JP2015211703A - 複層構造マットレス - Google Patents
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Abstract
【課題】3次元立体構造網状体の特徴を生かしつつ、あらゆる人にとってより快適な睡眠を得ることができ、なおかつ取り扱いにも優れた複層構造マットレスを提供する。【解決手段】複層構造マットレスは、熱可塑性樹脂からなる3次元立体構造網状体1と、3次元立体構造網状体に積層される軟質ウレタンフォーム3と、これらを収納する収納体5とを備えている。軟質ウレタンフォーム3はプロファイル加工されており、当該加工面の反対側の面が3次元立体構造網状体1と接するように重ね合わせる。【選択図】図1
Description
本発明は、複層構造マットレスに関するものであり、特に熱可塑性樹脂からなる3次元立体構造網状体を用いた複層構造の寝具用マットレスに関する。
近年、ポリエステル樹脂やポリエチレン樹脂からなる線条体を不規則にカールあるいは屈曲させたのち、高温で各線条体の交絡点で高温溶融された3次元の立体網状構造体を所定厚さに調整したタイプの寝具用マットレスが種々市販されている。当該3次元立体構造網状体マットレスは、綿やウレタンフォームを用いたものより通気性、耐久性、体圧分散性に優れた効果を有し、さらに水洗いできるという機能(洗浄性)も備えている。
また、当該3次元立体構造網状体のマットレスは、上記の効果を備えるため、幅広く利用されているが、実際に使用する際にはそのままでは樹脂の持つ硬さが人の肌に残ってしまうため、裸状態ではなく、通常は収納体に入れたりやカバーなどで覆うなどしている。しかし、それらだけでは樹脂のもつ硬い感じを抑えることが困難なため、さらにその上に別のカバーやシーツなどを敷いたりしている。
老人や病気療養者にとっては、当該洗浄性マットレスではソフト感が得られず、快適な睡眠を確保しにくいという問題があった。睡眠時の快適性を向上させる方法として、例えば特許文献1には、上層に高反発ウレタンフォームを用い、下層には複数の凹部を設けた溝付きウレタンフォームからなるマットレスクッション材が開示されている。これは厚さ方向の通気性に優れ、むれを抑えることを目的としたものであるが、下層にも体重がかかるため、全体的に柔くなりすぎて溝による通気性を確保しにくい。また特許文献2では、上層がポリエステル固綿、中層がポリウレタンフォーム、下層がポリエステル固綿からなる3層のマットレスが開示されている。これは、ポリウレタンフォームを用いることで、ポリエステル固綿のへたりを防止することを主目的としたものがあるが、人の肌に近い層がポリエステル樹脂層となるため、体感性としては必ずしも良くなかった。
そこで本発明は前述した問題点に鑑みなされたものであり、3次元立体構造網状体の特徴を生かしつつ、あらゆる人にとってより快適な睡眠を得ることができ、なおかつ取り扱いにも優れた複層構造マットレスを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1の発明にあっては、熱可塑性樹脂からなる3次元立体構造網状体と、前記3次元立体構造網状体に積層される軟質ウレタンフォームと、前記3次元立体構造網状体と前記軟質ウレタンフォームを収納する収納体と、を備えた積層構造マットレスであって、 前記軟質ウレタンフォームはプロファイル加工されており、当該加工面の反対側の面が前記3次元立体構造網状体と接するように重ね合わせることを特徴とするものである。
また、請求項2の発明にあっては、前記軟質ウレタンフォームが無膜ウレタンフォームであることを特徴とするものである。
また、請求項3の発明にあっては、前記3次元立体構造網状体の厚さは軟質ウレタンフォームの厚さよりも厚いことを特徴とするものである。
また、請求項4の発明にあっては、前記積層構造マットレスを折り畳み可能に複数組み合せたことを特徴とするものである。
また、請求項5の発明にあっては、前記収納体に額縁型の内袋を備えることを特徴とするものである。
また、請求項6の発明にあっては、前記3次元立体構造網状体の反発性を、人の身長方向に対して変えていることを特徴とするものである。
また、請求項7の発明にあっては、前記3次元立体構造網状体が中空もしくは中実構造の線条体からなることを特徴とするものである。
請求項1の発明によれば、3次元立体構造網状体に積層される軟質ウレタンフォームにより、さらに軟質ウレタンフォームのプロファイル加工面を人体側に向けるために、ソフトな感触性が得られ、3次元立体構造網状体による硬さ感を排除できて、快適な安眠性が得ることができる。
請求項2の発明によれば、前記軟質ウレタンフォームには無膜ウレタンフォームを用いるため、優れた通気性を確保できるため、3次元立体構造網状体の持つ特徴を損なうことがなく、感触性も維持することができる。
請求項3の発明によれば、前記3次元立体構造網状体の厚さは軟質ウレタンフォームの厚さよりも厚いため、3次元立体構造網状体による効果を優先でき、柔らかい軟質ウレタンフォームによる通気性低下をそれほど考慮する必要がない。
請求項4の発明によれば、前記積層構造マットレスを折り畳み可能に複数組み合せて構成されているため、省スペース化が図れ、取扱や収納が簡単になる
請求項5の発明によれば、前記収納体には、額縁型の内袋を備えているため、前記収納体に収納させる際に、ばらけることなくスムーズに入れることができる。
請求項6の発明によれば、人の身長方向に対して前記3次元立体構造網状体の反発性を変えることができるため、人の体の部位に合せて硬さを調整してバランスのとれた体圧分散性を得ることができる。
請求項7の発明によれば、前記3次元立体構造網状体が中空もしくは中実構造の線条体からなるため、使用する人の好みに合わせた感触性を得ることができる。
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。図1は、本発明に係る複層構造マットレスの組立斜視図である。複層構造マットレス100は3次元立体構造網状体1、軟質ウレタンフォーム3、前記を同時に収容する収納体5とから構成され、前記収納体5の一つの側面にはファスナー7を設けられ、そこから前記3次元立体構造網状体1、軟質ウレタンフォーム3が出し入れされるようになっている。また、本例では、3つ折り構造であり、図2のようにたたむと省スペースでコンパクトになり取り扱いも簡便になる。
図3は、本発明の複層構造マットレスの部分断面図を示したもので、下から収納体5の裏地5b、その上に3次元立体構造網状体1、軟質ウレタンフォーム3を重ね、一番上に収納体5の表地5aの4層構造になっている。
ここで、各層について具体的に説明する。3次元立体構造網状体1は、ポリエステル、ポリエチレン、エチレン酢酸ビニルコポリマー等を原材料とする樹脂からなる線条体(フィラメント)を複数のオリフィスから融点より高い温度の雰囲気中に吐出し、曲がりくねらせてランダムループに形成する。それらランダムループが互いに接触した交絡部分は融着するが、その状態からすぐに水中などで冷却することにより目標厚さの3次元立体構造網状体を得ることができる。その際、吐出装置のオリフィスの形状により種々の断面形状を作製できるが、ワイヤー状の中実タイプ(図5(a)参照)と、パイプ状の中空タイプ(図5(b)参照)とを例示することができる。なお、硬さを求める人には、中実タイプのものを使用することになる。この3次元立体構造網状体1として、ブレスエアー(東洋紡株式会社)を例示することができる。
また、軟質ウレタンフォーム3は適度の厚さの軟質ウレタンフォームを一般的なプロファイル加工が施されたものである。プロファイル加工とは、表面を波形(凹凸)にカットする加工法であり、寝具用マットレスに使用する場合には体圧分散性に効果を発揮させるため、プロファイル加工面3aが人側を向くように、すなわちプロファイル加工されていない面3bが3次元立体構造網状体1と接するように重ねられる。なお、本例では図6に示すように、厚さCが約4cmの直方体形状からプロファイル加工が施された厚さBが約3cmのものを2個得られるように加工される。
また、体感性に加え通気性を確保するために、無膜処理された軟質ウレタンフォームを用いることがより好ましい。無膜処理とは、軟質ウレタンフォームの通気性を高めるために油分などの除膜を行うもので、その方法として注入した酸素を爆破する方法や水蒸気処理した後乾燥させる方法などが考えられている。また、無膜処理を行うことで、有膜品に比べて通気性が10倍以上(フラジール式の通気性試験による)になる。この無膜軟質ウレタンフォームとして、ムマック(アキレス株式会社)を例示することができる。
また、収納体5は、表地5a、裏地及び側面5bで構成され、表地にはやわらかな肌触りと高い保温性を得るため中綿を設けたニット生地(ポリエステル100%、不図示)を、また裏地や側面には通気性のよいハニカムメッシュ構造のポリエステル系(不図示)を用いている。また、本例では、表地5aと裏地5bとを合わせた厚さはおよそ1cmであり、寝具用マットレスとしては約9cmの厚さとなる。また季節や人の好みに応じて、収納体5の表地と裏地とを上下を逆にしても良い。
さらに、図4に示すように、3次元立体構造網状体1、軟質ウレタンフォーム3を一緒に収納体5に収納する際に、一旦額縁状の内袋に収納してから行うと、出し入れの時間の短縮や煩わしさを省くことができる。
また、3次元立体構造網状体1の反発性を人の身長方向に対して変えることもできる。例えば、人の体は腰付近がかなり重いため、そこでの反発力を確保する目的で、図1に示すような三つ折り構造では、各箇所に使用する3次元立体構造網状体1の反発性を変えるようにしてもよい。具体的には、3次元立体構造網状体1の繊度や、見かけ密度、接合点数やフィラメント形状を変えることが考えられるが、例えば、フィラメントの形状を中空構造から中実構造に変更することで、反発力を約40%高めることができる。
以上説明した内容は、発明を実施するための一形態を説明したものであり、上記実施の形態に限定されるものではない。例えば、よりコンパクトにするために、4つ折りや5つ折り構造にしてもよい。
また、本発明は、ベッド、ソファー、椅子や枕などの多様な用途に応用が可能である。
また、本発明は、ベッド、ソファー、椅子や枕などの多様な用途に応用が可能である。
1 3次元立体構造網状体
3 軟質ウレタンフォーム
3a プロファイル加工面
3b プロファイル非加工面
5 収納体
5a 表地
5b 裏地、側面
7 ファスナー
9 内袋
100 マットレス
3 軟質ウレタンフォーム
3a プロファイル加工面
3b プロファイル非加工面
5 収納体
5a 表地
5b 裏地、側面
7 ファスナー
9 内袋
100 マットレス
Claims (7)
- 熱可塑性樹脂からなる3次元立体構造網状体と、
前記3次元立体構造網状体に積層される軟質ウレタンフォームと、
前記3次元立体構造網状体と前記軟質ウレタンフォームを収納する収納体と、を備えた積層構造マットレスであって、
前記軟質ウレタンフォームはプロファイル加工されており、当該加工面の反対側の面が前記3次元立体構造網状体と接するように重ね合わせることを特徴とする積層構造マットレス - 前記軟質ウレタンフォームが無膜ウレタンフォームであることを特徴とする請求項1に記載の積層構造マットレス
- 前記3次元立体構造網状体の厚さは軟質ウレタンフォームの厚さよりも厚いことを特徴とする請求項1又は2に記載の積層構造マットレス
- 前記積層構造マットレスを折り畳み可能に複数組み合せたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の積層構造マットレス
- 前記収納体に額縁型の内袋を備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の積層構造マットレス
- 前記3次元立体構造網状体の反発性を、人の身長方向に対して変えていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の積層構造マットレス
- 前記3次元立体構造網状体が中空もしくは中実構造の線条体からなることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の積層構造マットレス
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2014094413A JP2015211703A (ja) | 2014-05-01 | 2014-05-01 | 複層構造マットレス |
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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Country Status (1)
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE202017002880U1 (de) | 2017-05-31 | 2017-07-05 | Sqlab Gmbh | Verbesserte Matratzenanordnung |
JP2018068895A (ja) * | 2016-11-02 | 2018-05-10 | 西川産業株式会社 | クッション材 |
JP2022016674A (ja) * | 2016-11-02 | 2022-01-21 | 西川株式会社 | クッション材の製造方法 |
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2014
- 2014-05-01 JP JP2014094413A patent/JP2015211703A/ja active Pending
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WO2018084257A1 (ja) * | 2016-11-02 | 2018-05-11 | 西川産業株式会社 | クッション材 |
JP2022016674A (ja) * | 2016-11-02 | 2022-01-21 | 西川株式会社 | クッション材の製造方法 |
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