JP2015205508A - エンボス装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】使用時の強度を保持しつつ、水解性を向上させた水解紙を、製造可能なエンボス装置を提供する。
【解決手段】一対のエンボスロール4を備え、一対のエンボスロール4間に送り込まれた原紙シート2にエンボス加工するエンボス装置100であって、エンボスロール4の一方は、エンボスロール4の周面に複数の四角錐台形の突起が形成されていることを特徴とするである。
【選択図】図1

Description

本発明は、トイレクリーナーなどに用いられる水解紙をエンボス加工するエンボス装置に関する。
従来より、水解紙はトイレクリーナーに広く用いられている。この一般にトイレクリーナーに用いられる水解紙は、複数の薄葉紙を重ねて相互に水溶性バインダーを介して接着するとともに、エンボス加工を施して多数の凹凸形態により嵩高構造に形成し、水性薬剤を含浸させてなるものである。
このような基本的構成を備えたトイレ掃除用ペーパータオルは例えば下記特許文献1に示されている。
実開平2−103397号公報
特許文献1のトイレ掃除用ペーパータオルは、水溶性の紙を複数枚重ねて、その各紙間を水溶性接着剤で接着するとともに、全体に凹凸状のエンボス加工を施してタオル体を成形し、タオル体に消毒液を含浸させてなるものである。
本発明の目的は、使用時の強度を保持しつつ水解性を向上させた水解紙を製造可能なエンボス装置を提供することにある。
本発明は上記課題を解決するため、以下の如く構成してなるものである。
即ち、本発明は、
(1)一対のエンボスロールを備え、該一対のエンボスロール間に送り込まれた原紙シートにエンボス加工するエンボス装置であって、前記エンボスロールの一方は、該エンボスロールの周面に複数の四角錐台形の突起が形成されていること、を特徴とするエンボス装置。
(2)一対のエンボスロールを備え、該一対のエンボスロール間に送り込まれた原紙シートにエンボス加工するエンボス装置であって、前記エンボスロールの一方は、該エンボスロールの周面に形成された突起の頂部に、さらに凹所と凸所とが形成されていること、を特徴とするエンボス装置。
(3)前記凸所は、前記エンボスロールの回転方向に沿った突起状部を含むこと、を特徴とする請求項2に記載のエンボス装置。
(4)前記凸所は、前記エンボスロールの回転方向と直交する突起状部を含むこと、を特徴とする請求項2または3に記載のエンボス装置。
本発明によると、使用時の強度を保持しつつ水解性を向上させた水解紙を製造可能なエンボス装置を提供することができる。
図1はこの発明の実施の形態にかかる水解紙を製造する一例を示す工程図である。 図2は前記水解紙の一例を示す部分平面図である。 図3は図2におけるA−A線断面図である。 図4はエンボスロール(第一例)の要部(突起の一つ)と、このエンボスロールによってエンボス加工される原紙シートの要部(凸部の一つ)とを示した斜視構成図である。 図5は図4の原紙シートの要部(凸部の一つ)を示した平面構成図である。 図6はエンボスロール(第二例)の要部(突起の一つ)を示した斜視構成図である。 図7はエンボスロール(第三例)の要部(突起の一つ)を示した斜視構成図である。 図8はエンボスロール(第四例)の要部(突起の一つ)を示した斜視構成図である。
以下、図1〜図8に基づいて、この発明の典型的な実施の形態について説明する。
この実施の形態にかかる製造方法は、水解性を有する紙材料としての原紙シートに複数工程による加工を施してこの原紙シートより水解紙を生成するものである。
すなわち、この実施の形態にかかる製造方法は、以下の第1〜第4の工程を含むものである。
(1)第1工程
水解性を有する原紙シートにエンボス加工を施して、多数の凹凸体による嵩高部を形成する。
この第1工程では、非湿潤状態にある複数の原紙シートを重ねてエンボス加工が施される。
(2)第2工程
前記嵩高部を形成してなる原紙シートの表面に水溶性バインダーを供給して該水溶性バインダーを含浸させる。
(3)第3工程
湿潤状態の原紙シートを非接触乾燥する。この第3工程では、前記非接触乾燥が電磁波及び遠赤外線のいずれか一方又は双方の照射により行われる。
(4)第4工程
嵩高部を形成してなる原紙シートに水性薬剤を供給して該水性薬剤を含浸
させる。
前記原紙シートの材料としては、種々の原料パルプを用いることができる。用いることができる原料パルプとして例えば、木材パルプ、合成パルプ、古紙パルプなどが挙げられる。
またパルプなどの天然繊維に限られず、レーヨンなどの半合成繊維なども用いることができる。
更に、本発明は原料パルプとして、トイレットペーパー材料を用いることができ、この場合、針葉樹晒クラフトパルプと広葉樹晒クラフトパルプを配合してなるものを用いることが好ましい。
また前記原紙シートの材料として、ケナフ、竹繊維、藁、綿、繭糸などを用いることができる。
前記エンボス加工は、原紙シートに多数の凹凸を賦形して嵩高構造とすることにより、強度を高めると共に、清掃機能(特に拭き取り機能)を高める意味を持つものである。
前記水溶性バインダーとしては、所定の接着力を有し且つ水解紙に所定の強度を付与できるものであればよく、種々のものを用いることができる。
前記水溶性バインダーとして、多糖誘導体、天然多糖類、合成高分子などが挙げられる。多糖誘導体として、カルボキシメチルセルロース、カルボキシエチルセルロース、カルボキシメチル化デンプン又はその塩、デンプン、メチルセルロース、エチルセルロースなどが挙げられる。天然多糖類として、グアーガム、トラントガム、キサンタンガム、アルギン酸ナトリウム、カラギーナン、アラビアゴム、ゼラチン、カゼインなどが挙げられる。
また、合成高分子としては、ポリビニルアルコール、ポリビニルアルコール誘導体、不飽和カルボン酸の重合体又は共重合体の塩などが挙げられ、該不飽和カルボン酸としてアクリル酸、メタクリル酸、無水マレイン酸、マレイン酸、フマール酸などが挙げられる。上記のうち、特にカルボキシメチルセルロースを用いることが好ましい。
前記水性薬剤は水解紙に清掃機能を付与する薬剤が含まれる他、他の目的のために配合される薬剤を含んでいる。
水性薬剤としては、水、水溶性有機溶剤を配合してなる水系組成のものが用いられ、これらに必要に応じて界面活性剤、殺菌剤、防腐剤、消臭剤、漂白剤、キレート剤、香料などを配合することができる。
水溶性バインダーの含浸された原紙シートにはさらに架橋剤が供給される。
図1に示される例では、架橋剤は、前記第2工程に続き、かつ、前記第3工程に先立って原紙シート2に供給されるようになっている。
前記第3工程に先立って供給すべき架橋剤の全量の一部を原紙シート2に供給し、前記第4工程後において前記水性薬剤と一緒に供給すべき架橋剤の全量の残りを原紙シート2に供給するようにしても良い。
この場合、架橋剤は水性薬剤の配合成分の一つとなる。
架橋剤は水溶性バインダーと架橋反応を起こして、水溶性バインダーを架橋構造とし、それにより物理的強度を向上させるものである。
水溶性バインダーとしてカルボキシメチルセルロースなどのカルボキシル基を有する水溶性バインダーを用いる場合には、架橋剤としては、多価金属イオンを用いることが好ましく、この多価金属イオンとしては、亜鉛、アルカリ土類金属、マンガン、ニッケル、コバルトなどの金属イオンが挙げられる。
具体的には、亜鉛、カルシウム、バリウム、コバルト、ニッケルのイオンが好適に用いられ、これらは十分な湿潤強度を付与する上で好ましい。前記多価金属イオンは、硫酸塩、塩化物、水酸化物、炭酸塩、硝酸塩などの水溶性金属塩の形で用いられる。
前記水溶性有機溶剤としては、エタノール、メタノール、イソプロピルアルコールなどの一価アルコール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキシレングリコールなどのグリコール類、これらグリコール類とメタノール、エタノール、プロパノール、ブタノールなどの低級アルコールとのモノエーテル又はジエーテル、前記グリコール類と低級脂肪酸とのエステル、グリセリンやソルビトールなどの多価アルコールなどを用いることができる。
水性薬剤中に必要に応じて配合される界面活性剤としては、陰イオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、陽イオン界面活性剤、両性界面活性剤が挙げられ、特に、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、アルキルグリコシド、ソルビタン脂肪酸エステルなどの非イオン界面活性剤を用いることが好ましい。
(第1工程)
図1において符号1は長尺な原紙シート2を巻き取ってなるロール体であり、このロール体1の巻き終わり側からピンチロール3により矢印y方向に原紙シートは連続的に引き出され搬送される。
図1に示される例では、上下のロール体1、1からそれぞれ原紙シート2が引き出されて重ね合わされた状態で後述のエンボス加工をなすエンボス装置100の上下一対のエンボスロール4、4間に送り込まれるようになっている。
本製造方法にあっては原紙は予めバインダーを含浸させておく必要はないので、原紙シート2としてトイレットペーパーなどの低廉に入手可能な薄葉紙を複数枚重ねたものを支障なく用いることが可能とされる。
バインダーが含浸された原紙は複数枚重ねて接着する場合には便利ではあるがエンボス加工の際に容易に破損するため深い凹凸を付けることが困難である。
また、同一の坪量のエンボス紙を製造する場合、厚い1枚の原紙では破損するような深い凹凸も複数枚を合わせて同じ坪量にした場合の方が破損しにくい傾向にある。これらの理由により本製造方法においてはバインダーを含有していない複数の原紙を重ねてエンボス加工をしている。
搬送される原紙シート2は、一対の成形ロールとしての上下一対のエンボスロール4、4間に送り込まれて、ここでエンボス加工が施される。エンボスロール4、4はロール周面にエンボス加工用の多数の突起4a、4a…を突設してなる。
エンボス加工による凹凸賦形は、原紙シート2の片面のみに形成しても或いはその表裏両面に形成してもよい。
原紙シート2の表裏両面にエンボスを施す場合は、ロール周面にエンボス加工用の多数の突起4a、4a…を突設してなる上下一対の金属製ロールからなるエンボスロール4が用いられる。
また原紙シート2の片面のみにエンボスを施す場合は、周面にエンボス加工用の多数の突起4a、4a…を突設してなる金属製ロールと、このロールと上下一対をなすゴム製の抑えロールとからなるエンボスロール4が用いられる。
非湿潤状態にある原紙シート2にエンボス加工が施される。ここにおいて、非湿潤状態とは、原紙シート2に水を吹き付けるなどして原紙シート2に水分を供給した態様を含まないという意味である。
通常、紙材料は気温、湿度条件に相応した湿気(水分)を含んでいるが、この湿気(水分)は外部から積極的に供給した水分ではないから、かかる湿気(水分)を含んでいてもこの実施夫形態にいう非湿潤状態に相当する。
従って、気温、湿度条件によって原紙シート2に含まれる湿気(水分)の含有率も変化するが、その含有率がどのような数値であろうとも、この実施の形態にいう非湿潤状態に相当するものといえる。
この実施の形態にあっては、原紙シート2に外部から水を供給することなく、大気下において通常の乾燥した状態で原紙シート2にエンボス加工を施す。
従って、水溶性バインダーが含浸されている状態でエンボス加工を施すものではないから、原紙シート2がエンボスロール4、4に付着するおそれはなく、そのためエンボスロール4、4に剥離剤を塗布したり或いは原紙シート2に剥離剤を塗布したりする必要はない。
エンボス加工の際、エンボスロール4、4を加熱せずに行なうこともできるが、エンボスロール4、4を所定温度に加熱した状態でエンボス加工を行なってもよい。後者の場合、エンボスロール4、4の加熱温度は、60℃〜150℃が好ましい。
エンボス加工により図2、図3に示すように、原紙シート2に多数の凸部13と凹部14とからなる凹凸体12が形成され、多数の凹凸体12により嵩高部17が形成される。
(第2工程)
多数の凹凸体12による嵩高部17が形成された原紙シート2には第2工程において、水溶性バインダーが供給される。水溶性バインダーとしては、例えばカルボキシメチルセルロースが用いられる。
この水溶性バインダーの供給手段としては、噴霧装置のノズルから水溶性バインダー溶液5を原紙シート2の表面に噴霧することにより行なわれる。
このように積層された複数の薄葉紙からなる原紙シート2には、その外面側から水溶性バインダーが供給され、含浸される。
この場合、水溶性バインダー溶液5を原紙シート2の片面にのみ噴霧しても或いは表裏両面に噴霧してもよい。噴霧に用いる噴霧ノズルとして、加圧した水溶性バインダー溶液5を単独で噴射させる一流体方式のノズル、或いは圧搾空気と水溶性バインダー溶液5を混合し、圧搾空気の圧力を利用して水溶性バインダー溶液5を霧状に噴射させる二流体方式のノズルのいずれのノズルも用いることができる。
水溶性バインダー溶液5の供給手段としては、上記した噴霧に限定されるものではなく、例えば、水溶性バインダー溶液5を原紙シート2の表面に滴下する方法や、塗布する方法などを採用してもよい。
また、この実施の形態にあっては、後述するように、嵩高部17を有する原紙シート2に水性薬剤を含浸させる第4工程及び第2工程後第3工程前に架橋剤を前記原紙シート2に含浸させる工程を有するが、水性薬剤含浸工程においては水性薬剤溶液10を、架橋剤含浸工程においては架橋剤溶液7を、それぞれ原紙シート2に供給するものであり、ここにおいてそれら水性薬剤溶液10、架橋剤溶液7の供給手段として、前記した水溶性バインダー溶液5の供給手段と同様、噴霧方法、滴下方法、塗布方法など任意の手段を採用できる。
以下では、それらの供給手段として噴霧方法を例にして説明する。
水溶性バインダーの原紙シート2への供給量(添加量)は、原紙シート2の重量に対して50重量%〜100重量%となる量が好ましく、また水溶性バインダー溶液5の濃度は1%〜20%が好ましい。
上記した水溶性バインダーの供給によって、原紙シート2に水溶性バインダーが含浸される。前記のようにエンボス加工時に原紙シート2に繊維間結合破壊が生じている場合には、その繊維間結合破壊箇所が水溶性バインダーの浸透し易い部位となり、それにより全体的に水溶性バインダーの浸透速度が大きくなり、従って、繊維間結合破壊が生じていない場合に比べて水溶性バインダーの浸透速度が大きく、水溶性バインダーを効率よく浸透させることができる。
また繊維間結合破壊箇所に水溶性バインダーが入り込むことにより、繊維同士は水溶性バインダーを介して結合される形となり、繊維間の結合は強固となる。即ち、水溶性バインダーが乾燥して膜化したときに、このバインダー膜の強度は繊維の持つ強度よりも大きいものであり、それ故、水解紙の強度向上を図れる。更に、後述する架橋が行われたときは、バインダー膜の強度は一段と大きくなる。
積層された複数の薄葉紙からなる原紙シート2の外面側から水溶性バインダーが供給されるので、原紙シート2の表面にも水溶性バインダーが含浸される。
従ってまた、最終的に製造される水解紙において、水解紙の表面に水溶性バインダーが含浸されている状態となる。
水溶性バインダーは原紙シート2の一方の面(供給面)から厚み方向反対面に亘って(即ち、厚み方向全層に亘って)含浸される場合と、前記反対面にまで至らず途中まで(即ち、厚み方向の途中まで)含浸される場合があるが、前者のように厚み方向全層に亘って含浸した場合には、水解紙の一方の面と厚み方向反対面において、それらの表面に水溶性バインダーが含浸されている状態となる。
(架橋剤含浸工程)
図1に示される例では、架橋剤は、前記第2工程に続き、かつ、前記第3工程に先立って原紙シート2に供給される。
すなわち、前記第2工程において、嵩高部17を有する原紙シート2に水溶性バインダー溶液5を原紙シート2の外面側から噴霧して水溶性バインダーを含浸させ、次いで、架橋剤溶液7を噴霧して架橋剤を原紙シート2に含浸させる。
架橋剤溶液7として例えば、硫酸亜鉛水溶液が用いられる。架橋剤溶液7の原紙シート2への供給量(添加量)は、金属イオン(例えば、亜鉛イオン)が、原紙シート2中に含浸されている水溶性バインダーにおけるカルボキシル基と十分な架橋反応を起こすに必要な量ということになるが、前記カルボキシル基1モルに対して1/3モル以上の添加量とすることが好ましく、1/2モル以上の添加量とすることが更に好ましい。
原紙シート2への架橋剤溶液7の噴霧により原紙シート2に架橋剤が含浸し、原紙シート2中の水溶性バインダーとの間で架橋反応が起こり、水溶性バインダーが架橋構造となることにより原紙シート2の強度が向上する。
水溶性バインダーは非湿潤状態でエンボス加工された原紙シート2に噴霧されるので速やかに原紙シート2の内部に浸透するが、これに引き続き噴霧された架橋剤は、既に湿潤状態にある原紙シート2の内層には容易に浸透しないため原紙シート2の厚み方向に濃度勾配ができ表面近くに比較的高濃度に残留する。
従って、架橋剤を、前記第2工程に続き、かつ、前記第3工程に先立って原紙シート2に供給することで、原紙シート2の表層においてより高密度の架橋反応が進行させて、原紙シート2の表面層について選択的に強度を上げることができ、生成される水解紙の使用時の紙粉の発生を効果的に防止することができる。なお、原紙シート2の両面に架橋剤を塗布すれば原紙シート2の両方の表面を強化することができる。
(第3工程)
図1に示される例では、水溶性バインダーが含浸された原紙シート2は、乾燥機6に送られ、ここで乾燥が行われる。乾燥手段としては、電磁波乾燥、通気乾燥(熱風乾燥)、赤外線乾燥、熱ロール乾燥などが挙げられるが、電磁波乾燥が好ましい。電磁波乾燥は、電磁波を利用して乾燥を行うもので、これに用いる電磁波乾燥機としては電子レンジと同様の機構、構造を備えた装置を用いることができる。
本発明による電磁波乾燥はマイクロ波加熱により乾燥を行うもので、マイクロ波を照射すると、極性を持つ水分子を繋ぐ振動子がマイクロ波を吸収して振動、回転し、温度が上がり、この温度上昇により水を蒸発して乾燥を行うという原理に基づくものである。
電磁波乾燥は短時間で乾燥を行える利点があり、また電磁波の透過能力は高く、原紙シート2の内部にまで透過して加熱することにより均一に加熱でき、従って均一に乾燥を行うことができる。
更に電磁波乾燥においては、電磁波エネルギーが直接負荷され、エネルギーの二次消耗はないので、赤外線加熱に比べてエネルギーを少なくとも30%節約することができ、エネルギー消費量を減少できるので製造コストの低減に寄与できる。
本発明に用いる電磁波乾燥機として例えば、電力1kW当り、1kgの水を1時間で乾燥できる能力を持つものが好ましい。また、連続製造設備に設置する電磁波乾燥機としては、乾燥機内部に連続して原紙シート2を通すことができるトンネル式電磁波乾燥機を用いることが、連続生産に適していて好ましい。
電磁波乾燥は通気乾燥(熱風乾燥)と異なり、風の圧力でエンボスによる凹凸体12の凹凸形態が潰れるおそれがなく、また熱ロール乾燥と異なり機械的圧力により前記凹凸形態が潰れるおそれがない。
更に電磁波乾燥は通気乾燥、赤外線乾燥、熱ロール乾燥に比べて乾燥効率が優れ、短時間で乾燥できるため、エンボスの高低差が減少するエンボス戻りのおそれがないという利点がある。
このエンボス戻りの防止は本発明において重要な意味を持つ。即ち、本発明はエンボス加工後に原紙シート2に水溶性バインダーを供給して含浸させるものであるため、水溶性バインダーの含浸によりエンボスによる歪がとれて凹凸体12の凹凸形態が崩れるいわゆるエンボス戻りの問題がある。
この問題の解決のためには乾燥手段の選択が重要である。乾燥手段として電磁波乾燥を採用すれば、他の乾燥手段に比べて乾燥時間を大幅に短縮できるので、前記エンボス戻りの原因となる水分を速やかに除去でき、その結果、前記歪解除による凹凸形態の崩れを抑制し、凹凸形態の形状保持を維持できるものであり、エンボス戻りを抑制できる効果がある。
電磁波乾燥においては前記したように、電磁波が原紙シート2の内部にまで透過して加熱するので、原紙シート2は表面のみならず内部まで均一に且つ短時間で加熱乾燥されるのであり、このことが上記したエンボス戻りの抑制効果に大きく作用しているものである。
水溶性バインダーが含浸された原紙シート2を乾燥する手段として、赤外線乾燥も好適に用いることができる。赤外線は、波長帯が0.75μm〜1000μmにあり、マイクロ波より短い波長の電磁波である。赤外線は波長によって、近赤外線(波長0.7μm〜2.5μm)と遠赤外線(波長4μm〜1000μm)に分けられるが、近赤外線は物体に吸収されにくく加熱効率が低いことから、本発明においては、物体に吸収されやすく加熱効率が高い遠赤外線を用いることが好ましい。
本発明において、遠赤外線の波長帯4μm〜1000μmのうち、波長4μm〜50μmの遠赤外線を用いることが好ましい。
波長4μm〜50μmの遠赤外線は、水に対する吸光度が高く、水分を多く含んだ物体の場合、その表面から内部への深さが比較的浅い部分で遠赤外線の多くが吸収される。そのため、遠赤外線乾燥を本発明に適用した場合、エンボスの型崩れを防止できるという作用効果を生じる。
即ち、水溶性バインダーが含浸された原紙シート2に遠赤外線が放射されたとき、遠赤外線は上記原紙シート2の表面から比較的浅い内部領域に多く吸収され、そのため表面付近を速やかに加温し、乾燥する。それによりエンボス表面の乾燥が短時間で進行し、その結果、水分を含むことによるエンボスの型崩れを防止できるものである。
また、このエンボスの型崩れ防止により、エンボスの高低差が減少するエンボス戻りをも防止できる。このように遠赤外線乾燥によれば、エンボス表面の速やかな乾燥を行なえるので、確実にエンボス戻りを防止でき、従って、乾燥工程に要する時間を短縮できる利点がある。
遠赤外線乾燥は、空気を暖めて被乾燥体を乾燥する方式ではなく、遠赤外線による熱線により直接、被乾燥体に熱を伝えて乾燥する方式であり、いわゆる輻射熱による乾燥である。従って、被乾燥体を効率よく加温できるので乾燥時間も短くて済む。
また、反射板などにより特定の方向に熱線を反射させて、所定の位置に集中させて加熱乾燥を行なうことも可能であり、このような乾燥方法を採用すれば、乾燥のためのエネルギー効率を向上でき、乾燥工程コストを低減できる。
遠赤外線乾燥機としては、遠赤外線を発生する発熱体を備えたものであればどのような構造のものでも使用でき、この場合、発熱体の温度を200℃以上に保持できるものが好ましい。
発熱体の温度を200℃以上に保持することにより、遠赤外線を効率よく発生することができる。また、サーモスタットなどにより間欠的に通電させれば、省電力運転が可能となる。
遠赤外線乾燥においては、通気乾燥(熱風乾燥)のように風圧による負荷がなく、また熱ロール乾燥のように機械的圧力による負荷がないため、エンボスの凹凸形態の潰れや原紙シート2の歪みなどが発生するおそれがない。
水溶性バインダーが含浸された原紙シート2を乾燥機6により乾燥するに当り、1つの乾燥機により乾燥する場合に限定されず、複数の乾燥機を設置して順次、各乾燥機に前記原紙シート2を送りながら乾燥するようにしてもよい。
即ち、例えばベルトコンベアにより移送される前記原紙シート2を第1の乾燥機に送って乾燥を行なった後、第2の乾燥機に送り、ここで2回目の乾燥を行うようにしてもよい。
この場合、第1段乾燥と第2段乾燥とで乾燥の度合いを異ならせることもできる。
このような多段乾燥は特に、電磁波乾燥、赤外線乾燥に有益である。本発明は電磁波乾燥と赤外線乾燥を組み合わせることもできる。
即ち、電磁波乾燥機と赤外線乾燥機をそれぞれ設置し、例えば最初に前記原紙シート2を電磁波乾燥機に送って電磁波乾燥を行い、次いで前記原紙シート2を赤外線乾燥機に送って赤外線乾燥を行うようにしてもよく、或いはその順番を逆にして最初に赤外線乾燥を行い、次いで電磁波乾燥を行うようにしてもよい。
更には、第1段乾燥の電磁波乾燥(又は赤外線乾燥)と第2段乾燥の赤外線乾燥(又は電磁波乾燥)とを交互に何回か繰り返し行うようにしてもよい。
また、1つの乾燥機内で、電磁波加熱と赤外線加熱を同時に行なって、電磁波による乾燥と赤外線による乾燥とを同時に行なうようにすることもできる。
(折り畳み工程、切断工程)
乾燥機6によって乾燥された原紙シート2は、折り畳み工程、切断工程、前記第4工程となる水性薬剤含浸工程に順次送られる。
ここにおいて、他の実施形態として、嵩高部17を有する原紙シート2に水溶性バインダーを含浸させた後、この水溶性バインダーを含浸してなる原紙シート2を上記したように乾燥機6により乾燥(電磁波乾燥、遠赤外線乾燥等)し、次いで乾燥後の原紙シート2に架橋剤を含浸させ、この架橋剤を含浸してなる原紙シート2を更に別の乾燥機に通して、ここで弱い乾燥を行い、次いで折り畳み工程に送るようにしてもよい。
乾燥機6により原紙シート2を完全乾燥した状態で折り畳みを行うと、折り目にひび割れが生じるおそれがあるが、折り畳み工程の直前に行う乾燥は完全乾燥ではなく弱い乾燥(例えば、半乾燥)とすれば、折り畳み時に折り目にひび割れが生じるおそれはない。
図1に示される例では、架橋剤含浸工程終了後、原紙シート2は折り機8に案内され、所定の折回数で折り畳まれる。
例えば、中心から2つ折りし、所定間隔毎にミシン目を入れ、この2つ折り体をミシン目を中心にして更に2つ折りして4つ折り体とし、この4つ折り体を更に中心から2つ折りして8つ折り体とする。
別の折り方法として、原紙シート2を長手方向に沿って連続して折り線が形成されるように、互い違いに連続して折り畳み且つ所定間隔毎にミシン目を入れるようにしてもよい。折り畳み工程後、所定寸法に切断され、原紙シート2の折り畳み体9が得られる。
(第4工程)
図1に示される例では、前記のように生成された折り畳み体9に架橋剤を含まない水性薬剤溶液10が噴霧される。水性薬剤としては、水、水溶性有機溶剤、界面活性剤、殺菌剤、防腐剤、消臭剤、香料などを配合してなるものが用いられる。
前述のように、前記第3工程に先立って供給すべき架橋剤の全量の一部を原紙シート2に供給し、前記第4工程後において前記水性薬剤と一緒に供給すべき架橋剤の全量の残りを原紙シート2に供給するようにした場合、架橋剤は水性薬剤の配合成分の一つとなる。
水性薬剤は、折り畳み体9における原紙シート2の重量に対して50重量%〜200重量%、好ましくは130重量%〜150重量%含浸されるように供給することが十分な清掃機能を発揮する上で好ましい。
このようにして、水性薬剤を含浸してなる水解紙が得られる。この実施の形態において水解紙とは、折り畳まれた形状のもの(折り畳み体)を意味するだけでなく、展開状態の平らなシート体をも意味する概念である。
折り畳まれた水解紙はその複数束が密封袋に袋詰めされ、かくしてトイレクリーナーやおしり拭きなどに用いられる製品11が得られる。
上記実施形態において、折り畳み体9を袋詰めする前の段階で水性薬剤を含浸させることに限定されず、折り畳み体9を一旦密封袋に収納し、この収納状態において袋入口の開口部を通して水性薬剤溶液を噴霧して供給し、折り畳み体9に水性薬剤を含浸するようにしてもよい。
(水解紙)
上記の如くして製造された水解紙は、図2、図3に示す如く、その全面に亘ってエンボス加工による多数の凸部13と凹部14とからなる凹凸体12が均一に形成されており、そしてこの凹凸体12により嵩高部17が形成されており、これにより水解紙は嵩高紙として構成されている。
多数の凸部13は製造工程における原紙シート2の搬送方向(図1におけるy方向、図2においてz方向)に沿って直線的に並んでおり、これにより凸部列15が形成されており、また多数の凹部14は前記搬送方向に沿って直線的に並んでおり、これによって凹部列16が形成されている。
そして、これらの凸部列15と凹部列16は、前記搬送方向と直交する方向に沿って交互に繰り返し配置されるパターンで構成されている。
(図4〜図8に示される例)
図2は、原紙シート2に円錐台又は球体の一部の形状を持った凸部13と凹部14とをマトリクス状に配置した例であるが、四角錘台形も好ましい。図4では、原紙シート2にかかる四角錘台形の凸部13’を形成させた例について、便宜的にかかる凸部13’の一つのみを図示して説明する。
前記エンボスロール4のロール周面には、前記原紙シート2に前記凸部13’を形成させる複数の突起4a、4a…が設けられる。一対のエンボスロール4、4の一方の突起4aの頂部4bを一対のエンボスロール4、4の他方の雌型部分(図示は省略する。)又は平滑部に原紙シート2を挟んで押し付けることにより、原紙シート2に前記四角錘台形の凸部13’が形成される。
なお、図4〜図8に示される例ではエンボスロール4に四角錘台形の突起4aを形成させているが、かかる突起4aの形状はこれに限定されるものではなく、その突き出し方向に直交する向きの断面を楕円形、三角形、四角形、菱形などとするものであってもよい。
図4及び図5は、エンボスロール4のロール周面に形成された単純な四角錘台形の突起4aによって、これに倣った四角錘台形の凸部13’を原紙シート2に形成させた例を示している。
四角錘台形の突起4aの頂部4bは、図示を容易にするため平面で表現しているが、実際には前記成形ロールとしてのエンボスロール4のロール周面に沿った曲面となる。
この図4及び図5に示される例では、突起4aの頂部4bの全体において複数の原紙シート2が圧縮されており、前記凸部13’の頂部13aにおいて複数の原紙シート2相互が強固に結合されている。(以下、この強固に結合された箇所を圧縮部分13bと称する。)なお、図4において、実線は原紙シート2の一部を、想像線はエンボスロール4の一部を示している。
図6〜図8は、前記エンボスロール4のロール周面に形成された突起4aの頂部4bを凹所4cと凸所4dから構成させ、かかる凸所4dにより前記図4及び図5に示される圧縮部分13bに相当する圧縮部分(図示は省略する。)が形成されるようにした例を示している。
このようにした場合、前記第1工程により圧縮されて強度が高くなった反面水解し難い部分となる前記圧縮部分の面積が図4及び図5の例よりも小さくなるので、かかる原紙シート2から生成される水解紙の水解性が向上する。
また、水性薬液を含漬させた状態において前記圧縮部分は透光性が高くなるが、前記圧縮部分の面積を減少させた場合、水解紙の透光性の高い部分を減少させて、例えば原紙シート2の色が白である場合、生成される水解紙は白さが上がり美観的にも優れたものになる。
図6に示される例では、エンボスロール4の突起4aの凸所4dは、その回転方向xに直交する向きに延びる突条状をなしている。
この例では、突起4aの頂部4bは正方形状をなしていると共に、この正方形の対向する辺部にそれぞれこの辺部を縁取るように突条状をなす凸所4dが形成されている。
かかる凸所4dによって原紙シート2に形成された凸部13’の頂部13aには、線状をなす圧縮部分の間に圧縮部分より広い面積の大きい非圧縮部分が形成されるので前記のように生成される水解紙の水解性と美観が向上する。
図7に示される例では、エンボスロール4の突起4aの凸所4dは、その回転方向xに沿った突条状をなしている。この例では、突起4aの頂部4bは正方形状をなしていると共に、この正方形の対向する辺間に亘って、突条状をなす複数の凸所4d、4d…が、隣り合う凸所4dとの間に溝状の凹所4cを形成するようにして、設けられている。
かかる凸所4dによって原紙シート2に形成された凸部13’の頂部13aにおいては、線状をなす圧縮部分が、隣り合う線状をなす圧縮部分との間に線状をなす非圧縮部分を置いて、複数形成されることとなる。
かかる凸所4dによって原紙シート2に形成された凸部13’の頂部13aにおける非圧縮部分の機能により、生成される水解紙の水解性と美観が前記のように向上される。
これに加え、この例では、前記非圧縮部分より密度が高く高い剛性を有する圧縮部分はエンボスロール4の回転方向x、すなわち、原紙シート2の搬送方向に沿って形成される。
このように形成される圧縮部分には、エンボス加工後に搬送により原紙シート2に加えられるテンションによって原紙シート2に形成された凸部13’がこの搬送方向に引き延ばされる変形を抑制できる効果がある。
図8に示される例では、エンボスロール4の突起4aの頂部4bの周縁部は凸所4dにより構成され、その内方が凹所4cとなっている。
この例では、突起4aの頂部4bは正方形状をなしていると共に、この頂部4bの周縁部が周回状をなす凸所4dにより縁取られている。
かかる凸所4dによって原紙シート2に形成された凸部13’の頂部13aには枠状をなす圧縮部分が、その内方を非圧縮部分として、形成されることとなる。
かかる凸所4dによって原紙シート2に形成された凸部13’の頂部13aにおける非圧縮部分の機能により、生成される水解紙の水解性と美観が前記のように向上される。
これに加え、かかる圧縮部分は、原紙シートの搬送方向とこれと直角方向とにそれぞれ存在するので原紙シートに形成された凸部13’の形状安定性は一層高められる。
この実施の形態にかかる水解紙は架橋構造を有する水溶性バインダーを含有している。前記第2工程に続き、かつ、前記第3工程に先だって、前記水溶性バインダーの架橋剤を含む液体を原紙シート2に塗布するようにしておけば、原紙シート2に先に染みこんだ水溶性バインダーによって原紙シート2の内部には架橋剤は染み込み難くなり、原紙シート2の表面側の架橋密度を内部よりも高く、つまり、生成される水解紙の表面の強度を選択的に向上させることができる。
これにより、かかる水解紙を用いて被清掃部を払拭した際に水解紙を破断し難くなり、払拭後の被清掃部に水解紙に起因した紙粉の発生を防止することができる。
この実施の形態にかかる水解紙は、トイレにおける便器やトイレ周りの清掃を行うための清掃用品、或いはおしり拭き用品などに用いることができる。
この実施の形態にかかる水解紙によれば、湿潤状態で所定の強度を有し、使用時に破れを生じることがなく、使用感に優れ、また使用後は便器に流すことにより速やかに水解し、下水管を詰まらせるおそれがなく、このように強度と水解性共に優れているものである。
なお、本発明は上記実施例に記載された態様に限定されるものではなく、請求の範囲に記載された発明を実施化したすべての態様を含むものである。
1:ロール体、2:原紙シート、3:ピンチロール、4:エンボスロール、4a:突起、4b:頂部、4c:凹所、4d:凸所、5:水溶性バインダー溶液、6:乾燥機、7:架橋剤溶液、8:折り機、9:畳み体、10:水性薬剤溶液、11:製品、12:凹凸体、13:凸部、13a:頂部、13b:圧縮部分、14:凹部、15:凸部列、16:凹部列、17:嵩高部

Claims (4)

  1. 一対のエンボスロールを備え、該一対のエンボスロール間に送り込まれた原紙シートにエンボス加工するエンボス装置であって、
    前記エンボスロールの一方は、該エンボスロールの周面に複数の四角錐台形の突起が形成されていること、
    を特徴とするエンボス装置。
  2. 一対のエンボスロールを備え、該一対のエンボスロール間に送り込まれた原紙シートにエンボス加工するエンボス装置であって、
    前記エンボスロールの一方は、該エンボスロールの周面に形成された突起の頂部に、さらに凹所と凸所とが形成されていること、
    を特徴とするエンボス装置。
  3. 前記凸所は、前記エンボスロールの回転方向に沿った突起状部を含むこと、
    を特徴とする請求項2に記載のエンボス装置。
  4. 前記凸所は、前記エンボスロールの回転方向と直交する突起状部を含むこと、
    を特徴とする請求項2または3に記載のエンボス装置。
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