JP2015213074A - レドックスフロー二次電池 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】炭素電極からなる正極を含む正極セル室と、炭素電極からなる負極を含む負極セル室と、正極セル室と負極セル室とを隔離分離させる隔膜としての電解質膜と、を含む電解槽を有し、正極セル室は活物質を含む正極電解液を、負極セル室は活物質を含む負極電解液を含み、電解液中の活物質の価数変化に基づき充放電するレドックスフロー二次電池であって、炭素電極が、炭素粒子と結着剤とを含むレドックスフロー二次電池。
【選択図】なし
Description
本発明は上記事情にかんがみてなされたものであり、酸化還元反応の活性を著しく向上させた、高性能なレドックスフロー二次電池を提供することを目的とする。
[1]
炭素電極からなる正極を含む正極セル室と、
炭素電極からなる負極を含む負極セル室と、
前記正極セル室と、前記負極セル室とを隔離分離させる、隔膜としての電解質膜と、
を含む電解槽を有し、
前記正極セル室は活物質を含む正極電解液を、前記負極セル室は活物質を含む負極電解液を含み、
前記電解液中の活物質の価数変化に基づき充放電するレドックスフロー二次電池であって、
前記炭素電極が、炭素粒子と結着剤とを含むレドックスフロー二次電池。
[2]
前記炭素電極が、前記電解質膜に接合されている[1]記載のレドックスフロー二次電池。
炭素電極からなる正極を含む正極セル室と、
炭素電極からなる負極を含む負極セル室と、
前記正極セル室と、前記負極セル室とを隔離分離させる、隔膜としての電解質膜と、を含む電解槽を有し、
前記正極セル室は活物質を含む正極電解液を、前記負極セル室は活物質を含む負極電解液を含み、
前記電解液中の活物質の価数変化に基づき充放電するレドックスフロー二次電池であって、
前記炭素電極が、炭素粒子と結着剤とを含む。
電極は、炭素粒子と結着剤とを含む。
なお、炭素粒子の形状は特に限定されず、球状や破砕状、鱗片状、繊維状でも良い。また、複数種の炭素質材料を混合して用いてもよい。
また、炭素粒子と結着剤との総量が炭素電極全体の中で占める割合としては、好ましくは50質量%以上、より好ましくは70質量%以上、更に好ましくは90質量%以上であり、100質量%であってもよい。
増粘安定剤としては特に限定されないが、例えば、アルミナやボロンナイトライドといった無機粒子、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル、カルボキシメチルセルロースナトリウム、カルボキシメチルセルロースカルシウム、デンプングリコール酸ナトリウム、デンプンリン酸エステルナトリウム、ポリアクリル酸ナトリウム、メチルセルロース等の合成添加物、種子を原料とする多糖類(グアーガム、カジブビーンガム、タラガム、タマリンドシードガム等)、樹脂、樹液を原料とする多糖類(アラビアガム、トラガントガム、カラヤガム等)、海藻を原料とする多糖類(アルギン酸、カラギナン等)、発酵生産物多糖類(キサンタンガム、ジエランガム、カードラン等)、植物抽出物(ペリチン)、甲殻類抽出物(キチン、キトサン、キトサミン等)といった天然品の多糖類及び/又はその誘導体が挙げられる。また、ポリエーテル系粘弾性調整剤、アクリル系共重合体アルカリ増粘型エマルジョン、ポリアクリル酸系高分子型粘弾性調整剤、D−ソルビノールとベンズアルデヒドとの縮合反応誘導体等も挙げられる。
−[CF2CX1X2]a−[CF2−CF((−O−CF2−CF(CF2X3))b−Oc−(CFR1)d−(CFR2)e−(CF)f−X4)]g− ・・・(1)
式(1)中、X1、X2及びX3はそれぞれ独立してハロゲン原子及び炭素数1〜3のパーフルオロアルキル基からなる群から選択され、ハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子及びヨウ素原子である。X4はCOOZ、SO3Z、PO3Z2又はPO3HZである。Zは水素原子、リチウム原子、ナトリウム原子もしくはカリウム原子等のアルカリ金属原子、カルシウム原子もしくはマグネシウム原子等のアルカリ土類金属原子又はアミン類(NH4、NH3R1、NH2R1R2、NHR1R2R3、NR1R2R3R4)である。R1、R2、R3およびR4はそれぞれ独立してアルキル基およびアレーン基からなる群から選択される。X4がPO3Z2である場合、Zは同じでも異なっていても良い。R1およびR2はそれぞれ独立してハロゲン原子、炭素数1〜10のパーフルオロアルキル基およびフルオロクロロアルキル基からなる群から選択され、ハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子およびヨウ素原子である。aおよびgは0≦a<1、0<g≦1、a+g=1をみたす数である。
また、bは0〜8の整数である。cは0または1である。d、eおよびfはそれぞれ独立して0〜6の整数である(ただし、d、eおよびfは同時に0ではない)。
−[CF2CF2]a−[CF2−CF((−O−(CF2)m−X4)]g− ・・・(2)
ここで、式(2)中、mは1〜6の整数を表し、X4はSO3Hを表す。
レドックスフロー二次電池に用いられるフレームとしては、上記材料を収納し、電解液を各セルへと送排液させ、かつ外部及び正負極間の電解液シール機能を担う構造体として、セルを形成する枠状の部材であり、通常、耐酸性、製造時の加工性等を考慮し、塩化ビニルやポリエチレンなどの汎用プラスチック材料が代表例として挙げられる。
(1)電池効率(%)
電池効率(エネルギー効率)(%)は、放電電力量を充電電力量で除した比率(%)で表され、両電力量は、電池セルの内部抵抗と隔膜のイオン選択透過性及びその他電流損失に依存する。また、電流効率(%)は、放電電気量を充電電気量で除した比率(%)で表され、両電気量は、隔膜のイオン選択透過性及びその他電流損失に依存する。電池効率は、電流効率と電圧効率の積で表される。内部抵抗すなわちセル電気抵抗率の減少は電圧効率を向上させ、イオン選択透過性の向上及びその他電流損失の低減は、電流効率を向上させるので、レドックスフロー二次電池において、重要な指標となる。
炭素粒子としてライオン(株)社製ケッチェンブラックEC600JD、結着剤として旭化成ケミカルズ(株)社製スチレン/ブタジエンラテックスL-7063、隔膜としてデュポン(株)社製電解質膜NafionTMNRE-212CSを用いてレドックスフロー電池を作製した例について説明する。
ケッチェンブラックEC600JDを100質量部に対し、スチレン/ブタジエンラテックスL-7063(固形分48質量%)4質量部と、増粘剤としてカルボキシメチルセルロースナトリウム(第一工業製薬社製セロゲンTMBSH-12)を含む水溶液(固形分1質量%)85質量部とを加えて混合し、塗工液とした。この塗工液を隔膜の両面に塗工、乾燥させて、厚み1mm程度の電極を形成させた。
本実施例では、電流密度80mA/cm2で充放電を行ったところ、電池効率81%と高い値が得られた。
炭素粒子として電気化学工業(株)社製デンカブラックTM粉状品、結着剤として(株)クレハ社製クレハKFポリマー(ポリフッ化ビニリデン樹脂、以下PVdF)、隔膜としてデュポン(株)社製電解質膜NafionTMNRE-212CSを用いてレドックスフロー電池を作製した例について以下に示す。
電極として炭素繊維からなる厚み5mmで嵩密度が約0.1g/cm3の多孔質状のフェルト、隔膜としてデュポン(株)社製電解質膜NafionTMNRE-212CSを用いて、隔膜の両側にフェルトを挟み込んで作製した事以外は、実施例1と同じようにレドックスフロー電池の作製と評価を行ったところ、電池効率68%と低い値しか得られなかった。
Claims (2)
- 炭素電極からなる正極を含む正極セル室と、
炭素電極からなる負極を含む負極セル室と、
前記正極セル室と、前記負極セル室とを隔離分離させる、隔膜としての電解質膜と、
を含む電解槽を有し、
前記正極セル室は活物質を含む正極電解液を、前記負極セル室は活物質を含む負極電解液を含み、
前記電解液中の活物質の価数変化に基づき充放電するレドックスフロー二次電池であって、
前記炭素電極が、炭素粒子と結着剤とを含むレドックスフロー二次電池。 - 前記炭素電極が、前記電解質膜に接合されている請求項1記載のレドックスフロー二次電池。
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JP2018107080A (ja) * | 2016-12-28 | 2018-07-05 | 昭和電工株式会社 | レドックスフロー電池の製造方法 |
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- 2015-06-03 JP JP2015113431A patent/JP2015213074A/ja active Pending
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