JP2015210425A - 画像形成システム - Google Patents

画像形成システム Download PDF

Info

Publication number
JP2015210425A
JP2015210425A JP2014092718A JP2014092718A JP2015210425A JP 2015210425 A JP2015210425 A JP 2015210425A JP 2014092718 A JP2014092718 A JP 2014092718A JP 2014092718 A JP2014092718 A JP 2014092718A JP 2015210425 A JP2015210425 A JP 2015210425A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
punch
punching
hole
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014092718A
Other languages
English (en)
Inventor
廣昌 前西
Hiromasa Maenishi
廣昌 前西
佐藤 光彦
Mitsuhiko Sato
光彦 佐藤
安藤 裕
Yutaka Ando
裕 安藤
照博 荒井
Akihiro Arai
照博 荒井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2014092718A priority Critical patent/JP2015210425A/ja
Publication of JP2015210425A publication Critical patent/JP2015210425A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】サイズや坪量が異なるシートを適用した混載ジョブを実行する場合でも、所望のパンチ穴が形成された成果物を得やすい画像形成システムを提供する。
【解決手段】画像形成システム1000は、画像形成装置100と、シートにパンチ穴を穿つパンチユニット415を備えた多穴パンチャ400及びパンチャ581を備えたフィニッシャ500と、シートSにパンチ穴を穿つ手段としてパンチユニット415又はパンチャ581を選択する操作表示装置600と、選択された手段によってシートSに穿孔すべきパンチ穴を穿つことができるか否かを判断するCPUと、選択された手段ではパンチ穴を穿つことができないと判断された場合、他の手段を用いてパンチ穴を穿つことができるか否かを判断し、パンチ穴を穿つことができると判断した手段を用いて、シートに穿孔すべきパンチ穴を穿つように制御するCPUと、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の穿孔手段を備えた画像形成システムに関する。
従来、プリンタ、複写機、ファクシミリなどの画像形成装置を備えた画像形成システムにおいて、画像形成装置から搬出されたシートに対して、パンチ処理、ステイプル処理、ソート処理などの後処理を施す後処理装置が知られている。このような後処理装置として、画像形成装置から搬出されたシートの斜行、及びシートの幅方向の位置である横位置を補正し、その後、シート搬送方向の先端部にパンチ処理を施す後処理装置が挙げられる(例えば、特許文献1)。また、画像形成装置から搬出されたシートの側端部を検知し、検知結果に応じてシートの横位置を補正した後、シートをスイッチバックしてシート後端の斜行を補正し、補正後のシートの後端にパンチ処理を施す後処理装置が挙げられる(例えば、特許文献2)。
特開2007−62912号公報 特開2007−69993号公報
パンチ処理を施すパンチユニットを備えた後処理装置は数多く存在する。図20は、後処理装置を備えた画像形成システムの構成を示す断面図であり、この画像形成システムは、主として画像形成装置1100、原稿給送装置1200、操作表示装置1600、パンチャ1400、及びフィニッシャ1500から構成されている。後処理装置としてのパンチャ1400は、多穴パンチユニット1410を備えており、フィニッシャ1500は、インナーパンチユニット1510を備えている。
しかし、このようなパンチユニットを複数備える画像形成システムには、以下のような課題がある。
すなわち、各パンチユニットで形成可能なパンチ穴の形状、大きさ及び間隔が同じであっても、坪量が異なる複数の用紙からなる用紙束にパンチ穴を形成したい場合、適用可能な坪量の相違に基づいて、1つのパンチユニットで対応できない場合がある。図21は、パンチャ1400及びフィニッシャ1500におけるパンチ可能な用紙(以下「シート」という。)の坪量を示す図である。図21において、パンチャ1400におけるパンチ可能なシートの坪量の下限は75(gsm)、上限は213(gsm)である。一方、フィニッシャ1500におけるパンチ可能なシートの坪量の下限は52(gsm)、上限は300(gsm)である。
そこで、例えば、図20の画像形成システムを用い、坪量が250(gsm)の表紙1枚と、坪量が105(gsm)の中紙3枚からなる用紙に対し、パンチャ1400を適用してパンチ穴を穿つジョブを設定したとする。この場合、パンチャ1400が穿孔可能な坪量の上限は213(gsm)なので、坪量が105(gsm)の中紙にはパンチ穴を穿つことができるが、坪量が250(gsm)の表紙にはパンチ穴を穿つことがでない。従って、図22に示したように、中紙パンチ有・表紙パンチ無の成果物となり、所望の成果物を得ることはできない。
本発明は、サイズや坪量が異なるシートを適用した混載ジョブを実行する場合であっても、所望のパンチ穴が形成された成果物を得やすい画像形成システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る画像形成システムは、シートに画像を形成する画像形成装置と、画像が形成されたシートにパンチ穴を穿つ第1の穿孔手段及び第2の穿孔手段を備えた後処理装置と、シートにパンチ穴を穿つ穿孔手段として前記第1の穿孔手段及び第2の穿孔手段のうちいずれか1つを選択する選択手段と、前記選択手段によって選択された穿孔手段によって前記シートに穿孔すべきパンチ穴を穿つことができるか否かを判断する判断手段と、前記判断手段によって前記選択された穿孔手段では前記穿孔すべきパンチ穴を穿つことができないと判断された場合、前記選択された穿孔手段以外の穿孔手段を用いて前記シートに前記穿孔すべきパンチ穴を穿つことができるか否かを判断する制御手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、ユーザが設定したパンチ装置でパンチ穴を形成できないシートに対し、当該パンチ装置以外の他のパンチ装置によってパンチ穴の形成が可能か否かを判別する。そして、可能な場合は、当該他のパンチ装置を用いてパンチ穴を形成する。これにより、サイズや坪量が異なるシートを適用した混載ジョブを実行する場合であっても、所望のパンチ穴が形成された成果物を得やすくなる。
実施の形態に係る画像形成システムの概略構成を示す図である。 図1における多穴パンチャの概略構成を示す図である。 図1のフィニッシャの概略構成を示す図である。 パンチ穴が形成されたシートを示す図である。 図1の画像形成システムの制御構成を示すブロック図である。 図5における多穴パンチャ制御部の制御構成を示すブロック図である。 図5におけるフィニッシャ制御部の制御構成を示すブロック図である。 図1の画像形成システムにおけるパンチジョブ設定処理の手順を示すフローチャートである。 図1の画像形成装置における操作表示装置の操作部を示す図である。 応用モード選択画面を示す図である。 パンチの設定画面を示す図である。 パンチ装置スペックテーブルを示す図である。 穴種テーブルを示す図である。 パンチ穴が形成されたシートを示す図である。 中紙給紙段選択画面を示す図である。 給紙段設定テーブルを示す図である。 表紙給紙段選択画面を示す図である。 紙情報生成処理の手順を示すフローチャートである。 紙情報テーブルを示す図である。 複数の後処理装置を備えた画像形成システムを示す図である。 パンチャ及びフィニッシャにおけるパンチ可能なシートの坪量を示す図である。 パンチ処理後の成果物を説明するための図である。
以下、実施の形態について図を参照しながら詳細に説明する。
図1は、実施の形態に係る画像形成システムの概略構成を示す図である。図1において、画像形成システム1000は、主に画像形成装置100、原稿画像を読み取る原稿読取装置200、操作画面を表示する操作表示装置600、シートにパンチ穴を穿つ多穴パンチャ400、及びフィニッシャ500から構成されている。
原稿読取装置200は、原稿給送部と原稿読取部とを有する。原稿給送部は、原稿トレイ201にセットされた原稿を1枚ずつ図1中、左方向へ給紙し、湾曲パスを経てプラテンガラス202上の読み取り位置を経て右方向へ搬送し、排紙トレイ203上に排紙する。原稿読取部は、プラテンガラス202の下方の所定位置である読み取り位置に対応した位置に設けられたスキャナユニット204と、イメージセンサ205を備えている。原稿がプラテンガラス202上の読み取り位置を通過する際、原稿の読取面がスキャナユニット204の光源によって照射され、反射光が、例えばミラー及びレンズ206を経てイメージセンサ205に到達し、該イメージセンサ205の撮像面に結像する。
光学的に読み取られた画像は、イメージセンサ205によって画像データに変換されて出力される。イメージセンサ205から出力された画像データは、画像形成装置100の露光器103に画像信号として入力される。
画像形成装置100は、画像形成部と給紙部とを有する。画像形成部は、主に、感光ドラム101、帯電器102、露光器103、現像器104から構成されている。給紙部は、給紙カセット111、112、該給紙カセットから感光ドラム101近傍の転写部105及び定着器106を経て排紙ローラ116に到る搬送路110を備えている。また、給紙部は、感光ドラム101の下流側の搬送路110を分岐した反転パス119、該反転パス119に接続され、一端が転写部105の上流側の搬送路110に接続された両面搬送パス120を備えている。搬送路110には、給紙カセット111、112の出口部にそれぞれ配置されたピックアップローラ127、128と、ピックアップされたシートを転写部105まで搬送する搬送ローラ129、130が設けられている。搬送路110には、また、転写部105の上流側に配置されたレジストレーションローラ(以下、「レジストローラ」という。)114が設けられている。定着器106の下流側の搬送路110には、搬送ローラ115、フラッパ118及び排紙ローラ116が設けられている。フラッパ118は、搬送路110を搬送されるシートの搬送方向を反転パス119に切り替える。
このような構成の画像形成装置100において、露光器103は、原稿読取装置200から入力された画像信号に基づいてレーザ光を変調して出力する。出力されたレーザ光は、ポリゴンミラー107により走査されながら感光ドラム101に照射される。レーザ光が照射された感光ドラム101表面には、走査されたレーザ光に応じた静電潜像が形成される。感光ドラム101上の静電潜像は、現像器104から供給される現像剤によって可視化されてトナー像となる。
一方、ピックアップローラ127又は128によって上カセット111又は下カセット112から給紙されたシートSは、給紙ローラ129及び130によって搬送され、その先端部が回転停止状態のレジストローラ114まで達したところで停止する。次いで、レジストローラ114が所定のタイミングで駆動し、レーザ光の照射開始と同期したタイミングで、シートSを感光ドラム101と転写部105との間に搬送する。次いで、転写部105によって感光ドラム101に形成されたトナー像が給紙されたシートS上に転写される。トナー像が転写されたシートSは下流の定着部106に搬送され、定着部106によってシートSを加熱及び加圧することによってトナー像がシートSに定着する。トナー像が定着されたシートSは、フラッパ118及び排出ローラ116を経て画像形成装置100から、後述する多穴パンチャ400に向けて排出される。
ところで、シートSを画像形成面が下向きになる(フェイスダウン)状態で排出するときには、定着部106を通過したシートSをフラッパ118の切換動作により一旦、反転パス119内に導く。次いで、シートSの後端がフラッパ118を通過した後に、シートSをスイッチバックさせて排出ローラ116によって画像形成装置100から排出する。この排紙形態は反転排紙と呼ばれる。反転排紙は、原稿読取装置200によって読み取った画像を形成するとき若しくは外部装置であるコンピュータから出力された画像を形成するときなど、先頭頁から順に画像形成するときに適用され、排紙後のシート順序が正しい頁順になる。
一方、手差給紙部113から給紙されたOHPシートなどの硬いシートに画像を形成するときは、当該シートを反転パス119に導くことなく、画像形成面を上向きにした(フェイスアップ)状態で排紙ローラ116によって排出する。また、シートSの両面に画像を形成する両面記録を実施する場合は、フラッパ118の切換動作によりシートSを反転パス119に導いた後、さらに、シートSを両面搬送パス120へ搬送する。両面搬送パス120へ導かれたシートSは、反転した後、再度、上述したタイミングで感光ドラム101と転写部105との間の転写部105に給紙され、他方の面に画像が形成されて両面画像シートとして排紙される。
次いで、多穴パンチャ400の構成について説明する。図2は、図1における多穴パンチャ400の概略構成を示す図である。
図2において、多穴パンチャ400は、ショートパス419と、パンチ入口パス416、パンチパス418、及びパンチ出口パス417からなるU字状の搬送パスを有している。ショートパス419には、搬送ローラ421及び410が設けられており、搬送ローラ421の下流側にパンチ入口パス416が接続されている。ショートパス419とパンチ入口パス416の分岐部には、フラッパ420が配置されている。パンチ入口パス416には、搬送ローラ401〜403が設けられており、搬送ローラ403の下流側でパンチパス418に接続されている。接続部には、搬送センサ412が配置されている。パンチパス418には、搬送ローラ404及び405が配置されており、その間に交換可能なパンチユニット415が設けられている。すなわち、穿孔ユニットとしてのパンチユニット415は、多穴パンチャ400に対して交換自在に設けられている。パンチパス418は、搬送ローラ405の下流側でパンチ出口パス417に接続されている。接続部には、搬送センサ413が配置されている。パンチ出口パス417には、搬送ローラ406〜408が配置されている。パンチ出口パス417は、搬送ローラ408の下流側でショートパス419に接続されている。接続部の後流側には搬送ローラ409及び搬送センサ414が配置されている。
多穴パンチャ400は、画像形成装置100から排出されたシートSを順に取り込み、取り込んだシートSにパンチ(穿孔)処理を施す。パンチ処理を実施するか否かは、画像形成装置100から通知される紙情報のパンチ装置IDに多穴パンチャ400の装置IDが設定されているか否かで判断される。紙情報の設定については、後述する。
画像形成装置100から排出されたシートSに対してパンチ処理を施さない場合、シートSは、フラッパ420の切り替えにより、搬送ローラ421によってショートパス419に導かれ、搬送ローラ410、409を経て下流側のフィニッシャ500に搬出される。
一方、画像形成装置100から排出されたシートSに対してパンチ処理を施す場合、シートSは、フラッパ420の切り替えにより、搬送ローラ421によりパンチ入口パス416に取り込まれる。パンチ入口パス416に取り込まれたシートSは、次いで、搬送ローラ401〜403を介してパンチパス418に導かれる。このとき搬送センサ412は、シートSが通過したことを検出する。パンチパス418に導かれたシートSは、搬送ローラ404によってパンチユニット415に給送され、パンチユニット415でパンチ処理が施される。シートSに形成される穴の種類は装着されるパンチユニットによって異なり、後述するように、パンチユニット毎に穴種IDを有している。
パンチ処理後のシートSは、搬送ローラ405〜408及び409によって、下流のフィニッシャ500に向かって搬出される。このとき搬送センサ413及び414は、それぞれシートSが通過したことを検出する。多穴パンチャ400にセットされているパンチユニットの穴種IDは、画像形成システム1000の起動時に、多穴パンチャ400から画像形成装置100に送られる。
次いで、フィニッシャ500の構成について説明する。図3は、図1のフィニッシャ500の概略構成を示す図である。
図3において、フィニッシャ500には、多穴パンチャ400から排紙されたシートSに各種処理を施して上排紙トレイ595又は下排紙トレイ596まで搬送する搬送パスが設けられている。すなわち、フィニッシャ500には、多穴パンチャ400から受け取ったシートSを、穿孔手段としてのパンチャ581を経て上排紙トレイ595の上流側の搬送ローラ514まで搬送する搬送パス520が設けられている。フィニッシャ500にはまた、搬送ローラ514まで搬送されたシートを上排紙トレイ595まで搬送する上排紙パス521及び処理トレイ590まで搬送する下排紙パス522が設けられている。
搬送パス520には、シートSの搬送方向に沿って搬送センサ570、搬送ローラ511、パンチャ581、横位置検知センサ577、及びシフトユニット580が設けられている。シフトユニット580の上流側に設けられた横位置検知センサ577は、搬送方向に直交する幅方向におけるシートSの側端の位置である横位置を検出し、シフトユニット580は、シートSの横位置を補正する。シフトユニット580には、第1及び第2の搬送ローラ512が設けられており、第1及び第2の搬送ローラの間には搬送センサ571が配置されている。搬送パス520におけるシフトユニット580の下流側には、搬送パス572及び搬送ローラ513が配置されており、搬送ローラ513の下流側で、搬送ローラ519を備えたバッファパス523が分岐されている。分岐点には、フラッパ550が設けられている。
搬送パス520は、バッファパス523の分岐点の下流側で上排紙パス521と下排紙パス522とに分岐している。上排紙パス521と下排紙パス522の分岐点には、フラッパ551が設けられている。フラッパ551から上排紙トレイ595に到る上搬送パス521には、搬送センサ574及び搬送ローラ515が設けられている。フラッパ551から処理トレイ590に到る下排紙パス522には、シートSの搬送方向に沿って搬送ローラ516、517、518及び搬送センサ575、576が設けられている。処理トレイ590には、ステイプラ591及び整合部材592が設けられており、処理トレイ590の下流側の搬送パスは、排紙トレイ596まで延びている。処理トレイ590の下流側の搬送パスには、束排紙ローラ593が設けられている。
このような構成において、フィニッシャ500は、多穴パンチャ400から排出されたシートSを順に取り込み、必要に応じて取り込んだシートSにパンチ穴をあけるパンチ処理を施す。フィニッシャ500は、また、複数のシートを整合して束ねる処理、束ねたシート束をステイプラで綴じるステイプル処理などの各種後処理を行う。すなわち、多穴パンチャ400から排出されたシートSは、搬送センサ570によって検出され、搬送ローラ511により搬送パス520に取り込まれる。搬送パス520に取り込まれたシートSは、搬送ローラ511によってさらに搬送され、パンチャ581の下流側の横位置検知センサ577によって、その側端部位置が検出される。これによって、搬送パス520の搬送幅のセンター(中央)位置に対するシートSの幅方向の位置(横位置)のずれが検出される。横位置ずれが検出されたシートSは、シフトユニット580の第1及び第2の搬送ローラ512によって搬送方向に搬送されると共に、シフトモータによってシフトユニット580を、搬送方向に直交する幅方向に移動することによって横位置ずれが補正される。
横ずれが補正されたシートSは、第1及び第2の搬送ローラ512を逆回転させることによって所定量だけ逆送され、その後端部をパンチャ581の上流側に配置された図示省略したストッパ部材に当接させ、これによって後端部の斜行が補正される。このようにして斜行が補正されたシートSの後端部に対し、パンチャ851によって穿孔処理が施されて所定のパンチ孔が形成される。
パンチ孔が形成されたシートSは、搬送ローラ512、513、514によって搬送方向に搬送され、例えば、フラッパ551によって切り替えられた上排紙パス521を経て上排紙トレイ595上に排紙される。なお、シフトユニット580の搬送センサ571によってシートSがシフトユニット580を通過したことを検知した後、シフトモータが駆動され、これによって、シフトユニット580は搬送パス520のセンター位置に戻される。
一方、シートSに対して、束ね処理又はステイプル処理を施す必要がある場合は、フラッパ551によって搬送路を、搬送パス520から下排紙パス522に切り替える。そして、シートSを、搬送ローラ516、517等によって処理トレイ590まで搬送し、処理トレイ590に設けられた整合部材592によって複数枚整合させてシート束を形成する。形成されたシート束は、必要に応じてステイプラ591に搬入されて、ステイプル処理が施される。ステイプル処理後のシート束は、束排紙ローラ593によって、下排紙トレイ596上に排出される。
上排紙トレイ595及び下排紙トレイ596には、それぞれ紙面検知センサ540及び541が設けられている。紙面検知センサ540及び541は、それぞれ上排紙トレイ595及び下排紙トレイ596に排紙されたシートS又はシート束の最上面を検出する。紙面検知センサ540及び541からの出力に応じて、トレイ昇降モータM15、16を駆動することによって、常に上排紙トレイ595及び下排紙トレイ596上のシート最上面が一定の位置になるように制御される。
フィニッシャ500において、インナーパンチユニットとしてのパンチャ581を用いてフィニッシャ500内でシートSにパンチ穴を穿つ処理をインナーパンチ処理という。インナーパンチ処理を実行する場合は、先ず、シフトユニット580によって、横位置ずれ量に相当する分だけシートSをオフセットシフトさせ、次いで、斜行を補正した後パンチ処理を施し、その後、上排紙トレイ595又は下排紙トレイ596に排紙する。一方、インナーパンチ処理を実行しないで、シートSをスルー排紙する場合は、シフトユニット580によって、シートSの横位置ずれを補正した後、上排紙トレイ595又は下排紙トレイ596に排紙する。
図4は、パンチ穴が形成されたシートSを示す図である。図4において、円形のパンチ穴が4つ等間隔に設けられたシートSが示されている。パンチ穴の種類は、パンチユニットによって異なり、後述する図12に示すようにパンチユニット毎に穴種IDを有している。図12の例では、フィニッシャ500にセットされたパンチユニットの穴種IDは、多穴パンチャ400にセットされたパンチユニットの穴種IDと同じである。
パンチ処理を実行するか否かは、画像形成装置100から通知される紙情報のパンチ装置IDにフィニッシャ500の装置IDが設定されているか否かで判断する。紙情報の設定については後述する。フィニッシャ500にセットされたパンチユニットの穴種IDは、システム(画像形成装置100、多穴パンチャ400、フィニッシャ500、)起動時に、フィニッシャ500から画像形成装置100に送られる。
次に、画像形システム1000全体の制御を司るコントローラをはじめとする画像形成システム全体の制御構成について説明する。図5は、図1の画像形成システムの制御構成を示すブロック図である。
図5において、画像形成システム1000は、制御部としてのコントローラCPU回路部900を有し、コントローラCPU回路部900は、CPU901、ROM902、RAM903を内蔵する。CPU901は画像形システム1000全体の基本制御を行うCPUであり、制御プログラムが書き込まれたROM902、及び処理を行うためのRAM903と、図示省略したデータバスにより接続されている。CPU901は、各制御部911、921、922、904、931、941、951、971と通信可能に接続されており、これらをROM902に格納されている制御プログラムによって総括的に制御する。各制御部としては、原稿給送装置制御部911、原稿読取装置制御部921、画像信号制御部922、外部I/F904、プリンタ制御部931、操作表示装置制御部941、フィニッシャ制御部951、及び多穴パンチャ制御部971が挙げられる。RAM903は、制御データを一時的に保持し、また制御に伴う演算処理の作業領域として用いられる。
原稿給送装置制御部911は、原稿読取装置200の原稿給送部をコントローラCPU回路部900からの指示に基づき駆動制御する。原稿読取装置制御部921は、上述のスキャナユニット204、イメージセンサ205などに対する駆動制御を行い、イメージセンサ205から出力された画像信号を画像信号制御部922に転送する。
画像信号制御部922は、イメージセンサ205からのアナログ画像信号をデジタル信号に変換した後に各処理を施し、このデジタル信号を画像信号に変換してプリンタ制御部931に出力する。また、画像信号制御部922は、コンピュータ905から外部I/F904を介して入力されたデジタル画像信号に各種処理を施し、このデジタル画像信号を画像(ビデオ)信号に変換してプリンタ制御部931に出力する。画像信号制御部922による処理動作は、コントローラCPU回路部900により制御される。プリンタ制御部931は、入力された画像信号に基づき画像形成装置100を制御し、画像形成及びシート搬送を行う。
多穴パンチャ制御部971は多穴パンチャ400に搭載され、コントローラCPU回路部900と情報のやり取りを行うことによって多穴パンチャ400全体の駆動制御を行う。この制御内容については後述する。フィニッシャ制御部951はフィニッシャ500に搭載され、コントローラCPU回路部900と情報のやり取りを行うことによってフィニッシャ500全体の駆動制御を行う。この制御内容についても後述する。
操作表示装置制御部941は、操作表示装置600とコントローラCPU回路部900との間で情報のやり取りを行う。操作表示装置600は、画像形成に関する各種機能を設定する複数のキー、設定状態を示す情報を表示するための表示部などを有する。各キーの操作に対応するキー信号をコントローラCPU回路部900に出力するとともに、コントローラCPU回路部900からの信号に基づき対応する情報を操作表示装置600に表示する。
次に、多穴パンチャ400を駆動制御する多穴パンチャ制御部971の制御構成について説明する。図6は、図5における多穴パンチャ制御部の構成を示すブロック図である。
図6において、多穴パンチャ制御部971は、CPU972、ROM973、RAM974などで構成されている。多穴パンチャ制御部971は、通信ICを介して画像形成装置100のコントローラCPU回路部900と通信して、ジョブの情報やシートの受け渡し通知などのデータ交換を行う。多穴パンチャ制御部971は、また、シートの搬送のための搬送ローラを駆動するバイパス搬送モータM21、引き込みモータM22、パンチ搬送モータM23、排紙モータ24、搬送センサ411〜414と接続されている。多穴パンチャ制御部971は、また、搬送されたシートにパンチユニット415でパンチ処理するためのパンチモータM25、ソレノイドSL3と接続されている。そして、多穴パンチャ制御部971は、コントローラCPU回路部900からの指示に基づきROM973に格納されている各種プログラムを実行して多穴パンチャ400に備えられた各種モータ及びセンサによって多穴パンチャ400の駆動を制御する。このとき、多穴パンチャ制御部971は、各種モータに対して、例えば、駆動信号を出力し、各センサから検知信号を受信する。
次に、フィニッシャ500の制御構成について説明する。図7は、図5におけるフィニッシャ制御部の構成を示すブロック図である。
図7において、フィニッシャ制御部951は、CPU952、ROM953、RAM954などで構成されている。フィニッシャ制御部951は、通信ICを介して画像形成装置100に設けられたコントローラCPU回路部900と通信して、ジョブの情報やシートの受け渡し通知などのデータ交換を行う。
フィニッシャ制御部951は、シートを搬送するための搬送ローラ511〜513を駆動する入口モータM1、バッファモータM2、排紙モータM3、シフト搬送モータM5、ソレノイドSL1、SL2、搬送センサ570〜576と接続されている。フィニッシャ制御部951は、また、搬送されたシートの搬送中心位置とのずれ量を補正するシフトモータM17、横レジ検知センサ577と接続されている。更にまた、フィニッシャ制御部951は、処理トレイ590の各種部材を駆動する手段としての束排紙モータM4、整合モータM6及びM7、揺動ガイドモータM8とも接続されている。束排紙モータM4は束排紙ローラ593を駆動し、整合モータM6及びM7は整合部材592を駆動し、揺動ガイドモータM8は、図示省略した揺動ガイドを昇降駆動する。また、フィニッシャ制御部951は、上排紙トレイ595及び下排紙トレイ596を昇降させるための入出力としてのトレイ昇降モータM15及びM16、紙面検知センサ540及び541と接続されている。
そして、フィニッシャ制御部951は、コントローラCPU回路部900からの指示に基づいてROM953に格納された各種プログラムを実行してフィニッシャ500を駆動制御する。このとき、フィニッシャ制御部951は、各種モータに対して、例えば、駆動信号を出力し、各センサから検知信号を受信する。
多穴パンチャ400のパンチ処理とフィニッシャ500のインナーパンチ処理の違いとして、多穴パンチャ400はフィニッシャ500のインナーパンチに比べて選択可能な穴の種類が多いことが挙げられる。多穴パンチャ400はパンチユニットを交換することにより種々の穴種を選択することができる。また、シートの先端側と後端側、更に中央部に穿孔することができる。インナーパンチはパンチユニットを交換することができず、1種類の穴種でしか穿孔することができないが、穴位置精度が多穴パンチャよりも高い。ユーザは使用環境によって、多穴パンチャ400のパンチ処理及びフィニッシャ500のインナーパンチ処理の何れか又は両方を実行するか等について判断する。
次に、図1の画像形成システムにおけるパンチジョブ設定処理について説明する。
図8は、図1の画像形成システムにおけるパンチジョブ設定処理の手順を示すフローチャートである。パンチジョブ設定処理は、コントローラCPU回路部900のCPU901がROM902に格納されたパンチジョブ設定処理プログラムにおけるパンチジョブ設定処理手順に従って実行する。
以下、ユーザが、原稿トレイ201に任意の3枚の原稿をセットし、表紙ありで、多穴パンチを適用し、中紙給紙段として後述する給紙段1、表紙給紙段として後述する給紙段3を指定したジョブを設定する場合のCPU901の動作について説明する。
まず、CPU901は、ユーザによって操作表示装置600の表示部620に設けられた応用モードキー622が押下されるまで待機する(ステップS1001)。このとき、ユーザは表紙ありのジョブを設定するために、図9に示す表示部620の応用モードキー622を押下する。図9は、図1における画像形成装置100の操作表示装置600の操作部を示す図である。図9において、操作表示装置600の操作部には、画像形成動作を開始させるスタートキー602、中断させるストップキー603、置数設定等を行うテンキー604〜612及び314、IDキー613、クリアキー615、リセットキー616が設けられている。操作部の上部にタッチパネルからなる表示部620が設けられており、画面上にソフトキーを作成できるように構成されている。
画像形成システム1000は、後処理モードとしてノンソート、ソート、シフトソート、ステイプルソート(綴じモード)、パンチモードなどの各処理モードを実行できる。このような処理モードの設定は操作表示装置600の操作部からの入力操作によって行われる。
応用モードキー622が押下されたことを判別した(ステップS1001で「YES」)CPU901は、表示部620の表示を図10に示した応用モード選択画面に遷移させる(ステップS1002)。図10は、応用モード選択画面を示す図である。応用モード選択画面には、応用モードで設定する各種の設定内容に対応するボタン、及び設定取消キーが表示されている。ユーザによる応用モードキー622が押下されたことは、操作表示装置制御部941によって検知され、操作表示装置制御部941が検知情報を出力することによってCPU901に伝達される。すなわち、CPU901は、操作表示装置制御部941からの情報に基づいて応用モードキー622が押下されたことを判別し、操作表示装置制御部941を制御して表示部620の表示を応用モード選択画面に遷移させる。このように、CPU901は、操作表示装置制御部941を介して表示部620の各種キーが押下されたことを検知し、操作表示装置制御部941を介して表示部620の表示画面を制御する。CPU901と操作表示装置制御部941との関係は、以下のステップにおいても同様である。従って、特に必要な場合を除き、CPU901が表示部620の表示画面を制御する際に、操作表示装置制御部941を介する旨の説明を省略する。
表示部620の表示を応用モード選択画面に遷移させた後、CPU901は、ユーザによって、表紙キー631が押下されたか否かを判別する(ステップS1003)。ユーザは、表紙有りを設定する際、表紙キー631を押下し、表紙キー631の押下に続いて、原稿枚数が3枚であり、表紙ありのジョブであることを設定する。ステップS1003における判別の結果、表紙キー631が押下された場合(ステップS1003で「YES」)、CPU901は、表示部620の表示画面をパンチの設定画面に遷移させる(ステップS1004)。図11は、パンチの設定画面を示す図である。パンチの設定画面には、パンチを設定するための各種キーが表示されている。
表示部620の表示をパンチの設定画面に遷移させた後、CPU901は、ユーザによって、設定取り消しキー以外のインナーパンチキー642、多穴パンチキー643又はパンチ無しキー644キーが押下されたか否か判別する(ステップS1005)。
このとき、ユーザは、パンチ装置のスペックテーブルを考慮しながら、押下するためのキーを選択するであろう。図12は、パンチ装置スペックテーブルを示す図である。パンチ装置スペックテーブルは、画像形成システム1000に装備されたパンチ装置の情報をまとめたテーブルであり、多穴パンチを穿つための多穴パンチャ400と、インナーパンチとしてのフィニッシャ500の装置情報が規定されている。パンチ装置の情報としては、パンチ装置ID、パンチ可能シートのサイズ及び坪量、並びに穴種IDが挙げられる。パンチ装置IDとは、CPU901が選択されたパンチ装置を識別するための識別情報であり、パンチ装置毎に決まっている。また、穴種IDとは、パンチユニット毎に割り振られているIDであり、詳細は、穴種テーブル(図13)に規定されている。パンチ装置スペックテーブルは、システム起動時に下流装置としての多穴パンチャ400及びフィニッシャ500から受信した情報に基づいてRAM903にテーブルとして、展開される。
図13は、穴種テーブルを示す図である。穴種テーブルは、穴種IDと、該穴種IDに対応する穴の形状、穴と穴の間隔であるピッチ(mm)、穴の個数を対応付けて規定したものである。図13において、穴種IDが1のパンチユニットは、例えば図14に示すように、形状が円形で、ピッチが80mm、穴の数が2つのパンチ穴であることを表している。穴種テーブルは、ROM902の制御プログラムの中に書き込まれている情報に基づいて作成される。
図8に戻り、ステップS1005の判別の結果、設定取り消しキー以外のキーが押下された場合(ステップS1005で「YES」)、CPU901は、押下されたキーに対応するパンチ装置IDをRAM903に保存する(ステップS1006)。本実施の形態では、上述のように、ユーザが、表紙ありの多穴パンチジョブを設定するものとする。従って、ステップS1005では、設定取り消しキー以外の多穴パンチキー643が押下されるので、CPU901は、押下されたパンチ指定装置である多穴パンチャ400の装置ID2(図12参照)をRAM903に保存する。なお、パンチ装置IDは、後述する下流装置へ送信される紙情報生成時に利用される。
次いで、CPU901は、ユーザに画像形成する中紙シートの給紙段を設定させるために、表示部620の表示を中紙給紙段選択画面に遷移する(ステップS1007)。図15は、中紙給紙段選択画面を示す図である。中紙給紙段選択画面には、中紙を給紙する給紙段を選択するための各種キーが表示されている。次いで、CPU901は、中紙給紙段選択画面において、ユーザによって給紙段を選択するためのキーが押下されたか否かを判別する(ステップS1008)。本実施の形態においては、ユーザは、中紙の給紙段としてとして給紙段1を設定するものとする。
図16は、給紙段の設定テーブルを示す図である。図16において、給紙段1〜4及び手差しトレイと、該給紙段及び手差しトレイに収容されたシートのサイズ及び坪量が示されている。例えば、給紙段1に収容されているシートのサイズは、210mm(A4)であり、坪量は80(gsm)であることが分かる。また、給紙段3に収容されているシートのサイズは、210mm(A4)であり、坪量は250(gsm)であることが分かる。給紙段設定テーブルは、操作表示装置制御部941を介してユーザにより入力されたシートの情報に基づいて作成される。
ステップS1008における判別の結果、ユーザによって中紙の給紙段が選択されたことを判別した(ステップS1008で「YES」)CPU901は、押下されたキーに対応する中紙給紙段情報をRAM903に保存する(ステップS1009)。中紙給紙段情報は後述する下流装置へ送信される紙情報生成時に利用される。次いで、CPU901は、ユーザに表紙の給紙段を設定させるために、表示部620の表示画面を表紙給紙段選択画面に遷移させる(ステップS1010)。図17は、表紙給紙選択画面を示す図である。表紙給紙段選択画面には、表紙を給紙する給紙段を選択するための各種キーが表示されている。
表示部620の表示を表紙給紙段選択画面に遷移させた後、CPU901は、ユーザによって表紙を給紙するための給紙段が選択されたか否かを判別する(ステップS1011)。本実施の形態においては、ユーザは、表紙給紙段としてとして給紙段3を設定するものとする。給紙段3のシートは、図16の給紙段設定テーブルから、A4サイズ(210mm)で、その坪量は250(gsm)の厚紙であることが分かる。ステップS1011における判別の結果、ユーザによって表紙の給紙段が選択された(ステップS1010で「YES」)場合、CPU901は、表紙給紙段情報をRAM903に保存する(ステップS1012)。その後、CPU901は、表示部620の表示画面を、図9に示したような初期画面に遷移させ(S1013)、本処理を終了する。表紙給紙段情報及び中紙給紙段情報は、後述する下流装置へ送信される紙情報生成時に、利用される。
一方、ステップS1005、S1008及びS1011において、設定取り消しキーが押下された場合、CPU901は、RAM903のパンチャID、表紙給紙段情報、中紙給紙段情報をクリアする(S1015)。そして、その後、CPU901は、処理をステップS1001に戻す。また、ステップS1003の判別の結果、表紙キーが押下されなかった場合(ステップS1003で「NO」)、CPU901は、押下された応用モードキーに対応する処理を実行した後、処理をステップS1013に進める。そして、CPU901は、表示画面を初期画面に遷移させた後、本処理を終了する。
図8の処理によれば、ユーザの希望に沿ったサイズ及び坪量のシートを用い、表紙あり、多穴パンチャ400によるパンチ処理ありのパンチジョブを設定することができる。
次に、パンチジョブ設定処理後に実行される紙情報生成処理について説明する。
図18は、紙情報生成処理の手順を示すフローチャートである。紙情報生成処理は、コントローラCPU回路部900のCPU901がROM902に格納された紙情報生成処理プログラムにおける紙情報生成処理手順に従って実行する。図18のフローチャートは、ユーザによってパンチジョブが設定され、表示部620のスタートキー602が押下された後、下流装置(多穴パンチャ400、フィニッシャ500)へ通知する紙情報が生成されるまでのCPU901の動作を示すものである。
紙情報生成処理が開始されると、CPU901は、先ず、表示操作装置600の表示部620においてスタートキー602が押下されるまで待機する(ステップS2001)。スタートキー602が押下された後(ステップS2001で「YES」)、CPU901は、設定されたジョブに対応するシート枚数分の紙情報を生成する(ステップS2002)。すなわち、CPU901は、画像信号制御部922からプリンタ制御部931に出力された情報(原稿給送装置制御部911が読み込んだ原稿の情報)と操作表示装置制御部941からの出力情報(ジョブ設定情報)に基づいてシート枚数分の紙情報を生成する。
本実施の形態では、図8のステップS1003で設定したように、原稿に対応する中紙が3枚で、表紙ありのジョブなので、紙情報は4枚分(表紙はページ1、中紙はページ2から4)必要となる。また、図8のステップS1005、S1008及びS1011で設定したように、多穴パンチを適用し、中紙の給紙段として給紙段1、表紙の給紙段として給紙段3を適用したジョブが設定されている。従って、上述の図16の給紙段設定テーブルから、中紙は、A4サイズ(210mm)で、坪量が80(gsm)のシートであり、表紙は、A4サイズ(210mm)で、坪量が250(gsm)のシートであることが分かる。
紙情報テーブルは、上述したように、原稿給送装置制御部911が読み込んだ原稿の情報と操作表示装置制御部941を介してユーザにより入力された情報に基づいて作成される。すなわち、ユーザによって選択、設定された給紙段と、図12のパンチ装置スペックテーブル、及び図16の給紙段設定テーブルに基づいて紙情報テーブルが作成される。
図19は、本実施の形態における紙情報テーブルを示す図である。図19において、紙情報テーブルは、設定されたジョブに対応する紙情報を表すテーブルであり、処理対象のシート毎に、適用するパンチ装置ID、サイズ、坪量、及び最終紙フラグのON、OFFが規定されている。最終紙フラグとは、当該シートが最終紙か否かを表すフラグであり、「0」は、当該シートが最終紙でないことを示し、「1」は、当該シートが最終紙であることを示す。例えば、ページ1のシートには、パンチ装置ID2(多穴パンチャ400)が適用され、サイズは210mm(A4)、坪量は250(gsm)、最終紙フラグは「0」、すなわち最終紙でないことが設定されている。
紙情報テーブルを作成した後、CPU901は、シートN1に対してパンチ指定があるか否か判別する(ステップS2003)。ここで、Nは、処理対象シートのページ数を表し、表紙はページN1、中紙はページN2からN4となる(図19参照)。なお、本実施の形態では、図8のステップS1005において、多穴パンチキー643が押下されているので、ステップS2003においてCPU901は、パンチ指定有り、パンチ装置としてパンチ装置ID2の多穴パンチャが設定されていると判別する。
シートN1に対してパンチ指定ありと判別した(ステップS2003で「YES」)CPU901は、次いで、シートN1に対して設定されたパンチ装置によるパンチ処理が可能か否か判別する(ステップS2004)。シートN1に対してパンチ可能か否かは、以下の2式(式1、式2)に基づいて判別される。
S1min ≦ シートN1のサイズ ≦ S1max・・・・・(式1)
T1min ≦ シートN1の坪量 ≦ T1max・・・・・(式2)
ここで、S1minは、設定されたIDで示されるパンチ装置で扱えるシートの最小サイズを示し、S1maxは、設定されたIDで示されるパンチ装置で扱えるシートの最大サイズを示す。また、T1minは、設定されたIDで示されるパンチ装置で扱えるシートの坪量の下限を示し、T1maxは、設定されたIDで示されるパンチ装置で扱えるシートの坪量の上限を示す。
図8のステップS1005で設定した多穴パンチャ400における適用可能なシートの最小サイズは、図12のパンチ装置スペックテーブルから200mmであり、最大サイズは216mmであることが分かる。他方、N1の表紙シートとして給紙段3のシートが適用されるので、図16の給紙段設定テーブルの給紙段3から、シートN1のサイズは210mmとなる。従って、これらの情報を図1に代入すると、シートN1は多穴パンチャ400で、穿孔可能なサイズと判定される。
一方、ステップS1005で設定した多穴パンチャ400の適用可能な坪量の下限は、75(gsm)であり、上限は213(gsm)であることが分かる(図12のパンチ装置スペックテーブル参照)。他方、N1の表紙シートの坪量は、図16の給紙段設定テーブルの給紙段3から、250(gsm)であることが分かる。従って、これらの情報を上記(式2)に代入すると、シートN1は、多穴パンチャ400でパンチ不可能な坪量であると判断する。
すなわち、CPU901は、ステップS2004において、上記式1及び式2に基づいてシートN1は多穴パンチャ400でパンチ処理不可能なシートである(ステップS2004で「NO」)と判断する。
次いで、ステップS2004で、パンチ不可能と判別したCPU901は、図12のパンチ装置スペックテーブルに基づいて、指定された穿孔手段以外の穿孔手段(パンチ装置)があるか否か判別する(ステップS2005)。他のパンチ装置でパンチ可能か否かを判断するためである。画像形成システム1000においては、図8のステップS1005においてユーザによって設定された多穴パンチャ400以外のパンチ装置としてフィニッシャ500がある。従って、CPU901は、ステップS2005において他のパンチ装置ありと判別し(ステップS2005で「YES」)、その後、ユーザによって指定されたパンチ装置の穴種IDと他のパンチ装置の穴種IDが同じか否か判別する(ステップS2006)。他のパンチ装置の穴種IDが、ユーザ所望のパンチの穴種IDと同じであれば、代用の可能性があるからである。
多穴パンチャ400の穴種IDと、フィニッシャ500の穴種IDは、図12のパンチ装置スペックテーブルから共に「3」で同じことが分かる。従って、CPU901は、ステップS2006で、多穴パンチャ400とフィニッシャ500は同じ穴種IDである(ステップS2006で「YES」)と判別する。ステップS2006で穴種IDが同じと判断したCPU901は、他のパンチ装置であるフィニッシャ500で、シートN1対してパンチ可能か否かを判別する(ステップS2007)。
パンチ可能か否かは、下記の2つの式(式3、式4)に基づいて判別される。
S2min ≦ シートN1のサイズ ≦ S2max・・・・・(式3)
T2min ≦ シートN1の坪量 ≦ T2max・・・・・(式4)
ここで、S2minは、他のパンチ装置で扱えるシートの最小サイズを示し、S2maxは、他のパンチ装置で扱えるシートの最大サイズを示す。また、T2minは、他のパンチ装置で扱えるシートの坪量の下限を示し、T2maxは、他のパンチ装置で扱えるシートの坪量の上限を示す。
他のパンチ装置であるフィニッシャ500の適用シートの最小サイズは、図12のパンチ装置スペックテーブルから182mm、最大サイズは、432mmである。他方、表紙であるシートN1のサイズは、図16の給紙段設定テーブルの給紙段3から210mmである。よってこれらの情報を上記(式3)に代入すると、シートN1は、フィニッシャ500によってパンチ可能なサイズと判断する。
次に、フィニッシャ500の適用可能な坪量の下限は、図12のパンチ装置スペックテーブルから52(gsm)、上限は300(gsm)である。他方、表紙であるシートN1の坪量は、図16の給紙段設定テーブルの給紙段3から250(gsm)である。従って、これらの情報を上記(式4)に代入すると、シートNは、フィニッシャ500によってパンチ可能な坪量であると判断する。すなわち、シートサイズ及び坪量に基づいた判別は、ともにパンチ可能なので、CPU901は、ステップS2007において、シートN1は、フィニッシャ500によってパンチ可能であると判別する。
ステップS2007において、パンチ可能と判別したCPU901は、次いで、下流装置にパンチ有りを通知するために、図19の紙情報テーブルのシートN1のパンチ装置IDを、他の装置であるフィニシャ500のパンチ装置ID5に書き換える。そしてその後、CPU901は、書き換えた紙情報テーブルをRAM903に保存する(ステップS2008)。すなわち、ユーザは多穴パンチャ400でパンチ処理を実行するように設定したが、CPU901が多穴パンチャ400ではパンチできないと判断し、フィニッシャ500によってパンチ処理を施すようにシートN1の紙情報を書き換える。
シートN1の紙情報を書き換えたCPU901は、次いで、シートN1の紙情報を下流の装置へ通知し(ステップS2010)、その後、シートN1が最終紙か否か、すなわち、最終紙フラグがONであるか否か判別する(ステップS2011)。ステップS2011の判別の結果、シートN1が最終紙である(ステップS2011で「YES」)場合、CPU901は、本処理を終了する。
一方、ステップS2011における判別の結果、最終紙でない(ステップS2011で「NO」)場合、CPU901は、処理をステップS2003に戻し、次のシートであるN2以降のシートの紙情報を設定する。
また、ステップS2003で、パンチ指定無しと判別した場合、CPU901は、下流装置にパンチ指定無しを通知するために、図19の紙情報テーブルのシートN1のパンチ装置IDを0に設定した後(ステップS2009)、処理をステップ2010に進める。また、ステップS2005で、他のパンチ装置無しと判断した場合、CPU901は、下流装置に他のパンチ装置無しを通知するために図19の紙情報テーブルのシートN1のパンチ装置IDを0に設定し後(ステップS2009)、処理をステップ2010に進める。なお、いずれの場合も、CPU901は、パンチ装置IDを0に設定した紙情報テーブルをRAM903に保存する。
また、ステップS2004でパンチ可能と判断した場合、CPU901は、下流装置にパンチ有りを通知するために、紙情報テーブルのN1のパンチ装置IDとして、設定された多穴パンチャ400のID「2」を設定し、RAM903に保存する(S2008)。
また、ステップS2006の判別の結果、穴種が同じでない場合(ステップS2006で「NO」)、ステップS2007の判別の結果、パンチ不可能と判別された場合(ステップS2007で「NO」)、CPU901は、処理をステップS2005に戻す。
図18の処理によれば、紙情報生成処理をシート毎に行うので、複数のパンチ装置を備えたシステムにおいて、ユーザが指定したパンチ装置でパンチできないシートに対し、他のパンチ装置でパンチ可能なときは、他のパンチ装置IDで紙情報を生成する。そして、この紙情報を下流装置(多穴パンチャ400、フィニッシャ500)へ通知し、パンチ処理可能な他のパンチ装置を適用することによって、ユーザ所望の成果物を得ることができる。
本実施の形態において、画像形成装置100の下流側に配置される後処理装置として多穴パンチャ400及びフィニッシャ500の2つを挙げたが、これに限定されるものではなく、これ以外の後処理装置、及び3つ以上の後処理装置を備えることもできる。この場合、ユーザが設置したパンチ装置でパンチ不可能なシートについては、他のパンチ装置、さらに別のパンチ装置でパンチ処理が可能か否かを判別し、パンチ可能なパンチ装置を用いてパンチ処理を実行する。
本実施の形態において、パンチ装置スペックテーブル(図12)における各スペックの値は、これ限定されるものではなく、他のスペックであってもよい。また、本実施の形態において、給紙段設定テーブル(図16)の各給紙段に収容されるシートの大きさ、坪量を示す値も、特に限定されるものではない。
100 画像形成装置
101 感光ドラム
102 帯電器
103 露光器
104 現像器
200 原稿読取装置
204 スキャナユニット
205 イメージセンサ
400 多穴パンチャ
415 パンチユニット
418 パンチパス
500 フィニッシャ
581 パンチャ
600 操作表示装置
1000画像形成システム

Claims (8)

  1. シートに画像を形成する画像形成装置と、
    画像が形成されたシートにパンチ穴を穿つ第1の穿孔手段及び第2の穿孔手段を備えた後処理装置と、
    シートにパンチ穴を穿つ穿孔手段として前記第1の穿孔手段及び第2の穿孔手段のうちいずれか1つを選択する選択手段と、
    前記選択手段によって選択された穿孔手段によって前記シートに穿孔すべきパンチ穴を穿つことができるか否かを判断する判断手段と、
    前記判断手段によって前記選択された穿孔手段では前記穿孔すべきパンチ穴を穿つことができないと判断された場合、前記選択された穿孔手段以外の穿孔手段を用いて前記シートに前記穿孔すべきパンチ穴を穿つことができるか否かを判断する制御手段と、
    を有することを特徴とする画像形成システム。
  2. 前記制御手段は、前記選択された穿孔手段の穴種と、前記選択された穿孔手段以外の穿孔手段の穴種が同じか否かを判断する第2の判断手段を有し、前記第2の判断手段によって前記穴種が同じであると判断された場合に、前記選択された穿孔手段以外の穿孔手段によって前記穿孔すべきパンチ穴を穿つことができるか否か判断することを特徴とする請求項1記載の画像形成システム。
  3. 前記制御手段は、前記シートのサイズ及び坪量と、前記選択された穿孔手段以外の穿孔手段で穿孔可能なシートのサイズ及び坪量に基づいて前記選択された穿孔手段以外の穿孔手段によって前記穿孔すべきパンチ穴を穿つことができるか否かを判断することを特徴とする請求項2記載の画像形成システム。
  4. 前記穴種には、前記パンチ穴の形状、個数、ピッチが含まれることを特徴とする請求項2又は3記載の画像形成システム。
  5. 前記制御手段は、前記シートに前記穿孔すべきパンチ穴を穿つことができると判断された穿孔手段を用いて、前記シートに前記穿孔すべきパンチ穴を穿つように制御することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像形成システム。
  6. 前記第1の穿孔手段は、穿孔ユニットを備えており、前記穿孔ユニットは、前記穿孔手段に対して交換自在に設けられていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像形成システム。
  7. 前記判断手段及び制御手段は、処理対象のシートが複数ある場合、シート毎に、前記穿孔すべきパンチ穴を穿つことができるか否かを判断することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像形成システム。
  8. 前記制御手段は、前記選択された穿孔手段以外の穿孔手段によって前記シートに前記穿孔すべきパンチ穴を穿つことができない場合、前記選択された穿孔手段及び前記選択された穿孔手段以外の穿孔手段を除く別の穿孔手段を用いて前記シートに前記穿孔すべきパンチ穴を穿つことができるか否かを判断することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の画像形成システム。
JP2014092718A 2014-04-28 2014-04-28 画像形成システム Pending JP2015210425A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014092718A JP2015210425A (ja) 2014-04-28 2014-04-28 画像形成システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014092718A JP2015210425A (ja) 2014-04-28 2014-04-28 画像形成システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015210425A true JP2015210425A (ja) 2015-11-24

Family

ID=54612635

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014092718A Pending JP2015210425A (ja) 2014-04-28 2014-04-28 画像形成システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2015210425A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020045179A (ja) * 2018-09-14 2020-03-26 キヤノンファインテックニスカ株式会社 画像形成システム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020045179A (ja) * 2018-09-14 2020-03-26 キヤノンファインテックニスカ株式会社 画像形成システム
JP7116649B2 (ja) 2018-09-14 2022-08-10 キヤノンファインテックニスカ株式会社 画像形成システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5769491B2 (ja) シート処理装置、画像形成装置及びシートバッファ装置
JP4747138B2 (ja) 画像形成システム及び画像形成装置
JP6128829B2 (ja) 後処理装置及びその制御方法
JP6037138B2 (ja) 画像形成装置、画像形成方法および画像形成システム
JP2004043041A (ja) 挿入シートの供給装置、供給方法および画像形成装置、画像形成方法
JP6057722B2 (ja) シート後処理装置および画像形成装置
JP2012168275A (ja) 画像形成システム及びプリンタコントローラ
JP2015093742A (ja) 給紙装置、画像形成装置、及びその制御方法とプログラム
JP2008013275A (ja) シート処理装置、シート処理方法および画像形成システム
JP4546059B2 (ja) 画像形成装置
JP5888987B2 (ja) シート後処理装置およびその制御方法
US20140023417A1 (en) Image forming apparatus that discharges sheets to post-processing apparatus, and image forming system
JP2006036493A (ja) シート処理装置及びこれを備えた画像形成装置
JP2008094570A (ja) 画像形成システム
JP2013111931A (ja) 画像形成装置、画像形成装置の制御方法及びプログラム
JP2015210425A (ja) 画像形成システム
JP2016060121A (ja) 画像形成装置及び画像形成システム
JP5921237B2 (ja) シート積載装置
US9868603B2 (en) Sheet processing apparatus and image forming system
JP4217557B2 (ja) 画像形成装置及び画像形成装置の制御方法
JP6548508B2 (ja) 後処理装置、後処理方法及び画像形成システム
JP4369414B2 (ja) 画像形成装置及び中綴じ制御プログラム
JP5522922B2 (ja) シート搬送装置、シート処理装置及び画像形成装置
JP2020093853A (ja) シート処理装置、及び画像形成システム
JP2014109957A (ja) 情報処理装置及びその制御方法、画像形成システム及びその制御方法、印刷システム、並びに、コンピュータプログラム