JP2015205067A - 転倒防止装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】オフィス家具や棚等の地震対策として、屋内に据付けて使用する調度品の為の転倒防止装置を提供する。【解決手段】転倒防止装置200は、支え棒210と、調度品に取り付けられて支え棒210を待機位置に保持する保持部材220と、調度品に取り付けられて支え棒210と係合可能に設けられた規制部材252とからなり、地震の際の揺れに伴い、支え棒210が保持部材200から外れて下方に落下し、規制部材252と係合することによって、支え棒210が調度品の転倒を防止する。【選択図】図1

Description

本発明は、屋内に据付けて使用する調度品、例えば、スチールラックなどのオフィス用家具が地震の際に転倒することを防止する転倒防止装置に関する。
に関する。
近年、東日本大震災などの教訓から、地震対策に対する一般の関心が高まっている。建物そのものの安全性は重要であるが、そう簡単に行えるものではない。一方で、屋内での怪我や家具や棚等の損壊を軽くする上で、転倒防止の為の対策は比較的容易で効果も高い。具体的には、例えば、特許文献1に示されているように、家具を壁に連結することで転倒を防止するといった方法がある。
事実、建物の中でけがをした人の約半数は家具の転倒、落下が原因だったといわれている。これにガラスの飛散によってけがを負った人を加えると、建物内での怪我の大半は家具やガラスで被害を受けたことになる。すなわち、家具や棚等をしっかりと留めて、ガラスの飛散防止対策を施せば、地震による怪我の虞は非常に小さくなることになる。
特開平09−000371号公報
一般的な家具や棚等の転倒防止対策としては、例えば、L型金具やベルトなどで壁に固定するものや、ポールやストッパーなどで上から押さえつけるものなどがある。L型金具やベルトを利用する場合、強度が高く最も推奨された方法であるが、壁が石膏ボードといった素材ではビスが効かず、効果が期待できないことがある。また、ポールやストッパーなどで上から押さえつける場合、天井が高いと利用できない。
また、事務所などでは、間仕切りのように棚が並べてあるような場合や、壁がコンクリートであったり天井が高いといった場合、従来の転倒防止対策が適用できないということもある。
そこで、本発明の目的は、屋内に据付けられた調度品が、どのような状態で設置されていても容易に取付可能で効果的な転倒防止装置を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明の転倒防止装置は、屋内に据付けて使用する調度品の為の転倒防止装置であって、支え棒と、前記調度品に取り付けられて前記支え棒を待機位置に保持する保持部材と、前記調度品に取り付けられて前記支え棒と係合可能に設けられた規制部材とからなり、地震の際の揺れに伴い、前記支え棒が前記保持部材から外れて下方に落下し、前記規制部材と係合することによって、前記支え棒が前記調度品の転倒を防止する転倒防止位置で保持される。
1つの実施形態では、前記保持部材から外れて下方に落下した後、前記支え棒は、前記調度品の転倒を防止する位置において、その上端が前記調度品の正面側へ係止され、下端が前記調度品の正面側前方の床に接していることを特徴とする。
また、別の実施形態では、前記支え棒は、前記調度品の左右に一対設けられた垂直ロッドであり、水平ロッドによって互いに連結されていることを特徴とする。
更に、別の実施形態では、前記水平ロッドは、上下一対設けられており、前記垂直ロッドをその上端及び下端において連結していることを特徴とする。
更に、別の実施形態では、前記保持部材は、前記調度品の上部左右両端で、略水平方向へ延びた腕部分を備え、上側の前記水平ロッドは前記腕部分に載置されていることを特徴とする。
本発明の転倒防止装置によれば、調度品の設置状態に拘わらず、容易に取付できるので適用範囲が広いという特徴を持っている。
図1は、オフィス用家具のスチールラックに取り付けた本発明の実施例1による転倒防止装置を示す斜視図である。 図2は、本発明の実施例1による転倒防止装置の保持部材の近傍を示す部分拡大図である。 図3は、本発明の実施例1による転倒防止装置のガイドレールの下端近傍を示す部分拡大図である。 図4は、本発明の実施例1による転倒防止装置の水平ロッドがスチールラックの下端近傍で当接制御部材に衝突する様子を示す図である。 図5は、本発明の実施例1による転倒防止装置のガイドレールの下端近傍において、水平ロッドがトラップ領域に取り込まれた状態を示す部分拡大図である。 図6は、本発明の実施例1による転倒防止装置が転倒防止位置にある状態を示す図である。 図7は、オフィス用家具のスチールラックに取り付けた本発明の実施例2による転倒防止装置を示す斜視図である。 図8は、本発明の実施例2による転倒防止装置の保持部材の近傍を示す部分拡大図である。 図9は、本発明の実施例2による転倒防止装置の保持部材の近傍を示す部分拡大斜視図である。 図10は、本発明の実施例2による転倒防止装置が転倒防止位置にある状態を示す図である。 図11は、本発明の実施例2による転倒防止装置の転倒防止部材が下方に落下した状態を示す部分拡大図である。 図12は、本発明の実施例2による転倒防止装置の転倒防止部材がスチールラックに係合した状態を示す部分拡大図である。 図13は、本発明の実施例2による転倒防止装置の転倒防止部材がスチールラックに係合した状態を示す部分拡大斜視図である。 図14は、オフィス用家具のスチールラックに取り付けた本発明の実施例3による転倒防止装置を示す斜視図である。 図15は、オフィス用家具のスチールラックに取り付けた本発明の実施例4による転倒防止装置を示す斜視図である。 図16は、本発明の実施例4による転倒防止装置が転倒防止位置にある状態を示す図である。 図17は、オフィス用家具のスチールラックに取り付けた本発明の実施例5による転倒防止装置を示す斜視図である。 図18は、本発明の実施例5による転倒防止装置が転倒防止位置にある状態を示す図である。 図19は、本発明の実施例5による転倒防止装置の各寸法を説明する為の図である。 図20は、本発明の実施例5による転倒防止装置の各寸法を説明する為の図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態による転倒防止装置を説明する。この転倒防止装置は、屋内に据付けて使用する調度品に取り付けて、地震の際に転倒するのを防止する。
図1は、本発明の実施例1による転倒防止装置を示す斜視図である。ここでは、屋内に据付けて使用する調度品として、オフィス用家具のスチールラック100を例として使用する。このスチールラック100は、天板101、棚板103、及び4本の支柱105とからなっている。天板101及び棚板103は、支柱105の連結孔105hにネジ止め固定することで図示のような構造に組み立てられる。実際には、ビームなど他の部材も使用されることが多いが、ここではスチールラックの具体的な構造そのものは、本発明の趣旨に直接関連するものではないので、簡単な構造のもので例示する。
このスチールラック100に取り付けられた転倒防止装置200は、転倒防止部材210と、この転倒防止部材210を吊り下げ状態に保持する一対の保持部材220と、転倒防止部材210の動きを規制する一対のガイドレール230と、転倒防止部材210の動きを制御する一対の当接制御部材270とからなる。
転倒防止部材210は、一対の水平ロッド211u、211dと、この一対の水平ロッド211u、211dに接続した垂直ロッド213m、213hとからなる。また、上側の水平ロッド211uの両端は、スチールラック100の背面方向へ曲げられ、略水平の湾曲部211cが形成されている。この湾曲部211cは、転倒防止部材210の横方向の動きを規制すると共に、後述の通り、転倒防止部材210を転倒防止位置に固定するという機能も併せ持つ。
水平ロッド211u、211dと垂直ロッド213m、213hは、長方形を成して組み合わされている。また、図には示されていないが、垂直ロッド213m、213hの両端には雌ネジ孔が設けられており、水平ロッド211u、211d側の貫通孔に雄ネジでしっかりと締め付け固定されている。従って、これらの4本ロッド211u、211d、213m、213hを設置場所へ搬入し、その場での組み立てが可能である。
一対の保持部材220は、スチールラック100の天板101の上面の左右両側に取り付けられており、図示のように、前方に張り出して転倒防止部材210の上側の水平ロッド211uを、この保持部材220に引っ掛けることができるようになっている。天板101の上面に取り付けられた状態の保持部材220を、横から見た状態を図2に示す。ここでは、構造の把握のために湾曲部211cを破線で示している。この図に示したように、保持部材220は、転倒防止部材210の上側の水平ロッド211uを上方から抱え込むように横方向にコの字状に突出した腕部分220aと、天板101の上面に両面テープなどで固定された幹部分220sとからなっている。
保持部材220の腕部分220aは、内側の底面が若干せり上がるような形状となっており、静止状態では抱え込んだ水平ロッド211uは常に奥側(スチールラック100からみて正面側)に付勢されている。しかし、地震の際にスチールラック100が振動した場合には、水平ロッド211uが腕部分220aを越えて背面方向に飛び出し、保持部材220から外れて、スチールラック100正面との隙間211gをすり抜け下方に落下する。
また、左右の保持部材220の夫々の腕部分220aには、ガイドレール230の上端が雄ネジ230sでネジ止め固定されている。このガイドレール230の下端も、スチールラック100の正面側の支柱105の中程の所定の位置に、雄ネジ230tでネジ止め固定されている(図3参照)。このガイドレール230によって、水平ロッド211uが支柱105から離れたり、上記所定の位置より更に下へ落ちるのを防止する。
また、ガイドレール230の下端は、図3に示したように、鈎状に上向きに湾曲しており、スチールラック100の支柱105にネジ止めされている。そして、支柱105側に沿った上向きの湾曲部分の先端から正面方向(図面で左方向)へ突き出すようにピボットアーム243が設けられている。このピボットアーム243には、L字形スプリング245が設けられ、このL字形スプリング245によって図3で時計方向に付勢されている。従って、ピボットアーム243は、外力のない状態で、その先端が係合突起241に当接した状態にある。このピボットアーム243によって、ガイドレール230の下端の鈎状部分が閉鎖されてトラップ領域240が形成される。
上記の通り、地震の揺れで転倒防止部材210が下方に落下すると、先ず、図4に示したように、下側の水平ロッド211dが、スチールラック100の正面側の支柱105の下部に設けられている当接制御部材270に衝突して前方に跳ね返る。一方、上側の水平ロッド211uは、下側の水平ロッド211dが前方に跳ね返っても、ガイドレール230によってスチールラック100近傍から離れることが出来ず、そのまま真っ直ぐ下方に落下する。そして、図3に示したように、水平ロッド211uは、ピボットアーム243に衝突する。
この際、ピボットアーム243は、水平ロッド211uに押されることにより、L字形スプリング245の弾性力に抗して下方へ回動し、水平ロッド211uをトラップ領域240に招き入れる。そして、水平ロッド211uが離れると、ピボットアーム243は、L字形スプリング245の弾性力によって、元の位置に戻りトラップ領域240を閉鎖する(図5参照)。このような構成により、ガイドレール230の下端にはロック機構が実装される。
この状態で、転倒防止部材210の垂直ロッド213m、213hは、正面方向斜め約45度に張り出して、先端が床に当接している。また、水平ロッド211uの湾曲部211cは、ガイドレール230の下端の更に下方に取り付けられた回動防止部材250の係止部252に当接する。これにより、図6に示したように、転倒防止部材210が斜め下方約45度の転倒防止位置に固定され、垂直ロッド213m、213hが支え棒として機能することにより、スチールラック100が前方に転倒するのを防止する。
なお、スチールラック100の高さに対するトラップ領域240の高さの比率は、転倒防止位置での転倒防止部材210の角度が45度の場合、およそ10:7である。この比率が小さいほど、正面側へのスチールラック100の転倒防止の効果は高いが、転倒防止部材210に要求される強度が高くなる。逆に、この比率が大きいと、正面側へのスチールラック100の転倒防止の効果は低くなるが、転倒防止部材210に要求される強度は低くなる。適当な範囲は概ね10:5から10:8である。
転倒防止部材210の転倒防止位置において、水平ロッド211uは、ガイドレール230のトラップ領域240にあるが、このトラップ領域240には爪部247が設けられている。この位置では、水平ロッド211uは、転倒防止部材210の自重によって主にスチールラック100の正面側へ付勢されている。従って、水平ロッド211uは、爪部247と係合し、トラップ領域240の下方の限定された位置に固定される。また、水平ロッド211uの湾曲部211cは、回動防止部材250に当接し、転倒防止部材210が転倒防止位置から図5で時計方向に回動することを防止する。
従って、ピボットアーム243やL字形スプリング245は省略しても、一定の機能を発揮できる。しかしながら、地震の揺れが激しいと水平ロッド211uが爪部247から外れてしまう可能性もある。その場合でも、水平ロッド211uは、トラップ領域240内部に制限されるので転倒防止位置に留まる。
なお、スチールラック100を2つ背迎えにして部屋の間仕切りのように並べてあるような場合、その両方に設置することで、地震の際には、両側から転倒を防止できる。また、家具一台を部屋の真ん中に置く場合では、正面だけではなく背面側にも同様に取り付ける必要がある。
図7は、本発明の実施例2による転倒防止装置300を示す斜視図である。ここでも、実施例1の説明で取り上げたオフィス用家具のスチールラック100を例として使用する。このスチールラック100に取り付けられた転倒防止装置300は、転倒防止部材310と、この転倒防止部材310を吊り下げ状態に保持する一対の保持部材320と、転倒防止部材310の動きを制御する一対の当接制御部材370と、転倒防止部材310の動きを規制する規制ロープ340、350とからなる。規制ロープ340は、実施例1のガイドレール230に対応する機能を有する。
実施例1と同様に、転倒防止部材310は、一対の水平ロッド311u、311dと、この一対の水平ロッド311u、311dに接続した垂直ロッド313m、313hとからなる。水平ロッド311u、311dと垂直ロッド313m、313hは、長方形を成して組み合わされている。ただし、ここでは垂直ロッド313m、313hは、保持部材320の外側に設けられている。
また、やはり、図には示されていないが、垂直ロッド313m、313hの両端には雌ネジ孔が設けられており、水平ロッド311u、311d側の貫通孔に雄ネジでしっかりと締め付け固定されている。従って、これらの4本ロッド311u、311d、313m、313hを設置場所へ搬入し、その場での組み立てが可能である。
一対の保持部材320は、スチールラック100の天板101の上面の左右両側に取り付けられており、図示のように、前方に張り出して転倒防止部材310の上側の水平ロッド311uを、この保持部材320に引っ掛けることができるようになっている。天板101の上面に取り付けられた状態の保持部材320を、横から見た状態を図8に示す。また、図9は斜め上から見た図である。これらの図に示したように、保持部材320は、転倒防止部材310の上側の水平ロッド311uを上方から抱え込むように横方向にコの字状に突出した腕部分320aと、天板101の上面に両面テープなどで固定された幹部分320sとからなっている。
実施例1と同様に、保持部材320の腕部分320aは、内側の底面が若干せり上がるような形状となっており、静止状態では抱え込んだ水平ロッド311uは常に奥側(スチールラック100からみて正面側)に付勢されている。しかし、地震の際にスチールラック100が振動した場合には、水平ロッド311uが腕部分320aを越えて背面方向に飛び出し、保持部材320から外れて、スチールラック100正面との隙間311gをすり抜け下方に落下する。
また、左右の保持部材320の夫々の腕部分320aには、規制ロープ340が結わえてある。この規制ロープ340の反対側の端部は、スチールラック100の正面側の支柱105の中程の所定の位置に結わえて固定されている。この規制ロープ340によって、水平ロッド311uが支柱105から離れたり、上記所定の位置より下へ落ちるのを防止する。更に、転倒防止部材310の水平ロッド311uには、垂直ロッド313mとの接合部分の上部に係止フック311hが設けられている。
転倒防止部材310が下方に落下すると、先ず、実施例1において図4を参照して説明したように、下側の水平ロッド311dが、スチールラック100の正面側の支柱105の下部に設けられている当接制御部材370に衝突して前方に跳ね返る。一方、上側の水平ロッド311uは、下側の水平ロッド311dが前方に跳ね返っても、規制ロープ340によってスチールラック100近傍から離れることが出来ず、そのまま真っ直ぐ下方に落下し、スチールラック100の支柱105に留められている規制ロープ340の下端で停止する。これにより、図10に示したように、転倒防止部材310が斜め下方に張り出して、垂直ロッド313m、313hが支え棒として機能することにより、スチールラック100が前方に転倒するのを防止する。
ここまでの状態で、転倒防止部材310の水平ロッド311uと垂直ロッド313mとの接合部分を横方向から見た拡大図を図11に示す。水平ロッド311uは規制ロープ340の下端で停止するが、下側の水平ロッド311dが正面側に投げ出される為、垂直ロッド313m、313hが斜め方向に回転し、係止フック311hをスチールラック100の支柱105へ突き立てるような状態となる。
一方で、垂直ロッド313m、313hの中程には、規制ロープ350の一端が取り付けられており、規制ロープ350の他端はスチールラック100の正面側の支柱105の下方に係止されている。これにより、スチールラック100から離れる方向への垂直ロッド313m、313hの回転は規制される。
従って、転倒防止部材310は、その転倒防止状態において、規制ロープ340が水平ロッド311uの下方への移動を規制する。また、規制ロープ350は、転倒防止部材310が転倒防止位置から図で時計方向に回動することを防止する。更に、転倒防止部材310そのものの重量によって、常に下方へ付勢されており、上方への移動が抑制される。
この状況において、地震の揺れにより揺すぶられてスチールラック100が正面側へ傾くと、係止フック311hはスチールラック100の支柱105に当接した状態で、相対的に上側に移動する。そして、図12や図13に示したように、支柱105の連結孔105hに、係止フック311hが係合する。これは規制ロープ350が、水平ロッド311uを支柱105側に付勢することによって、より確実に固定されることになる。このように上記実施例2では、ガイドレールの代わりにロープを用いているので、軽量で容易に設置可能で且つ低コストで実現できる。
上記実施例1、2では、水平ロッド211u、211d、311u、311dによって、垂直ロッド213m、213h、313m、313hが矩形に連結され、転倒防止部材210、310の強度を高めている。しかし、図14に示したように、水平ロッド211u、211d、311u、311dは省略し、分離した状態で転倒防止部材を構成する垂直ロッド413m、413hのみとすることも可能である。
また、ここでは、垂直ロッド413m、413hの下端に、キャスター401が設けられている。地震の際には、このキャスター401によって、垂直ロッド413m、413hが所定の係止位置にスムーズに移行できる。この実施例3のその他の構成は、上記実施例1と同一であり、その説明は省略する。
図15および図16に示したように、この実施例4では、上記実施例1に、上記実施例2の規制ロープ350と同等の機能を持つ一対の係止ロッド550を設けている。また、実施例3と同様に、水平ロッドは省略されており、垂直ロッド513m、513hの下端に、キャスター501が設けられている。
この係止ロッド550は、一端で互いに回動可能に連結された2つのロッド550a、550bからなっている。そして、一方のロッド550bの他端は、支柱105の所定の位置に枢支されている。また、垂直ロッド513m、513hには、夫々連結溝513gが設けられており、他方のロッド550aの他端は、この連結溝513gに移動可能に枢支されている。
このような構造により、地震の際には、図15に示した吊り下げ状態から、転倒防止部材を成す垂直ロッド513m、513hが落下して、図16に示した転倒防止状態へと移行する。この転倒防止状態では、ロッド550aの他端は、連結溝513gを上方へ移動している。この実施例4のその他の構成は、上記実施例3と同一であり、対応する要素には対応する番号を振って、その説明は省略する。
図17および図18に示したように、この実施例5では、上記実施例1に、上記実施例2の規制ロープ350あるいは実施例4の係止ロッド550と同等の機能を持つ一対の係止ロッド650を設けている。ただし、係止ロッド650は、一本のスチール製のロッドを用いている。この係止ロッド650の上端は、垂直ロッド613m、613hの所定の位置に枢支されている。また、この係止ロッド650の下端は、支柱105の所定の位置に枢支されている。この実施例5のその他の構成は、上記実施例と同一であり、対応する要素には対応する番号を振って、その説明は省略する。
特に、ここでは垂直ロッド613m、613hからなる転倒防止部材が、その係止位置において係止ロッド650と正確に90度となるように長さと連結位置が調整されている。すなわち、上記の通り、転倒防止部材が落下して、垂直ロッド613m、613hの下端が床に当接した際に、垂直ロッド613m、613hと係止ロッド650は直角となる。これによって転倒防止部材は、図18に示した係止位置において安定し、その位置で固定される。
もし、係止位置において、この角度が90度よりも大きい場合には、この角度が90度となる方向へ垂直ロッド613m、613hは動くことができる。この角度が90度よりも小さい場合においても、やはりこの角度が90度となる方向へ垂直ロッド613m、613hは動くことができる。この90度という角度は、いずれの方向にも移動することが出来ない極値となっており、仮に垂直ロッド613m、613hの上端で支柱105にロックする機構が存在しないとしても、非常に安定な状態となっている。従って、地震の際の揺れにおいて、この安定な位置に自発的に移動することになり、ガイドレール630の下端のロック機構は省略することも可能である。
以下、図19および図20の説明図を参照して、実装における係止ロッド650の長さや、他の部材との係合位置の求め方を説明する。図19は垂直ロッド613m、613hが吊り下げ状態にある場合を簡略的に示し、図20は垂直ロッド613m、613hが転倒防止状態にある場合を簡略的に示している。
まず、転倒防止状態において、垂直ロッド613m、613hと床とのなす角度をθ、係止ロッド650の長さをd、垂直ロッド613m、613hと係止ロッド650の連結位置から垂直ロッド613m、613hの上端までの長さをc2、上記連結位置から係止ロッド650の下端の高さまでの垂直ロッド613m、613hの長さをc1とする。すると、各長さの間には、c1=d・cotθ、c2=d・tanθという関係がある。
θ>45度であれば、吊り下げ状態において垂直ロッド613m、613hの下端を、係止ロッド650の下端よりも上にできる。また、スチールラック100の高さをhとして、d+c2=d(1+tanθ)<hである。具体例として、吊り下げ状態で係止ロッド650の下端と垂直ロッド613m、613hの下端を同じとした場合(図19参照)、係止ロッド650の下端の床からの高さh2は、d(1−cotθ)sinθとなる。
例えば、θ=60度とし、吊り下げ状態において垂直ロッド613m、613hの上端を2m(略スチールラック100の高さ)とすると、dは約55cm、垂直ロッド613m、613hと係止ロッド650の連結位置は、垂直ロッドの上から約95cmの位置と計算される。更に、支柱105との連結位置は、支柱105の下から約20cmの位置と計算される。
以上、本発明を実施例により詳細に説明したが、当業者にとっては、本発明が本願中に説明した実施例に限定されるものではないということは明らかである。本発明の装置は、特許請求の範囲の記載により定まる本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。従って、本願の記載は、例示説明を目的とするものであり、本発明に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
例えば、上記実施例では、水平ロッドや垂直ロッドまたは係止ロッドは、スチールラック100のサイズに合わせて一定の長さを持つように記載されている。これは、本発明の趣旨を簡潔に記載する為のもので、一般的な伸縮自在のロッドを用いることで、様々なサイズの家具等に取付可能とする事ができる。
また、本発明による転倒防止装置を、L型金具やベルトなどで壁に固定するものや、ポールやストッパーなどで上から押さえつけるものといった従来の転倒防止器具と組み合わせて使用することもできる。このような従来の転倒防止器具で防止しきれない場合や、何らかの問題が有り十分に機能しなかった場合でも、本発明による転倒防止装置により被害を小さく抑えることが出来る。
以上のように、本発明に係わる転倒防止装置は、その設置に調度品の設置状態を選ばないので、様々な状況下で効果的に利用可能である。
100 スチールラック
101 天板
103 棚板
105 支柱
105h 連結孔
200 転倒防止装置
210 転倒防止部材
211c 湾曲部
211g 隙間
211u、211d 水平ロッド
213m、213h 垂直ロッド
220 保持部材
220a 腕部分
220s 幹部分
230 ガイドレール
230s 雄ネジ
230t 雄ネジ
240 トラップ領域
241 係合突起
243 ピボットアーム
245 字形スプリング
247 爪部
250 回動防止部材
252 係止部
270 当接制御部材
300 転倒防止装置
310 転倒防止部材
311g 隙間
311h 係止フック
311u、311d 水平ロッド
313m、313h 垂直ロッド
320 保持部材
320a 腕部分
320s 幹部分
340 規制ロープ
340、350 規制ロープ
370 当接制御部材
401 キャスター
413m、413h 垂直ロッド
501 キャスター
513g 連結溝
513m、513h 垂直ロッド
550 係止ロッド
613m、613h 垂直ロッド
630 ガイドレール
650 係止ロッド

Claims (5)

  1. 屋内に据付けて使用する調度品の為の転倒防止装置であって、支え棒と、前記調度品に取り付けられて前記支え棒を待機位置に保持する保持部材と、前記調度品に取り付けられて前記支え棒と係合可能に設けられた規制部材とからなり、
    地震の際の揺れに伴い、前記支え棒が前記保持部材から外れて下方に落下し、前記規制部材と係合することによって、前記支え棒が前記調度品の転倒を防止する転倒防止位置で保持される転倒防止装置。
  2. 前記保持部材から外れて下方に落下した後、前記支え棒は、前記調度品の転倒を防止する位置において、その上端が前記調度品の正面側へ係止され、下端が前記調度品の正面側前方の床に接していることを特徴とする請求項1に記載の転倒防止装置。
  3. 前記支え棒は、前記調度品の左右に一対設けられた垂直ロッドであり、水平ロッドによって互いに連結されていることを特徴とする請求項2に記載の転倒防止装置。
  4. 前記水平ロッドは、上下一対設けられており、前記垂直ロッドをその上端及び下端において連結していることを特徴とする請求項3に記載の転倒防止装置。
  5. 前記保持部材は、前記調度品の上部左右両端で、略水平方向へ延びた腕部分を備え、上側の前記水平ロッドは前記腕部分に載置されていることを特徴とする請求項1に記載の転倒防止装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP7249704B1 (ja) 2022-09-06 2023-03-31 友彦 佐藤 転倒防止装置

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