JP2015202713A - 自動車用の燃料タンクの保護構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】燃料タンクのタンク開口部近傍にクッション部材の取付けが容易な自動車用の燃料タンクの保護構造を提供する。【解決手段】自動車のフロアパネルの下に取付けられる自動車用の燃料タンクの保護構造において、燃料タンクとフロアパネルとの間に位置するクッション部材10を燃料タンクのタンク開口部の近傍に取付ける。クッション部材10は、燃料タンクの外壁に当接するクッション部材底部12と、フロアパネルに当接するクッション部材頭部11と、クッション部材底部12とクッション部材頭部11を一体的に接続するクッション部材本体部13と、クッション部材本体部13から延設され、燃料タンクのタンク開口部に取付けられたインサート部材と着脱自在に係合するクッション部材保持アーム14、15を有する。【選択図】図6
Description
本発明は、自動車のフロアパネルの下に取付けられる自動車用の燃料タンクの保護構造に関するものである。
従来、図8に示すように、自動車用の燃料タンク101は、スペースの関係上、フロアパネル107の下に取付けられることが多い。この場合は、燃料タンク101は、取付け用のタンクバンド150により、緩衝部材130であるゴムのパッドを介して、フロアパネル107に固定される(例えば、特許文献1参照。)。
しかしながら、燃料タンク101の取付位置とフロアパネル107の形状の関係においては、図2に示すように、燃料タンク101のタンク開口部104の付近において、燃料タンク101とフロアパネル107が近接して、タンク開口部104の近傍にクッション部材110を取付ける必要が生じる。
この場合に、タンク開口部104の中に取付ける燃料ポンプ等の損傷を防ぐために、クッション部材110をタンク開口部104の付近に取付けるが、クッション部材110を燃料タンク101の外壁面に溶着するための溶着座面を形成することや、クッション部材110を燃料タンク101の外壁面に嵌め込むための凹部を形成するために、金型に溶着座面や凹部を形成する構造を設けることは、タンク開口部104に埋設するインサート部材を金型に取付けるための関係上、困難であった。
本発明は、燃料タンクのタンク開口部近傍に、燃料タンクとフロアパネルの間に、クッション部材の取付けが容易な自動車用の燃料タンクの保護構造を提供することを課題とする。
上記課題を解決するための請求項1の本発明は、自動車のフロアパネルの下に取付けられる自動車用の燃料タンクの保護構造において、
燃料タンクとフロアパネルとの間に位置するクッション部材を燃料タンクのタンク開口部の近傍に取付け、
クッション部材は、燃料タンクの外壁に当接するクッション部材底部と、フロアパネルに当接するクッション部材頭部と、クッション部材底部とクッション部材頭部を一体的に接続するクッション部材本体部と、クッション部材本体部から延設され、燃料タンクのタンク開口部に取付けられたインサート部材と着脱自在に係合するクッション部材保持アームを有することを特徴とする自動車用の燃料タンクの保護構造である。
燃料タンクとフロアパネルとの間に位置するクッション部材を燃料タンクのタンク開口部の近傍に取付け、
クッション部材は、燃料タンクの外壁に当接するクッション部材底部と、フロアパネルに当接するクッション部材頭部と、クッション部材底部とクッション部材頭部を一体的に接続するクッション部材本体部と、クッション部材本体部から延設され、燃料タンクのタンク開口部に取付けられたインサート部材と着脱自在に係合するクッション部材保持アームを有することを特徴とする自動車用の燃料タンクの保護構造である。
請求項1の本発明では、自動車のフロアパネルの下に取付けられる自動車用の燃料タンクの保護構造において、燃料タンクとフロアパネルとの間に位置するクッション部材を燃料タンクのタンク開口部の近傍に取付けている。このため、タンク開口部の近傍において、燃料タンクとフロアパネルが直接当接することがなく、衝撃が燃料タンクに伝達されずに、タンク開口部や燃料タンク内のタンク開口部付近に取付けられた燃料ポンプ等が損傷することがなく、燃料タンクの外壁も保護され、異音の発生も防止できる。
クッション部材は、燃料タンクの外壁に当接するクッション部材底部と、フロアパネルに当接するクッション部材頭部と、クッション部材底部とクッション部材頭部を一体的に接続するクッション部材本体部を有する。このため、クッション部材底部が燃料タンクの外壁に保持されて、クッション部材頭部がフロアパネルに当接して、クッション部材頭部の弾性により、クッション部材が衝撃を燃料タンクに伝達することがない。
クッション部材は、クッション部材本体部から延設され、燃料タンクのタンク開口部に取付けられたインサート部材と着脱自在に係合するクッション部材保持アームを有する。このため、クッション部材保持アームがインサート部材に係合して、クッション部材を所定の位置に保持して、確実にクッション部材頭部がフロアパネルに当接することができる。クッション部材保持アームは、インサート部材と着脱自在に係合するため、燃料タンク内の点検等で、タンク開口部の蓋を開くときは、クッション部材保持アームを外して、容易にタンク開口部の蓋体を開くことができる。
請求項2の本発明は、クッション部材保持アームは、弾性変形可能な屈曲部を有する自動車用の燃料タンクの保護構造である。
請求項2の本発明では、クッション部材保持アームは、弾性変形可能な屈曲部を有するため、クッション部材を燃料タンクに取付けるときに、クッション部材保持アームが伸縮してクッション部材保持アームをインサート部材に係合することが容易である。また、クッション部材保持アームをインサート部材から外す時も、クッション部材保持アームが撓んで容易に外すことができ、クッション部材保持アームが係合中も、燃料タンクが伸縮しても、クッション部材保持アームはその伸縮に合わせて撓み、係合を維持することができる。
請求項3の本発明は、クッション部材頭部は、弾性体で形成され、クッション部材本体部は合成樹脂で形成された自動車用の燃料タンクの保護構造である。
請求項3の本発明では、クッション部材頭部は、弾性体で形成されたため、フロアパネルにクッション部材頭部が当接したときに、フロアパネルの振動を確実に吸収することができる。クッション部材本体部は合成樹脂で形成されたため、剛性が高く、クッション部材頭部を確実に保持することができる。また、金属に比べて、軽量であり、全体の軽量化に貢献できる。
請求項4の本発明は、タンク開口部に取付けられたインサート部材は、タンク開口部に一部が埋設された係止リングであり、係止リングに係止孔を形成し、係止孔にクッション部材保持アームを着脱自在に係合した自動車用の燃料タンクの保護構造である。
請求項4の本発明では、タンク開口部に取付けられたインサート部材は、タンク開口部に一部が埋設された係止リングであり、係止リングに係止孔を形成し、係止孔にクッション部材保持アームを着脱自在に係合した。このため、タンク開口部の近傍にクッション部材を取付けることができるとともに、クッション部材を保持するために追加の部品を必要とせず、タンク開口部付近の構造を簡略化することができる。
請求項5の本発明は、係止リングにタンク開口部を塞ぐ蓋体を置き、ロックプレートの係合爪部を係止孔に係合して、蓋体を係止リングとロックプレートで挟持して、タンク開口部に取付ける自動車用の燃料タンクの保護構造である。
請求項5の本発明では、係止リングにタンク開口部を塞ぐ蓋体を置き、ロックプレートの係合爪部を係止孔に係合して、蓋体を係止リングとロックプレートで挟持して、タンク開口部に取付けている。このため、タンク開口部を塞ぐ蓋体を、係止リングとロックプレートで挟持して強固に固定することができる。
本件発明は、クッション部材は、クッション部材本体部から延設され、燃料タンクのタンク開口部に取付けられたインサート部材と着脱自在に係合するクッション部材保持アームを有するため、クッション部材を所定の位置に保持して、確実にクッション部材頭部がフロアパネルに当接することができ、燃料タンク内の点検等で、タンク開口部の蓋を開くときは、クッション部材保持アームを外して、容易にタンク開口部の蓋体を開くことができる。
本発明の第1〜5の実施の形態である自動車用の燃料タンク1の保護構造について、図1〜図7に基づき説明する。
燃料タンク1の取付けは、図2に示すように、タンクバンド5によりフロアパネル7に取付けられる。このとき、直接、燃料タンク1をタンクバンド5で取付けてもよいし、図2に示すように、燃料タンク1のタンク側部とタンク底部を断熱部材6で覆うこともできる。また、タンクバンド5を使用せずに、ボルトで直接フロアパネル7に取付けることもできる。
燃料タンク1の取付けは、図2に示すように、タンクバンド5によりフロアパネル7に取付けられる。このとき、直接、燃料タンク1をタンクバンド5で取付けてもよいし、図2に示すように、燃料タンク1のタンク側部とタンク底部を断熱部材6で覆うこともできる。また、タンクバンド5を使用せずに、ボルトで直接フロアパネル7に取付けることもできる。
本発明の実施の形態に使用する燃料タンク1は、図1に示すように、その燃料タンク1に燃料ポンプ(図示せず)等を出し入れするためにタンク開口部4であるポンプユニット取付孔が上面に形成されて、ポンプユニット取付孔を塞ぎ、燃料ポンプを燃料タンク1内に取付ける蓋体40であるポンプユニット取付蓋が取付けられている。
さらに、燃料タンク1には車体に設けられた給油口(図示せず)から燃料を燃料タンク1内に注入するインレットパイプ(図示せず)と接続するインレットパイプ接続部9が取付けられている。また、上記燃料ポンプからエンジンに燃料を送付する燃料パイプ9aも取付けられている。さらに、燃料ポンプを駆動する電気コードや燃料タンク1内の蒸発燃料を調整する各種のパイプが取付けられている。
燃料タンク1は、金属製や合成樹脂製のものがあるが、本件発明においては、合成樹脂製のものが使用される。
合成樹脂製の燃料タンク1の場合は、高密度ポリエチレン(HDPE)の一層で形成されたものや、表皮層、バリヤ層と本体層の多層構造で形成されたものを使用することができる。多層構造の場合は、表皮層、本体層は、耐衝撃性が大きく、燃料油に対しても剛性が維持される熱可塑性合成樹脂から形成され、高密度ポリエチレン(HDPE)から形成されることが好ましい。バリヤ層を構成する熱可塑性合成樹脂は、例えば、エチレンビニルアルコール共重合体(EVOH)、ポリブチレンテレフタレート、ポリフェニレンサルファイド(PPS)等を使用することが好ましい。
合成樹脂製の燃料タンク1の場合は、高密度ポリエチレン(HDPE)の一層で形成されたものや、表皮層、バリヤ層と本体層の多層構造で形成されたものを使用することができる。多層構造の場合は、表皮層、本体層は、耐衝撃性が大きく、燃料油に対しても剛性が維持される熱可塑性合成樹脂から形成され、高密度ポリエチレン(HDPE)から形成されることが好ましい。バリヤ層を構成する熱可塑性合成樹脂は、例えば、エチレンビニルアルコール共重合体(EVOH)、ポリブチレンテレフタレート、ポリフェニレンサルファイド(PPS)等を使用することが好ましい。
燃料タンク1を合成樹脂製にしたため、燃料タンク1を軽くすることができ、タンク上部の形状や、凹凸部の形成も、射出成形やブロー成形により燃料タンク1の外壁2の形成と同時にすることができ容易である。
本発明の実施の形態のフロアパネル7の下に取付けられる自動車用の燃料タンク1の保護構造においては、図2に示すように、燃料タンク1とフロアパネル7との間に位置するクッション部材10を燃料タンク1のタンク開口部4の近傍に取付けている。このため、タンク開口部4の近傍において、燃料タンク1とフロアパネル7が直接当接することがなく、衝撃が燃料タンク1に伝達されずに、燃料タンク1内のタンク開口部4付近のサブタンク3に取付けられた燃料ポンプ等が損傷することがなく、燃料タンク1の外壁2も保護され、異音の発生も防止できる。
まず、クッション部材10の構成について図6と図7に基づいて説明し、タンク開口部4の構成については後述する。
クッション部材10は、燃料タンク1の外壁2に当接するクッション部材底部12と、フロアパネル7に当接するクッション部材頭部11と、クッション部材底部12とクッション部材頭部11を一体的に接続するクッション部材本体部13を有する。
クッション部材10は、燃料タンク1の外壁2に当接するクッション部材底部12と、フロアパネル7に当接するクッション部材頭部11と、クッション部材底部12とクッション部材頭部11を一体的に接続するクッション部材本体部13を有する。
クッション部材頭部11は、弾性体、例えばゴム等で形成される。このため、車体の振動等でフロアパネル7にクッション部材頭部11が当接したときに、フロアパネル7の振動を確実に吸収することができる。ゴム以外の弾性体、例えば軟質合成樹脂、熱可塑性エラストマーも使用することができる。
クッション部材底部12は、クッション部材10が燃料タンク1に取付けられたときに、燃料タンク1の外壁2に当接して、クッション部材10を燃料タンク1上に保持する。
クッション部材底部12には、クッション部材頭部11と同様に、弾性体、例えばゴム等で形成することができる。この場合は、車体の振動等で燃料タンク1にクッション部材底部16が当接したときに、燃料タンク1の振動を確実に吸収することができる。ゴム以外の弾性体、例えば軟質合成樹脂、熱可塑性エラストマーも使用することができる。
クッション部材底部12には、クッション部材頭部11と同様に、弾性体、例えばゴム等で形成することができる。この場合は、車体の振動等で燃料タンク1にクッション部材底部16が当接したときに、燃料タンク1の振動を確実に吸収することができる。ゴム以外の弾性体、例えば軟質合成樹脂、熱可塑性エラストマーも使用することができる。
クッション部材本体部13は、合成樹脂で形成することができる。合成樹脂は、例えば高密度ポリエチレン(HDPE)等の剛性の高い材料を使用することができる。この場合は、クッション部材本体部13の剛性が高く、クッション部材頭部11を確実に保持することができる。また、金属に比べて、軽量であり、クッション部材10の全体の軽量化に貢献できる。
更に、クッション部材10は、クッション部材本体部13から横方向に延設され、燃料タンク1のタンク開口部4に取付けられたインサート部材である後述する係止リング30と着脱自在に係合するクッション部材保持アームを有する。図6に示すように、クッション部材保持アームは、本実施の形態では、クッション部材上側保持アーム14とクッション部材下側保持アーム15との上下2本のアームから構成されるが、1本のクッション部材保持アームとすることもできる。
クッション部材上側保持アーム14とクッション部材下側保持アーム15のそれぞれの先端には、クッション部材上側保持アーム鉤部14aとクッション部材下側保持アーム鉤部15aが形成され、クッション部材上側保持アーム鉤部14aとクッション部材下側保持アーム鉤部15aが、インサート部材である後述する係止リング30の係止孔32と着脱自在に係合する。
クッション部材上側保持アーム鉤部14aとクッション部材下側保持アーム鉤部15aが係止リング30と着脱自在に係合するため、燃料タンク1内の点検等で、後述するタンク開口部4の蓋体40を開くときは、クッション部材保持アームを外して、容易にタンク開口部4の蓋体40を開くことができる。
更に、クッション部材上側保持アーム14とクッション部材下側保持アーム15には、それぞれ、弾性変形可能なクッション部材上側保持アーム屈曲部14bとクッション部材下側保持アーム屈曲部15bを形成することが好ましい。この場合には、クッション部材上側保持アーム14とクッション部材下側保持アーム15が弾性変形する屈曲部を有するため、クッション部材10を燃料タンク1に取付けるときに、クッション部材上側保持アーム14とクッション部材下側保持アーム15が伸縮して、クッション部材上側保持アーム鉤部14aとクッション部材下側保持アーム鉤部15aをインサート部材である係止リング30に係合することが容易である。
また、クッション部材上側保持アーム鉤部14aとクッション部材下側保持アーム鉤部15aを係止リング30から外す時も、クッション部材上側保持アーム屈曲部14bとクッション部材下側保持アーム屈曲部15bが撓んで容易に外すことができる。クッション部材上側保持アーム鉤部14aとクッション部材下側保持アーム鉤部15aが係止リング30と係合中も、燃料タンク1が伸縮しても、クッション部材上側保持アーム屈曲部14bとクッション部材下側保持アーム屈曲部15bは、その伸縮に合わせて撓み、係合を維持することができる。
次に、タンク開口部4について、図3〜図5に基づき説明する。
図1に示すように、タンク開口部4は、燃料タンク1の上面に形成され、タンク開口部4は蓋体40が取付けられ、係止されている。
タンク開口部4における蓋体40の係止構造は、図3、4に示すように、蓋体40をタンク開口部4に埋設された蓋係止部材(係止リング)30と取付部材(ロックプレート)20で挟持している。
図1に示すように、タンク開口部4は、燃料タンク1の上面に形成され、タンク開口部4は蓋体40が取付けられ、係止されている。
タンク開口部4における蓋体40の係止構造は、図3、4に示すように、蓋体40をタンク開口部4に埋設された蓋係止部材(係止リング)30と取付部材(ロックプレート)20で挟持している。
燃料タンク1のタンク開口部4は、後述するように、燃料タンク1から同じ材料で一体的に連続して、外方に延出して形成されている。タンク開口部4には、係止リング30が埋設されている。
まず、取付部材(ロックプレート)20、蓋係止部材(係止リング)30及び蓋体40のそれぞれの構成を説明し、その後、タンク開口部4の係止構造を説明する。
まず、取付部材(ロックプレート)20、蓋係止部材(係止リング)30及び蓋体40のそれぞれの構成を説明し、その後、タンク開口部4の係止構造を説明する。
蓋体40を挟持するロックプレート20は、図3と図4に示すように、金属製のリング状で断面形状が平板状の上平板部22を有している。上平板部22の内周側先端から上方に上縦壁部21が円周状に形成されている。
ロックプレート20の上平板部22の外側の先端の複数個所から階段状に所定幅で、下方に折れ曲がった下縦壁部23が延設されている。さらに、下縦壁部23の先端からタンク開口部4の中心方向にL字形に曲がった係合爪部24が形成されている。
ロックプレート20の上平板部22の外側の先端の複数個所から階段状に所定幅で、下方に折れ曲がった下縦壁部23が延設されている。さらに、下縦壁部23の先端からタンク開口部4の中心方向にL字形に曲がった係合爪部24が形成されている。
ロックプレート20を後述する係止リング30に取り付けたときに、係止リング30の係止孔32に下縦壁部23が挿入され、ロックプレート20を少し回転させると、後述するように、ロックプレート20がカムロック構造をとるため、係合爪部24が係止リング30の下面に係合してロックプレート20が固定され、蓋体40を挟持することができる。
次に、図3〜図5に基づき、係止リング30について説明する。係止リング30は、図4及び図5に示すように金属板で構成され、屈曲した略円筒状に形成されている。
係止リング30は、開口面と平行な平面を有する環状の係止上面部31を有する。係止上面部31には、円周方向に複数の係止孔32が形成されている。係止孔32は、円周方向に幅広部分32aと幅狭部分32bが連続して形成されている。
係止リング30は、開口面と平行な平面を有する環状の係止上面部31を有する。係止上面部31には、円周方向に複数の係止孔32が形成されている。係止孔32は、円周方向に幅広部分32aと幅狭部分32bが連続して形成されている。
係止縦壁部33が係止上面部31から下方に屈曲して円筒状に形成されている。係止縦壁部33は、係止リング30をタンク開口部4に埋設するときに、係止縦壁部33がタンク開口部4の筒状部4aに埋設される。このため、強固に係止リング30の全体を係止縦壁部33で保持できるとともに、係止縦壁部33が、タンク開口部4の筒状部4aの径方向の強度を大きくすることができる。
係止縦壁部33には、図5に示すように、複数の固定孔34が形成されている。この固定孔34には、ブロー成形時にタンク開口部4の筒状部4aの熱可塑性合成樹脂部材が進入して係止リング30をタンク開口部4の筒状部4a内でずれることなく、タンク開口部4に固着することができる。射出成形の場合でも同様に固定孔34に熱可塑性合成樹脂部材を進入させることができる。
なお、固定孔34の代わりに、係止縦壁部33の下端に波形の切欠部を複数個形成することができる。この場合には、同じくブロー成形時に切欠部に筒状部4aの熱可塑性合成樹脂部材が進入して係止リング30をタンク開口部4に固着することができる。
なお、固定孔34の代わりに、係止縦壁部33の下端に波形の切欠部を複数個形成することができる。この場合には、同じくブロー成形時に切欠部に筒状部4aの熱可塑性合成樹脂部材が進入して係止リング30をタンク開口部4に固着することができる。
ロックプレート20を係止リング30に取付けるときに、図3に示すように、係止孔32の幅広部分32aにロックプレート20の下縦壁部23と係合爪部24を挿入し、係止孔32の幅狭部分32bに下縦壁部23が入るように回動すると、係合爪部24が、係止上面部31の下面に密着し、ロックプレート20を強固に取付けることができる。
蓋体40は、図3及び図4に示すように、略円盤状に形成され、蓋体40の外周部分から下方に突出するフランジ部41が形成される。
蓋体40の上面には、燃料や蒸発燃料を送付するホースのホース取付部44や、燃料ポンプ等のコンセント45の部材が取付けられている。このため、蓋体40が所定の位置に取付けられ、ずれないことが必要である。
蓋体40の上面には、燃料や蒸発燃料を送付するホースのホース取付部44や、燃料ポンプ等のコンセント45の部材が取付けられている。このため、蓋体40が所定の位置に取付けられ、ずれないことが必要である。
タンク開口部4は、図3に示すように、筒状部4aと折曲部4bから形成される。
筒状部4aは、燃料タンク1の外壁2を構成する外層2a、内層2b及び中間層2cの3層からなる熱可塑性合成樹脂壁が、燃料タンク1から外方に筒状に延出されて形成される。筒状部4aの外層2aには係止リング30の係止縦壁部33が埋設されている。
筒状部4aは、燃料タンク1の外壁2を構成する外層2a、内層2b及び中間層2cの3層からなる熱可塑性合成樹脂壁が、燃料タンク1から外方に筒状に延出されて形成される。筒状部4aの外層2aには係止リング30の係止縦壁部33が埋設されている。
係止リング30の固定孔34または切欠部に外層2aの熱可塑性合成樹脂壁を構成する材料が進入している。このため、係止リング30がタンク開口部4に強固に固定されることができる。折曲部4bには、凹部が形成され、凹部にはシールリング50が取り付けられている。
蓋体40がタンク開口部4に取付けられた後に、図3と図4に示すように、クッション部材10のクッション部材保持アームであるクッション部材上側保持アーム14とクッション部材下側保持アーム15を、係止リング30の係止孔32の幅広部分32aに係合する。即ち、クッション部材上側保持アーム鉤部14aとクッション部材下側保持アーム鉤部15aが係止孔32の幅広部分32aに係合する。
このため、クッション部材上側保持アーム14とクッション部材下側保持アーム15がインサート部材である係止リング30に係合して、クッション部材10を所定の位置に保持して、確実にクッション部材頭部11がフロアパネル7に当接することができる。
また、点検等のため、蓋体40をタンク開口部4から外す場合には、クッション部材上側保持アーム14とクッション部材下側保持アーム15をクッション部材上側保持アーム屈曲部14bとクッション部材下側保持アーム屈曲部15bで撓ませて、係止リング30の係止孔32の幅広部分32aからクッション部材上側保持アーム鉤部14aとクッション部材下側保持アーム鉤部15aを外すことができる。外したのちに、ロックプレート20を回転させて、係止リング30から外し、蓋体40を外すことができる。
また、点検等のため、蓋体40をタンク開口部4から外す場合には、クッション部材上側保持アーム14とクッション部材下側保持アーム15をクッション部材上側保持アーム屈曲部14bとクッション部材下側保持アーム屈曲部15bで撓ませて、係止リング30の係止孔32の幅広部分32aからクッション部材上側保持アーム鉤部14aとクッション部材下側保持アーム鉤部15aを外すことができる。外したのちに、ロックプレート20を回転させて、係止リング30から外し、蓋体40を外すことができる。
1 燃料タンク
4 タンク開口部
7 フロアパネル
10 クッション部材
11 クッション部材頭部
14 クッション部材上側保持アーム
15 クッション部材下側保持アーム
20 ロックプレート
30 係止リング
40 蓋体
4 タンク開口部
7 フロアパネル
10 クッション部材
11 クッション部材頭部
14 クッション部材上側保持アーム
15 クッション部材下側保持アーム
20 ロックプレート
30 係止リング
40 蓋体
Claims (5)
- 自動車のフロアパネルの下に取付けられる自動車用の燃料タンクの保護構造において、
上記燃料タンクと上記フロアパネルとの間に位置するクッション部材を上記燃料タンクのタンク開口部の近傍に取付け、
上記クッション部材は、上記燃料タンクの外壁に当接するクッション部材底部と、上記フロアパネルに当接するクッション部材頭部と、上記クッション部材底部と上記クッション部材頭部を一体的に接続するクッション部材本体部と、該クッション部材本体部から延設され、上記燃料タンクの上記タンク開口部に取付けられたインサート部材と着脱自在に係合するクッション部材保持アームを有することを特徴とする自動車用の燃料タンクの保護構造。 - 上記クッション部材保持アームは、弾性変形可能な屈曲部を有する請求項1に記載の自動車用の燃料タンクの保護構造。
- 上記クッション部材頭部は、弾性体で形成され、上記クッション部材本体部は合成樹脂で形成された請求項1又は請求項2に記載の自動車用の燃料タンクの保護構造。
- 上記タンク開口部に取付けられたインサート部材は、上記タンク開口部に一部が埋設された係止リングであり、該係止リングに係止孔を形成し、該係止孔に上記クッション部材保持アームを着脱自在に係合した請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の自動車用の燃料タンクの保護構造。
- 上記係止リングに上記タンク開口部を塞ぐ蓋体を置き、ロックプレートの係合爪部を上記係止孔に係合して、上記蓋体を上記係止リングと上記ロックプレートで挟持して、上記タンク開口部に取付ける請求項4に記載の自動車用の燃料タンクの保護構造。
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---|---|---|---|---|
JP2019038428A (ja) * | 2017-08-25 | 2019-03-14 | 株式会社イノアックコーポレーション | 燃料タンクの断熱カバーおよび断熱カバーの製造方法 |
CN111741864A (zh) * | 2018-02-13 | 2020-10-02 | 标致雪铁龙汽车股份有限公司 | 用于机动车辆燃油箱的加强支撑件和带状件的组件 |
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2014
- 2014-04-11 JP JP2014081672A patent/JP2015202713A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2019038428A (ja) * | 2017-08-25 | 2019-03-14 | 株式会社イノアックコーポレーション | 燃料タンクの断熱カバーおよび断熱カバーの製造方法 |
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CN111741864B (zh) * | 2018-02-13 | 2024-04-26 | 标致雪铁龙汽车股份有限公司 | 用于机动车辆燃油箱的加强支撑件和带状件的组件 |
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