JP2005165606A - Cadデータ作成装置および方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】基準座標系が異なる複数のCADデータを簡易に統合する。
【解決手段】CADデータ作成装置10は、配置対象となる部品CADデータに対して、車体CADデータおよびエンジンCADデータに対応した複数の座標系を設定することによって、部品CADデータと、車体CADデータ又はエンジンCADデータとを統合した統合CADデータを作成可能である。このCADデータ作成装置10は、ホストコンピュータ12と記憶部13,14,15,16とから構成されている。
【選択図】図1
【解決手段】CADデータ作成装置10は、配置対象となる部品CADデータに対して、車体CADデータおよびエンジンCADデータに対応した複数の座標系を設定することによって、部品CADデータと、車体CADデータ又はエンジンCADデータとを統合した統合CADデータを作成可能である。このCADデータ作成装置10は、ホストコンピュータ12と記憶部13,14,15,16とから構成されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、CADデータ作成装置および方法に関し、特に、CADデータに複数の座標系を設定することによって、CADデータ間の統合作業を簡易に行うことができるCADデータ作成装置および方法に関するものである。
従来から、コンピュータシステムを利用して設計作業を行うCAD(Computer Aided Design:コンピュータ支援設計)システムが広く知られている。CADとは、文字どおり、コンピュータを利用して、例えば、自動車や機械、家屋、橋などの設計を行うシステムであり、自動車をはじめとする機械・電化製品のほとんどは、CADで設計されている。また、テレビコマーシャルやテレビゲームなどで多用される3次元CG(3 Dimension Computer Graphics)でも、基礎データとしてCADが利用されている。
CADは、複雑で手間のかかる製図作業の自動化を目的に開発されたシステムであり、仮想あるいは既存の「物」の形状を2次元あるいは3次元の座標値と、座標相互の関連を示す線で表現するシステムである。したがって、CADを用いて「物」の形状をデータ化することによって、製図図面の修正や変更が容易になり、設計から製造・建設までの期間が短縮されるほか、実際に製造・建設する前にその形状の内外観のデザインを検証したり、強度、動作などの物理特性を解析したりすることも可能になるのである。
なお、この分野における先行技術として、例えば、下記特許文献1に記載の発明が存在する。
ところで、各種機械・装置を製造する工業分野では、製品の企画・設計の場面でCADが広く利用されているが、このCADによる設計作業は、複数の作業者が共同・分担して行うのが一般的である。
例えば、自動車を例に説明すると、自動車の車体設計やエンジン設計、これらの部品設計などは異なる部署のCAD設計者によって設計されている。したがって、車体のCADデータやエンジンのCADデータ、部品のCADデータなどは、異なる基準座標系のもとに設計されるものである。最終的にこれらのCADデータは、組み合わせることによって部品配置の適正化やエンジンの搭載性、自動車全体のバランスなどを検討しなければならないので、異なる基準座標系を共通の座標系に変換する作業が必ず必要となる。
しかしながら、このような座標系の変換作業はCAD設計者がCADシステムを用いてCADデータごとに行わなければならず、大変な工数を必要とするものであった。特に、自動車などの設計対象となる部品点数が多い機械・装置などでは、この座標系変換作業の負荷が大きくならざるを得ない。そこで、座標系の変換作業を効率的に行う仕組みの実現が求められていた。
本発明に係るCADデータ作成装置は、配置対象となる部品CADデータに対して、車体CADデータおよびエンジンCADデータに対応した複数の座標系を設定することによって、前記部品CADデータと、車体CADデータ又はエンジンCADデータとを統合した統合CADデータを作成可能であることを特徴とする。
本発明に係る別のCADデータ作成装置は、配置対象となる部品CADデータに対して、車体CADデータおよびエンジンCADデータに対応した複数の座標系を設定することによって、前記部品CADデータと、車体CADデータ又はエンジンCADデータとを統合した統合CADデータを作成可能な装置であって、コンピュータと、前記コンピュータに接続され、異なる基準座標系を有する部品CADデータと、車体CADデータと、エンジンCADデータとを記憶する第1の記憶部と、前記コンピュータに接続され、異なる基準座標系を有する部品CADデータと車体CADデータ、および、異なる基準座標系を有する部品CADデータとエンジンCADデータ、とのCADデータ間の相対的な位置関係を表す指標としてあらかじめ定義された座標変換係数を記憶する第2の記憶部と、を備えるとともに、前記コンピュータは、前記第1の記憶部を参照することによって、配置対象となる部品CADデータと、この部品CADデータの配置先となる車体CADデータ又はエンジンCADデータとを取得するCADデータ取得手段と、前記第2の記憶部を参照することによって、前記部品CADデータと、この部品CADデータの配置先となる車体CADデータ又はエンジンCADデータとを同一座標系のCADデータに変換するための座標変換係数を取得し、この座標変換係数を用いて、前記部品CADデータに対して、前記部品CADデータと前記車体CADデータ又はエンジンCADデータとを統合するための新たな座標系を付与する座標系付与手段と、前記座標系付与手段によって新たな座標系を付与された部品CADデータと、前記車体CADデータ又はエンジンCADデータとを、前記座標系付与手段によって付与された座標系に基づいて統合した統合CADデータを作成するCADデータ統合手段と、を備えることを特徴とする。
本発明に係る他のCADデータ作成装置は、配置対象となる部品CADデータに対して、車体CADデータおよびエンジンCADデータに対応した複数の座標系を設定することによって、座標変換を行うことなく、前記部品CADデータと、車体CADデータ又はエンジンCADデータとを統合した統合CADデータを作成可能な装置であって、コンピュータと、前記コンピュータに接続され、異なる基準座標系を有する部品CADデータと、車体CADデータと、エンジンCADデータとを記憶する第1の記憶部と、前記コンピュータに接続され、異なる基準座標系を有する部品CADデータと車体CADデータ、および、異なる基準座標系を有する部品CADデータとエンジンCADデータ、とのCADデータ間の相対的な位置関係を表す指標としてあらかじめ定義された座標変換係数を記憶する第2の記憶部と、を備えるとともに、前記コンピュータは、前記第1の記憶部を参照することによって、配置対象となる部品CADデータを取得する部品CADデータ取得手段と、前記部品CADデータ取得手段によって取得した部品CADデータの配置先となる車体CADデータ又はエンジンCADデータを選択する部品配置先決定手段と、前記第2の記憶部を参照することによって、前記部品CADデータと、前記部品配置先決定手段によって選択された車体CADデータ又はエンジンCADデータとを同一座標系のCADデータに変換するための座標変換係数を取得し、この座標変換係数を用いて、前記部品CADデータに対して、前記部品CADデータと前記選択された車体CADデータ又はエンジンCADデータとを統合するための新たな座標系を付与する座標系付与手段と、前記第1の記憶部を参照することによって、前記部品配置先決定手段によって選択された車体CADデータ又はエンジンCADデータを取得し、この取得した車体CADデータ又はエンジンCADデータと、前記部品CADデータとを、前記座標系付与手段によって付与された座標系に基づいて統合した統合CADデータを作成するCADデータ統合手段と、を備えることを特徴とする。
本発明に係るCADデータ作成装置において、前記配置対象となる部品CADデータに付与される新たな座標系には、部品CADデータと、この部品CADデータの配置先となる車体CADデータ又はエンジンCADデータとを関連付けるための識別子が付与されることを特徴とする。
本発明に係るCADデータ作成方法は、配置対象となる部品CADデータに対して、車体CADデータおよびエンジンCADデータに対応した複数の座標系を設定することによって、前記部品CADデータと、車体CADデータ又はエンジンCADデータとを統合した統合CADデータを、コンピュータを用いて作成する場合に用いられる方法であって、前記コンピュータに接続され、異なる基準座標系を有する部品CADデータと、車体CADデータと、エンジンCADデータとを記憶する記憶部を参照することにより、配置対象となる部品CADデータと、この部品CADデータの配置先となる車体CADデータ又はエンジンCADデータとを取得するステップと、前記コンピュータに接続され、異なる基準座標系を有する部品CADデータと車体CADデータ、および、異なる基準座標系を有する部品CADデータとエンジンCADデータ、とのCADデータ間の相対的な位置関係を表す指標としてあらかじめ定義された座標変換係数を記憶する記憶部を参照することにより、前記部品CADデータと、この部品CADデータの配置先となる車体CADデータ又はエンジンCADデータとを同一座標系のCADデータに変換するための座標変換係数を取得するステップと、前記取得した座標変換係数を用いることにより、前記部品CADデータに対して、前記部品CADデータと前記車体CADデータ又はエンジンCADデータとを統合するための新たな座標系を付与するステップと、前記新たな座標系を付与された部品CADデータと、前記車体CADデータ又はエンジンCADデータとを、前記ステップによって付与された座標系に基づいて統合した統合CADデータを作成するステップと、を含む処理を実行することを特徴とする。
本発明に係る他のCADデータ作成方法は、配置対象となる部品CADデータに対して、車体CADデータおよびエンジンCADデータに対応した複数の座標系を設定することによって、前記部品CADデータと、車体CADデータ又はエンジンCADデータとを統合した統合CADデータを、コンピュータを用いて作成する場合に用いられる方法であって、前記コンピュータに接続され、部品CADデータを記憶する記憶部を参照することにより、配置対象となる部品CADデータを取得するステップと、前記取得した部品CADデータの配置先となる車体CADデータ又はエンジンCADデータを選択するステップと、前記コンピュータに接続され、異なる基準座標系を有する部品CADデータと車体CADデータ、および、異なる基準座標系を有する部品CADデータとエンジンCADデータ、とのCADデータ間の相対的な位置関係を表す指標としてあらかじめ定義された座標変換係数を記憶する記憶部を参照することにより、前記部品CADデータと、前記部品配置先決定手段によって選択された車体CADデータ又はエンジンCADデータとを同一座標系のCADデータに変換するための座標変換係数を取得するステップと、前記取得した座標変換係数を用いることにより、前記部品CADデータに対して、前記部品CADデータと前記選択された車体CADデータ又はエンジンCADデータとを統合するための新たな座標系を付与するステップと、前記コンピュータに接続され、前記部品CADデータと異なる基準座標系を有する車体CADデータおよびエンジンCADデータを記憶する記憶部を参照することにより、前記選択された車体CADデータ又はエンジンCADデータを取得し、この取得した車体CADデータ又はエンジンCADデータと、前記部品CADデータとを、前記座標系付与手段によって付与された座標系に基づいて統合した統合CADデータを作成するステップと、を含む処理を実行することを特徴とする。
本発明に係るCADデータ作成方法において、前記部品CADデータに新たな座標系を付与するステップには、前記部品CADデータと、この部品CADデータの配置先となる車体CADデータ又はエンジンCADデータとを関連付けるための識別子を付与するステップが含まれることを特徴とする。
本発明によれば、配置対象となるCADデータ(例えば、部品CADデータ)と基準座標系が異なる複数のCADデータ(例えば、車体CADデータ又はエンジンCADデータ)との統合作業を簡易に行うことができるので、CADシステムを用いた設計作業の効率化を図ることが可能となる。
[第1の実施形態]
本発明を実施するための好適な実施形態について、図面を用いて説明する。図1は、本実施形態に係るCADデータ作成装置の全体概要を説明するためのブロック図である。また、図2は、本実施形態に係るCADデータ作成装置および方法の処理内容を説明するためのフローチャートである。
本発明を実施するための好適な実施形態について、図面を用いて説明する。図1は、本実施形態に係るCADデータ作成装置の全体概要を説明するためのブロック図である。また、図2は、本実施形態に係るCADデータ作成装置および方法の処理内容を説明するためのフローチャートである。
なお、本実施形態では、車両設計、特に、基準座標系が異なる部品CADデータと車体CADデータ、および、基準座標系が異なる部品CADデータとエンジンCADデータ、とを統合した統合CADデータを作成する際に本発明が適用される場合を例示して説明するが、本発明の技術的範囲は下記実施形態に記載の範囲には限定されず、下記実施形態に多様な変更又は改良を加えることが可能である。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
まず、図1を参照して、本実施形態に係るCADデータ作成装置10の装置構成を説明する。本実施形態に係るCADデータ作成装置10は、ホストコンピュータ12と、このホストコンピュータ12に接続される記憶部13,14,15,16とから構成されている。
ホストコンピュータ12は、CADデータ作成装置10全体の制御を行うことが可能である。したがって、CAD設計者は、ホストコンピュータ12を操作することによってCADシステムを利用することが可能となっている。
一方、図1で例示される記憶部13,14,15,16については、複数の部品データ群が記憶されている記憶部13と、複数のエンジンCADデータ群が記憶されている記憶部14と、複数の車体CADデータ群が記憶されている記憶部15と、基準座標系が異なる部品CADデータと、車体CADデータ又はエンジンCADデータとのCADデータ間の相対的な位置関係を表す指標としてあらかじめ定義された座標変換係数が記憶されている記憶部(搭載位置定義データベース)16とから構成されている。ただし、本実施形態に係る記憶部13,14,15,16は、このような構成に限定されるものではなく、ホストコンピュータ12に接続もしくは内蔵される少なくとも1つ以上の記憶媒体であればどのような構成を採っても良い。すなわち、1つの記憶媒体に番地を分けて記憶部13,14,15,16が設けられても良いし、複数の記憶媒体に記憶部13,14,15,16が設けられても良い。また、ホストコンピュータ12と記憶部13,14,15,16との接続方法については、有線接続や無線接続、電気通信回線を通じた接続など、あらゆる方法を採用することが可能である。
次に、本実施形態に係るCADデータ作成装置10の処理について、図2に示したフローチャートを用いて詳細に説明する。
本実施形態では、まず、ホストコンピュータ12に接続されている記憶部13,14,15を参照することによって対象部品の選択を行い、部品CADデータと車体CADデータおよびエンジンCADデータを取得する(ステップ10)。これらCADデータの選択は、例えば、CAD設計者がホストコンピュータ12に車体CADデータ選択のための「車種」やエンジンCADデータ選択のための「総排気量」、部品CADデータ選択のための「部品名」など、CADデータ選択のためのキーワードをインプットすることによって行うことが可能である。このようなデータ選択を行うことによって、数多くのCADデータ群が記憶されている記憶部13,14,15から、配置・統合作業の対象となる所望の部品CADデータと車体CADデータ又はエンジンCADデータを取得することができるのである。ちなみに、取得した配置・統合対象となる部品CADデータと車体CADデータおよびエンジンCADデータの現段階での座標系は互いに異なったものであり、そのまま統合することは従来同様多くの工数を要するものである。
次に、ホストコンピュータ12に接続されている記憶部(搭載位置定義データベース)16を参照することによって座標変換係数を取得するとともに、この座標変換係数を用いることにより、部品CADデータに対して、部品CADデータと車体CADデータ又はエンジンCADデータとを統合するための新たな座標系を付与する(ステップ11)。
ここで、座標変換係数とは、基準座標系が異なる部品CADデータと車体CADデータ、および、部品CADデータとエンジンCADデータ、とのCADデータ間の相対的な位置関係を表す指標としてあらかじめ定義されたものである。例えば、エンジンとこのエンジンに搭載される部品との位置関係は、エンジンの性能確保、エンジン収納部の容積などの様々な条件から、あらかじめ選択的に条件付けが可能なものである。したがって、この条件付けを座標変換係数としてあらかじめ定義することによって、座標系の異なるCADデータ同士を簡易に統合することが可能となる。具体的には、座標変換係数を用いることによって、部品CADデータと車体CADデータ、もしくは、部品CADデータとエンジンCADデータ、とを統合するための統一した座標系を一括して作成し、部品CADデータに対して付与することが可能である。
図2を参照してさらに具体的に説明すると、図2においては、部品CADデータの基本座標系「a」、エンジンCADデータの基本座標系である「d」と同一の座標系である「b」、車体CADデータの基本座標系である「e」と同一の座標系である「c」という3つの座標系が、部品CADデータに対して与えられている。したがって、配置先となるCADデータと同一の座標系を用いることによって、簡易にCADデータの統合が可能となるのである。
なお、ステップ11において付与された新たな座標系については、この座標系と、部品CADデータの配置先となる車体CADデータ又はエンジンCADデータとを関連付けるための識別子を付与することが好適である(ステップ12)。例えば、図2において示す通り、新たな座標系「b」に1.3Lエンジンであることを示す識別子を付加しておけば、座標系「b」がエンジンCADデータの基準座標系である「d」と同一であることがホストコンピュータ12によって瞬時に判別可能となる。座標系「c」についても、例えば、カローラ(登録商標)という車種名を示す識別子を付加しておけば、車体CADデータの基準座標系である「e」と同一であることがホストコンピュータ12によって瞬時に判別できる。
最後に、新たな座標系を付与された部品CADデータと、車体CADデータ又はエンジンCADデータとを、新たな座標系やこの座標系に付与された識別子に基づいて統合した統合CADデータを作成する(ステップ13)。
以上の処理ステップを実行することによって、従来、非常に多くの工数を必要としていた部品CADデータと車体CADデータ又はエンジンCADデータとの統合作業を、簡易に実行することが可能となる。
[第2の実施形態]
本実施形態では、上述した第1の実施形態の処理内容の変形例について、図3を用いて説明する。図3は、本実施形態に係るCADデータ作成装置および方法の処理内容を説明するためのフローチャートである。なお、第1の実施形態と同一又は類似の部材については、同一符号を付して説明を省略する。
本実施形態では、上述した第1の実施形態の処理内容の変形例について、図3を用いて説明する。図3は、本実施形態に係るCADデータ作成装置および方法の処理内容を説明するためのフローチャートである。なお、第1の実施形態と同一又は類似の部材については、同一符号を付して説明を省略する。
本実施形態では、まず、ホストコンピュータ12に接続されている記憶部13のみを参照することによって対象部品の選択を行い、部品CADデータのみを取得する(ステップ10)。なお、このとき取得した部品CADデータの配置先となる車体CADデータやエンジンCADデータについては、「車種」や「総排気量」などの条件のみを選択しておき、実際のCADデータは取得しない。
次に、ホストコンピュータ12に接続されている記憶部(搭載位置定義データベース)16を参照することによって座標変換係数を取得するとともに、この座標変換係数を用いることにより、部品CADデータに対して、部品CADデータと車体CADデータ又はエンジンCADデータとを統合するための新たな座標系を付与する(ステップ11)。
座標変換係数については、第1の実施形態と同様であるので説明を省略するが、図2と同様図3において、部品CADデータの基本座標系「a」、エンジンCADデータの基本座標系である「d」と同一の座標系である「b」、車体CADデータの基本座標系である「e」と同一の座標系である「c」という3つの座標系が、部品CADデータに対して与えられていることが示されている。つまり、配置先となるCADデータと同一の座標系を用いることによって、簡易にCADデータの統合が可能となる。
また、本実施形態においても、ステップ11において付与された新たな座標系については、この座標系と、部品CADデータの配置先となる車体CADデータ又はエンジンCADデータとを関連付けるための識別子を付与することが好適である(ステップ12)。例えば、図3において示す通り、新たな座標系「b」に1.3Lエンジンであることを示す識別子を付加しておけば、座標系「b」がエンジンCADデータの基準座標系である「d」と同一であることがホストコンピュータ12によって瞬時に判別可能となる。座標系「c」についても、例えば、カローラ(登録商標)という車種名を示す識別子を付加しておけば、車体CADデータの基準座標系である「e」と同一であることがホストコンピュータ12によって瞬時に判別できる。
最後に、ホストコンピュータ12に接続された記憶部14,15を参照することによって、ステップ10で選択された車体CADデータ又はエンジンCADデータを取得し、この取得した車体CADデータ又はエンジンCADデータと、部品CADデータとを、新たな座標系やこの座標系に付与された識別子に基づいて統合した統合CADデータを作成する(ステップ13)。
以上のような処理ステップを実行することによっても、第1の実施形態と同様に、部品CADデータと車体CADデータ又はエンジンCADデータとの統合作業を、簡易に実行することが可能である。
10 CADデータ作成装置、12 ホストコンピュータ、13,14,15,16 記憶部。
Claims (7)
- 配置対象となる部品CADデータに対して、車体CADデータおよびエンジンCADデータに対応した複数の座標系を設定することによって、前記部品CADデータと、車体CADデータ又はエンジンCADデータとを統合した統合CADデータを作成可能なCADデータ作成装置。
- 配置対象となる部品CADデータに対して、車体CADデータおよびエンジンCADデータに対応した複数の座標系を設定することによって、前記部品CADデータと、車体CADデータ又はエンジンCADデータとを統合した統合CADデータを作成可能なCADデータ作成装置であって、
コンピュータと、
前記コンピュータに接続され、異なる基準座標系を有する部品CADデータと、車体CADデータと、エンジンCADデータとを記憶する第1の記憶部と、
前記コンピュータに接続され、異なる基準座標系を有する部品CADデータと車体CADデータ、および、異なる基準座標系を有する部品CADデータとエンジンCADデータ、とのCADデータ間の相対的な位置関係を表す指標としてあらかじめ定義された座標変換係数を記憶する第2の記憶部と、
を備えるとともに、前記コンピュータは、
前記第1の記憶部を参照することによって、配置対象となる部品CADデータと、この部品CADデータの配置先となる車体CADデータ又はエンジンCADデータとを取得するCADデータ取得手段と、
前記第2の記憶部を参照することによって、前記部品CADデータと、この部品CADデータの配置先となる車体CADデータ又はエンジンCADデータとを同一座標系のCADデータに変換するための座標変換係数を取得し、この座標変換係数を用いて、前記部品CADデータに対して、前記部品CADデータと前記車体CADデータ又はエンジンCADデータとを統合するための新たな座標系を付与する座標系付与手段と、
前記座標系付与手段によって新たな座標系を付与された部品CADデータと、前記車体CADデータ又はエンジンCADデータとを、前記座標系付与手段によって付与された座標系に基づいて統合した統合CADデータを作成するCADデータ統合手段と、
を備えることを特徴とするCADデータ作成装置。 - 配置対象となる部品CADデータに対して、車体CADデータおよびエンジンCADデータに対応した複数の座標系を設定することによって、座標変換を行うことなく、前記部品CADデータと、車体CADデータ又はエンジンCADデータとを統合した統合CADデータを作成可能なCADデータ作成装置であって、
コンピュータと、
前記コンピュータに接続され、異なる基準座標系を有する部品CADデータと、車体CADデータと、エンジンCADデータとを記憶する第1の記憶部と、
前記コンピュータに接続され、異なる基準座標系を有する部品CADデータと車体CADデータ、および、異なる基準座標系を有する部品CADデータとエンジンCADデータ、とのCADデータ間の相対的な位置関係を表す指標としてあらかじめ定義された座標変換係数を記憶する第2の記憶部と、
を備えるとともに、前記コンピュータは、
前記第1の記憶部を参照することによって、配置対象となる部品CADデータを取得する部品CADデータ取得手段と、
前記部品CADデータ取得手段によって取得した部品CADデータの配置先となる車体CADデータ又はエンジンCADデータを選択する部品配置先決定手段と、
前記第2の記憶部を参照することによって、前記部品CADデータと、前記部品配置先決定手段によって選択された車体CADデータ又はエンジンCADデータとを同一座標系のCADデータに変換するための座標変換係数を取得し、この座標変換係数を用いて、前記部品CADデータに対して、前記部品CADデータと前記選択された車体CADデータ又はエンジンCADデータとを統合するための新たな座標系を付与する座標系付与手段と、
前記第1の記憶部を参照することによって、前記部品配置先決定手段によって選択された車体CADデータ又はエンジンCADデータを取得し、この取得した車体CADデータ又はエンジンCADデータと、前記部品CADデータとを、前記座標系付与手段によって付与された座標系に基づいて統合した統合CADデータを作成するCADデータ統合手段と、
を備えることを特徴とするCADデータ作成装置。 - 請求項2又は3に記載のCADデータ作成装置において、
前記配置対象となる部品CADデータに付与される新たな座標系には、部品CADデータと、この部品CADデータの配置先となる車体CADデータ又はエンジンCADデータとを関連付けるための識別子が付与されることを特徴とするCADデータ作成装置。 - 配置対象となる部品CADデータに対して、車体CADデータおよびエンジンCADデータに対応した複数の座標系を設定することによって、前記部品CADデータと、車体CADデータ又はエンジンCADデータとを統合した統合CADデータを、コンピュータを用いて作成する場合に用いられるCADデータ作成方法であって、
前記コンピュータに接続され、異なる基準座標系を有する部品CADデータと、車体CADデータと、エンジンCADデータとを記憶する記憶部を参照することにより、配置対象となる部品CADデータと、この部品CADデータの配置先となる車体CADデータ又はエンジンCADデータとを取得するステップと、
前記コンピュータに接続され、異なる基準座標系を有する部品CADデータと車体CADデータ、および、異なる基準座標系を有する部品CADデータとエンジンCADデータ、とのCADデータ間の相対的な位置関係を表す指標としてあらかじめ定義された座標変換係数を記憶する記憶部を参照することにより、前記部品CADデータと、この部品CADデータの配置先となる車体CADデータ又はエンジンCADデータとを同一座標系のCADデータに変換するための座標変換係数を取得するステップと、
前記取得した座標変換係数を用いることにより、前記部品CADデータに対して、前記部品CADデータと前記車体CADデータ又はエンジンCADデータとを統合するための新たな座標系を付与するステップと、
前記新たな座標系を付与された部品CADデータと、前記車体CADデータ又はエンジンCADデータとを、前記ステップによって付与された座標系に基づいて統合した統合CADデータを作成するステップと、
を含む処理を実行することを特徴とするCADデータ作成方法。 - 配置対象となる部品CADデータに対して、車体CADデータおよびエンジンCADデータに対応した複数の座標系を設定することによって、前記部品CADデータと、車体CADデータ又はエンジンCADデータとを統合した統合CADデータを、コンピュータを用いて作成する場合に用いられるCADデータ作成方法であって、
前記コンピュータに接続され、部品CADデータを記憶する記憶部を参照することにより、配置対象となる部品CADデータを取得するステップと、
前記取得した部品CADデータの配置先となる車体CADデータ又はエンジンCADデータを選択するステップと、
前記コンピュータに接続され、異なる基準座標系を有する部品CADデータと車体CADデータ、および、異なる基準座標系を有する部品CADデータとエンジンCADデータ、とのCADデータ間の相対的な位置関係を表す指標としてあらかじめ定義された座標変換係数を記憶する記憶部を参照することにより、前記部品CADデータと、前記部品配置先決定手段によって選択された車体CADデータ又はエンジンCADデータとを同一座標系のCADデータに変換するための座標変換係数を取得するステップと、
前記取得した座標変換係数を用いることにより、前記部品CADデータに対して、前記部品CADデータと前記選択された車体CADデータ又はエンジンCADデータとを統合するための新たな座標系を付与するステップと、
前記コンピュータに接続され、前記部品CADデータと異なる基準座標系を有する車体CADデータおよびエンジンCADデータを記憶する記憶部を参照することにより、前記選択された車体CADデータ又はエンジンCADデータを取得し、この取得した車体CADデータ又はエンジンCADデータと、前記部品CADデータとを、前記座標系付与手段によって付与された座標系に基づいて統合した統合CADデータを作成するステップと、
を含む処理を実行することを特徴とするCADデータ作成方法。 - 請求項5又は6に記載のCADデータ作成方法において、
前記部品CADデータに新たな座標系を付与するステップには、前記部品CADデータと、この部品CADデータの配置先となる車体CADデータ又はエンジンCADデータとを関連付けるための識別子を付与するステップが含まれることを特徴とするCADデータ作成方法。
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