JP2015199476A - ウィンドウパネルおよびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
図1および図2を参照して、本実施の形態におけるウィンドウパネル1について説明する。図1は、ウィンドウパネル1を備えた車両2を示す斜視図である。図2は、図1中のII−II線に沿った矢視断面図である。図1に示すように、車両2は開口3を有する。開口3は、車両2のボディの屋根部に設けられる。ウィンドウパネル1は、開口3を塞ぐように配置される。
図2に示すように、ウィンドウパネル1は、本体部30および保護層40を備える。本体部30は、樹脂材を用いて板状に形成される。本体部30は、外表面31、内表面32および外表面31と内表面32とを接続する外周側面33を含む。詳細は後述されるが、本体部30は、透明樹脂部10および有色樹脂部20を有している。外表面31および内表面32は、本体部30の表裏面を構成し、互いに対向する位置関係を有する。保護層40は、第1被覆部41および第2被覆部42を含み、外表面31と、外周側面33の一部とを覆っている。保護層40は、ハードコートとして機能し、ウィンドウパネル1の耐傷付性や耐候性を向上させる。
上述のとおり、本実施の形態における本体部30は、透明樹脂部10と、透明樹脂部10よりも低い透明性を有する有色樹脂部20とを有している。有色樹脂部20は、透明樹脂部10よりも内表面32の側に位置する。有色樹脂部20は、環状(枠状)の形状を有し、本体部30の周縁に沿って設けられる(図1参照)。透明樹脂部10および有色樹脂部20は、二色成形によって互いに一体的に形成される。透明樹脂部10は、ポリカーボネート等の樹脂材を用いて作製される。有色樹脂部20は、ポリカーボネート等の樹脂材に着色剤を混ぜたものを用いて作製される。
図3〜図9を参照して、以上のようにして構成されるウィンドウパネル1の製造方法について説明する。
ウィンドウパネルを樹脂材を用いて製造する場合、ウィンドウパネルが製品として完成するまでに使用される樹脂材の量を減らすことが求められる。本実施の形態におけるウィンドウパネル1は、これを実現している。以下、比較例に基づきその作用を説明する。
図10は、比較例における本体部30Pに塗料91を塗布している際の様子を示す断面図であり、上述の実施の形態1における図7に対応している。本体部30Pは、外表面31P、内表面32Pおよび外周側面33Pを有する。本体部30Pは、延出部18(図7)を有していない。透明樹脂部10Pの外周端面10Eと、有色樹脂部20Pの外周端面20Eとによって、本体部30Pの外周側面33Pが構成されている。
図13は、その他の比較例における本体部30Rに塗料91を塗布している際の様子を示す断面図であり、上述の実施の形態1における図7に対応している。本体部30Rは、透明樹脂部10Rおよび有色樹脂部20Rを有し、有色樹脂部20Rの外側(矢印AR2に示す方向の側)にはリブ28が設けられている。リブ28を設ける場合、上述の比較例(図10)の場合に比べて、塗料91が内表面の側に回り込むことを抑制可能となる。ウィンドウパネルが製品として完成するまでに使用される樹脂材の量を比較すると、図13中の点線で囲まれる領域R2は、上述の比較例の場合の領域R1(図10)に比べて小さくできる。
図14および図15を参照して、実施の形態2について説明する。図14および図15は、実施の形態1における図8および図9にそれぞれ対応している。実施の形態1(図8参照)の場合には、非露出部34のうちの外表面31との境界部分(点P1に示す部分)は、非露出部34のうちの露出部35との境界部分(点P2に示す部分)よりも内側に位置している。透明樹脂部10Mの表面12のうちの外表面31(点P1)に近い部分は、湾曲面の形状を有している。一方で、図14に示す実施の形態2では、透明樹脂部10Mの表面11と表面12とが互いに(たとえば90°の角度を持って)交差する形状を有する。
図16を参照して、実施の形態3では、外表面31と外周側面33の表面12とが互いに鈍角を持って交差する形状を有する。換言すると、透明樹脂部10の表面11と表面12とが互いに鈍角を持って交差する形状を有する。本実施の形態のウィンドウパネル1Bにおいても、上述の実施の形態1(湾曲面)の場合と同様に、非露出部34のうちの外表面31との境界部分(点P1に示す部分)は、非露出部34のうちの露出部35との境界部分(点P2に示す部分)よりも内側に位置している。非露出部34のうちの外表面31の側に位置する部分(非露出部34のうちの点P1に近い部分)は、非露出部34のうちの露出部35の側に位置する部分(非露出部34のうちの点P2に近い部分)よりも内側に位置している。
図17を参照して、実施の形態4について説明する。図17は、実施の形態1における図7に対応している。外表面31が位置している側を表側とし、内表面32が位置している側を裏側とする。図17に示すように、延出部18は、外方に向かうにつれて(矢印AR2の側に向かうにつれて)、表側の方に向かって斜めに延びる形状を有していてもよい。
図18を参照して、実施の形態5について説明する。図18は、実施の形態1における図7に対応している。外表面31が位置している側を表側とし、内表面32が位置している側を裏側とする。図18に示すように、延出部18は、外方に向かうにつれて(矢印AR2の側に向かうにつれて)、裏側の方に向かって斜めに延びる形状を有していてもよい。
図19を参照して、上述の各実施の形態における本体部30は、透明樹脂部10および有色樹脂部20を含む。図19に示すウィンドウパネル1Cのように、本体部30は、透明樹脂部10の1層構造を形成していてもよい。当該構成であっても、上述と同様の作用および効果を得ることができる。
上述の各実施の形態(図1参照)は、いわゆる固定式のウィンドウパネル1に基づき説明した。上述のウィンドウパネル1は、ボディの屋根部に設けられた開口3を塞ぐように設けられる。上述の各実施の形態で開示した思想は、ボディの屋根部に設けられるウィンドウパネルに限られず、車両のフロントウィンドウ、リアウィンドウ、およびサイドウィンドウ等にも適用できる。車両におけるいずれのウィンドウであっても、上記の思想が適用されることによって、ウィンドウ(ウィンドウパネル)が製品として完成するまでに使用される樹脂材の量を少なくすることができる。また、上記の思想は、固定式のウィンドウパネルに限られず、可動式(スライド式)のウィンドウパネルにも適用できる。可動式のウィンドウパネルの一例としては、サイドウィンドウが挙げられる。
Claims (12)
- 車両用のウィンドウパネルであって、
樹脂材を用いて板状に形成され、互いに対向する外表面および内表面、ならびに前記外表面と前記内表面とを接続する外周側面を含む本体部と、
前記外表面と前記外周側面の一部とを覆うように設けられた保護層と、を備え、
前記外周側面は、
前記外表面の側に位置し、前記保護層に覆われることにより前記本体部が露出していない非露出部と、
前記内表面の側に位置し、前記本体部に連接して設けられていた部位が除去されることによって形成された、前記保護層に覆われずに前記本体部が露出している露出部と、を有する、
ウィンドウパネル。 - 前記外表面の中央部に近い側を内側とし、前記外表面のうちの前記外周側面に近い側を外側とした場合、
前記非露出部のうちの前記外表面との境界部分は、前記非露出部のうちの前記露出部との境界部分よりも内側に位置している、
請求項1に記載のウィンドウパネル。 - 前記ウィンドウパネルの厚み方向について、前記露出部の厚みは、前記非露出部の厚みよりも薄い、
請求項1または2に記載のウィンドウパネル。 - 前記非露出部のうちの前記外表面の側に位置する部分は、湾曲面の形状を有している、
請求項1から3のいずれか1項に記載のウィンドウパネル。 - 前記本体部は、
透明性を有し、前記外表面を形成する透明樹脂部と、
前記透明樹脂部よりも低い透明性を有し、前記透明樹脂部よりも前記内表面の側に位置し、前記透明樹脂部と一体的に形成された有色樹脂部と、を含み、
前記透明樹脂部は、前記外表面が位置している側から前記内表面が位置している側に向かって前記有色樹脂部の外周縁を覆うように延びる形状を有し、
前記露出部は、前記透明樹脂部により形成されている、
請求項1から4のいずれか1項に記載のウィンドウパネル。 - 前記非露出部と前記露出部との間の境界部分においては、前記非露出部と前記露出部とは面一の関係を有している、
請求項1から5のいずれか1項に記載のウィンドウパネル。 - 車両用のウィンドウパネルの製造方法であって、
樹脂材を用いて板状に形成され、互いに対向する外表面および内表面、ならびに前記外表面と前記内表面とを接続する外周側面を含む本体部を準備する工程を備え、
前記外周側面のうちの前記内表面の側には、外方に向かって延出する形状を有する延出部が形成されており、
塗料を前記外表面の側から前記本体部に向かって塗布することにより、前記外表面と前記外周側面とを覆うように保護層を形成する工程と、
前記延出部を除去する工程と、をさらに備え、
前記延出部を除去する工程が完了した後の前記外周側面は、
前記外表面の側に位置し、前記保護層に覆われることにより前記本体部が露出していない非露出部と、
前記内表面の側に位置し、前記延出部が除去されることによって形成され、前記保護層に覆われずに前記本体部が露出している露出部と、を有する、
ウィンドウパネルの製造方法。 - 前記外表面の中央部に近い側を内側とし、前記外表面のうちの前記外周側面に近い側を外側とした場合、
準備される前記本体部は、前記外周側面のうちの前記外表面の側に位置する部分が、前記外周側面のうちの前記延出部の基端部よりも内側に位置している、
請求項7に記載のウィンドウパネルの製造方法。 - 準備される前記本体部は、前記外周側面のうちの前記外表面の側に位置する部分が、湾曲面の形状を有している、
請求項7または8に記載のウィンドウパネルの製造方法。 - 準備される前記本体部は、
透明性を有し、前記外表面を形成する透明樹脂部と、
前記透明樹脂部よりも低い透明性を有し、前記透明樹脂部よりも前記内表面の側に位置し、前記透明樹脂部と一体的に形成された有色樹脂部と、を含み、
前記透明樹脂部は、前記外表面が位置している側から前記内表面が位置している側に向かって前記有色樹脂部の外周縁を覆うように延びる形状を有し、かつ前記延出部を形成しており、
前記延出部を除去する工程が完了した後の前記露出部は、前記透明樹脂部により形成されている、
請求項7から9のいずれか1項に記載のウィンドウパネルの製造方法。 - 前記延出部を除去する工程が完了した後、前記非露出部と前記露出部との間の境界部分においては、前記非露出部と前記露出部とは面一の関係を有している、
請求項7から10のいずれか1項に記載のウィンドウパネルの製造方法。 - 前記外表面が位置している側を表側とし、前記内表面が位置している側を裏側とした場合、
前記延出部は、前記外方に向かうにつれて、前記表側の方に向かって斜めに延びる形状を有している、
請求項7から11のいずれか1項に記載のウィンドウパネルの製造方法。
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---|---|---|---|---|
JP2018030404A (ja) * | 2016-08-23 | 2018-03-01 | 株式会社豊田自動織機 | 樹脂パネルの固定構造 |
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