JP2015205710A - プッシュプルキャップ - Google Patents
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Abstract
【課題】液を注出後、注出口付近に溜まっている液を効率的に容器内部に戻す機構を有するプッシュプルキャップを提供する。【解決手段】容器に装着されるキャップ本体12と、キャップ本体12に液密に装着されて上下動可能なオーバーキャップ14とを有し、オーバーキャップ14の注出口18から下方に向けて拡開するドーム状または円錐状の内壁の筒状部20を有し、当該内壁には、内壁表面から肉厚方向に向けて、注出口18から下方向に至る連続した凹部及び/または凸部を複数形成したプッシュプルキャップである。【選択図】図1
Description
本発明は、キャップ本体に対してオーバーキャップを押し引きして開閉するプッシュプルキャップに関する。
成形されたプラスチック容器の中には、プッシュプルキャップと呼ばれるキャップが装着されたものがある。このプッシュプルキャップは、キャップ本体に対して、オーバーキャップを押し込む(プッシュ)操作と引っ張る(プル)操作によってキャップの注出口を開閉することが可能となっている。
そして、プッシュプルキャップに関して、問題となるのが、使用時に注出口付近に液が残留し再度容器を掴んだ際に、その液が泡飛びの原因になることである。
これに対し、従来、容器注出口の液戻りを促進して液残りを無くして、泡飛びの防止を図る技術が提案されている。
例えば、特許文献1では、液戻し機構として、筒状部の内壁に傾斜した段差の設置により、液戻しを促進している。
また、特許文献2では、オーバーキャップ(キャップボタン)の開口下方に設けた内筒の下端を傾斜形状で非対称にした液戻し機構により、液戻し促進を図っている。しかしながら、特許文献1や特許文献2の段差や傾斜部は注出口から離れており、注出口付近の液に対して十分な液戻し効果が得られない。
また、特許文献3及び特許文献4では、注出口の内側周囲から下方に延設される環状壁面体の下端を水平面に対して傾斜する傾斜部を液戻し機構として有するものとし、その傾斜部が非対称であり、液戻し促進を図っている。しかしながら、この傾斜部は注出口から離れており、これも注出口付近の液溜まりに対して十分な液戻し効果が得られない場合がある。
また、特許文献5では、オーバーキャップ(スライドノズル)注出口の下方を取り囲むように、液戻し機構として、オーバーキャップ内面にリブを全周に形成したものが開示され、リブによって液落としの促進を図っている。また、特許文献6では、ヒンジキャップであるが、液戻し機構として、蓋体内面を取り囲んでリブを設けて液戻しの促進を図っている。
しかしながら、前述の如く従来の液戻し機構では、容器の内容液の粘度が高い場合に、または、内容液排出後の容器復元力・復元体積が小さい場合に、液の戻りが不十分であり、泡飛びの防止が不十分な場合があった。
本発明は、斯かる実情に鑑み、液を注出後、注出口付近に溜まっている液を効率的に容器内部に戻す機構を有するプッシュプルキャップを提供する。
本発明は、容器に装着されて、容器をスクイズすることによって内容物を注出する構造のプッシュプルキャップにおいて、
容器に装着されるキャップ本体と、キャップ本体に液密に装着されて上下動可能なオーバーキャップとを有し、
オーバーキャップの注出口から下方に向けて拡開するドーム状または円錐状の内壁を有し、
当該内壁には、内壁表面から肉厚方向に向けて、注出口から下方向に至る連続した凹部及び/または凸部を複数形成したことを特徴とするプッシュプルキャップである。
容器に装着されるキャップ本体と、キャップ本体に液密に装着されて上下動可能なオーバーキャップとを有し、
オーバーキャップの注出口から下方に向けて拡開するドーム状または円錐状の内壁を有し、
当該内壁には、内壁表面から肉厚方向に向けて、注出口から下方向に至る連続した凹部及び/または凸部を複数形成したことを特徴とするプッシュプルキャップである。
本発明においては、連続した凹部及び/または凸部は、オーバーキャップの注出口を挟んで非対称に形成したものであることが好適である。
本発明においては、連続した凹部及び/または凸部の存在する内壁面の面積は、内壁面全体の面積の1/4〜3/4であることが好適である。
本発明においては、連続した凹部が下方に行くにしたがって拡開することが好適である。
本発明のプッシュプルキャップによれば、内壁には、内壁表面から肉厚方向に向けて、注出口から下方向に至る連続した凹部及び/または凸部を複数形成したので、液が戻る際に注出口付近の液が早い段階で均衡が崩れるので、液膜が発生することがなく、流れやすくなる。
また、連続した凹部及び/または凸部は、オーバーキャップの注出口を挟んで非対称に形成すれば、内壁に付着した液の均衡を崩れやすくして液膜の発生を確実に防止できる。
また、連続した凹部及び/または凸部の存在する内壁面の面積は、内壁面全体の面積の1/4〜3/4であることにより、当該凹部または凸部を非対称にして、部位により液の落下の速度を異なるものとして、より液膜が発生しづらくなる。つまり、1/4以下の場合、または、3/4以上の場合、局所的に異なる形状を実現しづらくなり、液膜の発生する恐れが高まる可能性がある。
また、連続した凹部が下方に行くにしたがって拡開することによって、凹部への液の溜まりを抑制して、落ちやすくできる等の優れた効果を奏し得る。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。
図1〜図3は本発明の実施形態に係るプッシュプルキャップの説明図である。
図1に示すように、実施形態に係るプッシュプルキャップは、容器(ボトル)10に装着されて、容器10をスクイズすることによって内容物を注出するものである。なお、容器10はブロー成型や樹脂成型したもので押圧・非押圧したときに弾性変形・弾性復帰する構造のものであればよい。
プッシュプルキャップは、キャップ本体12が容器10の上端に細径の口元部10aに外側からネジ結合しているキャップ本体12と、キャップ本体12に液密に装着されて上下動可能とされたオーバーキャップ14とを有する。
このオーバーキャップ14は、天部16に液体を注出する注出口18を有すると共に注出口18を囲んで容器10側に垂下する筒状部20を有し、この筒状部20が注出口18から下方に向けて漸次拡開するドーム状または円錐状の内壁を有する。
キャップ本体12は、上下に連通された概略回転体であり、下部12aが袴状に広がって容器10の肩部を覆い、その内部に筒状部に雌ねじが形成されて容器10の口元部10aに螺合している。上部に筒状受け部12bが上方向きに延在し、筒状受け部12bの内周に、オーバーキャップ14の内側の筒状部20が挿入されている。
また、オーバーキャップ14には、筒状部20を取り囲んで外壁部14aが形成され、この外壁部14aが筒状受け部12bの外周を覆っている。外壁部14aの内面と筒状受け部12bの外面に互いに凹凸部が形成されて、オーバーキャップ14の開・閉位置で係止して位置固定可能に形成されている。
また、キャップ本体12には、筒状部20に取り囲まれた軸心位置に棒状栓体12cが上方に延在している。このキャップ本体12の構造によって、当該オーバーキャップ14を上方に移動させたときに棒状栓体12cが注出口18から離れて開状態(開位置)になり、一方、下方に移動させたときに棒状栓体12cが注出口18に入り込んで密着して閉状態(閉位置)になる。注出操作時に、液は連通孔12dを通って注出され、操作後には、オーバーキャップ14内に残った液が連通孔12dを通って容器10内に戻る。
前記のように、オーバーキャップ14の筒状部20は、その注出口18から下方に向けて拡開するドーム状または円錐状の内壁を有している。
そして、筒状部20の内壁の一部には、内壁表面から肉厚方向に向けて、注出口18から下方向に至る連続したリブ(凹部または凸部の例)22を複数形成したものである。
具体的には、図1、図2に示すように、筒状部20の内壁には、複数の連続したリブ22の上端が注出口18に隣接し、下端が内壁下縁付近まで延びて形成されている。
この連続したリブ22は、断面視すると図3(a)に示すように、筒状部20の内壁から台形状のリブが突出形成されたものであり、リブ22自体が凸部となり、リブ22間が凹部となったものある。本発明では、その他、図3(b)に示すように、筒状部20に連続した溝(凹部)24の形成によって、溝24自体を凹部とすることができる。
凸部であるリブ22の断面形状は図示した台形状以外に矩形、三角形状、半円形状でも選択可能である。溝(凹部)についても形状は同上の形態を選択可能である。
凸部であるリブ22の断面形状は図示した台形状以外に矩形、三角形状、半円形状でも選択可能である。溝(凹部)についても形状は同上の形態を選択可能である。
また筒状部20内壁の前記連続した凸部及び/または凹部は、図3に示すように、オーバーキャップ14の注出口18を挟んで非対称に形成したものである。つまり、筒状部20の内壁には、部分的に凹部または凸部が偏在している。図3(a)に示すように、オーバーキャップ14には、横断面視でほぼ半分の面積に、連続したリブ(凸部の例)22が、(b)に示すように、連続した溝(凹部の例)24が形成されている。
したがって、実施形態では連続した凹部及び/または凸部の存在する内壁表面の面積は、ほぼ1/2である。
なお、これは一例であって、本発明では、連続した凹部及び/または凸部の存在する内壁表面の面積は、内壁表面全体の面積の1/4〜3/4の範囲内とすることができる。
また、連続した凹部が下方に行くにしたがって拡開することが好ましい。図3(b)に示す溝24では、溝幅が下方に行くにしたがって拡開することによって、液戻しを促進できる。なお、リブ間も凹部と見れば、図2のリブ22間が拡開しているともいえる。
実施形態のプッシュプルキャップによれば、内壁の一部には、内壁表面から肉厚方向に向けて、注出口18から下方向に至る連続した凹部及び/または凸部を複数形成したので、液が戻る際に注出口18付近の液が早い段階で均衡が崩れるので、液膜が発生することがなく、流れやすくなる。
また、連続した溝(凹部)24及び/またはリブ(凸部)22は、オーバーキャップ14の注出口18を挟んで非対称に形成するので、筒状部20の内壁に付着した液の均衡を崩れやすくして液膜の発生を確実に防止できる。
なお、本発明においては、本実施形態以外に、連続した凹部と連続した凸部を非対称に設けても良い。
なお、本発明においては、本実施形態以外に、連続した凹部と連続した凸部を非対称に設けても良い。
また、連続した凹部及び/または凸部の存在する筒状部20内壁面の面積は、内壁面全体の面積の1/4〜3/4であることにより、当該凹部または凸部を非対称にして、部位により液の落下の速度を異なるものとして、より液膜が発生しづらくなる。つまり、1/4以下の場合、または、3/4以上の場合、局所的に異なる形状を実現しづらくなり、液膜の発生する恐れが高まる可能性がある。実施形態では、連続した凹部及び/または凸部の存在する内壁面の面積は、内壁面全体の面積のほぼ1/2であり、一層液膜が発生しにくく、成形も容易である。
また、連続した凹部が下方に行くにしたがって拡開することによって、凹部への液の溜まりを抑制して、落ちやすくできる等の優れた効果を奏し得る。
そして、連続した凹部及び/または凸部は、注出口から下方に向けて拡開するドーム状または円錐状の内壁の下端まで設けてもよく、本実施形態のように液性状によって適宜範囲を選定してよい。
そして、連続した凹部及び/または凸部は、注出口から下方に向けて拡開するドーム状または円錐状の内壁の下端まで設けてもよく、本実施形態のように液性状によって適宜範囲を選定してよい。
本発明のプッシュプルキャップは、液体洗剤、液体シャンプー等の液体製品に利用することができる。
10 容器
12 キャップ本体
14 オーバーキャップ
18 注出口
20 筒状部
22 連続したリブ
24 連続した溝
12 キャップ本体
14 オーバーキャップ
18 注出口
20 筒状部
22 連続したリブ
24 連続した溝
Claims (4)
- 容器に装着されて、容器をスクイズすることによって内容物を注出する構造のプッシュプルキャップにおいて、
容器に装着されるキャップ本体と、キャップ本体に液密に装着されて上下動可能なオーバーキャップとを有し、
オーバーキャップの注出口から下方に向けて拡開するドーム状または円錐状の内壁を有し、
当該内壁には、内壁表面から肉厚方向に向けて、注出口から下方向に至る連続した凹部及び/または凸部を複数形成したことを特徴とするプッシュプルキャップ。 - 連続した凹部及び/または凸部は、オーバーキャップの注出口を挟んで非対称に形成したものであることを特徴とする請求項1に記載のプッシュプルキャップ。
- 連続した凹部及び/または凸部の存在する内壁面の面積は、内壁面全体の面積の1/4〜3/4であることを特徴とする請求項1または2に記載のプッシュプルキャップ。
- 連続した凹部の間隔が下方に行くにしたがって拡開することを特徴とする請求項1から3のうちの1項に記載のプッシュプルキャップ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014087519A JP2015205710A (ja) | 2014-04-21 | 2014-04-21 | プッシュプルキャップ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014087519A JP2015205710A (ja) | 2014-04-21 | 2014-04-21 | プッシュプルキャップ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2015205710A true JP2015205710A (ja) | 2015-11-19 |
Family
ID=54602911
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014087519A Pending JP2015205710A (ja) | 2014-04-21 | 2014-04-21 | プッシュプルキャップ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2015205710A (ja) |
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2014
- 2014-04-21 JP JP2014087519A patent/JP2015205710A/ja active Pending
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