JP2015206539A - 熱交換器およびそれを用いた空気調和機 - Google Patents

熱交換器およびそれを用いた空気調和機 Download PDF

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Abstract

【課題】複数枚の熱交換器を連結する連結ブラケットをワンタッチで装着可能とし、熱交換器の曲げおよび連結の作業を単純化、簡易化し、生産性やその精度を向上できる熱交換器およびそれを用いた空気調和機を提供することを目的とする。【解決手段】曲げ形成された複数枚の熱交換器2ないし4を連結ブラケット8により連結して一体化した熱交換器1において、連結ブラケット8が、複数枚の熱交換器2ないし4の側板7A,7B間を跨ぐ幅寸法を有し、伝熱管5を通す切欠きおよび/または穴を有するブラケット本体部と、その両端に直角に曲げ形成され、先端がヘミング加工されている嵌合係止部21とを備え、該嵌合係止部21が、両側に位置する側板7A,7Bに設けられている曲げフランジ部11,15の内面側または外面側に嵌合され、ヘミング加工による折り返し部22の端縁が側板7A,7Bの曲げフランジ部11,15の端縁に係止された構成とされている。【選択図】図3

Description

本発明は、空気調和機に適用して好適なフィンチューブ型の熱交換器およびそれを用いた空気調和機に関するものである。
空気調和機に適用されているフィンチューブ型の熱交換器は、適用される空気調和機の形式等に応じて、L字形状、コ字形状、円形状、四角形状等、様々な形状に曲げ加工されて使用されている。このような曲げ加工される熱交換器において、薄型のフィンチューブ熱交換器を複数枚積層し、それを曲げ加工するとともに、連結ブラケットにより連結して一体化した熱交換器として空気調和機に搭載しているものも多数実用化されている。
複数枚積層して曲げ加工される熱交換器の個々の熱交換器は、通常、内側の熱交換器と外側の熱交換器の長さが異なる長さとされ、曲げ加工された状態で互いの側板同士が同一端面上に揃うように構成されている。そして、複数枚の熱交換器を曲げ加工後、側板間をネジ止め固定される連結ブラケットで連結して一体化するか、もしくはネジ止めを避けるように、特許文献1,2に示されるような方法、構成により連結して一体化していた。
特許文献1に示されたものは、外側熱交換器の側板位置に係止部材を組み込み、内側熱交換器の管列のヘアピン状の端部を曲げ加工中の相対移動により、係止部材のスロットに係合させて一体的に結合するものである。また、特許文献2に示されたものは、外側熱交換器の側板に、内側熱交換器の側板の側面よりも内側に突出するL字状の係止片を一体的に形成し、複数枚の熱交換器を曲げ加工時、L字状の係止片を内側熱交換器のフィンの内側に嵌合して、両熱交換器を一体的に固定するものである。
特開平6−341788号公報 特開平10−61981号公報
しかしながら、複数枚の熱交換器を側板間に連結ブラケットをネジ止め固定して連結するものでは、ネジやその締付け作業が必要なため、部品数や作業工数が増加する等の課題を有していた。一方、特許文献1,2に示すものでは、ネジ止め作業を省くことができるものの、複数枚の熱交換器を曲げ加工しながら、同時に一体的に結合する複合作業となることから、その複雑化は避けられず、しかもスロットや隙間に対する挿入作業をともなうことから精度が求められることになる等の課題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、複数枚の熱交換器を連結する連結ブラケットをワンタッチで装着可能な構成とし、熱交換器の曲げおよび連結の作業をそれぞれ単純化、簡易化し、生産性やその精度を向上することができる熱交換器およびそれを用いた空気調和機を提供することを目的とする。
上記した課題を解決するために、本発明の熱交換器およびそれを用いた空気調和機は以下の手段を採用する。
すなわち、本発明にかかる熱交換器は、多数の伝熱管に板状フィンを所定間隔で多数枚積層配設し、該板状フィンの両側に側板を配設した熱交換器を複数枚積層して曲げ形成するとともに、その複数枚の熱交換器の側板間を連結ブラケットにより連結して一体化した熱交換器において、前記連結ブラケットは、積層された複数枚の前記熱交換器の前記側板間を跨ぐ幅寸法を有し、前記伝熱管を通す切欠きおよび/または穴を有するブラケット本体部と、該ブラケット本体部の両端に直角に曲げ形成され、先端がヘミング加工されている少なくとも一対の嵌合係止部とを備え、前記連結ブラケットの前記嵌合係止部が、両側に位置する前記側板に設けられている曲げフランジ部の内面側または外面側に嵌合され、前記ヘミング加工による折り返し部の端縁が前記側板の曲げフランジ部の端縁に係止された構成とされていることを特徴とする。
本発明によれば、曲げ形成された複数枚の熱交換器の側板間を連結ブラケットにより連結して一体化した熱交換器にあって、連結ブラケットが、積層された複数枚の熱交換器の側板間を跨ぐ幅寸法を有し、伝熱管を通す切欠きおよび/または穴を有するブラケット本体部と、該ブラケット本体部の両端に直角に曲げ形成され、先端がヘミング加工されている少なくとも一対の嵌合係止部とを備え、該連結ブラケットの嵌合係止部が、両側に位置する側板に設けられている曲げフランジ部の内面側または外面側に嵌合され、ヘミング加工による折り返し部の端縁が側板の曲げフランジ部の端縁に係止された構成とされているため、曲げ形成された複数枚の熱交換器の側板間に、切欠きおよび/または穴に伝熱管を通して連結ブラケットを装着し、その嵌合係止部を積層した熱交換器の両側に位置する側板に設けられている曲げフランジ部の内面側または外面側に嵌め込み、嵌合係止部の先端にヘミング加工により設けられている折り返し部の端縁を、側板の曲げフランジ部の端縁に係止することにより、連結ブラケットをワンタッチで取り付けし、複数枚の熱交換器を連結して一体化することができる。従って、連結部材としてネジやその締付け作業を省略化し、作業性の改善や部品数の削減を図ることができる。また、複数枚の熱交換器を曲げ加工後、その側板間に連結ブラケットを嵌め込んで一体に連結すればよく、曲げ加工しながら一体に連結するものに比べ、曲げ加工や連結作業を単純化、簡易化し、生産性やその精度を向上することができる。
さらに、本発明の熱交換器は、上記の熱交換器において、前記連結ブラケットは、前記側板の長さ方向に所定の間隔を空けて少なくとも2箇所以上の位置に設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、連結ブラケットが、側板の長さ方向に所定の間隔を空けて少なくとも2箇所以上の位置に設けられているため、伝熱管の本数が多く、管列方向の寸法の大きい熱交換器であっても、少なくとも2箇所以上の位置で連結ブラケットにより連結してしっかりと一体化することができる。従って、複数枚の熱交換器からなる積層構造の熱交換器として適切な強度を確保し、堅固に組み付けることができる。
さらに、本発明の熱交換器は、上述のいずれかの熱交換器において、前記連結ブラケットは、前記ブラケット本体部に対して前記嵌合係止部を所定の間隔で複数対設けた構成とされていることを特徴とする。
本発明によれば、連結ブラケットが、ブラケット本体部に対して嵌合係止部を所定の間隔で複数対設けた構成とされているため、連結ブラケットを複数対の嵌合係止部を熱交換器側の側板に嵌合して係止することにより、複数枚の熱交換器をより強固に一体的に連結することができる。従って、連結ブラケットの取り付け性を変えることなく、結合箇所を増やすことによって積層構造の熱交換器の結合強度を高めることができる。
さらに、本発明の熱交換器は、上述のいずれかの熱交換器において、前記連結ブラケットは、前記側板の所定位置に前記曲げフランジ部に沿うように設けられているスリット穴から、前記嵌合係止部が前記曲げフランジ部の内面と前記多数の板状フィンの端縁との間に挿入され、外面側にヘミング加工された前記折り返し部の端縁が前記側板の曲げフランジ部の端縁に係止されるように嵌合されていることを特徴とする。
本発明によれば、連結ブラケットが、側板の所定位置に曲げフランジ部に沿うように設けられているスリット穴から、嵌合係止部が曲げフランジ部の内面と多数の板状フィンの端縁との間に挿入され、外面側にヘミング加工された折り返し部の端縁が側板の曲げフランジ部の端縁に係止されるように嵌合されているため、連結ブラケットの取り付け時、その嵌合係止部を、側板のスリット穴からフランジ部の内面と通常0.1mm程度の厚さのアルミ材からなる多数の板状フィンの端縁との間に、板状フィンの端縁の撓みと嵌合係止部の弾性変形を利用して挿入することにより、嵌合係止部の外面側にヘミング加工された折り返し部の端縁を側板の曲げフランジ部の端縁に係止させて、熱交換器の側板間に連結ブラケットを嵌合装着することができる。従って、連結ブラケットをネジ等により固定することなく、嵌合係止部を側板のスリット穴にワンタッチで嵌合挿入し、ヘミング加工された折り返し部の端縁を側板の曲げフランジ部の端縁に係止させることにより、確実に固定設置することができる。
さらに、本発明の熱交換器は、上述のいずれかの熱交換器において、前記連結ブラケットは、前記嵌合係止部が前記側板の前記曲げフランジ部の外面に沿って嵌合され、内面側にヘミング加工された前記折り返し部の端縁が前記側板の曲げフランジ部の端縁に係止されるように嵌合されていることを特徴とする。
本発明によれば、連結ブラケットの嵌合係止部が、側板の曲げフランジ部の外面に沿って嵌合され、内面側にヘミング加工された折り返し部の端縁が側板の曲げフランジ部の端縁に係止されるように嵌合されているため、連結ブラケットの取り付け時、嵌合係止部をその弾性変形を利用して側板の曲げフランジ部の外面に沿って嵌め込むことにより、嵌合係止部の内面側にヘミング加工された折り返し部の端縁を側板の曲げフランジ部の端縁に係止させて、熱交換器の側板間に連結ブラケットを嵌合装着することができる。これによって、連結ブラケットをネジ等により固定することなく、嵌合係止部を側板の曲げフランジ部の外面にワンタッチで嵌合し、ヘミング加工された折り返し部の端縁を側板の曲げフランジ部の端縁に係止させることにより、確実に固定設置することができる。
さらに、本発明にかかる空気調和機は、ユニット本体内に、上述のいずれかの曲げ形成された熱交換器が搭載されていることを特徴とする。
本発明によれば、ユニット本体内に、上述のいずれかの曲げ形成された熱交換器が搭載されているため、表面面積の大きいフィンチューブ型の熱交換器を複数枚積層し、それを曲げ形成して配設しなければならない空気調和機にあって、上述の熱交換器を所望の形状に曲げ形成することにより、その搭載条件を満たすことができ、積層構造の熱交換器としての部品数の削減や組み立て性、生産性の改善によるコスト低減等のメリットを享受することができる。
本発明の熱交換器によると、曲げ形成された複数枚の熱交換器の側板間に、切欠きおよび/または穴に伝熱管を通して連結ブラケットを装着し、その嵌合係止部を積層した熱交換器の両側に位置する側板に設けられている曲げフランジ部の内面側または外面側に嵌め込み、嵌合係止部の先端にヘミング加工により設けられている折り返し部の端縁を、側板の曲げフランジ部の端縁に係止することにより、連結ブラケットをワンタッチで取り付けし、複数枚の熱交換器を連結して一体化することができるため、連結部材としてネジやその締付け作業を省略化し、作業性の改善や部品数の削減を図ることができるとともに、複数枚の熱交換器を曲げ加工後、その側板間に連結ブラケットを嵌め込んで一体に連結すればよく、曲げ加工しながら一体に連結するものに比べ、曲げ加工や連結作業を単純化、簡易化し、生産性やその精度を向上することができる。
本発明の空気調和機によると、表面面積の大きい大型のプレートフィン熱交換器を複数枚積層し、それを曲げ形成して配設しなければならない空気調和機にあって、上述の熱交換器を所望形状に曲げ加工したものとすることにより、その搭載条件を満たすことができるとともに、積層構造の熱交換器としての部品数の削減や組み立て性、生産性の改善によるコスト低減効果を享受することができる。
本発明の第1実施形態に係る熱交換器の外観斜視図である。 上記熱交換器の一端部の拡大斜視図である。 図2のA−A断面相当図である。 上記熱交換器の連結ブラケットの正面図(A)とその平面図(B)および左側面図(C)である。 上記熱交換器の最外側熱交換器の側板の平面図(A)とその正面図(B)および左側面図(C)である。 上記熱交換器の最内側熱交換器の側板の平面図(A)とその正面図(B)および左側面図(C)である。 本発明の第2実施形態に係る熱交換器の図2のA−A断面相当図である。
以下に、本発明にかかる実施形態について、図面を参照して説明する。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について、図1ないし図6を用いて説明する。
図1には、本実施形態に係る熱交換器の外観斜視図が示され、図2には、その一端部の拡大斜視図、図3には、図2のA−A断面相当図、図4ないし図6には、その熱交換器を構成する連結ブラケットおよび側板の構成図(3面図)が示されている。
熱交換器1は、ヘアピンチューブを含む多数の伝熱管5に対して板状フィン(プレートフィン)6を所定間隔で多数枚積層配設し、その板状フィン6の両端側に側板7を配設したフィンチューブ型の熱交換器2,3,4を複数枚(本実施形態では、3枚)積層して曲げ形成し、その複数枚の熱交換器2,3,4の側板7間を連結ブラケット8により連結して一体化した熱交換器とされている。
ここでは、積層した複数枚の熱交換器2,3,4を四角形状に曲げ形成して一体的に結合した熱交換器1が示されている。このような熱交換器1は、例えば天井埋込み形の空気調和機等に適用されるものであるが、本発明の熱交換器1は、これに限定されるものではなく、四角形状以外にも、L字形状、コ字形状、円形状等の形状に曲げ形成されることにより、様々な形式の空気調和機に適用されるものである。
複数枚のフィンチューブ型熱交換器2,3,4は、それぞれ所定の径を有する銅製の伝熱管5に対して、貫通穴を有する0.1mm程度の薄いアルミ合金製の板状フィン(プレートフィン)6を所定間隔で多数枚貫通して積層配設するとともに、その両端側に側板7を貫通配設した後、伝熱管5を適宜の方法で拡管することによって、伝熱管5と板状フィン6および側板7との間を密接させたものである。このようなフィンチューブ型の熱交換器2,3,4は、よく知られたものであり、特に新しいものではない。
この複数枚の熱交換器2,3,4は、図1に示されるように、四角形状に曲げ加工されるようになっている。このため、曲げ加工された状態で最外側、真ん中、最内側に位置する各熱交換器2,3,4は、各々長さが曲げ長さに相当する分だけ異なる長さに設定されており、その3枚の熱交換器2,3,4を積層した状態で曲げ加工したとき、各熱交換器2,3,4の側板7が揃って面一となるようにしている。なお、曲げ加工時、薄い板状フィン6同士が接触しつつ位置ずれ移動されることにより変形しないように、適宜シート等を介在させて加工すればよい。
複数枚の熱交換器2,3,4のうち、最外側に位置する熱交換器2の側板7Aは、図5に示されるように、伝熱管5が通される貫通穴9が設けられている側板面10に対して直角に折り曲げられた曲げフランジ部11を備えた構成とされており、その側板面11の曲げフランジ部11に沿う位置に、後述する連結ブラケット8を嵌合するためのスリット穴12が、側板7Aの長さ方向に沿う所定の2箇所位置にそれぞれ所定間隔で2個ずつ設けられている。
同様に、複数枚の熱交換器2,3,4のうち、最内側に位置する熱交換器4の側板7Bには、図6に示されるように、伝熱管5が通される貫通穴13が設けられている側板面14に対して直角に折り曲げられた曲げフランジ部15が設けられ、その側板面14の曲げフランジ部15に沿う位置に、後述する連結ブラケット8を嵌合するためのスリット穴16が、側板7Aの長さ方向に沿う所定の2箇所位置にそれぞれ所定間隔で2個ずつ設けられている。また、曲げフランジ部15には、熱交換器1を空気調和機に組み込んで設置する際の固定部17が設けられた構成とされている。
更に、複数枚の熱交換器2,3,4を連結して一体化するための板金製の連結ブラケット8は、図4に示されるように、積層された最外側の熱交換器2の側板7Aと最内側の熱交換器4の側板7Bとの間を跨ぐ幅寸法を有し、伝熱管5を通す複数の切欠き19および/または穴20を有するブラケット本体部18と、このブラケット本体部18の両端部に直角に曲げ形成され、先端が外面側にヘミング加工されて折り返し部22とされた少なくとも一対の嵌合係止部(本実施形態では、2対)21とを備えた構成とされている。
この連結ブラケット8は、複数枚の熱交換器2,3,4を一体化するため、図2に示されるように、各熱交換器2,3,4の側板7の長さ方向の上下2箇所位置で、最外側の熱交換器2の側板7Aと最内側の熱交換器4の側板7Bとの間に嵌合装着される構成とされている。連結ブラケット8の嵌合装着は、図3に示されるように、ブラケット本体部18の切欠き19および/または穴20を伝熱管5に通してブラケット本体部18を伝熱管5に嵌め込み、その嵌合係止部21の先端部のヘミング加工された折り返し部22を、側板7A,7Bのスリット穴12,16を通して側板7A,7Bの曲げフランジ部11,15の内面と多数の板状フィン6の端縁との間に嵌め込むことにより、ワンタッチで装着可能とされている。
この嵌合係止部21の曲げフランジ部11,15の内面と多数の板状フィン6の端縁間の隙間への嵌め込みは、嵌合係止部21自身の僅かな弾性変形と、厚さが0.1mm程度のアルミ製板状フィン6の端縁の変形とを利用することにより、比較的簡易に行えるようになっている。そして、曲げフランジ部11,15と板状フィン6間の隙間に嵌め込まれた嵌合係止部21は、図3に示されるように、先端部の外面側にヘミング加工されている折り返し部22の端縁が、側板7A,7Bの曲げフランジ部11,15の端縁に係止されることにより、抜け止めされるようになっている。
以上に説明の構成により、本実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。
上記の如く、四角形状に曲げ加工された熱交換器1は、多数本の伝熱管5に対して板状フィン(プレートフィン)6を所定間隔で多数枚積層して配設するとともに、その両端側に側板7を配設して構成されたフィンチューブ型の複数枚の熱交換器2,3,4を、3層に積層した状態で曲げ加工装置等を用いて、図1に示すように折り曲げ加工し、その熱交換器2,3,4の側板7間を連結ブラケット8により上下2箇所で連結して一体化することによって構成される。
連結ブラケット8は、ブラケット本体部18に設けられている切欠き19および/または穴20を伝熱管5に通してブラケット本体部18を伝熱管5に嵌め込み、更に嵌合係止部21を側板7A,7Bのスリット穴12,16に通し、側板7A,7Bの曲げフランジ部11,15の内面と多数の板状フィン6の端縁との間に嵌め込むことにより、最外側の熱交換器2の側板7Aと最内側の熱交換器4の側板7Bとの間にワンタッチで嵌合装着することができる。
更に、側板7A,7B間に嵌合装着される連結ブラケット8は、嵌合係止部21を側板7A,7Bの曲げフランジ部11,15の内面と多数の板状フィン6の端縁との間に嵌め込む際、0.1mm程度の板厚とされている板状フィン6の端縁が弾性変形されることから簡易に嵌め込むことができ、また、所定の嵌め込み位置では、先端のヘミング加工された折り返し部22が外側に押し出されることから、その端縁が曲げフランジ部11,15の端縁に対して確実に係止される。このため、簡単に抜けないようにしっかりと連結ブラケット8を嵌合装着し、3枚の熱交換器2,3,4を一体化することができる。
このように、本実施形態によると、折り曲げ形成された複数枚の熱交換器2,3,4の側板7間に、切欠き19および/または穴20に伝熱管5を通して連結ブラケット8を装着し、その嵌合係止部21を積層した熱交換器2,3,4の両側に位置する側板7A,7Bに設けられている曲げフランジ部11,15の内面側に嵌め込み、嵌合係止部21の先端にヘミング加工により設けられている折り返し部22の端縁を、側板7A,7Bの曲げフランジ部11,15の端縁に係止することにより、連結ブラケット8をワンタッチで取り付けし、複数枚の熱交換器2,3,4を連結して一体化することができる。
このため、連結部材としてネジやその締付け作業を省略化し、作業性の改善や部品数の削減を図ることができる。また、複数枚の熱交換器2,3,4を曲げ加工後、その側板7間に連結ブラケット8を嵌め込んで一体に連結すればよく、曲げ加工しながら一体に連結するものに比べ、曲げ加工や連結作業を単純化、簡易化し、生産性やその精度を向上することができる。
また、連結ブラケット8を側板7の長さ方向に所定の間隔を空けて少なくとも2箇所以上の位置に設けているため、伝熱管5の本数が多く、管列方向の寸法の大きい熱交換器1であっても、少なくとも2箇所以上の位置で連結ブラケット8により連結してしっかりと一体化することができる。従って、複数枚の熱交換器2,3,4からなる積層構造の熱交換器1として適切な強度を確保し、堅固に組み付けることができる。
また、連結ブラケット8には、ブラケット本体部18に対して嵌合係止部21が所定の間隔で複数対設けられているため、連結ブラケット8を複数対の嵌合係止部21を熱交換器1側の側板7A,7Bに嵌合して係止することにより、複数枚の熱交換器2,3,4をより強固に一体的に連結することができる。従って、連結ブラケット8の取り付け性を変えることなく、結合箇所を増やすことによって積層構造の熱交換器1の結合強度を高めることができる。
さらに、ユニット本体内に、上記熱交換器1を搭載した空気調和機とすることにより、表面面積の大きいフィンチューブ型の熱交換器2,3,4を複数枚積層し、それを曲げ形成して配設しなければならない空気調和機にあって、上記熱交換器2,3,4を所望の形状に曲げ形成して搭載することにより、その搭載条件を満たすことができ、積層構造の熱交換器1としての部品数の削減や組み立て性、生産性の改善によるコスト低減等のメリットを享受することができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について、図7を用いて説明する。
本実施形態は、上記した第1実施形態に対して、連結ブラケット8Aの側板7A,7Bに対する嵌合構成が異なる。その他の点については、第1実施形態と同様であるので説明は省略する。
本実施形態においては、図7に示されるように、連結ブラケット8Aの嵌合係止部21Aを、最外側の熱交換器2の側板7Aと最内側の熱交換器4の側板7Bの曲げフランジ部11,15の外面側に弾性変形を利用して嵌合し、その曲げフランジ部11,15の端縁に対して、嵌合係止部21Aの先端に内面側にヘミング加工されている折り返し部22Aの端縁を係止する構成としている。なお、本実施形態の場合、側板7A,7Bに、第1実施形態の如く、スリット穴を設ける必要はない。
上記のように、連結ブラケット8Aの嵌合係止部21Aを、側板7A,7Bの曲げフランジ部11,15の外面に沿って嵌合し、内面側にヘミング加工された折り返し部22Aの端縁を側板7A,7Bの曲げフランジ部11,15の端縁に係止する構成とすることによっても、連結ブラケット8Aの取り付け時、嵌合係止部21Aをその弾性変形を利用して側板7A,7Bの曲げフランジ部11,15の外面に沿って嵌め込むことにより、嵌合係止部21Aの内面側にヘミング加工された折り返し部22Aの端縁を側板7A,7Bの曲げフランジ部11,15の端縁に係止させて、熱交換器1の側板7間に連結ブラケット8Aを嵌合装着することができる。
従って、本実施形態によっても、第1実施形態と同様に、連結ブラケット8Aをネジ等で固定することなく、嵌合係止部21Aを側板7A,7Bの曲げフランジ部11,15の外面にワンタッチで嵌合装着し、ヘミング加工されている折り返し部22Aの端縁を側板7A,7Bの曲げフランジ部11,15の端縁に係止させることによって、確実に固定設置することができ、複数枚の熱交換器2,3,4の連結作業を単純化、簡易化することができる。
なお、本発明は、上記実施形態にかかる発明に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、適宜変形が可能である。例えば、上記実施形態では、熱交換器1を3枚のフィンチューブ型熱交換器2,3,4を積層して曲げ構成した例について説明したが、積層する枚数は、3枚に限らず、2枚あるいは4枚以上であってもよいことはもちろんである。熱交換器1は、空気調和機における室内機、室外機のいずれにも適用できるものである。
更に、上記実施形態では、連結ブラケット8,8Aに伝熱管5を通す切欠き19および穴20を設けた例について説明したが、切欠き19および穴20は、必ずしも両方必要な訳ではなく、連結ブラケット8,8Aを嵌合装着する際、伝熱管5を避けて嵌合装着できれば、いずれか一方でもよい。また、切欠き19や穴20の数は、嵌合係止部21,21Aの数による連結ブラケット8,8Aの長さ方向寸法や伝熱管5のピッチ等に応じて適宜設定されるものであり、嵌合係止部21,21Aの数は、上記実施形態では2対設けた例について説明したが、その数は特に制限されるものではない。
1 熱交換器
2,3,4 熱交換器
5 伝熱管
6 板状フィン
7,7A,7B 側板
8,8A 連結ブラケット
11,15 曲げフランジ部
12 16 スリット穴
18 ブラケット本体部
19 切欠き
20 穴
21,21A 嵌合係止部
22,22A 折り返し部

Claims (6)

  1. 多数の伝熱管に板状フィンを所定間隔で多数枚積層配設し、該板状フィンの両側に側板を配設した熱交換器を複数枚積層して曲げ形成するとともに、その複数枚の熱交換器の側板間を連結ブラケットにより連結して一体化した熱交換器において、
    前記連結ブラケットは、積層された複数枚の前記熱交換器の前記側板間を跨ぐ幅寸法を有し、前記伝熱管を通す切欠きおよび/または穴を有するブラケット本体部と、該ブラケット本体部の両端に直角に曲げ形成され、先端がヘミング加工されている少なくとも一対の嵌合係止部とを備え、
    前記連結ブラケットの前記嵌合係止部が、両側に位置する前記側板に設けられている曲げフランジ部の内面側または外面側に嵌合され、前記ヘミング加工による折り返し部の端縁が前記側板の曲げフランジ部の端縁に係止された構成とされていることを特徴とする熱交換器。
  2. 前記連結ブラケットは、前記側板の長さ方向に所定の間隔を空けて少なくとも2箇所以上の位置に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の熱交換器。
  3. 前記連結ブラケットは、前記ブラケット本体部に対して前記嵌合係止部を所定の間隔で複数対設けた構成とされていることを特徴とする請求項1または2に記載の熱交換器。
  4. 前記連結ブラケットは、前記側板の所定位置に前記曲げフランジ部に沿うように設けられているスリット穴から、前記嵌合係止部が前記曲げフランジ部の内面と前記多数の板状フィンの端縁との間に挿入され、外面側にヘミング加工された前記折り返し部の端縁が前記側板の曲げフランジ部の端縁に係止されるように嵌合されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の熱交換器。
  5. 前記連結ブラケットは、前記嵌合係止部が前記側板の前記曲げフランジ部の外面に沿って嵌合され、内面側にヘミング加工された前記折り返し部の端縁が前記側板の曲げフランジ部の端縁に係止されるように嵌合されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の熱交換器。
  6. ユニット本体内に、請求項1ないし5のいずれかに記載の曲げ形成された熱交換器が搭載されていることを特徴とする空気調和機。
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