JP2014178629A - 液晶表示パネル及び電子機器 - Google Patents

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Kazunori Shimoyama
和則 下山
Tomoaki Sekime
智明 関目
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Abstract

【課題】視野角をより広くすることができ、広い角度範囲に好適な画像を表示させることができる液晶表示パネル及び電子機器を提供する。
【解決手段】第1基板と、前記第1基板に対向配置された第2基板と、第1基板と第2基板との間に配置される液晶層と、を備える液晶表示パネルである。第1基板は、画素電極と共通電極とが積層された画素基板と、画素基板の液晶層側に積層された第1配向膜と、画素基板の液晶層側に積層された第1偏光板と、を有する。第2基板は、透明基板と、透明基板の液晶層側に積層された第2配向膜と、透明基板に積層された位相差板と、透明基板に積層された第2偏光板と、を有する。第1配向膜及び第2配向膜は、プレチルト角が0度以上1度以下である。
【選択図】図4

Description

本開示は、液晶表示パネル及びこれを備える電子機器に関する。
近年、液晶表示装置は、カーナビゲーションの表示装置や、携帯電話や電子ペーパーなどのモバイル機器向けの表示装置の需要が高くなっている。液晶表示パネルとしては、FFS(Fringe Field Switching)型の液晶ディスプレイや、IPS(In−Plane Switching)型の液晶ディスプレイを用いた、いわゆる横電界型の液晶表示パネルがある。横電界型の液晶表示パネルは、視野角を広くすることができる。表示装置は、視野角が広くなることで、例えばカーナビゲーション装置に用いた場合、運転席、助手席の両方から画面が見やすくなる。
特許文献1には、視野角特性を改善する構造を有する横電界型の液晶表示パネルが記載されている。特許文献1は、第1基板と第2基板との間に液晶層が設けられ、第1基板の液晶側の面に第1電極及び第2電極を設け、反対側の面に第1偏光板を設け、第2基板の液晶層とは反対側に位相差板を設けた液晶表示装置が記載されている。さらに、初期配向状態における配向がホモジニアス配向を呈し、第1電極と第2電極との間に生じる電界によって液晶が配向制御され、第1偏光板の透過軸と第2偏光板の透過軸とが略直交しており、位相差板のリタデーションと液晶層のリタデーションとは互いに等しく、位相差板の遅相軸が液晶の初期配向方向と略直交しており、式Nz=(nx−nz)/(nx−ny)で表される位相差板のNz値(NzR)と液晶層のNz値(NzLC)との和(NzR+NzLC)が略1とすることが記載されている。なお、式中、nx、ny、nzは位相差板の三次元屈折率であり、nxは遅相軸方向の屈折率、nyは板面に平行で遅相軸と直交する方向の屈折率、nzは板厚方向の屈折率である。
特許文献2には、MVA型の液晶表示装置として、第1の偏光板、液晶分子が垂直配向しうる液晶層、第2の偏光板が積層され、第1の偏光板と第2の偏光板とに挟まれる面内に位相差のある位相差フィルムが配置された液晶表示装置が記載されている。位相差フィルムは、近接する偏光板の吸収軸にその光軸が垂直になるように設けられ、その屈折率はnx>nz≧ny(nxは光軸方向の屈折率、nyはnxに垂直な面内方向の屈折率、nzは面に鉛直な方向の屈折率)の関係となる。
特開2008−83220号公報 特開2010−244081号公報
特許文献1に記載の技術で視野角を広くすることができるが、視野角及びコントラストについては改善の余地がある。
本開示はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、視野角をより広くすることができ、かつ、コントラストも高く維持することができ、広い角度範囲に好適な画像を表示させることができる液晶表示パネル及び電子機器を提供することにある。
本開示による液晶表示パネルは、第1基板と、前記第1基板に対向配置された第2基板と、前記第1基板と前記第2基板との間に配置される液晶層と、を備える液晶表示パネルであって、前記第1基板は、画素電極と共通電極とが積層された画素基板と、前記画素基板の前記液晶層側に積層された第1配向膜と、前記画素基板の前記液晶層側に積層された第1偏光板と、を有し、前記第2基板は、透明基板と、前記透明基板の前記液晶層側に積層された第2配向膜と、前記透明基板に積層された位相差板と、透明基板に積層された第2偏光板と、を有し、前記第1配向膜及び前記第2配向膜は、プレチルト角が0度以上1度以下であることを特徴とする。
本開示の電子機器は、上記液晶表示パネルを備えるものである。
本開示によれば、視野角をより広くすることができ、広い角度範囲に好適な画像を表示させることができる液晶表示パネル及び電子機器を提供することができる。
図1は、本実施形態及び変形例に係る液晶表示パネルの構成の一例を表す説明図である。 図2は、図1の液晶表示パネルのシステム構成例を表すブロック図である。 図3は、画素を駆動する駆動回路の一例を示す回路図である。 図4は、液晶表示パネルの構成例を示す断面図である。 図5は、画素基板の構成例を示す断面図である。 図6Aは、評価例1の液晶表示パネルのコントラスト比の視野角特性の計測結果を示す説明図である。 図6Bは、評価例1の液晶表示パネルの黒色の視野角特性の計測結果を示す説明図である。 図7Aは、評価例2の液晶表示パネルのコントラスト比の視野角特性の計測結果を示す説明図である。 図7Bは、評価例2の液晶表示パネルの黒色の視野角特性の計測結果を示す説明図である。 図8Aは、評価例3の液晶表示パネルのコントラスト比の視野角特性の計測結果を示す説明図である。 図8Bは、評価例3の液晶表示パネルの黒色の視野角特性の計測結果を示す説明図である。 図9Aは、評価例4の液晶表示パネルのコントラスト比の視野角特性の計測結果を示す説明図である。 図9Bは、評価例4の液晶表示パネルの黒色の視野角特性の計測結果を示す説明図である。 図10Aは、比較例の液晶表示パネルのコントラスト比の視野角特性の計測結果を示す説明図である。 図10Bは、比較例の液晶表示パネルの黒色の視野角特性の計測結果を示す説明図である。 図11は、画素基板の他の構成例を示す断面図である。 図12は、本実施形態に係る液晶表示パネルを適用する電子機器の一例を示す図である。
本開示を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本開示が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。なお、説明は以下の順序で行う。
1.本実施形態(液晶表示パネル)
2.評価例
3.適用例(電子機器)
上記実施形態に係る液晶表示パネルが電子機器に適用されている例
4.本開示の構成
<1.実施形態(液晶表示パネル)>
図1は、本実施形態及び変形例に係る液晶表示パネルの構成の一例を表す説明図である。図2は、図1の液晶表示パネルのシステム構成例を表すブロック図である。図1は模式的に表したものであり、実際の寸法、形状と同一とは限らない。なお、表示装置1が本開示の「液晶表示パネル」の一具体例に相当する。
表示装置1は、透過型、又は半透過型の表示装置であり、液晶表示パネル2と、ドライバIC3と、バックライト6と、を備えている。表示装置1は、バックライト6を備えない、反射型の表示装置であってもよい。図示しないフレキシブルプリント基板(FPC(Flexible Printed Circuits))は、ドライバIC3への外部信号又はドライバIC3を駆動する駆動電力を伝送する。液晶表示パネル2は、透明絶縁基板、例えばガラス基板11と、ガラス基板11の表面にあり、液晶セルを含む画素がマトリクス状(行列状)に多数配置されてなる表示エリア部21と、水平ドライバ(水平駆動回路)23と、垂直ドライバ(垂直駆動回路)22A、22Bと、を備えている。垂直ドライバ(垂直駆動回路)22A、22Bは、第1垂直ドライバ22A、第2垂直ドライバ22Bとして、表示エリア部21を挟むように配置されている。ガラス基板11は、能動素子(例えば、トランジスタ)を含む多数の画素回路がマトリクス状に配置形成される第1基板と、この第1の基板と所定の間隙をもって対向して配置される第2基板とを含む。そして、ガラス基板11は、第1基板、第2基板の間に液晶が封入される液晶層を有する。
液晶表示パネル2の額縁11gr、11glは、ガラス基板11の表面にあり、液晶セルを含む画素がマトリクス状(行列状)に多数配置されてなる表示エリア部21がない、非表示領域である。垂直ドライバ22A、22Bは、額縁11gr、11glに配置されている。
バックライト6は、液晶表示パネル2の裏面側(画像を表示する面とは反対側の面)に配置されている。バックライト6は、液晶表示パネル2に向けて光を照射し、表示エリア部21の全面に光を入射させる。バックライト6は、例えば光源と、光源から出力された光を導いて、液晶表示パネル2の裏面に向けて出射させる導光版と、を含む。
(表示装置のシステム構成例)
液晶表示パネル2は、ガラス基板11上に、表示エリア部21と、インターフェース(I/F)及びタイミングジェネレータの機能を備えるドライバIC3と、第1垂直ドライバ22A、第2垂直ドライバ22B及び水平ドライバ23とを備えている。
表示エリア部21は、液晶層を含む画素Vpixが、表示上の1画素を構成するユニットがm行×n列に配置されたマトリクス(行列状)構造を有している。なお、この明細書において、行とは、一方向に配列されるn個の画素Vpixを有する画素行をいう。また、列とは、行が配列される方向と直交する方向に配列されるm個の画素Vpixを有する画素列をいう。そして、mとnとの値は、垂直方向の表示解像度と水平方向の表示解像度に応じて定まる。表示エリア部21は、画素Vpixのm行n列の配列に対して行毎に走査線24、24、24・・・24が配線され、列毎に信号線25、25、25・・・25が配線されている。以後、本実施形態においては、走査線24、24、24・・・24を代表して走査線24又は走査線24のように表記し、信号線25、25、25・・・25を代表して信号線25又は信号線25のように表記することがある。また、本実施形態においては、走査線24、24、24・・・24を代表して走査線24m+1、24m+2、24m+3・・・のように表記し、信号線25、25、25・・・25を代表して信号線25n+1、25n+2、25n+3・・・のように表記することもある。表示エリア部21は、正面に直交する方向から見た場合、走査線24と信号線25がカラーフィルタのブラックマトリクスと重なる領域に配置されている。また、表示エリア部21は、ブラックマトリクスが配置されていない領域が開口部となる。
液晶表示パネル2には、外部から外部信号である、マスタークロック、水平同期信号及び垂直同期信号が入力され、ドライバIC3に与えられる。ドライバIC3は、外部電源の電圧振幅のマスタークロック、水平同期信号及び垂直同期信号を、液晶の駆動に必要な内部電源の電圧振幅にレベル変換(昇圧)し、マスタークロック、水平同期信号及び垂直同期信号を生成する。ドライバIC3は、生成したマスタークロック、水平同期信号及び垂直同期信号をそれぞれ第1垂直ドライバ22A、第2垂直ドライバ22B及び水平ドライバ23に与える。ドライバIC3は、画素Vpix毎の画素電極に対して各画素共通に与えるコモン電位(対向電極電位)Vcomを生成して表示エリア部21に与える。
第1垂直ドライバ22A、第2垂直ドライバ22Bは、後述するシフトレジスタを含み、さらにラッチ回路等を含む。第1垂直ドライバ22A、第2垂直ドライバ22Bは、ラッチ回路が、垂直クロックパルスに同期してドライバIC3から出力される表示データを1水平期間で順次サンプリングしラッチする。第1垂直ドライバ22A、第2垂直ドライバ22Bは、ラッチ回路においてラッチされた1ライン分のデジタルデータを垂直走査パルスとして順に出力し、表示エリア部21の走査線24m+1、24m+2、24m+3・・・に与えることによって画素Vpixを行単位で順次選択する。第1垂直ドライバ22A、第2垂直ドライバ22Bは、走査線24m+1、24m+2、24m+3・・・の延在方向に走査線24m+1、24m+2、24m+3・・・を挟むように配置されている。第1垂直ドライバ22A、第2垂直ドライバ22Bは、例えば、走査線24m+1、24m+2、24m+3・・・の表示エリア部21の上寄り、垂直走査上方向から、表示エリア部21の下寄り、垂直走査下方向へ順にデジタルデータを出力する。また、第1垂直ドライバ22A、第2垂直ドライバ22Bは、走査線24m+1、24m+2、24m+3・・・の表示エリア部21の下寄り、垂直走査下方向から、表示エリア部21の上寄り、垂直走査上方向へ順にデジタルデータを出力することもできる。
水平ドライバ23には、例えば6ビットのR(赤)、G(緑)、B(青)のデジタル映像データVsigが与えられる。水平ドライバ23は、第1垂直ドライバ22A、第2垂直ドライバ22Bによる垂直走査によって選択された行の各画素Vpixに対して、画素毎に、もしくは複数画素毎に、あるいは全画素一斉に、信号線25を介して表示データを書き込む。
(液晶表示パネルの駆動方式)
図3は、画素を駆動する駆動回路の一例を示す回路図である。表示エリア部21には、図3に示す各画素Vpixの薄膜トランジスタ(TFT;Thin Film Transistor)Trに表示データとして画素信号を供給する信号線25n+1、25n+2、25n+3、各薄膜トランジスタTrを駆動する走査線24m+1、24m+2、24m+3等の配線が形成されている。このように、信号線25n+1、25n+2、25n+3は、上述したガラス基板11の表面と平行な平面に延在し、画素Vpixに画像を表示するための画素信号を供給する。画素Vpixは、薄膜トランジスタTr及び液晶素子LCを備えている。薄膜トランジスタTrは、この例では、nチャネルのMOS(Metal Oxide Semiconductor)型のTFTで構成されている。薄膜トランジスタTrのソース及びドレインのうち一方は信号線25n+1、25n+2、25n+3に接続され、ゲートは走査線24m+1、24m+2、24m+3に接続され、ソース及びドレインのうち他方は液晶素子LCの一端に接続されている。液晶素子LCは、一端が薄膜トランジスタTrに接続され、他端が共通電極COMLのコモン電位Vcomに接続されている。
画素Vpixは、走査線24m+1、24m+2、24m+3により、表示エリア部21の同じ行に属する他の画素Vpixと互いに接続されている。走査線24m+1、24m+2、24m+3のうち奇数の走査線24m+1、24m+3は、第1垂直ドライバ22Aと接続され、第1垂直ドライバ22Aから後述する走査信号の垂直走査パルスVgateが供給される。走査線24m+1、24m+2、24m+3のうち偶数の走査線24m+2、24m+4は、第2垂直ドライバ22Bと接続され、第2垂直ドライバ22Bから、後述する走査信号の垂直走査パルスVgateが供給される。このように、第1垂直ドライバ22A、第2垂直ドライバ22Bは、走査方向の走査線24m+1、24m+2、24m+3に交互に垂直走査パルスVgateを印加する。また、画素Vpixは、信号線25n+1、25n+2、25n+3により、表示エリア部21の同じ列に属する他の画素Vpixと互いに接続されている。信号線25n+1、25n+2、25n+3は、水平ドライバ23と接続され、水平ドライバ23より画素信号が供給される。共通電極COMLのコモン電位Vcomは、不図示の駆動電極ドライバと接続され、駆動電極ドライバより電圧が供給される。さらに、画素Vpixは、共通電極COMLのコモン電位Vcomにより、表示エリア部21の同じ列に属する他の画素Vpixと互いに接続されている。
図1及び図2に示す第1垂直ドライバ22A、第2垂直ドライバ22Bは、垂直走査パルスVgateを、図3に示す走査線24m+1、24m+2、24m+3を介して、画素Vpixの薄膜トランジスタTrのゲートに印加することにより、表示エリア部21にマトリクス状に形成されている画素Vpixのうちの1行(1水平ライン)を表示駆動の対象として順次選択する。図1及び図2に示す水平ドライバ23は、画素信号を、図3に示す信号線25n+1、25n+2、25n+3を介して、第1垂直ドライバ22A、第2垂直ドライバ22Bにより順次選択される1水平ラインを含む各画素Vpixにそれぞれ供給する。そして、これらの画素Vpixでは、供給される画素信号に応じて、1水平ラインの表示が行われるようになっている。
上述したように、表示装置1は、第1垂直ドライバ22A、第2垂直ドライバ22Bが走査線24m+1、24m+2、24m+3を順次走査するように駆動することにより、1水平ラインが順次選択される。また、表示装置1は、1水平ラインに属する画素Vpixに対して、水平ドライバ23が画素信号を供給することにより、1水平ラインずつ表示が行われる。この表示動作を行う際、駆動電極ドライバは、その1水平ラインに対応する共通電極COMLのコモン電位Vcomを印加するようになっている。
表示装置1は、液晶素子LCに同極性の直流電圧が印加され続けることによって液晶の比抵抗(物質固有の抵抗値)等が劣化する可能性がある。表示装置1は、液晶の比抵抗(物質固有の抵抗値)等の劣化を防ぐため、駆動信号のコモン電位Vcomを基準として映像信号の極性を所定の周期で反転させる駆動方式が採られる。
この液晶表示パネルの駆動方式として、カラム反転、ライン反転、ドット反転、フレーム反転などの駆動方式が知られている。カラム反転は、1カラム(1画素列)に相当する1V(Vは垂直期間)の時間周期で映像信号の極性を反転させる駆動方式である。ライン反転は、1ライン(1画素行)に相当する1H(Hは水平期間)の時間周期で映像信号の極性を反転させる駆動方式である。ドット反転は、互いに隣接する上下左右の画素毎に映像信号の極性を交互に反転させる駆動方式である。フレーム反転は、1画面に相当する1フレーム毎に全画素に書き込む映像信号を一度に同じ極性で反転させる駆動方式である。表示装置1は、上記の各駆動方式のいずれを採用することも可能である。
次に、表示エリア部21の構成を詳細に説明する。図4は、液晶表示パネルの構成例を示す断面図である。液晶表示パネル2は、図4に示すように、第1基板(上側基板)50と、この第1基板50の表面に垂直な方向に対向して配置された第2基板(下側基板)52と、第1基板50と第2基板52との間に挿設された液晶層54とを備えている。なお、第1基板50は、液晶層54とは反対側の面に、バックライト6が配置されている。
液晶層54は、電界の状態に応じてそこを通過する光を変調するものであり、FFS(フリンジフィールドスイッチング)又はIPS(インプレーンスイッチング)等の横電界モードの液晶59を用いた液晶表示デバイスが用いられる。液晶59は、液晶層54に多数分散されている。本実施形態の液晶59は、長軸方向の屈折率をnzとし、短軸方向の屈折率をnx、nyとすると、屈折率差Δn(dn)は、nz−nxまたはnz−nyとなる。なお、長軸方向の屈折率nzは、異常光屈折率(液晶分子長軸方向に平行な屈折率)neであり、短軸方向の屈折率をnx、nyは、常光屈折率(液晶分子長軸方向に垂直な屈折率)noである。したがって、屈折率差Δnは、ne−noと表すこともできる。
第1基板50は、画素基板60と、画素基板60の液晶層54側に積層された第1配向膜62と、画素基板60の液晶層54とは反対側に積層された第1偏光板63と、を有する。画素基板60については後述する。第1配向膜62は、液晶層54内の液晶分子を所定の方向に配向させるものであり、液晶層54と直接に接している。第1配向膜62は、例えば、ポリイミドなどの高分子材料からなり、例えば、塗布したポリイミド等に対してラビング処理を施すことにより形成されたものである。第1配向膜62は、液晶59をプレチルト角θ1で配向させる。ここでプレチルト角θ1とは、表示面に平行な面とのなす角である。つまり、プレチルト角θ1が0度の場合、液晶59は、長軸が表示面と平行な向きに配向される。プレチルト角θ1が90度の場合、液晶59は、長軸が表示面に対して垂直な向きに配向される。第1偏光板63は、所定の方向の直線偏光成分を吸収し、それと直行する方向の偏光成分を透過する機能を有している。第1偏光板63は、バックライト6側から入射してきた光を直線偏光に変換する機能を有している。
第2基板52は、ガラス基板64と、このガラス基板64の液晶層54側に形成されたカラーフィルタ66と、カラーフィルタ66の液晶層54側に形成された第2配向膜67と、ガラス基板64の液晶層54側とは反対側に形成された位相差板68と、位相差板68のガラス基板64側とは反対側に形成された第2偏光板69と、を含む。カラーフィルタ66は、例えば、赤(R)、緑(G)、青(B)の3色に着色された色領域を含む。カラーフィルタ66は、開口部76bに例えば赤(R)、緑(G)、青(B)の3色に着色された色領域を周期的に配列して、図3に示す各画素VpixにR、G、Bの3色の色領域が1組として画素Pixとして対応付けられている。カラーフィルタ66は、画素基板60と垂直な方向において、液晶層54と対向する。なお、カラーフィルタ66は、異なる色に着色されていれば、他の色の組み合わせであってもよい。一般に、カラーフィルタ66は、緑(G)の色領域の輝度が、赤(R)の色領域及び青(B)の色領域の輝度よりも高い。なお、カラーフィルタ66は、ブラックマトリクス76aが図3に示す画素Vpixの外周を覆うように形成されていてもよい。このブラックマトリクス76aは、二次元配置された画素Vpixと画素Vpixとの境界に配置されることで、格子形状となる。そして、ブラックマトリクス76aは、光の吸収率が高い材料で形成される。
第2配向膜67は、第1配向膜62と同様に、液晶層54内の液晶分子を所定の方向に配向させるものであり、液晶層54と直接に接している。第2配向膜67は、例えば、ポリイミドなどの高分子材料からなり、例えば、塗布したポリイミド等に対してラビング処理を施すことにより形成されたものである。第2配向膜67は、液晶59をプレチルト角θ2で配向させる。ここでプレチルト角θ2とは、表示面に平行な面とのなす角である。つまり、プレチルト角θ2が0度の場合、液晶59は、長軸が表示面と平行な向きに配向される。プレチルト角θ2が90度の場合、液晶59は、長軸が表示面に対して垂直な向きに配向される。プレチルト角θ2は、プレチルト角θ1と同じ方向に傾いている。つまり、第2配向膜67は、第1配向膜62と同じ方向に液晶59を傾ける向きにラビング処理が施されている。位相差板68は、例えば、一軸延伸樹脂フィルムである。位相差板68は、いわゆる視野角補償フィルムであり、フィルムの遅相軸方向の屈折率をnx、進相軸方向の屈折率をny及び厚さ方向の屈折率nzとするとnx>nz>nyとなる。位相差板68は、第1偏光板63及び第2偏光板69に生じる偏光板起因の視野角を補償する機能を有する。第2偏光板69は、偏光板吸収軸と平行な直線偏光成分を吸収し、直行する偏光成分を透過する機能を有している。第2偏光板69は、液晶のON/OFF状態に依存して光を透過/遮断する機能を有している。
次に、図5を用いて、画素基板60について説明する。図5は、画素基板の構成例を示す断面図である。画素基板60は、透明基板71に各種回路が形成されたTFT基板と、このTFT基板上にマトリクス状に配設された複数の画素電極72と、TFT基板及び画素電極72の上に積層された共通電極COMLと、画素電極72と共通電極COMLとを絶縁する絶縁層74と、を含む。画素電極72及び共通電極COMLは、ITO(Indium Tin Oxide)等の透明導電材料(透明導電酸化物)で形成される透明電極である。
TFT基板は、透明基板71に、上述した各画素Vpixの薄膜トランジスタが形成された半導体層90、各画素電極72に画素信号を供給する信号線25、薄膜トランジスタを駆動する走査線24等の配線が絶縁層74を介して積層されている。
絶縁層74は、走査線24と半導体層90との間の絶縁膜(第1絶縁膜)74aと、信号線25と画素電極72との間の絶縁膜(第2絶縁膜)74bと、画素電極72と共通電極COMLとの間の絶縁膜(第3絶縁膜)74cと、が積層されている。より具体的には、絶縁膜74aは、各部が透明基板71または走査線24と接する位置(層)に積層されている。絶縁膜74bは、各部が信号線25、半導体層90または絶縁膜74aの表面に接する位置(層)に積層されている。絶縁膜74cは、各部が画素電極72または絶縁膜74bの表面に接する位置(層)に積層されている。本実施形態の絶縁膜74aは、SiNx(窒化シリコン)で形成されている。また、絶縁膜74bは、ポリイミド樹脂などの有機系絶縁材料で形成されている。また、絶縁膜74cは、SiNx(窒化シリコン)、SiO等の無機系絶縁材料で形成されている。なお、絶縁膜74a、74b、74cの各層を形成する材料はこれに限定されない。また、絶縁膜74a、74b、74cは、同じ絶縁材料であってもよく、いずれかが異なる絶縁材料であってもよい。
走査線24は、半導体層90の一部と立体交差して、薄膜トランジスタのゲートとして作用する。信号線25は、画素基板60の表面と平行な平面に延在し、画素に画像を表示するための画素信号を供給する。半導体層90は、例えば、低温ポリシリコン、アモルファスシリコンなどで形成されている。半導体層90は、一部が信号線25のソース線25aと接し、他の一部が信号線25と同一の層に形成されたドレイン線25bと接している。本開示において、走査線24は、モリブデン(Mo)、アルミニウム(Al)等の金属の配線であり、信号線25は、アルミニウム等の金属の配線である。本実施形態の画素基板60は、透明基板71上に走査線24、絶縁膜74a、信号線25及び半導体層90、絶縁膜74b、画素電極72、絶縁膜74c、共通電極COMLの順で積層されている。
画素基板60は、各画素Vpixに対応して共通電極COMLに開口が形成されており、共通電極COMLと画素電極72との間に形成される電界のうち、共通電極COMLの開口からもれた電界(フリンジ電界)で液晶59を駆動させる。
本実施形態の液晶表示パネル2は、第1配向膜62及び第2配向膜67のプレチルト角が0度以上1度以下となる。つまり、液晶表示パネル2は、0°≦θ1≦1°、かつ、0°≦θ2≦1°となる。液晶表示パネル2は、プレチルト角を上記範囲とすることで、広い視野角でコントラスト比を高く維持することができる。つまり、画像が認識できる範囲を広くすることができ、液晶表示パネル2の視野角を広くすることができる。また、黒が黒として見える視野角の範囲を広くすることができる。
さらに、液晶表示パネル2は、第1偏光板63及び第2偏光板69をEモードとすることが好ましい。ここで、Eモード(extrordinary mode)とは、偏光板の透過軸の方向が液晶の長軸(液晶のラビング方向)と平行となる方向で液晶層と偏光板とが配置されているモードである。また、Oモード(ordinary mode)とは、偏光板の透過軸の方向が、液晶の長軸(液晶のラビング方向)と直交する方向で液晶層と偏光板とが配置されているモードである。液晶表示パネル2は、第1偏光板63及び第2偏光板69をEモードとすることで、広い視野角でコントラスト比を高く維持することができる。つまり、画像が認識できる範囲を広くすることができ、液晶表示パネル2の視野角を広くすることができる。また、黒が黒として見える視野角の範囲をより広くすることができる。
さらに、液晶表示パネル2は、液晶層54の液晶59の屈折率差Δnが0.090以上0.12以下とすることが好ましい。液晶表示パネル2は、液晶59の屈折率差を上記範囲とすることでコントラスト比を高く維持することができる。つまり、画像が認識できる範囲を広くすることができ、液晶表示パネル2の視野角を広くすることができる。また、黒が黒として見える視野角の範囲をより広くすることができる。
また、液晶表示パネル2は、絶縁膜74aの厚みを2500Å以上3500Å以下とすることが好ましい。液晶表示パネル2は、絶縁膜74aの厚みを上記範囲とすることでコントラスト比を高く維持することができる。つまり、画像が認識できる範囲を広くすることができ、液晶表示パネル2の視野角を広くすることができる。また、黒が黒として見える視野角の範囲をより広くすることができる。
<2.評価例>
本評価例では、本実施形態の液晶表示パネル2の作用効果を検討するため、評価例1から評価例4と比較例の液晶表示パネルを作製し、コントラスト比の視野角特性と黒色の視野角特性を計測した。コントラスト比の視野角特性は、周囲に外光が無い(外光による表面反射が無い)場合の、全画面黒表示の黒レベルの輝度と、全画面白表示の白レベルの輝度の比を測定した結果である。また、黒色の視野角特性は、全画面黒表示した場合に各位置(視野角位置)で見える色の計測結果である。
評価例1は、第1配向膜62及び第2配向膜67のプレチルト角を0°とし、第1偏光板63及び第2偏光板69をEモードとし、液晶層54の液晶59の屈折率差Δnを0.10とし、絶縁膜74aの厚みを3000Åとした。図6A及び図6Bに、評価例1の液晶表示パネルのコントラスト比の視野角特性と黒色の視野角特性の計測結果を示す。
図6Aは、評価例1の液晶表示パネルのコントラスト比の視野角特性の計測結果を示す説明図である。図6Bは、評価例1の液晶表示パネルの黒色の視野角特性の計測結果を示す説明図である。図6Aでは、コントラスト比が100対1となる視野角位置を黒線で示す。また、図6Bは、黒で見える部分を黒で示しており、色が淡くなっていくにつれて輝度が高くなり、黒以外の色で見えたことを示している。計測結果の表示方法は、他の評価例及び比較例でも同様である。図6Aに示すように、評価例1の液晶表示パネル2は、コントラスト比が10対1となる境界が、測定範囲の端部近傍となっていることがわかる。また、図6Bに示すように、広い範囲で黒の画像を黒の画像として視認できることがわかる。
次に、評価例2は、第1配向膜62及び第2配向膜67のプレチルト角を0°とし、第1偏光板63及び第2偏光板69をEモードとし、液晶層54の液晶59の屈折率差Δnを0.10とし、絶縁膜74aの厚みを4000Åとした。つまり、評価例2は、評価例1から絶縁膜74aの厚みを変化させている。具体的には、絶縁膜74aの厚みを厚くし、好ましい範囲に含まれない構成とした。図7A及び図7Bに、評価例2の液晶表示パネルのコントラスト比の視野角特性と黒色の視野角特性の計測結果を示す。
図7Aは、評価例2の液晶表示パネルのコントラスト比の視野角特性の計測結果を示す説明図である。図7Bは、評価例2の液晶表示パネルの黒色の視野角特性の計測結果を示す説明図である。図6Aと図7Aとの比較から、評価例2の液晶表示パネル2は、評価例1の液晶表示パネル2に比べると、コントラスト比が100対1となる境界が視野角の中心側に移動していることがわかる。つまり、コントラスト比が100対1以上となる領域が狭くなっている、つまり、視野角が狭くなっていることがわかる。また、図6Bと図7Bとの比較から、評価例2の液晶表示パネル2は、評価例1の液晶表示パネル2に比べると、黒で見える範囲が狭くなっていることがわかる。また、評価例2の液晶表示パネル2は、評価例1の液晶表示パネル2に比べると黒が赤くなって見える領域が増加した。以上より、評価例1の液晶表示パネル2の方が評価例2の液晶表示パネル2よりも視野角を広くすることができ、かつ好適な画像を表示できることがわかる。
次に、評価例3は、第1配向膜62及び第2配向膜67のプレチルト角を0°とし、第1偏光板63及び第2偏光板69をEモードとし、液晶層54の液晶59の屈折率差Δnを0.12とし、絶縁膜74aの厚みを4000Åとした。つまり、評価例3は、評価例2から液晶層54の液晶59の屈折率差Δnを変化させている。具体的には、屈折率差Δnを大きくし、好ましい範囲に含まれない構成とした。図8A及び図8Bに、評価例3の液晶表示パネルのコントラスト比の視野角特性と黒色の視野角特性の計測結果を示す。
図8Aは、評価例3の液晶表示パネルのコントラスト比の視野角特性の計測結果を示す説明図である。図8Bは、評価例3の液晶表示パネルの黒色の視野角特性の計測結果を示す説明図である。図7Aと図8Aとの比較から、評価例3の液晶表示パネル2は、コントラスト比が10対1となる境界が、評価例2の液晶表示パネル2と略同じとなった。また、図7Bと図8Bとの比較から、評価例3の液晶表示パネル2は、評価例2の液晶表示パネル2に比べると、黒で見える範囲が若干狭くなっていることがわかる。また、評価例3の液晶表示パネル2は、評価例2の液晶表示パネル2に比べると黒が赤くなって見える領域が増加した。以上より、評価例2の液晶表示パネル2の方が評価例3の液晶表示パネル2よりも視野角を広くすることができ、かつ好適な画像を表示できることがわかる。
次に、評価例4は、第1配向膜62及び第2配向膜67のプレチルト角を0°とし、第1偏光板63及び第2偏光板69をOモードとし、液晶層54の液晶59の屈折率差Δnを0.12とし、絶縁膜74aの厚みを4000Åとした。つまり、評価例4は、評価例3から第1偏光板63及び第2偏光板69のモードを変化させている。具体的には、第1偏光板63及び第2偏光板69をOモードとして、好ましいモードと異なる構成とした。図9A及び図9Bに、評価例4の液晶表示パネルのコントラスト比の視野角特性と黒色の視野角特性の計測結果を示す。
図9Aは、評価例4の液晶表示パネルのコントラスト比の視野角特性の計測結果を示す説明図である。図9Bは、評価例4の液晶表示パネルの黒色の視野角特性の計測結果を示す説明図である。図8Aと図9Aとの比較から、評価例4の液晶表示パネル2は、評価例3の液晶表示パネル2に比べると、コントラスト比が100対1となる境界が視野角の中心側に移動していることがわかる。つまり、コントラスト比が100対1以上となる領域が狭くなっている、つまり、視野角が狭くなっていることがわかる。また、図8Bと図9Bとの比較から、評価例4の液晶表示パネル2は、評価例3の液晶表示パネル2に比べると、黒で見える範囲が狭くなっていることがわかる。また、評価例4の液晶表示パネル2は、評価例3の液晶表示パネル2に比べると黒が赤くなって見える領域が増加した。以上より、評価例3の液晶表示パネル2の方が評価例4の液晶表示パネル2よりも視野角を広くすることができ、かつ好適な画像を表示できることがわかる。
次に、比較例は、第1配向膜62及び第2配向膜67のプレチルト角を1.7°とし、第1偏光板63及び第2偏光板69をOモードとし、液晶層54の液晶59の屈折率差Δnを0.12とし、絶縁膜74aの厚みを4000Åとした。つまり、比較例は、評価例4から第1偏光板63及び第2偏光板69のプレチルト角を変化させている。具体的には、第1偏光板63及び第2偏光板69のプレチルト角を大きくして、好ましいモードと異なる構成とした。図10A及び図10Bに、比較例の液晶表示パネルのコントラスト比の視野角特性と黒色の視野角特性の計測結果を示す。
図10Aは、比較例の液晶表示パネルのコントラスト比の視野角特性の計測結果を示す説明図である。図10Bは、比較例の液晶表示パネルの黒色の視野角特性の計測結果を示す説明図である。図9Aと図10Aとの比較から、比較例の液晶表示パネル2は、評価例4の液晶表示パネル2に比べると、コントラスト比が100対1となる境界が大きく視野角の中心側に移動していることがわかる。つまり、コントラスト比が100対1以上となる領域が狭くなっている、つまり、視野角が狭くなっていることがわかる。また、図9Bと図10Bとの比較から、比較例の液晶表示パネル2は、評価例4の液晶表示パネル2に比べると、黒で見える範囲が狭くなっていることがわかる。また、比較例の液晶表示パネル2は、評価例4の液晶表示パネル2に比べると黒が赤くなって見える領域が増加し、さらに黄色に見える領域も生じた。以上より、評価例4の液晶表示パネル2の方が比較例の液晶表示パネル2よりも視野角を広くすることができ、かつ好適な画像を表示できることがわかる。以上より本実施形態の効果は明らかである。
(本実施形態の変形例)
ここで、画素基板の積層構造は、上記実施形態に限定されない。画素基板は、いわゆる横電界型の液晶表示パネル、好ましくは、フリンジ電界を用いるFSS型の液晶表示パネルとして駆動される画素基板であればよい。図11は、画素基板の他の構成例を示す断面図である。図11に示す画素基板160は、積層構造が異なるのみで、各部の機能は、画素基板60と同様である。図11に示す画素基板160は、透明基板171に各種回路が形成されたTFT基板と、このTFT基板上にマトリクス状に配設された複数の画素電極172と、TFT基板及び画素電極172の上に積層された共通電極COMLと、画素電極172と共通電極COMLとを絶縁する絶縁層174と、を含む。
TFT基板は、透明基板171に、上述した各画素Vpixの薄膜トランジスタが形成された半導体層190、各画素電極172に画素信号を供給する信号線125、薄膜トランジスタを駆動する走査線124等の配線が絶縁層174を介して積層されている。信号線125は、ソース線125aとドレイン線125bとを含む。
絶縁層174は、走査線124と半導体層190との間の絶縁膜(第1絶縁膜)174aと、信号線125及び画素電極172と共通電極COMLとの間の絶縁膜(第2絶縁膜)174bと、が積層されている。より具体的には、絶縁膜174aは、各部が透明基板171または走査線124と接する位置(層)に積層されている。絶縁膜174bは、各部が信号線125、半導体層190、画素電極172または絶縁膜174aの表面に接する位置(層)に積層されている。本実施形態の絶縁膜174aは、SiNx(窒化シリコン)、SiO等の無機系絶縁材料で形成されている。絶縁膜174aは、SiNx(窒化シリコン)で形成されている。また、絶縁膜174aは、ポリイミド樹脂などの有機系絶縁材料で形成してもよい。
このように、変形例の画素基板160は、透明基板171上に走査線124、絶縁膜174a、(信号線125、半導体190及び画素電極172)、絶縁膜174b、共通電極COMLの順で積層されている。
また、液晶表示パネルは、画素基板160の積層構造の場合、絶縁膜174bの厚みを2000Å以上5000Å以下とすることが好ましい。液晶表示パネルは、絶縁膜174bの厚みを上記範囲とすることでコントラスト比を高く維持することができる。つまり、画像が認識できる範囲を広くすることができ、液晶表示パネル2の視野角を広くすることができる。また、黒が黒として見える視野角の範囲をより広くすることができる。
<3.適用例>
次に、図12を参照して、実施形態で説明した表示装置1の適用例について説明する。図12は、本実施形態に係る液晶表示パネルを適用する電子機器の一例を示す図である。本実施形態に係る表示装置1は、カーナビゲーションシステム、テレビジョン装置、デジタルカメラ、ノート型パーソナルコンピュータ、携帯電話等の携帯端末装置あるいはビデオカメラなどのあらゆる分野の電子機器に適用することが可能である。言い換えると、本実施形態に係る表示装置1は、外部から入力された映像信号あるいは内部で生成した映像信号を、画像あるいは映像として表示するあらゆる分野の電子機器に適用することが可能である。電子機器は、液晶表示パネルに映像信号を供給し、液晶表示パネルの動作を制御する制御装置を備える。
図12に示す電子機器は、本実施形態に係る表示装置1が適用されるカーナビゲーション装置である。表示装置1は、自動車の車内のダッシュボード300に設置される。具体的にはダッシュボード300の運転席311と助手席312の間に設置される。カーナビゲーション装置の表示装置1は、ナビゲーション表示、音楽操作画面の表示、又は、映画再生表示等に利用される。
また、上述した内容により実施形態が限定されるものではない。また、上述した実施形態の構成要素には、当業者が容易に想到できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、上述の実施形態の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換及び変更を行うことができる。
<4.本開示の構成>
また、本開示は、以下の構成をとることもできる。
(1)第1基板と、前記第1基板に対向配置された第2基板と、前記第1基板と前記第2基板との間に配置される液晶層と、を備える液晶表示パネルであって、
前記第1基板は、画素電極と共通電極とが積層された画素基板と、前記画素基板の前記液晶層側に積層された第1配向膜と、前記画素基板の前記液晶層側に積層された第1偏光板と、を有し、
前記第2基板は、透明基板と、前記透明基板の前記液晶層側に積層された第2配向膜と、前記透明基板に積層された位相差板と、前記透明基板に積層された第2偏光板と、を有し、
前記第1配向膜及び前記第2配向膜は、プレチルト角が0度以上1度以下であることを特徴とする液晶表示パネル。
(2)前記第1偏光板及び前記第2偏光板は、Eモードである(1)に記載の液晶表示パネル。
(3)前記液晶層は、前記液晶の屈折率差Δnが0.090以上0.12以下である(1)または(2)に記載の液晶表示パネル。
(4)前記画素基板は、透明基板と、前記透明基板上に積層された走査線と、前記走査線と前記透明基板に積層された窒化シリコンの絶縁膜と、前記絶縁膜上に積層され、前記画素電極と接続された信号線と、を有し、
前記絶縁膜は、厚みが2500Å以上3500Å以下である(1)から(3)のいずれか一つに記載の液晶表示パネル。
(5)前記画素基板は、透明基板と、前記透明基板上に積層された走査線と、前記走査線と前記透明基板に積層された第1絶縁膜と、前記絶縁膜上に積層され、前記画素電極と接続された信号線と、前記信号線及び前記画素電極上に積層された窒化シリコンの第2絶縁膜と、前記第2絶縁膜に積層された共通電極と、を有し、
前記第2絶縁膜は、厚みが2000Å以上5000Å以下である(1)から(3)のいずれか一つに記載の液晶表示パネル。
(6)(1)から(5)のいずれか一つに記載の液晶表示パネルと、前記液晶表示パネルに積層されたバックライトと、を有する液晶表示装置を、有する電子機器。
1 表示装置
2 液晶表示パネル
6 バックライト
11 ガラス基板
11gr、11gl 額縁
21 表示エリア部
22A 第1垂直ドライバ
22B 第2垂直ドライバ
24 走査線
25 信号線
64 ガラス基板
66 カラーフィルタ
71 透明基板
72 画素電極
90 半導体層
LC 液晶素子
Tr 薄膜トランジスタ
COML 共通電極
Vpix 画素

Claims (6)

  1. 第1基板と、前記第1基板に対向配置された第2基板と、前記第1基板と前記第2基板との間に配置される液晶層と、を備える液晶表示パネルであって、
    前記第1基板は、画素電極と共通電極とが積層された画素基板と、前記画素基板の前記液晶層側に積層された第1配向膜と、前記画素基板の前記液晶層側に積層された第1偏光板と、を有し、
    前記第2基板は、透明基板と、前記透明基板の前記液晶層側に積層された第2配向膜と、前記透明基板に積層された位相差板と、前記透明基板に積層された第2偏光板と、を有し、
    前記第1配向膜及び前記第2配向膜は、プレチルト角が0度以上1度以下であることを特徴とする液晶表示パネル。
  2. 前記第1偏光板及び前記第2偏光板は、Eモードである請求項1に記載の液晶表示パネル。
  3. 前記液晶層は、前記液晶の屈折率差Δnが0.090以上0.12以下である請求項1または2に記載の液晶表示パネル。
  4. 前記画素基板は、透明基板と、前記透明基板上に積層された走査線と、前記走査線と前記透明基板に積層された窒化シリコンの絶縁膜と、前記絶縁膜上に積層され、前記画素電極と接続された信号線と、を有し、
    前記絶縁膜は、厚みが2500Å以上3500Å以下である請求項1から3のいずれか一項に記載の液晶表示パネル。
  5. 前記画素基板は、透明基板と、前記透明基板上に積層された走査線と、前記走査線と前記透明基板に積層された第1絶縁膜と、前記絶縁膜上に積層され、前記画素電極と接続された信号線と、前記信号線及び前記画素電極上に積層された窒化シリコンの第2絶縁膜と、前記第2絶縁膜に積層された共通電極と、を有し、
    前記第2絶縁膜は、厚みが2000Å以上5000Å以下である請求項1から3のいずれか一項に記載の液晶表示パネル。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載の液晶表示パネルと、前記液晶表示パネルに積層されたバックライトと、を有する液晶表示装置を、有する電子機器。
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