JP2015210326A - 通信端末のカラオケ用プログラム及び通信カラオケサーバ - Google Patents

Abstract

【課題】ストリーミング配信されるカラオケ演奏情報に対する処理負担の軽減を図る通信端末のカラオケ用プログラム及び通信カラオケサーバを提供する。【解決手段】任意のカラオケ楽曲の楽曲ＩＤを予約待ち行列に登録し、登録された時点で、当該楽曲ＩＤを通信カラオケサーバに送信して対応のリファレンスデータを要求し、通信カラオケサーバにより配信されたリファレンスデータを記憶し、予約待ち行列に登録されたカラオケ楽曲の中の一のカラオケ楽曲の楽曲ＩＤを通信カラオケサーバに送信して当該カラオケ楽曲の楽曲データのストリーミング配信を要求し、ストリーミング配信された楽曲データに基づきカラオケ楽曲をストリーミング再生し、再生時にカラオケ楽曲と同期して読み出したリファレンスデータに基づき採点して表示する。【選択図】図３

Description

本発明は、カラオケ楽曲をストリーミング配信してカラオケ歌唱させる通信端末のカラオケ用プログラム及び通信カラオケサーバに関する。

近年、業務用通信カラオケのシステムが広く普及しており、これらのシステムでは、サーバとネットワーク接続された専用のカラオケ装置（カラオケ端末）がカラオケボックスや飲食店等に設置され、利用客のカラオケ歌唱のために供されている。一方で、各家庭のパーソナルコンピュータやゲームマシン、個人が所有するスマートフォンなど携帯端末においてもネットワーク接続が普及し、業務用のリソースを用いて一般向けとしてカラオケ演奏を楽しむことができるようになっており、中には、カラオケルーム並みの本格的な歌唱採点を提供するサービスもある。このようなカラオケ演奏を楽しむ一般向けのサービスにおいては、端末機器の処理負担を軽減する必要がある。

従来、カラオケ装置でカラオケ楽曲を再生するために必要なＭＩＤＩ（登録商標）データやオーディオデータ、映像データや歌詞表示データなどのカラオケ演奏情報は、サーバから各カラオケ装置に配信され蓄積される。これらのカラオケ演奏情報は、通信カラオケビジネスを構築する上で、ハードウェア資源や通信インフラと共に非常に重要な資産であり、業務用通信カラオケのシステムを構成する専用のカラオケ装置においては、蓄積されたカラオケ演奏情報を容易に複製したり出力したりできないようなガードが施されているのが一般的である。

一方、一般向けにネットワーク経由でサーバから配信されるカラオケ演奏情報をパーソナルコンピュータやゲームマシン、携帯端末に蓄積することには、違法な複製等の大きなリスクが伴うことから、これらの民生用ＩＴ機器を利用してカラオケ演奏のサービスを提供する場合には、カラオケ演奏情報をオンデマンドでストリーミング配信し、蓄積しないような仕組みになっている。

例えば、特許文献１には、スマートフォンが、公共の無線基地局に無線接続してインターネット経由で楽曲配信サーバとデータ通信を行い、ユーザから楽曲のリクエスト指示を受付け、楽曲配信サーバからオンデマンドでストリーミング配信される楽曲データに基づいてリクエストされた楽曲のストリーミング再生を行う技術が開示されていると共に、歌唱の採点や分析を行うための評価基準として用いられるガイドメロディデータも、楽曲データと同時にストリーミング配信されることが開示されている。

特開２０１３−１８２０４５号公報

しかしながら、オンデマンドでストリーミング配信される楽曲データとガイドメロディデータに基づいて楽曲のストリーミング再生と歌唱採点を同時に行う場合には、カラオケビジネスにとって大切な資産を守り易いというメリットの一方で、予め蓄積されたカラオケ演奏情報に基づく場合と比較して、受信処理や再生処理、採点処理の負荷が重くなるという問題がある。

そこで、本発明は上記課題に鑑みなされたもので、ストリーミング配信されるカラオケ演奏情報に対する処理負担の軽減を図る通信端末のカラオケ用プログラム及び通信カラオケサーバを提供することを目的とする。

上記課題を解決するために、請求項１の発明では、カラオケ楽曲データ及び当該カラオケ楽曲に合わせた歌唱者による歌唱を評価、分析するための評価基準であるリファレンスデータとを紐付けて記憶する記憶手段を備える共に、リファレンスデータを配信し、カラオケ楽曲データをストリーミング配信する通信カラオケサーバに対して通信自在であり、カラオケ楽曲を登録する予約待ち行列を含む記憶部を備える通信端末のカラオケ用プログラムであって、任意のカラオケ楽曲の楽曲ＩＤを予約待ち行列に登録し、前記通信カラオケサーバに対して、前記予約待ち行列に登録された時点で、当該登録された前記楽曲ＩＤを送信して当該カラオケ楽曲のリファレンスデータのダウンロード配信を要求し、前記通信カラオケサーバによりダウンロード配信されたリファレンスデータを前記記憶部に記憶し、前記通信カラオケサーバに対して、前記予約待ち行列に登録されたカラオケ楽曲の中の一のカラオケ楽曲の楽曲ＩＤを送信して当該カラオケ楽曲の楽曲データのストリーミング配信を要求し、ストリーミング配信された前記楽曲データに基づきカラオケ楽曲をストリーミング再生すると共に、ストリーミング再生されるカラオケ楽曲と同期して前記記憶された当該カラオケ楽曲のリファレンスデータを読み出し、当該カラオケ楽曲に合わせた歌唱者の歌唱を採点し、前記採点された採点結果を表示する、プログラムを含む構成とする。

請求項２，３の発明では、「前記通信カラオケサーバよりダウンロード配信された前記リファレンスデータのダウンロード元を難読化するプログラムを備える」構成であり、
「前記一のカラオケ楽曲のストリーミング再生が終了した後、当該カラオケ楽曲が前記予約待ち行列に登録されていないことを条件に前記記憶した当該楽曲のリファレンスデータを消去するプログラムを備える」構成である。

請求項４の発明では、カラオケ用プログラムを備える通信端末と通信自在な通信カラオケサーバであって、複数のカラオケ楽曲データを記憶する楽曲データベースと、前記楽曲データベースに記憶されているカラオケ楽曲毎に、当該カラオケ楽曲に合わせた歌唱者による歌唱を評価、分析するための評価基準であるリファレンスデータを記憶するリファレンスデータベースと、前記通信端末からの所定の楽曲のリファレンスデータの配信要求に対して、前記リファレンスデータベースに記憶された対応のリファレンスデータを読み出して当該通信端末にダウンロード配信するリファレンスデータ抽出手段と、前記通信端末からの所定の楽曲のストリーミング配信要求に対して、前記楽曲データベースに記憶されている対応のカラオケ楽曲データを抽出する楽曲抽出手段と、前記抽出されたカラオケ楽曲データを要求された前記通信端末にストリーミング配信するストリーミング配信手段と、を有する構成とする。

請求項１の発明によれば、任意のカラオケ楽曲の楽曲ＩＤを予約待ち行列に登録し、通信カラオケサーバに対して、予約待ち行列に登録された時点で、当該楽曲ＩＤを送信して当該カラオケ楽曲のリファレンスデータのダウンロード配信を要求し、通信カラオケサーバによりダウンロード配信されたリファレンスデータを記憶部に記憶し、通信カラオケサーバに対して、予約待ち行列に登録されたカラオケ楽曲の中の一のカラオケ楽曲の楽曲ＩＤを送信して当該カラオケ楽曲の楽曲データのストリーミング配信を要求し、ストリーミング配信された楽曲データに基づきカラオケ楽曲をストリーミング再生すると共に、ストリーミング再生されるカラオケ楽曲と同期して読み出したリファレンスデータに基づき採点して表示するプログラムの構成とすることにより、リファレンスデータのダウンロードをストリーミング配信データのダウンロードと同時ではなく前段階で別個にダウンロードさせることから、ストリーミング配信される楽曲データ及びリファレンスデータのカラオケ演奏情報に対する通信端末の処理負担を軽減させることができるものである。

請求項２の発明によれば、通信カラオケサーバよりダウンロード配信されたリファレンスデータのダウンロード元を難読化するプログラムを備える構成とすることにより、ダウンロード元の解明を困難とさせることができ、違法な複製等を防止することができるものである。

請求項３の発明によれば、一のカラオケ楽曲のストリーミング再生が終了した後、当該カラオケ楽曲が前記予約待ち行列に登録されていないことを条件に記憶した当該楽曲のリファレンスデータを消去するプログラムを備える構成とすることにより、同一の予約楽曲が残っている間はリファレンスデータを消去させず、楽曲の予約登録の都度リファレンスデータをダウンロードせずに済み、歌唱しようとする利用者を待たせる時間を短くすることができるものである。

請求項４の発明によれば、通信端末からの所定の楽曲のリファレンスデータの配信要求に対して、対応のリファレンスデータを読み出し通信端末にダウンロード配信し、通信端末からの所定の楽曲のストリーミング配信要求に対して、対応のカラオケ楽曲データを抽出して通信端末にストリーミング配信する構成とすることにより、リファレンスデータ配信を楽曲のストリーミング配信とは別個に行わせることから、配信先の通信端末に対してストリーミング配信されるカラオケ演奏情報に対する処理負担を軽減させることができるものである。

本発明に係る通信カラオケサーバのブロック構成図である。 本発明に係るカラオケ用プログラムを備える通信端末のブロック構成図である。 通信カラオケサーバと通信端末との通信形態の説明図である。 図２の通信端末におけるカラオケ演奏処理のフローチャートである。

以下、本発明の実施形態を図により説明する。本実施形態では、カラオケ用プログラムを備える通信端末をインターネットなどの有線の通信ネットワークに接続されるパーソナルコンピュータ、家庭用ゲームマシンなどをネットワーク端末として説明するが、無線で接続される通信端末としてのスマートフォン、コンピュータタブレットなどの携帯端末に対しても同様に適用することができるものである。

図１に、本発明に係る通信カラオケサーバのブロック構成図を示す。図１（Ａ）において、通信カラオケサーバ１１は、インターネットなどの通信ネットワーク１３を介して、少なくとも所定数の通信端末であるネットワーク端末１２（１２Ａ〜１２Ｎ）と通信自在であり、当該各ネットワーク端末１２に対する楽曲データの配信や各種データを送受する装置である。

通信カラオケサーバ１１は、図１（Ｂ）に示すように、制御部２１、ＲＯＭ２２、ＲＡＭ２３、楽曲検索手段２４、楽曲抽出手段２５、リファレンスデータ抽出手段２６、ストリーミング配信手段２７、ネットワーク送受信部２８、携帯端末送受信部２９及び記憶部３０を備える。また、記憶部３０には、楽曲データベース（楽曲ＤＢ）３１、リファレンスデータベース（リファレンスＤＢ）３２及び利用者データベース（利用者ＤＢ）３３が記憶される。

上記制御部２１は、当該通信カラオケサーバ１１を統括的に制御する物理的なＣＰＵであり、ＲＯＭ２２に格納されているプログラムを実行処理して統括的な処理を行う。ＲＡＭ２３は、上記種々のプログラムを展開、実行させるための作業領域としての役割をなすもので、例えば半導体メモリで構成され、仮想的にハードディスク上に構築される場合をも含む概念である。

上記楽曲検索手段２４は、楽曲を検索させ、選曲させるテーブルを備えるプログラムであり、ネットワーク端末１２からの楽曲検索要求に応じて楽曲検索展開表示データをネットワーク端末１２に送信し、ネットワーク端末１２からの表示選択信号に応じて対応の検索表示データを送信するもので、当該ネットワーク端末１２からの楽曲選曲確定信号により当該選曲楽曲の楽曲ＩＤを当該ネットワーク端末１２に送信する。

上記楽曲抽出手段２５は、ネットワーク端末１２から楽曲ＩＤを伴うストリーミング配信要求に対して、楽曲ＤＢ３１に記憶されている対応のカラオケ楽曲データを抽出するプログラムである。上記リファレンスデータ抽出手段２６は、ネットワーク端末１２からの楽曲ＩＤを伴うリファレンスデータの配信要求に対して、リファレンスＤＢ３２に記憶された当該楽曲ＩＤ対応のリファレンスデータを抽出し、ネットワーク端末１２にダウンロード配信するプログラムである。なお、カラオケ楽曲データ及びリファレンスデータを含んでカラオケ演奏情報とする。

上記ストリーミング配信手段２７は、楽曲抽出手段２５で抽出されたカラオケ楽曲データを、要求したネットワーク端末１２にストリーミング配信するプログラムである。

上記ネットワーク送受信部２８は、各ネットワーク端末１２（１２Ａ〜１２Ｎ）との通信（データ授受）を行うために、通信ネットワーク１３の通信方式と整合性をとるための例えば物理的な通信用回路やプラットフォーム等のソフトウエアにより構成される。上記携帯端末送受信部２９は、通信端末が携帯端末である場合の無線通信方式と整合性をとるための例えば物理的な通信用回路やプラットフォーム等のソフトウェアにより構成される。

記憶部３０に記憶される楽曲ＤＢ３１は、楽曲毎に、音符データ、歌詞データ、歌唱採点のためのリファレンスデータなどを格納する。演奏に関して、具体的には、楽曲ＩＤ、曲名及びアーチストＩＤ（アーチスト名）が関連付けられた楽曲テーブルを有し、楽曲毎に、楽曲ＩＤで管理される所定データ形式のカラオケ楽曲の音符データ（例えば、ＭＩＤＩ（登録商標）形式の音符データ）等で構成される楽曲データ（ファイル）について当該楽曲ＩＤをファイル名としてそれぞれ格納したデータベースである。

記憶部３０に記憶されるリファレンスＤＢ３２は、上記楽曲ＤＢ３１に記憶されているカラオケ楽曲と当該カラオケ楽曲に合わせた歌唱者による歌唱を評価、分析するための評価基準として用いられるガイドメロディデータを含むリファレンスデータとを紐付けて記憶するデータベースである。記憶部３０に記憶されている利用者ＤＢ３３は、利用者の利用者ＩＤと属性情報とが関連付けられた顧客情報を格納するデータベースである。その属性情報としては、氏名、住所等の他に、セカンドネーム、携帯端末のアドレスである携帯端末ＩＤ、当該利用者の歌唱履歴（利用日、利用時間、歌唱楽曲ＩＤ、歌唱採点等）、利用者が所望の楽曲を登録するマイリストなどがある。

続いて、図２に、本発明に係るカラオケ用プログラムを備える通信端末のブロック構成図を示す。図２（Ａ）において、ネットワーク端末１２は、制御部４１、ＲＯＭ４２、ＲＡＭ４３、サインイン手段４４、記憶部４５、表示制御部４６、表示部４７、音響処理部４８、ネットワーク送受信部４９を備える。記憶部３０には、カラオケ用プログラムであるカラオケ演奏ソフト５１がインストールされ、予約待ち行列５２及びリファレンスデータ５３の記憶領域が形成される。また、ネットワーク端末１２には、外部入力端子が設けられてマイク１４が接続されると共に、外部出力端子が設けられてスピーカ１５が接続される。なお、スピーカ１５は、内蔵のものでもよく、また、ネットワーク端末１２が外部出力端子にスピーカ内蔵のテレビジョンなどの機器が接続される場合には不要となる。

上記制御部４１は、当該ネットワーク端末１２を統括的に制御する物理的なＣＰＵであり、ＲＯＭ４２に格納されているプログラムを実行処理して統括的な処理を行う。ＲＡＭ４３は、上記種々のプログラムを展開、実行させるための作業領域としての役割をなすもので、例えば半導体メモリで構成され、仮想的にハードディスク上に構築される場合をも含む概念である。上記サインイン手段４４は、このネットワーク端末１２に対して利用者がサインインにより操作可能とさせるプログラムである。

上記表示部４７は、このネットワーク端末１２で処理される内容を表示するもので、表示制御部４６で映像化されて表示するディスプレイである。この場合、液晶ディスプレイ（ＬＣＤ）とタッチセンサとを積層して入出力用とし、表示されるアイコン等に対応して当該タッチセンサにより楽曲の選択などのデータを入力することができるＧＵＩのユーザインタフェース機能を有するものとしてもよい。なお、当該ネットワーク端末１２が、家庭用ゲームマシンの場合には、外部出力端子が設けられてテレビジョンなどに接続される。

上記音響処理部４８は、マイク１４からの音声信号をデジタル化するＡ／Ｄ変換機能、歌唱音声と楽曲演奏をミキシングして増幅出力する機能を備えた電子回路である。上記ネットワーク送受信部４９は、通信ネットワーク１３に接続するための通信方式と整合性をとるための例えば物理的な通信用回路やプラットフォーム等のソフトウェアである。

ここで、上記記憶部４５にインストールされているカラオケ演奏ソフト５１は、図２（Ｂ）に示すように、楽曲検索操作プログラム６１、リファレンスデータ要求プログラム６２、楽曲演奏データ要求プログラム６３、ストリーミング再生プログラム６４、採点プログラム６５、当該採点プログラム６５の備えるリファレンスデータ同期読出プログラム６６、難読化プログラム６７及び消去プログラム６８を少なくとも備えて構成される。

上記楽曲検索操作プログラム６１は、通信カラオケサーバ１１にアクセスした状態で楽曲検索手段２４を用いて楽曲を選曲するための操作を行わせ、選曲した楽曲ＩＤを取得して予約待ち行列５２に登録するプログラムである。なお、通信カラオケサーバ１１の備える利用者ＤＢ３３に登録され所望の楽曲を登録したマイリストがある場合には、サインインの際に当該ネットワーク端末１２に転送させて通信カラオケサーバ１１にアクセスせずに選曲予約してその楽曲ＩＤを予約待ち行列５２に登録させることとしてもよい。

上記リファレンスデータ要求プログラム６２は、予約待ち行列５２に楽曲ＩＤが登録された時点で、当該楽曲ＩＤを通信カラオケサーバ１１に送信して当該カラオケ楽曲のリファレンスデータのダウンロード配信を要求し、通信カラオケサーバ１１によりダウンロード配信されたリファレンスデータを記憶部４５のリファレンスデータ記憶領域５３に記憶するプログラムである。

上記楽曲演奏データ要求プログラム６３は、予約待ち行列５２に登録されたカラオケ楽曲の中の一のカラオケ楽曲の楽曲ＩＤを通信カラオケサーバ１１に送信して当該カラオケ楽曲の楽曲データのストリーミング配信を要求するプログラムである。上記ストリーミング再生プログラム６４は、通信カラオケサーバ１１よりストリーミング配信された楽曲データに基づきカラオケ楽曲をストリーミング再生するプログラムである。

上記採点プログラム６５は、リファレンスデータ同期読出プログラム６６においてストリーミング再生されるカラオケ楽曲と同期して、記憶部４５のリファレンスデータ記憶領域５３に記憶された当該カラオケ楽曲のリファレンスデータを読み出し、当該カラオケ楽曲に合わせた歌唱者の歌唱を所定の歌唱区間毎に採点して採点結果を歌唱区間毎の経過と共に表示させるプログラムであり、具体的には、例えば特許第４２２２９１５号公報に記載されている手法を用いることができる。

上記難読化プログラム６７は、通信カラオケサーバ１１よりダウンロード配信されているリファレンスデータのダウンロード元を難読化するプログラムであり、例えば既存のＭＤ５暗号化方式を用いて、ダウンロードされた当該リファレンスデータのファイル名に自動的に付与されるダウンロード元のＵＲＬをハッシュ化し、これを記憶部４５のリファレンスデータ記憶領域５３に記憶する。これにより、利用者がファイル名からダウンロード元を追跡することを防ぐものである。

上記消去プログラム６８は、一のカラオケ楽曲のストリーミング再生が終了した後、当該カラオケ楽曲が予約待ち行列５１に登録されていないことを条件にリファレンスデータ記憶領域５３に記憶した当該楽曲のリファレンスデータを消去するプログラムである。

そこで、図３に通信カラオケサーバと通信端末との通信形態の説明図を示すと共に、図４に図２の通信端末におけるカラオケ演奏処理のフローチャートを示す。図３において、ネットワーク端末１２の楽曲検索操作プログラム６１が実行されて通信カラオケサーバ１１に対して楽曲検索要求すると、通信カラオケサーバ１１において楽曲検索手段２４が楽曲検索要求に応じて楽曲検索展開表示データをネットワーク端末１２に送信し、ネットワーク端末１２では表示選択信号に応じて対応の検索表示データを送信する。ネットワーク端末１２側で楽曲選曲確定信号を通信カラオケサーバ１１に送信すると、当該通信カラオケサーバ１１では当該楽曲の楽曲ＩＤを送信する。

ネットワーク端末１２において楽曲ＩＤを取得すると予約待ち行列５２に登録する。そこで、当該登録が行われた時点でリファレンスデータ要求プログラム６２が当該楽曲ＩＤを通信カラオケサーバ１１に送信して当該カラオケ楽曲のリファレンスデータのダウンロード配信を要求する。

通信カラオケサーバ１１ではリファレンスデータ抽出手段２６がリファレンスＤＢ３２に記憶された楽曲ＩＤ対応のリファレンスデータを抽出し、ネットワーク端末１２にダウンロード配信する。ネットワーク端末１２ではリファレンスデータをダウンロード中、難読化プログラム６７がダウンロード元を難読化（暗号化）する。そして、取得したリファレンスデータを記憶部４５のリファレンスデータ記憶領域５３に記憶する。

ネットワーク端末１２において、予約待ち行列５２に登録された楽曲を演奏するときに、楽曲演奏データ要求プログラム６３により当該楽曲の楽曲ＩＤを通信カラオケサーバ１１に送信して当該カラオケ楽曲の楽曲データのストリーミング配信を要求する。通信カラオケサーバ１１では、楽曲抽出手段２５が当該楽曲ＩＤの楽曲データを楽曲ＤＢ３１より抽出し、ストリーミング配信手段２７が当該抽出されたカラオケ楽曲データを要求したネットワーク端末１２にストリーミング配信する。

そこで、ネットワーク端末１２では、図４に示すように、ストリーミング再生プログラム６４により通信カラオケサーバ１１よりストリーミング配信された楽曲データに基づきカラオケ楽曲をストリーミング再生し（ステップ１−１（Ｓ１−１））、採点プログラム６５が実行されてリファレンスデータ同期読出プログラム６６によりストリーミング再生されるカラオケ楽曲と同期して記憶された当該カラオケ楽曲のリファレンスデータを読み出し（Ｓ１−２）、また、当該カラオケ楽曲に合わせた歌唱者の歌唱を所定の歌唱区間毎に採点し、歌唱区間毎に採点を表示部４７に表示する（Ｓ１−３）。

楽曲演奏が終了すると（Ｓ２）、採点プログラム６５により最終の採点を算出し、当該採点結果を表示部４７に表示する（Ｓ３）。そこで、消去プログラム６８が予約待ち行列５２に同一の楽曲（楽曲ＩＤ）が存在しない場合には（Ｓ４）、リファレンスデータ記憶領域５３に記憶されている当該楽曲ＩＤのリファレンスデータを消去する（Ｓ５）。存在する場合には（Ｓ４）、消去せずに、予約待ち行列５２に登録されている次の楽曲の楽曲演奏データを通信カラオケサーバ１１に要求するものである（Ｓ６）。

このように、リファレンスデータのダウンロードをストリーミング配信データのダウンロードと同時ではなく前段階で別個で行わせることから、ストリーミング配信される楽曲データ及びリファレンスデータのカラオケ演奏情報に対するネットワーク端末１２の処理負担を軽減させることができるものである。このことは歌唱しようとする利用者を待たせる時間を短くすることができるものである。

また、リファレンス同期読出プログラム６６により、歌唱中に採点経過を表示することができる。さらに、難読化プログラム６７によりダウンロード元の解明を困難にすることができる。さらにまた、消去プログラム６８により予約が残っている間はリファレンスデータを消去しないので、ホームカラオケでニーズが多い繰り返し練習の場合に、その都度リファレンスデータをダウンロードせずに済み、歌唱しようとする利用者を待たせる時間を短くすることができる。また、同一の予約楽曲が残っていない場合にはリファレンスデータを消去することから、カラオケビジネスの大切な資産を確実に守ることができるものである。

本発明の通信端末のカラオケ用プログラム及び通信カラオケサーバは、通信形態でカラオケ利用させるサーバ装置の製造、利用、並びに、ソフトウェア作成、販売の産業に利用可能である。

１１ 通信カラオケサーバ
１２ ネットワーク端末
１３ 通信ネットワーク
２４ 楽曲検索手段
２５ 楽曲抽出手段
２６ リファレンスデータ抽出手段
２７ ストリーミング配信手段
３１ 楽曲ＤＢ
３２ リファレンスＤＢ
３３ 利用者ＤＢ
４４ サインイン手段
４５ 記憶部
５１ カラオケ演奏ソフト
５２ 予約待ち行列
５３ リファレンスデータ記憶領域
６１ 楽曲検索操作プログラム
６２ リファレンスデータ要求プログラム
６３ 演奏データ要求プログラム
６４ ストリーミング再生プログラム
６５ 採点プログラム
６６ リファレンスデータ同期読出プログラム
６７ 難読化プログラム
６８ 消去プログラム

Claims (4)

1. カラオケ楽曲データ及び当該カラオケ楽曲に合わせた歌唱者による歌唱を評価、分析するための評価基準であるリファレンスデータとを紐付けて記憶する記憶手段を備える共に、リファレンスデータを配信し、カラオケ楽曲データをストリーミング配信する通信カラオケサーバに対して通信自在であり、カラオケ楽曲を登録する予約待ち行列を含む記憶部を備える通信端末のカラオケ用プログラムであって、
   任意のカラオケ楽曲の楽曲ＩＤを予約待ち行列に登録し、
   前記通信カラオケサーバに対して、前記予約待ち行列に登録された時点で、当該登録された前記楽曲ＩＤを送信して当該カラオケ楽曲のリファレンスデータのダウンロード配信を要求し、
   前記通信カラオケサーバによりダウンロード配信されたリファレンスデータを前記記憶部に記憶し、
   前記通信カラオケサーバに対して、前記予約待ち行列に登録されたカラオケ楽曲の中の一のカラオケ楽曲の楽曲ＩＤを送信して当該カラオケ楽曲の楽曲データのストリーミング配信を要求し、
   ストリーミング配信された前記楽曲データに基づきカラオケ楽曲をストリーミング再生すると共に、ストリーミング再生されるカラオケ楽曲と同期して前記記憶された当該カラオケ楽曲のリファレンスデータを読み出し、当該カラオケ楽曲に合わせた歌唱者の歌唱を採点し、
   前記採点された採点結果を表示する、
   プログラムを含むことを特徴とする通信端末のカラオケ用プログラム。
2. 請求項１記載の通信端末のカラオケ用プログラムであって、前記通信カラオケサーバよりダウンロード配信された前記リファレンスデータのダウンロード元を難読化するプログラムを備えることを特徴とする通信端末のカラオケ用プログラム。
3. 請求項１又は２記載の通信端末のカラオケ用プログラムであって、前記一のカラオケ楽曲のストリーミング再生が終了した後、当該カラオケ楽曲が前記予約待ち行列に登録されていないことを条件に前記記憶した当該楽曲のリファレンスデータを消去するプログラムを備えることを特徴とする通信端末のカラオケ用プログラム。
4. カラオケ用プログラムを備える通信端末と通信自在な通信カラオケサーバであって、
   複数のカラオケ楽曲データを記憶する楽曲データベースと、
   前記楽曲データベースに記憶されているカラオケ楽曲毎に、当該カラオケ楽曲に合わせた歌唱者による歌唱を評価、分析するための評価基準であるリファレンスデータを記憶するリファレンスデータベースと、
   前記通信端末からの所定の楽曲のリファレンスデータの配信要求に対して、前記リファレンスデータベースに記憶された対応のリファレンスデータを読み出して当該通信端末にダウンロード配信するリファレンスデータ抽出手段と、
   前記通信端末からの所定の楽曲のストリーミング配信要求に対して、前記楽曲データベースに記憶されている対応のカラオケ楽曲データを抽出する楽曲抽出手段と、
   前記抽出されたカラオケ楽曲データを要求された前記通信端末にストリーミング配信するストリーミング配信手段と、
   を有することを特徴とする通信カラオケサーバ。

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