JP2015201146A - ジョイントの位置最適化システムおよびジョイントの位置最適化プログラム - Google Patents

ジョイントの位置最適化システムおよびジョイントの位置最適化プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2015201146A
JP2015201146A JP2014081196A JP2014081196A JP2015201146A JP 2015201146 A JP2015201146 A JP 2015201146A JP 2014081196 A JP2014081196 A JP 2014081196A JP 2014081196 A JP2014081196 A JP 2014081196A JP 2015201146 A JP2015201146 A JP 2015201146A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
joint
price
information
wire
storage unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014081196A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6301710B2 (ja
Inventor
彰朗 細野
Akio Hosono
彰朗 細野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furukawa Electric Co Ltd
Furukawa Automotive Systems Inc
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
Furukawa Automotive Systems Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Furukawa Electric Co Ltd, Furukawa Automotive Systems Inc filed Critical Furukawa Electric Co Ltd
Priority to JP2014081196A priority Critical patent/JP6301710B2/ja
Publication of JP2015201146A publication Critical patent/JP2015201146A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6301710B2 publication Critical patent/JP6301710B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】電線の価格や線長などに応じてジョイントの接続位置を効率よく設定することのできるジョイントの位置最適化システムを提供する。【解決手段】情報処理部11により、ワイヤハーネス20の設計図面を読み込んで電線24、固定補機21およびノード22に関する情報を取得する処理と、この情報に基づいて、ワイヤハーネス20の経路図を作成する処理と、ワイヤハーネス20の経路図のすべてのノード22の位置にジョイント23の仮接続位置を設定する処理と、設定された前記ジョイント23の仮接続位置に基づいて、ジョイント23に接続される電線24の線長を算出して線長に基づく電線24の総線長および総価格を算出し、データ記憶部12などに記憶させる処理と、データ記憶部12などの線長情報または価格情報に基づいて、ノード22の位置をジョイント23の接続位置として決定する処理と、を行う。【選択図】図3

Description

本発明は、ジョイントの位置最適化システムおよびジョイントの位置最適化プログラムに係り、特に、電線の価格や線長などに応じてジョイントの接続位置を効率よく設定することを可能としたジョイントの位置最適化システムおよびジョイントの位置最適化プログラムに関する。
従来から、自動車や家電製品などに組み込まれるワイヤハーネスが多く用いられており、このワイヤハーネスは、多数の電線、端子、コネクタなどから構成されている。そして、ワイヤハーネスは、使用される箇所に応じて回路構成が大きく異なるため、ワイヤハーネスの設計は、ワイヤハーネスごとに行う必要があり、極めて手間のかかるものであった。このようなワイヤハーネスの設計の手間を軽減させるため、従来から、例えば、ワイヤハーネスの電線の線長を自動的に算出する技術が開発されてきている。
このような自動的にワイヤハーネスの電線の線長を算出する技術として、従来、例えば、第1のキャビティ基準断面と、第1のノード基準断面と、第2のノード基準断面と、第2のキャビティ基準断面と、を設定し、各基準断面区間における区間線長を算出し、それらの区間線長を合算したものを電線の線長として出力するようにした技術が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2013−149098号公報
しかしながら、前記特許文献1に記載の技術においては、各固定補機同士を接続する電線の線長を設定することは可能であるが、例えば、ワイヤハーネスにおいて、ジョイントを接続する場合に、そのジョイントの接続位置を選定することはできないという問題がある。例えば、複数の固定補機に接続される電線を集中させ、アース線として接続するいわゆる集中ジョイントを接続する場合、ワイヤハーネスの種々の位置に接続することが可能であるが、従来、このような集中ジョイントを接続する場合は、ワイヤハーネスの設計者により任意に設定されていた。そのため、ジョイントの接続箇所によっては、電線の無駄が生じたり、電線の価格が高価になったりして、電線の価格や線長などに応じてジョイントの接続位置を効率よく設定することができないという問題を有している。
本発明は前記した点に鑑みてなされたものであり、電線の価格や線長などに応じてジョイントの接続位置を効率よく設定することのできるジョイントの位置最適化システムおよびジョイントの位置最適化プログラムを提供することを目的とするものである。
前記目的を達成するために本発明に係るジョイントの位置最適化システムは、少なくとも情報処理部と、記憶部と、入力部とを備え、
前記情報処理部は、あらかじめ作成されたワイヤハーネスの設計図面を読み込み、電線、固定補機およびノードに関する情報を取得する処理と、前記情報に基づいて、ワイヤハーネスの経路図を作成する処理と、前記ワイヤハーネスの経路図のすべてのノード位置にジョイントの仮接続位置を設定する処理と、設定された前記ジョイントの仮接続位置に基づいて、前記ジョイントに接続される電線の線長を算出するとともに、この線長に基づく電線の総線長および総価格を算出し、前記記憶部に記憶させる処理と、前記記憶部の線長情報または価格情報に基づいて、前記ノードの位置をジョイントの接続位置として決定する処理と、を行うことを特徴とする。
この構成によれば、線長情報または価格情報に基づいて、ノードの位置をジョイントの接続位置として決定するようにしているので、線長情報または価格情報に基づいて、ジョイントの接続位置を効率よくかつ適正に設定することができる。しかも、ワイヤハーネスの設計において、ジョイントの接続位置を線長情報に基づいて決定した場合は、電線の無駄をなくすことができ、ジョイントの接続位置を価格情報に基づいて決定した場合は、材料価格を低減させることができる。
また、本発明は、前記構成において、前記記憶部の線長情報または価格情報に基づいて、前記ジョイントの接続位置を線長優先にするかまたは価格優先にするかを、前記入力部により選択可能としたことを特徴とする。この構成によれば、ジョイントの接続位置を線長優先にするかまたは価格優先にするかを、入力部により選択可能としているので、ワイヤハーネスの設計者の意図に応じた適正なジョイントの配置を行うことができる。
また、本発明は、前記構成において、前記情報処理部は、前記記憶部の線長情報に基づいて前記ジョイントの接続位置を線長優先で決定する場合は、前記記憶部に記憶されている電線の総線長の中で、最も短くなる総線長の前記ノード位置を前記ジョイントの接続位置とし、前記記憶部の価格情報に基づいて前記ジョイントの接続位置を価格優先で決定する場合は、前記記憶部に記憶されている電線の総価格の中で、最も低価格となるノード位置をジョイントの接続位置とすることを特徴とする。この構成によれば、線長優先で決定する場合は、最も短くなる総線長のノード位置をジョイントの接続位置とし、価格優先で決定する場合は、最も低価格となるノード位置をジョイントの接続位置とするようにしているので、線長優先か価格優先かに応じて、ジョイントの接続位置を効率よくかつ適正に設定することができる。しかも、ワイヤハーネスの設計において、ジョイントの接続位置を線長優先で決定した場合は、電線の無駄をなくすことができ、ジョイントの接続位置を価格優先で決定した場合は、材料価格を低減させることができる。
また、本発明に係るジョイントの位置最適化プログラムは、少なくとも情報処理部と、記憶部と、入力部とを備えたコンピュータに、
あらかじめ作成されたワイヤハーネスの設計図面を読み込み、電線、固定補機およびノードに関する情報を取得する処理と、前記情報に基づいて、ワイヤハーネスの経路図を作成する処理と、前記ワイヤハーネスの経路図のすべてのノード位置にジョイントの仮接続位置を設定する処理と、設定された前記ジョイントの仮接続位置に基づいて、前記ジョイントに接続される電線の線長を算出するとともに、この線長に基づく電線の総線長および総価格を算出し、前記記憶部に記憶させる処理と、前記記憶部の線長情報または価格情報に基づいて、前記ノードの位置をジョイントの接続位置として決定する処理と、を行なわせることを特徴とする。
この構成によれば、線長情報または価格情報に基づいて、ノードの位置をジョイントの接続位置として決定するようにしているので、線長情報または価格情報に基づいて、ジョイントの接続位置を効率よくかつ適正に設定することができる。しかも、ワイヤハーネスの設計において、ジョイントの接続位置を線長情報に基づいて決定した場合は、電線の無駄をなくすことができ、ジョイントの接続位置を価格情報に基づいて決定した場合は、材料価格を低減させることができる。
また、本発明は、前記構成において、前記記憶部の線長情報または価格情報に基づいて、前記ジョイントの接続位置を線長優先にするか価格優先にするかを、前記入力部により選択可能としたことを特徴とする。この構成によれば、ジョイントの接続位置を線長優先にするかまたは価格優先にするかを、入力部により選択可能としているので、ワイヤハーネスの設計者の意図に応じた適正なジョイントの配置を行うことができる。
また、本発明は、前記構成において、前記コンピュータに、前記記憶部の線長情報に基づいて前記ジョイントの接続位置を線長優先で決定する場合は、前記記憶部に記憶されている電線の総線長の中で、最も短くなる総線長の前記ノード位置を前記ジョイントの接続位置とするように処理させ、前記記憶部の価格情報に基づいて、前記ジョイントの接続位置を価格優先で決定する場合は、前記記憶部に記憶されている電線の総価格の中で、最も低価格となるノード位置をジョイントの接続位置とするように処理させることを特徴とする。この構成によれば、線長優先で決定する場合は、最も短くなる総線長のノード位置をジョイントの接続位置とし、価格優先で決定する場合は、最も低価格となるノード位置をジョイントの接続位置とするようにしているので、線長優先か価格優先かに応じて、ジョイントの接続位置を効率よくかつ適正に設定することができる。しかも、ワイヤハーネスの設計において、ジョイントの接続位置を線長優先で決定した場合は、電線の無駄をなくすことができ、ジョイントの接続位置を価格優先で決定した場合は、材料価格を低減させることができる。
本発明によれば、線長情報または価格情報に基づいて、ノードの位置をジョイントの接続位置として決定するようにしているので、線長情報または価格情報に基づいて、ジョイントの接続位置を効率よくかつ適正に設定することができる。しかも、ワイヤハーネスの設計において、ジョイントの接続位置を線長情報に基づいて決定した場合は、電線の無駄をなくすことができ、ジョイントの接続位置を価格情報に基づいて決定した場合は、材料価格を低減させることができる。
本発明に係るジョイントの位置最適化システムの実施形態を示すシステム構成図である。 本発明に係るジョイントの位置最適化システムの実施形態におけるワイヤハーネスの経路図を示す説明図である。 本発明に係るジョイントの位置最適化システムの実施形態におけるワイヤハーネスの経路図にジョイントを仮接続した状態を示す説明図である。 本発明に係るジョイントの位置最適化システムの実施形態におけるワイヤハーネスの経路図のジョイントを移動させた状態を示す説明図である。 本発明に係るジョイントの位置最適化システムの実施形態におけるワイヤハーネスの経路図のジョイントをさらに移動させた状態を示す説明図である。 本発明に係るジョイントの位置最適化システムの実施形態におけるワイヤハーネスの経路図の線長優先でジョイントの接続位置を決定した状態を示す説明図である。 本発明に係るジョイントの位置最適化システムの実施形態におけるワイヤハーネスの経路図の価格優先でジョイントの接続位置を決定した状態を示す説明図である。 本発明に係るジョイントの位置最適化システムの実施形態における動作を示すフローチャートである。
以下、本発明に係るジョイントの位置最適化システムの実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施形態におけるジョイントの位置最適化システムのシステム構成を示すブロック図である。位置最適化システム10は、情報処理部11と、記憶部としてのデータ記憶部12と、記憶部としてのプログラム記憶部13と、記憶部としてのデータベース部14と、表示部15と、入力部16とをそれぞれ備えている。ジョイント位置最適化システム10として、例えば、汎用のコンピュータを用いる場合には、情報処理部11としてCPUが、データ記憶部12としてメモリが、プログラム記憶部13およびデータベース部14としてハードディスクドライブが、表示部15としてディスプレイが、入力部16としてキーボードやマウスなどがそれぞれ対応するものである。
データベース部14には、ワイヤハーネスを設計する際の、例えば、電線の線種、電線の線径、電線の重量(単位長さあたり)、電線の価格(単位長さあたり)などの情報があらかじめ記憶されている。また、プログラム記憶部13には、CAD(Computer Aided Design)などのワイヤハーネスを設計するための一般的なプログラムおよび本実施形態の位置最適化システム10の動作を行う位置最適化プログラムがそれぞれ記憶されている。
情報処理部11は、ワイヤハーネスの設計者が入力部16を操作することにより、CADのプログラムを起動させて、設計者の操作に応じて所望のワイヤハーネスの設計図面を作成する。このワイヤハーネスの設計図面は、データ記憶部12またはデータベース部14に記憶されるように構成されている。
続いて、位置最適化プログラムを起動させることにより、情報処理部11は、作成された設計図面に基づいて情報取得処理を行うように構成されている。この情報取得処理は、例えば、設計されたワイヤハーネスに用いられる電線の配置位置情報および電線が接続される固定補機の位置情報を取得するものであり、これらの情報を取得することにより、電線の本数、電線の線長、電線の線種、電線と固定補機との接続位置および電線のノード位置を取得することができるように構成されている。ここで、ノードとは、設計図面上に表示されている電線の分岐点や電線を設置する際の固定点などを表す採寸点をいう。このような情報取得処理により、情報処理部11は、図2に示すように、ワイヤハーネス20における固定補機21とノード22との接続状態が示されたワイヤハーネス20の経路図を作成する。なお、図2から図7においては、説明の便宜上、固定補機21およびノード22に数字を付してある。
次に、設計者が入力部16を操作することにより、図3に示すように、情報処理部11は、ワイヤハーネス20の経路図の任意のノード22の位置にジョイント23の仮接続位置を設定する。このジョイント23は、本実施形態においては、例えば、複数の固定補機21に接続される電線24を集中させ、アース線として接続するいわゆる集中ジョイント23の場合の例を示している。なお、図3から図5においては、ジョイント23と各固定補機21とを接続する電線24のイメージを破線で示す。
情報処理部11は、設定されたジョイント23の仮接続位置に基づいて、ジョイント23と各固定補機21との間に接続されている電線24の線長をそれぞれ算出するように構成されている。具体的には、図3においては、ジョイント23とノード(2)22およびノード(1)22を経由した固定補機(1)21との間の電線24の線長、ジョイント23とノード(2)22を経由した固定補機(2)21との間の電線24の線長、ジョイント23とノード(2)22、ノード(1)22およびノード(3)22を経由した固定補機(3)21との間の電線24の線長、ジョイント23とノード(2)22を経由した固定補機(4)21との間の電線24の線長をそれぞれ算出するものである。
そして、情報処理部11は、データベース部14に格納されている電線24に用いる線種情報、線径情報、質量情報、価格情報を用いて、それぞれの電線24の線長に単位あたり価格または単位あたり質量を掛けることにより、該当する電線24の総価格と総質量を算出し、データ記憶部12またはデータベース部14に記憶させておく。この場合に、データベース部14に記憶されている線種情報に基づいて、線径の小さい細物線を用いる電線24の場合は、電線24の線長に、細物線の単位あたり価格または細物線の単位あたり質量を掛けることにより、該当する電線24の総価格と総質量を算出するものであり、線径の太い太物線を用いる電線24の場合は、電線24の線長に、太物線の単位あたり価格または太物線の単位あたり質量を掛けることにより、該当する電線24の総価格と総質量を算出するものである。
一方、情報処理部11は、算出された各電線24の線長に基づいて、各固定補機21に接続される電線24の総線長を算出し、データ記憶部12またはデータベース部14に記憶させておく。
また、情報処理部11は、図4に示すように、ワイヤハーネス20の経路図に基づいて、ジョイント23の仮接続位置を別のノード22の位置に移動させるものであり、同様に、この移動させたジョイント23の仮接続位置における各電線24の総価格と総質量を算出するとともに、各固定補機21に接続される電線24の総線長を算出し、データ記憶部12またはデータベース部14に記憶させておく。
具体的には、図4においては、ジョイント23の仮位置をノード(2)22からノード(1)22に移動させた場合の例を示すものであり、図4においては、ジョイント23とノード(1)22を経由した固定補機(1)21との間の電線24の線長、ジョイント23とノード(1)22およびノード(2)22を経由した固定補機(2)21との間の電線24の線長、ジョイント23とノード(1)22およびノード(3)22を経由した固定補機(3)21との間の電線24の線長、ジョイント23とノード(1)22およびノード(2)22を経由した固定補機(4)21との間の電線24の線長をそれぞれ算出するものである。
そして、情報処理部11は、ワイヤハーネス20の経路図に基づいて、ジョイント23の仮接続位置をさらに別のノード22の位置に移動させるものであり、同様に、この移動させたジョイント23の仮接続位置における各電線24の総価格と総質量を算出するとともに、各固定補機21に接続される電線24の総線長を算出し、データ記憶部12またはデータベース部14に記憶させておく。
具体的には、図5は、ジョイント23の仮位置をノード(1)22からノード(3)22に移動させた場合の例を示すものであり、図5においては、ジョイント23とノード(3)22およびノード(1)22を経由した固定補機(1)21との間の電線24の線長、ジョイント23とノード(3)22、ノード(1)22およびノード(2)22を経由した固定補機(2)21との間の電線24の線長、ジョイント23とノード(3)22を経由した固定補機(3)21との間の電線24の線長、ジョイント23とノード(3)22、ノード(1)22およびノード(2)22を経由した固定補機(4)21との間の電線24の線長をそれぞれ算出するものである。
このように情報処理部11は、ジョイント23をすべてのノード22の位置に移動させて総価格、総質量、総線長の算出処理を行い、データ記憶部12またはデータベース部14に記憶させておく。
そして、入力部16により設計者が設計するワイヤハーネス20を線長優先にするか、または価格優先にするかを選択するようになっている。線長優先が選択された場合には、情報処理部11は、データ記憶部12またはデータベース部14に記憶されている総線長のうち、ジョイント23の仮接続位置ごとの電線24の総線長の中で、最も短くなる総線長のノード22の位置をジョイント23の接続位置として決定するように構成されている。一方、価格優先が選択された場合には、情報処理部11は、データ記憶部12またはデータベース部14に記憶されている総価格のうち、ジョイント23の仮接続位置ごとの電線24の総価格の中で、最も低価格となるノード22の位置をジョイント23の接続位置として決定するように構成されている。
具体的には、例えば、図6に示すように、固定補機(1)21および固定補機(2)21と、ジョイント23とを接続する電線24は細物線で構成され、固定補機(3)21と、ジョイント23とを接続する電線24は太物線で構成されるワイヤハーネス20の場合、ノード(1)22にジョイント23を接続した場合には、固定補機(3)21とジョイント23の間の電線24が太物線で、価格が高く質量も大きい場合であっても、総線長に関しては最も短くなるため、線長優先が選択された場合、ノード(1)22の位置がジョイント23の接続位置として決定されるものである。一方、ノード(2)22にジョイント23を接続した場合には、固定補機(1)21および固定補機(2)21とジョイント23の間の電線24が細物線で、価格が低く質量も小さいことから、ノード(2)22までの距離が長い場合であっても、総価格に関しては最も低くなるため、価格優先が選択された場合、ノード(2)22の位置がジョイント23の接続位置として決定されるものである。
次に、本実施形態の動作について、図8に示すフローチャートを参照して説明する。
本実施形態においては、まず、ワイヤハーネス20の位置最適化プログラムを動作させることにより、あらかじめ設計者が作成したワイヤハーネス20の設計図面を読み込み、情報処理部11により電線24の配置位置情報および電線24が接続される固定補機21の位置情報などの情報を取得する(ST1)。
次に、取得した情報に基づいて、ワイヤハーネス20の経路図を作成する(ST2)。そして、ワイヤハーネス20の経路図の任意のノード22の位置にジョイント23の仮接続位置を設定する(ST3)。情報処理部11により、設定されたジョイント23の仮接続位置に基づいて、ジョイント23と各固定補機21との間に接続されている電線24の線長をそれぞれ算出する(ST4)。そして、情報処理部11により、この算出された線長に基づいて、データベース部14に格納されている電線24に用いる線種情報、線径情報、重量情報、価格情報を用いて、それぞれの電線24の総価格と総質量を算出するとともに、各固定補機21に接続される電線24の総線長を算出し、データ記憶部12またはデータベース部14に記憶させておく(ST5)。
そして、すべてのノード22の位置にジョイント23を仮接続していない場合には(ST6:NO)、情報処理部11により、ワイヤハーネス20の経路図に基づいて、ジョイント23の仮接続位置を別のノード22の位置に移動させる(ST7)。同様に、移動させたジョイント23の仮接続位置に基づいて、情報処理部11により、ジョイント23と各固定補機21との間に接続されている電線24の線長をそれぞれ算出し(ST4)、この算出された線長に基づいて、各電線24の総価格と総質量を算出し、データ記憶部12またはデータベース部14に記憶させておく(ST5)。
そして、すべてのノード22の位置にジョイント23を仮接続した場合には(ST6:YES)、入力部16により設計するワイヤハーネス20を線長優先にするか、または価格優先にするかを選択するものであり(ST8)、線長優先が選択された場合には(ST8:線長優先)、情報処理部11により、データ記憶部12またはデータベース部14に記憶されているジョイント23の仮接続位置ごとの電線24の総線長の中で、最も短くなる総線長のノード22の位置をジョイント23の接続位置として決定する(ST9)。
一方、価格優先が選択された場合には(ST8:価格優先)、情報処理部11により、データ記憶部12またはデータベース部14に記憶されているジョイント23の仮接続位置ごとの電線24の総価格の中で、最も低価格となるノード22の位置をジョイント23の接続位置として決定する(ST10)。
以上述べたように本実施形態においては、ジョイント23の接続位置を線長優先であるか価格優先であるかに基づいて、効率よくかつ適正に設定することができる。しかも、ワイヤハーネス20の設計において、線長優先の場合には、電線24の無駄をなくすことができ、価格優先の場合には、材料価格を低減させることができ、ワイヤハーネス20の設計者の意図に応じた適正なジョイント23の配置を行うことができる。
なお、前記実施形態においては、電線24の総線長または総価格のいずれかを優先させる設定を行うようにしたが、質量に基づいて最も軽量となるようことを優先させてジョイント23の接続位置を設定するようにしてもよい。また、図6および図7に示す例では、線種が2種類で、価格が2種類の場合について説明したが、線種および価格を3種類以上に設定してもよい。
さらに、前記実施形態においては、線長優先であるか価格優先であるかを選択させるようにしているが、あらかじめ線長優先であるか、価格優先であるかを決定しておくことで、自動的にジョイント23の接続位置を設定するようにしてもよい。
また、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の変形が可能である。
10 位置最適化システム
11 情報処理部
12 データ記憶部
13 プログラム記憶部
14 データベース部
15 表示部
16 入力部
20 ワイヤハーネス
21 固定補機
22 ノード
23 ジョイント
24 電線

Claims (6)

  1. 少なくとも情報処理部と、記憶部と、入力部とを備え、
    前記情報処理部は、
    あらかじめ作成されたワイヤハーネスの設計図面を読み込み、電線、固定補機およびノードに関する情報を取得する処理と、
    前記情報に基づいて、ワイヤハーネスの経路図を作成する処理と、
    前記ワイヤハーネスの経路図のすべてのノード位置にジョイントの仮接続位置を設定する処理と、
    設定された前記ジョイントの仮接続位置に基づいて、前記ジョイントに接続される電線の線長を算出するとともに、この線長に基づく電線の総線長および総価格を算出し、前記記憶部に記憶させる処理と、
    前記記憶部の線長情報または価格情報に基づいて、前記ノードの位置をジョイントの接続位置として決定する処理と、
    を行うことを特徴とするジョイントの位置最適化システム。
  2. 前記記憶部の線長情報または価格情報に基づいて、前記ジョイントの接続位置を線長優先にするかまはた価格優先にするかを、前記入力部により選択可能としたことを特徴とする請求項1に記載のジョイントの位置最適化システム。
  3. 前記情報処理部は、前記記憶部の線長情報に基づいて前記ジョイントの接続位置を線長優先で決定する場合は、前記記憶部に記憶されている電線の総線長の中で、最も短くなる総線長の前記ノード位置を前記ジョイントの接続位置とし、前記記憶部の価格情報に基づいて前記ジョイントの接続位置を価格優先で決定する場合は、前記記憶部に記憶されている電線の総価格の中で、最も低価格となるノード位置をジョイントの接続位置とすることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のジョイントの位置最適化システム。
  4. 少なくとも情報処理部と、記憶部と、入力部とを備えたコンピュータに、
    あらかじめ作成されたワイヤハーネスの設計図面を読み込み、電線、固定補機およびノードに関する情報を取得する処理と、
    前記情報に基づいて、ワイヤハーネスの経路図を作成する処理と、
    前記ワイヤハーネスの経路図のすべてのノード位置にジョイントの仮接続位置を設定する処理と、
    設定された前記ジョイントの仮接続位置に基づいて、前記ジョイントに接続される電線の線長を算出するとともに、この線長に基づく電線の総線長および総価格を算出し、前記記憶部に記憶させる処理と、
    前記記憶部の線長情報または価格情報に基づいて、前記ノードの位置をジョイントの接続位置として決定する処理と、
    を行なわせることを特徴とするジョイントの位置最適化プログラム。
  5. 前記記憶部の線長情報または価格情報に基づいて、前記ジョイントの接続位置を線長優先にするか価格優先にするかを、前記入力部により選択可能としたことを特徴とする請求項4に記載のジョイントの位置最適化プログラム。
  6. 前記コンピュータに、
    前記記憶部の線長情報に基づいて前記ジョイントの接続位置を線長優先で決定する場合は、前記記憶部に記憶されている電線の総線長の中で、最も短くなる総線長の前記ノード位置を前記ジョイントの接続位置とするように処理させ、
    前記記憶部の価格情報に基づいて、前記ジョイントの接続位置を価格優先で決定する場合は、前記記憶部に記憶されている電線の総価格の中で、最も低価格となるノード位置をジョイントの接続位置とするように処理させることを特徴とする請求項4または請求項5に記載のジョイントの位置最適化プログラム。
JP2014081196A 2014-04-10 2014-04-10 ジョイントの位置最適化システムおよびジョイントの位置最適化プログラム Active JP6301710B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014081196A JP6301710B2 (ja) 2014-04-10 2014-04-10 ジョイントの位置最適化システムおよびジョイントの位置最適化プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014081196A JP6301710B2 (ja) 2014-04-10 2014-04-10 ジョイントの位置最適化システムおよびジョイントの位置最適化プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015201146A true JP2015201146A (ja) 2015-11-12
JP6301710B2 JP6301710B2 (ja) 2018-03-28

Family

ID=54552319

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014081196A Active JP6301710B2 (ja) 2014-04-10 2014-04-10 ジョイントの位置最適化システムおよびジョイントの位置最適化プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6301710B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018067104A (ja) * 2016-10-18 2018-04-26 矢崎総業株式会社 ジョイント位置決定支援方法
JP2021002377A (ja) * 2020-09-17 2021-01-07 日立金属株式会社 ワイヤハーネスの設計支援装置および設計支援方法
CN112906170A (zh) * 2021-01-29 2021-06-04 奇瑞汽车股份有限公司 一种线束图导线接点最优位置的快速计算方法及装置
CN114006849A (zh) * 2021-09-28 2022-02-01 深圳市联洲国际技术有限公司 有线连接网络质量评估方法、装置、设备及存储介质

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000163453A (ja) * 1998-11-30 2000-06-16 Yazaki Corp ワイヤーハーネス配索設計装置及びその方法
JP2008203952A (ja) * 2007-02-16 2008-09-04 Zuken Inc 線材束の太さ算出方法、その装置、コンピューター読み取り可能な記録媒体およびプログラム
JP2009080744A (ja) * 2007-09-27 2009-04-16 Furukawa Electric Co Ltd:The ワイヤハーネスのコスト算出システム

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000163453A (ja) * 1998-11-30 2000-06-16 Yazaki Corp ワイヤーハーネス配索設計装置及びその方法
JP2008203952A (ja) * 2007-02-16 2008-09-04 Zuken Inc 線材束の太さ算出方法、その装置、コンピューター読み取り可能な記録媒体およびプログラム
JP2009080744A (ja) * 2007-09-27 2009-04-16 Furukawa Electric Co Ltd:The ワイヤハーネスのコスト算出システム

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018067104A (ja) * 2016-10-18 2018-04-26 矢崎総業株式会社 ジョイント位置決定支援方法
JP2021002377A (ja) * 2020-09-17 2021-01-07 日立金属株式会社 ワイヤハーネスの設計支援装置および設計支援方法
JP7180649B2 (ja) 2020-09-17 2022-11-30 日立金属株式会社 ワイヤハーネスの設計支援装置および設計支援方法
CN112906170A (zh) * 2021-01-29 2021-06-04 奇瑞汽车股份有限公司 一种线束图导线接点最优位置的快速计算方法及装置
CN114006849A (zh) * 2021-09-28 2022-02-01 深圳市联洲国际技术有限公司 有线连接网络质量评估方法、装置、设备及存储介质
CN114006849B (zh) * 2021-09-28 2023-09-05 深圳市联洲国际技术有限公司 有线连接网络质量评估方法、装置、设备及存储介质

Also Published As

Publication number Publication date
JP6301710B2 (ja) 2018-03-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20230060472A1 (en) Teaching device, teaching method, and robot system
JP6301710B2 (ja) ジョイントの位置最適化システムおよびジョイントの位置最適化プログラム
JP2006268834A (ja) Plc用ツール装置
JP6806736B2 (ja) 位置情報表示システム
CN103116664A (zh) 长度计算系统及长度计算方法
CN110765507A (zh) 一种基于云服务技术的三维cad建模方法、装置、系统
JP5395499B2 (ja) 配線処理方法、配線処理プログラム、および、配線処理装置
WO2017163396A1 (ja) 圧力損失決定装置、圧力損失決定プログラム及び圧力損失決定方法
KR20150131004A (ko) 전기 시스템의 전기 회로도를 도식적으로 생성할 목적으로 후속적으로 이용될 데이터의 세트를 처리하기 위한 방법
JP2014151416A (ja) 分解手順生成方法及び分解手順生成システム、並びに、交換手順生成方法及び交換手順生成システム
JP2006209362A (ja) 制御ユニットの3次元設計システム
CN106372340B (zh) 一种Nastran软件颤振计算数据的二次处理方法
CN111857055B (zh) 加工辅助装置、数值控制装置以及加工辅助系统
JP2009048505A (ja) 回路動作検証装置、回路動作検証方法、半導体集積回路の製造方法、制御プログラム、およびコンピュータ読み取り可能な可読記憶媒体
JP2005165606A (ja) Cadデータ作成装置および方法
JP2009110100A (ja) Cadシステムおよび部品配置方法
JP6992737B2 (ja) 設計支援装置及び設計支援プログラム
CN113779655A (zh) 配电箱系统图的生成方法、装置及电子设备
KR101770185B1 (ko) 배선경로 작성프로그램 및 배선경로 작성방법
JP2008299526A (ja) ワイヤハーネス設計システム、方法およびプログラム
JP2009193156A (ja) ケーブル配線経路設計支援装置及び方法
CN111179175A (zh) 基于卷积神经网络的图像处理方法、装置及存储介质
CN110580379A (zh) 基于三维设计平台的电缆创建方法及创建系统
JP2016181067A (ja) 電線束の束径算出装置
CN204790978U (zh) 一种焊接的模拟装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170214

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180131

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180213

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180301

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6301710

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350