以下、会計情報処理装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
(実施の形態1)
本実施の形態において、入力されたユーザ識別子を用いて税理士であるか一般ユーザであるかを判断し、税理士であれば、作業状況情報を有する画面を出力し、一般ユーザである場合は、当該画面を出力しない会計情報処理装置を含む会計情報処理システムについて説明する。なお、税理士は、会計処理の専門家という意味であり、公認会計士等も含む広い概念である、とする。また、作業状況情報とは、例えば、一般ユーザが入力した領収書画像に対する伝票データの入力状況を示す情報、日常のデータの入力状況を示す情報、決算書等のデータの入力状況を示す情報等である。
図1は、本実施の形態における会計情報処理システムの概念図である。会計情報処理システムは、会計情報処理装置1、1または2以上の第一端末2、および1または2以上の第二端末3を備える。第一端末2は、通常、顧問先のユーザが使用する端末である。なお、顧問先のユーザは、一般ユーザである。また、第二端末3は、通常、税理士が使用する端末である。
図2は、本実施の形態における会計情報処理システムのブロック図である。
会計情報処理システムを構成する会計情報処理装置1は、格納部11、受付部12、処理部13、および出力部14を備える。
格納部11は、ユーザ情報格納部111、顧問情報格納部112、および会計情報格納部113を備える。また、処理部13は、蓄積部131、および判断部132を備える。
第一端末2は、第一受付部21、第一処理部22、第一送信部23、第一受信部24、第一出力部25を備える。
第二端末3は、第二受付部31、第二処理部32、第二送信部33、第二受信部34、第二出力部35を備える。
会計情報処理装置1を構成する格納部11は、種々の情報を格納し得る。ここで、情報とは、例えば、ユーザ情報、顧問情報、会計情報、画面情報、決算書、所得税の申告書、消費税の申告書等である。ユーザ情報、顧問情報、および会計情報の詳細については後述する。なお、画面情報とは、画面を構成するための情報である。画面情報の構造、記述言語等は問わない。画面情報は、例えば、HTML、XML、プログラム言語、スクリプト等で記述されている。また、画面情報は画面そのものでも良い。また、決算書、所得税の申告書、消費税の申告書は、通常、ユーザ識別子と対に格納される。また、決算書とは、決算書を構成する情報でも良い。また、所得税の申告書とは、所得税の申告書を構成する情報でも良い。さらに、消費税の申告書とは、消費税の申告書を構成する情報でも良い。
格納部11を構成するユーザ情報格納部111は、2以上のユーザ情報を格納し得る。ユーザ情報は、ユーザに関する情報である。ユーザ情報は、ユーザを識別するユーザ識別子を有する。ユーザ識別子は、ユーザを識別できる情報であれば何でも良い。ユーザ識別子は、例えば、ユーザを識別するID、氏名と生年月日と住所の組等である。ユーザ識別子は、例えば、ユーザの種類を識別する情報を含んでも良い。ユーザの種類とは、例えば、税理士、または一般ユーザである。一般ユーザは、税理士以外のユーザである。一般ユーザは、顧問先のユーザである、とも言える。ユーザ情報は、例えば、ユーザの氏名、所属、住所等のユーザの属性値を有しても良い。
顧問情報格納部112は、1以上の顧問情報を格納し得る。顧問情報は、税理士と一般ユーザとの顧問関係を管理する情報である。顧問情報は、税理士のユーザを識別するユーザ識別子と、税理士の顧問先を識別する1以上のユーザ識別子とを有する。
会計情報格納部113は、顧問先のユーザ識別子と1以上の会計情報とを格納し得る。会計情報とは、会計に関する情報である。会計情報は、例えば、領収書の画像である領収書画像と伝票データとを含み得る。領収書画像のデータ構造は問わない。領収書画像は、例えば、gif、jpeg、png、bmp等のビットマップであるがベクターデータ等でも良い。また、伝票データは、金額と取り引きの日付とを有する。なお、金額とは取り引きの金額である。伝票データは、借方勘定科目、貸方勘定科目、借方税区分、貸方税区分等の情報を有しても良い。伝票管理表は、リレーショナルデータベースにおける表であるとは限らず、オブジェクト指向データベースにおけるオブジェクトの集合等でも良い。つまり、伝票管理表のデータ構造は問わない。また、伝票管理表が有する伝票データの構造も問わない。伝票データは、1または2以上の属性値(データ)の集合である
受付部12は、指示や情報等を受け付ける。指示や情報等の受け付けとは、指示や情報等の受信でも良いし、指示や情報等の入力の受け付け等でも良い。つまり、受付部12は、第一端末2または第二端末3から指示や情報等を受信しても良い。また、受付部12は、ユーザから指示や情報等を受け付けても良い。指示や情報等とは、例えば、会計情報処理装置1へのログインの指示である。ログインの指示は、ユーザ識別子を有する。指示や情報等とは、例えば、顧問先のユーザのユーザ識別子と1以上の会計情報とを有する登録情報である。なお、ここでの会計情報は、例えば、領収書画像である。指示や情報等とは、例えば、税理士のユーザ識別子と領収書画像識別子と会計情報とを有する登録情報である。なお、ここでの会計情報は、例えば、伝票データである。領収書画像識別子は、領収書画像を識別する情報である。
例えば、受付部12は、顧問先のユーザ識別子と1以上の領収書画像とを有する登録情報を、顧問先のユーザの第一端末2から受信する。また、例えば、受付部12は、税理士のユーザ識別子と領収書画像識別子と伝票データとを有する登録情報を、税理士のユーザの第二端末3から受信する。
処理部13は、各種の処理を行う。各種の処理は、例えば、ログインの指示に応じて、第一端末2または第二端末3に送信する画面情報を構成する処理である。なお、この画面情報は、税理士向けの画面の画面情報でも良いし、一般ユーザ向けの画面の画面情報でも良い。税理士向けの画面は、例えば、作業状況に関する情報である作業状況情報を有する画面である。作業状況情報を有する画面は、例えば、未入力の伝票データが視覚的に把握可能な画面、未入力の伝票データおよび入力済みの伝票データが視覚的に把握可能な画面、伝票データに対応付いていない領収書画像のみが表出している画面、伝票データに対応付いていない領収書画像と伝票データに対応付いている領収書画像とが区別可能に表示されている画面などである。なお、作業状況情報は、例えば、税理士の作業状況を示す作業状況情報、顧問先の作業状況を示す作業状況情報を含む。税理士の作業状況を示す作業状況情報は、例えば、決算書の作成が完了しているか否かを示す情報、所得税や消費税の申告書の作成が完了しているか否かを示す情報である。また、顧問先の作業状況を示す作業状況情報は、例えば、日常取引のデータ入力が完了しているか否かを示す情報、新着の領収書画像が存在するか否かを示す情報、新着の領収書画像の数を示す情報等である。
蓄積部131は、受付部12が受け付けた登録情報が有する顧問先のユーザ識別子に対応付けて、受付部12が受け付けた登録情報が有する1以上の会計情報を、会計情報格納部113に蓄積する。なお、ここでの会計情報は、顧問先のユーザが入力した会計の情報であり、例えば、領収書画像である。
なお、蓄積部131は、受付部12が受け付けた領収書画像に加えて、受け付けた日付、領収書画像と対に受信されたユーザ識別子等も蓄積することは好適である。ユーザ識別子は、第一端末2のユーザの識別子である。
また、蓄積部131は、受付部12が領収書画像識別子と伝票データとを有する登録情報を受信した場合、領収書画像識別子で識別される領収書画像に対応付けて、伝票データを会計情報格納部113に蓄積する。
蓄積部131は、n(nは2以上の自然数)の伝票データを一の領収書画像に対応付けて、会計情報格納部113に蓄積できることは好適である。また、蓄積部131は、一の伝票データをn(nは2以上の自然数)の領収書画像に対応付けて、会計情報格納部113に蓄積できることは好適である。
蓄積部131は、伝票データと対応関係の種類とを、領収書画像に対応付けて、会計情報格納部113に蓄積することは好適である。例えば、受付部12が一の領収書画像に対応付く伝票データを受信した場合は、対応関係の種類「1対1」を伝票データに対応付けて会計情報格納部113に蓄積する。また、受付部12が一の領収書画像に対応付く2以上の伝票データを受信した場合は、対応関係の種類「1対n(nは2以上の自然数)」を伝票データに対応付けて会計情報格納部113に蓄積する。さらに、受付部12が2以上の領収書画像に対応付く一の伝票データを受信した場合は、対応関係の種類「n対1」を伝票データに対応付けて会計情報格納部113に蓄積する。
なお、蓄積部131は、対応関係の種類をも、領収書画像または伝票データに対応付けて蓄積しても良い。
判断部132は、受付部12が受け付けたユーザ識別子が税理士のユーザ識別子であるか否かを判断する。判断部132は、通常、ログインの指示に含まれるユーザ識別子が税理士のユーザ識別子であるか、一般ユーザのユーザ識別子であるかを判断する。また、ユーザ識別子に対応づけて、ユーザの種類を示すフラグが格納されている場合、判断部132は、受付部12が受け付けたユーザ識別子と対になるフラグを用いて、受付部12が受け付けたユーザ識別子が税理士のユーザ識別子であるか否かを判断しても良い。なお、ユーザの種類とは、税理士または一般ユーザである。
出力部14は、情報を出力する。情報とは、例えば、作業状況情報を有する画面等の画面情報、領収書画像、処理結果等である。また、ここで、出力とは、通常、第一端末2、または第二端末3等の外部の装置への送信であるが、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、音出力、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。
出力部14は、判断部132が税理士のユーザ識別子であると判断した場合、作業状況に関する情報である作業状況情報を有する画面を出力し、判断部132が税理士のユーザ識別子でないと判断した場合、作業状況情報を有する画面を出力しない。なお、出力部14は、判断部132が税理士のユーザ識別子でないと判断した場合、例えば、一般ユーザ用の画面を出力する。
ここで、出力部14は、判断部132が税理士のユーザ識別子であると判断した場合、作業状況に関する情報である作業状況情報を有する画面をダイレクトに出力する必要はない。つまり、出力部14は、判断部132が税理士のユーザ識別子であると判断した場合、作業状況に関する情報である作業状況情報を有する画面を出力するための画面(作業状況情報を有する画面にたどり着くための画面)を出力しても良い。
出力部14は、1以上の領収書画像を出力する場合に、伝票データと対応付いている領収書画像と伝票データと対応付いていない領収書画像とを視覚的に区別可能に表示するように、1以上の領収書画像を出力する。ここで、出力部14は、伝票データと対応付いている領収書画像と伝票データと対応付いていない領収書画像とを視覚的に区別可能なように領収書画像を変更しても良いし、視覚的に区別可能なように領収書画像に対応付けて情報を付加して送信する等しても良い。つまり、伝票データと対応付いている領収書画像と伝票データと対応付いていない領収書画像とを視覚的に区別可能に表示されるように、出力部14は1以上の領収書画像を出力すれば良い。視覚的に区別可能なように領収書画像を出力することは、伝票データと対応付いていない領収書画像のみを出力することでも良い。
出力部14は、1以上の領収書画像を出力する場合に、伝票データと対応付いている領収書画像と伝票データと対応付いていない領収書画像とを、領収書画像の背景が異なる表示となるように、1以上の領収書画像を出力する。なお、領収書画像の背景が異なれば、領収書画像を見たユーザは、領収書画像が伝票データと対応付いているか否かを判断できる。
出力部14は、伝票データと対応付いている領収書画像に対してのみ、領収書画像に対応付けられた1以上のボタンを出力することは好適である。ここで、ボタンは、例えば、伝票データの全部または一部を出力するボタン、領収書画像に関する情報を出力するボタン等である。さらに具体的には、ボタンは、例えば、登録した伝票の日付と伝票番号(伝票データの識別子)とを出力するボタン、領収書画像に関する情報を出力するボタン等である。領収書画像に関する情報は、例えば、領収書画像をアップロードした日付と領収書画像のファイル名等である。
出力部14は、領収書画像を出力する場合に、領収書画像に対応付く対応関係の種類を視覚的に区別可能に表示するように、領収書画像を出力することは好適である。
出力部14は、1以上の伝票データを出力し、かつ伝票データと領収書画像との対応関係が1対1である場合とn対1である場合とを視覚的に区別可能に表示するように、伝票データまたは領収書画像を出力することは好適である。
出力部14は、1以上の伝票データを出力し、かつ伝票データと領収書画像との対応関係が1対1である場合と1対nである場合とを視覚的に区別可能に表示するように、伝票データまたは領収書画像を出力することは好適である。
出力部14は、1以上の伝票データと、1以上の領収書画像と、電卓として機能する電卓領域と、日付入力のためのカレンダー領域とを有する伝票入力画面を出力することは好適である。
出力部14は、1以上の領収書画像ごとに、各領収書画像を操作する1以上のボタンを、各領収書画像に対応付ける態様で配置することは好適である。ここで、出力部14は、すべての領収書画像に1以上のボタンを配置する必要はない。出力部14は、通常、2以上の各領収書画像に1以上のボタンを配置する。ここで、領収書画像に対して配置される1以上のボタンは、例えば、領収書画像を拡大するためのボタン、領収書画像を縮小するためのボタン、領収書画像を回転させるためのボタン等である。
また、出力部14は、蓄積部131における処理結果等を出力しても良い。
第一端末2を構成する第一受付部21は、ユーザから指示や情報等を受け付ける。指示や情報等とは、例えば、ログインの指示、領収書画像、領収書画像の閲覧指示、1以上の領収書画像の選択、伝票データの入力等である。指示や情報等の入力手段は、キーボードやマウスやスキャナやメニュー画面によるもの等、何でも良い。第一受付部21は、キーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。なお、ログインの指示とは、会計情報処理装置1へのログインの指示である。
指示や情報等の入力手段は、テンキーやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。第一受付部21は、テンキーやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
第一処理部22は、各種の処理を行う。第一処理部22は、例えば、第一受付部21が受け付けた指示や情報等から、送信する指示や情報等を構成する処理である。
また、第一処理部22は、伝票入力画面における電卓領域に対する入力を処理し、電卓機能を実現する等しても良い。
第一送信部23は、第一受付部21が受け付けた指示や情報等を会計情報処理装置1に送信する。指示や情報等は、例えば、領収書画像である。また、第一送信部23は、第一処理部22が構成した指示や情報等を会計情報処理装置1に送信する。
第一受信部24は、会計情報処理装置1から情報等を受信する。情報等とは、例えば、会計情報処理装置1における処理結果である。処理結果は、例えば、領収書画像が登録された旨の情報である。
第一受信部24は、ログインの指示の送信に応じて、画面情報を受信する。この画面情報は、作業状況に関する情報である作業状況情報を有する画面の画面情報ではない。この画面情報は、通常、一般ユーザ用の画面の画面情報である。
第一出力部25は、第一受信部24が受信した情報等を出力する。なお、受信された情報等が1または2以上の領収書画像である場合、第一出力部25は、伝票データと対応付いている領収書画像と伝票データと対応付いていない領収書画像とを視覚的に区別可能に出力する。ここで、出力とは、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、音出力、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。
第二端末3を構成する第二受付部31は、税理士から指示や情報等を受け付ける。指示や情報等は、例えば、ログインの指示、領収書画像の出力指示、伝票データ等である。指示や情報等の入力手段は、キーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。第二受付部31は、キーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。なお、ログインの指示とは、会計情報処理装置1へのログインの指示である。
第二処理部32は、各種の処理を行う。第二処理部32は、例えば、第二受付部31が受け付けた指示や情報等から、送信する指示や情報等を構成する処理である。
また、第二処理部32は、伝票入力画面における電卓領域に対する入力を処理し、電卓機能を実現する。
また、第二処理部32は、伝票入力画面におけるカレンダー領域に対する入力を処理し、入力された日付を取得する。
第二送信部33は、第二受付部31が受け付けたログインの指示等の指示を会計情報処理装置1に送信する。また、第二送信部33は、第二受付部31が受け付けた伝票データを会計情報処理装置1に送信する。また、第二送信部33は、第二処理部32が構成した指示や情報等を会計情報処理装置1に送信する。
第二受信部34は、ログインの指示の送信に対応して、作業状況に関する情報である作業状況情報を有する画面を構成する画面情報を、会計情報処理装置1から受信する。
第二受信部34は、1以上の領収書画像を含む伝票閲覧画面または1以上の領収書画像を含む伝票閲覧画面を構成する伝票閲覧画面情報を、会計情報処理装置1から受信しても良い。
第二出力部35は、第二受信部34が受信した画面情報を用いて構成した画面を出力する。
第二出力部35は、第二受信部34が受信した情報等を出力する。なお、受信された情報等が1または2以上の領収書画像である場合、第二出力部35は、伝票データと対応付いている領収書画像と伝票データと対応付いていない領収書画像とを視覚的に区別可能に出力する。視覚的に区別可能に出力することは、伝票データと対応付いていない領収書画像のみを出力することも含むと考えても良い。ここで、出力とは、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、音出力、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。
格納部11、ユーザ情報格納部111、顧問情報格納部112、および会計情報格納部113は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
格納部11等に情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報が格納部11等で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報が格納部11等で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報が格納部11等で記憶されるようになってもよい。
受付部12、第一受信部24、および第二受信部34は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
処理部13、蓄積部131、判断部132、第一処理部22、および第二処理部32は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。処理部13の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
出力部14、第一送信部23、および第二送信部33は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
第一出力部25、および第二出力部35は、ディスプレイやスピーカー等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。第一出力部25は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
次に、会計情報処理システムの動作について説明する。まず、会計情報処理装置1の動作について、図3のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS301)受付部12は、第一端末2から1または2以上の領収書画像を受信したか否かを判断する。領収書画像を受信すればステップS302に行き、受信しなければステップS303に行く。なお、領収書画像は、例えば、ユーザ識別子とともに送信される。
(ステップS302)蓄積部131は、1以上の領収書画像を会計情報格納部113に蓄積する。ステップS301に戻る。蓄積部131は、各領収書画像と対に、ユーザ識別子、アップロード(登録)の日付、領収書画像のファイル名等を蓄積することは好適である。
(ステップS303)受付部12は、第一端末2または第二端末3から、領収書画像の出力指示を受信したか否かを判断する。領収書画像の出力指示を受信すればステップS304に行き、領収書画像の出力指示を受信しなければステップS306に行く。
(ステップS304)処理部13は、領収書画像の出力指示の受信に応じて、1以上の領収書画像を有する画面情報を構成する。かかる画面情報構成処理について、図4のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS305)出力部14は、ステップS304で構成された画面情報を、領収書画像の出力指示を送信してきた端末(第一端末2または第二端末3)に送信する。ステップS301に戻る。
(ステップS306)受付部12は、伝票入力画面の送信指示を受け付けたか否かを判断する。伝票入力画面の送信指示を受け付けた場合はステップS307に行き、伝票入力画面の送信指示を受け付けない場合はステップS308に行く。なお、伝票入力画面の送信指示は、領収書画像の出力指示と同じでも良い。
(ステップS307)処理部13は、伝票入力画面の画面情報を構成する。そして、出力部14は、伝票入力画面の画面情報を、伝票入力画面の送信指示を送信した端末(通常、第二端末3)に送信する。なお、処理部13は、ステップS304における処理と同様の画面情報構成処理により伝票入力画面の画面情報を構成することは好適である。ステップS301に戻る。
(ステップS308)受付部12は、1以上の伝票データを受信したか否かを判断する。伝票データを受信すればステップS309に行き、伝票データを受信しなければステップS310に行く。なお、受付部12は、通常、出力部14が出力した1以上の領収書画像のうちのいずれかの領収書画像に対応付く伝票データを受信する。なお、受付部12は、例えば、伝票データに対応する領収書画像識別子をも受信する。
(ステップS309)蓄積部131は、ステップS308で受信された1以上の各伝票データを、対応付く領収書画像に対応付けて、伝票管理表に蓄積する。ステップS301に戻る。なお、蓄積部131は、例えば、受信された1以上の各伝票データを、各伝票データと対になる領収書画像識別子で識別される領収書画像に対応付けて、伝票管理表に蓄積する。
(ステップS310)受付部12は、ログインの指示を端末(第一端末2、または第二端末3)から受信したか否かを判断する。ログインの指示を受信すればステップS311に行き、ログインの指示を受信しなければステップS301に戻る。
(ステップS311)判断部132は、ログインの指示が有するユーザ識別子を用いて、ログインの指示を送信したユーザが税理士であるか、一般ユーザであるかを判断する。
(ステップS312)判断部132の判断結果が「税理士」であるとの判断結果の場合はステップS313に行き、「税理士」でないとの判断結果の場合はステップS314に行く。
(ステップS313)処理部13は、税理士用画面情報の構成処理を行う。かかる税理士用画面情報構成処理について、図5のフローチャートを用いて説明する。ステップS315に行く。
(ステップS314)処理部13は、一般ユーザ用画面情報を取得する。処理部13は、通常、一般ユーザ用画面情報を格納部11から取得する。
(ステップS315)出力部14は、ステップS313またはステップS314で取得された画面情報を、ログインの指示を送信してきた端末(第一端末2または第二端末3)に送信する。ステップS301に戻る。
なお、図3のフローチャートのステップS302の後、ステップS309の後に、処理結果を第一端末2または第二端末3に送信しても良い。
また、図3のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
次に、ステップS304の画面情報構成処理について、図4のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS401)処理部13は、領収書画像の出力指示に対応する1以上の領収書画像を、会計情報格納部113から取得する。なお、領収書画像の出力指示に対応する1以上の領収書画像とは、例えば、領収書画像の出力指示に含まれるユーザ識別子と対になる1以上の領収書画像、または領収書画像の出力指示に含まれるユーザ識別子と間接的にリンク付けされている1以上の領収書画像である。
(ステップS402)処理部13は、カウンタiに1を代入する。
(ステップS403)処理部13は、ステップS401で取得した1以上の領収書画像のうち、i番目の領収書画像が存在するか否かを判断する。i番目の領収書画像が存在すればステップS404に行き、i番目の領収書画像が存在しなければステップS410に行く。
(ステップS404)処理部13は、i番目の領収書画像が伝票データと対応付いているか否か(領収書画像に対応する伝票データが入力済みか否か)を判断する。i番目の領収書画像が伝票データと対応付いていればステップS405に行き、i番目の領収書画像が伝票データと対応付いていなければステップS407に行く。なお、処理部13は、例えば、i番目の領収書画像を識別する領収書画像識別子を有する伝票データが伝票管理表に存在するか否かにより、i番目の領収書画像が伝票データと対応付いているか否かを判断する。また、処理部13は、例えば、i番目の領収書画像にリンク付けられた伝票データが伝票管理表に存在するか否かにより、i番目の領収書画像が伝票データと対応付いているか否かを判断しても良い。その他、i番目の領収書画像が伝票データと対応付いているか否かの判断方法は問わない。
(ステップS405)処理部13は、i番目の領収書画像に対して、伝票データと対応付いている場合の出力態様となるように処理する。なお、かかる処理は、例えば、伝票データと対応付いている場合の出力態様となるように、i番目の領収書画像またはi番目の領収書画像に関する情報を変更する処理である。さらに具体的には、かかる処理は、例えば、i番目の領収書画像の背景を伝票データと対応付いている場合の背景とする処理等である。
(ステップS406)処理部13は、i番目の領収書画像に対応付けて、1以上のボタンを配置する。ステップS408に行く。なお、かかるボタンは、伝票データに関係するボタンであり、例えば、伝票データの全部または一部を出力するボタン等である。
(ステップS407)処理部13は、i番目の領収書画像に対して、伝票データと対応付いていない場合の出力態様となるように処理する。なお、かかる処理は、例えば、伝票データと対応付いていない場合の出力態様となるように、i番目の領収書画像またはi番目の領収書画像に関する情報を変更する処理である。さらに具体的には、かかる処理は、例えば、i番目の領収書画像の背景を伝票データと対応付いていない場合の背景とする処理等である。
(ステップS408)処理部13は、i番目の領収書画像に対応付けて、1以上のボタンを付加する。かかるボタンは、例えば、領収書画像を操作するボタン(拡大、縮小、回転等)、領収書画像に関する情報(ファイル名等)を出力するボタン等である。
(ステップS409)処理部13は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS403に戻る。
(ステップS410)処理部13は、1以上の領収書画像を用いて、画面情報を構成する。上位処理にリターンする。なお、処理部13は、1以上の領収書画像と、伝票データを入力するためのフィールド等を有する画面の画面情報を構成しても良い。かかる画面情報は、例えば、ステップS307で構成される画面情報と同じである。
なお、図4のフローチャートにおいて、ステップS405とステップS407の処理のうち、どちらか一方の処理を行うことでも良い。
また、図4のフローチャートのステップS405において、i番目の領収書画像と伝票データとの対応関係の種類を取得し、当該種類を視覚的に区別可能に表示するように処理を行っても良い。かかる処理は、例えば、当該種類に応じて異なる出力となるように、i番目の領収書画像またはi番目の領収書画像に関する情報を変更する処理である。
次に、ステップS313の税理士用画面情報構成処理について、図5のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS501)処理部13は、ログインの指示が有するユーザ識別子と対になる顧問先の1以上のユーザ識別子を、顧問情報格納部112から取得する。
(ステップS502)処理部13は、カウンタiに1を代入する。
(ステップS503)処理部13は、i番目のユーザ識別子が存在するか否かを判断する。i番目のユーザ識別子が存在する場合はステップS504に行き、i番目のユーザ識別子が存在しない場合はステップS508に行く。
(ステップS504)処理部13は、i番目のユーザ識別子に対応するユーザ情報を、ユーザ情報格納部111から取得する。
(ステップS505)処理部13は、ステップS504で取得したユーザ情報に対応する作業状況情報を取得する。なお、作業状況情報は、例えば、税理士の作業状況、または顧問先の作業状況、または税理士の作業状況とは顧問先の作業状況のうちのいずれかである。また、処理部13は、例えば、予め決められた情報(例えば、決算書)が存在するか否かを判断することにより作業状況情報を取得しても良いし、予め決められた情報(例えば、伝票データが対応付いていない領収書画像)の数である作業状況情報等を取得しても良い。
(ステップS506)処理部13は、ステップS505で取得した作業状況情報を用いて、出力されるレコードを構成する。
(ステップS507)処理部13は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS503に戻る。
(ステップS508)処理部13は、ステップS506で構成した1以上のレコードを用いて、税理士用画面情報を構成する。上位処理にリターンする。
次に、第一端末2の動作について、図6のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS601)第一端末2の第一受付部21は、ユーザからログインの指示を受け付けたか否かを判断する。ログインの指示を受け付ければステップS602に行き、ログインの指示を受け付けなければステップS605に行く。
(ステップS602)第一処理部22は、送信するログインの指示を構成する。そして、第一送信部23は、構成されたログインの指示を会計情報処理装置1に送信する。
(ステップS603)ログインの指示の送信に対応して、第一受信部24は、画面情報を受信したか否かを判断する。画面情報を受信すればステップS604に行き、画面情報を受信しなければステップS603に戻る。
(ステップS604)第一出力部25は、ステップS603で受信した画面情報を用いて、画面を出力する。ステップS601に戻る。
(ステップS605)第一受付部21は、1以上の領収書画像を受け付けたか否かを判断する。1以上の領収書画像を受け付ければステップS606に行き、受け付けなければステップS611に行く。
(ステップS606)第一処理部22は、ユーザ識別子を取得する。ユーザ識別子は、ユーザが入力した情報でも良いし、図示しない記録媒体に格納されている情報でも良い。
(ステップS607)第一処理部22は、1以上の領収書画像とユーザ識別子とを用いて、1以上の領収書画像とユーザ識別子とを含む情報を構成する。
(ステップS608)第一送信部23は、ステップS605で構成した情報を会計情報処理装置1に送信する。
(ステップS609)第一受信部24は、会計情報処理装置1から処理結果を受信したか否かを判断する。処理結果を受信すればステップS610に行き、処理結果を受信しなければステップS609に戻る。なお、処理結果とは、例えば、領収書画像を登録した旨の情報、領収書画像の登録に失敗した旨の情報等である。
(ステップS610)第一出力部25は、ステップS609で受信された処理結果を出力する。ステップS601に戻る。
(ステップS611)第一受付部21は、領収書画像の出力指示を受け付けたか否かを判断する。出力指示を受け付ければステップS612に行き、受け付けなければステップS617に行く。
(ステップS612)第一処理部22は、ユーザ識別子を取得する。
(ステップS613)第一処理部22は、領収書画像の出力指示とユーザ識別子とを用いて、送信する指示を構成する。
(ステップS614)第一送信部23は、ステップS613で構成した指示を会計情報処理装置1に送信する。
(ステップS615)第一受信部24は、会計情報処理装置1から1以上の領収書画像等を受信したか否かを判断する。領収書画像等を受信すればステップS616に行き、領収書画像等を受信しなければステップS615に戻る。
(ステップS616)第一出力部25は、ステップS615で受信された1以上の領収書画像等を出力する。ステップS601に戻る。なお、ここで、第一出力部25は、伝票データと対応付いている領収書画像と伝票データと対応付いていない領収書画像とを視覚的に区別可能に出力する。
(ステップS617)第一受付部21は、領収書画像の選択指示を受け付けたか否かを判断する。選択指示を受け付ければステップS618に行き、受け付けなければステップS601に戻る。
(ステップS618)第一処理部22は、選択された領収書画像の表示を、他の領収書画像と比較して区別可能なように表示を変更する。
(ステップS619)第一受付部21は、選択された領収書画像に対する伝票データの入力を受け付けたか否かを判断する。伝票データを受け付ければステップS620に行き、受け付けなければステップS619に戻る。なお、第一処理部22は、受け付けられた伝票データを図示しないバッファに、選択された領収書画像の識別子と共に一時蓄積する。
(ステップS620)第一受付部21は、伝票データの送信指示を受け付けたか否かを判断する。伝票データの送信指示を受け付ければステップS621に行き、伝票データの送信指示を受け付けなければステップS620に戻る。
(ステップS621)第一受付部21は、図示しないバッファ内の伝票データ、領収書画像識別子、およびユーザ識別子を含む情報であり、送信する情報を構成する。
(ステップS622)第一送信部23は、ステップS621で構成した情報を会計情報処理装置1に送信する。
(ステップS623)第一受信部24は、会計情報処理装置1から処理結果を受信したか否かを判断する。処理結果を受信すればステップS624に行き、処理結果を受信しなければステップS623に戻る。なお、処理結果とは、例えば、伝票データ等の登録が完了した旨の情報、伝票データの登録に失敗した旨の情報等である。
(ステップS624)第一出力部25は、ステップS623で受信された処理結果を出力する。ステップS601に戻る。
なお、図6のフローチャートにおいて、ユーザが伝票データを入力する場合、電卓領域の電卓を用いて金額を入力しても良い。また、ユーザが伝票データを入力する場合、カレンダー領域のカレンダーを用いて日付を入力しても良い。
また、図6のフローチャートのステップS616において、第一出力部25は、領収書画像と伝票データとの対応関係の種類を視覚的に区別可能に表示するように処理を行っても良い。
次に、第二端末3の動作について、図7のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS701)第二端末3の第二受付部31は、ユーザからログインの指示を受け付けたか否かを判断する。ログインの指示を受け付ければステップS702に行き、ログインの指示を受け付けなければステップS705に行く。
(ステップS702)第二処理部32は、送信するログインの指示を構成する。そして、第二送信部33は、構成されたログインの指示を会計情報処理装置1に送信する。
(ステップS703)ログインの指示の送信に対応して、第二受信部34は、画面情報を受信したか否かを判断する。画面情報を受信すればステップS704に行き、画面情報を受信しなければステップS703に戻る。
(ステップS704)第二出力部35は、ステップS703で受信された画面情報を用いて、画面を出力する。ステップS701に戻る。
(ステップS705)第二受付部31は、領収書画像の出力指示を受け付けたか否かを判断する。出力指示を受け付ければステップS706に行き、受け付けなければステップS711に行く。
(ステップS706)第二処理部32は、ユーザ識別子を取得する。
(ステップS707)第二処理部32は、領収書画像の出力指示とユーザ識別子とを有する指示であり、送信する指示を構成する。
(ステップS708)第二送信部33は、ステップS707で構成された指示を会計情報処理装置1に送信する。
(ステップS709)第二受信部34は、会計情報処理装置1から1以上の領収書画像等を受信したか否かを判断する。領収書画像等を受信すればステップS710に行き、領収書画像等を受信しなければステップS709に戻る。
(ステップS710)第二出力部35は、ステップS709で受信された1以上の領収書画像等を出力する。ステップS701に戻る。なお、ここで、第二出力部35は、伝票データと対応付いている領収書画像と伝票データと対応付いていない領収書画像とを視覚的に区別可能に出力する。
(ステップS711)第二受付部31は、領収書画像の選択指示を受け付けたか否かを判断する。選択指示を受け付ければステップS712に行き、受け付けなければステップS701に戻る。
(ステップS712)第二処理部32は、選択された領収書画像の表示を、他の領収書画像と比較して区別可能なように表示を変更する。
(ステップS713)第二受付部31は、選択された領収書画像に対する伝票データの入力を受け付けたか否かを判断する。伝票データを受け付ければステップS714に行き、受け付けなければステップS713に戻る。なお、第二処理部32は、受け付けられた伝票データを図示しないバッファに、選択された領収書画像の識別子と共に一時蓄積する。
(ステップS714)第二受付部31は、伝票データの送信指示を受け付けたか否かを判断する。伝票データの送信指示を受け付ければステップS715に行き、伝票データの送信指示を受け付けなければステップS714に戻る。
(ステップS715)第二処理部32は、図示しないバッファ内の伝票データ、領収書画像の識別子、およびユーザ識別子を有する情報であり、送信する情報を構成する。
(ステップS716)第二送信部33は、ステップS715で構成された情報を会計情報処理装置1に送信する。
(ステップS717)第二受信部34は、会計情報処理装置1から処理結果を受信したか否かを判断する。処理結果を受信すればステップS718に行き、処理結果を受信しなければステップS717に戻る。
(ステップS718)第二出力部35は、ステップS717で受信された処理結果を出力する。ステップS701に戻る。
なお、図7のフローチャートにおいて、税理士等が伝票データを入力する場合、電卓領域の電卓を用いて金額を入力しても良い。また、税理士等が伝票データを入力する場合、カレンダー領域のカレンダーを用いて日付を入力しても良い。
また、図7のフローチャートのステップS710において、第二出力部35は、領収書画像と伝票データとの対応関係の種類を視覚的に区別可能に表示するように処理を行っても良い。
以下、本実施の形態における会計情報処理システムの具体的な動作について説明する。会計情報処理システムの概念図は図1である。
今、第一端末2は一般ユーザ(顧問先のユーザ)である鈴木一郎が使用し、第二端末3は鈴木一郎の企業の顧問税理士である税理士Xが使用する、とする。なお、税理士Xは、ユーザ識別子「proX」で識別され得る、とする。
また、会計情報処理装置1のユーザ情報格納部111は、図8に示すユーザ情報管理表を格納している、とする。ユーザ情報管理表は、「ユーザ識別子」「氏名」「所属」等の属性値を有する1以上のレコードを管理している。
また、顧問情報格納部112は、図9に示す顧問情報管理表を格納している、とする。顧問情報管理表は、「税理士のユーザ識別子」「顧問先のユーザ識別子」を有する1以上のレコードを管理している。なお、税理士のユーザ識別子は、先頭に「pro」の文字列を有するとする。また、顧問先のユーザ識別子は、先頭に「usr」の文字列を有するとする。
また、会計情報格納部113は、図10に示す会計伝票管理表を格納している、とする。会計伝票管理表は、会計伝票を管理する表である。ここでは、会計伝票管理表は、支払伝票を管理する表である。会計伝票管理表は、「ID」「ユーザ識別子」「会計情報」を有する1以上のレコードを管理している。「会計情報」は、「伝票データ」「領収書画像識別子」を有する。「伝票データ」は、「日付」「借方勘定科目」「貸方勘定科目」「金額」「摘要」を有する。「摘要」は「借方税区分」「貸方税区分」を有する。「ID」はレコードを識別する情報である。「日付」は取引の日付を示す。「ユーザ識別子」は顧問先のユーザのユーザ識別子である。
また、会計情報格納部113は、図11に示すような領収書画像管理表を格納している。領収書画像管理表は、「ID」「対応付けフラグ」「対応関係種類情報」「ユーザ識別子」「領収書画像識別子」を有する1以上のレコードを管理している。「ID」はレコードを識別する情報である。「対応付けフラグ」は、領収書画像が伝票データと対応付いているか否かを示す情報であり、対応付けフラグが「1」の場合は領収書画像が伝票データと対応付いており、「0」の場合は領収書画像が伝票データと対応付いていない。また、「対応関係種類情報」は、伝票データと領収書画像との対応関係の種類を示す情報であり、伝票データと領収書画像との対応関係が「1対1」の場合は「対応関係種類情報=1」、「1対n」の場合は「対応関係種類情報=2」、「n対1」の場合は「対応関係種類情報=3」となる。「ユーザ識別子」は、領収書画像を送信した第一端末2のユーザの識別子(顧問先のユーザの識別子)である。
さらに、会計情報格納部113は、1以上の領収書画像を格納している、とする。1以上の領収書画像は、「img1.jpg」「img2.jpg」等のファイルである。
かかる状況において、ユーザ「鈴木一郎」は、第一端末2に、図12に示す3つの領収書画像を入力した、とする。なお、この入力は、例えば、カメラで撮影した写真の入力である。そして、第一受付部21は、3つの領収書画像を受け付ける。そして、第一処理部22は、図示しない記録媒体に格納されているユーザ識別子(例えば、「usrX」)を読み出す。次に、第一処理部22は、3つの領収書画像とユーザ識別子(「usrX」)とを用いて、3つの領収書画像とユーザ識別子とを含む情報を構成する。次に、第一送信部23は、第一処理部22が構成した情報を会計情報処理装置1に送信する。なお、ユーザ識別子(「usrX」)は、鈴木一郎が入力しても良い。
次に、会計情報処理装置1の受付部12は、第一端末2から3つの領収書画像とユーザ識別子とを含む情報を受信する。そして、蓄積部131は、3つの各領収書画像とユーザ識別子とを有する3つのレコードを生成し、当該3つのレコードを図11の領収書画像管理表に蓄積する。ここで、蓄積されたレコードは、図11の「ID=20、21、22」の3つのレコードである、とする。なお、蓄積部131は、対応付けフラグの値を初期値の「0」、対応関係種類情報を「NULL」とする。
次に、税理士Xは、第二端末3に対して、ログインの指示を入力する。次に、第二受付部31は、ログインの指示を受け付ける。なお、ログインの指示は、税理士Xのユーザ識別子「proX」を含む、とする。
次に、第二処理部32は、ログインの指示とユーザ識別子「proX」とを用いて、送信する指示を構成する。次に、第二送信部33は、構成されたログインの指示を会計情報処理装置1に送信する。
次に、会計情報処理装置1の受付部12は、第二端末3から、ログインの指示を受信する。そして、判断部132は、ログインの指示が有するユーザ識別子を用いて、ログインの指示を送信したユーザが税理士であるか、一般ユーザであるかを判断する。ここで、判断部132は、ログインの指示が有するユーザ識別子「proX」の先頭からの文字列に「pro」を含むので、判断部132は「税理士」であると判断する。なお、判断部132は、ユーザ識別子の先頭からの文字列に「pro」を含む場合は「税理士」と判断し、ユーザ識別子の先頭からの文字列に「usr」を含む場合は「一般ユーザ」と判断する、とする。
次に、処理部13は、以下のように、税理士用画面情報の構成処理を行う。まず、処理部13は、ログインの指示が有するユーザ識別子「proX」と対になる顧問先の2つのユーザ識別子「usrX,usrB」を、図9の顧問情報管理表から取得する。
次に、処理部13は、2つの各ユーザ識別子「usrX,usrB」に対応するユーザ情報を、図8のユーザ情報管理表から取得する。
次に、処理部13は、取得したユーザ情報に対応する作業状況情報を取得する。つまり、処理部13は、まず、ユーザ識別子「usrX」に対応する作業状況情報を、以下のように取得する、とする。
処理部13は、顧問先の作業情報を構成する「日常取引」の作業状況情報「済」を取得する。処理部13は、例えば、ユーザ識別子「usrX」に対応する伝票データの最新の日付「平成26年04月15日」を会計伝票管理表(図10参照)から取得する。なお、最新の日付「平成26年04月15日」は、「最後に取引を登録した日」である。そして、処理部13は、日付「平成26年04月15日」以前の日に対応する伝票データの必要項目(全属性値)に情報が入力されていること(NULLではないこと)を検知し、「日常取引」の作業状況情報「済」を取得する。また、処理部13は、ユーザ識別子「usrX」に対応する領収書画像であり、伝票データが対応付いていない領収書画像が3つ存在することを領収書画像管理表(図11)の対応付けフラグから検知し、新着画像件数「3」を取得する。なお、伝票データが対応付いていない3つの領収書画像は、図12の3つの領収書画像である。
次に、処理部13は、ユーザ識別子「usrX」に対応する決算書、「所得税」の申告書、「消費税」の申告書が格納部11に格納されていることを検知する。そして、処理部13は、ユーザ識別子「usrX」に対応する税理士の作業状況情報を構成する「決算」の値「済」、「所得税」の申告書の値「済」、「消費税」の申告書の値「済」等を取得する。また、処理部13は、ユーザ識別子「usrX」に対応する「顧問先への完了通知の完了を示す情報」が、格納部11に存在しないことを検知する。そして、処理部13は、ユーザ識別子「usrX」に対応する「顧問先への完了通知」の値「通知する」を取得する。
次に、処理部13は、取得した作業状況情報を用いて、出力されるレコードであり、ユーザ識別子「usrX」に対応するレコードを構成する。
次に、処理部13は、ユーザ識別子「usrB」に対応する作業状況情報を、以下のように取得する、とする。まず、処理部13は、顧問先の作業情報を構成する「日常取引」の作業状況情報「入力中」を取得する。処理部13は、例えば、ユーザ識別子「usrB」に対応する伝票データの最新の日付「平成26年04月15日」を会計伝票管理表(図10参照)から取得する。なお、最新の日付「平成26年04月15日」は、「最後に取引を登録した日」である。そして、処理部13は、日付「平成26年04月15日」以前の日に対応する伝票データの必要項目(全属性値)に情報が入力されていないこと(NULLである属性値が存在すること)を検知し、「日常取引」の作業状況情報「入力中」を取得する。また、処理部13は、ユーザ識別子「usrB」に対応する領収書画像であり、伝票データが対応付いていない領収書画像が存在しないことを検知し、新着画像件数を取得しない。
次に、処理部13は、ユーザ識別子「usrB」に対応する決算書、「所得税」の申告書、「消費税」の申告書が格納部11に格納されていないことを検知する。そして、処理部13は、ユーザ識別子「usrB」に対応する税理士の作業状況情報を構成する「決算」の値、「所得税」の申告書の値、「消費税」の申告書の値を取得しない。また、処理部13は、「決算」の値、「所得税」の申告書の値、「消費税」の申告書の値がNULLであるので、ユーザ識別子「usrB」に対応する「顧問先への完了通知」の値を取得しない。
次に、処理部13は、取得した作業状況情報を用いて、出力されるレコードであり、ユーザ識別子「usrB」に対応するレコードを構成する。
次に、処理部13は、構成した2つのレコードを用いて、税理士用画面情報を構成する。なお、処理部13は、通常、税理士用画面情報のひな形を格納部11から取得し、当該ひな形と、2つのレコードとを用いて、税理士用画面情報を構成する。
次に、出力部14は、構成された税理士用画面情報を、ログインの指示を送信してきたユーザ識別子「proX」の第二端末3に送信する。
次に、ログインの指示の送信に対応して、第二端末3の第二受信部34は、税理士用画面情報を受信する。そして、第二出力部35は、受信した税理士用画面情報を用いて、図13に示す画面を出力する。図13において、1301は「usrX」に関するレコード、1302は「usrB」に関するレコードである。
次に、ユーザ識別子「proX」で識別される税理士Xは、図13の画面の、「usrX」に関するレコードに対応する選択ボタン1303を押下し、ユーザ識別子「usrX」で識別される「鈴木一郎」のレコードを選択した、とする。
すると、第二受付部31は、顧問先別の作業を行うメインメニュー画面の出力指示を受け付ける。次に、第二処理部32は、顧問先別の作業を行うメインメニュー画面の出力指示とユーザ識別子「proX」とを用いて、送信する指示を構成する。次に、第二送信部33は、構成された指示を会計情報処理装置1に送信する。なお、送信する指示は、ユーザ識別子「usrX」も含む。
次に、会計情報処理装置1の受付部12は、第二端末3から、メインメニュー画面の出力指示を受信する。そして、処理部13は、メインメニュー画面情報を格納部11から取得する。次に、出力部14は、処理部13が取得したメインメニュー画面情報を、税理士Xの第二端末3に送信する。
次に、第二端末3の第二受信部34は、会計情報処理装置1からメインメニュー画面情報を受信する。次に、第二出力部35は、受信されたメインメニュー画面情報を出力する。かかる出力例は、図14である。図14は、一般ユーザ「鈴木一郎」の会計情報の処理を、税理士Xが行うための画面である。
なお、ユーザ識別子「proX」で識別される税理士Xが、図13の画面の選択ボタン1303を押下し、ユーザ識別子「usrX」で識別される「鈴木一郎」のレコードを選択した場合、第二受付部31は、「鈴木一郎」の領収書画像の出力指示を受け付けても良い。かかる場合、以下のように処理が進行する。
まず、第二端末3の第二処理部32は、領収書画像の出力指示とユーザ識別子「proX」とを用いて、送信する指示を構成する。次に、第二送信部33は、構成された指示を会計情報処理装置1に送信する。なお、送信する指示は、ユーザ識別子「usrX」も含む。
次に、会計情報処理装置1の受付部12は、第二端末3から、領収書画像の出力指示を受信する。そして、以下のように、処理部13は、領収書画像の出力指示の受信に応じて、1以上の領収書画像を有する画面情報を構成する。
つまり、処理部13は、領収書画像の出力指示に含まれるユーザ識別子「usrX」に対応する1以上の領収書画像を格納部11から取得する。ここでは、3つの領収書画像(img20.gif、img21.gif、img22.gif)を含む、「鈴木一郎」がアップロードしたm(mは3以上の自然数)の領収書画像を取得した、とする。
次に、処理部13は、取得したmの領収書画像のうちの各領収書画像が伝票データと対応付いているか否かを判断する。例えば、処理部13は、領収書画像管理表(図11)の対応フラグであり、領収書画像と対になる対応フラグが「1」の場合は各領収書画像が伝票データと対応付いていると判断し、対応フラグが「0」の場合は各領収書画像が伝票データと対応付いていないと判断する。
処理部13は、伝票データと対応付いていると判断した領収書画像に対して、伝票データと対応付いている場合の出力態様となるように処理する。例えば、処理部13は、伝票データと対応付いていると判断した領収書画像の背景を変更する(例えば、背景をグレー(灰色)等に変更する)とする。そして、処理部13は、伝票データと対応付いていると判断した領収書画像に対して、領収書画像に対応付けられた1以上のボタンを配置する。このボタンは、ここでは、伝票データの一部または全部を閲覧するためのボタンである。
また、伝票データと対応付いていないと判断した領収書画像に対して、処理部13は、伝票データと対応付いていない場合の出力態様となるように処理する。例えば、処理部13は、伝票データと対応付いていないと判断した領収書画像の背景の色を白色とし、伝票データと対応付いている領収書画像の背景の色と異なる色とする。
次に、処理部13は、各領収書画像に対して、領収書画像の操作用の1以上のボタンを付加する。このボタンは、ここでは、領収書画像の拡大のためのボタン、領収書画像の縮小のためのボタン、領収書画像の回転のためのボタン、および領収書画像のファイル名と登録の日付を出力するためのボタンである。
次に、処理部13は、mの領収書画像を用いて、伝票データ入力画面の画面情報を構成する。ここで、処理部13は、領収書画像に対する伝票データを入力するための電卓領域とカレンダー領域とを有する画面の画面情報を構成する、とする。
次に、出力部14は、処理部13が構成した画面情報を、税理士Xの第二端末3に送信する。
次に、第二端末3の第二受信部34は、会計情報処理装置1から1以上の領収書画像等を含む画面情報を受信する。
次に、第二出力部35は、受信された1以上の領収書画像等を含む画面情報を出力する。かかる出力例は、図15である。図15において、1501は領収書画像が出力さえる領域、1502は伝票データを構成する金額を入力するための電卓領域、1503は伝票データを構成する日付を入力するためのカレンダー領域、1504は入力した伝票データを用いて構成される伝票オブジェクトが出力される領域である。
また、図15の領収書画像1505は伝票データと対応付いていない領収書画像であり、領収書画像1506は伝票データと対応付いている領収書画像である。領収書画像1505の枠は太線であり、領収書画像1506の背景は、例えば、グレー(灰色)である。
また、伝票データと対応付いていない領収書画像1505に対応付けて、領収書画像の拡大ボタン1507、領収書画像の縮小ボタン1508、領収書画像の回転ボタン1509、領収書画像の情報を取得するボタン1510が配置されている。さらに、伝票データと対応付いている領収書画像1506に対応付けて、領収書画像1506に対応する伝票データの全部または一部を出力するボタン1511が配置されている。
なお、図15は伝票データを入力するために、領収書画像を出力した画面であった。しかし、領収書画像の出力指示の受け付けにより、第二出力部35は、図16に示すような画面を出力しても良い。図16に示す画面は、領収書画像を閲覧するための画面である。図16に示す画面において、1601、1602、1605、1606の領収書画像は、伝票データと対応付いている領収書画像であり、その背景がグレーになっている。また、1603、1604の領収書画像は、伝票データと対応付いていない領収書画像であり、その背景は何ら処理されていない(写真画像のままである)。また、1603、1604の領収書画像の背景は白色である。
次に、税理士Aは、図15の画面において、領収書画像1505に対応する伝票データを入力した、とする。なお、税理士Aは、電卓領域1502の電卓機能を用いて、領収書画像1505の金額「1,487,441」を入力し、カレンダー領域1503のカレンダー機能を用いて、領収書画像1505の日付「2014年3月31日」を入力した、とする。
すると、第二受付部31は、入力された伝票データを受け付ける。そして、第二処理部32は、受け付けられた伝票データを、図示しないバッファに一時蓄積する。
次に、税理士Aは、伝票データの送信指示を第二端末3に入力する。すると、第二受付部31は、伝票データの送信指示を受け付ける。
そして、第二処理部32は、伝票オブジェクトを生成する。伝票オブジェクトは、図15の1512である。伝票オブジェクトは、伝票データに対応する情報の集合である。
次に、第二処理部32は、図示しないバッファ内の伝票データ、領収書画像識別子、およびユーザ識別子「proX」を用いて、送信する情報を構成する。そして、第二送信部33は、構成された情報を会計情報処理装置1に送信する。
次に、会計情報処理装置1の受付部12は、税理士Aが送信した伝票データ等を受信する。
次に、蓄積部131は、受信された伝票データを、受信された領収書画像識別子で識別される領収書画像に対応付けて、図10の会計伝票管理表に蓄積する。
次に、出力部14は、処理結果を税理士Aの第二端末3に送信する。なお、処理結果とは、ここでは、伝票データが蓄積された旨、領収書画像の識別子で識別される領収書画像が伝票データに対応付けられた旨である。
次に、第二端末3の第二受信部34は、会計情報処理装置1から処理結果を受信する。次に、第二出力部35は、受信された処理結果を出力する。ここで、第二出力部35は、領収書画像識別子で識別される領収書画像が伝票データに対応付けられた旨の情報を用いて、領収書画像1505を伝票データと対応付いている領収書画像を示す出力態様となるように出力を変更する。つまり、伝票データに対応付けられたことが分かるように、領収書画像に対応する伝票データを登録した後、直ちに当該領収書画像の出力が変更される。
次に、ユーザ識別子「usrX」で識別されるユーザは、第一端末2にログインの指示を入力した、とする。すると、第一受付部21は、ログインの指示を受け付ける。なお、ログインの指示は、ユーザ識別子「usrX」を有する。
次に、第一処理部22は、ログインの指示とユーザ識別子「usrX」とを用いて、送信するログインの指示を構成する。次に、第一送信部23は、構成されたログインの指示を会計情報処理装置1に送信する。
次に、受付部12は、第二端末3から、当該ログインの指示を受信する。そして、判断部132は、ログインの指示が有するユーザ識別子を用いて、ログインの指示を送信したユーザが税理士であるか、一般ユーザであるかを判断する。ここで、判断部132は、ログインの指示が有するユーザ識別子「usrX」の先頭からの文字列に「usr」を含むので、判断部132は「一般ユーザ」であると判断する。
次に、処理部13は、一般ユーザ用画面情報を格納部11から取得する。次に、出力部14は、一般ユーザ用画面情報を、ログインの指示を送信してきた第一端末2に送信する。
次に、ログインの指示の送信に対応して、第二受信部34は、一般ユーザ用画面情報を受信する。次に、第二出力部35は、受信された一般ユーザ用画面情報を用いて、図17に示す画面を出力する。なお、図17の画面において、作業状況情報は含まれない。また、図17のメニュー項目(ボタンと言っても良い)の表現が、一般ユーザ用に簡易になっている。
以上、本実施の形態によれば、税理士のデータ入力を適切に支援する会計情報処理装置を提供できる。また、本実施の形態における技術により、税理士と一般ユーザとが異なる立場であること考慮した会計情報処理が可能となる。つまり、会計情報処理装置1における技術は、税理士指向の会計情報処理を行える技術であり、今までにない会計情報処理に関する技術である、と言える。
また、本実施の形態によれば、領収書画像を見ながら伝票データを入力することができる。また、本実施の形態によれば、領収書画像を見ながら伝票データを入力する場合に、伝票データを入力済みの領収書画像と伝票データを入力しなければならない領収書画像との区別が容易にできる。
また、本実施の形態によれば、また、伝票データと対応付いている領収書画像に対する操作を容易にできる。さらに詳細には、領収書画像を個別に操作できる。
また、本実施の形態によれば、伝票データと領収書画像との複雑な対応関係を容易に把握できる。
また、本実施の形態において、サーバ・クライアントシステムにより情報が処理された。しかし、会計情報処理装置1は、図18に示すようにスタンドアロンでも良い。かかる場合、受付部12は、ユーザからの指示や情報等を受け付ける。また、出力部14は、通常、画面や処理結果をディスプレイに表示する。
また、本実施の形態の具体例において、税理士が伝票データを入力した。しかし、伝票データ等を入力する者は問わないことは言うまでもない。なお、一般ユーザが伝票データを入力し、税理士が当該伝票データをチェックしても良い。
さらに、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現しても良い。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布しても良い。また、このソフトウェアをCD−ROMなどの記録媒体に記録して流布しても良い。なお、このことは、本明細書における他の実施の形態においても該当する。なお、本実施の形態における情報処理装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータがアクセス可能な記録媒体は、ユーザを識別するユーザ識別子を有する2以上のユーザ情報を格納し得るユーザ情報格納部と、税理士のユーザを識別するユーザ識別子と、当該税理士の顧問先を識別する1以上のユーザ識別子とを有する1以上の顧問情報を格納し得る顧問情報格納部と、顧問先のユーザ識別子と会計に関する1以上の会計情報とを格納し得る会計情報格納部とを具備し、コンピュータを、顧問先のユーザ識別子と1以上の会計情報とを有する登録情報、および税理士であるユーザ識別子を受け付ける受付部と、前記受付部が受け付けた登録情報が有する顧問先のユーザ識別子に対応付けて、前記受付部が受け付けた登録情報が有する1以上の会計情報を、前記会計情報格納部に蓄積する蓄積部と、前記受付部が受け付けたユーザ識別子が税理士のユーザ識別子であるか否かを判断する判断部と、前記判断部が税理士のユーザ識別子であると判断した場合、当該税理士の作業状況に関する情報である作業状況情報を有する画面を出力し、前記判断部が税理士のユーザ識別子でないと判断した場合、前記作業状況情報を有する画面を出力しない出力部として機能させるためのプログラムである。
また、上記プログラムにおいて、前記会計情報は、領収書の画像である領収書画像と伝票データとを含み得、前記受付部は、顧問先のユーザ識別子と1以上の領収書画像とを有する登録情報を、顧問先のユーザの第一端末から受信し、かつ、税理士のユーザ識別子と領収書画像を識別する領収書画像識別子と伝票データとを有する登録情報を、税理士のユーザの第二端末から受信し、前記蓄積部は、前記受付部が顧問先のユーザ識別子と1以上の領収書画像とを有する登録情報を受信した場合、当該顧問先のユーザ識別子に対応付けて、当該1以上の領収書画像を前記会計情報格納部に蓄積し、前記受付部が領収書画像識別子と伝票データとを有する登録情報を受信した場合、当該領収書画像識別子で識別される領収書画像に対応付けて、当該伝票データを前記会計情報格納部に蓄積するものとして、コンピュータを機能させることは好適である。
また、上記プログラムにおいて、前記作業情報は、1以上の伝票データの入力状況を示す情報、または決算書の入力状況を示す情報であるとして、コンピュータを機能させることは好適である。
また、図19は、本明細書で述べたプログラムを実行して、上述した実施の形態の会計情報処理装置等を実現するコンピュータの外観を示す。上述の実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムで実現され得る。図19は、このコンピュータシステム300の概観図であり、図20は、コンピュータシステム340の内部構成を示す図である。
図19において、コンピュータシステム300は、CD−ROMドライブ3012を含むコンピュータ301と、キーボード302と、マウス303と、モニタ340とを含む。
図20において、コンピュータ301は、CD−ROMドライブ3012に加えて、MPU3013と、CD−ROMドライブ3012に接続されたバス3014と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM3015とに接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶するとともに一時記憶空間を提供するためのRAM3016と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するためのハードディスク3017とを含む。ここでは、図示しないが、コンピュータ301は、さらに、LANへの接続を提供するネットワークカードを含んでも良い。
コンピュータシステム300に、上述した実施の形態の会計情報処理装置1等の機能を実行させるプログラムは、CD−ROM3101に記憶されて、CD−ROMドライブ30120に挿入され、さらにハードディスク3017に転送されても良い。これに代えて、プログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ301に送信され、ハードディスク3017に記憶されても良い。プログラムは実行の際にRAM3016にロードされる。プログラムは、CD−ROM3101またはネットワークから直接、ロードされても良い。
プログラムは、コンピュータ301に、上述した実施の形態の会計情報処理装置1等の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティープログラム等は、必ずしも含まなくても良い。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいれば良い。コンピュータシステム300がどのように動作するかは周知であり、詳細な説明は省略する。
なお、上記プログラムにおいて、情報を送信するステップや、情報を受信するステップなどでは、ハードウェアによって行われる処理、例えば、送信するステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理(ハードウェアでしか行われない処理)は含まれない。
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
また、上記各実施の形態において、各処理(各機能)は、単一の装置(システム)によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。