JP2015196587A - クレーン機能を有する多関節フロント - Google Patents

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誠治 関
俊夫 守田
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Abstract

【課題】地下に対する荷役作業のみならず、トラックからの積下しや積込み作業において、揚程および速度の面で有利となる構成のクレーン機能を有する多関節フロントを提供する。
【解決手段】先端アーム16に取付けられ、ウインチにより巻取り繰出しされるワイヤロープ19を掛けるシーブ21と、シーブ21から垂下されるワイヤロープ19により支持されるフックブロック23とを備える。先端アーム16に、フックブロック23を着脱可能に連結する連結部36を備える。ウインチによるフックブロック23の巻上げにより、フックブロック23の巻上げ、巻下げを行なう。別の荷役態様として、フックブロック23を先端アーム16に設けた連結部36に連結して多関節フロントの作動により荷役作業を行なうことを可能とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、下部走行体に上部旋回体を設置し、作業具を有する多関節フロントを上部旋回体に取付けた作業機において、作業具による本来の機能以外にクレーン機能を付設した多関節フロントに関する。
作業具による本来の機能以外にクレーン機能を付設した多関節フロントを備えた作業機として、例えば特許文献1に記載の作業機がある。この特許文献1に記載の作業機は基礎工事や地下工事等に用いられるものである。この作業機の多関節フロントにはウインチを取付け、そのウインチにより巻取り繰出しされるワイヤロープを、多関節フロントの先端アームの側面に取付けたシーブに掛け、このシーブから垂下したワイヤロープにフックブロックを取付けている。
このような作業機は、多関節フロントの先端アームにスクリューオーガなどの掘削具や杭、鋼材あるいは矢板等の工事用資材を取付け、掘削作業や工事用資材の埋設や構築作業を行なうと共に、ウインチの作動によりワイヤロープやフックを介して荷役作業を行なうものである。このようなクレーン機能を持たせた多関節フロントにおいては、先端アームに取付けられるシーブの下部に、ワイヤロープの過巻防止装置が取付けられると共に、ワイヤロープにかかる荷重を検出するための荷重検出器が取付けられる。
実開平6−8384号公報
このようなクレーン機能を付設した作業機においては、吊荷の搬入、搬出を行なう場合は、ウインチによるワイヤロープの巻取り繰出しにより行なうことにより、地面より低い作業現場への吊荷の搬入、搬出が可能である。しかしながら、前述のように、先端アームに取付けられるシーブの下部に過巻検出装置や荷重検出器が取付けられるため、その分、揚程が制限される。
このため、トラックにより作業現場に搬入、搬出される吊荷の積下ろし積込みを行なう場合には、揚程が不足するために吊荷の積下ろし積込み作業が困難になる場合があるという問題点がある。また、先端アームからフックブロックがロープを介して垂下されるため、上部旋回体を旋回させながら荷役作業を行なう場合、吊荷の揺れが生じて不安定となるので、あまり速い速度で荷役作業を行なうことができないという問題点がある。
本発明は、上記問題点に鑑み、地面より低い深い作業現場に対する荷役作業を行なえると共に、トラックからの積下しや積込み作業を行なう際に、揚程が高く取れ、かつ荷役作業を迅速に行なえる構成のクレーン機能を有する多関節フロントを提供することを目的とする。
請求項1のクレーン機能を有する多関節フロントは、下部走行体上に設置された上部旋回体に取付けられ、複数のアームを相互に回動可能に連結すると共に、先端アームに作業具を取付けて構成する多関節フロントにおいて、
多関節フロントのアームに取付けられたウインチと、
前記先端アームに取付けられ、前記ウインチにより巻取り繰出しされるワイヤロープを掛けるシーブと、
前記シーブから垂下されるワイヤロープにより支持されるフックブロックと、
前記先端アームに設けられ、前記フックブロックを着脱可能に連結する連結部とを備えたことを特徴とする。
請求項2のクレーン機能を有する多関節フロントは、請求項1に記載のクレーン機能を有する多関節フロントにおいて、
前記先端アームが、複数本のアームからなる標準型多関節フロントの先端に回動可能に取付けたエクステンションアームであることを特徴とする。
請求項3のクレーン機能を有する多関節フロントは、請求項1または2に記載のクレーン機能を有する多関節フロントにおいて、
前記先端アームの側面にシーブ取付け用の軸部を有するブラケットを設け、
前記軸部に、前記シーブと、このシーブからのワイヤロープの外れ止めとを回動可能に嵌合し、
前記フックブロックは、前記シーブから垂下されたワイヤロープを掛け回すシーブを有し、
前記フックブロックのシーブに掛け回したワイヤロープの端部の接続具を、荷重検出器に対して着脱可能に接続すると共に、前記荷重検出器を前記外れ止めに接続し、
前記ブラケットに、前記フックブロックの連結部を設け、
前記先端アームにおける前記ブラケットより下段アーム寄りの位置に、前記ワイヤロープの端部の前記接続具を着脱可能に接続する接続部を設けたことを特徴とする。
請求項4のクレーン機能を有する多関節フロントは、請求項3に記載のクレーン機能を有する多関節フロントにおいて、
正面視において、前記ブラケットに設ける前記フックブロックの連結部を、前記先端アームに設ける前記接続部と、前記軸部に設けるシーブとの間に設け、
前記ワイヤロープの端部に設けた接続具を前記荷重検出器から外し、前記接続具を前記先端アームに設けた前記接続部に接続し、前記ウインチによって前記ワイヤロープを巻取ることにより、前記フックブロックに設けた連結部が前記ブラケットに設けた前記連結部に合致可能な位置に巻上げられる構成としたことを特徴とする。
請求項5のクレーン機能を有する多関節フロントは、請求項1から4までのいずれか1項に記載のクレーン機能を有する多関節フロントにおいて、
前記多関節フロントを構成する基端アームを起伏する油圧シリンダのボトム室の油圧を、前記フックブロックの吊荷の荷重の検出手段として検出する圧力センサを設けたことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、地下工事や基礎工事等のように、地下の揚程が必要である場合には、ウインチの作動によってフックブロックを巻取り、巻上げすることによって荷役作業を行なうことにより、スクリューオーガ等の掘削具や、杭、鋼材あるいは矢板等の工事用資材等の吊荷の搬入、搬出を行なうことが可能となる。また、本発明は、先端アームにフックブロックの連結部を設けたので、フックブロックを連結部により先端アームに連結することにより、多関節フロントの油圧シリンダの作動により荷役作業を行なうことが可能となる。
このため、トラックに対する吊荷の積上げ、積下ろしを行なう際に、旋回時にも吊荷が揺れることがなく、その結果、速い作業速度で荷役作業を行なうことができる。また、先端アームに設けた連結部にフックブロックを連結して荷役作業を行なう作業モードにおいては、ウインチ作動による場合のような過巻検出装置等が不要となるので、揚程を高くとることができるので、トラックに対する吊荷の積上げ、積下ろしが容易となる。
請求項2の発明によれば、エクステンションアームにフックブロックを連結する連結部を設けたので、本発明を実施するためには標準型フロントを構成するアームを改変することなく、規模の小さいエクステンションアームに、フックブロックの連結部と、ワイヤロープの接続部を設けるという小規模の改変を行なえばよく、廉価に実施することができる。
請求項3の発明によれば、フックブロックにシーブを設けた2本吊りとし、フックブロックに掛けたワイヤロープの端部を荷重検出器を介してシーブの外れ止めに接続したので、フックブロックや荷重検出器あるいは吊荷の荷重が外れ止めにかかり、外れ止めの姿勢が先端アームの姿勢に係わらず一定となり、外れ止めする上で常に好適な姿勢を保つことができる。
請求項4の発明によれば、ウインチによってワイヤロープを巻取ることにより、フックブロックに設けた連結部がブラケットに設けた連結部に合致可能な位置まで巻上げ可能としたので、フックブロックの連結作業を労力少なく容易に行なうことが可能となる。
請求項5の発明によれば、基端アームを起伏させる油圧シリンダのボトム室の油圧を検出する圧力センサを設けたので、フックブロックを先端アームに連結した状態においても、荷重を検出することができ、過負荷を防止することができる。
本発明のクレーン機能を有する多関節フロントの一実施の形態を、ウインチによる荷役作業状態で示す作業機の側面図である。 図1の要部拡大側面図である。 図2の正面図である。 (A)はこの実施の形態のワイヤロープの端部の接続構造を示す側面図、(B)はそのワイヤロープを接続する接続具に用いる楔を示す斜視図である。 本発明のクレーン機能を有する多関節フロントの一実施の形態を、多関節フロントの油圧シリンダ作動による荷役作業状態で示す側面図である。 図5の正面図である。 図6のE−E断面図である。 この実施の形態における多関節フロントの油圧シリンダ作動による荷役作業用の荷重検出回路を示す油圧電気回路図である。 この実施の形態におけるウインチによる作業モードと多関節フロント作動による作業モードでの揚程の比較図である。 この実施の形態におけるウインチ作動による作業状態を示す側面図である。 この実施の形態における多関節フロント作動による作業状態を示す側面図である。
図1は本発明のクレーン機能を有する多関節フロントの一実施の形態を、ウインチ作動による作業状態で示す作業機の側面図である。図1において、1は下部走行体、2はこの下部走行体1上に旋回装置3を介して設置された上部旋回体である。この上部旋回体2は、旋回フレーム4上に油圧パワーユニット5、運転室6およびカウンタウエイト7等を搭載して構成される。
8は上部旋回体2の旋回フレーム4に取付けられる多関節フロントである。この多関節フロント8は、旋回フレーム4に基端アームとして油圧シリンダ9により起伏可能に取付けられた第1のアーム10と、この第1のアーム10に油圧シリンダ11により回動可能に取付けられた第2のアーム12と、この第2のアーム12に油圧シリンダ13により回動可能に取付けられた第3のアーム14と、この第3のアーム14に油圧シリンダ15により回動可能に先端アームとして取付けられたエクステンションアーム16とを含んで構成される。エクステンションアーム16の先端には作業具等の取付け部44(図3、図6参照)を有する。この取付け部44には、スクリューオーガ等の掘削具、または杭や鋼材あるいは矢板等の工事用資材(いずれも図示せず)を装着して掘削や資材の埋設あるいは構築を行なうものである。
18はウインチであり、このウインチ18は、この作業機による荷役作業である掘削具や工事用資材等のエクステンションアーム16の取付け部44への装着や取外し、あるいは荷役を行なうために第2のアーム12(第1アーム10や第3のアーム14でもよい。)に取付けられる。19はこのウインチ18により巻取り繰出しされるワイヤロープ、20はこのワイヤロープ19を掛けるために第2のアーム12と第3のアーム14との間のピン連結部に設けたシーブ、21はこのワイヤロープ19を掛け回すため、エクステンションアーム16の先端の側面にブラケット22(図2、図3参照)により取付けたシーブ、23はこのワイヤロープ19により吊り下げられるフックブロックである。
図2の側面図と図3の正面図に示すように、ブラケット22は、エクステンションアーム16の先端部を左右に貫通し、かつ片側の外方に突出して固着した円筒体22aと、この円筒体22aに下方に延出させて固着した固定部22bと、この固定部22bの下端部に側方に突出させて固着したシーブ21の軸部22cとを備える。この軸部22cにはシーブ21を回動可能に嵌合すると共に、シーブ21からワイヤロープ19が外れることを防止する外れ止め24を回動可能に嵌合する。
前記シーブ21から垂下したワイヤロープ19を、フックブロック23に設けたシーブ25に掛け回し、さらにワイヤロープ19の端部を、この端部に設けた接続具26およびこの接続具26に後述の構造で着脱可能に接続する荷重検出器27を介してシーブ21の外れ止め24に下記の構造で連結する。
図4(A)は接続具26および荷重検出器27の接続構造を分離した状態で示す図である。この接続具26は、下細りのテーパー状をなす上下貫通の中空部26aを有する。28はこの中空部26aに嵌合する楔であり、図4(B)に示すように、この楔28は中空部26aと同様にテーパー状をなし、その周囲にワイヤロープ19を嵌める溝28aを有すると共に、表裏面間を貫通する貫通孔28bとを有する。
図4(A)に示すように、ワイヤロープ19の端部を接続具26に接続するため、ワイヤロープ19の端部に締結具29により輪19aを作り、この輪19aの部分を楔28の溝28aに嵌め、この状態で輪19aの部分を楔28と共に中空部26aに嵌合する。また、楔28に設けた貫通孔28bと中空部26aに設けた長孔26bにピン30を挿着することにより、ワイヤロープ19が中空部26aから抜け止めされる。
このような嵌合構造では、フックブロック23に掛ける吊荷によりワイヤロープ19に荷重がかかると、楔28が下がり、中空部26a内で楔28と共にワイヤロープ19の輪19aの部分が締付けられ、ワイヤロープ19が接続具26に固定される。なお、楔28に設ける貫通孔28bを円孔とする代わりに長孔とし、中空部26aに設ける長孔26bを円孔としてもよく、両者を長孔やばか孔としてもよい。
図2および図4(A)に示すように、外れ止め24の外側の面には荷重検出器27を取付けるため、縦板の固着により荷重検出器27の取付け部24aを設ける。一方、荷重検出器27の上部には、取付け部24aに連結するためのU字形の取付け具27aをピン27bにより着脱可能に取付ける。図4(A)に示すように、この取付け具27aと縦板部24aにはそれぞれ貫通孔27c,24bを有し、図2、図3に示すように、取付け具27aを縦板部24aに嵌めて両者の貫通孔27c,24bにボルト32を挿通してナット33に螺合し締結することにより、荷重検出器27を外れ止め24に取付ける。
荷重検出器27の下部には、接続具26に接続するための縦板からなる接続部27dを設ける。一方、接続具26の上部にはこの接続部27dに接続するための2股状の取付け部26cを設け、この取付け部26cと接続部27dにそれぞれ貫通孔26d,27eを設ける。図2、図3に示すように、取付け部26cを縦板27dに嵌めて貫通孔26d,27eにピン35を挿着することにより、荷重検出器27に接続具26を着脱可能に接続する。
図3において、36はフックブロック23をブラケット22に連結するためにブラケット22の軸部22cの下部に取付けた縦板状の連結部、37はこの連結部36に連結するためにフックブロック23の上部に設けた2股状の連結部である。これらの連結部36,37には後述のピン38(図5〜図7参照)を挿着するための貫通孔36a,37aを設ける。39はワイヤロープ19の端部の接続具26を接続するため、エクステンションアーム16の側面に突出させて設けたロッド状の接続部である。この接続部39は、エクステンションアーム16におけるシーブ21の設置位置より第3のアーム(下段側アーム)14側に位置する。
ここで、図3に示すように、正面視において、ブラケット22に設けるフックブロック23の連結部36を、エクステンションアーム16に設ける接続部39と、ブラケット22の軸部22cに嵌合するシーブ21との間に位置させる。そして、後述のように、ワイヤロープ19の端部に設けた接続具26を荷重検出器27から外し、接続具26をエクステンションアーム16に設けた接続部39に接続し、ウインチ18によってワイヤロープ19を巻取ることにより、フックブロック23に設けた連結部37がブラケット22に設けた連結部37に合致可能な位置に巻上げられる構成とする。
図2において、40はブラケット22の軸部22cに回動可能に嵌合されてワイヤロープ19がシーブ21の上側から外れることを防止する外れ止めである。41は過巻検出器、42はこの過巻検出器41から垂下された可撓性線材、43はこの可撓性線材42の下端にワイヤロープ19を囲むようにして取付けられた錘であり、これらにより過巻検出装置が構成される。この過巻検出装置において、フックブロック23が上がって錘43がフックブロック23で支持されると可撓性線材42が弛み、これにより過巻検出器41が作動し、この過巻検出器41の作動により不図示の制御機構を作動させてウインチ18を停止させ、より以上の巻上げを防止する。
図5はウインチ18の作動ではなく、多関節フロント8の油圧シリンダ9,11,13,15の作動により荷役作業を行なうために、フックブロック23の連結部37をブラケット22の軸部22cに設けた連結部36にピン38により連結した状態を示す側面図である。図6は図5の正面図、図7は図6のE−Eである。
図5〜図7に示すように、フックブロック23に設けた連結部37をブラケット22に設けた連結部36にピン38により連結する場合、ピン38による連結が可能となるように、エクステンションアーム16を地面近くに下げる。そして図2、図3に示した接続具26の上部の取付け部26cと荷重検出器27の接続部27dとのピン35による連結を解く。その後、接続具26に設けた取付け部26cの貫通孔26dを、エクステンションアーム16の側面に設けたロッド状の接続部39に嵌合することにより、ワイヤロープ19の端部の接続具26を接続部39に接続する。そしてウインチ18を巻上げ方向に作動させてフックブロック23をその連結部37がブラケット22に設けた連結部36の高さになるまで巻上げ、フックブロック23を手で操作して連結部36,37どうしを嵌合し、ピン38により連結する。
図8は、図5〜図7に示すように、フックブロック23をブラケット22に設けた連結部36に連結して荷役作業を行なう場合の荷重検出回路を示す油圧電気回路図である。図8において、45は上部旋回体2を構成する油圧パワーユニット5に含まれる油圧ポンプ、46は旋回フレーム4上に設置されるコントロール弁、9は図1に示した第1のアーム10を起伏させるための油圧シリンダである。47はこの油圧シリンダ9のボトム室9aの油圧を検出する圧力センサ、48はこの圧力センサ47の出力信号を入力する過負荷検出回路である。この過負荷検出回路48は、圧力センサ47の出力信号を多関節フロント8の負荷信号に変換して表示装置49に表示させると共に、過負荷である場合には警報装置50により警報を発生させるものである。
図9はこの実施の形態におけるウインチ18による荷役作業モードと多関節フロントの油圧シリンダ作動による荷役作業モードでの揚程の比較図である。図1に示すように、ウインチ18の作動によって荷役作業を行なう場合には、過巻検出器41を含む過巻検出装置や荷重検出器27の存在により、フックブロック23の揚程がH1に制限される。一方、フックブロック23をブラケット22に連結した図示の荷役作業モードにおいては、このような制限が解除されるため、図示の多関節フロントの油圧シリンダ作動による作業モードの揚程は、ウインチ18を用いる場合の揚程H1にΔHを加えたH2(H2=H1+ΔH)と高くなる。
図10はウインチ18を用いて荷役作業を行なう作業状態の一例を示す図であり、図中、52は地面、53は地面52より低く掘削された工事現場であり、地下工事を行なっている状態を示す。図示のように、ウインチ18を作動させることによって荷役作業を行なう場合には、ワイヤロープ19を下方に繰出すことによって、ワイヤロープ19の繰出し可能な範囲の低い箇所まで、吊荷の上げ下げが可能となる。
図11は図5〜図7に示すように、ブラケット22に設けた連結部36にフックブロック23に設けた連結部37を連結してトラック55に対する吊荷56の荷役作業を行なっている状態を示す。このように、フックブロック23をブラケット22に固定して作業する場合は、多関節フロント8の油圧シリンダ9,11,13,15の作動によりフックブロック23を上下、前後に移動させると共に、旋回装置3の作動により上部旋回体2を旋回させて多関節フロント8と共にフックブロック23を旋回させ、さらに下部走行体1の走行により作業機全体を移動させて作業を行なう。
以上に述べたように、この実施の形態によれば、図10に示した地下工事や基礎工事のように、地下の揚程が必要である場合には、ウインチ18の作動によってフックブロック23を巻取り、巻上げすることによって荷役作業を行なうことにより、スクリューオーガ等の掘削具や杭、鋼材あるいは矢板等の吊荷の搬入、搬出を地面より低い深い箇所に対して行なうことが可能となる。
また、この実施の形態は、エクステンションアーム16にフックブロック23の連結部36を設けたので、フックブロック23を連結部36に連結することにより、多関節フロント18の作動により荷役作業を行なうことが可能となる。このため、図11に示したように、トラック55に対する吊荷56の積上げ、積下ろしを行なう際に、旋回時にも吊荷が揺れることがなく、その結果、速い作業速度で荷役作業を行なうことができる。
また、フックブロック23をエクステンションアーム16に設けた連結部36に連結して行なう荷役作業モードにおいては、ウインチ18の作動による場合のような過巻検出器41等が不要となるので、図9に示したように揚程H2を高くとることができるので、トラック55に対する吊荷56の積上げ、積下ろしの際の高さの制限が緩和され、トラック55に対する吊荷56の積上げ、積下ろし作業が容易となる。
また、この実施の形態によれば、エクステンションアーム16にフックブロック23を連結する連結部36を設けたので、本発明を実施するためには標準型フロントを構成するアーム10,12,14の組合わせを改変することなく、エクステンションアーム16にフックブロック23の連結部36と、ワイヤロープ19の接続部39を設けるという小規模の改変を行なえばよく、廉価に実施することができる。
また、この実施の形態によれば、フックブロック23にシーブ25を設けた2本吊りとし、フックブロック23に掛けたワイヤロープ19の端部を荷重検出器27を介してシーブ21の外れ止め24に接続したので、フックブロック23や荷重検出器27の荷重が外れ止め24にかかり、外れ止め24の姿勢がエクステンションアーム16の姿勢に係わらず一定となり、ワイヤロープ19を外れ止めする上で常に好適な姿勢を保つことができる。
また、この実施の形態において、前述したように、ウインチ18によってワイヤロープ19を巻取ることにより、フックブロック23に設けた連結部37をブラケット22に設けた連結部36に合致させることが可能な位置に巻上げて連結するようにしたの、フックブロック23の連結作業を労力少なく容易に行なうことが可能となる。
また、この実施の形態によれば、図8に示したように、基端アームである第1のアーム10を起伏させる油圧シリンダ9のボトム室9aの油圧を検出する圧力センサ47を設けて多関節フロント8にかかる荷重を検出し表示するようにしたので、フックブロック23をエクステンションアーム16に固定した状態においても、荷重を検出することができ、過負荷を防止することができる。
以上の説明は、エクステンションアーム16以外のアームが3本のアーム10,12,14によって構成される例について示したが、本発明は、旋回フレーム4に取付けられるくの字形の第1のアーム(ブーム)と、直線状の第2のアームとからなる汎用型の多関節フロントにも適用できる。また本発明は、上記実施の形態で示したようなフックブロック23にシーブ25を有する2本吊りのものではなく、フックブロックにシーブを有しない1本吊りのものにも適用できる。また、本発明は、上記の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の変更、付加が可能である。
1:下部走行体、2:上部旋回体、8:多関節フロント、9,11,13,15:油圧シリンダ、10:第1のアーム(基端アーム)、12:第2のアーム、14:第3のアーム、16:エクステンションアーム(先端アーム)、18:ウインチ、19:ワイヤロープ、20,21,25:シーブ、22:ブラケット、22c:軸部、23:フックブロック、24:外れ止め、26:接続具、27:荷重検出器、35:ピン、36,37:連結部、38:ピン、39:接続部、40:外れ止め、41:過巻検出器、44:作業具等の取付け部、47:圧力センサ、48:過負荷検出回路、49:表示装置、50:警報装置、52:地面、53:作業現場、55:トラック、56:吊荷。

Claims (5)

  1. 下部走行体上に設置された上部旋回体に取付けられ、複数のアームを相互に回動可能に連結すると共に、先端アームに作業具を取付けて構成する多関節フロントにおいて、
    多関節フロントのアームに取付けられたウインチと、
    前記先端アームに取付けられ、前記ウインチにより巻取り繰出しされるワイヤロープを掛けるシーブと、
    前記シーブから垂下されるワイヤロープにより支持されるフックブロックと、
    前記先端アームに設けられ、前記フックブロックを着脱可能に連結する連結部とを備えたことを特徴とするクレーン機能を有する多関節フロント。
  2. 請求項1に記載のクレーン機能を有する多関節フロントにおいて、
    前記先端アームが、複数本のアームからなる標準型多関節フロントの先端に回動可能に取付けたエクステンションアームであることを特徴とするクレーン機能を有する多関節フロント。
  3. 請求項1または2に記載のクレーン機能を有する多関節フロントにおいて、
    前記先端アームの側面にシーブ取付け用の軸部を有するブラケットを設け、
    前記軸部に、前記シーブと、このシーブからのワイヤロープの外れ止めとを回動可能に嵌合し、
    前記フックブロックは、前記シーブから垂下されたワイヤロープを掛け回すシーブを有し、
    前記フックブロックのシーブに掛け回したワイヤロープの端部の接続具を、荷重検出器に対して着脱可能に接続すると共に、前記荷重検出器を前記外れ止めに接続し、
    前記ブラケットに、前記フックブロックの連結部を設け、
    前記先端アームにおける前記ブラケットより下段アーム寄りの位置に、前記ワイヤロープの端部の前記接続具を着脱可能に接続する接続部を設けたことを特徴とするクレーン機能を有する多関節フロント。
  4. 請求項3に記載のクレーン機能を有する多関節フロントにおいて、
    正面視において、前記ブラケットに設ける前記フックブロックの連結部を、前記先端アームに設ける前記接続部と、前記軸部に設けるシーブとの間に設け、
    前記ワイヤロープの端部に設けた接続具を前記荷重検出器から外し、前記接続具を前記先端アームに設けた前記接続部に接続し、前記ウインチによって前記ワイヤロープを巻取ることにより、前記フックブロックに設けた連結部が前記ブラケットに設けた前記連結部に合致可能な位置に巻上げられる構成としたことを特徴とするクレーン機能を有する多関節フロント。
  5. 請求項1から4までのいずれか1項に記載のクレーン機能を有する多関節フロントにおいて、
    前記多関節フロントを構成する基端アームを起伏する油圧シリンダのボトム室の油圧を、前記フックブロックの吊荷の荷重の検出手段として検出する圧力センサを設けたことを特徴とするクレーン機能を有する多関節フロント。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018095448A (ja) * 2016-12-15 2018-06-21 株式会社タダノ 使用フック判定装置
CN108385678A (zh) * 2018-01-24 2018-08-10 广东捷荣建筑安装工程有限公司 一种厂房建筑预制桩桩基纠偏加固的装置
WO2019104742A1 (zh) * 2017-12-03 2019-06-06 宰秀凤 回转式折臂辙叉吊具

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