JP2015203462A - クラッチ - Google Patents

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Abstract

【課題】高い摩擦係数状態を維持し続けることが可能なクラッチを提供する。
【解決手段】ロータの接触面とアーマチャの接触面の一方もしくは両方に、有底の凹部41を形成するとともに、酸化鉄粉末61が分散された熱硬化性樹脂の固形物62を凹部41の内部に形成する。これによれば、酸化鉄粉末61を熱硬化性樹脂62による接着力によって凹部41の内部に保持させるので、酸化鉄粉末61を単独で凹部41の内部に埋め込む場合と比較して、酸化鉄粉末61を凹部41の内部に強固に保持できる。このため、接触面の摩耗によってロータとアーマチャの接触面同士の間に酸化鉄粉末61を供給し続けることができ、高い摩擦係数状態を維持し続けることが可能となる。
【選択図】図4

Description

本発明は、クラッチに関するものである。
非特許文献1には、鉄系合金製のディスク試験片とリング試験片を接触させたときの乾燥摩擦特性の評価結果が記載されている。この評価に用いられたディスク試験片は、接触面に形成された凹部の内部に酸化鉄粉末が埋め込まれたものである。この評価結果によると、ディスク試験片を回転させながら、リング試験片と断続接触させて実験した結果、摩擦係数が高く安定する。
岡島怜史,宇佐美初彦,鉄系合金の乾燥摩擦特性に及ぼす酸化鉄分散の効果,「日本機械学会第20回機械材料・材料加工技術講演会(M&P2012)CD−ROM論文集,社団法人日本機械学会,2012年,No.12−9
ところで、磁力によってアーマチャをロータに吸着させるクラッチの伝達トルクを向上させる方法には、アーマチャをロータに吸引(吸着)する力、アーマチャとロータの接触面の有効半径、アーマチャとロータの接触面の摩擦係数を向上する方法がある。
そこで、上記クラッチに非特許文献1の技術を適用し、アーマチャとロータの一方もしくは両方において、接触面に凹部を形成するとともに、その凹部の内部に酸化鉄粉末を埋め込むことが考えられる。これにより、アーマチャとロータの接触面の摩擦係数を向上でき、クラッチの伝達トルクの向上が可能になると考えられる。
しかし、非特許文献1の技術は、酸化鉄粉末を単独で凹部の内部に配置しただけであるため、車両用空調装置の圧縮機の駆動機構に使用されるクラッチのように、非特許文献1の実験条件よりも高回転で使用される場合、凹部の内部に酸化鉄粉末を保持できなくなり、高い摩擦係数状態を維持し続けることが困難となる。なお、この問題は、酸化鉄粉末を用いた場合に限られず、他の金属酸化物や金属の粉末を用いた場合においても、同様に発生する。
本発明は上記点に鑑みて、高い摩擦係数状態を維持し続けることが可能なクラッチを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、
磁性体で構成され、駆動源からの回転駆動力を受けて回転するロータ(10)と、
磁性体で構成され、磁力によってロータに吸着されることにより、回転駆動力が伝達されるアーマチャ(20)とを備え、
ロータおよびアーマチャは、それぞれ、アーマチャがロータに吸着された際に、相手側と接触する接触面(13a、20a)を有し、
ロータの接触面(13a)とアーマチャの接触面(20a)の一方もしくは両方は、有底の凹部(41、42、51)が形成されているとともに、金属酸化物や金属の粉末(61)が分散された熱硬化性樹脂の固形物(62)が、凹部の内部に形成されていることを特徴としている。
これによれば、金属酸化物や金属の粉末(以下、金属酸化物等の粉末という)を熱硬化性樹脂による接着力によって凹部の内部に保持させるので、金属酸化物等の粉末を単独で凹部の内部に埋め込む場合と比較して、金属酸化物等の粉末を凹部の内部に強固に保持できる。このため、接触面の摩耗によってロータとアーマチャの接触面同士の間に金属酸化物等の粉末を供給し続けることができ、高い摩擦係数状態を維持し続けることが可能となる。
また、請求項6に記載の発明では、固形物は、凹部の内部および接触面のうち凹部の非形成領域上に形成されていることを特徴としている。これによれば、接触面のうち凹部の非形成領域に固形物を形成することで、ロータとアーマチャの断続の初期段階から金属酸化物等の粉末をロータの接触面とアーマチャの接触面の間に供給できる。このため、断続の初期段階から高い摩擦係数状態が得られる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
第1実施形態における電磁クラッチの断面構成を示す図である。 図1中のロータの摩擦面の正面図である。 図2中の領域IIIの拡大図である。 図3中のIV−IV線矢視断面図である。 図1中のアーマチャの摩擦面の正面図である。 図5中の領域VIの拡大図である。 図6中のVII−VII線矢視断面図である。 本実施形態の電磁クラッチ1と比較例1の電磁クラッチの摩擦係数の測定結果である。 第2実施形態におけるロータの端面部の拡大断面図であり、図4に対応する図である。 第3実施形態におけるロータの摩擦面の拡大図であり、図3に対応する図である。 図10中のXI−XI線矢視断面図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、同一符号を付して説明を行う。
(第1実施形態)
図1に示す第1実施形態の電磁クラッチ1は、車両走行用駆動力を出力する駆動源としてのエンジンから回転駆動力を得て、圧縮機構を回転駆動させる圧縮機2の駆動機構に使用されるものである。したがって、本実施形態では、エンジンが駆動源であり、圧縮機2が従動側機器である。
圧縮機2は、冷媒を吸入して圧縮するものであり、圧縮機2からの吐出冷媒を放熱させる放熱器、放熱器からの流出冷媒を減圧膨張させる膨張弁、および、膨張弁にて減圧された冷媒を蒸発させて吸熱作用を発揮させる蒸発器とともに、車両用空調装置の冷凍サイクル装置を構成する。
電磁クラッチ1は、エンジンからの回転駆動力を受けた際に回転中心線Oを中心に回転する駆動側回転体を構成するロータ10と、圧縮機2の回転軸2aに連結された従動側回転体を構成するアーマチャ20とを有する。このロータ10とアーマチャ20とを連結したり、切り離したりすることで、エンジンから圧縮機2への回転駆動力の伝達を断続する。なお、図1は、ロータ10とアーマチャ20とを互いに切り離した状態を示している。
つまり、電磁クラッチ1がロータ10とアーマチャ20とを連結すると、エンジンの回転駆動力が圧縮機2に伝達されて、冷凍サイクル装置が作動する。一方、電磁クラッチ1がロータ10とアーマチャ20とを切り離すと、エンジンの回転駆動力が圧縮機2に伝達されることはなく、冷凍サイクル装置も作動しない。なお、電磁クラッチ1は、冷凍サイクル装置の各種構成機器の作動を制御する空調制御装置から出力される制御信号によって、その作動が制御される。
以下、電磁クラッチ1の具体的な構成について説明する。図1に示すように、電磁クラッチ1は、ロータ10、アーマチャ20およびステータ30を備えている。
ロータ10は、アーマチャ20から離れた側である反アーマチャ20側が開口した断面U字形状の二重円筒構造である。すなわち、ロータ10は、外側円筒部11と、この外側円筒部11の内周側に配置される内側円筒部12と、外側円筒部11および内側円筒部12のアーマチャ20側の端部同士を結ぶように回転中心線Oに直交する方向に広がる端面部13とを有している。外側円筒部11、内側円筒部12および端面部13は、鉄等の磁性体で構成されている。
外側円筒部11および内側円筒部12は、圧縮機2の回転軸2aに対して同軸上に配置されている。すなわち、図1に示す回転中心線Oは、外側円筒部11および内側円筒部12の回転中心線であるとともに、回転軸2aの回転中心線でもある。外側円筒部11の外周側には、プーリ部14が接合されている。プーリ部14は、Vベルトが掛けられるV溝14aが形成されている。内側円筒部12の内周側には、ボールベアリング15の外側レースが固定されている。
ボールベアリング15は、圧縮機2の外殻を形成するハウジングに対して、ロータ10を回転自在に固定するものである。そのため、ボールベアリング15の内側レースは、圧縮機2のハウジングに設けられたハウジングボス部2bに固定されている。
端面部13は、アーマチャ20に対向する壁部である。端面部13は、アーマチャ20側の一面13aと反アーマチャ側の他面13bとを有している。換言すると、端面部13は、回転中心線Oの軸線方向における一側と他側にそれぞれ配置された一面13aと他面13bを有し、一面13aおよび他面13bは、軸線方向に直交する方向にそれぞれ延設されている。端面部13の一面13aは、アーマチャ20に対向しており、アーマチャ20がロータ10に連結された際に、相手側であるアーマチャ20と接触する接触面13aとなる。なお、接触面13aは、アーマチャ20と接触して摩擦が生じる摩擦面でもある。以下では、端面部13の一面13aを摩擦面13aと呼ぶ。
端面部13の摩擦面13aには、磁束流れを遮断する断磁スリット13c、13dが形成されている。本実施形態では、複数の円弧状の断磁スリット13c、13dが径方向に並んで形成されている。断磁スリット13c、13dは、断磁スリット形成部13c1、13d1によって構成されている。この断磁スリット13c、13dは、摩擦面13aからその反対側の他面13bまで軸線方向で端面部13を貫通している。
アーマチャ20は、鉄等の磁性材で構成されている。アーマチャ20は、回転中心線Oに直交する方向に広がるとともに、中心部にその表裏を軸線方向に貫通する貫通穴が形成された円盤状部材である。このアーマチャ20の回転中心は、圧縮機2の回転軸2aに対して同軸上に配置されている。すなわち、アーマチャ20の回転中心線は、回転中心線Oと一致している。
アーマチャ20は、ロータ10側の一面20aと反ロータ10側の他面20bとを有している。換言すると、アーマチャ20は、回転中心線Oの軸線方向における一側と他側にそれぞれ配置された一面20aと他面20bを有し、一面20aおよび他面20bは、軸線方向に直交する方向にそれぞれ延設されている。アーマチャ20の一面20aは、ロータ10に対向しており、アーマチャ20がロータ10に連結された際に、相手側であるロータ10と接触する接触面20aとなる。なお、接触面20aは、ロータ10と接触して摩擦が生じる摩擦面でもある。以下では、アーマチャ20の一面20aを摩擦面20aと呼ぶ。
アーマチャ20の摩擦面20aには、ロータ10の端面部13と同様に、断磁スリット20cが形成されている。本実施形態では、断磁スリット20cは、円弧状に複数形成されている。断磁スリット20cは、断磁スリット形成部20c1によって構成されている。この断磁スリット20cは、摩擦面20aからその反対側の他面20bまで軸線方向でアーマチャ20を貫通している。断磁スリット20cは、端面部13の径方向内側の断磁スリット13cと端面部13の径方向外側の断磁スリット13dとの間に位置付けられている。
さらに、アーマチャ20の他面20bには、略円盤状のアウターハブ21が固定されている。アウターハブ21は、後述するインナーハブ22とともに、アーマチャ20と圧縮機2の回転軸2aとを連結する連結部材を構成している。アウターハブ21とインナーハブ22は、それぞれ回転中心線Oの軸線方向に延びる円筒部21a、22aを有しており、アウターハブ21の円筒部21aの内周面およびインナーハブ22の円筒部22aの外周面には、円筒状のゴム23が加硫接着されている。ゴム23は、弾性材料(エラストマー)からなる弾性部材である。
さらに、インナーハブ22は、圧縮機2の回転軸2aに設けられたネジ穴にボルト24によって締め付けられることによって固定されている。すなわち、インナーハブ22は圧縮機2の回転軸2aに連結可能に構成されている。
これにより、アーマチャ20、アウターハブ21、ゴム23、インナーハブ22、および圧縮機2の回転軸2aが連結される。そして、ロータ10とアーマチャ20が連結されると、アーマチャ20、アウターハブ21、ゴム23、インナーハブ22、および圧縮機2の回転軸2aがロータ10とともに回転する。
また、ゴム23は、アウターハブ21に対してロータ10から離れる方向に弾性力を作用させている。この弾性力により、ロータ10とアーマチャ20が切り離された状態では、アウターハブ21に連結されたアーマチャ20の摩擦面20aとロータ10の摩擦面13aとの間に予め定めた所定間隔の隙間が形成される。
ステータ30は、ロータ10の外側円筒部11、内側円筒部12および端面部13によって囲まれたロータ10の内部空間に配置されている。このため、ステータ30は、端面部13の他面13bに対向している。ステータ30は、鉄等の磁性体で構成されており、内部に電磁コイル35を収納している。
ステータ30は、端面部13側に開口部30aを有する断面U字形状の二重円筒構造である。具体的には、ステータ30は、外側円筒部31と、この外側円筒部11の内周側に配置される内側円筒部32と、外側円筒部31および内側円筒部32のロータ10の摩擦面13aから離れた側の端部同士を結ぶように回転中心線Oに直交する方向に広がる端面部33とを有している。
ステータ30の内部空間には、円環状のコイルスプール34が収容されている。コイルスプール34はポリアミド樹脂等の樹脂材料から形成されている。コイルスプール34上に、電磁コイル35が巻回されている。
さらに、ステータ30の開口部30a側に、電磁コイル35を封止するポリアミド樹脂等の樹脂部材36が設けられている。これにより、ステータ30の開口部30aが樹脂部材36によって塞がれている。
また、ステータ30の端面部33の外側(図1の右側)には、ステータプレート37が固定されている。このステータプレート37を介して、ステータ30は、圧縮機2のハウジングに固定されている。
次に、ロータ10の摩擦面13aとアーマチャ20の摩擦面20aについて説明する。
図2に示すように、ロータ10の摩擦面13aには、螺旋状の溝41が形成されている。ここでいう螺旋状とは、摩擦面13aの中心位置を中心として、複数の円を連続して描くように円周方向に線状に延伸していることを意味し、渦巻き状ともいう。したがって、摩擦面13aには、円周方向に線状に延びているとともに径方向に複数並んだ溝41が形成されている。溝41は、ロータ10の摩擦面13aのうち断磁スリット13c、13dおよび摩擦部材16の非形成領域、すなわち、後述する図1中の磁気回路Xを構成する部位に形成されている。
図3、4に示すように、溝41は、底部を有する凹部であり、端面部13を貫通していない。本実施形態の溝41は、切削加工により形成されるものである。溝41の延伸方向に垂直な断面での溝41の断面形状は、略三角形である。溝41の深さd1は、0.1〜0.5mmであり、溝41の開口幅w1は、所望の深さの溝41を形成する際に使用する加工歯の形状に応じて決まる。このため、本実施形態の溝41の開口幅w1は、溝41の深さに応じた大きさとなる。なお、溝41の開口幅w1は、溝41の深さd1と同様に、0.1〜0.5mmとすることが好ましい。
また、図4に示すように、溝41の内部には、酸化鉄粉末61が分散された熱硬化性樹脂の固形物62が保持されている。酸化鉄粉末61は、金属酸化物である酸化鉄で構成された粉末であり、その粒径が溝41よりも小さいものである。本実施形態の酸化鉄は、酸化鉄(III)であり、組成式Feで表されるものである。また、本実施形態では、熱硬化性樹脂としてエポキシ樹脂を用いている。
次に、溝41の内部に保持された固形物62の形成方法について説明する。図示しないが、液状のエポキシ樹脂と、エタノールに酸化鉄粉末を分散させた分散液とを用意し、両者を混合して混合液を形成する。その混合液を溝41の内部に塗布し、乾燥させる。その後、加熱してエポキシ樹脂を硬化させる。そして、必要に応じて、研磨して表面の平坦度を整える。このようにして、溝41の内部に酸化鉄粉末61が分散されたエポキシ樹脂の固形物62が形成される。なお、液状のエポキシ樹脂と酸化鉄粉末の割合については、酸化鉄粉末が少なすぎると、ロータ10とアーマチャ20との間に供給される酸化鉄粉末が少なくなり、酸化鉄粉末が多すぎると、エポキシ樹脂による接着力が低下するので、これらを考慮して設定すればよい。
図5に示すように、アーマチャ20の摩擦面20aには放射状の溝51が付与されている。すなわち、摩擦面20aには、アーマチャ20の径方向に線状に延伸する複数の溝51が形成されている。図6、7に示すように、溝51は、底部を有する凹部であり、アーマチャ20を貫通していない。本実施形態の溝51は、ロータ10の溝41と同様に、切削加工により形成されるものであり、溝51の断面形状は、略三角形である。溝51の深さd2および開口幅w2は、ロータ10の溝41と同じ大きさである。溝51は、アーマチャ20の摩擦面20aのうち断磁スリット20cの非形成領域、すなわち、図1中の磁気回路Xを構成する部位に形成されている。
次に、上記構成の電磁クラッチ1の作動について説明する。電磁コイル35の通電時では、図1中の一点鎖線で示すように、ステータ30からロータ10、アーマチャ20を経てステータ30に戻る磁気回路Xに磁束が流れる。これにより、ロータ10とアーマチャ20との間に磁力が発生する。したがって、電磁コイル35の通電時では、電磁コイル35が発生する磁力によって、アーマチャ20がロータ10の摩擦面13aに吸着され、ロータ10とアーマチャ20とが連結する。これにより、エンジンからの回転駆動力が圧縮機2へ伝達される。
一方、電磁コイル35の通電が遮断されると、すなわち、電磁コイル35の非通電時では、上記した磁力が発生せず、ゴム23の弾性力によって、アーマチャ20がロータ10の摩擦面13aから切り離される。これにより、エンジンからの回転駆動力は圧縮機2へ伝達されない。
次に、本実施形態の効果について説明する。
(1)電磁コイル35の通電と非通電を繰り返して、ロータ10とアーマチャ20の断続を繰り返すと、ロータ10の摩擦面13aとアーマチャ20の摩擦面20aが摩耗する。このとき、ロータ10の摩擦面13aでは、ロータ10だけでなく溝41の内部の固形物62も摩耗することにより、ロータ10の摩耗粉とともに酸化鉄粉末61がロータ10の摩擦面13aとアーマチャ20の摩擦面20aとの間に供給される。また、アーマチャ20の摩擦面20aでは、ロータ10の摩擦面13aとアーマチャ20の摩擦面20aとの間に供給された酸化鉄粉末61が、溝51の内部に堆積したり、溝51の内部から排出したりする。これらにより、酸化鉄粉末61が摩擦調整剤として機能し、摩擦係数が増大する。
また、本実施形態では、ロータ10の摩擦面13aに螺旋状の溝41を形成し、アーマチャ20の摩擦面20aに放射状の溝51を形成している。螺旋状の溝41と放射状の溝51は、回転中心線Oの軸線方向で、一方の摩擦面13aに他方の摩擦面20aの溝51を投影したときに、両者が交差する方向に延伸している。このように、摩擦面13a、20aの両方に形成された溝41、51の方向性が制御されていることも、摩擦係数の増大に寄与している。すなわち、本実施形態によれば、方向性が制御された溝41、51と摩擦面13a、20a同士の間に介在する酸化鉄粉末61の相互作用により摩擦係数を増大させることができる。
ここで、図8に、本実施形態の電磁クラッチ1の摩擦係数と比較例1の電磁クラッチの摩擦係数の比較を示す。図8は、ロータ10を回転させながらロータ10とアーマチャ20の断続(接触と非接触)を繰り返したときの摩擦係数の測定結果であり、縦軸が摩擦係数を示し、横軸が断続回数(接触回数)を示している。
なお、試験に用いた本実施形態の電磁クラッチ1は、溝41、51の開口幅および深さが0.3〜0.5mm程度である。また、比較例1の電磁クラッチは、本実施形態と異なり、ロータ10の摩擦面13aに溝41および固形物62が形成されておらず、アーマチャ20の摩擦面20aに溝51が形成されていないものであり、その他の構成は、本実施形態の電磁クラッチ1と同じである。また、測定条件は、接触荷重200N、ロータ回転数900rpm、接触時間0.1秒、接触回数150回、無潤滑大気中である。
図8に示すように、本実施形態の電磁クラッチ1では、比較例1の電磁クラッチと比較して、摩擦係数が高く安定していることが確認できた。なお、断続回数150回後の試験後に、アーマチャ20の摩擦面20aの溝51の内部に酸化鉄粉末が堆積していることも確認できた。
(2)本実施形態では、酸化鉄粉末61を熱硬化性樹脂62による接着力によって溝41の内部に保持させているので、酸化鉄粉末61を単独で溝41の内部に埋め込む場合と比較して、酸化鉄粉末61を溝41の内部に強固に保持できる。これにより、本実施形態のように、クラッチ1が車両用空調装置の圧縮機2の駆動機構に使用される場合であっても、摩擦面13a、20a同士の間に酸化鉄粉末61を供給し続けることができる。すなわち、摩擦面13a、20a同士の間に酸化鉄粉末61を安定的に介在させることができる。よって、本実施形態によれば、高い摩擦係数状態を維持し続けることが可能となる。
(第2実施形態)
本実施形態は、第1実施形態に対して、固形物62の配置を変更したものであり、その他の構成は、第1実施形態と同じである。
図9に示すように、本実施形態では、ロータ10の摩擦面13aにおいて、酸化鉄粉末61が分散されたエポキシ樹脂の固形物62が、溝41の内部だけでなく、摩擦面13aの溝41の非形成領域上にも形成されている。より具体的には、固形物62が、摩擦面13aのうち断磁スリット13cを除く領域(断磁スリット13cの非形成領域)の全域にわたって形成されている。
本実施形態では、ロータ10とアーマチャ20とが連結されると、摩擦面13a上の固形物62が摩耗して、酸化鉄粉末61がロータ10の摩擦面13aとアーマチャ20の摩擦面20aとの間に供給される。このため、本実施形態によれば、ロータ10とアーマチャ20の断続が繰り返される際の初期段階から、高い摩擦係数状態が得られる。
なお、本実施形態では、固形物62が、摩擦面13aのうち断磁スリット13cの非形成領域の全域に形成されていたが、全域でなく一部に形成されていてもよい。
(第3実施形態)
本実施形態は、図10、11に示すように、ロータ10の摩擦面13aに、螺旋状の溝41に替えて、点状の凹部42を複数形成したものである。また、図示しないが、アーマチャ20の摩擦面20aは平坦面である。その他の構成は、第1実施形態と同じである。
点状の凹部42は、加工面に砥粒を吹き付けるショットブラスト加工で形成される有底のものである。略球状の砥粒を用いることで、図10、11に示すように、点状の凹部42は、表面形状が略半球面形状であり、摩擦面13aにおける開口形状が略円形状であり、摩擦面13aに垂直な面で切断した断面形状が略円弧状となる。凹部42の深さd3は、第1実施形態の螺旋状の溝41の深さd1と同じである。なお、点状の凹部42は、摩擦面13aにおける開口形状が、等方的な開口幅を有する形状であれば、四角形等の多角形であってもよい。
そして、点状の凹部42の内部に、酸化鉄粉末61が分散された熱硬化性樹脂の固形物62が形成されている。このため、本実施形態においても、第1実施形態と同様の効果を奏する。
なお、本実施形態では、アーマチャ20の摩擦面20aを平坦面としたが、アーマチャ20の摩擦面20aにも、ロータ10の摩擦面13aと同様に、点状の凹部を形成してもよい。
(他の実施形態)
本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、下記のように、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。
(1)第1、第2実施形態では、アーマチャ20の摩擦面20aに溝51を形成したが、溝51を形成していなくてもよい。この場合であっても、ロータ10の摩擦面13aの溝41の内部に固形物62を形成することによって、酸化鉄粉末61をロータ10の摩擦面13aとアーマチャ20の摩擦面20aとの間に供給でき、高い摩擦係数状態が得られる。
(2)第1〜第3実施形態では、ロータ10の摩擦面13aのみに、酸化鉄粉末61が分散された熱硬化性樹脂の固形物62を形成したが、アーマチャ20の摩擦面20aのみに固形物62を形成したり、ロータ10の摩擦面13aとアーマチャ20の摩擦面20aの両方に固形物62を形成したりしてもよい。両方の摩擦面13a、20aに固形物62を形成する場合では、両方の摩擦面13a、20aから摩耗粉とともに酸化鉄粉末61が供給されるので、両方の摩擦面13a、20aの間に酸化鉄粉末61が安定的に介在し、常に高い摩擦係数状態を維持することができる。
(3)第1、第2実施形態では、溝41、51を切削加工によって形成したが、他の機械加工で形成してもよい。また、溝41、51の断面形状は、三角形以外の他の形状であってもよい。
(4)第1、第2実施形態では、ロータ10の摩擦面13aに螺旋状の溝41を形成し、アーマチャ20の摩擦面20aに放射状の溝51を形成したが、溝41、51の延伸方向はこれらに限定されない。溝41、51の延伸方向は、回転中心線Oの軸線方向で一方の摩擦面13aに他方の摩擦面20aの溝51を投影したときに、溝41、51が交差する方向であればよい。
(5)上記した各実施形態では、組成式Feで表される酸化鉄粉末61を用いたが、組成式Fe等で表される他の酸化鉄粉末を用いてもよい。また、両方の摩擦面13a、20aの間に介在することで摩擦係数を増大できるものであれば、酸化鉄粉末61に限られず、他の金属酸化物や金属の粉末を用いてもよい。例えば、チタン酸カリウム、シリカ、アルミナ等の粉末を用いることができる。
(6)上記した各実施形態では、熱硬化性樹脂としてエポキシ樹脂を用いたが、フェノール樹脂等の他の熱硬化性樹脂を用いてもよい。
(7)ロータ10、アーマチャ20を構成する磁性体としては、例えば、SPHC(熱延圧延鋼板)、SPCC(冷延圧延鋼板)等の軟鋼や、S12C等の低炭素鋼を用いることが好ましい。
(8)上記した各実施形態では、電磁コイルが発生する磁力によって、アーマチャ20をロータ10に吸着させる電磁クラッチに本発明を適用したが、永久磁石を使用するクラッチに本発明を適用することも可能である。永久磁石を使用するクラッチは、例えば、永久磁石の磁力によって、ロータとアーマチャとの連結状態を維持するとともに、永久磁石によって形成される磁気回路に対して、永久磁石による磁束の流れ方向と同一方向または逆方向の磁束を与えるように、電磁コイルで磁束を発生させることにより、ロータとアーマチャの連結と遮断の切り替えを行うものである。
(9)上記各実施形態は、互いに無関係なものではなく、組み合わせが明らかに不可な場合を除き、適宜組み合わせが可能である。例えば、第2実施形態と第3実施形態とを組み合わせてもよい。すなわち、第3実施形態のロータ10の摩擦面13aにおいて、固形物62を、点状の凹部42の内部だけでなく、摩擦面13aの凹部42の非形成領域に形成してもよい。
(10)上記各実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。また、上記各実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではない。また、上記各実施形態において、構成要素等の材質、形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の材質、形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その材質、形状、位置関係等に限定されるものではない。
10 ロータ
13 ロータの端面部
13a ロータの摩擦面(ロータの接触面)
20 アーマチャ
20a アーマチャの摩擦面(アーマチャの接触面)
41 螺旋状の溝(凹部)
42 点状の凹部
51 放射状の溝
61 酸化鉄粉末(金属酸化物の粉末)
62 熱硬化性樹脂の固形物

Claims (6)

  1. 磁性体で構成され、駆動源からの回転駆動力を受けて回転するロータ(10)と、
    磁性体で構成され、磁力によって前記ロータに吸着されることにより、前記回転駆動力が伝達されるアーマチャ(20)とを備え、
    前記ロータおよび前記アーマチャは、それぞれ、前記アーマチャが前記ロータに吸着された際に、相手側と接触する接触面(13a、20a)を有し、
    前記ロータの接触面(13a)と前記アーマチャの接触面(20a)の一方もしくは両方は、有底の凹部(41、42、51)が形成されているとともに、金属酸化物もしくは金属の粉末(61)が分散された熱硬化性樹脂の固形物(62)が、前記凹部の内部に形成されていることを特徴とするクラッチ。
  2. 前記凹部は、線状に延伸する溝(41、51)によって構成されることを特徴とする請求項1に記載のクラッチ。
  3. 前記ロータの接触面(13a)と前記アーマチャの接触面(20a)の両方に、前記凹部としての前記溝(41、51)が形成されており、
    前記ロータの接触面の溝(41)と前記アーマチャの接触面の溝(51)は、一方の前記接触面に他方の前記接触面の溝を投影したときに両方の前記溝が交差する方向に延伸しており、
    前記固形物は、前記ロータの接触面の溝と前記アーマチャの接触面の溝の一方もしくは両方に形成されていることを特徴とする請求項2に記載のクラッチ。
  4. 前記凹部は、前記接触面に点状に複数配置されていることを特徴とする請求項1に記載のクラッチ。
  5. 前記凹部の深さは、0.1〜0.5mmであることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載のクラッチ。
  6. 前記固形物は、前記凹部の内部および前記接触面のうち前記凹部の非形成領域上に形成されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載のクラッチ。
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