JP2015193364A - 鞍乗り型車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】遮熱効果を高めつつ、部品点数の増加を抑制することができる鞍乗り型車両を提供することを課題とする。
【解決手段】中空遮熱壁60は、前壁部61と、後壁部62と、左右側壁部63と、天井64を備える。中空遮熱壁60は、前輪13の直後に置かれるラジエータ27と、バッテリ28との間に上に突出するように配置される。
【効果】ラジエータ27が発する熱は、低温部材であるバッテリ28に向かう。前壁部61と後壁部62との間に空気層があり、この空気層が良好な断熱性能を発揮する。その上、前壁部61と、後壁部62と、バッテリ収納凹部51の前壁51aが遮熱壁となり、良好な遮熱作用を発揮する。結果、バッテリ28がラジエータ27で加熱される心配がない。アンダーカバー32に中空遮熱壁60を一体形成することで、部品点数の増加を抑制する。
【選択図】図9

Description

本発明は、運転者が足を載せるステップ及びこのステップの下を覆うアンダーカバーを備えている鞍乗り型車両に関する。
運転者がシートを跨ぐようにして座り、足をステップに載せて、走行する鞍乗り車両が、各種実用に供されている。そして、車両前方にラジエータを配置し、車両下部をアンダーカバーで覆った形態の鞍乗り車両が知られている(例えば、特許文献1(図20)参照。)。
特許文献1の図20に示されるように、ラジエータ(41)(括弧付き数字は、特許文献1に記載された符号を示す。以下同様)の車両後方に燃料タンク(40)が配置されている。ラジエータ(41)から排出される熱風が、直接燃料タンク(40)に到達することは好ましくない。そこで、特許文献1では、燃料タンク(40)の前に中間壁(273d)を設け、この中間壁(273d)と燃料タンク(40)との間に隙間を設け、この隙間に矢印(A1〜A4)のように冷空気(ラジエータを通らない走行風)を流して、遮熱するようにした。
走行中は走行風が得られるが、停車中や低速走行時は、期待した走行風が得られない。そこで、より遮熱効果が高い構造が求められる。
仮に、遮熱部材を追加するとすれば、部品点数が増加し、部品コストが嵩む。コスト低減が求められる中、部品点数の増加は好ましくない。
よって、遮熱効果を高めつつ、部品点数の増加を抑制することができる鞍乗り型車両が求められる。
特開2013−193641公報
本発明は、遮熱効果を高めつつ、部品点数の増加を抑制することができる鞍乗り型車両を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、運転者が座るシートと、前記運転者の足を支えるステップと、このステップを下方から覆うアンダーカバーとを備えている鞍乗り型車両であって、前記ステップの踏み面より下で且つ前記アンダーカバーより上に電装部品が配置され、前記アンダーカバーより上位位置に、前記電装部品より高温の高温部品が配置されており、前記アンダーカバーに、前壁部及びこの前壁部の後方に間隔を空けて形成される後壁部を備える中空遮熱壁が、上方に突出するように形成されていることを特徴とする。
請求項2に係る発明では、中空遮熱壁は、前壁部及び後壁部の左右端部をそれぞれ繋ぐ左右側壁部と、前壁部の上端、後壁部の上端、左右側壁部の上端を繋ぐ天井をさらに備えていることを特徴とする。
請求項3に係る発明では、高温部品は、前輪と電装部品との間に配置されるラジエータであり、アンダーカバーにはラジエータの排風を導く排風開口部が形成され、少なくとも中空遮熱壁の一部は排風開口部と隣り合っていることを特徴とする。
請求項4に係る発明では、車体中心線の一側方に揺動可能に支持されるパワーユニットを備え、電装部品は、バッテリであり、このバッテリは、車体中心線に対して他側方にオフセットして配置され、中空遮熱壁はバッテリの車両前方にのみ設けられていることを特徴とする。
請求項5に係る発明では、ステップは、上方に開口しバッテリを収納するバッテリ収納凹部と、このバッテリ収納凹部を塞ぐリッドとを備えていることを特徴とする。
請求項6に係る発明では、前壁部と後壁部の少なくとも一方は、階段状の壁であることを特徴とする。
請求項7に係る発明では、高温部品は、電装部品の車両後方に配置される車両駆動源であることを特徴とする。
請求項8に係る発明は、運転者が座るシートと、前記運転者の足を支えるステップと、このステップを下方から覆うアンダーカバーとを備えている鞍乗り型車両であって、前記ステップの踏み面より下で且つ前記アンダーカバーより上に電装部品が配置され、前記アンダーカバーより上位位置に、前記電装部品より高温の高温部品が配置されており、前記ステップは、上方に開口し前記バッテリを収納するバッテリ収納凹部と、このバッテリ収納凹部を構成する前壁と後壁の少なくとも一方の壁から離間して設けられる離間壁と、を備え、前記前壁又は前記後壁との間に空気層が形成される中空遮熱壁が設けられていることを特徴とする。
請求項9に係る発明では、離間壁は、ステップに屈曲可能な可動部を介して繋がっており、中空遮熱壁は、離間壁の外周に形成された周壁の開放端が前壁又は後壁に当接することで成ることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、前壁部と後壁部とが遮熱作用を発揮し、加えて、これらの壁の間の空気層が断熱作用を発揮する。よって、遮熱効果が大いに高まる。積極的に走行風を利用しないため、走行中と停車中とで遮熱効果に格別の差が出ることはなく、停車中でも十分な遮熱作用が発揮される。
また、中空遮熱壁は、アンダーカバーに一体成形が可能であるため、部品点数の増加は抑制される。
よって、本発明によれば、遮熱効果を高めつつ、部品点数の増加を抑制することができる鞍乗り型車両が提供される。
請求項2に係る発明では、中空遮熱壁に天井をさらに備えている。天井で空気の上への抜けが阻止されるため、中空遮熱壁内に空気が滞留し、断熱効果が高まる。また、天井で塞がれているため、路上の飛石や泥水がアンダーカバー内に侵入し難くすることができる。
請求項3に係る発明では、高温部品は、前輪と電装部品との間に配置されるラジエータである。ラジエータの高温排風が遮熱効果の大きな中空遮熱壁で遮られるため、電装部品を良好に保護することができる。
また、請求項3に係る発明では、アンダーカバーに排風開口部が形成され、排風開口部を設けたことにより剛性の低下が懸念されるが、排風開口部に隣接して中空遮熱壁を設け、この中空遮熱壁の剛性が高いため、アンダーカバー全体としては剛性が維持される。
請求項4に係る発明では、電装部品は、バッテリであり、このバッテリは、車体中心線に対して他側方にオフセットして配置され、中空遮熱壁はバッテリの車両前方にのみ設けられている。
重量物であるバッテリを、パワーユニットの逆側である他方側に配置することで、左右バランスの改善を促す。
また、必要な部位にのみ中空遮熱壁を設けることにより、アンダーカバーの大型化及び重量増加を抑えることができる。樹脂製であれば、樹脂材料の節約が図れる。
請求項5に係る発明では、ステップは、上方に開口しバッテリを収納するバッテリ収納凹部と、このバッテリ収納凹部を塞ぐリッドとを備えている。
バッテリは、中空遮熱壁に加えて、バッテリ収納凹部の壁で遮熱され、遮熱効果が更に高まる。
請求項6に係る発明では、前壁部と後壁部の少なくとも一方は、階段状の壁である。フラットな壁よりも階段壁の方が剛性を高めることができる。
請求項7に係る発明では、高温部品は、電装部品の車両後方に配置される車両駆動源である。内燃機関や走行用電動モータの発熱が、遮熱効果の大きな中空遮熱壁で遮られるため、電装部品を良好に保護することができる。
請求項8に係る発明では、離間壁が遮熱作用を発揮し、加えて、中空遮熱壁に封じ込まれた空気層が断熱作用を発揮する。よって、遮熱効果が大いに高まる。積極的に走行風を利用しないため、走行中と停車中とで遮熱効果に格別の差が出ることはなく、停車中でも十分な遮熱作用が発揮される。
加えて、中空遮熱壁が、アンダーカバーではなくバッテリ収納凹部側に設けられるため、アンダーカバーを平坦構造にすることができる。
請求項9に係る発明では、中空遮熱壁がステップに可動部を介して繋がっており、中空遮熱壁をバッテリ収納凹部と一体成形が可能となり、製造費を圧縮することができる。
本発明に係る鞍乗り型車両の左側面図である。 本発明に係る鞍乗り型車両の要部側面図である。 本発明に係る鞍乗り型車両の要部平面図である。 リッドを外してステップの内部を示す要部平面図である。 ステップの平面図である。 ステップの左側面図である。 アンダーカバーの左側面図である。 図7の8矢視図である。 図3の9−9線断面図である。 変更例を説明する断面図である。 更なる変更例に係るをステップの左側面図である。 更なる変更例を説明する断面図である。
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。また、「前後」(図1、Fr、Rr)、「左右」はシートに座った運転者を基準に定める。
図1に示すように、鞍乗り形車両10は、ヘッドパイプ11に操舵可能にフロントクッションを内蔵するフロントフォーク12を支え、このフロントフォーク12の下部に前輪13を回転自在に取付け、フロントフォーク12の上部にステアリングハンドル14を設け、ヘッドパイプ11からダウンフレーム15を下げ、このダウンフレーム15の下端からロアフレーム16を車両後方へ延ばし、このロアフレーム16の後部からシートフレーム17を車両後方へ延ばし、ロアフレーム16の後部にピボット軸18を介してパワーユニット19を車両後方へ延ばし、このパワーユニット19の後部で後輪21を支持し、パワーユニット19の後部から上へ延ばしたリヤクッション22の上部をシートフレーム17に連結し、後輪21を駆動輪として走行する二輪車である。
さらに、鞍乗り型車両10は、シートレール17で支えるシート23とトップボックスと呼ばれる後部物入れ24を備え、シート23の下にラゲージボックス25と燃料タンク26を備え、前輪13とシート23との間に高温部材としてのラジエータ27を備え、このラジエータ27の後方に中空隔壁60及び電装部品としてのバッテリ28を備えている。
図2に示すように、鞍乗り型車両10は、さらに運転者が座るシート23の前方下に運転者の足を支える床状のステップ31を備え、このステップ31を下方から覆うアンダーカバー32とを備えている。加えて、ステップ31とアンダーカバー32との間を塞ぐ左右のアンダーサイドカバー33を備え、ステップ31の前方で且つ前輪13の後方にフロントカバー34を備え、ステップ31とアンダーカバー32と左右のアンダーカバー33で囲われる部位にバッテリ28を備え、ステップ31の後方にリヤカバー36及びパワーユニット19を備えている。
図3に示すように、ステップ31の車両前方にステアリングハンドル14及びメータ類37を備える。ステップ31は中央にリッド38を備え、ビス39、39を緩めることでリッド38を外すことができる。リッド38の上面は、ステップ31の上面と面一(つらいち)である。ステップ31の上面は、足を置く踏み面を構成する。
車体中心線41を基準にして、重量物であるパワーユニット19が車幅方向左側に配置され、車幅方向右側にバッテリ28が配置され、左右のバランスを取るようにしている。
すなわち、リッド38を外すと、図4に示すように、車体中心線(車幅方向中心線)41に対して右側(パワーユニット19の逆側)のオフセットした位置に電装部品としてのバッテリ28が設けられ、車体中心線41に対して左側にヒューズボックス42、42、カプラー43、ハーネス44が設けられている。バッテリ28は帯状のバンド45でステップ31に固定される。ステップ31には、車幅方向左側に小さなサブリッド46が設けられている。このサブリッド46は下方のラジエータ冷却液注入口47を覆う蓋である。
車体中心線41とバッテリ28の中心線48との間に距離Lが存在する。すなわち、車体中心線41を基準として、車幅方向右側にオフセットした状態でバッテリ28が配置されている。ヒューズボックス42等と比べてバッテリ28は重く、このバッテリ28の逆側に、パワーユニット(図3、符号19)が設けられているため、パワーユニット19とバッテリ28で左右の重量バランスを取ることができる。
ヒューズボックス42、42やカプラー43は、車体中心線41を基準として、車幅方向左側に配置される。容積や面積に限りあるステップ31の中央に、効率よく、バッテリ28、ヒューズボックス42、42、カプラー43及びハーネス44が収められている。
図5に示すように、ステップ31は、バッテリ収納凹部51及び電装品小物を収納する凹部52を車幅方向中央に備えている。
図6に示すように、バッテリ収納凹部51は大きく下に突出する。電装品小物を収納する凹部52は、バッテリ収納凹部51程ではないが下に突出している。
図7に示すように、アンダーカバー32は、比較的浅い皿状であり、先端にフック53を有し、このフック53の車両後方に上へ突出する中空遮熱壁60を有し、この中空遮熱壁60より少し後方に上に突出し想像線で示すバッテリ収納凹部51に当接するリブ54を有する樹脂成形品である。リブ54によって、バッテリ収納凹部51とアンダーカバー32との間に空間を形成している。すなわち、想像線で示すステップ31と実線で示すアンダーカバー32との間がアンダーサイドカバー(図2、符号33)で塞がれる。
図8に示すように、アンダーカバー32は、前部にフック53、53を備え、前後の略中央位置左右にリブ54、54を備え、右のリブ54の前方に大きな中央遮熱壁60を備え、この中央遮熱壁60の車両前方、左側に多数の排風開口部55を備えている。
中央遮熱壁60は、図9で詳しく説明するが、複数の壁部で構成される箱体又は筒体であって剛性に富む。排風開口部55に沿って中央遮熱壁60が形成されるため、排風開口部55を有するもののアンダーカバー32の剛性を維持することができる。
図9に示すように、アンダーカバー32は、フロントロアクロスフレーム71にフック53を掛けることで前部が支持される。
ステップ31は、バッテリ収納凹部51と取り外し可能なリッド38とを備えており、バッテリ収納凹部51に収納したバッテリ28はリッド38を開くことで点検可能である。すなわち、バッテリ28はステップ31の踏み面(リッド38の上面と同じレベルの面)とアンダーカバー32の間に配置されている。
その上、アンダーカバー32は中空遮熱壁60を一体的に備えている。この中空遮熱壁60は、少なくとも前壁部61と、前壁部61と間隔を空けて形成される後壁部62を備える。好ましくは、前壁部61と後壁部62の左右端部を繋ぐ左右側壁部63と、天井64を備える。さらに好ましくは、前壁部61を階段状、すなわち、階段の踏み面に相当する水平部65とこの水平部65から立ち上げる上壁部66と水平部65から立ち下がる下壁部67とからなる階段壁とする。前壁部61、後壁部62、左右側壁部63、天井壁64によって囲まれて形成される空間Sによって、遮熱効果が高められている。
階段壁は平坦な壁よりも剛性が高まるため、アンダーカバー32全体の剛性アップに寄与する。階段であるため、クロスメンバー68に近接して配置することができる。この階段壁の水平部65がクロスメンバー68のパイプの湾曲にそって形成されるため、フレームをカバーの剛性メンバとして活用することも可能になる。
また、前壁部61と後壁部62との間に、空気層を形成する空間(隙間69)が確保される。
このような構造の中空遮熱壁60は、前輪13の直後に置かれるラジエータ27と、バッテリ28との間に上に突出するように配置される。ラジエータ27の車両前方に配置されるフロントカバー34には、走行風を導入する導風開口部72が上下に複数個設けられている。導風開口部72を通過した走行風はラジエータ27を冷却し、走行風自身は暖められて排風となる。排風は車両後方に流れ、主として排風開口部55から排出される。
この間、ラジエータ27は、バッテリ28より高温であるため、ラジエータ27が発する熱は、バッテリ28に向かう。前壁部61と後壁部62との間に空気層(空間S)があり、この空気層が良好な断熱性能を発揮する。その上、この例では前壁部61と、後壁部62と、バッテリ収納凹部51の前壁51aが遮熱壁となり、良好な遮熱作用を発揮する。結果、バッテリ28の温度上昇を抑制できる。
なお、中空遮熱壁60の車幅方向幅(図8、符号L2)は、バッテリ28の車幅方向幅と同一であればよい。結果、アンダーカバー32の重量増加や大型化が防止できる。アンダーカバー32が樹脂成形品であれば、樹脂材料が節約できる。
また、中空遮熱壁60は、天井64を省くことも可能であるが、好ましくは天井64を有する。天井64を設けると、暖まった空気が上に抜ける心配がない。空気の移動がない(あっても小規模である)ため、対流伝熱を抑えることができ、断熱性能が高まる。加えて、天井64で遮断されるため、飛石や泥水が中空遮熱壁60を介してアンダーカバー32内に侵入する心配が無くなる。
図10に示すように、後方中空遮熱壁60Fを、バッテリ28の後方に設けても良い。この後方中空遮熱壁60Fで、車両駆動源73からバッテリ28に向かう熱を遮断することができる。
バッテリ28の前方に中空遮熱壁60を配置し且つバッテリ28の後方に後方中空遮熱壁60Fを設けることは差し支えない。
以上の説明では、中空遮熱壁60、60Fをアンダーカバー32に付設した。しかし、中空遮熱壁60、60Fは、バッテリ収納凹部51に付設することもできる。その具体例を以下に説明する。
図11に示すように、ステップ31にバッテリ収納凹部51が一体形成されており、このバッテリ収納凹部51を構成する前壁51aと後壁51bの少なくとも一方(この例では後壁51b)に、屈曲可能な可動部75を介して後方中空遮熱壁60Fが繋がれている。この後方中空遮熱壁60Fは樹脂射出成形法で、ステップ31と同時に成形される。
後方中空遮熱壁60Fは、離間壁76と、この離間壁76から立ち上がる周壁77と、可動部75から最も遠い部位に設けられる舌片78とからなる。この舌片78には、5mm程度の穴79が設けられている。この穴79は、バッテリ収納凹部51の離間壁から下方へ突出する突起81に嵌められる。
可動部75は周囲よりも薄肉の脆弱部とされ、折り曲げ容易である。そこで、可動部75を略90°曲げると、想像線で示すように周壁77の開放端が後壁51bに当接される。突起81に舌片78が係止めされる。なお、可動部75はヒンジであればよく、薄肉の他、別のヒンジ構造も採用可能である。
図12に示すように、バッテリ28と車両駆動源73との間に後部中空遮熱壁60Fが介在している。この後部中空遮熱壁60Fは、離間壁76が後壁51bと平行であり、離間壁76と後壁51bとの間にある空気が周壁77でほぼ封じ込まれる。空気の流れが抑制されるため、断熱性能が高くなる。
なお、実施例では可動部75で後壁51bに後部中空遮熱壁60Fを連結したが、可動部75を省くこともできる。すなわち、離間壁76と周壁77とからなる5面体状の後部中空遮熱壁60Fを別部品で製作し、この別部品を接着剤又はビスで後壁51bに固定するようにしてもよい。
また、一定の厚さの空気層を形成するという観点から、周壁77を省き、後壁51bから離間した離間壁76のみで、後部中空遮熱壁60Fを構成することもできる。ただし、周壁77があれば空気の出入りを抑制できる、断熱作用が強化される。
さらには、前部中空遮熱壁60をも、前壁51aに付設するようにしてもよい。結果、アンダーカバー32がほぼ平坦になる。平坦であれば、走行風が巻き込まれにくくなり好ましい。
なお、電装部品は、実施例で例示したバッテリ28、ヒューズボックス26の他、電子回路を含む基盤などの比較的熱に弱い電気・電子部品一般を指す。
また、車両駆動源73は、ガソリンエンジン、電動モータ、油圧モータなどの車両を走行させる駆動力を発生する駆動源であれば種類は問わない。駆動源は発熱を伴うために高温部品に相当する。
また、中空遮熱壁60、60Fは、アンダーカバー32と一体成形されるものの他、アンダーカバー32にビス止め、超音波振動融着するなど後付けして一体化するものであってもよい。
さらにまた、実施例では、バッテリ収納凹部51をステップ31に設けたが、バッテリ28を車体フレームから延ばしたブラケットに支持させることで、ステップ31とアンダーカバー32の間に配置するようにして、ステップ31にバッテリ28の荷重を負担させないようにすることもできる。
本発明は、シートの前方に床状のステップを備える鞍乗り型車両に好適である。
10…鞍乗り型車両、13…前輪、19…パワーユニット、23…シート、27…高温部品(ラジエータ)、28…電装部品(バッテリ)、31…ステップ、32…アンダーカバー、38…リッド、41…車体中心線、48…バッテリの中心線、51…バッテリ収納凹部、51a…バッテリ収納凹部の前壁、51b…バッテリ収納凹部の後壁、55…排風開口部、60、60F…中空遮熱壁、61…前壁部、62…後壁部、63…左右壁部、64…天井、73…高温部品(車両駆動源)、75…可動部、76…離間壁、77…周壁、L…オフセット量(距離)。

Claims (9)

  1. 運転者が座るシート(23)と、前記運転者の足を支える床状のステップ(31)と、このステップ(31)を下方から覆うアンダーカバー(32)とを備えている鞍乗り型車両(10)であって、
    前記ステップ(31)の踏み面より下で且つ前記アンダーカバー(32)より上に電装部品(28)が配置され、前記アンダーカバー(32)より上位位置に、前記電装部品(28)より高温の高温部品(27、73)が配置されており、
    前記アンダーカバー(32)に、前壁部(61)及びこの前壁部(61)の後方に間隔を空けて形成される後壁部(62)を備える中空遮熱壁(60、60F)が、上方に突出するように形成されていることを特徴とする鞍乗り型車両。
  2. 前記中空遮熱壁(60、60F)は、前記前壁部(61)及び前記後壁部(62)の左右端部をそれぞれ繋ぐ左右側壁部(63)と、前記前壁部(61)の上端、前記後壁部(62)の上端、前記左右側壁部(63)の上端を繋ぐ天井(64)をさらに備えていることを特徴とする請求項1記載の鞍乗り型車両。
  3. 前記高温部品(27)は、前輪(13)と前記電装部品(28)との間に配置されるラジエータ(27)であり、前記アンダーカバー(32)には前記ラジエータ(27)の排風を導く排風開口部(55)が形成され、少なくとも前記中空遮熱壁(60、60F)の一部は前記排風開口部(55)と隣り合っていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の鞍乗り型車両。
  4. 車体中心線(41)の一側方に揺動可能に支持されるパワーユニット(19)を備え、
    前記電装部品(28)は、バッテリ(28)であり、このバッテリ(28)は、車体中心線(41)に対して他側方にオフセットして配置され、前記中空遮熱壁(60)は前記バッテリ(28)の車両前方にのみ設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の鞍乗り型車両。
  5. 前記ステップ(31)は、上方に開口し前記バッテリ(28)を収納するバッテリ収納凹部(51)と、このバッテリ収納凹部(51)を塞ぐリッド(38)とを備えていることを特徴とする請求項4記載の鞍乗り型車両。
  6. 前記前壁部(61)と前記後壁部(63)の少なくとも一方は、階段状の壁であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載の鞍乗り型車両。
  7. 前記高温部品(73)は、前記電装部品(28)の車両後方に配置される車両駆動源(73)であることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の鞍乗り型車両。
  8. 運転者が座るシート(23)と、前記運転者の足を支えるステップ(31)と、このステップ(31)を下方から覆うアンダーカバー(32)とを備えている鞍乗り型車両(10)であって、
    前記ステップ(31)の踏み面より下で且つ前記アンダーカバー(32)より上にバッテリ(28)が配置され、前記アンダーカバー(32)より上位位置に、前記バッテリ(28)より高温の高温部品(27、73)が配置されており、
    前記ステップ(31)は、上方に開口し前記バッテリ(28)を収納するバッテリ収納凹部(51)と、このバッテリ収納凹部(51)を構成する前壁(51a)と後壁(51b)の少なくとも一方の壁から離間して設けられる離間壁(76)と、を備え、前記前壁(51a)又は前記後壁(51b)との間に空気層が形成される中空遮熱壁(60、60F)が設けられていることを特徴とする鞍乗り型車両。
  9. 前記離間壁(76)は、前記ステップ(31)に屈曲可能な可動部(75)を介して繋がっており、
    前記中空遮熱壁(60、60F)は、前記離間壁(76)の外周に形成された周壁(77)の開放端が前記前壁(51a)又は前記後壁(51b)に当接することで成ることを特徴とする請求項8記載の鞍乗り型車両。
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