JP2015206100A - 真空洗浄機 - Google Patents

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Abstract

【課題】ワークの状態に応じて洗浄時間を最適化しやすい真空洗浄機を提供することを課題とする。
【解決手段】真空洗浄機1は、ワークWが配置される蒸気洗浄室20と、炭化水素系の洗浄剤の蒸気Sを蒸気洗浄室20に供給する蒸気供給部3と、蒸気洗浄室20と蒸気供給部3との間に介装される蒸気コントロールバルブ4と、蒸気洗浄室20における蒸気Sの凝縮量を測定する凝縮量測定センサ5と、凝縮量に応じて蒸気コントロールバルブ4を制御することにより、蒸気供給部3から蒸気洗浄室20への、蒸気Sの供給を調整する制御部6と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば焼入れ後のワークを洗浄する際に用いられる、真空洗浄機に関する。
焼入れ後のワークには、焼入れ用のオイルが付着している。当該オイルを落とすため、ワークは、真空洗浄機により脱脂洗浄される。特許文献1に示すように、真空洗浄機は、洗浄剤の蒸気をワークに吹き付けることにより、ワークを洗浄している。例えば、重いワークの場合、洗浄に必要な蒸気の供給量は多くなる。このため、洗浄時間は長くなる。反対に、軽いのワークの場合、洗浄に必要な蒸気の供給量は少なくなる。このため、洗浄時間は短くなる。従来は、ワークの質量に基づいて洗浄時間が設定されていた。
特開2013−226513号公報
しかしながら、洗浄時間に影響を与える因子は、ワークの質量だけではない。例えば、ワークの形状、ワークに付着したオイルの種類などによっても、洗浄時間は変化する。このため、ワークの質量に基づき設定される洗浄時間と、現実に必要な洗浄時間と、の間に乖離が生じていた。例えば、ワークの洗浄が完了しているにもかかわらず、蒸気洗浄が継続される場合があった。反対に、ワークの洗浄が完了していないにもかかわらず、蒸気洗浄が打ち切られる場合があった。このように、従来は、ワークの状態に応じて洗浄時間を最適化することが困難だった。そこで、本発明は、ワークの状態に応じて洗浄時間を最適化しやすい真空洗浄機を提供することを目的とする。
(1)上記課題を解決するため、本発明の真空洗浄機は、ワークが配置される蒸気洗浄室と、炭化水素系の洗浄剤の蒸気を該蒸気洗浄室に供給する蒸気供給部と、該蒸気洗浄室と該蒸気供給部との間に介装される蒸気コントロールバルブと、該蒸気供給部に配置される再生タンクと、該再生タンクと該蒸気洗浄室との間に介装される初期蒸気コントロールバルブと、該蒸気洗浄室における該蒸気の凝縮量を測定する凝縮量測定センサと、該凝縮量に応じて該蒸気コントロールバルブを制御することにより、該蒸気供給部から該蒸気洗浄室への、該蒸気の供給を調整する制御部と、を備えることを特徴とする。
ここで、蒸気の「凝縮量」とは、単位時間(1秒、1分、10分、1時間など)あたりの蒸気の凝縮量(質量、または体積)をいう。蒸気の「供給」には、蒸気の供給時間、蒸気の供給量などが含まれる。蒸気の「供給量」とは、単位時間あたりの蒸気の供給量をいう。
洗浄剤の蒸気は、ワークよりも高温である。蒸気がワークに触れると、低温のワークが加熱される一方、高温の蒸気が冷却される。このため、蒸気が凝縮する。ここで、ワーク洗浄初期においては、蒸気とワークとの温度差が大きい。このため、蒸気の凝縮量は多くなる。一方、ワーク洗浄終期においては、蒸気とワークとの温度差が小さい。このため、蒸気の凝縮量は少なくなる。このように、蒸気の凝縮量は、ワークの洗浄が進むのに従って、少なくなる。言い換えると、蒸気の凝縮量と、ワークの状態(洗浄の進行程度)と、は関連している。この点に着目して、本発明の真空洗浄機の制御部は、蒸気の凝縮量を基に、蒸気の供給を調整している。一例として、蒸気の凝縮量が多い場合は、ワークの洗浄があまり進行していないと想定されるため、制御部は、蒸気の供給を増やすことができる。反対に、蒸気の凝縮量が少ない場合は、ワークの洗浄がほぼ完了していると想定されるため、制御部は、蒸気の供給を停止することができる。このように、本発明の蒸気洗浄機によると、蒸気の凝縮量を基に、自動的に蒸気の供給を調整している。このため、ワークの状態に応じて、蒸気の供給を簡単に調整することができる。すなわち、ワークの状態に応じて、洗浄時間を簡単に調整することができる。また、本発明の蒸気洗浄機によると、ワークに対して、簡単に清浄な蒸気を供給することができる。
(2)上記(1)の構成において、前記制御部は、閉弁しきい値が格納される記憶部と、前記凝縮量が該閉弁しきい値以下の場合に前記蒸気コントロールバルブを閉める演算部と、を有する構成とする方がよい。
閉弁しきい値は、ワークの洗浄がほぼ完了した状態に対応している。本構成によると、凝縮量が閉弁しきい値以下の場合、演算部が蒸気コントロールバルブを閉める。すなわち、演算部は、蒸気供給部から蒸気洗浄室への蒸気の供給を停止する。このため、ワークの洗浄が完了しているにもかかわらず、蒸気が供給され続けるような事態を回避することができる。すなわち、蒸気の過剰供給を抑制することができる。したがって、蒸気の供給コストを削減することができる。また、ワークの状態に応じて、洗浄時間を自動的に調整することができる。
本発明によると、ワークの状態に応じて洗浄時間を最適化しやすい真空洗浄機を提供することができる。
本発明の一実施形態である真空洗浄機の模式図である。 図1のエレベータ付近の左面図である。 同真空洗浄機の浸漬洗浄工程における模式図(その1)である。 同真空洗浄機の同工程における模式図(その2)である。 同真空洗浄機の同工程における模式図(その3)である。
以下、本発明の真空洗浄機の実施の形態について説明する。なお、洗浄剤の蒸気を「蒸気」と略称する。また、洗浄剤の蒸気が凝縮して生成した液体を「凝縮液」と称する。
<真空洗浄機の配置および構成>
まず、本実施形態の真空洗浄機の配置および構成について説明する。図1に、本実施形態の真空洗浄機の模式図を示す。図2に、図1のエレベータ付近の左面図を示す。真空洗浄機1は、図示しない焼入れ炉と、焼戻し炉と、の間に配置されている。焼入れ炉においては、焼入れ用のオイルにワークを浸漬することにより、ワークに焼入れ処理が施される。このため、ワークにはオイルが付着する。真空洗浄機1は、ワークを脱脂洗浄することにより、ワークに付着したオイルを落としている。
真空洗浄機1は、洗浄室2と、蒸気供給部3と、蒸気コントロールバルブ4と、凝縮量測定センサ5と、制御部6と、外壁80と、隔壁81と、中間ドア82と、昇降部83と、一対のガイドフレーム84と、乾燥凝縮器90と、減圧ポンプ92と、凝縮器93と、シャワータンク94と、複数のヒータ95と、エアチューブ96と、初期蒸気コントロールバルブAと、再生タンクBと、を備えている。
[洗浄室2、外壁80、隔壁81、中間ドア82]
外壁80は、真空洗浄機1の外殻を形成している。外壁80の内面には、断熱材(図略)が配置されている。隔壁81は、外壁80の内側に配置されている。隔壁81は、外壁80の内部空間を、洗浄室2と、蒸気室30と、に仕切っている。隔壁81には、窓部810が開設されている。窓部810の周囲には、Oリング97が配置されている。洗浄室2は、窓部810を境に、上側の蒸気洗浄室20と、下側の浸漬室21と、に区画されている。蒸気洗浄室20には、後述する配管31を介して、蒸気室30から、蒸気が供給される。浸漬室21には、凝縮液Lが貯留されている。
中間ドア82は、後述する一対のガイドフレーム84に沿って、左右方向にスライド可能である。中間ドア82は、上側からOリング97に弾接することにより、窓部810を封止可能である。すなわち、中間ドア82は、蒸気洗浄室20と浸漬室21とを隔離可能である。中間ドア82の上側には、二対のローラ820が配置されている。図2に示すように、二対のローラ820のうち、一対のローラ820は、中間ドア82の前側に、左右方向に並んで配置されている。また、残りの一対のローラ820は、中間ドア82の後側に、左右方向に並んで配置されている。
[昇降部83、ガイドフレーム84]
昇降部83は、エアシリンダ830と、エレベータ831と、を備えている。エアシリンダ830のロッドは、エレベータ831の上壁に連結されている。エアシリンダ830は、エレベータ831を昇降可能である。エレベータ831は、枠状を呈している。エレベータ831の内部には、ワークWが収容されている。図2に示すように、エレベータ831の下壁の下面からは、前後一対のフック831aが突設されている。また、エレベータ831の下壁の下面からは、前後一対のドア押圧部材831bが突設されている。前後一対のドア押圧部材831bは、中間ドア82(図2においては、点線ハッチングを施す。)を、上側から押圧することができる。
一対のガイドフレーム84は、エレベータ831の下側に配置されている。一対のガイドフレーム84は、前後方向に離間して配置されている。ガイドフレーム84は、左右方向に延在している。ガイドフレーム84には、一対のローラ820が、相対的に左右方向に移動可能に係合している。ガイドフレーム84は、左端の揺動軸840を中心に、上下方向に揺動可能である。ガイドフレーム84の上面からは、左右一対のフック841が突設されている。図2に示すように、フック841の先端は、フック831aの先端に、上側から係合している。このため、エレベータ831は、ガイドフレーム84を持ち上げることができる。
[蒸気供給部3、蒸気コントロールバルブ4、初期蒸気コントロールバルブA、再生タンクB、凝縮量測定センサ5]
蒸気供給部3は、蒸気室30と配管31とを備えている。蒸気室30は、洗浄室2を外側から覆っている。蒸気室30の下側部分には、凝縮液Lが貯留されている。配管31は、蒸気室30と蒸気洗浄室20とを連結している。
再生タンクBは、蒸気室30に配置されている。再生タンクBは、凝縮液Lに浸かっている。再生タンクBは、後述する乾燥凝縮器90に連通している。再生タンクBと乾燥凝縮器90との間には、空圧式の再生バルブCが介装されている。
蒸気コントロールバルブ4は、配管31に配置されている。蒸気コントロールバルブ4は、空圧式であり、配管31を開閉することができる。凝縮量測定センサ5は、蒸気洗浄室20に連結されている。凝縮量測定センサ5は、蒸気洗浄室20における蒸気Sの凝縮量(詳しくは、単位時間あたりの蒸気Sの凝縮量)を測定することができる。初期蒸気コントロールバルブAは、空圧式であり、再生タンクBと蒸気洗浄室20との間に介装されている。
[乾燥凝縮器90、減圧ポンプ92、凝縮器93、シャワータンク94、ヒータ95、エアチューブ96]
乾燥凝縮器90は、配管900を介して、蒸気洗浄室20に連通している。配管900には、空圧式のバルブ901が配置されている。減圧ポンプ92は、配管920を介して、乾燥凝縮器90に連通している。配管920には、空圧式のバルブ921が配置されている。バルブ921は、いわゆるアングルバルブである。また、減圧ポンプ92は、配管922を介して、蒸気洗浄室20に連通している。配管922には、空圧式のバルブ923が配置されている。バルブ923は、いわゆるアングルバルブである。
凝縮器93は、配管930を介して、蒸気洗浄室20に連通している。配管930には、空圧式のバルブ931が配置されている。シャワータンク94は、配管940を介して、凝縮器93に連通している。配管940には、空圧式のバルブ941が配置されている。また、シャワータンク94は、配管942を介して、浸漬室21に連通している。配管942には、空圧式のバルブ943が配置されている。なお、シャワータンク94は、配管(図略)を介して、蒸気洗浄室20にも連通している。このため、蒸気洗浄室20のワークWに対して、凝縮液を噴射することができる。複数のヒータ95は、浸漬室21、蒸気室30に配置されている。ヒータ95は、凝縮液Lを加熱することができる。
エアチューブ96は、浸漬室21の底面に配置されている。エアチューブ96には、空気が供給される。また、エアチューブ96の側周壁には、複数の通孔(図略)が穿設されている。このため、エアチューブ96は、浸漬室21の凝縮液Lに、バブリング処理を施すことができる。
[制御部6]
制御部6は、記憶部60と演算部61とを備えている。記憶部60には、蒸気コントロールバルブ4の開閉に関する閉弁しきい値が格納されている。制御部6は、凝縮量測定センサ5、蒸気コントロールバルブ4に電気的に接続されている。また、制御部6は、エアシリンダ830、減圧ポンプ92、乾燥凝縮器90、ヒータ95、エアチューブ96、バルブ901、921、923、931、941、943などにも、電気的に接続されている。
<ワークの洗浄方法>
次に、本実施形態の真空洗浄機が行うワークの洗浄方法について説明する。洗浄方法は、蒸気洗浄工程と、第一乾燥工程と、浸漬洗浄工程と、第二乾燥工程と、を有している。
[蒸気洗浄工程]
本工程においては、蒸気Sを用いてワークWを洗浄する。まず、前工程の焼入れ処理によりオイルが付着したワークWを、蒸気洗浄室20に搬入する。具体的には、ワークWをエレベータ831に搭載する。図2に示すように、エレベータ831のドア押圧部材831bは、中間ドア82を上側から押さえつけている。このため、中間ドア82は、窓部810を封止している。
なお、ワークWを搬入する際、制御部6は、バルブ901、923、931を閉じている。また、乾燥凝縮器90は、真空状態(圧力が大気圧よりも低い状態。例えば10kPa以下の状態。)に確保されている。また、制御部6は、蒸気室30のヒータ95を駆動している。このため、蒸気室30には、蒸気Sが発生している。
次に、制御部6は、バルブ923を開き、減圧ポンプ92を始動する。制御部6は、蒸気洗浄室20を、乾燥凝縮器90と同じ圧力になるまで減圧する。続いて、制御部6は、蒸気コントロールバルブ4を開く。制御部6は、蒸気室30から蒸気洗浄室20に、蒸気Sを導入する。蒸気SがワークWに触れると、蒸気Sが凝縮して液化する。すなわち、凝縮液Lが生成する。ワークWに付着したオイルは、凝縮液Lに溶解し、蒸気室30に流入する。このため、ワークWが洗浄される。
ワークWの洗浄と並行して、制御部6は、バルブ931を開閉制御する。バルブ931の開弁時に凝縮器93に流入した蒸気Sは、凝縮液Lになる。凝縮液Lは、バルブ941を介して、シャワータンク94に流入する。また、凝縮液Lは、バルブ943を介して、浸漬室21に流入する。
制御部6には、凝縮量測定センサ5から、蒸気Sの凝縮量、言い換えると凝縮液Lの生成量が入力される。演算部61は、入力された凝縮量と、記憶部60の閉弁しきい値と、を比較する。比較の結果、凝縮量が閉弁しきい値超過の場合は、蒸気洗浄室20において、蒸気Sの凝縮が続いていることが想定される。すなわち、高温(例えば、80℃以上150℃以下)の蒸気Sと、低温(例えば、10℃以上40℃以下)のワークWと、の間で熱交換が続いていることが想定される。つまり、ワークWの洗浄が完了していないことが想定される。このため、制御部6は、本工程を続行する。
一方、比較の結果、凝縮量が閉弁しきい値以下になった場合は、蒸気洗浄室20において、蒸気Sの凝縮が完了したことが想定される。すなわち、蒸気SとワークWとが等温になり、熱交換が完了したことが想定される。つまり、ワークWの洗浄が完了したことが想定される。このため、制御部6は、本工程を終了する。具体的には、制御部6は、蒸気コントロールバルブ4を閉じる。
[第一乾燥工程]
本工程においては、ワークWに付着した凝縮液Lを乾燥させる。制御部6は、バルブ901、921を開く。ここで、乾燥凝縮器90は、蒸気洗浄室20よりも、低温(例えば、5℃以上50℃以下)、かつ低圧に設定されている。このため、蒸気洗浄室20の凝縮液Lは、気化しながら乾燥凝縮器90に移動する。したがって、ワークWが乾燥する。気化した蒸気Sは、乾燥凝縮器90にて再凝縮され、回収される。ワークWの乾燥が完了したら、制御部6は、バルブ901、921を閉じる。
[浸漬洗浄工程]
図3に、本実施形態の真空洗浄機の浸漬洗浄工程における模式図(その1)を示す。 図4に、同真空洗浄機の同工程における模式図(その2)を示す。図5に、同真空洗浄機の同工程における模式図(その3)を示す。
本工程においては、浸漬室21の凝縮液Lを用いてワークWを洗浄する。まず、制御部6は、浸漬室21のヒータ95を駆動する。制御部6は、浸漬室21の温度が一定になるように、ヒータ95を制御する。次に、制御部6は、図3に示すように、エアシリンダ830を駆動する。制御部6は、エレベータ831を上昇させる。ここで、図2に示すように、フック841の先端は、フック831aの先端に、上側から係合している。また、中間ドア82のローラ820は、ガイドフレーム84に、上側から係合している。このため、エレベータ831は、ガイドフレーム84を持ち上げる。並びに、ガイドフレーム84は、窓部810の上面から、中間ドア82を持ち上げる。ガイドフレーム84は、左端の揺動軸840を中心に、上側に揺動する。すなわち、ガイドフレーム84は、右側から左側に下がる方向に、傾斜する。
次に、制御部6は、ローラ駆動部(図略)により、ローラ820を転動させる。制御部6は、図4に示すように、中間ドア82を左側にスライドさせる。中間ドア82(図2に点線ハッチングで示す)が左側にスライドすると、エレベータ831の真下に、窓部810の開口が出現する。
続いて、制御部6は、図5に示すように、エアシリンダ830を駆動する。制御部6は、エレベータ831を下降させる。制御部6は、ワークWを浸漬室21の凝縮液Lに浸漬する。それから、制御部6は、エアチューブ96を介して、凝縮液Lに、空気を送り込む。すなわち、制御部6は、バブリング処理を施しながら、凝縮液Lを用いてワークWを洗浄する。
[第二乾燥工程]
本工程においては、まず、図5→図4→図3→図1に示すように、エレベータ831を、浸漬室21から蒸気洗浄室20に、引き上げる。次に、中間ドア82により、窓部810を封止する。続いて、第一乾燥工程同様の手順により、ワークWに付着した凝縮液Lを乾燥させる。
<作用効果>
次に、本実施形態の真空洗浄機の作用効果について説明する。本実施形態の真空洗浄機1の制御部6は、蒸気Sの凝縮量を基に、蒸気Sの供給時間を自動的に調整している。このため、ワークWの状態に応じて、蒸気Sの供給時間を簡単に調整することができる。例えば、蒸気Sの凝縮量が多い場合(ワークWの洗浄が進んでいない場合)は、蒸気コントロールバルブ4の全開時間を長くして、蒸気Sの供給時間を長くすることができる。反対に、蒸気Sの凝縮量が少ない場合(ワークWの洗浄が進んでいる場合)は、蒸気コントロールバルブ4の全開時間を短くして、蒸気Sの供給時間を短くすることができる。
また、制御部6は、蒸気洗浄室20と蒸気室30との間に急激な圧力差が生じないように、蒸気コントロールバルブ4を制御している。このため、ワークWに対して、常に清浄な蒸気を供給することができる。
また、記憶部60に格納された閉弁しきい値は、ワークWの洗浄が完了した状態に対応している。蒸気Sの凝縮量が閉弁しきい値以下の場合、演算部61が蒸気コントロールバルブ4を閉める。すなわち、演算部61は、蒸気室30から蒸気洗浄室20への蒸気Sの供給を停止する。このため、ワークWの洗浄が完了しているにもかかわらず、蒸気Sが供給され続けるような事態を回避することができる。すなわち、蒸気Sの過剰供給を抑制することができる。したがって、蒸気Sの供給コストを削減することができる。また、蒸気洗浄工程に要する時間、つまり洗浄時間を短縮することができる。また、ワークWの種類に応じて、洗浄時間を自動的に調整することができる。
また、図1に示すように、洗浄室2は、蒸気室30により、外側から覆われている。蒸気室30には、高温の蒸気Sが充満している。このため、洗浄室2を、蒸気室30により、保温、加熱することができる。したがって、第一乾燥工程、第二乾燥工程において、蒸気洗浄室20の温度低下を抑制することができる。また、浸漬室21における凝縮液Lの温度低下を抑制することができる。
また、図2に示すように、ドア押圧部材831bは、中間ドア82の上面に当接している。このため、エレベータ831の自重により、中間ドア82を窓部810に押し付けることができる。したがって、別途、中間ドア82を封止する機構を配置する必要がない。
また、図5に示すように、浸漬洗浄工程においては、バブリング処理を行っている。このため、ワークWの形状が複雑な場合であっても、簡単にワークWを洗浄することができる。すなわち、本実施形態の真空洗浄機1は、洗浄能力が高い。
また、図1に示すように、バルブ921、923は、いわゆるアングルバルブである。このため、バルブ921、923がグローブバルブである場合と比較して、バルブのメンテナンスコストを削減することができる。
また、図1に示すように、本実施形態の真空洗浄機1には、油圧式の駆動機構が用いられていない。例えば、蒸気コントロールバルブ4は空気駆動式である。また、エアシリンダ830は、空気駆動式である。このため、安全性が高い。
また、図1に示すように、本実施形態の真空洗浄機1には、乾燥凝縮器90が配置されている。このため、第一乾燥工程、第二乾燥工程に要する時間を、短縮することができる。また、蒸気室30を介して浸漬室21にオイルで汚染された凝縮液Lが流れ込むのを、抑制することができる。また、図1に示すように、制御部6は、バルブ931を開閉制御する。このため、凝縮液Lの再生量を制御することができる。
<その他>
以上、本発明の真空洗浄機の実施の形態について説明した。しかしながら、実施の形態は上記形態に特に限定されるものではない。当業者が行いうる種々の変形的形態、改良的形態で実施することも可能である。
上記実施形態のワークの洗浄方法に、シャワー洗浄工程を入れてもよい。すなわち、蒸気洗浄室20のワークWに、シャワータンク94に貯留された凝縮液Lを、噴射してもよい。シャワー洗浄工程は、例えば、浸漬工程の後に実行してもよい。
凝縮量測定センサの種類は特に限定しない。単位時間あたりの蒸気の凝縮量(凝縮量に関する電気量)を測定できればよい。例えば、容積流量計、絞り流量計、差圧式流量計、カルマン渦流量計、タービン流量計、超音波流量計、電磁流量計、コリオリ式流量計などの流量計を、凝縮量測定センサとして用いることができる。
制御部6が行う蒸気コントロールバルブ4の制御方法は特に限定しない。例えば、制御部6は、蒸気Sの流量が最大になる全開位置と、蒸気Sの流量が0になる全閉位置と、を切り換えてもよい。また、制御部6は、全開位置と全閉位置との間で、連続的に蒸気コントロールバルブ4の開度を調整してもよい。すなわち、制御部6は、蒸気Sの流量を、連続的に増減させてもよい。
1:真空洗浄機。
2:洗浄室、20:蒸気洗浄室、21:浸漬室。
3:蒸気供給部、30:蒸気室、31:配管。
4:蒸気コントロールバルブ。
5:凝縮量測定センサ。
6:制御部、60:記憶部、61:演算部。
80:外壁、81:隔壁、810:窓部、82:中間ドア、820:ローラ、83:昇降部、830:エアシリンダ、831:エレベータ、831a:フック、831b:ドア押圧部材、84:ガイドフレーム、840:揺動軸、841:フック。
90:乾燥凝縮器、900:配管、901:バルブ、92:減圧ポンプ、920:配管、921:バルブ、922:配管、923:バルブ、93:凝縮器、930:配管、931:バルブ、94:シャワータンク、940:配管、941:バルブ、942:配管、943:バルブ、95:ヒータ、96:エアチューブ、97:Oリング。
A:初期蒸気コントロールバルブA、B:再生タンク、C:再生バルブ、L:凝縮液、S:蒸気、W:ワーク。

Claims (2)

  1. ワークが配置される蒸気洗浄室と、
    炭化水素系の洗浄剤の蒸気を該蒸気洗浄室に供給する蒸気供給部と、
    該蒸気洗浄室と該蒸気供給部との間に介装される蒸気コントロールバルブと、
    該蒸気洗浄室における該蒸気の凝縮量を測定する凝縮量測定センサと、
    該凝縮量に応じて該蒸気コントロールバルブを制御することにより、該蒸気供給部から該蒸気洗浄室への、該蒸気の供給を調整する制御部と、
    を備える真空洗浄機。
  2. 前記制御部は、閉弁しきい値が格納される記憶部と、前記凝縮量が該閉弁しきい値以下の場合に前記蒸気コントロールバルブを閉める演算部と、を有する請求項1に記載の真空洗浄機。
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