JP2015212994A - 近接場トランスデューサ(nft)の一部を形成する方法およびそれによって形成された物品 - Google Patents

近接場トランスデューサ(nft)の一部を形成する方法およびそれによって形成された物品 Download PDF

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Abstract

【課題】近接場トランスデューサの温度上昇による影響を低減する方法及びそれによって形成された熱補助磁気記録装置を提供する。
【解決手段】近接場トランスデューサ(NFT)構造の少なくとも一部を形成し、NFTの一部の少なくとも一方の表面上に材料を堆積させて金属含有層を形成し、前記金属含有層に、NFTの一部の少なくとも一方の表面内への材料の少なくとも一部の拡散を引き起こす条件を施すことにより、NFT及び磁極(ポール)への温度上昇による損傷や変形等を低減する。
【選択図】図1

Description

概要
近接場トランスデューサ(NFT)構造の少なくとも一部を形成すること;NFTの一部の少なくとも一方の表面上に材料を堆積させて金属含有層を形成すること;および金属含有層に、NFTの一部の少なくとも一方の表面内への材料の少なくとも一部の拡散を引き起こす条件を施すことを含む方法を開示する。
また、近接場トランスデューサ(NFT)構造の少なくとも一部を形成すること;NFTの少なくとも空気ベアリング表面上に材料を堆積させて金属含有層を形成すること;金属含有層に、NFTの一部の少なくとも一方の表面内への材料の少なくとも一部の拡散を引き起こす条件を施すこと;金属含有層の少なくとも一部を取り除くこと;およびオーバーコート層を適用することを含む方法を開示する。
さらに、近接場トランスデューサ(NFT)構造の少なくとも一部を形成すること;NFTの少なくとも空気ベアリング表面上に材料を堆積させて金属含有層を形成すること;NFTの空気ベアリング表面上にはない金属含有層の一部を取り除くこと;金属含有層に、NFTの一部の少なくとも一方の表面内への材料の少なくとも一部の拡散を引き起こす条件を施すこと;金属含有層の少なくとも一部を取り除くこと;およびオーバーコート層を適用することを含む方法を開示する。
本開示における上記の概要は、開示される各実施形態または本開示の全ての施行例を説明することを意図していない。以下の記載は、例示的な実施形態をより特定的に例示する。出願全体のうちいくつかの箇所においては、様々な組み合わせで使用され得る例のリストを通じて手引きが提供される。どの場合も記載されたリストは代表的な群としての役割を果たすのみで、排他的なリストとして解釈されるべきでない。
開示する方法の例示的な実施形態を表すフローチャートである。 例示的な開示する方法の間の様々な段階での物品の断面を表す。 例示的な開示する方法の間の様々な段階での物品の断面を表す。 例示的な開示する方法の間の様々な段階での物品の断面を表す。 例示的な開示する方法の間の様々な段階での物品の断面を表す。 例示的な開示する方法の間の様々な段階での物品の断面を表す。 例示的な開示する方法の間の様々な段階での物品の断面を表す。 例示的な開示する方法の間の様々な段階での物品の断面を表す。 例示的な開示する方法の間の様々な段階での物品の断面を表す。 例示的な開示する方法の間の様々な段階での物品の断面を表す。 ペグおよびディスクを含む例示的なNFTの斜視図である。 例示的な物品の断面である。 例示的な25ÅSn/20ÅCr/20ÅDLCサンプルの透過型電子顕微鏡(TEM)像を示す。 ボックスによって示した図6Aの一部でのCrおよびSn濃度を示すエネルギー分散X線(EDX)マッピングである。 ボックスによって示した図6Aの一部でのCr濃度を示すEDXマッピングである。 ボックスによって示した図6Aの一部でのSn濃度を示すEDXマッピングである。 例示的な25Å25ÅPt/20ÅCr/20ÅサンプルのTEM像を示す。 ボックスによって示した図7Aの一部でのCrおよびSn濃度を示すEDXマッピングである。 ボックスによって示した図7Aの一部でのCr濃度を示すEDXマッピングである。 ボックスによって示した図7Aの一部でのSn濃度を示すEDXマッピングである。 例示的な25Å30ÅNi/20ÅCr/20ÅDLCサンプルのTEM像を示す。 ボックスによって示した図8Aの一部でのCrおよびSn濃度を示すEDXマッピングである。 ボックスによって示した図8Aの一部でのCr濃度を示すEDXマッピングである。 ボックスによって示した図8Aの一部でのSn濃度を示すEDXマッピングである。
図面は必ずしも縮尺どおりではない。図面において使用される同様の番号は同様の構成要素を指す。しかしながら、所与の図面において構成要素を参照するための番号の使用は、別の図面において同じ番号で示される構成要素を限定することを意図していないことが理解されよう。
詳細な説明
熱補助磁気記録(HAMR)は、エネルギー源、例えば、レーザーを使用して、媒体の温度をそのキュリー温度より高い温度に上昇させて、より小さな面密度での磁気記録を可能にする。媒体の小さな面積(例えば、約20〜50ナノメートル(nm))に(例えば)エネルギーを伝えるために、近接場トランスデューサ(NFT)を利用することができる。記録プロセス中に、NFTおよびポールは、エネルギー源からのエネルギーを吸収し、NFTの温度上昇(時には、例えば400℃まで)を引き起こす。一部のNFTは、小さなペグおよび大きなディスクを含む。NFTおよびポールが達した高温は、ポールの酸化、ポールの腐食、ペグからディスクへの原子の拡散、またはそれらの組み合わせを引き起こす場合があり、それによってポールの損傷や、ペグの変形および凹みをもたらす場合がある。
開示する方法および装置は、変形および凹みの少ないNFTを提供し得る。開示する方法および装置は、ペグ内に外側層から拡散した材料を有するペグを形成および/または含むことができる。方法は、NFTの少なくとも一方の表面上に金属含有層を形成すること、および層の少なくとも一部を強制的にNFT内に拡散させることを含む。
一部の実施形態において、本明細書に開示する方法は、図1に示すフローチャートによって表すことができる。そのため、一部の方法では、第1の工程は、工程105を含むことができ、近接場トランスデューサ(NFT)構造の少なくとも一部を形成する。工程105は、例えば、1以上の個別工程を含むことができる。NFTの少なくとも一部を形成する工程105は、様々なプロセスおよび方法を含むことができる。一部の実施形態において、一般に「ディスクおよびペグ」タイプと称するNFTは、本明細書において形成することができる。一部の実施形態において、ディスクおよびペグタイプのNFTの少なくともペグは、いくつかの開示する方法の一部として形成することができる。ペグは、例えば、製造の様々な段階にあることができる。一部の実施形態において、ペグは、ラッピング、例えば、空気ベアリング表面(ABS)を形成するラッピングにさらされたより大きな装置構造内でのペグであってよい。
NFTの少なくとも一部を形成する工程は、1つ以上の材料を利用してNFTの一部(あるいはそれ以上)を形成することを含むことができる。一部の実施形態において、例えば、金(Au)、銀(Ag)、銅(Cu)、それらの合金、または他の材料を含む様々な材料を利用してNFTの少なくとも一部を形成することができる。
一部の開示する方法は、次の工程、すなわち層を堆積させる工程110を含むことができる。一部の実施形態において、層は、NFTの少なくとも一部の少なくとも一方の表面上に堆積させることができる。一部の実施形態において、工程110で堆積した層は、金属含有層と称され得る。金属含有層は、(外的影響の有無に関わらず)それが堆積する表面内に拡散することができる少なくとも1つの材料を含む。金属含有層は、例えば、化学蒸着法(CVD)、物理気相蒸着法(PVD)、原子層堆積(ALD)、めっき(例えば、電気めっき)、スパッタリング法、陰極アーク蒸着法、イオン注入法、および蒸発法などの蒸着方法を含む公知の方法を使用することによって堆積させることができる。
一部の実施形態において、金属含有層は、いかなる望ましい厚みを有してもよく、さらに可変厚みを有することができる。一部の実施形態において、金属含有層は、例えば、10ナノメートル(nm)以下、または5nm以下の厚みを有することができる。一部の実施形態において、金属含有層は、例えば0.1nmより大きい、または0.5nmより大きい厚みを有することができる。なお、金属含有層は、個別の層が互いに接していなくても、複数の個別の金属含有層をいうことができる。
金属含有層は、様々な材料または単一の材料を含むことができる。一部の実施形態において、金属含有層の材料としては、目的のNFTの一部の材料に対する比較的良好な接着性、金属含有層とNFTの一部との界面での比較的高い拡散係数、比較的高い耐酸化性、NFTの材料の大部分での比較的低い拡散、またはそれらのいずれかの組み合わせを有する材料を挙げることができる。
金属含有層は、単層または複数の層を含むことができる。金属含有層が単層である一部の実施形態において、金属含有層は、金属間相または金属間相を形成することができる材料(これは、高い熱安定性、耐酸化性、または両方をもたらすことができる)を含むことができる。一部の実施形態において、金属含有層は、少なくとも2つの層を含む多層構造であってよい。そのような場合、金属間相を生成するために多層を使用し得る。一部の実施形態において、多層金属含有層は、何らかの処理上の利点をもたらすためにその材料が選択され得る1つ以上の層も含むことができる。
一部の実施形態において、金属含有層は、アルミニウム(Al)、ニッケル(Ni)、クロム(Cr)、プラチナ(Pt)、鉛(Pb)、銅(Cu)、イットリウム(Y)、シリコン(Si)、インジウム(In)、錫(Sn)、コバルト(Co)、ホウ素(B)、チタン(Ti)、タンタル(Ta)、ニオブ(Nb)、マグネシウム(Mg)、ジルコニウム(Zr)、ラドン(Ra)、ハフニウム(Hf)、バナジウム(V)、マンガン(Mn)、鉄(Fe)、パラジウム(Pd)、銀(Ag)、亜鉛(Zn)、ホルミウム(Ho)、エルビウム(Er)、燐(P)、またはそれらの組み合わせを含み得る。例示的な多層構造として、例えば、Al/Au、Ni/Cr、Ni/Al、Cr/Al、およびNi/Auを挙げることができる。一部の実施形態において、金属含有層は、例えば、Cr、Pt、Pb、Ni、Si、In、Sn、Al、Co、B、またはそれらの組み合わせを含み得る。一部の実施形態において、金属含有層は、Cr、Sn、Pt、Y、Pd、Mn、Cu、In、Ni、またはそれらの組み合わせを含み得る。一部の実施形態において、金属含有層は、例えば、Ni/Cr、Al/Au、またはNi/Alを含み得る。
一部の実施形態において、金属含有層は、異なる(または同じ)材料の2つの(あるいはそれ以上の)層を含むことができる。一部の実施形態において、第2の層は、NFTに接しておらず、外側層と称することができる。例えば、その材料を取り除く様々な方法に基づいて、外側層は選択し得る。具体的な例として、外側層は、特定の化学エッチングプロセス、例えば、反応性プラズマエッチを、外側層を取り除くために使用し得るように選択し得る。そのような特性をもたらすために利用し得る特定の1つのタイプの外側層は、Si含有(例えば、SiO含有)層であり得、例えば、フッ素系成分(例えば、CF、SFまたはCHF)を使用して取り除くことができる。そのような特性を考慮することによって選択し得る多層構造のさらに具体的な例は、クロム(Cr)NFT隣接層およびSiO外側層を含む多層金属含有層である。外側SiO層を取り除き、Cr層上で停止し得るフッ素成分を使用して、そのような多層構造を処理し得る。過剰なCr層は、次いで、イオンミリングで取り除かれるか、酸化され得る。
処理特性のために有利になり得る多層金属含有層の別の例として、ガスバリア層および下層(NFT隣接)金属層の機能を果たし得る外側層を挙げることができる。ガスバリア層として機能する外側層は、アニールの間に、下層金属層の酸化を防ぐ機能を果たし得る。ガスバリア層として機能し得る材料の特定の例として、例えば、酸化に対して比較的耐性を示す金属層(例えば、Pt、Pd)、酸化して酸化物層を形成することができる金属層(例えば、Cr、Si、Al、Ti、MnまたはTa)、ダイヤモンドライクカーボン(DLC)、窒化物、炭化物、および酸化物を挙げることができる。具体的な酸化物として、例えば、CrO、SiO、およびAlOを挙げることができる。具体的な窒化物として、例えば、SiN、TiN、ZrN、TiAlN、CrN、およびTiSiNを挙げることができる。
多層金属含有層の別の例は、望ましい特性(目的のNFTの一部の材料に対する比較的良好な接着性、金属含有層とNFTの一部との界面での比較的高い拡散係数、比較的高い耐酸化性、NFTの材料の大部分での比較的低い拡散、またはそれらのいずれかの組み合わせ)を有するNFT隣接層、および酸化されて所望の特性を有する酸化物を形成することができる外側層を含むものである。外側層に適切である可能性がある特性として、例えば、比較的耐食性の高い、酸化すると高密度酸化物を形成しやすい材料、酸化すると低い屈折率(n)、酸化すると低い光吸収(k)を有する材料、またはそれらの何らかの組み合わせを挙げることができる。
一部の実施形態において、金属含有層は、NFTの一部の1つ以上の表面上に堆積させることができる。一部の実施形態において、例えば、金属含有層は、NFTのペグの1つ以上の表面上に堆積させることができる。一部の実施形態において、例えば、金属含有層は、NFTのペグの少なくとも空気ベアリング表面(ABS)上に堆積させることができる。一部の実施形態において、例えば、金属含有層(または金属含有層の個別の層)は、ペグのすべての露出表面上に堆積させることができる。したがって、一部の実施形態において、ペグの各露出表面は、その上に金属含有層を有し得る。ペグの露出した表面上の金属含有層は、互いに物理的に接している必要はなく、個別の層であってよい。
一部の実施形態において、例えば、金属含有層は、NFTのペグの5つの露出表面上に堆積させることができる。図4は、ペグとディスクタイプのNFTの例を示す。図4のNFTは、ペグ405およびディスク410を含む。図4に示すペグ405は、5つの表面、すなわち空気ベアリング表面406、第2の表面407、第3の表面408、第4の表面409、および第5の表面411を含む。一部の実施形態において、NFTのペグ405の少なくとも空気ベアリング表面406は、その上に堆積した金属含有層を有する。一部の実施形態において、NFTのペグ405の空気ベアリング表面406のみが、その上に堆積した金属含有層を有する。一部の実施形態において、NFTのペグ405の5つの表面406、407、408、409および411はすべて、それらの上に堆積した金属含有層を有する。
一部の開示する方法は、次の工程、すなわち少なくとも金属含有層に、NFT構造の一部の表面の少なくとも一部への金属含有層の材料の少なくとも一部の拡散を引き起こす条件を施す工程115を含むことができる。この工程は、金属含有層のみ、金属含有層の一部のみ、金属含有層の少なくとも一部、およびNFTの一部の少なくとも一部、またはそれらのいずれかの組み合わせに、NFT構造の表面の少なくとも一部内への金属含有層の材料の拡散を引き起こす条件を施すことを含むことができる。一部の実施形態において、この工程は、この工程が行われなかった場合に引き起こされるNFTの一部内への金属含有層の材料の拡散よりも、多量の材料の拡散を引き起こすことができる。
一部の実施形態において、工程115は、少なくとも金属含有層をアニールすることを含むことができる。一部の実施形態において、NFT構造、金属含有層、およびそれを含む構造の他の部分をアニールすることができる。アニールは、例えば、オーブンアニール、レーザーアニール、真空アニール、誘導加熱、急速熱アニール、または電子ビーム加熱アニールによって達成することができる。
一部の実施形態において、オーブンアニールを利用することができる。オーブンアニールは、少なくとも金属含有層に施す平均温度(例えば、オーブンがセットされる温度、またはオーブンが到達する温度)、または少なくとも金属含有層の温度が到達する温度によって説明することができる。一部の実施形態において、オーブンアニールは、少なくとも金属含有層に施す平均温度によって説明することができる。そのような実施形態では、オーブンアニールは、少なくとも金属含有層に、少なくとも100℃の温度を施すことを含むことができる。一部の実施形態において、オーブンアニールは、少なくとも金属含有層に少なくとも150℃の温度を施すことを含むことができる。一部の実施形態において、オーブンアニールは、少なくとも金属含有層に、少なくとも200℃の温度を施すことを含むことができる。一部の実施形態において、オーブンアニールは、少なくとも金属含有層に、250℃以下の温度を施すことを含むことができる。一部の実施形態において、オーブンアニールは、少なくとも金属含有層に、225℃以下の温度を施すことを含むことができる。
一部の実施形態において、レーザーアニールを利用することができる。一般に、レーザーアニールは、材料を加熱するためにレーザーを使用して材料を放射線にさらすことをいう。開示する方法においては、レーザーアニールは、金属含有層の材料の少なくとも一部をNFT内に拡散させるために、レーザーを使用して少なくとも金属含有層をエネルギーにさらすことをいう。一部の実施形態において、波長、強度、負荷サイクル、またはそれらの何らかの組み合わせは、金属含有層の少なくとも一部の所望の温度に到達するために選択することができる。一部の実施形態において、レーザーアニールは、金属含有層の少なくとも一部を少なくとも100℃の温度に加熱するように構成することができる。一部の実施形態において、レーザーアニールは、金属含有層の少なくとも一部を少なくとも150℃の温度に加熱するように構成することができる。一部の実施形態において、レーザーアニールは、金属含有層の少なくとも一部を少なくとも200℃の温度に加熱するように構成することができる。一部の実施形態において、レーザーアニールは、金属含有層の少なくとも一部を600℃以下の温度に加熱するように構成することができる。一部の実施形態において、レーザーアニールは、金属含有層の少なくとも一部を225℃以下の温度に加熱するように構成することができる。一部の実施形態において、レーザーアニール工程は、2000nm以下の波長を使用して実行することができる。一部の実施形態において、レーザーアニール工程は、少なくとも100nmの波長を使用して実行することができる。一部の実施形態において、レーザーアニール工程は、例えば、数秒から数日の範囲で、30ミリワット(mW)以上または150mW以下のパワーで、スライダー内の導波路を介してペグにレーザーを結合することによって実行することができる。
一部の実施形態において、工程115は、金属含有層を堆積させる間に、基板に電気的バイアス(例えば、負の電気的バイアス)を印加することを含むことができる。そのような実施形態では、工程110および工程115は、少なくともある程度同時に行なわれる。電気的バイアスの印加は、堆積の間にイオンのエネルギーを増大させることができる。それによって、エネルギーイオンの照射は、局所的加熱を引き起こすことができ、これがNFTの表面の少なくとも一部内への金属含有層の材料の少なくとも一部の拡散を引き起こすことができる。一部の実施形態において、負の電気的バイアスは少なくとも200Vであってよい。一部の実施形態において、負の電気的バイアスは少なくとも10Vであってよい。一部の実施形態において、電気的バイアスは1000V以下であってよい。一部の実施形態において、電気的バイアスは、100キロボルト(kV)以下であってよい。バイアス(例えば、負のバイアス)は、直流(DC)バイアスまたはパルスバイアスであってよい。
開示する方法は、任意の酸化の工程(工程125として図1に示す)も含むことができ、この工程を利用して金属含有層の少なくとも一部を酸化することができる。酸化工程、すなわち工程125は、金属含有層の少なくともの一部の拡散を引き起こす工程(工程115)の前、工程115の後しばらくして、またはその両方に行うことができる。金属含有層が外側層を含む一部の実施形態において、工程125は、少なくとも拡散工程前に行うことができる。そのような実施形態では、外側層の材料は、その材料が望ましい特性を有する酸化物層を形成するように選択することができる。例示的な所望の特性としては、例えば、金属含有層のNFT隣接層の保護を挙げることができる。酸化し得る外側層のために選択することができる例示的な材料として、例えば、Si、Ta、Al、Mg、Y、Mn、またはCrを含み得る材料を挙げることができる。
金属含有層の外側層が、酸化すると高密度酸化物層をもたらすものとして選択される場合には、任意の酸化工程も有用であり得る。そのような実施形態では、外側層の少なくとも一部が酸化されるように任意の酸化工程を行う。
一般に利用される酸化プロセスは、例えば、熱酸化、プラズマ酸化、誘導結合プラズマ(ICP)酸化、遠隔プラズマ酸化、オゾン酸化、および別のやり方で材料を酸化環境にさらすことを含み、工程125で利用され得る。一部の実施形態において、金属含有層に外側層、および任意の工程125を含む方法は、キャップ層を取り除く必要をなくすことができる。一部の実施形態において、NFTを囲む材料は、また、比較的小さい熱膨張率、NFTの材料(例えば、金)と比較的大きな格子差、またはそれらの組み合わせを有する誘電体であってもよい。これは、望ましくは、NFTと拡散層との界面に高密度欠陥を形成させ得る。
工程140は、開示する方法に含み得る別の任意の工程である。工程140は、金属含有層に圧力を加えることを含む。熱応力、機械的応力、またはそれらの何らかの組み合わせを使用して、金属含有層に圧力を加えることを達成し得る。応力は、また、例えば、周期的に印加され得る。工程140は、工程115(金属含有層に、拡散を引き起こす条件を施す)前、工程115の間、またはその両方に行い得る。応力の印加は、NFTの界面を介しての金属原子の拡散を改善し、したがって、拡散層によるNFTペグの被覆率を改善し得る。
いくつかの開示する方法は、任意の工程、すなわち拡散前に金属含有層の少なくとも一部を取り除く工程145を含み得る。なお、この工程を含む方法は、NFTがその表面(または中)に存在する物品の表面全体に満たない部分に金属含有層を堆積させる方法に類似すると考えられ得る。一部の実施形態において、金属含有層は、基板全体の特定の部分から取り除くことができる。例えば、基板がNFTのみでなく磁気リーダーも含む一部の実施形態において、金属含有層が磁気リーダー内に拡散せず、そのため、磁気リーダーを覆う金属含有層を拡散前に取り除くことができるなら、このことは有利である可能性がある。
一部の実施形態において、工程145はフォトリソグラフィー法を使用して達成することができる。例示的なフォトリソグラフィー法として、例えば、金属含有層へのフォトレジストの堆積を挙げることができる。次いで、金属含有層が望まれる領域を保護しながら表面をUV光にさらすことができる。UV光にさらされたフォトレジストの領域は、次いで、溶剤またはプラズマエッチングを使用して取り除くことができる。保護されていない(残留フォトレジストによって被覆されていない)金属含有層は、次いで、例えば、プラズマエッチングまたは化学エッチングによって取り除くことができる。残留する金属含有層は、次いで拡散することができる。一部の実施形態において、パターン化工程(例えば、フォトリソグラフィプロセス)を使用して、磁気リーダーを覆う領域から、ペグ以外のすべての表面から、書き込みポール以外のすべての表面から、またはそれらの何らかの組み合わせから金属含有層を取り除くことができる。
いくつかの開示する方法は、任意の工程、すなわち1つ以上の堆積層の少なくとも一部を取り除く工程120を含むこともできる。この任意の工程は、下層NFT内に拡散しなかった金属含有層の材料の一部、金属含有層の外側層の一部、金属含有層の一部の酸化した部分、またはそれらの何らかの組み合わせを取り除く機能を果たすことができる。
一部の実施形態において、単層の金属含有層は、NFT内に拡散し得る任意の量に対して過剰量の厚みで意図的に堆積させることができ、この任意の工程は、NFTの表面からその過剰材料の少なくとも一部を取り除くように設計されている。過剰金属含有層の除去は、開示する方法を使用して作製された最終物品においてリーダーが短絡することを防止する機能を果たすことができる。
一部の実施形態において、任意の除去工程は、金属含有層(酸化または非酸化)のある外側層の少なくとも一部を取り除く機能を果たすことができる。そのような除去工程は、物品全体の高さまたは厚み、望まれない特性(例えば、望まれない電気的、機械的、または化学的特性)を有する除去材料、またはそれらの何らかの組み合わせを減少させるように設計し得る。
金属含有層の少なくとも一部の除去は、様々な方法を使用して達成することができ、これらの方法は、少なくともある程度は除去される材料の性質に基づいて選択することができる。例示的なプロセスとして、例えば、イオンミリング、反応性イオンエッチング、プラズマエッチング、またはウェットエッチングを挙げることができる。一部の実施形態において、複数のプロセスを除去工程で使用することができる。一部の実施形態において、2つ(あるいはそれ以上)の異なるプロセスを、金属含有層の2つの異なる層を取り除くために使用することができる。一部の実施形態において、2つ(あるいはそれ以上)の異なるプロセスを、金属含有層中の単層を取り除くために使用することができる。例えば、上記で検討した、金属含有層に複数のタイプの材料を含む実施形態では、金属含有層を構成する材料または層の1つ(あるいはそれ以上)は、金属含有層の少なくとも一部を取り除く選択された、または所望の方法(あるいは複数の方法)に少なくともある程度基づいて選択することができる。
一部の実施形態において、金属含有層の少なくとも一部を取り除く任意の工程は、NFT上に金属含有層の一部を残すことができる。一部の実施形態において、金属含有層の0.5nm以下が、NFTの表面上に残留する。一部の実施形態において、金属含有層の2nm以下が、NFTの表面上に残留する。
一部の実施形態において、除去工程は、該方法で最初に形成されたNFT構造のどの部分も除去しない。例えば、一部の実施形態において、開示する方法における除去工程は、NFTのペグのどの部分も除去しない。
除去工程で利用することができる例示的なプロセスおよび方法として、例えば、イオンミリング、反応性イオンエッチング、プラズマエッチング、ウェットエッチング、またはそれらの何らかの組み合わせを挙げることができる。具体的な例示的な実施形態として、ハイレベルの制御で材料を均一に取り除くために、斜入射でのイオンミリングまたは誘導結合プラズマ(ICP)反応性イオンエッチング(RIE)によってDLC層(金属含有層の例示的な外側層)および過剰金属層(例示的なNFT隣接層)を除去することを挙げることができる。また、ICP RIEは、NFTの下層金属(例えば、金)上でNFT隣接層の材料を選択的に取り除くことを可能にし得る。
いくつかの開示する方法は、次の層を堆積させる任意の工程、すなわち工程135も含むことができる。次の層の堆積はいつでも行われ得、一部の実施形態においては、金属含有層の一部をNFT内に拡散させた後に行われ得る。次の層は、金属含有層の一部と同じ材料または異なる材料であってよい。一部の実施形態において、金属含有層の少なくとも一部は、次の層を堆積させる前に、NFT内に既に拡散し、残留する金属含有層の少なくとも一部は取り除かれているであろう。そのような実施形態では、次の層は、例えば、金属を含むことができる。一部の実施形態において、次の層は、金属含有層のNFT隣接部分と同じ材料であってよい。この層のような一旦酸化された次の層は、残留金属含有層が酸化された場合に有するものよりも高密度の酸化物を形成するだろうと考えられるが、これは信頼できない。より高密度な酸化物層は、より高い耐食性をもたらすことにおいて有利である可能性がある。
次の層を含む一部の実施形態において、金属含有層の材料は、NFTの材料(例えば、ペグの材料、例えば、金)へのその接着性、その耐酸化性、および金格子におけるその拡散率(金格子におけるその拡散率は、NFTの最も外側の表面でそれを維持するために低いことが望ましい)に関して選択することができ、次の層の材料は、酸化すると高密度な酸化物層を形成するその能力に関して選択することができる。一部の実施形態において、次の層は、Si、Ta、Al、Mg、Cr、Y、またはそれらの組み合わせを含み得る。
一部の実施形態において、NFTを包囲する層の材料(例えば、NFT空間に対するコアの材料(CNS)、NFT空間に対するポールの材料(PNS)、またはその両方)、および/または開示する方法を使用して形成された材料は、それらの材料が小さな熱膨張率、NFT材料との大きな格子差、またはそれらの何らかの組み合わせを有するように選択することができる。これらの特性は、NFTの界面でより高い密度の欠陥を形成させることができるので、有利であり得る。より高い密度の欠陥は、金属含有層の材料がNFT(例えば、混合層)内に拡散することをより簡単にし得、それによってNFTのより高い熱安定性に寄与する可能性がある。
いくつかの開示する方法は、別の任意の工程、すなわちオーバーコート材料を堆積させる工程130を含むことができる。金属含有層の一部を取り除いた後、または金属含有層の一部を除去することなく、工程130を行うことができる。この工程で堆積したオーバーコート材料は、典型的に利用されるオーバーコート材料および堆積の方法を含むことができる。
開示する方法は、図1の任意の工程の1つ以上を含むことができる。さらに、適用可能なものとして、工程の一部は、開示する方法で二度以上行うことができ、工程の順序は、必ずしも図示したものおよび/または本明細書で検討したものに限らない。
図2A〜2Dは、作製の例示的なプロセスの様々な段階での例示的な装置を示す。図2Aに示す例示的な装置は、NFT空間に対するコア(CNSとも称する)202、シード層204、NFTのペグ206、NFT空間に対するポール(PNSとも称する)208、およびポール210を含む。NFTのペグ206の少なくとも一方の表面上に金属含有層212が堆積または位置する。金属含有層212は、材料を含み、上述のように堆積させることができる。一部の実施形態において、金属含有層212は、それがラッピングされた後のプロセスの段階でNFTを含むヘッドの空気ベアリング表面(ABS)上に堆積させることができる。図2Aに示さないが、金属含有層212は、図示した金属含有層212の表面上に任意の外側層を含むことができる。任意の外側層は、材料を含み、上述のように堆積させることができる。
図2Bは、金属含有層をNFT内に拡散させた後の例示的な装置を示す。これは、上述のものなどの様々な方法を使用して達成することができる。この時点での装置は、CNS202、シード層204、NFT206、PNS208、ポール210を含み、一部の実施形態において、金属含有層212の少なくとも一部が残留する。装置は、混合層214も含む。金属含有層212の材料の一部がNFT206の材料内に拡散する場合、混合層214が形成される。混合層214は、NFT206の少なくとも一部、例えば、NFTのペグを包囲する。一部の実施形態において、混合層214は、ペグの5つの表面を包囲する。混合層214は、概して、元はNFT206の一部であった層として説明することができるが、金属含有層の拡散を引き起こす工程により、この時点では金属含有層からの材料とNFT材料との混合物を含む。一部の実施形態において、混合層214は、厚みによって説明することができる。混合層214の厚みも、金属含有層の原子がNFTの材料内でどれくらい遠くに拡散するかによって説明することができる。一部の実施形態において、混合層214は、100nm以下の厚みを有することができる。一部の実施形態において、混合層214は、10nm以下の厚みを有することができる。一部の実施形態において、混合層214は、1nm以上の厚みを有することができる。一部の実施形態において、混合層214は、0.1nm以上の厚みを有することができる。
図2Bの装置は、ポール混合層216も示す。ポール混合層216は、金属含有層212をNFT206およびポール210上に堆積させた場合に、金属含有層の拡散を引き起こす条件もポール210の領域に適用された状況で存在することができる。ポール混合層216は、存在すれば、ポールの酸化および/または腐食を防止する、または最小限にすることができるので有利であり得る。
図2Cは、除去工程後の例示的な装置を示す。図2Cに示す装置は、上述のように、CNS202、シード層204、NFT206、PNS208、およびポール210を含む。装置は、混合層215およびポール混合層217も含む。この段階で図示した混合層215およびポール混合層217は、図2Bに示した混合層214およびポール混合層216と同じであってもよく、またはそれらは、その一部が除去工程で取り除かれ得る点で異なっていてもよい。金属含有層212の除去は、例えば、イオンミリング、反応性イオンエッチング、プラズマエッチング、またはウェットエッチングを使用して、上述のように達成することができる。金属含有層212の全体の除去は、装置に含まれていてもよいリーダーの電気的短絡を防止することができるので、有利であり得る(ただし図示していない)。一部の実施形態において、外側層(例えば、DLCなど)が金属含有層に含まれている場合、外側層およびNFT隣接層は、DLCおよび過剰のNFT隣接層を均一に取り除くために、例えば、斜入射でのイオンミリングまたはイオン伝導プラズマ(ICP)反応性イオンエッチング(RIE)で取り除くことができる。ICP RIEは、下層材料(例えば、NFTの下層材料、例えば、金)を除去することなく、金属含有層の材料を選択的に取り除くことをも可能にし得る。
図2Dは、次の任意の工程、すなわちオーバーコートの堆積後の例示的な装置を示す。図2Dに示す装置は、上述のように、CNS202、シード層204、NFT206、PNS208、ポール210、混合層215、およびポール混合層217を含む。装置は、オーバーコート層218も含み、これは、例えば、炭素系オーバーコートを含み得る。
図2Dは、NFT206、混合層215、およびポール210を含む本明細書に開示する例示的な装置を示す。混合層215は、予め堆積した金属含有層の原子がその中に拡散したNFT206の外側層であると説明することができる。混合層215は、NFT206の1つ以上の表面上に存在することができる。一部の実施形態において、混合層215は、NFT206の少なくとも空気ベアリング表面上に存在することができる。図2Dに示すように、NFT206の空気ベアリング表面207は、オーバーコート層218に隣接する表面である。一部の実施形態において、混合層215は、NFT206の空気ベアリング表面上のみに存在することができる。一部の実施形態において、混合層215は、NFT206の5つの表面上に存在することができる(図4に示す)。混合層215は、様々な厚みを有することができ、例えば、混合層は、30nm以下の厚みを有することができる。一部の実施形態において、混合層215は、10nm以下の厚みを有することができる。一部の実施形態において、混合層215は、1nm以上の厚みを有することができる。一部の実施形態において、混合層215は、0.1nm以上の厚みを有することができる。
例示的な装置は、任意に、オーバーコート層218、ポール混合層217、CNS204、PNS208、またはそれらのいずれかの組み合わせをも含むことができる。
また、金属含有層の材料が、金属含有層の材料組成の勾配を有する混合層を形成するようにNFT内に拡散する実施形態を本明細書に開示する。一部の実施形態において、金属含有層(または金属含有層が位置していた表面)に最も近いNFTの一部は、金属含有層(または金属含有層が位置していた表面)からより遠いNFTの一部よりも高い金属含有層の材料の濃度を有することができる。例えば、ペグの少なくとも空気ベアリング表面(図4に見られる406)上に金属含有層が位置していた一部の実施形態において、空気ベアリング表面に最も近い混合層の一部は、空気ベアリング表面からより遠くに離れた混合層の一部よりも高い金属含有層からの材料の濃度を有することができる。
図5は、混合層がすべての表面のすべての部分上に位置する必要がない別の例示的な実施形態を示す。図5に見られるように、混合層515は、NFTペグの四方に存在しない(他の構成要素は、図2Dと同じ番号が付けられ、同じ性質を有する)。これは、すべての表面のすべての部分上に(例えば、フォトリソグラフィプロセスを使用して)金属含有層を形成しないこと、または金属含有層を形成することによって、また、拡散前にその一部を取り除く、またはNFT内にそのある一部を拡散させることによってのみ形成することができる。
一部の実施形態において、ペグの大部分は、金属含有層からの材料を含み得る。一部の実施形態において、ペグの大部分の一部のみが、金属含有層からの材料を含む。ペグが周囲材料との比較的良好な接着性を有する場合には、そのような状況が生じ得、それによって、界面で低い欠陥レベルを引き起こし、金属含有層の材料を界面領域ではなく大部分に優先的に進ませる。一部の実施形態において、ペグの大部分の全体は、金属含有層からの材料を含み得る。そのような状況は、金属含有層の材料のペグの材料に対する溶解度が比較的低い場合に生じ得る。
図3A〜3Eは、作製の例示的なプロセスの様々な段階での別の例示的な装置を示す。図3Aに示す例示的な装置は、CNS302、シード層304、NFT306のペグ、PNS308、ポール310、および金属含有層312を含む。図3Bは、金属含有層の一部をNFT内に拡散させた後の装置を示す。これは、上述のものなどの様々な方法を使用して達成することができる。この時点での装置は、CNS302、シード層304、NFT306、PNS308、ポール310を含み、一部の実施形態において、金属含有層312の少なくとも一部が残留する。装置は、混合層314および任意のポール混合層316も含む。この時点での装置は図2Bに関して説明したものと類似していてもよく、または一部の実施形態において、図2Bに関して説明したものと同じであってもよい。
一部の実施形態において、NFT/金属含有層の界面での欠陥密度を増大させるために、様々な加工工程を加えることもできる。そのような加工工程としては、例えば、熱応力、機械的応力、またはそれらの何らかの組み合わせを挙げることができる。そのような工程は、金属含有層の拡散が引き起こされる前、金属含有層の拡散の間、またはそれらの何らかの組み合わせで行うことができる。応力(複数の応力)は、周期的な形態で印加することもできる。そのような応力の印加は、NFTと金属含有層との界面を介した金属原子の拡散を改善し、それによって、混合層でのNFT(例えば、ペグ)の被覆率を改善することができる。
図3Cは、次の工程、すなわち除去後の装置を示す。図3Cに示す実施形態は、CNS302、シード層304、NFT306、PNS308、ポール310、混合層315、および任意のポール混合層317を含む。この段階で図示した混合層315およびポール混合層317は、図3Bに示された混合層314およびポール混合層316と同じであってもよく、または、それらは、そのある部分が除去工程で取り除くことができたという点で異なっていてもよい。装置は、本明細書で残留金属含有層313と称する金属含有層の一部の残留部分も含む。除去プロセスが金属含有層312全体を有効に除去しない、または除去プロセスが、金属含有層がNFT書き込みの間にNFT内に拡散し得るように、金属含有層の一部を残すように設計され得るので、残留金属含有層313が存在し得る。
一連の図3A〜3Eには示さないが、別の任意の工程を、プロセスのこの段階で加えることもできる。一部の実施形態において、一旦、金属含有層312の一部が(選択された何らかの除去プロセスによって)取り除かれれば、次の層を堆積させることができる。次の層は、金属含有層と同じ材料または異なる材料であってよい。一部の実施形態において、次の層は金属であってよい。一部の実施形態において、次の層は、金属含有層と同じ材料であってよい。一旦酸化された次の層が、残留金属含有層313が有するより高密度の酸化物を形成するだろうと考えられるが、これは信頼できない。より高密度な酸化物層は、より高い耐食性のために有利であり得る。
次の層を含む一部の実施形態において、金属含有層の材料は、NFTの材料(例えば、ペグの材料、例えば、金)へのその接着性、その耐酸化性、および金格子におけるその拡散率(金格子における拡散率は、NFTの最も外側の表面でそれを維持するために低いことが望ましい)に関して選択することができ、次の層の材料は、酸化すると高密度な酸化物層を形成するその能力に関して選択することができる。一部の実施形態において、次の層は、Si、Ta、Al、Mg、Cr、Y、Mn、またはそれらの組み合わせを含み得る。
図3Dは、次の工程、すなわち酸化後の装置を示す。図3Dに示した実施形態は、CNS302、シード層304、NFT306、PNS308、ポール310、混合層315、任意のポール混合層317、および酸化層319を含む。酸化層319は、残留金属含有層313を酸化することによって形成することができる。残留金属含有層313は、例えば、プラズマ酸化プロセスによって酸化することができる。酸化層319の形成は、リーダーの電気的短絡の可能性を最小限にする、またはリーダーの電気的短絡を防ぐ機能を果たすことができる。酸化層319は、様々な厚みを有することができる。一部の実施形態において、酸化層319の厚みは、残留金属含有層313の厚みの関数であってよい。一部の実施形態において、酸化層319は、10nm以下の厚みを有することができる。一部の実施形態において、酸化層319は、5nm以下の厚みを有することができる。一部の実施形態において、酸化層319は、0.1nm以上の厚みを有することができる。一部の実施形態において、酸化層319は、0.5nm以上の厚みを有することができる。場合によっては、残留金属含有層313の酸化は、装置のリーダー上で最終的に厚くなりすぎる被覆層をもたらし得る。そのようなあらゆる問題を緩和するために、拡散プロセスは、パターン化されたヘッドオーバーコートを適用する方法と組み合わせ得る。
図3Eは、次の工程、すなわちオーバーコートの堆積後の例示的な装置を示す。図3Eに示す装置は、上述のように、CNS302、シード層304、NFT306、PNS308、ポール310、混合層315、ポール混合層317、および酸化層319を含む。装置は、オーバーコート層321も含み、オーバーコート層321は、例えば、炭素系オーバーコートを含み得る。
図3Eは、本明細書に開示する例示的な装置を示し、この装置は、NFT306、混合層315、酸化層319、およびポール310を含む。混合層315は、予め堆積した金属含有層からの原子が拡散したNFT306の外側層であるとして説明することができる。混合層315は、NFT306の1つ以上の表面上に存在することができる。一部の実施形態において、混合層315は、NFT306の5つの表面上に存在することができる。酸化層319は、混合層315の1つ以上の表面上に存在することができる。例示的な装置は、任意に、オーバーコート層321、ポール混合層317、CNS304、PNS308、またはそれらのいずれかの組み合わせも含むことができる。
他の任意の実施形態(図3A〜3Eのフローに示さない)では、任意の外側層は、拡散が引き起こされる前の金属含有層312に含めることができる。この任意の外側層は、様々な目的に適うように選択することができる。例えば、それは、金属含有層の拡散を引き起こす工程の間に、金属含有層のNFT隣接部分の酸化を防止するまたは最小限にすることができる。DLC、酸化物、窒化物、および炭化物などのガスバリア層を含む様々な材料は、この目的に適い得る。任意の外側層は、除去プロセスを停止するものとしても役立ち得る。例えば、SiOなどの酸化物は、フッ素系(例えば、CF、SF、CHF)エッチングを停止するものとして役立ち得、そのため、エッチングは、SiOを除去し、金属含有層のNFT隣接部分に到達すると停止する。
任意の外側層が含まれる実施形態では、エッチング、例えば、プラズマエッチングを、金属含有層の外側層(例えば、DLC)およびNFT隣接部分の一部を除去し、混合層を完全なまま残すために使用し得る。そのようなプロセスは、繰り返し可能であり信頼でき、NFT(例えば、ペグ)の表面全体を、有利には接着層としての役割を果たし、NFT(例えば、ペグ)の熱安定性を増大させ得る混合層で被覆することを可能にする。なお、任意の外側層は、その製造において外側層の使用を含んだ最終生産物に含まれないことが多い。
本開示は、以下の実施例によって説明される。本明細書で述べられるような開示の範囲および趣旨に従って特定の実施例、前提、モデリング、および手順が広く解釈されることが理解されよう。
HAMRヘッド(SiOCNS、NFTのAuペグ、およびSiONPSを含む)のABS表面上に、可変厚み(以下の表1に示す)の可変材料(以下の表1に示す)層を、マグネトロンスパッタリングを使用して堆積させ、その表面上に、ダイヤモンドライクカーボン(DLC)フィルムの20Åの層を、酸化から金属層を保護するために陰極アークを使用して堆積させた。比較のために、タンタル酸化物(TaO)の50Åの層も、サンプル上に堆積させた。各サンプルを60例調製した。これらの例を、20分間、1時間、3時間、6時間、12時間、または48時間(以下の表1に示す)400℃で熱的にアニールした。次いで、測長走査型電子顕微鏡(CD−SEM)を、ペグがABS表面から窪んでいるかどうかを評価するために使用した。表1は、サンプルの性質およびそれらの欠陥率をパーセントで示す。
エネルギー分散X線(EDX)分光法は、物品に空間的に位置する元素の濃度を測定するために使用されるものであり、サンプルの一部を分析するために使用した。
図6Aは、25ÅSn/20ÅCr/20ÅDLCサンプルのうちの1つの透過型電子顕微鏡(TEM)像を示す。図6Bは、ボックスによって示した図6Aの一部でのCrおよびSn濃度を示すEDXマッピングであり、図6Cは、ボックスによって示した図6Aの一部でのCr濃度を示すEDXマッピングであり、図6Dは、ボックスによって示した図6Aの一部でのSn濃度を示すEDXマッピングである。EDXマップで見られるように、Snはペグに均一に分布し、界面に高濃度のCrがある。
図7Aは、25ÅPt/20ÅCr/20ÅDLCサンプルのうちの1つのSEM像を示す。図7Bは、ボックスによって示した図7Aの一部でのCrおよびPt濃度を示すEDXマッピングであり、図7Cは、ボックスによって示した図7Aの一部でのCr濃度を示すEDXマッピングであり、図7Dは、ボックスによって示した図7Aの一部でのPt濃度を示すEDXマッピングである。EDXマップで見られるように、Ptはペグに均一に分布し、ペグでは低濃度のCrがあるが、界面では比較的高濃度である。
図8Aは、30ÅNi/20ÅCr/20ÅDLCサンプルのうちの1つのSEM像を示す。図8Bは、ボックスによって示した図8Aの一部でのNiおよびCr濃度を示すEDXマッピングであり、図8Cは、ボックスによって示した図8Aの一部でのCr濃度を示すEDXマッピングであり、図8Dは、ボックスによって示した図8Aの一部でのNi濃度を示すEDXマッピングである。EDXマップで見られるように、Niはペグに均一に分布し、ペグでは低濃度のCrがあるが、界面では比較的高濃度である。
当業者は、開示される実施形態以外の実施形態で本明細書に記載された物品、装置、および方法を実施することができる点を理解するであろう。開示される実施形態は、例示を目的として示されており、限定を目的としていない。当業者は、また、本明細書の図面および実施形態に関して示され、説明された物品、装置、および方法の構成要素は交換可能であってもよいことを理解するであろう。
本明細書において使用される全ての科学用語および技術用語は、別段の定めがない限り当該技術分野において一般的に使用される意味を有する。本明細書に規定される定義は、本明細書中で頻繁に使用される特定の用語についての理解を容易とするものであり、本開示の範囲を限定する意図はない。
本明細書および添付の特許請求の範囲において使用される、「上部」および「底部」(または「上方」および「下方」などの同様の他の用語)は、相対的な記載のために厳密に利用され、記載される要素が位置する物品の全体的な配向を暗に示すものではない。
本明細書および添付の特許請求の範囲において使用される、単数形の「a」、「an」、および「the」は、内容がそうでないことを明確に規定していない限り複数の対象物を有する実施形態を包含するものである。
本明細書および添付の特許請求の範囲において使用される、用語「または」は、内容がそうでないことを明確に規定していない限り概して「および/または」を含む意味で採用される。用語「および/または」は、列挙される要素の1つもしくは全て、または列挙される要素の任意の2つ以上の組み合わせを意味する。
本明細書において使用される、「有する」、「有している」、「含む」、「含んでいる」、「備える」、または「備えている」などは、オープンエンドの意味で使用され、概して「含むが、限定されない」ことを意味する。「から主になる」および「からなる」などは、「備える」などに包括されることが理解されよう。たとえば、銀を「備える」導電性トレースは、銀「からなる」または銀「から主になる」導電性トレースであり得る。
本明細書において使用される「から主になる」は、組成物、装置、システム、または方法などに関連する場合、組成物、装置、システム、または方法などの構成要素が列挙される構成要素および組成物、装置、システム、または方法などの基本的および新規な特徴に大きな影響を及ぼさない任意の他の構成要素に限定されることを意味する。
用語「好ましい」および「好ましくは」は、特定の状況下において特定の利益を与え得る実施形態をいう。しかしながら、他の実施形態もまた、同じまたは他の状況下において好ましいものとなり得る。さらに、1つ以上の好ましい実施形態の記載は、他の実施形態が有用でないことを暗に示すものではなく、請求項を含む開示の範囲から他の実施形態を除外することを意図していない。
また、本明細書において、終点による数値範囲についての記載は、その範囲内に包括される全ての数字を含む(たとえば、1から5は、1、1.5、2、2.75、3、3.80、4、5などを含み、10以下は、10、9.4、7.6、5、4.3、2.9、1.62、0.3などを含む)。値の範囲が特定の値「まで」である場合、その値は範囲に含まれる。
以上の記載および以下の請求項における「第1の」および「第2の」などの使用は、必ずしも列挙した数の対象物が存在することを示すことを意図していない。たとえば、「第2の」基板は、単に他の注入装置(「第1の」基板など)と区別することを意図している。また、以上の記載および以下の請求項における「第1の」および「第2の」などの使用は、必ずしもあるものが時間的に他のものよりも先にくることを示すことを意図していない。
したがって、近接場トランスデューサ(NFT)の一部を形成する方法およびそれによって形成された物品の実施形態が開示される。上記の施行例および他の施行例は、以下の請求項の範囲内にある。当業者は、開示される実施形態以外の実施形態で本開示を実施することができる点を理解するであろう。開示される実施形態は、例示を目的として示されており、限定を目的としていない。

Claims (20)

  1. 近接場トランスデューサ(NFT)構造の少なくとも一部を形成する工程と;
    前記NFTの一部の少なくとも一方の表面上に材料を堆積させて金属含有層を形成する工程と;
    前記金属含有層に、前記NFTの一部の少なくとも一方の表面内への前記材料の少なくとも一部の拡散を引き起こす条件を施す工程と
    を含む方法。
  2. 前記金属含有層に、拡散を引き起こす条件を施す工程が、アニールを含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記アニールが、オーブンアニールまたはレーザーアニールを含む、請求項2に記載の方法。
  4. 前記アニールが、前記金属含有層を少なくとも約100℃に加熱することを含む、請求項2に記載の方法。
  5. 前記金属含有層に、拡散を引き起こす条件を施す工程が、前記NFT構造に電気的バイアスを印加する工程を含み、前記堆積させる工程および前記NFTに電気的バイアスを印加する工程が、同時に行われる、請求項1に記載の方法。
  6. 前記電気的バイアスが、約200V〜約1000Vである、請求項5に記載の方法。
  7. 前記金属含有層が、Cr、Sn、Pt、Y、Pd、Mn、Cu、In、Ni、Pd、Al、Ti、Ta、またはそれらの組み合わせから成る、請求項1に記載の方法。
  8. 前記金属含有層が、少なくとも2つの層を含む、請求項1に記載の方法。
  9. 前記金属含有が、Si、Ta、Al、Mn、Y、Cr、またはそれらの組み合わせから成る外側層を含む、請求項8に記載の方法。
  10. 前記外側層の少なくとも一部を酸化することをさらに含む、請求項9に記載の方法。
  11. 前記NFTの一部の少なくとも一方の表面から前記金属含有層の一部を取り除くことをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  12. 前記金属含有層の一部を取り除く工程が、プラズマエッチングまたはイオンミリングで行われる、請求項11に記載の方法。
  13. 約0.5nm以下の前記金属含有層が、前記NFTの表面に残留する、請求項12に記載の方法。
  14. 前記金属含有層の一部が取り除かれた後に、オーバーコート材料を堆積させる工程をさらに含む、請求項1に記載の方法。
  15. 前記金属含有層に、拡散させる条件を施す前に、前記金属含有層の一部を取り除く工程をさらに含む、請求項1に記載の方法。
  16. 近接場トランスデューサ(NFT)構造の少なくとも一部を形成する工程と;
    前記NFTの少なくとも空気ベアリング表面上に材料を堆積させて金属含有層を形成する工程と;
    前記金属含有層に、前記NFTの一部の少なくとも一方の表面内への前記材料の少なくとも一部の拡散を引き起こす条件を施す工程と;
    前記金属含有層の少なくとも一部を取り除く工程と;および
    オーバーコート層を適用する工程と
    を含む方法。
  17. 前記金属含有層に、拡散を引き起こす条件を施した後に、前記金属含有層の少なくとも一部を酸化する工程をさらに含む、請求項16に記載の方法。
  18. 近接場トランスデューサ(NFT)構造の少なくとも一部を形成する工程と;
    前記NFTの少なくとも空気ベアリング表面上に材料を堆積させて金属含有層を形成する工程と;
    前記NFTの空気ベアリング表面上にはない金属含有層の一部を取り除く工程と;
    前記金属含有層に、前記NFTの一部の少なくとも一方の表面内への前記材料の少なくとも一部の拡散を引き起こす条件を施す工程と;
    前記金属含有層の少なくとも一部を取り除く工程と;および
    オーバーコート層を適用する工程
    を含む方法。
  19. 前記金属含有層に、拡散を引き起こす条件を施した後に、前記金属含有層の少なくとも一部を酸化する工程をさらに含む、請求項18に記載の方法。
  20. 前記金属含有層に、拡散を引き起こす条件を施す工程が、アニールを含む、請求項18に記載の方法。
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