JP2015196926A - プレッサ装置を備える横編機 - Google Patents

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浩稔 山野
Hirotoshi Yamano
浩稔 山野
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Abstract

【課題】 選択用バットに対する押圧範囲を切替えても、平坦な押圧部となるような、プレッサ装置を備える横編機を提供する。【解決手段】 第1プレッサ52a,53aおよび第2プレッサ52b,53bは、編針の選択用バットが案内される選択経路16Hに臨み、切替え機構で一方のみを使用し、他方を不使用にするように切替えることができる。目移し動作で、第1プレッサ52a,53aは、中心線50aから離れた度山カム26,27の引込み作用を受け側の編針10が避けるための切替えに使用する。第2プレッサ52b,53bは、受け側として選針された編針10の選択用バットを押圧して編成用バットを針溝に沈め、編成用バットが固定ニードルレイジングカム21の作用を受けないで、受け用トランスファーカム22の作用を受けるように案内する。【選択図】図1

Description

本発明は、編針の選択用バットが通過する選択経路に作用可能な、プレッサ装置を備える横編機に関する。
従来から、横編機では少なくとも前後一対の針床を対向させて、針床の長手方向に沿って並設する針溝に編針を収容している。編針は、針床の長手方向に往復動するキャリッジに搭載するカムシステムで選択的に駆動され、先端のフックが歯口に進退し、編糸で編目を形成する編成動作と、歯口を挟む編針間で編目を渡し受けする目移し動作とを行うことができる(たとえば特許文献1参照)。
図7は、特許文献1の図1に基き、プレッサ装置1を備える横編機2で、編針10とカムシステム20との関係を、上方が歯口側となるようにして示す。説明の便宜上、符号は、特許文献1とは変更している部分がある。以下の説明では、キャリッジが左方に移動する場合について説明するけれども、右方に移動する場合は、中心線20aに関して対称となるように動作する。また、歯口側を前、歯口から離れる側を後とし、針溝の底面側を下、底面から離れる側を上として説明する。
編針10は、ニードル本体11、ニードルジャック12、セレクトジャック15およびセレクタ17を含み、ニードル本体11のフック11aをべら11bで開閉するべら針である。ニードル本体11は、一側面に目移し用の羽根11cを有する。ニードルジャック12は、目移し用バット13、編成用バット14および後部の弾性脚12aを有する。セレクトジャック15は、選択用バット16を有する。セレクタ17は、下げバット17aと上げバット18と、その間の選針用バット19とを有する。
カムシステム20は、固定ニードルレイジングカム21、受け用トランスファーカム22、可動ニードルレイジングカム23、トランスファーカム24,25、度山カム26,27、および上げバットレイジングカム28,29を含む。先行側の上げバットレイジングカム28が突出し、後行側の上げバットレイジングカム29は没入する。目移し動作時には、可動ニードルレイジングカム23が没入し、トランスファーカム24が突出する。
選針アクチュエーター30,31は、爪30a,31aで選針用バット19を押圧してセレクタ17を針溝に沈めるか否かを切替える。先行側に他のカムシステムが存在する場合、そのカムシステムでは後行側となる選針アクチュエーターで一段階目の選針を行う。選針アクチュエーター30の先行側に他のカムシステムが存在していない場合、キャリッジが左方に移動する前の右方への移動時に、選針アクチュエーター30は、一段階目の選針を行う。
一段階目の選針でセレクタ17が針溝に沈められていなければ、セレクトジャック15は、選択用バット16がHポジションとなる位置まで、セレクタ17によって前進させられる。二段階目の選針で、爪30aが選針用バット19を押圧してセレクタ17を針溝に沈めれば、上げバット18は選択経路18Hに沿って移動し、選択用バット16は、Hポジションの位置を保つ。二段階目の選針で選針用バット19が押圧を受けなければ、上げバット18は上げバットレイジングカム28による案内を受け、選択経路18Aに沿って移動する。セレクタ17は、セレクトジャック15を前進させ、選択用バット16は、Aポジションの選択経路16Aに沿って移動する。
プレッサ装置1は、カムシステム20に含まれ、選択用バット16に作用するように設けられる。Hポジションの選択経路16Hに対しては、ハーフプレッサ32,33およびタックプレッサ34が設けられ、選択用バット16を押圧可能な状態と押圧不可能な状態とを、揺動で個別に切替えることができる。Bポジションには、固定プレッサ35が設けられる。AポジションおよびHポジションで、カムシステム20によって目移し用バット13および編成用バット14を案内する経路は、選択経路13A,14Aおよび選択経路13H,14Hにそれぞれ切替えられる。
特許文献1では、ハーフプレッサ32,33を外側分割プレッサ32a,33aと内側分割プレッサ32b,33bとに分割可能にして、選択用バット16に対する押圧範囲を変更可能にしている。ハーフプレッサ32,33を分割することによって、先行側では内側分割プレッサ32bのみ使用することができる。選択用バット16に対する選択経路16Hへの案内は、選択用バット16が内側分割プレッサ32bの押圧作用を受けるまでに行えばよいので、選針アクチュエーター30および上げバットレイジングカム28の位置を中心線20aに近付けることができる。後行側のハーフプレッサ33は、外側分割プレッサ33aによって選択用バット16を押圧し、編成用バット14が選択経路14Hに沿って案内される際に、度山カム27の傾斜カム面を乗越えるようにする。ただし、構造上の制約で、内側分割プレッサ33bを使用しないで、外側分割プレッサ33aのみ使用することができず、後行側では、内側分割プレッサ33bおよび外側分割プレッサ33aの両方を使用する。目移し動作で、Hポジションを選択すれば、目移し用バット13および編成用バット14は、選択経路13H,14Hに沿ってそれぞれ案内され、編針10を目移しの受け側として動作させることができる。
特開2012−140715号公報
特許文献1に示すようなプレッサ装置1では、ハーフプレッサ32,33を分割可能にすることで、上げバットレイジングカム28,29および選針アクチュエーター30,31を中心線20a側に寄せることができる。これによって、カムシステム20をコンパクト化し、キャリッジの往復ストロークを短くし、編成効率を向上させることができる。
図8は、分割可能なハーフプレッサ32の構成を示す。(a)および(c)は、外側分割プレッサ32aおよび内側分割プレッサ32bの両方を使用する状態を、ハーフプレッサ32としての正面から見た状態および押圧面となる底面から見た状態でそれぞれ示す。両方の押圧部32aA,32bAは、組合わされて一つの押圧部として選択用バット16を押圧する。(b)および(d)に示すように、外側分割プレッサ32aおよび内側分割プレッサ32bには、押圧部32aA,32bAとなる斜線のハッチングを施して示す平坦面の両側に、選択用バット16を円滑に案内するための傾斜面32aB;32bB,32bCや曲面32aCが設けられている。外側分割プレッサ32aの押圧部32aAは、曲面32aCに至るまで続く部分が延長され、選択用バット16が相対的に移動する図の横方向に垂直な幅方向の厚みは薄くなっている。
外側分割プレッサ32aと内側分割プレッサ32bとは、図8(a)に示す使用の状態から、紙面に対して押圧部32aA,32bAが手前に移動するように揺動して不使用となるように切替えることができる。外側分割プレッサ32aと内側分割プレッサ32bの両方を使用する際には、押圧部32aA,32bAが接近して組合わされるように、外側分割プレッサ32aおよび内側分割プレッサ32bが組合せの際に対向する面には凹所32aD,32bDがそれぞれ設けられる。凹所32bD付近には、曲面32bEも設けられる。このように、共に同一方向に揺動して、外側分割プレッサ32aと内側分割プレッサ32bとに重なる部分がある構造では、内側分割プレッサ32bを使用しないで、外側分割プレッサ32aのみ使用することはできない。
ハーフプレッサ32は、外側分割プレッサ32aを分離して内側分割プレッサ32bのみを使用する場合、押圧部32bAは単一かつほぼ平坦であるけれども、曲面32bEが設けられる部分で幅が狭くなる。しかしながら、両方を使用する場合、平坦な押圧部32aA,32bAの間に継目が生じ、押圧動作が不安定になるおそれがある。継目を短くするためには、押圧部32aAを曲面32aC側で部分的に内側分割プレッサ32bに接近するように延長させている。ただし、延長部分は、組合せ用の凹所32aDを設ける必要もあるので、押圧部32aAとしての幅が狭くなり、選択用バット16への掛かりが不安定になって、踏み外すおそれもあり、押圧を受けて選択用バット16が偏摩耗するおそれもある。
本発明の目的は、選択用バットに対する押圧範囲を切替えても、幅が狭くなる部分や継目の無い平坦な押圧部となるような、プレッサ装置を備える横編機を提供することである。
本発明は、複数の針溝が長手方向に並設される針床と、
各針溝に収容され、針床の先端が臨む歯口に対して進退可能な編針と、
針床の長手方向に往復動するキャリッジと、
キャリッジに搭載され、編針を選択して、針溝に沿って進退するように駆動するカムシステムとを含み、
キャリッジに搭載され、編針の選択用バットが通過する選択経路で使用可能なプレッサ装置を備える横編機において、
プレッサ装置は、
第1押圧部を有する第1プレッサと、
第2押圧部を有する第2プレッサと、
第1プレッサと第2プレッサとを、同一の選択経路で、第1押圧部と第2押圧部とのうちのいずれか一方のみを使用し他方を不使用にするように、かつ第1押圧部と第2押圧部が選択用バットの相対移動方向の長さに関して、共通範囲を含み、かつ全体では異なる範囲を押圧するように切替える切替え機構とを、
含む、
ことを特徴とするプレッサ装置を備える横編機である。
また本発明は、前記第1押圧部と前記第2押圧部とは、前記移動方向に垂直な押圧幅が同一である、
ことを特徴とする。
また本発明で、前記第1プレッサは、前記第1押圧部が遊端側となるように揺動し、第1押圧部を、前記選択経路に臨ませて使用し、選択経路から離隔させて不使用となるように切替え可能であり、
前記第2プレッサは、選択経路に対して出没して使用と不使用とを切替え可能であり、
第1プレッサには、揺動して選択経路に臨む際に、没状態の第2押圧部を収容する収容部が設けられている、
ことを特徴とする。
また本発明で、前記カムシステムは、前記往復動に関して、中心線の一方側と他方側とのいずれが先行側となっても同等の動作が可能なように配置され、
前記プレッサ装置は、カムシステムの中心線の両側に、中心線から間隔をあけて、対をなして配置されるプレッサを含み、
各プレッサには、
中心線から離れる外側に前記第1プレッサ、中心線に近い内側に前記第2プレッサがそれぞれ配置され、
キャリッジの移動で中心線に対して先行する側のプレッサでは、カムシステムで選択を受けて前記選択経路に案内された編針の選択用バットに対して、第2プレッサを使用するように、前記切替え機構による切替えが行われ、
キャリッジの移動で中心線に対して後行する側のプレッサでは、編針の選択用バットを、第1プレッサで押圧し、度山カムによる引込みを避けるように、切替え機構の切替えが行われる、
ことを特徴とする。
本発明によれば、編針の選択用バットが通過する選択経路で使用可能なプレッサ装置は、第1プレッサと、第2プレッサと、切替え機構とを含む。第1プレッサおよび第2プレッサの第1押圧部および第2押圧部は、同一の選択経路で、切替え機構で一方のみを使用し、他方を不使用となるように切替えることができる。各押圧部は、選択用バットの相対移動方向の長さに関して、共通範囲を含み、かつ全体では異なる範囲を押圧するように切替えられても、それぞれ単独で使用される。単独の使用なので、組合せて使用する場合のように、押圧部間に継目が生じて押圧動作が不安定になったり、選択用バットの相対移動方向に対して垂直な押圧幅が狭くなる部分が生じて選択用バットが偏摩耗したりするおそれがないようにすることができる。
また本発明によれば、第1押圧部と第2押圧部とは、選択用バットの相対移動方向に垂直な押圧幅が同一であるので、選択用バットに対して使用する際に、同等に作用させることができる。
また本発明によれば、第1プレッサは、第1押圧部が遊端側となるように揺動して、選択経路に対して第1押圧部を使用するか不使用にするかを切替え可能である。第2プレッサは、選択経路に対して出没して使用すると不使用にするかを切替え可能である。第1プレッサには、揺動して選択経路に臨む際に、没状態の第2押圧部を収容する収容部が設けられているので、第2プレッサを出没させるストロークを小さくして、確実に不使用の状態に切替えることができる。
また本発明によれば、カムシステムは往復動に関して、中心線の一方側と他方側とのいずれが先行側となっても同等の動作が可能なように配置される。プレッサ装置は、カムシステムの中心線の両側に、中心線から間隔をあけて、対をなして配置されるプレッサを含む。各プレッサには、第1プレッサおよび第2プレッサが配置される。たとえば目移し動作で、第1プレッサは、中心線から離れた度山カムによる引込み作用を受け側の編針が避けるために使用し、第2プレッサは、編針を、受け側にするために使用することができる。
図1は、本発明の一実施例としてのプレッサ装置41を備える横編機42の特徴的な構成を簡略化して示すカム配置図である。 図2は、図1のプレッサ装置41の構成を、簡略化して示す正面図である。 図3は、図2のプレッサ装置41の構成を、切替え機構60の一部を含んで示す正面図である。 図4は、図3のプレッサ装置41の構成を、簡略化して示す平面図である。 図5は、図3のハーフプレッサ53、第1プレッサ53aを作用させる状態を示す簡略化した右側面図である。 図6は、図3のハーフプレッサ53、第2プレッサ53bを作用させる状態を示す簡略化した右側面図である。 図7は、特許文献1の図1に対応するプレッサ装置1を備える横編機2の特徴的な構成となる、編針10の側面図およびカムシステム20のカム配置図である。 図8は、図7のハーフプレッサ32の構成を示す正面図および底面図である。
以下、図1から図6で、本発明の一実施例としてのプレッサ装置41を備える横編機42の構成および動作を示す。本実施例では、図7および図8で説明している部分に対応する部分には同一の参照符を付して、重複する説明を省略する場合がある。また、説明対象の図には記載されていない部分について、他の図に記載される参照符を付して言及する場合がある。
図1は、プレッサ装置41を備える横編機42の特徴的な構成として、プレッサ装置41を含むカムシステム50の構成を簡略化して示す。横編機42は、複数の針溝が長手方向に並設される針床と、各針溝に収容される編針10と、針床の長手方向に往復動するキャリッジと、キャリッジに搭載され、編針10を選択して、針溝に沿って進退するように駆動するカムシステム50とを含む。編針10は、各針溝に収容され、歯口に対して進退可能である。カムシステム50は、キャリッジの走行方向である針床の長手方向への往復動に関して、中心線50aの一方側と他方側とのいずれが先行側となっても同等の動作が可能なように配置される。図7のカムシステム20との違いは、カムシステム20に含まれるプレッサ装置1と、本実施例のカムシステム50に含まれるプレッサ装置41との間に存在する。プレッサ装置1のハーフプレッサ32,33は、内側分割プレッサ32b,33bに外側分割プレッサ32a,33aを付加するか分離するかで、針床の長手方向に対する押圧範囲を切替える。プレッサ装置41は、ハーフプレッサ52,53を含む。本実施例のプレッサ装置41は、タックプレッサ34および固定プレッサ35も含むけれども、これらのプレッサを含まなくても、あるいはさらに他のプレッサを含んでもよい。ハーフプレッサ52,53では、第1プレッサ52a,53aと第2プレッサ52b,53bとが交替して、針床の長手方向に対する押圧範囲が切替えられる。
第1プレッサ52a,53aは、図7の外側分割プレッサ32a,33aに相当し、揺動変位で選択経路16Hに臨んで選択用バット16に作用可能な使用状態と、選択経路16Hや他の選択経路16Aから離れる不使用状態とを切替えることができる。第2プレッサ52b,53bは、紙面に垂直な方向への突出と没入の出没変位で、選択経路16Hに対して出没し、針床の長手方向に移動して通過する選択用バット16を押圧する作用が可能なように使用する状態と、不使用となる状態とを切替えることができる。
第1プレッサ52a,53aおよび第2プレッサ52b,53bは、選択経路16Hで、それぞれ単独で使用されるように切替えられ、選択用バット16の相対移動方向に対して垂直な押圧幅をそれぞれ一定にすることができる。押圧幅が狭くなる部分がなければ、選択用バット16が偏摩耗するおそれがない。第1プレッサ52a,53aおよび第2プレッサ52b,53bの押圧幅を同一にすれば、選択用バット16に対して使用する際に、同等に押圧することができる。
プレッサ装置41は、カムシステム50の中心線50aの両側に、中心線50aから間隔をあけて、対をなして配置される。たとえば目移し動作で、キャリッジが左行する場合の先行側となるハーフプレッサ52では、第1プレッサ52aが揺動して不作用となり、第2プレッサ52bが突出して作用となっている。後行側となるハーフプレッサ53では、第1プレッサ53aが揺動して作用となり、第2プレッサ53bが没入して不作用となっている。第1プレッサ53aは、中心線50aから離れた後行側の度山カム27で歯口から退出するように引込む作用を受け側の編針10が受けないようにするために使用する。第2プレッサ52bは、中心線50aに近い先行側で、選択経路16Hに案内された選択用バット16を押圧可能である。選択経路16Hには、選針アクチュエーター30による二段階目の選針で選針用バット19が押圧されて非選針となり、上げバット18が上げバットレイジングカム28の作用を受けない編針10の選択用バット16が案内される。案内された編針10は、選択用バット16への押圧で、目移しの受け側として、編成用バット14が固定ニードルレイジングカム21の作用を受けないで、受け用トランスファーカム22に案内される。
図2は、図1のプレッサ装置41の構成を、簡略化して示す。(a)はキャリッジが左行する場合の切替え状態を示し、(b)はキャリッジが右行する場合の切替え状態を示す。左行の場合、先行するハーフプレッサ52では、第2プレッサ52bの第2押圧部52bAが使用され、後行するハーフプレッサ53では、第1プレッサ53aの第1押圧部53aAが使用される。右行の場合、先行するハーフプレッサ53では、第2押圧部53bAが使用され、後行するハーフプレッサ52では、第1押圧部52aAが使用される。第1プレッサ52a,53aには、第1押圧部52aA,53aAから基端側に間隔をあけて、没状態の第2押圧部52bA,53bAを収容する凹部としての収容部52aB,53aBがそれぞれ設けられている。
第1プレッサ52a,53aは、第1押圧部52aA,53aAが遊端側となるように揺動し、第1押圧部52aA,53aAを、選択経路16Hに臨ませて使用し、選択経路16Hから離隔させて不使用となるように切替え可能である。第2プレッサ52b,53bは、選択経路16Hに対して出没して使用と不使用とを切替え可能である。第1プレッサ52a,53aの収容部52aB,53aBは、揺動して選択経路16Hに臨む際に、没状態の第2プレッサ52b,53bの第2押圧部52bA,53bAを収容することができればよく、貫通させてもよい。不使用の第2押圧部52bA,53bAを収容部52aB,53aBに収容することができるので、第2プレッサ52b,53bは、出没させるストロークを小さくして、確実に不使用の状態に切替えることができる。
ハーフプレッサ52では、(a)に示す第2プレッサ52bの第2押圧部52bAと(b)に示す第1プレッサ52aの第1押圧部52aAとは、選択用バット16の相対移動方向、すなわち針床の長手方向に関し、共通範囲52Xを含み、かつ全体としては異なる範囲を押圧する。ただし、本実施例では、第2押圧部52bAがほぼ共通範囲52Xと同一であり、第1押圧部52aAのみに共通範囲52Xの外側に個別範囲が付加される。このように共通範囲52Xに個別範囲が付加される第1押圧部52aAは、単一の平坦な押圧部であり、押圧幅が狭くなる部分や継目を生じない。本実施例以外の場合、第2押圧部52bAにも、共通範囲52X外に第1押圧部52aAとは異なる個別範囲を付加することもできる。ハーフプレッサ53もハーフプレッサ52と同様に構成することができる。
図3は、図2のプレッサ装置41の構成を、切替え機構60の一部とともに示す。キャリッジの基板61には、針床に臨む表面で、選択用バット16の頂部が通過する位置16Tよりも針床側にタックプレッサ34の押圧部や、第1押圧部52aA,53aAが突出すると、選択用バット16を押圧することができる。タックプレッサ34は、ソレノイド34Sで駆動されると押圧状態となり、駆動されないと、トルクばね34Tによる付勢で、押圧しない不作用状態となるように揺動する。第1プレッサ52a,53aも、ソレノイド52aS,53aSでそれぞれ駆動されると押圧状態となり、駆動されないと、トルクばね52aT,53aTによる付勢で、押圧しない状態となるように揺動する。ソレノイド34S,52aS,52bS,53aS,53bSは、ソレノイド取付板62に取付けられる。ソレノイド取付板62は、トルクばね34T,52aT,53aTとともに、取付けベース63に取付けられる。切替え機構60では、ソレノイド52bS,53bSが図4に示すレバー52bL1,52bL2,52bL3;53bL1,53bL2,53bL3を介して第2プレッサ52b,53bを、基板61の表面に対して出没するように駆動する。
図4は、図3のプレッサ装置41の平面構成を、簡略化して示す。図3のソレノイド34S,52aS,52bS,53aS,53bSは、プランジャの位置のみで示す。第2プレッサ52b,53bに関連する構成は、取付ベース63とは別体の取付ベース64に取付けられ、取付ベース64と取付ベース63とを組合せている。取付ベース64,64は、一体化することも可能である。ソレノイド52bS,53bSの出力は、レバー52bL1,52bL2,52bL3;53bL1,53bL2,53bL3を介して、第2プレッサ52b,53bにそれぞれ伝達される。トルクばね52bT,53bTは、レバー52bL1,53bL1に作用し、第2プレッサ52b,53bが突出状態となる方向に付勢する。
図5は、図3のハーフプレッサ53で、第1プレッサ53aを作用させる状態を示す。ソレノイド53aS,53bSはプランジャを突出させるON状態となり、トルクばね53aTの付勢に抗して第1プレッサ53aは使用状態となり、選択用バット16を第1押圧部53aAで押圧可能となる。第2プレッサ53bに関しては、レバー53bL1がトルクばね53bTによる付勢に抗して時計まわり方向に揺動する。レバー53bL1からレバー53bL2を介して、レバー53bL3は、反時計まわり方向に揺動するように駆動され、第2プレッサ53bは、基板61に対して没入する方向である上方に駆動される。
図6は、図3のハーフプレッサ53で、第2プレッサ53bを作用させる状態を示す。ソレノイド53aS,53bSはプランジャを突出させないOFF状態となり、トルクばね53aTの付勢で第1プレッサ53aは不使用状態となる。第2プレッサ53bに関しては、レバー53bL1がトルクばね53bTによる付勢で反時計まわり方向に揺動する。レバー53bL1からレバー53bL2を介して、レバー53bL3は、時計まわり方向に揺動するように駆動され、第2プレッサ53bは、基板61に対して突出する方向である下方に駆動され、第2押圧部53bAで選択用バット16を押圧可能となる。
本実施例のプレッサ装置41は、図7に示す編針10に対しては、選択用バット16の選択経路16Hに臨むように配置されるハーフプレッサ52,53に本発明を適用している。本発明は、編針10と異なる構成の編針でも、選択用バット16に相当するバットに作用するように適用することができる。プレッサ装置41を配置する選択経路16Hは、目移し動作で受け側の編針10に選択する経路であるけれども、編目編成動作で、度山カム26,27による編成用バット14の引込を軽減して、度目値が異なる編目を形成する度違いの経路に、本発明を適用するプレッサ装置を配置することもできる。
また、切替え機構60では、ソレノイド52aS,53aS;52bS,53bSで第1プレッサ52a,53aおよび第2プレッサ52b,53bを駆動しているけれども、モータやシリンダなど、他のアクチュエーターで駆動するようにしてもよい。ソレノイド52aS,53aSは第1プレッサ52a,53aを直接駆動しているけれども、アクチュエーターと第1プレッサ52a,53aとの間には、レバー、歯車、ベルトなどを介在させて間接的に駆動してもよい。ソレノイド52bS,53bSはレバー52bL1,53bL1等を介して第2プレッサ52b,53bを間接的に駆動しているけれども、アクチュエーターから歯車やベルトなどを介して間接的に駆動したり、直接駆動してもよい。さらに、第1プレッサ52a,53aは揺動し、第2プレッサ52b,53bは出没して切替えが行われるけれども、切替えのための移動は、揺動の方向を異ならせて両方とも揺動にすることもできる。さらにまた、第1プレッサ52a,53aまたは第2プレッサ52b,53bのうちの少なくとも一方は、揺動および出没を組合せて移動してもよい。
10 編針
16 選択用バット
16H 選択経路
41 プレッサ装置
42 横編機
50 カムシステム
50a 中心線
52,53 ハーフプレッサ
52a,53a 第1プレッサ
52b,53b 第2プレッサ
52aA,53aA 第1押圧部
52bA,53bA 第2押圧部
52aB,53aB 収容部
60 切替え機構

Claims (4)

  1. 複数の針溝が長手方向に並設される針床と、
    各針溝に収容され、針床の先端が臨む歯口に対して進退可能な編針と、
    針床の長手方向に往復動するキャリッジと、
    キャリッジに搭載され、編針を選択して、針溝に沿って進退するように駆動するカムシステムとを含み、
    キャリッジに搭載され、編針の選択用バットが通過する選択経路で使用可能なプレッサ装置を備える横編機において、
    プレッサ装置は、
    第1押圧部を有する第1プレッサと、
    第2押圧部を有する第2プレッサと、
    第1プレッサと第2プレッサとを、同一の選択経路で、第1押圧部と第2押圧部とのうちのいずれか一方のみを使用し他方を不使用にするように、かつ第1押圧部と第2押圧部が選択用バットの相対移動方向の長さに関して、共通範囲を含み、かつ全体では異なる範囲を押圧するように切替える切替え機構とを、
    含む、
    ことを特徴とするプレッサ装置を備える横編機。
  2. 前記第1押圧部と前記第2押圧部とは、前記移動方向に垂直な押圧幅が同一である、
    ことを特徴とする請求項1記載のプレッサ装置を備える横編機。
  3. 前記第1プレッサは、前記第1押圧部が遊端側となるように揺動し、第1押圧部を、前記選択経路に臨ませて使用し、選択経路から離隔させて不使用となるように切替え可能であり、
    前記第2プレッサは、選択経路に対して出没して使用と不使用とを切替え可能であり、
    第1プレッサには、揺動して選択経路に臨む際に、没状態の第2押圧部を収容する収容部が設けられている、
    ことを特徴とする請求項1または2記載のプレッサ装置を備える横編機。
  4. 前記カムシステムは、前記往復動に関して、中心線の一方側と他方側とのいずれが先行側となっても同等の動作が可能なように配置され、
    前記プレッサ装置は、カムシステムの中心線の両側に、中心線から間隔をあけて、対をなして配置されるプレッサを含み、
    各プレッサには、
    中心線から離れる外側に前記第1プレッサ、中心線に近い内側に前記第2プレッサがそれぞれ配置され、
    キャリッジの移動で中心線に対して先行する側のプレッサでは、カムシステムで選択を受けて前記選択経路に案内された編針の選択用バットに対して、第2プレッサを使用するように、前記切替え機構の切替えが行われ、
    キャリッジの移動で中心線に対して後行する側のプレッサでは、編針の選択用バットを第1プレッサで押圧し、度山カムによる引込みを避けるように、切替え機構の切替えが行われる、
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載のプレッサ装置を備える横編機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN105887301A (zh) * 2016-05-20 2016-08-24 福建睿能科技股份有限公司 横机及其选针方法
CN114381853A (zh) * 2020-10-02 2022-04-22 株式会社岛精机制作所 横机

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