JP2015212575A - バンド体締付具 - Google Patents

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Abstract

【課題】
締付時には、締付具本体とレバー体の係合が解除されず、しかもバンド体を緩める必要が生じた場合には、前記係合を簡単に解除可能にすることである。
【解決手段】
帯状のバンド体Bの一端側が固定される締付具本体Eと、当該締付具本体Eに回動軸部Rを介して軸支されるレバー体Lとから成り、バンド体Bの張力Tにより、締付具本体Eの係合突起(係合部)39とレバー体Lの被係合溝部(被係合部)18bとが係合する構造のバンド体締付具において、前記レバー体L及び締付具本体Eには、前記レバー体Lの閉状態において工具を挿入又は引掛けて、当該工具を回動させることで、前記レバー体L及び締付具本体Eをバンド体Bの張力Tに抗して相対的にスライドさせて、前記係合を解除させる係合解除部である係合解除溝21,41又は係合解除引掛け突部81及び係合解除引掛け面83aがそれぞれ形成された構成とする。
【選択図】 図9

Description

本発明は、帯状のバンド体の一端側が固定される締付具本体と、当該締付具本体に回動軸部を介して軸支されるレバー体とから成るバンド体締付具に関するものである。
上記構成のバンド体締付具は、レバー体を前記締付具本体の側に閉じることで、バンド体の他端側を引き寄せて、被締付物に対してバンド体を締め付ける構成であって、従来のバンド体締付具の一つが特許文献1に記載されている。このバンド体締付具は、回動レバー(レバー体)の先端部に係合爪(係合部)が形成されていると共に、締付具本体には、当該回動レバーの先端部の係合爪が係合する本体係合爪受け(被係合部)が開口して形成され、回動レバーを閉じることで、当該回動レバーの係合爪が、締付具本体の本体係合爪受けに係合して、被締付物に対するバンド体の締付状態を維持している。
上記構造のバンド体締付具においては、バンド体に作用する張力は、回動レバーの係合爪と締付具本体の本体係合爪受けに係合を解除するように常時作用しているので、係合状態が長期間に亘ることで、或いは係合部分に不意の衝撃力が作用することで、両者の係合が解除される恐れがある。
また、何度も使用して、係合及びその解除を繰り返すことで、回動レバー及び締付具本体の各係合部分が徐々に変形される等して、係合部分の係合力が低下し、その結果、両者の係合が一層に解除され易くなる。
特開2007−298084号公報
本発明は、締付時におけるバンド体に作用する張力が、レバー体の係合部と締付具本体の被係合部との係合を確実にするような構造にして、締付時において、前記係合が解除されず、しかもバンド体を緩める必要が生じた場合には、前記係合を解除できるバンド体締付具の提供を課題としている。
上記課題を解決するための請求項1の発明は、帯状のバンド体の一端側が固定される締付具本体と、当該締付具本体に回動軸部を介して軸支されるレバー体とから成り、当該レバー体を前記締付具本体の側に閉じることで、前記バンド体の他端側を引き寄せて、被締付物に対してバンド体を締め付ける構成のバンド体締付具であって、前記レバー体及び締付具本体には、当該締付具本体に対してレバー体を閉じることで、互いに係合する係合部、及び被係合部がそれぞれ形成され、前記締付具本体に対してレバー体を閉じて、バンド体の張力により、当該締付具本体とレバー体とが相対的にスライドすることで、前記係合部と被係合部とは、前記レバー体の開方向への回動を不能にして係合され、前記レバー体及び締付具本体には、前記レバー体の閉状態において工具を挿入又は引掛けて、当該工具を回動させることで、前記レバー体及び締付具本体をバンド体の張力に抗して相対的にスライドさせて、前記係合を解除させる係合解除部がそれぞれ形成されていることを特徴としている。
請求項1の発明は、締付具本体に対してレバー体を回動させて閉じることで、レバー体の係合部と締付具本体の被係合部とが係合可能な状態、或いは係合直前の状態において、バンド体の張力により、当該締付具本体とレバー体とが所定長だけ相対的にスライドさせられることで、前記係合が完成し、バンド体の張力により、完成された当該係合の状態が維持される。よって、係合部と被係合部との形状を、前記係合が完成された状態で、解除されない形状にしておけば、被締付物がバンド体により締め付けられている状態において、前記係合が解除されることはない。一方、バンド体を緩める必要が生じて、前記係合を解除する場合には、レバー体の係合部と締付具本体の被係合部とが係合されたままの状態において即ち、レバー体の閉状態において、レバー体及び締付具本体にぞれぞれ形成された係合解除部に工具の先端部を挿入又は引掛けて、バンド体の張力に抗して当該工具をこじる(無理に回動させること)と、レバー体及び締付具本体は上記した係合時と逆方向に相対的にスライドされて、前記係合が解除され、締付具本体に対してレバー体を引き起こして、バンド体を緩めることが可能となる。
また、上記のようにして、工具をこじる操作においては、レバー体を押し付ける力は殆ど作用しないので、前記係合の解除後においては、レバー体に作用するバンド体の張力により、当該レバー体が自然に引き起こされる。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記各係合解除部は、それぞれ係合解除溝で形成されて、各係合解除溝は、バンド体の張力の作用方向に沿って一部又は全部が重複した状態で形成されていることを特徴としている。
請求項2の発明によれば、レバー体及び締付具本体に形成された各係合解除溝には、バンド体の張力の作用方向に沿って一部又は全部が重複しているために、当該重複部に工具を挿入して、当該工具を回動させることで、締付具本体とレバー体とが相対的にスライドして、前記係合が解除される。このように、レバー体及び締付具本体に形成された各係合解除溝に工具の先端部を挿入し易くなって、解除作業が容易となる。
請求項3の発明は、帯状のバンド体の一端側が固定される締付具本体と、当該締付具本体に回動軸部を介して軸支されるレバー体とから成り、当該レバー体を前記締付具本体の側に閉じることで、前記バンド体の他端側を引き寄せて、被締付物に対してバンド体を締め付ける構成のバンド体締付具であって、前記レバー体及び締付具本体には、当該締付具本体に対してレバー体を閉じることで、互いに係合する係合部、及び被係合部がそれぞれ形成され、前記締付具本体に対してレバー体を閉じて、バンド体の張力により、当該締付具本体とレバー体とが相対的にスライドすることで、前記係合部と被係合部とは、前記レバー体の開方向への回動を不能にして係合され、前記レバー体には、当該レバー体の閉状態において、工具により、当該レバー体に作用する前記バンド体の張力の作用方向と反対方向の押圧力を当該レバー体に作用させて、前記係合を解除させる押圧解除部が形成されていることを特徴としている。
請求項1の発明は、締付具本体及びレバー体にそれぞれ設けられた各係合解除部に工具を挿入又は引掛けた状態で、当該工具をこじることで、締付具本体とレバー体とを相対的にスライドさせて、前記締付具本体とレバー体との係合を解除する構成であるのに対して、請求項3の発明は、工具により、レバー体に設けられた押圧解除部を単に押圧させることで、当該レバー体に作用しているバンド体の張力に抗して、締付具本体に対してレバー体をスライドさせることで、締付具本体とレバー体との係合を解除する構成である点が異なる。
請求項4の発明は、請求項1ないし3のいずれかの発明において、前記レバー体及び締付具本体のいずれか一方には、前記回動軸部が一体に設けられ、他方には、当該回動軸部を軸支する軸受部が設けられ、前記軸受部には、前記バンド体の張力により、前記締付具本体とレバー体とが相対的にスライドするのを許容するスライド許容部を備えていることを特徴としている。
請求項1ないし3の各発明は、バンド体の張力によって、締付具本体とレバー体とが相対的にスライドすることが基本構成となっており、請求項4の発明では、上記した相対的なスライドを許容するスライド許容部を、レバー体及び締付具本体のいずれか一方に設けられた軸受部に設けることで、その他方に設けられた回動軸部が前記張力によりスライドするのを可能にした。
請求項5の発明は、請求項4の発明において、前記レバー体又は締付具本体には、前記レバー体が開いている状態で、当該レバー体の回動軸部が前記バンド体の張力により相対的にスライドするのを防止するスライド防止部が設けられていることを特徴としている。
請求項1ないし3の各発明は、レバー体を閉じることで、レバー体の係合部と締付具本体の被係合部とが係合可能となって、バンド体の張力により、締付具本体とレバー体とが相対的にスライド可能な構成であるため、レバー体が開いている状態では、当該締付具本体とレバー体とは、バンド体の張力により相対的にスライドしないように阻止する必要がある。請求項5の発明では、このことを実現するために、レバー体及び締付具本体には、前記レバー体が開いている状態で、当該レバー体の回動軸部が前記バンド体の張力により相対的にスライドするのを防止するスライド防止部が設けられているため、前記係合部と被係合部とが非係合状態である場合には、締付具本体に対してレバー体は、両者の相対的なスライドを阻止させた状態で、特定の回動中心を中心にして安定して回動する。
本発明は、締付具本体に対してレバー体を回動させて閉じることで、レバー体の係合部と締付具本体の被係合部とが係合可能な状態、或いは係合直前の状態において、バンド体の張力により、当該締付具本体とレバー体とが所定長だけ相対的にスライドさせられることで、前記係合が完成し、バンド体の張力により、完成された当該係合の状態が解除されることなく維持されると共に、前記係合を解除する場合には、レバー体の係合部と締付具本体の被係合部とが係合されたままの状態において、レバー体及び締付具本体にそれぞれ形成された係合解除部に工具の先端部を挿入又は引掛けて、バンド体の張力に抗してこじると、レバー体及び締付具本体は上記した係合時と逆方向に相対的にスライドされて、前記係合が解除され、締付具本体に対してレバー体を引き起こして、バンド体を緩めることが可能となる。
締付具本体E及びレバー体Lを斜上方から見た分離状態の斜視図である。 締付具本体E及びレバー体Lを斜下方から見た分離状態の斜視図である。 (a)は、締付具本体Eの平面図、(b)は、(a)のX1 −X1 線断面図である。 (a),(b)は、それぞれ図3(a)のX2 −X2 線及びX3 −X3 線の断面図である。 (a),(b)は、それぞれレバー体Lの平面図及び側面図である。 (a)は、図5(a)のY−Y線断面図であり、(b)は、(a)のZ−Z線断面図である。 (a),(b)は、それぞれ締付具本体Eに対するレバー体Lが開状態、及びレバー体Lが閉じて、締付具本体Eの被係合溝18とレバー体Lの係合突起39とが係合した状態の斜視図である。 (a)〜(c)は、締付具本体Eに対してレバー体Lが開いている状態から、閉じて、締付具本体Eの被係合溝18とレバー体Lの係合突起39とが係合するまでの状態を順次示す縦断面図である。 締付具本体E及びレバー体Lにそれぞれ形成された各係合解除溝21,41にマイナスドライバー61の先端部を挿入してこじることで、締付具本体Eの被係合溝18とレバー体Lの係合突起39との係合を解除する状態を示す斜視図である。 本発明に係るバンド体締付具Fを用いて、架設ポール71に対して機器収容ボックス72を取付けた状態の斜視図である。 (a),(b)は、レバー体Lの閉状態で、完全に重複した状態の係合解除溝21’,41’に挿入された工具により、締付具本体Rとレバー体Lとが相対的にスライドされる作用を説明する図である。 締付具本体E及びレバー体Lにそれぞれ形成された各係合解除引掛け突部81及び係合解除引掛け面83aにプラスドライバー91の先端部を引掛けてこじることで、締付具本体Eの被係合溝18とレバー体Lの係合突起39との係合を解除する状態を示す斜視図である。 レバー体Lに形成された段差状の係合解除引掛け面83aをマイナスドライバー61を押圧させることで、締付具本体Eの被係合溝18とレバー体Lの係合突起39との係合を解除する状態を示す斜視図である。
以下、実施例を挙げて、本発明を更に詳細に説明する。
図1及び図2に示されるように、本発明に係るバンド体締付具Fは、バンド体Bの一端側に固定される締付具本体Eと、当該締付具本体Eに回動可能に軸支されるレバー体Lとから成り、いずれも樹脂の射出成形品である。締付具本体Eは、レバー体Lの回動軸部Rを軸支可能な構造になっているので、当該締付具本体Eの説明は、レバー体Lの説明を交えて行う。締付具本体Eは、図1〜図4に示されるように、底壁部1の両側に一対の側壁部2が対向して一体に形成され、当該底壁部1は、バンド体Bの配置方向に沿ってほぼ二分した場合に、バンド体Bの一端側B1 が挿通・固定されると共に、その他端側B2 が挿通される厚肉のバンド体挿通・固定部3と、レバー体Lの回動軸部Rを収容して回動可能に軸支するための前記バンド体挿通・固定部3よりは、遥かに薄肉の軸支部4とから成る。
レバー体Lは、図1、図2、図5及び図6に示されるように、レバー部31の基端部に回動軸部Rが一体に設けられた構造であって、回動軸部Rは、ほぼ直径方向に設けられたバンド体挿通孔32にバンド体Bの他端側B2 が挿通されて、当該バンド体Bに作用する張力Tにより当該バンド体Bを引掛け固定するバンド体引掛け固定部33と、締付具本体Eに対してレバー体Lが開状態において、当該レバー体Lがバンド体Bの他端側B2 の張力Tの作用方向にスライドされるのを防止するために、当該バンド体引掛け固定部33の軸方向の両端部に一体に設けられた略円盤状をした一対のスライド防止部34と、締付具本体Eに対してレバー体Lを回動可能に軸支するために、当該一対のスライド防止部34の外側面に一体に設けられた一対の支持軸部35とから成る。側面視において、支持軸部35は完全円形であるが、バンド体引掛け固定部33及びスライド防止部34は、非完全円形であり、その外径は、支持軸部35、バンド体引掛け固定部33、スライド防止部34の順で大きくなっている。前記バンド体挿通孔32は、回動軸部Rの全体の回動軸心C0 に対してずれた位置であって、しかもバンド体Bを鋭角状にして引っ掛けるために、レバー部31の長手方向に対して非直角に形成されている。なお、締付具本体Eに対するレバー体Lの組み付けを可能にするために、支持軸部35におけるレバー部31の先端と反対側の部分は、テーパー面部35aが形成されている。
図1、図2及び図 5(b)に示されるように、一対のスライド防止部34におけるレバー部31とほぼ反対側であって、肉厚方向に沿って外側の部分には、締付具本体Eに対してレバー体Lが閉じられた状態において、バンド体Bの他端側B2 の張力Tにより、締付具本体Eに対するレバー体Lのスライドを可能にするための円弧状のスライド可能溝36が形成されている。図 5(b)に示されるように、スライド可能溝36は円弧状であって、この円弧の中心C3 は、回動軸部Rの回動軸心C0 に対してレバー部31の側に、レバー体Lのスライド量Sだけずれた位置に配置されている。前記スライド防止部34の円形部の外径を(D)とした場合において、前記スライド可能溝36の底面である円弧面は、前記中心C3 を中心とする半径(D/2)の円弧である。
レバー部31は、天板部37の幅方向の両端に側板部38が、組付け状態で締付具本体Eの側に向けて一体に形成されたものであって、当該レバー部31の先端部の両側板部38には、一対の係合突起39が幅方向に突出して形成され、天板部37と一対の側板部38の各交差部における前記係合突起39よりも回動軸部Rの側に近い部分には、それぞれ係合解除溝41が形成されている。ここで、図5(b)において、回動軸部Rの回動軸心C0 と前記係合突起39の当該回動軸心C0 の側の端縁との距離を(M)と定める。なお、図1、図2及び図6において、42は、レバー体Lの裏面側において、バンド体Bの他端側の部分に喰い込ませるために、バンド体挿通孔32に臨む部分に形成された喰込み突起を示し、43は、レバー体Lの閉操作を行う際に、人の指先を引っ掛けるためにレバー部31の先端部の上面に設けられた指先引掛け部を示し、44は、バンド体引掛け固定部33において、バンド体挿通孔32と平行に設けられた肉盗み部を示す。
次に、図1〜図4を参照して、締付具本体Eについてレバー体Lとの関係において、更に詳細に説明する。締付具本体Eの軸支部4は、レバー体Lの回動軸部Rを収容して回動可能に軸支する部分であって、一対の側壁部2の内側面には、レバー体Lの回動軸部Rの支持軸部35を支持する凹溝状の軸受凹部5が対向して形成されていると共に、底壁部1におけるレバー体Lの回動軸部Rが収容される部分は、回動軸部Rの支持軸部35の外径に対応する円弧面状に形成されている。前記軸受凹部5は、底壁部1を貫通する方形溝の上端に略半円状をした略半円溝が接続された形状であって、当該軸受凹部5の略半円状の部分においてレバー体Lの支持軸部35が支持される。軸受凹部5の略半円状の部分の形状を詳細に説明すると、当該支持軸部35の外径に対応した二つの四分円弧(中心角が90°の円弧)が、レバー体Lのスライド量Sだけ、締付具本体Eとレバー体Lとの相対的なスライド方向P〔図8(b)参照〕に沿って離れて配置されて、二つの四分円弧がスライド量Sの長さの線分で連結された形状である。バンド体挿通・固定部3に近い側の四分円弧の中心は、締付具本体Eに対してレバー体Lを回動可能に連結した(組み付けた)状態において、当該レバー体Lの回動軸心C0 が配置される位置C1 であると共に、バンド体挿通・固定部3から離れた側の四分円弧の中心は、締付具本体Eに対してレバー体Lが、バンド体Bの張力Tによりスライドされた後の後述の「係合状態」におけるレバー体Lの回動軸部Rの回動軸心C0 が配置される位置C2 となる。なお、軸受凹部5が底壁部1を貫通して形成されているのは、射出成形時に使用されるスライド型によるものであって、レバー体Lの回動軸部Rを支持するという機能上の意味は全くない。
また、図1〜図4において、締付具本体Eの軸支部4における前記軸受凹部5よりもバンド体挿通・固定部3から離れた位置の底壁部1には、一対の第1支持板部6と、当該一対の第1支持板部6の間に配置された一対の第2支持板部7との計4つの支持板部6,7が当該底壁部1の幅方向に沿って所定間隔をおいて一体に設けられている。一対の第1支持板部6は、レバー体Lの回動軸部Rを構成する一対のスライド防止部34の軸心方向に沿った配置位置に対応した位置である各側壁部2の内側に配置されて、締付具本体Eにレバー体Lを連結した(組み付けた)状態において、前記一対のスライド防止部34の一部が摺接して、レバー体Lの開状態において、当該レバー体Lがスライドするのを防止する基本作用を有し、レバー体Lの閉状態において、レバー体Lの回動軸部Rの各スライド防止部34に設けられたスライド可能溝36に第1支持板部6が嵌り込んで、当該レバー体Lのスライドを可能にすることで、締付具本体Eの後述の被係合溝18とレバー体Lの前記係合突起39との係合が解除されるのを不能としている。従って、第1支持板部6の支持面6aは、前記位置C1 を中心とする半径(D/2)の円弧面で形成される。なお、図4(a)において、2点鎖線の円で示されるK1 ,K2 は、それぞれレバー体Lの開状態、及びレバー体Lの係合突起39と締付具本体Eの被係合溝18との係合状態におけるスライド防止部34の配置位置を示す。
また、一対の第1支持板部6の間に配置された一対の第2支持板部7は、締付具本体Eに対してレバー体Lがスライド量(S)だけスライドされて、レバー体Lの係合突起39と締付具本体Eの被係合溝18とが係合された状態において、レバー体Lのバンド体引掛け固定部33が当接することで、バンド体Bの張力Tにより、レバー体Lの全体が当該張力Tにより引っ張られる力を受ける部分であり、図4(b)において、2点鎖線の円で示されるK3 は、この状態におけるバンド体引掛け固定部33の配置位置を示す。従って、第2支持板部7の支持面7aは、前記位置C2 を中心とするバンド体引掛け固定部33の外径と同一の円弧面となっている。
厚肉状のバンド体挿通・固定部3には、バンド体Bの基端側を挿通して、底壁部1の底面から突出させるバンド体挿通孔11がバンド体Bの配置方向に貫通して設けられていると共に、当該バンド体挿通孔11は、底壁部1に設けられたバンド体引出孔12に連通している。止金具13は、金属板を鈍角状に折り曲げて形成され、バンド体挿通・固定部3には、バンド体挿通孔11に連通する止金具挿入開口14がレバー体Lが配置される面に開口して設けられ、当該止金具挿入開口14から止金具13が内部に挿入されて、止金具13の基端部が止金具挿入孔15に挿入固定されて、その先端部が、バンド体Bに作用する張力により当該バンド体Bの基端側の端部に喰い込むことで、当該バンド体Bの基端側が締付具本体Eに固定される。
バンド体挿通・固定部3の上面は、軸支部4から離れるに従って徐々に厚肉となるような傾斜面16と、一対の側壁部2の上端面と平行な平行面17とが接続されて形成され、バンド体挿通・固定部3の前記平行面17の部分の一対の側壁部2には、内側面から見てL字形をした被係合溝18が形成されている。被係合溝18は、前記平行面17に対して垂直な挿入溝部18aと、前記平行面17と平行となって、当該挿入溝部18aから軸支部4の側に向けて設けられた被係合溝部18bとから成る。なお、被係合溝18の被係合溝部18bが挿入溝部18aを超えて、側壁部2の端部まで達しているのは、締付具本体Eの射出成形時に使用されるスライド型によるものであって、レバー体Lの係合突起39と係合する係合機能とは無関係の構造である。
なお、図1及び図3に示されるように、締付具本体Eの軸支部4の部分の一対の側壁部2の上端には、側壁部2からのレバー体Lのスライド防止部34の突出部を覆うような三日月状の覆板部19が設けられ、当該覆板部19の内側面は、締付具本体Eに対するレバー体Lの組み付けを容易にするためにテーパー面19aに形成されている。
図8に示されるように、締付具本体Eに対してレバー体Lが開いている状態〔図8(a)〕において、締付具本体Eに対してレバー体Lを閉じることで、レバー体Lの係合突起39が、締付具本体Eの被係合溝18の挿入溝部18aに挿入され〔図8(b)〕、その後に、バンド体Bの張力Tにより、当該レバー体Lが第1及び第2の各支持板部6,7の側に近付くように、締付具本体Eとレバー体Lとがスライド量(S)だけ相対的にスライドされて、締付具本体Eの被係合溝部18bに、レバー体Lの係合突起39が挿入されて係合され〔図8(c)〕、バンド体Bに作用する張力Tによって、当該係合状態が維持されることで、当該係合が解除されなくなる。なお、図4(a)において、被係合溝18の挿入溝部18aの軸支部4の側の端面と前記位置C1 との間の距離(M’)は、前記距離(M)よりも僅かに小さくなっていて、レバー体Lの閉状態で、締付具本体Eの被係合溝18の挿入溝部18aに対するレバー体Lの係合突起39の挿入を可能にしている。
締付具本体Eに対してレバー体Lを組み付けるには、支持軸部35のテーパー面部35aを真下にして、締付具本体Eの軸支部4に対してレバー体Lを押し込むと、締付具本体Eの軸支部4の一対の側壁部2が僅かに拡開されて、締付具本体Eの軸支部4にレバー体Lの回動軸部Rが収容配置される。これにより、締付具本体Eの一対の軸受凹部5にレバー体Lの一対の支持軸部35が配置されると共に、軸支部4の底面である底壁部1の上面の円弧面と一対の第1支持板部6の支持面6aにレバー体Lのスライド防止部34が摺接されることで、締付具本体Eの軸支部4にレバー体Lの回動軸部Rが回動可能に支持される。
そして、例えば、図10に示されるように、バンド体締付具Fを用いて、架設ポール71に機器収容ボックス72を固定するには、一端側B1 が締付具本体Eに固定されたバンド体Bを、機器収容ボックス72の背面のバンド体挿通孔73に挿通させ、当該バンド体Bの他端側B2 をレバー体Lの回動により引き寄せて、当該レバー体Lに固定する。即ち、図7(a)及び図8(a)に示されるように、締付具本体Eに対してレバー体Lを起立させて、当該レバー体Lのバンド体引掛け固定部33に設けられたバンド体挿通孔32にバンド体Bの他端側B2 の端部を挿通させ、この状態で、図8(b)に示されるように、レバー体Lを締付具本体Eの側に引き倒す。これにより、レバー体Lのバンド体引掛け固定部33のバンド体挿通孔32に挿通されたバンド体Bは、2箇所で鋭角状に屈曲されることで、当該バンド体Bは、弛むことなく締め付けられて、架設ポール71に機器収容ボックス72が固定される。なお、バンド体Bの前記屈曲部よりも先端の余長部は、締付具本体Eのバンド体挿通・固定部3の傾斜面16及び平行面17とレバー体Lのレバー部31との間に挟まれる。
また、締付具本体Eに対してレバー体Lを引き倒すことで、レバー体Lの係合突起39は、締付具本体Eの被係合溝18の挿入溝部18aに挿入された後に、バンド体Bの張力により、締付具本体E及びレバー体Lが互いに引っ張られることで、締付具本体E及びレバー体Lは、当該レバー体Lが締付具本体Eの第1及び第2の各支持板部6,7の側に近接するように、相対的にスライドさせられて、レバー体Lの係合突起39は、締付具本体Eの被係合溝18の被係合溝部18bに挿入係合され、バンド体Bの張力Tにより、この係合状態が維持されるため、係合が解除されることはない。当該レバー体Lの一対のスライド防止部34の外周に形成された各スライド可能溝36に一対の第1支持板部6が嵌り込むことで、レバー体Lの上記スライドが可能となる。このため、請求項4で特定される「スライド許容部」とは、締付具本体Eに形成された軸受凹部5と、レバー体Lのスライド防止部34に形成されたスライド可能溝36との組み合せに係る構造を指すことになる。また、図7(b)及び図 8(c)に示されるように、締付具本体E及びレバー体Lの上記した相対的なスライドにより、レバー体Lのバンド体引掛け固定部33が一対の第2支持板部7に当接されるために、バンド体Bの他端側B2 の張力Tによりレバー体Lに作用する引張力を有効に受け止めることができる。
また、締付具本体Eの被係合溝部18bとレバー体Lの係合突起39との係合は、バンド体Bに作用する張力Tにより、締付具本体Eとレバー体Lとが相対的にスライドされることで、解除不能となっている。このため、バンド体締付具Fを用いてバンド体Bを締め付けている状態において、締付具本体Eの被係合溝18とレバー体Lの係合突起39との係合を解除することは、容易ではない。
そこで、前記係合の解除を容易にするために、締付具本体Eの一対の側壁部2における被係合溝18よりも軸支部4に近い部分には、レバー体Lの係合解除溝41に対応する係合解除溝21が形成されている。図9及び図10に示されるように、レバー体Lが締付具本体Eに対して閉状態において、バンド体Bの張力Tにより、締付具本体Eとレバー体Lとが相対的にスライドさせられて、上記した「係合状態」となった場合には、締付具本体Eの係合解除溝21とレバー体Lの係合解除溝41とは、バンド体Bの張力Tの作用方向Pに沿って、一部が重複した状態でずれて配置されている。これにより、バンド体Bの張力Tの作用方向Pに沿って一部が重複した状態でずれて配置された各係合解除溝21,41に亘って、マイナスドライバー61の先端部を挿入した状態で、当該マイナスドライバー61を矢印Q1 の方向にこじる(無理に回動させる)と、締付具本体Eとレバー体Lとは、相対的に上記と逆方向にスライドされて、締付具本体Eの被係合溝18の被係合溝部18bと、レバー体Lの係合突起39との係合が解除されて、締付具本体Eに対してレバー体Lを開くことができる状態となる。
また、上記実施例では、締付具本体E及びレバー体Lに設けられた各係合解除溝21,41は、バンド体Bの張力Tの作用方向Pに沿って一部が重複することで、バンド体Bの張力T野作用方向Pに沿ってずれて形成されており、工具(マイナスドライバー61)の先端部を各係合解除溝21,41が重複した部分に挿入した状態において、当該工具と各係合解除溝21,41の内端面との隙間を小さくできるために、工具を矢印Q1 に回動させる当初から、締付具本体E及びレバー体Lにこじり力が及んで、締付具本体Eとレバー体Lとが相対的にスライドさせられるために、係合解除の操作が容易となる利点がある。しかし、図11に示されるように、各係合解除溝21’,41’は、完全に重複していても、上記係合の解除は可能である。即ち、図11(a)に示されるように、レバー体Lの閉状態において、完全に重複した各係合解除溝21’,41’の間に、例えばマイナスドライバー61のように、先端部が偏平となった工具を挿入し、この状態で、当該工具を矢印Q1 の方向にこじると、当該工具の先端両端部により、各係合解除溝21’,41’の斜方向に沿って対向する各内端面が反対方向に押圧されることで、図11(b)に示されるように、締付具本体Eに対してレバー体Lが所定長だけスライドして、締付具本体Eの被係合溝18の被係合溝部18bと、レバー体Lの係合突起39との係合が解除されて、当該レバー体Lを開くことができる。
図12及び図13には、それぞれ上記構成とは異なる締付具本体Eとレバー体Lとの係合解除の構造が示されている。図12において、締付具本体Eの両側壁部2の上端面の長手方向の中央部には、係合解除引掛け突部81が上方に突出してそれぞれ設けられ、レバー体Lの先端部(自由端部)の上面には、人の指を引掛ける機能を兼用した突部83がほぼ全幅に亘って形成され、当該突部83の支持軸部35の側の端面は、当該レバー体Lの上面に対してほぼ垂直となった係合解除押圧面を兼用した係合解除引掛け面83aとなっている。レバー体Lの閉状態において、締付具本体Eの係合解除引掛け突部81とレバー体の突部83との間には、バンド体Bに作用する張力Tの作用方向Pに沿って所定の間隔が設けられ、当該間隔を形成する空所は、工具挿入空間85となっている。係合解除引掛け突部81における前記突部83の係合解除引掛け面83aと対向する面は、締付具本体Eの上端面に対してほぼ垂直となっている。
よって、図12に示されるように、レバー体Lの閉状態において、前記工具挿入空間85にプラスドライバー91の先端部を挿入した状態で、当該プラスドライバー91を矢印Q2 の方向にこじると、締付具本体Eとレバー体Lとは、相対的に上記と逆方向にスライドされて、締付具本体Eの被係合溝18の被係合溝部18bと、レバー体Lの係合突起39との係合が解除されて、締付具本体Eに対してレバー体Lを開くことができる状態となる。
図9、図11及び図12のいずれに図示の場合においても、マイナス又はプラスの各ドライバー61,91により締付具本体E及びレバー体Lに対して「こじり力」を付与する状態において、当該レバー体Lに対して押圧力は作用しないので、締付具本体Eとレバー体Lとが所定長だけスライドして、レバー体Lの係合突起39が、締付具本体Eの挿入溝部18aの位置に達すると、バンド体Bの張力Tにより、レバー体Lは、自然に引き起こされる利点がある。
また、図13に示されるように、レバー体Lの閉状態において、当該レバー体Lの突部83の係合解除押圧面を兼用した係合解除引掛け面83aにマイナスドライバー61の先端を当接させた状態で押圧させて、レバー体Lに対して押圧力Jを作用させると、締付具本体Eに対してレバー体Lは所定量だけスライドされて、レバー体Lの引き起こしが可能となる。なお、図11、図12及び図13において、締付具本体及びレバー体の全体形状は、図1、図2等に示される対応部材に対して僅かに形状が変更されているのみであるので、いずれも同一符号E,Lを用いた。
なお、締付具本体Eとレバー体Lをこじたり、或いはレバー体Lを押圧する工具として、作業者が携帯しているマイナス及びプラスの各ドライバー61,91を示したが、係合解除溝21,41或いは工具挿入空間85に挿入可能であったり、更には、レバー体Lの突部83に形成された係合解除押圧面を兼用した係合解除引掛け面83aに押圧可能であれば、上記以外の工具の使用も可能である。
また、上記実施例では、レバー体Lの側に支持軸部35が設けられ、締付具本体Eの側に、当該支持軸部35を支持する軸受凹部5が設けられているが、支持軸部及び軸受凹部が形成される部材を、上記実施例と逆にしてもよい。即ち、締付具本体Eの一対の側壁部2の内側面に短軸状の支持軸部が設けられ、レバー体Lのスライド防止部34の外側面に軸受凹部を設けることも可能である。
本発明の本質は、締付具本体に対してレバー体が閉状態において、バンド体に作用する張力によって、締付具本体に対してレバー体が当該張力の作用方向に僅かにスライドされる構造にして、レバー体の係合部と締付具本体の被係合部との係合の解除を不能にした構成に存在する。従って、バンド体に作用する張力によって、締付具本体に対してレバー体が当該張力の作用方向に僅かにスライドされる構造が採用されておれば、レバー体の係合部と締付具本体の被係合部とは、両者が相対的にバンド体の張力の作用方向にスライド可能な位置であれば、上記実施例のように、レバー体Lのレバー部31の先端部、及び締付具本体Eのバンド体挿通・固定部3の側の端部のみならず、いずれの位置であってもよい。具体的には、レバー体Lのレバー部31における回動軸部Rに近い部分に係合部を設け、締付具本体Eにおける当該係合部に対応する位置に被係合部を設けることも可能である。
B:バンド体
1 :バンド体の一端側
2 :バンド体の他端側
0 :レバー体の回動軸心
1 :締付具本体におけるレバー体の回動時の回動軸心の位置
2 :締付具本体におけるレバー体の係合時の回動軸心の位置
3 :円弧状のスライド可能溝の形成の中心
E:締付具本体
F:バンド体締付具
J:押圧力
L:レバー体
P:バンド体の張力の作用方向(締付具本体とレバー体との相対的なスライド方向)
1,Q2 :こじり方向
R:レバー体の回動軸部
S:レバー体のスライド量
T:バンド体の張力
5:軸受凹部(軸受部、スライド許容部)
18:被係合溝(被係合部)
18a:挿入溝部
18b:被係合溝部
21,21’:締付具本体の係合解除溝(係合解除部)
34:スライド防止部
36:スライド可能溝
39:係合突起(係合部)
41,41’:レバー体の係合解除溝(係合解除部)
61:マイナスドライバー(工具)
81:係合解除引掛け突部
83:突部(係合解除部)
83a:係合解除押圧面を兼用した係合解除引掛け面(係合解除部)
85:工具挿入空間
91:プラスドライバー(工具)

Claims (5)

  1. 帯状のバンド体の一端側が固定される締付具本体と、当該締付具本体に回動軸部を介して軸支されるレバー体とから成り、
    当該レバー体を前記締付具本体の側に閉じることで、前記バンド体の他端側を引き寄せて、被締付物に対してバンド体を締め付ける構成のバンド体締付具であって、
    前記レバー体及び締付具本体には、当該締付具本体に対してレバー体を閉じることで、互いに係合する係合部、及び被係合部がそれぞれ形成され、
    前記締付具本体に対してレバー体を閉じて、バンド体の張力により、当該締付具本体とレバー体とが相対的にスライドすることで、前記係合部と被係合部とは、前記レバー体の開方向への回動を不能にして係合され、
    前記レバー体及び締付具本体には、前記レバー体の閉状態において工具を挿入又は引掛けて、当該工具を回動させることで、前記レバー体及び締付具本体をバンド体の張力に抗して相対的にスライドさせて、前記係合を解除させる係合解除部がそれぞれ形成されていることを特徴とするバンド体締付具。
  2. 前記各係合解除部は、それぞれ係合解除溝で形成されて、各係合解除溝は、バンド体の張力の作用方向に沿って一部又は全部が重複した状態で形成されていることを特徴とする請求項1に記載のバンド体締付具。
  3. 帯状のバンド体の一端側が固定される締付具本体と、当該締付具本体に回動軸部を介して軸支されるレバー体とから成り、
    当該レバー体を前記締付具本体の側に閉じることで、前記バンド体の他端側を引き寄せて、被締付物に対してバンド体を締め付ける構成のバンド体締付具であって、
    前記レバー体及び締付具本体には、当該締付具本体に対してレバー体を閉じることで、互いに係合する係合部、及び被係合部がそれぞれ形成され、
    前記締付具本体に対してレバー体を閉じて、バンド体の張力により、当該締付具本体とレバー体とが相対的にスライドすることで、前記係合部と被係合部とは、前記レバー体の開方向への回動を不能にして係合され、
    前記レバー体には、当該レバー体の閉状態において、工具により、当該レバー体に作用する前記バンド体の張力の作用方向と反対方向の押圧力を当該レバー体に作用させて、前記係合を解除させる押圧解除部が形成されていることを特徴とするバンド体締付具。
  4. 前記レバー体及び締付具本体のいずれか一方には、前記回動軸部が一体に設けられ、他方には、当該回動軸部を軸支する軸受部が設けられ、
    前記軸受部には、前記バンド体の張力により、前記締付具本体とレバー体とが相対的にスライドするのを許容するスライド許容部を備えていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のバンド体締付具。
  5. 前記レバー体又は締付具本体には、前記レバー体が開いている状態で、当該レバー体の回動軸部が前記バンド体の張力により相対的にスライドするのを防止するスライド防止部が設けられていることを特徴とする請求項4に記載のバンド体締付具。
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