JP2015192214A - 集合住宅インターホンシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】 音声、映像、データ信号の送受信を2線から成る伝送線により可能とし、更に機器間の絶縁をトランスを使わず容易に実施できる。
【解決手段】 集合玄関機1と制御装置3との接続、及び居室機2と制御装置3との接続が2線から成る伝送線で実施され、集合玄関機1及び居室機2は、音声信号とデータ信号とを同一の第1周波数帯B1に配置して伝送する一方、映像信号を第1周波数帯B1とは異なる高い第2周波数帯B2に配置して伝送するインターフェイス回路11,21を具備し、伝送線L上で音声信号、データ信号、及び映像信号の3信号が伝送される。
【選択図】 図3
【解決手段】 集合玄関機1と制御装置3との接続、及び居室機2と制御装置3との接続が2線から成る伝送線で実施され、集合玄関機1及び居室機2は、音声信号とデータ信号とを同一の第1周波数帯B1に配置して伝送する一方、映像信号を第1周波数帯B1とは異なる高い第2周波数帯B2に配置して伝送するインターフェイス回路11,21を具備し、伝送線L上で音声信号、データ信号、及び映像信号の3信号が伝送される。
【選択図】 図3
Description
本発明は、集合住宅インターホンシステムに関し、特に機器間を2線から成る伝送線で接続した集合住宅インターホンシステムに関する。
従来の集合住宅用インターホンシステムでは集合玄関機、制御装置、分岐器、居室機間を音声とデータ信号を多重化した2線から成る伝送線で構成される音声幹線と、映像信号を伝送する2線から成る伝送線で構成される映像幹線の二対の伝送線で接続され、データ信号はFSK変調されて音声信号とは異なる周波数で音声線線に周波数分割多重して伝送されていた(例えば、特許文献1参照)。
また、各機器の電源部は商用電力に接続されて電力の供給を受けるが、この商用電力のラインを介し機器間が繋がってしまうのを避けるために、機器毎の電源部にACトランスが組み込まれ、機器間の絶縁を図っていた。
また、各機器の電源部は商用電力に接続されて電力の供給を受けるが、この商用電力のラインを介し機器間が繋がってしまうのを避けるために、機器毎の電源部にACトランスが組み込まれ、機器間の絶縁を図っていた。
従来の集合住宅用インターホンシステムにおいては、上述したように幹線が2対の配線であったため、配線工事が煩雑となり配線間違いが発生し易かった。また、付随して2対の配線による材料のコスト増の問題、配線を収納するスペースが必要という問題、各機器においては配線を接続するための端子台が2対必要である問題、更には雷サージなどノイズ対策も各端子台ごとに行うためコストアップにつながっていた。
一方で、マンション設備の老朽化に伴い、インターホンシステムのリニューアルを行う場合、映像表示のない通話のみのインターホン装置では幹線が一対しか無いため、リニューアルする際に映像付きのインターホン装置に交換しようとした場合、別途映像幹線が必要の敷設が必要であった。
一方で、マンション設備の老朽化に伴い、インターホンシステムのリニューアルを行う場合、映像表示のない通話のみのインターホン装置では幹線が一対しか無いため、リニューアルする際に映像付きのインターホン装置に交換しようとした場合、別途映像幹線が必要の敷設が必要であった。
また、各機器間の絶縁のためにAC電源回路をトランス式電源としているため、機器重量及びサイズが大きくなるという問題があったし、音声信号とデータ信号とを周波数分割多重方式としているため、回路が複雑となりコストアップにつながっていたし、データ信号を変調することで周波数が高くなり信号反射や減衰によりデータ通信不良を引き起こし易かった。更に、映像幹線を二分配するためにアクティブ分配器が使用され、このアクティブ分配器に対して電源を供給するための配線工事が必要であった。
そこで、本発明はこのような問題点に鑑み、音声、映像、データ信号の送受信を2線から成る伝送線で可能とし、加えて機器間の絶縁をトランスを使わず容易に実施でき、更にアクティブ分配器を配置しても別途電源線を必要としない集合住宅インターホンシステムを提供することを目的としている。
上記課題を解決する為に、請求項1の発明は、集合住宅の共用玄関に設置されて来訪者が居住者を呼び出す機能に加えて来訪者を撮像するカメラを備えた集合玄関機と、集合住宅の個々の住戸に設置されて呼び出しに応答する機能に加えてカメラの撮像映像を表示するモニタを備えた居室機と、集合玄関機と居室機の間の通信を制御する制御装置とを有する集合住宅インターホンシステムにおいて、集合玄関機と制御装置との接続、及び居室機と制御装置との接続を2線から成る伝送線で実施し、集合玄関機及び居室機は、音声信号とデータ信号とを同一の第1周波数帯に配置して伝送する一方、映像信号を第1周波数帯とは異なる高い第2周波数帯に配置して伝送するインターフェイス回路を具備することを特徴とする。
この構成によれば、2線から成る伝送線を機器間に配設するだけで、音声、データ信号に加えて映像信号も送信できるため、配線工事は最小限の作業で済むし、配線コストも削減できる。更に、伝送線の接続間違いも無くなるし、各機器の端子台も一対の配線接続部があれば良く小型にできる。
また、データ信号は音声信号と同一の周波数帯であるため、信号の反射や減衰の影響を小さくでき、データ信号受信回路を安価な回路構成とすることができるし、データ信号の通信トラブルを減らすことができる。
この構成によれば、2線から成る伝送線を機器間に配設するだけで、音声、データ信号に加えて映像信号も送信できるため、配線工事は最小限の作業で済むし、配線コストも削減できる。更に、伝送線の接続間違いも無くなるし、各機器の端子台も一対の配線接続部があれば良く小型にできる。
また、データ信号は音声信号と同一の周波数帯であるため、信号の反射や減衰の影響を小さくでき、データ信号受信回路を安価な回路構成とすることができるし、データ信号の通信トラブルを減らすことができる。
請求項2の発明は、請求項1に記載の構成において、インターフェイス回路は、伝送する音声信号の最大振幅電圧を一定電圧以下とする一方、データ信号は一定電圧の少なくとも2倍の振幅を有する電圧で伝送することを特徴とする。
この構成によれば、例えば特定の閾電圧により信号を分離するコンパレータのような回路でデータ信号と音声信号とを分離でき、電圧で閾値を設定しただけの簡易な回路で分離できる。
この構成によれば、例えば特定の閾電圧により信号を分離するコンパレータのような回路でデータ信号と音声信号とを分離でき、電圧で閾値を設定しただけの簡易な回路で分離できる。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載の構成において、インターフェイス回路は、データ信号を受信したらミュート信号を生成するミュート信号生成回路、及びミュート信号を受けて受信した音声信号をミュートするミュート回路とを備えたことを特徴とする。
この構成によれば、データ信号を受信した集合玄関機及び居室機は、受話音声をミュートするため、データ信号と音声信号とを同一の周波数帯で伝送しても通話音声を報音するスピーカ等からデータ信号音の報音を無くすことができ、不快なノイズの発生がない。
この構成によれば、データ信号を受信した集合玄関機及び居室機は、受話音声をミュートするため、データ信号と音声信号とを同一の周波数帯で伝送しても通話音声を報音するスピーカ等からデータ信号音の報音を無くすことができ、不快なノイズの発生がない。
請求項4の発明は、請求項1乃至3の何れかに記載の構成において、伝送線には、電源手段が接続されて直流電圧が重畳され、インターフェイス回路は、伝送線に重畳された直流電圧により電源の供給を受けることを特徴とする。
この構成によれば、集合玄関機及び居室機のインターフェイス回路は、伝送線を介して電源の供給を受けるため、機器内部の電源系と絶縁できる。そのため、集合玄関機及び居室機同士が商用電源を介して繋がる事態を防ぐことができ、伝送線上の信号にノイズが乗って誤動作が発生するような問題が生じない。よって、機器の電源にACトランスを設けて機器の電源部と商用電源を絶縁する必要がなくなり、機器の小型化にも有効である。
この構成によれば、集合玄関機及び居室機のインターフェイス回路は、伝送線を介して電源の供給を受けるため、機器内部の電源系と絶縁できる。そのため、集合玄関機及び居室機同士が商用電源を介して繋がる事態を防ぐことができ、伝送線上の信号にノイズが乗って誤動作が発生するような問題が生じない。よって、機器の電源にACトランスを設けて機器の電源部と商用電源を絶縁する必要がなくなり、機器の小型化にも有効である。
請求項5の発明は、請求項4に記載の構成において、電源手段は、所定のインピーダンスを有する共通負荷手段を介して伝送線に接続されて成ることを特徴とする。
この構成によれば、共通負荷手段のインピーダンスを音声・データ信号周波数に対してフラットな周波数特性となる例えば120オームに設定すれば、音声・データ信号を良好な状態で伝送させることができる。また、直流に対してはほぼ0オームとしてロス無く伝送することが可能となり、電源手段を接続しても信号の伝送を良好に実施できる。
この構成によれば、共通負荷手段のインピーダンスを音声・データ信号周波数に対してフラットな周波数特性となる例えば120オームに設定すれば、音声・データ信号を良好な状態で伝送させることができる。また、直流に対してはほぼ0オームとしてロス無く伝送することが可能となり、電源手段を接続しても信号の伝送を良好に実施できる。
請求項6の発明は、請求項4又は5に記載の構成において、伝送線のうち居室機を接続する親機伝送線は、制御装置から分配器を介して複数延設される一方、居室機は親機伝送線に分岐器を介して接続されて成り、分配器は、伝送線に重畳されている直流電圧により駆動するアクティブ分配器であることを特徴とする。
この構成によれば、アクティブ分配器を使用するため、信号を減衰させずに分配できるし、親機伝送線に重畳されている電圧で駆動されるため別配線で電源を用意する必要がなく施工が容易である。
この構成によれば、アクティブ分配器を使用するため、信号を減衰させずに分配できるし、親機伝送線に重畳されている電圧で駆動されるため別配線で電源を用意する必要がなく施工が容易である。
本発明によれば、2線から成る伝送線を機器間に配設するだけで、音声、データ信号に加えて映像信号も送信できるため、配線工事は最小限の作業で済むし、配線コストも削減できる。更に、伝送線の接続間違いも無くなるし、各機器の端子台も一対の配線接続部があれば良く小型にできる。
また、データ信号は音声信号と同一の周波数帯であるため、信号反射や減衰の影響を小さくでき、データ信号受信回路を安価な回路構成とすることができるし、データ信号の通信トラブルを減らすことができる。
また、データ信号は音声信号と同一の周波数帯であるため、信号反射や減衰の影響を小さくでき、データ信号受信回路を安価な回路構成とすることができるし、データ信号の通信トラブルを減らすことができる。
以下、本発明を具体化した実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明に係る集合住宅インターホンシステムの一例を示す概略構成図であり、1は集合住宅の共用玄関に設置されて来訪者が居住者を呼び出す機能に加えて来訪者を撮像するカメラ1aを備えた集合玄関機、2は集合住宅の個々の住戸に設置されて呼び出しに応答する機能に加えてカメラ1aの撮像映像を表示するモニタ2aを備えた居室機、3は集合玄関機1と居室機2の間の通信を制御する制御装置、4は信号を分岐する分岐器、5は信号を分配する分配器である。
集合玄関機1は、カメラ1aに加えて呼出先の住戸を選択して呼出操作する操作部1b、通話するためのマイク1c及びスピーカ1dを備えている。居室機2は、モニタ2aに加えて呼び出しに対して応答操作するための通話ボタン2b、通話するためのマイク2c及びスピーカ2dを備えている。
そして、集合玄関機1は玄関機伝送線L1を介して制御装置3に接続され、居室機2は親機主伝送線L2aを介して制御装置3に接続されている。但し、親機主伝送線L2aは途中から分配器5で分配され、複数の親機主伝送線L2aが延設されており、居室機2はそれぞれの親機主伝送線L2aに対して分岐器4を介して接続されている。このとき居室機2は親機副伝送線L2bを介して分岐器4に接続される。
玄関機伝送線L1,親機主伝送線L2a、親機副伝送線L2bは何れも2線で構成され、この2線から成る伝送線を介して音声信号、データ信号、そして映像信号が伝送される。以下、説明の都合上、玄関機伝送線L1,親機主伝送線L2a、親機副伝送線L2b全体を言う場合は伝送線Lとし、親機主伝送線L2a、親機副伝送線L2bの双方を言う場合は親機伝送線L2として説明する。
玄関機伝送線L1,親機主伝送線L2a、親機副伝送線L2bは何れも2線で構成され、この2線から成る伝送線を介して音声信号、データ信号、そして映像信号が伝送される。以下、説明の都合上、玄関機伝送線L1,親機主伝送線L2a、親機副伝送線L2b全体を言う場合は伝送線Lとし、親機主伝送線L2a、親機副伝送線L2bの双方を言う場合は親機伝送線L2として説明する。
図2は伝送線Lに直流電圧を重畳する構成の説明図であり、制御装置3内に直流電源3aが配置され、伝送線Lに対して直流24Vが印加されている。また、この直流電圧は共通負荷7を介して供給されている。共通負荷7は、インダクタンスLa、コンデンサCa、抵抗Raを組み合わせて構成され、直流電源に対してほぼ0オーム、音声・データ信号周波数に対しはフラットな特性となる約120オームのインピーダンスとなるよう設計されている。
このインピーダンス値は、音声・データ信号周波数に対して伝送線L1の特性インピーダンスを加味した値であり、後述するインターフェイス回路11の2線−4線変換回路17も120オームに対応した設計となっている。
このインピーダンス値は、音声・データ信号周波数に対して伝送線L1の特性インピーダンスを加味した値であり、後述するインターフェイス回路11の2線−4線変換回路17も120オームに対応した設計となっている。
そしてこのシステムでは、伝送線L1を介して集合玄関機1のインターフェイス回路11及び居室機2のインターフェイス回路21、更に分配器5に直流電源3aから直流電圧が供給される。以下、インターフェイス回路11,21、分配器5を具体的に説明する。
集合玄関機1のインターフェイス回路11及び居室機2のインターフェイス回路21は同様の構成であり、代表して集合玄関機1のインターフェイス回路11を説明する。図3はこのインターフェイス回路11の回路ブロック図を示している。
インターフェイス回路11は、伝送線L1上の映像信号に対して影響を与えず、音声・データ信号を取り出すためのチョークコイル12、伝送線L1から供給される直流電源の極性を無極性にするためのダイオードブリッジ回路13、伝送線L1上の直流電圧を基に回路駆動電圧である5Vの定電圧を発生する定電圧回路14、送信音声信号と受信音声信号とを分離/統合するための2線−4線変換回路15、データ信号を送受するためのデータ送受信回路16、ミュート信号を生成するミュート信号生成回路17、スピーカ1d(図1に示す)から報音される音声信号をミュートするミュート回路18等を備えている。
インターフェイス回路11は、伝送線L1上の映像信号に対して影響を与えず、音声・データ信号を取り出すためのチョークコイル12、伝送線L1から供給される直流電源の極性を無極性にするためのダイオードブリッジ回路13、伝送線L1上の直流電圧を基に回路駆動電圧である5Vの定電圧を発生する定電圧回路14、送信音声信号と受信音声信号とを分離/統合するための2線−4線変換回路15、データ信号を送受するためのデータ送受信回路16、ミュート信号を生成するミュート信号生成回路17、スピーカ1d(図1に示す)から報音される音声信号をミュートするミュート回路18等を備えている。
また、19は映像信号を集合玄関機1のメイン回路から絶縁するための映像トランス、15a,15bは送受する音声信号を同様にメイン回路から絶縁するための音声トランス、16a,16bはデータ信号を同様にメイン回路から絶縁するためのフォトカプラである。2線−4線変換回路15及びデータ送受回路16は、電流吸込型の回路となっており、2線−4線変換回路15は共通負荷7のインピーダンス値に対し最適となるよう調整されている。
ここで、音声信号、データ信号、そして映像信号の配列を説明する。図4は、各信号の伝送周波数帯域を示す説明図であり、伝送線L上での音声信号とデータ信号及び映像信号の多重状態を示している。図4に示すように、音声信号とデータ信号とは同一の低い第1周波数帯B1が使用され、映像信号は音声信号及びデータ信号とは異なる高い第2周波数帯B2が使用され、周波数分割多重されている。音声信号の最大値が約1.5Vppであるのに対し、データ信号が約10Vppと大きく設定されており、この電圧の差により両者を分離可能としている。
2線−4線変換回路15において伝送線Lに送出する音声信号の最大値が規定され、データ送受信回路16において伝送線Lに送出するデータ信号の電圧値が設定される。また、カメラ1aの撮像映像は図示しない変調回路により所定の周波数で周波数変調されて映像トランス19で伝送される。
一方、音声信号とデータ信号は同一の第1周波数帯B1であって、データ信号の振幅が音声信号に比べて大きいため、通話音声を報音中にデータ信号が伝送されるとデータ信号がノイズとなって大きな音が発生することがないようミュート回路18は使用される。
まずミュート信号生成回路17が、受信したデータ信号を基に積分、波形整形してミュートタイミング信号を生成し、このミュートタイミング信号がミュート回路18に出力される。
まずミュート信号生成回路17が、受信したデータ信号を基に積分、波形整形してミュートタイミング信号を生成し、このミュートタイミング信号がミュート回路18に出力される。
ミュート回路18は、このミュートタイミング信号を受けて受信した音声信号を一定時間ミュートする。尚、ミュートタイミング信号は、データ信号を受けて順次生成して出力され、ミュートはその都度延長される。
尚、居室機2においては、HPF(高域通過フィルタ)を使用して映像信号が取り出され、居室機2のインターフェイス回路21にはHPF(図示せず)が設けられている。また、音声信号とデータ信号は、同一周波数帯であるため周波数分離できないが、上述したように音声信号に対してデータ信号が振幅電圧が大きく設定されており、多重化信号から例えばコンパレータを使用してデータ信号を分離して取り出すことができ、ミュート信号生成回路17にはコンパレータが組み込まれている。このようにコンパレータにより分離できるため、電圧で閾値を設定しただけの簡易な回路でデータ信号と音声信号とを分離でき、低コストで分離できる。
この結果、データ信号が伝送される通信時は、データ受信タイミングに同期して受話音声がミュートされるし、受話音声にデータ信号が混入してもデータ受信タイミングでミュートされるため、データ信号が報音されるのが防止される。尚、このとき音声信号もミュートされるため取り出すことはできないが、音声信号が伝送される通話中はボタン操作が行われることは殆ど無い、即ちデータ信号の伝送が殆ど無いため、音声信号が頻繁にミュートされることが無い。そのため、違和感なくスピーカ等から報音させることができ、実用上は通話の支障となならない。
分配器5は増幅回路を備えたアクティブ分配器であり、図5はこの分配器5の回路ブロック図を示している。図5に示すように、親機主伝送線L2aが接続される共通線入力部5aと、同様に親機主伝送線L2aが接続される2つの共通線出力部5b,5cとを有し、その間に3個のチョークコイルから成る分配回路51と映像信号増幅回路53とが並列に配置されている。
なお、この分配回路51には、親機主伝送線L2aから分配器5の電源を取り出すためのダイオードブリッジ回路51aが設けられ、その後段には内部回路の駆動電圧を生成する定電圧回路54が配置されている。
なお、この分配回路51には、親機主伝送線L2aから分配器5の電源を取り出すためのダイオードブリッジ回路51aが設けられ、その後段には内部回路の駆動電圧を生成する定電圧回路54が配置されている。
こうして音声及びデータ信号は分配回路51により2分配され、映像信号は映像信号増幅回路53で約6dB増幅し2分配した後、下流側の親機主伝送線L2aにそれぞれ重畳される。これにより無損失で二分配が実施される。また、直流電圧は分配回路51を介して出力される。
尚、分岐器4は、パッシブ回路で形成され、音声信号、データ信号、及び映像信号を分岐すると共に直流電圧も伝送し、分岐した信号及び直流電圧は親機副伝送線L2bを介して居室機2に伝送される。
尚、分岐器4は、パッシブ回路で形成され、音声信号、データ信号、及び映像信号を分岐すると共に直流電圧も伝送し、分岐した信号及び直流電圧は親機副伝送線L2bを介して居室機2に伝送される。
このように、各機器間に2線から成る伝送線Lを配設するだけで、音声、データ信号に加えて映像信号も送信できるため、配線工事は最小限の作業で済むし、配線コストも削減できる。更に、伝送線Lの接続間違いも無くなるし、各機器の端子台も一対の配線接続部があれば良く小型にできる。
また、データ信号は音声信号と同一の第1周波数帯B1であり低い周波数帯であるため、信号反射や減衰の影響を小さくでき、データ信号受信回路を安価な回路構成とすることができるし、データ信号の通信トラブルを減らすことができる。
更に、データ信号を受信した集合玄関機1及び居室機2は、受話音声をミュートするため、データ信号と音声信号とを同一の周波数帯で伝送しても通話音声を報音するスピーカ等からデータ信号音の報音を無くすことができ、不快なノイズの発生がない。
また、集合玄関機1のインターフェイス回路11及び居室機2のインターフェイス回路21は、伝送線Lを介して電源の供給を受けるため機器内部の電源系と絶縁でき、集合玄関機1及び居室機2同士が商用電源を介して繋がる事態を防ぐことができる。よって、伝送線L上の信号にノイズが乗って誤動作が発生するような問題が無くなり、機器の電源にACトランスを設けて機器の電源部と商用電源を絶縁する必要がなくなる。
また、分配器5にアクティブ分配器を使用するため、信号を減衰させずに分配できるし、親機伝送線L2に重畳されている電圧で駆動されるため、別配線で電源を用意する必要がなく施工が容易である。
また、データ信号は音声信号と同一の第1周波数帯B1であり低い周波数帯であるため、信号反射や減衰の影響を小さくでき、データ信号受信回路を安価な回路構成とすることができるし、データ信号の通信トラブルを減らすことができる。
更に、データ信号を受信した集合玄関機1及び居室機2は、受話音声をミュートするため、データ信号と音声信号とを同一の周波数帯で伝送しても通話音声を報音するスピーカ等からデータ信号音の報音を無くすことができ、不快なノイズの発生がない。
また、集合玄関機1のインターフェイス回路11及び居室機2のインターフェイス回路21は、伝送線Lを介して電源の供給を受けるため機器内部の電源系と絶縁でき、集合玄関機1及び居室機2同士が商用電源を介して繋がる事態を防ぐことができる。よって、伝送線L上の信号にノイズが乗って誤動作が発生するような問題が無くなり、機器の電源にACトランスを設けて機器の電源部と商用電源を絶縁する必要がなくなる。
また、分配器5にアクティブ分配器を使用するため、信号を減衰させずに分配できるし、親機伝送線L2に重畳されている電圧で駆動されるため、別配線で電源を用意する必要がなく施工が容易である。
尚、上記実施形態では、ミュート信号生成回路17及びミュート回路18を集合玄関機1、居室機2のインターフェイス回路11,12に設けているが、インターフェイス回路内ではなくそれぞれの機器のメイン回路に設けても良い。
また、伝送する音声信号の最大値を約1.5Vpp、伝送するデータ信号を約10Vppとし、データ信号を音声信号の6.7倍の大きさで伝送してコンパレータを用いてデータ信号を取り出しているが、この電圧比に限定するものではなく音声信号に対して設定した最大値の少なくとも2倍程度あればコンパレータを使用して容易に分離できる。
また親機伝送線L2に重畳させる電源電圧は制御装置3から供給しているが、別途電源装置を設けて供給しても良い。
また、伝送する音声信号の最大値を約1.5Vpp、伝送するデータ信号を約10Vppとし、データ信号を音声信号の6.7倍の大きさで伝送してコンパレータを用いてデータ信号を取り出しているが、この電圧比に限定するものではなく音声信号に対して設定した最大値の少なくとも2倍程度あればコンパレータを使用して容易に分離できる。
また親機伝送線L2に重畳させる電源電圧は制御装置3から供給しているが、別途電源装置を設けて供給しても良い。
1・・集合玄関機、2・・居室機、3・・制御装置、3a・・直流電源(電源手段)、4・・分岐器、5・・分配器、7・・共通負荷(共通負荷手段)、11・・インターフェイス回路、17・・ミュート信号生成回路、18・・ミュート回路、21・・インターフェイス回路、53・・映像信号増幅回路、L・・伝送線、L2・・親機伝送線、B1・・第1周波数帯、B2・・第2周波数帯。
Claims (6)
- 集合住宅の共用玄関に設置されて来訪者が居住者を呼び出す機能に加えて来訪者を撮像するカメラを備えた集合玄関機と、前記集合住宅の個々の住戸に設置されて前記呼び出しに応答する機能に加えて前記カメラの撮像映像を表示するモニタを備えた居室機と、前記集合玄関機と前記居室機の間の通信を制御する制御装置とを有する集合住宅インターホンシステムにおいて、
前記集合玄関機と前記制御装置との接続、及び前記居室機と前記制御装置との接続を2線から成る伝送線で実施し、
前記集合玄関機及び前記居室機は、音声信号とデータ信号とを同一の第1周波数帯に配置して伝送する一方、映像信号を前記第1周波数帯とは異なる高い第2周波数帯に配置して伝送するインターフェイス回路を具備することを特徴とする集合住宅インターホンシステム。 - 前記インターフェイス回路は、伝送する音声信号の最大振幅電圧を一定電圧以下とする一方、データ信号は前記一定電圧の少なくとも2倍の振幅を有する電圧で伝送することを特徴とする請求項1記載の集合住宅インターホンシステム。
- 前記インターフェイス回路は、データ信号を受信したらミュート信号を生成するミュート信号生成回路、及び前記ミュート信号を受けて受信した音声信号をミュートするミュート回路とを備えたことを特徴とする請求項1又は2記載の集合住宅インターホンシステム。
- 前記伝送線には、電源手段が接続されて直流電圧が重畳され、
前記インターフェイス回路は、前記伝送線に重畳された直流電圧により電源の供給を受けることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の集合住宅インターホンシステム。 - 前記電源手段は、所定のインピーダンスを有する共通負荷手段を介して前記伝送線に接続されて成ることを特徴とする請求項4記載の集合住宅インターホンシステム。
- 前記伝送線のうち前記居室機を接続する親機伝送線は、前記制御装置から分配器を介して複数延設される一方、前記居室機は前記親機伝送線に分岐器を介して接続されて成り、
前記分配器は、前記伝送線に重畳されている前記直流電圧により駆動するアクティブ分配器であることを特徴とする請求項4又は5記載の集合住宅インターホンシステム。
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2014
- 2014-03-27 JP JP2014066561A patent/JP2015192214A/ja active Pending
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