JP2015203650A - 生体分子の濃度測定装置及び生体分子の濃度測定方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡便に生体分子を定量することができる生体分子の濃度測定装置を提供する。
【解決手段】第1の蛍光部位及び第2の蛍光部位を有し任意の生体分子に結合する標識分子を含む試料に励起光を照射する光照射部と、前記標識分子からの発光を検出する検出部と、前記試料中の前記検出部によって検出された発光点の数を数える計数部と、前記第1の蛍光部位に由来する発光点の数と、前記第2の蛍光部位に由来する発光点の数と、に基づき前記試料に含まれる前記任意の生体分子の濃度を算出する濃度算出部と、を有する生体分子の濃度測定装置を提供する。
【選択図】図1

Description

本技術は、生体分子の濃度測定装置及び生体分子の濃度測定方法に関する。より詳しくは、発光点の数に基づき濃度を測定する技術に関する。
生体由来の試料に含まれる物質の検出及び定量には、各種方法が用いられている。特に、酵素結合免疫吸着検定法(ELISA法)は、抗原抗体反応を利用することにより、比較的高感度に測定対象の定量を行うことができるため、試料に含まれる抗原又は抗体の定量に好適に用いられている。しかし、ELISA法では、複数の試薬や洗浄工程を必要とするため、その作業は煩雑である。
このような作業性の問題に対して、例えば、特許文献1には、「標的物質を含む被験試料液に下記競合物質を混合した混合液を、下記競合的捕捉物質、下記判定物質の順に接触させる免疫反応工程と、前記競合的捕捉物質及び前記判定物質のうちの少なくとも一方に前記競合物質が備える酵素の基質を接触させて反応物を得る酵素反応工程と、前記反応物の量を測定して前記標的物質の量を算出する算出工程と、を有することを特徴とする標的物質の測定方法」が開示されている。当該測定方法では、競合物質を利用することにより、競合物質が競合的捕捉物質に捕捉された量を直接的乃至間接的に測定することで、競合する標的物質の定量を行っている。
特開2008−32494号公報
上記特許文献1に記載されている測定方法によって、生体分子の濃度の測定において、作業性を向上させることができる。しかし、上記特許文献1に記載の方法でも、競合的捕捉物質及び判定物質の各々の物質を含む複数の試薬を用意して、順に混合する工程が必須である。このため、より簡便に試料中の生体分子の濃度を測定する方法が求められている。
そこで、本開示は、簡便に生体分子を定量することができる、生体分子の濃度測定装置等を提供することを主な目的とする。
上記課題解決のため、本開示は第1の蛍光部位及び第2の蛍光部位を有し任意の生体分子に結合する標識分子を含む試料に励起光を照射する光照射部と、前記標識分子からの発光を検出する検出部と、前記試料中の前記検出部によって検出された発光点の数を数える計数部と、前記第1の蛍光部位に由来する発光点の数と、前記第2の蛍光部位に由来する発光点の数と、に基づき前記試料に含まれる前記任意の生体分子の濃度を算出する濃度算出部と、を有する生体分子の濃度測定装置を提供する。
前記励起光を照射された前記標識分子は、前記任意の生体分子と結合していない場合には前記第1の蛍光部位から第1の蛍光を発し、前記任意の生体分子と結合している場合には前記第2の蛍光部位から第2の蛍光を発するもの、又は前記任意の生体分子と結合していない場合には前記第2の蛍光部位から第2の蛍光を発し、前記任意の生体分子と結合している場合には前記第1の蛍光部位から第1の蛍光を発するもの、であってもよい。
前記濃度算出部は前記第1の蛍光部位に由来する発光点の数と前記第2の蛍光部位に由来する発光点の数の和に対する前記任意の生体分子と結合している場合に蛍光を発する蛍光部位に由来する発光点の数の割合に基づき前記濃度を算出してもよい。
前記計数部は、任意の大きさの同一領域における前記第1の蛍光部位に由来する発光点の数及び前記第2の蛍光部位に由来する発光点の数を数えることができる。
前記生体分子の濃度測定装置では、前記任意の生体分子と結合した前記標識分子へ前記励起光が照射されると、前記第1の蛍光部位から前記第2の蛍光部位、又は前記第2の蛍光部位から前記第1の蛍光部位へ励起エネルギーが与えられてもよい。
また、前記任意の生体分子と結合していない前記標識分子へ前記励起光が照射されると、前記第1の蛍光部位から前記第2の蛍光部位、又は前記第2の蛍光部位から前記第1の蛍光部位へ励起エネルギーが与えられてもよい。
また、前記励起光をエバネッセント光とすることもできる。
さらに、前記試料は基板上に保持されていてもよい。
本開示はまた、第1の蛍光部位及び第2の蛍光部位を有し任意の生体分子に結合する標識分子を含む試料に励起光を照射する光照射工程と、前記標識分子からの発光を検出する検出工程と、前記試料中の前記検出工程によって検出された発光点の数を数える計数工程と、前記第1の蛍光部位に由来する発光点の数と、前記第2の蛍光部位に由来する発光点の数と、に基づき前記試料に含まれる前記任意の生体分子の濃度を算出する濃度算出工程と、を有する生体分子の濃度測定方法を提供する。
前記濃度測定方法は、前記光照射工程の前に前記試料を基板上に保持させて濃縮する濃縮工程を有していてもよい。
本開示により、簡便に生体分子を定量することができる生体分子の濃度測定装置等が提供される。なお、ここに記載された効果は必ずしも限定されるものではなく、本開示中に記載されたいずれかの効果であってもよい。
本開示の第1実施形態に係る生体分子の濃度測定装置の構成の概要を示す模式図である。 標識分子の構造を示す模式図である。 本開示に係る生体分子の濃度測定方法の概要を示すフローチャートである。 A及びBは、標識分子における発光する蛍光部位の切り替えを説明するための模式図である。 計数工程の概要を示す模式図である。 本開示の第2実施形態に係る生体分子の濃度測定装置の構成の概要を示す模式図である。 本開示の第3実施形態に係る生体分子の濃度測定装置の構成の概要を示す模式図である。
以下、本開示を実施するための好適な形態について説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本開示の代表的な実施形態を示したものであり、これにより本開示の範囲が狭く解釈されることはない。
1.第1実施形態に係る生体分子の濃度測定装置
先ず、本開示の第1実施形態に係る生体分子の濃度測定装置について説明する。図1は、本実施形態の生体分子の濃度測定装置(以下、単に濃度測定装置とも称する。)の構成の概要を示す模式図である。図1に示すように、濃度測定装置D1は、少なくとも、試料に励起光L11を照射する光照射部1aと、標識分子Mからの発光L21を検出する検出部2aと、検出部2bによって検出された発光点の数を数える計数部3と、試料に含まれる任意の生体分子の濃度を算出する濃度算出部4と、を有する。濃度測定装置D1の各構成について順に説明する。
<光照射部>
光照射部1aは、濃度測定装置D1において、標識分子Mを含む試料に励起光L11を照射するための構成である。図2に標識分子Mの構造を模式的に示す。標識分子Mとは、第1の蛍光部位F1及び第2の蛍光部位F2を有するものである。また、任意の生体分子に結合するために、標識分子Mは、任意の生体分子との結合部位Bを有する。結合部位Bは、結合対象とする生体分子Tを1つ結合でき、複数結合させることはできない構造を有する。標識分子Mの詳細は、後述する。
光照射部1aは、標識分子Mに所定の波長の励起光L11を照射できれば、その構成は特に限定されず、公知の構成の中から適宜採用することができる。例えば、光照射部1aには、励起光L11を出射する光源11や集光レンズ12、絞り13等を備えることができる。また、光照射部1aは、走査しながら試料に対して励起光L11を照射できるように構成されていてもよい。
光源11としては、例えば、レーザー光源、LED光源、水銀ランプ、タングステンランプ等の中から、標識分子Mの構成等に合わせて適切な光源11を選択することができる。また、励起光L11を所定の波長域の光とするために、試料と光源11との間に励起フィルタを設けることもできる(図1において、励起フィルタは不図示)。
<検出部>
検出部2aは、濃度測定装置D1において、試料中の標識分子Mからの発光L21を検出するための構成である。検出部2aについても、標識分子Mからの発光を検出できれば、その構成は特に限定されず、公知の構成の中から適宜採用することができる。例えば、検出部2aには、CCDやCMOS素子等のエリア撮像素子、PMT(光電子倍増管)、フォトダイオード等を検出器21として備えることができる。また、検出部2aには、対物レンズ22等の構成が備えられていてもよい。
標識分子Mは、上述したように複数の蛍光部位F1,F2を有しているものである。これらの蛍光部位F1,F2から発せられる第1の蛍光と第2の蛍光については、励起波長及び発光波長に関して、各々、波長域が異なることが好ましい。また、検出部2aは、第1の蛍光部位F1と第2の蛍光部位F2の、いずれの蛍光部位からの発光についても検出する。
検出部2aは、上記の特徴を有する標識分子Mからの発光を検出する場合には、第1の蛍光と第2の蛍光とを、区別して検出できるように構成されていることが好ましい。例えば、標識分子Mと検出器21との間に、蛍光フィルタ23を設けることにより、所望の波長域の光のみを検出器21側へ透過させることができる。この場合、透過可能な波長域が互いに異なる複数の蛍光フィルタ23を設けることで、第1の蛍光の検出と、第2の蛍光の検出と、を、蛍光フィルタ23の切り替えにより行うことができる。
<計数部及び濃度算出部>
計数部3は、濃度測定装置D1において、検出部2aによって検出された試料中の発光点の数を数えるための構成である。また、濃度算出部4は、第1の蛍光部位F1に由来する発光点の数と、第2の蛍光部位F2に由来する発光点の数と、に基づいて、試料に含まれる任意の生体分子の濃度を算出するための構成である。これらの計数部3及び濃度算出部4については、上記の機能を有するように構成されていれば、その構成は特に限定されず、公知の構成の中から適宜採用することができる。例えば、計数部3及び濃度算出部4は、各々、CPU、メモリ及びハードディスクなどを備える汎用のコンピュータによって構成することができる。また、計数部3と濃度算出部4とを、1台の汎用コンピュータから構成してもよい。
上述した構成の他、濃度測定装置D1には、後述する試料中の標識分子Mの濃度等を入力するための入力部や、試料中の任意の生体分子の濃度等を表示するための表示部、試料における標識分子Mの濃度や測定された任意の生体分子の濃度等を記憶しておくための記憶部等が備えられていてもよい。
2.第1実施形態に係る濃度測定装置による生体分子の濃度の測定
次に、本開示に係る生体分子の濃度測定方法について説明する。即ち、上述した第1実施形態に係る濃度測定装置D1の動作について説明する。図3は、本開示に係る濃度測定方法の概要を示すフローチャートである。図3に示すように、濃度測定方法は、光照射工程S1、検出工程S2、計数工程S3及び濃度算出工程S4の各工程を有する。
<光照射工程>
光照射工程S1は、光照射部1aによって、標識分子Mを含む試料に励起光L11を照射する工程である。本工程S1では、上述した第1の蛍光部位F1又は第2の蛍光部位F2のいずれかに採用された蛍光物質の励起波長域に相当する波長域の光を照射する。励起光L11の波長域については、後述する、標識分子Mにおける発光部位の切り替えにおいて適切な波長となるように適宜設定することができる。
光照射工程S1において、試料は励起光L11を照射可能であれば、どのような容器に収容されていてもよいが、例えば、試料を基板P上に保持することもできる(図1、再度参照)。試料を基板P上に保持する場合、基板Pは標識分子Mとの親和性を有するように構成されていることが好ましい。基板Pが標識分子Mとの親和性を有することにより、標識分子Mを基板Pに吸着させ、標識分子Mのブラウン運動を抑えて、後述する計数工程S3において、発光点の数をより精度高く数えることができる。
例えば、基板Pの表面に、標識分子Mとの親和性を高めるために、標識分子Mとの親和性が高い素材が積層されていてもよい。あるいは、基板Pの表面に標識分子Mを接近させるために、遠心処理を行ってもよい。また、基板Pの表面に、標識分子Mと親和性の高い物質が塗布されていてもよい。さらに、基板Pは、自家蛍光の少ない材質で構成されていることが好ましい。
試料とは、濃度の測定対象となる生体分子が含まれていればよく、その組成は、特に限定されない。また、濃度の測定対象となる生体分子には、生体内で合成、代謝又は蓄積される分子全般が含まれる。例えば、生体分子としては、DNA、RNA等の核酸、ペプチド、タンパク質、脂質−タンパク質複合体等、が挙げられる。また、これらの生体分子を含む試料は、例えば、液状又はゲル状の生体試料であってもよい。生体試料としては、例えば、全血、血漿、血清、脳脊髄液、唾液、涙液、精液、滑液、胸水等が挙げられる。
試料に含まれる生体分子の濃度が低い場合には、本開示に係る生体分子の濃度測定方法は、光照射工程S1の前に試料を基板上に保持させて濃縮する濃縮工程を有していてもよい。試料を濃縮することによって、生体分子と結合した標識分子Mに由来する発光の検出率を高めることができる。
また、本工程S1の時点で、試料には標識分子Mが添加されている。試料中の標識分子Mの濃度は、既知であることが好ましい。標識分子Mの濃度については、例えば、予め所定の濃度に調製された標識分子Mの溶解液を用意して、試料への添加量と試料の容量から、試料中の標識分子Mの濃度を算出することもできる。
<検出工程>
検出工程S2は、光照射工程S1によって励起光L11を照射された標識分子Mからの発光L21を、上述した検出部2aによって検出する工程である。上述したように、標識分子Mは、第1の蛍光部位F1と第2の蛍光部位F2の、2つの蛍光部位を有している。また、標識分子Mは、生体分子と結合している場合と結合していない場合とで、発光する蛍光部位が切り替わるように構成されていることが好ましい。
例えば、標識分子Mは、任意の生体分子と結合していない場合には第1の蛍光部位F1から第1の蛍光を発し、任意の生体分子と結合している場合には第2の蛍光部位F2から第2の蛍光を発するものが好ましい。また、標識分子Mは、任意の生体分子と結合していない場合には第2の蛍光部位F2から第2の蛍光を発し、任意の生体分子と結合している場合には第1の蛍光部位F1から第1の蛍光を発するものとすることもできる。標識分子Mが、このような構成を有することにより、標識分子Mに由来する発光を検出することで、その標識分子Mが、結合対象である生体分子と結合しているか否か判定することが容易となる。
図4A及び図4Bに、標識分子Mの発光部位の切り替えについて、例を示す。また、図4A及び図4Bに示すような、発光部位の切り替えは、例えば、蛍光共鳴エネルギー移動(Fluorescence Resonance Energy Transfer、FRET)の原理を利用して行うこともできる。
図4Aに示す標識分子M1では、生体分子Tと結合していない標識分子M1へ励起光が照射されると、励起光L11の波長域は、第1の蛍光部位の励起光に相当する波長域であるため、第1の蛍光部位F1から第1の蛍光L211が発せられる。一方、結合領域Bに生体分子Tが結合すると、標識分子M1の立体構造が変化して、第1の蛍光部位F1と第2の蛍光部位F2が近接する。そして、生体分子Tと結合した標識分子M1へ励起光L11が照射されると、励起光L11を照射された第1の蛍光部位F1から第2の蛍光部位F2へ励起エネルギーが与えられる。この結果、第2の蛍光部位F2から第2の蛍光L212が発せられる。
結合領域Bと生体分子Tとの結合による標識分子Mの立体構造の変化は、第1の蛍光部位F1と第2の蛍光部位F2が近接する場合には限定されない。例えば、図4Bに示す標識分子M2は、結合部位Bに生体分子Tが結合していない場合、第1の蛍光部位F1と第2の蛍光部位F2は、近接している。そのため、生体分子Tと結合していない標識分子M2へ励起光L11が照射されると、第2の蛍光部位F2から第1の蛍光部位F1への励起エネルギーが与えられる。この結果、第1の蛍光部位F1から第1の蛍光L211が発せられる。一方、結合領域Bに生体分子Tが結合すると、標識分子M2の立体構造が変化して、第1の蛍光部位F1と第2の蛍光部位F2が解離する。そして、励起光L11を照射された第2の蛍光部位F2からは、第2の蛍光L212が発せられる。
上述した標識分子Mにおいて、生体分子Tと結合していない状態における発光部位は、第1の蛍光部位F1に限定されるものではない。同様に、生体分子Tと結合した状態における発光部位についても、第2の蛍光部位F2に限定されるものではない。即ち、生体分子Tと結合した標識分子Mへ励起光L11が照射されると、標識分子Mにおいては、第2の蛍光部位F2から第1の蛍光部位F1へ励起エネルギーが与えられて、発光部位が、第2の蛍光部位F2から第1の蛍光部位F1へ切り替えられてもよい。また、同様に、標識分子Mにおいては、生体分子Tと結合していない標識分子Mへ励起光L11が照射されると、第2の蛍光部位F2から第1の蛍光部位F1へ励起エネルギーが与えられて、発光部位が切り替えられてもよい。
このようなFRETの原理を利用した標識分子Mにおける蛍光物質の組み合わせの例としては、CFP(励起波長:452nm、発光波長:505nm)とYFP(励起波長:514nm、発光波長:527nm)、BFP(励起波長:380nm、発光波長:440nm)とCFP(励起波長:452nm、発光波長:505nm)、GFP(励起波長:488nm、発光波長:509nm)とYFP(励起波長:514nm、発光波長:527nm)等が挙げられる。
上述した蛍光タンパク質以外にも、発光タンパク質と蛍光タンパク質の組み合わせであるBioluminescence resonance energy transfer(BRET)を用いることや、励起波長と蛍光波長の異なる2種類の蛍光分子等を組み合わせること、励起波長と蛍光波長の異なる2種類のQdot(登録商標)を使用すること、先述の光学特性を持つ分子を組み合わせること(蛍光タンパク質と蛍光分子、蛍光分子とQdot(登録商標)、蛍光タンパク質とQdot(登録商標))等が挙げられる。
また、標識分子Mの結合部位Bについては、任意の生体分子Tに特異的に結合する構造を有する、抗体やアプタマー等の構成を採用することができる。
<計数工程>
計数工程S3は、計数部3によって、検出部2aにおいて検出された試料中の発光点の数を数える工程である。計数部3は、検出部2aにおいて検出された光の強度の分布から、予め定めた基準を超えている点を、標識分子Mから発せられた蛍光L21に由来する発光点として扱い、その数を数えることができる。例えば、図5に示すように、計数部3は、検出部2aの蛍光フィルタ23を切り替えて検出された光の強度の分布について、第1の蛍光部位F1から発せられた第1の蛍光L211に由来する点S1(図5A)の数を数える。同様に、計数部3は、第2の蛍光部位F2から発せられた第2の蛍光L212に由来する点S2(図5B)の数を数える。
また、計数部3は、任意の大きさの同一領域(領域R)における第1の蛍光部位F1に由来する発光点S1の数及び第2の蛍光部位F2に由来する発光点S2の数を数えることが好ましい。同じ領域Rにおいて各々の発光点S1,S2の数を数えることにより、後述する濃度算出工程S4において、より精度高く濃度を算出することができる。
<濃度算出工程>
濃度算出工程S4は、第1の蛍光部位F1に由来する発光点の数S1と、第2の蛍光部位F2に由来する発光点S2の数と、に基づき試料に含まれる任意の生体分子Tの濃度を算出する工程である。上述したように、標識分子Mは、結合対象である生体分子Tとの結合の有無によって、発光する蛍光部位を切り替えることができる性質を有する。このため、第1の蛍光部位F1に由来する発光点S1の数と、第2の蛍光部位F2に由来する発光点S2の数のうち、いずれか一方は、試料中の生体分子Tと結合していない標識分子Mの数に相当し、他方は、生体分子Tと結合した標識分子Mの数に相当する。このため、濃度算出部4は、第1の蛍光部位F1に由来する発光点S1の数と、第2の蛍光部位F2に由来する発光点S2の数と、の和に対する、任意の生体分子Tと結合している場合に蛍光を発する蛍光部位に由来する発光点の数の割合に基づき、試料中の生体分子の濃度を算出することができる。
本工程S4について、標識分子Mが、生体分子Tと結合していない状態では、第1の蛍光部位F1から第1の蛍光L211が発せられ、生体分子Tと結合した状態では、第2の蛍光部位F2から第2の蛍光L212が発せられる構成を有している場合を例に説明する(図4A、標識分子M1、再度参照)。このような標識分子M1では、第2の蛍光部位F2に由来する発光点S2の数は、生体分子Tと結合した標識分子M1の数に相当する。従って、計数工程S3で、複数の試料について第2の蛍光部位F2に由来する発光点S2の数を数えている場合には、濃度算出部4は、一つの試料を基準として、発光点S2の数に応じて、複数の試料における生体分子Tの濃度を相対的に定量することもできる。
さらに、下記に示す、第1の蛍光部位F1に由来する発光点S1の数と、第2の蛍光部位F2に由来する発光点S2の数の和に対する、第2の蛍光部位F2に由来する発光点S2の数の割合は、試料中の生体分子Tの濃度を反映したものである。
Figure 2015203650
試料中の標識分子Mの濃度は、予め試料へ添加する際に所望の濃度に調製することができる。このため、試料中の標識分子Mの濃度と、上記割合とに基づいて、試料中の生体分子Tの濃度を算出することができる。
また、同じ領域Rから2種類の発光点S1,S2を数える場合、同一体積に含まれる、生体分子Tと結合していない標識分子Mの数と、生体分子Tと結合した標識分子Mの数と、を容易に数えることができる。従って、上記割合をより正確に求めることができる。
上述した本実施形態に係る濃度測定装置による生体分子の濃度測定方法では、標識分子のみを用いて、試料中の生体分子の濃度を算出することができる。このため、複数の試薬を用いる必要がない。また、呈色反応も不要であるため、従来の濃度の算出方法に比べて、短時間で簡便に行うことができる。
また、上記濃度測定方法では、生体分子と結合した標識分子と、生体分子と結合していない標識分子と、を発光波長に基づいて区別できるため、従来のELISA法等で必要な試料の洗浄工程が不要である。このため、生体分子の濃度の測定をより簡便に行うことができる。
従来のELISA法などでは、標準品を用いて希釈系列を作製して、検量線を求める工程が必要であった。しかし、上記濃度測定方法では、生体分子と結合した標識分子に由来する発光点の割合と、試料中の標識分子の濃度に基づき、試料中の生体分子の濃度を算出することができる。このため、より簡便に生体分子の濃度を測定することができる。
3.本開示の第2実施形態に係る濃度測定装置
図6は、本開示の第2実施形態に係る濃度測定装置D2の構成の概要を示す模式図である。濃度測定装置D2の光照射部1bは、励起光L12として、エバネッセント光を試料に照射するための構成を有する。なお、第1実施形態に係る濃度測定装置D1と同一の構成については同一の符号を付し、その説明は省略する。
光照射部1bは、エバネッセント光を試料中の標識分子Mに照射できるように構成されていればよく、その構成は公知の顕微鏡等の構成から適宜採用できる。例えば、濃度測定装置D2において、光照射部1bにミラー14が設けられていてもよい。
ミラー14は、光源11から出射された励起光L11を、基板Pの試料接触面P1において全反射させる角度に備えられている。励起光L11を試料接触面P1において全反射させることにより、標識分子Mを含む試料に照射される励起光L12をエバネッセント光とすることができる。エバネッセント光は、試料の限定された領域にのみ照射されるため、検出部2aは、発光L22を背景光の少ない状態で検出することができる。
第2実施形態に係る濃度測定装置においては、励起光としてエバネッセント光を利用することができる。このため、より高解像度に標識分子に由来する発光を検出することができ、発光点の計数をより精度高く行うことができる。従って、濃度測定装置における濃度の測定の精度をより高めることができる。
また、エバネッセント光を用いる場合は、上述した基板Pにおいては、エバネッセント光の到達が基板P近傍に限定されるため、基板Pの面積を決定すれば、体積を算出することができるため、単位体積当たりの分子数を算出することも可能である。この他、第2実施形態に係る濃度測定装置における効果は、上述した第1実施形態に係る濃度測定装置と同様である。
4.本開示の第3実施形態に係る濃度測定装置
図7は、本開示の第3実施形態に係る濃度測定装置D3の構成の概要を示す模式図である。濃度測定装置D3の検出部2cには、発光L21の光子を受光する2つの受光器27a,27bを有する。この他、検出部2cは、2つの受光器27a,27bへ導光するための構成として、ダイクロイックミラー24、バンドパスフィルタ25及びハーフミラー26を有する。ハーフミラー26は、透過率と反射率が各々50%のものである。また、2つの受光器27a,27bは、ハーフミラー26から同じ距離に設置されている。さらに、濃度測定装置D3には、必要に応じて、偏光ビームスプリッタ28等が設けられていてもよい。
濃度測定装置D3において、光照射部1cには、光源11cとして、励起光L11を試料へパルス照射するためのレーザー光源が備えられている。この他、第1実施形態に係る濃度測定装置D1と同一の構成については同一の符号を付し、その説明は省略する。
本実施形態の濃度測定装置D3では、励起光L11によって標識分子Mから発せられた発光L21について、ダイクロイックミラー24とバンドパスフィルタ25によって励起光L11を除いて、ハーフミラー26へ導光する。発光L21に含まれる光子が、標識分子Mの蛍光部位F1,F2のうち、一つの蛍光部位に由来していれば、単一光子であるため、ハーフミラー26において分離することができない。このため、2台の受光器27a,27bのうち、いずれか一方が光子を検出する。
一方、発光L21に含まれる光子が、例えば、複数の標識分子Mの各々の蛍光部位に由来していれば、単一光子ではないため、2つの受光器27a,27bの両方で光子が検出される。また、励起光L11はパルス照射されているため、単一光子ではない場合、2台の受光器27a,27bは、同じタイミングで光子を検出することができる。このため、2台の受光器27a,27bにおいて、同時に光子を検出するか、又は交互に検出するかによって、発光L12が一つの標識分子Mに由来するものであるか否か判定することができる。
本開示に係る濃度測定方法においては、発光点の数に基づき生体分子の濃度を測定している。このため、試料に含まれる標識分子の濃度によっては、複数の標識分子Mが近接して、2つの標識分子Mに由来する発光L21を一つの発光点として検出するおそれがある。上述したように、本実施形態の濃度測定装置では、2台の受光器によって、発光点が一つの標識分子Mに由来するものであるか否か判定することができる。そこで、計数部が数える発光点について、予め単一光子に由来する発光点のみに限定することができる。この結果、発光点の数をより正確に数えることができ、濃度の測定をより精度高く行うことができる。
なお、上記に記載された効果はあくまで例示であって、限定されるものではなく、また他の効果があってもよい。
本開示は、以下のような構成もとることができる。
(1)第1の蛍光部位及び第2の蛍光部位を有し任意の生体分子に結合する標識分子を含む試料に励起光を照射する光照射部と、前記標識分子からの発光を検出する検出部と、前記試料中の前記検出部によって検出された発光点の数を数える計数部と、前記第1の蛍光部位に由来する発光点の数と、前記第2の蛍光部位に由来する発光点の数と、に基づき前記試料に含まれる前記任意の生体分子の濃度を算出する濃度算出部と、を有する生体分子の濃度測定装置。
(2)前記励起光を照射された前記標識分子は、前記任意の生体分子と結合していない場合には前記第1の蛍光部位から第1の蛍光を発し、前記任意の生体分子と結合している場合には前記第2の蛍光部位から第2の蛍光を発するもの、又は前記任意の生体分子と結合していない場合には前記第2の蛍光部位から第2の蛍光を発し、前記任意の生体分子と結合している場合には前記第1の蛍光部位から第1の蛍光を発するもの、である上記(1)に記載の生体分子の濃度測定装置。
(3)前記濃度算出部は前記第1の蛍光部位に由来する発光点の数と前記第2の蛍光部位に由来する発光点の数の和に対する前記任意の生体分子と結合している場合に蛍光を発する蛍光部位に由来する発光点の数の割合に基づき前記濃度を算出する上記(2)に記載の生体分子の濃度測定装置。
(4)前記計数部は任意の大きさの同一領域における前記第1の蛍光部位に由来する発光点の数及び前記第2の蛍光部位に由来する発光点の数を数える上記(2)又は(3)に記載の生体分子の濃度測定装置。
(5)前記任意の生体分子と結合した前記標識分子へ前記励起光が照射されると、前記第1の蛍光部位から前記第2の蛍光部位、又は前記第2の蛍光部位から前記第1の蛍光部位へ励起エネルギーが与えられる上記(1)〜(4)のいずれかに記載の生体分子の濃度測定装置。
(6)前記任意の生体分子と結合していない前記標識分子へ前記励起光が照射されると、前記第1の蛍光部位から前記第2の蛍光部位、又は前記第2の蛍光部位から前記第1の蛍光部位へ励起エネルギーが与えられる上記(1)〜(4)のいずれかに記載の生体分子の濃度測定装置。
(7)前記励起光がエバネッセント光である上記(1)〜(6)のいずれかに記載の生体分子の濃度測定装置。
(8)前記試料は基板上に保持されている上記(1)〜(7)いずれかに記載の生体分子の濃度測定装置。
(9)第1の蛍光部位及び第2の蛍光部位を有し任意の生体分子に結合する標識分子を含む試料に励起光を照射する光照射工程と、前記標識分子からの発光を検出する検出工程と、前記試料中の前記検出工程によって検出された発光点の数を数える計数工程と、前記第1の蛍光部位に由来する発光点の数と、前記第2の蛍光部位に由来する発光点の数と、に基づき前記試料に含まれる前記任意の生体分子の濃度を算出する濃度算出工程と、を有する生体分子の濃度測定方法。
(10)前記光照射工程の前に前記試料を基板上に保持させて濃縮する濃縮工程を有する上記(9)に記載の生体分子の濃度測定方法。
D1,D2,D3:生体分子の濃度測定装置(濃度測定装置)
B:結合部位
F1:第1の蛍光部位
F2:第2の蛍光部位
L11,L12:励起光
L21,L211,L212,L22:発光
M,M1,M2:標識分子
R:領域
P:基板
P1:試料接触面
S1,S2:発光点
T:生体分子
1a,1b,1c:光照射部
11,11c:光源
12:集光レンズ
13:絞り
14:ミラー
2a,2c:検出部
21:検出器
22:対物レンズ
23:蛍光フィルタ
24:ダイクロイックミラー
25:バンドパスフィルタ
26:ハーフミラー
27a,27b:受光器
28:偏光ビームスプリッタ
3:計数部
4:濃度算出部

Claims (10)

  1. 第1の蛍光部位及び第2の蛍光部位を有し任意の生体分子に結合する標識分子を含む試料に励起光を照射する光照射部と、
    前記標識分子からの発光を検出する検出部と、
    前記試料中の前記検出部によって検出された発光点の数を数える計数部と、
    前記第1の蛍光部位に由来する発光点の数と、前記第2の蛍光部位に由来する発光点の数と、に基づき前記試料に含まれる前記任意の生体分子の濃度を算出する濃度算出部と、
    を有する生体分子の濃度測定装置。
  2. 前記励起光を照射された前記標識分子は、前記任意の生体分子と結合していない場合には前記第1の蛍光部位から第1の蛍光を発し、前記任意の生体分子と結合している場合には前記第2の蛍光部位から第2の蛍光を発するもの、又は前記任意の生体分子と結合していない場合には前記第2の蛍光部位から第2の蛍光を発し、前記任意の生体分子と結合している場合には前記第1の蛍光部位から第1の蛍光を発するもの、である
    請求項1に記載の生体分子の濃度測定装置。
  3. 前記濃度算出部は前記第1の蛍光部位に由来する発光点の数と前記第2の蛍光部位に由来する発光点の数の和に対する前記任意の生体分子と結合している場合に蛍光を発する蛍光部位に由来する発光点の数の割合に基づき前記濃度を算出する
    請求項2に記載の生体分子の濃度測定装置。
  4. 前記計数部は任意の大きさの同一領域における前記第1の蛍光部位に由来する発光点の数及び前記第2の蛍光部位に由来する発光点の数を数える
    請求項3に記載の生体分子の濃度測定装置。
  5. 前記任意の生体分子と結合した前記標識分子へ前記励起光が照射されると、前記第1の蛍光部位から前記第2の蛍光部位、又は前記第2の蛍光部位から前記第1の蛍光部位へ励起エネルギーが与えられる
    請求項1に記載の生体分子の濃度測定装置。
  6. 前記任意の生体分子と結合していない前記標識分子へ前記励起光が照射されると、前記第1の蛍光部位から前記第2の蛍光部位、又は前記第2の蛍光部位から前記第1の蛍光部位へ励起エネルギーが与えられる
    請求項1に記載の生体分子の濃度測定装置。
  7. 前記励起光がエバネッセント光である
    請求項1に記載の生体分子の濃度測定装置。
  8. 前記試料は基板上に保持されている
    請求項1に記載の生体分子の濃度測定装置。
  9. 第1の蛍光部位及び第2の蛍光部位を有し任意の生体分子に結合する標識分子を含む試料に励起光を照射する光照射工程と、
    前記標識分子からの発光を検出する検出工程と、
    前記試料中の前記検出工程によって検出された発光点の数を数える計数工程と、
    前記第1の蛍光部位に由来する発光点の数と、前記第2の蛍光部位に由来する発光点の数と、に基づき前記試料に含まれる前記任意の生体分子の濃度を算出する濃度算出工程と、
    を有する生体分子の濃度測定方法。
  10. 前記光照射工程の前に前記試料を基板上に保持させて濃縮する濃縮工程を有する
    請求項9に記載の生体分子の濃度測定方法。
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