JP2015209076A - 乗物用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】シートベルトの配置をシールドで規制せずとも、シートベルトのウェビングがアームに押し付けられることを抑制すること。【解決手段】シートベルトが備え付けられる乗物に搭載され、レバー6と、前記レバー6が取り付けられるアーム7を有する乗物用シートであって、前記レバー6の後部には凹状部64が設けられており、前記シートベルトの少なくとも一部が前方側に移動した際に、シートベルトの一部が凹状部64に嵌ることにより、シートベルトのウェビングがアーム7と当接することを抑制可能な構成とする。【選択図】図3

Description

本発明は、乗物用シートに関する。詳しくは、シートベルトが取り付けられている乗物に搭載され、レバーを備える乗物用シートに関する。
従来から、シートベルトを搭載する乗物は広く知られている。また、レバーを備える乗物用シートも広く知られている(特許文献1参照)。当該シートベルトは、乗員の保護を図るために備え付けられるものであり、乗物が前面衝突(以下、「前突」という。)した際などには、シートベルトに対して大きな荷重がかけられることがある。シートベルトにかけられる荷重は乗員が乗物用シートに対して相対的に動くことで発生する。より具体的には、乗員が乗物用シートから離間するように移動することでシートベルトに荷重がかけられることになる。当該荷重によりシートベルトのウェビングが移動し、レバーを取り付けるアームにウェビングが押し付けられると、不具合が発生するおそれがある。
特開2012−1085号公報
ところで、特許文献1に開示された技術は、シールドに開口挿通孔を設ける形態とすることで、アーム付近においてシートベルトが自由に移動することを抑制したものとなっている。したがって、特許文献1に開示された技術であっても、シートベルトがアームに押し付けられることは抑制される。しかしながら、特許文献1に開示された技術はシートベルトをシールド内に配置せねばならない構造であるため、シートベルトの配置の自由度が損なわれる。
本発明は、上記した点に鑑みて創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、シートベルトの配置をシールドで規制せずとも、シートベルトのウェビングがアームに押し付けられることを抑制することにある。
上記課題を解決するために、本発明は次の手段をとる。先ず、第1の発明は、シートベルトが備え付けられる乗物に搭載され、レバーと、前記レバーが取り付けられるアームを有する乗物用シートであって、前記レバーの後部には凹状部が設けられており、前記シートベルトの少なくとも一部が前方側に移動した際に、シートベルトの一部が凹状部に嵌ることにより、シートベルトのウェビングがアームと当接することを抑制可能であることを特徴とする。
この第1の発明によれば、前突などが生じた際に、シートベルトを前方に引っ張るように力がかけられた場合でも、シートベルトがアームと当接することが抑制される。また、シートベルトの移動をシールドで規制する必要性が無いため、シートベルトの配置の自由度を高めることが可能となる。また凹状部は、引っ張られたシートベルトの一部が嵌ることが可能なように形成されていることから、凹状部に嵌ったシートベルトがレバーに沿ってずれることが抑制される。したがって、シートベルトがアームに当接してしまうことを防ぎ得る。また、シートベルトから受ける力によりレバーが下方に向けて回動したとしても、シートベルトを凹状部により受けられる状態が維持しうるため、シートベルトがアームに当接することを回避し得る。
第2の発明は、第1の発明において、前記凹状部は前記レバーの後側に突出部を設けることで形成されており、前記レバーはシールドに設けられた開口部を貫通するアームに取り付けられており、前記アームにおける前記レバーと前記シールドの間に位置する部位が、前記突出部の上端よりも下方に配置されていることを特徴とする。
この第2の発明によれば、シートベルトが突出部に当接した状態で屈曲しても、アームにおける前記レバーと前記シールドの間に位置する部位が、突出部の上端よりも下方に位置するため、シートベルトがアームと当接することが抑制される。
第3の発明は、第1又は第2の発明において、前記凹状部を備えるレバーである第一のレバーの後方に第二のレバーが配置されており、第二のレバーの前端には内側ほど後方に位置するように傾斜する第二の傾斜面を備え、第一のレバーの後端には内側ほど後方に位置するように傾斜する第一の傾斜面を備え、第一の傾斜面と第二の傾斜面が対向する際に、第一の傾斜面と第二の傾斜面との間に乗員の指を挿入可能な隙間を形成可能であることを特徴とする。
この第3の発明によれば、第一のレバーと第二のレバーとの間に指を挿入可能な隙間を形成し得るため、第二のレバーの操作性が良くなる。また、第一のレバーと第二のレバーとの間に指を挿入可能な隙間を形成していても、第一のレバー全体の後方の末端と、第二のレバー全体の前方の末端との距離を比較的狭くすることが可能となり得るため、より効果的にウェビングがアームに押し付けられることを抑制可能となり得る。
本発明によれば、シートベルトの配置をシールドで規制せずとも、シートベルトのウェビングがアームに押し付けられることを抑制することが可能となる。
本発明の乗物用シートの斜視図である。 本発明のシートクッションに備えられたシールド付近の側面図である。 本発明のシートクッションに備えられたシールド付近の平面図である。 図3の中央領域における部分拡大図である。 図2からシールドを取り除いた状態のアームとレバーとの関係を示す側面図である。
以下に、本発明を実施するための形態について、適宜図面を用いながら説明する。なお、本明細書における前後方向、上下方向、左右方向などの方向は、図1などに示したXが前方向、Yが左方向、Zが上方向と規定される。例えば、通常、着座者が着座した際に視界に入るほうが前方で、視界に入らない後頭部側が後方となる。
本実施の形態における乗物用シート1は、特に車両に適用されるものである。乗物用シート1は、主に着座者の大腿部と対向することになる支持面を備えるシートクッション2と、シートクッション2に対して傾動可能であり主に着座者の背中と対向することになる支持面を備えるシートバック3と、シートバック3に接続され主に着座者の頭部と対向することになるヘッドレスト4とを備えた構成である。
シートクッション2は、乗物用シート1の骨格を形成するようにクッションフレーム21を備えている。クッションフレーム21の周りには、クッションフレーム21が視認されることを抑制可能なシールド22が備えられている。また、本実施の形態の乗物はシートベルト9を備えており、シートベルト9には布状のウェビング92を備えており、ウェビング92には取付金具であるタング91が取り付けられている。シートクッション2には、当該タング91を挿入固定可能なバックル93を備えている。また、シートベルト9には、ウェビング92を所定の状態に巻き取るように作用するリトラクタ94が設けられている。リトラクタ94は、ウェビング92をゆっくり引き出そうとするとウェビング92の移動を許容するとともに、ウェビング92を急激に引き出そうとすると、ウェビング92の移動を抑制するように機能するものである。
前突時に乗員の体が乗物用シート1と離間するように動く場合には、当該リトラクタ94はウェビング92の移動を抑制するように機能するため、乗員の動きを拘束することが可能となる。ただし、ウェビング92は布状のものであるため、乗員から受ける荷重により、その位置が変わり得るものであり、図1や図2の実線で示した位置から二点差線で示したように移動しうる。つまり、乗物用シート1の中央付近で前方に引っ張られるようにウェビング92が移動しうる。なお、リトラクタ94はウェビング固定部95よりも上方に配置されており、本実施の形態においては、車体の天井近辺に配置されている。
ウェビング92を乗員の身体に掛け渡すように配置した後、バックル93に対してタング91を挿入することで乗員の身体が前方に移動することを抑制可能な構成となっている。本実施の形態の乗物用シート1には、バックル93を取り付けた側とは反対側の側面に、乗物用シート1を操作可能なレバー6が設けられている。レバー6を配置する側にはシートクッション2の支持面より下方に、ウェビング92を固定するウェビング固定部95が設けられており、バックル93とウェビング固定部95との間に掛け渡されたウェビング92により乗員の腰周り付近の部位が移動することを抑制可能としている。
バックル93とウェビング固定部95との間に掛け渡されたウェビング92の一部は、レバー6の高さ付近において、レバー6よりも外側に位置するように配置されている。また、凹状部64が設けられているレバー6よりも後方に位置するように配置されている。本実施の形態においては、ウェビング固定部95は車体に取り付けられているものであり、ウェビング固定部95とバックル93との間で掛け渡されたウェビング92は、前突が生じた際に前方に向けて荷重がかけられ得る構成となっている。したがって、前突が生じると、バックル93とウェビング固定部95との間に掛け渡されたウェビング92の一部は、凹状部64に向かって移動することになり得る。
乗物用シート1には、操作者が把持可能なレバー6が設けられている。当該レバー6は樹脂を用いて形成されており、金属を用いて形成されたアーム7の先端に取り付けられている。本実施の形態における乗物用シート1においては、レバー6は第一のレバーと第二のレバーの二つが備えられている。より具体的には、第一のレバーとして、シートクッション2の高さを調整するために使用するレバー6であるリフタレバー61を備えており、第二のレバーとして、シートバック3の傾きを調整する際に使用するレバー6であるリクライニングレバー62を備えている。このリフタレバー61とリクライニングレバー62は、縦列するように配置されている(図2及び図3参照)。
本実施の形態においては、バックル93にタング91を挿入した状態において、ウェビング92の一部はリクライニングレバー62の外側に位置するように構成されており、前突が生じた際にはウェビング92がやや前方に移動してリフタレバー61側に移動しうる構成となっている。リフタレバー61は、その後端にてウェビング92の移動を抑制可能なように、凹状部64が形成されている。
通常時においては、リフタレバー61の後方かつ外側に位置しているものであるが、前突時などに乗員から荷重がかかることにより、シートベルト9のウェビング92が移動する。この際、乗員は乗物用シート1の中央付近に着座しているため、乗物用シート1の中央付近で引っ張るようにウェビング92に荷重がかかる。このため、乗物用シート1の側部に備えられているレバー6近傍においては、ウェビング92は斜め前方に向けて移動しようとする。レバー6の後部よりも後方に位置していたウェビング92の一部は前方、かつ、乗物用シート1の中央側に移動しようとすることによりレバー6に隣接するように移動する。この際、レバー6の後端に位置する凹状部64に向けてウェビング92の一部が移動することになり、凹状部64に嵌ったウェビング92は移動が抑制される。凹状部64に嵌ったウェビング92は、前突時に乗員から受ける荷重により引っ張られても、凹状部64を抜け出すことができないため、ウェビング92がアーム7に押し付けられることが抑制される。
本実施の形態の凹状部64は、他の部位よりも後方に伸びる突出部65を備える形態とすることで形成されている。突出部65はリフタレバー61のシールド22側から伸びるように形成されている。突出部65は板状に形成されており、シールド22に隣接して配置されている。また、突出部65はリフタレバー61の上部にのみ備えられている。突出部65は、上下方向の長さがリクライニングレバー62の把持部の上下方向の長さよりも短く形成されており(図2参照)、左右方向の厚みは、リフタレバー61の概略の厚みの五分の一以下で形成されている(図3及び図4参照)。
リフタレバー61を取り付けるアーム7は、フレームに取り付けられたリフタ機構(図示せず)に連結されており、前後方向に伸びる根元部位72と、根元部位72から側方に向けて屈曲することで形成されたシールド貫通部位73と、シールド貫通部位73と接続されており、前後方向に伸びるレバー取り付け部位74とを備えている。本実施の形態のシールド22は、前後方向に伸びるシールド22の左右側面を貫通するように開口部22aが設けられている。シールド貫通部位73は、開口部22aに挿入されることにより、シールド22よりも内側とシールド22よりも外側に両端が位置するように配置されている。シールド22と、リフタレバー61とは密着しておらず、シールド22とリフタレバー61との間には、空間Spが位置する構成となっている(図4参照)。この空間Spにはシールド貫通部位73の一部が位置する構成となっている。ここでは、シールド22とリフタレバー61との間の空間Spに位置するアーム7の一部を露出部位73aと称することにする。
本実施の形態においては、当該露出部位73aとシートベルト9が当接することが抑制可能な構成となっている。特に露出部位73aは、突出部65の上端よりも下方に位置するように構成されている。したがって、シートベルト9のウェビング92が凹状部64に当接して屈曲したとしても、ウェビング92が露出部位73aに当接することが抑制される。また、露出部位73aは突出部65よりも前方に位置する構成であることから、よりいっそう、露出部位73aとウェビング92が当接することが抑制される。
本実施の形態のアーム7は、図5に示されているように、アーム7の後部から前方に向けて下方より伸びるようにされている部位と、そこから上方に伸びるように構成されている部位を備えている。つまり、アーム7の後部とアーム7の前部との間の位置に最も下方に位置する部位を設けた構成としている。また、アーム7の後部から前部に向けて徐々にその上下方向の幅が狭くなっていくように構成されている。アーム7のシールド貫通部位73は、突出部65及び凹状部64よりも前方に位置するとともに、突出部65よりも下方に位置する構成となっている。
本実施の形態においては凹状部64が設けられているリフタレバー61の後方にリクライニングレバー62が配置されている。リフタレバー61とリクライニングレバー62は縦列するように配置されており、通常時にリクライニングレバー62の側方に位置するウェビング92の一部は、前突に起因してウェビング92が引っ張られたとしても、リクライニングレバー62よりも乗物用シート1の中央寄りに移動することはできない。つまり、ウェビング92はリクライニングレバー62の外側を形成する外側面よりも内側に移動することはできないのであるが、上下や前方に向けてウェビング92の一部が移動することは、リクライニングレバー62により規制されていない。したがって、リクライニングレバー62の一部の外側面に沿って前方側に移動することになり得る。
ウェビング92が露出部位73aと当接することを抑制することをより効果的に行うには、リフタレバー61の後部に設ける突出部65の先端をできるだけ後側に配置することが考えられるが、リクライニングレバー62をリフタレバー61と縦列に配置すれば、突出部65の先端の位置を比較的前側に配置することが可能となる。また、リクライニングレバー62の前後方法の長さを比較的長くすることが可能となり、リクライニングレバー62の使い勝手を良くすることが可能となり得る。
第二のレバーであるリクライニングレバー62の前端には、外側ほど前側に位置しており、内側ほど後ろ側に位置するように傾斜する面である第二の傾斜面622を備えている。また、第一のレバーであるリフタレバー61の後端には、内側ほど後方に位置し、外側ほど前方に位置するように傾斜する面である第一の傾斜面612を備えている。第一のレバー6であるリフタレバー61は、第一の傾斜面612と突出部65の側面とにより凹状部64が形成されているため、凹状部64は鈍角を形成するように構成されている。第一の傾斜面612と第二の傾斜面622は互いに対向する位置にある場合であっても、指を挿入する隙間Gが形成されるように離間しているが、リフタレバー61の突出部65の先端と、リクライニングレバー62の外側面の前端との間の距離が短いため、突出部65の先端よりも後方からウェビング92がシールド22側に移動するということが抑制されている。また、このような形態とすることにより、突出部65の長さを比較的短くすることが可能であることから、突出部65に必要とされる剛性を比較的小さくすることが可能となる。したがって、突出部65の厚みを比較的薄くすることが許容されることになり得る。よって、その分、指を挿入可能なスペースを大きくすることも可能となり得る。
リフタレバー61が取り付けられるアーム7は左右方向に伸びる直線を回転軸とするように回動可能に取り付けられており、アーム7の端部に取り付けられたリフタレバー61は、円弧状に回動可能となっている。なお、リクライニングレバー62も左右方向に伸びる直線を回転軸とするように回動可能な構成となっている。
本実施の形態の乗物用シート1は、シートベルト9が備え付けられる乗物に搭載され、レバー6と、前記レバー6が取り付けられるアーム7を有する乗物用シート1であって、前記レバー6の後部には凹状部64が設けられており、前記シートベルト9の少なくとも一部が斜め前方側に移動した際に、シートベルト9の一部が凹状部64に嵌ることにより、シートベルト9のウェビング92がアーム7と当接することを抑制可能なものである。そのため、前突などが生じた際に、シートベルト9を前方に引っ張るように力がかけられた場合でも、シートベルト9がアーム7と当接することが抑制される。また、シートベルト9の移動をシールド22で規制する必要性が無いため、シートベルト9の配置の自由度を高めることが可能となる。また、凹状部64は引っ張られたシートベルト9の一部が嵌ることが可能なように形成されていることから、凹状部64に嵌ったシートベルト9がレバー6に沿ってずれることが抑制される。したがって、シートベルト9がアーム7に当接してしまうことを防ぎ得る。また、シートベルト9から受ける力によりレバー6が下方に向けて回動したとしても、シートベルト9を凹状部64により受けられる状態が維持しうるため、シートベルト9がアーム7に当接することを回避し得る。
また、本実施の形態の乗物用シート1の凹状部64は、前記レバー6の後側に突出部65を設けることで形成されている。また、前記レバー6はシールド22に設けられた開口部22aを貫通するアーム7に取り付けられており、前記アーム7における前記レバー6と前記シールド22の間に位置する部位(露出部位73a)が、前記突出部65の上端よりも下方に配置されているものである。そのため、シートベルト9が突出部65に当接した状態で屈曲しても、アーム7における前記レバー6と前記シールド22の間に位置する部位が、突出部65の上端よりも下方に位置するため、シートベルト9がアーム7と当接することが抑制される。
また、本実施の形態の乗物用シート1は、凹状部64を備えるレバー6である第一のレバーの後方に第二のレバーが配置されたものである。また、第二のレバーの前端には内側ほど後方に位置するように傾斜する第二の傾斜面622を備え、第一のレバーの後端には内側ほど後方に位置するように傾斜する第一の傾斜面612を備え、第一の傾斜面612と第二の傾斜面622が対向する際に、第一の傾斜面612と第二の傾斜面622との間に乗員の指を挿入可能な隙間Gを形成可能なものである。そのため、第一のレバーと第二のレバーとの間に指を挿入可能な隙間Gを形成し得るため、第二のレバーの操作性が良くなる。また、第一のレバーと第二のレバーとの間に指を挿入可能な隙間Gを形成していても、第一のレバー全体の後方の末端と、第二のレバー全体の前方の末端との距離を比較的狭くすることが可能となり得るため、より効果的にウェビング92がアーム7に押し付けられることを抑制可能となり得る。
また、本実施の形態における凹状部64は、レバー6の後端に比較的小さな板状の突出部65を一体的に設けることに形成されているものである。レバー6を当該形状とすることにより、ウェビング92がアーム7に当接することを抑制可能であるため、全体の重量の増加や、部品点数の増加を抑制しながら所望の効果を得ることが可能となり得る。
以上、一つの実施の形態を用いて説明したが、本発明は、上記実施形態のほか、その他各種の形態で実施可能なものである。例えば、ウェビングを収納可能なリトラクタは車体に固定されているものではなく、乗物用シートに固定されているものとすることも可能である。この場合、例えば、シートベルトのフレームに対してリトラクタが固定される形態とすればよい。また、ウェビング固定部は車体に固定されるものではなく、乗物用シートに固定されるものとすることも可能である。例えば、図示しないスライドレールにウェビング固定部を固定することなども可能である。
また、シートベルトの移動を抑制可能な凹状部はリフタレバーに設けるものとする必要性は無いため、各種レバーとすることが可能である。例えば、本実施の形態においてはリクライニングレバーには凹状部は設けていないが、リクライニングレバーにも凹状部を設けるものとすることも可能である。そうすることで、ウェビング固定部を車体の後方に配置した場合においても、実施の形態と同様の効果を得ることが可能となり得る。
また、バックルは乗物用シートに固定されるものではなく、車体に固定されるものとすることも可能である。また、シールドに設けた開口などにウェビングを挿入配置することで、シートベルトの移動を規制するものとすることも可能である。シートベルトは三点式シートベルトに限ることは無く、二点式や四点式など、その他の形態のシートベルトとすることも可能である。
また、凹状部によりウェビングの移動を抑制することに併せて、シールドの形状を利用してウェビングの移動を抑制することも可能である。この場合でも、発明の本旨に沿うものである。
また、乗物としては、車両であることに限らず、飛行機やヘリコプターなど空中を飛行する乗物や、船舶や潜水艇など海面や海中などを移動する乗物としてもよい。
1 乗物用シート
2 シートクッション
3 シートバック
4 ヘッドレスト
6 レバー
7 アーム
9 シートベルト
22 シールド
22a 開口部
64 凹状部
65 突出部
612 第一の傾斜面
622 第二の傾斜面
92 ウェビング
94 リトラクタ
95 ウェビング固定部

Claims (3)

  1. シートベルトが備え付けられる乗物に搭載され、レバーと、前記レバーが取り付けられるアームを有する乗物用シートであって、
    前記レバーの後部には凹状部が設けられており、前記シートベルトの少なくとも一部が前方側に移動した際に、シートベルトの一部が凹状部に嵌ることにより、シートベルトのウェビングがアームと当接することを抑制可能であることを特徴とする乗物用シート。
  2. 請求項1に記載の乗物用シートであって、
    前記凹状部は前記レバーの後側に突出部を設けることで形成されており、
    前記レバーはシールドに設けられた開口部を貫通するアームに取り付けられており、
    前記アームにおける前記レバーと前記シールドの間に位置する部位が、前記突出部の上端よりも下方に配置されていることを特徴とする乗物用シート。
  3. 請求項1又は2に記載の乗物用シートであって、
    前記凹状部を備えるレバーである第一のレバーの後方に第二のレバーが配置されており、第二のレバーの前端には内側ほど後方に位置するように傾斜する第二の傾斜面を備え、第一のレバーの後端には内側ほど後方に位置するように傾斜する第一の傾斜面を備え、第一の傾斜面と第二の傾斜面が対向する際に、第一の傾斜面と第二の傾斜面との間に乗員の指を挿入可能な隙間を形成可能であることを特徴とする乗物用シート。
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