JP2015213641A - 便座 - Google Patents
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Abstract
【課題】便座本体が肉厚であると、荷重に合わせて便座本体が変形し難いため座り心地が悪くなっていた。座り心地の良い便座を提供する。【解決手段】便座1は、可撓性を有する便座本体2と、便座本体2の内部に配置され内部に気体が充填されることにより膨張するエアバッグ3と、を備える。膨張したエアバッグ3は、便座本体2の上壁部21にかかる荷重を支持するので上壁部21を薄肉に形成することができる。これにより、荷重に合わせて便座本体2が変形し、使用者の座り心地を良くすることができる。【選択図】図1
Description
本発明は、便座に関するものである。
従来、使用者が着座した際の荷重を支えるために、便座本体が肉厚に形成されている便座が知られている(例えば特許文献1参照)。
ここで、便座本体が肉厚であると、荷重に合わせて便座本体が変形し難いため座り心地が悪くなっていた。
本発明は上記従来の問題点に鑑みて発明したものであって、その目的とするところは、座り心地の良い、便座を提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために、本発明は、以下のような構成とする。
可撓性を有する便座本体と、前記便座本体の内部に配置され内部に気体が充填されることにより膨張するエアバッグと、を備え、膨張した前記エアバッグは、前記便座本体の上壁部にかかる荷重を支持することを特徴とする。
本発明の便座では、エアバッグが便座本体の内部に配置され、上壁部にかかる荷重を支持するので、上壁部を薄肉に形成することができる。これにより、荷重に合わせて便座本体が変形し、使用者の座り心地を良くすることができる。
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基いて説明する。
便座1は、図1に示すように、可撓性を有する便座本体2を備える。便座本体2は、上半部を形成する上壁部21と、下半部を形成する下壁部22と、を備える。
上壁部21は、下方に開口した断面視略U字状の帯体が平面視略楕円形又は略U字状に連続して形成される。上壁部21の上面は、使用者の臀部に沿うように、外周端から内周端に行く程下方に位置するように傾斜するのが好ましいが、特に限定されない。
上壁部21は、射出成形法や真空成形法によって形成されるが、製造方法は限定されない。上壁部21は、合成樹脂材(例えばポリプロピレン材)によって形成されるが、材質は限定されない。上壁部21は、本実施形態では、全体に亘ってほぼ等しい肉厚となっており、その厚みは薄肉(例えば1mm)に形成される。
上壁部21の後端部には、図示しない便器本体の後部に回動自在に取付けられる一対の枢支部が設けられる。
下壁部22は、上方に開口した断面視略U字状の帯体が平面視略楕円形又は略U字状に連続して形成される。下壁部22の下端部は、図示しない便器のボウルの上端部に設けられるリム部と当接する。なお、下壁部22の形状は、上記したものに限定されない。下壁部22は、射出成形法や真空成形法によって形成されるが、製造方法は限定されない。下壁部22は、合成樹脂材によって形成されるが、材質は限定されない。
下壁部22の下端部には、便座本体2の内部空間と外部空間とを連通させる挿通孔22aが形成される。挿通孔22aは、下壁部22の厚み方向に貫通して形成される。挿通孔22aは、便座本体2の左右方向の幅の中心線に対して線対称に配置される。挿通孔22aは、四ヵ所形成されるが、その数は限定されない。挿通孔22aは、便座本体2の周方向に長い、略楕円形状となっているが、その形状は限定されない。挿通孔22aには、挿通孔22aを塞ぐ脚部11が取付けられる。
上壁部21と下壁部22の両端は、例えば振動溶着により接合されることが好ましい。なお、上壁部21と下壁部22が接合される方法は限定されない。
便座1は、本実施形態では、図1,2に示すように、便座本体2の内部に配置され気体が充填されることにより膨張するエアバッグ3を備える。
エアバッグ3は、例えばゴムといった伸縮性に富んだ素材で形成されることが好ましいが、気体の注入により膨張可能な素材であればよく、特に限定されない。
エアバッグ3の形状は、気体が注入され膨張したときに、便座本体2の内部形状に合うことが好ましい。気体が注入され膨張したときのエアバッグ3は、本実施形態では、断面視略環状の帯体が平面視略楕円形又は略U字状に連続した形状となる。なお、エアバッグ3の形状は、例えば、気体が注入されたときに、便座本体2の上壁部21の内面の一部分と便座本体2の下壁部22の内面の一部分に当接する形状であればよく、特に限定されない。このような形状であると、便座本体2の上壁部21が撓むとエアバッグ3も撓むが、エアバッグ3の復元力により上壁部21が押し返され、エアバッグ3は便座本体2の上壁部21にかかる荷重を支持する。これにより、便座本体2の上壁部21が薄肉に形成されても、上壁部21が便座本体2にかかる荷重により破断することを防止できる。
便座本体2の上壁部21は、エアバッグ3が便座本体2の内部に配置されることにより、薄肉にすることができる。そして、エアバッグ3は軽量な部材であることから、便座本体2を厚肉とした場合と比べて便座1を軽量化することができる。これにより、便座1がモーターにより自動開閉する場合、モーターにかかる負荷を軽減させることができる。
エアバッグ3には、本実施形態では、図3に示すように、気体が注入されるための注入口31が設けられる。このとき、注入口31は、挿通孔22aが形成される位置に配置されるように、エアバッグ3に設けられることが好ましい。これにより、エアバッグ3から気体が漏れたとしても、エアバッグ3への気体の注入が行ない易くなる。また、エアバッグ3には、空気が好適に注入される。
便座1は、図1,2に示すように、上壁部21の内面に固定され上壁部21を温めるヒーター40を備えることが好ましい。ヒーター40はシート状のヒーター40を用い、上壁部21の表面を均一に昇温させるため、上壁部21の内面に沿うように接着剤により固定される。ヒーター40は、上壁部21の内面の全体に亘って設けられてもよい。しかし、ヒーター40は、上壁部21の外面で、臀部が接触し撓む部分の内面に固定される方が好ましい。
ヒーター40は、商用電源等の電力を供給する電力供給部(図示せず)に接続される。ヒーター40には、ヒーター40と電気的に接続されるサーモスタット及び、温度ヒューズが設けるのが好ましく、温度の過度の上昇が防止される。
シート状のヒーター40の加熱方式は、対象物に接して加熱する接触加熱や離れたものに熱を放射する輻射加熱、といったものがある。接触加熱のヒーター40には、パイプ等の曲面に対応するフレキシブルな部材であるポリイミドヒーターや、板状になっているマイカヒーターなどがある。輻射加熱のヒーター40には、アルミヒーター、セラミックヒーター、等といったものがある。なお、本実施形態のヒーター40は、これらに限定されるものではなく、最適なものが適宜用いられる。
本実施形態の便座1では、上壁部21が薄肉に形成されるので、ヒーター40の熱により上壁部21が温まり易い。さらに、エアバッグ3には気体が注入されているため、断熱効果がある。そのため、ヒーター40からの熱がエアバッグ3側に逃げ難いので、上壁部21を効率良く温めることができる。
なお、便座1は、エアバッグ3の表面に取付けられる断熱材41と、断熱材41のヒーター40と接触する部分に取付けられる熱伝導性の良い熱伝導材(図示せず)と、を備えてもよい。断熱材41は、ゴム、エラストマー、といったヒーター40からの熱がエアバッグ3へ伝導するのを抑制する材質であるのが好ましい。断熱材41は、フェルトであってもよい。フェルトは、他の材料に比べて皺になり難く、伸縮する、という特性を有している。そのため、フェルトは断熱材41の材質として好適に用いられる。なお、材質はこれらに限定されるものではない。
これにより、ヒーター40で発生した熱をエアバッグ3へ伝導することを抑制するので、上壁部21の表面を効率よく温めることができる。
また、ヒーター40と上壁部21の内面との間には熱伝導材が配置されてもよい。熱伝導材には、例えばアルミシートといった、金属のシートが用いられる。
これにより、ヒーター40で発生した熱を均一に上壁部21に伝導させることができ、上壁部21の表面を効率良く温めることができる。
上記した構成の便座1の製造方法について示す。
作業者は、上壁部21の裏面にヒーター40を接着剤により固定する。作業者は、エアバッグ3の表面に断熱材41を接着剤により固定する。作業者は、下壁部22の挿通孔22aにエアバッグ3の注入口31を合わせて、エアバッグ3を下壁部22に配置させる。作業者は、上壁部21の両端と下壁部22の両端を振動溶着により接合する。作業者は、下壁部22の挿通孔22aに配置されるエアバッグ3の注入口31から気体を注入し、エアバッグ3の内部に気体を充填させる。そして、作業者は挿通孔22aに脚部11を嵌め込む。
上記した構成の便座1では、エアバッグ3が上壁部21と下壁部22に接するので、上壁部21に荷重がかかり撓んだ際、エアバッグ3が上壁部21を支持し、上壁部21の撓みによる破断を防止する。従って、上壁部21を薄肉に形成することができるので、荷重に合わせて便座本体2が変形し、使用者の座り心地を良くすることができる。
本実施形態の便座1は、以下のような構成となる。
便座1は、可撓性を有する便座本体2と、便座本体2の内部に配置され内部に気体が充填されることにより膨張するエアバッグ3と、を備える。膨張したエアバッグ3は、便座本体2の上壁部21にかかる荷重を支持することを特徴とする。
従って、上壁部21を薄肉に形成することができるので、荷重に合わせて便座本体2が変形し、使用者の座り心地を良くすることができる。
また、上壁部21の内面に固定され上壁部21を温めるヒーター40を備えることが好ましい。
従って、上壁部21の厚みが薄く形成されるので、ヒーター40の熱により上壁部21が温まり易い。さらに、エアバッグ3には気体が注入されており、断熱効果がある。そのため、ヒーター40からの熱がエアバッグ3側に逃げ難いので、上壁部21を効率良く温めることができる。
また、便座本体2の下壁部22には、脚部11が取付けられる挿通孔22aが形成される。エアバッグ3に気体を充填するために設けられる注入口31は、挿通孔22aが形成される位置に配置されることが好ましい。
これにより、エアバッグ3から気体が漏れたとしても、エアバッグ3への気体の注入が行ない易くなる。
1 便座
11 脚部
2 便座本体
21 上壁部
22 下壁部
22a 挿通孔
3 エアバッグ
31 注入口
40 ヒーター
41 断熱材
11 脚部
2 便座本体
21 上壁部
22 下壁部
22a 挿通孔
3 エアバッグ
31 注入口
40 ヒーター
41 断熱材
Claims (3)
- 可撓性を有する便座本体と、前記便座本体の内部に配置され内部に気体が充填されることにより膨張するエアバッグと、を備え、
膨張した前記エアバッグは、前記便座本体の上壁部にかかる荷重を支持することを特徴とする便座。 - 前記上壁部の内面に固定され前記上壁部を温めるヒーターを備えることを特徴とする請求項1に記載の便座。
- 前記便座本体の下壁部には、脚部が取付けられる挿通孔が形成され、
前記エアバッグに気体を充填するために設けられる注入口は、前記挿通孔が形成される位置に配置されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の便座。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2014098598A JP2015213641A (ja) | 2014-05-12 | 2014-05-12 | 便座 |
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JP2015213641A true JP2015213641A (ja) | 2015-12-03 |
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JP2014098598A Pending JP2015213641A (ja) | 2014-05-12 | 2014-05-12 | 便座 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN109457777A (zh) * | 2018-12-06 | 2019-03-12 | 张学乾 | 一种智能监测猴脸形马桶 |
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2014
- 2014-05-12 JP JP2014098598A patent/JP2015213641A/ja active Pending
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