JP2015192996A - 塗布装置及び塗布方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】膜厚ムラを低減し、塗装液の無駄を低減する。【解決手段】回転される円柱状被塗布部材51の周面に塗布液の液滴61を吐出する液体吐出手段である液体吐出ヘッド1を備え、液体吐出ヘッド1は、被塗布部材51の回転方向を時計回り方向とするときノズル40が第2象限に位置し,滴吐出方向が重力方向で真下に向かう方向になる状態であって、液滴61を吐出するノズル40と被塗布部材51の回転中心Oとを結ぶ法線と被塗布部材51の塗布面が交差する点よりも被塗布部材51の回転方向上流側に向かう方向になる状態で配置されている。【選択図】図1

Description

本発明は塗布装置及び塗布方法に関する。
塗装装置などの塗布装置として、液体吐出ヘッド(液滴吐出ヘッド)などの液体吐出手段(液滴吐出手段)を備えるものが知られている。
例えば、回転する円筒状の被塗布物に対し回転軸である円筒中心方向に向かって塗液を吐出し、被塗布物表面に塗液の液滴が重なりを持つように塗布するものが知られている(特許文献1)。
特開平11−19554公報
しかしながら、特許文献1に開示の構成にあっては、より高速での塗布を実現するために被塗布物の回転数を上げると、回転体の表面に回転方向の気流が生じ、その気流により被塗布物に着弾しない液滴が発生してその部位に塗布ムラが生じてしまう。このために塗布スピードを上げて生産性を上げることができないという課題がある。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、塗布ムラを抑えたまま、塗布作業の生産性を向上させることを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明に係る塗布装置は、
回転される被塗布部材に塗布液の液滴を吐出する液体吐出手段を備え、
前記液体吐出手段は、液滴吐出方向が、前記液滴を吐出するノズルと前記被塗布部材の回転中心とを結ぶ法線と前記被塗布部材の塗布面が交差する点よりも、前記被塗布部材の回転方向上流側に向かう方向になる状態で配置されている
本発明によれば、塗布ムラを抑えたまま、塗布作業の生産性を向上させることができる。
本発明の一実施形態の説明に供する被塗布部材の回転中心方向から見た模式的説明図である。 同実施形態の作用説明に供する説明図である。 同じく作用説明に供する説明図である。 同じく作用説明に供する説明図である。 同じく作用説明に供する説明図である。 同実施形態との比較例の説明に供する説明図である。 同じく作用説明に供する説明図である。 同実施形態との他の比較例の説明に供する説明図である。 同じく作用説明に供する説明図である。 本発明に係る塗布装置の模式的説明図である。 同塗布装置の可動部の拡大説明図である。 滴測定手段の配置の説明に供する模式的説明図である。 液体吐出ヘッドの一例の模式的説明図である。 同ヘッドのノズル板の平面説明図である。 同じく流路板の平面説明図である。 被塗装部材の回転速度設定処理の説明に供するフロー図である。 塗布動作に係る制御(処理)の説明に供するフロー図である。 図17に続く説明に供するフロー図である。 図17の塗布動作を行ったときの塗布状態を説明する説明図である。 同じく塗布状態を説明する説明図である。 同じく塗布状態を説明する説明図である。 同じく塗布状態を説明する説明図である。 具体的実施例1及び比較例1、2の説明に供するヘッド仕様の説明図である。 実施例1及び比較例1、2のヘッドと被塗布部材の配置並びに回転方向の説明に供する説明図である。 実施例1の作用説明に供する説明図である。 比較例2の作用説明に供する説明図である。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。本発明の一実施形態について図1を参照して説明する。図1は同実施形態の説明に供する被塗布部材の回転中心方向から見た模式的説明図である。
本実施形態の塗布装置は、被塗布部材51の周面に塗布液の液滴61を吐出する液体吐出手段である液体吐出ヘッド1を備えている。被塗布部材51は、矢印方向(B方向)に回転される円柱状(円筒状を含む)部材である。
ここで、液体吐出ヘッド1は、液滴吐出方向Aが、液滴61を吐出するノズル40と被塗布部材51の回転中心Oとを結ぶ法線aが被塗布部材51の周面(塗布面)と交差する点よりも、被塗布部材51の回転方向上流側に向かう方向になる状態で配置されている。
また、液体吐出ヘッド1は、滴吐出方向が重力方向(鉛直方向)で真下に向かう方向になる状態で配置されている。
また、液体吐出ヘッド1は、被塗布部材51の回転方向を時計回り方向とするとき、ノズル40が第2象限に配置されている。このとき、液体吐出ヘッド1は、ノズル40が、重力方向で被塗布部材51の最も高い位置c又は位置cよりも低い位置になる。
また、液体吐出ヘッド1は、液滴61が被塗布部材51の回転中心Oに対する法線d上から着弾する位置に配置されている。ここでは、液滴61の滴吐出速度と被塗布部材51の回転速度、及び液体吐出ヘッド1の位置を、液滴61が法線d上から着弾するように設定している。
次に、このように構成した実施形態の作用について説明する。
まず、液体吐出ヘッド1から吐出された液滴61が被塗布部材51の周面(塗布面)に着弾完了するまでの液滴61の挙動について説明する。
液体吐出ヘッド1のノズル40から吐出された液滴61は、ノズル40が形成された面に垂直な方向(図1では鉛直方向下向き)に飛翔する。
このとき、被塗布部材51の回転によって被塗布部材51の塗装面近傍には回転方向の気流が生じている。
これにより、液滴61が被塗布部材51の塗装面に近づいて行くに従って、被塗布部材51の回転によって生じている上記気流により、図1に太い矢印で示す気流方向に徐々に流される。
このとき、ノズル40からの吐出方向が被塗布部材51の回転中心Oに向けられていたとすると、気流に流された液滴は被塗布部材51から遠ざかる方向に流される。そして気流の速度がある速度以上になると、被塗布部材51上に着弾しなくなる。
実際の液滴には、滴速度や滴量にばらつきがあるため、気流が速くなるにつれて徐々に着弾抜けが増えて塗布ムラの原因となる。
これに対し、図1に示した本実施形態の塗布装置では、液滴吐出方向Aが、液滴61を吐出するノズル40と被塗布部材51の回転中心Oとを結ぶ法線aが被塗布部材51の周面(塗布面)と交差する点よりも、被塗布部材51の回転方向上流側に向かう方向にしたことにより、液滴61が気流に流されたとしても液滴61はむしろ被塗布部材51に近づくことになって、液滴61の被塗布部材51への着弾率を格段に上がる。これにより、塗装ムラのない高速塗布が可能となる。
また、液体吐出ヘッド1は、滴吐出方向が重力方向(鉛直方向)で真下に向かう方向になる状態で配置されていることにより、気流の作用方向は重力に逆らう向きとなるので、より速い気流(被塗布部材51の回転速度)であったとしても、着弾率を維持することができる。
また、液体吐出ヘッド1は、ノズル40が、重力方向で被塗布部材51の最も高い位置c又は位置cよりも低い位置にすることにより、液滴61を吐出位置(ノズル40)よりも上方に飛ばすほどの強い気流でない限りは、確実に被塗布部材51に着弾することができる。
また、液体吐出ヘッド1から液滴61を吐出するときに、図1に示すように、微小なミスト62が発生してしまうことがあるが、軽量であるこのミスト62は被塗布部材51の回転によって生じる気流により流され、被塗布部材51の塗布面に着弾することなく吹き飛ばされる。これにより、液滴61を確実に着弾させ、ミスト62の着弾はさせないことにより、均一な塗装が可能となる。
さらに、ここでは気流によって流された液滴61が法線方向から被塗布部材51の塗装面に着弾するように液体吐出ヘッド1を配置している。
これにより、図2に示すように、液滴61が塗装面に対してほぼ垂直に液滴61が接触を始めると同時に、被塗布部材51が回転しているため、図3に示すように、被塗布部材51の回転方向に薄く引き伸ばされていく。そして、図4及び図5に示すように、液滴61の着弾が完了したときには、塗布面でほぼ均一な厚みに薄く引き延ばされた塗布滴67とすることができる。
これに対して、液滴61が被塗布部材51の法線方向から塗布面に着弾しない場合の着弾状態について図6ないし図9を参照して説明する。
前記実施形態のように液体吐出ヘッド1を配置した場合であっても、例えば被塗布部材51の回転速度が速い(あるいは、滴速度が遅い)ときには、液滴61の飛翔経路は図6に示すようになる。すなわち、液滴61は、塗布面に対して回転方向上流側から下流側に向かって鋭角で侵入して着弾することになる。
このとき、塗布面の移動方向に対して塗布面と液滴61の速度差が小さくなるため、図7に示すように、着弾した液滴61の引き伸ばしの程度が小さくなり、膜厚が厚くなって、均一な薄膜を形成することは難しくなる。
一方、例えば被塗布部材51の回転速度が遅い(あるいは、滴速度が速い)ときには、液滴61の飛翔経路は図8に示すようになる。すなわち、液滴61は、塗布面に対して回転方向下流側から上流側に向かって鋭角で侵入して着弾することになる。
このとき液滴61の飛翔方向と被塗布部材51の回転方向はほぼ逆方向となり、両者の相対速度は極めて大きくなる。このような状態で被塗布部材51に着弾した液滴61は、図9に示すように着弾形状が歪んでしまい膜厚の均一性が若干低下してしまう。
また、被塗布部材51の回転速度を遅くした場合は、被塗布部材51周囲の気流も小さくなるため、液滴61を吐出するときに生じたミスト62が塗布面に着弾してしまうことがある。この場合、膜厚の均一性が更に低下することになる。
以上のように、液滴61が法線方向から被塗布部材51の塗装面に着弾するようにすることで、被塗布部材51への均一な薄膜塗布できるようになる。
次に、本発明に係る塗布装置について図10ないし図12を参照して説明する。図10は同塗布装置の模式的説明図、図11は同塗布装置の可動部の拡大説明図、図12は滴測定手段の配置の説明に供する模式的説明図である。
液体吐出ヘッド1には、塗装液を貯留する図示しない液体タンクから塗布液が供給される。この液体吐出ヘッド1に対応してトリガセンサ58が配置されている。
ワークステージ54は、液体吐出ヘッド1に対して矢印方向に往復移動可能に配置されている。
ワークステージ54は、ステージ57上に、被塗布部材51を軸心方向両端部で支持する回転可能なホルダ56、56と、ホルダ56を介して被塗布部材51を回転させる駆動モータ57とを備えている。
また、ステージ57の底面側には、トリガセンサ58によって検知されるセンサドグ52、53が設けられている。トリガセンサ58でセンサドグ52、53のエッジ52R,52L,53R,53Lを検知して塗布開始及び塗布終了を制御している。
また、図12に示すように、液体吐出ヘッド1から吐出された液滴61の飛翔速度と方向を測定するカメラ70及び図示しない照明より構成される液滴測定手段を備えている。
次に、液体吐出ヘッドの一例について図13ないし図15を参照して説明する。図13は同液体吐出ヘッドの模式的説明図、図14は同ヘッドのノズル板の平面説明図、図15は同じく流路板の平面説明図である。
液体吐出ヘッド1は、駆動ユニット3と、この駆動ユニット3に接合した液室ユニット2とを備えている。
駆動ユニット3は、基板15上に複数の圧電素子駆動部(以下駆動部)14a及び支柱部14bを交互に配置してなり、これらの駆動部14a及び支柱部14bは所定の間隔をおいて基板15に接合されている。
液室ユニット2は、液滴61を吐出する複数のノズル40を有するノズル板11と、ノズル40が通じる個別液室30が形成されている流路板12と、個別液室30に対応し、かつ駆動ユニット3の駆動部14aの振動を個別液室30に伝える振動板部材13から構成されている。
これらの液室ユニット2を構成するノズル板11、流路板12、振動板13は、流路板上面に接着剤16を塗布し、接着剤16を介して高い精度で接合される。
また、駆動ユニット3の各圧電素子駆動部14a及び支柱部14b上面に接着剤16を介して液室ユニット2を高い精度で接着接合している。
この液体吐出ヘッド1は、図示しない貯留タンクから塗布液を供給して個別液室30に充填し、駆動部14aを選択的に駆動することによって、ノズル40から液滴61が吐出される。
ここで、液体吐出ヘッド1は、ワークステージ54に保持された被塗布部材51に対して、前述した図1に示すように、被塗布部材51の回転中心軸に直交する断面における象限において第2象限に配置されている。これにより、液体吐出ヘッド1の複数のノズル40が配列されたノズル列は、被塗布部材51の回転中心軸の斜め上方に位置し、また、被塗装部材の回転中心軸に沿う方向では回転中心軸に平行であり、更に、液滴61の吐出方向が鉛直下向きになる状態で配置されている。
次に、このように構成した塗布装置における塗布動作について説明する。
まず、液体吐出ヘッド1から吐出させた液滴61を被塗布部材51の塗装領域65に垂直着弾させる制御に必要な圧電素子駆動部14aに印加する駆動波形を設定する。
液滴61として吐出する塗布液は、生成後経過時間により粘度が変化する。そのため、一定の滴速度及び滴サイズで液滴61を吐出するためには、塗布液生成後の経過時間に応じて、圧電素子駆動部14aに印加する駆動波形を調整する(例えば駆動電圧を高くする)ことが必要になる。
そこで、予め実験によって、塗布液生成後の経過時間と駆動波形のデータをテーブル化して図示しない制御部の記憶手段に格納保持している。
次に、被塗装部材の回転速度設定処理について図16のフロー図を参照して説明する。
まず、回転速度設定に使用するダミーの被塗布部材51をワークステージ54にセットし、塗布装置の最高速度でモータ55により回転駆動する。
そして、塗布液粘度に相関する塗布液生成後の経過時間に対応する駆動波形及び一定の駆動周波数で液体吐出ヘッド1を駆動する。これにより、液体吐出ヘッド1から一定の滴吐出速度及び滴サイズにて、液滴61が一定周波数の連続して吐出される。
このとき、吐出された液滴61の着弾方向をカメラ70により測定する。液滴61の着弾方向が塗布面に対して垂直(法線方向)でなければ、ダミーの被塗布部材51の回転速度を予め実験等で求めている一定速度分下げる。
同様にして、液滴61の着弾方向測定と回転速度の低減を、液滴61の塗布面に対する着弾方向が塗布面に対して垂直になる(法線方向になる)まで繰り返す。
そして、液滴61の着弾方向が塗布面に対して垂直になったときの回転速度を、図示しない制御部(コントローラ)の記憶手段に格納保存する。
次に、塗布動作に係る制御(処理)について図17及び図18のフロー図並びに図19ないし図22の説明図も参照して説明する。
被塗布部材51を塗布装置のワークステージ54にセットし、モータ55を駆動して被塗布部材51を上述したようにして設定して回転速度にて回転させる。
そして、図示しない走査モータによって、ワークステージ54を予め実験等で求めて設定した設定速度にて、液体吐出ヘッド1によって液滴が吐出される位置への移動を開始する。
その後、センサドグ52のエッジ52L(図11参照)が、トリガセンサ58によって検知されると、図19にも示すように、液体吐出ヘッド1の1番目のノズル40(40−1)から、塗布液生成後経過時間に対応した駆動波形及び一定の吐出周期にて液滴61の吐出を始める(図19参照)。
そして、ワークステージ54がノズル間距離分移動すると、上記吐出周期で2番目のノズル40(40−2)からの吐出を開始する。同様にして、ワークステージ54を一定の速度で移動しつつ、ノズル間距離分の移動毎に順次ノズル40からの吐出を開始する。このときの被塗布部材51の塗布面の状態の例を図20及び図21に示している。
その後、センサドグ53のエッジ53Lがトリガセンサ58によって検知されると、1番目のノズル40(40−1)からの吐出を停止する。そして、ワークステージ54がノズル間距離分移動すると、2番目のノズル40(40−2)からの吐出を停止する。同様にして、ワークステージ54の一定速度での移動を継続したまま、全てのノズル40の吐出を停止する。このときの被塗布部材51の塗布面の状態の例を図22に示している。
そして、ワークステージ54を往路での移動を停止する。これにより、図22(b)に示すように被塗布部材51に往路で塗布液が塗布される。
その後、ワークステージ54の上述した往路方向と逆方向(復路方向)への移動を開始し、センサドグ53のエッジ53R(図11参照)が、トリガセンサ58によって検知されると、最後のノズル40(40−N)から順次ノズル間距離分移動ごとに液滴61の吐出を開始する。そして、同様にして、センサドグ52のエッジ52Rがトリガセンサ58によって検知されると、最後のノズル40(40−N)から順次ノズル間距離分移動ごとに液滴61の吐出停止を行う。全てのノズル40からの吐出及び吐出停止を行った後、ワークステージ54の復路での移動を停止する。
これにより、往路で塗布された塗布膜上に復路でも往路と同様に塗布が行われて、被塗布部材51の塗布領域65への塗布が完了する。
そこで、被塗布部材51を塗布装置から取出す。
次に、本発明の作用効果について図23ないし図26も参照して説明する。
下記の液体吐出ヘッド、塗布液、被塗布部材を組み込んで構成した実施例1及び比較例12,3の塗布装置によって、下記の塗布条件で被塗布部材に塗布を行なった。
<液体吐出ヘッド>
図23に示す形状特性・構成要素、吐出特性、インク要求特性のヘッド仕様を有するものを使用した。
<塗布液>
粘度:5.06mPa・s
<被塗布部材>
(1)外径:φ12.7mm
(2)塗布範囲:345mm
<塗装条件>
(1)被塗布物回転数:2000rpm
(2)被塗布物送り速度:29mm・s
(3)ヘッド吐出周波数:6000Hz
(4)ヘッドから吐出される液滴飛翔距離:2mm
(5)膜厚:10μm
<実施例1>
図24(a)に示すように、被塗布部材51の回転中心0の法線から3mmオフセットした位置に液体吐出ヘッド1を配置し、塗布液を吐出する方向が、ヘッド1と被塗布部材51の回転中心を結ぶ法線と被塗布部材51の塗布面が交差する点よりも被塗布部材51の回転方向(矢印B方向)上流に向かう方向に配置して塗装を行った。
<比較例2>
図24(b)に示すように、被塗布部材51の回転中心0の法線位置に液体吐出ヘッド1を配置した条件で塗装を行った。被塗布部材51の回転方向は、実施例1と逆方向(矢印C方向)とした。
<比較例3>
図26に示すように、被塗布部材51の回転中心0の法線から3mmオフセットした位置に液体吐出ヘッド1を配置し、塗布液を吐出する方向が、ヘッド1と被塗布部材51の回転中心を結ぶ法線と被塗布部材51の塗布面が交差する点よりも被塗布部材51の回転方向下流に向かう方向に配置して塗装を行った。すなわち、被塗布部材51の回転方向を、実施例1と逆方向(矢印C方向)として塗装を行った。
上記実施例1及び比較例1、2における塗着効率を、被塗布部材51を1本塗装するのに必要な塗装液重量から被塗布部材51に残存している重量を測定して算出した。
すなわち、まず、
(1)被塗布部材51を1本塗装するのと同じ条件で吐出を行い、吐出された塗装液の全量を容器で受けた。
(2)吐出前後の容器の重量差を測定し、吐出された塗装液の重量G3を求めた。
(3)続いて、塗装液の入った容器を焼成炉に入れ、焼成した後の重量を測定した。
(4)容器の初期重量との差より、吐出された塗装液の乾燥重量G5を求めた。
次に、
(5)実施例1、比較例1、比較例2の3つの条件で、被塗装部材51へ塗装を行った。
(6)被塗装部材51の塗装前後の重量差を測定し、被塗装部材51へ塗着された塗装液の重量G31を求めた。
(7)続いて、塗装液が塗着された被塗装部材51を焼成炉に入れ、焼成した後の重量を測定した。
(8)被塗装部材51の初期重量との差より、被塗装部材51へ塗着された塗装液の乾燥重量G51を求めた。
そして、
(9)G51/G5×100(%)の計算を行って、実施例1、比較例1、比較例2の各条件における塗着効率を求めた。
なお、焼成前の重量は、溶剤の揮発状態の影響を受けて変化するため、あくまでも参考値である。
上述したようにして算出した塗着効率は、実施例1では80%、比較例1では45%、比較例2では15%であった。
これより、実施例1では、塗布液の飛散は少ないことが確認でき、上記のとおり塗着効率は非常に良好な結果となる。
これは、実施例1の構成にすることで、図25(b)に示すように、液滴300にかかる被塗布部材51の回転時の気流301による力P1と液滴300の推進力及び重力の合計値P2による合成力Pが小さくなる。したがって、図25(a)に矢印303で示すように、吐出された液滴300の飛翔が安定して行われて、被塗布部材51の塗装面に向かって直進することによる効果と推測される。
これに対し、比較例1では、塗布液の飛散が実施例1よりも多く、上記のとおり塗着効率も実施例1に比べて低下する。
また、比較例2では、塗布液の飛散が多いことが確認され、上記のとおり塗着効率は非常に悪い結果となる。
これは、図26(b)に示すように、液滴300にかかる被塗布部材51の回転時の気流302による力P1と液滴300の推進力及び重力の合計値P2による合成力Pが、被塗布部材51の周面に沿う方向の向きになり、また、被塗布部材51が小径でありかつ高速回転で塗布したときに、液体吐出ヘッド1と被塗布部材51周辺の気流が強く発生する。したがって、図26(a)に矢印304で示すように、吐出された液滴300が気流302に乗って被塗布部材51の周面に沿って流れて、塗装面に着弾しないためと推測される。
1 … 液体吐出ヘッド
11 … ノズル板
40 … ノズル
51 … 被塗布部材
54 … ワークステージ
55 … モータ
56 … ホルダ
57 … ステージ
58 … トリガセンサ
61 … 液滴
62 … ミスト
67 … 着弾後の塗装滴

Claims (7)

  1. 被塗布部材に対して塗布液の液滴を吐出する液体吐出手段を備え、
    前記液体吐出手段は、液滴吐出方向が、前記液滴を吐出するノズルと前記被塗布部材の回転中心とを結ぶ法線と前記被塗布部材の塗布面が交差する点よりも前記被塗布部材の回転方向上流側に向かう方向になる状態で配置されている
    ことを特徴とする塗布装置。
  2. 前記液体吐出手段は、滴吐出方向が重力方向で下方向になる状態で配置されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の塗布装置。
  3. 前記液体吐出手段は、滴吐出方向が重力方向で真下に向かう方向になる状態で配置されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の塗布装置。
  4. 前記液体吐出手段は、前記ノズルが、重力方向で前記被塗布部材の最も高い位置よりも低い位置になる状態で配置されている
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の塗布装置。
  5. 前記液体吐出手段は、前記被塗布部材の回転方向を時計回り方向とするとき、前記ノズルが第2象限に配置されている
    ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の塗布装置。
  6. 前記液体吐出手段は、前記液滴が前記被塗布部材の回転中心に対する法線上から着弾する位置に配置されている
    ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の塗布装置。
  7. 被塗布部材に対し、液体吐出手段から塗布液の液滴を吐出して、前記被塗布部材に前記塗布液を塗布する塗布方法であって、
    前記液体吐出手段から、前記液滴を吐出するノズルと前記被塗布部材の回転中心とを結ぶ法線と前記被塗布部材の塗布面とが交差する点よりも、前記被塗布部材の回転方向上流側に向かう方向を滴吐出方向として、前記液滴を吐出する
    ことを特徴とする塗布方法。
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