JP6953703B2 - システム、情報処理方法、情報処理装置、プログラム - Google Patents

システム、情報処理方法、情報処理装置、プログラム Download PDF

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Description

本発明は、システム、情報処理方法、情報処理装置及びプログラムに関する。
日常的な業務や手続などの流れをワークフローといい、ワークフローを情報処理装置で自動化したシステムをワークフローシステムという。ワークフローシステムでどのような処理を行うかが定義された情報をワークフロー情報という。ワークフローシステムはこのワークフロー情報を参照してワークフローを実行する(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1には、ワークフロー情報により定義された複数の処理を複数の情報処理装置が連携して実行するワークフローシステムについて記載されている。
ワークフローシステムが処理を実行するにはワークフローシステムの管理者がワークフロー情報を定義したり編集したりすることが必要になる。管理者は、管理者端末などからワークフローシステムに接続して、ワークフロー情報を定義したり編集したりする。
ところで、通信環境の向上や通信コストの低下などに伴い、インターネットにデータを保存するサービスやインターネットを介して提供されるサービスが急激に増加した。これらのインターネット上のサービスやシステムをクラウドサービス又は単にクラウドという。また、このクラウドと対比するため、社内などの拠点内に設置された機器やシステム、又は、この機器やシステムでサービスが実行されることをオンプレミスという。
ワークフローシステムもオンプレミスなものだけでなく、拠点外のリソースで実現されるクラウドで利用されるものが実用化されるようになった。オンプレミスのワークフローシステムは、拠点内からでないとワークフロー情報を登録することが困難であるが、クラウドのワークフローシステムでは、管理者は任意の場所からワークフロー情報を登録できるという利点がある。
しかしながら、従来のワークフローシステムでは、クラウドのような拠点外のシステムと拠点内のシステムを連携させることが困難であった。例えば、管理者がクラウド側からワークフロー情報を定義する場合、クラウドだけでなくオンプレミスのサービスも任意に選択できなければならないが、クラウド側でワークフロー情報の登録を受け付ける装置には、従来、オンプレミスのサービスを管理者が選択できるように提供する仕組みは用意されていなかった。
オンプレミスのサービスが必要になるのは、例えば、拠点内に設置したNAS(Network Attached Storage)などの共有フォルダにクラウドからファイアウォール等を超えてデータを送信する処理を実行するのは、オンプレミスのシステムであるためである。また、例えば、クラウド側で加工するため拠点内に設置したNASからデータを取得するには、ファイアウォール等の制限によりオンプレミスのシステムが処理を行う必要があるためである。
管理者がオンプレミス側のサーバにワークフロー情報を登録すればこのような制限は緩和されるが、管理者はオンプレミスに接続できる環境でないとワークフロー情報を登録できず、クラウドのワークフローの利点が活かされない。また、オンプレミス側のサーバに管理者がワークフロー情報を登録すると、このサーバが複数ある場合に、管理者はサーバのそれぞれにワークフロー情報を登録しなければならない。
本発明は、上記課題に鑑み、ネットワークを介して通信可能な拠点内と拠点外の情報処理装置を連携させることが可能なシステムを提供することを目的とする。
本発明は、拠点内に配置された第一の情報処理装置と、拠点外の第二の情報処理装置とがネットワークを介して通信するシステムであって、複数の処理を含むワークフローであって、実行対象として選択されたワークフローと、前記実行対象として選択されたワークフローに含まれる処理のそれぞれに設定された、当該処理を実行する装置である実行主体とを受け付ける第一の受付手段を有し、前記第二の情報処理装置は、前記実行対象として選択されたワークフローに含まれる複数の処理のうち、拠点外の装置が前記実行主体として前記第一の受付手段により受け付けられた処理を、前記実行対象として選択されたワークフローが定義された処理定義情報に基づいて実行する第二の処理手段、を有し、前記第一の情報処理装置は、前記実行対象として選択されたワークフローに含まれる複数の処理のうち、拠点内の装置が前記実行主体として前記第一の受付手段により受け付けられた処理を、前記実行対象として選択されたワークフローが定義された処理定義情報に基づいて実行する第一の処理手段、を有し、前記処理定義情報は、前記ワークフローに含まれる複数の処理のそれぞれの前記実行主体を定義し、前記第一の情報処理装置は、前記実行対象として選択されたワークフローに含まれる処理を前記第一の処理手段に実行させるか前記第二の処理手段に実行させるかを、前記第一の受付手段が受け付けた前記実行主体と、前記処理定義情報に定義された前記実行主体とに基づいて制御する処理制御手段、を有する。
ネットワークを介して通信可能な拠点内と拠点外の情報処理装置を連携させることが可能なシステムを提供することができる。
本実施形態のワークフローシステムの概略的な動作を説明する図の一例である。 ワークフローシステムのシステム構成図の一例である。 ワークフロー情報で定義される処理と実行主体を模式的に説明する図の一例である。 オンプレミスサーバ、クラウドサーバ、クラウドワークフロー管理サーバ、及び管理者端末のハードウェア構成図の一例である。 複合機の概略的なハードウェア構成を示したブロック図の一例である。 オンプレミスサーバとクラウドサーバの機能をブロック状に示す機能ブロック図の一例である。 クラウドワークフロー管理サーバ及び管理者端末の機能をブロック状に示す機能ブロック図の一例である。 複合機の機能をブロック状に示す機能ブロック図の一例である。 管理者がワークフロー情報を設定する手順を示すシーケンス図の一例である。 ワークフロー設定画面の一例を示す図である。 設定画面の一例を示す図である。 管理者が設定したワークフロー情報をオンプレミスサーバが自動的に更新する手順を示すシーケンス図の一例である。 オンプレミスサーバがワークフロー情報の更新の有無を判断する手順を説明するフローチャート図の一例である。 ワークフローシステムがワークフローを実行する手順を示すシーケンス図の一例である。 ワークフローの実行時にたとえば複合機の操作パネルに表示される画面例の一例を示す図である。
以下、本発明を実施するワークフローシステム100とワークフローシステム100が行う情報処理方法について、図面を参照しながら実施例を挙げて説明する。
図1は、本実施形態のワークフローシステム100の概略的な動作を説明する図の一例である。インターネットNにクラウドワークフローサーバ(以下、クラウドサーバ70という)とクラウドワークフロー管理サーバ71が設置され、拠点Bで示すオンプレミスにオンプレミスワークフローサーバ(以下、オンプレミスサーバ30という)が設置される。クラウドサーバ70は処理1〜3を実行でき、オンプレミスサーバ30は処理1〜4を実行できる。処理1〜4は、ワークフローシステム100が実行する処理の単位であり、処理1〜3はクラウドとオンプレミスで共通である。処理4は、例えば、社内に設置したNAS(Network Attached Storage)などの共有フォルダにデータを保存する処理であり、オンプレミス側で実行することが好適な処理である。また、拠点Bはファイアウォール50よりも内側(拠点内)に構築されたシステムがある場所(社内など)である。拠点Aは拠点Bに対し外部(拠点Bに対し拠点外)であればよく、任意の場所(任意の施設内、路上、移動体内など)である。
(1)拠点Aの管理者8は管理者端末32Bを操作してクラウドワークフロー管理サーバ71と通信し、処理1〜4を用いたワークフローを定義する。ワークフローシステム100がどのように動作するか、すなわち処理1〜4をどのように組み合わせるかを管理者8が設定する。この情報をワークフロー情報9という。管理者端末32Bはワークフロー情報9をクラウドワークフロー管理サーバ71に送信する。
(2)クラウドワークフロー管理サーバ71はワークフロー情報9をクラウドサーバ70に送信する。クラウドサーバ70はワークフロー情報9を記憶する。
(3)オンプレミスサーバ30はクラウドサーバ70からワークフロー情報9を取得する。これにより、オンプレミスサーバ30はクラウドサーバ70に登録されたワークフロー情報9に基づいてワークフローを実行できる。すなわち、オンプレミスに設置されたオンプレミスサーバ30がクラウド側からワークフロー情報9をダウンロードして実行するので、管理者8はインターネットNに接続できる環境であればワークフロー情報9を登録したり編集したりすることができる。また、オンプレミスサーバ30の数だけワークフロー情報9を設定する必要がなくなる。
(4)オンプレミスサーバ30がワークフローの実行を開始するので、クラウドサーバ70が実行する処理がある場合、ファイアウォール50を超えてクラウドサーバ70に処理を依頼できる。クラウドとオンプレミスの両方に同じ構成のサーバ(クラウドサーバ70とオンプレミスサーバ30)が設置されているので、クラウドサーバ70はワークフロー情報9に基づいてオンプレミスサーバ30と同様にワークフローを実行できる。
以上のように、オンプレミスサーバ30とクラウドサーバ70は1つのワークフロー情報9を連携して実行できる。
<用語について>
特許請求の範囲の処理定義情報とは、1つ以上の情報処理装置が実行する少なくとも2つ以上の処理が定義された情報である。より詳細には、一連の複数の処理の内容、該処理の順番、及び、複数の処理のそれぞれの実行主体となる情報処理装置を定義する情報である。本実施形態ではワークフロー情報という用語で説明する。
処理とは与えられたデータに計算を施したり機器の制御に用いたりして有用な情報を得ることをいう。
システムとは、複数の装置等が関係しあい全体としてまとまった機能を発揮する装置等の仕組みである。本実施形態ではワークフローシステム100という用語で説明する。
拠点とは、活動のよりどころとなる所である。オンプレミスの装置や機器の設置場所が拠点であり、オンプレミスの装置や機器は拠点内の装置や機器となる。オンプレミスにはない装置や機器は拠点外の装置や機器となる。あるいは、ファイアウォールの内側を拠点内と称してよい。拠点の一例としては社内、施設内、部署内、部屋内などが挙げられる。拠点外は例えばクラウド環境であるが、拠点内ではない施設内を拠点外としてもよい。
<システム構成例>
図2は、ワークフローシステム100のシステム構成図の一例である。ワークフローシステム100は、一例として、複合機20と、クライアント端末21と、携帯端末22と、オンプレミスサーバ(オンプレミスワークフローサーバ)30と、管理者端末32Aと、ファイアウォール50と、アクセス制御装置60と、クラウドサーバ(クラウドワークフローサーバ)70と、管理者端末32Bと、クラウドワークフロー管理サーバ71を備える。管理者端末32A,32Bはどちらか一方があればよい。
このうち、インターネットNより下方の装置は、ワークフローシステム100の使用者(企業等)自身が管理する設備として導入されている(図1の拠点Bに相当)。使用者(企業等)自身が管理する設備をオンプレミスという。オンプレミスと対比される用語としてクラウド(又はクラウドコンピューティング)がある。クラウドコンピューティングとはインターネットN上のリソースを使用した情報処理をいう。クラウドコンピューティングの具体的な態様としてSaaS(Software as a Service)、PaaS(Platform as a Service)、IaaS(Infrastructure as a Service)があるが本実施形態ではどの態様が採用されてもよい。
ファイアウォール50、複合機20、クライアント端末21、携帯端末22、オンプレミスサーバ30及び管理者端末32Aは、ネットワーク40を介して接続される。ネットワーク40は、例えば、LAN(Local Area Network)、広域イーサネット又はLANがルータを介して接続されたWAN(Wide Area Network)である。ネットワーク40はインターネットNに対しファイアウォール50の内側にあるネットワークである。ネットワーク40は、有線で構築されていてもよいし、一部又は全部が無線により構築されていてもよい。
アクセス制御装置60、クラウドサーバ70、クラウドワークフロー管理サーバ71、及び管理者端末32Bは、ネットワーク80を介して接続される。ネットワーク80は、使用者(企業等)自身が管理する設備から見てインターネットNよりも外側にあり、クラウド環境と呼ばれ、例えばデータセンター内のネットワークに相当する。ネットワーク80がインターネットNの一部でもよい。インターネットとは、コンピュータを世界的な規模で接続すると共に世界中のネットワークが相互接続されたネットワークである。
複合機20は、スキャナ機能、プリンタ機能及びファクシミリ機能の少なくとも2つを有し、複合的な機能を提供する機器である。ただし、複合機20は単一の機能を有する機器でもよい。複合機20は、MFP(Multi-Functional Peripherals)、画像形成装置、多機能プリンタ、コピー機又はオフィス機器などと呼ばれる場合がある。複合機20は、更に通信機能、表示機能及び入力機能等を有している。複合機20はワークフローが実行される際に処理の一部を担う場合がある。複合機20は予め記憶しているプログラムに従ってデータ処理を実行する情報処理装置として機能する。複合機20は、一例として、原稿をスキャンして画像データに変換し、変換した画像データに対してプログラムに従ったデータ処理を実行する。
複合機20は、画像の入力(画像データの生成)や出力を行う機器として配置されているが、複合機20はなくてもよく、また、他の機器がネットワーク40に接続されていてもよい。例えば、テレビ会議端末、電子黒板、プロジェクタ、及びデジタルサイネージなどが複合機20に代えて又は複合機20と共に配置されていてもよい。
クライアント端末21は情報処理装置であり、具体的にはデスクトップ型コンピュータ、ノート型コンピュータ、ワークステーション等である。クライアント端末21は、更に通信機能、表示機能及び入力機能等を有する。クライアント端末21は、予め記憶しているプログラムに従ってデータ処理を実行する情報処理装置として機能する。
携帯端末22は、スマートフォン、タブレット端末、携帯電話機、デジタルカメラ、ウェアラブルPCなど、ユーザにより携帯され得る情報処理装置である。実際に携帯されなくてもよい。携帯端末22は、更に通信機能、表示機能及び入力機能等を有する。携帯端末22は、予め記憶しているプログラムに従ってデータ処理を実行する情報処理装置として機能する。
複合機20、クライアント端末21及び携帯端末22は、オンプレミスサーバ30に対してワークフローの実行を要求することができる。一般にはユーザがこれらを操作してワークフローを選択し実行を開始する。しかし、ユーザの操作がなくてもアプリなどが自動的に実行を要求してもよい。
オンプレミスサーバ30に対してワークフローの実行を要求することができる装置は複合機20、クライアント端末21及び携帯端末22に限られず、これら以外の情報処理装置でもよい。
オンプレミスサーバ30は、一台以上のコンピュータにより実現されており、二台以上のオンプレミスサーバ30が存在してもよい。オンプレミスサーバ30は通信機能を有し、予め記憶しているプログラムに従ってデータ処理を実行する情報処理装置(第一の情報処理装置)として機能する。オンプレミスサーバ30はワークフロー情報9を記憶する。
ワークフロー情報9は、一連の複数の処理の内容、該処理の順番、及び、複数の処理のそれぞれの実行主体となる情報処理装置を定義する情報である。更に、ワークフロー情報9では、複合機20、クライアント端末21及び携帯端末22のうち選択された1つ以上の情報処理装置が実行主体として定義されうる。つまり、複合機20、クライアント端末21及び携帯端末22は、ワークフローの実行を要求することもできるし、ワークフローを実行する主体となることができる。
オンプレミスサーバ30は、これら情報処理装置(複合機20、クライアント端末21又は携帯端末22)に対してワークフロー情報9のリストを提供する。そして、ワークフロー情報9を指定してワークフローの実行を要求してきた情報処理装置とオンプレミスサーバ30が連携して、ワークフロー情報9に定義された複数の処理を実行する。より具体的には、オンプレミスサーバ30及びワークフローの実行を要求してきた情報処理装置は、ワークフロー情報9に定義された複数の処理のそれぞれを、定義された順番で、実行主体として定義された情報処理装置に実行させる。オンプレミスサーバ30及びワークフローの実行を要求してきた情報処理装置は、実行主体が変更する場合には、ネットワーク40を介して処理対象となる対象データを受け渡しする。
更に、実行主体が定義されていない場合、オンプレミスサーバ30及びワークフローの実行を要求してきた情報処理装置は、ワークフロー情報9に予め定められた判断条件に従って選択された1つの情報処理装置に実行させる。この場合、オンプレミスサーバ30及びワークフローの実行を要求してきた情報処理装置は処理に実行主体となることができる装置が対応付けられたテーブルを有しており、適切な情報処理装置を判断する。複数の情報処理装置が同じ処理を実行できる場合は予め定められた判断条件に従って情報処理装置を選択する。予め定められた判断条件とは、例えば同一ネットワーク内の情報処理装置を選択する方式、各情報処理装置のうち空いている情報処理装置を選択する方式、消費電力の少ない情報処理装置を選択する方式などである。
ファイアウォール50は、インターネットNからネットワーク40に、及び、ネットワーク40からインターネットNに送信されるパケットを監視し、決められたルールを基にパケットを通過させたり破棄したりする。具体的には、ネットワーク80からのパケットを破棄し、ネットワーク40からのパケットを通過させる。また、ネットワーク40からネットワーク80のパケットに対する応答のパケットを通過させる。ファイアウォール50はこの他一般的な機能を有する。
管理者端末32Aは、管理者8により操作される情報処理装置である(第三の情報処理装置)。管理者8とはワークフローシステム100の全体的な管理を行う者であり、主にワークフロー情報9の定義や編集を行う。これに対しユーザはワークフローを実行する者である。管理者8がユーザとなる場合もあり厳密に区別しなくてもよい。
また、管理者端末32Aと管理者端末32Bはネットワーク40と80のどちらに接続されているかの違いで区別されており、実際には同じ端末であってもよい。
クラウドワークフロー管理サーバ71は、一台以上の情報処理装置である。クラウドワークフロー管理サーバ71はワークフロー情報9の定義のための画面データを提供するWebサーバである。管理者端末32Aは管理者8の操作に従いワークフロー情報9を定義しワークフロー情報9(又はワークフロー情報9の定義に必要な情報)をクラウドワークフロー管理サーバ71に送信する。
クラウドサーバ70は、一台以上のコンピュータにより実現されており、二台以上のクラウドサーバ70が存在してもよい。クラウドサーバ70は通信機能を有し、予め記憶しているプログラムに従ってデータ処理を実行する情報処理装置として機能する(第二の情報処理装置)。クラウドサーバ70はクラウドワークフロー管理サーバ71からワークフロー情報9を取得して記憶している。クラウドワークフロー管理サーバ71は、クラウドサーバ70と一体的に構成されていてもよい。
クラウドサーバ70は、オンプレミスサーバ30と同様の機能を有する。すなわち、クラウド側でクラウド上の種々のサービスと連携してワークフローを実行する。ワークフローで定義された処理がオンプレミスで実行される場合、クラウドサーバ70はオンプレミスサーバ30に処理対象となる対象データを送信する。なお、複合機20、クライアント端末21又は携帯端末22がネットワーク80に接続されていてもよい。
アクセス制御装置60はネットワーク40内の情報処理装置(複合機20、クライアント端末21、及び携帯端末22)及びオンプレミスサーバ30が、ネットワーク80にアクセスするための認証を行う。つまり、クラウドサーバ70にアクセスし、オンプレミスサーバ30とクラウドサーバ70が連携してワークフローを実行するための認証を行う。 認証には、ユーザIDとパスワード、又は、これらに加えて組織毎に割り当てられた組織コードと呼ばれるコードが用いられる。ネットワーク40内のオンプレミスサーバ30及び各情報処理装置は、アクセス制御装置60による認証が成功すると、ネットワーク80のクラウドサーバ70にアクセスすることができる。
<ワークフロー情報で定義される処理と実行主体>
図3は、ワークフロー情報9で定義される処理と実行主体を模式的に説明する図の一例である。ワークフロー情報9に含まれる処理の一例として、データを取り込む処理(例えば、スキャン処理、撮像処理、メール受信処理、及び、ファクシミリ受信処理等)が定義される。
また、ワークフロー情報9に含まれる処理の一例として、各種のデータ処理(データ圧縮処理、文字認識処理(OCR処理)、フィルタリング処理、データ合成処理、特定のデータ形式への符号化処理、特定のファイル形式への変換処理(例えばPDF化処理)等)が定義される。
また、ワークフロー情報9に含まれる処理の一例として、データを外部に出力する処理(印刷処理、表示処理、音声出力処理、データのサーバへの配信(アップロード)処理、及び、メール配信処理等)が定義される。
ワークフロー情報9には、一連の処理の実行順番が定義される。それぞれの処理を実行する情報処理装置は、前段の処理の結果である対象データを受け取り、受け取った対象データに対して処理を実行する。対象データは、画像データ、動画像データ、テキストデータ、音声データ及びコンピュータプログラム等、どのようなデータであってもよい。
図3では、処理1〜4が図示されているが、処理1、2はオンプレミスサーバ30又は複合機20で実行され、処理3,4はクラウドサーバ70で実行される。オンプレミスサーバ30又は複合機20は処理1が実行されると処理2を実行するオンプレミスサーバ30又は複合機20(自機の場合は送信しない)に前段の処理の結果である対象データを送信する。オンプレミスサーバ30又は複合機20は処理2の実行が完了すると、対象データをクラウドサーバ70に送信する。クラウドサーバ70は処理3の実行が完了すると処理4を実行する。
ワークフロー情報9には、それぞれの処理を実行する実行主体となる情報処理装置が事前に定義される場合とされない場合がある。例えば、事前に定義される場合を説明する。クラウドサーバ70、オンプレミスサーバ30及び複合機20が連携して複数の処理を実行する場合、ワークフロー情報9には、それぞれの処理をクラウドサーバ70、オンプレミスサーバ30又は複合機20のいずれが実行するかが定義される。
ワークフロー情報9に従った複数の処理を実行するそれぞれの情報処理装置は、処理の実行主体が前段の処理から変更される場合、前段の処理の結果である対象データを、前段の処理の実行主体となる第1の情報処理装置が次の処理の実行主体となる第2の情報処理装置へと送信する。例えば、処理の実行主体がオンプレミスサーバ30からクラウドサーバ70へ変更される場合、オンプレミスサーバ30はネットワーク40とインターネットNを介して対象データ(前段の処理の結果)をクラウドサーバ70に引き渡す。処理の実行主体がクラウドサーバ70からオンプレミスサーバ30へ変更される場合はこの逆の流れになる。
これにより、オンプレミスサーバ30及びクラウドサーバ70は、ワークフロー情報9に定義された複数の処理を連携して実行することができる。
なお、ワークフロー情報9は、コンピュータにより解釈が可能なデータ形式で記述される。ワークフロー情報9は、一例として、XML(Extensible Markup Language)により記述される。
実行主体が事前に定義されない場合を説明する。事前に定義されない場合、オンプレミスサーバ30は、処理と該処理を実行可能な情報処理装置(複合機20、クライアント端末21、及び携帯端末22)が対応付けて登録されているテーブルを参照して、前段の処理の結果である対象データを送信する情報処理装置を決定する。情報処理装置がクラウド上にある場合は、クラウドサーバ70に送信する。クラウドサーバ70も同様に処理と該処理を実行可能な情報処理装置が対応付けて登録されているテーブルを参照して、対象データを送信する情報処理装置を決定する。
オンプレミスサーバ30からクラウドサーバ70へ対象データが送信された旨がファイアウォール50に登録されている場合、クラウドサーバ70からオンプレミスサーバ30への対象データの送信は、オンプレミスサーバ30からクラウドサーバ70への送信に対する応答であるとしてファイアウォール50により許可される。
あるいは、クラウドサーバ70が対象データをクラウドサーバ70又はクラウドワークフロー管理サーバ71に記憶させておけば、オンプレミスサーバ30がそれを取りに行くことで後段の処理を実行できる。
<ハードウェア構成>
図4は、オンプレミスサーバ30、クラウドサーバ70、クラウドワークフロー管理サーバ71、管理者端末32のハードウェア構成図の一例である。以下では、代表してオンプレミスサーバ30の構成を説明する。オンプレミスサーバ30は、CPU301と、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)303と、HDD304と、ディスプレイ320が接続されたグラフィックボード305と、入力装置306と、メディアドライブ307と、ネットワーク通信部308とを有する。CPU301、ROM302、RAM303、HDD304、グラフィックボード305、入力装置306、メディアドライブ307、及び、ネットワーク通信部308は、バス310により接続されている。
CPU301は、HDD304に記憶されたプログラムをRAM303に展開して実行し、各部品を制御して入出力を行ったり、データの加工を行ったりする。ROM302には、BIOS(Basic Input/Output System)及びブートストラップローダをHDD304からRAM303に読み出すスタートプログラムが記憶されている。ブートストラップローダは、OSをHDD304からRAM303に読み出す。
HDD304は、不揮発性のメモリであればよくSSD(Solid State Drive)などでもよい。HDD304は、OS及びデバイスドライバを記憶している。更に、HDD304には、ワークフロー処理プログラムが記憶されている。また、HDD304には、各種のプラグインプログラムが記憶されている。これらのプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルで、コンピュータで読み取り可能な記録メディアに記録して配布される。また、プログラムはサーバからダウンロードすることにより配布されてもよい。
ディスプレイ320には、プログラムが指示し、グラフィックボード305が作成したGUI画面が表示される。入力装置306は、例えば、キーボード又はマウス等であり、ユーザの操作を受け付ける。メディアドライブ307は、コンパクトディスク、DVD(Digital Versatile Disk)及びブルーレイディスクなどの光学メディアに対してデータを読み書きする。また、メディアドライブ307は、フラッシュメモリなどのメモリカードに対してデータを読み書きしてもよい。ネットワーク通信部308は、例えばLANに接続するためのイーサネット(登録商標)カードである。
なお、クライアント端末21及び携帯端末22のハードウェア構成図は図4と同様であるが、異なっているとしても本実施形態の説明に支障がないものとする。
<<複合機のハードウェア構成>>
図5は、複合機20の概略的なハードウェア構成を示したブロック図の一例である。複合機20は、コントローラ410とエンジン部(Engine)415とをPCI(Peripheral Component Interface)バス416で接続した構成となる。
コントローラ410は、複合機20全体の制御と描画、通信、操作パネル411からの入力を制御するコントローラである。エンジン部415は、PCIバス416に接続可能なプリンタエンジンなどであり、たとえば白黒プロッタ、1ドラムカラープロッタ、4ドラムカラープロッタ、スキャナ又はファックスユニットなどである。
なお、このエンジン部415には、プロッタなどのいわゆるエンジン部分に加えて、誤差拡散やガンマ変換などの画像処理部分が含まれる。
コントローラ410は、CPU401と、ノースブリッジ(NB)403と、システムメモリ(MEM−P)402と、サウスブリッジ(SB)404と、ローカルメモリ(MEM−C)407と、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)406と、ハードディスクドライブ(HDD)408とを有し、ノースブリッジ(NB)403とASIC406との間をAGP(Accelerated Graphics Port)バス405で接続した構成となる。
また、MEM−P402は、ROM(Read Only Memory)402aと、RAM(Random Access Memory)402bと、を更に有する。
CPU401は、複合機20の全体制御を行うものであり、NB403、MEM−P402及びSB404からなるチップセットを有し、このチップセットを介して他のチップと接続される。
NB403は、CPU401とMEM−P402、SB404、AGPバス405とを接続するためのブリッジであり、MEM−P402に対する読み書きなどを制御するメモリコントローラと、PCIマスタ及びAGPターゲットとを有する。
MEM−P402は、プログラムやデータの格納用メモリ、プログラムやデータの展開用メモリ、プリンタの描画用メモリなどとして用いるシステムメモリであり、ROM402aとRAM402bとからなる。
ROM402aは、プログラムやデータの格納用メモリとして用いる読み出し専用のメモリであり、RAM402bは、プログラムやデータの展開用メモリ、プリンタの描画用メモリなどとして用いる書き込み及び読み出し可能なメモリである。
SB404は、NB403とPCIデバイス、周辺デバイスとを接続するためのブリッジである。このSB404は、PCIバスを介してNB403と接続されており、このPCIバスには、ネットワークI/F409なども接続される。ASIC406は、画像処理用のハードウェア要素を有する画像処理用途向けのIC(Integrated Circuit)であり、AGPバス405、PCIバス416、HDD408及びMEM−C407をそれぞれ接続するブリッジの役割を有する。
このASIC406は、PCIターゲット及びAGPマスタと、ASIC406の中核をなすアービタ(ARB)と、MEM−C407を制御するメモリコントローラと、ハードウェアロジックなどにより画像データの回転などを行う複数のDMAC(Direct Memory Access Controller)と、エンジン部415との間でPCIバスを介したデータ転送を行うPCIユニットとを有する。
ネットワークI/F409はネットワークを介してクラウドサーバ70等と通信するための通信装置であり、例えばNIC(Network Interface Card)である。
このASIC406には、PCIバスを介してFCU(Facsimile Control Unit)412、USB(Universal Serial Bus)413、IEEE1394(the Institute of Electrical and Electronics Engineers 1394)インタフェース414が接続される。
操作パネル411はASIC406に直接接続されている。MEM−C407は、コピー用画像バッファ、符号バッファとして用いるローカルメモリである。HDD408は、画像データの蓄積、プログラムの蓄積、フォントデータの蓄積、フォームの蓄積を行うためのストレージである。
また、HDD408は、複合機20で実行されるアプリケーションのライセンスファイルを保存する。AGPバス405は、グラフィック処理を高速化するために提案されたグラフィックスアクセラレーターカード用のバスインターフェースであり、MEM−P402に高スループットで直接アクセスすることにより、グラフィックスアクセラレーターカードを高速にするものである。
<機能について>
以下、オンプレミスサーバ30、クラウドサーバ70、クラウドワークフロー管理サーバ71、管理者端末32、及び、複合機20の機能について説明する。
<<オンプレミスサーバ30、クラウドサーバ70>>
図6は、オンプレミスサーバ30及びクラウドサーバ70の機能をブロック状に示す機能ブロック図の一例である。クラウドサーバ70は、処理実行部61と、ネットワーク通信部63と、ワークフロー制御部64とを有する。これらは、図4に示されているCPU301がプログラム304pに従って出力する命令等によって実現される機能又は手段である。また、クラウドサーバ70はワークフロー記憶部62を有する。ワークフロー記憶部62は図4に示されているHDD304やRAM303等に構築される記憶手段であり、クラウドワークフロー管理サーバ71から登録された少なくとも1つのワークフロー情報9を記憶している。
処理実行部61は、ワークフロー情報9に定義されたそれぞれの処理を実行する。処理実行部61は、オンプレミスワークフローサーバ連携処理部77、及び、複数の処理部74(74−1、74−2、…、74−N)を有する(Nは自然数)。複数の処理部74のそれぞれは互いに異なる処理を実行する。複数の処理部74のそれぞれは、ワークフロー制御部64により呼び出されたプラグインプログラムをCPU301が実行することにより実現される。
例えば、処理実行部61には、文字認識用プラグインプログラムが予め登録されており、文字認識用プラグインプログラムが呼び出されることにより、文字認識処理(OCR処理)を実行する。また、処理実行部61には、例えばメール配信用プラグインプログラムが予め登録されており、メール配信用プラグインプログラムが呼び出されることにより、メール配信処理を実行する。
クラウドサーバ70の処理部74とオンプレミスサーバ30の処理部74は同じ処理を実行するものが含まれていてよい。例えば、どちらにもメール配信の処理部74があり、どちらで実行できてもよい。また、本来、同じ処理を行うことが可能でも、ソフトウェア構成やライセンス形態により、同じ処理(共通のプログラム)を実行できなくてもよい。また、クラウドサーバ70の処理部74でのみ可能な処理、オンプレミスサーバ30の処理部74でのみ可能な処理があってもよい。
オンプレミスワークフローサーバ連携処理部77はオンプレミスサーバ30にワークフローの実行を要求する。
クラウドサーバ70のワークフロー制御部64は、ワークフロー情報9で指定されている実行主体となる情報処理装置の情報を元に、クラウドサーバ70で実行する処理の場合は、クラウドサーバ70の処理部74に処理要求する。オンプレミスサーバ30で実行する処理の場合は、クラウドサーバ70のワークフロー制御部64は、オンプレミスワークフローサーバ連携処理部77を使用してオンプレミスサーバ30に処理を依頼する。
ネットワーク通信部63は、ネットワーク80及びインターネットNを介して、オンプレミスサーバ30と対象データを通信する。
オンプレミスサーバ30は、処理実行部61と、ネットワーク通信部65と、ワークフロー制御部64と、情報取得部59とを有する。処理実行部61は処理部74とクラウドワークフローサーバ連携処理部72を有する。クラウドワークフローサーバ連携処理部72はクラウドサーバ70にワークフローの実行を要求する。これらは、図4に示されているCPU301がプログラム304pに従って出力する命令等によって実現される機能又は手段である。
また、オンプレミスサーバ30は、ワークフロー記憶部66及びクラウドワークフローサーバアクセス情報記憶部67を有する。ワークフロー記憶部66及びクラウドワークフローサーバアクセス情報記憶部67は、図4に示されているHDD304やRAM303等に構築される記憶手段である。ワークフロー記憶部66は、クラウドサーバ70のワークフロー記憶部62から情報取得部59が取得したワークフロー情報9を記憶する。記憶の処理は後述する図12にて説明する。
クラウドワークフローサーバアクセス情報記憶部67は、クラウドサーバ70と通信するためのIPアドレス又はURLと認証情報等を記憶している。認証情報は予め設定されていことなくワークフローの実行時に入力してもよい。
情報取得部59は、定期的、決まった時刻又は負荷の小さい時などの予め決まったタイミングにワークフロー情報9が更新されたか否かを判断する。更新の有無をクラウドサーバ70に問い合わせてもよい。更新されていた場合は、クラウドサーバ70からワークフロー情報9を取得しテスト実行が成功すればワークフロー記憶部66に記憶させる。
ネットワーク通信部65は、ネットワーク40及びインターネットNを介して、クラウドサーバ70と対象データを通信する。オンプレミスサーバ30のワークフロー制御部64は、ワークフロー情報9で指定されている実行主体となる情報処理装置の情報を元に、オンプレミスサーバ30で実行する処理の場合は、オンプレミスサーバ30の処理部74に処理を要求する。
クラウドサーバ70で実行する処理の場合、ワークフロー制御部64は、クラウドワークフローサーバ連携処理部72を使用してクラウドサーバ70に処理を依頼する。クラウドワークフローサーバ連携処理部72は、クラウドワークフローサーバアクセス情報記憶部67からクラウドサーバ70のIPアドレスを取得し、ネットワーク通信部65を経由してクラウドサーバ70のWebAPIに対して処理を要求する。WebAPIは、情報処理装置同士がネットワークを介して処理を行う際の取り決め(処理の依頼方法やデータの指定方法など)、又は、情報処理装置と情報処理装置を通信で結ぶための仕組みである。単に「IF(インタフェース)」と呼ばれる場合もある。
<<クラウド管理サーバ、管理者端末>>
図7は、クラウドワークフロー管理サーバ71及び管理者端末32の機能をブロック状に示す機能ブロック図の一例である。管理者端末32は管理者端末32A,32Bのどちらでもよい。クラウドワークフロー管理サーバ71は、画面データ送信部44と、ワークフロー情報受信部45と、登録部47を有する。これらは、図4に示されているCPU301がプログラム304pに従って出力する命令等によって実現される機能又は手段である。また、クラウドワークフロー管理サーバ71は画面データ記憶部41及び装置リストテーブル記憶部42を有する。画面データ記憶部41及び装置リストテーブル記憶部42は図4に示されているHDD304やRAM303等に構築される記憶手段である。
画面データ記憶部41は、ワークフロー情報9の定義時に管理者端末32が表示する画面データを記憶する。画面データは例えばHTMLデータ、スクリプト言語及びCSS等により記述されている。静的な画面データだけでなく、Webアプリとして画面データ送信部44が画面データを動的に作成してよい。
装置リストテーブル記憶部42が記憶する情報について表1を使って説明する。
Figure 0006953703
表1は、装置リストテーブル記憶部42に記憶される装置リストテーブルを示す。装置リストテーブルには、処理、情報処理装置及びマシンIDの各項目が対応づけて登録されている。処理は、ワークフロー情報9で定義することが可能な具体的な処理の内容である。情報処理装置は、それぞれの処理の実行主体となることが可能な1以上の情報処理装置の具体例である。マシンIDは、情報処理装置を特定する情報である。IDはIdentificationの略であり識別子や識別情報という意味である。IDは複数の対象から、ある特定の対象を一意的に区別するために用いられる名称、符号、文字列、数値又はこれらのうち1つ以上の組み合わせをいう。
クラウドワークフロー管理サーバ71の機能について説明する。画面データ送信部44は、画面データ記憶部41に記憶されている画面データ、及び、装置リストテーブル記憶部42に記憶されている装置リストテーブルを、管理者端末32に送信する。
ワークフロー情報受信部45は、管理者端末32から管理者8の操作に従い定義されたワークフロー情報9を受信する。登録部47は、ワークフロー情報9をクラウドサーバ70に送信して、クラウドサーバ70のワークフロー記憶部62に記憶させる。
管理者端末32は、画面データ受信部51と、制御部52と、ワークフロー情報送信部53とを有する。これらは、図4に示されているCPU301がプログラム304pに従って出力する命令等によって実現される機能又は手段である。
画面データ受信部51は、クラウドワークフロー管理サーバ71から画面データを受信する。制御部52は、画面データ受信部51により受信された画面データをディスプレイ320に表示すると共に、入力装置306からの入力に応じて、ワークフロー情報9の定義を行う。より具体的には、制御部52は、複数の処理の順番、及び、それぞれの処理と実行主体となる情報処理装置との対応付けを定義するための画面をディスプレイ320に表示する。そして、制御部52は、画面上での操作入力に応じて、複数の処理の順番、及び、それぞれの処理の実行主体となる情報処理装置を定義するワークフロー情報9を定義する。
ワークフロー情報送信部53は、制御部52により定義されたワークフロー情報9をクラウドワークフロー管理サーバ71に送信する。
<<複合機>>
図8は、複合機20の機能をブロック状に示す機能ブロック図の一例である。複合機20は、処理実行部61と、ネットワーク通信部55と、ワークフロー制御部64と、ログイン部57と、ワークフロー選択部56と、機能実行部68と、機能制御部69とを有する。これらは、図5に示されているCPU401がプログラム408pに従って出力する命令等によって実現される機能又は手段である。
また、複合機20はワークフロー記憶部62とアクセス情報記憶部58を有する。ワークフロー記憶部62とアクセス情報記憶部58は複合機20のハードディスクドライブ408、ローカルメモリ(MEM−C)407と、MEM−P402等に構築される記憶手段である。ワークフロー記憶部62には、クラウドサーバ70から取得したワークフロー情報9が記憶されている。アクセス情報記憶部58には、オンプレミスサーバ30とクラウドサーバ70のアドレス情報及び認証情報が保持されている。オンプレミスサーバ30のアドレス情報は、クラウドワークフロー管理サーバ71に対するワークフロー情報9の登録時に管理者8により入力されてもよいし、複合機20の操作パネル411で入力されてもよい。
また、処理実行部61及びワークフロー制御部64は、クラウドサーバ70が備える処理実行部61及びワークフロー制御部64と同様の機能及び構成を有する。ただし、処理実行部61は、クラウドワークフローサーバ連携処理部72とオンプレミスワークフローサーバ連携処理部73を有している。また、複合機20の処理実行部61は、オンプレミスサーバ30の処理実行部61と同じ処理部74を有していてもよいし、異なる処理部74を有していてもよい。
クラウドワークフローサーバ連携処理部72は、クラウドサーバ70にワークフローの実行を要求する処理部である。オンプレミスワークフローサーバ連携処理部73は、オンプレミスサーバ30にワークフローの実行を要求する処理部である。
ワークフロー制御部64は、ワークフロー情報9で指定されている実行主体となる情報処理装置の情報を元に、クラウドサーバ70で実施する処理の場合は、クラウドワークフローサーバ連携処理部72を使用してクラウドサーバ70に処理を依頼する。クラウドワークフローサーバ連携処理部72は、アクセス情報記憶部58からクラウドサーバ70のIPアドレスを取得し、ネットワーク通信部55を経由してクラウドサーバ70のWebAPIに対して処理を要求する。クラウドサーバ70のネットワーク通信部63は実行要求を受信すると、ワークフロー制御部64に実行を要求する。オンプレミスサーバ30が処理の実行主体となる場合も同様である。
ネットワーク通信部55は、ネットワーク40及びインターネットNを介してクラウドサーバ70と通信し、ネットワーク80を介してオンプレミスサーバ30と通信する。
ログイン部57は、ユーザの操作に基づき複合機20にログインするためのログイン情報を受け付ける。ログイン情報は、例えばユーザ名とパスワード、ICカードに記憶された情報、又は指紋などの生体情報等である。ワークフロー選択部56は、選択可能なワークフローのリストを表示して、ユーザの操作に基づき実行するワークフローの選択を受け付ける。
機能実行部68は、複合機20が機器として備える特有の機能を実行する。特有の機能とは所定のハードウェアが必要な機能である。機能実行部68は、一例として、スキャン部81と、プリント部82と、ファクシミリ部83と、表示入力部84とを有する。スキャン部81は、原稿台にセットされた用紙をスキャンして画像データを取得する。プリント部82は、用紙に画像等を印刷する。ファクシミリ部83は、電話回線又はネットワーク40を介してファクシミリの送信又は受信をする。表示入力部84は、ユーザに対して情報を表示し、また、ユーザからの操作情報を入力する。
機能制御部69は、機能実行部68により実行される機能を制御する。機能制御部69は、ワークフロー情報9に機能実行部68により実行される処理が定義されている場合には、ワークフロー制御部64からの呼び出しに応じて機能実行部68に処理を実行させる。
<ワークフローの登録時の動作>
図9は、管理者8がワークフロー情報9を設定する手順を示すシーケンス図の一例である。図9の処理は、ワークフロー情報9を管理者8が設定する際にスタートする。管理者端末32は、ネットワーク40と80のどちらに接続されていてもよい。
S1:管理者8が管理者端末32を操作すると、管理者端末32がクラウドワークフロー管理サーバ71にアクセスし、ワークフロー設定画面501に関する画面データを要求する。
S2:クラウドワークフロー管理サーバ71の画面データ送信部44はワークフロー設定画面501の画面データを管理者端末32に送信する。
S3:管理者端末32の画面データ受信部51はワークフロー設定画面501の画面データを受信し、制御部52は画面データ受信部51により受信された画面データを解析してワークフロー設定画面501をディスプレイ320に表示する。ワークフロー設定画面501の画面例を図10に示す。
S4:ワークフローを定義したら管理者8は管理者端末32を操作してワークフロー情報9をクラウドワークフロー管理サーバ71に登録する。管理者8はワークフロー情報9に任意の名称を付与できる。管理者端末32のワークフロー情報送信部53は、ワークフロー情報9を送信すると共にその登録要求をクラウドワークフロー管理サーバ71に送信する。
S5:クラウドワークフロー管理サーバ71のワークフロー情報受信部45はワークフロー情報9と登録要求を受信する。そして、クラウドワークフロー管理サーバ71の登録部47はワークフロー情報9と登録要求をクラウドサーバ70に送信する。なお、クラウドワークフロー管理サーバ71とクラウドサーバ70が同一のサーバであればこの処理は不要である。クラウドサーバ70はワークフロー記憶部62にワークフロー情報9を記憶する。
S6:クラウドサーバ70はワークフロー情報9の登録要求に対する結果をクラウドワークフロー管理サーバ71に送信する。
S7:クラウドワークフロー管理サーバ71はワークフロー情報9の登録要求に対する結果をクラウドワークフロー管理サーバ71に送信する。
S8:次に管理者8はオンプレミスサーバ30にワークフロー情報9を設定するため、管理者端末32を操作してオンプレミスサーバ30にアクセスする。管理者端末32の画面データ受信部51はオンプレミスサーバ30に設定画面511を要求する。
S9:オンプレミスサーバ30のネットワーク通信部65は設定画面511に関する画面データを管理者端末32に送信する。なお、管理者端末32がネットワーク80に接続されている場合、ファイアウォール50を超えるため例えばVPN(Virtual Private Network)を利用する。
S10:管理者端末32の画面データ受信部51は設定画面511の画面データを受信し、制御部52がディスプレイ320に設定画面511を表示する。設定画面511の一例を図11に示す。詳細は図11にて説明するが、設定画面511はワークフロー情報9の登録に関する設定を行う画面である。
S11:管理者8は必要事項を設定画面511で設定し、ワークフロー更新要求を送信する操作を行う。管理者端末32の制御部52は操作を受け付け、オンプレミスサーバ30にワークフロー更新要求を送信する。ワークフロー更新要求は、オンプレミスサーバ30がクラウドサーバ70に登録されているワークフロー情報9を取得して自機のワークフロー情報9を更新する要求である。
S12:オンプレミスサーバ30のネットワーク通信部65はワークフロー更新要求を受信して、情報取得部59がクラウドサーバ70にワークフロー情報9のダウンロードを要求する。詳細の手順は図13にて説明する。
S13:クラウドサーバ70のネットワーク通信部63はワークフロー情報9をオンプレミスサーバ30に送信する。送信するワークフロー情報9は、オンプレミスサーバ30に送信していないものだけでもよいし、全てのワークフロー情報9を送信してもよい。オンプレミスサーバ30のネットワーク通信部65は、ワークフロー情報9を受信する。
S14:オンプレミスサーバ30のワークフロー制御部64は更新の結果を管理者端末32に送信する。すなわち、管理者8が登録したワークフロー情報9をオンプレミスサーバ30が取得できたことを通知する。
S15:次に、管理者8はワークフローが実際に動作可能かどうかを確認するため、ワークフロー実行テストを行う。管理者端末32はテスト要求をオンプレミスサーバ30に送信する。テスト実行とは、ワークフロー情報9に定義された各処理を複合機20,オンプレミスサーバ30及びクラウドサーバ70等が実行し、ワークフローの全体が実行されるかどうかを確認することをいう。他のシステムと連携するような処理は接続テストを実行して通信できるかどうかをテストする。
S16:オンプレミスサーバ30のワークフロー制御部64はワークフロー情報9に基づいてワークフローを実行する。なお、ワークフロー制御部64は自身が実行主体となる処理を実行し、クラウドサーバ70が実行主体となる処理の実行をクラウドサーバ70に要求する。クラウドサーバ70に処理を要求した場合、オンプレミスサーバ30は対象データ又は処理の実行結果をクラウドサーバ70から取得する。
S17:オンプレミスサーバ30のワークフロー制御部64はネットワーク通信部65を介してテスト結果を管理者端末32に送信する。
このようにテストを行うことで、ワークフロー情報9が適切か否かを管理者8が判断できる。クラウドサーバ70に対し、オンプレミスのシステムと連携するワークフロー情報9を管理者8が設定する場合、ワークフロー情報9が適切でない場合がある。例えば、オンプレミスの共有フォルダにデータを配信するワークフロー情報9の場合、クラウドサーバ70はオンプレミスのシステムの共有フォルダのパスをワークフロー設定画面501で再現できない。あるいは再現できるとしてもオンプレミスのパスが変更されるおそれがある。このため、管理者8はパスを手入力するが、この際、誤って入力される可能性がある。そこで、ワークフローが実際に動作可能かテストを行うことが有効である。
図9にて説明したように、クラウドワークフロー管理サーバ71を使用する事で、外出先などのオンプレミスのネットワーク40に管理者8が接続できない環境でもワークフロー情報9の登録ができるようになる。またオンプレミスで稼動しているオンプレミスサーバ30が複数存在する場合も、管理者はクラウドワークフロー管理サーバ71のワークフロー情報9を更新したり新規に登録したりするのみでよく、オンプレミスサーバ30の数だけ更新する手間がなくなる。
<<ワークフロー設定画面>>
図10はワークフロー設定画面501の一例を示す図である。図10(a)は実行主体が定義されない例を示し、図10(b)は実行主体が定義される例を示す。
ワークフロー設定画面501は処理リスト欄502とワークフロー編集欄503を有している。処理リスト欄502には、ワークフローで選択可能な処理の一覧が表示される。ワークフロー編集欄503には、一連の複数の処理の内容504、該処理の順番、及び、複数の処理のそれぞれの実行主体となる情報処理装置を管理者8が編集するために使用される欄である。
管理者8は、処理リスト欄502に表示された具体的な処理をマウスなどの入力装置306で選択し、ワークフロー編集欄503にドラッグすることで、ワークフローに含まれる処理を指定することができる。管理者8はワークフローで実行する複数の処理を処理リスト欄502からドラッグしてワークフローを定義する。図10では処理の順番が矢印504aで表されている。また、管理者8はワークフロー編集欄503にドラッグした処理の位置を任意に変更することで、ワークフローにおける処理の順番を変更できる。
図10(a)では、一例として、「スキャン」、「Aシステム(データ取得)」、「文書情報置換」、「Bクラウド(配信)」が順番に実行されるワークフローが定義されている。このワークフローは、複合機20が原稿をスキャンして画像データを生成し、Aシステムからデータを取得し、このデータを文書名に使用して、Bクラウドに配信するワークフローを意味している。
図10(b)のワークフロー設定画面501では、ワークフローの各処理の実行主体(装置)505を管理者8が指定できる。管理者8は処理ごとに実行主体を選択する事ができる。具体的には、複合機20、オンプレミスサーバ30又はクラウドサーバ70のいずれかを処理ごとに選択する。処理と情報処理装置の対応は表1の装置リストテーブルに設定されている。
処理によって、実行主体が限定されるものは管理者8でなく管理者端末32が決定してもよい。例えばスキャン処理は複合機20のみが実行でき、Aシステムからデータ取得処理はオンプレミスサーバ30のみ実行できるので、管理者端末32は、スキャン処理の実行主体を複合機20に設定し、Aシステムからデータ取得処理の実行主体をオンプレミスサーバ30に設定する。管理者端末32の制御部52は、管理者8が選択した処理を実行できる情報処理装置が1つしかない場合、管理者8が選択した処理の実行主体を該情報処理装置に設定する。この場合、処理と実行主体の関係は変更すべきでないので、管理者8が変更できないように管理者端末32の制御部52はワークフロー設定画面501を構築することが好ましい。
一方、クラウドサーバ70とオンプレミスサーバ30が共通の処理部74を有するので、1つの処理をオンプレミスサーバ30とクラウドサーバ70のどちらでも実行できる場合もある。例えば、図10(b)のBクラウドに配信する処理はオンプレミスサーバ30が実行すると定義されているが、この処理はクラウドサーバ70も実行可能である。このため、管理者8はクラウドサーバ70が実行するように定義することができる。例えば、管理者8が、データの配信先のクラウド以外には接続したくない(オンプレミスに接続したくない)などを要望する場合は、クラウドサーバ70を実行主体に変更することで実現できる。
<<設定画面>>
図11は、設定画面511の一例を示す図である。設定画面511は認証情報欄512、ワークフロー取得欄513、ワークフロー自動更新設定欄514、及びテスト実行ボタン515を有する。認証情報欄512は、更にユーザID欄512aとパスワード欄512bを有している。ユーザID欄512aは管理者8のIDが入力される欄であり、パスワード欄512bは管理者8のパスワードが入力される欄である。オンプレミスサーバ30がクラウドサーバ70にアクセスするにはユーザIDとパスワードが必要になる。アクセス制御装置60はユーザIDとパスワードに基づいてユーザ(オンプレミスサーバ30と表現してもよい)を認証し、認証が成立した場合、オンプレミスサーバ30がクラウドサーバ70と通信することを許可する。
ワークフロー取得欄513は、オンプレミスサーバ30に登録されているワークフロー情報9の名称を表示させるための欄である。ワークフロー取得欄513は名称欄513aと更新ボタン513bを有する。初期状態では名称欄513aは空白(図11では未登録と表示)である。管理者8が更新ボタン513bを押下すると管理者端末32がこの操作を受け付け、オンプレミスサーバ30がクラウドサーバ70から取得したワークフロー情報9の名称を取得する。ここで名称を取得するワークフロー情報9は最も新しいものだけでもよいし、管理者8が登録した全てのワークフロー情報9でもよい。オンプレミスサーバ30が取得したワークフロー情報9の名称は管理者端末32に送信され、名称欄513aに表示される。すなわち、図9のステップS10で更新ボタンが押下されると、ステップS3で設定したワークフロー情報9の名称が名称欄513aに表示される。
ワークフロー自動更新設定欄514は、オンプレミスサーバ30が自動でワークフロー情報9を更新するか否かを管理者8が設定するための欄である。自動の更新とは、管理者8が図9のステップS11のような操作を行わなくても、オンプレミスサーバ30がクラウドサーバ70からワークフロー情報9を取得することをいう。自動更新の処理のシーケンスについては図12にて説明する。
テスト実行ボタン515は、管理者8が登録したワークフロー情報9をテスト的に実行するためのボタンである。図9のステップS15で管理者8はこのテスト実行ボタン515を押下する。
<<ワークフロー情報9の自動更新>>
図12は、管理者8が設定したワークフロー情報9をオンプレミスサーバ30が自動的に更新する手順を示すシーケンス図の一例である。図11のワークフロー自動更新設定欄514の「する」という設定はオンプレミスサーバ30に送信されている。なお、図12の説明では図9との相違を主に説明する。ステップS1〜S7のワークフロー情報9の設定の処理は図9と同様である。
S21:オンプレミスサーバ30の情報取得部59はワークフロー自動更新設定欄514の「する」という設定に基づいて、予め決まったタイミングでワークフロー情報9のバージョン情報をクラウドサーバ70に問い合わせる。
S22:クラウドサーバ70のワークフロー制御部64はワークフローバージョンを応答する。このワークフローバージョンを用いたワークフロー情報9の更新判断について図13にて説明する。
S23:同様に、オンプレミスサーバ30の情報取得部59はワークフロー情報9のバージョン情報をクラウドサーバ70に問い合わせる。
S24:クラウドサーバ70のワークフロー制御部64はワークフローバージョンを応答するが、管理者8がワークフロー情報9をクラウドサーバ70に登録したので、オンプレミスサーバ30は更新されたことを検出できる。
S25〜S27:これにより、オンプレミスサーバ30は図9と同様にワークフロー情報9をクラウドサーバ70から取得して、ワークフローをテスト実行する。
S28:管理者8は管理者端末32を操作して任意のタイミングで、オンプレミスサーバ30にアクセスする。管理者端末32は管理者8の操作を受け付け、テスト結果を要求する。
S29:オンプレミスサーバ30はテスト結果を管理者端末32に送信する。これにより、管理者8が設定したワークフロー情報9を自動的にオンプレミスサーバ30がテストし、管理者8は任意のタイミングでテスト結果を取得できる。
図13は、オンプレミスサーバ30がワークフロー情報9の更新の有無を判断する手順を説明するフローチャート図の一例である。また、表2は、ワークフロー情報9のバージョン情報を説明する表である。
Figure 0006953703
ワークフロー情報9は、ワークフロー名称、ワークフローID、及びバージョンの各項目を有している。ワークフロー名称は管理者8が設定したワークフロー情報9の名称である。ワークフローIDはワークフロー情報9を特定するための情報である。バージョンは、ワークフロー情報9が改訂された回数又はワークフロー情報9の版を示す。バージョンは、ワークフロー情報9が改訂されるごとに大きくなる。どのくらい大きくなるかは自動でもよいし管理者8が設定できてもよい。例えば、ワークフローAはバージョンが0010なので最大で10回、改訂されている。
図13の処理を説明する。オンプレミスサーバ30の情報取得部59は、クラウドサーバ70からワークフロー情報9のバージョン情報を取得する(S10)。上記のように、情報取得部59はワークフロー自動更新設定欄514の「する」という設定に基づいて、定期的にワークフロー情報9のバージョン情報を取得する。
情報取得部59はワークフロー記憶部66に記憶しているワークフロー情報9のバージョン情報を読み出して、ワークフローIDごとに取得したバージョン情報の方が大きいか否かを判断する(S20)。
保持しているワークフローのバージョン情報と同じ場合(S20のNo)、ステップS10の処理を繰り返す。なお、バージョン情報だけで判断するのでなく、オンプレミスサーバ30が保持していないワークフロー名又はワークフローIDが取得されたか否かも判断することが好ましい。
保持しているワークフローのバージョン情報より取得したバージョン情報の方が大きい場合(S20のYes)、オンプレミスサーバ30の情報取得部59はワークフロー情報9をクラウドサーバ70から取得する(S30)。
ワークフロー情報9を取得すると、ワークフロー制御部64はワークフローをテスト実行する(S40)。ワークフロー情報9の登録がクラウドの環境で行われたため、オンプレミスで実行する処理が正しく登録されたか否かを管理者8は確認できない。実際にワークフローを実行できない可能性があるので、情報取得部59はテスト実行に成功した場合のみ更新を行う。こうすることで、更新後にエラーになってしまうことを防止できる。
情報取得部59はテストに成功したか否かを判断する(S50)。
テスト実行に成功した場合(S50のYes)、情報取得部59は取得したワークフロー情報9でワークフロー記憶部66に記憶されているワークフロー情報9を更新する(S60)。
テスト実行に成功しなかった場合(S50のNo)、情報取得部59は更新の失敗を管理者8に通知する(S70)。なお、テスト実行をせずに更新処理してもよい。これは、クラウド側のシステムでワークフローが完結する場合などは、テストが不要な場合があるためである。
このように、オンプレミスサーバ30が自動的にワークフロー情報9を更新するため、オンプレミスサーバ30が複数台ある場合に、一括してワークフローを更新することができる。また、クラウド側から管理者8がワークフロー情報9を登録できるため、利便性とメンテナンス性を損なうこともない。
<ワークフローの実行時の動作>
図14は、ワークフローシステム100がワークフローを実行する手順を示すシーケンス図の一例である。
S1:まず、ユーザは複合機20を操作してログイン画面を表示させる。複合機20のログイン部57はユーザの操作を受け付け、操作パネル411にログイン画面を表示させる。ログイン画面を図15(a)に示す。複合機20以外の情報処理装置(クライアント端末21、及び携帯端末22)をユーザが操作してもよい。
S2:ユーザはユーザIDとパスワードを入力して複合機20にログインする。
S3:ログインするとことで、複合機20のネットワーク通信部55はオンプレミスサーバ30にワークフロー情報9の取得要求を送信する。
S4:オンプレミスサーバ30はワークフロー情報9のリストを複合機20に送信する。
S5:複合機20のネットワーク通信部55はリストを受信し、ワークフロー選択部56はワークフロー情報9のリストを操作パネル411に表示する。リスト画面531を図15(b)に示す。
S6:ユーザは表示されたワークフロー情報9のリストから1つのワークフローを選択し、例えば実行ボタン等を押下する。ワークフロー選択部56はワークフローの選択と実行の開始を受けつける。
S7:複合機20のワークフロー選択部56は選択されたワークフロー情報9に基づき、ワークフローの実行を開始する。まず、1つめの処理の実行主体として複合機20が定義されている「スキャン」の処理を実行する。
S8:次の処理である、Aシステムからデータを取得する処理では実行主体としてオンプレミスサーバ30が指定されているため、ワークフロー制御部64はオンプレミスサーバ30にワークフロー実行要求(処理)を依頼する。このため、ワークフロー情報9と対象データをオンプレミスサーバ30に送信する。
S9:オンプレミスサーバ30はワークフロー情報9と対象データを取得し、ワークフロー制御部64は自機が行う処理を行う。ワークフロー情報9の2つめの処理は、「Aシステムからデータを取得する処理」なので、ワークフロー制御部64はAシステムからデータを取得する。
S10:次に、ワークフロー情報9の3つめの処理は、「文書情報置換」なので、ワークフロー制御部64は文書情報置換を行う。すなわち、Aシステムから取得したデータでスキャンした画像データのファイル名を置換する。
S11:次に、ワークフロー情報9の4つめの処理は、実行主体がクラウドサーバ70であり処理が「Bクラウドに配信」なので、ワークフロー制御部64はクラウドサーバ70にワークフロー実行要求(ワークフロー情報9及び対象データ)を送信する。
S12:クラウドサーバ70のワークフロー制御部64はワークフロー情報9と対象データをオンプレミスサーバ30から受信し、クラウド配信の処理を行う。
S13:クラウドサーバ70のワークフロー制御部64は実行結果をオンプレミスサーバ30に送信する。
S14:オンプレミスのワークフロー制御部64は実行結果を複合機20に送信する。
ステップS13では、クラウドサーバ70が実行結果を返すだけだが、ワークフロー情報9に続きがある場合、クラウドサーバ70のオンプレミスワークフローサーバ連携処理部77がワークフロー情報9を解析して次の処理の実行主体を判断し、ワークフロー情報9と次の処理を該実行主体に要求する。実行主体がクラウドの場合はクラウドサーバ70の処理部74に処理を要求し、実行主体がオンプレミス内の場合はオンプレミスサーバ30の処理部74に処理を要求する。
このように、本実施形態のワークフローシステム100は、オンプレミスとクラウドとが連携したワークフローを実行することができる。
従来、管理者8がクラウドサーバ70のみで実行するワークフロー情報9を定義した場合、オンプレミスのシステムと連携したワークフローを実行することができなかった。本実施形態では、クラウドサーバ70に登録したワークフロー情報9をオンプレミスサーバ30が手動又は自動的に取得するので同じワークフロー情報9を保持できる。更に、クラウドサーバ70とオンプレミスサーバ30が同じワークフロー制御部64及び処理部74を有するので、共通のワークフロー情報9に基づいて分担して処理を実行することができ、オンプレミスとクラウドとが連携したワークフローを実現できる。
また、従来、オンプレミスサーバ30のみでワークフローを実行する場合、クラウドサービスの配信処理などはクラウドサービスのWebAPIが変更されるたびに、オンプレミスサーバ30のプログラムを開発者等が更新しなければならず、メンテナンス性が悪かった。オンプレミスサーバ30が複数ある場合は全てを更新しなければならなかった。本実施形態では、クラウド上のサービスからデータを取得したり配信したりする処理はクラウドサーバ70が実行するので、クラウド上のサービスのWebAPIが変更された場合でも、クラウドサーバ70のプログラムを更新すればクラウドサーバ70が該サービスを利用可能になるので、オンプレミスサーバ30のプログラムを更新する手間はなくなり、メンテナンス性を向上させることができる。
<ワークフローの実行時における実行主体の指定>
図10のワークフロー設定画面501の説明ではワークフローの設定時に実行主体を管理者8が設定したが、ワークフローの実行主体はワークフローの実行時にユーザが指定する(設定する)こともできる。
図15は、ワークフローの実行時にたとえば複合機20の操作パネル411に表示される画面例の一例を示す。
図15(a)は、実行時ログイン画面521の一例を示す。実行時ログイン画面521はユーザ名入力欄522とパスワード入力欄523を有する。個人を特定する情報を入力できればよい。また、ワークフローによっては組織ごとに同じワークフローを実行する場合があり、この場合は組織コードの入力欄を有していてもよい。組織とは、ユーザが所属する部署、グループ、課、など、ユーザが所属する組織である。
図15(b)は、ワークフローのリスト画面531の一例を示す。リスト画面531はワークフローの名称532と各ワークフローの詳細を表示する詳細ボタン533を有する。詳細ボタン533が押下されると、複合機20のワークフロー選択部56は例えば図15(c)のような実行主体変更画面541を操作パネル411に表示する。
図15(c)は、実行主体変更画面541の一例を示す図である。実行主体変更画面541は、ワークフローが含む処理542に対しオンプレミスサーバ30又はクラウドサーバ70のどちらを実行主体とするかをユーザが選択するための選択ボタン543を有する。管理者8は処理ごとに実行主体としたいオンプレミスサーバ30又はクラウドサーバ70を選択できる。なお、スキャンという処理542は、複合機しか実行できないので、管理者端末32の制御部52は他の選択肢となる実行主体を表示しない。これにより、ユーザが誤って実行主体を選択することを抑制できる。
ワークフローの実行主体が変更された場合、ワークフロー情報9に定義された実行主体とは異なる場合がある。このため、複合機20からオンプレミスサーバ30へ実行要求する際(図14のS8)、複合機20のワークフロー制御部64はユーザがオンプレミスサーバ30又はクラウドサーバ70のどちらを選択したかを示す情報(例えば、オンプレミスサーバ30又はクラウドサーバ70の区別を示すマシンID)をオンプレミスサーバ30に送信する。オンプレミスサーバ30のワークフロー制御部64はワークフロー情報9に定義された実行主体よりも、ユーザが選択したオンプレミスサーバ30又はクラウドサーバ70を実行主体として優先してワークフローを実行する。優先とは、ワークフローの実行時に設定された実行主体はテスト実行されていないので、仮に実行できなかった場合はワークフロー情報9に定義された実行主体で実行することを意味する。ワークフローの実行時に設定された実行主体で実行できない場合に、ワークフロー情報9に定義された実行主体で実行するか否かをユーザが複合機20に設定できれば更に好適である。
ワークフローの実行時にユーザが変更できることで、例えばオンプレミスサーバ30が停止中の場合、クラウドサーバ70を使用してワークフローを実行することができる。また、スキャンする原稿に要求されるセキュリティの程度に応じて、ユーザがオンプレミスサーバ30を使用してワークフローを実行することで、情報漏えいなどのセキュリティリスクを軽減できるようになる。
<その他の適用例>
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
例えば、本実施形態ではワークフローシステム100という用語で説明したが、ワークフローシステム100は装置等が連携してまとまった機能を提供するシステムであればよい。例えば機器連携システムと呼ばれる場合もある。
また、図6〜8の構成例は、クラウドサーバ70、オンプレミスサーバ30、クラウドワークフロー管理サーバ71、管理者端末32、及び複合機20の処理の理解を容易にするために、主な機能に応じて分割したものである。処理単位の分割の仕方や名称によって本願発明が制限されることはない。また、クラウドサーバ70、オンプレミスサーバ30、クラウドワークフロー管理サーバ71、管理者端末32、及び複合機20の処理は、処理内容に応じて更に多くの処理単位に分割することもできる。また、1つの処理単位が更に多くの処理を含むように分割することもできる。
なお、ワークフロー情報受信部45は処理情報受付手段の一例であり、クラウドサーバ70の処理部74は第二の処理手段の一例であり、オンプレミスサーバ30の情報取得部59は取得手段の一例であり、オンプレミスサーバ30の処理部74は第一の処理手段の一例であり、オンプレミスサーバ30のワークフロー制御部64は処理制御手段の一例であり、複合機の処理部74は第三の処理手段の一例である。
管理者端末32の制御部52は定義情報作成手段の一例であり、ワークフロー情報送信部53は送信手段の一例であり、ワークフロー選択部56は実行開始受付手段の一例である。オンプレミスワークフローサーバ連携処理部77、クラウドワークフローサーバ連携処理部72及びオンプレミスワークフローサーバ連携処理部73は同等の手段の一例である。
9 ワークフロー情報
20 複合機
21 クライアント端末
22 携帯端末
30 オンプレミスサーバ
32 管理者端末
50 ファイアウォール
70 クラウドサーバ
71 クラウドワークフロー管理サーバ
100 ワークフローシステム
特開2015‐060247号公報

Claims (10)

  1. 拠点内に配置された第一の情報処理装置と、拠点外の第二の情報処理装置とがネットワークを介して通信するシステムであって、
    複数の処理を含むワークフローであって、実行対象として選択されたワークフローと、前記実行対象として選択されたワークフローに含まれる処理のそれぞれに設定された、当該処理を実行する装置である実行主体とを受け付ける第一の受付手段を有し、
    前記第二の情報処理装置は、前記実行対象として選択されたワークフローに含まれる複数の処理のうち、拠点外の装置が前記実行主体として前記第一の受付手段により受け付けられた処理を、前記実行対象として選択されたワークフローが定義された処理定義情報に基づいて実行する第二の処理手段、を有し、
    前記第一の情報処理装置は、前記実行対象として選択されたワークフローに含まれる複数の処理のうち、拠点内の装置が前記実行主体として前記第一の受付手段により受け付けられた処理を、前記実行対象として選択されたワークフローが定義された処理定義情報に基づいて実行する第一の処理手段、を有し、
    前記処理定義情報は、前記ワークフローに含まれる複数の処理のそれぞれの前記実行主体を定義し、
    前記第一の情報処理装置は、
    前記実行対象として選択されたワークフローに含まれる処理を前記第一の処理手段に実行させるか前記第二の処理手段に実行させるかを、前記第一の受付手段が受け付けた前記実行主体と、前記処理定義情報に定義された前記実行主体とに基づいて制御する処理制御手段、を有するシステム。
  2. 前記処理制御手段は、前記処理定義情報に定義された前記実行主体よりも、前記第一の受付手段が受け付けた前記実行主体を優先する請求項に記載のシステム。
  3. 前記第二の情報処理装置は、前記第一の情報処理装置が有する前記処理制御手段と同等の手段を有し、
    前記第一の情報処理装置の前記処理制御手段が前記第二の情報処理装置の前記第二の処理手段に前記処理を実行させた場合、
    前記第二の情報処理装置の前記同等の手段は、前記実行対象として選択されたワークフローに含まれる処理を前記第一の処理手段に実行させるか前記第二の処理手段に実行させるかを、前記第一の受付手段が受け付けた前記実行主体と、前記処理定義情報に定義された前記実行主体とに基づいて制御する請求項又はに記載のシステム。
  4. 前記第一の受付手段と、
    前記ワークフローに含まれる処理を実行する第三の処理手段と、
    前記第一の情報処理装置が有する前記処理制御手段と同等の手段と、を有する機器を有し、
    前記機器の前記同等の手段は、前記実行対象として選択されたワークフローに含まれる処理を前記第一の処理手段に実行させるか前記第二の処理手段に実行させるかを、前記第一の受付手段が受け付けた前記実行主体と、前記処理定義情報に定義された前記実行主体とに基づいて制御する請求項の何れか一項に記載のシステム。
  5. 前記第一の処理手段が実行する前記処理及び前記第二の処理手段が実行する前記処理を選択可能に表示する画面データを第三の情報処理装置に送信し、前記第三の情報処理装置において設定された、前記ワークフローに含まれる処理のそれぞれの前記実行主体が定義された前記処理定義情報を受け付ける第二の受付手段、を有し、
    前記第一の処理手段が実行する前記処理と前記第二の処理手段が実行する前記処理は一部が異なる、請求項1〜のいずれか1項に記載のシステム。
  6. 前記第一の情報処理装置は、前記第二の情報処理装置から前記処理定義情報を取得する取得手段、を有し、
    前記取得手段は、予め決まったタイミングで前記処理定義情報に関する情報を前記第二の情報処理装置から取得し、
    前記処理定義情報に関する情報に基づき前記処理定義情報が更新されたか否かを判断し、
    前記処理定義情報が更新された場合、前記処理定義情報を前記第二の情報処理装置から取得する請求項1〜のいずれか一項に記載のシステム。
  7. 前記取得手段が前記処理定義情報を取得した場合、
    前記処理制御手段は、前記処理定義情報に定義された少なくとも2つの前記処理をテスト実行し、前記処理定義情報に定義された全ての前記処理を実行できた場合、前記処理定義情報を記憶手段に記憶する請求項に記載のシステム。
  8. 拠点内に配置された第一の情報処理装置と、拠点外の第二の情報処理装置とがネットワークを介して通信するシステムが行う情報処理方法であって、
    複数の処理を含むワークフローであって、実行対象として選択されたワークフローと、前記実行対象として選択されたワークフローに含まれる処理のそれぞれに設定された、当該処理を実行する装置である実行主体とを受け付ける第一の受付ステップと、
    前記第二の情報処理装置が、前記実行対象として選択されたワークフローに含まれる複数の処理のうち、拠点外の装置が前記実行主体として前記第一の受付ステップにおいて受け付けられた処理を、前記実行対象として選択されたワークフローが定義された処理定義情報に基づいて実行する第一の処理ステップと、
    前記第一の情報処理装置が、前記実行対象として選択されたワークフローに含まれる複数の処理のうち、拠点内の装置が前記実行主体として前記第一の受付ステップにおいて受け付けられた処理を前記実行対象として選択されたワークフローが定義された処理定義情報に基づいて実行する第二の処理ステップと、
    を有し、
    前記処理定義情報は、前記ワークフローに含まれる複数の処理のそれぞれの前記実行主体を定義し、
    前記情報処理方法は更に、前記第一の情報処理装置が、前記実行対象として選択されたワークフローに含まれる処理を前記第一の処理ステップによって実行させるか前記第二の処理ステップによって実行させるかを、前記第一の受付ステップにおいて受け付けた前記実行主体と、前記処理定義情報に定義された前記実行主体とに基づいて制御する処理制御ステップ、を有する情報処理方法。
  9. 複数の処理を含むワークフローであって、実行対象として選択されたワークフローと、前記実行対象として選択されたワークフローに含まれる処理のそれぞれに設定された、当該処理を実行する装置である実行主体とを受け付ける第一の受付手段と、
    前記実行対象として選択されたワークフローに含まれる複数の処理のうち、拠点外の装置が前記実行主体として前記第一の受付手段により受け付けられた処理を、前記実行対象として選択されたワークフローが定義された処理定義情報に基づいて実行する第二の処理手段と、を有し、拠点外に配置された第二の情報処理装置とネットワークを介して通信する拠点内の情報処理装置であって、
    前記実行対象として選択されたワークフローに含まれる複数の処理のうち、拠点内の装置が前記実行主体として前記第一の受付手段により受け付けられた処理を、前記実行対象として選択されたワークフローが定義された処理定義情報に基づいて実行する第一の処理手段と、
    を有し、
    前記処理定義情報は、前記ワークフローに含まれる複数の処理のそれぞれの前記実行主体を定義し、
    前記拠点内の情報処理装置は更に、
    前記実行対象として選択されたワークフローに含まれる処理を前記第一の処理手段に実行させるか前記第二の処理手段に実行させるかを、前記第一の受付手段が受け付けた前記実行主体と、前記処理定義情報に定義された前記実行主体とに基づいて制御する処理制御手段、を有する情報処理装置。
  10. 複数の処理を含むワークフローであって、実行対象として選択されたワークフローと、前記実行対象として選択されたワークフローに含まれる処理のそれぞれに設定された、当該処理を実行する装置である実行主体とを受け付ける第一の受付手段と、
    前記実行対象として選択されたワークフローに含まれる複数の処理のうち、拠点外の装置が前記実行主体として前記第一の受付手段により受け付けられた処理を、前記実行対象として選択されたワークフローが定義された処理定義情報に基づいて実行する第二の処理手段と、を有し、拠点外に配置された第二の情報処理装置とネットワークを介して通信する拠点内の情報処理装置を、
    前記実行対象として選択されたワークフローに含まれる複数の処理のうち、拠点内の装置が前記実行主体として前記第一の受付手段により受け付けられた処理を、前記実行対象として選択されたワークフローが定義された処理定義情報に基づいて実行する第一の処理手段、
    として機能させ
    前記処理定義情報は、前記ワークフローに含まれる複数の処理のそれぞれの前記実行主体を定義し、
    前記拠点内の情報処理装置を更に、
    前記実行対象として選択されたワークフローに含まれる処理を前記第一の処理手段に実行させるか前記第二の処理手段に実行させるかを、前記第一の受付手段が受け付けた前記実行主体と、前記処理定義情報に定義された前記実行主体とに基づいて制御する処理制御手段、として機能させるためのプログラム。
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