特徴とする。
この構成によれば、テーブル本体の平坦面に円環形状の逃げ溝が形成され、逃げ溝の内側にウェーハを保持する保持面が設けられ、逃げ溝の外側に原点位置検出用のブレード接触面が設けられている。フルトリミング加工時には、ウェーハの周縁部をテーブル本体の逃げ溝に位置付け、逃げ溝内まで切削ブレードを降ろしてウェーハの周縁部を切り込むことで、ウェーハの外側面にR形状が残らない良好な側面形状を形成することができる。また、チャックテーブルの再装着時の原点位置検出では、逃げ溝の外側のブレード接触面にて切削ブレードの原点位置検出されるため、テーブル本体の保持面に切削ブレードの接触痕が残ることがない。
また上記チャックテーブルにおいて、該ブレード接触面を有する該逃げ溝を囲繞して形成されたブレード接触部は、該切削ブレードがウェーハの該周縁部の接線方向に沿って相対的に移動してウェーハの該周縁部に進入可能に、一部に該逃げ溝に連続した切りかけを備える。
本発明によれば、テーブル本体の平坦面に円環形状の逃げ溝を形成し、逃げ溝の内周側をウェーハ保持用の保持面とし、逃げ溝の外周側を原点位置検出用のブレード接触面にしたことで、フルトリミング加工時にウェーハの周縁部に良好な側面形状を得ることができ、チャックテーブルの再装着時に接触原点位置検出することができる。
本実施の形態に係る加工装置の上面模式図である。 通常のチャックテーブルを用いたフルトリミング及び原点位置検出の説明図である。 本実施の形態に係るチャックテーブルの斜視図である。 本実施の形態に係るチャックテーブルの断面図である。 本実施の形態に係るチャックテーブル上でのトリミング加工及び原点位置検出の説明図である。 変形例に係るチャックテーブルの斜視図である。
以下、添付図面を参照して、本実施の形態の搬送装置を備えた加工装置について説明する。図1は、本実施の形態に係る加工装置の上面模式図である。図2は、通常のチャックテーブルを用いたフルトリミング及び原点位置検出の説明図である。なお、本実施の形態に係る加工装置は、図1に示す構成に限定されず、適宜変更が可能である。
図1に示すように、加工装置1は、フルオートタイプの加工装置であり、円板形状のウェーハWに対する搬入処理、切削処理、洗浄処理、搬出処理からなる一連の作業を全自動で実施するように構成されている。ウェーハWの外周エッジには、製造工程中における割れや発塵防止のための面取り部91(図2A参照)が形成されている。また、ウェーハWの周縁部には結晶方位を示すノッチ92が形成されている。なお、ウェーハWは、シリコン、ガリウム砒素等の半導体基板にIC、LSI等のデバイスが形成された半導体ウェーハでもよいし、セラミック、ガラス、サファイア系の無機材料基板にLED等の光デバイスが形成された光デバイスウェーハでもよい。
加工装置1には、装置前方に搬入エリアA1、装置奥方に加工エリアA2、搬入エリアA1及び加工エリアA2に隣接して洗浄エリアA3が設定されている。また、加工装置1の前面12には、搬入エリアA1から前方に突出するように、一対のカセット台13、14が設けられている。カセット台13には、加工前のウェーハWが収容された搬入用カセットC1が載置される。カセット台14には、加工後のウェーハWが収容される搬出用カセットC2が載置される。カセット台13は加工装置1の搬入口として機能し、カセット台14は加工装置1の搬出口として機能する。
搬入エリアA1には、搬入用カセットC1及び搬出用カセットC2に対してウェーハWを出し入れする搬入搬出アーム21が設けられている。搬入搬出アーム21は、複数のアームからなる多節リンク部22と、多節リンク部22の先端に設けられたハンド部23とを有している。多節リンク部22は、ハンド部23を鉛直方向(Z軸方向)及び水平方向(XY方向)に移動可能に構成されている。また、多節リンク部22は、リニアモータ式の移動機構24のスライドヘッドに取り付けられ、電磁力によりX軸方向に移動可能に構成されている。搬入搬出アーム21は、搬入用カセットC1から加工エリアA2に加工前のウェーハWを搬入する他、洗浄エリアA3から搬出用カセットC2に加工後のウェーハWを搬出する。
加工エリアA2には、加工前のウェーハWの中心位置を検出する中心位置検出手段26と、チャックテーブル51上のウェーハW表面の周縁部をエッジトリミング加工する切削機構31とが設けられている。中心位置検出手段26にはセンタリングテーブル27が設けられており、センタリングテーブル27上でウェーハWの中心位置が検出される。センタリングテーブル27の奥方には、ウェーハWの搬入位置と切削位置との間でX軸方向に往復移動するチャックテーブル51が設けられている。基台11上には、このチャックテーブル51の移動軌跡に沿ってX軸方向に延在する開口部17が形成されている。
開口部17は、蛇腹状の防水カバー18に覆われており、防水カバー18の下方にはチャックテーブル51をX軸方向に往復移動させるボールネジ式のチャックテーブル移動機構(不図示)が設けられている。チャックテーブル51は、切削時にはウェーハWの周縁部だけを保持し、搬送時にはウェーハWを浮上させて搬送装置43にウェーハWの周縁部を保持させるように構成されている。また、チャックテーブル51は、回転手段53(図4参照)によりZ軸回りに回転可能に構成されている。なお、チャックテーブル51の詳細については後述する。
切削機構31は、一対のブレードユニット32を交互に用いてチャックテーブル51上のウェーハWの周縁部を切削するように構成されている。切削機構31は、開口部17を跨ぐように基台11上に立設された門型の柱部33を有している。柱部33の表面には、一対のブレードユニット32を移動させるボールネジ式のブレードユニット移動機構34が設けられている。ブレードユニット移動機構34は、Y軸方向に移動する一対のY軸テーブル35と、各Y軸テーブル35に対してZ軸方向に移動されるZ軸テーブル36とを有している。ブレードユニット32は、Y軸テーブル35及びZ軸テーブル36によりY軸方向及びZ軸方向に移動される。
ブレードユニット32は、スピンドル37の先端に設けられた円板形状の切削ブレード38と、切削部分に切削水を噴射する図示しないノズルとを有している。ブレードユニット32では、切削ブレード38が高速回転され、複数のノズルから切削部分に切削水が噴射されつつウェーハWの面取り部91がトリミング加工される。ウェーハWの面取り部91が除去されることで、後工程の研削工程でウェーハWが裏面側から仕上げ厚さまで研削されても、研削後に残った面取り部91によってウェーハWの周縁部がナイフエッジ状に形成されることがない。
加工エリアA2においては、エッジクランプ式の搬送装置41によってチャックテーブル51上にウェーハWが搬入され、エッジクランプ式の搬送装置43によってチャックテーブル51からウェーハWが搬出される。この場合、搬送装置41によってセンタリングテーブル27から加工前のウェーハWがピックアップされ、移動機構42によりウェーハWがチャックテーブル51に搬送される。また、搬送装置43によってチャックテーブル51上から加工後のウェーハWがピックアップされ、搬送装置43の基端部44を中心とした旋回移動により洗浄エリアA3にウェーハWが搬送される。
洗浄エリアA3には、ウェーハWの裏面を洗浄する裏面洗浄機構47と、ウェーハWの表面を洗浄する表面洗浄機構48とが設けられている。裏面洗浄機構47では、下方から洗浄水が噴射されながら、スポンジ等で擦られることでウェーハWの裏面が洗浄される。裏面洗浄後のウェーハWは、エッジクランプ式の搬送装置45によって裏面洗浄機構47からピックアップされ、移動機構46により表面洗浄機構48に搬送される。表面洗浄機構48では、ウェーハWを保持したスピンナテーブル49が基台11内に降下され、洗浄水が噴射されてウェーハWの表面が洗浄された後、乾燥エアーが吹き付けられてウェーハWが乾燥される。
表面洗浄後のウェーハWは、搬入搬出アーム21によってスピンナテーブル49からピックアップされ、搬出用カセットC2に向けて搬送される。このように構成された加工装置1では、ウェーハWの周縁部の面取り部91を完全に除去するフルトリミング加工に使用される。フルトリミング加工においても、チャックテーブル51を交換した場合等には、切削ブレード38をチャックテーブル51の表面に接触させる原点位置検出を行う必要があるが、平坦な保持面しかない通常のチャックテーブルでは、これらの処理に同時に対応させることはできない。
すなわち、図2Aに示すように、フルトリミング加工では、切削ブレード38でウェーハWの周縁部が深く切り込まれるため、チャックテーブル99からウェーハWの周縁部をはみ出させなければならない。一方で、図2Bに示すように、チャックテーブル51の再装着後の原点位置検出は、切削ブレード38でチャックテーブル99の表面が傷付けられるため、ウェーハWが保持されないスペースで行う必要があるが、ウェーハWよりも小径なチャックテーブル99上に、このようなスペースを確保することはできない。
そこで、本実施の形態に係るチャックテーブル51は、テーブル上面の平坦面にフルトリミング加工用の逃げ溝61(図3参照)を形成し、逃げ溝61の内側にウェーハ保持用の保持面63(図3参照)を設け、逃げ溝61の外側に原点位置検出用のブレード接触面66(図3参照)を設けている。これにより、フルトリミング加工時にはウェーハの周縁部に良好な側面形状を得ることができ、チャックテーブル51の再装着時には接触原点位置検出することができる。
以下、図3及び図4を参照して、チャックテーブルについて説明する。図3は、本実施の形態に係るチャックテーブルの斜視図である。図4は、本実施の形態に係るチャックテーブルの断面図である。なお、図4Aはチャックテーブルにウェーハを吸引保持した状態を示し、図4Bはチャックテーブルからウェーハを浮かせた状態を示している。
図3及び図4Aに示すように、チャックテーブル51は、円板形状に形成されたテーブル本体52にウェーハWを保持させて、回転手段53でテーブル本体52をZ軸回りで回転させるように構成されている。テーブル本体52の中央には中央凹部54が形成されており、この中央凹部54を囲むように外周部57が設けられている。外周部57の上面は、ウェーハWの外径よりも大径に形成された平坦面58になっている。この平坦面58には、ウェーハW中心をテーブル本体52の回転中心に位置付けた際のウェーハWの周縁部に対応して、フルトリミング加工時に切削ブレード38が逃げる円環形状の逃げ溝61が形成されている。
外周部57は、逃げ溝61によってウェーハWの周縁部を保持する保持部62と、原点位置検出時に切削ブレード38(図5B参照)が接触されるブレード接触部65に分けられている。保持部62の上面、すなわち逃げ溝61の内周側の平坦面58は、円環形状の吸引溝69が形成された保持面63になっている。吸引溝69は、チャックテーブル51内の流路を通じて吸引源(不図示)に接続されており、吸引溝69の吸引力によってウェーハWの外周側が保持面63に吸引保持される。このとき、保持面63がウェーハWの外径よりも小径に形成されているため、ウェーハWの周縁部が逃げ溝61側にはみ出される。
ブレード接触部65の上面、すなわち逃げ溝61の外周側の平坦面58は、保持面63と面一になっており、切削ブレード38(図5C参照)との接触によって切り込み方向の原点位置が検出されるブレード接触面66になっている。この場合、切削ブレード38とブレード接触部65が導電性材料で形成されており、切削ブレード38が回転した状態でブレード接触面66に接触した際の電気的導通が生じた時点における切削ブレード38の下降位置が原点位置に設定される。また、逃げ溝61を囲繞して形成されたブレード接触部65の一部には、切削ブレード38(図5A参照)の進入用の切りかけ67が逃げ溝61に連続するように形成されている。なお、切りかけ67による切削ブレード38の進入については後述する。
このように、ウェーハWの周縁部が逃げ溝61側にはみ出されているため、フルトリミング加工時には切削ブレード38(図5B参照)を逃げ溝61内に降ろして、ウェーハWの周縁部をフルトリミングすることができる。また、逃げ溝61の径方向外側には、保持面63と面一のブレード接触面66が設けられているため、チャックテーブル51の再装着時に切削ブレード38の接触原点位置検出を行うことができる。このとき、切削ブレード38の接触によって、ウェーハWが保持される保持面63側が切り込まれて傷付けられることがない。
またテーブル本体52の中央凹部54には、ウェーハWを外周部57から離間させる円板状の昇降プレート71が配置されている。昇降プレート71の中央には、ウェーハWの裏面に圧縮エアーを吹き付ける円環形状のエアー供給溝74が形成されている。昇降プレート71の外周側には、昇降プレート71の下面72から環状凸部75が突出されている。環状凸部75は、中央凹部54の底面55に形成された環状凹部56に収容されている。テーブル本体52の中心には、圧縮エアーの供給源(不図示)に連なるエアー供給路77が形成されており、エアー供給路77を通じてエアー供給溝74に圧縮エアーが供給される。
図4Bに示すように、昇降プレート71の下面72側には、昇降プレート71の下面72と環状凸部75の内周面79と中央凹部54の底面55とにより空間78が形成されている。この空間78に対してエアー供給路77から圧縮エアーが供給されることで、昇降プレート71が持ち上げられると同時にエアー供給溝74からウェーハWの裏面93に圧縮エアーが供給される。昇降プレート71の上面73側には、ウェーハWの裏面93と昇降プレート71の上面73との間に圧縮エアー層が形成され、圧縮エアー層によって昇降プレート71の上面73からウェーハWが浮上される。
また、昇降プレート71は、テーブル本体52に取り付けられた昇降ガイド81によって昇降可能にガイドされている。昇降ガイド81は、ボディ82にピン83が挿通されており、ボディ82内のスプリング84によってピン83が下方に付勢されている。ピン83の先端部は、ボディ82から突出しており、昇降プレート71の外周側に固定されている。昇降プレート71の昇降に応じて、ピン83がボディ82内を上下動することで、昇降プレート71の昇降がガイドされる。また、昇降ガイド81は、圧縮エアーの供給停止後に、スプリング84の付勢力によって昇降プレート71を上昇位置から下方位置に復帰させる。
また、図4Aに示すように、ウェーハWの加工時に昇降プレート71が下方位置に位置付けられると、昇降プレート71の上面73がテーブル本体52の外周部57の平坦面58よりも低くなり、ウェーハWの外周側だけが外周部57に接触される。図4Bに示すように、ウェーハWの搬送時に昇降プレート71が上方位置に位置付けられると、昇降プレート71の上面73が外周部57の平坦面58よりも高くなり、さらに昇降プレート71の上方にウェーハWが浮上される。このように、ウェーハWの加工時及び搬送時のいずれにおいても、ウェーハWの裏面93が昇降プレート71に接触することがなく、ウェーハWの裏面93側の汚染が防止されている。
図5を参照して、チャックテーブル上でのトリミング加工及び原点位置検出について説明する。図5は、本実施の形態に係るチャックテーブル上でのトリミング加工及び原点位置検出の説明図である。なお、図5A及び図5Bはウェーハの周縁部のフルトリミング加工を示し、図5Cは切削ブレードの切り込み方向の原点位置検出を示している。また、図5Aでは、説明の便宜上、ウェーハを2点鎖線で示している。
図5Aに示すように、フルトリミング加工時には、ウェーハWの中心がチャックテーブル51の回転軸に一致するように、チャックテーブル51上にウェーハWが保持される。切削ブレード38はチャックテーブル51の径方向外側に位置付けられており、切削ブレード38の切削方向がウェーハWの周縁部の接線方向(X軸方向)に向けられている。また、チャックテーブル51のブレード接触部65には、切削ブレード38の進路を空けるように一部に切りかけ67が形成されている。切削ブレード38が降ろされた状態で、切削ブレード38とチャックテーブル51との相対移動によって、切りかけ67から切削ブレード38が逃げ溝61内に進入される。
噴射ノズル(不図示)から切削水が噴射されると共に切削ブレード38が高速回転され、ウェーハWの周縁部が切削ブレード38によって側方から切り込まれる。このとき、逃げ溝61と切りかけ67が連続されているため、切りかけ67から切削水が排水されて逃げ溝61内に切削水が溜まることがない。また、ウェーハWの周縁部に対して側方から切削ブレード38が切り込まれるため、ウェーハWの周縁部に対して上方から切削ブレード38を切り込む構成と比較して切削ブレード38にかかる負荷が小さくなり、切削ブレード38の進入速度を速めることができる。このため、切削ブレード38の進入時間を短縮して生産効率が向上されている。
図5Bに示すように、切削ブレード38が逃げ溝61内に進入して、切削ブレード38の回転軸(Y軸)がウェーハWの中心線に位置付けられる。そして、チャックテーブル51が回転されてウェーハWの周縁部が切削ブレード38によってフルトリミング加工される。このとき、切削ブレード38が逃げ溝61内まで降ろされているため、切削ブレード38の刃先39よりも基端側の平坦な側面で切削される。このため、ウェーハWの外側面に切削ブレード38の刃先39のR形状が転写されることがなく、ウェーハWの周縁部(面取り部91)が切削ブレード38によって良好に除去される。これにより、後工程の研削工程でウェーハWが仕上げ厚さまで研削されても、面取り部91が残ることがなく、ウェーハWの外周がナイフエッジ状に形成されることがない。
また、図5Cに示すように、トリミング加工時の前には原点位置検出が実施される。原点位置検出では、チャックテーブル51のブレード接触面66の上方に切削ブレード38が位置付けられ、切削ブレード38が回転した状態でチャックテーブル51に向けて下降される。そして、切削ブレード38の刃先がチャックテーブル51のブレード接触面66に接触し、導電性の切削ブレード38とチャックテーブル51の外周部57とが導通される。このときの切削ブレード38の高さがリニアスケール(不図示)等で測定され、チャックテーブル51に対する切削ブレード38の切り込み方向の原点位置として検出される。このように、ウェーハWが保持される保持面63の外側で原点位置検出が実施される。
以上のように、本実施の形態に係るチャックテーブル51は、テーブル本体52の平坦面58に円環形状の逃げ溝61が形成され、逃げ溝61の内側にウェーハWを保持する保持面63が設けられ、逃げ溝61の外側に原点位置検出用のブレード接触面66が設けられている。フルトリミング加工時には、ウェーハWの周縁部をテーブル本体52の逃げ溝61に位置付け、逃げ溝61内まで切削ブレード38を降ろしてウェーハWの周縁部を切り込むことで、ウェーハWの外側面にR形状が残らない良好な側面形状を形成することができる。一方で、チャックテーブル再装着時には、逃げ溝61の外側のブレード接触面66にて切削ブレード38の原点位置検出されるため、テーブル本体52の保持面63に切削ブレードの接触痕が残ることがない。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されず、種々変更して実施することが可能である。上記実施の形態において、添付図面に図示されている大きさや形状などについては、これに限定されず、本発明の効果を発揮する範囲内で適宜変更することが可能である。その他、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施することが可能である。
例えば、本実施の形態において、チャックテーブル51のブレード接触部65に切りかけ67が形成される構成について説明したが、この構成に限定されない。図6の変形例に示すように、チャックテーブル51のブレード接触部65に切りかけ67が形成されていなくてもよい。この場合には、ウェーハWの周縁部に対して上方から切削ブレード38を切り込むようにする。なお、図6に示すチャックテーブル51は、切欠きを有さない点についてのみ、本実施の形態に係るチャックテーブル51と相違している。
また、上記した実施の形態において、チャックテーブル51は、テーブル本体52の中央に中央凹部54が形成され、中央凹部54の周囲に円環形状の保持面63を有する構成にしたが、この構成に限定されない。チャックテーブル51は、ウェーハWよりも大径な平坦面58に逃げ溝61が形成され、逃げ溝61の内周側にウェーハ保持用の保持面が設けられ、逃げ溝61の外周側に原点位置検出用のブレード接触面66が設けられていればよい。よって、チャックテーブル51は、中央凹部54が形成されていない円形形状の保持面を有する構成でもよい。
以上説明したように、本発明は、フルトリミング加工で使用されるチャックテーブルに有用である。
1 加工装置
38 切削ブレード
39 刃先
51 チャックテーブル
52 テーブル本体
53 回転手段
57 外周部
58 平坦面
61 逃げ溝
62 保持部
63 保持面
65 ブレード接触部
66 ブレード接触面
67 切りかけ
W ウェーハ

Claims (2)

  1. ウェーハの周縁部に切削ブレードを切り込ませつつウェーハを回転させることで、ウェーハの周縁部を除去する加工装置においてウェーハを保持するチャックテーブルであって、
    ウェーハの外径よりも大径に形成された平坦面を有し円板形状に形成されたテーブル本体と、該テーブル本体を回転させる回転手段とからなり、
    該テーブル本体の該平坦面には、ウェーハ中心を該テーブル本体の回転中心に位置付けた際のウェーハの該周縁部に対応した位置に該切削ブレードが切削時に逃げる円環形状の逃げ溝が形成され、
    該逃げ溝の外周側の該平坦面は、該切削ブレードと接触させて電気的導通により該チャックテーブルに対する該切削ブレードの切り込み方向の原点位置を検出するためのブレード接触面として機能し、
    該逃げ溝の内周側の該平坦面は、ウェーハの外径よりも小径に形成されウェーハの該周縁部を該逃げ溝内に突出させた状態でウェーハを保持する保持面として機能すること、を特徴とするチャックテーブル。
  2. 該ブレード接触面を有する該逃げ溝を囲繞して形成されたブレード接触部は、該切削ブレードがウェーハの該周縁部の接線方向に沿って相対的に移動してウェーハの該周縁部に進入可能に、一部に該逃げ溝に連続した切りかけを備えることを特徴とする、請求項1記載のチャックテーブル。
JP2014098481A 2014-05-12 2014-05-12 チャックテーブル Active JP6371579B2 (ja)

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