JP2015199091A - 収容装置、アークシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】振動の発生を抑制することが可能なワイヤの収容装置を提供する。
【解決手段】各々にワイヤ89が挿通される第1領域411Aと、第2領域411Bと、第3領域411Cと、を含む収容体41を備え、第3領域は、ワイヤの軸線Oxに沿った軸線方向F1において、第1領域と第2領域との間に位置し、収容体には、軸線方向において第1領域および第3領域の間に位置する第1収容室413Aと、軸線方向において第2領域および第3領域の間に位置する第2収容室413Bと、が形成され、第1収容室は、軸線方向に直交する第1方向X1のうちの第2方向X2側に湾曲した状態で、ワイヤを収容し、第2収容室は、第2方向とは反対の第3方向X3側に湾曲した状態で、ワイヤを収容し、第1収容室および第2収容室は、第1方向へのワイヤの振動を許容し、振動の際、ワイヤの湾曲状態が変化する。
【選択図】図3

Description

本発明は、収容装置と、アークシステムと、に関する。
従来から、ワイヤを用いて溶接や溶射を行う方法が知られている。このような方法においては、各々がワイヤを送り出すプッシュローラとプルローラとの間に、ワイヤの送給を円滑に行うべく、ワイヤバッファ形成装置が配置されることがある。このようなバッファ形成装置として、特許文献1に示された溶接ワイヤ収納装置が知られている。
同文献に開示の溶接ワイヤ収容装置では、ワイヤコアに包囲された溶接ワイヤが、アーチ状に配置される。溶接ワイヤ収容装置が使用される際、溶接ワイヤ収容装置のワイヤの収容量の変化に伴い、このアーチ形状が変化する。このような従来の溶接ワイヤ収納装置においては、アーチ形状の変化に起因して、溶接ワイヤ収容装置が振動してしまうといった不具合が生じる可能性がある。
特許第4490976号公報
本発明は、上記した事情のもとで考え出されたものであって、振動の発生を抑制することが可能なワイヤの収容装置を提供することをその主たる課題とする。
本発明の第1の側面によると、各々にワイヤが挿通される第1領域と、第2領域と、第3領域と、を含む収容体を備え、前記第3領域は、前記ワイヤの軸線に沿った軸線方向において、前記第1領域と前記第2領域との間に位置し、前記収容体には、前記軸線方向において前記第1領域および前記第3領域の間に位置する第1収容室と、前記軸線方向において前記第2領域および前記第3領域の間に位置する第2収容室と、が形成され、前記第1収容室は、前記軸線方向に直交する第1方向のうちの第2方向側に湾曲した状態で、前記ワイヤを収容し、前記第2収容室は、前記第2方向とは反対の第3方向側に湾曲した状態で、前記ワイヤを収容し、前記第1収容室および前記第2収容室は、前記第1方向への前記ワイヤの振動を許容し、前記振動の際、前記ワイヤの湾曲状態が変化する、ワイヤの収容装置が提供される。
好ましくは、前記ワイヤを支持する支持部を更に備え、前記支持部は、前記軸線方向において、前記第1収容室および前記第2収容室の間に位置する。
好ましくは、前記支持部は、前記収容体に対し回転可能に支持されている。
好ましくは、前記収容体における前記ワイヤの収容量を検出するための検出センサを更に備え、前記検出センサは、前記支持部の前記収容体に対する回転角度を検出する。
好ましくは、前記収容体における前記ワイヤの収容量が大きくなる方向に、前記ワイヤに対し力を与える力付与機構を更に備える。
好ましくは、前記ワイヤを挿通し、前記第1収容室および前記第2収容室に収容されたガイド部を更に備え、前記ガイド部は、第1端部および第2端部を含み、前記第1端部は、前記第1領域または前記第3領域において、前記軸線方向に沿ってスライド移動可能に前記収容体に対し支持されており、前記第2端部は、前記第2領域または前記第3領域において、前記軸線方向に沿ってスライド移動可能に前記収容体に対し支持されている。
好ましくは、前記第1端部に固定された第1ナットと、前記第2端部に固定された第2ナットと、前記収容体に固定された第1スリーブおよび第2スリーブと、を更に備え、前記第1ナットは、前記軸線方向に沿って摺動可能に、前記第1スリーブに支持されており、前記第2ナットは、前記軸線方向に沿って摺動可能に、前記第2スリーブに支持されている。
好ましくは、前記収容体は、絶縁性の材料よりなる。
好ましくは、前記第1領域は、前記収容体の一端に位置し、前記第2領域は、前記収容体の他端に位置し、前記収容体のうち前記第1領域における部位に接続された第1接続部材と、前記収容体のうち前記第2領域における部位に接続された第2接続部材と、を更に備える。
好ましくは、前記収容体には、前記第1収容室に通じる第1開口と、前記第2収容室に通じる第2開口と、が形成され、前記第1開口からは、前記ワイヤが前記収容体に導入され、前記第2開口からは、前記ワイヤが前記収容体の外部へと送り出され、前記第1開口に位置する前記ワイヤの進行方向と、前記第2開口に位置する前記ワイヤの進行方向と、のなす角度は、0〜45°である。
本発明の第2の側面によると、本発明の第1の側面によって提供される収容装置と、前記ワイヤを送給する第1送給装置と、を備える、アークシステムが提供される。
好ましくは、前記ワイヤを送給する第2送給装置を更に備え、前記第1送給装置は、前記ワイヤを前記収容装置へ送り出すプッシュ装置であり、前記第2送給装置は、前記収容装置から前記ワイヤを引っ張るプル装置である。
好ましくは、前記第1送給装置および前記収容装置の間に配置され、前記ワイヤを収容する第1ケーブルと、前記第2送給装置および前記収容装置の間に配置され、前記ワイヤを収容する第2ケーブルと、を更に備える。
好ましくは、前記第1送給装置から送り出された前記ワイヤを、被処理部材へと導くトーチを更に備える。
好ましくは、前記収容装置を支持するロボットを更に備える。
好ましくは、前記収容装置は、前記ロボットに対し回動可能に支持されている。
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。
本発明の第1実施形態のアークシステムを示す図である。 図1に示したアークシステムを模式的に示す図(一部構成については断面を示す)である。 図2に示した収容装置を示す断面図である。 図3のIV−IV線に沿う断面図である。 図3のV−V線に沿う断面図である。 図3に示した収容装置を背面から見た図である。 力付与機構を示す断面図である。 収容装置によるワイヤの収容量が最大となったときの断面図である。 収容装置によるワイヤの収容量が最小となったときの断面図である。 本発明の第1実施形態の第1変形例の収容装置の断面図である。 本発明の第1実施形態の第2変形例の収容装置の断面図である。
以下、本発明の実施の形態につき、図面を参照して具体的に説明する。
<第1実施形態>
図1〜図9を用いて、本発明の第1実施形態について説明する。
図1は、本発明の第1実施形態のアークシステムを示す図である。図2は、図1に示したアークシステムを模式的に示す図(一部構成については断面を示す)である。
これらの図に示すアークシステムA1は、ロボット1と、第1送給装置21と、第2送給装置22と、収容装置4と、第1ケーブル6Aと、第2ケーブル6Bと、トーチ7と、を備える。
ロボット1は被処理部材W1に対してアーク処理を行う。このようなアーク処理としては、たとえば、溶接および溶射が挙げられる。本実施形態では、ロボット1は、被処理部材W1に対して自動でアーク溶接を行う。ロボット1は、たとえば多関節ロボットである。ロボット1は、第1送給装置21および第2送給装置22によって送給されたワイヤ89を用いてアーク処理を行う。
第1送給装置21は、被処理部材W1に向かってワイヤ89を送給するためのものである。第1送給装置21は、ワイヤ89を収容装置4へ送り出すプッシュ装置である。第1送給装置21は、2つの第1送給ローラ211を含む。第1送給ローラ211は、少なくともいずれか一方が駆動部(図示略)によって駆動される。第1送給ローラ211間にワイヤ89を挟みこんだ状態で、第1送給ローラ211は互いに逆回転をする。これにより、第1送給ローラ211は、ワイヤ供給源29から繰り出されるワイヤ89を被処理部材W1に向かって送り出す。
ワイヤ供給源29はたとえば、ワイヤ89が巻かれたワイヤリールである。あるいは、ワイヤ供給源29はパックワイヤであってもよい。
第2送給装置22は、被処理部材W1に向かってワイヤ89を送給するためのものである。第2送給装置22は、収容装置4からワイヤ89を引っ張るプル装置である。第2送給装置22は、2つの第2送給ローラ221を含む。第2送給ローラ221は、少なくともいずれか一方が駆動部(図示略)によって駆動される。第2送給ローラ221間にワイヤ89を挟みこんだ状態で、第2送給ローラ221は互いに逆回転をする。これにより、第2送給ローラ221は、収容装置4から送り出されたワイヤ89を被処理部材W1に向かって送り出す。
図3は、図2に示した収容装置を示す断面図である。
収容装置4は、ワイヤ89を収容するためのものである。本実施形態では、収容装置4はワイヤ89のバッファ機構として機能する。収容装置4は、ワイヤ89の軸線Oxに沿った軸線方向F1において、第1送給装置21および第2送給装置22の間に配置されている。第1送給装置21によって送られたワイヤ89は、収容装置4に蓄えられ、その後、第2送給装置22に向かう。アークシステムA1の使用時において、収容装置4によるワイヤ89の収容量は変動する。収容装置4によるワイヤ89の収容量が変動すると、第1送給装置21および第2送給装置22の間のワイヤ89の経路長が変動する。図1に示すように、本実施形態では、収容装置4は、点C1を中心として、ロボット1に対し回動可能に支持されている。
収容装置4は、収容体41と、支持部43と、検出センサ45(図6参照)と、力付与機構46(図6参照)と、ガイド部47と、を含む。
収容体41は、ワイヤ89を収容するためのものである。本実施形態においては、収容体41は絶縁性の材料よりなる。収容体41を構成する絶縁性の材料は、たとえば樹脂である。
収容体41は、第1領域411Aと、第2領域411Bと、第3領域411Cと、を含む。第3領域411Cは、ワイヤ89の軸線Oxに沿った軸線方向F1において、第1領域411Aと第2領域411Bとの間に位置する。すなわち、第1領域411A、第3領域411C、および第2領域411Bは、軸線方向F1において、被処理部材W1側に向かうにつれて、第1領域411Aからこの順番に位置している。本実施形態では、第1領域411Aは、収容体41の一端に位置し、第2領域411Bは、収容体41の他端に位置する。そして第3領域411Cは収容体41の略中央に位置する。本実施形態とは異なり、第1領域411Aおよび第2領域411Bが収容体41の端ではない途中部分に位置していてもよい。また、第3領域411Cは収容体41の略中央に位置している必要はない。
図4は、図3のIV−IV線に沿う断面図である。図5は、図3のV−V線に沿う断面図である。
図3〜図5に示すように、収容体41には、第1収容室413Aと、第2収容室413Bと、第1開口415Aと、第2開口415Bと、が形成されている。
第1収容室413Aは、軸線方向F1において第1領域411Aおよび第3領域411Cの間に位置する。第1収容室413Aは、軸線方向F1に直交する第1方向X1のうちの第2方向X2側に湾曲した状態で、ワイヤ89を収容する。第1収容室413Aは、第1方向X1へのワイヤ89の振動を許容する。この振動の際、ワイヤ89の湾曲状態が変化する。これにより、第1収容室413Aのワイヤ89の収容量が変化する。図8は、第1収容室413Aのワイヤ89の収容量が最大となっている場合を示している。図9は、第1収容室413Aのワイヤ89の収容量が最小となっている場合を示している。図3は、第1収容室413Aのワイヤ89の収容量が、図8と図9に示す場合の中間値となっている場合を示している。
第2収容室413Bは、ワイヤ89の軸線Oxに沿った軸線方向F1において第2領域411Bおよび第3領域411Cの間に位置する。第2収容室413Bは、第2方向X2とは反対の第3方向X3側に湾曲した状態で、ワイヤ89を収容する。第2収容室413Bは、第1方向X1へのワイヤ89の振動を許容する。この振動の際、ワイヤ89の湾曲状態が変化する。これにより、第2収容室413Bのワイヤ89の収容量が変化する。図8は、第2収容室413Bのワイヤ89の収容量が最大となっている場合を示している。図9は、第2収容室413Bのワイヤ89の収容量が最小となっている場合を示している。図3は、第2収容室413Bのワイヤ89の収容量が、図8と図9に示す場合の中間値となっている場合を示している。
図8では、第1収容室413Aおよび第2収容室413Bのワイヤ89の収容量が最大となっているため、収容体41のワイヤ89の収容量が最大となっている。図9では、第1収容室413Aおよび第2収容室413Bのワイヤ89の収容量が最小となっているため、収容体41のワイヤ89の収容量が最小となっている。図3では、第1収容室413Aおよび第2収容室413Bのワイヤ89の収容量が図8と図9に示す場合の中間値となっているため、収容体41のワイヤ89の収容量が、図8と図9に示す場合の中間値となっている。
第1開口415Aは第1収容室413Aに通じている。第1開口415Aからはワイヤ89が収容体41に導入される。一方、第2開口415Bは第2収容室413Bに通じている。第2開口415Bからは、ワイヤ89が収容体41の外部へと送り出される。第1開口415Aに位置するワイヤ89の進行方向と、第2開口415Bに位置するワイヤ89の進行方向とのなす角度は、たとえば、0〜45°である。本実施形態では、第1開口415Aに位置するワイヤ89の進行方向と、第2開口415Bに位置するワイヤ89の進行方向とのなす角度は、0°である。
図3〜図5等に示すガイド部47は、ワイヤ89を挿通し、第1収容室413Aおよび第2収容室413Bに収容されている。ガイド部47は、チューブ状を呈しており、ライナと称されることもある。ガイド部47は、第1端部47Aおよび第2端部47Bを含む。第1端部47Aは、第1領域411Aまたは第3領域411Cにおいて、軸線方向F1に沿ってスライド移動可能に収容体41に対し支持されている。本実施形態では、第1端部47Aは、第1領域411Aにおいて、軸線方向F1に沿ってスライド移動可能に収容体41に対し支持されている。第2端部47Bは、第2領域411Bまたは第3領域411Cにおいて、軸線方向F1に沿ってスライド移動可能に収容体41に対し支持されている。本実施形態では、第2端部47Bは、第2領域411Bにおいて、軸線方向F1に沿ってスライド移動可能に収容体41に対し支持されている。
本実施形態とは異なり、第1端部47Aは、第3領域411Cにおいて、軸線方向F1に沿ってスライド移動可能に収容体41に対し支持されていてもよい。同様に、第2端部47Bは、第3領域411Cにおいて、軸線方向F1に沿ってスライド移動可能に収容体41に対し支持されている。この場合、たとえば、ガイド部47は、第1収容室413Aに収容される部品と、第2収容室413Bに収容される部品の、2つ以上の部品によって構成するとよい。
支持部43はワイヤ89を支持するためのものである。本実施形態では、支持部43は、ガイド部47に挿通されたワイヤ89を支持する。支持部43は、軸線方向F1において、第1収容室413Aおよび第2収容室413Bの間に位置する。本実施形態では、支持部43は第3領域411Cに配置されている。支持部43は、たとえば、第1部位431および第2部位432を有している。第1部位431および第2部位432は、ガイド部47を挟持している。これにより、第3領域411Cに位置するガイド部47が、軸線方向F1にスライド移動することが防止される。
本実施形態では、支持部43は、収容体41に対し回転可能に支持されている。図8に示すように、第1収容室413Aのワイヤ89の収容量および第2収容室413Bのワイヤ89の収容量が大きくなる場合には、支持部43は収容体41に対し反時計周りに回転する。一方、図9に示すように、第1収容室413Aのワイヤ89の収容量および第2収容室413Bのワイヤ89の収容量が小さくなる場合には、支持部43は収容体41に対し時計周りに回転する。
支持部43は収容体41に対し回転している必要は必ずしもなく、支持部43が収容体41に対し回動しないように固定されていてもよい。
図6は、図3に示した収容装置を背面から見た図である。図7は、力付与機構を示す断面図である。図6では、検出センサ45および力付与機構46を、ハッチングを用いて簡略化して示している。
図6に示す検出センサ45は、収容体41におけるワイヤ89の収容量を検出する。本実施形態では、検出センサ45は角度センサであり、支持部43の収容体41に対する回転角度を検出する。なお、検出センサ45は、支持部43の収容体41に対する回転角度を検出するものでなくてもよい。たとえば、検出センサ45は、第1収容室413Aや第2収容室413Bにおけるガイド部47のアーチの頂点の位置を検出するセンサであってもよい。または、検出センサ45は、第1端部47Aや第2端部47Bの軸線方向F1における変位を検出するセンサであってもよい。
図6、図7に示す力付与機構46は、収容体41におけるワイヤ89の収容量が大きくなる方向に、ワイヤ89に対し力を与える。
力付与機構46の一例は以下のとおりである。本実施形態では、力付与機構46は、円盤461と、回転部材462と、軸465と、ねじりばね467と、を含む。
円盤461は円形状の板であり、収容体41に固定されている。回転部材462は、一部が円盤461に挿入されている(図示略)。回転部材462は支持部43に固定されており、回転部材462の回転軸と支持部43の回転軸は同一である。支持部43が回転すると、回転部材462も同様に回転する。回転部材462の側面には、穴463が形成されている。
軸465は円盤461に立設されている。ねじりばね467は一端が軸465に固定され、他端が回転部材462における穴463に挿入されている。そして、ねじりばね467の途中部分は、回転部材462周りに巻回されている。
収容体41におけるワイヤ89の収容量が最大の時に(図8参照)、ねじりばね467は自然状態となる。そして、支持部43が図8の時計回りに回転すると(すなわち収容体41によるワイヤ89の収容量が小さくなると)、回転部材462は反時計周りに回転する。回転部材462の回転に伴い穴463も回転するから、ねじりばね467がたわんでいく。ねじりばね467がたわむと、ねじりばね467の弾性力によって、回転部材462に時計回り方向への力が付与される。これにより、支持部43に反時計回り方向への力が付与される。これにより、収容体41におけるワイヤ89の収容量が大きくなる方向に、支持部43からガイド部47を介してワイヤ89に対し力が与えられる。
図3に示すように、本実施形態においては、収容装置4は、第1ナット481Aと、第1スリーブ482Aと、第2ナット481Bと、第2スリーブ482Bと、を更に備える。第1ナット481Aと、第1スリーブ482Aと、第2ナット481Bと、第2スリーブ482Bとはいずれも、金属よりなる。
図3に示す第1スリーブ482Aは、筒状を呈しており、収容体41に固定されている。第1ナット481Aは、ガイド部47における第1端部47Aに固定されている。第1ナット481Aにはワイヤ89が挿通される。第1ナット481Aは、第1スリーブ482A内に位置している。第1ナット481Aは、軸線方向F1に沿って摺動可能に、第1スリーブ482Aに支持されている。これにより、第1端部47Aの軸線方向F1に沿ったスライド移動が、スムーズに行われる。
第2スリーブ482Bは、筒状を呈しており、収容体41に固定されている。第2ナット481Bは、ガイド部47における第2端部47Bに固定されている。第2ナット481Bにはワイヤ89が挿通される。第2ナット481Bは、第2スリーブ482B内に位置している。第2ナット481Bは、軸線方向F1に沿って摺動可能に、第2スリーブ482Bに支持されている。これにより、第2端部47Bの軸線方向F1に沿ったスライド移動が、スムーズに行われる。
第1接続部材49Aは、収容体41のうち第1領域411Aにおける部位に接続および固定されている。第1接続部材49Aにはワイヤ89が挿通される。第1接続部材49Aはたとえば金属よりなる。
図2に示す第2接続部材49Bは、収容体41のうち第2領域411Bにおける部位に接続および固定されている。第2接続部材49Bにはワイヤ89が挿通される。本実施形態では、第2接続部材49Bはアダプタ491および接続金具492を含む。アダプタ491は収容体41に接続および固定されている。アダプタ491には、溶接ケーブルの接続口(詳細な図示は省略)が設けられている。アダプタ491における、当該接続口にはガスチューブや電力線やアース線等を接続することが可能である。接続金具492はアダプタ491に接続および固定されている。接続金具492は第1接続部材49Aと略同様のものである。接続金具492と収容体41との間に、アダプタ491が配置されている。
図1、図2に示す第1ケーブル6Aは、第1送給装置21および収容装置4の間に配置され、ワイヤ89を収容する。第1ケーブル6Aにはワイヤ89が挿通される。第1ケーブル6Aはたとえばコンジットケーブルと称されることもある。第1ケーブル6Aには、ワイヤ89をガイドするためのライナ(図示略)が挿通されていてもよい。
第2ケーブル6Bは、第2送給装置22および収容装置4の間に配置され、ワイヤ89を収容する。第2ケーブル6Bにはワイヤ89が挿通される。第2ケーブル6Bはたとえば一線式パワーケーブルと称されることもある。第2ケーブル6Bには、たとえば、アダプタ491における接続口に接続された、ガスチューブからガスをトーチ7に供給するチューブや、電力線からの電力をトーチ7に供給するための線が、挿通されている。第2ケーブル6Bには、ワイヤ89をガイドするためのライナ(図示略)が挿通されていてもよい。
トーチ7は、第1送給装置21から送り出されたワイヤ89を、被処理部材W1へと導くためのものである。トーチ7はトーチボディおよびワイヤ送出ノズルを有する。トーチ7におけるチップ(図示略)を介してワイヤ89へと電力が供給され、アーク処理(溶接や溶射)が行われる。
アークシステムA1の動作は簡単に述べると以下の通りである。
第1送給装置21によるワイヤ89の送給速度よりも第2送給装置22によるワイヤ89の送給速度が小さい場合には、収容体41におけるワイヤ89の収容量が大きくなる(図8参照)。逆に、第2送給装置22によるワイヤ89の送給速度が第1送給装置21によるワイヤ89の送給速度よりも大きい場合には、収容体41におけるワイヤ89の収容量が小さくなる(図9参照)。収容体41におけるワイヤ89の収容量は常時監視され、第1送給装置21による送給速度を調整するなどして、収容体41におけるワイヤ89の収容量、すなわち、第1送給装置21と第2送給装置22との間のワイヤ89の経路長が一定するように制御される。
次に、本実施形態の作用効果について説明する。
本実施形態においては、第1収容室413Aは、軸線方向F1に直交する第1方向X1のうちの第2方向X2側に湾曲した状態で、ワイヤ89を収容する。第2収容室413Bは、第2方向X2とは反対の第3方向X3側に湾曲した状態で、ワイヤ89を収容する。第1収容室413Aおよび第2収容室413Bは、第1方向X1へのワイヤ89の振動を許容し、振動の際、ワイヤ89の湾曲状態が変化する。このような構成によると、収容体41によるワイヤ89の収容量が大きくなる場合、第1収容室413Aでは、湾曲しているワイヤ89の経路は第2方向X2側に変位し、第2収容室413Bでは、湾曲しているワイヤ89の経路は第3方向X3側に変位する(図8)。一方、収容体41によるワイヤ89の収容量が小さくなる場合、第1収容室413Aでは、湾曲しているワイヤ89の経路は第3方向X3側に変位し、第2収容室413Bでは、湾曲しているワイヤ89の経路は第2方向X2側に変位する(図9)。このように、本実施形態によると、収容体41によるワイヤ89の収容量が変化する際、第1収容室413A内におけるワイヤ89の経路と、第2収容室413B内におけるワイヤ89の経路とを、互いに反対側に変位させることが可能となる。これにより、第1収容室413A内のワイヤ89の振動に起因して発生しうる収容体41の振動と、第2収容室413B内のワイヤ89の振動に起因して発生しうる収容体41の振動と、は互いに打ち消し合う。その結果、収容装置4の振動の発生を抑制することが可能となる。
本実施形態では、第1収容室413Aおよび第2収容室413Bの各々にて、ワイヤ89を振動させるので、1つの収容室のみにてワイヤ89を振動させる場合と比べて、ワイヤ89の振幅を小さくすることが可能となる。ワイヤ89の振幅を小さくできると、収容装置4の振動の発生を、更に抑制することが可能となる。
収容装置4の振動の発生を抑制できることは、ワイヤ89の高速の送り出しと引戻しを行うのに、非常に好適である。
本実施形態においては、支持部43は、収容体41に対し回転可能に支持されている。このような構成によると、第1収容室413Aにて湾曲しているワイヤ89の経路が第2方向X2側に変位した場合、支持部43が反時計回りに回転する。支持部43が反時計回りに回転すると、支持部43の支持するワイヤ89の軸線Oxが反時計回りに回転し、第2収容室413Bにて湾曲しているワイヤ89の経路が第3方向X3側に変位する。同様に、第2収容室413Bにて湾曲しているワイヤ89の経路が第3方向X3側に変位した場合、支持部43が時計回りに回転する。支持部43が時計回りに回転すると、支持部43の支持するワイヤ89の軸線Oxが時計回りに回転し、第1収容室413Aにて湾曲しているワイヤ89の経路が第2方向X2側に変位する。このように、本実施形態の構成は、第1収容室413A内におけるワイヤ89の経路と、第2収容室413B内におけるワイヤ89の経路とを、同時に互いに反対側に変位させるのに適する。よって、第1収容室413A内のワイヤ89の振動に起因して発生しうる収容体41の振動と、第2収容室413B内のワイヤ89の振動に起因して発生しうる収容体41の振動とを、より効果的に互いに打ち消し合うことが可能となる。その結果、収容装置4の振動の発生を更に抑制することが可能となる。
本実施形態においては、収容装置4は、収容体41におけるワイヤ89の収容量を検出するための検出センサ45を備える。検出センサ45は、支持部43の収容体41に対する回動角度を検出する。このような構成によると、より精密に、収容体41のワイヤ89の収容量を検出することができる。よって、ワイヤ89の送り出しと引戻しを、より高速にすることができる。また、検出センサ45を用いることによって、第1収容室413Aにおけるワイヤ89の収容量と、第2収容室413Bにおけるワイヤ89の収容量と、を同時に検出できる。そのため、本実施形態の構成は、効率的に収容体41におけるワイヤ89の収容量を検出するのに適する。
第1収容室413Aにおけるワイヤ89の収容量、および、第2収容室413Bにおけるワイヤ89の収容量を大きくする場合、ワイヤ89はより湾曲してゆく。ワイヤ89はまっすぐに戻る性質がある。そのため、第1収容室413Aにおけるワイヤ89の収容量、および、第2収容室413Bにおけるワイヤ89の収容量を大きくする場合、迅速にワイヤ89が湾曲してゆかないおそれがある。本実施形態においては、収容装置4は、力付与機構46を備える。力付与機構46は、収容体41におけるワイヤ89の収容量が大きくなる方向に、ワイヤ89に対し力を与える。そのため、ワイヤ89がまっすぐに戻る力が存在したとしても、迅速にワイヤ89を湾曲させることができる。このことにより、より応答性よく、収容体41のワイヤ89の収容量を大きくすることができる。
本実施形態においては、収容装置4はガイド部47を備える。ガイド部47は、ワイヤ89を挿通し、第1収容室413Aおよび第2収容室413Bに収容されている。ガイド部47は、第1端部47Aおよび第2端部47Bを含む。第1端部47Aは、第1領域411Aまたは第3領域411Cにおいて、軸線方向F1に沿ってスライド移動可能に収容体41に対し支持されている。第2端部47Bは、第2領域411Bまたは第3領域411Cにおいて、軸線方向F1に沿ってスライド移動可能に収容体41に対し支持されている。上述のように、本実施形態では、ワイヤ89の振幅を小さくすることが可能となる。そのため、本実施形態によると、第1端部47Aおよび第2端部47Bのスライド幅を比較的小さくすることができる。これにより、収容体41内のワイヤ89のうち、ガイド部47に挿通されていない部分をより小さくできる。その結果、収容体41内にてワイヤ89が座屈するのを防止できる。
本実施形態では、第1端部47Aのスライド幅を比較的小さくすることができることにより、第1ナット481Aと第1スリーブ482Aとの摩耗により生じる金属カスを低減することができる。同様に、第2ナット481Bと第2スリーブ482Bとの摩耗により生じる金属カスを低減することができる。
本実施形態においては、収容体41は、絶縁性の材料よりなる。このような構成によると、アダプタ491に接続される電力線からの電流が収容体41に伝わるなどして漏電することを、防止できる。
本実施形態においては、収容装置4は、ロボット1に対し回動可能に支持されている。このような構成によると、ロボット1の姿勢の変化に応じて収容装置4を回動させることができる。これにより、ロボット1の姿勢を比較的自由に変化させることができる。
<第1実施形態の第1変形例>
図10を用いて、本発明の第1実施形態の第1変形例について説明する。
図10は、本発明の第1実施形態の第1変形例の収容装置の断面図である。
なお、以下の説明では、上記と同一または類似の構成については上記と同一の符号を付し、説明を適宜省略する。
本変形例では、上述の実施形態における力付与機構46の代わりに、力付与機構46A,46Bが設けられている。
力付与機構46Aは、たとえばコイルばねであり、第1ナット481Aおよび第1スリーブ482Aの間に介在している。力付与機構46Aは、図10の右側に第1ナット481Aに対し力を与えている。これにより、第1ナット481Aとガイド部47とを介して、第1収容室413Aにおけるワイヤ89の収容量が大きくなる方向に、ワイヤ89が力を受けている。
力付与機構46Bは、たとえばコイルばねであり、第2ナット481Bおよび第2スリーブ482Bの間に介在している。力付与機構46Bは、図10の左側に第2ナット481Bに対し力を与えている。これにより、第2ナット481Bとガイド部47とを介して、第2収容室413Bにおけるワイヤ89の収容量が大きくなる方向に、ワイヤ89が力を受けている。
本変形例では、以上のようにして、力付与機構46A,46Bが、収容体41におけるワイヤ89の収容量が大きくなる方向に、ワイヤ89に対し力を与えている。
このような構成によっても、上述の実施形態と同様の作用効果を奏する。
<第1実施形態の第2変形例>
図11を用いて、本発明の第1実施形態の第2変形例について説明する。
図11は、本発明の第1実施形態の第2変形例の収容装置の断面図である。
本変形例は、第1開口415Aに位置するワイヤ89の進行方向と、第2開口415Bに位置するワイヤ89の進行方向と、のなす角度は、0°ではなく、20°である点において、図2に示したものとは異なる。なお、本変形例とは異なり、第1開口415Aに位置するワイヤ89の進行方向と、第2開口415Bに位置するワイヤ89の進行方向と、のなす角度は、10°や30°や40°であってもよい。
本変形例によると、上述のアークシステムA1に関して述べた作用効果に加え、以下の作用効果を奏する。
本変形例によると、図11に示すように、収容装置4に接続される第1ケーブル6Aを斜め下側に垂らすことができる。これにより、収容装置4の左側に、第1ケーブル6Aのための余分なスペースを大きく確保する必要がない。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではない。本発明の各部の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。
上記の実施形態や変形例では、収容装置がガイド部を含むとして説明したが、本発明はこれに限定されない。たとえばワイヤが硬質である場合などには、ガイド部を用いなくてもよい。
上記の実施形態や変形例では、一体物である収容体に、第1収容室および第2収容室が形成されている例を示したが、本発明はこれに限定されない。たとえば、収容体が別体の部品を含み、そのうちの1つの部品に第1収容室が形成され、他の1つの部品に第2収容室が形成されていてもよい。
1 ロボット
21 第1送給装置
211 第1送給ローラ
22 第2送給装置
221 第2送給ローラ
29 ワイヤ供給源
4 収容装置
41 収容体
411A 第1領域
411B 第2領域
411C 第3領域
413A 第1収容室
413B 第2収容室
415A 第1開口
415B 第2開口
43 支持部
431 第1部位
432 第2部位
45 検出センサ
46 力付与機構
461 円盤
462 回転部材
463 穴
465 軸
467 ねじりばね
46A 力付与機構
46B 力付与機構
47 ガイド部
47A 第1端部
47B 第2端部
481A 第1ナット
481B 第2ナット
482A 第1スリーブ
482B 第2スリーブ
491 アダプタ
492 接続金具
49A 第1接続部材
49B 第2接続部材
6A 第1ケーブル
6B 第2ケーブル
7 トーチ
89 ワイヤ
A1 アークシステム
C1 点
F1 軸線方向
Ox 軸線
W1 被処理部材
X1 第1方向
X2 第2方向
X3 第3方向

Claims (16)

  1. 各々にワイヤが挿通される第1領域と、第2領域と、第3領域と、を含む収容体を備え、
    前記第3領域は、前記ワイヤの軸線に沿った軸線方向において、前記第1領域と前記第2領域との間に位置し、
    前記収容体には、前記軸線方向において前記第1領域および前記第3領域の間に位置する第1収容室と、前記軸線方向において前記第2領域および前記第3領域の間に位置する第2収容室と、が形成され、
    前記第1収容室は、前記軸線方向に直交する第1方向のうちの第2方向側に湾曲した状態で、前記ワイヤを収容し、
    前記第2収容室は、前記第2方向とは反対の第3方向側に湾曲した状態で、前記ワイヤを収容し、
    前記第1収容室および前記第2収容室は、前記第1方向への前記ワイヤの振動を許容し、前記振動の際、前記ワイヤの湾曲状態が変化する、ワイヤの収容装置。
  2. 前記ワイヤを支持する支持部を更に備え、
    前記支持部は、前記軸線方向において、前記第1収容室および前記第2収容室の間に位置する、請求項1に記載の収容装置。
  3. 前記支持部は、前記収容体に対し回転可能に支持されている、請求項2に記載の収容装置。
  4. 前記収容体における前記ワイヤの収容量を検出するための検出センサを更に備え、
    前記検出センサは、前記支持部の前記収容体に対する回転角度を検出する、請求項3に記載の収容装置。
  5. 前記収容体における前記ワイヤの収容量が大きくなる方向に、前記ワイヤに対し力を与える力付与機構を更に備える、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の収容装置。
  6. 前記ワイヤを挿通し、前記第1収容室および前記第2収容室に収容されたガイド部を更に備え、
    前記ガイド部は、第1端部および第2端部を含み、
    前記第1端部は、前記第1領域または前記第3領域において、前記軸線方向に沿ってスライド移動可能に前記収容体に対し支持されており、
    前記第2端部は、前記第2領域または前記第3領域において、前記軸線方向に沿ってスライド移動可能に前記収容体に対し支持されている、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の収容装置。
  7. 前記第1端部に固定された第1ナットと、
    前記第2端部に固定された第2ナットと、
    前記収容体に固定された第1スリーブおよび第2スリーブと、を更に備え、
    前記第1ナットは、前記軸線方向に沿って摺動可能に、前記第1スリーブに支持されており、
    前記第2ナットは、前記軸線方向に沿って摺動可能に、前記第2スリーブに支持されている、請求項6に記載の収容装置。
  8. 前記収容体は、絶縁性の材料よりなる、請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の収容装置。
  9. 前記第1領域は、前記収容体の一端に位置し、前記第2領域は、前記収容体の他端に位置し、
    前記収容体のうち前記第1領域における部位に接続された第1接続部材と、
    前記収容体のうち前記第2領域における部位に接続された第2接続部材と、を更に備える、請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の収容装置。
  10. 前記収容体には、前記第1収容室に通じる第1開口と、前記第2収容室に通じる第2開口と、が形成され、
    前記第1開口からは、前記ワイヤが前記収容体に導入され、前記第2開口からは、前記ワイヤが前記収容体の外部へと送り出され、
    前記第1開口に位置する前記ワイヤの進行方向と、前記第2開口に位置する前記ワイヤの進行方向と、のなす角度は、0〜45°である、請求項1ないし請求項9のいずれかに記載の収容装置。
  11. 請求項1ないし請求項10のいずれかに記載の収容装置と、
    前記ワイヤを送給する第1送給装置と、を備える、アークシステム。
  12. 前記ワイヤを送給する第2送給装置を更に備え、
    前記第1送給装置は、前記ワイヤを前記収容装置へ送り出すプッシュ装置であり、
    前記第2送給装置は、前記収容装置から前記ワイヤを引っ張るプル装置である、請求項11に記載のアークシステム。
  13. 前記第1送給装置および前記収容装置の間に配置され、前記ワイヤを収容する第1ケーブルと、
    前記第2送給装置および前記収容装置の間に配置され、前記ワイヤを収容する第2ケーブルと、を更に備える、請求項12に記載のアークシステム。
  14. 前記第1送給装置から送り出された前記ワイヤを、被処理部材へと導くトーチを更に備える、請求項11ないし請求項13のいずれかに記載のアークシステム。
  15. 前記収容装置を支持するロボットを更に備える、請求項11ないし請求項14のいずれかに記載のアークシステム。
  16. 前記収容装置は、前記ロボットに対し回動可能に支持されている、請求項15に記載のアークシステム。
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