JP2015203775A - 表示装置及び電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】想定される使用温度範囲を超えて、使用される状態の頻度を低減できる表示装置及び電子機器を提供する。【解決手段】表示装置1は、表示部21の複数の画素Vpixと、静電容量検出部30と、制御装置4とを備える。画素回路は、画素Vpix毎の画像入力階調に応じて、誘電物質に電界を印加する。静電容量検出部30は、誘電物質の容量の値に応じた大きさの検出信号を出力する。制御装置4は、静電容量検出部30が出力する、複数の検出信号を記憶し、画像入力階調に対する容量の相関値が所定の相関関係にある場合、表示が正常であると判定する。【選択図】図2

Description

本発明は、表示装置及びこれを備える電子機器に関する。
近年、表示装置は、カーナビゲーションの表示装置や、携帯電話や電子ペーパーなどのモバイル機器向けの表示装置の需要が高くなっている。
一方、指、ペンなどの対象物が接触したことを検出するためのセンシング回路が知られている。例えば特許文献1には、互いに対向する2つの基板の各々に設けられた電極と、電極間に挟持された液晶などの誘電物質とで形成される容量素子の容量値の変化を検出して対象物が接触したことを検出するセンシング回路が記載されている。
特開2009−295137号公報
表示装置が適用される用途が増えると、想定される使用温度範囲を超えて、使用される場合がある。液晶層が想定される使用温度範囲を超えて使用される場合、液晶に印加される電界に応じるべき光学特性が発揮されず、表示画像が乱れる可能性がある。このため、想定される使用温度範囲を超えた場合に表示装置の使用を休止するために、液晶層の状態を適切に把握することが望まれている。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、想定される使用温度範囲を超えて、使用される状態の頻度を低減できる表示装置及び電子機器を提供することにある。
本発明の一態様に係る表示装置は、互いに対向する第1基板および第2基板と、 前記第1基板と前記第2基板との間に挟持される誘電物質と、を含み、マトリクス上に配置された複数の画素で画像を表示する表示部と、画素毎の画像入力階調に応じて、前記誘電物質に電界を印加する複数の画素回路と、前記誘電物質の容量の値に応じた大きさの検出信号を出力する静電容量検出部と、複数の前記検出信号を記憶し、前記画像入力階調に対する前記容量の相関値が所定の相関関係にある場合、表示が正常であると判定する制御装置と、を含む。
図1は、実施形態1に係る表示装置の一例を表す説明図である。 図2は、図1の表示装置のシステム例を表すブロック図である。 図3は、本実施形態に係る表示装置の制御装置を説明するための機能ブロック図である。 図4は、画素を駆動する駆動回路の一例を示す回路図である。 図5は、液晶表示部の一例を示す断面図である。 図6は、実施形態1に係る表示装置の画素を模式的に示す平面図である。 図7は、実施形態1に係る表示装置の画素基板の一例を模式的に示す断面図である。 図8は、静電容量の検出期間を説明するための説明図である。 図9は、実施形態1に係る表示装置の静電容量検出回路を説明するための回路図である。 図10は、実施形態1に係る表示装置の静電容量検出回路を説明するための回路図である。 図11は、実施形態1に係る表示装置の静電容量検出回路を説明するための回路図である。 図12は、実施形態1に係る表示装置の静電容量検出回数と、容量との関係を説明するための説明図である。 図13は、実施形態1に係る表示装置の静電容量検出回数と、静電容量検出時の入力階調との関係を説明するための説明図である。 図14は、実施形態1に係る表示装置の容量と、入力階調との関係を説明するための説明図である。 図15は、実施形態1に係る表示装置の液晶層における誘電率と、温度との関係を説明するための説明図である。 図16は、実施形態1に係る表示装置の温度変化に伴う容量変化を説明するための説明図である。 図17は、実施形態1に係る表示装置の温度変化に伴う容量変化が表示部の一部である場合を説明するための説明図である。 図18は、実施形態1に係る表示装置の温度変化に伴う容量変化ができない場合を説明するための説明図である。 図19は、実施形態1に係る表示装置の誘電物質の状態を判定するフローチャートである。 図20は、実施形態2に係る表示装置の誘電物質の状態を判定するフローチャートである。 図21は、実施形態2に係る表示装置の正常な表示が表示部の一部である場合を説明するための回路図である。 図22は、実施形態3に係る表示装置の誘電物質の状態を判定するフローチャートである。 図23は、実施形態4に係る表示装置の画素基板の平面図を模式的に示す断面図である。 図24は、実施形態4に係る表示装置の静電容量検出を模式的に示す説明図である。 図25は、本実施形態に係る表示装置を適用する電子機器の一例を示す図である。 図26は、本実施形態に係る表示装置を適用するヘッドアップディスプレイを模式的に示す説明図である。
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。なお、開示はあくまで一例にすぎず、当業者において、発明の主旨を保っての適宜変更について容易に想到し得るものについては、当然に本発明の範囲に含有されるものである。また、図面は説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には、同一の符号を付して、詳細な説明を適宜省略することがある。
(実施形態1)
図1は、実施形態1に係る表示装置の一例を表す説明図である。図2は、図1の表示装置のシステム例を表すブロック図である。図1は模式的に表したものであり、実際の寸法、形状と同一とは限らない。
表示装置1は、液晶表示部2と、ドライバIC3と、バックライト6と、を備えている。表示装置1は、透過型、又は半透過型の表示装置であってもよく、バックライト6を備えない、反射型の表示装置であってもよい。図示しないフレキシブルプリント基板(FPC(Flexible Printed Circuits))は、ドライバIC3への外部信号又はドライバIC3を駆動する駆動電力を伝送する。液晶表示部2は、透光性絶縁基板、例えばガラス基板11と、ガラス基板11の表面にあり、液晶セルを含む画素がマトリクス状(行列状)に多数配置されてなる表示部21と、水平ドライバ(水平駆動回路)23と、垂直ドライバ(垂直駆動回路)22と、容量検出回路26とを備えている。ガラス基板11は、能動素子(例えば、トランジスタ)を含む多数の画素回路がマトリクス状に配置形成される第1基板と、この第1基板と所定の間隙をもって対向して配置される第2基板とを含む。そして、ガラス基板11は、第1基板、第2基板の間に液晶が封入される液晶層を有する。
液晶表示部2の額縁領域11gr、11glは、ガラス基板11の表面にあり、液晶セルを含む画素がマトリクス状(行列状)に多数配置されてなる表示部21がない、非表示領域である。本実施形態では、表示部2の平面の一方向をX方向とし、X方向と直交する方向をY方向とし、X−Y平面に直交する方向をZ方向とする。垂直ドライバ22は、Y方向に延びる額縁領域11glに配置されている。容量検出回路26は、額縁領域11glとは異なる辺であって、Y方向に延びる額縁領域11grに配置されている。また、額縁領域11gl、額縁領域11grと共に表示部21の周囲(額縁)にあって、額縁領域11glと額縁領域11grとの間にあるX方向に延びる一辺には、水平ドライバ23およびドライバIC3が配置されている。垂直ドライバ22、容量検出回路26、水平ドライバ23およびドライバIC3の配置は、図1に示す配置位置に限られない。
バックライト6は、液晶表示部2の裏面側(Z方向にみて画像を表示する面とは反対側の面)に配置されている。バックライト6は、液晶表示部2に向けて光を照射し、表示部21の全面に光を入射させる。バックライト6は、例えば光源と、光源から出力された光を導いて、液晶表示部2の裏面に向けて出射させる導光板と、を含む。バックライト6は、X方向又はY方向に並ぶ複数の光源を備え、それぞれの光源の光量が独立制御されていてもよい。これにより、バックライト6は、一部の光源のみが発光する光によって、液晶表示部2の一部に、光を入射させることができる。なお、本実施形態の表示装置1は、光源として、液晶表示部2の裏面側に配置されるバックライト6で説明するが、液晶表示部2の表面側に配置されたフロントライトであってもよい。
(表示装置のシステム構成例)
液晶表示部2は、ガラス基板11上に、表示部21と、インターフェース(I/F)及びタイミングジェネレータの機能を備えるドライバIC3と、容量検出回路26と、垂直ドライバ22及び水平ドライバ23とを備えている。
図2に示すように、表示部21は、液晶層を含む画素Vpixが、表示上の1画素を構成するユニットがm行×n列に配置されたマトリクス(行列状)構造を有している。画素Vpixは、液晶層を構成する誘電物質に電界を印加する画素回路である。なお、この明細書において、行とは、一方向に配列されるn個の画素Vpixを有する画素行をいう。また、列とは、行が配列される方向と直交する方向に配列されるm個の画素Vpixを有する画素列をいう。そして、mとnとの値は、垂直方向の表示解像度と水平方向の表示解像度に応じて定まる。表示部21は、画素Vpixのm行n列の配列に対して行毎に走査線24が配線され、列毎に信号線25が配線されている。表示部21は、正面に直交する方向から見た場合、走査線24と信号線25がカラーフィルタのブラックマトリクスと重なる領域に配置されている。また、表示部21は、ブラックマトリクスが配置されていない領域が開口部となる。
表示部21は、静電容量検出部30を備える。実施形態1に係る表示部21は、静電容量検出部30を、表示部21の異なる位置に複数備え、静電容量検出部30がそれぞれ、左上側表示領域31LU、左下側表示領域31LD、中央表示領域31M、右上側表示領域31RU及び右下側表示領域31RDに配置されている。静電容量検出部30は、画素Vpix毎にそれぞれ備えるようにしてもよい。中央表示領域31Mには、静電容量検出部30が画素Vpix毎にそれぞれ備えられ、左上側表示領域31LU、左下側表示領域31LD、右上側表示領域31RU及び右下側表示領域31RDには、静電容量検出部30が複数の画素Vpix毎にそれぞれ備えられていてもよい。この構造により、静電容量検出部30は、同一面積で比べると中央表示領域31Mの検出密度が大きく、左上側表示領域31LU、左下側表示領域31LD、右上側表示領域31RU及び右下側表示領域31RDでは、検出密度が小さくなる。このように、中央表示領域31Mの検出密度が大きい例を説明したが、検出密度が大きい領域は、適宜設定できる。
液晶表示部2には、外部から外部信号である、マスタークロック、水平同期信号及び垂直同期信号が入力され、ドライバIC3に与えられる。ドライバIC3は、外部電源の電圧振幅のマスタークロック、水平同期信号及び垂直同期信号を、液晶の駆動に必要な内部電源の電圧振幅にレベル変換(昇圧)し、マスタークロック、水平同期信号及び垂直同期信号を生成する。ドライバIC3は、生成したマスタークロック、水平同期信号及び垂直同期信号をそれぞれ垂直ドライバ22及び水平ドライバ23に与える。ドライバIC3は、画素Vpix毎の画素電極に対して各画素共通に与えるコモン電位(対向電極電位)Vcomを生成して表示部21に与える。
垂直ドライバ22は、ラッチ回路が、垂直クロックパルスに同期してドライバIC3から出力される表示データを1水平期間で順次サンプリングしラッチする。垂直ドライバ22は、ラッチ回路においてラッチされた1ライン分のデジタルデータを垂直走査パルスとして順に出力し、表示部21の走査線24に与えることによって画素Vpixを行単位で順次選択する。垂直ドライバ22は、走査線24の延在方向に走査線24を挟むように配置されている。垂直ドライバ22は、例えば、走査線24の表示部21の上寄り、垂直走査上方向から、表示部21の下寄り、垂直走査下方向へ順にデジタルデータを出力する。また、垂直ドライバ22は、走査線24の表示部21の下寄り、垂直走査下方向から、表示部21の上寄り、垂直走査上方向へ順にデジタルデータを出力することもできる。
水平ドライバ23には、例えば6ビットのR(赤)、G(緑)、B(青)の画像入力のデータが与えられる。水平ドライバ23は、垂直ドライバ22による垂直走査によって選択された行の各画素Vpixに対して、画素毎に、もしくは複数画素毎に、あるいは全画素一斉に、信号線25を介して表示データを書き込む。
容量検出回路26は、各静電容量検出部30を選択して、容量検出線27を介して液晶の誘電物質の容量の値に応じた大きさの検出信号を検出する。容量検出回路26は、検出した検出信号を制御装置4へ出力する。
制御装置4は、例えば、演算装置であるCPU(Central Processing Unit)41と、記憶装置42であるメモリとを備え、これらのハードウェア資源を用いてプログラムを実行することによって各種の機能を実現することができる。具体的には、制御装置4は、記憶装置42に記憶されているプログラムを読み出してメモリに展開し、メモリに展開されたプログラムに含まれる命令をCPU41に実行させる。そして、制御装置4は、CPU41による命令の実行結果に応じて、表示部21に表示させる画像をドライバIC3が画像入力階調の情報として扱えるように制御する。実施形態1に係る制御装置4は、AD(Analog to Digital)コンバータなどのインターフェースIF43を介して、CPU41が容量検出回路26から入力された検出信号を、表示部21に表示させた画像の画像入力階調に対する容量の相関値として演算して、記憶装置42に記憶する。
図3は、本実施形態に係る表示装置の制御装置を説明するための機能ブロック図である。制御装置4は、ハードウェア資源を用いてプログラムを実行することによって各種の機能を実現する機能として、容量検出部401と、温度判定部402と、制御部403とを備える。制御部403は、表示部21に表示させる画像をドライバIC3が画像入力階調の情報として扱えるように制御する表示制御部413と、バックライト6の光量を制御する光源制御部423とを備える。
容量検出部401は、1つの静電容量検出部30を時分割で検出することができる。例えば、容量検出部401は、表示部21の異なる位置に複数備えられる静電容量検出部30の1つを選択し、サンプリング時間が異なる容量の値の情報を容量検出回路26を介して検出することができる。
また、容量検出部401は、表示部21の異なる位置に複数備えられる静電容量検出部30のそれぞれを選択し、サンプリング時間が同じ容量の値の情報を容量検出回路26を介して検出することができる。容量検出部401は、表示部21の異なる表示領域のうち特定の表示領域に複数備えられる静電容量検出部30の選択する選択数を他の表示領域より増やして、サンプリング時間が同じ容量の値の情報を容量検出回路26を介して検出することができる。
温度判定部402は、容量検出部401が検出した容量の値を複数記憶し、画像入力階調に対する容量の相関値を演算し、所定の相関関係の範囲である場合に、温度を判定する。例えば、温度判定部402は、表示部21の特定の画素Vpixに表示させた画像入力階調と、この画素Vpixの容量を検出して容量検出部401が記憶している容量の値を画像入力階調と容量値との相関関係でプロットする。温度判定部402は、プロットされた相関値の近似曲線と、所定の基準線とのなす相対角度を演算し、この相対角度が所定の閾値角度以上であれば、温度が表示部21の表示に対して異常(高温又は低温)と判定する。所定の基準線は、後述するように、例えば等方性相転移温度を超えると静電容量値が一定となる温度上限直線である。温度判定部402は、容量検出部401が検出した容量の値を複数記憶し、画像入力階調に対する容量の相関値を演算し、演算した相関値が基準線との関係で、温度が表示部21の表示に対して適正と判定することができる。温度判定部402は、容量検出部401が検出した容量の値を複数記憶し、画像入力階調に対する容量の相関値を演算し、演算した相関値が基準線との関係で、温度が表示部21の表示に対して異常(高温又は低温)と判定することができる。
又は、所定の基準線は、基準温度(例えば常温25℃)において、表示部21の特定の画素Vpixに表示させた最大階調の画像入力階調とこの画素Vpixの容量のプロットと、表示部21の特定の画素Vpixに表示させた最小階調の画像入力階調とこの画素Vpixの容量のプロットと、から演算できる適正状態の基準直線であってもよい。適正状態の基準直線は、表示部21の個体差、経時変化を吸収できる。
あるいは、温度判定部402は、表示部21が正常な表示が可能な範囲として、画像入力階調ごとに適正な温度範囲における容量検出部401が検出した容量の値の範囲をテーブル、演算式などで基準範囲として記憶しておいてもよい。温度判定部402は、容量検出部401が検出した容量の値を複数記憶し、画像入力階調に対する容量の相関値を演算し、演算した相関値が基準範囲内である場合に、温度が表示部21の表示に対して適正と判定することができる。温度判定部402は、容量検出部401が検出した容量の値を複数記憶し、画像入力階調に対する容量の相関値を演算し、演算した相関値が基準範囲を超える場合に、温度が表示部21の表示に対して異常(高温又は低温)と判定することができる。
表示制御部413は、温度判定部402が温度が表示部21の表示に対して異常(高温又は低温)と判定した場合、ICドライバに入力する画像入力階調を最小階調又は最大階調とすることができる。例えば、液晶分子は、高温になると静電容量値は一定近づき、画像入力階調の最小階調が示す静電容量値と、画像入力階調の最大階調が示す静電容量値との中間値(画像入力階調の中間階調が示す静電容量値)に近くなる。表示制御部413は、温度判定部402が温度が表示部21の表示に対して異常(高温又は低温)と判定した場合、ICドライバに入力する画像入力階調を最小階調又は最大階調とすることで、表示部全体が最小階調又は最大階調である画像を観察者に提供し、観察者に異常状態であることを認識させることができる。また、画像入力階調の変化が抑制されるので、観察者が表示部21を観察した場合、高温となっている箇所を把握しやすくなる。そして、液晶層54が正常表示になると、温度判定部402が温度が表示部21の表示に対して適正と判定することができる。
制御装置4は、画像入力階調が変化する画像をドライバICに入力して、容量検出部401が継続して容量値を検出しつづけた状態で、光源制御部423は、バックライト6を非点灯とする。表示部21は、バックライト6を非点灯とすることで、バックライト6の熱の影響が低減し、表示部21が早く低温化して、正常な表示になりやすくなる。また、制御装置4は、観察者に異常状態であることを認識させることができる。そして、液晶層54が正常表示になると、温度判定部402が温度が表示部21の表示に対して適正と判定することができる。なお、制御装置4は、画像入力階調が変化する画像をドライバICに入力して、容量検出部401が継続して容量値を検出しつづけた状態で、光源制御部423は、バックライトをの光量を下げても良い。
バックライト6が、X方向又はY方向に並ぶ複数の光源を備え、それぞれの光源の光量が独立制御されている分割駆動可能である場合、表示制御部413は、異常状態である表示領域を部分的に、光量を抑制してもよい。
なお、制御部403は、温度判定部402が温度が表示部21の表示に対して異常(高温又は低温)と判定した場合、図示しないファン、空気調和装置などの冷却装置を使用して、表示部21の表示が正常な表示となる温度へ下げる制御を行うことができる。
図4は、画素を駆動する駆動回路の一例を示す回路図である。表示部21には、図4に示す各画素Vpixの薄膜トランジスタ(TFT;Thin Film Transistor)Trに表示データとして画素信号を供給する信号線25、各薄膜トランジスタTrを駆動する走査線24等の配線が形成されている。このように、信号線25は、上述したガラス基板11の表面と平行な平面に延在し、画素Vpixに画像を表示するための画素信号を供給する。画素Vpixは、薄膜トランジスタTr及び液晶容量LCを備えている。薄膜トランジスタTrは、この例では、nチャネルのMOS(Metal Oxide Semiconductor)型のTFTで構成されている。薄膜トランジスタTrのソース及びドレインのうち一方は信号線25に接続され、ゲートは走査線24に接続され、ソース及びドレインのうち他方は液晶容量LCの一端に接続されている。液晶容量LCは、一端が薄膜トランジスタTrに接続され、他端が共通電極comのコモン電位Vcomに接続されている。
画素Vpixは、走査線24により、表示部21の同じ行に属する他の画素Vpixと互いに接続されている。垂直ドライバ22は、走査方向の走査線24に順に垂直走査パルスを印加する。また、画素Vpixは、信号線25により、表示部21の同じ列に属する他の画素Vpixと互いに接続されている。信号線25は、水平ドライバ23と接続され、水平ドライバ23より画素信号が供給される。共通電極comは、不図示の駆動電極ドライバと接続される。駆動電極ドライバは、共通電極comへ電圧(コモン電位Vcom)を供給する。さらに、共通電極comは、画素Vpixの他、表示部21の同じ列に属する他の画素Vpixに、コモン電位Vcomを供給する。
図1及び図2に示す垂直ドライバ22は、垂直走査パルスを、図4に示す走査線24を介して、画素Vpixの薄膜トランジスタTrのゲートに印加することにより、表示部21にマトリクス状に形成されている画素Vpixのうちの1行(1水平ライン)を表示駆動の対象として順次選択する。図1及び図2に示す水平ドライバ23は、画素信号を、図4に示す信号線25を介して、垂直ドライバ22により順次選択される1水平ラインを含む各画素Vpixにそれぞれ供給する。そして、これらの画素Vpixでは、供給される画素信号に応じて、1水平ラインの表示が行われるようになっている。
上述したように、表示装置1は、垂直ドライバ22が走査線24を順次走査するように駆動することにより、1水平ラインが順次選択される。また、表示装置1は、1水平ラインに属する画素Vpixに対して、水平ドライバ23が画素信号を供給することにより、1水平ラインずつ表示が行われる。この表示動作を行う際、駆動電極ドライバは、その1水平ラインに対応する共通電極comのコモン電位Vcomを印加するようになっている。
次に、表示部21の構成を詳細に説明する。図5は、液晶表示部の一例を示す断面図である。液晶表示部2は、図5に示すように、第1基板(上側基板)50と、この第1基板50の表面に垂直な方向に対向して配置された第2基板(下側基板)52と、第1基板50と第2基板52との間に挿設された液晶層54とを備えている。なお、第1基板50は、液晶層54とは反対側の面に、バックライト6が配置されている。
液晶層54は、電界の状態に応じてそこを通過する光を変調するものであり、FFS(フリンジフィールドスイッチング)又はIPS(インプレーンスイッチング)等の横電界モードの液晶層54を用いた液晶表示デバイスが用いられる。
第1基板50は、ガラスなどの透光性基板である画素基板60と、画素基板60の液晶層54側に積層された第1配向膜62と、画素基板60の液晶層54とは反対側に積層された第1偏光板63と、を有する。画素基板60については後述する。第1配向膜62は、液晶層54内の液晶分子を所定の方向に配向させるものであり、液晶層54と直接に接している。第1配向膜62は、例えば、ポリイミドなどの高分子材料からなり、例えば、塗布したポリイミド等に対してラビング処理を施すことにより形成されたものである。第1偏光板63は、バックライト6側から入射してきた光を直線偏光に変換する機能を有している。
第2基板52は、ガラスなどの透光性基板である対向基板64と、この対向基板64の液晶層54側に形成されたカラーフィルタ66と、カラーフィルタ66の液晶層54側に形成された第2配向膜67と、対向基板64の液晶層54側とは反対側に形成された位相差板68と、位相差板68の対向基板64側とは反対側に形成された第2偏光板69と、を含む。なお、カラーフィルタは、第2基板52ではなく第1基板50に形成されていてもよい。
カラーフィルタ66は、例えば、赤(R)、緑(G)、青(B)の3色に着色された色領域を含む。カラーフィルタ66は、開口部76bに例えば赤(R)、緑(G)、青(B)の3色に着色された色領域を周期的に配列して、図4に示す各画素VpixにR、G、Bの3色の色領域が1組として画素Pixとして対応付けられている。カラーフィルタ66は、画素基板60と垂直な方向において、液晶層54と対向する。なお、カラーフィルタ66は、異なる色に着色されていれば、他の色の組み合わせであってもよい。一般に、カラーフィルタ66は、緑(G)の色領域の輝度が、赤(R)の色領域及び青(B)の色領域の輝度よりも高い。なお、カラーフィルタ66は、ブラックマトリクス76aが図4に示す画素Vpixの外周を覆うように形成されていてもよい。このブラックマトリクス76aは、二次元配置された画素Vpixと画素Vpixとの境界に配置されることで、格子形状となる。そして、ブラックマトリクス76aは、光の吸収率が高い材料で形成される。静電容量検出部30は、図2に示すように、画素Pixとして対応付けられている複数のVpix毎に備えられるようにすることが好ましい。これにより、画素Pixに入力される画像入力階調に対応する静電容量値を求める演算が簡略にできるようになる。
第2配向膜67は、第1配向膜62と同様に、液晶層54内の液晶分子を所定の方向に配向させるものであり、液晶層54と直接に接している。第2配向膜67は、例えば、ポリイミドなどの高分子材料からなり、例えば、塗布したポリイミド等に対してラビング処理を施すことにより形成されたものである。位相差板68は、第1偏光板63及び第2偏光板69に生じる偏光板起因の視野角を補償する機能を有する。第2偏光板69は、偏光板吸収軸と平行な直線偏光成分を吸収し、直交する偏光成分を透過する機能を有している。第1偏光板63及び第2偏光板69は、液晶のON/OFF状態に依存して光を透過/遮断する機能を有している。
次に、図6及び図7を用いて、画素基板60について説明する。図6は、実施形態1に係る表示装置の画素を模式的に示す平面図である。図7は、実施形態1に係る表示装置の画素基板の一例を模式的に示す断面図である。画素基板60は、透光性基板71に各種回路が形成されたTFT基板であり、この画素基板60上にマトリクス状に配設された複数の画素電極72と、共通電極comと、を含む。図7に示すように、画素電極72と共通電極comとは、絶縁層74で絶縁され、画素基板60の表面に垂直な方向において、対向している。画素電極72及び共通電極comは、ITO(Indium Tin Oxide)等の透光性導電材料(透光性導電酸化物)で形成される透光性電極である。実施形態1では、上側の第1電極が画素電極72であり、下側の第2電極が共通電極comであるが、第1電極を共通電極comとし、第2電極を画素電極72としてもよい。
画素基板60は、透光性基板71に、上述した各画素Vpixのスイッチング素子である薄膜トランジスタが形成された半導体層90、各画素電極72に画素信号を供給する信号線25、薄膜トランジスタを駆動する走査線24等の配線が絶縁層74を介して積層されている。
絶縁層74は、走査線24と半導体層90との間の絶縁層74aと、画素電極72と共通電極comとの間の絶縁層74bと、が積層されている。より具体的には、絶縁層74aは、各部が透光性基板71または走査線24と接する位置(層)に積層されている。絶縁膜74bは、各部が信号線25、半導体層90または絶縁膜74aの表面に接する位置(層)に積層されている。本実施形態の絶縁膜74a及び絶縁膜74bは、SiNx(窒化シリコン)又は酸化シリコンの無機絶縁層である。なお、絶縁膜74a、74bの各層を形成する材料はこれに限定されない。また、絶縁膜74a、74bは、同じ絶縁材料であってもよく、いずれかが異なる絶縁材料であってもよい。
図6及び図7に示すように、走査線24は、半導体層90の一部と立体交差して、薄膜トランジスタTrのゲートとして作用する。走査線24と半導体層90の一部とが立体交差した箇所は1カ所であり、薄膜トランジスタTrは、nチャネルであるチャネル領域chを備えるシングルゲートトランジスタである。薄膜トランジスタTrは、ダブルゲートトランジスタであってもよく、スイッチング機能を有していれば、どのような機能素子でもよい。半導体層90は、例えば、アモルファスシリコン、低温ポリシリコンなどで形成されている。信号線25は、透光性基板71の表面と平行な平面に延在し、画素に画像を表示するための画素信号を供給する。半導体層90は、一部が信号線25と接続するソース25aと接し、他の一部が信号線25と同一の層に形成されたドレイン25bと電気的に接続している。本実施形態のドレイン25bは、スルーホールSH1において、画素電極72と電気的に接続している。本実施形態において、走査線24は、モリブデン(Mo)、アルミニウム(Al)等の金属の配線であり、信号線25は、アルミニウム等の金属の配線である。本実施形態の画素基板60は、透光性基板71上に、走査線24及び共通電極com、絶縁膜74a、信号線25及び半導体層90、絶縁膜74b、画素電極72の順で積層されている。
画素基板60は、各画素Vpixに対応して画素電極72に開口SLが形成されており、共通電極comと画素電極72との間に形成される電界のうち、画素電極72の開口SLからもれた電界(フリンジ電界)で液晶層54を駆動させる。
画素基板60は、画素電極72に重ならない領域で、画素電極72と同層に、静電容量検出電極73を備えている。図7に示すように、静電容量検出電極73と、共通電極comとは、絶縁層74を介して対向している。このため、静電容量検出電極73と、共通電極comとの間には、液晶層54の影響を受ける静電容量が保持されている。静電容量検出電極73は、櫛歯状であって、櫛歯73Qが画素電極72の開口SL内に入り込む。櫛歯73Qと画素電極72との間には、隙間Slがあり、櫛歯73Qと画素電極72とが非導通である。この構造により、静電容量検出電極73は、液晶層54の液晶分子が電界により回転し、回転に対応した光透過率変化と共に誘電物質の容量の値を静電容量として検出する。櫛歯73Qがあることで、静電容量検出電極73は、液晶層54の液晶分子が電界により回転し、回転に対応した誘電物質の容量の値を静電容量として検知しやすくなる。静電容量検出電極73は、櫛歯状である場合を説明したが、櫛歯73Qがなくてもよく、櫛歯73Qが1つでもよい。
図8は、静電容量の検出期間を説明するための説明図である。図9から図11は、実施形態1に係る表示装置の静電容量検出回路を説明するための回路図である。容量検出回路26は、図8に示すように、リセット期間Tres、センシング期間Tsen及び読出期間Toutを一単位として容量検出期間Tscanの間、1つの静電容量検出部30の静電容量を検出する動作をする。
図9に示すように、静電容量検出部30は、リセットトランジスタ(第2トランジスタ)Tr2、増幅トランジスタ(第3トランジスタ)Tr3及び選択トランジスタ(第4トランジスタ)Tr4を備える。これらのトランジスタは、上述した画素回路の薄膜トランジスタTrと同様にTFTで構成され、同じプロセスで形成される。
リセットトランジスタTr2のゲートには、第1制御線G1を介してリセット信号RESが供給される。リセットトランジスタTr2のドレインは電源線27Pに接続され、そのソースは増幅トランジスタTr3のゲートと接続される。電源線27Pには電圧VRHが容量検出回路26から供給される。
増幅トランジスタTr3のドレインは電源線27Pに接続され、そのソースは選択トランジスタTr4のドレインに接続される。選択トランジスタTr4のソースは容量検出線27に接続され、そのゲートには第2制御線G2を介して選択信号SELが供給される。
増幅トランジスタTr3のゲートと第1制御線G1との間には、基準容量素子Csが設けられている。
図8に示すリセット期間Tresでは、リセット信号RESのレベルはVDとなり、図9に示すリセットトランジスタTr2がオン(ON)状態になる。このとき、図8に示す選択信号SELはローレベルであり、選択トランジスタTr4はオフ(OFF)状態となる。そして、図9に示すように、増幅トランジスタTr3のゲートの電位が電源電位VRHにリセットされる。
次に、センシング期間Tsenでは、リセット信号RESのレベルがVDからGND(=0V)に変化する。すると、図10に示すように、リセットトランジスタTr2がオフ(OFF)状態となる。第1制御線G1は基準容量素子Csの一方の電極と接続されているので、基準容量素子Csはカップリング容量として機能し、リセット信号RESのレベルが変化すると増幅トランジスタTr3のゲート電位が変化する。
上述したように、液晶層54の液晶分子が電界により回転し、回転に対応した光透過率変化と共に誘電物質の容量の値が静電容量として変化する。液晶の静電容量の容量値Cqは、基準容量素子Csとの容量カップリングによる変化分ΔVとして検出できる。基準容量素子Csは、容量が大きければ容量カップリングによる変化分ΔVは小さく、逆に容量値Csが小さければ変化分ΔVは大きくなる。従って、。基準容量素子Csの容量を調整することにより、所定の基準の静電容量検出素子48の容量変化をゲート電位に反映させることができる。
次に、読出期間Toutでは、選択信号SELがローレベルからハイレベルに変化する。すると、図11に示すように選択トランジスタTr4がオン(ON)状態となる。これによって、増幅トランジスタTr3のゲート電位に応じた検出電流Idetが容量検出線27に流れる。ところで、読出期間Toutにおいて、選択トランジスタTr4を確実にオン状態とするためには、読出期間Toutに先立って、容量検出線27の電位をプリチャージ電位Vpreにプリチャージすることが好ましい。この例では、図8に示すように、リセット期間Tres及びセンシング期間Tsenをプリチャージ期間Tpreとし、当該期間において容量検出線27にプリチャージ電位Vpreを供給している。
静電容量検出電極73による静電容量の変化を、図12及び図13を参照して説明する。図12は、実施形態1に係る表示装置の静電容量検出回数と、容量との関係を説明するための説明図である。図13は、実施形態1に係る表示装置の静電容量検出回数と、静電容量検出時の入力階調との関係を説明するための説明図である。上述した液晶層54は、画素電極72に画像入力階調に応じた電位が与えられ、液晶の誘電物質の誘電異方性に作用して、光学異方性が発現する。このとき、液晶分子の長軸方向における誘電率(ε‖)と、液晶分子の短軸方向における誘電率(ε⊥)とが、共通電極comと画素電極72との間に印加された電界に応じて変化する。図12に示すように、静電容量検出部30は、容量検出期間Tscanごとに、画像入力階調が異なれば、液晶の状態が想定される使用温度範囲にあれば、一定の静電容量値を示すことになる。このため、図13に示す容量検出期間Tscanごとの画像入力階調と、図12に示す容量検出期間Tscanごとの静電容量値Vsとは相関を示すことになる。
図14は、実施形態1に係る表示装置の容量と、入力階調との関係を説明するための説明図である。例えば、図14に示すように、縦軸に、容量検出期間Tscanごとの静電容量値Vsをプロットし、横軸に容量検出期間Tscanごとの入力階調をプロットする場合、例えば、7つの容量検出期間Tscanの検出値が、画像入力階調に対する容量の相関値D1からD7とした場合、相関値D1からD7が並ぶ相関関係が相関直線LVs上に近似できる。
図15は、実施形態1に係る表示装置の液晶層における誘電率と、温度との関係を説明するための回路図である。液晶層は、等方性相転移温度TNIを超えると誘電率εが変化しなくなる。図14に示すように、誘電率εが入力階調に応じて変化しなくなるので、入力階調の大きさに関わらず、等方性相転移温度TNIを超えると静電容量値Vsが一定となる温度上限直線LTNIにプロットされるようになる。
制御装置4は、温度上限直線LTNIと、相関直線LVsとの相対角度αを演算し、図15に示す所定の温度である閾値温度Tthとなる閾値角度より小さくなる場合、表示画像が乱れる可能性があるので、表示が異常であると判定すればよい。制御装置4は、温度上限直線LTNIと、相関直線LVsとの相対角度αを演算し、図15に示す所定の閾値温度Tthとなる閾値角度以上になる場合、表示が正常であると判定すればよい。
図16から図18は、実施形態1に係る表示装置の温度変化に伴う容量変化を説明するための説明図である。図16は、表示部21の画像HUDの表示が正常表示WNTの場合に、静電容量の大きな入力階調を白く表示し、静電容量の小さな階調を黒く濃淡表示している。図17は、図16に示す同じ表示部21の画像HUDの表示の一部が正常表示WNTであるが、一部が異常表示WTNI及び異常表示WTNIBである状態を示している。異常表示WTNIは、すでに、液晶分子の温度が等方性相転移温度TNIに達しており、異常表示WTNIBは、液晶分子の温度が閾値温度Tthに達している状態である。表示装置は、筐体内部の熱伝導状態によって熱が表示部21の中央部分に蓄熱されることが多い。表示装置は、温度センサで表示部21の温度を検出してもよいが、表示部21の中央部に温度センサを取り付けにくい。実施形態1に係る表示部21は、異常表示WTNIBに重なり合う中央表示領域31Mに静電容量検出部30を備えているので、局所的に液晶層54で生じた等方性相転移温度TNIを超える温度を検出することができる。例えば、静電容量検出部30は、同一面積で比べると中央表示領域31Mの検出密度が大きく、左上側表示領域31LU、左下側表示領域31LD、右上側表示領域31RU及び右下側表示領域31RDでは、検出密度が小さくなるようにすると、より異常表示WTNIBを早く検出することができるようになる。また、中央表示領域31Mにある静電容量検出部30について選択して検出する頻度、回数を他の領域よりも多くすることで、より異常表示WTNIBを早く検出することができるようになる。
図18は、図16に示す同じ表示部21の画像HUDの表示の全面が異常表示WTNIである状態を示している。制御装置4は、表示装置の使用を休止するため、画像入力の供給を停止すると、入力階調に応じて変化する誘電物質の容量の値に応じた大きさの検出信号を検出することが難しくなる。そこで、制御装置4は、図19に示すフローチャートに従って、表示装置を制御する。図19は、実施形態1に係る表示装置の誘電物質の状態を判定するフローチャートである。
図19に示すように、制御装置4は、特定の静電容量検出部30を選択し、入力階調に対する容量の相関関係が所定の相関関係にあるかどうか判定する(ステップS1)。例えば、制御装置4は、温度上限直線LTNIと、相関直線LVsとの相対角度αを演算し、図15に示す所定の閾値温度Tthとなる閾値角度以上になり、表示が正常であると判定する(ステップS1、Yes)と、所定間隔をおいて、同じ静電容量検出電極73から入力されたサンプリング時間が異なる容量の値を得て、ステップS1の判断を繰り返す。あるいは、図15に示す所定の閾値温度Tthとなる閾値角度以上になり、表示が正常であると判定する(ステップS1、Yes)と、同じ静電容量検出電極73が配置された画素Vpixに異なる画像入力階調が入力される毎に、同じ静電容量検出電極73から入力されたサンプリング時間が異なる容量の値を得て、ステップS1の判断を繰り返してもよい。
制御装置4は、特定の静電容量検出部30を選択し、画像入力階調に対する容量の相関関係が所定の相関関係になく、相対角度αが、図15に示す所定の閾値温度Tthとなる閾値角度より小さくなり、表示が異常であると判定する(ステップS1、No)と、画像入力階調を最小階調又は最大階調とする(ステップS2)。相対角度αが、図15に示す所定の閾値温度Tthとなる閾値角度より小さくなる場合、図14に示すように、静電容量値は一定であり、画像入力階調の最小階調が示す静電容量値と、画像入力階調の最大階調が示す静電容量値との中間値に近くなる。このため、静電容量検出部30は、表示部21の温度が使用温度範囲内となり、液晶分子が正常に機能してくると、画像入力階調の最小階調に応じた静電容量値又は最大階調に応じた静電容量値を検出できるようになる。
制御装置4は、静電容量検出部30が検出する静電容量値が静電容量値又は最大階調に応じた静電容量値の所定容量でない場合(ステップS3、No)、画像入力階調を最小階調又は最大階調とする(ステップS2)ままである。なお、制御装置4は、ステップS2において、画像入力階調が最小階調である状態と画像入力階調が最大階調である状態とを交互に繰り返し、相対角度αを求めて、静電容量検出部30が検出する静電容量値が静電容量値又は最大階調に応じた静電容量値の所定容量に達しているかどうかを判断してもよい。
制御装置4は、静電容量検出部30が検出する静電容量値が最小階調に応じた静電容量値又は最大階調に応じた静電容量値の所定容量となる場合(ステップS3、Yes)、画像入力を再開する(ステップS4)。実施形態1に係る表示装置1は、制御装置4が、表示異常と判定した場合、制御装置4が画像入力の供給を停止し、代わりに、画像入力階調を最小階調又は最大階調とする画像入力を入力する。これにより、表示装置1は、表示部全体が最小階調又は最大階調である画像を観察者に提供し、観察者に異常状態であることを認識させつつ、画像入力階調を最小階調又は最大階調に応じた、誘電物質の容量の値に検出信号を検出しつづけることができる。このため、実施形態1に係る表示装置1は、表示が回復した場合に、正常表示を観察者へ提供できるようになる。
以上説明したように、実施形態1に係る表示装置は、表示部21の複数の画素Vpixと、静電容量検出部30と、制御装置4とを備える。表示部21は、互いに対向する第1基板50および第2基板52と、 第1基板50と第2基板52との間に挟持され、誘電異方性および光学異方性を有する誘電物質を含む液晶層54と、マトリクス上に配置された複数の画素Vpixで画像を表示する。画素回路は、画素Vpix毎の画像入力階調に応じて、液晶層54の誘電物質に電界を印加する。静電容量検出部30は、液晶層54の誘電物質の容量の値に応じた大きさの検出信号を出力する。制御装置4は、静電容量検出部30が出力する、複数の検出信号を記憶し、画像入力階調に対する容量の相関値が所定の相関関係にある場合、表示が正常であると判定する。これにより、表示装置1は、表示が正常であることを表示状態の応答性で直接検出することができる。
制御装置4は、画像入力階調に対する容量の値の変化が所定の閾値以下の場合、表示が異常であると判定する。表示装置1は、液晶層54が想定される使用温度範囲を超えて使用される場合、液晶層54に印加される電界に応じるべき光学特性が発揮されず、表示画像が乱れる可能性を判定でき、表示を休止することができる。その結果、実施形態1に係る表示装置1の制御装置4は、液晶層54の状態を適切に把握することができる。
制御装置4は、画像入力階調に対する容量の値が変化しない場合、表示が異常であると判定する。これにより、制御装置4は、静電容量検出部30が検出対象とした液晶分子が等方性相転移温度TNIを超えていると把握することができる。また、表示部21が低温の場合、印加される電界に応じて液晶分子の相転移が起こり、画像入力階調に対する容量の値が変化しなくなる。このように、実施形態1に係る表示装置1の制御装置4は、想定される使用温度範囲を超えて、低温であっても高温であっても表示異常を検出することができる。
制御装置4には、複数の検出信号による容量の値の情報は、同じ静電容量検出部30から入力されたサンプリング時間が異なる容量の値の情報が入力される。これにより、静電容量検出部30の数を抑制することができる。その結果、画素Vpixの周囲にあるブラックマトリクス76aを抑制し、開口率を向上させることができる。
実施形態1の表示装置1は、表示が異常であると判定した後に、画像入力階調が最大階調又は最小階調を表示させた画素Vpixに対応する静電容量検出部30を選択して検出しつづける。このため静電容量部30は、液晶分子が正常に機能してくる場合の、画像入力階調の最小階調に応じた静電容量値又は最大階調に応じた静電容量値を検出できる。
実施形態1の表示装置1は、この態様に限られず、ステップS1において選択される特定の静電容量検出部30は、制御装置4が予め表示部21に表示させる画像の情報から、画像入力階調が最大階調又は最小階調が入力される画素Vpixを検出する静電容量検出部30を優先して選択するようにしてもよい。これにより、画像入力階調に対する容量の相関値における信号雑音比の高い、画素Vpixを優先して検出できるようになり検出感度を高めることができる。また、ステップS1において選択される特定の静電容量検出部30は、制御装置4が予め表示部21に表示させる画像の情報から、温度上限直線LTNIに相当する画像入力階調(中間階調)が表示される画素Vpixを検出する静電容量検出部30を除いて選択するようにしてもよい。これにより画像入力階調に対する容量の相関値における信号雑音比の高い、画素Vpixを優先して検出できるようになり検出感度を高めることができる。
制御装置4には、左上側表示領域31LU、左下側表示領域31LD、中央表示領域31M、右上側表示領域31RU及び右下側表示領域31RDに配置されている静電容量検出部30より、複数の検出信号による容量の値の情報が入力されることが好ましい。これにより、表示部21の面内に複数の表示領域毎に、液晶分子の状態を把握し、表示部21の面内が部分的な正常表示又は部分的な異常表示であるかどうかを判定することができる。
(実施形態2)
図20は、実施形態2に係る表示装置の誘電物質の状態を判定するフローチャートである。図21は、実施形態2に係る表示装置の正常な表示が表示部の一部である場合を説明するための回路図である。上述した実施形態で説明したものと同じ構成要素には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
図20に示すように、制御装置4は、複数の静電容量検出部30を順に選択し、画像入力階調に対する容量の相関関係が所定の相関関係にあるかどうか判定する(ステップS11)。例えば、制御装置4は、中央表示領域31M、左上側表示領域31LU、左下側表示領域31LD、右上側表示領域31RU及び右下側表示領域31RDの静電容量検出部30を選択し、画像入力階調に対する容量の相関関係が所定の相関関係にあるかどうか判定する。図21に示す表示部21は、画像HUDの表示が正常表示WNTの一部に、アラート表示ADが表示されている例を示している。図21に示すように、中央表示領域31Mは高温となっている場合、上述した温度判定部402は、左上側表示領域31LU、左下側表示領域31LD、右上側表示領域31RU及び右下側表示領域31RDの静電容量検出部30からの容量値から表示が正常であると判定する(ステップS11、Yes)し、これらの表示領域では、ステップS11の判断を繰り返す。なお、温度判定部402は、左上側表示領域31LU、左下側表示領域31LD、右上側表示領域31RU及び右下側表示領域31RDを正常と判断された表示領域として記憶する。
制御装置4は、例えば中央表示領域31Mのような静電容量検出部30において、表示が異常であると判定する(ステップS11、No)と、一部が異常である場合(ステップS12、Yes)となり、正常と判断された表示領域のうち左上側表示領域31LUにアラート表示ADを表示(アラート表示)する(ステップS13)。また、制御装置4は、例えば中央表示領域31Mのような静電容量検出部30において、表示が異常であると判定する(ステップS11、No)と、異常と判断された表示領域には、画像入力階調を最小階調又は最大階調とする(ステップS14)。これにより、表示装置1は、中央表示領域31M(表示部の一部の表示領域が)が最小階調又は最大階調である画像を観察者に提供し、観察者に中央表示領域31M(表示部の一部の表示領域が)異常状態であることを認識させつつ、画像入力階調を最小階調又は最大階調に応じた、誘電物質の容量の値に検出信号を検出しつづけることができる。
制御装置4は、例えば中央表示領域31Mだけでなく全部の表示領域の静電容量検出部30において、表示が異常であると判定する(ステップS11、No)と、全部が異常である場合(ステップS12、No)となり、ステップS14に処理を進める。
制御装置4は、異常と判断された表示領域には、画像入力階調を最小階調又は最大階調とする(ステップS14)。
次に、制御装置4は、静電容量検出部30が検出する静電容量値が静電容量値又は最大階調に応じた静電容量値の所定容量でない場合(ステップS15、No)、画像入力階調を最小階調又は最大階調とする(ステップS14)ままである。
制御装置4は、静電容量検出部30が検出する静電容量値が静電容量値又は最大階調に応じた静電容量値の所定容量となる場合(ステップS15、Yes)、画像入力を再開する(ステップS16)。
以上説明したように、実施形態2に係る表示装置1は、静電容量検出部30が表示部21の面内にある複数の表示領域毎に配置され、制御装置4は、表示領域毎に正常又は異常と判定する。これにより、実施形態2に係る表示装置1は、正常と判定された表示領域に、表示が異常であることをアラート表示で警告することができる。
(実施形態3)
図22は、実施形態3に係る表示装置の誘電物質の状態を判定するフローチャートである。上述した実施形態で説明したものと同じ構成要素には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
図22に示すように、制御装置4は、特定の静電容量検出部30を選択し、画像入力階調に対する容量の相関関係が所定の相関関係にあるかどうか判定する(ステップS21)。例えば、制御装置4は、温度上限直線LTNIと、相関直線LVsとの相対角度αを演算し、図15に示す所定の閾値温度Tthとなる閾値角度以上になり、表示が正常であると判定する(ステップS21、Yes)と、所定間隔をおいて、同じ静電容量検出電極73から入力されたサンプリング時間が異なる容量の値を得て、ステップS21の判断を繰り返す。
制御装置4は、特定の静電容量検出部30を選択し、画像入力階調に対する容量の相関関係が所定の相関関係になく、相対角度αが、図15に示す所定の閾値温度Tthとなる閾値角度より小さくなり、表示が異常であると判定する(ステップS21、No)と、バックライト6を非点灯にする(ステップS22)。
次に、制御装置4は、特定の静電容量検出部30を選択し、画像入力階調に対する容量の相関関係が所定の相関関係にあるかどうか判定する(ステップS23)。制御装置4は、特定の静電容量検出部30を選択し、画像入力階調に対する容量の相関関係が所定の相関関係になく、相対角度αが、図15に示す所定の閾値温度Tthとなる閾値角度より小さくなり、表示が異常であると判定する(ステップS23、No)と、バックライト6を非点灯のままにする(ステップS22)。
制御装置4は、温度上限直線LTNIと、相関直線LVsとの相対角度αを演算し、図15に示す所定の閾値温度Tthとなる閾値角度以上になり、表示が正常であると判定する(ステップS23、Yes)と、バックライト6を点灯する(ステップS24)。実施形態3に係る表示装置1は、画像入力を停止しない。このため、液晶層54が正常表示になると、画像入力階調に応じて静電容量検出部30が適切な静電容量値を検出することができるようになる。
以上説明したように、実施形態3に係る表示装置1は、制御装置4が、表示異常と判定した場合、バックライト6を非点灯にする。これにより、制御装置4が画像入力の供給を停止しつづけても、表示装置1の表示内容が見えなくなり観察者に違和感を与えない。そして、表示装置1は、画像入力階調に応じて変化する誘電物質の容量の値となった場合、表示が正常であるので、バックライト6を点灯し、観察者へ表示内容を見せることができる。実施形態3に係る表示装置1は、制御装置4が、表示異常と判定した場合、バックライト6を非点灯にするが、これに限られず、光源制御部423が、表示装置1の表示内容が見えにくくするように、バックライト6の光量を絞ってもよい。これにより、これにより、制御装置4が画像入力の供給を停止しつづけても、表示装置1の表示内容が見えなくなり観察者に違和感を与えない。そして、表示装置1は、画像入力階調に応じて変化する誘電物質の容量の値となった場合、表示が正常であるので、バックライト6の光量を増加させ、観察者へ表示内容を見せることができる。
実施形態3に係る表示装置1は、実施形態2に係る表示装置と同様に、静電容量検出部30が表示部21の面内にある複数の表示領域毎に配置され、制御装置4は、表示領域毎に正常又は異常と判定してもよい。バックライト6が、X方向又はY方向に並ぶ複数の光源を備え、それぞれの光源の光量が独立制御されている分割駆動可能である場合、表示制御部413は、異常状態である表示領域を部分的に、光量を抑制してもよい。
(実施形態4)
図23は、実施形態4に係る表示装置の画素基板の平面図を模式的に示す断面図である。図24は、実施形態4に係る表示装置の静電容量検出を模式的に示す説明図である。上述した実施形態で説明したものと同じ構成要素には同一の符号を付して重複する説明は省略する。実施形態4に係る表示装置は、図7に示す静電容量検出電極73を備えておらず、共通電極comが図23に示すように、静電容量検出電極com1から静電容量検出電極comkまで分割されている。この構造により、画素電極72に画像入力階調に応じた電位が与えられ、図24に示す表示装置1が表示している表示期間THの場合には、静電容量検出電極com1から静電容量検出電極comkまで全部を共通電極comとして同じコモン電位Vcomを印加する。
次に、容量検出期間Tscanでは、表示装置1は、画素電極72と、静電容量検出電極com1から静電容量検出電極comkのいずれか1つとの間で、画素毎の画像入力階調に応じて変化した、液晶層54の誘電物質の静電容量の値を検出信号として、上述した容量検出回路26へ出力する。
表示装置1は、容量検出期間Tscanにおいて、静電容量検出電極com1から静電容量検出電極comkまで、液晶層54の誘電物質の静電容量の値を検出信号として走査してもよい。表示装置1は、容量検出期間Tscanにおいて、静電容量検出電極com1から静電容量検出電極comkまでの全部を走査する必要はなく、静電容量検出電極com1から静電容量検出電極comkまでの1つまたは複数を選択した一部を使用して、液晶層54の誘電物質の静電容量値を検出してもよい。
以上説明した実施形態1から4に係る表示装置1は、横電界型の液晶表示装置であって、画素電極(第2電極)72と共通電極(第1電極)comとの間で、かつ第1基板50に対して平行方向に電界を形成することにより、液晶層54の液晶分子を基板面と平行な面内で回転させ、その液晶分子の回転に対応した光透過率変化を利用して表示が行われる。実施形態1から4に係る表示装置1は、横電界型の液晶表示装置に限られず、液晶層54の液晶分子を駆動する方式(モード)として、第2基板52側にある画素電極(第2電極)72と第1基板50側にある共通電極(第1電極)comとの間で、基板間に縦方向に発生する電界、いわゆる縦電界を用いる液晶駆動方式で駆動してもよい。このような縦電界を用いて液晶を駆動する液晶表示装置として、TN(Twisted Nematic:ツイステッドネマティック)、VA(Vertical Alignment:垂直配向)及びECB(Electrically Controlled Birefringence:電界制御複屈折)等の縦電界型の実施形態1から4に係る表示装置1としてもよい。
(適用例)
次に、図25を参照して、実施形態で説明した表示装置1の適用例について説明する。図25は、本実施形態に係る表示装置を適用する電子機器の一例を示す図である。本実施形態に係る表示装置1は、カーナビゲーションシステム、テレビジョン装置、デジタルカメラ、ノート型パーソナルコンピュータ、携帯電話等の携帯端末装置あるいはビデオカメラなどのあらゆる分野の電子機器に適用することが可能である。言い換えると、本実施形態に係る表示装置1は、外部から入力された映像信号あるいは内部で生成した映像信号を画像入力のデータとして入力され、画像あるいは映像として表示するあらゆる分野の電子機器に適用することが可能である。電子機器は、表示装置に映像信号を供給し、表示装置1の動作を制御する図2及び図3に示す制御装置4を備える。
図25に示す電子機器は、本実施形態に係る表示装置1が適用されるヘッドアップディスプレイ301である。図25に示す電子機器は、カーナビゲーション装置1Aであってもよい。ヘッドアップディスプレイ301、カーナビゲーションシステムなどは、車両内の熱の影響を受けやすいので、表示装置1には想定される使用温度範囲を超えて、使用される状態の頻度を低減できることが求められる。ヘッドアップディスプレイ301としての表示装置1は、自動車の車内のダッシュボード300の上に設置される。カーナビゲーションシステムは、例えば、ダッシュボード300の運転席311と助手席312の間に設置される。カーナビゲーション装置の表示装置1Aは、ナビゲーション表示、音楽操作画面の表示、又は、映画再生表示等に利用される。
(適用例1)
図26は、本実施形態に係る表示装置を適用するヘッドアップディスプレイを模式的に示す説明図である。図25及び図26を用いて、ヘッドアップディスプレイ301について、説明する。ヘッドアップディスプレイ301は、乗用車、バス又はトラック等の車両に搭載されて、所定の投影面、たとえば、図15に示す車両のウインドシールドWに画像Pの情報を表示する。車両の運転者Mは、前景からほとんど視線を逸らさずに、ウインドシールドWに表示された情報(後述する画像Pの虚像PI)を視認することができる。
ヘッドアップディスプレイ301は、光源302と、表示部303と、ミラー304と、を含む。光源302は、上述したバックライト6の代わりに備えられ、例えば、LED(Light Emitting Diode)であるが、これに限定されるものではない。液晶表示部303は、上述した本実施形態に係る表示装置1の液晶表示部2と同じであるので、詳細な説明は省略する。
ミラー304は凹面鏡であり、表示部303が投影した画像PをウインドシールドWの方向へ反射させることができる。表示部303とウインドシールドWとの位置関係によってミラー304を複数設けてもよく、ヘッドアップディスプレイ301は、表示部303が投影した画像Pを複数のミラー304を介してウインドシールドWに投影するようにしてもよい。ヘッドアップディスプレイ301は、表示部303が投影した画像Pを直接ウインドシールドWに投影するようにしてもよい。この場合、ヘッドアップディスプレイ301は、ミラー304を備えていない。
ヘッドアップディスプレイ301は、ウインドシールドW及びミラー304と対向する位置に、ダッシュボード300の一部を開口する開口部305を有している。
表示部303が投影した画像Pは、ミラー304によって反射されて、開口部305を通過してウインドシールドWに投影される。ミラー304は、画像Pを拡大してウインドウシールドWに投影する。運転者Mは、表示装置3がウインドシールドWに投影される画像Pの虚像PIを視認することができる。
車両のウインドシールドWは、太陽Sからの光(太陽光)LSが照射されるやすい。ウインドシールドWに照射された太陽光LSは、ヘッドアップディスプレイ301の開口部305を通過してミラー304で反射され、表示部303に照射される。上述したように、ミラー304は、表示部303が表示した画像Pを反射する際に拡大してウインドシールドWに投影する。このため、ウインドシールドWからの太陽光LSは、ミラー304で縮小されて表示部303に照射される。
表示部303は、太陽光LSに含まれる赤外線によって昇温されやすい。太陽光LSは、ミラー304で集光されるため、表示部303に照射される赤外線のエネルギー密度が大きくなる。表示部303は、車両のダッシュボード300内に収納されるため、熱が蓄積され、かつ拡散しにくい環境で使用される。このため、表示装置3は、昇温されやすい環境で使用される。
以上説明したように、ヘッドアップディスプレイ301は、表示部303の複数の画素Vpixと、静電容量検出部30と、制御装置4とを備える。表示部303は、互いに対向する第1基板50および第2基板52と、 第1基板50と第2基板52との間に挟持され、誘電異方性および光学異方性を有する誘電物質を含む液晶層54と、マトリクス上に配置された複数の画素Vpixで画像を表示する。画素回路は、画素Vpix毎の画像入力階調に応じて、液晶層54の誘電物質に電界を印加する。静電容量検出部30は、液晶層54の誘電物質の容量の値に応じた大きさの検出信号を出力する。制御装置4は、静電容量検出部30が出力する、複数の検出信号を記憶し、画像入力階調に対する容量の相関値が所定の相関関係にある場合、表示が正常であると判定する。これにより、ヘッドアップディスプレイは、車両内部で熱が蓄積された状態においても表示が正常であることを表示状態の応答性で直接検出することができる。
また、上述した内容により実施形態が限定されるものではない。また、上述した実施形態の構成要素には、当業者が容易に想到できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、上述の実施形態の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換及び変更を行うことができる。
1 表示装置
1A カーナビゲーション装置(表示装置)
2 液晶表示部
4 制御装置
6 バックライト
11 ガラス基板
21 表示部
22 垂直ドライバ
23 水平ドライバ
24 走査線
25a ソース線
25b ドレイン線
25 信号線
26 容量検出回路
27 容量検出線
27P 電源線
30 静電容量検出部
31RD 右下側表示領域
31RU 右上側表示領域
31LD 左下側表示領域
31LU 左上側表示領域
31M 中央表示領域
42 記憶装置
50 第1基板
52 第2基板
54 液晶層
60 画素基板
62 第1配向膜
63 第1偏光板
64 対向基板
66 カラーフィルタ
67 第2配向膜
68 位相差板
69 第2偏光板
71 透光性基板
72 画素電極(第2電極)
73 静電容量検出電極
74 絶縁層
76a ブラックマトリクス
76b 開口部
90 半導体層
300 ダッシュボード
311 運転席
312 助手席
401 容量検出部
402 温度検出部
403 制御部
413 表示制御部
423 光源制御部
AD アラート表示
com 共通電極
com1〜comk 静電容量検出電極
D1〜D7 相関値
G1 第1制御線
G2 第2制御線
HUD 画像
LC 液晶素子
LTNI 温度上限直線
LVs 相関直線
Pix 画素
TH 表示期間
TNI 等方性相転移温度
Tscan 容量検出期間
Tth 閾値温度
Vcom コモン電位
Vpix 画素
Vs 静電容量値
WNT 正常表示
WTNI 異常表示
WTNIB 異常表示

Claims (10)

  1. 互いに対向する第1基板および第2基板と、 前記第1基板と前記第2基板との間に挟持される誘電物質と、を含み、マトリクス上に配置された複数の画素で画像を表示する表示部と、
    画素毎の画像入力階調に応じて、前記誘電物質に電界を印加する複数の画素回路と、
    前記誘電物質の容量の値に応じた大きさの検出信号を出力する静電容量検出部と、
    複数の前記検出信号を記憶し、前記画像入力階調に対する前記容量の相関値が所定の相関関係にある場合、表示が正常であると判定する制御装置と、
    を含む、表示装置。
  2. 前記制御装置は、前記画像入力階調に対する前記容量の値の変化が所定の閾値以下の場合、表示が異常であると判定する、請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記制御装置は、前記画像入力階調に対する前記容量の値が変化しない場合、表示が異常であると判定する、請求項1に記載の表示装置。
  4. 複数の前記検出信号による容量の値の情報は、同じ前記静電容量検出部から入力されたサンプリング時間が異なる容量の値の情報である、請求項2乃至3のいずれか1つに記載の表示装置。
  5. 前記静電容量検出部は、前記表示部の面内に複数の表示領域毎に配置され、
    複数の前記検出信号による容量の値の情報は、異なる前記静電容量検出部から入力された容量の値の情報である、請求項2乃至4のいずれか1つに記載の表示装置。
  6. 前記静電容量検出部は、前記表示部の面内に複数の表示領域毎に配置され、
    前記制御装置は、表示領域毎に正常又は異常と判定する、請求項2乃至5のいずれか1つに記載の表示装置。
  7. 前記制御装置は、表示が異常と判定した場合、少なくとも前記静電容量検出部が検出する画素の画像入力階調を最小階調又は最大階調とする、請求項2乃至6のいずれか1つに記載の表示装置。
  8. 前記制御装置は、表示が異常と判定した場合、バックライトを非点灯にする、請求項2乃至6のいずれか1つに記載の表示装置。
  9. 前記制御装置は、表示の一部が異常と判定した場合、正常と判定された前記表示領域にアラート表示する、請求項6に記載の表示装置。
  10. 請求項1乃至9のいずれか1つに記載の表示装置を備える、電子機器。
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