JP2015205493A - 空気入りタイヤの補修方法および補修装置 - Google Patents

空気入りタイヤの補修方法および補修装置 Download PDF

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智行 酒井
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Abstract

【課題】タイヤの熱劣化を抑制しつつ、寸法精度よく補修必要範囲を補修することができる空気入りタイヤの補修方法および補修装置を提供する。
【解決手段】タイヤ外表面に補修必要範囲Mを有する空気入タイヤTの内側に、拡縮可能な金属製の剛性内型2を配置し、補修必要範囲Mに対応するタイヤ内面の範囲に剛性内型2を当接させた状態にし、補修必要範囲Mを補修用金型10で覆い、次いで、補修用金型10のキャビティ11に未加硫ゴムRを射出して、この未加硫ゴムRを加硫させることによりタイヤ外表面に補修した再生部Fを形成するとともに再生部Fをタイヤ外表面に一体化させる。
【選択図】図7

Description

本発明は、空気入りタイヤの補修方法および補修装置に関し、さらに詳しくは、タイヤの熱劣化を抑制しつつ、寸法精度よく必要範囲を補修することができる空気入りタイヤの補修方法および補修装置に関するものである。
空気入りタイヤは、走行頻度や走行距離が少なくてトレッド部に目立った摩耗や損傷が見られなくても、タイヤサイド部は外光に曝されてオゾンクラック等が発生することがある。オゾンクラック等が発生すると、他の部位は健全であるにも関わらず、タイヤの安全性が低下するので使用を中止して廃棄する必要がある。タイヤサイド部に限らず、このようにタイヤ外表面の一部が損傷しただけで、タイヤを廃棄しなければならない場合があり、資源の無駄になっている。
そこで、損傷した部分を補修する方法が種々提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1では、損傷した部分にパッチを貼り付けて補修をする。しかしながら、この方法では貼り付けたパッチの接合力を十分に確保することが難しいためタイヤから剥がれることが懸念される。また、パッチでは元の形状に再生することが難しく、安全性を確保できない問題がある。
補修とは異なるが、既存の空気入りタイヤのトレッド部のゴムを切削した台タイヤに、新たなトレッド部を形成する、いわゆる更生タイヤの製造方法が種々提案されている(例えば、特許文献2参照)。特許文献2で提案されている方法では既設の製造設備を使用し、台タイヤの内側に配置された加硫ブラダを膨張させた状態にして内圧を印加する。この状態で、台タイヤの周方向外側に配置されたタイヤモールドと台タイヤの周方向外側表面との間に形成された空間に未加硫ゴムを注入する。この注入した未加硫ゴムを加硫することによってトレッド部を形成しつつ、台タイヤの周方向外側表面に一体化させる。
この方法では、加硫ブラダに熱流体を供給して膨張させるので台タイヤは内側から加熱されることになる。即ち、台タイヤを形成している加硫ゴムはタイヤ内側から加硫ブラダによって加熱されるので熱劣化するという不具合がある。
また、射出される未加硫ゴムの射出圧力は、膨張している加硫ブラダの内圧(数MPa程度)比して大幅に高くなるのが一般的である。そのため、膨張させた加硫ブラダによって台タイヤの内側を押圧していても、未加硫ゴムの射出圧力によって台タイヤが内側に凹むように変形する。この変形の影響によって、形成されるトレッド部の寸法精度が低下するという問題がある。引用文献1では、トレッド成型空間内における未加硫ゴムの圧力P1が台タイヤに印加される内圧P2よりも僅かに高く設定される(段落0040参照)。即ち、引用文献1に記載の発明では、未加硫ゴムの射出圧力を高く設定できないため、射出時間が長くなるデメリットや、未加硫ゴムをトレッド成型空間内に十分に行き渡らせ難いというデメリットが生じる。
特許第5260735号公報 特開2011−31452号公報
本発明の目的は、空気入りタイヤの補修方法および補修装置に関し、さらに詳しくは、タイヤの熱劣化を抑制しつつ、寸法精度よく補修必要範囲を補修することができる空気入りタイヤの補修方法および補修装置を提供することにある。
上記目的を達成するため本発明の空気入りタイヤの補修方法は、タイヤ外表面に補修必要範囲を有する空気入タイヤの内側に、拡縮可能な金属製の剛性内型を配置し、この補修必要範囲に対応するタイヤ内面の範囲に前記剛性内型を当接させた状態にし、前記補修必要範囲を補修用金型で覆い、次いで、この補修用金型のキャビティに未加硫ゴムを射出して、この未加硫ゴムを加硫させることにより前記補修必要範囲に補修した再生部を形成するとともにこの再生部を前記タイヤ外表面に一体化させることを特徴とする。
本発明の空気入りタイヤの補修装置は、タイヤ外表面に補修必要範囲を有する空気入タイヤの内側に配置される拡縮可能な金属製の剛性内型と、前記補修必要範囲を覆って配置される補修用金型と、この補修用金型のキャビティに未加硫ゴムを射出する射出機とを備え、前記補修必要範囲に対応するタイヤ内面の範囲に前記剛性内型を当接させた状態にして前記未加硫ゴムを射出する構成にしたことを特徴とする。
本発明によれば、タイヤ外表面の補修必要範囲に対応するタイヤ内面の範囲に金属製の剛性内型を当接させた状態にしてタイヤを内側から堅牢な剛性内型によって支える。この状態で、補修必要範囲を覆う補修用金型のキャビティに未加硫ゴムを射出するので、未加硫ゴムの射出圧力によってタイヤが内側に凹むという不具合を回避できる。また、タイヤのタイヤ内面に当接させた剛性内型は金属製なので、タイヤの熱を放出する冷却フィンとして機能する。そのため、未加硫ゴムが射出されたタイヤの温度上昇を抑えることができ、タイヤの熱劣化を抑制するには有利になる。
タイヤを内側から剛性内型によって支えるので、未加硫ゴムの射出圧力を高く設定することが可能になり、これに伴って、射出時間を短縮できるという利点、未加硫ゴムをキャビティに十分に行き渡らせ易くなるという利点もある。これら利点は寸法精度を向上させるにも有利である。
本発明の空気入りタイヤの補修方法では、前記剛性内型を通じて前記タイヤの内側を冷却しながら前記未加硫のゴムを射出し、加硫させることもできる。これにより、タイヤの温度上昇を積極的に抑えることができるので、タイヤの熱劣化を抑制するには益々有利になる。
前記剛性内型を周方向に分割された複数のセグメントにより構成し、これらセグメントを拡径した位置に配置して前記補修必要範囲に対応するタイヤ内面の範囲に当接させることもできる。これにより、タイヤの内側に剛性内型を配置し易く、タイヤの外側に剛性内型を取り出し易くなる。
前記補修必要範囲は例えば、オゾンクラックが生じ易いタイヤサイド部である。
本発明の空気入りタイヤの補修装置では、前記剛性内型を冷却する冷却手段を備えることもできる。前記剛性内型は例えば周方向に分割された複数のセグメントにより構成される。前記補修必要範囲が例えばタイヤサイド部であり、前記補修用金型はタイヤサイド部を覆う環状に形成される。
本発明の空気入りタイヤの補修装置を一部を断面視にして例示する全体概要図である。 補助プレートをセグメントから上下に突出しない位置に回動させた状態を断面視で示す説明図である。 図1の剛性内型および補修用金型を平面視で例示する説明図である。 剛性内型を平面視で例示する説明図である。 短セグメントを縮径位置に移動させた状態の剛性内型を平面視で例示する説明図である。 長セグメントも縮径位置に移動させて縮径した剛性内型を平面視で例示する説明図である。 キャビティに未加硫ゴムを射出した状態を一部拡大して断面視で例示する説明図である。 別の剛性内型を平面視で例示する説明図である。 図8のA−A断面図である。 製造した空気入りタイヤから剛性内型を取り外す工程を例示する左半分縦断面図である。 図10の次の工程を例示する剛性内型の左半分縦断面図である。
以下、本発明の空気入りタイヤの補修方法および補修装置を図に示した実施形態に基づいて説明する。
図1〜図4に例示する本発明の空気入りタイヤの補修装置1は、タイヤ外表面に補修必要範囲Mを有する空気入タイヤT(以下、タイヤTという)の内側に配置される拡縮可能な金属製の剛性内型2と、補修必要範囲Mを覆って配置される補修用金型10と、この補修用金型10のキャビティ11に未加硫ゴムRを射出する射出機13とを備えている。この実施形態の補修装置1は、さらに、剛性内型2を冷却する冷却手段8、9を備えている。
補修必要範囲Mは、例えば、オゾンクラックが生じ易いタイヤサイド部Tsである。その他、ショルダ部、大型の建設車両タイヤ(ORタイヤ)のトレッドブロック等も補修必要範囲Mとなる。以下の実施形態では補修必要範囲Mがタイヤサイド部Tsの場合を例にして説明する
剛性内型2は周方向に分割された複数のセグメント3(3A、3B)により構成されている。剛性内型2の材質としては、炭素鋼、アルミニウム、アルミニウム合金等の金属を例示できる。この実施形態では、周方向長さが相対的に大きい4つの長セグメント3Aと、相対的に小さい4つの短セグメント3Bの2種類で構成されている。短セグメントの周方向両端面は拡縮方向と平行になっている。長セグメント3Aと短セグメント3Bとは周方向に交互に配置されている。それぞれのセグメント3A、3Bは中心軸5から放射状に延設されたシリンダ5aに取り付けられている。長セグメント3Aおよび短セグメント3Bの上下両端部にはそれぞれ上下に回動する補助プレート3aが設けられている。図2では、補助プレート3aを上下に回動させてそれぞれのセグメント3A、3Bから実質的に上下に突出しない状態になっている。
中心軸5を中心にして環状に配置されたセグメント3(3A、3B)は、図5に例示するようにシリンダ5aのロッドを後退させて短セグメント3Bを半径方向内側(縮径位置)に移動させた後に、図6に例示するようにシリンダ5aのロッドを後退させて長セグメント3Aを半径方向内側(縮径位置)に移動させることにより、剛性内型2が縮径することになる。例えば、短セグメント3Bを縮径位置に移動させた後にシリンダ5aから取り外し、その後、長セグメント3Aを縮径位置に移動させる。
縮径状態の剛性内型2は、シリンダ5aのロッドを前進させて長セグメント3Aを半径方向外側(拡径位置)に移動させた後に、シリンダ5aのロッドを前進させて短セグメント3Bを半径方向外側(拡径位置)に移動させることにより、拡径することになる。拡径した剛性内型2では、それぞれのセグメント3A、3Bの外側表面は環状に連続してタイヤTの補修必要範囲Mに対応するタイヤ内面の範囲に当接する。この実施形態ではタイヤサイド部Tsに対応するタイヤ内面の範囲に環状に剛性内型2が当接する。
それぞれの短セグメント3Bはすべて同時に移動させることも、別々に移動させることもできる。それぞれの長セグメント3Aもすべて同時に移動させることも、別々に移動させることもできる。
それぞれのセグメント3A、3Bは、補助プレート3aが実質的に上下に突出しない状態にして一対のビード部Tbの間を拡縮移動させる。それぞれのセグメント3A、3Bの幅寸法(図1では上下方向寸法)は、タイヤTの対向するビード部Tbの間隔よりも僅かに小さく設定されている。そのため、それぞれのセグメント3A、3Bは一対のビード部Tbの間を通過して円滑に拡縮移動することができる。
セグメント3が半径方向内側から外側に移動して、一対のビード部Tbの間を通過した後にそれぞれの補助プレート3aを上下に回動させることにより、セグメント3から上下に突出させてタイヤTのタイヤ内面に当接させる。補助プレート3aはセグメント3から上下に突出させた所定位置でロックして突出状態を維持する。これにより、剛性内型2が環状のタイヤサイド部Tsのタイヤ内面の全範囲を支える。
冷却手段は例えば、冷却機9と冷却路8とで構成される。冷却路8は剛性内型2(セグメント3)に設けられる。冷却機9は水等の冷却媒体を冷却路8に供給する。この冷却手段によって剛性内型2(セグメント3)の温度は例えば、40℃〜120℃に維持される。
補修用金型10は、周方向に分割された複数の分割型10aで構成されている。この実施形態では4つの分割型10aが環状に組み付けられている。この実施形態では、両側のタイヤサイド部Tsが環状の補修用金型10に覆われる。それぞれの分割型10aには、キャビティ11と、キャビティ11に接続する注入路12とが形成されている。キャビティ11の表面は、補修する空気入りタイヤTのタイヤサイド部Tsを形成する形状になっている。注入路12の一端部は、射出機13の射出口に接続される。注入路12は、途中で複数本に分岐してキャビティ11に接続されることが好ましい。
それぞれの分割型10aにはさらに、加熱機15に接続される加熱路14が形成されている。加熱機15はスチーム等の加熱媒体を供給し、供給された加熱媒体が加熱路14を流れて分割型10aが加熱される。
射出機13は、未加硫ゴムRを所定温度で加温しつつ収容するシリンダ13aと、シリンダ13aに収容されている未加硫ゴムRを押出すプランジャ13bと備えている。プランジャ13bを前進させることにより、未加硫ゴムRを所定の射出圧力で射出する。この射出圧力は例えば10MPa〜50MPaである。
未加硫ゴムRは射出流動特性を有し、加硫が可能な仕様であればよく、例えば、天然ゴム、IR、SBR、BRなどのジエン系ゴム、ブチルゴム、ハロゲン化ブチルゴム、EPDMなどの非ジエン系ゴム、カーボンブラック、オイル、老化防止剤、加工助剤、軟化剤、可塑剤、加硫剤、加硫促進剤、加硫遅延剤等の各種配合材料が適宜配合されている。
この補修装置1を用いた本発明の空気入りタイヤの製造方法の手順の一例を説明する。
補修必要範囲Mは予めバフ処理をしておく。この実施形態では、タイヤサイド部Tsの一部がオゾンクラックにより損傷しているが、両側のタイヤサイド部Tsの全範囲を補修必要範囲Mとして補修を行なう。尚、片側のタイヤサイド部Tsだけが損傷している場合は、その片側のタイヤサイド部Tsのみを補修することもできる。
そしてタイヤTの内側に、順次、長セグメント3A、短セグメント3Bを拡径位置に移動させて挿入する。挿入後に図4に例示するように剛性内型2を拡径した状態でロックして拡径状態を維持する。拡径した剛性内型2ではそれぞれのセグメント3がタイヤTのタイヤサイド部Tsに対応するタイヤ内面の範囲に当接した状態になる。即ち、タイヤTのタイヤサイド部Tsに対応するタイヤ内面は、環状に配置されたセグメント3によって強固に支えられることになる。この実施形態では、タイヤ内面のほとんどの範囲がセグメント3によって強固に支えられる。
タイヤTの外周側には補修用金型10(分割型10a)を配置して、補修必要範囲Mが存在しているタイヤサイド部Tsを補修用金型10によって覆う。ここでは、補修用金型10がタイヤサイド部Tsを覆う環状に形成されている。これにより、補修用金型10のキャビティ11がタイヤサイド部Tsに塞がれて閉空間となる。この実施形態では、両側のタイヤサイド部Tsが補修されるが、必要に応じて一方側のタイヤサイド部Tsのみを補修してもよい。
次いで、図7に例示するように、補修用金型10のキャビティ11に射出機13から未加硫ゴムRを射出して、注入路12を通じてキャビティ11に未加硫ゴムRを充填する。キャビティ11に充填された未加硫ゴムRはキャビティ11によって所定形状に形成される。そして、加熱路14を流れる加熱媒体によって補修用金型10を加熱した状態にして未加硫ゴムRを加硫させる。未加硫ゴムRが加硫されると、補修必要範囲(タイヤサイド部Ts)に、この加硫したゴムからなる再生部Fが形成されるとともにこの再生部Fがタイヤ外表面(タイヤサイド部Ts)に加硫接着して一体化する。これによりタイヤTの補修が完了する。
その後、拡径している剛性内型2を縮径した状態にして、補修したタイヤTの内側から外側に取り出す。
上述したように本発明では、タイヤ内面に金属製の剛性内型2を当接させた状態にしてタイヤTを内側から堅牢な剛性内型2によって支える。この状態で補修用金型10のキャビティ11に未加硫ゴムRを射出するので、未加硫ゴムRの射出圧力によってタイヤTが内側に凹むという不具合を回避できる。
また、タイヤTのタイヤ内面に当接させた剛性内型2は金属製なので、タイヤTの熱を放出する空冷の冷却フィンとして機能する。そのため、タイヤTの温度上昇を抑えることができ、タイヤTを形成している加硫ゴムの熱劣化を抑制するには有利になる。
この実施形態では、冷却手段8、9によって剛性内型2を通じてタイヤTの内側を冷却しながら未加硫ゴムRを射出し、加硫させることができる。そのため、タイヤTの温度上昇を積極的に抑えることができるので、タイヤTの熱劣化を抑制するには益々有利になる。
タイヤTを内側から剛性内型2によって支えるので、加硫用ブラダによってタイヤTの内側を支える場合に比して、未加硫ゴムRの射出圧力を高く設定することが可能になる。これに伴って、射出時間を短縮できるという利点があり、タイヤ生産性の向上に寄与する。また、未加硫ゴムRをキャビティ11の全範囲に十分に行き渡らせ易くなるという利点もある。したがって、補修必要範囲Mが複雑な形状であっても成形するには有利になる。これら利点は寸法精度を向上させるにも有利である。
図8、図9に例示する剛性内型2を用いることもできる。この円筒状の剛性内型2は、周方向に複数に分割されたセグメント3(長セグメント3A、短セグメント3B)から構成されている。それぞれのセグメント3は、更に円筒周面を幅方向に二分割するように構成されている。
これらセグメント3は、対向する円盤状の支持プレート6a、6bの周縁部に回転機構4を介して固定されて円筒状に形成されている。即ち、円筒周面を幅方向に二分割された一方側のセグメント3は、対向する支持プレート6a、6bのうち、一方側の支持プレート6aの周縁部に沿って環状に配置され、円筒周面を幅方向に二分割された他方側のセグメント3は、他方の支持プレート6bの周縁部に沿って環状に配置されている。
対向する支持プレート6a、6bの円中心位置には中心軸5が貫通するように固定されている。中心軸5と一対の支持プレート6a、6bとは、中心軸5の外周面に固定された支持リブ7を介して固定されている。
このように、円筒状に形成されている複数のセグメント3からなる剛性内型2は、後述するように、それぞれのセグメント3が回転機構4を回動中心として、拡径および縮径するように移動する。この剛性内型2は、中心軸5を軸支されて補修装置1の保持ベースに取付けられる。
補修したタイヤTから剛性内型2を取り外すには、まず、図10に例示するように、それぞれの回転機構4と支持プレート6a、6bとの係合を解除する。この状態で、一方の支持プレート6aを中心軸5から取り外し、この一方の支持プレート6aと、回転軸5を固定した他方の支持プレート6bとを、補修したタイヤTの外側に移動させる。
次いで、図11に例示するように、幅方向一方側(図11では上側)のセグメント3を、回転機構4を中心にして剛性内型2を縮径するようにタイヤ内側に回動させる。その後、幅方向他方側(図11では下側)のセグメント3を、回転機構4を中心にして剛性内型2縮径するようにタイヤ内側に回動させる。このようにセグメント3をタイヤ内側に回動させてからタイヤTの外側に移動させて取り外す。剛性内型2を拡径して補修するタイヤTの内側で円筒状に組み付けるには、図10、図11で例示した剛性内型2を分割する手順と逆の手順を行えばよい。このようにして、タイヤTの内側に剛性内型2を容易に配置でき、タイヤTの外側に剛性内型2を容易に取り出すことができる。
1 補修装置
2 剛性内型
3 セグメント
3A 長セグメント
3B 短セグメント
3a 補助プレート
4 回動機構
5 中心軸
5a シリンダ
6a、6b 支持プレート
7 支持リブ
8 冷却路
9 冷却機
10 補修用金型
10a 分割型
11 キャビティ
12 注入路
13 射出機
13a シリンダ
13b プランジャ
14 加熱路
15 加熱機
F 再生部
M 補修必要範囲
T 空気入りタイヤ
Tb ビード部
Ts タイヤサイド部
R 未加硫ゴム

Claims (8)

  1. タイヤ外表面に補修必要範囲を有する空気入タイヤの内側に、拡縮可能な金属製の剛性内型を配置し、この補修必要範囲に対応するタイヤ内面の範囲に前記剛性内型を当接させた状態にし、前記補修必要範囲を補修用金型で覆い、次いで、この補修用金型のキャビティに未加硫ゴムを射出して、この未加硫ゴムを加硫させることにより前記補修必要範囲に補修した再生部を形成するとともにこの再生部を前記タイヤ外表面に一体化させることを特徴とする空気入りタイヤの補修方法。
  2. 前記剛性内型を通じて前記タイヤの内側を冷却しながら前記未加硫のゴムを射出し、加硫させる請求項1に記載の空気入りタイヤの補修方法。
  3. 前記剛性内型を周方向に分割された複数のセグメントにより構成し、これらセグメントを拡径した位置に配置して前記補修必要範囲に対応するタイヤ内面の範囲に当接させる請求項1または2に記載の空気入りタイヤの補修方法。
  4. 前記補修必要範囲がタイヤサイド部である請求項1〜3のいずれかに記載の空気入りタイヤの補修方法。
  5. タイヤ外表面に補修必要範囲を有する空気入タイヤの内側に配置される拡縮可能な金属製の剛性内型と、前記補修必要範囲を覆って配置される補修用金型と、この補修用金型のキャビティに未加硫ゴムを射出する射出機とを備え、前記補修必要範囲に対応するタイヤ内面の範囲に前記剛性内型を当接させた状態にして前記未加硫ゴムを射出する構成にしたことを特徴とする空気入りタイヤの補修装置。
  6. 前記剛性内型を冷却する冷却手段を備えた請求項5に記載の空気入りタイヤの補修装置。
  7. 前記剛性内型が周方向に分割された複数のセグメントにより構成される請求項5または6に記載の空気入りタイヤの補修装置。
  8. 前記補修必要範囲がタイヤサイド部であり、前記補修用金型がタイヤサイド部を覆う環状に形成されている請求項5〜7のいずれかに記載の空気入りタイヤの補修装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2021124965A1 (ja) * 2019-12-18 2021-06-24 株式会社ブリヂストン タイヤの補修方法および補修タイヤ

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