本発明の第1の実施の形態による充電装置1及び充電装置1に接続される電池パック2について図1乃至図3を参照しながら説明する。なお、前後、左右、上下の方向は図中に示す方向であるとして説明する。
図1及び図2に示されるように充電装置1は、ハウジング1Aと、ハウジング1Aの内部に設けられた電気回路10とにより主に構成されている。ハウジング1Aは、充電装置1の外郭をなす略直方体形状の部分であり、接続端子部1Bと、格納部1Cと、電源プラグコード1Dとを備えている。
接続端子部1Bは、ハウジング1Aの上面左側に設けられており、電池パック2と接続可能に構成されている。充電装置1は、接続端子部1Bと電池パック2とが接続された状態において電池パック2を充電可能である。接続端子部1Bは、第1端子部の一例である。
格納部1Cは、ハウジング1Aの上面右側において下方に窪んで形成された凹部であって、一般的なスマートフォン等の携帯電話、携帯音響機器等の図示せぬ外部機器を格納可能に構成されている。また格納部1Cは、USB端子1Eと、格納蓋1Fとを備えている。
USB端子1Eは、格納部1Cの後側の内壁に設けられており、ハウジング1Aの内部において電気回路10と接続されている。USB端子1EとUSB接続型の外部機器とが直接又は専用ケーブルを介して接続された状態において、充電装置1は当該外部機器へ給電を行うことができる。USB端子1Eは、第2端子部の一例である。また外部機器は、例えばスマートフォン等の携帯電話、携帯音響機器等である。
格納蓋1Fは、外部機器を格納部1Cに格納した状態において開閉可能に構成されており、例えばアクリル樹脂等の透明色の部材である。外部機器とUSB端子1Eとを接続した状態で格納部1Cに外部機器を格納して格納蓋1Fを閉めることで、作業において発生する埃、切粉等が外部機器に降りかかり、付着等することを防止することができる。これにより、当該埃、切粉等に起因する外部機器の故障、破損等を抑制することができる。格納蓋1Fは、蓋の一例である。
電源プラグコード1Dは、ハウジング1Aの後部右側から後方に延出しており、先端部は商用電源等と接続可能に構成されている。また電源プラグコード1Dは、ハウジング1Aの内部において電気回路10と接続されており、電源プラグコード1D先端の電源プラグを商用電源等に接続することで電気回路10に電力を供給することができる。電気回路10については後述する。
次に、電池パック2について説明する。図2に示されるように電池パック2は、電池組2Aと、電池保護回路2Bと、電池情報出力部2Cとを備えている。
電池組2Aは、電池セル2aを直列に5セル接続した構成となっており、電池セル2aは例えば定格電圧3.8Vのリチウムイオン電池からなる二次電池である。電池パック2が充電装置1の接続端子部1Bに接続された状態において、電池組2Aの最も電位の高い電池セル2aのプラス電池端子2bは接続端子部1Bのプラス端子1aと接続され、電池組2Aの最も電位の低い電池セル2aのマイナス電池端子2cは接続端子部1Bのマイナス端子1bに接続されている。なお、マイナス端子1bはGNDと接続されている。
電池保護回路2Bは、個々の電池セル2aの電圧を監視し、その中の一つでも過充電や過放電により、通常状態ではない状態になった場合に電池情報出力部2Cを介して異常信号を充電装置1に出力する。電池組2A又は電池セル2aは二次電池の一例である。
電池情報出力部2Cは、接続端子部1Bの情報端子1cと接続されており、上述の異常信号、電池組2Aの電圧、セル数、定格容量等の電池組2Aに関する情報を充電装置1に出力している。
次に充電装置1の電気回路10について説明する。図2に示されるように充電装置1内部の電気回路10は、第1整流平滑回路11と、スイッチング回路12と、第2整流平滑回路13と、補助電源回路14と、マイコン電源回路15と、AC検出回路16と、マイコン17と、表示回路18と、電圧電流設定回路19、電圧検出回路20、充電電流検出回路21、電圧電流制御回路22、USB電源回路23、外部機器検出回路24とを主に備えている。
第1整流平滑回路11は、図示せぬ全波整流回路と図示せぬ平滑用コンデンサとにより構成されており、交流電源3から出力される交流電圧を図示せぬ全波整流回路で全波整流し、図示せぬ平滑用コンデンサで平滑して直流電圧を出力する。交流電源3は、外部電源の一例である。
スイッチング回路12は、第1整流平滑回路11に接続されており、高周波トランス12Aと、MOSFET12Bと、スイッチング制御回路12Cとにより構成されている。スイッチング制御回路12Cは、スイッチング制御信号に基づいてMOSFET12Bの駆動パルス幅を変え、MOSFET12Bは当該駆動パルス幅に応じてスイッチングを行い、第1整流平滑回路11からの直流出力をパルス列波形の電圧とする。パルス列波形の電圧は高周波トランス12Aの一次側巻線に印加され、高周波トランス12Aにより降圧(若しくは昇圧)され第2整流平滑回路13に出力される。
第2整流平滑回路13は、図示せぬダイオードと、図示せぬ平滑用コンデンサと、図示せぬ放電用抵抗とにより主に構成され、高周波トランス12Aの2次側巻線から得られる出力電圧を整流及び平滑して直流電圧に変換し、当該直流電圧を接続端子部1Bのプラス端子1aから出力するように構成されている。プラス端子1aから出力される電圧は、第1電圧の一例である。
補助電源回路14は、第1整流平滑回路11に接続されており、第1整流平滑回路11から出力された電圧を変換して、スイッチング制御回路12C、マイコン電源回路15及びAC検出回路16に出力している。
マイコン電源回路15は、マイコン17等の各種回路へ安定化した基準電圧Vccを供給する電源回路であり、第2整流平滑回路13とプラス端子1aとの間の接続点1d及び補助電源回路14に接続されている。マイコン電源回路15は、補助電源回路14が電圧を出力している場合には補助電源回路14から出力された電圧を基準電圧Vccに変換している。補助電源回路14から電圧が出力されておらず充電装置1に電池パック2が装着されている場合には、電池組2Aのプラス電池端子2bの電圧がプラス端子1aを介してマイコン電源回路15に出力され当該電圧を基準電圧Vccに変換している。
AC検出回路16は、充電装置1に交流電源3が接続されているか否かを検出する回路であり、補助電源回路14に接続されている。AC検出回路16は、充電装置1に交流電源3が接続されて補助電源回路14が電圧を出力している場合に、充電装置1に交流電源3が接続されていることを示すAC入力信号をマイコン17の入力ポートに出力する。
マイコン17は、複数の出力ポートと、複数の入力ポートと、各種データ、処理プログラム等を記憶する図示せぬ記憶部と、図示せぬ演算装置とにより主に構成されている。マイコン17は、各入力ポートに入力される各種信号を処理し、その結果に基づく各種信号を各出力ポートからスイッチング制御回路12C、表示回路18、電圧電流設定回路19、USB電源回路23等に出力して、充電装置1の動作を制御している。
マイコン17の各出力ポートは、スイッチング制御回路12C、表示回路18、電圧電流設定回路19、USB電源回路23のそれぞれと接続されている。スイッチング制御回路12Cと接続された出力ポートからは、スイッチング制御回路12Cを駆動させるための駆動信号及び停止させるための停止信号を出力する。表示回路18と接続されている出力ポートからは、表示回路18の表示を制御するための信号を出力する。電圧電流設定回路19と接続されている出力ポートからは、電池パック2を充電する際の充電電圧及び充電電流を設定するための信号を出力する。USB電源回路23と接続されている出力ポートからは、USB電源回路23を駆動させるための駆動信号及び停止させるための停止信号を出力する。マイコン17の各入力ポートは、AC検出回路16、電池パック2の電池情報出力部2C、電圧検出回路20、充電電流検出回路21、外部機器検出回路24のそれぞれと接続されている。マイコン17は制御部として機能する。
表示回路18は、電池パック2の充電の状態及び外部機器への給電の状態を表示するための回路であり、電池パック2の状態を示す図示せぬ第1発光部と外部機器への給電の状態を示す図示せぬ第2発光部とにより構成されている。図示せぬ第1発光部及び第2発光部は、マイコン17の出力ポートからの信号によって赤色、緑色に発光可能である。
電圧電流設定回路19は、電池パック2を充電する際の充電電圧及び充電電流を設定するための回路である。マイコン17の出力ポートからの信号によって充電電圧及び充電電流が設定され、電圧電流設定回路19は設定された充電電圧及び充電電圧に対応する設定情報を電圧電流制御回路22に出力している。
電圧検出回路20は、充電電圧又は電池パック2(電池組2Aのプラス電池端子2bとマイナス電池端子2cとの電位差)の電圧を検出する回路であり、第2整流平滑回路13とプラス端子1aとの間の接続点1eに接続されている。電圧検出回路20は、電池パック2が充電されている場合にはプラス端子1aに出力されている電圧を検出してマイコン17の入力ポート及び電圧電流制御回路22に電圧情報として出力している。また、電池パック2が充電されておらず且つ電池パック2が接続端子部1Bに接続されている場合には、電池パック2の電圧を検出してマイコン17の入力ポート及び電圧電流制御回路22に電圧情報として出力している。電圧検出回路20は、電圧検出部の一例である。
充電電流検出回路21は、充電電流を検出する回路であり、第2整流平滑回路13とマイナス端子1bとの間に設けられている。充電電流検出回路21は、電池パック2が充電されている場合の充電電流を検出してマイコン17の入力ポート及び電圧電流制御回路22に充電電流情報として出力している。
電圧電流制御回路22は、スイッチング制御回路12Cにスイッチング制御信号を出力する回路であり、図示せぬ比較器、図示せぬフォトカプラ等により構成されている。電圧電流制御回路22は、電圧検出回路20から入力された電圧情報及び充電電流検出回路21から入力された充電電流情報と電圧電流設定回路19から入力された設定情報とを比較し、当該比較の結果に基づいてスイッチング制御回路12Cにスイッチング制御信号を出力している。
USB電源回路23は、USB端子1Eに接続される外部機器用の電圧を出力する電源回路であり、接続点1dに接続されている。USB電源回路23は、マイコン17の出力ポートから出力される駆動信号によって駆動を開始し、停止信号によって駆動を停止する。USB電源回路23は駆動状態において、充電装置1と交流電源3とが接続されている場合、すなわち電気回路10に交流電源3から電圧が出力されている場合には、第2整流平滑回路13からプラス端子1aに出力される電圧を外部機器用の電圧に変換し、外部機器検出回路24を介してUSB端子1EのUSB(+)ピンに出力する。また、充電装置1と交流電源3とが接続されていない場合、すなわち電気回路10に交流電源3から電圧が出力されていない場合には、プラス端子1aと接続されている電池組2Aのプラス電池端子2bの電圧を外部機器用の電圧に変換して外部機器検出回路24を介してUSB(+)ピンに出力する。外部機器用の電圧は第2電圧の一例であり、USB電源回路23は第1変換出力部の一例である。また、第1整流平滑回路11、スイッチング回路12、第2整流平滑回路13及びUSB電源回路23は電源回路部として機能する。
外部機器検出回路24は、外部機器とUSB端子1Eとの接続を検出する回路であり、接続情報をマイコン17の入力ポートに出力している。外部機器検出回路24の4本の接続線は、USB端子1EのUSB(+)ピン、USB(−)ピン、D+ピン、D−ピンにそれぞれ接続されており、USB端子1EのUSB(+)ピンとUSB(−)ピンとの間の電位差を検出することで外部機器とUSB端子1Eとの接続を検出し、当該接続の状態を示す接続情報をマイコン17の入力ポートに出力する。また、USB電源回路23から出力される電圧は外部機器検出回路24のUSB(+)ピンに接続された接続線を介してUSB(+)ピンに出力される。なお、USB(−)ピンに接続されている接続線はGNDに接続されている。
外部機器検出回路24はさらに、USB(+)ピンに接続されている接続線を流れる電流を検出可能であり、当該接続線を流れる電流を検出してマイコン17の入力ポートにUSB充電電流情報として出力する。なお、本実施の形態においてはUSB端子1EのUSB(+)ピンとUSB(−)ピンとの間の電位差を検出することで外部機器とUSB端子1Eとの接続を検出する構成としたが、USB端子1EのD+ピン及びD−ピンを用いて接続情報を取得することで外部機器とUSB端子1Eとの接続を検出する構成としてもよく、外部機器がUSB端子1Eに接続された際に当該接続線に流れる電流を検出することで外部機器とUSB端子1Eとの接続を検出する構成としてもよい。
次に本発明の第1の実施の形態による充電装置1の充電制御を図3のフローチャートを用いて説明する。
充電装置1の制御が開始されると充電装置1に交流電源3等からのAC入力があるか否かを判別する(S1)。AC入力があるか否かを判別は、マイコン17の入力ポートにAC検出回路16からAC入力信号が入力されているか否かで判別する。
充電装置1にAC入力があると判別した場合(S1のYES)、マイコン17が駆動を開始する(S2)。この場合(充電装置1にAC入力がある場合)、マイコン17の駆動電源は、マイコン電源回路15が補助電源回路14の出力電圧を変換して出力する基準電圧Vccである。
次に電池パック2が充電装置1に接続されたか否かを判別する(S3)。電池パック2が充電装置1に接続されたか否かの判別は、電池情報出力部2Cから何等かの情報がマイコン17の入力ポートに入力された場合に電池パック2が充電装置1に接続されたとすればよい。電池パック2が充電装置1に接続されたと判別した場合(S3のYES)、通常の充電フローで電池パック2の充電を開始する(S4)。通常の充電フローとは、例えば定電流定電圧制御等の公知の充電制御方法である。電池パック2の充電が開始された後にUSB端子1Eに外部機器が接続されているか否かを判別する(S5)。
S3において電池パック2が充電装置1に接続されていないと判別した場合(S3のNO)、USB端子1Eに外部機器が接続されているか否かを判別する(S5)。USB端子1Eに外部機器が接続されているか否かの判別は、外部機器検出回路24からマイコン17の入力ポートに外部機器とUSB端子1Eとの接続を示す接続情報が入力されているか否かで判別する。USB端子1Eに外部機器が接続されていないと判別した場合(S5のNO)、外部機器が接続されるまでS5を繰り返す。
S5においてUSB端子1Eに外部機器が接続されていると判別した場合(S5のYES)、表示回路18の図示せぬ第2発光部を赤色に点灯させて外部機器に給電中であることをユーザに報知し(S6)、外部機器へ給電することで外部機器に内蔵された二次電池の充電を開始する(S7)。外部機器への給電は、マイコン17の出力ポートからUSB電源回路23に駆動信号を出力することにより開始される。この場合(充電装置1にAC入力がある場合)、USB電源回路23は、第2整流平滑回路13からプラス端子1aに出力される電圧を外部機器用の電圧に変換し、外部機器検出回路24を介してUSB端子1EのUSB(+)ピンに出力する。
S7において外部機器に内蔵された二次電池の充電(以下、外部機器の充電という)が開始されると、USB端子1Eと接続された外部機器に充電電流が流れているか否かを判別する(S8)。外部機器に充電電流が流れているか否かの判別は、マイコン17の入力ポートに外部機器検出回路24からのUSB充電電流情報が入力されているか否かで判別する。マイコン17の入力ポートにUSB充電電流情報が入力されている状態は、外部機器に充電電流が流れており、外部機器の充電が不十分である状態である。一方、USB充電電流情報が入力されていない状態は、外部機器に十分な充電電流が流れておらず(微小電流)、外部機器の充電が十分である状態である。なお、USB充電電流情報に基づいて外部機器に流れている充電電流を検出し、当該充電電流が所定値未満となった場合に外部機器が満充電であると判別してもよい。
外部機器に充電電流が流れていると判別した場合(S8のYES)、当該充電電流が流れなくなるまでS8を繰り返す。他方、S8において外部機器に充電電流が流れていないと判別した場合(S8のNO)、外部機器の充電を停止する(S9)。外部機器の充電を停止するには、マイコン17の出力ポートからUSB電源回路23に停止信号を出力する。外部機器の充電を停止した後は、表示回路18の図示せぬ第2発光部を緑色に点灯させて外部機器の充電が終了したことをユーザに報知する(S10)。
その後、外部機器とUSB端子1Eとの接続が解除されたか否かを判別する(S11)。外部機器とUSB端子1Eとの接続が解除されていないと判別した場合(S11のNO)、外部機器とUSB端子1Eとの接続が解除されるまでS10、S11を繰り返し、充電終了状態が継続される。S11で外部機器とUSB端子1Eとの接続が解除されたと判別した場合(S11のYES)、S5に戻りUSB端子1Eに再び外部機器が接続されるまでS5を繰り返す。
S1において、充電装置1にAC入力がないと判別した場合、言い換えれば充電装置1と交流電源3とが接続されていない場合(S1のNO)、電池パック2がマイコン17を駆動するための電圧を出力可能か否か判別する(S12)。当該判別は、電圧検出回路20からマイコン17の入力ポートに入力される電圧情報に基づいて行われる。電池パック2がマイコン17を駆動するための電圧を出力可能でないと判別した場合(S12のNO)、S1、S12を繰り返す。
S12において、電池パック2がマイコン17を駆動するための電圧を出力可能であると判別した場合(S12のYES)、マイコン17はイニシャルセットを行い(S13)、USB端子1Eに外部機器が接続されているか否かを判別する(S14)。この場合、マイコン17の駆動電源は、マイコン電源回路15が電池組2Aのプラス電池端子2bの電圧を変換して出力する基準電圧Vccである。USB端子1Eに外部機器が接続されていないと判別した場合(S14のNO)、外部機器が接続されるまでS14を繰り返す。
S14において、USB端子1Eに外部機器が接続されていると判別した場合(S14のYES)、マイコン17をスタンバイ状態として(S15)、外部機器を充電するための容量が電池パック2に残っているか否かを判別する(S16)。当該判別は、電圧検出回路20からマイコン17の入力ポートに入力される電圧情報に基づいて行われ、電池パック2の電圧が所定値以上であれば電池パック2の残量で外部機器を充電可能であると判別し、所定値未満であれば電池パック2の残量では外部機器を充電することができないと判別する。
S16において、外部機器を充電するための容量が電池パック2に残っていると判別した場合(S16のYES)、表示回路18の図示せぬ第2発光部を赤色に点灯させて外部機器が充電中であることをユーザに報知し(S17)、外部機器の充電を開始する(S8)。外部機器の充電は、マイコン17の出力ポートからUSB電源回路23に駆動信号を出力することにより開始される。この場合(充電装置1にAC入力がない場合)、USB電源回路23は、プラス端子1aと接続されている電池組2Aのプラス電池端子2bの電圧を外部機器用の電圧に変換して外部機器検出回路24を介してUSB(+)ピンに出力する。言い換えれば、電池パック2を電源としてUSB端子1Eに接続された外部機器を充電する。
S18において外部機器の充電が開始されると、USB端子1Eと接続された外部機器に充電電流が流れているか否かを判別する(S19)。外部機器に充電電流が流れていると判別した場合(S19のYES)、外部機器を充電するための容量が電池パック2に残っているか否かを判別する(S20)。外部機器を充電するための容量が電池パック2に残っていると判別した場合(S20のYES)、S19に戻る。すなわち、S19において外部機器に充電電流が流れており、且つS20において外部機器を充電するための容量が電池パック2に残っている限りS19、S20を繰り返し、S19、S20を繰り返す過程において外部機器を充電する。
一方、S19において外部機器に充電電流が流れていないと判別した場合(S19のNO)、又は、S20において外部機器を充電するための容量が電池パック2に残っていないと判別した場合(S20のNO)、外部機器の充電を停止する(S21)。外部機器の充電を停止した後は、表示回路18の図示せぬ第2発光部を緑色に点灯させて外部機器の充電が終了したことをユーザに報知する(S22)。
その後、外部機器とUSB端子1Eとの接続が解除されたか否かを判別する(S23)。外部機器とUSB端子1Eとの接続が解除されていないと判別した場合(S23のNO)、外部機器とUSB端子1Eとの接続が解除されるまでS22、S23を繰り返し、充電終了状態が継続される。S23で外部機器とUSB端子1Eとの接続が解除されたと判別した場合(S23のYES)、S14に戻りUSB端子1Eに再び外部機器が接続されるまでS14を繰り返す。なお、上述した充電制御は外部機器が二次電池を内蔵していることを前提としているが、USB端子1Eから二次電池を内蔵していない外部機器に対して給電した場合は、当該外部機器を駆動させることができる。
このように、本発明の第1の実施の形態による充電装置1においては、交流電源3から出力された電圧に基づいて電池パック2の充電のための電圧及び外部機器の充電のための電圧を出力可能であり、電池セル2aを含む電池パック2と接続可能な接続端子部1Bと、外部機器と接続可能なUSB端子1Eとを備えている。このため、電池パック2の充電と携帯電話、携帯音響機器等の外部機器への給電とが可能となる。これにより、コンセントの数が限られている作業場において作業上必要な充電装置、電源装置等が使用されることでコンセントが占有された場合でも、電池パック2の充電を行いながら同時に外部機器へ給電することができ、利便性が向上させることができる。
また、外部機器との接続にUSB端子1Eを使用しているため、USB端子に接続可能な多種多様の外部機器を充電することができ、利便性をより向上させることができる。
また、充電装置1のハウジング1Aには格納部1Cが形成されているため、外部機器を充電装置1に格納することができ、外部機器を作業場の床等に載置する必要がない。このため、外部機器がユーザの不注意等によって踏まれる等の原因により破損することを抑制することができる。さらに、充電装置1においては、USB端子1Eは格納部1Cに設けられているため、外部機器を格納部1Cに格納した状態で外部機器へ給電することができ、作業場の床等に外部機器を載置した状態で給電する必要がなく、外部機器がユーザの不注意等によって踏まれる等の原因により破損することを抑制することができる。
また、格納部1Cには格納蓋1Fが設けられているため、外部機器を格納部1Cに格納した状態で蓋を閉めることができる。このため、作業場等で発生する埃や切粉等が外部機器に降りかかることを抑制することでき、作業場における外部機器の故障を低減し外部機器を長寿命とすることができる。
また、交流電源3と充電装置1とが接続され交流電源3から電気回路10に電圧が出力されている状態において、接続端子部1Bと電池パック2とが接続され且つUSB端子1Eと外部機器とが接続されている場合に、電池パック2の充電及び外部機器への給電を行うことができる。これにより、交流電源3の電力を用いて電池パックの充電及び外部機器への給電を行うことができる。
また、充電装置1は、接続端子部1Bに接続された電池パック2の電圧を外部機器用の電圧に変換してUSB端子1Eに出力するUSB電源回路23を有し、交流電源3から充電装置1に電圧の出力がない状態において、接続端子部1Bと電池パック2とが接続され且つUSB端子1Eと外部機器とが接続されている場合に、USB電源回路23を駆動させ電池パック2の電力を用いて外部機器への給電を行うことができる。これにより、電池パック2の電力を用いて外部機器への給電を行うことができるため、交流電源3がない作業場においても外部機器への給電を行うことができ、利便性をより向上させることができる。
また、充電装置1は交流電源3から充電装置1に電圧の出力がない状態において、接続端子部1Bと電池パック2とが接続され且つUSB端子1Eと外部機器とが接続されていない場合には、USB電源回路23を駆動させない。このため、電池パックの電力を無駄に消費することを抑制することができる。
また、電池パック2の電圧を検出する電圧検出回路20を備え、交流電源3から充電装置1に電圧の出力がない状態において、接続端子部1Bと電池パック2とが接続され且つUSB端子1Eと外部機器とが接続されている状態において、電池パック2の電圧が所定値未満である場合には外部機器の充電を行わないため、電池パック2の電圧が所定値未満である場合に電池パック2を電源として外部機器を充電することがない。このため、電池パック2の残量が少ない場合に外部機器を充電してしまい電動工具の使用ができなくなるという事態を回避することができる。
次に図4乃至図6に基づいて本発明の第2の実施の形態による充電装置200について説明する。基本的な構成及び制御方法は、第1の実施の形態の充電装置1と同様である。以下の説明において、上述した第1の実施の形態による充電装置1の構成要素と同じ部材や要素は同じ参照番号を付して説明を省略する。
図4及び図5に示されるように、充電装置200は開閉検知部225を備えている。開閉検知部225は、格納蓋1Fが閉じられている場合にON状態となり、格納蓋1Fが開いている場合にOFF状態となるスイッチであり、ハウジング1Aの内部において電気回路10と接続されている。図5に示されるように開閉検知部225は、ハウジング1Aの内部において、基準電圧Vcc端子に接続された抵抗226とGNDとの間に接続されており、抵抗226と開閉検知部225との間の接続点201fは、マイコン17と接続されている。
開閉検知部225は、ON状態においてGNDと接続点201fとを接続し、OFF状態においてGNDと接続点201fとの接続を解除する。開閉検知部225がON状態である場合にはロー信号がマイコン17に出力され、開閉検知部225がOFF状態である場合にはハイ信号(基準電圧Vcc)がマイコン17に出力される。マイコン17は、開閉検知部225からロー信号が入力されている場合に格納蓋が閉められていることを検知し、ロー信号が入力されていない場合(ハイ信号が入力されている場合)に格納蓋が閉められていないことを検知する。
次に本発明の第2の実施の形態による充電装置200の充電制御を図6のフローチャートを用いて説明する。
充電装置200の制御が開始されると充電装置200に交流電源3等からのAC入力があるか否かを判別する(S201)。AC入力があるか否かを判別は、マイコン17の入力ポートにAC検出回路16からAC入力信号が入力されているか否かで判別する。
充電装置200にAC入力があると判別した場合(S201のYES)、マイコン17が駆動を開始する(S202)。マイコン17が駆動を開始すると、電池パック2が充電装置200に接続されたか否かを判別する(S203)。電池パック2が充電装置200に接続されたと判別した場合(S203のYES)、通常の充電フローで電池パック2の充電を開始する(S204)。通常の充電フローとは、例えば定電流定電圧制御等の公知の充電制御方法である。
電池パック2の充電が開始された後に格納蓋1Fが閉状態であるか否かを判別する(S205)。格納蓋1Fが閉状態であるか否かの判別は、接続点201fと接続されているマイコン17の入力ポートにロー信号が入力されているか否かで判別する。格納蓋1Fが閉状態でないと判別した場合(S205のNO)、格納蓋1Fが閉状態となるまでS205を繰り返す。
S205において、格納蓋1Fが閉状態であると判別した場合(S205のYES)、USB端子1Eに外部機器が接続されているか否かを判別する(S206)。USB端子1Eに外部機器が接続されていないと判別した場合(S206のNO)、S205に戻る。すなわち、格納蓋1Fが閉状態且つUSB端子1Eに外部機器が接続されている状態となるまでS205、S206を繰り返す。
S206においてUSB端子1Eに外部機器が接続されていると判別した場合(S206のYES)、表示回路18の図示せぬ第2発光部を赤色に点灯させて外部機器へ給電中であることをユーザに報知し(S207)、外部機器へ給電することで外部機器の充電を開始する(S208)。その後のS209乃至S212の制御は、本発明の第1の実施の形態による充電装置200のS8乃至S11と同様の制御である。
S201において、充電装置200にAC入力がないと判別した場合(S201のNO)、電池パック2がマイコン17を駆動するための電圧を出力可能であるか否かを判別する(S213)。電池パック2がマイコン17を駆動するための電圧を出力可能でないと判別した場合(S213のNO)、S201、S213を繰り返す。
S213において、電池パック2がマイコン17を駆動するための電圧を出力可能であると判別した場合(S213のYES)、マイコン17はイニシャルセットを行い(S214)、格納蓋1Fが閉状態であるか否かを判別する(S215)。格納蓋1Fが閉状態でないと判別した場合(S215のNO)、格納蓋1Fが閉状態となるまでS215を繰り返す。
S215において、格納蓋1Fが閉状態であると判別した場合(S215のYES)、USB端子1Eに外部機器が接続されているか否かを判別する(S216)。USB端子1Eに外部機器が接続されていないと判別した場合(S216のNO)、S215に戻る。すなわち、格納蓋1Fが閉状態且つUSB端子1Eに外部機器が接続されている状態となるまでS215、S216を繰り返す。
S216においてUSB端子1Eに外部機器が接続されていると判別した場合(S216のYES)、S217乃至S225の制御が行われる。S217乃至S225の制御は、本発明の第1の実施の形態による充電装置1のS15乃至S23と同様の制御である。
このように、本発明の第2の実施の形態による充電装置200は、格納蓋1Fの開閉の状態を検知する開閉検知部225を備えており、格納蓋1Fが閉状態である場合にのみUSB端子1Eへの出力を許容するため、格納部1Cに設けられた格納蓋1Fを閉めた状態でなければ外部機器への給電を行うことができない。これにより、外部機器への給電を行う際は必ず格納蓋1Fを閉めなければならないため、格納蓋1Fを開けたまま給電を行ってしまうことを防止することができ、充電中の外部機器の破損、故障等をより低減することができる。
次に、図7乃至図9に基づいて本発明の第3の実施の形態による充電装置300について説明する。基本的な構成及び制御方法は、第1の実施の形態の充電装置1と同様である。以下の説明において、上述した第1の実施の形態による充電装置1の構成要素と同じ部材や要素は同じ参照番号を付して説明を省略する。
図7に示されるように、充電装置300はUSB充電スイッチ325を備えている。USB充電スイッチ325は、ユーザが充電装置300の制御モードを選択するための押ボタン式のスイッチであり、ハウジング1Aの上面に設けられ、ハウジング1Aの内部において電気回路10と接続されている。充電装置300は、制御モードとしてUSB端子1Eに電圧を出力することを許容しUSB端子1Eに接続された外部機器の充電を行うUSB充電モードとUSB端子1Eに電圧を出力せず外部機器に対して充電を行わない通常モードとを備えている。図8に示されるようにUSB充電スイッチ325は、ハウジング1Aの内部において、基準電圧Vcc端子に接続された抵抗326とGNDとの間に接続されており、抵抗326とUSB充電スイッチ325との間の接続点301fは、マイコン17と接続されている。
USB充電スイッチ325はユーザに押されることでON状態となり、GNDと接続点301fとが接続されロー信号がマイコン17に出力される。マイコン17は、ロー信号が入力された場合に制御モードをUSB充電モードに設定する。一方、USB充電スイッチ325が上記の状態からもう一度押されることで、USB充電スイッチ325はOFF状態となり、接続点301fとGNDとの接続は解除され、マイコン17にロー信号が出力されなくなる(ハイ信号が出力される)。マイコン17は、ロー信号が入力されていない場合に制御モードを通常モードに設定する。USB充電スイッチ325は、切替部として機能し、USB充電モードは第1モードの一例であり、通常モードは第2モードの一例である。
次に本発明の第3の実施の形態による充電装置300の充電制御を図9のフローチャートを用いて説明する。
充電装置300の制御が開始されると充電装置300に交流電源3等からのAC入力があるか否かを判別する(S301)。AC入力があるか否かを判別は、マイコン17の入力ポートにAC検出回路16からAC入力信号が入力されているか否かで判別する。
充電装置300にAC入力があると判別した場合(S301のYES)、マイコン17が駆動を開始する(S302)。マイコン17が駆動を開始すると、電池パック2が充電装置300に接続されたか否かを判別する(S303)。電池パック2が充電装置300に接続されたと判別した場合(S303のYES)、通常の充電フローで電池パック2の充電を開始する(S304)。通常の充電フローとは、例えば定電流定電圧制御等の公知の充電制御方法である。
電池パック2の充電が開始された後にUSB充電スイッチ325がON状態であるか否かを判別する(S305)。USB充電スイッチ325がON状態であるか否かの判別は、接続点301fと接続されているマイコン17の入力ポートにロー信号が入力されているか否かで判別する。USB充電スイッチ325がON状態でないと判別した場合(S305のNO)、マイコン17は制御モードを通常モードに設定し、USB充電スイッチ325がON状態となるまでS305を繰り返す。
S305において、USB充電スイッチ325がON状態であると判別した場合(S305のYES)、マイコン17は制御モードをUSB充電モードに設定する。その後、USB端子1Eに外部機器が接続されているか否かを判別する(S306)。USB端子1Eに外部機器が接続されていないと判別した場合(S306のNO)、S305に戻る。すなわち、USB充電スイッチ325がON状態且つUSB端子1Eに外部機器が接続されている状態となるまでS305、S306を繰り返す。
S306においてUSB端子1Eに外部機器が接続されていると判別した場合(S306のYES)、表示回路18の図示せぬ第2発光部を赤色に点灯させて外部機器へ給電中であることをユーザに報知し(S307)、外部機器へ給電することで外部機器の充電を開始する(S308)。その後のS309乃至S312の制御は、本発明の第1の実施の形態による充電装置1のS8乃至S11と同様の制御である。
S301において、充電装置300にAC入力がないと判別した場合(S301のNO)、電池パック2がマイコン17を駆動するための電圧を出力可能であるか否かを判別する(S313)。電池パック2がマイコン17を駆動するための電圧を出力可能でないと判別した場合(S313のNO)、S301、S313を繰り返す。
S313において、電池パック2がマイコン17を駆動するための電圧を出力可能であると判別した場合(S313のYES)、マイコン17はイニシャルセットを行い(S314)、USB充電スイッチ325がON状態であるか否かを判別する(S315)。USB充電スイッチ325がON状態でないと判別した場合(S315のNO)、マイコン17は制御モードを通常モードに設定し、USB充電スイッチ325がON状態となるまでS315を繰り返す。
S315において、USB充電スイッチ325がON状態であると判別した場合(S315のYES)、マイコン17は制御モードをUSB充電モードに設定する。その後、USB端子1Eに外部機器が接続されているか否かを判別する(S316)。USB端子1Eに外部機器が接続されていないと判別した場合(S316のNO)、S315に戻る。すなわち、USB充電スイッチ325がON状態且つUSB端子1Eに外部機器が接続されている状態となるまでS315、S316を繰り返す。
S316においてUSB端子1Eに外部機器が接続されていると判別した場合(S316のYES)、S317乃至S325の制御が行われる。S317乃至S325の制御は、本発明の第1の実施の形態による充電装置1のS15乃至S23と同様の制御である。
このように、本発明の第3の実施の形態による充電装置300においては、USB端子1Eへの電圧の出力を許容するUSB充電モードとUSB端子1E端子への電圧の出力を行わない通常モードとを切替えるUSB充電スイッチ325を備えており、マイコン17はUSB充電スイッチ325によってUSB充電モードに設定されている場合のみUSB端子1Eへの電圧出力を許容している。このため、外部機器の充電を行うか否かをユーザが選択することができるため、ユーザの自由度が高くなり、利便性がより向上する。
次に図10に基づいて本発明の第3の実施の形態の変形例による充電装置400について説明する。基本的な構成及び制御方法は、第3の実施の形態の充電装置300と同様である。以下の説明において、上述した第3の実施の形態による充電装置1の構成要素と同じ部材や要素は同じ参照番号を付して説明を省略する。
図10に示されるように充電装置400は、DC/DC制御回路427と、DC/DC電源回路428と、ラジオ出力部429と、USB電源回路423とを備えている。DC/DC制御回路427は、マイコン17の出力ポートからの信号に応じてDC/DC電源回路428を駆動させるための駆動信号及びDC/DC電源回路428の駆動を停止させるための停止信号をDC/DC電源回路428に出力する。
DC/DC電源回路428は、ラジオ出力部429用の電圧を出力する電源回路であり、接続点401gに接続されている。DC/DC電源回路428は、DC/DC制御回路427から入力される駆動信号によって駆動を開始し、停止信号によって駆動を停止する。DC/DC電源回路428は駆動状態において、充電装置400と交流電源3とが接続されている場合、すなわち電気回路10に交流電源3から電圧が出力されている場合には、第2整流平滑回路13からプラス端子1aに出力される電圧をラジオ出力部429用の電圧に変換してラジオ出力部429に出力する。また、充電装置400と交流電源3とが接続されていない場合、すなわち電気回路10に交流電源3から電圧が出力されていない場合には、プラス端子1aと接続されている電池組2Aのプラス電池端子2bの電圧をラジオ出力部429用の電圧に変換してラジオ出力部429に出力する。ラジオ出力部429用の電圧は第3電圧の一例であり、DC/DC電源回路428は第2変換出力部として機能する。
ラジオ出力部429は、ラジオ出力制御回路429Aと、左スピーカ429B及び右スピーカ429Cとを備えている。ラジオ出力制御回路429Aは、図示せぬトランジスタ等からなるラジオ機能を発揮するための公知の回路であり、DC/DC電源回路428から出力される電圧で駆動する。ラジオ出力制御回路429Aは、ラジオ電波を受信することで左スピーカ429B及び右スピーカ429Cから音声、音楽等を出力する。
USB電源回路423は、USB端子1Eに接続される外部機器用の電圧を出力する電源回路であり、DC/DC電源回路428とラジオ出力部429との間の接続点401hに接続されている。USB電源回路423は、マイコン17の出力ポートから入力される駆動信号によって駆動を開始し、停止信号によって駆動を停止する。USB電源回路423は駆動状態において、DC/DC電源回路428が駆動している場合、DC/DC電源回路428がラジオ出力部429に出力する電圧を外部機器用の電圧に変換し、外部機器検出回路24を介してUSB端子1EのUSB(+)ピンに出力する。
このように、本発明の第3の実施の形態の変形例よる充電装置400においては、ラジオ出力部429を備え、交流電源3から出力された電圧に基づいた電圧によってラジオ出力部429が駆動される。これにより、充電装置400は電池パック2及び外部機器を充電する機能に加えラジオ機能をも有するため、ユーザにとっての利便性をより向上させることができる。
また、接続端子部1Bに接続された電池パック2の電圧をラジオ出力部429用の電圧に変換してラジオ出力部429に出力するDC/DC電源回路428を有し、交流電源3から充電装置400に電圧が出力されていない状態において、接続端子部1Bと電池パック2とが接続されている場合に、DC/DC電源回路428を駆動させ電池パック2の電力を用いてラジオ出力部429への給電を行うことができる。このため、交流電源3がない作業場においてもラジオを聞くことができ、利便性をより向上させることができる。
本発明による充電装置は、上述した実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された発明の要旨の範囲内で種々の変更が可能である。例えば、接続端子部1Bは電池パック2と接続可能な構成であったが、接続端子部1Bを電動工具と接続可能な構成とし、電動工具の電源として使用可能な電源装置としてもよい。