JP2015193620A - 物性で特定される皮膚外用剤 - Google Patents

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孝明 増田
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Abstract

【課題】アトピー性皮膚炎の患者でも使用しやすい物性の皮膚外用剤の提供。【解決手段】アルキル変性されていても良いカルボキシビニルポリマー及び/またはその塩と、ノニオン性界面活性剤とを皮膚外用剤に含有させ、その物性を、32℃の恒温条件下、コーンプレート型粘度計で計測した、残留粘度が200mPa・s以下であり、且つ、キャッソン降伏値が40000mPa以上であるようにコントロールする。更に、物性として、キャッソンプロットにおいて、剪断速度の平方根が、1〜15の変域での相関係数の二乗の値が0.98以上であるようにコントロールする皮膚外用剤。【選択図】図2

Description

本発明は、皮膚外用剤に関し、更に詳細には、キャッソン(Casson)プロットにより求めた流動特性で特定される、皮膚外用剤に関する。
皮膚外用剤において、使用感は外用剤の薬効そのものにも影響を与える重要な因子でありながら、使用感を好ましいものに設定すると、必要な安定性は損なわれるような、その他の必要因子と相反する要素を持つものであった。特に、擦過時の物理的な刺激がそのまま症状に影響を与えるアトピー性皮膚炎などの過敏症の人にとっては、この使用感は重要な要素となっている。
ステロイド抗炎症剤は、アトピー性皮膚炎の処置などにも使用されているが、このような製剤化を行った場合に課題となるのは、製剤成分との相溶性である。このため、ベンジルアルコールの様な芳香族基を有するアルコールが相溶性を向上させる成分として使用し、乳化した形で用いることが常法となっていた。(例えば、特許文献1、特許文献2を参照。)このような形態においては、粘度の維持が安定性の向上につながるため、カルボキシビニルポリマー乃至はアルキル変性カルボキシビニルポリマーなどの増粘剤が用いられることが多かったが、かかる増粘剤においては、1)温度・粘度勾配が高く、高温側で粘度が低下し安定性が損なわれやすい、2)チキソトロピック性が高く、応力により容易に構造が崩れ復元しにくく、充填などによる応力の負荷により安定性が損なわれる場合が存する等の問題が存した。このような傾向は、ベンジルアルコールのような溶剤を使わずとも、液体脂を可溶化媒に使用する場合には同様な傾向が見られた。また、このような問題は、非ステロイド系抗炎症剤、保湿剤などを有効成分とする皮膚外用剤の場合も同様であった。また、一般的に、皮膚外用剤においては、その使用時の初期の高剪断域においてはのびが重く、構造が崩れるに従い粘度が低下し、のびが軽くなり、終期においてはまたのびが重くなるという経過をたどる。
一方、皮膚外用剤において、コーンプレート型粘度計を用い、剪断応力と剪断速度の関係からキャッソン(Casson)プロットを行い、残留粘度やキャッソン(Casson)降伏値を計測し、安定性や使用感の指標に用いることは行われていた(例えば、特許文献3、特許文献4を参照)が、32℃の恒温条件下、コーンプレート型粘度計で計測した、測定域全域にわたって、キャッソンプロットの直線性が高く、残留粘度が200mPa・s以下であり、且つ、キャッソン(Casson)降伏値が40000mPa以上である様な皮膚外用剤は全く知られていなかった。ここで、32℃とは、皮膚表面における温度を想定している。
特開2009−114081号公報 特表2007−500235号公報 特開平07−25750号公報 特開2011−63532号公報
アトピー性皮膚炎患者などにとっては、皮膚外用剤の塗布の際の物理的な刺激に起因する一過性の刺激も問題になることが多い。そのため、アトピー性皮膚炎患者にとっては、皮膚外用剤の塗布そのものが難しいものになっている現状もある。
具体的には、高剪断域におけるのび(残留粘度)の変化自身が摩擦を生み皮膚への刺激となる場合がある。すなわち、チキソトロピックな構造では物理的な刺激が高すぎて、皮膚感覚が過敏になっているアトピー性皮膚炎患者にとっては一過性の刺激となりかねない。
そこで、アルキル変性されていても良いカルボキシビニルポリマー等の増粘剤を含む製剤において、その流動特性の改善方法が望まれていた。具体的には、使用途中における粘度変化の少ない外用製剤が求められていた。
本発明はこのような状況下為されたものであり、アトピー性皮膚炎の患者でも使用しやすい物性の皮膚外用剤を提供することを課題とする。
本発明者等は、このような状況に鑑みて、アトピー性皮膚炎の患者でも使用しやすい物性の皮膚外用剤を求めて、鋭意研究努力を重ねた結果、アルキル変性されていてもよいカルボキシビニルポリマー及び/またはその塩と、ノニオン性界面活性剤とを含有する皮膚外用剤において、32℃の恒温条件下、コーンプレート型粘度計で計測した、残留粘度が200mPa・s以下であり、且つ、キャッソン(Casson)降伏値が40000mPa以上であることを特徴とする、皮膚外用剤にそのような特性が存することを見いだし、発明を完成させるに至った。即ち、本発明は、以下に示すとおりである。
<1>アルキル変性されていてもよいカルボキシビニルポリマー及び/またはその塩(本明細書において、同概念を、単に「アルキル変性されていても良いカルボキシビニルポリマー」又は「カルボキシビニルポリマー」という場合がある。)と、ノニオン性界面活性剤とを含有する皮膚外用剤において、32℃の恒温条件下、コーンプレート型粘度計で計測した、残留粘度が200mPa・s以下であり、且つ、キャッソン(Casson)降伏値が40000mPa以上であることを特徴とする、皮膚外用剤。
<2>キャッソン(Casson)プロットにおいて、剪断速度の平方根が、1〜15の変域での相関係数の二乗の値が0.98以上であることを特徴とする、<1>に記載の皮膚外用剤。
<3>乳化剤形であることを特徴とする、<1>または<2>に記載の皮膚外用剤。
<4>ノニオン性界面活性剤のみで乳化されていることを特徴とする、<1>〜<3>何れか1項に記載の皮膚外用剤。
<5>ノニオン性界面活性剤の曇点より高い温度で、水中油乳化物を調製し、ノニオン性界面活性剤の曇点以下の温度まで冷却した後、アルキル変性されていても良いカルボキシビニルポリマーを加え、しかる後に該アルキル変性されていても良いカルボキシビニルポリマーをアルカリ剤で中和し、製造されたものであることを特徴とする、<4>に記載の皮膚外用剤。
<6>アルキル変性されていても良いカルボキシビニルポリマー及び/又はその塩と、ノニオン性界面活性剤とを含有する乳化剤形の皮膚外用剤の評価方法であって、32℃の恒温条件下、コーンプレート型粘度計でCasson降伏値と残留粘度とを計測し、該Casson降伏値が40000mPa以上であり、且つ、残留粘度が200mPa・s以下であった場合、使用性が好ましく、且つ、安定性に優れる皮膚外用剤であると判別することを特徴とする、乳化剤形の皮膚外用剤の評価方法。
本発明によれば、アトピー性皮膚炎の患者でも使用しやすい物性の皮膚外用剤を提供することができる。
調製直後の乳化粒子を示す図である。(図面代用写真) 80℃安定性試験の結果を示す図である。(図面代用写真)
本発明の皮膚外用剤は、実際の使用態様に近い状況、例えば、温度32℃において、レオロジーを検討した場合、残留粘度も低く、それでいて、キャッソン降伏値が高い製剤であることを特徴とする。そのため、本発明の皮膚外用剤は、使用開始時から、使用終了時までのレオロジー特性の変化が少なく、また、保管時の安定性に優れる製剤であることを特徴とする。このような特徴を有することにより、その使用において過敏な肌においても、延展時にかかる物理的負荷を少なくすることができる。そのため、過敏な肌にたいして、一過性の刺激の発現を抑制することが可能となる。従って、本発明の皮膚外用剤は、アトピー性皮膚炎などの治療に外用医薬組成物として投与することができる。このような物性を具体的に表せば、以下のようになる。
(1)32℃の恒温条件下、コーンプレート型粘度計で計測した、残留粘度は200mPa・s以下、より好ましくは190mPa・s以下であり、更に好ましくは、加えて、100mPa・s以上であり、120mPa・s以上であって、且つ、キャッソン(Casson)降伏値は40000mPa以上であり、より好ましくは、42000mPa以上であり、加えて、60000mPa以下であり、より好ましくは50000mPa以下である。
(2)また、本発明の皮膚外用剤は、剪断速度の平方根が、1〜15の変域において、良好な直線性を示すことが好ましい。すなわち、キャッソン(Casson)プロットにおいて、剪断速度の平方根が1〜15の変域での相関係数の二乗の値が0.98以上であることが好ましい。通常の皮膚外用剤においては、構造を作っている増粘剤の親水性バランスと、架橋構造に影響を及ぼす界面活性剤の曇点効果などにより、構造変化が起こりやすい。本発明の皮膚外用剤の好ましい形態では、前記変域においても粘弾性の変化について優れた直線性を示すので、上述の構造変化は起こりにくい。
(3)このため、本発明の皮膚外用剤は、使用時においては、使用開始時から、使用終了時までの、延展性などの使用感の変化は極めて少ないという特徴を有する。これにより、敏感な皮膚に対しても与える物理刺激が低い皮膚外用剤となると推察される。
(4)また、本発明の皮膚外用剤のコーンプレート型粘度計で測定した場合の25℃における粘度は、好ましくは1300mPa・s以上、より好ましくは1400mPa・s以上であり、更に好ましくは1500Pa・s以上、特に好ましくは1600mPa・s以上であり、加えて、好ましくは3000mPa・s以下であり、より好ましくは2000mPa・s以下であり、更に好ましくは1900mPa・s以下である。
前記のような物性を有する皮膚外用剤を調製するには、次のような調製方法に従えばよい。即ち、構造を担うカルボキシビニルポリマー等の増粘性を有するポリマーを、乳化構造が固定した、乳化組成物に含有させ、中和して、架橋構造を形成せしめ、しっかりとした架橋構造を構築させる。具体的には、次に示すような手順になる。
ノニオン性界面活性剤の曇点より高い温度で、水中油乳化物を調製し、ノニオン性界面活性剤の曇点以下の温度まで冷却した後、カルボキシビニルポリマーを加え、しかる後に該カルボキシビニルポリマーをアルカリ剤で中和することを特徴とする。ノニオン性界面活性剤の曇点より高い温度としては、複数のノニオン性界面活性剤が存在する場合は、もっとも高い方の曇点温度を採用することが好ましく、大凡75〜90℃の温度が適用される。また、ノニオン性界面活性剤の曇点以下の温度としては、複数のノニオン性界面活性剤が存在する場合は、もっとも低い方の曇点温度を採用することが好ましく、大凡25〜35℃であることが好ましい。カルボキシビニルポリマーは流動性を示す、最低限度に近い水分添加量で溶解し加えることが好ましく、具体的には5〜65質量%の水に溶解せしめて加えるのが好ましい。かかる水の量は、皮膚外用剤全体に対しては、35〜60質量%であることが望ましい。又、その後加えるアルカリ剤も分散を阻害しない程度に水で希釈して加えるのが好ましく、具体的には、1〜5質量%の水で希釈して加えることが好ましい。残余の水は、水中油乳化物を調製する水相として加えることが好ましい。以下、調製の手順を工程に分けて説明する。
<工程1>
あらかじめ、カルボキシビニルポリマーを少量の水で溶解させ、カルボキシビニルポリマー液を調製する。同様にアルカリ剤水溶液を調製する。この2種の液をそれぞれ添加すべきノニオン性界面活性剤の曇点以下の温度に温度調整しておく。
<工程2>
残余の水と、水性成分、例えば、多価アルコールや水溶性の添加物を合わせ、乳化温度である曇点より高い温度に調整しておく。同時に、ノニオン性界面活性剤を含む油性成分を合わせ、乳化温度である曇点より高い温度に調整しておく。
<工程3>
ノニオン性界面活性剤の曇点より高い温度に調整した水相に、同様に曇点より高い温度に調整した油相を攪拌下徐々に加え、水中油乳化物を調製し、これを攪拌、冷却し、曇点以下まで冷却する。曇点以下の温度になったら、攪拌下徐々にカルボキシビニルポリマー液を添加する。添加後、一様になるまで攪拌し、しかる後に、アルカリ剤水溶液を徐々に加え、皮膚外用剤を得る。
ここで、アルカリ剤水溶液の添加は、本発明の組成物のpHが、好ましくは4〜8となるように行うことができる。また、本発明の組成物のpHの下限値は、好ましくは4、さらに好ましくは、4.5である。また、本発明の組成物のpHの上限値は、好ましくは、6、さらに好ましくは5.5である。
かくして得られた皮膚外用剤は、カルボキシビニルポリマーの増粘架橋構造が、ノニオン性界面活性剤の曇点による界面活性作用の低下の影響を受けにくいため、粘度の温度勾配の少ない組成物となる。その結果、敏感な皮膚に対しても与える物理刺激が低くなる。また、少量の増粘剤で高温でも安定な系となる。また、このようにして得られた皮膚外用剤を塗布して皮膜を形成させた場合、TEWLを抑制する作用に優れる皮膜となる。
このようにして得られた皮膚外用剤は、32℃の恒温条件下、コーンプレート型粘度計で計測した、残留粘度が200mPa・s以下であり、且つ、キャッソン(Casson)降伏値が40000mPa以上であることを特徴とする。また、好ましい形態では、剪断速度の平方根が1〜15の変域において、Casson plotの相関係数の二乗は、0.98以上である特徴も有する。これは、構造の形成に界面活性剤が関与していないため、曇点現象の影響を受けないためと推定される。
本発明の皮膚外用剤においては、次のような成分を必須成分又は好ましい成分として含有する。
前記皮膚外用剤は、ノニオン性界面活性剤を含有する。ノニオン性界面活性剤としては、ステアリン酸モノグリセリド、オレイン酸モノグリセリドなどのモノグリセリド類、ソルビタンステアリン酸エステル、ソルビタンオレイン酸エステルなどのソルビタン脂肪酸エステル類、POEステアリン酸エステル、POEオレイン酸エステル等のエステル系ノニオン性界面活性剤類、POE硬化されていても良いヒマシ油類、POEソルビタンオレイン酸エステル、POEソルビタンステアリン酸エステルなどのPOEソルビタン脂肪酸エステル類、POEオレイルエーテル、POEセチルエーテルなどのエーテル系ノニオン性界面活性剤類等が好適に例示でき、親水性ノニオン性界面活性剤としては、POE硬化ヒマシ油類及び/又はエーテル系ノニオン性界面活性剤類が好ましく例示でき、これらを両方含有する形態が特に好ましい。また、親油性界面活性剤としては、脂肪酸モノグリセリドが好ましく例示できる。前記皮膚外用剤においては、界面活性剤は実質的にノニオン性界面活性剤のみを用いることが好ましい。これは、曇点が明確に推定できるためである。前記界面活性剤の含有量は、総量で好ましくは3〜7質量%、さらに好ましくは3〜5質量%である。
前記皮膚外用剤は、アルキル変性されていても良いカルボキシビニルポリマー及び/またはその塩を含有する。アルキル変性されていても良いカルボキシビニルポリマーとしては、通常のカルボキシビニルポリマーに加え、「ペムレンTR−1」、「ペムレンTR−2」或いは「カーボポール1382」(何れも、ルブリゾル・アドバンスド・マテリアル社製)等の長鎖アルキル基を導入したアルキル変性カルボキシビニルポリマーも使用できる。前記長鎖アルキル基としては、炭素数10〜30のものが好ましい。該カルボキシビニルポリマーは、中和されて増粘剤として働き、乳化系を安定化するとともに、皮膚外用剤が塗布された後に形成する皮膜を強化する作用を有する。このような効果を奏するためには、前記カルボキシビニルポリマーは、好ましくは0.3〜1.2質量%、更に好ましくは0.5〜1.0質量%含有される。また、前記カルボキシビニルポリマーは、20℃、中性領域における0.2%水溶液の粘度が、2500〜30000mPa・sのカルボキシビニルポリマーを用いることが好ましい。
前記カルボキシビニルポリマーを増粘させるために、前記皮膚外用剤においては、カルボキシビニルポリマーを中和すべきアルカリ剤が含有される。前記アルカリ剤としては有機アミンが好ましく、例えば、トリエタノールアミン、トリエチルアミン、モノエタノールアミン、ジイソプロパノールアミンなどが好適に例示できる。中でも、ジイソプロパノールアミンが特に好ましい。かかる有機アミンは、前記皮膚外用剤中に、好ましくは0.05〜1.5質量%、さらに好ましくは0.05〜1.0質量%、より好ましくは0.05〜0.8質量%、特に好ましくは0.08〜0.5質量%含有される。有機アミンの含有量を上記範囲とすることにより、皮膚外用剤のpHを4〜8に調整することができる。また、上述した製造方法において、pHの範囲を好ましい範囲に調整するために、有機アミン等の中和剤の量を調整することができる。
前記皮膚外用剤では、前記成分以外に、通常皮膚外用剤に用いられる任意の成分を含有することが出来る。かかる任意の成分としては、例えば、スクワラン、ワセリンなどの炭化水素類、ホホバ油、セチルイソオクタネート、ミリスチル酸イソプロピルなどのようなエステル油剤、オリーブ油、中鎖脂肪酸トリグリセリドの様なトリグリセリド、1,3−ブタンジオール、プロピレングリコール、グリセリン、ポリエチレングリコールの様な多価アルコール、アルキル変性されていても良い、キサンタンガムなどの増粘剤、ステアリン酸、ミリスチル酸、ミリスチン酸、ラウリン酸等の脂肪酸乃至はそれらの塩、セトステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、イソステアリルアルコール、オレイルアルコールなどの高級アルコール等が好適に例示できる。これらの内、脂肪酸はカルボキシビニルポリマーの架橋構造を損なう場合があるので、実質的に含有しない形態が好ましい。又、剤形としては、外相が水相である乳化形態が好ましく、かかる剤形を総称して水中油乳化剤形という。分散滴は油滴であっても、乳化物であってもかまわない。
本発明の皮膚外用剤は、有効成分を含有することができる。該有効成分としては、アトピー性皮膚炎で使用されるものが好ましく、例えば、ヒドロコルチゾン、プレドニゾロン、デキサメタゾン、ベクロメタゾン、ベタメタゾン等のステロイド類、インドメタシン、スプロフェン等の非ステロイド系抗炎症剤、ナルフラフィン等の抗掻痒剤、ヘパリン類似物質や尿素のような保湿剤、ビタミンA類、ビタミンB類、ビタミンC類などのビタミン類等が好適に例示できる。これらの含有量は、それぞれの有効量により異なるが、大凡、0.0001〜10質量%が好ましい。
ここで、アルカリ剤水溶液の添加は、本発明の組成物のpHが、好ましくは4〜8となるように行うことができる。また、本発明の組成物のpHの下限値は、好ましくは4、さらに好ましくは、4.5である。また、本発明の組成物のpHの上限値は、好ましくは、6、さらに好ましくは5.5である。
本発明の評価方法は、調製した乳化剤形の皮膚外用剤が、前記の本発明の皮膚外用剤の使用性や安定性についての特徴を備えているかいなかを判別、評価するものであり、具体的には、アルキル変性されていても良いカルボキシビニルポリマー及び/又はその塩と、ノニオン性界面活性剤とを含有する乳化剤形の皮膚外用剤の評価方法であって、32℃の恒温条件下、コーンプレート型粘度計でCasson降伏値と残留粘度とを計測し、該Casson降伏値が40000mPa以上であり、且つ、残留粘度が200mPa・s以下であった場合、使用性が好ましく、且つ、安定性に優れる皮膚外用剤であると判別することを特徴とする。本発明の評価法では、併せて、剪断速度の平方根が1〜15の変域において、Casson plotの相関係数の二乗を、計測、算出し、これを副指標として用いることが好ましく、該相関係数の二乗の値が0.98以上であった場合には、好ましい剤形であると補助的に判断する。
以下に、実施例を挙げて、更に詳細に本発明について説明を加える。
以下に示す処方に従って、上述した製造方法により、医薬組成物1を作製した。即ち、(イ)、(ロ)、(ハ)及び(ニ)の成分を秤量し、これらの内、(ハ)と(ニ)は室温で撹拌混合溶解し、(イ)と(ロ)は75℃で撹拌混合溶解し、各々の溶解温度で保持した。攪拌下(ロ)に(イ)を徐々に加え乳化し、攪拌冷却し、30℃まで冷却したところで、攪拌下(ハ)を徐々に加えて、一様に混合したところで、更に、(ニ)を徐々に加えて中和し、本発明の医薬組成物1を得た。医薬組成物1のpHは4.5であった。
本発明の医薬組成物1をコーンプレート型粘度計(装置機種名:RE−80R、製造会社名:東機産業、条件:ローター:3°×R14、測定温度:32℃、回転数:1、2.5、5、10、20、50及び100rpm、測定時間:3分)を用いて、剪断速度(D)2〜200(1/s)に対する剪断応力(S)を求め、関係式;√S=a√D+b(a、bは係数)における傾きaの二乗から残留粘度を、切片bの二乗からCasson降伏値を算出した。Cassonプロットは、回帰式√S=0.4276√D+6.81にR(相関係数の二乗)=0.9887で、直線回帰していることが判明した。また、残留粘度は183mPa・sであり、Casson降伏値は46376mPaであることが判明した。これより、この医薬組成物1は本発明の皮膚外用剤であることが判明した。
また、本発明の医薬組成物1を、アトピー性皮膚炎患者に適用したところ、使用開始時から、使用終了時にかけて、粘度変化が少なく一過性の刺激が抑制されていて使用しやすいものであった。
<比較例1>
処方成分は、本発明の医薬組成物1と変わらず、製造方法のみを変えて比較例1の医薬組成物を製造した。即ち、表2に示す(イ)、(ロ)、(ハ)を秤量し、これらの内、(イ)と(ロ)は75℃で撹拌混合溶解し、(ハ)は室温で撹拌混合溶解し、各々の溶解温度で保持した。攪拌下(ロ)に(イ)を徐々に加え乳化し、一様になったところで、撹拌冷却し、30℃まで冷却したところで、更に、(ハ)を徐々に加えて中和し、比較例1の医薬組成物を得た。比較例1の医薬組成物のpHは4.5であった。この医薬組成物のCassonプロットを行い、回帰式を求め、残留粘度と、Casson降伏値を求めたところ、残留粘度は236mPa・sであり、Casson降伏値は24661mPaであることが判明した。また、R=0.991で、直線回帰していることが判明した。これより、この比較例1の医薬組成物は医薬組成物1と同じ処方成分を構成としながら、本発明の皮膚外用剤には属さないことが明らかになった。
また、比較例1の医薬組成物を、アトピー性皮膚炎患者に適用してところ、使用開始時から、使用終了時にかけて、粘度が低下し一過性の刺激を発現するものであった。
以下に、医薬組成物1と比較例1の医薬組成物の物性を示す。
(1)乳化粒子
本発明の医薬組成物1と、比較例1の医薬組成物の乳化粒子の顕微鏡写真を図1に示す。これより、本発明の医薬組成物は微細で均一な乳化粒子であるのに対し、比較例の医薬組成物は不均一で、且つ、大きな乳化粒子になっていることが判る。
(2)粘度
本発明の医薬組成物1と、比較例1の医薬組成物について、コーンプレート型粘度計(装置機種名:RE−80R、製造会社名:東機産業、条件:ローター:3°×R14、測定温度:25℃、回転数:50rpm、測定時間:3分)で粘度を測定した。結果は、本発明の医薬組成物1が1733mPa・sであり、比較例1の医薬組成物は1133mPa・sであった。
(3)80℃での安定性
本発明の医薬組成物1と比較例1の医薬組成物を80℃で6時間保存し、乳化状態を顕微鏡、及び、肉眼で観察した。80℃で6時間保存した医薬組成物の顕微鏡写真を図2に示す。これより、本発明の医薬組成物1はこの保存条件でも乳化粒子に変化は見られなかった。一方、比較例1の医薬組成物は合一がおこり、粒子が荒れていることが判る。又、肉眼所見では、本発明の医薬組成物1は変化が見られなかったのに対し、比較例1の医薬組成物は二相に分離していることが認められた。
このように、同じ処方構成であっても、本発明の皮膚外用剤に属するものは、安定性も、使用性も優れるのに対し、本発明の皮膚外用剤に属さないものはこれの特性が劣ることが明確になった。
以下に示す処方に従って、上述した製造方法により、皮膚外用剤2(有効成分を含有しないもの)を作成した。即ち、(イ)、(ロ)、(ハ)及び(ニ)の成分を秤量し、これらの内、(ハ)と(ニ)は室温で撹拌混合溶解し、(イ)と(ロ)は75℃で撹拌混合溶解し、各々の溶解温度で保持した。攪拌下(ロ)に(イ)を徐々に加え乳化し、攪拌冷却し、30℃まで冷却したところで、攪拌下(ハ)を徐々に加えて、一様に混合したところで、更に、(ニ)を徐々に加えて中和し、皮膚外用剤2を得た。皮膚外用剤2のpHは4.5であった。


皮膚外用剤2のCassonプロットを行い、回帰式を求め、残留粘度と、Casson降伏値を求めたところ、残留粘度は123mPa・sであり、Casson降伏値は44642mPaであることが判明した。また、R=0.9416で、直線回帰していることが判明した。また、これより、この皮膚外用剤2は本発明の皮膚外用剤に属することが判明した。
<比較例2>
処方成分は、皮膚外用剤2と変わらず、製造方法のみを変えて比較例2の皮膚外用剤を製造した。即ち、表4に示す(イ)、(ロ)、(ハ)を秤量し、これらの内、(イ)と(ロ)は75℃で撹拌混合溶解し、(ハ)は室温で撹拌混合溶解し、各々の溶解温度で保持した。攪拌下(ロ)に(イ)を徐々に加え乳化し、一様になったところで、撹拌冷却し、30℃まで冷却したところで、更に、(ハ)を徐々に加えて中和し、比較例2の皮膚外用剤を得た。比較例2の皮膚外用剤のpHは4.5であった。この皮膚外用剤のCassonプロットを行い、回帰式を求め、残留粘度と、Casson降伏値を求めたところ、残留粘度は260mPa・sであり、Casson降伏値は29479mPaであることが判明した。また、R=0.9909で、直線回帰していることが判明した。これより、比較例2の皮膚外用剤は皮膚外用剤2と同じ処方成分を構成としながら、本発明の皮膚外用剤には属さないことが明らかになった。
皮膚外用剤2と、比較例2の皮膚外用剤について、コーンプレート型粘度計(装置機種名:RE−80R、製造会社名:東機産業、条件:ローター:3°×R14、測定温度:25℃、回転数:50rpm、測定時間:3分)で粘度を測定した。結果は、皮膚外用剤2が1828mPa・sであり、比較例2の皮膚外用剤は1248mPa・sであった。
表5に記載の処方及び実施例1に記載の方法に従い医薬組成物3を、表6に記載の処方及び比較例1に記載の方法に従い比較例3及び4を製造した。比較例3のpHは4.5、医薬組成物3、比較例4のpHは5.0であった。なお、カルボキシビニルポリマーは、20℃、中性領域における0.2%水溶液の粘度が、2500〜30000mPa・sのものを用いた。また、製造した医薬組成物3及び比較例3、4について以下の方法に従い残留粘度とCasson降伏値を測定した。本発明の医薬組成物3と、比較例3、4の医薬組成物をコーンプレート型粘度計(装置機種名:RE−80R、製造会社名:東機産業、条件:ローター:3°×R14、測定温度:32℃、回転数:1、10、100rpm、測定時間:3分)を用いて、せん断速度(D)2〜200(1/s)に対するせん断応力(S)を求め、関係式;√S=a√D+b(a、bは係数)における傾きaの二乗から残留粘度を、切片bの二乗からCasson降伏値を算出した。結果を表5、6に示す。
本発明の医薬組成物3を、アトピー性皮膚炎患者に適用したところ、使用開始時から、使用終了時にかけて、粘度変化が少なく一過性の刺激が抑制されていてい使用しやすいものであった。
一方、比較例3の医薬組成物を、アトピー性皮膚炎患者に適用したところ、使用終了時にかけて、粘度変化による一過性の刺激が感じられた。
また、比較例4の医薬組成物を、アトピー性皮膚炎患者に適用したところ、使用終了時にかけて、粘度変化による一過性の刺激が感じられた。
本発明は、医薬品の調製に応用できる。

Claims (6)

  1. アルキル変性されていてもよいカルボキシビニルポリマー及び/またはその塩と、ノニオン性界面活性剤とを含有する皮膚外用剤において、32℃の恒温条件下、コーンプレート型粘度計で計測した、残留粘度が200mPa・s以下であり、且つ、キャッソン(Casson)降伏値が40000mPa以上であることを特徴とする、皮膚外用剤。
  2. キャッソン(Casson)プロットにおいて、剪断速度の平方根が、1〜15の変域での相関係数の二乗の値が0.98以上であることを特徴とする、請求項1に記載の皮膚外用剤。
  3. 乳化剤形であることを特徴とする、請求項1または2に記載の皮膚外用剤。
  4. ノニオン性界面活性剤のみで乳化されていることを特徴とする、請求項1〜3何れか1項に記載の皮膚外用剤。
  5. ノニオン性界面活性剤の曇点より高い温度で、水中油乳化物を調製し、ノニオン性界面活性剤の曇点以下の温度まで冷却した後、アルキル変性されていても良いカルボキシビニルポリマーを加え、しかる後に該アルキル変性されていても良いカルボキシビニルポリマーをアルカリ剤で中和し、製造されたものであることを特徴とする、請求項4に記載の皮膚外用剤。
  6. アルキル変性されていても良いカルボキシビニルポリマー及び/又はその塩と、ノニオン性界面活性剤とを含有する乳化剤形の皮膚外用剤の評価方法であって、32℃の恒温条件下、コーンプレート型粘度計でCasson降伏値と残留粘度とを計測し、該Casson降伏値が40000mPa以上であり、且つ、残留粘度が200mPa・s以下であった場合、使用性が好ましく、且つ、安定性に優れる皮膚外用剤であると判別することを特徴とする、乳化剤形の皮膚外用剤の評価方法。

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