JP2015201271A - 電池温調システム - Google Patents

電池温調システム Download PDF

Info

Publication number
JP2015201271A
JP2015201271A JP2014077899A JP2014077899A JP2015201271A JP 2015201271 A JP2015201271 A JP 2015201271A JP 2014077899 A JP2014077899 A JP 2014077899A JP 2014077899 A JP2014077899 A JP 2014077899A JP 2015201271 A JP2015201271 A JP 2015201271A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat transfer
battery
heat
transfer device
control system
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014077899A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6373042B2 (ja
Inventor
壮史 平澤
Masashi Hirasawa
壮史 平澤
池田 匡視
Masashi Ikeda
匡視 池田
木村 裕一
Yuichi Kimura
裕一 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Furukawa Electric Co Ltd filed Critical Furukawa Electric Co Ltd
Priority to JP2014077899A priority Critical patent/JP6373042B2/ja
Publication of JP2015201271A publication Critical patent/JP2015201271A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6373042B2 publication Critical patent/JP6373042B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Abstract

【課題】熱伝達デバイスの熱輸送能力が小さい場合でも、効率よく、かつ、低コストで電池セルの温調を行うことができるとともに、均熱化を図ることのできる電池温調システムを提供する。【解決手段】複数の電池セル10を所定間隙をもって配列し、電池セル10に熱的に密着される熱伝達デバイス20を備え、電池セル10の間隙に温調用の流体を流すものであり、これにより、熱伝達デバイス20により各電池セル10の温度の均一化を図るとともに、各電池セル10の間隙に温調用の流体を流すことにより、電池セル10の温調を行うことができ、熱伝達デバイス20の熱輸送能力が小さい場合でも、効率よく、かつ、低コストで電池セル10の温調を行うことができるとともに、均熱化を図ることができる。【選択図】図1

Description

本発明は、電池温調システムに係り、特に、複数配列された電池セルを効率よく、かつ、低コストで温調するとともに、均熱化を図ることを可能とした電池温調システムに関するものである。
近年、電気自動車やハイブリット自動車などの電気モータの駆動力を利用した自動車が注目されている。このような自動車の電気モータを駆動するための高電圧、高出力の電源として、複数の電池セルを組み合わせた電池モジュールが多く用いられている。
このような電池モジュールは、複数の電池セルの電極ポストをバスバーで接続することにより、各電池セルを直列に接続して使用するものであり、この場合に、複数の電池セルを並べて配置するものであるため、特に、電池モジュールの中央付近に配置された電池セルの温度が高くなるなど、各電池セルごとに温度のばらつきが生じてしまうという問題を有している。
このような電池セルの温度のばらつきを解消する技術として、従来、例えば、複数の電池セルの正極端子および負極端子に、電池セル間に渡って延びるヒートパイプを接続するようにした技術が開示されている(例えば、特許文献1を参照)。
また、このような電池セルの温度のばらつきを解消する他の技術として、従来、例えば、電池モジュールの下部に取り付けられた均熱板にヒートパイプの蒸発部を挿入するとともに、ヒートパイプの凝縮部にフィンなどの放熱部を設けるようにした技術が開示されている(例えば、特許文献2を参照)。
さらに、このような電池セルの温度のばらつきを解消する技術として、従来、例えば、充電モジュールを、ヒートシンクと、ヒートシンクの上面を覆うファンカバーに装着されるファンと、ヒートシンクの側壁に挿入されヒートシンクの側壁を放熱するヒートパイプとを備えるようにした技術が開示されている(例えば、特許文献3を参照)。
特開2006−210245号公報 特開平10−055827号公報 特開2012−049497号公報
しかしながら、前記各特許文献に記載の発明においては、電池モジュール全体の温度調節を行うための熱量のすべてを、ヒートパイプを介して輸送する必要があるため、より多くのヒートパイプを設けたり、もしくは、より熱輸送量の大きいヒートパイプが必要となるため、システム全体として高コスト化、大型化してしまうという問題を有している。
本発明は、前記した点に鑑みてなされたものであり、熱伝達デバイスの熱輸送能力が小さい場合でも、効率よく、かつ、低コストで電池セルの温調を行うことができるとともに、均熱化を図ることのできる電池温調システムを提供することを目的とするものである。
前記目的を達成するために本発明に係る電池温調システムは、複数の電池セルを所定間隙をもって配列し、前記電池セルに熱的に密着される熱伝達デバイスを備え、前記電池セルの間隙に温調用の流体を流すことを特徴とする。
この構成によれば、電池セルに熱的に密着される熱伝達デバイスを備え、熱伝達デバイスを通る流体を電池セルの間隙に流すようにしているので、熱伝達デバイスにより各電池セルの温度の均一化を図るとともに、熱伝達デバイスを通る流体を各電池セルの間隙に流すことにより、電池セルの温調を行うことができ、熱伝達デバイスに必要とされる熱輸送能力を大きくする必要がないため、効率よく、かつ、低コストで電池セルの温調を行うことができるとともに、均熱化を図ることができる。
また、本発明は、前記構成において、前記熱伝達デバイスが、前記電池セルに対する前記流体の流れの上流に配置されていることを特徴とする。この構成によれば、熱伝達デバイスを流体の上流側に配置するようにしているので、熱伝達デバイスは、電池セルの温調を行った後の流体の温度のばらつきの影響を受けることがなくなるので、熱伝達デバイスによる各電池セルの温度の均一化を安定して行うことができる。
また、本発明は、前記構成において、前記熱伝達デバイスは、均熱化部材を備えていることを特徴とする。この構成によれば、均熱化部材により熱伝達デバイスのより一層の温度の均一化を図ることができるものである。
また、本発明は、前記構成において、前記均熱化部材は、ヒートパイプであることを特徴とする。この構成によれば、ヒートパイプにより熱伝達デバイスのより一層の温度の均一化を図ることができるものである。
また、本発明は、前記構成において、前記熱伝達デバイスは、前記均熱化部材を保持する熱伝達板を備えていることを特徴とする。この構成によれば、熱伝達板により、均熱化部材を保持するとともに、熱伝達板を電池セルに密着させることにより、電池セルの温度を高い方から低い方へと伝達して、電池セルの温度の均一化を図ることができる。
また、本発明は、前記構成において、前記熱伝達デバイスは、前記電池セルの配列領域の一部に配置されていることを特徴とする。この構成によれば、電池セルの配列領域の一部に熱伝達デバイスを配置することにより、電池セルの配列領域の必要な領域における温度の均一化を図ることができる。
また、本発明は、前記構成において、前記均熱化部材は、前記熱伝達デバイスの配置領域より短く形成され、この短く形成された複数の前記均熱化部材を互いに熱的に接合することにより、前記熱伝達デバイスの配置領域の全域に配置されていることを特徴とする。この構成によれば、複数の均熱化部材を互いに熱的に接合することにより、電池セルの配列領域より短い均熱化部材を用いて電池セルの配列領域における温度の均一化を図ることができる。
また、本発明は、前記構成において、前記均熱化部材は、前記熱伝達デバイスの一部の領域に配置されていることを特徴とする。この構成によれば、熱伝達デバイスの一部の領域に均熱化部材を配置することにより、熱伝達デバイスの必要な領域における温度のより一層の均一化を図ることができる。
また、本発明は、前記構成において、前記熱伝達板は、前記電池セルの間隙の少なくとも一部に対応する位置に通風孔を備えていることを特徴とする。この構成によれば、通風孔により、電池セルの間隙部分に適正に流体を流すことができるものである。
また、本発明は、前記構成において、前記熱伝達板の通風孔は、前記電池セルの配列位置に応じて大きさが異なることを特徴とする。この構成によれば、電池セルの配列位置に応じて熱伝達板の通風孔の大きさを任意に設定することにより、各電池セルの間隙部分に流入する流体の量を調整することができるものである。
また、本発明は、前記構成において、前記熱伝達板の通風孔の周囲は、前記熱伝達板の一面側に立設された突部を備えていることを特徴とする。この構成によれば、通風孔の周囲を立設させた突部を備えることにより、熱伝達板の強度を増大させることができる。
また、本発明は、前記構成において、前記突部は、前記電池セルの配列側に立設されており、前記突部は、前記電池セルの配列間隔に形成されていることを特徴とする。この構成によれば、突部の間に電池セルを配置するだけで、電池セルを適正に位置決めして配列することができ、電池セルの組み付け作業を効率よく行うことができる。
また、本発明は、前記構成において、前記熱伝達板に、放熱フィンが設けられていることを特徴とする。この構成によれば、放熱フィンを設けることにより、均熱性や温調効果をさらに高めることが可能となる。
また、本発明は、前記構成において、前記電池セルおよび前記熱伝達デバイスを収容するケース部材を備え、前記ケース部材に、前記流体の流入口および流出口が設けられていることを特徴とする。この構成によれば、流入口および流出口を設けることにより、流体を効率よくケース部材の内部に流入させることができ、内部に収容される電池セルの温調を効率よく行うことができる。
また、本発明は、前記構成において、前記ケース部材と前記熱伝達デバイスとを一体に構成したことを特徴とする。この構成によれば、ケース部材と熱伝達デバイスとをユニット化することができ、これにより、ケース部材に電池セルを収容するだけで、容易に電池温調システムを得ることができる。
本発明によれば、電池セルに熱的に密着される熱伝達デバイスを備え、前記電池セルの間隙に温調用の流体を流すようにしているので、熱伝達デバイスにより各電池セルの温度の均一化を図るとともに、各電池セルの間隙に温調用の流体を流すことにより、電池セルの温調を行うことができ、熱伝達デバイスは、電池セルの温度を低減もしくは上昇させるために必要な全熱量を輸送する必要がなく、電池セルの温度のばらつきを低減させて均一化させるための熱量だけを輸送すればよいため、熱伝達デバイスの熱輸送能力が小さい場合でも、効率よく、かつ、低コストで電池セルを安定して温調することができるとともに、均熱化を図ることができる。
本発明に係る電池温調システムの実施形態を示す概略斜視図である。 本発明に係る電池温調システムの実施形態における熱伝達デバイスを示す分解斜視図である。 本発明に係る電池温調システムの実施形態における図2の下側の熱伝達板を示す概略斜視図である。 本発明に係る電池温調システムの実施形態における熱伝達デバイスを示す概略斜視図である。 本発明に係る電池温調システムの実施形態における熱伝達デバイスを下方からみた概略斜視図である。 本発明に係る電池温調システムの実施形態における熱伝達デバイスをユニット化した場合の例を示す下部ケース部分の概略斜視図である。 本発明に係る電池温調システムにおける放熱フィンを設けた熱伝達板の変形例を示す概略斜視図である。 本発明に係る電池温調システムにおける図7の底面からみた概略斜視図である。 本発明に係る電池温調システムにおける熱伝達板の電池セル側に突部を設けた例を示す概略斜視図である。 本発明に係る電池温調システムにおける図9の熱伝達板を用いて電池セルを配列した例を示す概略斜視図である。
以下、本発明を実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1から図5は、本発明に係る電池温調システムの実施形態を示したものであり、図1は概略斜視図であり、図2は熱伝達デバイスを示す分解斜視図である。図3は下側の熱伝達板を示す概略斜視図であり、図4は上側の熱伝達板を示す概略斜視図である。図5は熱伝達デバイスを下方からみた概略斜視図である。
図1から図5に示すように、本実施形態においては、複数の電池セル10が所定の間隙をもって配列されている。各電池セル10の底面には、熱伝達デバイス20が密着されるように構成されている。熱伝達デバイス20は、銅、アルミニウムなどの熱伝導性に優れた材料からなる2つの熱伝達板22,22を備えており、各熱伝達板22には、電池セル10の間隙部分にそれぞれ開口する複数の通風孔24が形成されている。通風孔24は、熱伝達板22の幅方向に2つずつ形成されるように構成されており、本実施形態においては、熱伝達板22の長手方向中央付近の4つの通風孔24は、幅寸法が短く形成されている。なお。本実施形態においては、熱伝達板22の通風孔24の周囲には、折り曲げ形成して、熱伝達板22の一面側に立設した突部26が形成されている。そのため、本実施形態の熱伝達板22は、より強度を高めることができるように構成されている。
なお、本実施形態においては、熱伝達板22の通風孔24を、各電池セル10のすべての間隙部分に対応する位置に形成するようにしているが、例えば、各電池セル10の温度状況に応じて、熱伝達板22の任意の位置にのみ形成するようにしてもよい。また、各通風孔24の大きさも任意に設定するようにしてもよい。このように熱伝達板22の通風孔24の形成位置または大きさを設定することにより、各電池セル10の間隙部分に流入する流体としての空気の量を任意に調節することが可能となる。
また、熱伝達板22の通風孔24を避けた位置である熱伝達板22の中央部および両側部には、図2および図3に示すように、各電池セル10の配列方向に沿って均熱化部材としてのヒートパイプ30が配置されている。このヒートパイプ30は、本実施形態においては、電池セル10の配列方向のほぼ中央部分において、2本のヒートパイプ30の先端部分を幅方向に重なるように配置して熱的に接合して構成されており、このように、電池セル10の配列方向の全域の長さより短いヒートパイプ30を互いに熱的に接合することにより、電池セル10の配列方向の全域にわたってヒートパイプ30を配置することができるものである。なお、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、1本のヒートパイプ30を電池セル10の配列方向の全域にわたって配置するようにしてもよいし、3本以上のヒートパイプ30を互いに熱的に接合することにより、電池セル10の配列方向の全域にわたって配置するようにしてもよい。
このように形成された熱伝達デバイス20の一方の熱伝達板22を各電池セル10の底面に密着させて構成されている。そして、熱伝達板22が各電池セル10に密着することにより、熱伝達板22およびヒートパイプ30を介して各電池セル10の温度の高い部分から低い部分に熱が伝達されるものであり、これにより、各電池セル10の温度を均一にすることができるように構成されている。
なお、熱伝達デバイス20を構成する熱伝達板22は、ヒートパイプ30を保持する補強板としても機能するものであり、1枚の熱伝達板22により十分に強度を確保することができる場合には、1枚の熱伝達板22のみで熱伝達デバイス20を構成するようにしてもよい。さらに、本実施形態においては、熱伝達デバイス20を、各電池セル10の全体にわたって設けるようにしているが、例えば、熱伝達デバイス20を各電池セル10の一部にのみ密着させるようにしてもよいし、複数の熱伝達デバイス20を各電池セル10の複数箇所に密着させるようにしてもよい。
また、本実施形態においては、均熱化部材として、ヒートパイプ30を用いるようにしているが、これに限定されるものではなく、均熱化部材として、例えば、ベーパーチャンバ、グラファイトシート、水冷あるいはヒートポンプシステムの配管などを用いるようにしてもよい。特に、均熱化部材として、水冷やヒートポンプシステムの配管などを用いた場合は、それ自身が温調機能も併せ持つため、より高性能な温調システムを構築することができる。さらに、本実施形態においては、通風孔24が形成された熱伝達板22とヒートパイプ30とにより熱伝達デバイス20を構成するようにしたが、例えば、通風孔24が形成されたベーパーチャンバ、水冷ジャケットまたは冷媒ジャケットにより熱伝達デバイス20を構成するようにしてもよい。
また、各電池セル10および熱伝達デバイス20は、ケース部材としての箱形の上部ケース40および下部ケース42に収納されるように構成されている。上部ケース40の上面には、上部ケース40の一側に開口する上部通風口44を備えた上部ダクト45が設けられており、下部ケース42の下面には、下部ケース42の一面側に開口する下部通風口46を備えた下部ダクト47が設けられている。そして、本実施形態においては、下部通風口46が流体としての空気が流入する流入口とされており、上部通風口44が空気が流出する流出口とされている。ここで、下部ケース42に収納された熱伝達デバイス20は、下部ケース42の底面との間に所定の間隙をもって設置されるものであり、下部ダクト47は、下部通風口46から熱伝達デバイス20と下部ケース42の底面との間の空間に至るように構成されるものである。また、上部ダクト45は、上部ケース40の上面と各電池セル10の上部との間の空間から上部通風口44に至るように構成されるものである。
そして、本実施形態においては、下部通風口46から流入した空気は、下部ダクト47により各電池セル10の底面側全域にわたって広がり、熱伝達デバイス20の各通風孔24および各電池セル10の間隙を通って上部ダクト45を介して、上部通風口44から上部ケース40および下部ケース42の外部に流出するように構成されている。すなわち、本実施形態においては、下部通風口46が空気の流れの上流側とされるものであり、本実施形態においては、この上流側となる電池セル10の底面部分に熱伝達デバイス20を設置するものである。これにより、熱伝達デバイス20は、下部通風口46から流入する外部空気の影響を受けることとなり、電池セル10の温調を行った後の空気の温度のばらつきの影響を受けることがなくなるので、熱伝達デバイス20による各電池セル10の温度の均一化を安定して行うことができるものである。
なお、図6に示すように、下部ケース42の内側に、熱伝達デバイス20を一体的に固定するようにしてもよい。このように構成することにより、下部ケース42と熱伝達デバイス20とをユニット化することができ、これにより、下部ケース42に電池セル10を収容するだけで、本発明の電池温調システムを得ることができるものである。また、流体としては、空気に限定されるものではなく、他の気体または液体を用いることも可能である。
次に、本実施形態の作用について説明する。
本実施形態においては、各電池セル10に熱伝達デバイス20の熱伝達板22を接するようにしているので、各電池セル10の温度にばらつきがある場合に、電池セル10の温度の高い方から低い方へと熱伝達板22を介して熱伝達が行われる。これにより、各電池セル10の温度差をなくして、各電池セル10の温度を均一に保持することができるものである。
一方、下部通風口46から流入した空気は、下部ダクト47により各電池セル10の底面側全域にわたって広がり、熱伝達デバイス20の各通風孔24を通って各電池セル10の間隙に案内される。これにより、各電池セル10の側面における温調を行うことができ、電池セル10の温調を行った空気は、上部ダクト45を介して、上部通風口44から外部に流出される。この場合に、本実施形態においては、空気の上流側となる電池セル10の底面部分に熱伝達デバイス20を設置するものであるため、熱伝達デバイス20は、下部通風口46から流入する外部空気の影響を受けることとなり、電池セル10の温調を行った後の空気の温度のばらつきの影響を受けることがなく、その結果、熱伝達デバイス20による各電池セル10の温度の均一化を安定して行うことができる。また、熱伝達デバイス20は、電池セル10の温度を低減させるために必要な熱量を輸送する必要がなく、電池セル10の温度のばらつきを低減させて均一化させるための熱量だけを輸送すればよいため、熱伝達デバイス20の熱輸送量を大きく確保する必要がない。
以上述べたように、本実施形態においては、熱伝達デバイス20により各電池セル10の温度の均一化を図るとともに、下部通風口46から流入して熱伝達デバイス20の通風孔24を通る空気により、各電池セル10の温調を行うようにしているので、電池セル10の温度を低減させるために必要な熱量を輸送する必要がなく、電池セル10の温度のばらつきを低減させて均一化させるための熱量だけを輸送すればよく、熱伝達デバイス20の熱輸送量を大きく確保する必要がない。その結果、熱伝達デバイス20の熱輸送能力が小さい場合でも、効率よく、かつ、低コストで電池セル10を安定して温調することができるとともに、均熱化を図ることができる。
また、熱伝達デバイス20を空気の上流側に設置するようにしているので、熱伝達デバイス20は、下部通風口46から流入する外部空気の影響を受けることとなり、電池セル10の温調を行った後の空気の温度のばらつきの影響を受けることがなく、その結果、熱伝達デバイス20による各電池セル10の温度の均一化を安定して行うことができる。さらに、熱伝達板22の通風孔24の大きさを任意に設定することにより、各電池セル10の間隙部分に流入する空気の量を調整することができる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の変形が可能である。例えば、図7および図8に示すように、熱伝達板22の電池セル10に密着されない面に、放熱フィン50を設けるようにしてもよい。このように放熱フィン50を設けることにより、熱伝達板22の放熱効果をさらに高めることができるので、均熱性や温調機能をさらに高めることが可能となる。
また、図9および図10に示すように、熱伝達板22の通風孔24の突部26を電池セル10側に立設させるとともに、隣接する通風孔24の各突部26の間隔を電池セル10の配置間隔と同一に形成するようにすれば、図10に示すように、各突部26の間に電池セル10を配置するだけで、電池セル10を適正に位置合わせして配列することができ、電池セル10の組み付け作業を効率よく行うことが可能となる。
10 電池セル
20 熱伝達デバイス
22 熱伝達板
24 通風孔
26 突部
30 ヒートパイプ
40 上部ケース
42 下部ケース
44 上部通風口
45 上部ダクト
46 下部通風口
47 下部ダクト
50 放熱フィン

Claims (15)

  1. 複数の電池セルを所定間隙をもって配列し、前記電池セルに熱的に密着される熱伝達デバイスを備え、前記電池セルの間隙に温調用の流体を流すことを特徴とする電池温調システム。
  2. 前記熱伝達デバイスが、前記電池セルに対する前記流体の流れの上流に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の電池温調システム。
  3. 前記熱伝達デバイスは、均熱化部材を備えていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電池温調システム。
  4. 前記均熱化部材は、ヒートパイプであることを特徴とする請求項3に記載の電池温調システム。
  5. 前記熱伝達デバイスは、前記均熱化部材を保持する熱伝達板を備えていることを特徴とする請求項4に記載の電池温調システム。
  6. 前記熱伝達デバイスは、前記電池セルの配列領域の一部に配置されていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の電池温調システム。
  7. 前記均熱化部材は、前記熱伝達デバイスの配置領域より短く形成され、この短く形成された複数の前記均熱化部材を互いに熱的に接合することにより、前記熱伝達デバイスの配置領域の全域に配置されていることを特徴とする請求項3から請求項6のいずれか一項に記載の電池温調システム。
  8. 前記均熱化部材は、前記熱伝達デバイスの一部の領域に配置されていることを特徴とする請求項3から請求項6のいずれか一項に記載の電池温調システム。
  9. 前記熱伝達板は、前記電池セルの間隙の少なくとも一部に対応する位置に通風孔を備えていることを特徴とする請求項5に記載の電池温調システム。
  10. 前記熱伝達板の通風孔は、前記電池セルの配列位置に応じて大きさが異なることを特徴とする請求項9に記載の電池温調システム。
  11. 前記熱伝達板の通風孔の周囲は、前記熱伝達板の一面側に立設された突部を備えていることを特徴とする請求項9または請求項10に記載の電池温調システム。
  12. 前記突部は、前記電池セルの配列側に立設されており、前記突部は、前記電池セルの配列間隔に形成されていることを特徴とする請求項11に記載の電池温調システム。
  13. 前記熱伝達板に、放熱フィンが設けられていることを特徴とする請求項5、請求項9から請求項12のいずれか一項に記載の電池温調システム。
  14. 前記電池セルおよび前記熱伝達デバイスを収容するケース部材を備え、前記ケース部材に、前記流体の流入口および流出口が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項13のいずれか一項に記載の電池温調システム。
  15. 前記ケース部材と前記熱伝達デバイスとを一体に構成したことを特徴とする請求項14に記載の電池温調システム。
JP2014077899A 2014-04-04 2014-04-04 電池温調システム Active JP6373042B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014077899A JP6373042B2 (ja) 2014-04-04 2014-04-04 電池温調システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014077899A JP6373042B2 (ja) 2014-04-04 2014-04-04 電池温調システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015201271A true JP2015201271A (ja) 2015-11-12
JP6373042B2 JP6373042B2 (ja) 2018-08-15

Family

ID=54552366

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014077899A Active JP6373042B2 (ja) 2014-04-04 2014-04-04 電池温調システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6373042B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020033581A (ja) * 2018-08-28 2020-03-05 株式会社カネカ ガスキャリア蒸着装置
CN111076577A (zh) * 2019-11-29 2020-04-28 苏州浪潮智能科技有限公司 一种新型均温式液冷板
KR20200075516A (ko) * 2018-12-18 2020-06-26 주식회사 디에이치지 전기 자동차용 배터리에서 발생하는 열을 재활용하기 위한 열관리 장치
CN112909412A (zh) * 2021-01-15 2021-06-04 张羽林 一种新能源汽车用锂电池保护装置
CN115732803A (zh) * 2022-12-20 2023-03-03 重庆太蓝新能源有限公司 一种电池模组及其温度调控方法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109654926B (zh) * 2018-12-06 2020-08-25 深圳垒石热管理技术有限公司 一种微通道热管

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002141114A (ja) * 2000-10-31 2002-05-17 Sanyo Electric Co Ltd 組電池
JP2008059950A (ja) * 2006-08-31 2008-03-13 Sanyo Electric Co Ltd 電源装置
JP2012018915A (ja) * 2010-07-06 2012-01-26 Sb Limotive Co Ltd 電池モジュール
JP2012104499A (ja) * 2004-11-30 2012-05-31 Nec Corp フィルム外装電気デバイス集合体
JP2012104339A (ja) * 2010-11-09 2012-05-31 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 電池システム
JP2013073722A (ja) * 2011-09-27 2013-04-22 Furukawa Electric Co Ltd:The バッテリ温度調節ユニット及びバッテリ温度調節装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002141114A (ja) * 2000-10-31 2002-05-17 Sanyo Electric Co Ltd 組電池
JP2012104499A (ja) * 2004-11-30 2012-05-31 Nec Corp フィルム外装電気デバイス集合体
JP2008059950A (ja) * 2006-08-31 2008-03-13 Sanyo Electric Co Ltd 電源装置
JP2012018915A (ja) * 2010-07-06 2012-01-26 Sb Limotive Co Ltd 電池モジュール
JP2012104339A (ja) * 2010-11-09 2012-05-31 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 電池システム
JP2013073722A (ja) * 2011-09-27 2013-04-22 Furukawa Electric Co Ltd:The バッテリ温度調節ユニット及びバッテリ温度調節装置

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020033581A (ja) * 2018-08-28 2020-03-05 株式会社カネカ ガスキャリア蒸着装置
JP7129280B2 (ja) 2018-08-28 2022-09-01 株式会社カネカ ガスキャリア蒸着装置
KR20200075516A (ko) * 2018-12-18 2020-06-26 주식회사 디에이치지 전기 자동차용 배터리에서 발생하는 열을 재활용하기 위한 열관리 장치
KR102244963B1 (ko) * 2018-12-18 2021-04-27 주식회사 디에이치지 전기 자동차용 배터리에서 발생하는 열을 재활용하기 위한 열관리 장치
CN111076577A (zh) * 2019-11-29 2020-04-28 苏州浪潮智能科技有限公司 一种新型均温式液冷板
CN112909412A (zh) * 2021-01-15 2021-06-04 张羽林 一种新能源汽车用锂电池保护装置
CN115732803A (zh) * 2022-12-20 2023-03-03 重庆太蓝新能源有限公司 一种电池模组及其温度调控方法
CN115732803B (zh) * 2022-12-20 2024-02-27 重庆太蓝新能源有限公司 一种电池模组及其温度调控方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6373042B2 (ja) 2018-08-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6373042B2 (ja) 電池温調システム
JP6704595B2 (ja) バッテリーパック温度制御・給電システム
US11474574B2 (en) Cooling apparatus
US9653762B2 (en) Battery temperature regulation system and battery temperature regulation unit
JP5862608B2 (ja) 組電池装置
JP2015115167A (ja) 発熱体収容装置
US10403868B2 (en) Battery
US9186956B2 (en) Heat medium heating unit and vehicle air conditioning apparatus provided with the same
KR102058688B1 (ko) 간접 냉각 방식의 배터리 모듈
JP6423890B2 (ja) 電池モジュール
JP2009147187A (ja) 発熱体の冷却装置
JP2009152440A (ja) 発熱体の温度調整装置
US20120237192A1 (en) Heat medium heating apparatus and vehicular air-conditioning system including the same
US20180313584A1 (en) Heat exchanger for the temperature control of a battery
KR101575422B1 (ko) 차량용 배터리
JP2012017031A (ja) 熱媒体加熱装置およびそれを用いた車両用空気調和装置
JP2015156347A (ja) バッテリ温調装置
KR20130104165A (ko) 열전소자를 이용한 배터리 냉각시스템
JP2008106958A (ja) 熱交換器
JP2013229125A (ja) 電池モジュール及び車両
JP2013171698A (ja) 電池パック
WO2017154077A1 (ja) 電池装置および電池システム
JP5910256B2 (ja) 電池用温度調節機構及び車両
US20150244046A1 (en) Battery module
KR20070005253A (ko) 차량용 히터코어유닛

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170214

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20171208

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180109

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180308

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180327

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180523

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180626

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180717

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6373042

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350