JP2015193315A - 車両の給電口構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両の給電口内部に設置される給電コネクタの接続口を開閉するコネクタリッドの開閉操作の手間を減らすことができ、且つコネクタリッドによって給電コネクタの接続口を確実に塞ぐことができる車両の給電口構造を提供する。【解決手段】充電プラグが接続される給電コネクタ7が内部に設けられる収容凹部5と、収容凹部5の開口を開閉可能に設けられる給電リッド6と、給電コネクタ7の接続口7aを開閉可能に設けられ、付勢手段によって常時開方向に付勢されるコネクタリッド8と、給電リッド6とコネクタリッド8との間に配され、給電リッド6が閉じた状態で弾性変形されてコネクタリッド8を給電コネクタ6側に付勢する付勢部材26と、を備える構成とする。【選択図】図2

Description

本発明は、例えば、充電プラグを接続する給電コネクタ等が収容される車両の給電口の構造に関する。
従来、例えば、電気自動車やプラグインハイブリッド車等の電動車両には、充放電可能な二次電池が搭載されている。電動車両には二次電池に繋がる給電コネクタが設けられており、給電スタンドの充電プラグ(充電ガン)をこの給電コネクタの接続口に接続することで、充電プラグから電力供給が開始され、電動車両に搭載された二次電池が充電されるようになっている。
このような電動車両の給電コネクタは、一般的に、車体に設けられる給電口の内部に収容されている。給電口は、車体の外側に開口する凹状に形成された収容凹部と収容凹部の開口を開閉可能に塞ぐ給電リッドと、を備えている。一般的に、給電リッドは、その一端縁が収容凹部の開口の周縁部にヒンジによって回動可能に支持されており、給電リッドを開くことで、収容凹部内の給電コネクタにアクセスできるように構成されている。
そして、給電コネクタには、漏電の発生等を防止するために、コネクタリッドが設けられている。このコネクタリッドで給電時以外は給電コネクタの接続口を塞ぐようにしている。例えば、コネクタ収容部(収容凹部)を開閉する収納蓋(給電リッド)の内側に、給電コネクタの接続口を塞ぐコネクタ蓋(コネクタリッド)を設け、さらに収容蓋とコネクタ蓋との間に突き当て部材を設けるようにしたものがある(特許文献1参照)。
特開平6−349544号公報
特許文献1に記載の発明では、コネクタリッド(コネクタ蓋)をコイルバネにより閉じる方向に付勢している。そして、給電リッド(収容蓋)とコネクタリッドとの間に突き当て部材を設けることで、給電リッドを閉じたときに、コネクタリッドを突き当て部材を介して押さえ付けて密閉状態に保持するよう構成されている。したがって、給電リッドを閉じることで、コネクタリッドによって給電コネクタの接続口(接続開口)を確実に塞ぐことができる。
しかしながら、特許文献1に記載の構造では、給電時に給電リッドを開放した後、コネクタリッドを開放させる操作が必要となり、接続口(接続開口)の開放操作が煩雑となる。また、コネクタリッドは、コイルバネによって閉じる方向に付勢されているので、コネクタリッドを離すと、自動的に閉じる方向に回動されてしまう。そのため、給電コネクタに充電プラグ(充電ガン)を接続させる際に、コネクタリッドを片手で押さえて保持しておく必要があるなど、給電作業がしにくく手間が掛かる虞があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、車両の給電口内部に設置される給電コネクタの接続口を開閉するコネクタリッドの開閉操作の手間を減らすことができ、且つコネクタリッドによって給電コネクタの接続口を確実に塞ぐことができる車両の給電口構造を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明の第1の態様は、車外に向かって開口し、充電プラグが接続される給電コネクタが内部に設けられる収容凹部と、前記収容凹部の開口を開閉可能に設けられる給電リッドと、前記収容凹部内において、前記給電コネクタの接続口を開閉可能に設けられ、付勢手段によって常時開方向に付勢されるコネクタリッドと、前記給電リッドと前記コネクタリッドとの間に配され、前記給電リッドが閉じた状態で弾性変形されて前記コネクタリッドを前記給電コネクタ側に付勢する付勢部材と、を備え、前記給電リッドが全開状態のとき、前記コネクタリッドが前記付勢手段によって全開状態に維持され、前記給電リッドが全開状態から閉じられた際には、前記コネクタリッドが前記付勢部材を介して前記給電リッドによって閉方向に押されて全閉状態とされることを特徴とする車両の給電口構造にある。
かかる第1の態様では、給電口リッドを開くと、自動的にコネクタリッドが開状態に開かれ、給電コネクタの接続口が開放される。一方で、給電リッドを開いた状態から閉じると、給電リッドによってコネクタリッドが閉方向に押されて閉じられ、給電コネクタの接続口を塞ぐことができる。すなわち、給電リッドを開け閉めするだけの操作で、コネクタリッドを開閉することが可能となる。また、給電リッドを閉じた状態では、コネクタリッドが付勢部材によって給電コネクタ側に付勢されるので、コネクタリッドを全閉状態に保持するロック部材等がなくても給電コネクタの接続口をコネクタリッドによって確実に閉塞することができる。
本発明の第2の態様は、第1の態様の車両の給電口構造において、前記給電リッドを閉じた状態に保持するロック機構と、前記ロック機構による前記給電リッドの保持を解除した際に、前記給電リッドが所定開度である半開状態より開くことを規制する規制部と、を備え、前記付勢部材は、前記給電リッドが前記半開状態に規制された状態で、前記コネクタリッドを全閉状態に維持することを特徴とする車両の給電口構造にある。
かかる第2の態様では、ロック機構を解除した際に、規制部によって給電リッドが半開状態とされ、コネクタリッドは付勢部材によって全閉状態に維持される。すなわち、ロック機構を解除しただけでは、給電リッドの開度が規制され、コネクタリッドも開放されないので、給電口(収容凹部)および給電コネクタの接続口の無用な露出を防止することができる。特に給電コネクタの接続口は、コネクタリッドによって確実に閉塞されて保護されるので、誤操作等によってロック機構が解除されたとしても水や埃等が付着することを防止することができる。
本発明の第3の態様は、第2の態様の車両の給電口構造において、前記規制部は、前記給電リッドを前記半開状態から所定以上の力で開方向へ引いた際に規制が解除されるよう構成されていることを特徴とする車両の給電口構造にある。
かかる第3の態様では、給電リッドを比較的容易に半開状態から全開状態まで開放することができる。
本発明の第4の態様は、第3の態様の車両の給電口構造において、前記規制部は、車体側に設けられる突起部と、前記給電リッドに設けられて、前記給電リッドの開度が所定開度になった際に前記突起部に当接する当接部と、を有し、前記突起部と前記当接部とは、前記給電リッドを半開状態から所定以上の力で開方向に引いた際に、前記当接部が前記突起部を乗り越えるように構成されていることを特徴とする車両の給電口構造にある。
かかる第4の態様では、比較的簡易な構造で、給電リッドの開放を規制することができ、給電リッドを比較的容易に全開状態まで開放することができる。
本発明の第5の態様は、第1から4の何れか一つの態様の車両の給電口構造において、前記付勢部材が、前記給電リッドの内面側に設けられていることを特徴とする車両の給電口構造にある。
かかる第5の態様では、給電リッドを全開状態とすれば、付勢部材は収容凹部の外側に位置するため、付勢部材が給電作業の妨げになるのを抑制することができる。
本発明の第6の態様は、第5の態様の給電口構造において、前記付勢部材は、前記給電リッドが全閉の状態で、前記コネクタリッドを付勢し、前記給電リッドが全開状態から閉じられる際に、前記コネクタリッドを閉方向に押す付勢部を備えており、前記付勢部が前記コネクタリッド側を凸として山なりに湾曲する板金で形成されていることを特徴とする車両の給電口構造にある。
かかる第6の態様では、給電リッドを全開状態から閉じる際に、コネクタリッドを比較的スムーズに閉方向へ押すことができる。また、比較的簡易な構造で付勢部材を形成することができる。
かかる本発明の車両の給電口構造によれば、給電リッドを開け閉めするだけでコネクタリッドを開閉することができ、コネクタリッドの開閉操作の手間を減らすことができる。また給電リッドが閉じた状態では、付勢部材でコネクタリッドが給電コネクタ側に付勢されるので、給電コネクタの接続口をコネクタリッドによって確実に塞ぐことができる。
本発明の一実施形態に係る給電口構造を備えた車両の外観図である。 本発明の一実施形態に係る給電口構造の概略構成を示す斜視図である。 給電リッドが全開の状態を示す断面図である。 給電リッドが全閉の状態を示す断面図である。 給電リッドが半開の状態を示す断面図である。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1に示すように、例えば、電気自動車やハイブリッド車両等の電動車両である車両1には、図示しない充電プラグ(充電ガン)を給電コネクタに接続して給電するための給電口2が設けられている。
給電口2は、例えば、図2及び図3に示すように、車体を構成するボデーアウターパネル(本実施形態ではリアサイドアウターパネル)3に設けられた開口4と、ボデーアウターパネル3の裏側に設けられ、開口4(車両外側)に向けて開放される凹部状に形成された収容凹部5と、収容凹部5(開口4)を開閉する給電リッド6とで画成されている。そして、この収容凹部5内に給電コネクタ7が設置されている。給電コネクタ7は、収容凹部5の底面5aの略中央部で、その接続口7aが開口4側を向くように配置されている。つまり、給電コネクタ7の接続口7aが給電リッド6(の裏面)と対向するよう設けられている。そして、このように給電コネクタ7が設けられた給電口2(収容凹部5)は、給電リッド6によって開閉可能に構成されている。
なお、給電リッド6は、車体側ヒンジパネル15を介して収容凹部5に取り付けられている。そして、給電リッド6は、車体側ヒンジパネル15が保持する回動軸16を中心として回動自在に設けられている。本実施形態では、回動軸16が車両前方側に設けられ、給電リッド6は全閉状態(図4参照)から車両前方側に回動されることで開き、全開状態(図3参照)から車両後方側に回動されることで閉じられる。また、ここでいう「全開状態」とは、給電コネクタ7に充電プラグを接続可能な程度に開いた状態をいい、必ずしも給電リッド6が完全に開ききった状態に限定されるものではない。
給電コネクタ7には、接続口7aに水や埃が付着しないように保護するコネクタリッド8が設けられている。コネクタリッド8は、収容凹部5(底面5a)の給電コネクタ7の接続口7aの周囲に立設されたリブ13に回動ピン14によって回動可能に連結されている。すなわち、コネクタリッド8は、収容凹部5の内部で給電コネクタ7の接続口7aを開閉可能に設けられている。またコネクタリッド8は、例えば、バネ部材等からなる付勢手段によってコネクタリッド8が開放される方向(開方向)に常時付勢されており、開き勝手に構成されている。例えば、本実施形態では、図示は省略するが回動ピン14に付勢手段としてのコイルバネを装着し、このコイルバネの一端側をコネクタリッド8で係止し、他端側を給電コネクタ7で係止するとで、コネクタリッド8が開放される方向(開方向)に常時付勢されている。
したがって、コネクタリッド8は、給電リッド6を開くと、バネ部材等の付勢力により自動的に開かれ、給電リッド6が全開とされた状態で、コネクタリッド8も全開状態に維持される。なお、図3に示すように、コネクタリッド8の開閉方向(回動方向)は、給電リッド6と同一方向に設定されている。また付勢手段の構成は特に限定されず、例えば、板バネ等の他のバネ部材で構成されていてもよいし、勿論、コネクタリッド8を付勢することができればバネ部材以外で構成されていてもよい。
本実施形態に係る給電リッド6は、アウターパネル17と、このアウターパネル17の内側の面に固定されるインナーパネル18と、を備えている。これらアウターパネル17及びインナーパネル18は、それぞれ板金で形成されている。アウターパネル17は、給電リッド6を閉じた状態では、車体表面の一部を構成する。インナーパネル18は、アウターパネル17の周縁部に対応する位置に複数の固定部19を備え、これら固定部19によってアウターパネル17に固定されている。なおインナーパネル18の固定部19を除く部分には、アウターパネル17との間に所定の隙間が形成されている。
またインナーパネル18は、アウターパネル17の車両前方側の縁部に一対の蓋側ヒンジ部20を備える。これら一対の蓋側ヒンジ部20は、収容凹部5の車両前方側の面に設けられた車体側ヒンジパネル15に回動可能に連結されている。具体的には、車体側ヒンジパネル15に保持される回動軸16に回動可能に支持されており、給電リッド6が回動軸16を中心として回動自在となっている。なお、これら蓋側ヒンジ部20は、回動軸16の軸方向に所定間隔を開けて配されている。
さらにインナーパネル18は、アウターパネル17の車両後方側の縁部に、アウターパネル17とは反対側に突出して設けられる係合部21を備える。この係合部21には、ロック機構22を構成するロックピン23が係合する係合孔24が形成されている。
ここで、ロック機構22は、ロックピン23を係合孔24に係合させることで、給電リッド6を閉じた状態に保持するためのものである。ロック機構22は、ロックシリンダ25と、ロックシリンダ25から突出されるロックピン23と、を備えており、ロックピン23が収容凹部5の車両後方側の面から収容凹部5内に突出するように設けられている。ロックピン23はロックシリンダ25の駆動に伴って出没自在となっており、ロックピン23が収容凹部5内で出没されることで係合部21の係合孔24に係脱するよう構成されている。図示は省略するが、ロックシリンダ25は、例えば、車室内に設けられるロック解除レバーに接続されている。そして、給電リッド6がロックされた状態で、このロック解除レバーを操作することで、ロックシリンダ25内にロックピン23が引き込まれ、給電リッド6のロックが解除されるようになっている。
さらに、このようなインナーパネル18の中央部には、給電リッド6を閉じた状態で、給電リッド6(インナーパネル18)とコネクタリッド8との間で弾性変形されてコネクタリッド8を給電コネクタ7側に付勢する付勢部材であるポップアップクリップ26が取り付けられている。なお、ポップアップクリップ26は、ロック機構22によるロックが解除されたときに、給電リッド6を開方向に付勢してポップアップさせる機能も有している。
ポップアップクリップ26は、一枚の板金状のばね部材を曲げ加工することによって形成され、インナーパネル18に固定されるクリップ部27と、このクリップ部27からアウターパネル17とは反対側に突出して設けられ、弾性変形される付勢部28と、を備える。クリップ部27は、例えば、板金を略180度折り返すことによって形成され、インナーパネル18を挟み込むことで、ポップアップクリップ26をインナーパネル18に固定する。付勢部28は、このクリップ部27の一端から連続して設けられて、アウターパネル17とは反対側を凸とする山なりの曲面となるよう湾曲形成されている。この付勢部28は、給電リッド6を閉じた状態で、コネクタリッド8に当接されて弾性変形することで、コネクタリッド8を付勢する。
また本実施形態では、ポップアップクリップ26の付勢部28がインナーパネル18の蓋側ヒンジ部20側から係合部21側へ向かって山なりに延びるよう形成されており、給電リッド6を開いた状態から閉じる際に、例えば、全開状態のコネクタリッド8の先端部8aに付勢部28が当接してコネクタリッド8を閉じ方向へ押すように構成されている。なお、コネクタリッド8の先端部8aは、回動ピン14の反対側で突出され、付勢部28と当接する面が曲面に形成されている。
また本実施形態では、クリップ部27の付勢部28とは反対側の他端は、インナーパネル18の蓋側ヒンジ部20の近傍まで延設されており、その先端部は、後述するカムクリップに当接する当接部27aとなっている。
なおポップアップクリップ26は、給電リッド6を閉じた状態でコネクタリッド8を給電コネクタ7側に付勢できる構成であればよく、その構成は特に限定されない。したがって付勢部28を、例えば、コイルバネ状に形成してもよい。またクリップ部27の形状もポップアップクリップ26をインナーパネル18に固定できればよい。またポップアップクリップ26は、インナーパネル18と一体的に形成されていてもよい。
給電リッド6は、上述のように車体側ヒンジパネル15を介して収容凹部5に取り付けられている。この車体側ヒンジパネル15は、例えば、溶接等によって収容凹部5の車両前側の面に取り付けられる取付部29と、この取付部29から収容凹部5の内側に向かって延設される一対の車体側ヒンジ部30と、を備える。各車体側ヒンジ部30は、上述した蓋側ヒンジ部20と同様に所定間隔を開けて配され、各蓋側ヒンジ部20の内側で回動軸16を支持している。
また車体側ヒンジパネル15は、一対の車体側ヒンジ部30の間に、車体側ヒンジ部30とは独立する固定板31が取付部29から収容凹部5の内側に向かって延設されている。そして、この固定板31には、上述したカムクリップ32が固定されている。
本実施形態では、カムクリップ32にはスリット部33が形成されており、さらにスリット部33の内側には突起部34が形成されている。一方、固定板31には貫通溝35が形成されている。そしてこのスリット部33に固定板31を挿入し、突起部34を貫通溝35に係合させることで、カムクリップ32が固定板31に固定されている。
このカムクリップ32は、ロック機構22を解除した際、ポップアップクリップ26(付勢部28)の付勢力によりポップアップされた給電リッド6の開放を所定の開度(半開状態)に規制する規制部40を構成している。カムクリップ32は、樹脂材料等で形成され、ポップアップクリップ26の当接部27aが当接することで、給電リッド6が所定開度より開放されることを規制する。すなわち本実施形態では、給電リッド6の開放を規制する規制部40が、突起部としてのカムクリップ32と、上述したポップアップクリップ26の当接部27aと、で構成されている。
なお、規制部40による規制は、給電リッド6を開方向へ所定以上の力で引くことで解除される構成となっている。具体的には、給電リッド6を所定以上の力で開方向に操作すると、当接部27aがカムクリップ32の先端部32aを乗り越えて、当接部27aとカムクリップ32の先端部32aとの当接が解除されるように構成されている。これにより、給電リッド6は、半開状態から所定以上の力で開方向へ操作してやると、簡単に全開状態まで開くことができる。
また、ポップアップクリップ26の付勢部28は、給電リッド6が半開状態に規制された状態では、コネクタリッド8を給電コネクタ7側に付勢する設定とされている。すなわち、少なくとも半開状態までは、給電コネクタ7の接続口7aがコネクタリッド8で塞さがれるよう設定されている。
次に、このような給電口2の給電リッド6とコネクタリッド8の開閉動作と、その作用効果について説明する。
まず、給電リッド6およびコネクタリッド8を、例えば、全閉状態(図4参照)から全開(図3参照)させる場合について説明する。
図4に示すように、給電リッド6が全閉の状態では、ポップアップクリップ26の付勢部28がコネクタリッド8に当接している。このとき、付勢部28は給電リッド6とコネクタリッド8との間に挟まれて弾性変形した(押し潰された)状態となっている。したがって、コネクタリッド8は付勢部28によって給電コネクタ7に向かう所定圧力で付勢されている。つまり給電コネクタ7の接続口7aは、コネクタリッド8によって確実に塞がれている。なお、給電リッド6が全閉の状態では、給電リッド6に取り付けられたポップアップクリップ26の当接部27aは、カムクリップ32とは接触していない。
この状態から、図5に示すように、給電リッド6の全閉状態を保持しているロック機構22が解除されると、すなわちロックピン23の係合孔24との係合が解除されると、ポップアップクリップ26の付勢部28の変形が元に戻る。その際、付勢部28の付勢力が給電リッド6を開放する方向の力として作用し、給電リッド6が規制部40によって規制される所定開度まで開放される。具体的には、給電リッド6は、給電リッド6に取り付けられたポップアップクリップ26の当接部27aがカムクリップ32に当接する開度まで開放される。そして、給電リッド6は、ポップアップクリップ26と規制部40との作用によって所定開度まで開放された半開状態に保持される。
このとき、コネクタリッド8は全閉状態に維持されている。すなわちロック機構22の解除に伴って、ポップアップクリップ26の付勢部28の変形が元に戻るが、給電リッド6が半開状態になっても、付勢部28はコネクタリッド8に当接して給電コネクタ7側へ軽く押した状態に保持されている。したがって、コネクタリッド8は、開方向への回動が阻止され全閉状態に維持される。なお給電リッド6の半開状態の開度は、当接部27a及びカムクリップ32の位置等の設定を変更することによって適宜調整することができる。
その後、給電作業の実行者が半開状態の給電リッド6に対して開方向(車外方向)に所定以上の力を加えて給電リッド6を回動させると、ポップアップクリップ26の当接部27aがカムクリップ32の先端部32aを軽く押しながら先端部32aの表面上を摺動してカムクリップ32を乗り越える。これにより、規制部40による規制が解除され、給電リッド6を全開状態とすることができる(図3参照)。ここで、カムクリップ32が樹脂材料等で形成され、さらにカムクリップ32の先端部32aが曲面に形成されているので、当接部27aは比較的容易にカムクリップ32を乗り越えることができる。したがって、半開状態から給電リッド6を開方向(車外側)に引くことで、比較的簡単に規制部40の規制を解除して給電リッド6を全開状態とすることができる。
また給電リッド6が全開状態(図3参照)まで開かれると、コネクタリッド8は、付勢手段(図示無し)の付勢力によって全開位置(図3参照)まで開かれ、その状態に維持される。すなわち、給電リッド6を開くだけでコネクタリッド8も自動的に開かれ、全開状態とされる。したがって、給電作業の実行者は、コネクタリッド8を開く操作をしなくてよい。なお、給電リッド6の全開状態では、ポップアップクリップ26は、収容凹部5の外側に位置するため、ポップアップクリップ26が給電作業の邪魔になることはない。
続いて、給電リッド6およびコネクタリッド8を、例えば、全開状態(図3参照)から全閉状態(図4参照)とする場合について説明する。図3に示すように、給電リッド6が全開状態とされていると、コネクタリッド8は、付勢手段によって全開状態に維持されている。このときポップアップクリップ26の付勢部28とコネクタリッド8とは当接されていない。
給電リッド6を全開状態から閉方向に操作し、給電リッド6を回動させると、ポップアップクリップ26の付勢部28が全開状態のコネクタリッド8の先端部8aに当接して、コネクタリッド8を閉方向へ押し、コネクタリッド8が給電リッド6とともに閉方向へ回動される。つまり、給電リッド6がポップアップクリップ26(付勢部28)を介してコネクタリッド8を閉方向に押すよう作用する。なお、このとき、付勢部28とコネクタリッド8の先端部8aは、互いに摺動しながら動くが、付勢部28が山なりの曲面とされるとともに、コネクタリッド8の先端部8aも曲面とされているので、コネクタリッド8に対する付勢部28の動き(摺動)がスムーズとなり、引っ掛かりなく、付勢部28を介してコネクタリッド8を閉方向へ押すことができる。
そして、給電リッド6が半開状態(図5参照)まで回動されると、コネクタリッド8が給電コネクタ7の接続口7aを塞ぎ全閉状態とされる。その後、図4に示すように、給電リッド6を全閉状態まで回動すると、ロック機構22のロックピン23が係合部21の係合孔24と係合され、給電リッド6が全閉状態に保持される。給電リッド6の全閉状態では、ポップアップクリップ26の付勢部28が弾性変形されてコネクタリッド8を給電コネクタ7側へ付勢する。このように、給電リッド6を全開状態(図3参照)から全閉状態(図4参照)とする際にも、コネクタリッド8は自動的に閉じられるので、コネクタリッド8を閉じる操作をする必要は無い。
以上説明したように、本実施形態の給電口構造によれば、給電リッド6を開け閉めするだけの操作で、コネクタリッド8を開閉することが可能となる。また、給電リッド6を閉じた状態では、コネクタリッド8がポップアップクリップ26によって給電コネクタ7側に付勢されるので、コネクタリッド8を全閉状態に保持するロック部材等がなくても給電コネクタ7の接続口7aをコネクタリッド8によって確実に閉塞することができる。したがって、コネクタリッド8の開閉の手間がかからず給電作業が容易となる。
また、ロック機構22を解除した際に、給電リッド6を半開状態に保持し、半開状態でもコネクタリッド8を全閉状態に保持することができる。すなわち、ロック機構22のロックを解除しただけでは、コネクタリッド8が開放されることがない。ゆえに、例えば、誤ってロック解除レバーが操作され、ロック機構22のロックが解除された場合でも、給電リッド6が半開状態で保持されて、給電コネクタ7をコネクタリッド8で確実に塞ぐことができるので、給電コネクタ7の接続口7aが無用に露出されることがない。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではない。本発明はその趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能なものである。
例えば、上述の実施形態では、ポップアップクリップ(付勢部材)26を給電リッド6側に設けるようにしたが、ポップアップクリップ(付勢部材)26は、勿論、コネクタリッド8側に設けるようにしてもよい。また付勢部材として板金製のポップアップクリップを用いたが、付勢部材の構成は特に限定されず、例えば、ゴム等の弾性部材で構成されていてもよい。
また上述の実施形態では、本発明の車両の給電口構造を適用した車両の一例として、セダンタイプの車両を例示したが、本発明の車両の給電口構造は、車両のタイプに拘わらず適用することができるものであり、例えば、ミニバンタイプの車両にも適用するこができる。また給電口を設ける位置も、特に限定されるものではない。
1 車両
2 給電口
3 ボデーアウターパネル(リアサイドアウターパネル)
4 開口
5 収容凹部
6 給電リッド
7 給給電コネクタ
7a 接続口
8 コネクタリッド
8a 先端部
13 リブ
14 回動ピン
15 車体側ヒンジパネル
16 回動軸
17 給電リッドのアウターパネル
18 給電リッドのインナーパネル
19 固定部
20 蓋側ヒンジ部
21 係合部
22 ロック機構
23 ロックピン
24 係合孔
25 ロックシリンダ
26 ポップアップクリップ(付勢部材)
27 クリップ部
27a 当接部
28 付勢部
29 取付部
30 車体側ヒンジ部
31 固定板
32 カムクリップ(突起部)
32a 先端部
33 スリット部
34 突起部
35 貫通溝
40 規制部

Claims (6)

  1. 車外に向かって開口し、充電プラグが接続される給電コネクタが内部に設けられる収容凹部と、
    前記収容凹部の開口を開閉可能に設けられる給電リッドと、
    前記収容凹部内において、前記給電コネクタの接続口を開閉可能に設けられ、付勢手段によって常時開方向に付勢されるコネクタリッドと、
    前記給電リッドと前記コネクタリッドとの間に配され、前記給電リッドが閉じた状態で弾性変形されて前記コネクタリッドを前記給電コネクタ側に付勢する付勢部材と、
    を備え、
    前記給電リッドが全開状態のとき、前記コネクタリッドが前記付勢手段によって全開状態に維持され、前記給電リッドが全開状態から閉じられた際には、前記コネクタリッドが前記付勢部材を介して前記給電リッドによって閉方向に押されて全閉状態とされる
    ことを特徴とする車両の給電口構造。
  2. 請求項1に記載の車両の給電口構造において、
    前記給電リッドを閉じた状態に保持するロック機構と、
    前記ロック機構による前記給電リッドの保持を解除した際に、前記給電リッドが所定開度である半開状態より開くことを規制する規制部と、を備え、
    前記付勢部材は、前記給電リッドが前記半開状態に規制された状態で、前記コネクタリッドを全閉状態に維持する
    ことを特徴とする車両の給電口構造。
  3. 請求項2に記載の車両の給電口構造において、
    前記規制部は、前記給電リッドを前記半開状態から所定以上の力で開方向へ引いた際に規制が解除されるよう構成されている
    ことを特徴とする車両の給電口構造。
  4. 請求項3に記載の車両の給電口構造において、
    前記規制部は、車体側に設けられる突起部と、前記給電リッドに設けられて、前記給電リッドの開度が所定開度になった際に前記突起部に当接する当接部と、を有し、
    前記突起部と前記当接部とは、前記給電リッドを半開状態から所定以上の力で開方向に引いた際に、前記当接部が前記突起部を乗り越えるように構成されている
    ことを特徴とする車両の給電口構造。
  5. 請求項1から4の何れか一項に記載の車両の給電口構造において、
    前記付勢部材が、前記給電リッドの内面側に設けられていることを特徴とする車両の給電口構造。
  6. 請求項5に記載の給電口構造において、
    前記付勢部材は、前記給電リッドが全閉の状態で、前記コネクタリッドを付勢し、前記給電リッドが全開状態から閉じられる際に、前記コネクタリッドを閉方向に押す付勢部を備えており、
    前記付勢部が前記コネクタリッド側を凸として山なりに湾曲する板金で形成されている
    ことを特徴とする車両の給電口構造。
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