JP2015198924A - 柔軟長尺部材の装置、柔軟長尺部材の方法、及び制御プログラム - Google Patents

柔軟長尺部材の装置、柔軟長尺部材の方法、及び制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】柔軟長尺部材を管に挿入する際に、歪ゲージなどを使って力計測が可能な柔軟長尺部材の挿入装置及び方法、及び挿入動作制御プログラムを提供する。
【解決手段】柔軟長尺部材の挿入装置1の第1保持部19aと第2保持部19bとで夫々開閉動作を行って柔軟長尺部材の保持及び保持解除しながら柔軟長尺部材を管に挿入する柔軟長尺部材の挿入方法であって、第2保持部が第1保持部に対して移動する距離の情報と、柔軟長尺部材の管に対する挿入と停止と引き抜きを識別するための情報である動作種別の情報とを情報取得部15s,19hで夫々取得し、情報取得部で取得した距離と動作種別とに基づいて、動作情報生成部9により、第1保持部の開閉状態と第2保持部の開閉状態との動作情報を夫々生成し、動作情報生成部で生成した動作情報に基づいて、挿入動作制御部で、柔軟長尺部材を管に対して挿入し、停止し、又は引き抜くといった挿入動作を制御する。
【選択図】図3

Description

本開示は、柔軟長尺部材を管に挿入するなどの作業をアシストする柔軟長尺部材の装置、柔軟長尺部材の方法、及び制御プログラムに関する。
近年、X線透視画像などの画像を見ながら、血管などの人体の管にガイドワイヤー又はカテーテルなどの柔軟長尺部材を挿入して、血管狭窄部の治療などを行う術式が行われている。術者は、管又は柔軟長尺部材の状態を撮影した画像により確認するのと同時に、柔軟長尺部材が管に接触して発生する挿入抵抗の力覚情報を術者自身が手元で直接感じながら、術式が行われるのが一般的である。
また、製造現場では、光ファイバーなど柔軟長尺部材の組立、又は、配管にワイヤー又はホースなどの柔軟長尺部材を挿入する作業がある。光ファイバー又は配管を傷つけないために、作業者が手元で直接力を感じながらこのような作業が行われる。
いずれの作業においても、柔軟長尺部材にかかる挿入抵抗の力覚情報は、作業者のみしか確認できず、さらに、数値など定量的に確認することができず、さらに、柔軟長尺部材に挿入抵抗が作用してしまい、柔軟長尺部材を所定の位置までうまく挿入することが難しかった。
以上の問題点を解決するために、柔軟長尺部材のたわみを計測することで、人体の外から柔軟長尺部材にかかる挿入抵抗力を計測し、コイル挿入装置を使って挿入する方式がある(特許文献1を参照)。この方式は、柔軟長尺部材にかかる挿入抵抗力を定量的に計測し、さらに挿入装置を使って柔軟長尺部材を挿入することが可能となる。
特開2009−285150号公報
特許文献1は、挿入装置又は柔軟長尺部材に直接センサを備えない方法であり、体外から柔軟長尺部材にかかる力覚情報を計測することが可能である。しかしながら、柔軟長尺部材のたわみを光学式センサにより検出しているため、柔軟長尺部材の剛性が変わる度にたわみ方が異なり、特に柔軟長尺部材が複数材料で構成されている場合には、たわみ度合いと力との関係を実験的に算出する必要があり、使い勝手が悪い。さらに、特許文献1に記載の、ローラを駆動するモータの電流値を測定して力を推定する方法では、従来の歪ゲージなどを使った計測よりも、検出精度が劣る。
本開示の非限定的で例示的な一態様は、従来の歪ゲージなどを使って力計測が可能な柔軟長尺部材の装置である。
本開示の一態様の付加的な恩恵及び有利な点は本明細書及び図面から明らかとなる。この恩恵及び/又は有利な点は、本明細書及び図面に開示した様々な態様及び特徴により個別に提供され得るものであり、その1以上を得るために全てが必要ではない。
本開示の一態様に係る柔軟長尺部材の装置は、第1開閉部を閉じることで柔軟長尺部材を保持し、前記第1開閉部を開くことで前記柔軟長尺部材を保持解除可能な第1保持部と、前記第1保持部に対して移動可能でかつ前記第1保持部の開閉動作とは独立した開閉動作を行い、第2開閉部を閉じることで前記柔軟長尺部材を保持し、前記第2開閉部を開くことで前記柔軟長尺部材を保持解除可能な第2保持部と、前記第2保持部の前記第1保持部に対する距離の情報と、前記柔軟長尺部材を管への挿入、又は前記柔軟長尺部材を前記管からの引き抜き、又は前記挿入と前記引き抜きの停止を示す情報を含む動作種別の情報を取得する情報取得部と、前記取得した距離の情報と前記取得した動作種別の情報に基づいて、前記第1保持部を開くかまたは閉じるかを示す情報と、前記第2保持部を開くかまたは閉じるかを示す情報を含む動作情報を生成する動作情報生成部と、前記動作情報に基づいて、前記挿入、前記引き抜き、前記挿入と前記引き抜きの停止の制御を行う動作制御部とを備える。
なお、これらの包括的または具体的な態様は、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラムまたはコンピュータ読み取り可能な記録媒体で実現されてもよく、装置、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラムおよびコンピュータ読み取り可能な記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体は、例えばCD−ROM(Compact Disc−Read Only Memory)などの不揮発性の記録媒体を含む。
本開示によれば、柔軟長尺部材を保持する保持部の動作を制御することで、従来の歪ゲージなどを使って力計測を行いながら柔軟長尺部材の挿入などの作業が可能となる。
本開示の第1実施形態における挿入装置の構成の概要を含み、使用される様子を示す図 本開示の第1実施形態におけるスレーブロボットの構成を示す図 本開示の第1実施形態におけるスレーブロボットの構成を示す図 本開示の第1実施形態における挿入装置の詳細構成を示すブロック図 本開示の第1実施形態におけるマスターロボットの構成を示す図 本開示の第1実施形態におけるマスターロボットの動作を示す図 本開示の第1実施形態におけるマスターロボットの動作を示す図 本開示の第1実施形態におけるマスターロボットの動作を示す図 本開示の第1実施形態におけるマスターロボットの動作を示す図 本開示の第1実施形態におけるマスターロボットの動作を示す図 本開示の第1実施形態における挿入部の動作に関する図 本開示の第1実施形態における第1開閉部と第2開閉部の動作を示す図 本開示の第1実施形態における第1開閉部と第2開閉部の動作を示す図 本開示の第1実施形態における第1開閉部と第2開閉部の動作を示す図 本開示の第1実施形態における第1開閉部と第2開閉部の動作を示す図 本開示の第1実施形態における第1開閉部と第2開閉部の動作を示す図 本開示の第1実施形態における第1開閉部と第2開閉部の動作を示す図 本開示の第1実施形態における第1開閉部と第2開閉部の動作を示す図 本開示の第1実施形態における第1開閉部と第2開閉部の動作を示す図 本開示の第1実施形態における第1開閉部と第2開閉部の動作を示す図 本開示の第1実施形態における動作情報データベースに関する図 本開示の第1実施形態における制御情報データベースに関する図 本開示の第1実施形態におけるレバーの角度に関する図 本開示の第1実施形態において、保持部切替による力の時系列変化の乱れが発生している状態を含む力の時系列変化を示すグラフ 本開示の第1実施形態において、保持部切替による力の時系列変化の乱れが発生している状態を含む時系列変化を示すグラフ 本開示の第1実施形態において、保持部切替による力の時系列変化の乱れの防止処理をした状態での力の時系列変化を示すグラフ 本開示の第1実施形態における通知部の一例を説明する図 本開示の第1実施形態における挿入装置のフローチャート 本開示の第2実施形態における挿入装置の構成の概要を示す図 本開示の第2実施形態における挿入装置の詳細構成を示すブロック図 本開示の第2実施形態における動作情報データベースに関する図 本開示の第2実施形態における第1開閉部と第2開閉部の動作を示す図 本開示の第2実施形態における第1開閉部と第2開閉部の動作を示す図 本開示の第2実施形態における第1開閉部と第2開閉部の動作を示す図 本開示の第2実施形態における第1開閉部と第2開閉部の動作を示す図 本開示の第2実施形態における第1開閉部と第2開閉部の動作を示す図 本開示の第2実施形態における第1開閉部と第2開閉部の動作を示す図 本開示の第2実施形態における第1開閉部と第2開閉部の動作を示す図 本開示の第2実施形態における第1開閉部と第2開閉部の動作を示す図 本開示の第2実施形態における第1開閉部と第2開閉部の動作を示す図 本開示の第2実施形態における第1開閉部と第2開閉部の動作を示す図 本開示の第2実施形態における第1開閉部と第2開閉部の動作を示す図 本開示の第2実施形態における挿入装置のフローチャート 本開示の第3実施形態における挿入装置の構成の概要を示す図 本開示の第3実施形態における挿入装置の詳細構成を示すブロック図 本開示の第3実施形態におけるスレーブロボットの構成を示す図 本開示の第3実施形態におけるスレーブロボットの構成を示す図 本開示の第3実施形態における第1開閉部と第2開閉部の動作を示す図 本開示の第3実施形態における第1開閉部と第2開閉部の動作を示す図 本開示の第3実施形態における第1開閉部と第2開閉部の動作を示す図 本開示の第3実施形態における第1開閉部と第2開閉部の動作を示す図 本開示の第3実施形態における第1開閉部と第2開閉部の動作を示す図 本開示の第3実施形態における動作情報データベースに関する図 本開示の第3実施形態における第1開閉部と第2開閉部の動作を示す図 本開示の第3実施形態における第1開閉部と第2開閉部の動作を示す図 本開示の第3実施形態における第1開閉部と第2開閉部の動作を示す図 本開示の第3実施形態における第1開閉部と第2開閉部の動作を示す図 本開示の第3実施形態における第1開閉部と第2開閉部の動作を示す図 本開示の第3実施形態における第1開閉部と第2開閉部の動作を示す図 本開示の第3実施形態における第1開閉部と第2開閉部の動作を示す図 本開示の第3実施形態における第1開閉部と第2開閉部の動作を示す図 本開示の第3実施形態における第1開閉部と第2開閉部の動作を示す図 本開示の第3実施形態における制御情報データベースに関する図 本開示の第3実施形態における挿入装置のフローチャート
以下に、本開示にかかる実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
以下、図面を参照して本開示における実施形態を詳細に説明する前に、本開示の種々の態様について説明する。
本開示の第1態様によれば、第1開閉部を閉じることで柔軟長尺部材を保持し、前記第1開閉部を開くことで前記柔軟長尺部材を保持解除可能な第1保持部と、前記第1保持部に対して移動可能でかつ前記第1保持部の開閉動作とは独立した開閉動作を行い、第2開閉部を閉じることで前記柔軟長尺部材を保持し、前記第2開閉部を開くことで前記柔軟長尺部材を保持解除可能な第2保持部と、前記第2保持部の前記第1保持部に対する距離の情報と、前記柔軟長尺部材を管への挿入、又は前記柔軟長尺部材を前記管からの引き抜き、又は前記挿入と前記引き抜きの停止を示す情報を含む動作種別の情報を取得する情報取得部と、前記取得した距離の情報と前記取得した動作種別の情報に基づいて、前記第1保持部を開くかまたは閉じるかを示す情報と、前記第2保持部を開くかまたは閉じるかを示す情報を含む動作情報を生成する動作情報生成部と、前記動作情報に基づいて、前記挿入、前記引き抜き、前記挿入と前記引き抜きの停止の制御を行う動作制御部とを備える、柔軟長尺部材の装置を提供する。
本構成によって、柔軟長尺部材を保持する保持部の動作を制御することで、従来の歪ゲージなどを使って力計測を行いながら柔軟長尺部材の挿入などの作業が可能となる。
本開示の第2態様によれば、前記挿入若しくは前記引き抜きを行う際は、前記動作情報生成部は、前記動作情報として、前記第1保持部を開けるとともに前記第2保持部を閉じることを示すことを含む情報を生成する、第1の態様に記載の装置を提供する。
本構成によって、前記柔軟長尺部材を保持する前記第2保持部を移動させて、前記管に対して前記柔軟長尺部材を挿入若しくは引き抜くことができる。
本開示の第3態様によれば、前記挿入又は前記引き抜きを行う際で、かつ、前記柔軟長尺部材を前記第1保持部に保持して前記第2保持部を移動させる際には、前記動作情報生成部は、前記動作情報として、前記第1保持部を閉じるとともに、前記第2保持部を開けることを示すことを含む情報を生成する、第1又は2の態様に記載の装置を提供する。
本構成によって、第1保持部を閉じて前記柔軟長尺部材を保持した状態で、前記柔軟長尺部材を保持していない前記第2保持部を移動させることにより、前記第2保持部による前記柔軟長尺部材の挿入若しくは引き抜きの準備動作を行うことができる。
本開示の第4態様によれば、前記挿入と前記引き抜きの停止を行う際は、前記動作情報生成部は、前記動作情報として、前記第1保持部を閉じることを示すことを含む情報を生成する、第1の態様に記載の装置を提供する。
本構成によって、前記挿入装置による前記柔軟長尺部材の挿入を停止することができる。
本開示の第5態様によれば、前記挿入若しくは前記引き抜きを行う際は、前記動作情報生成部は、前記動作情報として、前記第1保持部と前記第2保持部とを同時に閉じた後、前記第1保持部を開けるとともに、前記第2保持部を閉じることを示すことを含む情報を生成する、第1の態様に記載の装置を提供する。
本構成によって、前記柔軟長尺部材を挿入若しくは引き抜く際に、前記第1保持部と前記第2保持部とを同時に閉じて前記柔軟長尺部材をそれぞれで保持することにより、前記柔軟長尺部材が前記管に対して意図せずに移動することを防止することができる。
本開示の第6態様によれば、前記距離を前記柔軟長尺部材の移動量として取得するマスター機構と、前記移動量に相当する距離を、前記第2保持部を駆動装置の駆動で直線的に移動させる挿入部をさらに備え、前記距離の情報は前記挿入部での前記第2保持部の位置に基づく情報である、第1の態様に記載の装置を提供する。
本構成によって、マスター機構と、スレーブ機構側に搭載された挿入部を使うことで、前記第2保持部を駆動装置の駆動で直線的に移動させることにより、挿入速度を例えば一定にして挿入することが可能となる。
本開示の第7態様によれば、前記情報取得部は、前記距離を検出する距離検出部を有し、前記動作情報生成部は、前記動作種別が前記挿入である場合には、前記動作情報として、前記距離検出部で検出された距離が所定の第1の閾値以上になった時点で、前記第1保持部を開くとともに前記第2保持部を閉じて、その後、前記距離検出部で検出された距離が所定の第2の閾値以下になった時点で、前記第1保持部を閉じるとともに前記第2保持部を開いて前記柔軟長尺部材の保持を解除することを示すことを含む情報を生成し、前記動作種別が前記引き抜きである場合には、前記動作情報として、前記距離検出部で検出された距離が前記所定の第1の閾値以上になった時点で、前記第1保持部を閉じるとともに前記第2保持部を開き、その後、前記距離検出部で検出された距離が前記所定の第2の閾値以下になった時点で、前記第1保持部を開くとともに前記第2保持部を閉じることを示すことを含む情報を生成し、前記動作種別が前記挿入と前記引き抜きの停止である場合は、前記動作情報として、前記第1保持部を閉じることを示すことを含む情報を生成する、第1の態様に記載の装置を提供する。
本構成によって、例えば、作業者が手で前記第2保持部を移動させる場合など、挿入若しくは引き抜き時の速度が変動する場合にでも、前記柔軟長尺部材を前記管に対して確実に挿入することができる。
本開示の第8態様によれば、前記第2保持部に具備され前記柔軟長尺部材にかかる力情報を検出する力検出部と、前記力検出部で検出した力情報が閾値以上の場合は、前記柔軟長尺部材若しくは前記管に負荷をかけていると判定する判定部とをさらに備える、第1〜7のいずれか1つの態様に記載の装置を提供する。
本構成によって、前記力検出部で力を計測しながら、前記管へ前記柔軟長尺部材を挿入することにより、前記柔軟長尺部材若しくは前記管に負荷をかけているかどうかを前記判定部で判定することができる。
本開示の第9態様によれば、前記判定部で判定した判定結果を、前記管若しくは前記柔軟長尺部材を撮像した画像に付加して表示する第1通知部をさらに備える、第8の態様に記載の装置を提供する。
本構成によって、前記柔軟長尺部材若しくは前記管にかけている負荷を前記通知部による表示で確認することができる。
本開示の第10態様によれば、前記判定部で判定した判定結果を音声で作業者に知らせる通知部をさらに備える、第8又は9の態様に記載の装置を提供する。
本構成によって、前記柔軟長尺部材若しくは前記管にかけている負荷を音声で作業者は確認することができる。
本開示の第11態様によれば、前記判定部で前記管若しくは前記柔軟長尺部材に負荷がかかっていると判定した場合には、前記動作情報生成部は、前記動作情報として前記第1保持部を閉じることを示す情報を生成する、第8〜10のいずれか1つの態様に記載の装置を提供する。
本構成によって、前記柔軟長尺部材若しくは前記管に負荷がかかっている場合には、挿入を停止することができる。
本開示の第12態様によれば、前記距離を前記柔軟長尺部材の移動量として取得するマスター機構と、前記力検出部で検出した力に基づき、作業者が操作している前記マスター機構に力を伝達する力伝達部とをさらに備える、第8〜11のいずれか1つの態様に記載の装置を提供する。
本構成によって、力伝達部により、作業者は手元に力を感じながら作業をすることができる。
本開示の第13態様によれば、(a)第2保持部の第1保持部に対する距離の情報と、柔軟長尺部材を管への挿入、又は前記柔軟長尺部材を前記管からの引き抜き、又は前記挿入と前記引き抜きの停止を示す情報を含む動作種別の情報を取得し、前記第1保持部は第1開閉部を閉じることで前記柔軟長尺部材を保持し、前記第1開閉部を開くことで前記柔軟長尺部材を保持解除可能で、前記第2保持部は前記第1保持部に対して移動可能でかつ前記第1保持部の開閉動作とは独立した開閉動作を行い、第2開閉部を閉じることで前記柔軟長尺部材を保持し、前記第2開閉部を開くことで前記柔軟長尺部材を保持解除可能で、(b)前記取得した距離の情報と前記取得した動作種別の情報に基づいて、前記第1保持部を開くかまたは閉じるかを示す情報と、前記第2保持部を開くかまたは閉じるかを示す情報を含む動作情報を生成し、(c)前記動作情報に基づいて、前記挿入、前記引き抜き、前記挿入と前記引き抜きの停止の制御を行う、柔軟長尺部材の方法を提供する。
本構成によって、柔軟長尺部材を保持する保持部を動作制御することで、従来の歪ゲージなどを使って力計測を行いながら柔軟長尺部材の挿入が可能となる。
本開示の第14態様によれば、プロセッサを有する装置に、柔軟長尺部材のための方法を実行させるためのプログラムであって、前記柔軟長尺部材のための方法は、(a)第2保持部の第1保持部に対する距離の情報と、柔軟長尺部材を管への挿入、又は前記柔軟長尺部材を前記管からの引き抜き、又は前記挿入と前記引き抜きの停止を示す情報を含む動作種別の情報を取得し、前記第1保持部は第1開閉部を閉じることで前記柔軟長尺部材を保持し、前記第1開閉部を開くことで前記柔軟長尺部材を保持解除可能で、前記第2保持部は前記第1保持部に対して移動可能でかつ前記第1保持部の開閉動作とは独立した開閉動作を行い、第2開閉部を閉じることで前記柔軟長尺部材を保持し、前記第2開閉部を開くことで前記柔軟長尺部材を保持解除可能で、(b)前記取得した距離の情報と前記取得した動作種別の情報に基づいて、前記第1保持部を開くかまたは閉じるかを示す情報と、前記第2保持部を開くかまたは閉じるかを示す情報を含む動作情報を生成し、(c)前記動作情報に基づいて、前記挿入、前記引き抜き、前記挿入と前記引き抜きの停止の制御を行うプログラムを提供する。
本構成によって、柔軟長尺部材を保持する保持部を動作制御することで、従来の歪ゲージなどを使って力計測を行いながら柔軟長尺部材の挿入が可能となる。
本開示の第15態様によれば、柔軟長尺部材を保持可能な第1保持部と、前記柔軟長尺部材を保持可能な第2保持部を含み、前記柔軟長尺部材の第1部分が管に挿入される場合は、(a)前記第2保持部が前記柔軟長尺部材を保持することなく、前記第1保持部が前記柔軟長尺部材の第2部分を保持した後、(b)前記第1保持部が前記柔軟長尺部材を保持することなく、前記第2保持部が前記柔軟長尺部材の第3部分を保持し、前記柔軟長尺部材における前記第1部分と前記第3部分の距離は、前記柔軟長尺部材における前記第1部分と前記第2部分の距離より短い柔軟長尺部材のための装置を提供する。
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(第1実施形態)
まず、本開示の第1実施形態における柔軟長尺部材の挿入装置1の概要について説明する。
図1は、管の一例として脳又は心臓などの人体4の血管3の患部に向けて、作業者の一例である術者6が、柔軟長尺部材の一例であるガイドワイヤー2を、体外から挿入するカテーテル検査、又は治療の様子を示す。人体4は、寝台10上に横たわっている。
柔軟長尺部材の挿入装置1は、少なくとも、図2A及び図2Bなどに例示するようにスレーブロボット19の一例としての第1保持部19aと第2保持部19bと、情報取得部の一例として機能する方向角度検出部15s、情報取得部の一例として機能する位置検出部19hと、動作情報生成部9と、挿入動作制御部の一例として機能するスレーブ制御部28とを備えている。
より具体的な一例として、挿入装置1は、マスターロボット18と、スレーブロボット19と、判定部26と、X線撮像装置5と、通知部8の一例としてのモニタ8aと、力検出部の一例としての力センサ13と、制御情報データベース24と、動作情報データベース17と、データベース入出力部14とを備えている。
術者6は、マスターロボット18を使用してガイドワイヤー2の挿入操作を行えば、スレーブロボット19がガイドワイヤー2の挿入動作を行う。この挿入動作とは、ガイドワイヤー2を血管3に対して挿入、挿入の停止及び引き抜きの停止、又は引き抜きといった動作を意味している。すなわち、「柔軟長尺部材の挿入装置」は「柔軟長尺部材の装置」と解釈されうる。
スレーブロボット19は、第1保持部19aと第2保持部19bとを少なくとも備えている。第1保持部19aと第2保持部19bとは、それぞれ、開閉動作により、ガイドワイヤー2を保持及び保持解除する。スレーブロボット19では、第1保持部19aと第2保持部19bとのそれぞれにおいて、ガイドワイヤー2の保持若しくは保持解除するタイミングを制御しながら、第1保持部19aに対して第2保持部19bを進退移動させて、ガイドワイヤー2を血管3内に挿入する。
X線撮像装置5は、血管3、あるいはガイドワイヤー2を体外から撮像し、モニタ8aは、X線撮像装置5で撮像した画像を表示する。
第2保持部19bには、力検出部の一例としての力センサ13を備えている。ガイドワイヤー2が血管3の蛇行部又は分岐部に接触したときの摩擦力を力センサ13で計測する。力センサ13での計測情報を基に、血管3に負荷がかかっていると判定部26で判定した場合には、モニタ8a又はスピーカー8bにより警告を通知する。
また、データベース入出力部14に接続される入出力IF7は、術者6が挿入装置1へガイドワイヤー2の血管3への挿入の開始及び終了などを指示するための操作インターフェースで、例えばボタンで構成される。入出力IF7は、一例として、マスターロボット18の側面に配置されたボタンで構成する。
図3は挿入装置1のブロック構成を示す。
《挿入装置1》
挿入装置1は、先に述べたように、一例として、マスターロボット18と、スレーブロボット19と、判定部26と、X線撮像装置5と、通知部8と、力センサ13と、制御情報データベース24と、動作情報データベース17と、データベース入出力部14とを備えている。
マスターロボット18は、人(術者、又は、作業者など)が直接触って操作するためのロボットシステムである。スレーブロボット19は、マスターロボット18と離れたところにあり、実際に挿入作業を行うためのロボットシステムである。
《マスターロボット18》
マスターロボット18は、人が直接触って操作するためのロボットシステムで、少なくとも、マスター機構23と、マスター制御装置22とで構成される。
マスター機構23は、一例として、図4Aに示すように、マスター機構本体部23aに対して前後に倒れるレバー15を備えて構成されている。レバー15を使用することにより、ガイドワイヤー2を挿入する挿入方向に移動させるか、挿入方向とは反対方向に戻すかを術者6が入力できるとともに、その移動速度も術者6が入力できるようにしている。また、レバー15には、レバー15の傾き方向(挿入方向か、その反対方向か、停止かの動作種別)とその傾き角度とを検出できる方向角度検出部15sを備えている。方向角度検出部15sは、情報取得部の一部として機能する。方向角度検出部15sで、レバー15の傾き方向とその傾き角度とをそれぞれ検出して、検出結果情報を、タイマー16Bの動作タイミングでマスター制御部21により取得し、動作情報生成部9により、動作情報データベース17に記憶される。よって、少なくとも、動作種別に関するレバー15の傾き方向の情報は、方向角度検出部15sで検出することができる。この方向角度検出部15sは、情報取得部の一例として機能する。動作種別とは、(1)ガイドワイヤー2の血管3に対する挿入と、(2)ガイドワイヤー2の血管3に対する挿入の停止及びガイドワイヤー2の血管3からの引き抜きの停止と、(3)ガイドワイヤー2の血管3からの引き抜きとを識別するための情報である。
具体的には、マスター機構本体部23aに対して、図4B及び図4Cに示すようにレバー15を前に倒したときは、ガイドワイヤー2を挿入方向に移動させて血管3に挿入することを意味し、図4E及び図4Fに示すようにレバー15を後ろに倒したときは、ガイドワイヤー2を挿入方向とは反対方向に移動させて血管3から引き戻すように動作することを意味する。図4Dに示すようにレバー15が中央の中立位置に移動したときは、ガイドワイヤー2の移動を停止する。また、レバー15を前後に倒す量によって、ガイドワイヤー2の挿入速度を変更するようにしても良い。「ガイドワイヤーの移動を停止」とは「ガイドワイヤーを血管に挿入する動作を停止する」と解釈されてもよい。「ガイドワイヤーの移動を停止」とは「ガイドワイヤーを血管から引き戻す動作を停止する」と解釈されてもよい。
例えば、図4Bでは、レバー15を前方向に大きく倒しているため、ガイドワイヤー2を血管3に速く挿入する。図4Cでは、レバー15を前方向に少し倒しているため、ガイドワイヤー2を血管3にゆっくり挿入する。図4Dでは、レバー15を前後いずれにも倒さずに中立位置(起立位置)に位置させて、ガイドワイヤー2の血管3に対する挿入を停止する。図4Eでは、レバー15を後ろ方向に少し倒しているため、ガイドワイヤー2を血管3からゆっくり引き戻す。図4Fでは、レバー15を後ろ方向に大きく倒しているため、ガイドワイヤー2を血管3から速く引き戻す。なお、ガイドワイヤー2の挿入する速度及びガイドワイヤー2の引き戻す速度については、レバー15の傾き方向とレバー15を倒す傾き角度を方向角度検出部15sで検出して、検出した情報に応じて、後述する制御情報データベース24により決定する。
さらに、マスター機構23のマスター機構本体部23aの側面には、入出力IF7を備え、一例として挿入装置1の挿入動作開始及び停止ボタンを備える。
マスター制御装置22は、マスター制御部21と、タイマー16Bと、動作情報生成部9とを備えて構成している。マスター制御部21は、マスター機構23のレバー15の傾き方向とレバー15を倒す傾き角度を含む情報である傾き角度情報を方向角度検出部15sで検出してタイマー16Bの動作タイミングで取得し、動作情報生成部9により、後述する動作情報データベース17に記憶される。なお、傾き角度情報は、ある角度を基準として、符合(±)付きの角度としてもよい。
《スレーブロボット19》
図2Aは、スレーブロボット19の詳細な構成を示す。スレーブロボット19は、第1保持部19aと第2保持部19bと挿入部19cとを有するスレーブ機構29と、スレーブ制御部28とタイマー16Cとを有するスレーブ装置27を含む(図3参照)。
図2Bに示すように、第1保持部19aは、第1支持部11aと、第1開閉部12aとで構成され、第1支持部11aが寝台10に固定されている。第1開閉部12aは、第1支持部11aに、後述するエア供給源19eで移動可能な状態で固定され、一例として、エア供給源19eから供給されるエアで、エア制御弁19fの制御動作により開閉駆動するエアチャックである。すなわち、エアチャックは、エアの出し入れにより開閉するチャック機構で、チャック機構を閉じたときはガイドワイヤー2を保持し、チャック機構を開いたときはガイドワイヤー2の保持を解除する。
第2保持部19bは、第2支持部11bと、第2開閉部12bとで構成され、第2支持部11bの一端は挿入部19cの固定部19cbに固定されている(図2A参照)。第2開閉部12bは、第2支持部11bに固定され、一例として、エア供給源19eから供給されるエアで、エア制御弁19gの制御動作により開閉駆動するエアチャックである。エアチャックは、エアの出し入れにより開閉する機構で、チャック機構を閉じたときはガイドワイヤー2を保持し、チャック機構を開いたときはガイドワイヤー2の保持を解除する。スレーブ制御部28は、エア制御弁19f,19gの制御動作をそれぞれ動作制御するとともに、開閉状態の情報を、データベース入出力部14を介して動作情報データベース17に記憶する。
図2Aに示すように、挿入部19cは、一例として、1軸方向に可動部19caを固定部19cbに対して移動可能な1軸ステージと、固定部19cbに対して可動部19caを進退駆動するモータなどの駆動装置19dとで構成している。駆動装置19dの一例としてのモータの正逆回転駆動により、図示しない歯車機構が、可動部19ca及び可動部19caに連結された第2支持部11bを、固定部19cbに対して移動させる。従って、駆動装置19dは、第2保持部19bを、固定部19cbに対して、ガイドワイヤー2の挿入方向に進退移動させることができる。固定部19cbに対する可動部19caの位置が、挿入部19cの位置を示す。具体的には、図5に示すように、挿入部19cの固定部19cbの中央を原点(ゼロ)とし、挿入方向にプラスになるような座標系における位置を検出できる位置検出部19hが内蔵されている(図2A参照)。位置検出部19hは、情報取得部の一部として機能する。位置検出部19hで検出された位置情報は、データベース入出力部14を介して、検出時のタイマー16Aからの時刻情報とともに、動作情報データベース17に記憶される。よって、第2保持部19bから第1保持部19aに接近する所定の位置までの距離は、位置検出部19hで検出することができる。この位置検出部19hは、情報取得部の一例として機能する。
《力センサ13》
力センサ13は、第2支持部11bの一端に固定され、一例として1軸の力センサで構成される。一例として、力センサ13は、ガイドワイヤー2が、人体4の外部から血管3に接触したときの力(力情報)を、第2開閉部12bを介して検出する。力センサの一例として内部に歪ゲージを貼付し、x、y、z方向の力を検出するものやピエゾ抵抗素子により力を検出するものとする。ガイドワイヤー2が人体4の外部から血管3に接触したときの力を力センサ13で検出したとき、力センサ13で検出した情報は、データベース入出力部14を介して、動作情報データベース17に記憶されるとともに、判定部26にも入力される。
次に、スレーブロボット19のガイドワイヤー2の挿入動作の一例について述べる。
図6A〜図6Eは、ガイドワイヤー2の挿入時の第1開閉部12aと第2開閉部12bとの開閉状態を示す。
マスターロボット18によりガイドワイヤー2を血管3への挿入方向に挿入するよう指令がスレーブロボット19に入力された場合に、まず、図6Aに示すように、第1開閉部12aを開き、第2開閉部12bを閉じて、ガイドワイヤー2を第2開閉部12bで保持する。前記指令に基づき、スレーブ制御部28が下記の開閉部制御動作を開始する。
次に、図6Bに示すように、第1開閉部12aを開いた状態でかつガイドワイヤー2を第2開閉部12bで保持した状態で、駆動装置19dの駆動の下に挿入部19cの可動部19ca(図2A参照)により、第2開閉部12bを含む第2保持部19bを挿入方向に所定量を移動させることで、ガイドワイヤー2を体内(血管)に挿入させる。この所定量は、第2開閉部12bが第1開閉部12aに接近する方向であるが、第2開閉部12bが第1開閉部12aに接触しない距離である。
次に、第2保持部19bを、第1開閉部12aに当接しない程度の所定距離を移動させたのち、図6Cに示すように、第1開閉部12aを閉じて第2開閉部12bを開き、ガイドワイヤー2を第1開閉部12aにより保持する。この状態で、駆動装置19dの駆動の下に挿入部19cの可動部19ca(図2A参照)により、第2開閉部12bを含む第2保持部19bを挿入方向とは反対の方向に例えば前記所定量に相当する距離を移動させる。
次に、図6Dに示すように、図6A〜図6Bと同様に、第1開閉部12aを開きかつ第2開閉部12bを閉じた状態で、駆動装置19dの駆動の下に挿入部19cにより第2保持部19bを挿入方向に再び所定量を移動させることで、図6Eに示すように、ガイドワイヤー2を体内(血管)に挿入させる。
《データベース入出力部14》
データベース入出力部14は、動作情報データベース17と、制御情報データベース24と、マスター制御装置22の動作情報生成部9と、マスター制御装置22のマスター制御部21と、スレーブ装置27のスレーブ制御部28と、力センサ13と、スレーブロボット19の挿入部19cの位置検出部19hとのそれぞれとの間で、データの入出力を独立して行う。
《動作情報データベース17》
動作情報データベース17は、マスター機構23でのレバー15の傾き操作に基づいて方向角度検出部15sで検出されたガイドワイヤー2の挿入速度情報を一定時間ごとのガイドワイヤー2の挿入移動量に制御情報データベース24を用いて換算したマスター移動量と、位置検出部19hで検出されたスレーブロボット19の可動部19caの位置情報と、スレーブロボット19の第1開閉部12aのチャック機構の開閉に関する情報と、スレーブロボット19の第2開閉部12bのチャック機構の開閉に関する情報と、力センサ13により検出した力に関する情報とを、タイマー16Aを利用して、時刻と共に、動作情報として格納する。動作情報データベース17内の動作情報は、データベース入出力部14により入出力される。
図7は、動作情報データベース17の動作情報の情報内容の一例を示す。
(1)「時刻」の欄は、挿入作業を実施している時刻に関する情報を示す。第1実施形態では、ミリ秒(msec)単位で示す。
(2)「動作種別」の欄は、動作の種別に関する情報を示す。ガイドワイヤー2を挿入方向に移動する場合は「1」とし、ガイドワイヤー2を挿入方向とは反対方向に戻す場合には「2」とし、挿入を停止する場合には「0」とする。
(3)「マスター移動量」の欄は、マスター機構23のガイドワイヤー2の挿入速度情報を一定時間ごとの移動量に制御情報データベース24(図8A参照)を用いて換算したマスター移動量(ガイドワイヤー2の挿入移動量)を示す。たとえば、マスター機構23のガイドワイヤー2の挿入速度がv(m/msec)である場合に、時刻t0から時刻t1までのマスター移動量pm1は、pm1=v×(t1−t0)となる。なお、第1実施形態はメートル(m)単位系で示す。
(4)「スレーブの挿入部の位置」の欄は、スレーブ機構29の可動部19caの位置を示す。具体的には、図5に示すように挿入部19cの中央を原点(ゼロ)とし、挿入方向にプラスとなるような座標系における、位置検出部19hで検出された可動部19caの位置である。なお、第1実施形態はメートル(m)単位系で示す。
(5)「第1開閉部」の欄は、第1開閉部12aのチャック機構の開閉状態を示す。チャック機構が閉じている場合は「1」とし、チャック機構が開いている場合は「0」とする。
(6)「第2開閉部」の欄は、第2開閉部12bのチャック機構の開閉状態を示す。チャック機構が閉じている場合は「1」とし、チャック機構が開いている場合は「0」とする。
(7)「力」の欄は、力センサ13により検出した力の情報を示す。なお、第1実施形態ではニュートン(N)と示す。
《制御情報データベース24》
制御情報データベース24には、マスター機構23のレバー15の傾き操作に基づいて方向角度検出部15sで検出される傾き角度情報と速度情報との関係情報が予め制御情報として記憶されている。よって、方向角度検出部15sで検出された傾き角度情報に応じて、制御情報データベース24で、ガイドワイヤー2の挿入速度情報、すなわち、マスター機構23の挿入速度を算出する。また、制御情報データベース24で算出されたガイドワイヤー2の挿入速度情報を基に、一定時間ごとのガイドワイヤー2の挿入移動量に制御情報データベース24を用いて換算して、マスター移動量を算出する。例えば、時刻t0から時刻t1までのマスター機構23のガイドワイヤー2の挿入速度がv(m/msec)である場合に、時刻t0から時刻t1までのマスター移動量pm1は、pm1=v×(t1−t0)となる。このようにして、制御情報データベース24で、マスター機構23のレバー15の傾き角度情報に対するマスター機構23の挿入速度と単位時間あたりの移動量とを算出して、算出した挿入速度とマスター移動量とを、動作情報生成部9により、動作情報として動作情報データベース17に格納する。制御情報データベース24内の制御情報は、データベース入出力部14により入出力される。
図8Aは、制御情報データベース24の制御情報の情報内容の一例を示す。
(1)「レバーの角度」の欄は、図8Bの原点Oからの傾き角度を示し、図8Bの図面に対してレバー15が左に傾いた場合をプラスとし、レバー15が右に傾いた場合をマイナスとする。一例として、プラス側に5段階、マイナス側に5段階と、原点0とを合わせて合計11段階の傾き角度で表すようにしても良い。なお、第1実施形態では、レバー15の傾き角度はラジアンで示す。
(2)「速度」の欄は、マスター機構23のガイドワイヤー2の挿入速度を示す。なお、第1実施形態では、速度はm/msecで示す。
この制御情報データベース24の制御情報により、マスター機構23のレバー15の傾き操作に基づいて方向角度検出部15sで傾き角度情報を検出すれば、検出した傾き角度情報に基づいて速度情報を、制御情報データベース24を用いて算出することができる。
《タイマー16A、16B、16C》
タイマー16Aは、ある一定時間(例えば、4msec毎)の経過後にデータベース入出力部14を実行させるともに、動作情報作成時に時刻情報を動作情報データベース17を入力する。
タイマー16Bは、ある一定時間(例えば、4msec毎)の経過後にマスター制御部21を実行させる。
タイマー16Cは、ある一定時間(例えば、4msec毎)の経過後にスレーブ制御部28を実行させる。
《動作情報生成部9》
動作情報生成部9は、マスター機構23の方向角度検出部15sで検出されたレバー15の傾き角度と制御情報データベース24の制御情報とにより、マスター機構23の挿入速度と単位時間あたりのマスター移動量とを制御情報データベース24で求めるとき、制御情報データベース24で求めた情報を、動作情報として生成して、動作情報データベース17に記憶する。動作情報データベース17に記憶したマスター機構23のマスター移動量に基づき、スレーブ機構29の可動部19caの位置に関する情報と、第1開閉部12aの(チャック機構の)開閉に関する情報と、第2開閉部12bの(チャック機構の)開閉に関する情報とを、動作情報として動作情報生成部9で生成する。動作情報生成部9で生成した動作情報は、データベース入出力部14を介して、動作情報データベース17に記憶する。この動作情報とは、例えば、第1保持部19aを開けてガイドワイヤー2の保持を解除するか、又は第1保持部19aを閉じてガイドワイヤー2の保持を行うかとともに、第2保持部19bを閉じてガイドワイヤー2の保持を行うか、又は第2保持部19bを開けてガイドワイヤー2の保持を解除するかを指示する信号を出力するといった情報である。
具体的には、マスター制御部21により方向角度検出部15sから取得した図8Bの原点Oからのレバー15の傾き角度rと図8Aの制御情報データベース24の制御情報(傾き角度rと挿入速度vとの対応関係情報)とにより、マスター機構23の速度vを制御情報データベース24により算出する。制御情報データベース24で算出した速度vにより、単位時間(例えば1msec)あたりのマスター移動量を制御情報データベース24で求める。なお、レバー15を挿入方向に倒した場合は、速度vを正とし、レバー15を挿入方向とは反対方向に倒した場合は、速度vを負とし、レバー15を中央に起立させた場合は、速度vを0とする。制御情報データベース24を用いて求めたマスター移動量(pm0)は、時刻(t0)とともに、図7に示す動作情報データベース17に動作情報として記憶する。
動作情報生成部9においては、以下のような動作情報の動作情報データベース17に対する記憶動作が行われる。
マスター移動量が正の値、すなわち、図6A〜図6Bに示すように、ガイドワイヤー2が挿入方向に移動する場合は、動作種別を「1」として動作情報データベース17に記憶する。さらに、可動部19caの現在の位置lmbaseに、マスター移動量pm0を加えた位置lm0(lm0=lmbase+pm0)を、時刻(t0)とともに、データベース入出力部14を介して、動作情報として、動作情報データベース17に記憶する。さらに、ガイドワイヤー2が挿入方向に移動する場合は、図6Aに示すように、第1開閉部12aは開き、第2開閉部12bは閉じるため、動作情報として、動作情報データベース17の第1開閉部12aの欄には「0」を記憶し、第2開閉部12bの欄には「1」を記憶する。
また、図6Cに示すように、ガイドワイヤー2を所定量を挿入した後は、可動部19caを挿入前の位置に戻すために、可動部19caの位置をlm1=lmbaseとし、さらに、第1開閉部12aは閉じて、第2開閉部12bは開くため、動作情報の第1開閉部12aの欄には「1」を、第2開閉部12bの欄には「0」を、それぞれ、時刻(t1)と共に動作情報データベース17に記憶する。なお、時刻(t1)のマスター移動量は0として動作情報データベース17に記憶する。
マスター移動量が負の値、すなわち、図6F〜図6Hに示すように、挿入方向とは反対の方向にガイドワイヤー2を戻す場合は、動作種別を「2」として動作情報データベース17に記憶する。
さらに、図6Fから図6Gへ移動するために、動作情報として、可動部19caの位置lmbaseに、マスター移動量pm1を正にした値を加えた値を、可動部19caの位置lm2{lm2=lmbase+(−1×pm1)}として、時刻(t2)と共に動作情報データベース17に記憶する。さらに、図6Fに示すように、第1開閉部12aは閉じて、第2開閉部12bは開くため、動作情報として、第1開閉部12aの欄には「1」を、第2開閉部12bの欄には「0」として、時刻(t2)と共に動作情報データベース17に記憶する。なお、時刻(t2)のマスター移動量は0として動作情報データベース17に記憶する。
次に、図6Gに示すように、ガイドワイヤー2を挿入方向とは反対の方向に戻す場合には、動作情報として、可動部19caの位置をlm3=lmbaseとし、第1開閉部12aは開き、第2開閉部12bは閉じるため、動作情報データベース17の第1開閉部12aの欄には「0」を、第2開閉部12bの欄には「1」を、時刻(t3)と共に記憶する。さらに、マスター移動量(pm1)は時刻(t3)とともに動作情報として動作情報データベース17に記憶する。
マスター移動量が0の値、すなわち、マスターロボット18を操作してもスレーブロボット19が停止する場合は、動作情報データベース17に記憶する動作種別を「0」とする。さらに、マスター移動量を0とし、スレーブ移動量を前の時刻の値と同じ値とする。例えば、図7に示すように、時刻t4で停止した場合には、マスター移動量を0とし、スレーブ機構29の可動部19caの位置を前の時刻t3のときの位置lm3と同じ値を、時刻t4と共に動作情報データベース17に記憶する。さらに、図6Iに示すように、ガイドワイヤー2が不用意に移動しないように、第1開閉部12aと第2開閉部12bとは閉じた状態とし、ともに「1」を動作情報データベース17に記憶する。
なお、図6Iに示すように、ガイドワイヤー2が不用意に移動しないように、第1開閉部12aと第2開閉部12bとは閉じた状態としているが、第2開閉部12bは開いた状態でも良い。また、動作情報生成部9で生成した可動部19caの位置が可動部19caの可動域を超える場合には、まず、可動域までの位置で可動部19caを動作させ、残りの移動に関しては次の時刻で可動部19caを動作させるようにするか、若しくは、残りの移動に関しては制御しないようにしても良い。
《マスター制御部21》
マスター制御部21は、マスター機構23の方向角度検出部15sで検出されたレバー15の傾き角度情報を、タイマー16Bの動作タイミングで方向角度検出部15sから取得し、動作情報生成部9により、制御情報データベース24と動作情報データベース17とに記憶される。
《スレーブ制御部28》
スレーブ制御部28は、動作情報生成部9で生成された動作情報により、第1保持部19aと、第2保持部19bと、挿入部19cとをそれぞれ動作制御する。
《判定部26》
力センサ13により検出された力の値が、所定の負荷検出用閾値(例えば、0.5N)以上であるか否かを判定する。力センサ13により検出された力の値が、所定の負荷検出用閾値(例えば、0.5N)以上である場合、血管3に負荷がかかっていると判定部26で判定する。判定部26での判定結果は、力センサ13の力とともに通知部8へ出力する。力センサ13により検出された力の値が、所定の負荷検出用閾値(例えば、0.5N)未満である場合、血管3に負荷がかかっていないと判定部26で判定する。この場合の判定結果は、力センサ13の力とともに通知部8へ出力してもよいし、通知部8へ出力しなくてもよい。
このとき、力センサ13により力が検出される度に判定部26で判定を行う場合に限らず、以下のように、ある特定の期間は、判定部26での判定を行わないようにしてもよい。
図9Aは、ガイドワイヤー2が血管3に挿入されているときの力の時系列変化を示している。図6Bから図6Cの間で第1保持部19aと第2保持部19bとを切り替える際に、図9Aの破線で囲んだ箇所に示すように、力の時系列変化が乱れることがある。これは、第1保持部19aと第2保持部19bとを急に切り替えた際に発生する。このような乱れがあれば、実際には血管3に負荷がかかっていないにもかかわらず、誤って、力センサ13により検出された力の値が所定の負荷検出用閾値(例えば、0.5N)以上となってしまい、血管3に負荷がかかっていると誤判定される場合が考えられる。このように、第1保持部19aと第2保持部19bとによる保持の切替の影響で力の時系列変化が乱れているにもかかわらず、ガイドワイヤー2が血管3に負荷を与えていると誤って判定しないようにするためには、以下のように、処理すればよい。たとえば、第1保持部19aを閉じるように命令を出した時刻(図9Bのグラフ上では時刻「ts」)から一定時間を経過した時点(図9Bのグラフ上では時刻「te」)までの力については、判定部26で負荷がないと判定する。言い換えれば、時刻tsから時刻teまでの力の変化を除去するように処理して、時刻t0〜時刻tsまでと、時刻te以降とで、力センサ13により検出された力の値について判定部26で負荷がないか否か判定するようにしてもよい。このようにすれば、図9Cに示すように、力の時系列変化を示すグラフにおいて、保持部切替による力の時系列変化の乱れを無くすことができる。図6Cから図6Dの間、及び、図6Fから図6Gの間も、同様の処理を行っても良い。このように処理すれば、前記した誤判定を防止することができる。
《通知部8》
通知部8は、判定部26で判定された結果を術者に通知する装置であり、一例として、モニタ8aで構成される。
具体的には、図10のモニタ8aに示すように、力センサ13で検出された力P[N]をX線画像と共に表示し、血管3に負荷がかかっていると判定部26で判定された場合には、「ALERT」などのように警告を表示する。
また、血管3に負荷がかかっていると判定部26で判定された場合、スピーカー8bにより警告音を鳴らして、術者6に警告を行うようにしてもよい。
次に、第1実施形態の挿入装置1の動作ステップについて説明する。図11は、第1実施形態の挿入装置1のフローチャートである。
入出力IF7により、挿入の開始指令を受けて、ステップS1により、動作情報生成部9は、マスター制御部21を介して、マスター機構23の方向角度検出部15sで検出されたレバー15の傾き角度と制御情報データベース24の制御情報(傾き角度rと速度vとの対応関係情報)とを取得し、取得した傾き角度と制御情報データベース24の制御情報とを基に、制御情報データベース24により、マスター機構23の挿入速度を算出する。さらに、動作情報生成部9では、算出した挿入速度から単位時間あたりの移動量をマスター移動量として算出する。算出した挿入速度とマスター移動量とは、動作情報生成部9により、動作情報として動作情報データベース17に格納する。
次に、ステップS2にて、動作情報データベース17に格納されたマスター機構23のマスター移動量とマスター移動量の符号と、方向角度検出部15sで取得した動作種別とに基づき、可動部19caの位置と第1開閉部12aの開閉状態と第2開閉部12bの開閉状態との動作情報とを動作情報生成部9で生成し、時刻とともに動作情報データベース17に記憶する。
次に、ステップS3にて、スレーブ制御部28は、動作情報生成部9で生成した動作情報に基づき、スレーブ機構29の第1保持部19aと第2保持部19bと挿入部19cとをそれぞれ動作制御する。
次に、ステップS4にて、スレーブ機構29の動作中にガイドワイヤー2にかかる力を力センサ13で検出する。
次に、ステップS5にて、判定部26では、力センサ13で検出した値を基に、血管3に負荷がかかっているかどうかを判定する。
次に、ステップS6にて、判定部26で、力センサ13で検出した値を基に、血管3に負荷がかかっていると判定したときは、判定結果を、モニタ8a又はスピーカー8bにて術者6に通知する。判定部26で、力センサ13で検出した値を基に、血管3に負荷がかかっていないと判定したときは、判定結果を、モニタ8a又はスピーカー8bにて術者6に通知してもよいし、何も通知しなくてもよい。
その後、入出力IF7により、挿入の終了指令を受けて、挿入を終了する。挿入の終了指令が無い場合には、再び、一連のステップS1〜S6を行う。
《第1実施形態の効果》
以上のように、第1実施形態によれば、スレーブロボット19に、第1保持部19aと第2保持部19bと挿入部19cとを備え、第1保持部19a,第2保持部19bのそれぞれと挿入部19cとを動作制御することで、従来の歪ゲージなどを使って柔軟長尺部材の挿入時の力を検出することが可能となる。よって、ロボットを使って柔軟長尺部材を管に挿入する作業をアシストすることができる。
(第2実施形態)
本開示の第2実施形態の柔軟長尺部材の挿入装置1Bでは、図12に示すように、工場における柔軟長尺部材の挿入の一例として光ファイバー2Bをファイバー管3Bに挿入する場合を例に説明する。
本開示の第2実施形態における柔軟長尺部材の挿入装置1Bは、スレーブロボット19と、判定部26と、X線撮像装置5と、通知部の一例としてのモニタ8aと、力検出部の一例としての力センサ13と、制御情報データベース24と、動作情報データベース17と、データベース入出力部14などの基本的な構成は、第1実施形態の場合と同様であるので、共通部分の説明は省略し、異なる部分について以下、詳細に説明する。特に異なる点は、マスターロボット18Bのマスター制御装置22Bである。以下に詳述する。
図12には、工場における柔軟長尺部材の一例として光ファイバー2Bを、台10B上のファイバー管3Bに挿入する挿入装置1Bの概要を示す。
作業者すなわち術者6が、マスターロボット18Bへ指示し、スレーブロボット19が光ファイバー2Bをファイバー管3Bへ挿入する作業を行う。作業者すなわち術者6はスレーブロボット19を直接保持して、光ファイバー2Bの挿入を行う。スレーブロボット19は、第1実施形態と同様に、チヤック機構をそれぞれ開閉する第1保持部19aと第2保持部19bとを、それぞれ、保持若しくは保持を解除するタイミングと可動部19caの移動動作とをスレーブ制御部28で制御しながら、光ファイバー2Bをファイバー管3Bへ挿入する。作業者すなわち術者6はスレーブロボット19を直接保持して、光ファイバー2Bの挿入を行う。スレーブロボット19は、作業者すなわち術者6の操作に応じて、開閉する第1保持部19aと第2保持部19bをそれぞれ、保持若しくは保持を解除するタイミングを制御しながら、光ファイバー2Bを挿入する。
作業者すなわち術者6が光ファイバー2Bの挿入作業をしている間、撮像装置25は、ファイバー管3Bの周辺を撮影し、モニタ8aに撮像装置25で撮像した画像を表示する。
第2保持部19bは力センサ13を備えている。光ファイバー2Bがファイバー管3Bの蛇行部に接触したときの摩擦力を力センサ13で計測し、作業者すなわち術者6に力センサ13で計測した力をモニタ8aなどで提示する。さらに、力センサ13で計測した力が所定の負荷検出用閾値以上であると判定部26で判定する場合には、判定部26を介してモニタ8a又はスピーカー8bにより警告を通知する。また、入出力IF7は、挿入装置1の開始、終了を指示するための操作インターフェースで、例えばボタンで構成される。一例としてマスターロボット18Bの側面に配置する。
図13は、第2実施形態における挿入装置1Bのブロック構成を示す。
《マスターロボット18B》
マスターロボット18Bは、第1実施形態の構成に加え、力伝達部20をマスター制御装置22B内にさらに備えている。力伝達部20は、マスター制御部21Bの制御の下に、スレーブロボット19の力センサ13で検出した力情報に基づいて、作業者すなわち術者6の手に力を伝達する。力伝達部20の一例として、図8Bのレバー15を回転させるためのモータ15Mを備え、力センサ13で検出した力情報を目標指令値にしてモータ15Mを制御することで実現する。
《データベース入出力部14》
データベース入出力部14は、動作情報データベース17と、制御情報データベース24と、動作情報生成部9と、マスター制御部21と、力センサ13と、力伝達部20とのそれぞれとの間で、データの入出力を独立して行う。
《動作情報生成部9》
動作情報生成部9は、第1実施形態と同様に、マスター機構23の方向角度検出部15sで検出されたレバー15の傾き角度と制御情報データベース24の制御情報とにより、マスター機構23の挿入速度と単位時間あたりのマスター移動量(光ファイバー2Bの移動量)とを制御情報データベース24で求め、制御情報データベース24で求めた情報を、動作情報として動作情報データベース17に記憶する。動作情報データベース17に記憶したマスター機構23のマスター移動量に基づき、スレーブ機構29の可動部19caの位置に関する情報と、第1開閉部12aの(チャック機構の)開閉に関する情報と、第2開閉部12bの(チャック機構の)開閉に関する情報とを、動作情報として動作情報生成部9で生成する。動作情報生成部9で生成した動作情報は、データベース入出力部14を介して、動作情報データベース17に記憶する。
具体的には、マスター制御部21により方向角度検出部15sから取得した図8Bの原点Oからのレバー15の傾き角度rと図8Aの制御情報データベース24の制御情報(傾き角度rと挿入速度vとの対応関係情報)とにより、マスター機構23の速度vを制御情報データベース24により算出する。制御情報データベース24で算出した速度vにより、単位時間(例えば1msec)あたりのマスター移動量を制御情報データベース24で求める。なお、レバー15を挿入方向に倒した場合は、速度を正とし、レバー15を挿入方向とは反対方向に倒した場合は、速度vを負とし、レバー15を中央に起立させた場合は、速度vを0とする。制御情報データベース24で求めたマスター移動量(pm0)は、時刻(t0)とともに、図14に示す動作情報データベース17に動作情報として記憶する。
動作情報生成部9においては、以下のような動作情報の動作情報データベース17に対する記憶動作が行われる。
マスター移動量が正の値、すなわち、図15A〜図15Bに示すように、光ファイバー2Bが挿入方向に移動する場合は、動作種別を「1」として動作情報データベース17に記憶する。さらに、第1実施形態と同様に、可動部19caの現在の位置lmbaseに、マスター移動量pm0を加えた位置lm0(lm0=lmbase+pm0)を、時刻(t0)とともに、データベース入出力部14を介して、動作情報として、動作情報データベース17に記憶する。さらに、光ファイバー2Bが挿入方向に移動する場合は、図15Aに示すように、第1開閉部12aは開き、第2開閉部12bは閉じるため、動作情報として、動作情報データベース17の第1開閉部12aの欄には「0」を記憶し、第2開閉部12bの欄には「1」を記憶する。
次に、図15Dに示すように、光ファイバー2Bを所定量挿入した後は、可動部19caを挿入前の位置に戻す際に、第1実施形態では、第1開閉部12aを閉じるのと同時に第2開閉部12bは開いている。しかし、同時に第1開閉部12a,第2開閉部12bでそれぞれ開閉を行うため、開閉時に光ファイバー2Bが意図せずに動いてしまうことがあり、開閉時に光ファイバー2B又はファイバー管3Bに負荷がかかることがある(例えば、図9Aのグラフの破線で囲んだ箇所のように力の時系列変化に乱れが発生することがある。)。そこで、この第2実施形態では、図15Dの前に、図15Cのように、第1開閉部12aと第2開閉部12bとを同時に閉める動作を挿入するような動作情報を動作情報データベース17に動作情報生成部9で記憶させて、後述するように当該動作情報にかかる動作を実行させることで、光ファイバー2Bが意図せずに動くのを防ぐことができる(この結果、例えば、図9Cのグラフのように力の時系列変化に乱れのないグラフとなる。)。具体的には、このような動作情報として、動作情報生成部9において、時刻t1で、マスター移動量を0とし、スレーブ機構29の可動部19caの位置を前の時刻t0のときの位置lm0と同じ値とする動作情報を、時刻t1と共に動作情報データベース17に記憶する。さらに、第1開閉部12aと第2開閉部12bとは閉じた状態とし、動作情報の第1開閉部12aと第2開閉部12bとの欄には共に「1」を、動作情報データベース17に記憶する。
次に、図15Dに示すように、光ファイバー2Bを所定量挿入した後は、可動部19caを挿入前の位置に戻すために、可動部19caの位置をlm1=lmbaseとし、さらに、第1開閉部12aは閉じて、第2開閉部12bは開くため、動作情報の第1開閉部12aの欄には「1」を、第2開閉部12bの欄には「0」を、それぞれ、時刻(t2)と共に動作情報データベース17に記憶する。なお、時刻(t2)のマスター移動量は0として動作情報データベース17に記憶する。
マスター移動量が負の値、すなわち、図15G〜図15Iに示すように、挿入方向とは反対の方向に光ファイバー2Bを戻す場合は、動作種別を「2」として動作情報データベース17に記憶する。
また、図15Iで第1開閉部12aが開くのと同時に第2開閉部12bは閉じるため、光ファイバー2Bが動き、光ファイバー2B又はファイバー管3Bに負荷がかかる場合がある。そこで、以下のように、図15Iの前に、図15Hに示すように、第1開閉部12aと第2開閉部12bとを同時に閉める動作を挿入することで、光ファイバー2Bが意図せず動くのを防ぐことができる。
まず、図15Gに示すように、可動部19caの位置lmbaseに、マスター移動量pm1を正にした値を加えた値を、可動部19caの位置lm2{lm2=lmbase+(−1×pm1)}として、時刻(t3)と共に動作情報データベース17に記憶する。
さらに、図15Gに示すように、第1開閉部12aが閉じて、第2開閉部12bは開くため、動作情報の第1開閉部12aの欄には「1」を、第2開閉部12bの欄には「0」を、それぞれ、時刻(t3)と共に動作情報データベース17に記憶する。なお、時刻(t3)のマスター移動量は0として動作情報データベース17に記憶する。
次に、図15Hに示すように、第1開閉部12aと第2開閉部12bとは同時に閉じるため、動作情報の第1開閉部12aの欄及び第2開閉部12bの欄はともに「1」として、時刻(t4)と共に動作情報データベース17に記憶する。時刻t4で、マスター移動量を0とし、スレーブ機構29の可動部19caの位置として、前の時刻t0のときの位置lm2と同じ値を、時刻t4と共に動作情報データベース17に記憶する。
次に、図15Iに示すように、挿入方向とは反対の方向に戻す場合には、可動部19caの位置lm3をlm3=lmbaseとし、第1開閉部12aは開いて、第2開閉部12bを閉じるため、動作情報データベース17の動作情報の第1開閉部12aの欄には「0」を、第2開閉部12bの欄には「1」を、それぞれ、時刻(t5)と共に記憶する。さらに、マスター移動量(pm1)は時刻(t5)とともに動作情報データベース17に記憶する。
マスター移動量が0の値、すなわち、マスターロボット18を操作してもスレーブロボット19が停止する場合は、第1実施形態の図6Iと同様に、図15Kのような動作を生成する(第1実施形態と同様であるため、説明は省略。)。
《マスター制御部21》
マスター制御部21は、マスター機構23の方向角度検出部15sで検出されたレバー15の傾き角度情報をタイマー16Bの動作タイミングで方向角度検出部15sから取得し、動作情報生成部9により、制御情報データベース24と動作情報データベース17とに記憶される。さらに、マスター制御部21は、力伝達部20からの指令により、力検出部で検出した力に基づき、作業者すなわち術者6に力を伝達するための制御を行う。
次に、第2実施形態の挿入装置1Bの動作ステップについて説明する。図16は、第2実施形態の挿入装置1Bのフローチャートである。
入出力IF7により、挿入の開始指令を受けて、ステップS11により、動作情報生成部9は、マスター制御部21を介して、マスター機構23の方向角度検出部15sで検出されたレバー15の傾き角度と制御情報データベース24の制御情報(傾き角度rと速度vとの対応関係情報)とを取得し、取得した傾き角度と制御情報データベース24の制御情報とを基に、制御情報データベース24により、マスター機構23の挿入速度を算出する。さらに、動作情報生成部9では、算出した挿入速度から単位時間あたりの移動量をマスター移動量として算出する。算出した挿入速度とマスター移動量とは、動作情報生成部9により、動作情報として動作情報データベース17に格納する。
次に、ステップS12にて、動作情報データベース17に格納されたマスター機構23のマスター移動量とマスター移動量の符号と、方向角度検出部15sで取得した動作種別とに基づき、可動部19caの位置と第1開閉部12aの開閉状態と第2開閉部12bの開閉状態との動作情報とを動作情報生成部9で生成し、時刻とともに動作情報データベース17に記憶する。
次に、ステップS13にて、スレーブ制御部28は、動作情報生成部9で生成した動作情報に基づき、スレーブ機構29の第1保持部19aと第2保持部19bと挿入部19cとをそれぞれ動作制御する。
次に、ステップS14にて、スレーブ機構29の動作中に光ファイバー2Bにかかる力を力センサ13で検出する。
次に、ステップS15にて、判定部26では、力センサ13で検出した値を基に、光ファイバー2B又はファイバー管3Bに負荷がかかっているかどうかを判定する。
次に、ステップS16にて、判定部26で、力センサ13で検出した値を基に、光ファイバー2B又はファイバー管3Bに負荷がかかっていると判定したときは、判定結果を、モニタ8a又はスピーカー8bにて作業者すなわち術者6に通知する。判定部26で、力センサ13で検出した値を基に、光ファイバー2B又はファイバー管3Bに負荷がかかっていないと判定したときは、判定結果を、モニタ8a又はスピーカー8bにて作業者すなわち術者6に通知してもよいし、何も通知しなくてもよい。
次に、ステップS17により、力伝達部20で、スレーブロボット19の力センサ13で検出した力情報に基づいて、作業者すなわち術者6に提示する力を決定し、マスター制御部21によりマスター機構23で作業者すなわち術者6に前記提示する力を伝達するように、マスター機構23を動作制御する。
その後、入出力IF7により、挿入の終了指令を受けて、挿入を終了する。挿入の終了指令が無い場合には、再び、一連のステップS11〜S17を行う。
《第2実施形態の効果》
以上のように、力伝達部20を備えることで、柔軟長尺部材の挿入時に作業者すなわち術者6が手元に力を感じながら作業を行うことが可能となる。よって、ロボットを使って柔軟長尺部材を管に挿入する作業をアシストすることができる。
(第3実施形態)
本開示の第3実施形態における柔軟長尺部材の挿入装置1Cの概要について説明する。
図17は、第1実施形態と同様、管の一例として脳又は心臓などの人体4の血管3の患部に向けて、術者6が、柔軟長尺部材の一例であるガイドワイヤー2を、体外から挿入するカテーテル検査、又は治療の様子を示す。
第3実施形態では、術者6が、挿入装置1Cの一部である第2保持部19bを手で保持して挿入方向に進退移動させ、挿入装置1Cがガイドワイヤー2の保持及び保持解除を自動的に行って、ガイドワイヤー2を挿入させる例である。
第3実施形態における挿入装置1Cは、第1実施形態の挿入装置1と比較すれば、マスターロボットが無く、スレーブロボット19の構成とも言える構成である。言い換えれば、挿入装置1Cは、柔軟長尺部材挿入用のロボット19Cと、判定部26と、X線撮像装置5と、通知部8の一例としてのモニタ8aと、力検出部の一例である力センサ13と、制御情報データベース24と、動作情報データベース17と、データベース入出力部14と、距離検出部30とで構成されている。
ロボット19Cは、第1実施形態と同様に、第1実施形態のスレーブ機構29と同様な構造及び作用を有する挿入動作機構29Cと、第1実施形態のスレーブ装置27に類似した挿入動作装置27Cとで構成されている。挿入動作機構29Cは、少なくとも第1保持部19aと第2保持部19bとを備えている。ロボット19Cの具体的な一例としては、前記構成の他に、さらに、挿入部19cを備えている。挿入動作装置27Cは、第1実施形態のスレーブ制御部28に類似した挿入動作制御部28Cと、タイマー16Cと、第1実施形態のマスター制御装置22の動作情報生成部9に相当する動作情報生成部9Cとを有して構成されている。挿入動作制御部28Cは、距離検出部30で検出した距離Lと所定の開閉制御用閾値との関係を判定して、判定結果に基づき、第1保持部19aと第2保持部19bとの開閉動作を制御している。
術者6は、ロボット19Cを直接手で保持して、ガイドワイヤー2の挿入を行う。
ロボット19Cは、術者6の操作に応じて、開閉する第1保持部19aと第2保持部19bをそれぞれ、保持若しくは保持を解除するタイミングを制御しながら、ガイドワイヤー2を挿入する。
術者6がガイドワイヤー2の挿入操作をしている間、X線撮像装置5は、血管3、あるいはガイドワイヤー2を体外から撮像し、モニタ8aは、X線撮像装置5で撮像した画像を表示する。
第2保持部19bは、力検出部の一例としての力センサ13を備えている。ガイドワイヤー2が血管3の蛇行部又は分岐部に接触したときの摩擦力を力センサ13で計測する。力センサ13での計測情報を基に、血管3に負荷がかかっていると判定部26で判定した場合には、モニタ8a又はスピーカー8bにより警告を通知する。
また、データベース入出力部14に接続される入出力IF7は、挿入装置1の開始及び終了を指示したり、挿入方向への挿入を行うか、挿入方向とは反対方向へ戻すか、停止するかのいずれかの動作種別を入力するための操作インターフェースで、例えばボタンで構成される。入出力IF7は、一例として、台10Bの側面に配置されたボタンで構成する。
図18は挿入装置1Cのブロック構成を示す。
《挿入装置1C》
挿入装置1Cは、先に述べたように、一例として、ロボット19Cと、判定部26と、X線撮像装置5と、通知部8と、力センサ13と、制御情報データベース24と、動作情報データベース17と、データベース入出力部14と、距離検出部30とを備えている。
《ロボット19C》
ロボット19Cは、人が直接触って操作するためのロボットシステムであり、人の操作によりガイドワイヤー2を挿入する。
図19Aはロボット19Cの詳細な構成を示す。ロボット19Cは、第1保持部19aと第2保持部19bと挿入部19cとを有する挿入動作機構29Cと、挿入動作制御部28Cとタイマー16Cと動作情報生成部9Cとを有する挿入動作装置27Cとで構成されている。
図19Bに示すように、第1保持部19aは、第1支持部11aと、第1開閉部12aとで構成され、第1支持部11aが寝台10に固定されている。第1開閉部12aは、第1支持部11aに固定され、一例として、第1実施形態と同様に、エア供給源19eから供給されるエアで、エア制御弁19fの制御動作により開閉駆動するエアチャックである。すなわち、エアチャックは、エアの出し入れにより開閉するチャック機構で、チャック機構を閉じたときはガイドワイヤー2を保持し、チャック機構を開いたときはガイドワイヤー2の保持を解除する。
第2保持部19bは、第2支持部11bと、第2開閉部12bとで構成され、第2支持部11bの一端は、術者6が手で保持可能となっている。第2開閉部12bは、第2支持部11bの先端に固定され、一例として、第1実施形態と同様に、エア供給源19eから供給されるエアで、エア制御弁19gの制御動作により開閉駆動するエアチャックである。エアチャックは、エアの出し入れにより開閉する機構で、チャック機構を閉じたときはガイドワイヤー2を保持し、チャック機構を開いたときはガイドワイヤー2の保持を解除する。挿入動作制御部28Cは、エア制御弁19f,19gの制御動作をそれぞれ動作制御するとともに、開閉状態の情報を、データベース入出力部14を介して動作情報データベース17に記憶する。
この挿入装置1Cには、第1実施形態の挿入部19cを備えてはいない。
《距離検出部30》
距離検出部30は、図19Aに示すように、一例として第1保持部19aに配置され、第1保持部19aと第2保持部19bとの間の距離Lを逐次(例えば所定時間毎に)計測する距離センサである。
次に、ロボット19Cのガイドワイヤー2の挿入動作の一例について述べる。
図20A〜図20Eは、ガイドワイヤー2の挿入時の第1開閉部12aと第2開閉部12bとの開閉状態を示す。
術者6が、入出力IF7を介して挿入装置1Cに、挿入方向への挿入を指令した場合、まず、図20Aに示すように、第1開閉部12aを開き、第2開閉部12bを開いたまま第1開閉部12aから遠ざかる方向(挿入方向とは反対方向)に第2開閉部12bを手で保持して移動させる。そして、距離検出部30で検出した距離Lが、所定の第1閾値(第1開閉制御用閾値)L1以上になったと挿入動作制御部28Cで判定された時点で、図20Aに示すように、挿入動作制御部28Cの制御により、第1開閉部12aを開いたまま、第2開閉部12bを閉じて、ガイドワイヤー2を第2開閉部12bで保持する。
次に、図20Bに示すようにガイドワイヤー2を第2開閉部12bで保持した状態で、術者6が、手で、挿入方向に第2開閉部12bを保持して移動させることで、ガイドワイヤー2を体内に挿入させる。
次に、距離検出部30で検出した距離Lが、所定の第2閾値L2(第2開閉制御用閾値)以下になったと挿入動作制御部28Cで判定された時点で、図20Cに示すように、挿入動作制御部28Cの制御により、第1開閉部12aを閉じて第2開閉部12bを開き、ガイドワイヤー2を第1開閉部12aにより保持する。この状態になると、術者6は、挿入方向とは反対の方向に第2保持部19bを手で保持して移動させる。
次に、距離検出部30で検出した距離Lが、所定の第1閾値L1以上になったと挿入動作制御部28Cで判定された時点で、図20Dに示すように、第1開閉部12aを開き、第2開閉部12bを閉じる。この状態になると、術者6は、挿入方向に第2保持部19bを移動させることで、図20Eに示すように、ガイドワイヤー2を体内に挿入させる。
《データベース入出力部14》
データベース入出力部14は、動作情報データベース17と、制御情報データベース24と、動作情報生成部9Cと、挿入動作制御部28Cと、力センサ13と、距離検出部30とのそれぞれとの間で、データの入出力を独立して行う。
《動作情報データベース17》
動作情報データベース17は、距離検出部30で計測した第1保持部19aと第2保持部19bとの間の距離と、ロボット19Cの第1開閉部12aの開閉に関する情報と、ロボット19Cの第2開閉部12bの開閉に関する情報と、力センサ13により検出した力に関する情報とをタイマー16Aを利用して、時刻と共に、動作情報として格納する。動作情報データベース17の動作情報は、データベース入出力部14により入出力される。
図21は、動作情報データベースの動作情報の情報内容の一例を示す。
(1)「時刻」の欄は、挿入作業を実施している時刻に関する情報を示す。第3実施形態では、ミリ秒(msec)単位で示す。
(2)「動作種別」の欄は、動作の種別に関する情報を示す。ガイドワイヤー2を挿入方向に移動する場合は「1」とし、ガイドワイヤー2を挿入方向とは反対方向に戻す場合には「2」とし、挿入を停止する場合には「0」とする。
(3)「距離」の欄は、距離検出部30で計測した第1保持部19aと第2保持部19bとの間の距離を示す。なお、第3実施形態はメートル(m)単位系で示す。
(4)「第1開閉部」の欄は、第1開閉部12aのチャック機構の開閉状態を示す。チャック機構が閉じている場合は「1」とし、チャック機構が開いている場合は「0」とする。
(5)「第2開閉部」の欄は、第2開閉部12bの開閉状態を示す。チャック機構が閉じている場合は「1」とし、チャック機構が開いている場合は「0」とする。
(6)「力」の欄は、力センサ13により検出した力の情報を示す。なお、第3実施形態ではニュートン(N)と示す。
《制御情報データベース24》
制御情報データベース24は、第1開閉部12aと第2開閉部12bとの開閉状態を決定する際の閾値に関する情報を制御情報として格納する。制御情報は、データベース入出力部14により制御情報データベース24に対して入出力される。
図23は、制御情報データベース24の制御情報の情報内容の一例を示す。
(1)「距離の閾値」の欄は、第1開閉部12aと第2開閉部12bとの開閉状態を決定する際の閾値であり、値Le1が図22Aに示す第1閾値L1に相当し、値Le2が図22Aに示す第2閾値L2に相当する。なお、第3実施形態では、閾値の単位はメートルで示す。
《タイマー16A、16C》
タイマー16Aは、ある一定時間(例えば、4msec毎)の経過後にデータベース入出力部14を実行させるともに、動作情報作成時に時刻情報を動作情報データベース17を入力する。
タイマー16Cは、ある一定時間(例えば、4msec毎)の経過後に挿入動作制御部28Cを実行させる。
《動作情報生成部9C》
動作情報生成部9Cは、距離検出部30で検出した距離Lに基づき、第1開閉部12aの開閉に関する情報と、第2開閉部12bの開閉に関する情報とを、動作情報として生成する。動作情報生成部9Cで生成した動作情報は、データベース入出力部14を介して、動作情報データベース17に記憶する。
具体的には、まず、距離検出部30により検出した距離L(図22Aに図示)をデータベース入出力部14を介して、動作情報データベース17より、挿入動作制御部28Cが取得する。さらに、第1開閉部12aと第2開閉部12bとの開閉状態を決定する際の第1閾値及び第2閾値(L1とL2)に関する情報を、データベース入出力部14を介して、制御情報データベース24より挿入動作制御部28Cが取得する。
挿入方向への挿入を行う場合には、術者6が、入出力IF7により、挿入方向への挿入を指令する。また、このとき、動作情報データベース17の動作情報の動作種別は「1」(挿入方向への移動)として記憶されている。図22Aに示すように、術者6が、挿入方向に第2保持部19b(第2開閉部12b)を手で保持して移動させる。なお、前記挿入指令に基づき、挿入動作制御部28Cが下記の判定動作を開始する。
次に、図22Bに示すように、距離検出部30で検出した距離Lが、所定の閾値L1以上になったと挿入動作制御部28Cで判定された時点で、挿入動作制御部28Cの制御により、第1開閉部12aは開き、第2開閉部12bは閉じるように動作制御する。このとき、動作情報データベース17の動作情報の第1開閉部12aの欄には「0」を、第2開閉部12bの欄には「1」を記憶する。この状態で、図22Cに示すように、術者6が、挿入方向に第2保持部19b(第2開閉部12b)を手で保持して移動させることにより、挿入方向へガイドワイヤー2を挿入する。
次に、距離検出部30で検出した距離Lが、所定の閾値L2以下になったと挿入動作制御部28Cで判定された時点で、図22Dに示すように、挿入動作制御部28Cの制御により、第1開閉部12aを閉じて、第2開閉部12bを開けるように動作制御する。このとき、動作情報データベース17の動作情報の第1開閉部12aの欄には「1」を、第2開閉部12bの欄には「0」を記憶する。この状態で、術者6が、第2開閉部12bを後方(挿入方向とは反対方向)へ移動させることが可能となる。
以降、図22A〜図22Dの動作を順次繰り返すことで、ガイドワイヤー2を挿入することが可能となる。
なお、図22Cから図22Dの間、及び、図22Gから図22Hの間のように、第1保持部19a,第2保持部19bのそれぞれが切り替わる際に、第1実施形態と同様に、第1保持部19a,第2保持部19bが切り替わることで力の時系列変化が乱れる場合には、たとえば、第1保持部19aを閉じるように命令を出した時刻(図9Cのグラフ上では時刻「ts」)から一定時間を経過した時点(図9Cのグラフ上では時刻「te」)までの力の判定について、判定部26にて、血管3に負荷が無いと判定するようにしても良い。さらに第2実施形態と同様に、図22Cと図22Dとの間、及び、図22Gと図22Hとの間に、第1保持部19aと第2保持部19bとを同時に閉める工程を追加するようにしても良い。
挿入方向とは反対方向へガイドワイヤー2を戻す場合には、術者6が、入出力IF7により、挿入方向とは反対方向へ戻す指令をする。また、このとき、動作情報データベース17の動作情報の動作種別は「2」(挿入方向とは反対方向への移動)として記憶されている。図22Eに示すように、術者6が、挿入方向に第2保持部19b(第2開閉部12b)を手で保持して移動させる。
次に、図22Fに示すように、距離検出部30で検出した距離Lが、所定の閾値L1以上になったと挿入動作制御部28Cで判定された時点で、挿入動作制御部28Cの制御により、第1開閉部12aを閉じ、第2開閉部12bを開くように動作制御する。動作情報データベース17の動作情報の第1開閉部12aの欄には「1」を、第2開閉部12bの欄には「0」を記憶する。この状態で、図22Gに示すように、挿入方向へ第2保持部19b(第2開閉部12b)を移動させる。
次に、距離検出部30で検出した距離Lが、所定の閾値L2以下になったと挿入動作制御部28Cで判定された時点で、挿入動作制御部28Cの制御により、図22Hに示すように、第1開閉部12aを開き、第2開閉部12bを閉じるように動作制御する。動作情報データベース17の動作情報の第1開閉部12aの欄には「0」を、第2開閉部12bの欄には「1」を記憶する。この状態で、ガイドワイヤー2を、挿入方向とは反対方向へ戻すことが可能となる。
以降、図22E〜図22Hの動作を順次繰り返すことで、ガイドワイヤー2を挿入方向とは反対の方向へ戻すことが可能となる。
ガイドワイヤー2の挿入を停止させる場合には、術者6が、入出力IF7により、挿入停止を指令する。また、このときの動作情報データベース17の動作情報の動作種別は「0」とする。
図22Iに示すように、ガイドワイヤー2が不用意に移動しないように、マスター制御部21Bの制御の下に、第1開閉部12aと第2開閉部12bとは閉じた状態とし、動作情報の第1開閉部12aと第2開閉部12bとの欄には共に「1」を動作情報データベース17に記憶する。
なお、図22Iに示すように、ガイドワイヤー2が不用意に移動しないように、マスター制御部21Bの制御の下に、第1開閉部12aと第2開閉部12bとは閉じた状態としたが、第2開閉部12bは開いた状態でも良い。
なお、第3実施形態では、ガイドワイヤー2の挿入時の閾値L1、L2とガイドワイヤー2の引き戻し時の閾値L1、L2の閾値を、それぞれ同じ値としているが、挿入時と引き戻し時に異なる値に設定しても良い。その場合は、制御情報データベース24に挿入時と引き戻し時のそれぞれの閾値L1、閾値L2を記憶する。
《挿入動作制御部28C》
挿入動作制御部28Cは、動作情報生成部9Cで生成された動作情報により、第1保持部19aと第2保持部19bとの開閉を動作制御する。
《力センサ13》
力センサ13は、第2支持部11bの一端に固定され、一例として1軸の力センサである。ガイドワイヤー2が人体4の外部から血管3に接触したときの力を力センサ13で第2開閉部12bを介して検出し、力センサ13で検出した情報は、データベース入出力部14を介して、動作情報データベース17に記憶されるとともに、判定部26にも入力される。
《判定部26》
力センサ13により検出された力の値が、所定の閾値(例えば、0.5N)以上であるか否か判定する。力センサ13により検出された力の値が、所定の閾値(例えば、0.5N)以上である場合、血管3に負荷がかかっていると判定部26で判定する。判定結果は、力センサ13の力とともに通知部8へ出力する。力センサ13により検出された力の値が、所定の負荷検出用閾値(例えば、0.5N)未満である場合、血管3に負荷がかかっていないと判定部26で判定する。この場合の判定結果は、力センサ13の力とともに通知部8へ出力してもよいし、通知部8へ出力しなくてもよい。
《通知部8》
通知部8は、判定部26で判定された結果を術者に通知する装置であり、一例として、モニタ8aで構成される。
具体的には、図10のモニタ8aに示すように、力センサ13で検出された力P[N]をX線画像と共に表示し、血管3に負荷がかかっていると判定部26で判定された場合には、「ALERT」などのように警告を表示する。
また、血管3に負荷がかかっていると判定部26で判定された場合、スピーカー8bにより警告音を鳴らして、術者6に警告を行うようにしてもよい。
次に、第3実施形態の挿入装置1の動作ステップについて説明する。図24は、第3実施形態の挿入装置1Cのフローチャートである。
入出力IF7により、挿入の開始指令を受ける。ステップS21により、術者6から、入出力IF7にて、挿入方向への挿入を行うか、挿入方向とは反対方向へ戻すか、停止するかのいずれかを入力を挿入装置1Cで受ける。
次に、ステップS22により、距離検出部30で距離を逐次(例えば所定時間毎に)検出し、距離検出部30で検出した情報を、データベース入出力部14を介して、動作情報データベース17に記憶する。
次に、ステップS23により、動作情報生成部9Cは、動作情報データベース17に記憶された距離と、挿入方向への挿入を行うか、挿入方向とは反対方向へ戻すか、停止するかの動作種別の情報とにより、第1開閉部12aと第2開閉部12bとの動作情報を生成し、時刻とともに動作情報データベース17に記憶する。
次に、ステップS24にて、挿入動作制御部28Cは、動作情報データベース17に記憶された動作情報に基づき、第1開閉部12aと第2開閉部12bとの開閉制御を行うことにより、挿入動作制御を行う。
次に、ステップS25にて、挿入動作機構29Cの動作中にガイドワイヤー2にかかる力を力センサ13で検出する。
次に、ステップS26にて、力センサ13で検出した値を基に、判定部26では、血管3に負荷がかかっているかどうかを判定する。
次に、ステップS27にて、判定部26で、力センサ13で検出した値を基に、血管3に負荷がかかっていると判定したときは、判定結果を、モニタ8a又はスピーカー8bにて術者6に通知する。判定部26で、力センサ13で検出した値を基に、血管3に負荷がかかっていないと判定したときは、判定結果を、モニタ8a又はスピーカー8bにて術者6に通知してもよいし、何も通知しなくてもよい。
その後、入出力IF7により、挿入の終了指令を受けて、挿入を終了する。挿入の終了指令が無い場合には、再び、一連のステップS21〜S27を行う。
《第3実施形態の効果》
以上のように、ロボット19Cに、第1保持部19aと第2保持部19bとを備え第1保持部19a,第2保持部19bのそれぞれを制御することで、マスターロボットを使わずに、従来の歪ゲージなどを使って柔軟長尺部材の挿入時の力を検出することが可能となる。よって、ロボットを使って柔軟長尺部材を管に挿入する作業をアシストすることができる。
(変形例)
なお、第1実施形態及び第2実施形態において、マスター機構23のマスター移動量をスレーブ機構29の可動部19caの移動量としているが、マスター機構23の移動を縮小若しくは拡大してスレーブ機構29を制御させても良い。その場合には移動量に移動ゲインを乗算した値でスレーブ機構29を制御する。
また、第1〜第3実施形態において、判定部26にて負荷があると判定した場合には、スレーブ制御部28又は挿入動作制御部28Cに動作を停止するように動作情報を動作情報生成部9,9Cで生成して、挿入動作を停止させるようにしても良い。
また、第2実施形態において、力伝達部20は、スレーブロボット19の力センサ13で検出した力情報を術者6に伝達しているが、伝達する力を大きくてわかりやすく提示したり、逆に小さくして人がマスター機構23を支える力を軽くするなど、力情報に力ゲインを乗算した値で伝達するようにしても良い。
また、第1実施形態及び第2実施形態において、マスター機構23にレバー15を備える構成としているが、スライダー又はボタンなどで速度又は方向を指令するようにしても良い。
さらに、第1実施形態及び第2実施形態において、動作情報生成部9Cをマスターロボット18に備える構成としているが、スレーブロボット19に備える構成としても良い。
また、柔軟長尺部材の一例であるガイドワイヤー2,光ファイバー2Bを血管3,ファイバー管3Bから引き抜く際に、柔軟長尺部材の一例であるガイドワイヤー2,光ファイバー2B又は血管,ファイバー管3Bに負荷がかからないと判定できる場合は、第1開閉部12aと第2開閉部12bとを共に開いた状態にして、直接、柔軟長尺部材の一例であるガイドワイヤー2,光ファイバー2Bを作業者又は術者6が保持して血管3,ファイバー管3Bから引き抜くようにしても良い。
さらに、第1保持部19aを固定して、第2保持部19bを移動させる機構としているが、第2保持部19bを固定して、第1保持部19aを移動させるような構成でも良い。
なお、本開示を第1〜第3実施形態及び変形例に基づいて説明してきたが、本開示は、前記の第1〜第3実施形態及び変形例に限定されないのはもちろんである。以下のような場合も本開示に含まれる。
前記各挿入装置の一部は、具体的には、マイクロプロセッサ、ROM、RAM、ハードディスクユニット、ディスプレイユニット、キーボード、マウスなどから構成されるコンピュータシステムである。前記RAM又はハードディスクユニットには、コンピュータプログラムが記憶されている。前記マイクロプロセッサが、前記コンピュータプログラムにしたがって動作することにより、各部は、その機能を達成する。ここでコンピュータプログラムは、所定の機能を達成するために、コンピュータに対する指令を示す命令コードが複数個組み合わされて構成されたものである。
例えば、ハードディスク又は半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェア・プログラムをCPU等のプログラム実行部が読み出して実行することによって、各構成要素が実現され得る。なお、前記実施形態又は変形例における挿入装置を構成する要素の一部を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、柔軟長尺部材の挿入装置の第1保持部と第2保持部とでそれぞれ開閉動作を行って柔軟長尺部材の保持及び保持解除しながら前記柔軟長尺部材を管に挿入する柔軟長尺部材の挿入動作制御プログラムであって、
コンピュータに、前記第2保持部が前記第1保持部に対して移動する距離の情報と、前記柔軟長尺部材の前記管に対する挿入と停止と引き抜きを識別するための情報である動作種別の情報とを情報取得部でそれぞれ取得するステップと、
前記情報取得部で取得した前記距離と前記動作種別とに基づいて、動作情報生成部により、前記第1保持部の開閉状態と前記第2保持部の開閉状態との動作情報をそれぞれ生成するステップと、
前記動作情報生成部で生成した前記動作情報に基づいて、挿入動作制御部で、前記柔軟長尺部材を前記管に対して挿入し、停止し、又は引き抜くといった挿入動作を制御するステップとを備える、柔軟長尺部材の挿入動作制御プログラムである。
また、このプログラムは、サーバなどからダウンロードされることによって実行されてもよく、所定の記録媒体(例えば、CD−ROMなどの光ディスク、磁気ディスク、又は、半導体メモリなど)に記録されたプログラムが読み出されることによって実行されてもよい。
また、このプログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
なお、前記様々な実施形態又は変形例のうちの任意の実施形態又は変形例を適宜組み合わせることにより、それぞれの有する効果を奏するようにすることができる。
本開示にかかる柔軟長尺部材の挿入装置及び挿入方法、及び挿入動作制御プログラムは、柔軟長尺部材を保持する保持部を動作制御することで、従来の歪ゲージなどを使って力計測を行いながら柔軟長尺部材の挿入が可能となり、ロボットを使って柔軟長尺部材を管に挿入する作業に有用である。このようなロボットを使って柔軟長尺部材を管に挿入する作業の例としては、血管などの人体の生体管にガイドワイヤー又はカテーテルなどの柔軟長尺部材を挿入する作業、又は、製造若しくは組立現場などで、光ファイバーなど柔軟長尺部材の組立、若しくは、配管にワイヤー若しくはホースなどの柔軟長尺部材を挿入する作業などが例示できる。
1,1B,1C 挿入装置
2 ガイドワイヤー(柔軟長尺部材の一例)
2B 光ファイバー(柔軟長尺部材の一例)
3 血管(被対象物の管の一例)
3B ファイバー管(被対象物の管の一例)
4 人体
5 X線撮像装置
6 術者
7 入出力IF
8 通知部
8a モニタ
8b スピーカー
9,9C 動作情報生成部
10 寝台
10B 台
11a 第1支持部
11b 第2支持部
12a 第1開閉部
12b 第2開閉部
13 力センサ
14 データベース入出力部
15 レバー
15M モータ
15s 方向角度検出部
16A、16B、16C タイマー
17 動作情報データベース
18,18B マスターロボット
19 スレーブロボット
19C ロボット
19a 第1保持部
19b 第2保持部
19c 挿入部
19ca 可動部
19cb 固定部
19d 駆動装置
19e エア供給源
19f,19g エア制御弁
19h 位置検出部
20 力伝達部
21,21B マスター制御部
22,22B マスター制御装置
23 マスター機構
23a マスター機構本体部
24 制御情報データベース
25 撮像装置
26 判定部
27 スレーブ装置
27C 挿入動作装置
28 スレーブ制御部
28C 挿入動作制御部
29 スレーブ機構
29C 挿入動作機構
30 距離検出部

Claims (15)

  1. 第1開閉部を閉じることで柔軟長尺部材を保持し、前記第1開閉部を開くことで前記柔軟長尺部材を保持解除可能な第1保持部と、
    前記第1保持部に対して移動可能でかつ前記第1保持部の開閉動作とは独立した開閉動作を行い、第2開閉部を閉じることで前記柔軟長尺部材を保持し、前記第2開閉部を開くことで前記柔軟長尺部材を保持解除可能な第2保持部と、
    前記第2保持部の前記第1保持部に対する距離の情報と、前記柔軟長尺部材を管への挿入、又は前記柔軟長尺部材を前記管からの引き抜き、又は前記挿入と前記引き抜きの停止を示す情報を含む動作種別の情報を取得する情報取得部と、
    前記取得した距離の情報と前記取得した動作種別の情報に基づいて、前記第1保持部を開くかまたは閉じるかを示す情報と、前記第2保持部を開くかまたは閉じるかを示す情報を含む動作情報を生成する動作情報生成部と、
    前記動作情報に基づいて、前記挿入、前記引き抜き、前記挿入と前記引き抜きの停止の制御を行う動作制御部とを備える、
    柔軟長尺部材の装置。
  2. 前記挿入若しくは前記引き抜きを行う際は、前記動作情報生成部は、前記動作情報として、前記第1保持部を開けるとともに前記第2保持部を閉じることを示すことを含む情報を生成する、
    請求項1に記載の装置。
  3. 前記挿入又は前記引き抜きを行う際で、かつ、前記柔軟長尺部材を前記第1保持部に保持して前記第2保持部を移動させる際には、前記動作情報生成部は、前記動作情報として、前記第1保持部を閉じるとともに、前記第2保持部を開けることを示すことを含む情報を生成する、
    請求項1又は2に記載の装置。
  4. 前記挿入と前記引き抜きの停止を行う際は、前記動作情報生成部は、前記動作情報として、前記第1保持部を閉じることを示すことを含む情報を生成する、
    請求項2に記載の装置。
  5. 前記挿入若しくは前記引き抜きを行う際は、前記動作情報生成部は、前記動作情報として、前記第1保持部と前記第2保持部とを同時に閉じた後、前記第1保持部を開けるとともに、前記第2保持部を閉じることを示すことを含む情報を生成する、
    請求項1に記載の装置。
  6. 前記距離を前記柔軟長尺部材の移動量として取得するマスター機構と、
    前記移動量に相当する距離を、前記第2保持部を駆動装置の駆動で直線的に移動させる挿入部をさらに備え、前記距離の情報は前記挿入部での前記第2保持部の位置に基づく情報である、
    請求項1に記載の装置。
  7. 前記情報取得部は、前記距離を検出する距離検出部を有し、
    前記動作情報生成部は、前記動作種別が前記挿入である場合には、前記動作情報として、前記距離検出部で検出された距離が所定の第1の閾値以上になった時点で、前記第1保持部を開くとともに前記第2保持部を閉じて、その後、前記距離検出部で検出された距離が所定の第2の閾値以下になった時点で、前記第1保持部を閉じるとともに前記第2保持部を開いて前記柔軟長尺部材の保持を解除することを示すことを含む情報を生成し、
    前記動作種別が前記引き抜きである場合には、前記動作情報として、前記距離検出部で検出された距離が前記所定の第1の閾値以上になった時点で、前記第1保持部を閉じるとともに前記第2保持部を開き、その後、前記距離検出部で検出された距離が前記所定の第2の閾値以下になった時点で、前記第1保持部を開くとともに前記第2保持部を閉じることを示すことを含む情報を生成し、
    前記動作種別が前記挿入と前記引き抜きの停止である場合は、前記動作情報として、前記第1保持部を閉じることを示すことを含む情報を生成する、
    請求項1に記載の装置。
  8. 前記第2保持部に具備され前記柔軟長尺部材にかかる力情報を検出する力検出部と、
    前記力検出部で検出した力情報が閾値以上の場合は、前記柔軟長尺部材若しくは前記管に負荷をかけていると判定する判定部とをさらに備える、
    請求項1〜7のいずれか1つに記載の装置。
  9. 前記判定部で判定した判定結果を、前記管若しくは前記柔軟長尺部材を撮像した画像に付加して表示する第1通知部をさらに備える、請求項8に記載の装置。
  10. 前記判定部で判定した判定結果を音声で作業者に知らせる第2通知部をさらに備える、 請求項8又は9に記載の装置。
  11. 前記判定部で前記管若しくは前記柔軟長尺部材に負荷がかかっていると判定した場合には、前記動作情報生成部は、前記動作情報として前記第1保持部を閉じることを示す情報を生成する、
    請求項8〜10のいずれか1つに記載の装置。
  12. 前記距離を前記柔軟長尺部材の移動量として取得するマスター機構と、
    前記力検出部で検出した力に基づき、作業者が操作している前記マスター機構に力を伝達する力伝達部とをさらに備える、
    請求項8〜11のいずれか1つに記載の装置。
  13. (a)第2保持部の第1保持部に対する距離の情報と、柔軟長尺部材を管への挿入、又は前記柔軟長尺部材を前記管からの引き抜き、又は前記挿入と前記引き抜きの停止を示す情報を含む動作種別の情報を取得し、
    前記第1保持部は第1開閉部を閉じることで前記柔軟長尺部材を保持し、前記第1開閉部を開くことで前記柔軟長尺部材を保持解除可能で、前記第2保持部は前記第1保持部に対して移動可能でかつ前記第1保持部の開閉動作とは独立した開閉動作を行い、第2開閉部を閉じることで前記柔軟長尺部材を保持し、前記第2開閉部を開くことで前記柔軟長尺部材を保持解除可能で、
    (b)前記取得した距離の情報と前記取得した動作種別の情報に基づいて、前記第1保持部を開くかまたは閉じるかを示す情報と、前記第2保持部を開くかまたは閉じるかを示す情報を含む動作情報を生成し、
    (c)前記動作情報に基づいて、前記挿入、前記引き抜き、前記挿入と前記引き抜きの停止の制御を行う、
    柔軟長尺部材の方法。
  14. プロセッサを有する装置に、柔軟長尺部材のための方法を実行させるためのプログラムであって、
    前記柔軟長尺部材のための方法は、
    (a)第2保持部の第1保持部に対する距離の情報と、柔軟長尺部材を管への挿入、又は前記柔軟長尺部材を前記管からの引き抜き、又は前記挿入と前記引き抜きの停止を示す情報を含む動作種別の情報を取得し、
    前記第1保持部は第1開閉部を閉じることで前記柔軟長尺部材を保持し、前記第1開閉部を開くことで前記柔軟長尺部材を保持解除可能で、前記第2保持部は前記第1保持部に対して移動可能でかつ前記第1保持部の開閉動作とは独立した開閉動作を行い、第2開閉部を閉じることで前記柔軟長尺部材を保持し、前記第2開閉部を開くことで前記柔軟長尺部材を保持解除可能で、
    (b)前記取得した距離の情報と前記取得した動作種別の情報に基づいて、前記第1保持部を開くかまたは閉じるかを示す情報と、前記第2保持部を開くかまたは閉じるかを示す情報を含む動作情報を生成し、
    (c)前記動作情報に基づいて、前記挿入、前記引き抜き、前記挿入と前記引き抜きの停止の制御を行う、
    プログラム。
  15. 柔軟長尺部材を保持可能な第1保持部と、
    前記柔軟長尺部材を保持可能な第2保持部を含み、
    前記柔軟長尺部材の第1部分が管に挿入される場合は、
    (a)前記第2保持部が前記柔軟長尺部材を保持することなく、前記第1保持部が前記柔軟長尺部材の第2部分を保持した後、
    (b)前記第1保持部が前記柔軟長尺部材を保持することなく、前記第2保持部が前記柔軟長尺部材の第3部分を保持し、
    前記柔軟長尺部材における前記第1部分と前記第3部分の距離は、前記柔軟長尺部材における前記第1部分と前記第2部分の距離より短い、
    柔軟長尺部材のための装置。
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