JP2015201944A - 車載用電源装置、および車載用電源装置の制御方法 - Google Patents

車載用電源装置、および車載用電源装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】パワー部品の利用効率を上げ、電力供給能力を向上させることができるようにする。
【解決手段】本発明の車載用電源装置は、入力電圧を電圧変換する電圧変換部と、出力電流制限値に基づく出力電流値、および出力電圧設定値に基づく出力電圧値となるように、前記電圧変換部の電圧変換動作を制御する第1の制御部と、温度と、入力電圧値と、前記出力電圧値とに基づいて出力電流目標値を算出し、前記出力電流目標値を前記出力電流制限値として設定する第2の制御部とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、入力電圧を電圧変換する車載用電源装置、および車載用電源装置の制御方法に関する。
近年、自動車にはCAN(Control Area Network)に代表される車内LAN(Local Area Network)が搭載されるようになり、自動車の各機能はECU(Electric Control Unit)と呼ばれる車載側制御部によって電子制御されている。ハイブリッド車などに搭載される車載用電源装置(DC/DCコンバータ)もこの車内LANに接続され、入出力電圧や入出力電流などの状態がECUによって制御可能となっている。
特許第4432115号公報 特許第4969204号公報
特許文献1および特許文献2には、スイッチング電源装置の制御に関する記載がなされている。特許文献1には、入力電圧によって過電流垂下点を補正することでパワー部品の温度上昇を平滑化してパワー部品の利用効率を上げることが記載されている。特許文献2には、周囲温度上昇により過電流垂下点の温度ばらつきを補正することによって最大出力電力時のパワー部品の温度上昇を最適化することが記載されている。
特許文献1および特許文献2に記載の方法では、過電流垂下点を入力電圧や温度によってばらつきをなくし一定に保つことが目的となっているが、パワー部品の温度上昇による利用効率が最適ではない。
本発明の目的は、パワー部品の利用効率を上げ、電力供給能力を向上させることができるようにした車載用電源装置、および車載用電源装置の制御方法を提供することにある。
本発明による車載用電源装置は、入力電圧を電圧変換する電圧変換部と、出力電流制限値に基づく出力電流値、および出力電圧設定値に基づく出力電圧値となるように、電圧変換部の電圧変換動作を制御する第1の制御部と、温度と、入力電圧値と、出力電圧値とに基づいて出力電流目標値を算出し、出力電流目標値を出力電流制限値として設定する第2の制御部とを備えたものである。
本発明による車載用電源装置の制御方法は、出力電流制限値に基づく出力電流値、および出力電圧設定値に基づく出力電圧値となるように、電圧変換部の電圧変換動作を制御し、温度と、入力電圧値と、出力電圧値とに基づいて出力電流目標値を算出し、出力電流目標値を出力電流制限値として設定するようにしたものである。
本発明による車載用電源装置、または車載用電源装置の制御方法では、出力電流制限値に基づく出力電流値、および出力電圧設定値に基づく出力電圧値となるように、電圧変換部の電圧変換動作が制御される。この際、温度と、入力電圧値と、出力電圧値とに基づいて出力電流目標値が算出され、出力電流目標値が出力電流制限値として設定される。
本発明による車載用電源装置において、第2の制御部は、さらに、温度と入力電圧値とに基づいて、出力電圧目標値を算出し、出力電圧目標値を出力電圧設定値として設定するようにしてもよい。
この場合、第2の制御部は、温度と入力電圧値とに基づいて求められた出力電圧制限値と、車載側制御部から指示された出力電圧指令値とを比較し、その値の低い方を出力電圧目標値として算出するようにしてもよい。
また、本発明による車載用電源装置において、第2の制御部は、温度と入力電圧値とに基づいて出力電流判定値を算出し、出力電流値が出力電流判定値よりも大きい場合には、温度と、入力電圧値と、出力電圧値とに基づいて出力電流目標値を算出し、出力電流値が出力電流判定値よりも小さい場合には、入力電圧値に基づいて出力電流目標値を算出するようにしてもよい。
この場合、第2の制御部は、出力電流値が出力電流判定値よりも大きい場合において、温度が所定の値以上の場合には、出力電流目標値を算出する際のパラメータから出力電圧値を除外するようにしてもよい。
本発明の車載用電源装置または車載用電源装置の制御方法によれば、温度と、入力電圧値と、出力電圧値とに基づいて出力電流目標値を算出し、その値を出力電流制限値として設定するようにしたので、パワー部品の利用効率を上げ、電力供給能力を向上させることができる。
本発明の一実施の形態に係る電源装置の一構成例を示すブロック図である。 出力電流の制御の一例を示す流れ図である。 出力電流制限判定値算出のためのデータテーブルの一例を示す図である。 入力電圧値のパラメータ変換テーブルの一例を示す図である。 通常動作モード時の出力電流目標値算出のためのデータテーブルの一例を示す図である。 出力電流制限モード時の出力電流目標値算出のためのデータテーブルの一例を示す図である。 出力電圧目標値算出のためのデータテーブルの一例を示す図である。 出力電圧目標値算出のための入力電圧値のパラメータ変換テーブルの一例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.構成
2.動作
2.1 電圧変換の基本動作
2.2 出力電圧、出力電流の設定動作
3.効果
4.その他の実施の形態
[1.構成]
図1は、本発明の一実施の形態に係る電源装置としてのDC/DCコンバータ1の一構成例を示している。
DC/DCコンバータ1は、入力部としての入力端子T1,T2と、入力フィルタ11と、ブリッジ回路12と、トランス13と、出力フィルタ14と、出力部としての出力端子T3,T4と、端子T5とを備えている。ブリッジ回路12、トランス13、および出力フィルタ14は、電圧変換部10を構成している。このDC/DCコンバータ1はまた、制御IC(Integrated Circuit)15と、マイコン(マイクロコントローラ)16と、カレントトランス17と、電流センス回路18と、出力電圧センス回路19と、入力電圧センス回路20と、サーミスタ21とを備えている。
このDC/DCコンバータ1は、例えば車載用に用いられ、高圧バッテリBHから入力された直流の入力電圧を電圧変換部10で電圧変換する(降圧する)ことにより、直流の出力電圧を生成するようになっている。この出力電圧は、出力端子T3,T4を介して低圧バッテリBLへ供給されるようになっている。なお、高圧バッテリBHは、例えば100Vから500V程度の電圧を蓄電するバッテリであり、低圧バッテリBLは、例えば12Vから15V程度の電圧を蓄電するバッテリである。高圧バッテリBHは、入力端子T1,T2に接続されている。低圧バッテリBL側には、負荷101が接続されている。また、このDC/DCコンバータ1には、端子T5を介して車載側制御部であるECU100が接続されている。
制御IC15は、本発明における「第1の制御部」の一具体例に対応する。マイコン16は、本発明における「第2の制御部」の一具体例に対応する。
入力フィルタ11は、電圧変換部10に発生するノイズを高圧バッテリBH側へ流出させないためのものである。
ブリッジ回路12は複数のスイッチング素子SWを含み、例えば、入力電圧を交流電圧に変換するフルブリッジ型のスイッチング回路で構成されている。スイッチング素子SWは、例えば、MOS−FET(Metal Oxide Semiconductor-Field Effect Transistor)やIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)などの素子が使用可能である。
ブリッジ回路12では、制御IC15から供給されるドライブ信号Ds1に基づいて、例えばPWM(Pulse Width Modulation)制御によってスイッチング素子SWをオン/オフ制御することにより、入力電圧を交流電圧に変換するようになっている。
トランス13は、例えば1次側巻線および2次側巻線を含んで構成されている。1次側巻線と2次側巻線との巻数比をNp:Nsとすると、トランス13は、1次側巻線の両端間に供給された交流電圧をNs/Np倍に降圧し、2次側巻線から出力するようになっている。
出力フィルタ14は、例えば整流素子(ダイオード)や平滑回路を含んで構成され、トランス13からの交流電圧を整流、平滑化して直流の出力電圧を生成するようになっている。
カレントトランス17は、電圧変換部10の入力側、入力フィルタ11とブリッジ回路12との間に配置され、入力電流に応じた入力電流センス信号Isinを電流センス回路18および制御IC15に出力するようになっている。電流センス回路18は、入力電流センス信号Isinに基づいて入力電流値Iinおよび出力電流値Ioを示す信号をマイコン16に出力するようになっている。なお、出力電流値Ioは、入力電流値Iinに基づいて、入力電圧センス信号uHV、出力電圧センス信号uLV、および電力変換効率から演算により求めることができる。
入力電圧センス回路20は、電圧変換部10の入力側、入力フィルタ11とブリッジ回路12との間に接続され、入力電圧値を示す入力電圧センス信号uHVをマイコン16に出力するようになっている。
出力電圧センス回路19は、電圧変換部10の出力側に接続され、出力電圧値を示す出力電圧センス信号uLVをマイコン16および制御IC15に出力するようになっている。
サーミスタ21は、温度値を示す温度センス信号uTDVをマイコン16に出力するようになっている。サーミスタ21は、例えば最も温度が上昇するパワー部品、例えばブリッジ回路12のスイッチング素子SWと図示しない冷却用の水路との間の回路基板上に配置する。
制御IC15は、ブリッジ回路12のスイッチング素子SWをPWM制御するためのドライブ信号Ds1を生成するものである。制御IC15は、出力電流制限値Is1に基づく出力電流値Io、および出力電圧設定値Vs1に基づく出力電圧値となるように、電圧変換部10におけるブリッジ回路12の電圧変換動作を制御するようになっている。
マイコン16は、ECU100からの制御信号に基づいて、制御IC15の動作を制御する制御信号を制御IC15に出力するようになっている。マイコン16には、ECU100からの制御信号として出力電圧指令値Vsig、および出力電流制限指令値Isig1を示す信号が入力されるようになっている。マイコン16は、制御IC15に制御信号として出力電流制限値Is1と出力電圧設定値Vs1とを示す信号を出力するようになっている。
マイコン16は、後述するように、温度と、入力電圧値と、出力電圧値とに基づいて出力電流目標値を算出し、その出力電流目標値を出力電流制限値Is1として設定するようになっている。
マイコン16はまた、後述するように、温度と入力電圧値とに基づいて、出力電圧目標値を算出し、出力電圧目標値を出力電圧設定値Vs1として設定するようになっている。
マイコン16はまた、後述するように、温度と入力電圧値とに基づいて出力電流判定値を算出するようになっている。マイコン16は、出力電流値Ioが出力電流判定値よりも大きい場合には、温度と、入力電圧値と、出力電圧値とに基づいて出力電流目標値を算出するようになっている。マイコン16は、出力電流値Ioが出力電流判定値よりも小さい場合には、入力電圧値に基づいて出力電流目標値を算出するようになっている。マイコン16はまた、出力電流値Ioが出力電流判定値よりも大きい場合において、温度が所定の値以上の場合には、出力電流目標値を算出する際のパラメータから出力電圧値を除外するようになっている。
[2.動作]
(2.1 電圧変換の基本動作)
図1において、ブリッジ回路12は、ドライブ信号Ds1に基づいてスイッチング素子SWをスイッチング制御することにより、高圧バッテリBHから供給された直流の入力電圧を交流電圧に変換し、トランス13の1次側巻線に供給する。そしてトランス13は、この交流電圧をNs/Np倍に変圧(降圧)し、2次側巻線から、変圧された交流電圧を出力する。出力フィルタ14は、この交流電圧を整流、平滑化して直流の出力電圧を生成し、出力端子T3,T4に接続された低圧バッテリBLに給電する。また、出力電流および出力電圧が負荷101へと供給される。
(2.2 出力電圧、出力電流の設定動作)
本実施の形態のDC/DCコンバータ1では、周囲温度の上昇に対して過電流垂下設定値を細かく調整することで、パワー部品(特にブリッジ回路12のスイッチング素子SW)の温度上昇を最大限まで活用しながら最大の出力電力を供給できるようにする。過電流垂下点を決めるパラメータは、雰囲気温度(空冷では冷却風温度、水冷では冷却水温度)、入力電圧、出力電圧の3つである。
過電流垂下点は例えば以下の条件で決まる。
温度範囲1(81℃以下)では、出力電圧と入力電圧。
温度範囲2(82℃以上)では、入力電圧のみ
かつ温度範囲2では、雰囲気温度と入力電圧とによって出力電圧の最大値を制限する。
以上の制御によってパワー部品の温度上昇を最大限まで使うことができ、最大パワーを供給できる。
図2〜図8を参照して、出力電圧、出力電流の設定動作を具体的に説明する。図2は、出力電流の制御動作の一例を示し、パワー部品(FET、ダイオード等)がジャンクション温度を超えずに、出力電力を最大にするための制御に関する。また、図3〜図8は、制御に用いられるデータテーブルの一例を示している。図3は出力電流制限判定値算出のためのデータテーブルの一例を示している。図4は出力電流目標値算出のための入力電圧値のパラメータ変換テーブルの一例を示している。図5は、通常動作モード時の出力電流目標値算出のためのデータテーブルの一例を示している。図6は、出力電流制限モード時の出力電流目標値算出のためのデータテーブルの一例を示している。図7は、出力電圧目標値算出のためのデータテーブルの一例を示している。図8は出力電圧目標値算出のための入力電圧値のパラメータ変換テーブルの一例を示している。
まず、マイコン16は、出力電流制限判定値を算出する(ステップS100)。DC/DCコンバータ1が起動すると、まずは出力電流制限値Is1を算出するために、温度を示す温度センス信号uTDVと入力電圧値を示す入力電圧センス信号uHVとがマイコン16に入力される。温度に関しては、例えば最も温度が上昇するFETと水路との間の回路基板上にサーミスタ21を配置し、これを測定点としてマイコン16に温度の値を入力する。入力電圧値は、入力側(高圧側)の電圧を入力電圧センス回路20で検出し、その値を入力電圧センス信号uHVとしてマイコン16に入力している。
図3に示した出力電流制限判定値算出用テーブルは、温度(uTDV)と入力電圧値(uHV)とをパラメータとしたマトリクス表である。マトリクス内の数値は、出力電流値Io(A)を示し、当該数値は出力電流の制限値を決めるための判定値(出力電流制限判定値)となっている。例えば、温度が85℃、入力電圧値が5番(280Vと310Vの間付近)であると、83Aが判定値となる。
ここで、図3における入力電圧値(uHV)を示すパラメータ0〜10は、図4の変換テーブルによって変換された値となっている。図3において「UP」、「DOWN」は入力電圧値の変化の方向を示す。入力電圧値が上昇しているときは「UP」で示されるテーブルでパラメータ変換がなされる。入力電圧値が下降しているときは「DOWN」で示されるテーブルでパラメータ変換がなされる。例えば、入力電圧値が上昇している場合において、230V〜250Vは「2」というパラメータに変換される。また例えば、入力電圧値が下降している場合は、220V〜240Vが「2」というパラメータに変換される。後述の図5および図6のテーブルにおける入力電圧値(uHV)についても同様にパラメータ変換された値である。
次に、マイコン16は、出力電流値Ioが出力電流制限判定値よりも大きいか否かを判定する(ステップS101)。マイコン16は、出力電流制限判定値よりも出力電流値Ioの方が小さい場合(ステップS101;N)、通常動作モードに移行する。マイコン16は、通常動作モードでは、例えば図5に示した通常動作モードテーブルを用いて、入力電圧値(uHV)のみに依存した出力電流目標値を算出する(ステップS102B)。
一方、出力電流制限判定値よりも出力電流値Ioの方が大きい場合(ステップS101;Y)、マイコン16は、出力電流制限モードに移行する。例えば図3のテーブルに示したように、温度が87℃、入力電圧値が7番(320Vと350Vの間付近)で出力電流値Ioが55Aを超えると出力電流制限モードに移行する。マイコン16は、出力電流制限モードでは、例えば図6に示した出力電流制限モードテーブルに示したマトリクス表を用いて、温度、入力電圧値、および出力電圧値に依存した出力電流目標値を算出する(ステップS102A)。なお、図6に示した出力電流制限モードテーブルでは、温度が82℃以上の場合は、出力電圧値(uLV)はパラメータに入れずに、81℃以下の場合に出力電圧値をパラメータとして入れている。これは、通常の温度は81℃以下であり、よく使用する部分について温度パラメータを予めマトリクスに取り入れることにより、ECU100からの出力電圧指令値Vsigによって即座にデューティ比が抽出されるようにしている。
次に、マイコン16は、出力電圧目標値を算出する(ステップS103)。出力電圧目標値は、図7に示した出力電圧最大設定値テーブルを用いて、温度と入力電圧値とに依存した出力電圧目標値を算出する。ここで、図7における入力電圧値(uHV)を示すパラメータ0〜2は、図8の変換テーブルによって変換された値となっている。変換テーブルの見方は、図4の変換テーブルと同様であり、図8において「UP」、「DOWN」は入力電圧値の変化の方向を示す。入力電圧値が上昇しているときは「UP」で示されるテーブルでパラメータ変換がなされる。入力電圧値が下降しているときは「DOWN」で示されるテーブルでパラメータ変換がなされる。
図7の出力電圧最大設定値テーブルを参照すると、例えば温度が85℃以下の場合は、パワー部品のジャンクション温度の関係から、ディレーティング制御する必要がない。よって、入力電圧値によらず16Vが出力電圧制限値となる。一方、86℃以上の場合、パワー部品のジャンクション温度の関係から、入力電圧値によって出力電圧値をECU100からの出力電圧指令値Vsigよりも下げなければならない。例えば、温度が90℃で入力電圧が400V付近の場合は、14Vが出力電圧制限値となる。この場合、ECU100からの出力電圧指令値Vsigが16Vであっても、14Vを出力電圧目標値として算出する。要は、ECU100からの出力電圧指令値Vsigと、図7の出力電圧最大設定値テーブルにおける出力電圧制限値とを比較し、その値の低い方を出力電圧目標値として算出する。
次に、マイコン16は、上記算出した出力電圧目標値を出力電圧設定値Vs1として設定して制御IC15に通知する(ステップS104)。この際、マイコン16は、例えば出力電圧目標値とECU100からの出力電圧指令値Vsigとに差がある場合、出力電圧指令値Vsigを徐々に変化させて出力電圧目標値に近づける。
次に、マイコン16は、上記算出した出力電流目標値を出力電流制限値Is1として設定して制御IC15に通知し(ステップS105)、処理を終了する。この際、マイコン16は、出力電流目標値とECU100からの出力電流制限指令値Isig1とに差がある場合、出力電流制限指令値Isig1を徐々に変化させて出力電流目標値に近づける。
上記の処理により、パワー部品のジャンクション温度を超えないように過剰マージンを持って電力供給をストップすることがなく、かつパワー部品を破壊することなく最大限の電力を供給することができる。換言すれば、過電流垂下点を最適な値に設定し、電力を供給できる。
[3.効果]
以上のように、本実施の形態によれば、温度と、入力電圧値と、出力電圧値とに基づいて出力電流目標値を算出し、その値を出力電流制限値Is1として設定するようにしたので、パワー部品の利用効率を上げ、電力供給能力を向上させることができる。
本実施の形態によれば、温度、入力電圧、出力電圧によって、過電流垂下電流の設定を決めることで、パワー部品の温度上昇がジャンクション温度を超えない様に保護することができる。周囲の温度上昇に対してパワー部品の温度上昇が半導体のジャンクション温度を超えないでかつ最大の電力を供給できる。例えば、入力電圧のみによって過電流垂下点を補正することでパワー部品の温度上昇を平滑化して利用効率を上げる手法に比べて、本実施の形態では、入力電圧に加えて周囲温度および出力電圧によって過電流垂下点を補正しているので、温度上昇時にパワー部品の温度上昇を細かく調整でき、パワー部品の利用効率をより最適化できる。また例えば、周囲温度上昇により過電流垂下点の温度ばらつきを補正することによって最大出力電力時のパワー部品の温度上昇を最適化する手法に比べて、本実施の形態では、周囲温度に加えて入力電圧および出力電圧によって過電流垂下点を補正しているので、温度上昇時にパワー部品の温度上昇を細かく調整でき、パワー部品の利用効率をより最適化できる。
[4.その他の実施の形態]
本発明による技術は、上記実施の形態の説明に限定されず種々の変形実施が可能である。
例えば、上記実施の形態では、スイッチング素子SWを有するスイッチング電源装置について述べたが、スイッチング電源装置以外の電源装置であってもよい。
1…DC/DCコンバータ(車載用電源装置)、10…電圧変換部、11…入力フィルタ、12…ブリッジ回路、13…トランス、14…出力フィルタ、15…制御IC、16…マイコン、17…カレントトランス、18…電流センス回路、19…出力電圧センス回路、20…入力電圧センス回路、21…サーミスタ、100…ECU、101…負荷、BH…高圧バッテリ、BL…低圧バッテリ、SW…スイッチング素子、T1,T2…入力端子、T3,T4…出力端子、T5…端子、Ds1…ドライブ信号、Iin…入力電流値、Io…出力電流値、Isin…入力電流センス信号、Is1…出力電流制限値、Vs1…出力電圧設定値、Vsig…出力電圧指令値、Isig1…出力電流制限指令値、uLV…出力電圧センス信号(出力電圧値)、uHV…入力電圧センス信号(入力電圧値)、uTDV…温度センス信号(温度値)。

Claims (6)

  1. 入力電圧を電圧変換する電圧変換部と、
    出力電流制限値に基づく出力電流値、および出力電圧設定値に基づく出力電圧値となるように、前記電圧変換部の電圧変換動作を制御する第1の制御部と、
    温度と、入力電圧値と、前記出力電圧値とに基づいて出力電流目標値を算出し、前記出力電流目標値を前記出力電流制限値として設定する第2の制御部と
    を備えた車載用電源装置。
  2. 前記第2の制御部は、さらに、前記温度と前記入力電圧値とに基づいて、出力電圧目標値を算出し、前記出力電圧目標値を前記出力電圧設定値として設定する
    請求項1に記載の車載用電源装置。
  3. 前記第2の制御部は、前記温度と前記入力電圧値とに基づいて求められた出力電圧制限値と、車載側制御部から指示された出力電圧指令値とを比較し、その値の低い方を前記出力電圧目標値として算出する
    請求項2に記載の車載用電源装置。
  4. 前記第2の制御部は、前記温度と前記入力電圧値とに基づいて出力電流判定値を算出し、前記出力電流値が前記出力電流判定値よりも大きい場合には、前記温度と、前記入力電圧値と、前記出力電圧値とに基づいて前記出力電流目標値を算出し、前記出力電流値が前記出力電流判定値よりも小さい場合には、前記入力電圧値に基づいて前記出力電流目標値を算出する
    請求項1ないし3のいずれか1つに記載の車載用電源装置。
  5. 前記第2の制御部は、前記出力電流値が前記出力電流判定値よりも大きい場合において、前記温度が所定の値以上の場合には、前記出力電流目標値を算出する際のパラメータから前記出力電圧値を除外する
    請求項4に記載の車載用電源装置。
  6. 出力電流制限値に基づく出力電流値、および出力電圧設定値に基づく出力電圧値となるように、電圧変換部の電圧変換動作を制御し、
    温度と、入力電圧値と、前記出力電圧値とに基づいて出力電流目標値を算出し、前記出力電流目標値を前記出力電流制限値として設定する
    車載用電源装置の制御方法。
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