以下、伝票処理装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
(実施の形態1)
本実施の形態において、1以上の伝票データと領収書画像とを格納しており、伝票データと領収書画像との対応付けがされている場合と対応付けがされていない場合とで、領収書画像を含む領収書データの出力態様が異なる伝票処理装置を含む伝票処理システムについて説明する。なお、出力態様が異なるとは、例えば、伝票データとの対応付けがされている場合と、対応付けがされていない場合とで、領収書データの背景の出力態様が異なることである。
また、本実施の形態において、伝票データが入力された領収書画像に対応する1以上のボタンが付加される伝票処理装置を含む伝票処理システムについて説明する。
また、本実施の形態において、伝票データと領収書画像との対応関係の種類が区別可能なように、伝票データまたは領収書画像の出力態様が異なる伝票処理装置を含む伝票処理システムについて説明する。
また、本実施の形態において、伝票データの入力画面は、領収書画像が出力される領域、カレンダー機能による日付入力部分、電卓機能による金額入力部分、その他の会計情報を入力するフィールド部分を有する場合について説明する。
また、本実施の形態において、領収書画像ごとに領収書画像を操作するボタンが配置される伝票処理装置を含む伝票処理システムについて説明する。
さらに、本実施の形態において、伝票処理装置と、ユーザが使用する第一端末と、例えば、税理士や会計士等が使用する第二端末とを有する伝票処理システムについて説明する。
図1は、本実施の形態における伝票処理システムの概念図である。伝票処理システムは、伝票処理装置1、1または2以上の第一端末2、および1または2以上の第二端末3を備える。第一端末2は、通常、顧問先のユーザが使用する端末である。なお、顧問先のユーザは、一般のユーザである。第二端末3は、通常、税理士が使用する端末である。なお、税理士は、会計処理の専門家という意味であり、公認会計士等も含む広い概念である、とする。
図2は、本実施の形態における伝票処理システムのブロック図である。
伝票処理システムを構成する伝票処理装置1は、格納部11、受付部12、処理部13、出力部14を備える。格納部11は、表格納部111、領収書画像格納部112を備える。受付部12は、指示受付部121、入力受付部122、領収書画像受付部123を備える。処理部13は、蓄積部131を備える。
第一端末2は、第一受付部21、第一処理部22、第一送信部23、第一受信部24、第一出力部25を備える。
第二端末3は、第二受付部31、第二処理部32、第二送信部33、第二受信部34、第二出力部35を備える。
伝票処理装置1を構成する格納部11は、種々の情報を格納し得る。ここで、情報とは、例えば、伝票管理表、領収書画像、画面情報等である。伝票管理表、領収書画像の詳細については後述する。なお、画面情報とは、画面を構成するための情報である。画面情報の構造、記述言語等は問わない。画面情報は、例えば、HTML、XML、プログラム言語、スクリプト等で記述されている。また、画面情報は画面そのものでも良い。
格納部11を構成する表格納部111は、1以上の伝票データを含む伝票管理表を格納し得る。伝票データは、金額と取り引きの日付とを有する。なお、金額とは取り引きの金額である。伝票データは、借方勘定科目、貸方勘定科目、借方税区分、貸方税区分等の情報を有しても良い。伝票管理表は、リレーショナルデータベースにおける表であるとは限らず、オブジェクト指向データベースにおけるオブジェクトの集合等でも良い。つまり、伝票管理表のデータ構造は問わない。また、伝票管理表が有する伝票データの構造も問わない。伝票データは、1または2以上の属性値(データ)の集合である
領収書画像格納部112は、領収書の画像である1以上の領収書画像を格納し得る。領収書画像のデータ構造は問わない。領収書画像は、例えば、gif、jpeg、png、bmp等のビットマップであるがベクターデータ等でも良い。なお、領収書画像格納部112は、領収書画像と対応付けて以下の情報を有していても良い。かかる情報とは、例えば、領収書画像のファイル名、伝票データとの対応付けがされているか否かの情報(フラグ)、領収書画像を送信したユーザを識別する識別子(その端末の識別子でも良い)、伝票データと領収書画像との対応関係の種類を示す情報等である。
受付部12は、指示や情報等を受け付ける。指示や情報等の受け付けとは、指示や情報等の受信でも良いし、指示や情報等の入力受付等でも良い。つまり、受付部12は、第一端末2または第二端末3から指示や情報等を受信しても良い。また、受付部12は、ユーザから指示や情報等を受け付けても良い。指示や情報等とは、例えば、画面の出力指示である。画面の出力指示は、アプリケーションの画面を出力する指示であり、例えば、後述する第一画面の出力指示、後述する第二画面の出力指示、後述する第三画面の出力指示等である。画面の出力指示は、アプリケーションの起動指示を含むと考えても良い。
受付部12を構成する指示受付部121は、領収書画像の出力指示を受け付ける。また、指示受付部121は、第二端末3から領収書画像の出力指示を受信する。また、指示受付部121は、伝票入力画面の送信指示を受け付けても良い。なお、伝票入力画面は、通常、1以上の領収書画像を有する。つまり、伝票入力画面は、領収書画像を見ながら、伝票データを入力できる画面である。
入力受付部122は、出力部14が出力した1以上の領収書画像のうちのいずれかの領収書画像に対応付く伝票データを受け付ける。なお、領収書画像と伝票データとを対応付ける方法は問わない。一の領収書画像の選択を受け付けた後、伝票データの入力を受け付けても良い。
入力受付部122は、伝票データとともに、伝票データと領収書画像との対応関係の種類を受け付けても良い。処理部13が伝票データと領収書画像との対応関係の種類を取得し、入力受付部122が当該対応関係の種類を受け付けても良い。なお、対応関係の種類は、通常、伝票データと領収書画像との対応関係が「1対1」「1対n」「n対1」の3種類である。
入力受付部122は、電卓領域に対する入力である金額と、カレンダー領域に対する入力である日付とを有する伝票データを受け付けても良い。
入力受付部122は、1または2以上の伝票データを受付ける。なお、入力受付部122は、例えば、第二端末3から伝票データを受信する。なお、入力受付部122は、通常、一の領収書画像に対応する一の伝票データを受付けるが、一の領収書画像に対応する2以上の伝票データを受付けても良い。つまり、一の領収書画像に複数の伝票に分けるべき取り引き内容が記載されていることもある。また、入力受付部122は、2以上の領収書画像に対応する一の伝票データを受付けても良い。つまり、複数の領収書画像をまとめて一の伝票に記載すべきこともあり得る。
領収書画像受付部123は、1または2以上の領収書画像を受け付ける。領収書画像受付部123は、通常、第一送信部23が送信した領収書画像を受信する。ただし、ユーザが入力した領収書画像を受け付けても良いし、記録媒体から領収書画像を取得する等しても良い。
処理部13は、各種の処理を行う。各種の処理は、例えば、領収書画像の出力指示の受信に応じて、1以上の領収書画像を有する画面情報を構成する処理である。なお、この画面情報は、伝票入力画面の画面情報でも良いし、領収書画像を閲覧する画面の画面情報等でも良い。また、各種の処理は、例えば、蓄積部131等の処理の結果を構成する処理である。また、各種の処理は、例えば、伝票データと領収書画像との対応関係の種類を取得する処理である。処理部13は、伝票データに対応付いている領収書画像を検査し、伝票データと領収書画像との対応関係の種類を取得しても良い。
蓄積部131は、入力受付部122が受け付けた伝票データを、領収書画像に対応付けて、伝票管理表に蓄積する。例えば、入力受付部122が領収書画像を識別する領収書画像識別子と伝票データとを受信し、蓄積部131は当該領収書画像識別子で識別される領収書画像に対応付けて、受信した伝票データを伝票管理表に蓄積しても良い。また、例えば、入力受付部122が領収書画像と伝票データとを受信し、蓄積部131は当該領収書画像に対応付けて、受信した伝票データを伝票管理表に蓄積しても良い。
蓄積部131は、伝票データと対応関係の種類とを、領収書画像に対応付けて、伝票管理表に蓄積することは好適である。例えば、入力受付部122が一の領収書画像に対応付く伝票データを受信した場合は、対応関係の種類「1対1」を伝票データに対応付けて伝票管理表に蓄積する。また、入力受付部122が一の領収書画像に対応付く2以上の伝票データを受信した場合は、対応関係の種類「1対n(nは2以上の自然数)」を伝票データに対応付けて伝票管理表に蓄積する。さらに、入力受付部122が2以上の領収書画像に対応付く一の伝票データを受信した場合は、対応関係の種類「n対1」を伝票データに対応付けて伝票管理表に蓄積する。
なお、蓄積部131は、対応関係の種類をも、領収書画像または伝票データに対応付けて蓄積しても良い。
蓄積部131は、n(nは2以上の自然数)の伝票データを一の領収書画像に対応付けて、伝票管理表に蓄積できることは好適である。また、蓄積部131は、一の伝票データをn(nは2以上の自然数)の領収書画像に対応付けて、伝票管理表に蓄積できることは好適である。
蓄積部131は、領収書画像受付部123が受け付けた領収書画像を領収書画像格納部112に蓄積する。なお、蓄積部131は、領収書画像受付部123が受け付けた領収書画像に加えて、受け付けた日付、領収書画像と対に受信された第一端末識別子等も蓄積することは好適である。
出力部14は、情報を出力する。情報とは、例えば、領収書画像、処理結果、伝票入力画面情報等の画面情報等である。また、ここで、出力とは、通常、第一端末2、または第二端末3等の外部の装置への送信であるが、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、音出力、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。
出力部14は、指示受付部121が領収書画像の出力指示を受け付けた場合に、領収書画像格納部112から、当該出力指示に対応する1以上の領収書画像を取得し、1以上の領収書画像を出力する。
出力部14は、1以上の領収書画像を出力する場合に、伝票データと対応付いている領収書画像と伝票データと対応付いていない領収書画像とを視覚的に区別可能に表示するように、1以上の領収書画像を出力する。ここで、出力部14は、伝票データと対応付いている領収書画像と伝票データと対応付いていない領収書画像とを視覚的に区別可能なように領収書画像を変更しても良いし、視覚的に区別可能なように領収書画像に対応付けて情報を付加して送信する等しても良い。つまり、伝票データと対応付いている領収書画像と伝票データと対応付いていない領収書画像とを視覚的に区別可能に表示されるように、出力部14は1以上の領収書画像を出力すれば良い。なお、視覚的に区別可能に表示するように1以上の領収書画像を出力することは、伝票データと対応付いていない領収書画像のみを出力することも含む、とする。
出力部14は、1以上の領収書画像を出力する場合に、伝票データと対応付いている領収書画像と伝票データと対応付いていない領収書画像とを、領収書画像の背景が異なる表示となるように、1以上の領収書画像を出力する。なお、領収書画像の背景が異なれば、領収書画像を見たユーザは、領収書画像が伝票データと対応付いているか否かを判断できる。
出力部14は、伝票データと対応付いている領収書画像に対してのみ、領収書画像に対応付けられた1以上のボタンを出力することは好適である。ここで、ボタンは、例えば、伝票データの全部または一部を出力するボタン、領収書画像に関する情報を出力するボタン等である。さらに具体的には、ボタンは、例えば、登録した伝票の日付と伝票番号(伝票データの識別子)とを出力するボタン、領収書画像に関する情報を出力するボタン等である。領収書画像に関する情報は、例えば、領収書画像をアップロードした日付と領収書画像のファイル名等である。
出力部14は、領収書画像を出力する場合に、領収書画像に対応付く対応関係の種類を視覚的に区別可能に表示するように、領収書画像を出力することは好適である。
出力部14は、1以上の伝票データを出力し、かつ伝票データと領収書画像との対応関係が1対1である場合とn対1である場合とを視覚的に区別可能に表示するように、伝票データまたは領収書画像を出力することは好適である。
出力部14は、1以上の伝票データを出力し、かつ伝票データと領収書画像との対応関係が1対1である場合と1対nである場合とを視覚的に区別可能に表示するように、伝票データまたは領収書画像を出力することは好適である。
出力部14は、1以上の伝票データと、1以上の領収書画像と、電卓として機能する電卓領域と、日付入力のためのカレンダー領域とを有する伝票入力画面を出力することは好適である。
出力部14は、1以上の領収書画像ごとに、各領収書画像を操作する1以上のボタンを、各領収書画像に対応付ける態様で配置することは好適である。ここで、出力部14は、すべての領収書画像に1以上のボタンを配置する必要はない。出力部14は、通常、2以上の各領収書画像に1以上のボタンを配置する。ここで、領収書画像に対して配置される1以上のボタンは、例えば、領収書画像を拡大するためのボタン、領収書画像を縮小するためのボタン、領収書画像を回転させるためのボタン等である。
第一端末2を構成する第一受付部21は、ユーザから指示や情報等を受け付ける。指示や情報等とは、例えば、領収書画像、ソフトウェアの起動指示、領収書画像の閲覧指示、1以上の領収書画像の選択、伝票データの入力等である。指示や情報等の入力手段は、キーボードやマウスやスキャナやメニュー画面によるもの等、何でも良い。第一受付部21は、キーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。なお、ソフトウェアの起動指示は、例えば、会計ソフトの起動指示である。また、本ソフトウェアは、例えば、伝票処理装置1にアクセスして、種々の会計処理のための入力等を行うソフトウェアである。
上述したように、第一受付部21は、領収書画像を受け付けるが、ここでの受け付けとは、写真の撮影、スキャナでも読み込みなどである。
第一処理部22は、各種の処理を行う。第一処理部22は、例えば、第一受付部21が受け付けた指示や情報等に、第一端末2を識別する第一端末識別子を付与し、送信する指示や情報等を構成する処理である。なお、第一端末識別子は、図示しない記録媒体に格納されている、とする。第一処理部22は、例えば、ソフトウェアの起動処理を行う。
また、第一処理部22は、伝票入力画面における電卓領域に対する入力を処理し、電卓機能を実現する。
第一送信部23は、第一受付部21が受け付けた指示や情報等を伝票処理装置1に送信する。指示や情報等は、例えば、領収書画像である。また、第一送信部23は、第一処理部22が構成した指示や情報等を伝票処理装置1に送信する。
第一受信部24は、伝票処理装置1から情報等を受信する。情報等とは、例えば、伝票処理装置1における処理結果である。処理結果は、例えば、領収書画像が登録された旨の情報である。
第一出力部25は、第一受信部24が受信した情報等を出力する。なお、受信された情報等が1または2以上の領収書画像である場合、第一出力部25は、伝票データと対応付いている領収書画像と伝票データと対応付いていない領収書画像とを視覚的に区別可能に出力する。ここで、出力とは、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、音出力、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。
第二端末3を構成する第二受付部31は、税理士や会計士等から指示や情報等を受け付ける。指示や情報等は、例えば、ソフトウェアの起動指示、領収書画像の出力指示、伝票データ等である。指示や情報等の入力手段は、キーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。第二受付部31は、キーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
第二処理部32は、各種の処理を行う。第二処理部32は、例えば、第二受付部31が受け付けた指示に情報等に、第二端末3を識別する第二端末識別子を付与し、送信する指示や情報等を構成する処理である。なお、第二端末識別子は、図示しない記録媒体に蓄積されている、とする。
また、第二処理部32は、伝票入力画面における電卓領域に対する入力を処理し、電卓機能を実現する。
また、第二処理部32は、伝票入力画面におけるカレンダー領域に対する入力を処理し、入力された日付を取得する。
第二送信部33は、第二受付部31が受け付けた領収書画像の出力指示(第二処理部32が取得した領収書画像の出力指示でも良いことは言うまでもない)を伝票処理装置1に送信する。また、第二送信部33は、第二受付部31が受け付けた伝票データを伝票処理装置1に送信する。また、第二送信部33は、第二処理部32が構成した指示や情報等を会計情報処理装置1に送信する。
第二受信部34は、領収書画像の出力指示の送信に対応して、1以上の領収書画像を含む伝票入力画面、または1以上の領収書画像を含む伝票入力画面を構成する伝票入力画面情報を、伝票処理装置1から受信する。第二受信部34は、領収書画像の出力指示の送信に対応して、1以上の領収書画像を含む伝票閲覧画面または1以上の領収書画像を含む伝票閲覧画面を構成する伝票閲覧画面情報を、伝票処理装置1から受信しても良い。
第二出力部35は、第二受信部34が受信した伝票入力画面、または伝票入力画面情報を用いて構成した伝票入力画面を出力する。なお、受信された情報等が1または2以上のる領収書画像である場合、第二出力部35は、伝票データと対応付いている領収書画像と伝票データと対応付いていない領収書画像とを視覚的に区別可能に出力する。ここで、出力とは、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、音出力、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。
格納部11、表格納部111、領収書画像格納部112は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
格納部11等に情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報が格納部11等で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報が格納部11等で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報が格納部11等で記憶されるようになってもよい。
受付部12、指示受付部121、入力受付部122、領収書画像受付部123、第一受信部24、第二受信部34は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
処理部13、蓄積部131、第一処理部22、第二処理部32は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。処理部13の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
出力部14、第一送信部23、第二送信部33は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。出力部14は、出力部14は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現されても良い。
第一出力部25、第二出力部35は、ディスプレイやスピーカー等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。第一出力部25等は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
次に、伝票処理システムの動作について説明する。まず、伝票処理装置1の動作について、図3のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS301)領収書画像受付部123は、第一端末2から1または2以上の領収書画像を受信したか否かを判断する。領収書画像を受信すればステップS302に行き、受信しなければステップS303に行く。なお、領収書画像は、例えば、第一端末識別子とともに送信される。
(ステップS302)蓄積部131は、1以上の領収書画像を領収書画像格納部112に蓄積する。ステップS301に戻る。蓄積部131は、各領収書画像と対に、第一端末識別子、アップロード(登録)の日付、領収書画像のファイル名等を蓄積することは好適である。
(ステップS303)指示受付部121は、第一端末2または第二端末3から、領収書画像の出力指示を受信したか否かを判断する。領収書画像の出力指示を受信すればステップS304に行き、領収書画像の出力指示を受信しなければステップS306に行く。
(ステップS304)処理部13は、領収書画像の出力指示の受信に応じて、1以上の領収書画像を有する画面情報を構成する。かかる画面情報構成処理について、図4のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS305)出力部14は、ステップS304で構成された画面情報を、領収書画像の出力指示を送信してきた端末(第一端末2または第二端末3)に送信する。ステップS301に戻る。
(ステップS306)指示受付部121は、伝票入力画面の送信指示を受け付けたか否かを判断する。伝票入力画面の送信指示を受け付けた場合はステップS307に行き、伝票入力画面の送信指示を受け付けない場合はステップS308に行く。なお、伝票入力画面の送信指示は、領収書画像の出力指示と同じでも良い。
(ステップS307)処理部13は、伝票入力画面の画面情報を構成する。そして、出力部14は、伝票入力画面の画面情報を、伝票入力画面の送信指示を送信した端末(通常、第二端末3)に送信する。なお、処理部13は、ステップS304における処理と同様の画面情報構成処理により伝票入力画面の画面情報を構成することは好適である。ステップS301に戻る。
(ステップS308)入力受付部122は、1以上の伝票データを受信したか否かを判断する。伝票データを受信すればステップS309に行き、伝票データを受信しなければステップS301に戻る。なお、入力受付部122は、通常、出力部14が出力した1以上の領収書画像のうちのいずれかの領収書画像に対応付く伝票データを受信する。なお、入力受付部122は、例えば、伝票データに対応する領収書画像識別子をも受信する。
(ステップS309)蓄積部131は、ステップS308で受信された1以上の各伝票データを、対応付く領収書画像に対応付けて、伝票管理表に蓄積する。ステップS301に戻る。なお、蓄積部131は、例えば、受信された1以上の各伝票データを、各伝票データと対になる領収書画像識別子で識別される領収書画像に対応付けて、伝票管理表に蓄積する。
なお、図3のフローチャートのステップS302の後、ステップS309の後に、処理結果を第一端末2または第二端末3に送信しても良い。
また、図3のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
次に、ステップS304の画面情報構成処理について、図4のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS401)処理部13は、領収書画像の出力指示に対応する1以上の領収書画像を、領収書画像格納部112から取得する。なお、領収書画像の出力指示に対応する1以上の領収書画像とは、例えば、領収書画像の出力指示に含まれる端末識別子と対になる1以上の領収書画像、または領収書画像の出力指示に含まれる端末識別子と間接的にリンク付けされている1以上の領収書画像である。
(ステップS402)処理部13は、カウンタiに1を代入する。
(ステップS403)処理部13は、ステップS401で取得した1以上の領収書画像のうち、i番目の領収書画像が存在するか否かを判断する。i番目の領収書画像が存在すればステップS404に行き、i番目の領収書画像が存在しなければステップS410に行く。
(ステップS404)処理部13は、i番目の領収書画像が伝票データと対応付いているか否か(領収書画像に対応する伝票データが入力済みか否か)を判断する。i番目の領収書画像が伝票データと対応付いていればステップS405に行き、i番目の領収書画像が伝票データと対応付いていなければステップS407に行く。なお、処理部13は、例えば、i番目の領収書画像を識別する領収書画像識別子を有する伝票データが伝票管理表に存在するか否かにより、i番目の領収書画像が伝票データと対応付いているか否かを判断する。また、処理部13は、例えば、i番目の領収書画像にリンク付けられた伝票データが伝票管理表に存在するか否かにより、i番目の領収書画像が伝票データと対応付いているか否かを判断しても良い。その他、i番目の領収書画像が伝票データと対応付いているか否かの判断方法は問わない。
(ステップS405)処理部13は、i番目の領収書画像に対して、伝票データと対応付いている場合の出力態様となるように処理する。なお、かかる処理は、例えば、伝票データと対応付いている場合の出力態様となるように、i番目の領収書画像またはi番目の領収書画像に関する情報を変更する処理である。さらに具体的には、かかる処理は、例えば、i番目の領収書画像の背景を伝票データと対応付いている場合の背景とする処理等である。
(ステップS406)処理部13は、i番目の領収書画像に対応付けて、1以上のボタンを配置する。ステップS408に行く。なお、かかるボタンは、例えば、伝票データの全部または一部を出力するボタン等である。
(ステップS407)処理部13は、i番目の領収書画像に対して、伝票データと対応付いていない場合の出力態様となるように処理する。なお、かかる処理は、例えば、伝票データと対応付いていない場合の出力態様となるように、i番目の領収書画像またはi番目の領収書画像に関する情報を変更する処理である。さらに具体的には、かかる処理は、例えば、i番目の領収書画像の背景を伝票データと対応付いていない場合の背景とする処理等である。
(ステップS408)処理部13は、i番目の領収書画像に対応付けて、1以上のボタンを付加する。かかるボタンは、例えば、領収書画像を操作するボタン(拡大、縮小、回転等)、領収書画像に関する情報(ファイル名等)を出力するボタン等である。
(ステップS409)処理部13は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS403に戻る。
(ステップS410)処理部13は、1以上の領収書画像を用いて、画面情報を構成する。上位処理にリターンする。なお、処理部13は、1以上の領収書画像と、伝票データを入力するためのフィールド等を有する画面の画面情報を構成しても良い。かかる画面情報は、例えば、ステップS307で構成される画面情報と同じである。
なお、図4のフローチャートにおいて、ステップS405とステップS407の処理のうち、どちらか一方の処理を行うことでも良い。
また、図4のフローチャートのステップS405において、i番目の領収書画像と伝票データとの対応関係の種類を取得し、当該種類を視覚的に区別可能に表示するように処理を行っても良い。かかる処理は、例えば、当該種類に応じて異なる出力となるように、i番目の領収書画像またはi番目の領収書画像に関する情報を変更する処理である。
次に、第一端末2の動作について、図5のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS501)第一端末2の第一受付部21は、ユーザからソフトウェアの起動指示を受け付けたか否かを判断する。ソフトウェアの起動指示を受け付ければステップS502に行き、ソフトウェアの起動指示を受け付けなければステップS503に行く。なお、ソフトウェアは、例えば、会計ソフトである。
(ステップS502)第一処理部22は、ソフトウェアの起動処理を行う。ステップS501に戻る。
(ステップS503)第一受付部21は、1以上の領収書画像を受け付けたか否かを判断する。1以上の領収書画像を受け付ければステップS504に行き、受け付けなければステップS509に行く。
(ステップS504)第一処理部22は、図示しない記録媒体に格納されている第一端末識別子を読み出す。
(ステップS505)第一処理部22は、1以上の領収書画像と第一端末識別子とを用いて、1以上の領収書画像と第一端末識別子とを含む情報を構成する。
(ステップS506)第一送信部23は、ステップS505で構成した情報を伝票処理装置1に送信する。
(ステップS507)第一受信部24は、伝票処理装置1から処理結果を受信したか否かを判断する。処理結果を受信すればステップS508に行き、処理結果を受信しなければステップS507に戻る。なお、処理結果とは、例えば、領収書画像を登録した旨の情報、領収書画像の登録に失敗した旨の情報等である。
(ステップS508)第一出力部25は、ステップS507で受信された処理結果を出力する。ステップS501に戻る。
(ステップS509)第一受付部21は、領収書画像の出力指示を受け付けたか否かを判断する。出力指示を受け付ければステップS510に行き、受け付けなければステップS515に行く。
(ステップS510)第一処理部22は、図示しない記録媒体に格納されている第一端末識別子を読み出す。
(ステップS511)第一処理部22は、領収書画像の出力指示と第一端末識別子とを用いて、送信する指示を構成する。
(ステップS512)第一送信部23は、ステップS511で構成した指示を伝票処理装置1に送信する。
(ステップS513)第一受信部24は、伝票処理装置1から1以上の領収書画像等を受信したか否かを判断する。領収書画像等を受信すればステップS514に行き、領収書画像等を受信しなければステップS513に戻る。
(ステップS514)第一出力部25は、ステップS513で受信された1以上の領収書画像等を出力する。ステップS501に戻る。なお、ここで、第一出力部25は、伝票データと対応付いている領収書画像と伝票データと対応付いていない領収書画像とを視覚的に区別可能に出力する。
(ステップS515)第一受付部21は、領収書画像の選択指示を受け付けたか否かを判断する。選択指示を受け付ければステップS516に行き、受け付けなければステップS501に戻る。
(ステップS516)第一処理部22は、選択された領収書画像の表示を、他の領収書画像と比較して区別可能なように表示を変更する。
(ステップS517)第一受付部21は、選択された領収書画像に対する伝票データの入力を受け付けたか否かを判断する。伝票データを受け付ければステップS518に行き、受け付けなければステップS517に戻る。なお、第一処理部22は、受け付けられた伝票データを図示しないバッファに、選択された領収書画像の識別子と共に一時蓄積する。
(ステップS518)第一受付部21は、伝票データの送信指示を受け付けたか否かを判断する。伝票データの送信指示を受け付ければステップS519に行き、伝票データの送信指示を受け付けなければステップS518に戻る。
(ステップS519)第一受付部21は、図示しないバッファ内の伝票データ、領収書画像識別子、および第一端末識別子を含む情報であり、送信する情報を構成する。
(ステップS520)第一送信部23は、ステップS519で構成した情報を伝票処理装置1に送信する。
(ステップS521)第一受信部24は、伝票処理装置1から処理結果を受信したか否かを判断する。処理結果を受信すればステップS522に行き、処理結果を受信しなければステップS521に戻る。なお、処理結果とは、例えば、伝票データ等の登録が完了した旨の情報、伝票データの登録に失敗した旨の情報等である。
(ステップS522)第一出力部25は、ステップS521で受信された処理結果を出力する。ステップS501に戻る。
なお、図5のフローチャートにおいて、ユーザが伝票データを入力する場合、電卓領域の電卓を用いて金額を入力しても良い。また、ユーザが伝票データを入力する場合、カレンダー領域のカレンダーを用いて日付を入力しても良い。
また、図5のフローチャートのステップS514において、第一出力部25は、領収書画像と伝票データとの対応関係の種類を視覚的に区別可能に表示するように処理を行っても良い。
次に、第二端末3の動作について、図6のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS601)第二端末3の第二受付部31は、ユーザからソフトウェアの起動指示を受け付けたか否かを判断する。ソフトウェアの起動指示を受け付ければステップS602に行き、ソフトウェアの起動指示を受け付けなければステップS603に行く。
(ステップS602)第二処理部32は、ソフトウェアの起動処理を行う。ステップS601に戻る。
(ステップS603)第二受付部31は、領収書画像の出力指示を受け付けたか否かを判断する。出力指示を受け付ければステップS604に行き、受け付けなければステップS609に行く。
(ステップS604)第二処理部32は、図示しない記録媒体に格納されている第二端末識別子を読み出す。
(ステップS605)第二処理部32は、領収書画像の出力指示と第二端末識別子とを有する指示であり、送信する指示を構成する。
(ステップS606)第二送信部33は、ステップS605で構成された指示を伝票処理装置1に送信する。
(ステップS607)第二受信部34は、伝票処理装置1から1以上の領収書画像等を受信したか否かを判断する。領収書画像等を受信すればステップS608に行き、領収書画像等を受信しなければステップS607に戻る。
(ステップS608)第二出力部35は、ステップS607で受信された1以上の領収書画像等を出力する。ステップS601に戻る。なお、ここで、第二出力部35は、伝票データと対応付いている領収書画像と伝票データと対応付いていない領収書画像とを視覚的に区別可能に出力する。
(ステップS609)第二受付部31は、領収書画像の選択指示を受け付けたか否かを判断する。選択指示を受け付ければステップS610に行き、受け付けなければステップS601に戻る。
(ステップS610)第二処理部32は、選択された領収書画像の表示を、他の領収書画像と比較して区別可能なように表示を変更する。
(ステップS611)第二受付部31は、選択された領収書画像に対する伝票データの入力を受け付けたか否かを判断する。伝票データを受け付ければステップS612に行き、受け付けなければステップS611に戻る。なお、第二処理部32は、受け付けられた伝票データを図示しないバッファに、選択された領収書画像の識別子と共に一時蓄積する。
(ステップS612)第二受付部31は、伝票データの送信指示を受け付けたか否かを判断する。伝票データの送信指示を受け付ければステップS613に行き、伝票データの送信指示を受け付けなければステップS612に戻る。
(ステップS613)第二処理部32は、図示しないバッファ内の伝票データ、領収書画像の識別子、および第二端末識別子を有する情報であり、送信する情報を構成する。
(ステップS614)第二送信部33は、ステップS613で構成された情報を伝票処理装置1に送信する。
(ステップS615)第二受信部34は、伝票処理装置1から処理結果を受信したか否かを判断する。処理結果を受信すればステップS616に行き、処理結果を受信しなければステップS615に戻る。
(ステップS616)第二出力部35は、ステップS615で受信された処理結果を出力する。ステップS601に戻る。
なお、図6のフローチャートにおいて、税理士等が伝票データを入力する場合、電卓領域の電卓を用いて金額を入力しても良い。また、税理士等が伝票データを入力する場合、カレンダー領域のカレンダーを用いて日付を入力しても良い。
また、図6のフローチャートのステップS608において、第二出力部35は、領収書画像と伝票データとの対応関係の種類を視覚的に区別可能に表示するように処理を行っても良い。
以下、本実施の形態における伝票処理システムの具体的な動作について説明する。伝票処理システムの概念図は図1である。
今、第一端末2はユーザAが使用し、第二端末3はユーザAの企業の顧問税理士である税理士Xが使用する、とする。
また、伝票処理装置1の表格納部111は、図7に示す会計伝票管理表を格納している、とする。会計伝票管理表は、会計伝票を管理する表である。ここでは、会計伝票管理表は、支払伝票を管理する表である。会計伝票管理表は、「ID」「伝票データ」「領収書画像識別子」を有する1以上のレコードを管理している。「伝票データ」は、「日付」「借方勘定科目」「貸方勘定科目」「金額」「摘要」を有する。「摘要」は「借方税区分」「貸方税区分」を有する。「ID」はレコードを識別する情報である。「日付」は取引の日付を示す。
また、領収書画像格納部112は、図8に示すような領収書画像管理表を格納している。領収書画像管理表は、「ID」「対応付けフラグ」「対応関係種類情報」「第一端末識別子」「領収書画像識別子」を有する1以上のレコードを管理している。「ID」はレコードを識別する情報である。「対応付けフラグ」は、領収書画像が伝票データと対応付いているか否かを示す情報であり、対応付けフラグが「1」の場合は領収書画像が伝票データと対応付いており、「0」の場合は領収書画像が伝票データと対応付いていない。また、「対応関係種類情報」は、伝票データと領収書画像との対応関係の種類を示す情報であり、伝票データと領収書画像との対応関係が「1対1」の場合は「対応関係種類情報=1」、「1対n」の場合は「対応関係種類情報=2」、「n対1」の場合は「対応関係種類情報=3」となる。「第一端末識別子」は、領収書画像を送信した第一端末2の識別子である。
さらに、領収書画像格納部112は、1以上の領収書画像を格納している、とする。
かかる状況において、ユーザAは、第一端末2に本会計システムのソフトウェアの起動指示を入力した。そして、第一端末2の第一受付部21は、会計システムの起動指示を受け付ける。次に、第一処理部22は、会計システムの起動処理を行う。
また、第一端末2で起動した会計システムに対して、ユーザAは、図9に示す3つの領収書画像を入力した。なお、この入力は、例えば、カメラで撮影した写真の入力である。そして、第一受付部21は、3つの領収書画像を受け付ける。そして、第一処理部22は、図示しない記録媒体に格納されている第一端末識別子(例えば、「usrA」)を読み出す。次に、第一処理部22は、3つの領収書画像と第一端末識別子(「usrA」)とを用いて、3つの領収書画像と第一端末識別子とを含む情報を構成する。次に、第一送信部23は、第一処理部22が構成した情報を伝票処理装置1に送信する。
次に、伝票処理装置1の領収書画像受付部123は、第一端末2から3つの領収書画像と第一端末識別子とを含む情報を受信する。そして、蓄積部131は、3つの各領収書画像と第一端末識別子とを有する3つのレコードを生成し、当該3つのレコードを図8の領収書画像管理表に蓄積する。ここで、蓄積されたレコードは、図8の「ID=20、21、22」の3つのレコードである、とする。なお、蓄積部131は、対応付けフラグの値を初期値の「0」、対応関係種類情報を「NULL」とする。
次に、税理士Xは、第二端末3に対して、会計ソフトの起動指示を入力する。そして、第二端末3の第二受付部31は、会計ソフトの起動指示を受け付ける。次に、第二処理部32は、会計ソフトの起動処理を行う。
次に、税理士Xは、会計ソフトに対して、領収書画像の出力指示を入力する。次に、第二受付部31は、領収書画像の出力指示を受け付ける。次に、第二処理部32は、図示しない記録媒体に格納されている第二端末識別子(例えば、「proX」)を読み出す。次に、第二処理部32は、領収書画像の出力指示と第二端末識別子「proX」とを用いて、送信する指示を構成する。次に、第二送信部33は、構成された指示を伝票処理装置1に送信する。
次に、指示受付部121は、第二端末3から、領収書画像の出力指示を受信する。そして、以下のように、処理部13は、領収書画像の出力指示の受信に応じて、1以上の領収書画像を有する画面情報を構成する。
つまり、処理部13は、領収書画像の出力指示に含まれる第二端末識別子「proX」に対応する1以上の領収書画像を、領収書画像格納部112から取得する。ここでは、3つの領収書画像(img20.gif、img21.gif、img22.gif)を含む、ユーザAがアップロードしたm(mは3以上の自然数)の領収書画像を取得した、とする。なお、ユーザの第二端末識別子と顧問税理士の第二端末識別子との対応関係が図示しない記録媒体に管理されており、かかる対応関係の情報を用いて、ユーザAと税理士Xとの関係を取得し、当関係を用いて、ユーザAがアップロードした3つの領収書画像を取得する。
次に、処理部13は、取得したmの領収書画像のうちの各領収書画像が伝票データと対応付いているか否かを判断する。例えば、処理部13は、領収書画像管理表(図8)の対応フラグであり、領収書画像と対になる対応フラグが「1」の場合は各領収書画像が伝票データと対応付いていると判断し、対応フラグが「0」の場合は各領収書画像が伝票データと対応付いていないと判断する。
処理部13は、伝票データと対応付いていると判断した領収書画像に対して、伝票データと対応付いている場合の出力態様となるように処理する。例えば、処理部13は、伝票データと対応付いていると判断した領収書画像の背景を変更する(例えば、背景をグレー(灰色)等に変更する)とする。そして、処理部13は、伝票データと対応付いていると判断した領収書画像に対して、領収書画像に対応付けられた1以上のボタンを配置する。このボタンは、ここでは、伝票データの一部または全部を閲覧するためのボタンである。
また、伝票データと対応付いていないと判断した領収書画像に対して、処理部13は、伝票データと対応付いていない場合の出力態様となるように処理する。例えば、処理部13は、伝票データと対応付いていないと判断した領収書画像の背景の枠を太線で囲む。
次に、処理部13は、各領収書画像に対して、領収書画像の操作用の1以上のボタンを付加する。このボタンは、ここでは、領収書画像の拡大のためのボタン、領収書画像の縮小のためのボタン、領収書画像の回転のためのボタン、および領収書画像のファイル名と登録の日付を出力するためのボタンである。
次に、処理部13は、mの領収書画像を用いて、伝票データ入力画面の画面情報を構成する。ここで、処理部13は、領収書画像に対する伝票データを入力するための電卓領域とカレンダー領域とを有する画面の画面情報を構成する、とする。
次に、出力部14は、処理部13が構成した画面情報を、税理士Xの第二端末3に送信する。
次に、第二端末3の第二受信部34は、伝票処理装置1から1以上の領収書画像等を含む画面情報を受信する。
次に、第二出力部35は、受信された1以上の領収書画像等を含む画面情報を出力する。かかる出力例は、図10である。図10において、1001は領収書画像が出力さえる領域、1002は伝票データを構成する金額を入力するための電卓領域、1003は伝票データを構成する日付を入力するためのカレンダー領域、1004は入力した伝票データを用いて構成される伝票オブジェクトが出力される領域である。
また、図10の領収書画像1005は伝票データと対応付いていない領収書画像であり、領収書画像1006は伝票データと対応付いている領収書画像である。領収書画像1005の枠は太線であり、領収書画像1006の背景は、例えば、グレー(灰色)である。
また、伝票データと対応付いていない領収書画像1005に対応付けて、領収書画像の拡大ボタン1007、領収書画像の縮小ボタン1008、領収書画像の回転ボタン1009、領収書画像の情報を取得するボタン1010が配置されている。さらに、伝票データと対応付いている領収書画像1006に対応付けて、領収書画像1006に対応する伝票データの全部または一部を出力するボタン1011が配置されている。
なお、図10は伝票データを入力するために、領収書画像を出力した画面であった。しかし、領収書画像の出力指示の受け付けにより、第二出力部35は、図11に示すような画面を出力しても良い。図11に示す画面は、領収書画像を閲覧するための画面である。図11に示す画面において、1101、1102、1105、1106の領収書画像は、伝票データと対応付いている領収書画像であり、その背景がグレーになっている。また、1103、1104の領収書画像は、伝票データと対応付いていない領収書画像であり、その背景は何ら処理されていない(写真画像のままである)。また、1103、1104の領収書画像の背景の枠は太線である。
次に、税理士Aは、図10の画面において、領収書画像1005に対応する伝票データを入力した、とする。なお、税理士Aは、電卓領域1002の電卓機能を用いて、領収書画像1105の金額「1,487,441」を入力し、カレンダー領域1003のカレンダー機能を用いて、領収書画像1105の日付「2014年3月31日」を入力した、とする。
すると、第二受付部31は、入力された伝票データを受け付ける。そして、第二処理部32は、受け付けられた伝票データを、図示しないバッファに一時蓄積する。
次に、税理士Aは、伝票データの送信指示を第二端末3に入力する。すると、第二受付部31は、伝票データの送信指示を受け付ける。
そして、第二処理部32は、伝票オブジェクトを生成する。伝票オブジェクトは、図10の1012である。伝票オブジェクトは、伝票データに対応する情報の集合である。
次に、第二処理部32は、図示しないバッファ内の伝票データ、領収書画像識別子、および第二端末識別子「proX」を用いて、送信する情報を構成する。そして、第二送信部33は、構成された情報を伝票処理装置1に送信する。
次に、伝票処理装置1の入力受付部122は、税理士Aが送信した伝票データ等を受信する。
次に、蓄積部131は、受信された伝票データを、受信された領収書画像識別子で識別される領収書画像に対応付けて、図7の会計伝票管理表に蓄積する。
次に、出力部14は、処理結果を税理士Aの第二端末3に送信する。なお、処理結果とは、ここでは、伝票データが蓄積された旨、領収書画像の識別子で識別される領収書画像が伝票データに対応付けられた旨である。
次に、第二端末3の第二受信部34は、伝票処理装置1から処理結果を受信する。次に、第二出力部35は、受信された処理結果を出力する。ここで、第二出力部35は、領収書画像識別子で識別される領収書画像が伝票データに対応付けられた旨の情報を用いて、領収書画像1005を伝票データと対応付いている領収書画像を示す出力態様となるように出力を変更する。つまり、伝票データに対応付けられたことが分かるように、領収書画像に対応する伝票データを登録した後、直ちに当該領収書画像の出力が変更される。
以上、本実施の形態によれば、領収書画像を見ながら伝票データを入力することができる。また、本実施の形態によれば、領収書画像を見ながら伝票データを入力する場合に、伝票データを入力済みの領収書画像と伝票データを入力しなければならない領収書画像との区別が容易にできる。
また、本実施の形態によれば、また、伝票データと対応付いている領収書画像に対する操作を容易にできる。さらに詳細には、領収書画像を個別に操作できる。
また、本実施の形態によれば、伝票データと領収書画像との複雑な対応関係を容易に把握できる。
また、本実施の形態において、サーバ・クライアントシステムにより情報が処理された。しかし、伝票処理装置1は、図12に示すようにスタンドアロンでも良い。かかる場合、受付部12は、ユーザからの指示や情報等を受け付ける。また、出力部14は、通常、画面や処理結果をディスプレイに表示する。
また、本実施の形態の具体例において、税理士が伝票データを入力した。しかし、伝票データ等を入力する者は問わないことは言うまでもない。なお、一般ユーザが伝票データを入力し、税理士が当該伝票データをチェックしても良い。
なお、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現しても良い。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布しても良い。また、このソフトウェアをCD−ROMなどの記録媒体に記録して流布しても良い。なお、このことは、本明細書における他の実施の形態においても該当する。なお、本実施の形態における伝票処理装置1を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータがアクセス可能な記録媒体は、金額と取り引きの日付とを有する1以上の伝票データを格納し得る伝票管理表を格納し得る表格納部と、領収書の画像である1以上の領収書画像を格納し得る領収書画像格納部とを有し、コンピュータを、領収書画像の出力指示を受け付ける指示受付部と、前記出力指示を受け付けた場合に、前記領収書画像格納部から、前記出力指示に対応する1以上の領収書画像を取得し、当該1以上の領収書画像を出力する出力部と、前記出力部が出力した1以上の領収書画像のうちのいずれかの領収書画像に対応付けた伝票データを受け付ける入力受付部と、前記入力受付部が受け付けた伝票データを、前記領収書画像に対応付けて、前記伝票管理表に蓄積する蓄積部として機能させるためのプログラムであって、前記出力部を、1以上の領収書画像を出力する場合に、伝票データと対応付いている領収書画像と伝票データと対応付いていない領収書画像とを視覚的に区別可能に表示するように、1以上の領収書画像を出力するものとして、コンピュータを機能させるためのプログラムである。
また、上記プログラムにおいて、前記出力部は、1以上の領収書画像を出力する場合に、伝票データと対応付いている領収書画像と伝票データと対応付いていない領収書画像とを、領収書画像の背景が異なる表示となるように、1以上の領収書画像を出力するものとして、コンピュータを機能させることは好適である。
また、上記プログラムにおいて、前記出力部は、伝票データと対応付いている領収書画像に対してのみ、当該領収書画像に対応付けられた1以上のボタンを出力するものとして、コンピュータを機能させることは好適である。
また、上記プログラムにおいて、前記入力受付部は、前記伝票データとともに、前記伝票データと前記領収書画像との対応関係の種類を受け付け、前記蓄積部は、前記伝票データと前記対応関係の種類とを、前記領収書画像に対応付けて、前記伝票管理表に蓄積し、前記出力部は、領収書画像を出力する場合に、当該領収書画像に対応付く対応関係の種類を視覚的に区別可能に表示するように、前記領収書画像を出力するものとして、コンピュータを機能させることは好適である。
また、上記プログラムにおいて、前記蓄積部は、n(nは2以上の自然数)の伝票データを一の領収書画像に対応付けて、前記伝票管理表に蓄積でき、前記出力部は、1以上の伝票データを出力し、かつ、伝票データと領収書画像との対応関係が1対1である場合とn対1である場合とを視覚的に区別可能に表示するように、伝票データまたは領収書画像を出力するものとして、コンピュータを機能させることは好適である。
また、上記プログラムにおいて、前記蓄積部は、一の伝票データをn(nは2以上の自然数)の領収書画像に対応付けて、前記伝票管理表に蓄積でき、前記出力部は、伝票データを出力し、かつ、伝票データと領収書画像との対応関係が1対1である場合と1対nである場合とを視覚的に区別可能に表示するように、伝票データまたは領収書画像を出力するものとして、コンピュータを機能させることは好適である。
また、上記プログラムにおいて、コンピュータを、伝票データを構成する金額の入力を受け付ける電卓部と、伝票データを構成する日付の入力を受け付けるカレンダー部としてさらに機能させ、前記出力部は、1以上の伝票データと、1以上の領収書画像と、前記電卓部に対応する電卓領域と、前記カレンダー部に対応するカレンダー領域とを有する伝票入力画面を出力し、前記入力受付部は、前記電卓領域に対する入力である金額と、前記カレンダー領域に対する入力である日付とを有する伝票データを受け付けるものとして、コンピュータを機能させることは好適である。
また、上記プログラムにおいて、前記出力部は、前記1以上の領収書画像ごとに、各領収書画像を操作する1以上のボタンを、各領収書画像に対応付ける態様で配置するものとして、コンピュータを機能させることは好適である。
また、図13は、本明細書で述べたプログラムを実行して、上述した実施の形態の伝票処理装置等を実現するコンピュータの外観を示す。上述の実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムで実現され得る。図13は、このコンピュータシステム340の概観図であり、図14は、コンピュータシステム340の内部構成を示す図である。
図13において、コンピュータシステム340は、FDドライブ3411、CD−ROMドライブ3412を含むコンピュータ341と、キーボード342と、マウス343と、モニタ344とを含む。
図14において、コンピュータ341は、FDドライブ3411、CD−ROMドライブ3412に加えて、MPU3413と、CD−ROMドライブ3412及びFDドライブ3411に接続されたバス3414と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM3415とに接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶するとともに一時記憶空間を提供するためのRAM3416と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するためのハードディスク3417とを含む。ここでは、図示しないが、コンピュータ341は、さらに、LANへの接続を提供するネットワークカードを含んでも良い。
コンピュータシステム340に、上述した実施の形態の伝票処理装置1等の機能を実行させるプログラムは、CD−ROM3501、またはFD3502に記憶されて、CD−ROMドライブ3412またはFDドライブ3411に挿入され、さらにハードディスク3417に転送されても良い。これに代えて、プログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ341に送信され、ハードディスク3417に記憶されても良い。プログラムは実行の際にRAM3416にロードされる。プログラムは、CD−ROM3501、FD3502またはネットワークから直接、ロードされても良い。
プログラムは、コンピュータ341に、上述した実施の形態の伝票処理装置1等の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティープログラム等は、必ずしも含まなくても良い。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいれば良い。コンピュータシステム340がどのように動作するかは周知であり、詳細な説明は省略する。
なお、上記プログラムにおいて、情報を送信するステップや、情報を受信するステップなどでは、ハードウェアによって行われる処理、例えば、送信するステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理(ハードウェアでしか行われない処理)は含まれない。
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
また、上記各実施の形態において、各処理(各機能)は、単一の装置(システム)によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。