JP2015196221A - シャーライン及びシャーラインの操業方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 金属帯を直線状に剪断することと凹凸状に剪断することとの双方を同一のシャーラインで行うことを、操業を長時間止めることなく、また、大がかりな設備を導入することなく実現する。
【解決手段】 ドラムシャー600が上流側にスクロールシャー700が下流側になるように、1つのシャーラインに、ドラムシャー600及びスクロールシャー700を直列に配置する。ドラムシャー600による剪断を行わない場合には、上側ドラム610aと下側ドラム610bの刃620a、620bを、所定の退避位置に移動させ、上側ドラム610aと下側ドラム610bの間に空間Sを形成する。スクロールシャー700による剪断を行わない場合には、ダイセット710を取り外してエアーフロート搬送装置720を基台730に取り付ける。
【選択図】 図1A

Description

本発明は、シャーライン及びシャーラインの操業方法に関し、特に、金属帯の搬送方向の端部を剪断するために用いて好適なものである。
製造された金属板コイル(金属帯)を、シャーラインに供給して、製品の仕様に応じた所定の形状に連続的に剪段して切板にすることが行われている。
例えば、製缶(蓋)用の切板とする場合には、歩留まりを向上させるために、金属帯の搬送方向の端部(剪断される部分)が凹凸状になるように金属帯が剪断される(図2(b)、図2(c)を参照)。一方で、金属帯の搬送方向の両端部(剪断される部分)を凹凸状にせず直線状に剪断することも行われる(図2(a)を参照)。このように剪断形状が異なることから、一般に、これらの剪断は異なるシャーラインで行われる。
しかしながら、これらの剪断を異なるシャーラインで行うと、稼働するラインが多くなる。これにより、設備スペースの増大、設備費の増大、メンテナンスの増大、作業員の増大等に加え、各ラインにおける稼働率や生産量(ton/hour)の低下等が生じる虞がある。そこで、これらの剪断を同一のラインで行うことが考えられる。
特許文献1に記載の技術では、ドラムシャーのドラムとして、直角剪断用のもの(直線状に剪断するもの)とスクロール剪断用のもの(凹凸状に剪断するもの)とを用意し、剪断形状に合わせてドラムを交換するようにしている。
また、特許文献2に記載の技術では、スクロールシャーとドラムシャーを移動ベース上に並列に配置し、剪断形状に合わせて、使用するシャーを入れ替えるようにしている。
特開昭62−120909号公報 実開昭62−88522号公報
特許文献1では、ドラムシャーを使用しているので、スクロールシャーを使用する場合に比べ、剪断そのものに要する時間は短い。しかしながら、特許文献1では、上下のドラムを交換する必要がある。ドラムシャーにおいては、上下のドラムを個別に交換しなければならない。このため、ドラムの交換に多くの時間を要する。したがって、剪断形状の変更がある度に操業を長時間止めなければならない。
また、スクロールシャーでは、その側方から見たときに、上のダイが概ね円状(又は楕円状)に上下前後に揺動すると共に、下のダイが、上のダイと金属帯の搬送方向の位置を略同じにしながら金属帯の搬送方向に沿って前後に揺動する。したがって、スクロールシャーでは発生する振動が大きくなる。よって、当該振動を抑制するように、基台を強固に基礎に締結させ、シャーの破損を防止することが望ましい。しかしながら、特許文献2では、スクロールシャーを移動ベース上に配置する。したがって、スクロールシャーで発生する振動を十分に抑制することが容易ではなく、非常に大がかりな設備が必要になる。
本発明は、以上のような問題点に鑑みてなされたものであり、金属帯を直線状に剪断することと凹凸状に剪断することとの双方を同一のシャーラインで行うことを、操業を長時間止めることなく、また、大がかりな設備を導入することなく実現することを目的とする。
本発明のシャーラインは、剪断用の刃がそれぞれ取り付けられた上側ドラム及び下側ドラムを有するドラムシャーが上流側に位置し、剪断用の刃がそれぞれ取り付けられた上側ダイ及び下側ダイを有するダイセットを基台に取り付けることが可能なスクロールシャーが下流側に位置するように、前記ドラムシャーと前記スクロールシャーとが直列に配置されたシャーラインであって、前記上側ドラム及び前記下側ドラムに取り付けられた前記刃が、剪断の対象となる金属帯と接触しない所定の退避位置に位置するときに、前記上側ドラム及び下側ドラムの間に、前記金属帯が前記上側ドラム及び前記下側ドラムの少なくとも何れか一方に接触しないようにするための空間が形成されるように、前記上側ドラム及び前記下側ドラムの表面の領域のうち、前記空間の上端及び下端を形成する領域の、自ドラムの回転軸からの最短距離が、その他の領域の、自ドラムの回転軸からの最短距離よりも短くなっており、前記スクロールシャーの基台には、前記ドラムシャーで前記金属帯が剪断されることにより得られた切板が前記スクロールシャーを通過できるように、前記切板の下方から前記切板に向けて気体を噴射する気体搬送装置を、前記ダイセットに代えて前記基台に取り付けることが可能であることを特徴とする。
本発明のシャーラインの操業方法は、前記シャーラインの操業方法であって、前記基台に取り付けられた前記気体搬送装置から気体を噴射させることと、前記上側ドラム及び下側ドラムを回転させて前記ドラムシャーにより前記金属帯を剪断することと、を行う工程と、前記上側ドラム及び下側ドラムに取り付けられた前記刃が前記所定の退避位置に位置するように前記上側ドラム及び下側ドラムを回動させることと、前記上側ドラム及び下側ドラムに取り付けられた前記刃を所定の退避位置に位置させたまま、前記基台に取り付けられた前記ダイセットを動作させて前記スクロールシャーにより前記金属帯を剪断することと、を行う工程と、を排他的に行うことを特徴とする。
本発明によれば、ドラムシャーを上流側に、スクロールシャーを下流側にそれぞれ位置させる。ドラムの刃が所定の退避位置に位置するときにドラムの間に空間が形成されるようにする。また、スクロールシャーの基台に、切板の下方から切板に向けて気体を噴射する気体搬送装置をダイセットに取り付けられるようにする。したがって、同一のラインにドラムシャーとスクロールシャーとを配置しても、金属帯を直線状に剪断するときには、剪断を短時間で行えるドラムシャーを使用し、金属帯を凹凸状に剪断するときには、ダイセットの交換が容易なスクロールシャーを使用することを、ドラムシャーとスクロールシャーの位置を変えることなく実現できる。これにより、金属帯を直線状に剪断することと凹凸状に剪断することとの双方を同一のシャーラインで行うことを、操業を長時間止めることなく、また、大がかりな設備を導入することなく実現することができる。
鋼帯を直線状に剪断する場合のシャーラインの概略構成の一例を示す図である。 鋼帯を凹凸状に剪断する場合のシャーラインの概略構成の一例を示す図である。 シャーラインで剪断された切板の形状の一例を示す図である。 基台にダイセットが取り付けられた状態のスクロールシャー7の一例を示す図である。 基台に何も取り付けられていない状態のスクロールシャーの構成の一例を示す図である。 基台にエアーフロート搬送装置が取り付けられた状態のスクロールシャーの構成の一例を示す図である。 エアーフロート搬送装置の構成の一例を示す図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の一実施形態を説明する。尚、説明の都合上、各図において、必要に応じて構成の一部を省略化又は簡略化して示す。また、各図に示すX、Y、Z座標は、各図における方向の関係を示すものであり、その原点は、必ずしも各図に示した位置に一致するものではない。また、本実施形態では、金属帯が鋼帯である場合を例に挙げて説明する。
図1Aは、鋼帯を直線状に剪断する場合のシャーラインの概略構成の一例を示す図であり、図1Bは、鋼帯を凹凸状に剪断する場合のシャーラインの概略構成の一例を示す図である。図1A及び図1Bは、同一のシャーラインを示すものである。また、図2は、シャーラインで剪断された切板の形状の一例を示す図である。
図1において、ペイオフリール100にセットされたコイルが巻き戻され、鋼帯Bがシャーラインの所定の搬送経路上を搬送する。
鋼帯Bはピンチロール200を経由してトリマー300に送られる。トリマー300は、鋼帯Bの両側端部(X軸方向の端部)の切断(所謂耳切り)等を行う。トリマー300を出た鋼帯Bは、レベラー400に送られる。
レベラー400は、鋼帯Bの形状を矯正する。レベラー400を出た鋼帯Bは、ピンチロール500を経由してドラムシャー600に送られる。
ドラムシャー600は、上側ドラム610aと下側ドラム610bとを有する。上側ドラム610aと下側ドラム610bには、鋼帯Bの搬送方向(Y軸方向)に垂直な水平方向(X軸方向)に沿って延設された直線状の剪断用の刃620a、620bがそれぞれ取り付けられている。上側ドラム610aと下側ドラム610bは、それぞれ鋼帯Bと接する側において鋼帯Bの搬送方向(Y軸の正の方向)と同じ方向となり、且つ、鋼帯Bと接する際に刃620a、620bが鋼帯Bを介して上下に位置するように回転する(図1Aの上側ドラム610a及び下側ドラム610bの内部に付している矢印線を参照)。これにより、図2(a)に示すように、鋼帯Bの搬送方向(Y軸方向)の先端部が直線状に順次剪断され、矩形状の切板Pが得られる(図1Aの切板P1、P2、P3を参照)。
本実施形態では、このようなドラムシャー600による剪断を行うときと行わないときとがある。図1Aでは、ドラムシャー600による剪断を行うときの状態を示し、図1Bでは、ドラムシャー600による剪断を行わないときの状態を示す。
本実施形態のドラムシャー600の特徴的な部分については後述する。
ドラムシャー600を出た鋼帯B又は切板Pは、スクロールシャー700に送られる。
スクロールシャー700では、上側ダイ711aと下側ダイ711bとを有するダイセット710が取り付けられる場合と、エアーフロート搬送装置720が取り付けられる場合とがある。
本実施形態では、ダイセット710が取り付けられているときに、スクロールシャー700による剪断を行い、エアーフロート搬送装置720が取り付けられているときには、スクロールシャー700による剪断を行わない。図1Aでは、スクロールシャー700による剪断を行わないときの状態を示し、図1Bでは、スクロールシャー700による剪断を行うときの状態を示す。
本実施形態のスクロールシャー700の特徴的な部分については後述する。
以上のドラムシャー600及びスクロールシャー700における鋼帯B又は切板Pの搬送は、搬送コンベア800a〜800cにより行われ、スクロールシャー700を出た切板Pは、パイラー900a、900bで積層される。
搬送制御装置1000は、以上のシャーラインにおける各設備(ドラムシャー600及びスクロールシャー700等)の動作を制御するものであり、例えば、CPU、ROM、RAM、HDD、及び各種のインターフェースを備えたコンピュータシステムを用いて実現することができる。
このように本実施形態では、ドラムシャー600が上流側、スクロールシャー700が下流側になるように、ドラムシャー600とスクロールシャー700とを直列に配置し、且つ、ドラムシャー600による剪断を行っているときにはスクロールシャー700による剪断を行わないようにし、スクロールシャー700による剪断を行っているときにはドラムシャー600による剪断を行わないようにする。
このように、ドラムシャー600による剪断とスクロールシャー700による剪断とを排他的に行うための構成及び動作の一例を以下に説明する。
まず、ドラムシャー600について説明する。
本実施形態では、上側ドラム610a及び下側ドラム610bの刃620a、620bが、鋼帯Bと接触しない所定の退避位置にあるときに、上側ドラム610aと下側ドラム610bとの間に、搬送中の鋼帯Bが、上側ドラム610a及び下側ドラム610bの少なくとも何れか一方に接触しないようにするための空間Sが形成されるようにする。
具体的に図1Bに示す例では、上側ドラム610a及び下側ドラム610bの刃620a、620bが取り付けられている側とは反対側の領域(空間Sを形成する領域)にフラットな面を形成し、上側ドラム610a及び下側ドラム610bをその側方向(X軸方向)から見た場合に、通常のドラムであれば存在している円弧の部分が存在しないようにする(上側ドラム610a及び下側ドラム610bの側面の形状は円になっていない)。図1Bに示す例では、刃620a、620bが鋼帯Bから最も遠くなる位置に退避される。このようにすることによって、ドラムシャー600による剪断が行われないときに、搬送中の鋼帯Bが、上側ドラム610a及び下側ドラム610bの少なくとも何れか一方に接触することを抑制することができる。尚、このような上側ドラム610a及び下側ドラム610bを製造する場合には、当該上側ドラム610a及び下側ドラム610bに合う形状の金型を用いてもよいし、側面の形状が円であるドラムを製造した後、当該ドラムに対して切削加工を施してもよい。さらに側面の形状が円である小径のドラムを製造した後、当該小径の円形ドラムの外周に、外周の一部にフラットな面を形成したスリーブを装着して上側ドラム610a及び下側ドラム610bを製造してもよい。この場合、当該スリーブが当該小径の円形ドラムに装着された状態の形状が、上側ドラム610a及び下側ドラム610bと同一の形状になる。
前者の実施形態では、上側ドラム610a及び下側ドラム610bの重心が回転軸に略一致するように、上側ドラム610a及び下側ドラム610bに対して加工を施し、回転時の振れ、振動を抑性するのが好ましい。このような加工は、例えば、上側ドラム610a及び下側ドラム610bに重りを取り付けたり、上側ドラム610a及び下側ドラム610bの一部の領域に対して切削加工を施したりする(空洞部や切欠き部を形成する)ことにより実現できる。尚、重りの取り付けと切削加工の双方を行っても何れか一方のみを行ってもよい。
後者の実施形態では、上記スリーブの材料として樹脂等の軽量な材料を選択することにより、上側ドラム610a及び下側ドラム610bの重心が回転軸に略一致するようにできる。
搬送制御装置1000は、ドラムシャー600による剪断を行う際には、上側ドラム610a及び下側ドラム610bを前述したように回転させて鋼帯Bを剪断することを指示する信号をドラムシャー600に対して送信する。一方、ドラムシャー600による剪断を行わない際には、搬送制御装置1000は、上側ドラム610a及び下側ドラム610bの刃620a、620bが所定の退避位置に位置するまで、上側ドラム610a及び下側ドラム610bを回動させ、その状態を保持することを指示する信号をドラムシャー600に対して送信する。尚、このような搬送制御装置1000による制御をドラムシャー600の作業員が手動で行ってもよい。
次に、スクロールシャー700について説明する。
図3は、基台730にダイセット710が取り付けられた状態のスクロールシャー700の一例を示す図である。図4は、基台730に何も取り付けられていない状態のスクロールシャー700の構成の一例を示す図である。図5は、基台730にエアーフロート搬送装置720が取り付けられた状態のスクロールシャー700の構成の一例を示す図である。図3〜図5の図(a)は、搬送方向(Y軸方向)に垂直な水平方向(X軸方向)に沿ってスクロールシャー700を見た図であり、図(b)は、搬送方向に沿ってスクロールシャー700を見た図である。
図3において、基台730、モータ740、及び減速機750は、基礎に固定されている。尚、スクロールシャー700は、ドラムシャー600と共に基礎に固定されていても、ドラムシャー600とは別々に基礎に固定されていてもよい。
ダイセット710は、剪断用の刃712a、712bがそれぞれ取り付けられた上側ダイ711a、下側ダイ711bと、スライドガイド713とを含む部品が組み合わさって一体となったものである(図3(a)及び図3(b)のグレーで示されている部分を参照)。
ダイセット710が基台730に取り付けられた状態でモータ740を回転させると、その動力が減速機750を介してクランク760に伝わり、クランク760が回転することにより、ダイセット710が、鋼帯Bの搬送方向(Y軸方向)において前後に往復運動(揺動)する。このとき、上側ダイ711aは、コンロッド770が上下方向(Z軸方向)に動くことにより、上下方向にも往復運動(揺動)する。このように、スクロールシャー700をその側方(X軸に沿う方向)から見たときに、上側ダイ711aが概ね円状(又は楕円状)に上下前後に揺動すると共に、下側ダイ711bが、上側ダイ711bと搬送方向(Y軸方向)の位置を略同じにしながら搬送方向に沿って前後に揺動する。このようにして上側ダイ711a及び下側ダイ711bが動作するに際して、上側ダイ711aが最も低い位置のときに、上側ダイ711aの刃712aと下側ダイ711bの刃712bとが鋼帯Bを介して上下に位置するようにする。このような上側ダイ711a及び下側ダイ711bの搬送方向(Y軸方向)の移動速度は、鋼帯Bの搬送速度と同調している。すなわち、上側ダイ711a及び下側ダイ711bと鋼帯Bの搬送方向における相対速度が可及的に0(ゼロ)になるようにしている。
以上の上側ダイ711a及び下側ダイ711bの動作により、鋼帯Bの搬送方向(Y軸方向)の先端部は、上側ダイ711aの刃712aと下側ダイ711bの刃712bとにより、刃712a、712bの形状に応じた形状に剪断され、切板Pとなる(図1Bに示す切板P4を参照)。上側ダイ711a及び下側ダイ711bの刃712a、712bは、搬送方向(Y軸方向)に垂直な水平方向(X軸方向)に沿う方向の形状として、鋼帯Bに形成する凹凸の形状に合う形状を有する。したがって、図2(b)、(c)に示すように、切板Pの仕様に応じて、鋼帯Bの搬送方向(Y軸方向)の先端部が凹凸状に順次剪断され、切板Pが得られる。
スクロールシャー700による剪断を行う場合には、ダイセット710を基台730に取り付け、前述したようにしてスクロールシャー700を動作させる。
図2(b)及び図2(c)に示すように、異なる仕様の切板Pを製造する場合には、ダイセット710を基台730から取り外す。これにより、図4(a)及び図4(b)に示すように、基台730には何も取り付けられない状態になる。そして、切板Pの仕様に応じた別のダイセット710を基台730に取り付ける。前述したようにダイセット710は一体となっている。このように、異なる仕様の切板Pを製造する際には、ダイセット710を交換すればよい。ダイセット710の交換時間は、ドラムシャー600における上側ドラム610a及び下側ドラム610bの交換時間に比べて短い。したがって、交換作業に要する労力が軽減される。
また、スクロールシャー700による剪断を行わない場合にも、ダイセット710を基台730から取り外す。そして、図5(a)及び図5(b)に示すように、エアーフロート搬送装置720を基台730に取り付ける(図5(a)及び図5(b)のグレーで示されている部分を参照)。
図6は、エアーフロート搬送装置720の構成の一例を示す図である。
図6において、エアーフロート搬送装置720は、エアー供給部721と、エアー供給部721の側面に配置される取付部722、723とを有する。エアー供給部721と、取付部722、723は一体で形成されている。
エアー供給部721の上面の両側部以外の領域に複数のエアー噴射穴724が形成されている。また、エアー供給部721の上面の両側部の領域には、エアー導入穴725a、725bが形成されている。エアー供給部721の内部は空洞になっており、複数のエアー噴射穴724のそれぞれとエアー導入穴725a、725bは、エアー供給部721の内部で連通している。本実施形態では、エアー供給部721には、これら以外の穴は形成されていない。
取付部722、723には、エアーフロート搬送装置720を基台730に取り付けるための取付穴722a、723aが形成されている。
図5(b)に示すように、エアー供給源780a、780bと、エアー導入穴725a、725bには、エアーの経路となるチューブが取り付けられている。エアー供給源780a、780bから所定の圧力で供給されたエアー(空気)がエアー導入穴725a、725bを介して、複数のエアー噴射穴724から、エアーフロート搬送装置720の上方(Z軸の正の方向)に噴射される(図1Aや、図5(b)においてエアーフロート搬送装置720の上に付している矢印線を参照)。
このエアーの噴射によって、スクロールシャー700を通過する切板Pが、ダイセット710が取り付けられた部分に落ち込まずに、スクロールシャー700の出側に搬送されるようにことができる。また、エアーを噴射して切板Pを搬送するので、切板Pに疵がつくことを抑制することができる。
そして、このように切板Pを搬送できるように、エアーの圧力(流量)と、複数のエアー噴射穴724の数・位置・大きさと、が決定される。また、エアーフロート搬送装置720が基台730に取り付けられたときに、エアーフロート搬送装置720の少なくとも一部が切板Pの搬送経路に位置しないように、エアーフロート搬送装置720の高さが決定される。
エアーフロート搬送装置720を基台730に取り付けて、ドラムシャー600による剪断を行った後、ドラムシャー600による剪断を止めて、スクロールシャー700による剪断を行う場合には、エアーフロート搬送装置720を基台730から取り外し、切板Pの仕様に応じたダイセット710を基台730に取り付ける。
本実施形態では、以上のダイセット710の交換作業時や、エアーフロート搬送装置720の取り付け作業時だけでなく、エアーフロート搬送装置720が基台730に取り付けられているときにも、スクロールシャー700のモータ740を動作させないようにする。
搬送制御装置1000は、スクロールシャー700による剪断を行う際には、ダイセット710が基台730に取り付けられた状態になっていることを条件に、モータ740を回転させることを指示する信号をスクロールシャー700に対して送信する。一方、スクロールシャー700による剪断を行わない際には、搬送制御装置1000は、モータ740を回転させないことを指示する信号をスクロールシャー700に対して送信すると共に、エアーフロート搬送装置720が基台730に取り付けられた状態になっていることを条件に、エアー供給源780a、780bからエアーフロート搬送装置720にエアーを供給することを指示する信号をスクロールシャー700に対して送信する。尚、このような搬送制御装置1000による制御をスクロールシャー700の作業員が手動で行ってもよい。
以上のように本実施形態では、ドラムシャー600が上流側にスクロールシャー700が下流側になるように、1つのシャーラインに、ドラムシャー600及びスクロールシャー700を直列に配置する。これにより、上側ドラム610a及び下側ドラム610bの間に切板Pを通過させることがなくなり、切板Pに疵がつくことを抑制することができる。
また、上側ドラム610aと下側ドラム610bの刃620a、620bが所定の退避位置にあるときに、上側ドラム610aと下側ドラム610bとの間に、鋼帯Bが上側ドラム610aと下側ドラム610bに接触しないようにするための空間Sが形成されるように、上側ドラム610a及び下側ドラム610bのそれぞれがフラットな面を有するようにする。そして、ドラムシャー600による剪断を行わない場合には、上側ドラム610aと下側ドラム610bの刃620a、620bを、所定の退避位置に移動させる。また、スクロールシャー700による剪断を行わない場合には、ダイセット710を取り外してエアーフロート搬送装置720を基台730に取り付ける。
したがって、鋼帯Bを直線状に剪断する場合には、短時間で剪断を行えるドラムシャー600を用い、鋼帯Bを凹凸状に剪断する場合には、交換作業を短時間で行えるスクロールシャー700を用いることを同一のシャーラインで行うことができ、且つ、ドラムシャー600の位置とスクロールシャー700の位置を変えないようにすることができる(ドラムシャー600及びスクロールシャー700を基礎に固定することができる)。よって、鋼帯Bを直線状に剪断することと凹凸状に剪断することとの双方を同一のシャーラインで行うことを、操業を長時間止めることなく、また、大がかりな設備にすることなく実現することができる。
<変形例>
本実施形態では、気体搬送装置の一例としてエアーフロート搬送装置720を用いる場合を例に挙げて示した。しかしながら、エアー(空気)以外の気体(例えば不活性ガス)をエアーの代わりに用いてもよい。
また、本実施形態では、上側ドラム610aの最上部の位置を上側ドラム610aの刃620aの退避位置とし、下側ドラム610bの最下部の位置を下側ドラム610bの刃620bの退避位置とする場合を例に挙げて説明した。しかしながら、退避位置は、鋼帯Bと接触しない位置であれば、これらの位置に限定されない。
また、本実施形態では、上側ドラム610a、下側ドラム610bの刃620a、620bが取り付けられている側とは反対側の領域にフラットな面を形成して、上側ドラム610aと下側ドラム610bとの間に空間Sを形成する場合を例に挙げて説明した。しかしながら、空間Sを形成することができれば、必ずしもこのようにする必要はなく、例えば、上側ドラム610a、下側ドラム610bの領域のうち、空間S(の上端と下端)を形成する領域の、自ドラム(上側ドラム610aの領域については上側ドラム610a、下側ドラム610bの領域については下側ドラム610b)の回転軸からの最短距離が、その他の領域の、自ドラムの回転軸からの最短距離よりも短くなるようにしていればよい。例えば、図1Bにおいて上側ドラム610a及び下側ドラム610bのフラットな面を、その他の領域の曲率半径よりも大きな曲率半径を有する面にしてもよい。
尚、以上説明した本発明の実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
600 ドラムシャー
610 ドラム(上側ドラム、下側ドラム)
620 刃
700 スクロールシャー
710 ダイセット
711 ダイ(上側ダイ、下側ダイ)
712 刃
713 スライドガイド
720 エアーフロート搬送装置
721 エアー供給部
722、723 取付部
724 エアー噴射穴
725 エアー導入穴
730 基台
740 モータ
750 減速機
760 クランク
770 コンロッド
780 エアー供給源
800 搬送コンベア
1000 搬送制御装置

Claims (3)

  1. 剪断用の刃がそれぞれ取り付けられた上側ドラム及び下側ドラムを有するドラムシャーが上流側に位置し、剪断用の刃がそれぞれ取り付けられた上側ダイ及び下側ダイを有するダイセットを基台に取り付けることが可能なスクロールシャーが下流側に位置するように、前記ドラムシャーと前記スクロールシャーとが直列に配置されたシャーラインであって、
    前記上側ドラム及び前記下側ドラムに取り付けられた前記刃が、剪断の対象となる金属帯と接触しない所定の退避位置に位置するときに、前記上側ドラム及び下側ドラムの間に、前記金属帯が前記上側ドラム及び前記下側ドラムの少なくとも何れか一方に接触しないようにするための空間が形成されるように、前記上側ドラム及び前記下側ドラムの表面の領域のうち、前記空間の上端及び下端を形成する領域の、自ドラムの回転軸からの最短距離が、その他の領域の、自ドラムの回転軸からの最短距離よりも短くなっており、
    前記スクロールシャーの基台には、前記ドラムシャーで前記金属帯が剪断されることにより得られた切板が前記スクロールシャーを通過できるように、前記切板の下方から前記切板に向けて気体を噴射する気体搬送装置を、前記ダイセットに代えて前記基台に取り付けることが可能であることを特徴とするシャーライン。
  2. 前記上側ドラム及び前記下側ドラムの表面の領域のうち、前記空間の上端及び下端を形成する領域が、フラットな面であることを特徴とする請求項1に記載のシャーライン。
  3. 請求項1、又は2に記載のシャーラインの操業方法であって、
    前記基台に取り付けられた前記気体搬送装置から気体を噴射させることと、前記上側ドラム及び下側ドラムを回転させて前記ドラムシャーにより前記金属帯を剪断することと、を行う工程と、
    前記上側ドラム及び下側ドラムに取り付けられた前記刃が前記所定の退避位置に位置するように前記上側ドラム及び下側ドラムを回動させることと、前記上側ドラム及び下側ドラムに取り付けられた前記刃を所定の退避位置に位置させたまま、前記基台に取り付けられた前記ダイセットを動作させて前記スクロールシャーにより前記金属帯を剪断することと、を行う工程と、
    を排他的に行うことを特徴とするシャーラインの操業方法。
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