JP2015198769A - X線ct装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置の小型化を図りつつ、臥位や立位や座位の被検体に対しX線のスキャンが可能なX線CT装置を提供する。【解決手段】実施形態のX線CT装置は、支持部と、回転部と、チルト機構部、チルト駆動部とを含む。チルト機構部は、第1ギアと、第1ピニオンとを含む。回転部は、開口部が形成され、支持部に軸支された支軸回りに回動可能に支持される。チルト機構部は、回転部をチルトさせる。チルト駆動部は、チルト機構部を駆動させる。第1ギアは、支持部により軸支された支軸回りに回動可能に回転部に固定され、支軸を中心とする円周の少なくとも90度の角度範囲の外周面に複数の歯部が形成される。第1ピニオンは、第1ギアの回動軸と同一方向の回動軸回りに回動可能に構成され、第1ギアに噛合し、チルト駆動部により駆動される。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、X線CT(Computed Tomography)装置に関する。
X線CT装置は、X線を利用して被検体をスキャンし、収集されたデータをコンピュータにより処理することで、被検体の内部を画像化する装置である。
具体的には、X線CT装置は、天板に載置された被検体に対してX線を異なる方向から複数回曝射し、被検体を透過したX線をX線検出器にて検出して複数の検出データを収集する。収集された複数の検出データはデータ収集部によりA/D変換された後、コンソール装置に送信される。コンソール装置は、当該複数の検出データに対し前処理等を施すことにより投影データを作成する。そして、コンソール装置は、投影データに対し再構成処理を施すことにより、断層画像データ、或いは複数の断層画像データに基づくボリュームデータを作成する。ボリュームデータは、被検体の3次元領域に対応するCT値の3次元分布を表すデータセットである。
X線CT装置は、上記のボリュームデータを任意の方向にレンダリングすることによりMPR(Multi Planar Reconstruction)表示を行うことができる。以下、ボリュームデータをレンダリングすることによりMPR表示された断面画像を「MPR画像」という場合がある。MPR画像には、たとえば、体軸に対する直交断面を示すアキシャル像、体軸に沿って被検体を縦切りした断面を示すサジタル像、及び体軸に沿って被検体を横切りした断面を示すコロナル像がある。更には、ボリュームデータにおける任意断面の画像(オブリーク像)もMPR画像に含まれる。作成された複数のMPR画像は、表示部等に同時に表示することができる。
このようなX線CT装置は、X線発生部とX線検出部とが対向配置された回転体を有し、被検体を天板に寝かせた状態で、回転体を被検体の周囲に回転させながら被検体をスキャンする。また、X線CT装置は、回転体をチルトさせることにより、被検体を様々な角度からスキャンすることが可能になっている。回転体をチルトさせる機構として、駆動させたシリンダーの伸縮によってリンク部を回転させるシリンダーリンク機構が知られている。
特開平6−178769号公報 特開2012−50735号公報
被検体のスキャンは、被検体を天板に寝かせた状態で行われるため、座位や立位等のように、通常生活と同様に重力を受けた状態における被検体の内部臓器の関係を正確に取得することができない。そこで、X線発生部とX線検出部とが水平方向に位置する角度であるチルト角度が90度(または、−90度)になるまで回転体をチルトさせることが考えられる。
しかしながら、支点が存在しない仮想支点シリンダーリンク機構では、一般的に、チルト角度範囲が90度以上になると回転接線力よりも半径軸力の方にシリンダーの伸縮力が使われてしまい、駆動効率が著しく低下する。そのため、仮想支点シリンダーリンク機構が採用された場合、90度以上のチルト角度範囲でチルトさせようとすると、非常に大きな推力のシリンダーが必要になり、装置の大型化を招く。
また、仮想支点シリンダーリンク機構等のシリンダーリンク機構では、シリンダーのストロークと最短長の制約もあり、90度以上のチルト角度範囲を実現することは極めて困難である。従って、仮想支点シリンダーリンク機構等のシリンダーリンク機構では、従来のチルト角度範囲(たとえば、±30度)に加えて、チルト角度が90度(または、−90度)になるまで回転体をチルトさせることができなかった。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、装置の小型化を図りつつ、臥位や立位や座位の被検体に対しX線のスキャンが可能なX線CT装置を提供することを目的とする。
実施形態のX線CT装置は、支持部と、回転部と、チルト機構部、チルト駆動部とを含む。チルト機構部は、第1ギアと、第1ピニオンとを含む。回転部は、開口部が形成され、支持部に軸支された支軸回りに回動可能に支持される。チルト機構部は、回転部をチルトさせる。チルト駆動部は、チルト機構部を駆動させる。第1ギアは、支持部により軸支された支軸回りに回動可能に回転部に固定され、支軸を中心とする円周の少なくとも90度の角度範囲の外周面に複数の歯部が形成される。第1ピニオンは、第1ギアの回動軸と同一方向の回動軸回りに回動可能に構成され、第1ギアに噛合し、チルト駆動部により駆動される。
第1実施形態に係るX線CT装置の概略構成のブロック図。 図1の架台機構部と架台駆動部の構成例の機能ブロック図。 第1実施形態に係る回転体及びチルト機構部の斜視図。 図3の回転体及びチルト機構部の側面図。 第1動作例における回転体及びチルト機構部の側面図。 第2動作例における回転体及びチルト機構部の側面図。 第2動作例における回転体及びチルト機構部の斜視図。 第3動作例における回転体及びチルト機構部の側面図。 実施形態に係る回転体のチルト動作の制御例のフロー図。 第1実施形態の第1変形例に係るX線CT装置の概略構成のブロック図。 第1実施形態の第1変形例に係る回転体のチルト動作の制御例のフロー図。 第1実施形態の第2変形例に係るギアに形成されたストッパ部の説明図。 第1実施形態の第3変形例に係るギアに形成されたストッパ部の説明図。 第1実施形態の第4変形例に係るギアの説明図。 第1実施形態の第5変形例に係るギアの説明図。 第1実施形態の第6変形例に係るギアの説明図。 第1実施形態の第7変形例に係る回転体及びチルト機構部の側面図。 第2実施形態に係る回転体及びチルト機構部の斜視図。 第2実施形態に係る回転体及びチルト機構部の斜視図。 第2実施形態に係る回転体及びチルト機構部の斜視図。
以下、図面を参照しながら実施形態を説明する。なお、「画像」と「画像データ」は一対一に対応するので、以下の実施形態においては、これらを同一視する場合がある。また、説明の便宜上、回転体の上部を前側にチルトさせるチルト方向を正側とし、回転体の上部を後ろ側にチルトさせるチルト方向を負側として説明する。
〔第1実施形態〕
<装置構成>
図1に、この実施形態に係るX線CT装置の概略構成のブロック図を示す。
図2に、図1の架台機構部と架台駆動部の構成例の機能ブロック図を示す。
X線CT装置1は、架台装置10と、寝台装置30と、コンソール装置40とを含んで構成されている。
[架台装置]
架台装置10は、被検体EをX線でスキャンするスキャン手段を有する装置である。具体的には、架台装置10は、被検体Eに対してX線を曝射し、被検体Eを透過した当該X線の検出データを収集する装置である。架台装置10は、X線発生部11と、X線検出部12と、回転体13と、高電圧発生部14と、X線絞り部15と、絞り駆動部16と、架台機構部17と、架台駆動部18と、データ収集部19とを含んで構成されている。
X線発生部11は、X線を発生させるX線管球(たとえば、円錐状や角錐状のX線ビームを発生する真空管。図示なし)を含んで構成されている。X線発生部11は、発生させたX線を被検体Eに対して曝射する。
X線検出部12は、複数のX線検出素子(図示なし)を含んで構成されている。X線検出部12は、被検体Eを透過したX線を検出する。具体的には、X線検出部12は、被検体Eを透過したX線の強度分布を示すX線強度分布データをX線検出素子で検出し、その検出データを電気信号として生成し、生成された電気信号を増幅した後、デジタル信号に変換して出力する。X線検出部12には、たとえば、検出素子が互いに直交する2方向(スライス方向とチャンネル方向)にそれぞれ複数配置された2次元のX線検出器(面検出器)が用いられる。複数のX線検出素子は、たとえば、スライス方向に沿って320列設けられている。このように複数のX線検出素子が多列に設けられたX線検出器を用いることにより、1回転のスキャンでスライス方向に幅を有する3次元の撮影領域を撮影することができる。なお、スライス方向は被検体Eの体軸方向に相当し、チャンネル方向はX線発生部11の回転方向に相当する。以下、図1に示すように、体軸方向をZ方向とし、体軸方向と直交する上下方向をY方向とし、Y方向及びZ方向の双方に直交する方向をX方向とする。
回転体13は、X線発生部11とX線検出部12とを被検体Eを挟んで対向するよう支持する部材である。回転体13には、スライス方向に貫通した開口部13aが形成されている。架台装置10内において、回転体13は、被検体Eを中心とした円軌道で回転するよう配置されている。すなわち、X線発生部11及びX線検出部12は、被検体Eを中心とする円軌道に沿って回転可能に設けられている。
高電圧発生部14は、X線発生部11に対して高電圧を印加する(以下、「電圧」とは、X線管球におけるアノード−カソード間の電圧を意味する)。X線発生部11は、当該高電圧に基づいてX線を発生させる。
X線絞り部15は、所定幅のスリット(開口)を有し、スリットの幅を変えることで、X線発生部11から曝射されたX線のファン角(チャンネル方向の広がり角)とX線のコーン角(スライス方向の広がり角)とを調整する。絞り駆動部16は、X線発生部11で発生したX線が所定の形状となるようX線絞り部15を駆動させる。
架台機構部17は、架台装置10を移動させる機構を有する。架台機構部17は、図2に示すように、回転機構部171と、チルト機構部172と、上下動機構部173とを含む。回転機構部171は、被検体Eを中心に回転体13を回転させる機構を有する。回転機構部171の構成については、公知であるため、その説明を省略する。チルト機構部172は、回転体13をチルトさせる機構を有する。チルト機構部172は、被検体Eの体軸方向と直交するX方向の支軸回りに回転体13をチルトさせる機構を有しており、実支点でのチルト動作が可能に構成されている。このようなチルト機構部172の構成については、後述する。上下動機構部173は、回転体13、チルト機構部172、及びチルト機構部172を駆動させるチルト駆動部(後述)を上下方向(図1のY方向)に上下動させる機構を有する。上下動機構部173は、たとえば、上下動させる回転体13に固定され上下方向に伸びるように配置されたウォームと、ウォームに形成された歯部に噛合するように配置されたウォームホイールとを含んで構成される。
架台駆動部18は、架台機構部17を駆動させることにより回転体13を回転させたり、チルトさせたり、上下動させたりする。架台駆動部18は、図2に示すように、回転駆動部181と、チルト駆動部182と、上下動駆動部183とを含む。回転駆動部181は、回転機構部171を回転駆動させる。チルト駆動部182は、チルト機構部172を駆動させることにより、回転体13をチルトさせる。上下動駆動部183は、上下動機構部173を駆動させることにより、回転体13を上下動させる。たとえば、上下動駆動部183は、上下動機構部173が有するウォームホイールを回動駆動させることにより、このウォームホイールの歯部に噛合するウォームに固定された回転体13を上下動させる。
データ収集部19(DAS:Data Acquisition System)は、X線検出部12(各X線検出素子)からの検出データを収集する。そして、データ収集部19は、デジタル信号である検出データをコンソール装置40に送信する。
[寝台装置]
寝台装置30は、撮影対象の被検体Eを載置・移動させる装置である。寝台装置30は、寝台31と、寝台駆動部32とを含んで構成されている。寝台31は、被検体Eを載置するための天板33と、天板33を支持する基台34とを含んで構成されている。すなわち、天板33は、寝台駆動部32によって被検体Eの体軸方向及び体軸方向に直交する方向に移動することが可能となっている。これにより、寝台駆動部32は、被検体Eが載置された天板33を、回転体13の開口部13aに対して挿抜させることができる。基台34は、寝台駆動部32によって天板33を上下方向(被検体Eの体軸方向と直交する方向)に移動させることが可能となっている。
[コンソール装置]
コンソール装置40は、X線CT装置1に対する操作入力に用いられる。また、コンソール装置40は、架台装置10によって収集された検出データから被検体Eの内部形態を表すCT画像データ(断層画像データやボリュームデータ)を再構成する機能等を有している。
コンソール装置40は、スキャン制御部41と、処理部42と、記憶部43と、表示制御部44と、表示部45と、操作部46と、制御部47とを含んで構成されている。制御部47は、インターロック制御部471を含む。
スキャン制御部41は、X線スキャンに関する各種動作を制御する。たとえば、スキャン制御部41は、X線発生部11に対して高電圧を印加させるように高電圧発生部14を制御する。スキャン制御部41は、X線絞り部15を動作させるように絞り駆動部16を制御する。スキャン制御部41は、回転体13を回転駆動させるように架台駆動部18を制御する。スキャン制御部41は、回転体13をチルトさせるように架台駆動部18を制御する。スキャン制御部41は、回転体13を上下動させるように架台駆動部18を制御する。スキャン制御部41は、天板33(寝台31)を移動させるように寝台駆動部32を制御する。
処理部42は、架台装置10(データ収集部19)から送信された検出データに対して各種処理を実行する。処理部42は、前処理部42aと、再構成処理部42bと、レンダリング処理部42cとを含んで構成されている。
前処理部42aは、架台装置10(X線検出部12)で検出された検出データに対して対数変換処理、オフセット補正、感度補正、ビームハードニング補正等の前処理を行い、投影データ(生データ)を作成する。
再構成処理部42bは、前処理部42aで作成された投影データに対し再構成処理を施すことにより、CT画像データ(断層画像データやボリュームデータ)を作成する。断層画像データの再構成には、たとえば、2次元フーリエ変換法、コンボリューション・バックプロジェクション法等、任意の方法を採用することができる。ボリュームデータは、再構成された複数の断層画像データを補間処理することにより作成される。ボリュームデータの再構成には、たとえば、コーンビーム再構成法、マルチスライス再構成法、拡大再構成法等、任意の方法を採用することができる。上記のように複数のX線検出素子が多列に設けられたX線検出器を用いたボリュームスキャンにより、広範囲のボリュームデータを再構成することができる。
レンダリング処理部42cは、再構成処理部42bで作成されたボリュームデータに対しレンダリング処理を施す。たとえば、レンダリング処理部42cは、再構成処理部42bで作成されたボリュームデータを任意の方向にレンダリングすることによりMPR表示する(すなわち、レンダリング処理部42cは、MPR画像を作成する)。
記憶部43は、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)等の半導体記憶装置によって構成される。記憶部43は、検出データや投影データ、或いは再構成処理後のCT画像データ等を記憶する。また、スキャン制御部41や処理部42や制御部47がCPU(Central Processing Unit)を含んで構成されている場合、記憶部43は、CPUによって読み出され、これら機能を実現するためのプログラムを記憶する。
表示制御部44は、画像表示に関する各種制御を行う。表示制御部44は、たとえば、レンダリング処理部42cにより作成されたMPR画像(たとえば、アキシャル画像)等を表示部45に表示させる制御を行う。
表示部45は、LCD(Liquid Crystal Display)やCRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ等の任意の表示デバイスによって構成される。たとえば、表示部45には、ボリュームデータをレンダリング処理して得られるMPR画像が表示される。
操作部46は、コンソール装置40に対する各種操作を行う入力デバイスとして用いられる。たとえば、操作部46は、架台装置10によりX線でスキャンするためのスキャン条件をユーザがコンソール装置40に入力するために用いられる。操作部46は、たとえば、キーボード、マウス、トラックボール、ジョイスティック等により構成される。また、操作部46として、表示部45に表示されたGUI(Graphical User Interface)を用いることも可能である。
制御部47は、架台装置10、寝台装置30、及びコンソール装置40の動作を制御することによって、X線CT装置1の全体制御を行う。たとえば、制御部47は、スキャン制御部41を制御することで、架台装置10に対して、たとえば予備スキャン及びメインスキャンを実行させ、検出データを収集させる。また、制御部47は、処理部42を制御することで、検出データに対する各種処理(前処理、再構成処理、MPR処理等)を行わせる。或いは、制御部47は、表示制御部44を制御することで、記憶部43に記憶された画像データ等に基づき、CT画像を表示部45に表示させる。
インターロック制御部471は、回転体13のチルト又は上下方向への移動を禁止する制御を行う。その具体例として、インターロック制御部471は、回転体13の移動経路(チルト移動経路)に干渉物があるか否かを検出し、移動経路(チルト移動経路)に干渉物があることが検出されたとき、回転体13のチルト又は上下方向への移動を禁止する制御を行う。
回転体13のチルトを禁止する制御とは、指定されたチルト角度まで回転体13をチルトさせない制御である。従って、この制御は、たとえば、指定されたチルト角度に対してチルト可能な角度までチルト動作を行わせてもよいし、指定されたチルト角度へのチルト動作自体を一切動作させないようにしてもよい。
回転体13の上下方向への移動を禁止する制御とは、指定された上下方向の位置まで回転体13を上下動させない制御である。従って、この制御は、たとえば、指定された上下方向の位置に対して干渉しない位置まで上下動を行わせてもよいし、指定された上下方向の位置への移動自体を一切動作させないようにしてもよい。
この実施形態では、回転体13について、X線発生部11とX線検出部12とが被検体Eの周囲を回転する場合について説明したが、リング状に多数の検出素子が配置され、X線発生部11が被検体Eの周囲を回転する場合であってもよい。
この実施形態において、回転体13は「回転部」の一例であり、チルト機構部172は「チルト機構部」の一例であり、チルト駆動部182は「チルト駆動部」の一例である。また、上下動機構部173は「上下動機構部」の一例であり、上下動駆動部183は「上下動駆動部」の一例であり、インターロック制御部471は「インターロック制御部」の一例であり、チルト移動経路は「移動経路」の一例である。
[チルト機構部]
次に、この実施形態に係るチルト機構部172の構成について説明する。
図3に、この実施形態に係る架台装置10が有する回転体13及びチルト機構部172の斜視図を模式的に示す。図3において、図1又は図2と同様の部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。
図4に、図3の回転体13及びチルト機構部172の側面図を模式的に示す。図4において、図3と同様の部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。なお、以下の実施形態において、説明の便宜上、X線発生部11を上部に、X線検出部12を下部にそれぞれ配置させ、且つ、X線発生部とX線検出部が垂直方向に位置するときのチルト角度を0度とする。図4は、図3と同様に、チルト角度が0度である場合の回転体13及びチルト機構部172を表す。
回転体13及びチルト機構部172は、基台100上に取り付けられ、図示しない外装ケースにより覆われている。この外装ケースの中央部には、天板33に載置された被検体Eが出し入れされる開口部(図示せず)が形成されている。
基台100は、矩形形状を有する台部100aと、台部100aに立設され上下方向に移動可能に構成された一対の支柱部100bとを含んで構成されている。
回転体13は、一対の支柱部100bのそれぞれの上端部に軸支された支軸101により支持された一対の側板102と、一対の側板102の間に固定された円環状のフレーム103とを含んで構成され、支軸101の回りに回動可能とされている。支軸101は、支柱部100bに固定されて側板102との間に軸受を介装されていてもよく、又は、側板102に固定されて支柱部100bとの間に軸受を介装されていてもよい。
回転体13は、円環状のフレーム104と、このフレーム104の内周部に取り付けられたX線発生部11、X線検出部12、電源ユニット20、及び制御ユニット21とを含んで構成されている。フレーム104は、図示しない軸受を介してフレーム103に支持され、フレーム103の中心回りに回転可能とされている。電源ユニット20は、たとえば、高電圧発生部14を含んで構成されている。制御ユニット21は、たとえば、絞り駆動部16、架台駆動部18、及びデータ収集部19等を含んで構成されている。X線発生部11とX線検出部12とは、180度離間した位置に配置される。すなわち、X線発生部11とX線検出部12とは、X線発生部11から照射されたX線をX線検出部12が検出できるように対向配置されている。
回転体13を回転させる回転機構部171にはモータ等の回転駆動部181が連結され、回転体13は、回転駆動部181により回転駆動される。また、回転体13をチルトさせるチルト機構部172にはモータ等のチルト駆動部182が連結され、回転体13は、チルト駆動部182によりチルト駆動される。また、上下動機構部173にはモータ等の上下動駆動部183が連結され、回転体13は、上下動駆動部183により上下方向に移動駆動される。
この実施形態では、チルト機構部172は、一対の支柱部100bのそれぞれに設けられている。チルト機構部172は、回転体13を支軸101の回りに所望のチルト角度に回動させ、回動させた後のチルト角度で回転体13を保持する機構である。すなわち、チルト機構部172は、チルト駆動部182による駆動を開始させることにより回転体13をチルトさせ、チルト駆動部182による駆動を停止させることにより回転体13をチルトさせた状態で停止する。チルト機構部172は、停止されたチルト角度で回転体13を保持する。
チルト機構部172は、ギア110a、110bと、ピニオン111a、111bとを含んで構成されている。
ギア110a(第1ギア、セクタギア)は、一方の側板102に固定されて回転体13と一体に支軸101の回りに回動可能に設けられ、支軸101を中心とする円周の少なくとも90度の角度範囲の外周面である凸面状の円弧部分に、複数の歯部112aが形成されている。この実施形態では、ギア110aは、支軸101を中心とする中心角度が180度の半円形状に形成されている。
ピニオン111a(第1ピニオン)は、一対の支柱部100bの一方に固定され、ギア110aに形成された複数の歯部112aに噛合するように配置される。ピニオン111aは、ギア110aの回動軸と同一方向の回動軸回りに回動可能に構成される。ピニオン111aは、図示しない固定部材により一対の支柱部100bの一方に固定されるものとする。ピニオン111aの軸はチルト駆動部182に連結され、ピニオン111aは、チルト駆動部182により回動駆動される。
同様に、ギア110b(第2ギア、セクタギア)は、他方の側板102に固定されて回転体13と一体に支軸101の回りに回動可能に設けられ、支軸101を中心とする円周の少なくとも90度の角度範囲の外周面である凸面状の円弧部分に、複数の歯部112bが形成されている。この実施形態では、ギア110bは、支軸101を中心とする中心角度が180度の半円形状に形成され、ギア110aと同一形状を有している。
ピニオン111b(第2ピニオン)は、一対の支柱部100bの他方に固定され、ギア110bに形成された複数の歯部112bに噛合するように配置される。ピニオン111bは、ギア110bの回動軸と同一方向の回動軸回りに回動可能に構成される。ピニオン111bは、図示しない固定部材により一対の支柱部100bの他方に固定されるものとする。ピニオン111bの軸はチルト駆動部182に連結され、ピニオン111bは、ピニオン111aと同様にチルト駆動部182により回動駆動される。
また、一対の支柱部100b、回転体13、一対のチルト機構部172、及びチルト駆動部182は、一体になって上下動機構部173により上下方向(図3のY方向)に移動可能とされる。上下動機構部173は、上下動駆動部183により上下方向に移動駆動される。
なお、チルト機構部172は、一対の支柱部100bの一方だけに設けられていてもよい。チルト機構部172は、一対の支柱部100bの少なくとも一方に設けられていればよい。チルト機構部172は、一対の支柱部100bの両方に設けることで、より小さい駆動力で各チルト機構部172を駆動させることができる。
[第1動作例]
第1動作例は、チルト角度範囲が−P(0<P≦30)度〜+P度である場合のチルト機構部172による動作例である。
図5に、第1動作例における回転体13及びチルト機構部172の側面図を模式的に示す。図5において、図4と同様の部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。図5は、チルト角度が±P度である場合の回転体13及びチルト機構部172を表す。
チルト駆動部182により+P度又は−P度分だけピニオン111a、111bを回動駆動させることにより、ピニオン111a、111bに噛合するギア110a、110bが支軸101回りに回動する。この場合、回転体13を+P度又は−P度だけチルトさせることが可能になる。これにより、臥位の被検体Eに対して様々な角度からスキャンすることが可能なX線CT装置を提供することができる。
[第2動作例]
第2動作例は、チルト角度が−90度である場合のチルト機構部172による動作例である。
図6に、第2動作例における回転体13及びチルト機構部172の側面図を模式的に示す。図6において、図4と同様の部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。図6は、チルト角度が−90度である場合の回転体13及びチルト機構部172を表す。
図7に、第2動作例における回転体13及びチルト機構部172の斜視図を模式的に示す。図7において、図1又は図2と同様の部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。
この実施形態では、架台装置10は、ピニオン111a(111b)とギア110a(110b)とにより支軸101回りに回転体13をチルトさせる機構を有する。そのため、実支点での回動が可能になり、シリンダーリンク方式に比べてより少ない推力で、チルト角度が制限されることなく任意のチルト角度でチルト可能となる。従って、この実施形態では、図6及び図7に示すように、X線発生部11とX線検出部12とが水平方向に位置する角度であるチルト角度が−90度でチルトさせることができる。この場合、開口部に被検体Eを配置させることで、立位又は座位の状態で被検体Eに対してスキャンを行うことができる。このとき、通常生活と同様に重力を受けた状態における被検体Eの内部臓器の関係を正確に取得することができる。
これにより、図3〜図5に示す状態で臥位の被検体Eに対してスキャン可能であり、且つ、図6及び図7に示す状態で立位又は座位の被検体Eに対してスキャン可能なX線CT装置を提供することができる。
[第3動作例]
第3動作例は、チルト角度が0度である場合の上下動機構部173による動作例である。第3動作例は、チルト角度が0度である場合について説明するが、チルト角度は任意の角度であっても同様である。
図8に、第3動作例における回転体13及びチルト機構部172の側面図を模式的に示す。図8において、図4と同様の部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。図8は、チルト角度が0度である場合の回転体13及びチルト機構部172を表す。
この実施形態では、架台装置10は、一対の支柱部100b、回転体13、及び一対のチルト機構部172が上下動駆動部183により上下方向に移動させる機構を有する。そのため、上下方向に移動可能な回転体13に対して任意のチルト角度でチルトさせることが可能になり、たとえば、回転体13を上下方向に移動させながら、被検体Eを固定するための被検体固定具を所定位置にまで移動させることで、被検体固定具を回転体13の開口部13aに配置させることができる。
これにより、立位又は座位の被検体Eを被検体固定具に固定した状態のまま、回転体13の開口部13aに被検体Eを配置させることで、立位又は座位の状態で被検体Eに対してスキャンを行うことができる。このとき、通常生活と同様に重力を受けた状態における被検体Eの内部臓器の関係を正確に取得することができる。
なお、支柱部100bは「支持部」の一例であり、一対の支柱部100bは「一対の支持手段」の一例であり、チルト角度の0度は「第1チルト角度」の一例であり、チルト角度の−90度は「第2チルト角度」の一例である。
<動作例>
この実施形態に係るX線CT装置1では、たとえば、操作部46を介してユーザにより指定されたチルト角度を受けて、制御部47が、スキャン制御部41及び架台駆動部18を制御することにより、回転体13を所望のチルト角度にチルトさせる。
図9に、この実施形態に係る回転体13のチルト動作の制御例のフロー図を示す。図9は、被検体Eが天板33等に固定されない状態で、寝台装置30に近い位置で回転体13をチルトさせた場合の制御例を表す。
(S01)
回転体13を所望のチルト角度にチルトさせるために、制御部47は、操作部46を介してユーザにより指定されたチルト角度を受け付ける。受け付けられたチルト角度は、記憶部43に保存される。なお、S01において、チルト角度は、所定のスキャンプランから取得されたものであってもよい。
(S02)
S01において操作部46を介して所望のチルト角度が受け付けられると、制御部47は、インターロック制御部471においてインターロック制御の要否を判定する。インターロック制御部471は、指定されたチルト角度にチルトさせる回転体13のチルト移動経路に干渉物があるか否かを判定することにより、インターロック制御の要否を判定する。この実施形態では、干渉物が寝台31である場合を説明するが、干渉物が寝台31以外の物体であっても同様である。なお、この実施形態に係る干渉物として、寝台31の他に、被検体固定具等のチルト動作に連動して移動不可能な物体がある。
具体的には、制御部47は、架台駆動部18や寝台駆動部32を制御することにより架台装置10や寝台装置30の位置制御を行うため、架台装置10における所定位置の位置情報や寝台装置30における所定位置の位置情報を保持することができる。そこで、インターロック制御部471は、寝台装置30の位置情報から寝台31の高さ情報を取得する。
(S03)
インターロック制御部471は、架台装置10における所定位置の位置情報と寝台装置30における所定位置の位置情報とから、架台装置10と寝台31との水平方向の距離を取得する。
(S04)
インターロック制御部471は、S01において操作部46を介してユーザにより指定されたチルト角度にチルトさせるときの回転体13のチルト移動経路を算出する。たとえば、インターロック制御部471は、S01において操作部46を介してユーザにより指定されたチルト角度にチルトさせるときの回転体13の状態を算出し、算出されたチルト動作後の回転体13の状態とチルト動作前の回転体13の状態とを用いて、回転体13のチルト移動経路を算出することができる。
(S05)
インターロック制御部471は、S04において算出された回転体13のチルト移動経路に寝台31があるか否かを判定する。その具体例として、インターロック制御部471は、S02において取得された寝台31の高さ情報及びS03において取得された架台装置10と寝台31との距離から、寝台31が位置する寝台領域を特定する。そして、インターロック制御部471は、算出された回転体13のチルト移動経路に、特定された寝台領域があるか否かを判定する。
回転体13のチルト移動経路に寝台領域があると判定されたとき、インターロック制御部471は、回転体13をチルトさせたときに寝台31に干渉すると判定する。回転体13をチルトさせたときに寝台31に干渉すると判定されたとき(S05:Y)、制御部47の制御は、一連の処理を終了する(エンド)。
回転体13のチルト移動経路に寝台領域がないと判定されたとき、インターロック制御部471は、回転体13をチルトさせたときに寝台31に干渉しないと判定する。回転体13をチルトさせたときに寝台31に干渉すると判定されなかったとき(S05:N)、制御部47の制御は、S06に移行する。
(S06)
回転体13をチルトさせたときに寝台31に干渉すると判定されなかったとき(S05:N)、制御部47は、スキャン制御部41及びチルト駆動部182を制御することにより、S01において指定されたチルト角度に回転体13をチルトさせる。その後、制御部47の制御は、一連の処理を終了する(エンド)。
なお、被検体Eが天板33に載置された状態で回転体13をチルトさせる場合、寝台装置30における所定位置の位置情報に被検体Eの領域を考慮して、回転体13をチルトさせたときに当該回転体13が寝台31に干渉するか否かを判定する。
以上説明したように、チルト機構部172により回転体13を支軸101回りに回動させることにより実支点での回動が可能になり、シリンダーリンク方式に比べてより少ない推力で、任意のチルト角度でチルト可能となる。また、実支点での回動を行うため、支持剛性が高くなると共にチルト角度の精度を向上させ、より高速に回転する回転体を有するX線CT装置に適用することができるようになる。
また、回転体13を任意のチルト角度にチルトさせることが可能になるため、回転体13の前面と背面が上側になるようにチルトさせ、各面におけるユニット交換等が容易となり、X線CT装置の保守性を向上させることが可能となる。
<作用・効果>
この実施形態の作用及び効果について説明する。
第1実施形態に係るX線CT装置1は、支柱部100bと、回転体13と、チルト機構部172と、チルト駆動部182とを含む。チルト機構部172は、ギア110a(110b)(第1ギア)と、ピニオン111a(111b)(第1ピニオン)とを含む。回転体13は、開口部13aが形成され、支柱部100bにより軸支された支軸101回りに回動可能に支持される。チルト機構部172は、回転体13をチルトさせる。チルト駆動部182は、チルト機構部172を駆動させる。ギア110a(110b)は、支柱部100bにより軸支された支軸101回りに回動可能に回転体13に固定され、支軸101を中心とする円周の少なくとも90度の角度範囲の外周面に複数の歯部112a(112b)が形成される。ピニオン111a(111b)は、ギア110a(110b)の回動軸と同一方向の回動軸回りに回動可能に構成され、ギア110a(110b)に噛合し、チルト駆動部182により駆動される。
このように回転体13を支柱部100bにより軸支された実支点となる支軸101回りに回動可能に支持し、チルト機構部172により回動させる。これにより、任意のチルト角度でチルト可能となり、省スペースで、臥位や立位や座位の被検体に対しX線のスキャンが可能なX線CT装置を提供することが可能になる。また、実支点での回動を行うため、支持剛性が高くなると共にチルト角度の精度を向上させることが可能になる。また、ピニオン111a(111b)に駆動することにより、実支点となる支軸101回りに回転体13をチルトさせることが可能になり、シリンダーリンク方式に比べてより少ない推力で、任意のチルト角度でチルトさせることができるようになる。
また、実施形態のX線CT装置1は、インターロック制御部471を含んでもよい。インターロック制御部471は、回転体13のチルト又は上下方向への移動を禁止する。これにより、任意のチルト角度にチルト可能な回転体13に対し、被検体Eやその他の周囲の物体への干渉を未然に防ぐことができる。
〔第1変形例〕
この実施形態の第1変形例に係るX線CT装置は、図1に示す構成に加えて、接触検出部及び被検体固定具検出部を含んで構成されている。
第1変形例に係るX線CT装置の構成は、図1に示すX線CT装置1の構成とほぼ同様である。第1変形例に係るX線CT装置について、この実施形態に係るX線CT装置1との相違点を中心に説明する。
図10に、この実施形態の第1変形例に係るX線CT装置の概略構成のブロック図を示す。図10において、図1と同様の部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。
第1変形例に係るX線CT装置1aは、架台装置10aと、寝台装置30と、コンソール装置40aと、被検体固定具検出部35とを含んで構成されている。架台装置10aは、X線発生部11と、X線検出部12と、回転体13と、高電圧発生部14と、X線絞り部15と、絞り駆動部16と、架台機構部17と、架台駆動部18と、データ収集部19と、接触検出部23とを含んで構成されている。コンソール装置40aは、スキャン制御部41と、処理部42と、記憶部43と、表示制御部44と、表示部45と、操作部46と、制御部47aとを含んで構成されている。制御部47aは、インターロック制御部471aを含む。
被検体固定具検出部35は、被検体固定具が所定の位置に配置されたか否かを検出する。被検体固定具は、スキャン対象の被検体Eを固定するための部材であり、たとえば、天板33、座位撮影を行うための椅子、立位撮影を行うための立位固定具等がある。所定の位置としては、座位又は立位で被検体Eをスキャンするための位置(チルト角度が90度である場合の回転体13の開口部13aに対応する位置)等がある。被検体固定具検出部35は、たとえば、検出対象の被検体固定具からの信号を受信することにより位置を検出する。また、被検体固定具検出部35は、検出対象の被検体固定具に対して送信信号を送信し、この送信信号に対する応答信号を受信することにより位置を検出するものであってもよい。或いは、被検体固定具検出部35は、図示しない撮像手段による撮像により取得された画像を解析することにより検出対象の被検体固定具の位置を検出するものであってもよい。或いは、被検体固定具検出部35は、被検体固定具を配置すべき位置に設けられたマットスイッチ等で構成され、マットスイッチ上に被検体固定具が配置されたか否かを検出するようにしてもよい。このような被検体固定具検出部35により得られた検出結果は、インターロック制御部471aに出力される。インターロック制御部471aは、被検体固定具検出部35により被検体固定具が所定の位置に配置されていないことが検出されたとき、回転体13のチルト又は上下方向への移動を禁止する。
接触検出部23は、回転体13が干渉物に接触したか否かを検出する。干渉物としては、被検体Eや寝台31の他に、被検体固定具等のチルト動作に連動して移動不可能な物体がある。接触検出部23は、たとえば、タッチセンサや押圧スイッチ等の干渉物の押圧動作により回転体13が干渉物に接触したか否かを検出できるものであればよい。また、接触検出部23は、図示しない撮像手段による撮像により取得された画像を解析することにより回転体13と検出対象の干渉物との接触の有無を検出するものであってもよい。このような接触検出部23は、回転体13の表面において検出対象の干渉物に対向する位置に配置される。このような接触検出部23により得られた検出結果は、インターロック制御部471aに出力される。インターロック制御部471aは、接触検出部23により回転体13が干渉物に接触したことが検出されたとき、回転体13のチルト又は上下方向への移動を禁止する。
図11に、第1変形例に係る回転体13のチルト動作の制御例のフロー図を示す。
(S11)
事前にチルト角度等が指定されたチルト動作を開始するために、制御部47は、操作部46を介してユーザによりチルト動作の開始指示を受け付ける。なお、S11において、チルト動作の開始指示は、操作部46を介したユーザからの指示ではなく、所定のスキャン動作の開始指示であってもよい。
(S12)
制御部47は、被検体固定具検出部35により得られた検出結果から、被検体固定具が所定の位置に配置されたか否かを判断する。被検体固定具が所定の位置に配置されたと判断されたとき(S12:Y)、制御部47の制御は、S13に移行する。被検体固定具が所定の位置に配置されたと判断されなかったとき(S12:N)、制御部47の制御は、一連の処理を終了する(エンド)。すなわち、被検体固定具が所定の位置に配置されたと判断されなかったとき、制御部47(インターロック制御部471)は、スキャン制御部41を介してチルト駆動部182を制御することによりチルト動作を禁止する。
(S13)
被検体固定具が所定の位置に配置されたと判断されたとき(S12:Y)、制御部47は、接触検出部23により得られた検出結果から、回転体13が干渉物に接触したか否かを判断する。回転体13が干渉物に接触したと判断されなかったとき(S13:Y)、制御部47の制御は、S14に移行する。回転体13が干渉物に接触したと判断されたとき(S13:N)、制御部47の制御は、一連の処理を終了する(エンド)。すなわち、回転体13が干渉物に接触したと判断されたとき、制御部47(インターロック制御部471)は、スキャン制御部41を介してチルト駆動部182を制御することによりチルト動作を禁止する。
指定されたチルト角度にチルトさせるチルト動作が終了しないとき(S15:N)、制御部47の制御は、S12に移行する。指定されたチルト角度にチルトさせるチルト動作が終了するとき(S15:Y)、制御部47の制御は、一連の処理を終了する(エンド)。
なお、図11では回転体13のチルト動作の制御例について説明したが、回転体13の上下方向の移動動作の制御例についても図11と同様である。すなわち、被検体固定具が所定の位置に配置されたと判断されなかったとき、制御部47(インターロック制御部471)は、スキャン制御部41を介して上下動駆動部183を制御することにより回転体13の上下方向の移動動作を禁止する。また、回転体13が干渉物に接触したと判断されたとき、制御部47(インターロック制御部471)は、スキャン制御部41を介して上下動駆動部183を制御することにより回転体13の上下方向の移動動作を禁止する。
第1変形例では、X線CT装置が、被検体固定具検出部35と接触検出部23とを含む場合について説明したが、被検体固定具検出部35と接触検出部23のいずれか一方だけを含んで構成されていてもよい。
<作用・効果>
第1変形例の作用及び効果について説明する。
実施形態のX線CT装置1aは、接触検出部23を含んでもよい。接触検出部23は、回転体13が干渉物に接触したか否かを検出する。インターロック制御部471aは、接触検出部23により回転体13が干渉物に接触したことが検出されたとき、回転体13のチルト又は上下方向への移動を禁止する。
また、実施形態のX線CT装置1aは、被検体固定具検出部35を含んでもよい。被検体固定具検出部35は、被検体固定具が所定の位置に配置されたか否かを検出する。インターロック制御部471aは、被検体固定具検出部35により被検体固定具が所定の位置に配置されていないことが検出されたとき、回転体13のチルト又は上下方向への移動を禁止する。
このような接触検出部23又は被検体固定具検出部35を設け、インターロック制御部471aによりインターロック制御を行うようにしたので、任意のチルト角度にチルト可能な回転体13に対し、被検体Eや被検体固定具等への干渉を未然に防ぐことができる。
〔第2変形例〕
この実施形態又は第1変形例では、チルト駆動部182によりピニオン111a(111b)の回動駆動を開始させることにより回転体13のチルト動作を開始させる。また、チルト駆動部182によりピニオン111a(111b)の駆動を停止させることにより回転体13のチルト動作を停止させる。このとき、安全性を高めるために、ギア110a(110b)にストッパ部113a(第1ストッパ部)を形成し、チルト駆動部182の回動駆動にかかわらず、ギア110a(110b)の回動を規制するようにしてもよい。
図12に、この実施形態の第2変形例に係るギア110aに形成されたストッパ部113aの説明図を示す。図12において、図3と同様の部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。なお、図12では、ギア110aについて説明するが、ギア110bについても同様である。
第2変形例では、ギア110aは、支軸101を中心とする円周の少なくとも一部の外周面に形成された複数の歯部112aの端部にストッパ部113aが形成されている。ストッパ部113aは、ピニオン111aに噛合不可能な形状を有し、ギア110aとピニオン111aとが噛合不可能になることにより、ギア110aの回動を規制する。これにより、所定のチルト角度以上の回転体13のチルト動作を確実に規制することが可能になる。
〔第3変形例〕
この実施形態又は上記の変形例において、安全性を高めるために、ギア110a(110b)の表面にストッパ部114a(第2ストッパ部)を形成し、チルト駆動部182の回動駆動にかかわらず、ギア110a(110b)の回動を規制するようにしてもよい。
図13に、この実施形態の第3変形例に係るギア110aに形成されたストッパ部114aの説明図を示す。図13において、図3と同様の部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。なお、図13では、ギア110aについて説明するが、ギア110bについても同様である。
第3変形例では、ギア110aは、その表面と支柱部100bとの間の空隙距離より高くなるように表面に形成されたストッパ部114aを含む。ストッパ部114aは、チルト機構部172が所定のチルト角度以上にチルトさせようとしたときに支柱部100bに突き当たる。すなわち、ストッパ部114aは、支柱部100bに突き当たることによりギア110aの回動を規制する。これにより、所定のチルト角度以上の回転体13のチルト動作を確実に規制することが可能になる。
〔第4変形例〕
この実施形態又は上記の変形例において、ギア110aは、支軸101を中心とする180度の円弧状に形成されていたいが、ギア110aは、支軸101を中心とする円状に形成されていてもよい。
図14に、この実施形態の第4変形例に係るギア110aの説明図を示す。図14は、第4変形例に係る回転体13及びチルト機構部172の側面図を模式的に表し、図4と同様の部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。なお、図14では、ギア110aについて説明するが、ギア110bについても同様であり、ギア110bをギア110aと同一形状とすることができる。
ギア110a(110b)は、その外周面に形成された複数の歯部を有する。そのため、チルト駆動部182によりピニオン111a(111b)の回動駆動を開始させることにより回転体13のチルト動作を開始させ、たとえば、90度のチルト角度になるまで回転体13をチルト動作させる。チルト角度が90度になると、チルト駆動部182によりピニオン111a(111b)の駆動を停止させることにより回転体13のチルト動作を停止させる。このとき、任意のチルト角度に回転体13をチルトさせることができるため、0度から360度までのチルト角度範囲で回転体13をチルトさせることが可能になり、様々な角度からスキャンすることが可能なX線CT装置を提供することができる。
〔第5変形例〕
この実施形態の第5変形例では、ギア110aは、支軸101を中心とする120度の円弧状に形成される。
図15に、この実施形態の第5変形例に係るギア110aの説明図を示す。図15は、第5変形例に係る回転体13及びチルト機構部172の側面図を模式的に表し、図4と同様の部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。なお、図15では、ギア110aは、図12で説明したストッパ部113aが形成されているものとする。また、図15では、ギア110aについて説明するが、ギア110bについても同様であり、ギア110bをギア110aと同一形状とすることができる。
ギア110a(110b)は、その外周面に形成された複数の歯部を有する。そのため、たとえば、+30度から−90度までのチルト角度範囲で回転体13をチルトさせることが可能になり、負方向のチルト角度にチルトを含めて様々な角度からスキャンすることが可能なX線CT装置を提供することができる。この場合でも、装置の小型化を図りつつ、臥位や立位や座位の被検体に対しX線のスキャンが可能なX線CT装置を提供することができる。
〔第6変形例〕
この実施形態の第6変形例では、ギア110aは、支軸101を中心とする90度の円弧状に形成される。
図16に、この実施形態の第6変形例に係るギア110aの説明図を示す。図16は、第6変形例に係る回転体13及びチルト機構部172の側面図を模式的に表し、図4と同様の部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。なお、図16では、ギア110aは、図12で説明したストッパ部113aが形成されているものとする。また、図16では、ギア110aについて説明するが、ギア110bについても同様であり、ギア110bをギア110aと同一形状とすることができる。
ギア110a(110b)は、その外周面に形成された複数の歯部を有する。そのため、たとえば、0度から−90度までのチルト角度範囲で回転体13をチルトさせることが可能になり、様々な角度からスキャンすることが可能なX線CT装置を提供することができる。この場合でも、装置の小型化を図りつつ、臥位や立位や座位の被検体に対しX線のスキャンが可能なX線CT装置を提供することができる。
この実施形態、第4変形例〜第6変形例で説明したように、ギア110a(110b)の外周面に複数の歯部が形成された範囲は、支軸101を中心として90度、120度、180度、又は360度の角度範囲とすることができる。
〔第7変形例〕
この実施形態又は上記の変形例では、実支点となる支軸101より前側にピニオン111a、111bが配置されていたが、これに限定されるものではない。
図17に、この実施形態の第7変形例に係る回転体13及びチルト機構部172の側面図を模式的に示す。図17において、図4と同様の部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。なお、図17では、ギア110aは、支軸101を中心とする120度の円弧状に形成され、且つ、図12で説明したストッパ部113aが形成されているものとする。なお、図17では、ピニオン111aについて説明するが、ピニオン111bについても同様である。
この実施形態の第7変形例に係るチルト機構部172では、実支点となる支軸101より後ろ側にピニオン111a、111bが配置されている。これにより、−30度から+90度までのチルト角度範囲で回転体13をチルトさせることが可能になり、様々な角度からスキャンすることが可能なX線CT装置を提供することができる。この場合でも、装置の小型化を図りつつ、臥位や立位や座位の被検体に対しX線のスキャンが可能なX線CT装置を提供することができる。
〔第2実施形態〕
第1実施形態又はその変形例に係るX線CT装置では、回転体13が一対の支柱部110bにより支持される場合について説明したが、これに限定されるものではない。第2実施形態では、1つの支柱部により回転体が支持される。第2実施形態に係るX線CT装置は、1つの支柱部により回転体が支持され、その他の点については第1実施形態と同様である。以下では、第1実施形態との相違点を中心に、第2実施形態に係るX線CT装置について説明する。
図18〜図20に、第2実施形態に係る架台装置が有する回転体及びチルト機構部の斜視図を模式的に示す。図18〜図20では、回転体13等が外装ケースにより覆われ、その詳細な構成についてフレーム130等の図示を省略すると共に、側板102の図示を省略している。また、図18〜図20において、図3〜図8と同様の部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。
基台200は、矩形形状を有する台部200aと、台部200aに立設された支柱部200bとを含んで構成されている。
回転体13は、支柱部200bの上下方向に移動可能に構成された保持部201に軸支された支軸(図示せず)により支持された側板102と、側板102に固定された円環状のフレーム(図示せず)とを含んで構成され、支軸の回りに回動可能とされている。回転体13は、保持部201と一体となって支柱部200bの上下方向に移動可能である。回転体13の下方には、台部200aが配置される。支柱部200bは、台部200aと支柱部200bとの間に設けられた補強用の斜め部材200cにより固定される。
すなわち、回転体13は、支柱部200bに対して斜め部材200cの配置側で回動可能に支持されている。支柱部200bには、支柱部斜め部材200cの配置側と反対側に、支柱部収納部210、211、212が設けられている。たとえば、収納部210には、制御ユニット21の少なくとも一部が収納される。収納部211には、電源ユニット20の少なくとも一部が収納される。収納部212には、上下動駆動部183が収納される。
この実施形態に係るチルト機構部220もまた、回転体13をチルトさせる。チルト機構部220は、回転体13を支軸の回りに所望のチルト角度に回動させ、回動させた後のチルト角度で回転体13を保持する機構である。すなわち、チルト機構部220は、チルト駆動部182による駆動を開始させることにより回転体13をチルトさせ、チルト駆動部182による駆動を停止させることにより回転体13をチルトさせた状態で停止する。チルト機構部220は、停止されたチルト角度で回転体13を保持する。
チルト機構部220は、ギア110bと、ピニオン111bとを含んで構成されている。ギア110b、ピニオン111b、及びチルト駆動部182は、保持部201に固定され、支柱部200bの上下方向に一体となって移動可能に構成される。保持部201は、上下動機構部に固定される。この上下動機構部にはモータ等の上下動駆動部183が連結され、保持部201は、上下動駆動部183により上下方向に移動駆動される。
以上のように、1つの支柱部100bにより回転体13を支持することにより、回転体13の周囲のスペースを確保することができ、被検体が回転体13に容易に近付くことが可能になる。また、支柱部100bにおいて、回転体13の配置側に複数の収納部を設けることにより、電源ユニット20や制御ユニット21を回転体13に収納させる必要がなくなり、架台装置の薄型化も可能になる。
なお、図18〜図20では、斜め部材200cは、板状の部材であるものとして図示しているが、複数の棒状の部材により補強するようにしてもよい。
また、図18〜図20において、台部200aと支柱部200bと斜め部材200cとにより形成される中空部に、電源ユニット20、制御ユニット21、及び上下動駆動部183のいずれかの少なくとも一部、又はその他の電装部品等が収納されてもよい。
更に、支柱部200bは、床だけではなく天井に固定されてもよい。また、支柱部200bは、天井だけに固定されてもよい。
第2の実施形態において、上記の第1変形例〜第7変形例のいずれかを適用することが可能である。
<作用・効果>
この実施形態の作用及び効果について説明する。
第2実施形態に係るX線CT装置は、支柱部200bと、回転体13と、チルト機構部220と、チルト駆動部182とを含む。チルト機構部172は、ギア110b(第1ギア)と、ピニオン111b(第1ピニオン)とを含む。回転体13は、開口部13aが形成され、支柱部100bにより軸支された支軸回りに回動可能に支持される。チルト機構部220は、回転体13をチルトさせる。チルト駆動部182は、チルト機構部220を駆動させる。ギア110bは、支柱部200bにより軸支された支軸回りに回動可能に回転体13に固定され、支軸を中心とする円周の少なくとも90度の角度範囲の外周面に複数の歯部112a(112b)が形成される。ピニオン111bは、ギア110bの回動軸と同一方向の回動軸回りに回動可能に構成され、ギア110bに噛合し、チルト駆動部182により駆動される。
このように回転体13を支柱部100bにより軸支された実支点となる支軸回りに回動可能に支持し、チルト機構部220により回動させる。これにより、任意のチルト角度でチルト可能となり、省スペースで、臥位や立位や座位の被検体に対しX線のスキャンが可能なX線CT装置を提供することが可能になる。特に、1つの支柱部100bにより回転体13を支持することにより、回転体13の周囲のスペースを確保することができ、被検体が回転体13に容易に近付くことが可能になる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これら実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1、1a X線CT装置
10 架台装置
11 X線発生部
12 X線検出部
13 回転体
13a 開口部
14 高電圧発生部
15 X線絞り部
16 絞り駆動部
17 架台機構部
18 架台駆動部
19 データ収集部
20 電源ユニット
21 制御ユニット
30 寝台装置
31 寝台
32 寝台駆動部
33 天板
34、100 基台
40 コンソール装置
41 スキャン制御部
42 処理部
42a 前処理部
42b 再構成処理部
42c レンダリング処理部
43 記憶部
44 表示制御部
45 表示部
46 操作部
47、47a 制御部
100a、200a 台部
100b、200b 支柱部
101 支軸
102 側板
103、104 フレーム
110a、110b ギア
111a、111b ピニオン
112a、112b 歯部
171 回転機構部
172 チルト機構部
173 上下動機構部
181 回転駆動部
182、220 チルト駆動部
183 上下動駆動部
210、211、212 収納部
471、471a インターロック制御部

Claims (11)

  1. 支持部と、
    開口部が形成され、前記支持部に軸支された支軸回りに回動可能に支持された回転部と、
    前記回転部をチルトさせるチルト機構部と、
    前記チルト機構部を駆動させるチルト駆動部と、を含み、
    前記チルト機構部は、
    前記支持部により軸支された支軸回りに回動可能に前記回転部に固定され、前記支軸を中心とする円周の少なくとも90度の角度範囲の外周面に複数の歯部が形成された第1ギアと、
    前記第1ギアの回動軸と同一方向の回動軸回りに回動可能に構成され、前記第1ギアに噛合し、前記チルト駆動部により駆動される第1ピニオンと、
    を含む
    ことを特徴とするX線CT装置。
  2. 前記第1ギアの外周面に前記複数の歯部が形成された範囲は、前記支軸を中心として90度、120度、180度、又は360度のいずれか1つの角度範囲である
    ことを特徴とする請求項1に記載のX線CT装置。
  3. 前記第1ギアは、前記外周面において前記複数の歯部の端部に前記第1ピニオンに噛合不可能な形状に形成され、前記第1ギアの回動を規制するストッパ部を含む
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のX線CT装置。
  4. 前記第1ギアは、その表面に形成され、前記支持部に突き当たることにより前記第1ギアの回動を規制するストッパ部を含む
    ことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のX線CT装置。
  5. 前記支持部は、一対の支持手段を含み、
    前記回転部は、前記一対の支持手段の間に配置され、
    前記第1ギアは、前記一対の支持手段の一方により軸支された支軸回りに回動可能に前記回転部に固定され、
    前記チルト機構部は、
    前記一対の支持手段の他方により軸支された支軸回りに回動可能に前記回転部に固定され、前記支軸を中心とする円周の少なくとも90度の角度範囲の外周面に複数の歯部が形成された第2ギアと、
    前記第2ギアの回動軸と同一方向の回動軸回りに回動可能に構成され、前記第2ギアと噛合し、前記チルト駆動部により駆動される第2ピニオンと、
    を含む
    ことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載のX線CT装置。
  6. 前記第2ギアは、前記第1ギアと同一形状を有する
    ことを特徴とする請求項5に記載のX線CT装置。
  7. 前記回転部、前記チルト機構部、及び前記チルト駆動部を一体に上下方向に移動させる上下動機構部と、
    前記上下動機構部を駆動させる上下動駆動部と、
    を含む
    ことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載のX線CT装置。
  8. 前記回転部のチルトを禁止するインターロック制御部を含む、
    ことを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか一項に記載のX線CT装置。
  9. 前記インターロック制御部は、前記回転部の移動経路に干渉物があるか否かを検出し、前記移動経路に前記干渉物があることが検出されたとき、前記回転部のチルトを禁止する
    ことを特徴とする請求項8に記載のX線CT装置。
  10. 前記回転部が干渉物に接触したか否かを検出する接触検出部を含み、
    前記インターロック制御部は、前記接触検出部により前記回転部が前記干渉物に接触したことが検出されたとき、前記回転部のチルトを禁止する
    ことを特徴とする請求項8又は請求項9に記載のX線CT装置。
  11. 被検体を固定する被検体固定具が所定の位置に配置されたか否かを検出する被検体固定具検出部を含み、
    前記インターロック制御部は、前記被検体固定具検出部により前記被検体固定具が前記所定の位置に配置されていないことが検出されたとき、前記回転部のチルトを禁止する
    ことを特徴とする請求項8〜請求項10のいずれか一項に記載のX線CT装置。
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