JP2015207382A - レバースイッチ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】操作レバー1の中心線X回りに回転可能な回転ノブ3、4に、スイッチの操作竿8、9を有する回転伝達部材6、7が一体回転可能に連結されており、回転ノブ3、4の回転操作により回転伝達部材6、7が回転すると、スイッチがオン/オフされるように構成されたレバースイッチであって、回転ノブ3は、回転ノブ4から離れる方向に付勢されており、回転伝達部材6は、回転ノブ4の内径側を通って回転ノブ3から離れる方向に延びる筒部62を有しており、回転伝達部材7は、筒部62の内側で回転伝達部材6に対して相対回転可能に設けられていると共に、筒部62の貫通溝64aを貫通させた連結ピンPを介して、回転ノブ4に連結されており、中心線X方向の貫通溝64aの幅W1は、連結ピンPの幅W2よりも大きい幅に設定されている構成とした。
【選択図】図1
Description
そして、この状態において、回転伝達部材121と回転伝達部材131は、中心線X回りの周方向に相対回転可能となっている。
操作杆122、132の先端部122a、132aは、スイッチ(図示せず)の操作子141a、142aに係合しており、操作杆122、132が、回転ノブ120、130の操作に連動して中心線X回りに回転すると、操作杆122、132の先端部122a、132aの位置が中心線X回りの周方向に変位する。そして、この先端部122a、132aが係合する操作子141a、142aが、回転ノブ120、130の回転方向に応じて決まる一方向に移動して、操作子141a、142aに取り付けられた可動接点(図示せず)が、基板143上の固定接点(図示せず)と接離することにより、スイッチがオンまたはオフされるようになっている。
前記回転ノブは、同軸に配置された第1の回転ノブと第2の回転ノブとから構成されると共に、前記第1の回転ノブは、前記中心線方向で、前記第2の回転ノブから離れる方向に付勢されており、
前記回転伝達部材は、
前記第1の回転ノブに連結されると共に、前記第2の回転ノブの内径側を通って前記第1の回転ノブから離れる方向に延びる筒部を有する第1の回転伝達部材と、
前記第2の回転ノブに連結されると共に、前記筒部の内側で、前記第1の回転伝達部材に対して相対回転可能に設けられた第2の回転伝達部材と、から構成されており、
前記筒部には、当該筒部を前記中心線の径方向に貫通する貫通溝が、前記中心線周りの周方向に沿って形成されており、前記第2の回転伝達部材は、前記貫通溝を貫通させた連結部材を介して、前記第2の回転ノブに連結されており、
前記中心線方向の前記貫通溝の幅は、前記中心線方向の前記連結部材の幅よりも大きい幅に設定されていることを特徴とするレバースイッチとした。
特に、第1の回転伝達部材の筒部に設けた貫通溝の中心線方向の幅が、第2の回転伝達部材と第2のノブとを連結する連結部材の幅よりも大きいので、第2の回転ノブから離れる方向に付勢されている第1の回転ノブの位置の中心線Xの軸方向の変位により、第1の回転ノブに連結されている第1の回転伝達部材が変位しても、第1の回転伝達部材の筒部と、第2の回転伝達部材と第2のノブとを連結する連結部材とが干渉しないようにできる。
これにより、第2の回転伝達部材と第2の回転伝達部材を他の部材と干渉させることなく、第1の回転伝達部材と第2の回転伝達部材とを相対回転させることができるので、第1の回転伝達部材と第2の回転伝達部材の回転が阻害されて、第1の回転ノブや第2の回転ノブの回転が阻害されることがない。
よって、第1の回転ノブを第2のノブから離す方向に作用する付勢力で、第1の回転ノブや第2の回転ノブ回転が阻害されることがない。
図1は、実施の形態にかかるレバースイッチの操作レバー1の断面図である。
図2は、操作レバー1の要部拡大図であって、(A)は、図1における固定ノブ5周りの要部拡大図であり、(B)は、図1における操作杆8、9周りの要部拡大図である。
図3は、回転伝達部材6、7を説明する図であって、(A)は、回転伝達部材6と回転伝達部材7とが組み付けられた状態を示す斜視図であり、(B)は、(A)における面Aで、組み付けられた状態の回転伝達部材6と回転伝達部材7とを切断した断面図であり、(C)は、回転伝達部材6と回転伝達部材7の分解斜視図である。
これら回転ノブ3、4は、中心線X上で同軸に設けられていると共に、中心線Xの軸方向に間隔を空けて設けられており、回転ノブ3と回転ノブ4の間には、ケース2と一体に形成された固定ノブ5が位置している。
筒部62は、ケース2に設けた筒状の支持部21を貫通して、ケース2の外部まで延びており、この筒部62は、支持部21の貫通孔211で回転可能に支持されている。
操作杆8は、取付部81から中心線Xの径方向に延びる脚部82を有しており、操作レバー1が図示しないスイッチケースに組み付けられた際に、脚部82の先端の係合部82aが、図4の場合と同様にスイッチの操作子に係合するようになっている。
操作杆9は、取付部91から中心線Xの径方向に延びる脚部92を有しており、操作レバー1が図示しないスイッチケースに組み付けられた際に、脚部92の先端の係合部92aが、図4の場合と同様にスイッチの操作子に係合するようになっている。
貫通孔72は、連結ピンPの外径と整合する内径の大径部72aと、この大径部72aよりも小径の小径部72bと、から構成されており、この貫通孔72に連結ピンPを嵌入すると、連結ピンPが常に大径部72aの部分にのみ嵌入されて、連結ピンPの基部71からの突出高さhが、常に同じになるようになっている。
貫通溝64は、中心線X回りの周方向の所定の角度範囲に亘って形成されており、回転伝達部材7から径方向に延びる連結ピンPは、筒部62の外側で、回転ノブ4に連結されている。
ここで、回転ノブ4は、中心線X回りの周方向の所定の角度範囲内で回転できるようになっている。そのため、筒部62に設けた貫通溝64は、中心線Xの軸方向から見て、回転ノブ4が回転する所定の角度範囲よりも僅かに広い角度範囲に亘って形成されており、回転ノブ4の回転の途中で、連結ピンPが貫通溝64の端に干渉しないようにされている。
操作部41の中心線X方向の幅Wは、ケース2に設けた凹部22の外周と、隣接する固定ノブ5の基部52の外周を覆う幅に設定されており、この操作部41の幅方向の略中央から、連結部42がケース2の内部に延びている。
連結部42は、固定ノブ5の基部52と、ケース2との間のスリット23を通って、ケース2の内部に延びており、この連結部42の内径側の先端に、連結ピンPの一端が係合する係合部42aが設けられている。
この挿通孔521の径方向外側には、スプリングSpの支持孔522が、中心線Xに沿って形成されており、この支持孔522は、回転ノブ3側に開口している。
支持孔522は、中心線X回りの周方向に複数設けられており、支持孔522の各々では、スプリングSpで支持されたボールBが、中心線Xの軸方向に進退移動可能に設けられている。
回転ノブ3の基部32では、凹溝522aに対向する位置に、環状壁33が形成されている。この環状壁33は、固定ノブ5側に突出しており、凹溝522a内に位置させた先端に、スプリングSpで付勢されたボールBが、中心線Xの軸方向から圧接している。
そのため、この回転ノブ3に連結された回転伝達部材6もまた、回転ノブ3と同方向に付勢されており、回転伝達部材6は、軸部61と筒部62との境界に位置する段部63を、固定ノブ5の基部52に設けた突起52aに圧接させている(図2の(A)参照)。
この突起52aは、基部52の回転ノブ4側の面523から、回転ノブ4側に突出して設けられており、中心線X回りの周方向に間隔を空けて複数設けられている。
さらに、中心線X方向での回転伝達部材6の位置決めが、基部512に設けた突起512aにより行われるようになっている。この際に、回転伝達部材6の筒部62の一端62aと、回転伝達部材7の一端に設けた係合部71aとの間に隙間S(図2の(B)参照)が形成されて、回転伝達部材6と回転伝達部材7とが中心線X回りに相対回転しても、筒部62の一端62aと係合部71aとが摺動しないようになっている。
そのため、回転伝達部材6と回転伝達部材7とが中心線X回りに相対回転する際に、貫通溝64と連結ピンPとが摺動しないようになっている。
(1)操作レバー1の中心線X回りに回転可能な回転ノブ3、4に、操作杆8、9を有する回転伝達部材6、7が一体回転可能に連結されており、回転ノブ3、4の回転操作により回転伝達部材6、7が回転すると、操作杆8、9が有するスイッチとの係合部82a、92aの位置が中心線X回りの周方向に変位して、スイッチがオン/オフされるように構成されたレバースイッチであって、
回転ノブ3は、回転ノブ4から離れる方向に付勢されており、
回転伝達部材6は、回転ノブ3に連結されると共に、回転ノブ4の内径側を通って回転ノブ3から離れる方向に延びる筒部62を有しており、
回転伝達部材7は、回転ノブ4に連結されると共に、筒部62の内側で、回転伝達部材6に対して相対回転可能に設けられており、
筒部62には、当該筒部62を中心線Xの径方向に貫通する貫通溝64が、中心線X回りの周方向の所定の角度範囲に亘って形成されており、回転伝達部材7は、貫通溝64を貫通させた連結ピンPを介して、回転ノブ4に連結されており、
中心線X方向の貫通溝64の幅W1は、中心線X方向の連結ピンPの幅W2よりも大きい幅に設定されている構成のレバースイッチとした。
さらに、回転伝達部材6の筒部62に設けた貫通溝64の中心線方向の幅W1が、回転伝達部材7と回転ノブ4とを連結する連結ピンPの中心線X方向の幅W2よりも大きいので、回転ノブ4から離れる方向に付勢されている回転ノブ3の中心線X方向の位置の変位により、回転ノブ3に連結された回転伝達部材6の位置が変位しても、回転伝達部材6の筒部62と、回転伝達部材7と回転ノブ4とを連結する連結ピンPとが干渉しないようにできる。
これにより、回転伝達部材6と回転伝達部材7を他の部材と干渉させることなく、回転伝達部材6と回転伝達部材7とを中心線Xの軸方向で相対的に移動させることができるので、回転伝達部材6と回転伝達部材7の回転が阻害されて、回転ノブ3や回転ノブ4の回転が阻害されることがない。
よって、回転ノブ3を回転ノブ4から離す方向に作用する付勢力で、回転ノブ3や回転ノブ4の回転が阻害されることがない。
これにより、回転伝達部材7と、回転伝達部材7の操作杆8との接触に起因して、回転伝達部材6と回転伝達部材7の回転が阻害されて、回転ノブ3や回転ノブ4の回転が阻害されることがない。
回転ノブ3との剛性強度が低いと、回転伝達部材6が中心線Xに対して傾いて配置されて、この回転伝達部材6と一体に回転する回転ノブ3の中心線X回りの回転が阻害される虞があるが、回転ノブ3と回転伝達部材6とをより高い剛性強度で連結すると、回転伝達部材6が中心線Xに対する傾きをより確実に防止できるので、回転ノブ3の中心線X回りの回転が阻害されることがない。
段部63には、回転ノブ3と回転ノブ4の間に配置された固定ノブ5の基部52から突出する突起52aが、中心線Xの軸方向から当接しており、
突起52aは、中心線X回りの周方向で、等間隔で複数設けられている構成とした。
また、段部63が全面に亘って固定側部材である基部52に接触するのではなく、基部52に設けた突起52aに接触しているので、段部63と固定側部材との接触面積を少なくできる。よって、回転伝達部材6が回転するときの摺動抵抗を低減できるので、回転ノブ3の回転操作が摺動抵抗により大きく阻害されることがない。
節度機構40は、基部52で支持されたスプリングSpにより、中心線X方向に進退移動可能とされたボールBと、回転ノブ3に設けられて、球体が圧接する環状壁33と、から構成されており、
回転ノブ3を回転ノブ4から離す方向に作用する付勢力は、スプリングSPの付勢力である構成とした。
2 ケース
3 回転ノブ(第1の回転ノブ)
4 回転ノブ(第2の回転ノブ)
5 固定ノブ
6 回転伝達部材(第1の回転伝達部材)
7 回転伝達部材(第2の回転伝達部材)
8、9 操作杆(スイッチ操作部材)
21 支持部
31 操作部
32 基部
33 環状壁(節度部材)
40 節度機構
41 操作部
42 連結部
42a 係合部
52 基部
52a 突起
61 軸部
62 筒部
63 段部
64 貫通溝
71 基部
71a 係合部
72 貫通孔
211 貫通孔
321 貫通孔
521 挿通孔
522 支持孔
B ボール(球体)
P 連結ピン(連結部材)
Sp スプリング(弾性部材)
X 中心線
Claims (5)
- 操作レバーの中心線回りに回転可能な回転ノブに、スイッチ操作部材を有する回転伝達部材が一体回転可能に連結されており、前記回転ノブの回転操作により前記回転伝達部材が回転すると、前記スイッチ操作部材によりスイッチがオン/オフされるように構成されたレバースイッチであって、
前記回転ノブは、同軸に配置された第1の回転ノブと第2の回転ノブとから構成されると共に、前記第1の回転ノブは、前記中心線方向で、前記第2の回転ノブから離れる方向に付勢されており、
前記回転伝達部材は、
前記第1の回転ノブに連結されると共に、前記第2の回転ノブの内径側を通って前記第1の回転ノブから離れる方向に延びる筒部を有する第1の回転伝達部材と、
前記第2の回転ノブに連結されると共に、前記筒部の内側で、前記第1の回転伝達部材に対して相対回転可能に設けられた第2の回転伝達部材と、から構成されており、
前記筒部には、当該筒部を前記中心線の径方向に貫通する貫通溝が、前記中心線周りの周方向に沿って形成されており、前記第2の回転伝達部材は、前記貫通溝を貫通させた連結部材を介して、前記第2の回転ノブに連結されており、
前記中心線方向の前記貫通溝の幅は、前記中心線方向の前記連結部材の幅よりも大きい幅に設定されていることを特徴とするレバースイッチ。 - 前記第2の回転伝達部材の前記中心線方向の長さは、前記筒部の前記中心線方向の長さよりも長くなっており、
前記第2の回転伝達部材では、前記筒部の前記第1の回転ノブとは反対側から突出させた端部に、前記スイッチ操作部材が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のレバースイッチ。 - 前記第1の回転伝達部材は、前記第1の回転ノブとの連結部である軸部を、前記筒部の前記第1の回転ノブ側の端部に有していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のレバースイッチ。
- 前記筒部の外径は、前記軸部よりも大きい外径で形成されて、前記筒部と前記筒部の境界に段部が形成されており、
前記段部には、前記第1の回転ノブと前記第2の回転ノブの間に配置された固定側部材から前記第2の回転ノブ側に突出する突起が、前記中心線の軸方向から当接しており、
前記突起は、前記中心線周りの周方向で、等間隔で複数設けられていることを特徴とする請求項3に記載のレバースイッチ。 - 前記固定側部材と前記第1の回転ノブとの間には、前記第1の回転ノブの前記中心線周りの回転操作に節度感を与える節度機構が設けられており、
前記節度機構は、前記固定側部材と前記第1の回転ノブの一方で支持された弾性部材により、前記中心線方向に進退移動可能とされた球体と、前記固定側部材と前記第1の回転ノブの他方に設けられて、前記球体が圧接する節度部材と、から構成されており、
前記第1の回転ノブを前記第2の回転ノブから離す方向に作用する付勢力は、前記弾性部材の付勢力であることを特徴とする請求項4に記載のレバースイッチ。
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