JP2015195057A - 通信機能付情報処理装置、その処理方法およびプログラム - Google Patents

通信機能付情報処理装置、その処理方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】複雑な操作手順を踏まなくても利用者の通信における利便性を従来の装置に比べて向上させることを可能にする。【解決手段】通信機能付情報処理装置は、操作者の操作を受ける入力部、表示を行う出力部およびネットワークに接続する通信インタフェース部を有し、GUI対応オペレーティングシステム上でアプリケーションにより情報処理する装置であり、通信インタフェース部において接続要求先アドレスを含めた接続要求が行われた後に入力部で受ける操作者の所定操作に応じ接続要求先アドレスに対応するコンテキストメニュー項目を含むコンテキストメニューを出力部に表示させるとともに、出力部がコンテキストメニューを表示中に入力部で受けるコンテキストメニュー項目に対する操作者の選択操作に応じて所定機能をGUI対応オペレーティングシステムに実行させるコンテキストメニュー管理機能部を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、通信機能付情報処理装置、その処理方法およびプログラムに関するものである。本発明の一通信機能付情報処理装置は、有線および無線の少なくとも一方の通信機能を有し、画像情報、音声情報、および文字情報の少なくとも一つを扱う、たとえばパーソナルコンピュータ(PC: Personal Computer)、サーバ、および情報処理端末装置(PDA: Personal Digital Assistant)の情報処理装置に関するものである。本発明の一通信機能付情報処理装置の処理方法は、通信機能により外部の情報処理装置の情報を登録し、登録した情報を所望のアプリケーションに適用可能にする技術に関するものである。
PCには、現在、マイクロソフト社製のWindows(登録商標)等のGUI(Graphical User Interface)のシステムを有するOS(Operating System)がインストールされていることが多い。PCには、GUIとして、マウス等のポインティングデバイスが適用され、利用者はこのマウスを操作して、便利な機能の一つとして、情報を適宜に複写し挿入するコピー・アンド・ペースト(Copy and Paste)機能を実行している。
利用者がPCで文書作成をするとき、しばしばコピー・アンド・ペースト機能を実行する。具体的に、利用者は、マウスで、GUI上のマウスポインタをコピーする所望の位置に移動させ、コピーしたい範囲を選択し、選択した範囲の情報をコピー操作によりPCのメモリ内にコピー情報として保持する。この保持に続いて、利用者は、GUI上のマウスポインタをペーストする所望の位置に移動させ、コピー情報をペーストする所望の位置を選択し、選択した位置でペースト操作により保持していたコピー情報を所望の位置にペーストしている。
このときのマウスは、利用者によって、たとえばWindows(登録商標)では左ボタンのクリックしながら、コピーしたい位置から所望の範囲を選択、すなわちドラッグ操作される。次に選択した範囲に対してマウスの右ボタンがクリックされると、表示画面内にコンテキストメニュー(Context menu:Cm)が表示される。さらに、表示されたコンテキストメニューのコピーまたは貼り付けをマウスの左クリックで選択する。Windows(登録商標)では、選択した範囲に対するコピー、またはペーストが実行される。
特許文献1は、データ処理装置、データ処理方法、プログラムである。特許文献1には、コピー・アンド・ペースト操作を効率化するため、過去にコピーしたデータをコンテキストメニュー内で表示し選択できるようにすることが提案されている。
特開2006−338458号公報
特許文献1に記載の提案によれば、過去にコピーしたデータをコンテキストメニュー内で表示し選択できるようになるから、利用者は過去のコピー内容等を確認できるとともに、コンテキストメニュー内に表示されたペーストを選択することで、ペースト操作が非常に簡易に行える。
しかしながら、特許文献1は、たとえば、電話番号や電子メール・アドレス等のようにユニークな通信情報をコピー・アンド・ペーストしようとしても、コピー・アンド・ペーストを有効に実行できない虞がある。上述したユニークな通信情報である電話番号は、ネットワーク上の識別子であり、かつ送信元(自身)や通信相手を明示する情報であることから、電話番号には、最新で利用可能な情報であることも要求される。このため、特許文献1の技術を適用して、過去にコピーした電話番号をコンテキストメニュー内で表示し選択できるようにしても、結果的に、現在、利用していない過去の電話番号を誤って選択してしまうことがあるからである。
本発明はこのような課題に鑑み、複雑な操作手順を踏まなくても利用者の通信における利便性を従来の装置に比べて向上させることを可能にする通信機能付情報処理装置、その処理方法およびプログラムを提供することを目的とする。
本発明の一態様によると、操作者の操作を受ける入力部、表示を行う出力部およびネットワークに接続する通信インタフェース部を有し、GUI対応オペレーティングシステム上でアプリケーションにより情報処理する通信機能付情報処理装置であって、前記通信インタフェース部において接続要求先アドレスを含めた接続要求が行われた後に前記入力部で受ける操作者の所定操作に応じ前記接続要求先アドレスに対応するコンテキストメニュー項目を含むコンテキストメニューを前記出力部に表示させるとともに、前記出力部が前記コンテキストメニューを表示中に前記入力部で受ける前記コンテキストメニュー項目に対する操作者の選択操作に応じて所定機能を前記GUI対応オペレーティングシステムに実行させるコンテキストメニュー管理機能部とを有することを特徴とする通信機能付情報処理装置が提供される。
本発明の他の一態様によると、操作者の操作を受ける入力部、表示を行う出力部およびネットワークに接続する通信インタフェース部を有し、GUI対応オペレーティングシステム上でアプリケーションを実行する通信機能付情報処理装置における処理方法であって、前記通信インタフェース部において接続要求先アドレスを含めた接続要求が行われた後に前記入力部で受ける操作者の所定操作に応じ前記接続要求先アドレスに対応するコンテキストメニュー項目を含むコンテキストメニューを前記出力部に表示させ、前記出力部が前記コンテキストメニューを表示中に前記入力部において受ける前記コンテキストメニュー項目に対する操作者の選択操作に応じて所定機能を前記GUI対応オペレーティングシステムに実行させること特徴とする処理方法が提供される。
本発明の他の一態様によると、操作者の操作を受ける入力部、表示を行う出力部およびネットワークに接続する通信インタフェース部を有し、GUI対応オペレーティングシステム上でアプリケーションにより情報処理するコンピュータで実行されるプログラムであって、該プログラムはコンピュータに、前記通信インタフェース部において接続要求先アドレスを含めた接続要求が行われた後に前記入力部で受ける操作者の所定操作に応じ前記接続要求先アドレスに対応するコンテキストメニュー項目を含むコンテキストメニューを前記出力部に表示させるステップと、前記出力部が前記コンテキストメニューを表示中に前記入力部において受ける前記コンテキストメニュー項目に対する操作者の選択操作に応じて所定機能を前記GUI対応オペレーティングシステムに実行させるステップとを実行させることを特徴とするプログラムが提供される。
本発明によれば、複雑な操作手順を踏まなくても利用者の通信における利便性を従来の装置に比べて向上させることができる。また、本発明の一態様によると、演算処理手段により第1の記憶手段が記憶する電話機能ブロックおよびメニュー機能ブロックのプログラムを第2の記憶手段にローディングしてOSを起動することにより、階層の異なる通話アプリケーションの個々を選択して起動状態にしなくても、電話の着信時に電話機能ブロックによる電話呼出情報の判断を基にメニュー機能ブロックを関連付けて、メニュー機能ブロックにより表示手段に利用者の操作に応じた一覧を表示させ、操作項目から選択した内容を実行させることができ、複雑な操作手順を踏まなくても利用者の通信における利便性を従来の装置に比べて大いに向上させることができる。
本発明に係る通信機能付情報処理装置を適用した情報端末装置の基本的な構成を示すブロック図である。 図1の情報端末装置を適用した電話システムの概略的な構成を示す図である。 図1の情報端末装置に表示されるコンテキストメニューの初期状態を示す図である。 図3のコンテキストメニューに項目として登録した電話番号を追加したコンテキストメニューを示す図である。 図4のコンテキストメニューに項目として発信先を追加したコンテキストメニューを示す図である。 図5のコンテキストメニューに項目として発信元を追加したコンテキストメニューを示す図である。 図6のコンテキストメニューに項目として転送先を追加したコンテキストメニューを示す図である。 図1の情報端末装置においてコンテキストメニューの表示における状態遷移を示す図である。 図3のコンテキストメニューに項目として登録した電話番号を追加表示する手順を示すシーケンシャルチャートである。 図4のコンテキストメニューに項目として発信先を追加表示する手順を示すシーケンシャルチャートである。 図5のコンテキストメニューに項目として発信元を追加表示する手順を示すシーケンシャルチャートである。 図6のコンテキストメニューに項目として転送先を追加表示する手順を示すシーケンシャルチャートである。 本発明に係る通信機能付情報処理装置を適用した電話システムにおける他の実施例の構成を示す図である。 図2の電話システムにおける主装置の概略的な構成を示すブロック図である。 図1の情報端末装置におけるメモリ内の要部構成を示すブロック図である。 図2の電話システムにおける電話機の概略的な構成を示すブロック図である。 図2の電話システムにおけるコンテキストメニューに項目として登録した電話番号を追加表示する手順とともに、プレゼンス情報に対する処理による確認手順を示すシーケンシャルチャートである。 図2の電話システムにおけるコンテキストメニューに項目として発信先の追加表示する手順とともに、プレゼンス情報に対する処理による確認手順を示すシーケンシャルチャートである。 図2の電話システムにおけるコンテキストメニューに項目として発信先の追加表示する手順とともに、終話にともなうプレゼンス情報に対する処理による確認手順を示すシーケンシャルチャートである。 図2の電話システムにおける電話機の再起動にともなうプレゼンス情報に対する処理による確認手順を示すシーケンシャルチャートである。 図2の電話システムにおけるコンテキストメニューに項目として発信元の追加表示する手順とともに、プレゼンス情報に対する処理による確認手順を示すシーケンシャルチャートである。 図2の電話システムにおけるコンテキストメニューに項目として発信元の追加表示する手順とともに、終話にともなうプレゼンス情報に対する処理による確認手順を示すシーケンシャルチャートである。 図2の電話システムにおける電話機の再起動にともなうプレゼンス情報に対する処理による確認手順を示すシーケンシャルチャートである。 図2の電話システムにおけるコンテキストメニューに項目として転送先の追加表示する手順とともに、プレゼンス情報に対する処理による確認手順を示すシーケンシャルチャートである。 図2の電話システムにおけるコンテキストメニューに項目として転送先の追加表示する手順とともに、終話にともなうプレゼンス情報に対する処理による確認手順を示すシーケンシャルチャートである。 図2の電話システムにおける2つの電話機の再起動にともなうプレゼンス情報に対する処理による確認手順を示すシーケンシャルチャートである。
次に添付図面を参照して本発明による通信機能付情報処理装置の実施例を詳細に説明する。図1を参照すると、本発明による通信機能付情報処理装置の実施例における情報端末装置10は、CPU 40によりストレージ42が記憶するソフトフォン通信機能部62およびコンテキストメニュー(context menu:Cm)管理機能部64のプログラムをメモリ44にローディングしてOSを起動することにより、階層の異なる通話アプリケーションの個々を選択して起動状態にしなくても、電話の着信時にソフトフォン通信機能部62による電話呼出情報の判断を基にCm管理機能部64を関連付けて、Cm管理機能部64により入出力装置48のディスプレイに利用者の操作に応じた一覧を表示させ、操作項目から選択した内容を実行させることができ、複雑な操作手順を踏まなくても利用者の通信における利便性を従来の装置に比べて大いに向上させることができる。
本発明と直接関係のない部分について図示および説明を省略する。以下の説明で、信号はその現れる接続線の参照番号で指示する。
情報端末装置10は、本発明に係る通信機能付情報処理装置を適用したものである。情報端末装置10は、図2に示すように、電話システム12を構築する構成要素の一部である。情報端末装置10は、ネットワーク14に接続されている。ネットワーク14には、公衆交換電話網(PSTN)、IP(インターネットプロトコル)網、およびプライベート網等がある。したがって、ネットワーク14には、情報端末装置10だけでなく、主装置16、電話機18および20、ならびに基地局22が接続されている。本実施例において、ネットワーク14は、IEEE(Institute of Electrical and Electronic Engineers)802.3のイーサネット(Ethernet:登録商標)でIPに基づき通信が可能なIPネットワークの網である。
本実施例は、情報端末装置10で自身の電話番号を登録、発信先電話番号で発信、転送先電話番号で転送、発信元電話番号で着信の通信に成功するとき、それぞれ通信種別ごとの電話番号に関するコンテキストメニュー項目をコンテキストメニュー内に追加し選択できるようにすることで、最新で利用可能な電話番号を適切に選択できるコンテキストメニューを実現する電話システム12の一例について記述する。
電話システム12は、情報端末装置10、主装置16、電話機16および20、ならびに基地局22を含む。
情報端末装置10は、通信機能を有し、装置それぞれに情報処理するアプリケーション、電子メール機能や電話機能を実現するソフトフォンアプリケーションソフトウェアを備えたものである。具体例として、Windows(登録商標)のOS(Operating System)がインストールされたPCやPDA(Personal Digital Assistant)である。
情報端末装置10には、あらかじめ、ネットワーク12上でのネットワークアドレス識別子としてIPアドレス“10.1.1.1”、電話番号識別子の電話番号“1”と主装置16のIPアドレス“10.1.1.2”が設定されている。また、情報端末装置10は、ネットワーク14に信号線24を介して、またはアンテナ26を介した電波28により通信接続されている。
主装置16は、たとえば情報端末装置10の通信を切り替える交換機やゲートキーパである。また、主装置16は、サーバであってもよい。本実施例において、主装置16は、PBX(Private Branch eXchange)であり、IPインタフェースを有するソフトスイッチやIP-PBX等が適用される。主装置16は、信号線30を介して、ネットワーク14に接続され、情報端末装置10、電話機18および20のそれぞれと通信し、電話番号の登録要求を受けると、電話番号とIPアドレスとを対に管理して、収容し、後述するように、電話番号に基づく、たとえば発信、着信、着信に対する応答および転送に関わる処理を、一連の電話の接続処理として実行する機能を有する。主装置16には、ネットワーク14上でのネットワークアドレス識別子としてIPアドレス“10.1.1.2”があらかじめ設定されている。また、主装置16は、SIP(Session Initiation Protocol)に対応して接続処理を実現するものとして記述する。
電話機18および20は、電話機能およびIPインタフェースを有する装置であり、ネットワーク14に接続して主装置16に収容されている。電話機18および20も、それぞれ、電話番号の登録、発信、着信、着信に対する応答、転送および通話の操作や処理により通信相手と通信する。電話機18および20は、それぞれ、信号線32および34を介して、ネットワーク14に接続されている。
電話装置18には、あらかじめ、ネットワーク12上でのネットワークアドレス識別子としてIPアドレス“10.1.1.3”、電話番号識別子の電話番号“3”および主装置16のIPアドレス“10.1.1.2”が設定されている。また、電話装置20にも、あらかじめ、ネットワーク12上でのネットワークアドレス識別子としてIPアドレス“10.1.1.4”、電話番号識別子の電話番号“4”および主装置16のIPアドレス“10.1.1.2”が設定されている。
基地局22は、アンテナ36を介した電波28を情報端末装置10と送受信し、信号線38を介して接続されたネットワーク12と通信する、いわゆる中継機能を有している。
次に情報端末装置10の概略的な構成について図1を参照しながら、記述する。情報端末装置10は、図1に示すように、中央演算処理部(CPU: Central Processing Unit)40、ストレージ42、メモリ44、通信インタフェース部46および入出力装置48を含む。情報端末装置10は、システムバス50を備え、システムバス50から延びた信号線52、54、56、58および60により、それぞれ、中央演算処理部(CPU: Central Processing Unit)40、ストレージ42、メモリ44、通信インタフェース部46および入出力装置48に接続されている。
CPU 40は、主に、入出力装置48の機能に基づいて入出力を制御する機能を有し、他の構成要素であるストレージ42、メモリ44および通信インタフェース部46の動作も制御する。
ストレージ42は、データを記憶する機能を有する。ストレージ42は、CPU 40の制御に基づき記憶するデータの入力/記憶したデータの出力を行う。ストレージ42は、PCのRAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ(flash memory)、磁気テープ、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)、HDD(Hard disk drive)およびSSD(Solid State Drive)を適用することが望ましい。ストレージ42には、情報端末装置10のOSやアプリケーションソフトウェアのようなプログラム、プログラムの設定情報およびプログラムの状態情報が記憶されている。本実施例におけるOSは、GUI(Graphic User Interface)システムに対応するものである。
メモリ44は、データを一時的に保持する機能を有する。メモリ44は、一般的なPCのRAMと同様で、CPU 40がプログラムを実行するときにプログラムがローディングされる部分である。メモリ44は、OS起動にともないプログラムとして、あらかじめ、ストレージ42に記憶されたプログラムデータを、メモリ44に自動的にロードして、OS起動完了時にアプリケーションが動作可能な実行状態に活性化され、処理を開始する。情報端末装置10は、入出力装置48からの操作情報に応じてアプリケーションのプログラムを実行する。
本実施例において、メモリ44は、図1に示すように、アプリケーションとしてソフトフォン通信機能部62およびコンテキストメニュー(Cm: Context menu)管理機能部64を含む。情報端末装置10は、OSの起動にともないアプリケーションであるソフトフォン通信機能部62およびCm管理機能部64をロードし、これらの機能を実行状態にする。
ソフトフォン通信機能部62は、搭載した機器がソフトウェア的に電話機能を実現させるソフトフォンとして、IPネットワーク14の通信を実行させる上で求められる登録および通話機能を有する。これらの機能を実現させるため、さらに構成要素について記述すると、ソフトフォン通信機能部62は、登録機能部66および通話機能部68を含む。
登録機能部66は、SIPの手順において扱う発信元番号や発信先番号を登録する機能を有する。登録機能部66は、SIPに対応するプロトコルスタックを有し、SIPに基づき主装置16に対し電話番号の登録要求(REGISTER)を送出する機能を有する。登録機能部66および通話機能部68には、電話番号識別子として電話番号“1”と主装置16のIPアドレス“10.1.1.2”が、あらかじめ、設定されている。OSには、上述したように、ネットワーク12上でのIPアドレス“10.1.1.1”があらかじめ設定されている。
具体的には、登録機能部66は、起動後、OSに設定されている情報端末装置10のIPアドレス“10.1.1.1”を取得して、登録要求であることを示す情報(REGISTER)、登録要求送出先の主装置16のIPアドレス“10.1.1.2”、登録要求送出元の情報端末装置10のIPアドレス“10.1.1.1”および登録対象の電話番号“1”を含む登録要求を生成し、送出する。
また、登録機能部66は、登録要求の結果として主装置16から登録完了を示す“200 OK”を得ると、登録要求に成功したと判断し、設定機能部70に対し自身に設定されている電話番号“1”で登録要求に成功したことを通知する。この通知は、たとえば“REGISTER,1”を含む情報である。登録機能部66は、登録要求を生成し送出後、所定の時間内に登録完了(200 OK)を得られないと、登録要求に失敗したと判断し、所定の時間経過後に再び同様の登録要求を生成し送出する。
通話機能部68は、音声通話やデータ通信における処理を実行する機能であり、電話の利用者に対して発信、着信、着信に対する応答、転送および通話に関する操作情報の提供および要求された処理を実行する機能である。通話機能部68は、具体的に、電話帳機能、通話機能および電話帳機能に登録した者の在席確認機能、いわゆるプレゼンス機能のような操作系の情報を、情報端末装置10における入出力装置48のディスプレイに表示し、利用者に操作環境を提供する。
なお、通話機能部68は、起動後において操作系の提供を無効化しており、登録機能部66が登録要求に成功したとき、操作系の情報提供を有効化している。通話機能部68は、このプレゼンス機能の無効/有効を確実に実行するため、登録機能部66が登録要求の結果として主装置16から登録完了を受信したか否かを監視し、登録機能部66が登録要求に成功したか否かを判断している。
通話機能部68は、上述したように、SIPおよびRTP(Real-time Transport Protocol)に対応するプロトコルスタックを具備し、利用者の操作によって、SIPに基づき主装置16に対し発信要求(INVITE)、着信に対する応答(200 OK)および転送要求(REFER)を送出する機能を有する。
具体的に、通話機能部68は、操作系の情報提供を有効化し、たとえば、利用者が操作系で電話番号“3”を入力し発信を操作すると、発信要求であることを示す情報(INVITE)、発信要求送出先の主装置16のIPアドレス“10.1.1.2”、発信要求先の電話番号“3”および発信要求元の電話番号“1”を含む発信要求を生成し送出する。
通話機能部68は、発信要求の結果として、主装置16から供給される発信要求先からの着信に対する応答(200 OK)を受信すると、発信要求に成功したと判断し、発信要求先との間でRTPに基づき音声通話を確立し、設定機能部70に対し発信要求先の電話番号“3”で発信要求に成功したことを通知する。この通知は、たとえば“INVITE,3”を含む情報である。
また、通話機能部68は、発信要求を生成し送出後、所定の時間内に発信要求先からの着信に対する応答(200 OK)が得られないと発信要求に失敗したと判断し、発信要求を中止する。
さらに、通話機能部68は、操作系の情報提供を有効化し、たとえば、電話機20からの着信時において、利用者が操作系で着信に対する応答を操作すると、着信に対する応答であることを示す情報(200 OK)、応答の送出先である主装置16のIPアドレス“10.1.1.2”を含む着信に対する応答を生成し送出する。
通話機能部68は、着信に対する応答(200 OK)を送出すると、着信に対する応答、“200 OK”に成功したと判断し、発信要求元との間でRTPに基づき音声通話を確立し、設定機能部70に対し発信要求元の電話番号“4”で着信に対する応答に成功したことを通知する。この通知は、たとえば“INVITE 200 OK,4”を含む情報である。
通話機能部68は、操作系の情報提供を有効化し、たとえば、電話機18と通話時において、利用者が操作系で電話番号“4”を入力し、転送を操作すると、転送要求であることを示す情報(REFER)、転送要求送出先の主装置16のIPアドレス“10.1.1.2”、転送要求先の電話番号“4”および転送要求元の電話番号“1”を含む転送要求を生成し、送出する。
また、通話機能部68は、転送要求の結果として主装置16から供給される転送要求先からの着信に対する応答(200 OK)を受信すると、転送要求に成功したと判断し、通話を終了し、設定機能部70に対し転送要求先の電話番号“4”で転送要求に成功したことを通知する。この通知は、たとえば“REFER,4”を含む情報である。
通話機能部68は、転送要求を生成し送出後、所定の時間内に転送要求先からの着信に対する応答(200 OK)を受信しないと転送要求に失敗したと判断し、転送要求を中止し通話を継続する。
また、Cm管理機能部64は、ポインティングデバイスの一例として、マウスの右クリックボタンの操作により画面の指示位置に利用可能な操作項目の一覧を表示させ、一覧表示した操作項目から所望の操作項目を選択に応じて項目内容を実行させる機能を有する。Cm管理機能を実現させる上で、Cm管理機能部64は、設定機能部70、生成機能部72および情報保持機能部74を含む。
設定機能部70は、コンテキストメニューの生成に関わる情報を設定し、情報を追加する機能を有する。生成機能部72は、保持した情報を基にコンテキストメニューを生成する機能であり、情報保持機能部74は、コンテキストメニューの生成に関わるコンテキストメニュー情報を保持し、保持した情報とメモリ44内の情報とを関連付ける機能である。
ここで、コンテキストメニュー情報とは、コンテキストメニュー項目に関する情報である。具体的に記述すると、コンテキストメニュー情報は、“元に戻す”、“切り取り”、“コピー”、“貼り付け”、“削除”、”すべて選択”、“右から左に読む”、“Unicode制御文字表示”、“Unicode制御文字挿入”、“IME(Input Method Editor)を開く”および“再変換”の内容を、あらかじめ、情報保持機能部74に保持する。
また、情報保持機能部74は、設定機能部70からコンテキストメニュー情報の追加とデータの関連付けを設定する機能を有する。情報保持機能部74は、たとえば、Windows(登録商標)の場合、プログラムの設定情報およびプログラムの状態情報を保持するレジストリに相当し、コンテキストメニュー情報は、レジストリで設定されるCLSID(クラスID)、コンポーネントおよびコマンドのそれぞれに相当し、ならびにこれらの組合せでもよい。“コピー”のコンテキストメニュー情報は、“コピー”の文字およびコピー機能を発揮するCLSID、コンポーネントまたはコマンドに相当する。
なお、本実施例は、ソフトウェアによりコンテキストメニューの機能実現について記述したが、これに限定されるものでなく、たとえばCPU 40に上述したメニューの機能を実現するようにハードウェアにより構築してもよい。
通信インタフェース部46は、装置10に対して信号線24またはアンテナ26を介して、ネットワーク14に接続する外部の装置と通信接続する機能を有する。通信インタフェース部46は、PCのNIC(Network Interface Card)や無線用カードのように、IPインタフェースを有し、CPU 40の制御に基づきネットワーク14に接続して、通信する。
入出力装置48は、情報端末装置10の特徴的な情報処理、扱う情報の入力/出力機能を有する入出力部である。入出力装置48には、一般的な入出力機能であるキーボード、タッチパネル、ポインティングデバイス、スピーカ、マイクおよびディスプレイがあり、内蔵または外部からシステムバス50を介して、CPU 40に接続されている。ポインティングデバイスには、マウス、十字キーまたはテンキーがある。これらは、CPU 40により入出力が制御される。本実施例において利用者は、これら入出力機能を利用して電話機能を操作する。
このように情報端末装置10は、これらの構成要素を具備することから、IPインタフェースを介して、SIPに対応する電話機能として電話番号の登録、発信、着信、着信に対する応答、転送および通話の操作や処理の実現を可能にしている。
次に情報端末装置10におけるアプリケーションソフトウェアの一つであるコンテキストメニューの生成手順について記述する。利用者が情報端末装置10の電源をオンにして起動操作すると、CPU 40が主体となり、ストレージ42からOSをメモリ44にローディングし実行し、OSを起動する。
情報端末装置10のOS起動後、利用者は、キーボードまたはマウスの操作により操作し、アプリケーションソフトウェアを適宜に実行し利用することが可能となる。OSは、GUIシステムに対応するものであり、マウスの右ボタンをクリックすることやキーボードの操作で所定のコンテキストメニューを表示することも可能となる。
生成機能部72は、利用者がマウスの右ボタンをクリックすると、情報保持機能部74が保持するコンテキストメニュー情報からコンテキストメニューを生成する機能である。具体的に、生成機能部72は、図3に示すように、情報保持機能部74が保持する“元に戻す”76、“切り取り”78、“コピー”80、“貼り付け”82、“削除”84、“すべて選択”86、“右から左に読む”88、“Unicode制御文字表示”90、“Unicode制御文字挿入”92、“IMEを開く”94および“再変換”96の内容のコンテキストメニュー情報を参照し、これらの情報を含むコンテキストメニュー項目として、図3に示すコンテキストメニュー98を生成する。生成されたコンテキストメニュー98は、OSによってディスプレイに表示される。
また、生成機能部72は、利用者がコンテキストメニュー98に対する操作を中止するように操作すると、OSに対しコンテキストメニュー98を非表示するよう依頼し、OSはコンテキストメニュー98を非表示にする。
したがって、生成機能部72は、コンテキストメニューを生成する処理において、情報保持機能部74が保持するコンテキストメニュー情報の内容ごとに文字を抽出し、抽出した文字を含むコンテキストメニュー項目を表示するようコンテキストメニューを生成する。
さらに、生成機能部72は、コンテキストメニュー項目を選択すると、対応するCLSID、コンポーネントまたはコマンドが機能を発揮するようコンテキストメニューを生成する。
なお、図3に示すコンテキストメニュー98は、情報保持機能部74が設定機能部70からコンテキストメニュー情報の追加とデータの関連づけの設定を受ける以前に、生成機能部70が、情報保持機能部74が保持するコンテキストメニュー情報から生成したものである。したがって、図3のコンテキストメニュー98は、情報端末装置10における初期のものを示している。また、マウスの右ボタンをクリックし、図3に示すコンテキストメニュー98を表示するとき、コンテキストメニュー98は、マウスポインタ100の示す位置を起点に表示される。
設定機能部70は、情報保持機能部74が保持するコンテキストメニューの生成に関わるコンテキストメニュー情報を設定する。
具体的に、設定機能部70は、登録機能部66から電話番号“1”で登録要求に成功した通知(REGISTER,1)を受け取ると、通信の種別を番号登録であると識別し、自身の電話番号を示す文字“電話番号”を含むコンテキスト情報を生成し、コンテキストメニュー情報“電話番号”を情報保持機能部74が保持するコンテキストメニュー情報に追加する。さらに、情報保持機能部74は、メモリ44内に電話番号“1”のデータを保持させ、コンテキストメニュー情報“電話番号”とメモリ44内データ“1”の挿入とを関連付けて設定する。
このとき、情報保持機能部74は、“元に戻す”76、“切り取り”78、“コピー”80、“貼り付け”82、“削除”84、“すべて選択”86、“右から左に読む”88、“Unicode制御文字表示”90、“Unicode制御文字挿入”92、“IMEを開く”94、“再変換”96”および“電話番号”102が示すコンテキストメニュー項目の内容のコンテキストメニュー情報を保持し、生成機能部72は情報保持機能部74が保持するコンテキストメニュー情報を参照し、図4に示すコンテキストメニュー98を生成する。生成されたコンテキストメニュー98は、OSによってマウスポインタ100の位置を起点としてディスプレイに表示される。
図4のコンテキストメニュー98は、図3のコンテキストメニュー98にコンテキストメニュー項目“電話番号”102が加わったものである。コンテキストメニュー情報“電話番号”から生成されたコンテキストメニュー項目“電話番号”102を選択すると、生成機能部72は、メモリ44内データ“1”を電話番号“1”と表わし、マウスポインタ100の位置に挿入する。
また、設定機能部70は、たとえば通話機能部68から電話番号“3”で発信要求に成功した通知(INVITE,3)を受信すると、通信の種別を電話発信であると識別し、発信先の電話番号を示す文字“発信先”を含むコンテキスト情報を生成する設定機能部70は、コンテキストメニュー情報“発信先”104を情報保持機能部74が保持するコンテキストメニュー情報に追加する。さらに、情報保持機能部74は、メモリ44内に電話番号“3”のデータを保持させ、コンテキストメニュー情報“発信先”104とメモリ44内データ“3”の挿入とを関連付けて設定する。
このとき、情報保持機能部74は、“元に戻す”76、“切り取り”78、“コピー”80、“貼り付け”82、“削除”84、“すべて選択”86、“右から左に読む”88、“Unicode制御文字表示”90、“Unicode制御文字挿入”92、“IMEを開く”94、“再変換”96、“電話番号”102および“発信先”104に関連するコンテキストメニュー情報を保持し、生成機能部72は、情報保持機能部74が保持するコンテキストメニュー情報を参照し、図5に示すコンテキストメニュー98を生成する。生成されたコンテキストメニュー98は、OSによってマウスポインタ100の位置を起点としてディスプレイに表示される。
図5のコンテキストメニュー98は、図4のコンテキストメニュー98にコンテキストメニュー項目“発信先”を追加したものである。図5のコンテキストメニュー98には、コンテキストメニュー情報“発信先”から生成されたコンテキストメニュー項目“発信先”104を選択すると、メモリ44内のデータ“3”を電話番号”3”と表わし、マウスポインタ100の位置に挿入する。
また、設定機能部70は、たとえば通話機能部68から電話番号“4”で着信に対する応答に成功した通知(INVITE 200 OK,4)を受信すると、通信の種別を電話着信であると識別し、発信元の電話番号を示す文字“発信元”を含むコンテキスト情報を生成し、コンテキストメニュー情報“発信元”を情報保持機能部74が保持するコンテキストメニュー情報に追加する。さらに、情報保持機能部74は、メモリ44内に電話番号“4”のデータを保持させ、コンテキストメニュー情報“発信元”とメモリ44内のデータ“4”の挿入とを関連付けて設定する。
このとき、情報保持機能部74は、“元に戻す”76、“切り取り”78、“コピー”80、“貼り付け”82、“削除”84、“すべて選択”86、“右から左に読む”88、“Unicode制御文字表示”90、“Unicode制御文字挿入”92、“IMEを開く”94、“再変換”96、“電話番号”102、“発信先”104”および“発信元”106に関連するコンテキストメニュー情報を保持し、生成機能部72は、情報保持機能部74が保持するコンテキストメニュー情報を参照し、図6に示すコンテキストメニュー98を生成する。生成されたコンテキストメニュー98は、OSによってマウスポインタ100の位置でディスプレイに表示される。
図6のコンテキストメニュー98は、図5のコンテキストメニュー98にコンテキストメニュー項目“発信元”106を追加したものである。コンテキストメニュー情報“発信元”から生成されたコンテキストメニュー項目“発信元”106を選択すると、メモリ44内データ“4”を電話番号“4”と表わし、マウスポインタ100の位置に挿入する。
また、設定機能部70は、たとえば通話機能部68から電話番号“4”で転送要求に成功した通知(REFER,4)を受信すると、通信の種別を電話転送であると識別し、転送先の電話番号を示す文字“転送先”を含むコンテキスト情報を生成し、コンテキストメニュー情報“転送先”を情報保持機能部74が保持するコンテキストメニュー情報に追加する。さらに、情報保持機能部70は、メモリ44内に電話番号“4”のデータを保持させ、コンテキストメニュー情報“転送先”とメモリ44内のデータ“4”の挿入とを関連付けて設定する。
このとき、情報保持機能部74は、“元に戻す”76、“切り取り”78、“コピー”80、“貼り付け”82、“削除”84、“すべて選択”86、“右から左に読む”88、“Unicode制御文字表示”90、“Unicode制御文字挿入”92、“IMEを開く”94、“再変換”96、“電話番号”102、“発信先”104および“転送先”106に関連するコンテキストメニュー情報を保持し、生成機能部70は、情報保持機能部74が保持するコンテキストメニュー情報を参照し、図7に示すコンテキストメニュー98を生成する。生成されたコンテキストメニュー98は、OSによってマウスポインタ100の位置を起点としてディスプレイに表示される。
図7のコンテキストメニュー98は、図6のコンテキストメニュー98にコンテキストメニュー項目“転送先”108を追加したものである。コンテキストメニュー情報“転送先”から生成されたコンテキストメニュー項目“転送先”108を選択すると、メモリ44内のデータ“4”を電話番号“4”と表わし、マウスポインタ100の位置に挿入する。
上述した通り、設定機能部70が、ソフトフォン通信機能部44で成功した通信の種別を識別し、種別毎に関連するコンテキストメニュー情報を情報保持機能部74に追加するようにしたので、生成機能部72が生成するコンテキスとメニュー98に、情報端末装置10で成功した通信の種別毎に関連するコンテキストメニュー項目を含めることができるようになる。
また、生成機能部72が成功するコンテキストメニュー98において、利用者が、情報端末装置10で成功した通信の種別毎に関連するコンテキストメニュー項目を選択すると、通信の種別毎に、通信に用いたデータを挿入できるようになる。
次にこれらの動作を状態遷移により記述する。図8に示すように、情報端末装置10は、動作に関して電源オン110、待機状態112、待機状態114および操作状態116を有する。
電源オン110で情報端末装置10を起動する。情報端末装置10は、この起動にともないストレージ42のプログラムをメモリ44にローディング118を実行する。情報端末装置10は、待機状態112に遷移する。
待機状態112は、情報端末装置10において、OS起動後に登録機能部66、通話機能部68、設定機能部70、生成機能部72および情報保持機能部74が活性化した状態で、登録機能部66が登録要求に成功する以前の状態である。待機状態110では、登録機能部66、通話機能部68、設定機能部70、生成機能部72および情報保持機能部74は活性化しているが、登録機能部66が登録要求に成功する以前、すなわち登録機能部66が登録要求に成功しないと判断するから、登録機能部66は、設定機能部70に対し登録要求に成功したことを通知せず、設定機能部66は、情報保持機能部74に対しコンテキストメニュー情報の追加をしない。したがって、待機状態112で生成機能部72が生成するコンテキストメニュー98は、図3に示すコンテキストメニュー98である。
なお、待機状態112では、登録機能部66が登録要求に成功する以前であるから、通話機能部68は、操作系から提供される情報に対して無効化している。
待機状態114は、情報端末装置10において、OS起動後に登録機能部66、通話機能部68、設定機能部70、生成機能部72および情報保持機能部74が活性化した状態で、登録機能部66は、登録要求に成功した状態である。すなわち、待機状態112で登録機能部66が主装置16に対して登録要求に成功すると、登録機能部66は、この条件に応じて待機状態112から待機状態114に遷移する。遷移矢線120は、登録成功を示し、コンテキストメニュー項目の追加を表示する。また、登録機能部66が登録要求に失敗すると、登録機能部66は、矢線122が示すように、待機状態112のままになる。
待機状態114で、登録機能部66、通話機能部68、設定機能部70、生成機能部72および情報保持機能部74は活性化する。登録機能部66が登録要求に成功したことから、登録機能部66は、設定機能部70に対し登録要求に成功したことを通知し、設定機能部70は、情報保持機能部74に対しコンテキストメニュー情報を追加する。
さらに、待機状態114で、通話機能部68が発信要求、着信に対する応答および転送要求のいずれかに成功すると、通話機能部68は、設定機能部70に対し発信要求、着信に対する応答および転送要求のいずれかに成功したことを通知し、設定機能部70は、情報保持機能部74に対して成功したコンテキストメニュー情報を追加し、表示する。この状態が矢線124である。
ここで、待機状態114のとき、登録機能部66が登録要求に成功したから、通話機能部68は操作系の提供を有効化している。
利用者がマウスの右ボタンをクリック操作すると、情報端末装置10は、矢線126が示すように、待機状態114から操作状態116に遷移する。操作状態116で、マウスのこのクリック操作を受けると、生成機能部72は、情報保持機能部74が保持するコンテキストメニュー情報からコンテキストメニュー98を生成する。情報端末装置10には、OSによってコンテキストメニュー98がディスプレイにこれらの機能の実行により表示される。
操作状態116で、さらに、矢線128で示すように、利用者が表示されたコンテキストメニュー98のコンテキストメニュー項目を選択操作する。このとき、情報端末装置10は、対応する機能を発揮し、矢線130が示すように、待機状態114に遷移する。
一方、操作状態116で利用者が表示されたコンテキストメニュー98に対する操作を中止した場合、情報端末装置10は、コンテキストメニュー98を非表示にし、矢線130が示すように、待機状態114に遷移する。
このように情報端末装置10は、OSを起動後、状態遷移させて、コンテキストメニュー98に新たなコンテキストメニュー項目を追加し、コンテキストメニュー98を表示している。
次に電話システム12において情報端末装置10の登録について図9を参照しながら、動作手順を記述する。
(登録動作)
まず、情報端末装置10で電話番号を主装置16に登録する場合、利用者が情報端末装置10の電源をオンにして起動操作すると、CPU 40が主体となり、ストレージ42からOSをメモリ44にプログラムをローディングし、ローディングしたプログラムを実行し、OSを起動する。さらに、情報端末装置10は、OSの作用でストレージ42から登録機能部66、通話機能部68、設定機能部70、生成機能部72および情報保持機能部74に関するプログラムをメモリ44にローディングし、このプログラムを起動し、それぞれの機能を活性化する。情報端末装置10は、このようにソフトウェア的に、起動を完了させる。この状態が待機状態110である。情報端末装置10は、利用者の操作により所定の接続先であるIPネットワーク14に通信接続可能状態にある。
登録機能部66は、起動後、OSに設定されている情報端末装置10のIPアドレス“10.1.1.1”を取得して、登録要求であることを示す情報“REGISTER”、登録要求送出先の主装置16のIPアドレス“10.1.1.2”、登録要求送出元の情報端末装置10のIPアドレス“10.1.1.1”および登録対象の電話番号“1”を含む登録要求を生成する。
登録機能部66は、時刻T10にて生成した登録要求(REGIST_REQ)132を主装置16に送出する。主装置16は、この登録要求を受信すると、供給された情報を基に登録処理する。主装置16は、時刻T12にて登録処理の完了にともない登録完了(200 OK)134を情報端末装置10に返送する。情報端末装置10は、登録完了(200 OK)134を登録機能部66に送る。
主装置16が登録完了したことにより、情報端末装置10は登録済みになる。これ以降、主装置16は、情報端末装置10、電話機18および20の電話番号に基づいて電話の接続処理が可能になる。
登録機能部66は、登録要求の結果として登録完了(200 OK)134を得ると、登録要求に成功したと判断する。登録機能部66は、この判断結果により、時刻T14にて設定機能部70に対して、自身に設定されている電話番号“1”での登録要求の成功(SUCCESS)136を通知する。
設定機能部70は、登録機能部66から電話番号“1”で登録要求に成功した通知を受け取ると、設定機能部70は、情報保持機能部74が保持するコンテキストメニュー情報に“電話番号”に関連するコンテキストメニュー情報を追加し、メモリ44内に電話番号“1”のデータを保持させる(APPENDIX 138)。情報保持機能部74は、さらに、コンテキストメニュー情報“電話番号”とメモリ44内のデータ“1”とを関連付ける。したがって、利用者がコンテキストメニュー項目“電話番号”102を選択すると、メモリ44内のデータ“1”を挿入するように設定する。この状態が、情報端末装置10における待機状態114である。
このとき、情報保持機能部74は、すでに、”元に戻す”、”切り取り”、”コピー”、”貼り付け”、”削除”、”すべて選択”、”右から左に読む”、”Unicode制御文字表示”、”Unicode制御文字挿入”、”IMEを開く”、”再変換”および”電話番号”に関連するコンテキストメニュー情報を保持している。
情報端末装置10は入出力装置48の一つであるマウスを用いている。利用者が情報端末装置10でテキスト編集のアプリケーションソフトウェアを実行させている。このとき、テキスト編集の画面上にはマウスの指し示すポインタとして矢印が表示されている。利用者がマウスの右ボタンをクリックする。情報端末装置10には、入出力装置48を介して、コンテキストメニュー98の表示操作として右クリック操作信号が生成機能部72に時刻T18にて供給される(OPE_RIGHT 140)。
生成機能部72は、時刻T20にて図4に示すコンテキストメニュー98の生成を情報保持機能部74に要求する(GEN_REQ 142)。情報保持機能部74は、時刻T22にて保持するコンテキストメニュー情報を参照し、コンテキストメニュー情報を生成機能部72に送る(SEND_INF 144)。
生成機能部72は、供給されたコンテキストメニュー情報を基にコンテキストメニュー98を生成する。生成機能部72は、時刻T24にて生成したコンテキストメニュー98を入出力装置48の一つであるディスプレイに供給する(DISP 146)。この供給により、ディスプレイには、OSによってマウスポインタ100の位置でコンテキストメニュー98が表示される。情報端末装置10は、操作状態116にある。
利用者がディスプレイに表示された図4のコンテキストメニュー98におけるコンテキストメニュー項目“電話番号”102を選択すると、メモリ44内のデータ“1”が電話番号“1”としてマウスのポインタ100の位置に挿入される。ここでの状態は待機状態114にある。
このように、利用者は情報端末装置10において、最新で利用可能な電話番号を適切に選択するコンテキストメニュー98を実現することができる。
(発信動作)
次に利用者が情報端末装置10でコンテキストメニュー98を用いて電話機18に発信する動作手順について図10を参照しながら、記述する。
利用者が情報端末装置10で通話機能部68が提供する操作系で電話番号“3”を入力し、発信操作する(TRANSMISSION 148)。この操作により情報端末装置10は、発信要求であることを示す情報(INVITE)、発信要求送出先の主装置16のIPアドレス“10.1.1.2”、発信要求先の電話番号“3”および発信要求元の電話番号“1”を含む発信要求を生成し、時刻T26にて生成した発信要求(INVITE_REQ)150を主装置16に送出する。情報端末装置10は、待機状態114にある。
主装置16は、発信要求150を得ると、接続処理を実行し、電話機18に発信要求152として時刻T28にて転送する。この転送により、電話機18は着信する。
電話機18が着信に対して応答する場合、電話機18は、時刻T30にて応答結果(RESULT 154)を主装置16に送出する。主装置16は、時刻T32にて着信に対する応答(RESULT 156)を発信要求元の情報端末装置10に転送すべく出力する。情報端末装置10における通話機能部68は、発信要求の結果として発信先からの着信に対する応答が200 OKの場合、発信要求に成功したと判断する。
このとき、情報端末装置10は、発信要求先、すなわち電話機18との間でRTPに基づき音声通話を確立する。通話機能部68は、時刻T34にて設定機能部70に発信要求先の電話番号“3”で発信要求に成功したことを通知する(SUCCESS 158)。設定機能部70は、電話番号“3”での発信要求に対する成功通知を得ると、情報保持機能部74が保持するコンテキストメニュー情報に“発信先”に関連するコンテキストメニュー情報を追加し、情報保持機能部74にメモリ44内に電話番号“3”のデータを保持させる(APPENDIX 160)。
情報保持機能部74は、さらに、メモリ44内に電話番号“3”のデータを保持させ、コンテキストメニュー情報“発信先”とメモリ44内のデータ“3”とを関連付ける。この関連付けしておくことにより、利用者がコンテキストメニュー項目“発信先”を選択すると、メモリ44内のデータ“3”を挿入するように設定する。このとき情報端末装置10は、待機状態114にある。
これらの動作により、情報保持機能部74は、“元に戻す”、“切り取り”、“コピー”、“貼り付け”、“削除”、“すべて選択”、“右から左に読む”、“Unicode制御文字表示”、“Unicode制御文字挿入”、“IMEを開く”、“再変換”、“電話番号”および“発信先”に関連するコンテキストメニュー情報を保持している。
利用者が情報端末装置10でテキスト編集のアプリケーションソフトウェアを実行させている。このとき、テキスト編集の画面上にはマウスの指し示すポインタとして矢印が表示されている。利用者がマウスの右ボタンをクリックする。情報端末装置10には、入出力装置48を介して、コンテキストメニュー98の表示操作として右クリック操作信号が生成機能部72に時刻T38にて供給される(OPE_RIGHT 162)。
生成機能部72は、時刻T40にて図5に示すコンテキストメニュー98の生成を情報保持機能部74に要求する(GEN_REQ 164)。情報保持機能部74は、時刻T42にて保持するコンテキストメニュー情報を参照し、コンテキストメニュー情報を生成機能部72に送る(SEND_INF 166)。
生成機能部72は、供給されたコンテキストメニュー情報を基にコンテキストメニュー98を生成する。生成機能部72は、時刻T44にて生成したコンテキストメニュー98を入出力装置48の一つであるディスプレイに供給する(DISP 168)。この供給により、ディスプレイには、OSによってマウスポインタ100の位置でコンテキストメニュー98が表示される。情報端末装置10は、操作状態116にある。
利用者がディスプレイに表示された図5に示すコンテキストメニューのコンテキストメニュー項目“発信先”104を選択すると、メモリ44内のデータ“3”を電話番号“3”としてマウスのポインタ100の位置に挿入する。このとき、情報端末装置10は、待機状態114にある。
このように、利用者は情報端末装置10において、最新で利用可能な発信先の電話番号を適切に選択するコンテキストメニューを実現することができる。
(着信動作)
次に情報端末装置10の外界に電話機20が配設された場合、電話機20から情報端末装置10への着信に対する応答動作について図11を参照しながら、記述する。電話機20は、時刻T46にて発信要求先の主装置16に発信要求(INVITE_REQ)170を発信する。発信要求170には、電話機20が発信要求であることを示す情報(INVITE)、発信要求送出先の主装置16のIPアドレス“10.1.1.2”、発信要求先の電話番号“1”および発信要求元の電話番号“4”を含んでいる。
主装置16は、発信要求170を得ると、接続処理を実行する。そして、主装置16は、時刻T48にて情報端末装置10に発信要求を発信要求(INVITE_REQ)172として転送する。この転送により、情報端末装置10は電話機20からの発信要求を着信する。このとき、情報端末装置10は、通話機能部68が提供する操作系で発信元の電話番号“4”から着信していることをディスプレイに表示している。
電話機20からの着信時、情報端末装置10で通話機能部68が提供する操作系で、着信に対する応答を利用者が操作すると、情報端末装置10は、着信に対する応答を示す情報(200 OK)、応答の送出先の主装置16のIPアドレス“10.1.1.2”を含む着信に対する応答を生成する。情報端末装置10は、時刻T50にて通話機能部68から主装置16に生成した着信応答(RES 174)として“200 OK”を送出する。主装置16は、時刻T52にて着信応答(RES 176)を発信要求元の電話機20に供給する。ここで、情報端末装置10は、待機状態114にある。
通話機能部68は、着信に対する応答“200 OK”を送出すると、着信に対する応答(200 OK)に成功したと判断し、発信要求元との間でRTPに基づき音声通話を確立する。また、通話機能部68は、時刻T54にて設定機能部70に対し発信要求元の電話番号“4”で着信に対する応答に成功したことを通知する(SUCCESS 178)。
設定機能部70は、通話機能部68から電話番号“4”で着信に対する応答した通知を受信すると、時刻T56にて情報保持機能部74が保持するコンテキストメニュー情報に“発信元”に関連するコンテキストメニュー情報を追加する(APPENDIX 180)。情報保持機能部74は、さらに、メモリ44内に電話番号“4”のデータを保持させ、コンテキストメニュー情報“発信元”とメモリ44内のデータ“4”とを関連付ける。これにより、利用者がコンテキストメニュー項目“発信元”106を選択すると、メモリ44内のデータ“4”を挿入するように設定する。情報端末装置10は、待機状態114にある。
このとき、情報保持機能部74は、“元に戻す”、“切り取り”、“コピー”、“貼り付け”、“削除”、“すべて選択”、“右から左に読む”、“Unicode制御文字表示”、“Unicode制御文字挿入”、“IMEを開く”、“再変換”、“電話番号”、“発信先”および“発信元”に関連するコンテキストメニュー情報を保持している。
利用者が情報端末装置10でテキスト編集のアプリケーションソフトウェアを実行させている。このとき、テキスト編集の画面上にはマウスの指し示すポインタとして矢印が表示されている。利用者がマウスの右ボタンをクリックする。情報端末装置10には、入出力装置48を介して、コンテキストメニュー98の表示操作として右クリック操作信号が生成機能部72に時刻T58にて供給される(OPE_RIGHT 182)。
生成機能部72は、時刻T60にて図6に示すコンテキストメニュー98の生成を情報保持機能部74に要求する(GEN_REQ 184)。情報保持機能部74は、時刻T62にて保持するコンテキストメニュー情報を参照し、コンテキストメニュー情報を生成機能部72に送る(SEND_INF 186)。
生成機能部72は、供給されたコンテキストメニュー情報を基にコンテキストメニュー98を生成する。生成機能部72は、時刻T64にて生成したコンテキストメニュー98を入出力装置48の一つであるディスプレイに供給する(DISP 188)。この供給により、ディスプレイには、OSによってマウスポインタ100の位置でコンテキストメニュー98が表示される。情報端末装置10は、操作状態116にある。
利用者がディスプレイに表示された図6に示すコンテキストメニュー98のコンテキストメニュー項目“発信元”106を選択すると、メモリ44内のデータ“4”を電話番号“4”としてマウスのポインタ100の位置に挿入する。情報端末装置10は、待機状態114にある。
このように利用者は情報端末装置10において、最新で利用可能な発信元の電話番号を適切に選択するコンテキストメニューを実現することができる。
(転送動作)
次に情報端末装置10の外界に電話機18および20が配設された場合、情報端末装置10と電話機18とが通話中に、利用者が情報端末装置10から電話機20に通話を転送する動作について図12を参照しながら、記述する。
利用者が情報端末装置10で通話機能部68が提供する通話中において、操作系で電話番号“4”を入力し、さらに、転送操作により転送情報を入力する。このとき、時刻T66にて転送情報が通話機能部68に供給される(REF_INF 190)。通話機能部68は、転送要求であることを示す情報(REFER)、転送要求の送出先の主装置16のIPアドレス“10.1.1.2”、転送要求先の電話番号“4”および転送要求元の電話番号“1”を含む転送要求を生成し、時刻T68にて生成した転送要求192を送出する(REF_REQ 192)。情報端末装置10は、待機状態114にある。
主装置16は、転送要求を受信すると、接続処理を実行する。主装置16は、図示しないが、転送要求192を受けると、電話機18に対して通常、通話を保留にする。主装置16は、さらに、時刻T70にて電話機20に転送要求を転送する(REF_REQ 194)。電話機20は、転送要求194を受けることにより、着信する。
電話機20が着信に対して主装置16を介して、情報端末装置10に応答する場合、時刻T72にて電話機20は、主装置16に電話機20にとっての着信に対する応答“200 OK”を応答信号として出力する(RES 196)。主装置16は、着信に対する応答“200 OK”を受けると、電話機18に対して通話の接続先を切り替えるように指示する。また、主装置16は、時刻T74にて転送における着信応答(RES 198)を転送要求元の情報端末装置10に転送する。
通話機能部68は、転送要求の結果として転送先からの着信に対する応答(200 OK)を得ると、転送要求に成功したと判断して、通話を終了する。そして、通話機能部68は、時刻T76にて設定機能部70に対し転送要求先の電話番号“4”で転送要求に成功したことを通知する(SUCCESS 200)。
一方、主装置16は、上述したように電話機20の着信応答を基に電話機18の接続先を情報端末装置10から電話機20に切り替えて、直ちに保留を終了し、電話機18と電話機20との間で音声通話を確立させる。
設定機能部70は、通話機能部68から電話番号“4”で転送要求に成功した通知を受け取ると、時刻T78にて情報保持機能部74が保持するコンテキストメニュー情報に“転送先”に関連するコンテキストメニュー情報を追加する(APPENDIX 202)。
情報保持機能部74は、さらに、メモリ44内に電話番号“4”のデータを保持させ、コンテキストメニュー情報“転送先”とメモリ44内のデータ“4”とを関連付ける。これにより、利用者がコンテキストメニュー項目“転送先”108を選択すると、メモリ44内のデータ“4”を挿入するように設定する。情報端末装置10は、待機状態114にある。
このとき、情報保持機能部74は、“元に戻す”、“切り取り”、“コピー”、“貼り付け”、“削除”、“すべて選択”、“右から左に読む”、“Unicode制御文字表示”、“Unicode制御文字挿入”、“IMEを開く”、“再変換”、“電話番号”、“発信先”、“発信元”および“転送先”に関連するコンテキストメニュー情報を保持している。
利用者が情報端末装置10でテキスト編集のアプリケーションソフトウェアを実行させている。このとき、テキスト編集の画面上にはマウスの指し示すポインタとして矢印が表示されている。利用者がマウスの右ボタンをクリックする。情報端末装置10には、入出力装置48を介して、コンテキストメニュー98の表示操作として右クリック操作信号が生成機能部72に時刻T80にて供給される(OPE_RIGHT 204)。
生成機能部72は、時刻T82にて図7に示すコンテキストメニュー98の生成を情報保持機能部74に要求する(GEN_REQ 206)。情報保持機能部74は、時刻T84にて保持するコンテキストメニュー情報を参照し、コンテキストメニュー情報を生成機能部72に送る(SEND_INF 208)。
生成機能部72は、供給されたコンテキストメニュー情報を基にコンテキストメニュー98を生成する。生成機能部72は、時刻T86にて生成したコンテキストメニュー98を入出力装置48の一つであるディスプレイに供給する(DISP 210)。この供給により、ディスプレイには、OSによってマウスポインタ100の位置でコンテキストメニュー98が表示される。情報端末装置10は、操作状態116にある。
利用者がディスプレイに表示された図7に示すコンテキストメニュー98のコンテキストメニュー項目“転送先”108を選択すると、メモリ44内のデータ“4”を電話番号“4”としてマウスのポインタ100の位置に挿入する。情報端末装置10は、待機状態114にある。
このように利用者は情報端末装置10において、最新で利用可能な転送先の電話番号を適切に選択するコンテキストメニューを実現することができる。
次に本発明に係る通信機能付情報端末装置を適用した情報端末装置における他の実施例について簡単に記述する。本実施例の情報端末装置10は、シンクライアント(Thin Client)端末装置である。情報端末装置10は、必要最小限の処理を実行するため、CPU 40、メモリ44、サーバに接続する通信インタフェース部46および利用者が入出力するGUIを備えている。情報端末装置10は、先の実施例で記述したOSを含むストレージ42を持っていない。
図13の電話システム12には、新たな構成要素として、さらに、シンクライアントサーバ212が接続されている。シンクライアントサーバ212は、OSおよびアプリケーションの実行可能なプログラムを有する。アプリケーションの実行可能なプログラムには、ソフトフォン機能部62およびコンテキストメニュー管理機能部64のプログラムを含む。シンクライアントサーバ212は、信号線214を介して、情報端末装置10から通信によって要求を受信すると、受信要求に応じて所望のプログラムを要求した発信元の情報端末装置10にダウンロードする。この場合、情報端末装置10は、図1には図示していないが、メモリ44や通信インタフェース部46にプログラムを要求するダウンロード型シンクライアント機能部を含む。
一方、シンクライアントサーバ212は、図13に図示していないが、情報端末装置10の要求に対応するダウンロード型シンクライアントサーバ機能部を含む。
具体的には、ダウンロード型シンクライアント機能部は、たとえばPEX(Preboot Execution Environment)に対応するクライアント機能であり、ダウンロード型シンクライアントサーバ機能部は、PEXの対応するサーバ機能である。したがって、シンクライアントサーバ212と情報端末装置10との間でやりとりする要求やプログラムのダウンロードは、ダウンロード型シンクライアント機能部とダウンロード型シンクライアントサーバ機能部の間のやりとりにより実現される。
なお、ダウンロード型シンクライアント機能部とダウンロード型シンクライアントサーバ機能部には、通信にて用いるIPアドレスがあらかじめ設定されている。本実施例ではダウンロード型シンクライアント機能部はネットワーク12上でのIPアドレス“10.1.1.1”を設定し、ダウンロード型シンクライアントサーバ機能部はネットワーク12上でのIPアドレス“10.1.1.5”を設定している。
また、ダウンロード型シンクライアント機能部とダウンロード型シンクライアントサーバ機能部とは、アプリケーションのプログラムとして含まれる。
情報端末装置10は、メモリ44にダウンロードし、CPU 40の制御によりアプリケーションが動作する。この動作においてGUIからの操作に応じてコンテキストメニュー98に項目を追加表示し、表示された項目の選択に応じて実行する。ダウンロード以降の動作や操作は先の実施例における記述に同じである。
このように情報端末装置10およびシンクライアントサーバ212を用いても、コンテキストメニューに項目として電話に特有な処理機能を追加し、追加した項目を選択するだけで機能を実行させるという効果を発揮させることができる。
再び、本発明に係る通信機能付情報端末装置を適用した情報端末装置における他の実施例についての記述に戻る。本実施例の情報端末装置10は、先の実施例と同様の情報端末装置である。したがって、本実施例の電話システム12は、図2の構成と基本的に同じである。
ただし、電話システム12における主装置16は、図14に示すように、通常、有する発呼にともない通信の宛先に切り換える交換機能部220だけでなく、新たな構成要素として、プレゼンスサーバ機能部222を含んでいる点で先の実施例と相違している。プレゼンスサーバ機能部220は、電話システム12に接続した情報端末装置10や電話機18および20のプレゼンス情報を、ネットワーク14を介してプレゼンスサービスに対応してやりとりする、たとえば登録機能、検索機能や要求に対する通知機能を有する。プレゼンス情報は、通信する相手が現在どういう状態にあるかを表わす情報である。
本実施例の情報端末装置10は、先の実施例の構成要素に加えて、プレゼンスクライアント機能部224を含む。すなわち、情報端末装置10におけるメモリ44は、図15に示すように、プログラムのロードにより概略的に、ソフトフォン通信機能部62、Cm管理機能部64およびプレゼンスクライアント機能部224を備える。新たに追加したプレゼンスクライアント機能部224は、主装置16のプレゼンスサーバ機能部222とプレゼンス情報をやりとりして、プレゼンスサービスに対応して通信する機能を有する。
また、電話システム12における電話機18および20のそれぞれは、通話機能部68だけでなく、図16に示すように、少なくとも、主装置16のプレゼンスサーバ機能部222とプレゼンス情報をやりとりするプレゼンスクライアント機能部226および228を有している。
なお、先の実施例において、通話機能部68がプレゼンス機能のような操作系の情報を提供できると記述しているから、情報端末装置10のプレゼンスクライアント機能部226および228は、通話機能部68に含めるようにしてもよい。
また、電話機18および20のそれぞれは、ポインティングデバイスの代用として、たとえば十字キーを備え、これらのキーのうち、所定のキーをマウスの右ボタンに割り当て、ソフトフォン通信機能部62の登録機能部66およびCm管理機能部64も配設してもよい。これらの機能も配設することにより、電話機18および20のそれぞれは、情報端末装置10と同様に、プレゼンスサーバ機能部222からプレゼンス情報を受信してプレゼンス情報を表示することもできる。
ここでプレゼンスサービスとは、物事の状態、すなわちプレゼンスを知らせるサービスである。電話システム12におけるプレゼンスサービスの利用例として、たとえば利用者の識別情報、利用者の在席/離籍の情報、利用者の現在行っている物事の情報、ならびに利用者が利用する端末装置における識別情報、ロケーション情報、オンライン/オフラインの情報および通話に関する情報等のプレゼンス情報を、通信相手の状態として通知することで、電話発信する際に、あらかじめ相手の状況を知ることができる。
ネットワーク14につながる情報端末装置10がプレゼンス情報を、ネットワーク14を介して、やりとりすると、情報端末装置10には、たとえば申告した「在席中」や「外出中」といったプレゼンス情報が表示される。このようにプレゼンス情報を基に、利用者は、相手の状況に応じて在席中なら直接相手に電話をかけ、会議中ならメッセージを送り、外出中なら本人の携帯電話にかけるという対応が可能になる。このプレゼンス情報をわかることにより、利用者は、電話の不必要なかけ直しがなくなり、伝言メモを書く時間が省けるなど、効率的に業務を進められる。
さらに、電話システム12におけるSIPを基にしたプレゼンスサービスの一般的な動作について記述する。上述した構成を基に各機能部を記述する。主装置16のプレゼンスサーバ機能部222は、端末装置、すなわち本実施例の情報端末装置10、ならびに電話機18および20それぞれのプレゼンスクライアント機能部224、226および228それぞれから供給されるプレゼンス情報を登録保持し、プレゼンスクライアント機能部224、226および228のうち、要求に対応するプレゼンス情報を取り出し、要求したプレゼンスクライアント機能部にプレゼンス情報を通知する機能である。
また、プレゼンスクライアント機能部224、226および228は、プレゼンスサーバ機能部222にプレゼンス情報を送り、プレゼンスサーバ機能部222からプレゼンス情報を受ける機能である。
本実施例で上述した該当するプレゼンスクライアント機能部とは、情報端末装置10だけである。電話機18および20はCm管理機能部64を有していないことから、プレゼンス情報をプレゼンスサーバ機能部222に送る、上り方向だけの送り機能を有していればよい。
まず、プレゼンスサーバ機能部222は、プレゼンスクライアント機能部224、226および228との通信のやりとりにより、プレゼンスクライアント機能部224、226および228からのプレゼンス情報を登録する(REGISTER)。次にプレゼンスサーバ機能部222は、プレゼンスクライアント機能部224によってプレゼンス情報が要求されると(SUBSCRIBE)、要求したプレゼンスクライアント機能部224に該当するプレゼンス情報を知らせる(NOTIFY)。
また、プレゼンスサーバ機能部222は、プレゼンスクライアント機能部224、226および228からプレゼンス情報の変更が通知されると、変更するプレゼンス情報を登録し(REGISTER)、登録したプレゼンス情報を公開する(PUBLISH)。プレゼンスサーバ機能部222は、変更後のプレゼンス情報を、受信し表示可能な端末装置それぞれに、さらに通知する(NOTIFY)。
プレゼンスサーバ機能部222が通知するプレゼンス情報は、プレゼンスサーバ機能部222が保持するプレゼンス情報から取り出したものである。具体的に、プレゼンスクライアント機能部226は、電話機18のプレゼンス情報として電話番号識別子の電話番号“3” 、状態情報“オンライン”をプレゼンスサーバ機能部222に送る。プレゼンスサーバ機能部222は、これらの内容を含むプレゼンス情報を登録し、プレゼンスクライアント機能部224から電話番号“3”のプレゼンス情報が要求されると(SUBSCRIBE)、保持するプレゼンス情報を電話番号“3”で参照・検索し、検索結果としてプレゼンス情報「電話番号“3” 、状態情報“オンライン”」を取り出し、取り出したプレゼンス情報を要求したプレゼンスクライアント機能部224に通知する(NOTIFY)。
また、電話システム12の場合、プレゼンス情報を、プレゼンスクライアント機能部224、226および228からプレゼンスサーバ機能部222への登録(REGISTER)は、主装置16が有する、交換機能部220に対する発信元番号や発信先番号の登録を要求する登録要求、電話の発信、着信、着信に対する応答、転送および通話に関する操作の再びの成功/失敗が契機に挙げられる。
プレゼンスクライアント機能部224は、プレゼンス情報を周期的に変更する場合(REGISTER, PUBLISH)、あらかじめ、たとえば1秒ないし3600秒の間で変更周期を設定し、設定した変更周期に基づいて自動にプレゼンス情報を要求する(SUBSCRIBE)。プレゼンスクライアント機能部224は、プレゼンス情報をプレゼンスサーバ機能部222に対して周期的に要求する場合(SUBSCRIBE)、あらかじめ、たとえば上述した変更周期を設定し、設定した変更周期で自動にプレゼンス情報を要求する(SUBSCRIBE)。
さらに、プレゼンスサーバ機能部222は、所定の期間として、たとえば1秒ないし3600秒の期間で設定し、プレゼンクライアント機能部224、226および228からのプレゼンス情報が変更されない場合(REGISTER, PUBLISH)、変更されないプレゼンス情報を削除する。
本実施例のプレゼンスクライアント機能部224は、上述した動作に加えて、設定機能部70が設定したコンテキストメニュー情報の内容について、プレゼンス情報を用いてコンテキストメニュー情報の内容が利用できるものか否かを確認する機能も有する。すなわち、先の実施例で設定機能部70が、ソフトフォン通信機能部62で成功した通信の種別を識別し、識別した通信の種別毎に関連するコンテキストメニュー情報を情報保持機能部74に追加するようにしたことから、生成機能部72が生成するコンテキストメニュー98に、情報端末装置10で成功した通信の種別毎に関連するコンテキストメニュー項目を含めることができるようになった。
本実施例は、さらに、情報端末装置10で成功した通信の種別毎に関連するコンテキストメニュー項目の内容が最新であるか否かまでをも確認できる。
先の実施例で記載した通り、設定機能部70は、情報保持機能部74が保持するコンテキストメニューの生成に関わるコンテキストメニュー情報を設定する。プレゼンスクライアント機能部222は、プレゼンスサーバ機能部220に対し、設定機能部70が設定するコンテキストメニュー情報の内容に係るプレゼンス情報を要求する(SUBSCRIBE)。
具体的に情報端末装置10の登録、発信、着信および転送におけるコンテキストメニュー処理の基本動作について記述する。登録において、設定機能部70は、登録機能部66から電話番号“1”で登録要求に成功した通知を受け取ると(REGISTER,1)、通信の種別を番号登録であると識別し、自身の電話番号を示す文字“電話番号”を含むコンテキスト情報を生成し、コンテキストメニュー情報“電話番号”を情報保持機能部74が保持するコンテキストメニュー情報に追加する。情報保持機能部74は、メモリ44内に電話番号“1”のデータを保持させ、コンテキストメニュー情報“電話番号”とメモリ44内データ“1”の挿入とを関連付けて設定する。
このとき、プレゼンスクライアント機能部224は、設定機能部70が設定したコンテキストメニュー情報の内容を保持する情報保持機能部74により、メモリ44内に保持されている電話番号“1”についてのプレゼンス情報を要求する(SUBSCRIBE)。プレゼンスクライアント機能部224は、プレゼンスサーバ機能部222から供給されるプレゼンス情報の通知(NOTIFY)を基に、要求したプレゼンス情報の電話番号“1”が利用できるものか否か、および最新のものか否かを確認する。
ここで、プレゼンスクライアント機能部224は、要求したプレゼンス情報の電話番号“1”が利用できると確認した場合、設定機能部70により追加された情報保持機能部74が保持するコンテキストメニュー情報“電話番号”および関連付けられたメモリ44内に保持している電話番号“1”のデータ保持を継続させる。
また、プレゼンスクライアント機能部224が、要求したプレゼンス情報の電話番号“1”が利用できないことを確認した場合、設定機能部70により追加された情報保持機能部74が保持するコンテキストメニュー情報“電話番号”および関連付けられたメモリ44内に保持していた電話番号“1”のデータを削除する。このようにして、利用できない情報は継続させない。
発信において、設定機能部70は、たとえば通話機能部68から電話番号“3”で発信要求に成功した通知を受信すると(INVITE,3)、設定機能部70は、受信した通信の種別が電話発信であると識別し、発信先の電話番号を示す文字“発信先”を含むコンテキスト情報を生成し、生成したコンテキストメニュー情報“発信先”104を情報保持機能部74が保持するコンテキストメニュー情報に追加する。情報保持機能部74は、メモリ44内に電話番号“3”のデータを保持させ、コンテキストメニュー情報“発信先”104とメモリ44内データ“3”の挿入とを関連付けて設定する。
このとき、プレゼンスクライアント機能部224は、設定機能部70が設定したコンテキストメニュー情報の内容を保持する情報保持機能部74により、メモリ44内に保持されている発信先“3”についてのプレゼンス情報を要求する(SUBSCRIBE)。プレゼンスクライアント機能部224は、プレゼンスサーバ機能部222から供給されるプレゼンス情報の通知(NOTIFY)を基に、要求したプレゼンス情報の発信先“3”が利用できるものか否か、および最新のものか否かを確認する。
ここで、プレゼンスクライアント機能部224は、要求したプレゼンス情報の電話番号“3”が利用できることを確認した場合、設定機能部70により追加された情報保持機能部74が保持するコンテキストメニュー情報“発信先”および関連付けられたメモリ44内に保持している電話番号“3”のデータの保持を継続させる。
また、プレゼンスクライアント機能部224が、要求したプレゼンス情報の電話番号“3”が利用できないと確認した場合、設定機能部70により追加された情報保持機能部74が保持するコンテキストメニュー情報“発信先”および関連付けられたメモリ44内に保持している電話番号“3”のデータを削除する。利用できない情報は継続させない。
着信において、設定機能部70は、たとえば通話機能部68から電話番号“4”で着信に対する応答に成功した通知を受信すると(INVITE 200 OK,4)、受信した通信の種別を電話着信であると識別し、発信元の電話番号を示す文字“発信元”を含むコンテキスト情報を生成し、コンテキストメニュー情報“発信元”を情報保持機能部74が保持するコンテキストメニュー情報に追加する。情報保持機能部74は、メモリ44内に電話番号“4”のデータを保持させ、コンテキストメニュー情報“発信元”とメモリ44内のデータ“4”の挿入とを関連付けて設定する。
プレゼンスクライアント機能部224は、設定機能部70が設定するコンテキストメニュー情報の内容を保持する情報保持機能部74により、メモリ44内に保持されている発信元“4”についてのプレゼンス情報を要求する(SUBSCRIBE)。このとき、プレゼンスクライアント機能部224は、プレゼンスサーバ機能部222から供給されるプレゼンス情報の通知(NOTIFY)を基に、要求したプレゼンス情報の発信元“4”が利用できるものか否か、および最新のものか否かを確認する。
プレゼンスクライアント機能部224は、要求したプレゼンス情報の電話番号“4”が利用できることを確認した場合、設定機能部70により追加された情報保持機能部74が保持するコンテキストメニュー情報“発信元”および関連付けられたメモリ44内に保持している電話番号“4”のデータ保持を継続させる。
また、プレゼンスクライアント機能部224が、要求したプレゼンス情報の電話番号“4”が利用できないことを確認した場合、設定機能部70により追加された情報保持機能部74が保持するコンテキストメニュー情報“発信元”および関連付けられたメモリ44内に保持している電話番号“4”のデータを削除する。したがって、不要なデータの保持は継続させない。
転送において、設定機能部70は、たとえば通話機能部68から電話番号“4”で転送要求に成功した通知を受信すると(REFER,4)、受信した通信の種別を電話転送であると識別し、転送先の電話番号を示す文字“転送先”を含むコンテキスト情報を生成し、コンテキストメニュー情報“転送先”を情報保持機能部74が保持するコンテキストメニュー情報に追加する。また、情報保持機能部70は、メモリ44内に電話番号“4”のデータを保持させ、コンテキストメニュー情報“転送先”とメモリ44内のデータ“4”の挿入とを関連付けて設定する。
このとき、プレゼンスクライアント機能部224は、設定機能部70が設定するコンテキストメニュー情報の内容を保持する情報保持機能部74により、メモリ44内に保持されている転送先“4”についてのプレゼンス情報を要求する(SUBSCRIBE)。プレゼンスクライアント機能部224は、プレゼンスサーバ機能部222から供給されるプレゼンス情報の通知(NOTIFY)を基に、要求したプレゼンス情報の転送先“4”が利用できるものか否か、および最新のものか否かを確認する。
プレゼンスクライアント機能部224は、要求したプレゼンス情報の電話番号“4”が利用できることを確認した場合、設定機能部70により追加された情報保持機能部74が保持するコンテキストメニュー情報“転送先”および関連付けられたメモリ44内に保持している電話番号“4”のデータ保持を継続させる。
また、プレゼンスクライアント機能部224が、要求したプレゼンス情報の電話番号“4”が利用できないと確認した場合、設定機能部70により追加された情報保持機能部74が保持するコンテキストメニュー情報“転送先”および関連付けられたメモリ44内に保持している電話番号“4”のデータを削除する。
上述した記述を要約すると、設定機能部70が、ソフトフォン通信機能部44で成功した通信の種別を識別し、通信の種別毎に関連するコンテキストメニュー情報を情報保持機能部74に追加するようにしたことから、生成機能部72が生成するコンテキストメニュー98に、情報端末装置10で成功した通信の種別毎に関連するコンテキストメニュー項目を含めることができ、さらにコンテキストメニュー項目の内容が利用できるものか否か、および最新のものか否かまで確認することができる。
次に本実施例の電話システム12における情報端末装置10の登録後の確認動作に着目して図17を参照しながら、動作手順を記述する。
(登録動作)
先の実施例と同様に動作する。まず、情報端末装置10にてOSを起動する。すなわち、情報端末装置10では、OSの作用でストレージ42から登録機能部66、通話機能部68、設定機能部70、生成機能部72、情報保持機能部74およびプレゼンスクライアント機能部に関するプログラムをメモリ44にローディングし、このプログラムを起動する。情報端末装置10は、このプログラムの起動により、各機能部の機能が活性化する。
情報端末装置10は、このようにソフトウェア的に、起動を完了させる。この状態が待機状態110である。情報端末装置10は、利用者の操作により所定の接続先であるIPネットワーク14に通信接続可能状態にある。
登録機能部68は、起動後、OSに設定されている情報端末装置10のIPアドレス“10.1.1.1”を取得して、登録要求であることを示す情報“REGISTER”、登録要求における送出先を示す主装置16のIPアドレス“10.1.1.2”、登録要求における送出元を示す情報端末装置10のIPアドレス“10.1.1.1”および登録対象の電話番号“1”を含む登録要求を生成する。
登録機能部68は、時刻T10にて生成した登録要求132を主装置16に送出する(REGIST_REQ 132)。主装置16は、この登録要求を受信すると、供給された情報を基に登録処理する。主装置16は、時刻T12にて登録処理の完了にともない登録完了134を情報端末装置10に応答として返送する(200 OK 134)。情報端末装置10は、登録完了134(200 OK)を登録機能部66に送る。
主装置16が登録完了したことにより、情報端末装置10は登録済みになる。これ以降、主装置16は、情報端末装置10、電話機18および20の電話番号に基づいて電話の接続処理が可能になる。
登録機能部66は、登録要求の結果として登録完了134を得ると(200 OK 134)、登録要求に成功したと判断する。登録機能部66は、この判断結果により、時刻T14にて設定機能部70に対して、自身に設定されている電話番号“1”での登録要求の成功136を通知する(SUCCESS 136)。そして、登録機能部66は、時刻T14Aにて自身に設定されている電話番号“1”での登録要求の成功をプレゼンスクライアント機能部224に与える(SUCCESS 230)。
設定機能部70は、登録機能部66から電話番号“1”で登録要求に成功した通知を受け取ると、設定機能部70は、情報保持機能部74が保持するコンテキストメニュー情報に“電話番号”に関連するコンテキストメニュー情報を追加し、メモリ44内に電話番号“1”のデータを保持させる(APPENDIX 138)。情報保持機能部74は、さらに、コンテキストメニュー情報“電話番号”とメモリ44内のデータ“1”とを関連付ける。したがって、利用者がコンテキストメニュー項目“電話番号”102を選択すると、メモリ44内のデータ“1”を挿入するように設定する。この状態が、情報端末装置10における待機状態114である。
このとき、情報保持機能部74は、“元に戻す”、“切り取り”、“コピー”、“貼り付け”、“削除”、“すべて選択”、“右から左に読む”、“Unicode制御文字表示”、“Unicode制御文字挿入”、“IMEを開く”、“再変換”および“電話番号”に関連するコンテキストメニュー情報を保持している。
ソフトフォン通信機能部62が登録要求に成功すると(SUCCESS 230)、プレゼンスクライアント機能224は、時刻T88にて、ソフトフォン通信機能部62が登録要求した電話番号を含むプレゼンス情報「電話番号“1”、状態情報“オンライン”」をプレゼンスサーバ機能部222に登録する(REGISTER 232)。プレゼンスサーバ機能222は、プレゼンスクライアント機能部224からのプレゼンス情報「電話番号“1”、状態情報“オンライン”」を登録し保持する。
プレゼンスクライアント機能224は、時刻T90にて、プレゼンス情報「電話番号“1”」を、プレゼンスサーバ機能部222に要求する(SUBSCRIBE 234)。時刻T90以降でのプレゼンスクライアント機能224は、周期的に、プレゼンス情報を要求する(SUBSCRIBE)。
なお、周期的にプレゼンス情報を要求するために、プレゼンスクライアント機能部224は、要求するべきプレゼンス情報「電話番号“1”」、すなわち登録要求に成功した電話番号を保持している。
プレゼンスサーバ機能部222は、プレゼンスクライアント機能部224からプレゼンス情報「電話番号“1”」を要求されると(SUBSCRIBE)、時刻92にて、保持するプレゼンス情報を電話番号“1”で参照・検索し、該当するプレゼンス情報「電話番号“1” 、状態情報“オンライン”」を取り出し、このプレゼンス情報を要求したプレゼンスクライアント機能部222に通知する(NOTIFY 236)。時刻T92以降にて、プレゼンスサーバ機能部222は、周期的に、プレゼンス情報を要求し(SUBSCRIBE)、要求毎にプレゼンス情報を取り出し通知する。
プレゼンスクライアント機能部224は、プレゼンスサーバ機能部222から供給されるプレゼンス情報「電話番号“1”、状態情報“オンライン”」の通知(NOTIFY 236)を基に、要求したプレゼンス情報の電話番号“1”が利用できるものか否か、および最新のものか否かを確認する。
この場合、プレゼンスクライアント機能部224は、要求したプレゼンス情報の電話番号“1”が“オンライン”で利用できると確認したことから、プレゼンスクライアント機能部224は、設定機能部70により追加された情報保持機能部74が保持するコンテキストメニュー情報“電話番号”および関連付けられたメモリ44内に電話番号“1”のデータの保持を継続させる。
このとき、情報保持機能部74は、“元に戻す”、“切り取り”、“コピー”、“貼り付け”、“削除”、“すべて選択”、“右から左に読む”、“Unicode制御文字表示”、“Unicode制御文字挿入”、“IMEを開く”、“再変換”および“電話番号”に関連するコンテキストメニュー情報を保持している。
ここで、利用者が情報端末装置10でテキスト編集のアプリケーションソフトウェアを実行させているとき、テキスト編集の画面上にはマウスの指し示すポインタとして矢印が表示されており、利用者がマウスの右ボタンをクリックする。情報端末装置10には、入出力装置48を介して、コンテキストメニュー98の表示操作として右クリック操作信号が生成機能部72に供給され、先の実施例と同様に、情報端末装置は、時刻T18〜T24の手順で処理する。
また、たとえば利用者による情報端末装置10の再起動や、OSの動作によるソフトフォン通信機能部62や登録機能部66等が再ローディングされると、登録機能部66は、先の実施例と同様に、登録要求を生成し、主装置16に送出する(REGIST_REQ 132)。主装置16は、この要求の妥当性や主装置16における処理タイムアウトの判断を基にエラーメッセージを生成する。主装置16は、時刻T12Aにて生成したエラーメッセージ238を登録機能部66に出力する(E_MESSAGE 238)。結果として、登録機能部66は、登録要求を生成し送出後、所定の時間内に登録完了(200 OK)を得られないから、登録要求に失敗したと判断する。登録機能部66は、時刻14Bにて登録要求に失敗したと判断し、プレゼンスクライアント機能部224に失敗240を通知する(FAILURE 240)。プレゼンスクライアント機能部224は、時刻T88Aにてソフトフォン通信機能部62が登録を試みた電話番号を含むプレゼンス情報「電話番号“1”、状態情報“オフライン”」をプレゼンスサーバ機能部222に登録する(REGISTER 242)。プレゼンスサーバ機能部222は、プレゼンスクライアント機能部224からのプレゼンス情報「電話番号“1”、状態情報“オフライン”」を登録し保持する。
また、プレゼンスクライアント機能部224は、前述した成功時と同様に、周期的に、プレゼンス情報を要求できることから、プレゼンスクライアント機能部224は、プレゼンス情報「電話番号“1”」を、プレゼンスサーバ機能部222に要求する(SUBSCRIBE 234)。
プレゼンスサーバ機能部222は、プレゼンスクライアント機能部224からプレゼンス情報「電話番号“1”」を要求されると(SUBSCRIBE)、保持するプレゼンス情報を電話番号“1”で参照・検索し、該当するプレゼンス情報「電話番号“1”、状態情報“オフライン”」を取り出しプレゼンス情報を要求したプレゼンスクライアント機能部224に通知する(NOTIFY 236)。
プレゼンスクライアント機能部224は、プレゼンスサーバ機能部222から供給されるプレゼンス情報「電話番号“1”、状態情報“オフライン”」の通知(NOTIFY 236)を基に、要求したプレゼンス情報の電話番号“1”が利用できるものか否か、および最新のものか否かを確認する。
この場合、プレゼンスクライアント機能部224は、要求したプレゼンス情報の電話番号“1”が“オフライン”で利用できないと確認していることから、プレゼンスクライアント機能部224は、設定機能部70により追加された情報保持機能部74が保持するコンテキストメニュー情報“電話番号”および関連付けられたメモリ44内に電話番号“1”のデータを削除し保持を継続させない。
このとき、情報保持機能部74は、“元に戻す”、“切り取り”、“コピー”、“貼り付け”、“削除”、“すべて選択”、“右から左に読む”、“Unicode制御文字表示”、“Unicode制御文字挿入”、“IMEを開く” および“再変換”に関連するコンテキストメニュー情報を保持している。
このように、利用者は情報端末装置10において、最新で利用可能であることが確認された電話番号を適切に選択するコンテキストメニュー98を実現することができる。
(発信動作)
次に利用者が情報端末装置10でコンテキストメニュー98を用いて、電話機18に発信し、確認する動作手順について図18を参照しながら、記述する。
情報端末装置10は、図4に示すコンテキストメニュー98を生成する状態として説明する。利用者のマウス操作により、情報端末装置10のディスプレイには、OSによってマウスポインタ100の位置で図4に示すコンテキストメニュー98が表示される。すなわち、情報端末装置10が、電話番号“1”で登録要求に成功した後である。
まず、情報端末装置10および電話機18のそれぞれは、主装置16にて登録されている。情報端末装置10および電話機18のそれぞれのプレゼンスクライアント機能部224は、主装置16のプレゼンスサーバ機能部222にプレゼンス情報を登録する。
登録するプレゼンス情報は、情報端末装置10において「電話番号“1”、状態情報“オンライン”」であり、電話機18において「電話番号“3”、状態情報“オンライン”」である。したがって、主装置16のプレゼンスサーバ機能部222は、プレゼンスクライアント機能部224からのプレゼンス情報「電話番号“1”、状態情報“オンライン”」およびプレゼンスクライアント機能部226からのプレゼンス情報「電話番号“3”、状態情報“オンライン”」を登録し保持している。
先の実施例と同様に、利用者が情報端末装置10で通話機能部68が提供する操作系で電話番号“3”を入力し、発信操作する(TRANSMISSION 148)。この操作により情報端末装置10は、発信要求であることを示す情報(INVITE)、発信要求における送出先を示す主装置16のIPアドレス“10.1.1.2”、発信要求における要求先の電話番号“3”および発信要求における要求元の電話番号“1”を含む発信要求を生成し、時刻T26にて生成した発信要求150を主装置16に送出する(INVITE_REQ 150)。情報端末装置10は、待機状態114にある。
主装置16は、発信要求150を得ると、接続処理を実行し、電話機18に発信要求152として時刻T28にて転送する。この転送により、電話機18は着信する。
電話機18が着信に対して応答する場合、電話機18は、時刻T30にて応答結果を主装置16に送出する(RESULT 154)。主装置16は、時刻T32にて着信に対する応答156を発信要求元の情報端末装置10に転送すべく出力する(RESULT 156)。情報端末装置10における通話機能部68は、発信要求の結果として発信先からの着信に対する応答156が200 OKの場合、発信要求に成功したと判断する。
このとき、情報端末装置10は、発信要求先、すなわち電話機18との間でRTP(Real-Time Protocol)に基づき音声通話を確立する。通話機能部68は、時刻T34にて設定機能部70に発信要求先の電話番号“3”で発信要求に成功したことを通知する(SUCCESS 158)。
本実施例では、さらに、通話機能部68は、時刻T34Aにて発信要求先の電話番号“3”での発信要求の成功をプレゼンスクライアント機能部224に与える(SUCCESS 244)。
設定機能部70は、電話番号“3”での発信要求に対する成功通知を得ると、情報保持機能部74が保持するコンテキストメニュー情報に“発信先”に関連するコンテキストメニュー情報を追加し、情報保持機能部74にメモリ44内に電話番号“3”のデータを保持させる(APPENDIX 160)。情報保持機能部74は、先の実施例と同様に、メモリ44内に電話番号“3”のデータを保持させ、コンテキストメニュー情報“発信先”とメモリ44内のデータ“3”とを関連付ける。この関連付けしておくことにより、利用者がコンテキストメニュー項目“発信先”を選択すると、メモリ44内のデータ“3”を挿入するように設定する。このとき情報端末装置10は、待機状態114にある。
これらの動作により、情報保持機能部74は、“元に戻す”、“切り取り”、“コピー”、“貼り付け”、“削除”、“すべて選択”、“右から左に読む”、“Unicode制御文字表示”、“Unicode制御文字挿入”、“IMEを開く”、“再変換”、“電話番号”および“発信先”に関連するコンテキストメニュー情報を保持している。
ソフトフォン通信機能部62が、発信要求に成功することで、プレゼンスクライアント機能部224は、時刻T94にて、ソフトフォン通信機能部62が登録要求した電話番号を含むプレゼンス情報「電話番号“1”、状態情報“通話中”」をプレゼンスサーバ機能部222に登録する(REGISTER 246)。プレゼンスサーバ機能部222は、プレゼンスクライアント機能部224からのプレゼンス情報「電話番号“3”、状態情報“通話中”」を登録し保持する。
また、情報端末装置10が発信要求先とした電話番号“3”の電話機18において、着信に対して応答することで、電話機18のプレゼンスクライアント機能部226は、時刻T96にてプレゼンス情報「電話番号“3”、状態情報“通話中”」をプレゼンスサーバ機能部222に登録する(REGISTER 248)。したがって、主装置16のプレゼンスサーバ機能部222は、プレゼンスクライアント機能部224および226からのプレゼンス情報「電話番号“1”、状態情報“通話中”」および「電話番号“3”、状態情報“通話中”」を登録し保持している。
プレゼンスクライアント機能部224は、周期的な動作の一つのタイミングを示す時刻T98にて、プレゼンス情報「電話番号“1”」および「電話番号“3”」を、プレゼンスサーバ機能部222に要求する(SUBSCRIBE 250)。通話中にある両端末装置のプレゼンス情報を登録以降においても、プレゼンスクライアント機能部224は、周期的に、プレゼンス情報を要求する(SUBSCRIBE)。
なお、周期的にプレゼンス情報を要求するために、プレゼンスクライアント機能部222は、要求するべきプレゼンス情報、すなわち登録要求に成功した自番号である「電話番号“1”」および発信要求に成功した発信先番号である「電話番号“3”」を保持する。
プレゼンスサーバ機能部222は、たとえばプレゼンスクライアント機能部224からプレゼンス情報「電話番号“1”」および「電話番号“3”」を要求されると(SUBSCRIBE 250)、時刻T100にて、保持するプレゼンス情報を電話番号“1”、電話番号“3”のそれぞれで参照・検索し、該当するプレゼンス情報「電話番号“1”、状態情報“通話中”」および「電話番号“3”、状態情報“通話中”」を取り出し、プレゼンス情報を要求したプレゼンスクライアント機能に通知する(NOTIFY 252)。
プレゼンスクライアント機能部224は、プレゼンスサーバ機能部222から供給されるプレゼンス情報「電話番号“1”、状態情報“通話中”」および「電話番号“3”、状態情報“通話中”」の通知(NOTIFY 252)を基に、要求したプレゼンス情報の電話番号“1”および電話番号“3”が利用できるものか否か、および最新のものか否かを確認する。
この場合、プレゼンスクライアント機能部224は、要求したプレゼンス情報の電話番号“1”が“通話中”で、電話番号“3”が“通話中”で利用できる、または利用できていると確認したことから、設定機能部70により追加された情報保持機能部74が保持するコンテキストメニュー情報“電話番号”および“発信先”にそれぞれ関連付けられたメモリ44内の電話番号“1”および電話番号“3”のデータの保持を継続させる。
このとき、情報保持機能部74は、“元に戻す”、“切り取り”、“コピー”、“貼り付け”、“削除”、“すべて選択”、“右から左に読む”、“Unicode制御文字表示”、“Unicode制御文字挿入”、“IMEを開く”、“再変換”、“電話番号”および“発信先”に関連するコンテキストメニュー情報を保持している。
ここで、利用者が情報端末装置10でテキスト編集のアプリケーションソフトウェアを実行させているとき、テキスト編集の画面上にはマウスの指し示すポインタとして矢印が表示されており、利用者がマウスの右ボタンをクリックする。情報端末装置10には、入出力装置48を介して、コンテキストメニュー98の表示操作として右クリック操作信号が生成機能部72に供給される。先の実施例と同様に、情報端末装置10は、時刻T38〜T44の手順を処理する。
たとえば、情報端末装置10と電話機18が通話中にあって、利用者により情報端末装置10または電話機18において終話が操作されると、情報端末装置10と電話機18との間のRTPに基づいた音声通話が終了する。本実施例では、図19に示すように、情報端末装置10が終話に操作される。これにより、情報端末装置10の通話機能部68は、時刻T102にて終話254を、主装置16に要求する(BYE_REQ 254)。主装置16は、さらに、時刻T104にて終話を電話機18に要求する(BYE_REQ 256)。
電話機18は、時刻T106にて要求に対する応答として終話処理により接続の切断結果258を主装置16に出力する(RESULT 258)。主装置16は、時刻T108にて接続の切断を示す結果260を通話機能部68に出力する(RESULT 260)。通話機能部68は、時刻110にて前述した時刻T34で処理したように以降の手順を実行し、時刻T110Aにてプレゼンスクライアント機能部224に終話処理の成功を通知する(SUCCESS 262)。
情報端末装置10のプレゼンスクライアント機能部224は、ソフトフォン通信機能部62の音声通話終了の通知を受けて(SUCCESS 262)、時刻T112にてプレゼンス情報「電話番号“1”、状態情報“オンライン”」でプレゼンス情報をステータス変更する(CHANGE 264)。電話機18のプレゼンスクライアント機能部226も、時刻T114にてプレゼンス情報「電話番号“3”、状態情報“オンライン”」でプレゼンス情報をステータス変更する(CHANGE 266)。
ここで、状態情報“オンライン”/“オフライン”とは、一般的に、プレゼンスクライアントとプレゼンスサーバとの間の通信状態を示した情報で、通話の状態を示すものではない。
したがって、主装置16のプレゼンスサーバ機能部222は、プレゼンスクライアント機能部224および226からのプレゼンス情報「電話番号“1”、状態情報“オンライン”」および「電話番号“3”、状態情報“オンライン”」を登録し保持している。
情報端末装置10のプレゼンスクライアント機能部224は、周期的に、プレゼンス情報を要求できることから、時刻T116にて時刻T98での処理と同様に、プレゼンス情報「電話番号“1”」および「電話番号“3”」を、プレゼンスサーバ機能部222に要求する(SUBSCRIBE 268)。
プレゼンスサーバ機能部222は、プレゼンスクライアント機能部224からプレゼンス情報「電話番号“1”」および「電話番号“3”」を要求されると(SUBSCRIBE 268)、保持するプレゼンス情報を電話番号“1”、電話番号“3”のそれぞれで参照・検索し、該当するプレゼンス情報「電話番号“1”、状態情報“オンライン”」および「電話番号“3”、状態情報“オンライン”」を取り出し、時刻T118にてこのプレゼンス情報を要求したプレゼンスクライアント機能部224に通知する(NOTIFY 270)。
プレゼンスクライアント機能部224は、プレゼンスサーバ機能部222から供給されるプレゼンス情報「電話番号“1”、状態情報“オンライン”」および「電話番号“3”、状態情報“オンライン”」の通知(NOTIFY 270)を基に、要求したプレゼンス情報の電話番号“1”、電話番号“3”が利用できるものか否か、および最新のものか否かを確認する。
この場合、プレゼンスクライアント機能部224は、要求したプレゼンス情報の電話番号“1”が“オンライン”で、電話番号“3”が“オンライン”で利用できると確認したことから、プレゼンスクライアント機能部224は、設定機能部70により追加された情報保持機能部74が保持するコンテキストメニュー情報“電話番号”および“発信先”にそれぞれ関連付けられたメモリ44内の電話番号“1”および電話番号“3”のデータの保持を継続させる。
このとき、情報保持機能部74は、“元に戻す”、“切り取り”、“コピー”、“貼り付け”、“削除”、“すべて選択”、“右から左に読む”、“Unicode制御文字表示”、“Unicode制御文字挿入”、“IMEを開く”、“再変換”、“電話番号”および“発信先”に関連するコンテキストメニュー情報を保持している。
また、たとえば、利用者により電話機18において再起動が操作されると、電話機18は、図20に示すように、再起動にともない、時刻T120にて主装置16に登録を要求する(REGIST_REQ 272)。主装置16は、時刻T122にて登録要求に対する設定条件の不一致やタイムアウトに応じて生成したエラーメッセージ274を出力する(E_MESSAGE 274)。電話機18自身のタイムアウトでも登録要求は失敗してしまう状況も含む。
電話機18が登録要求に失敗すると、電話機18のプレゼンスクライアント機能部226は、時刻T124にて電話機18が登録を試みた電話番号を含むプレゼンス情報「電話番号“3”、状態情報“オフライン”」をプレゼンスサーバ機能部222に登録する(REGISTER 276)。プレゼンスサーバ機能部222は、プレゼンスクライアント機能部226からのプレゼンス情報「電話番号“3”、状態情報“オフライン”」を登録し保持する。
この場合、主装置16のプレゼンスサーバ機能部222は、すでに、情報端末装置10のプレゼンス情報を登録していることから、プレゼンスクライアント機能部224からのプレゼンス情報「電話番号“1”、状態情報“オンライン”」およびプレゼンスクライアント機能部226からのプレゼンス情報「電話番号“3”、状態情報“オフライン”」を登録し保持している。
情報端末装置10のプレゼンスクライアント機能部224は、前述したように、周期的に、プレゼンス情報を要求できることから、プレゼンスクライアント機能部224は、時刻T124の登録後、破線278で示すように、周期的な処理によりたとえば時刻T98に処理を移行させ、プレゼンス情報「電話番号“1”」および「電話番号“3”」を、プレゼンスサーバ機能部222に要求する(SUBSCRIBE 250)。
プレゼンスサーバ機能部222は、プレゼンスクライアント機能部224からプレゼンス情報「電話番号“1”」および「電話番号“3”」が要求されると、保持するプレゼンス情報を電話番号“1”および電話番号“3”のそれぞれで参照・検索し、該当するプレゼンス情報「電話番号“1”、状態情報“オンライン”」および「電話番号“3”、状態情報“オフライン”」を取り出し、プレゼンス情報を要求したプレゼンスクライアント機能部224に通知する(NOTIFY 252)。
プレゼンスクライアント機能部224は、時刻T126にてプレゼンスサーバ機能部222から供給されるプレゼンス情報「電話番号“1”、状態情報“オンライン”」および「電話番号“3”、状態情報“オフライン”」の通知(NOTIFY 252)を基に、要求したプレゼンス情報の電話番号“1”および電話番号“3”が利用できるものか否か、および最新のものか否かを確認する(CONFIRM 280)。
この場合、プレゼンスクライアント機能部224は、要求したプレゼンス情報の電話番号“1”が“オンライン”で利用できると確認したことから、設定機能部70は、時刻T128にて情報保持機能部74に追加されて、時刻T128Aにて保持するコンテキストメニュー情報“電話番号”に関連付けられたメモリ44内の電話番号“1”のデータを保持し、継続させる(HOLD 282)。また、プレゼンスクライアント機能部224は、要求したプレゼンス情報の電話番号“3”についてプレゼンス情報が“オフライン”で利用できないと確認すると、設定機能部70は、時刻T128にて情報保持機能部74に追加されて、時刻T128Bにて保持するコンテキストメニュー情報“発信先”および関連付けられたメモリ44内の電話番号“3”を削除する(DELETE 284)。情報保持機能部74は、利用できないプレゼンス情報の保持を継続させない。
このとき、情報保持機能部74は、“元に戻す”、“切り取り”、“コピー”、“貼り付け”、“削除”、“すべて選択”、“右から左に読む”、“Unicode制御文字表示”、“Unicode制御文字挿入”、“IMEを開く”、“再変換” および“電話番号”に関連するコンテキストメニュー情報を保持している。
さらに、利用者により電話機18において停止操作される場合について簡単に記述する。図示しないが、電話機18が停止すると、電話機18の停止にともない、電話機18のプレゼンスクライアント機能部226も停止している。主装置16のプレゼンスサーバ機能部222は、プレゼンスクライアント機能部224からのプレゼンス情報「電話番号“1”、状態情報“オンライン”」を登録し保持している。しかしながら、プレゼンスサーバ機能222は、電話機18のプレゼンスクライアント機能部226の停止にともない、この状況下で所定期間にわたって電話機18のプレゼンスクライアント機能部226からのプレゼンス情報が変更されない。プレゼンスサーバ機能222は、これによりタイムアウトすることから、保持すべき情報でないと判断し、電話機18のプレゼンス情報の電話番号“3”を含むプレゼンス情報を削除する。
ここで、情報端末装置10のプレゼンスクライアント機能部224が、周期的なプレゼンス情報の要求によって、「電話番号“3”」のプレゼンス情報を要求すると(SUBSCRIBE)、プレゼンスサーバ機能部222は、保持するプレゼンス情報を電話番号“3”で参照・検索し、該当するプレゼンス情報がないことから、空または取り出せない旨を含めたプレゼンス情報を、要求したプレゼンスクライアント機能部224に通知する(NOTIFY)。この場合、プレゼンスクライアント機能部224は、要求したプレゼンス情報の電話番号“3”についてプレゼンス情報を得られなかったから利用できないことを確認する。
このように、利用者は情報端末装置10において、最新で利用可能であることが確認された発信先の電話番号を適切に選択するコンテキストメニューを実現することができる。
(着信動作)
次に電話システム12において情報端末装置10の外界に電話機20が配設された場合、電話機20から情報端末装置10への着信に対する応答動作し、確認する動作手順について図21を参照しながら、記述する。
情報端末装置10は、図5に示すコンテキストメニュー98を生成する状態として説明する。利用者のマウス操作により、情報端末装置10のディスプレイには、OSによってマウスポインタ100の位置で図5に示すコンテキストメニュー98が表示される。すなわち、この表示状況は、情報端末装置10が、電話番号“1”で登録要求に成功し、電話番号“3”で発信要求に成功した後の状況を示している。
まず、情報端末装置10および電話機20のそれぞれが主装置16にて登録されている。情報端末装置10および電話機20のそれぞれのプレゼンスクライアント機能部224および228は、主装置16のプレゼンスサーバ機能部222にそれぞれのプレゼンス情報を登録している。
情報端末装置10は、プレゼンス情報「電話番号“1”、状態情報“オンライン”」を登録し、電話機20はプレゼンス情報「電話番号“4”、状態情報“オンライン”」を登録している。したがって、主装置16のプレゼンスサーバ機能部222は、プレゼンスクライアント機能部224および228からのプレゼンス情報「電話番号“1”、状態情報“オンライン”」および「電話番号“4”、状態情報“オンライン”」を登録し保持している。
先の実施例と同様に、電話機20は、時刻T46にて発信要求先の主装置16に発信要求を発信する(INVITE_REQ 170)。発信要求170には、電話機20が発信要求であることを示す情報(INVITE)、発信要求における送出先を示す主装置16のIPアドレス“10.1.1.2”、発信要求における要求先を示す電話番号“1”および発信要求における要求元を示す電話番号“4”を含んでいる。
主装置16は、発信要求170を得ると、接続処理を実行する。そして、主装置16は、時刻T48にて情報端末装置10に発信要求を発信要求として転送する(INVITE_REQ 172)。この転送により、情報端末装置10は電話機20からの発信要求を着信する。このとき、情報端末装置10は、通話機能部68が提供する操作系で発信元の電話番号“4”から着信していることをディスプレイに表示している。
電話機20からの着信時、情報端末装置10の通話機能部68が提供する操作系で、着信に対する応答を、利用者が操作すると、情報端末装置10は、着信に対する応答を示す情報(200 OK)、すなわち応答の送出先を示す主装置16のIPアドレス“10.1.1.2”を含む着信に対する応答を生成する。情報端末装置10は、時刻T50にて通話機能部68から主装置16に生成した着信応答174として“200 OK”を送出する(RES 174)。主装置16は、時刻T52にて着信応答176を発信要求における要求元を示す電話機20に供給する(RES 176)。情報端末装置10は、待機状態114にある。
通話機能部68は、着信に対する応答“200 OK”を送出すると、着信に対する応答に成功したと判断し、発信要求における要求元との間でRTPに基づき音声通話を確立する。また、通話機能部68は、時刻T54にて設定機能部70に対し発信要求における要求元を示す電話番号“4”で着信に対する応答に成功したことを通知する(SUCCESS 178)。
本実施例では、さらに、通話機能部68は、発信要求における要求元の電話番号“4”での着信に対する応答の成功をプレゼンスクライアント機能部224に与える(SUCCESS 276)。
設定機能部70は、通話機能部68から電話番号“4”で着信に対する応答した通知を受信すると、時刻T56にて情報保持機能部74が保持するコンテキストメニュー情報に“発信元”に関連するコンテキストメニュー情報を追加する(APPENDIX 180)。情報保持機能部74は、さらに、メモリ44内に電話番号“4”のデータを保持させ、コンテキストメニュー情報“発信元”とメモリ44内のデータ“4”とを関連付ける。これにより、利用者がコンテキストメニュー項目“発信元”106を選択すると、メモリ44内のデータ“4”を挿入するように設定する。情報端末装置10は、待機状態114にある。
このとき、情報保持機能部74は、“元に戻す”、“切り取り”、“コピー”、“貼り付け”、“削除”、“すべて選択”、“右から左に読む”、“Unicode制御文字表示”、“Unicode制御文字挿入”、“IMEを開く”、“再変換”、“電話番号”、“発信先”および“発信元”に関連するコンテキストメニュー情報を保持している。
ここで、ソフトフォン通信機能部62は、時刻T54Aにて着信に対する応答の成功をプレゼンスクライアント機能部224に送る(SUCCESS 286)。この成功を受けて、プレゼンスクライアント機能部224は、時刻T130にてソフトフォン通信機能部62が登録要求した電話番号を含むプレゼンス情報「電話番号“1”、状態情報“通話中”」をプレゼンスサーバ機能部222に登録する(REGISTER 288)。プレゼンスサーバ機能部222は、プレゼンスクライアント機能部224からのプレゼンス情報「電話番号“1”、状態情報“通話中”」を登録し保持する。
また、情報端末装置10に発信した発信要求元の電話番号“4”の電話機20は、情報端末装置10が着信に対して応答176を受信する(RES 176)、これにより、電話機20のプレゼンスクライアント機能部228は、時刻T132にてプレゼンス情報「電話番号“4”、状態情報“通話中”」を登録する(REGISTER 290)。
したがって、主装置16のプレゼンスサーバ機能部222は、プレゼンスクライアント機能部224および228からのプレゼンス情報「電話番号“1”、状態情報“通話中”」および「電話番号“4”、状態情報“通話中”」を登録し保持している。
プレゼンスクライアント機能部224は、周期的な動作の一つのタイミングとして、時刻T134にてプレゼンス情報「電話番号“1”」および「電話番号“4”」を、プレゼンスサーバ機能部222に要求する(SUBSCRIBE 292)。時刻T134以降にて、プレゼンスクライアント機能部224は、周期的に、プレゼンス情報を要求する(SUBSCRIBE)。
なお、周期的にプレゼンス情報を要求するために、プレゼンスクライアント機能部224および228は、要求するべきプレゼンス情報、すなわち登録要求に成功した自番号である「電話番号“1”」および着信に対する応答に成功した発信元番号である「電話番号“4”」をそれぞれ保持する。
プレゼンスサーバ機能部222は、プレゼンスクライアント機能部224からプレゼンス情報「電話番号“1”」および「電話番号“4”」を要求されると(SUBSCRIBE 292)、時刻T134にて保持するプレゼンス情報を電話番号“1”、および電話番号“4”のそれぞれで参照・検索し、該当するプレゼンス情報「電話番号“1”、状態情報“通話中”」、およびプレゼンス情報「電話番号“4”、状態情報“通話中”」を取り出し、時刻T136にてプレゼンス情報を要求したプレゼンスクライアント機能部224に通知する(NOTIFY 294)。
プレゼンスクライアント機能部224は、プレゼンスサーバ機能部222から供給されるプレゼンス情報「電話番号“1”、状態情報“通話中”」、および「電話番号“4”、状態情報“通話中”」の通知(NOTIFY 294)を基に、要求したプレゼンス情報の電話番号“1”および電話番号“4”が利用できるものか否か、および最新のものか否かを確認する。
この場合、プレゼンスクライアント機能部224は、要求したプレゼンス情報の電話番号“1”が“通話中”で、電話番号“4”が“通話中”で利用できる、または利用できていると確認したことから、設定機能部70により追加された情報保持機能部74が保持するコンテキストメニュー情報“電話番号”、“発信先”および“発信元”にそれぞれ関連付けられたメモリ44内の電話番号“1”および電話番号“4”のデータの保持を継続させる。
このとき、情報保持機能部74は、“元に戻す”、“切り取り”、“コピー”、“貼り付け”、“削除”、“すべて選択”、“右から左に読む”、“Unicode制御文字表示”、“Unicode制御文字挿入”、“IMEを開く”、“再変換”、“電話番号”、“発信先”および“発信元”に関連するコンテキストメニュー情報を保持している。
ここで、利用者が情報端末装置10でテキスト編集のアプリケーションソフトウェアを実行させているとき、テキスト編集の画面上にはマウスの指し示すポインタとして矢印が表示されており、利用者がマウスの右ボタンをクリックする。情報端末装置10には、入出力装置48を介して、コンテキストメニュー98の表示操作として右クリック操作信号が生成機能部72に供給され、先の実施例と同様に、情報端末装置10は、時刻T58〜T64の手順を処理する。
また、たとえば利用者により情報端末装置10または電話機20において終話の操作が実行されると、情報端末装置10と電話機20との間のRTPに基づいた音声通話が終了する。本実施例では、電話機20が終話した場合を図22に示す。電話機20が時刻T138にて音声通話の終了を主装置16に要求する(BYE_REQ 296)。主装置16は、時刻T140にて音声通話の終了を通話機能部68に要求する(BYE_REQ 298)。通話機能部68は、時刻T142にて要求に対する応答として終話処理により接続の切断の結果300を主装置16に出力する(RES 300)。主装置16は、時刻T144にて接続の切断結果302を電話機20に出力する(RES 302)。通話機能部68は、時刻146にて前述した時刻T54で処理したように以降の手順を実行する。通話機能部68は、さらに、時刻T146Aにてプレゼンスクライアント機能部224に終話処理の成功を通知する(SUCCESS 304)。
情報端末装置10のプレゼンスクライアント機能部224は、ソフトフォン通信機能部62の音声通話終了の通知を受けて(SUCCESS 304)、時刻T148にてプレゼンス情報「電話番号“1”、状態情報“オンライン”」でプレゼンス情報をステータス変更する(CHANGE 306)。電話機20のプレゼンスクライアント機能部228も、時刻T150にてプレゼンス情報「電話番号“4”、状態情報“オンライン”」でプレゼンス情報をステータス変更する(CHANGE 308)。したがって、主装置16のプレゼンスサーバ機能部222は、プレゼンスクライアント機能部224からのプレゼンス情報「電話番号“1”、状態情報“オンライン”」およびプレゼンスクライアント機能部228からの「電話番号“4”、状態情報“オンライン”」を登録し保持している。
この終話処理後、情報端末装置10のプレゼンスクライアント機能部224は、周期的に、プレゼンス情報を要求できることから、プレゼンスクライアント機能部224は、時刻T152にてプレゼンス情報「電話番号“1”」および「電話番号“4”」を、プレゼンスサーバ機能部222に要求する(SUBSCRIBE 310)。
プレゼンスサーバ機能部222は、プレゼンスクライアント機能部224からプレゼンス情報「電話番号“1”」および「電話番号“4”」を要求されると(SUBSCRIBE 310)、保持するプレゼンス情報を電話番号“1”および電話番号“4”のそれぞれで参照・検索し、該当するプレゼンス情報「電話番号“1”、状態情報“オンライン”」および「電話番号“4”、状態情報“オンライン”」を取り出し、時刻T154にてプレゼンス情報を要求したプレゼンスクライアント機能部224に通知する(NOTIFY 312)。
プレゼンスクライアント機能部224は、プレゼンスサーバ機能部222から供給されるプレゼンス情報「電話番号“1”、状態情報“オンライン”」および「電話番号“4”、状態情報“オンライン”」の通知(NOTIFY 312)を基に、要求したプレゼンス情報の電話番号“1”、電話番号“3”および電話番号“4”が利用できるものか否か、および最新のものか否かを確認する。
この場合、プレゼンスクライアント機能部224は、要求したプレゼンス情報の電話番号“1”が“オンライン”で、電話番号“4”が“オンライン”で利用できると確認したことから、設定機能部70により追加された情報保持機能部74が保持するコンテキストメニュー情報“電話番号”、“発信先”および“発信元”にそれぞれ関連付けられたメモリ44内の電話番号“1”および電話番号“4”のデータの保持を継続させる。
このとき、情報保持機能部74は、“元に戻す”、“切り取り”、“コピー”、“貼り付け”、“削除”、“すべて選択”、“右から左に読む”、“Unicode制御文字表示”、“Unicode制御文字挿入”、“IMEを開く”、“再変換”、“電話番号”、“発信先”および“発信元”に関連するコンテキストメニュー情報を保持している。
また、たとえば利用者により電話機20において再起動が操作されると、電話機20は再起動する。電話機20は、図23に示すように、この再起動にともない、時刻T156にて主装置16に登録を要求する(REGIST_REQ 314)。主装置16は、時刻T158にて登録要求に対する設定条件の不一致やタイムアウトに応じて生成したエラーメッセージ274を出力する(E_MESSAGE 316)。電話機20自身のタイムアウトでも登録要求は失敗と判断してしまう。
電話機20が登録要求に失敗すると、電話機20のプレゼンスクライアント機能部228は、時刻T160にて電話機20が登録を試みた電話番号を含むプレゼンス情報「電話番号“4”、状態情報“オフライン”」をプレゼンスサーバ機能部222に登録する(REGISTER 318)。プレゼンスサーバ機能部222は、プレゼンスクライアント機能部228からのプレゼンス情報「電話番号“4”、状態情報“オフライン”」を登録し保持する。
この場合、主装置16のプレゼンスサーバ機能部222は、前述の着信応答でプレゼンスクライアント機能部224からのプレゼンス情報「電話番号“1”、状態情報“オンライン”」およびプレゼンスクライアント機能部228からのプレゼンス情報「電話番号“4”、状態情報“オンライン”」を登録し保持している。
情報端末装置10のプレゼンスクライアント機能部224は、前述したように、周期的に、プレゼンス情報を要求できることから、プレゼンスクライアント機能部224は、時刻T160の登録後、破線320で示すように、周期的な処理によりたとえば時刻T98に処理を移行させ、プレゼンス情報「電話番号“1”」および「電話番号“4”」を、プレゼンスサーバ機能部222に要求する(SUBSCRIBE 250)。
プレゼンスサーバ機能部222は、プレゼンスクライアント機能部224からプレゼンス情報「電話番号“1”」および「電話番号“4”」を要求されると、保持するプレゼンス情報を電話番号“1”および電話番号“4”のそれぞれで参照・検索し、該当するプレゼンス情報「電話番号“1”、状態情報“オンライン”」および「電話番号“4”、状態情報“オンライン”」を取り出し、プレゼンス情報を要求したプレゼンスクライアント機能部224に通知する(NOTIFY 252)。
プレゼンスクライアント機能部222は、時刻T162にてプレゼンスサーバ機能部222から供給されるプレゼンス情報「電話番号“1”、状態情報“オンライン”」および「電話番号“4”、状態情報“オンライン”」の通知(NOTIFY 252)を基に、要求したプレゼンス情報の電話番号“1”および電話番号“4”が利用できるものか否か、および最新のものか否かを確認する(CONFIRM 322)。
この場合、プレゼンスクライアント機能部224は、要求したプレゼンス情報の電話番号“4”が“オンライン”で利用できると確認したことから、設定機能部70は、時刻T164にて情報保持機能部74に要求したプレゼンス情報が追加される。情報保持機能部74は、時刻T164Aにて保持するコンテキストメニュー情報“電話番号”および“発信元”にそれぞれ関連付けられたメモリ44内の電話番号“1”および電話番号“4”のデータの保持を継続させる(HOLD 324)。また、プレゼンスクライアント機能部224は、要求したプレゼンス情報の電話番号“4”についてプレゼンス情報が“オフライン”で利用できないと確認すると、設定機能部70は、時刻T164にて情報保持機能部74に利用できるプレゼンス情報だけが追加される。情報保持機能部74は、時刻T164Bにて保持する利用できないコンテキストメニュー情報“発信元”および関連付けられたメモリ44内の電話番号“4”を削除し保持を継続させない(DELETE 326)。
このとき、情報保持機能部74は、“元に戻す”、“切り取り”、“コピー”、“貼り付け”、“削除”、“すべて選択”、“右から左に読む”、“Unicode制御文字表示”、“Unicode制御文字挿入”、“IMEを開く”、“再変換”、“電話番号” および“発信先”に関連するコンテキストメニュー情報を保持している。
このように、利用者は情報端末装置10において、最新で利用可能であることが確認された発信元の電話番号を適切に選択するコンテキストメニューを実現することができる。
(転送動作)
次に情報端末装置10の外界に電話機18および20が配設された場合、情報端末装置10と電話機18とが通話中に、利用者が情報端末装置10から電話機20に通話を転送し、確認する動作手順について図24を参照しながら、記述する。
情報端末装置10は、図6に示すコンテキストメニュー98を生成する状態として記述する。利用者のマウス操作により、情報端末装置10のディスプレイには、OSによってマウスポインタ100の位置で図6に示すコンテキストメニュー98が表示される。すなわち、情報端末装置10が、電話番号“1”で登録要求に成功し、電話番号“3”で発信要求に成功し、電話番号“4”で着信に対する応答に成功した後の状況である。また、情報端末装置10と電話機18とは通話中である。
まず、情報端末装置10、電話機18および電話機20のそれぞれは、登録要求により主装置16に各電話番号を登録している。また、情報端末装置10、電話機18および電話機20のそれぞれのプレゼンスクライアント機能部224、226および228は、主装置16のプレゼンスサーバ機能部220にプレゼンス情報を登録している。
具体的には、情報端末装置10はプレゼンス情報「電話番号“1”、状態情報“通話中”」をプレゼンスサーバ機能部222に登録し、電話機18はプレゼンス情報「電話番号“3”、状態情報“通話中”」をプレゼンスサーバ機能部222に登録し、そして電話機20はプレゼンス情報「電話番号“4”、状態情報“オンライン”」をプレゼンスサーバ機能部222に登録する。したがって、主装置16のプレゼンスサーバ機能部222は、プレゼンスクライアント機能部224、226および228からのプレゼンス情報「電話番号“1”、状態情報“通話中”」、「電話番号“3”、状態情報“通話中”」および「電話番号“4”、状態情報“オンライン”」のそれぞれを登録し保持している。
先の実施例と同様に、利用者が情報端末装置10で通話機能部68が提供する通話中において、操作系で電話番号“4”を入力し、さらに、転送操作により転送情報を入力する。このとき、時刻T66にて転送情報が通話機能部68に供給される(REF_INF 190)。通話機能部68は、転送要求であることを示す情報(REFER)、転送要求の送出先の主装置16のIPアドレス“10.1.1.2”、転送要求先の電話番号“4”および転送要求元の電話番号“1”を含む転送要求を生成し、時刻T68にて生成した転送要求192を送出する(REF_REQ 192)。情報端末装置10は待機状態114にある。
主装置16は、転送要求を受信すると、接続処理を実行する。主装置16は、時刻T70にて電話機20に転送要求を転送する(REF_REQ 194)。これにより、電話機20は転送要求を着信する。
電話機20が着信に対して主装置16を介して、情報端末装置10に応答する場合、時刻T72にて電話機20は、主装置16に着信に対する応答“200 OK”を応答信号として出力する(RES 196)。主装置16は、応答信号を受けたとき、後述するように電話機18を制御する。さらに、主装置16は、時刻T74にて転送における着信応答198を転送要求元の情報端末装置10に転送する(RES 198)。
通話機能部68は、転送要求の結果として転送先からの着信に対する応答(200 OK)を得ると、転送要求に成功したと判断して、通話を終了する。そして、通話機能部68は、時刻T76にて設定機能部70に対し転送要求先の電話番号“4”で転送要求に成功したことを通知する(SUCCESS 200)。
本実施例において、さらに、通話機能部68は、時刻T76Aにて転送要求先の電話番号“4”での転送要求に成功328をプレゼンスクライアント機能部224に与える(SUCCESS 328)。
設定機能部70は、電話番号“4”で転送要求に成功した通知を受け取ると、時刻T78にて情報保持機能部74が保持するコンテキストメニュー情報に“転送先”に関連するコンテキストメニュー情報を追加する(APPENDIX 202)。
情報保持機能部74は、さらに、メモリ44内に電話番号“4”のデータを保持させ、コンテキストメニュー情報“転送先”とメモリ44内のデータ“4”とを関連付ける。これにより、利用者がコンテキストメニュー項目“転送先”108を選択すると、メモリ44内のデータ“4”を挿入するように設定する。情報端末装置10は、待機状態114にある。
このとき、情報保持機能部74は、“元に戻す”、“切り取り”、“コピー”、“貼り付け”、“削除”、“すべて選択”、“右から左に読む”、“Unicode制御文字表示”、“Unicode制御文字挿入”、“IMEを開く”、“再変換”、“電話番号”、“発信先”、“発信元”および“転送先”に関連するコンテキストメニュー情報を保持している。
プレゼンスクライアント機能224は、ソフトフォン通信機能部62が転送要求に成功したことを知る。これにより、プレゼンスクライアント機能224は、時刻T166Aにて、ソフトフォン通信機能部62が登録要求した電話番号を含むプレゼンス情報「電話番号“1”、状態情報“オンライン”」をプレゼンスサーバ機能部222に登録する(REGISTER 332a)。
ところで、時間を戻してプレゼンス情報の登録を記述する。情報端末装置10の転送要求により、主装置16は、電話機20の着信応答を基に電話機18と電話機20との間で音声通話を確立させる(TAKING 330)。主装置16は、この通話の確立を前に、図示しないが、たとえば時刻T70にて電話機18を保留に切り替えている。そこで、主装置16は、時刻T72の着信応答の成功“200 OK”を受けると(RES 196)、電話機18の接続先を切り替えさせる。電話機18は、情報端末装置10のプレゼンス情報の登録前の時刻T166Bにて、この接続先の切替えにともないプレゼンス情報「電話番号“3”、状態情報“通話中”」をプレゼンスサーバ機能部222に登録する(REGISTER 332b)。また、時刻T72にて電話機20が着信に対して応答したことを基に、電話機20のプレゼンスクライアント機能部228は、時刻T166Cにてプレゼンス情報「電話番号“4”、状態情報“通話中”」をプレゼンスサーバ機能部222に登録する(REGISTER 332c)。
したがって、主装置16のプレゼンスサーバ機能部222は、プレゼンスクライアント機能部224、226および228からのプレゼンス情報「電話番号“1”、状態情報“オンライン”」、プレゼンス情報「電話番号“3”、状態情報“通話中”」およびプレゼンス情報「電話番号“4”、状態情報“通話中”」を登録し保持している。
プレゼンスクライアント機能部222は、時刻T168にて、プレゼンス情報「電話番号“1”」、「電話番号“3”」、「電話番号“4”」および「電話番号“4”」を、プレゼンスサーバ機能部222に要求する(SUBSCRIBE 334)。時刻T166以降にて、プレゼンスクライアント機能部224は、周期的に、プレゼンス情報を要求する(SUBSCRIBE)。
なお、周期的にプレゼンス情報を要求するために、プレゼンスクライアント機能部224は、要求するべきプレゼンス情報、すなわち登録要求に成功した自番号である「電話番号“1”」、発信要求に成功した発信先番号である「電話番号“3”」、着信に対する応答に成功した発信元番号である「電話番号“4”」および転送要求に成功した転送先番号である「電話番号“4”」を保持する。
プレゼンスサーバ機能部222は、プレゼンスクライアント機能224からプレゼンス情報「電話番号“1”」、「電話番号“3”」、「電話番号“4”」および「電話番号“4”」を要求されると、時刻T170にて、保持するプレゼンス情報を電話番号“1”、電話番号“3”、電話番号“4”および電話番号“4”のそれぞれで参照・検索し、該当するプレゼンス情報「電話番号“1”、状態情報“オンライン”」、プレゼンス情報「電話番号“3”、状態情報“通話中”」およびプレゼンス情報「電話番号“4”、状態情報“通話中”」を取り出し、プレゼンス情報を要求したプレゼンスクライアント機能部224に通知する(NOTIFY 336)。
プレゼンスクライアント機能部224は、プレゼンスサーバ機能部222から供給されるプレゼンス情報「電話番号“1”、状態情報“オンライン”」、「電話番号“3”、状態情報“通話中”」およびプレゼンス情報「電話番号“4”、状態情報“通話中”」の通知(NOTIFY 336)を基に、要求したプレゼンス情報の電話番号“1”、電話番号“3”、電話番号“4”および電話番号“4”が利用できるものか否か、および最新のものか否かを確認する。
この場合、プレゼンスクライアント機能部224は、要求したプレゼンス情報の電話番号“1”が“オンライン”で、電話番号“3”が“通話中”で、電話番号“4”が“通話中”で利用できる、または利用できていると確認したことから、設定機能部70により追加された情報保持機能部74が保持するコンテキストメニュー情報“電話番号”、“発信先”、“発信元”および“転送先”にそれぞれ関連付けられたメモリ44内の電話番号“1”、電話番号“3”、電話番号“4”および電話番号“4”のデータの保持を継続させる。
このとき、情報保持機能部74は、“元に戻す”、“切り取り”、“コピー”、“貼り付け”、“削除”、“すべて選択”、“右から左に読む”、“Unicode制御文字表示”、“Unicode制御文字挿入”、“IMEを開く”、“再変換”、“電話番号”、“発信先”、“発信元”および“転送先”に関連するコンテキストメニュー情報を保持している。
ここで、利用者が情報端末装置10でテキスト編集のアプリケーションソフトウェアを実行させているとき、テキスト編集の画面上にはマウスの指し示すポインタとして矢印が表示されており、利用者がマウスの右ボタンをクリックする。情報端末装置10には、入出力装置48を介して、コンテキストメニュー98の表示操作として右クリック操作信号が生成機能部72に供給され、先の実施例と同様に、情報端末装置10は、時刻T80〜T86での手順を処理する。
また、たとえば利用者により電話機18または電話機20において終話の操作が実行されると、電話機18と電話機20との間のRTPに基づいた音声通話が終了する。本実施例では、電話機20が終話した場合を図25に示す。電話機20が時刻T172にて音声通話の終了を主装置16に要求する(BYE_REQ 339)。主装置16は、時刻T174にて音声通話の終了を電話機18に要求する(BYE_REQ 340)。電話機18は、時刻T176にて要求に対する応答として終話処理により接続の切断を主装置16に出力する(RES 342)。主装置16は、時刻T178にて接続の切断結果344を電話機20に出力する(RES 344)。
電話機18のプレゼンスクライアント機能部226は、時刻T180にて音声通話が終了したことで、プレゼンスサーバ機能部222におけるプレゼンス情報「電話番号“3”、状態情報“オンライン”」でプレゼンス情報を変更する。また、電話機20のプレゼンスクライアント機能部228は、時刻T182にてプレゼンスサーバ機能部222におけるプレゼンス情報「電話番号“4”、状態情報“オンライン”」でプレゼンス情報を変更する。
なお、プレゼンスクライアント機能部226および228は、便宜上、時刻T180およびT182でステータス変更させるように記述したが、時刻T176および時刻T178の応答受信後であってもよい。
したがって、主装置16のプレゼンスサーバ機能部222は、プレゼンスクライアント機能部224、226および228からのプレゼンス情報「電話番号“1”、状態情報“オンライン”」、「電話番号“3”、状態情報“オンライン”」および「電話番号“4”、状態情報“オンライン”」を登録し保持している。
ところで、情報端末装置10のプレゼンスクライアント機能部224は、周期的に、プレゼンス情報を要求できることから(SUBSCRIBE)、プレゼンスクライアント機能部224は、たとえば時刻T184にてプレゼンス情報「電話番号“1”」、「電話番号“3”」、「電話番号“4”」および「電話番号“4”」を、プレゼンスサーバ機能部222に要求する(SUBSCRIBE 350)。
プレゼンスサーバ機能部222は、プレゼンスクライアント機能部224からプレゼンス情報「電話番号“1”」、「電話番号“3”」、「電話番号“4”」および「電話番号“4”」を要求されると(SUBSCRIBE 350)、保持するプレゼンス情報を電話番号“1”、電話番号“3”および電話番号“4”のそれぞれで参照・検索し、該当するプレゼンス情報「電話番号“1”、状態情報“オンライン”」、「電話番号“3”、状態情報“オンライン”」および「電話番号“4”、状態情報“オンライン”」を取り出し、時刻T186にてプレゼンス情報を要求したプレゼンスクライアント機能部224に通知する(NOTIFY 352)。
プレゼンスクライアント機能部224は、プレゼンスサーバ機能部222から供給されるプレゼンス情報「電話番号“1”、状態情報“オンライン”」、「電話番号“3”、状態情報“オンライン”」および「電話番号“4”、状態情報“オンライン”」の通知(NOTIFY 352)を基に、要求したプレゼンス情報の電話番号“1”、電話番号“3”、電話番号“4”および電話番号“4”が利用できるものか否か、および最新のものか否かを確認する。
この場合、プレゼンスクライアント機能部224は、要求したプレゼンス情報の電話番号“1”が“オンライン”で、電話番号“3”が“オンライン”で、電話番号“4”が“オンライン”で利用できると確認したことから、設定機能部70により追加された情報保持機能部74が保持するコンテキストメニュー情報“電話番号”、“発信先”、“発信元”および“転送先”にそれぞれ関連付けられたメモリ44内の電話番号“1”、電話番号“3”、電話番号“4”および電話番号“4”のデータの保持を継続させる。
このとき、情報保持機能部74は、“元に戻す”、“切り取り”、“コピー”、“貼り付け”、“削除”、“すべて選択”、“右から左に読む”、“Unicode制御文字表示”、“Unicode制御文字挿入”、“IMEを開く”、“再変換”、“電話番号”、“発信先”、“発信元”および“転送先”に関連するコンテキストメニュー情報を保持している。
また、たとえば利用者により電話機18および電話機20において再起動が操作されると、電話機18および電話機20は、図26に示すように、時刻T188およびT190にてそれぞれ、再起動にともない、主装置16に登録を要求する(REGISTER 354および356)。主装置16は、時刻T192にて登録要求に対する設定条件の不一致やタイムアウトに応じて生成したエラーメッセージ358を電話機18に出力し(E_MESSAGE 358)、時刻T194にて同様に生成したエラーメッセージ360を電話機20に出力する(E_MESSAGE 360)。電話機18および20自身のタイムアウトでも登録要求は失敗してしまう。
電話機18および電話機20が登録要求に失敗すると、電話機18のプレゼンスクライアント機能部226は、時刻T196にて電話機18が登録を試みた電話番号を含むプレゼンス情報「電話番号“3”、状態情報“オフライン”」をプレゼンスサーバ機能部222に登録し(REGISTER 362)、プレゼンスサーバ機能部222は、プレゼンスクライアント機能部222からのプレゼンス情報「電話番号“3”、状態情報“オフライン”」を登録し保持する。同様に、電話機20のプレゼンスクライアント機能部228は、時刻T198にてプレゼンス情報「電話番号“4”、状態情報“オフライン”」をプレゼンスサーバ機能部222に登録し(REGISTER 364)、プレゼンスサーバ機能部222は、プレゼンスクライアント機能部228からのプレゼンス情報「電話番号“4”、状態情報“オフライン”」を登録し保持する。
この場合、主装置16のプレゼンスサーバ機能部222は、転送の前段階で保持したプレゼンスクライアント機能部224からのプレゼンス情報「電話番号“1”、状態情報“オンライン”」も含むとともに、「電話番号“3”、状態情報“オフライン”」および「電話番号“4”、状態情報“オフライン”」を登録し保持している。
情報端末装置10のプレゼンスクライアント機能部224は、周期的に、プレゼンス情報を要求できることから、プレゼンスクライアント機能部224は、プレゼンス情報「電話番号“1”」、「電話番号“3”」、「電話番号“4”」および「電話番号“4”」を、時刻T200にてプレゼンスサーバ機能部222に要求する(SUBSCRIBE 366)。
プレゼンスサーバ機能部222は、プレゼンスクライアント機能部224からプレゼンス情報「電話番号“1”」、「電話番号“3”」、「電話番号“4”」および「電話番号“4”」を要求されると(SUBSCRIBE 366)、保持するプレゼンス情報を電話番号“1”、電話番号“3”および電話番号“4”のそれぞれで参照・検索し、該当するプレゼンス情報「電話番号“1”、状態情報“オンライン”」、「電話番号“3”、状態情報“オフライン”」および「電話番号“4”、状態情報“オフライン”」を取り出し、時刻T202にてプレゼンス情報を要求したプレゼンスクライアント機能部224に通知する(NOTIFY 368)。
プレゼンスクライアント機能部224は、時刻T204にてプレゼンスサーバ機能部222から供給されるプレゼンス情報「電話番号“1”、状態情報“オンライン”」、「電話番号“3”、状態情報“オフライン”」および「電話番号“4”、状態情報“オフライン”」の通知(NOTIFY 368)を基に、要求したプレゼンス情報の電話番号“1”、電話番号“3”および電話番号“4”が利用できるものか否か、および最新のものか否かを確認する(CONFIRM 370)。
この場合、プレゼンスクライアント機能部224は、要求したプレゼンス情報の電話番号“1”が“オンライン”で利用できると確認したことから、設定機能部70は、時刻T206にて情報保持機能部74に追加されて、時刻T206Aにて保持するコンテキストメニュー情報“電話番号”に関連付けられたメモリ44内の電話番号“1”のデータの保持を継続させる(HOLD 372)。また、プレゼンスクライアント機能部224は、要求したプレゼンス情報の電話番号“3”および電話番号“4”についてプレゼンス情報が“オフライン”で利用できないと確認すると、設定機能部70は、時刻T206にて情報保持機能部74に追加されて、時刻T206Bにて保持するコンテキストメニュー情報“発信先”、“発信元”および“転送先”のそれぞれに関連付けられたメモリ44内の電話番号“3”、電話番号“4”および電話番号“4”を削除する(DELETE 374)。情報保持機能部74は、利用できない情報を継続させない。
このとき、情報保持機能部74は、“元に戻す”、“切り取り”、“コピー”、“貼り付け”、“削除”、“すべて選択”、“右から左に読む”、“Unicode制御文字表示”、“Unicode制御文字挿入”、“IMEを開く”、“再変換” および“電話番号”に関連するコンテキストメニュー情報を保持している。
このように、利用者は情報端末装置10において、最新で利用可能であることが確認された転送先の電話番号を適切に選択するコンテキストメニューを実現することができる。
電話システム10において主装置16にプレゼンスサーバ機能部222を備え、情報端末装置10、ならびに電話機18および20のそれぞれにプレゼンスクライアント機能部224、226および228を備え、設定したCmの電話番号についてプレゼンスサーバ機能部222に周期的に問い合わせて、プレゼンスサーバ機能部222が有するプレゼンス情報に電話番号が登録されているか、登録されている電話番号のプレゼンス情報がオンラインになっているかといった状況情報を判断し、登録されて、オンラインになっている場合、追加したCm情報およびメモリの電話番号を保持し、登録されておらず、オフラインになっている場合、追加したCm情報およびメモリの電話番号を開放することにより、登録、発信、着信および転送の場合においても適切に選択するコンテキストメニューを実現することができる。
本発明に係る通信機能付情報処理装置は、PC、サーバ、およびPDAに限定されるものでなく、通信機能を有する携帯電話機、オーディオプレーヤ、印刷機およびディジタルカメラ等にも適用して、コンテキストメニューに項目として電話に特有な処理機能を追加し、追加した項目を選択するだけで機能を実行させるという効果を発揮させることができることは言うまでもない。
本発明に係る通信機能付情報処理装置は、ネットワークを介して電話システムに接続する実施例に限定されるものでなく、Webシステム、電子メールシステム、監視システムおよび会議システム等にも接続することが可能である。この場合、コンテキストメニューに項目としてWebシステム、電子メールシステム、監視システムおよび会議システム等に特有な処理機能を追加し、追加した項目を選択するだけで機能を実行させるという効果を発揮させることができるようになる。
10 情報端末装置
12 電話システム
14 ネットワーク
16 主装置
18、20 電話機
40 CPU
42 ストレージ
44 メモリ
46 通信インタフェース部
48 入出力装置
62 ソフトフォン通信機能部
64 コンテキストメニュー管理機能部
66 登録機能部
68 通話機能部
70 設定機能部
72 生成機能部
74 情報保持機能部
222 プレゼンスサーバ機能部
224, 226, 228 プレゼンスクライアント機能部

Claims (3)

  1. 操作者の操作を受ける入力部、表示を行う出力部およびネットワークに接続する通信インタフェース部を有し、GUI対応オペレーティングシステム上でアプリケーションにより情報処理する通信機能付情報処理装置であって、
    前記通信インタフェース部において接続要求先アドレスを含めた接続要求が行われた後に前記入力部で受ける操作者の所定操作に応じ前記接続要求先アドレスに対応するコンテキストメニュー項目を含むコンテキストメニューを前記出力部に表示させるとともに、前記出力部が前記コンテキストメニューを表示中に前記入力部で受ける前記コンテキストメニュー項目に対する操作者の選択操作に応じて所定機能を前記GUI対応オペレーティングシステムに実行させるコンテキストメニュー管理機能部と
    を有することを特徴とする通信機能付情報処理装置。
  2. 操作者の操作を受ける入力部、表示を行う出力部およびネットワークに接続する通信インタフェース部を有し、GUI対応オペレーティングシステム上でアプリケーションを実行する通信機能付情報処理装置における処理方法であって、
    前記通信インタフェース部において接続要求先アドレスを含めた接続要求が行われた後に前記入力部で受ける操作者の所定操作に応じ前記接続要求先アドレスに対応するコンテキストメニュー項目を含むコンテキストメニューを前記出力部に表示させ、
    前記出力部が前記コンテキストメニューを表示中に前記入力部において受ける前記コンテキストメニュー項目に対する操作者の選択操作に応じて所定機能を前記GUI対応オペレーティングシステムに実行させる
    こと特徴とする処理方法。
  3. 操作者の操作を受ける入力部、表示を行う出力部およびネットワークに接続する通信インタフェース部を有し、GUI対応オペレーティングシステム上でアプリケーションにより情報処理するコンピュータで実行されるプログラムであって、該プログラムはコンピュータに、
    前記通信インタフェース部において接続要求先アドレスを含めた接続要求が行われた後に前記入力部で受ける操作者の所定操作に応じ前記接続要求先アドレスに対応するコンテキストメニュー項目を含むコンテキストメニューを前記出力部に表示させるステップと、
    前記出力部が前記コンテキストメニューを表示中に前記入力部において受ける前記コンテキストメニュー項目に対する操作者の選択操作に応じて所定機能を前記GUI対応オペレーティングシステムに実行させるステップと
    を実行させることを特徴とするプログラム。
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