JP2015192067A - 熱処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数の基板に対して、電磁誘導加熱を利用して一括して熱処理を施す熱処理装置において、前記熱処理装置の小型化を図ること。
【解決手段】処理容器1内に配置された複数の基板に対して熱処理を行う熱処理装置において、前記処理容器1内に前記基板を載置して加熱するための、例えば熱伝導率が70W/m.K以上の等方性黒鉛よりなる複数のサセプタSnが棚状に配列保持された基板保持部3を設ける。また、前記処理容器1の外部における前記基板保持部3の側方に、前記処理容器1内に振動磁界を形成し、前記サセプタSnを発熱させるための面状誘導コイル42を設ける。前記面状誘導コイル42は、前記基板保持部3の側方に対向する面に沿って、コイル素線43を巻回して構成されているので、前記面状誘導コイル42が占有するスペースは小さくなり、前記熱処理装置は従来の装置に比べて小型化を図ることができる。
【選択図】図1
【解決手段】処理容器1内に配置された複数の基板に対して熱処理を行う熱処理装置において、前記処理容器1内に前記基板を載置して加熱するための、例えば熱伝導率が70W/m.K以上の等方性黒鉛よりなる複数のサセプタSnが棚状に配列保持された基板保持部3を設ける。また、前記処理容器1の外部における前記基板保持部3の側方に、前記処理容器1内に振動磁界を形成し、前記サセプタSnを発熱させるための面状誘導コイル42を設ける。前記面状誘導コイル42は、前記基板保持部3の側方に対向する面に沿って、コイル素線43を巻回して構成されているので、前記面状誘導コイル42が占有するスペースは小さくなり、前記熱処理装置は従来の装置に比べて小型化を図ることができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、縦方向に多段に配置された複数の半導体基板に対して、電磁誘導加熱を利用して一括して熱処理を施す熱処理装置に関する。
半導体製造装置の一つとして、多数の半導体基板(以下「基板」または「ウエハ」という)に対して一括(バッチ)で熱処理を行う縦型熱処理装置があり、電磁誘導加熱を利用してウエハを加熱する方式が知られている。この方式では、処理容器の内部に誘導発熱体の機能をもつサセプタを棚状に設けると共に、処理容器の外側に電磁誘導源を備える。電磁誘導源は処理容器内に振動(交番)磁界を形成し、この振動磁界内に配置されたサセプタは電磁誘導により発熱し、サセプタに載置されたウエハを伝熱により加熱する。特許文献1に、このような方式を採用し、電磁誘導源としてらせん状の誘導コイルが処理容器に設けられた装置が提案されている。この装置の構成では、石英管からなる処理容器の外側を誘導コイルが巻回するため、装置が大型化すると共に、この誘導コイルと誘導発熱体のサセプタとの距離が大きくなり、誘導コイルに供給する電力に対するサセプタの発熱量(加熱効率)が著しく悪化する。
特許文献2には電磁誘導源を処理容器の外側に備え、処理容器内に水平方向の振動磁界を形成する装置が提案されている。この装置においては、電磁誘導源はU字型磁芯の周囲をコイルが巻回する電磁石からなり、この電磁石の磁極面が棚状に配置されたサセプタの外周端面に対向することにより、水平方向の振動磁界が形成される。また、処理容器に複数の電磁石を設けてサセプタ全体に及ぶ振動磁界を形成し、サセプタ全体を均一に発熱させる技術が提案されている。
しかしながら、このような磁芯を有する電磁石はサイズが大きく、処理容器に複数の電磁石を搭載すると装置が大型化してしまう。
しかしながら、このような磁芯を有する電磁石はサイズが大きく、処理容器に複数の電磁石を搭載すると装置が大型化してしまう。
電磁調理器などの家電器具では、電磁誘導源として面状誘導コイルが広く使われており、高効率加熱、小型化、省エネ化が実現されている。また、面状誘導コイルは枚葉式の熱処理装置でも使用されており、特許文献3には、板状の誘導発熱体を面状誘導コイルと互いの面が対向して配置する構成が提案されている。また、特許文献4には、面状誘導コイルを複数のゾーンに分け、それぞれのゾーンに投入する電流を制御することにより、誘導発熱体となるサセプタ全体を均一に発熱させる技術が提案されている。
面状誘導コイルは、構造上その対面側の空間に振動磁界を形成するため、特許文献3、4ともに誘導発熱体となるサセプタは、その全体が前記振動磁界の内に収まるよう、面状誘導コイルと互いの面が対向して配置される構成となっている。
誘導発熱体となる複数のサセプタが棚状に設けられた縦型の熱処理装置に、この技術を適用する場合は、各々のサセプタと互いの面が対向する複数の面状誘導コイルを配置するスペースが必要となり、かえって装置は縦(高さ)方向に大型化してしまう。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、縦(高さ)方向に多段に配置された複数の基板に対して、電磁誘導加熱を利用して一括して熱処理を施す熱処理装置において、小型化を図ることができる技術を提供することにある。
誘導発熱体となる複数のサセプタが棚状に設けられた縦型の熱処理装置に、この技術を適用する場合は、各々のサセプタと互いの面が対向する複数の面状誘導コイルを配置するスペースが必要となり、かえって装置は縦(高さ)方向に大型化してしまう。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、縦(高さ)方向に多段に配置された複数の基板に対して、電磁誘導加熱を利用して一括して熱処理を施す熱処理装置において、小型化を図ることができる技術を提供することにある。
本発明は、処理容器内に配置された複数の基板に対して熱処理を行う熱処理装置において、
少なくともその周縁領域が導電性材料を含んでなり、前記基板を載置して加熱するための複数のサセプタが棚状に配列された基板保持部と、
前記処理容器の外部に、前記基板保持部の側方と対向する面に沿って導体を巻回してなり、電磁誘導により前記サセプタを発熱させるための面状誘導コイルと、
前記面状誘導コイルに高周波電力を供給する電力供給部と、を備えたことを特徴とする。
少なくともその周縁領域が導電性材料を含んでなり、前記基板を載置して加熱するための複数のサセプタが棚状に配列された基板保持部と、
前記処理容器の外部に、前記基板保持部の側方と対向する面に沿って導体を巻回してなり、電磁誘導により前記サセプタを発熱させるための面状誘導コイルと、
前記面状誘導コイルに高周波電力を供給する電力供給部と、を備えたことを特徴とする。
本発明の熱処理装置では、基板を載置して加熱するためのサセプタが棚状に保持された基板保持部と、電磁誘導により前記サセプタを発熱させる面状誘導コイルと、を備えている。前記面状誘導コイルを、前記基板保持部の側方に対向する面に設けることにより、前記面状誘導コイルが占有するスペースは小さくなるため、従来の熱処理装置に比べて大幅に小型化することができる。
(第1の実施の形態)
本発明の実施の形態に係る熱処理装置の構成について、図1〜図3を参照して説明する。図1は熱処理装置を概略的に示す分解斜視図であり、図2は熱処理装置の縦断側面図である。図中1は例えば平面視四角形状の筒状の処理容器であり、例えばアルミニウム等の金属材料により形成されている。処理容器1の側壁の一つには、ウエハWを搬入出するための搬入出口11として開口部が形成されており、搬入出口11はゲートバルブ12により開閉自在に構成されている。
本発明の実施の形態に係る熱処理装置の構成について、図1〜図3を参照して説明する。図1は熱処理装置を概略的に示す分解斜視図であり、図2は熱処理装置の縦断側面図である。図中1は例えば平面視四角形状の筒状の処理容器であり、例えばアルミニウム等の金属材料により形成されている。処理容器1の側壁の一つには、ウエハWを搬入出するための搬入出口11として開口部が形成されており、搬入出口11はゲートバルブ12により開閉自在に構成されている。
処理容器1の内部には、図2に示すように、ウエハを載置すると共に誘導発熱体の機能を有する複数の板状のサセプタSn(n=1〜N(Nは2以上の整数))が棚状に保持されている。サセプタSnはウエハよりも直径が大きい円形状に構成され、図4に示すように、サセプタSnの周縁領域をなす環状部21は、その内側の内側領域22に比べて、厚さが大きくなるように形成されている。サセプタSnは、例えば熱伝導率が70W/m.K〜140W/m.Kの等方性黒鉛や、熱伝導率が160W/m.Kの炭化珪素(SiC)等の熱伝導率が高い導電性材料により形成される。また、本発明における高い熱伝導率とは、70W/m.K以上を示す。
複数のサセプタSn(n=1〜N)は、例えば3本の支柱331〜333により、縦方向に一定間隔を開けて棚状に保持されている。この例ではサセプタSnと3本の支柱331〜333とは基板保持部3の一部を構成する。基板保持部3は例えば石英、アルミナ繊維、多孔質セラミックスなどの断熱性が高い材料により構成された、夫々円形状の天板31と底板32とを備え、これらは互いに内側の面が対向するように設けられている。
また、図3に示すように、3本の支柱331〜333は天板31及び底板32の夫々の周縁部に沿って設けられ、サセプタSnの周縁部の互いに離れた3箇所を保持している。基板保持部3の複数のサセプタSn(n=1〜N)に対しては、後述するように、搬入出口11を介して搬送機構5によりウエハWが受け渡される。このため支柱331〜333のうち、両端の支柱331、333は、搬送機構5とサセプタSnとの間のウエハWの受け渡しのときに、当該受け渡し動作を阻害しない位置に夫々設けられている。
複数のサセプタSn(n=1〜N)が、これら支柱331〜333にて互いに連結されており、例えば支柱331〜333は、図3に示すようにサセプタSnの周縁よりも内側に配置され、サセプタSnは支柱331〜333に保持されている。こうして複数のサセプタSn(n=1〜N)は、一定間隔をおいて棚状に配列され、その配列間隔は、搬送機構5がウエハWをサセプタSnに受け渡す動作を阻害しないように設定するが、後述するように当該受け渡しを阻害しない限り、できるだけ小さくするのが良い。この例では、サセプタSnの周縁領域(環状部21)における配列間隔Aは、例えば15mm以下に設定される。
基板保持部3は、円筒形の回転軸34を介して回転機構35に接続されており、回転機構35を回転させることにより基板保持部3が鉛直軸まわりに回転し、これに伴い、基板保持部3に配列された複数のサセプタSn(n=1〜N)が鉛直軸周りに回転する。回転機構35は処理容器1の外部に設けるようにしてもよく、この場合には、処理容器1内の気密性を維持するために、回転軸34と処理容器1の底壁との間には磁性流体シール等のシール機構が設けられる。
処理容器1の側壁のうち、搬入出口11が形成された側壁と異なる側壁の少なくとも一つ、この例では搬入出口11が形成された側壁と対向する側壁の外部には、例えば石英、アルミナ等の絶縁材料よりなる仕切り窓13を介してコイルユニット4が設けられている。コイルユニット4は、面状誘導コイル42と、これを内側に固定するフレーム41と、面状誘導コイル42を覆う遮蔽板44と、から構成される。面状誘導コイル42はその一つの面が仕切り窓13に対向し、他の面(背面)に遮蔽板44が備えられる。遮蔽板44はその全体または一部がフェライト、圧粉磁性体等の軟磁性材料からなり、面状誘導コイル42からその背面側に発散しようとする磁束を収束させることにより、コイルユニット4の外側に漏れる磁束を遮蔽する機能をもつ。
面状誘導コイル42は、図1に示すように、コイル素線43である導体を平面に沿って、例えば角型の渦巻き状に巻回して平面状に構成されている。コイル素線43としては、極細線材を束ねたリッツ線または矩形断面を有する平角線が用いられる。また、コイル素線43は例えば銅管のような導電性の管材を用い、その中空部に冷却媒体を流すことにより、面状誘導コイル42自身を冷却するようにしてもよい。
この例の面状誘導コイル42は、図1及び図5に示すように、所定の平面に沿って細長い縦長の長方形状に形成されており、縦の長さ(長辺)がL1であり、横の長さ(短辺)がL2である。また、複数のサセプタSn(n=1〜N)がそれらの外周端面を面状誘導コイル42に対向させて棚状に配列されるが、平面に沿って短辺L2を大きくすると、面状誘導コイル42を構成するコイル素線43はサセプタSnの外周端面から離れ、この分はサセプタSnの発熱量が減少してしまう。このため、短辺L2はサセプタSnの直径の半分以下の大きさに設定される。
面状誘導コイル42の長辺L1が短辺L2より十分大きく、例えば長辺L1の短辺L2に対する比率L1/L2が5以上であれば、長辺を構成する素線43a、43cによる磁界が支配的になり、面状誘導コイル42の対面側に磁界の方向が水平で、かつ強さが縦方向に均一になるような空間を形成することができる。図5には、面状誘導コイル42の対面側に形成された磁界(磁束密度)を水平方向の磁束46、縦方向の磁束47により模式的に示している。水平方向の磁束46は面状誘導コイル42の長辺を構成する素線43a、43cによる磁界に伴い形成され、縦方向の磁束47は短辺を構成する素線43b、43dによる磁界に伴い形成される。短辺L2は長辺L1に対して十分小さいので、素線43b、43dによる磁界に伴う縦方向の磁束47が及ぶ範囲は面状コイル42の上下短辺の近傍に限定される。この例では、図6に示すように、面状誘導コイル42が形成する磁界(磁束密度)の空間のうち、縦方向の磁束47が及ぶ上下の範囲を避けて、水平方向の磁束46が及ぶ空間に複数のサセプタSn(n=1〜N)の周縁領域(環状部21)を配置する構成としている。このような構成であれば、後述のように、水平方向の磁束46がサセプタSnの周縁領域(環状部21)を貫通することにより、夫々のサセプタSnには均一の誘導電流が流れることから、棚状に配置された複数のサセプタSn(n=1〜N)の間において、夫々のサセプタSnの発熱量を均一にすることができる。
処理容器1の側壁には、面状誘導コイル42よりも大きい開口部14が形成されると共に、この開口部14を塞ぐように仕切り窓13が設けられている。そして、面状誘導コイル42が仕切り窓13と対向し、かつ僅かな隙間を形成するよう、仕切り窓13の外側にコイルユニット4が設けられる。
コイルユニット4には図示しない送風ファン等が備えられ、この隙間に送風することにより、面状誘導コイル42とこれに対向する仕切り窓13を冷却することができる。
面状誘導コイル42の一端側及び他端側は、例えば20kHz〜90kHzの高周波電力を出力する高周波電源部45(図2参照)に接続され、面状誘導コイル42に高周波電力が供給される。
コイルユニット4には図示しない送風ファン等が備えられ、この隙間に送風することにより、面状誘導コイル42とこれに対向する仕切り窓13を冷却することができる。
面状誘導コイル42の一端側及び他端側は、例えば20kHz〜90kHzの高周波電力を出力する高周波電源部45(図2参照)に接続され、面状誘導コイル42に高周波電力が供給される。
処理容器1の例えば下部側には、処理容器1内の雰囲気を排気するための排気路15が接続されると共に、処理容器1に所定の処理ガスを供給するためのガス供給路16が接続されている。図2では、ガス供給路は1つにまとめて描いているが、実際には複数のガス供給路が設けられる。
また処理容器1の下方側には、基板保持部3のサセプタSnと搬送機構5との間でウエハWの受け渡しを行うときに用いられる受け渡し機構23が設けられている。この受け渡し機構23は、複数例えば3本の受け渡しピン231とこの受け渡しピン231を昇降させる昇降機構232とにより構成されている。処理容器1の底壁、基板保持部3の底板32及びサセプタSnには、この受け渡しピン231に対応する領域に、夫々貫通孔10、30、20が形成されている。また貫通孔10と受け渡しピン231との間には、処理容器1内の気密性を確保するために、ベローズシール等の図示しないシール機構が設けられている。
また処理容器1の下方側には、基板保持部3のサセプタSnと搬送機構5との間でウエハWの受け渡しを行うときに用いられる受け渡し機構23が設けられている。この受け渡し機構23は、複数例えば3本の受け渡しピン231とこの受け渡しピン231を昇降させる昇降機構232とにより構成されている。処理容器1の底壁、基板保持部3の底板32及びサセプタSnには、この受け渡しピン231に対応する領域に、夫々貫通孔10、30、20が形成されている。また貫通孔10と受け渡しピン231との間には、処理容器1内の気密性を確保するために、ベローズシール等の図示しないシール機構が設けられている。
搬送機構5は、例えば図2及び図3に示すように、ウエハWの裏面側中央部を保持する保持部材51を備えており、この保持部材51が基台52に沿って進退自在、昇降自在に構成されている。
基板保持部3の複数のサセプタSn(n=1〜N)対しては、保持部材51により例えば上段側から順にウエハWが受け渡される。サセプタSnにウエハWを受け渡すときには、ウエハWを受け渡そうとするサセプタSnの上方側に受け渡しピン231を突出させて、ウエハWを保持する保持部材51をこの受け渡しピン231の上方側に進行させる。次いで保持部材51を下降させて受け渡しピン231にウエハWを受け渡す。このように保持部材51が受け渡しピン231に衝突せずに下降できるように、受け渡しピン231と保持部材51の形状や大きさが設定されている。そして保持部材51を退行させてから、受け渡しピン231を下降させてウエハWをサセプタSnに受け渡す。同様にして一つずつ下段側のサセプタSnに対して、順次搬送機構5からウエハWが受け渡される。
基板保持部3の複数のサセプタSn(n=1〜N)対しては、保持部材51により例えば上段側から順にウエハWが受け渡される。サセプタSnにウエハWを受け渡すときには、ウエハWを受け渡そうとするサセプタSnの上方側に受け渡しピン231を突出させて、ウエハWを保持する保持部材51をこの受け渡しピン231の上方側に進行させる。次いで保持部材51を下降させて受け渡しピン231にウエハWを受け渡す。このように保持部材51が受け渡しピン231に衝突せずに下降できるように、受け渡しピン231と保持部材51の形状や大きさが設定されている。そして保持部材51を退行させてから、受け渡しピン231を下降させてウエハWをサセプタSnに受け渡す。同様にして一つずつ下段側のサセプタSnに対して、順次搬送機構5からウエハWが受け渡される。
一方、複数のサセプタSn(n=1〜N)から搬送機構5にウエハWを受け渡すときには、下段側のサセプタSnから順にウエハWの受け渡しが行われる。受け渡しピン231を上昇させてサセプタSnの上方側までウエハWを持ち上げてから、サセプタSnの表面とウエハWの裏面との間に保持部材51を進行させる。次いで受け渡しピン231を下降させて保持部材51にウエハWを受け渡した後、保持部材51を退行させる。
以上に説明した構成を備えた熱処理装置は、図2に示すように制御部6と接続されている。制御部6は例えば図示しないCPUと記憶部とを備えたコンピュータからなり、記憶部には処理容器1内にてウエハWに熱処理を行うときの制御プログラムが記録されている。この制御プログラムは、例えばハードディスク、コンパクトディスク、マグネットオプティカルディスク、メモリーカード等の記憶媒体に格納され、そこからコンピュータにインストールされる。
この制御プログラムのシーケンスに沿って、熱処理装置は先ず搬入出口11を開いて、既述のように、受け渡しピン231と搬送機構5との協働作業により、搬送機構5から基板保持部3の複数のサセプタSn(n=1〜N)に対してウエハWを受け渡す。次いで搬入出口11を閉じ、処理容器1内を真空排気して所定の圧力に設定し、面状誘導コイル42に高周波電力を供給し、処理容器1内に振動磁界を形成する。基板保持部3を回転機構35により回転させながら、この磁界に伴い形成された磁束は、基板保持部3のサセプタSnの周縁領域(環状部21)を貫通することによりサセプタSnを発熱させる。複数のサセプタSn(n=1〜N)がその上に載置された夫々のウエハWを加熱することにより、多段に配置された複数のウエハWに対して一括して熱処理を行う。この熱処理としては、成膜を伴う例えばCVD(Chemical Vapor Deposition)やALD(Atomic Layer Deposition)、あるいは成膜を伴わない拡散処理、アニール処理などが挙げられる。
前述のように、面状誘導コイル42が細長い縦長の長方形状に形成されており、その長辺L1が短辺L2より十分長ければ、面状誘導コイル42に対面する処理容器1の内部に、磁界の方向が水平で、かつ強さが縦方向に均一になるような空間を形成することができる。
処理容器1の内部に複数のサセプタSn(n=1〜N)を棚状に配列させると共に、サセプタSnの周縁領域をなす環状部21をこの空間に配置させると、図7のように、面状誘導コイル42の中心部から発散して、処理容器1に設けられた仕切り窓を通過し、サセプタSnの周縁領域をなす環状部21を水平方向に貫通する磁束46が形成される。
処理容器1の内部に複数のサセプタSn(n=1〜N)を棚状に配列させると共に、サセプタSnの周縁領域をなす環状部21をこの空間に配置させると、図7のように、面状誘導コイル42の中心部から発散して、処理容器1に設けられた仕切り窓を通過し、サセプタSnの周縁領域をなす環状部21を水平方向に貫通する磁束46が形成される。
前述のように、サセプタSnの周縁領域をなす環状部21は、その内側の内側領域22に比べて、厚さが大きくなるように形成されている。
サセプタSnの発熱量は環状部21の形状に依存し、その厚さt1と幅B(図4参照)が大きいほど環状部21を貫通する磁束が増え、これによって誘導電流が大きくなり、環状部21での発熱量が増加する。このため環状部21の厚さt1と幅Bは、面状誘導コイル42からの磁束が環状部21を貫通し、所定の発熱量を得るために適切な寸法に設定される。
サセプタSnの発熱量は環状部21の形状に依存し、その厚さt1と幅B(図4参照)が大きいほど環状部21を貫通する磁束が増え、これによって誘導電流が大きくなり、環状部21での発熱量が増加する。このため環状部21の厚さt1と幅Bは、面状誘導コイル42からの磁束が環状部21を貫通し、所定の発熱量を得るために適切な寸法に設定される。
サセプタSnは熱伝導率が高い導電性材料からなり、サセプタSnの環状部21で発生した熱量は、サセプタSnの中心部に向けて内側領域22を速やかに移動する。環状部21からサセプタSnの中心部に供給される熱量は、内側領域22の熱伝導率κと厚さt2により決定され、熱伝導率κが高い程、厚さt2を小さくできる。また、サセプタSnの面内の温度分布は、環状部21の発熱量と、内側領域22を移動する熱量のバランスにより決定されるので、これらを考慮して、環状部21の厚さt1及び幅B、内側領域22の厚さt2が夫々決定される。
ここで、ウエハWが直径300mmのサイズであって、サセプタSnを熱伝導率κが100W/m.Kの等方性黒鉛により構成した場合に、サセプタSnの形状や配列間隔の一例を挙げる。サセプタSnの直径は310mm、環状部21における配列間隔Aは15mm、環状部21の厚さt1は15mm、環状部21の幅Bは15mm、内側領域22の厚さt2は5mmに夫々設定される。
前述のように、環状部21からサセプタSnの中心部に供給される熱量は内側領域22の熱伝導率κと厚さt2に依存し、κ×t2をその指標とすることができる。したがって、サセプタSnの材料を変更した場合でも、この指標κ×t2により最適な寸法を設定できる。
前述のように、環状部21からサセプタSnの中心部に供給される熱量は内側領域22の熱伝導率κと厚さt2に依存し、κ×t2をその指標とすることができる。したがって、サセプタSnの材料を変更した場合でも、この指標κ×t2により最適な寸法を設定できる。
基板保持部3には複数のサセプタSn(n=1〜N)が棚状に配列され、搬送機構5によりウエハWがセプタSnに載置される。面状誘導コイル42からの磁束がサセプタSnの周縁領域(環状部21)を貫通することにより、サセプタSnが発熱し、これに載置されたウエハWはサセプタSnからの伝熱(熱の授受)により加熱される。このサセプタSnの上側に隣接したサセプタS(n+1)からは、熱放射によるウエハWへの伝熱があり、これらの周縁領域(環状部21)における間隙が十分小さければ、サセプタSnとサセプタS(n+1)で挟まれた空間は、ほぼ熱的に閉鎖された状態となる。ほぼ熱的に閉鎖された空間にウエハWを配置すると、熱放射の散乱現象により、ウエハWの面内の温度分布は自然に均一化され、その温度均一性は格段に良くなる。
一方、基板保持部3に棚状に配列された複数のサセプタSn(n=1〜N)の構成において、夫々のサセプタSnの周縁領域(環状部21)の間隙が大きくなると、サセプタSnとS(n+1)で挟まれた空間の熱的な閉鎖状態が崩れる。そして、この空間に配置されたウエハWの表面から外部に臨む視野が広くなるので、ウエハWとこの空間の外部、例えば処理容器1の内壁との熱放射による伝熱が相対的に増加し、ウエハWの面内の温度均一を維持し難くなる。
したがって、サセプタSnの直径がウエハWの直径より大きく、かつ(サセプタSnの周縁領域の配列間隔)/(サセプタSnの直径)の比率が小さいほど、つまり、サセプタSnの直径が大きく、隣接するサセプタSnとサセプタS(n+1)の環状部21が互いに接近しているほど、ウエハWの面内の温度均一を維持しやすくなる。前述のように、サセプタSnが熱伝導率の高い等方性黒鉛で構成され、サセプタSnの直径を310mmとすると、配列間隔Aを15mm以下に設定することにより、ウエハWの面内の温度均一性を十分に良くすることができる。
このように、サセプタSnに載置されたウエハWは、その面内の温度均一性が十分良い状態で加熱され、所定の熱処理が行われる。熱処理が終了した後は処理ガスの供給を停止すると共に、処理容器1内を常圧雰囲気に戻してから搬入出口11を開く。次いで前述のように、受け渡しピン231と搬送機構5との協働作業により、基板保持部3のサセプタSnから搬送機構5にウエハWを受け渡す。
前述の実施の形態によれば、面状誘導コイル42に高周波電力を印加することによって処理容器1内に振動磁界を形成し、この磁界に伴い形成された磁束は仕切り窓13を通過して処理容器1内に入り、基板保持部3のサセプタSnの環状部21を貫通し、この環状部21が発熱する。コイル素線43を基板保持部3の側方に対向する面に沿って渦巻き状に巻回して構成された面状誘導コイル42を設けているので、これが占有するスペースは小さくなり、熱処理装置を大幅に小型化することができる。
また、サセプタSnを熱伝導率の高い材料により構成しているので、サセプタSnの環状部21で発熱した熱量は、サセプタSnの中心部に向けて内側領域22を速やかに移動し、サセプタSnの面内の温度分布は均一化される。さらに隣接するサセプタSnとサセプタS(n+1)の配列間隔を小さくすることにより、これらに挟まれた空間に熱的に閉鎖された状態を形成し、この空間に配置したウエハWの面内の温度分布が自然に均一化されるようにできる。また、複数のサセプタSn(n=1〜N)の配列間隔を小さくすることによって、サセプタが占有する容積が小さくなり、処理容器を縦方向に小型化することができる。
さらに、面状誘導コイル42を縦に細長い長方形状に構成することにより、磁界の強さを縦方向に均一にすることができて、縦方向に配列された複数のサセプタSn(n=1〜N)の間で発熱量を揃えることができる。
前述の実施の形態としては、面状誘導コイル42の形状を縦方向に細長い長方形に限定するものではなく、例えばその形状を正方形にして構成することができる。
図8は正方形状の面状誘導コイル42に高周波電力を供給して形成される磁界(磁束密度)に伴う水平方向の磁束46、縦方向の磁束47を模式的に示したものである。面状誘導コイル42が正方形状の場合は、この対面側に形成する磁界は縦方向に均一にならず、磁界に伴い形成される磁束は面状誘導コイル42の中心部から発散して放射状に延び、サセプタSnの周縁領域をなす環状部21を斜めに貫通する。所定の面に入射する磁束は(入射面の面積)×(磁束密度の法線成分)であり、環状部21を貫通する磁束は、環状部21の外周端面に入射する水平方向の磁束46と環状部21の水平面に入射する縦方向の磁束47との和になる。
図8は正方形状の面状誘導コイル42に高周波電力を供給して形成される磁界(磁束密度)に伴う水平方向の磁束46、縦方向の磁束47を模式的に示したものである。面状誘導コイル42が正方形状の場合は、この対面側に形成する磁界は縦方向に均一にならず、磁界に伴い形成される磁束は面状誘導コイル42の中心部から発散して放射状に延び、サセプタSnの周縁領域をなす環状部21を斜めに貫通する。所定の面に入射する磁束は(入射面の面積)×(磁束密度の法線成分)であり、環状部21を貫通する磁束は、環状部21の外周端面に入射する水平方向の磁束46と環状部21の水平面に入射する縦方向の磁束47との和になる。
正方形状の面状誘導コイル42による磁界(磁束密度)は、その対面側における縦方向の位置により変化するため、縦方向に配列された複数のサセプタSn(n=1〜N)と面状誘導コイル42との相対的な位置関係により、サセプタSnの周縁領域(環状部21)を貫通する磁束が変化し、このため複数のサセプタSn(n=1〜N)の間では夫々のサセプタSnの発熱量が均一にはならない。
このように、面状誘導コイル42が正方形状の場合には、複数のサセプタSn(n=1〜N)の縦方向位置における発熱量の分布は不均一になるので、後述のように、面状誘導コイル42の昇降機能を備えたり、複数の面状誘導コイル42を配置する構成にすることによって、複数のサセプタSn(n=1〜N)の縦方向位置における発熱量分布を均一化することが好ましい。
このように、面状誘導コイル42が正方形状の場合には、複数のサセプタSn(n=1〜N)の縦方向位置における発熱量の分布は不均一になるので、後述のように、面状誘導コイル42の昇降機能を備えたり、複数の面状誘導コイル42を配置する構成にすることによって、複数のサセプタSn(n=1〜N)の縦方向位置における発熱量分布を均一化することが好ましい。
図9に示すように、処理容器内に縦方向に配列された4個のサセプタSn(n=1〜4)夫々にウエハWを載置し、正方形状の面状誘導コイル97に周波数40kHzの高周波電力を供給して、処理容器内に振動磁界を形成した。この磁界に伴う磁束がサセプタSnの周縁領域(環状部21)を貫通することにより、サセプタSnが発熱する。そして、サセプタSnの外周端面からその内側に向けて熱電対を挿入し、サセプタSn自身の温度を計測すると共に、その温度を一定に維持するよう高周波電源の出力を制御した。
処理容器は平面視五角形状であり、処理容器の壁には25℃の冷却水を流し処理容器の温度調節をした。また、縦方向に配列された4個のサセプタSn(n=1〜4)を挟む処理容器の2つの側壁に夫々面状誘導コイル97を設置した。
サセプタSnは、その直径が310mm、環状部21の幅Bが15mm、環状部21の厚さt1が15mm、配列間隔Aが15mm、内側領域22の厚さt2が5mmのものを用いた。
複数の熱電対をウエハの表面の所定位置に固着して、温度測定用のウエハを作成し、これをサセプタSnに載置することにより、ウエハWの面内の温度分布を測定した。
サセプタSnの設定温度を300℃、400℃、500℃とし、処理容器内の圧力を変えてウエハWの面内の温度分布を求めた。
処理容器内の圧力は50mTorr以下(6.7Pa以下、引き切り)、2Torr(0.27kPa)、10Torr(1.33kPa)に夫々設定した。
処理容器は平面視五角形状であり、処理容器の壁には25℃の冷却水を流し処理容器の温度調節をした。また、縦方向に配列された4個のサセプタSn(n=1〜4)を挟む処理容器の2つの側壁に夫々面状誘導コイル97を設置した。
サセプタSnは、その直径が310mm、環状部21の幅Bが15mm、環状部21の厚さt1が15mm、配列間隔Aが15mm、内側領域22の厚さt2が5mmのものを用いた。
複数の熱電対をウエハの表面の所定位置に固着して、温度測定用のウエハを作成し、これをサセプタSnに載置することにより、ウエハWの面内の温度分布を測定した。
サセプタSnの設定温度を300℃、400℃、500℃とし、処理容器内の圧力を変えてウエハWの面内の温度分布を求めた。
処理容器内の圧力は50mTorr以下(6.7Pa以下、引き切り)、2Torr(0.27kPa)、10Torr(1.33kPa)に夫々設定した。
この結果を図10〜図12に示す。縦軸はウエハの所定位置における温度、横軸はウエハの中心からの距離であり、処理容器内の圧力として、引き切りは○、2Torrは△、10Torrは◇により夫々プロットしている。面状誘導コイル97からの磁束により発熱するのは、サセプタSnの周縁領域(環状部21)であるが、サセプタSnに載置されたウエハWは、その中心の温度が周縁付近の温度とほぼ同じになる。このことから、サセプタSnの環状部21で発生した熱量が、内側領域22を介してサセプタSnの中心部に移動する機能と、サセプタSnとその上側に隣接するサセプタS(n+1)とが構成する熱的な閉鎖空間の効果が裏付けられる。また、処理容器の圧力を引き切りにすると、ウエハWの周縁部にて顕著な温度低下が認められるが、前述のように、これはウエハWの周縁部から処理容器の壁への熱放射による伝熱が影響しているものと考えられる。
このように、4個のサセプタSn(n=1〜4)に載置したウエハWを対象に、その面内の温度分布を測定したところ、高周波電源の出力を制御して夫々のサセプタSnを同じ温度に維持すれば、これに載置したウエハWはその面内の温度分布がほぼ同じであることが解った。また、ウエハWの面内の温度のばらつきは概ね平均温度の±1%以下であり、その温度均一性が良好であることが認められた。
このように、4個のサセプタSn(n=1〜4)に載置したウエハWを対象に、その面内の温度分布を測定したところ、高周波電源の出力を制御して夫々のサセプタSnを同じ温度に維持すれば、これに載置したウエハWはその面内の温度分布がほぼ同じであることが解った。また、ウエハWの面内の温度のばらつきは概ね平均温度の±1%以下であり、その温度均一性が良好であることが認められた。
続いて、前述の実施の形態の他の変形例ついて図13を参照して説明する。この例が前述の熱処理装置と異なる点は、処理容器を円筒体に形成すると共に、面状誘導コイルを曲面状に構成したことである。処理容器8の側壁80は、例えば円筒形状に形成され、コイルユニット81の曲面状誘導コイル811は、この円筒形状の周面に沿って素線を細長い長方形状に巻回してなる。この円筒形状の周面は、処理容器8の内部に縦方向に配列された複数のサセプタSn(n=1〜N)を貫く中心軸と同心の回転面であり、曲面状誘導コイル811を構成する素線が、これと対向するサセプタSnの外周端面から等距離に設けられることになる。つまり、曲面状誘導コイル811は、細長い長方形状に巻かれた平面状誘導コイルを処理容器83の周面に沿って曲面状に成形したものであるといえる。図11中82はウエハWの搬入出口、83はゲートバルブ、84は仕切り窓である。
図14に、曲面状誘導コイル811による振動磁界に伴って形成され、サセプタSnの周縁領域をなす環状部21を貫通する磁束を示す。
前述のように、円筒形状の周面に沿って構成された曲面状誘導コイル811が細長い縦長の長方形状であれば、その対面側にある処理容器8の内部に、磁界の方向が水平で、かつ強さが縦方向に均一になるような空間を形成することができる。この磁界に伴い、サセプタSnの環状部21を水平に貫通する磁束が形成される。曲面状誘導コイル811を構成する素線が、サセプタSnの円弧状の外周に沿って等距離に対向するため、この外周端面に磁束が入射する範囲が広がり、サセプタSnの環状部21において磁束が貫通し、発熱する領域が拡大する。
図14の斜線を付した部分は、曲面状誘導コイル811からの磁束がサセプタSnを貫通し、発熱する領域を模式的に示したものであるが、平面状誘導コイルの場合(図7参照)と比べてこの領域が拡大していることが解る。このため、曲面状誘導コイル811では、サセプタSnの発熱量が増加し、これに載置されるウエハの加熱効率は高くなる。またコイル幅を大きくすると、サセプタSnの発熱領域は外周に沿って拡大し、さらにウエハの加熱効率を高めることができる。
前述のように、円筒形状の周面に沿って構成された曲面状誘導コイル811が細長い縦長の長方形状であれば、その対面側にある処理容器8の内部に、磁界の方向が水平で、かつ強さが縦方向に均一になるような空間を形成することができる。この磁界に伴い、サセプタSnの環状部21を水平に貫通する磁束が形成される。曲面状誘導コイル811を構成する素線が、サセプタSnの円弧状の外周に沿って等距離に対向するため、この外周端面に磁束が入射する範囲が広がり、サセプタSnの環状部21において磁束が貫通し、発熱する領域が拡大する。
図14の斜線を付した部分は、曲面状誘導コイル811からの磁束がサセプタSnを貫通し、発熱する領域を模式的に示したものであるが、平面状誘導コイルの場合(図7参照)と比べてこの領域が拡大していることが解る。このため、曲面状誘導コイル811では、サセプタSnの発熱量が増加し、これに載置されるウエハの加熱効率は高くなる。またコイル幅を大きくすると、サセプタSnの発熱領域は外周に沿って拡大し、さらにウエハの加熱効率を高めることができる。
また、円筒面に沿って正方形状に構成された曲面状誘導コイル811では、前述のように、曲面状誘導コイル811が形成する振動磁界は縦方向に均一にならず、サセプタSnの周縁領域(環状部21)を貫通する磁束は、サセプタSnが配置された位置における水平方向の磁束と縦方向の磁束の和となる。サセプタSnが配置される縦方向位置により、その周縁領域を貫通する磁束が違うためサセプタSn夫々の発熱量は均一にならないが、曲面状誘導コイル811を構成する素線は夫々のサセプタSnの外周端面と等距離に配置されるため、水平方向の磁束と共に縦方向の磁束が貫通する領域もサセプタSnの外周に沿って広がり、サセプタSnの発熱量が増加する。
(第2の実施の形態)
この実施の形態の熱処理装置は、図15に示すように、コイルユニット85を処理容器8の側壁80に沿って昇降自在に設けたものである。コイルユニット85は曲面状誘導コイル851を備えており、前述のように、この曲面状誘導コイル851は、正方形状に巻かれた平面状誘導コイルを処理容器の周面に沿って曲面状に成形したものである。図15では、コイルユニット85として、フレーム852に設けられた曲面状誘導コイル851を描いている。また、図16に示すように、コイルユニット85の背面側にこの曲面状誘導コイル851を覆う遮蔽板80を設けるようにしてもよい。後述する図17、図18についても同様である。
この実施の形態の熱処理装置は、図15に示すように、コイルユニット85を処理容器8の側壁80に沿って昇降自在に設けたものである。コイルユニット85は曲面状誘導コイル851を備えており、前述のように、この曲面状誘導コイル851は、正方形状に巻かれた平面状誘導コイルを処理容器の周面に沿って曲面状に成形したものである。図15では、コイルユニット85として、フレーム852に設けられた曲面状誘導コイル851を描いている。また、図16に示すように、コイルユニット85の背面側にこの曲面状誘導コイル851を覆う遮蔽板80を設けるようにしてもよい。後述する図17、図18についても同様である。
コイルユニット85は例えばフレーム852の両側を支持部材86にて支持されており、例えばこの支持部材86が縦方向に伸びるボールネジ87に沿って昇降自在に構成されている。図中にボールネジ87の回転機構であるモータ871、ボールネジの軸受872を示している。例えば2つのモータ871は同期して駆動するように構成され、ボールネジ87を回転させることにより、コイルユニット85が昇降するようになっている。この例では昇降機構は、支持部材86とボールネジ87とモータ871とにより構成される。
前述のように、基板保持部3に配列された複数のサセプタSn(n=1〜N)の配列間隔は、搬送機構5がウエハWをサセプタSnに受け渡す動作を阻害しない限り、できるだけ小さくするのが良い。この実施の形態では、サセプタSnの周縁領域をその内側より厚くせず、サセプタSnの全体がフラットになる形状(板状)にして、基板保持部3により多くの複数のサセプタSn(n=1〜N)を配列できるような構成としている。
前述のように、正方形状の曲面状誘導コイル851においては、サセプタSnの外周端面に入射する水平方向の磁束とその周縁領域の水平面に入射する縦方向の磁束との和によって、サセプタSnの発熱量が変化する。例えば、図16のようにサセプタSnがフラットな形状であれば、サセプタSnの外周端面に入射する水平方向の磁束は小さくなり、サセプタSnの周縁領域の水平面に入射する縦方向の磁束により発熱量が決まることになる。この場合、サセプタSnのフラットな形状から環状部21は区画できず、サセプタSnの周縁領域において縦方向の磁束が入射する領域が実質的な環状部となる。
縦方向の磁束は、面状誘導コイル851の中心部と上下端部との中間に対向する位置で最大となり、その中心部と端部付近とに対向する位置において減少することから、複数のサセプタSn(n=1〜N)の縦方向の位置と発熱量との関係は図14に示すように双こぶ型分布となる。
縦方向の磁束は、面状誘導コイル851の中心部と上下端部との中間に対向する位置で最大となり、その中心部と端部付近とに対向する位置において減少することから、複数のサセプタSn(n=1〜N)の縦方向の位置と発熱量との関係は図14に示すように双こぶ型分布となる。
そこでこの実施の形態では、複数のサセプタSn(n=1〜N)の間の発熱量分布において、図16に点線に示すように、コイルユニット85を昇降させることにより、双こぶ型分布が縦方向に移動するので、複数のサセプタSn(n=1〜N)の発熱量が縦方向に均される。これにより、縦方向に配列された複数のサセプタSn(n=1〜N)の間で温度の均一性が高まり、結果として夫々のサセプタSnに載置されたウエハWの面間の温度均一性を向上させることができる。
また、コイルユニット85の昇降速度を制御したり、コイルユニット85の位置ごとに面状誘導コイル851に供給する高周波電力を制御することにより、複数のサセプタSn(n=1〜N)の間の発熱量分布を、さらに精密に調整することができる。
また、コイルユニット85の昇降速度を制御したり、コイルユニット85の位置ごとに面状誘導コイル851に供給する高周波電力を制御することにより、複数のサセプタSn(n=1〜N)の間の発熱量分布を、さらに精密に調整することができる。
曲面状誘導コイル851としては、正方形状に限らず、長方形状や円形状を円筒形状の周面に沿って成形したものであってもよい。また、平面視角型の処理容器を用い、処理容器の平坦な側壁に沿って平面状誘導コイルを設けてもよい。
(第3の実施の形態)
本発明は、複数のコイルユニットを縦方向に複数並べるように構成してもよい。図17は、正方形状の面状誘導コイル881、891を夫々備えた2つのコイルユニット88、89を処理容器1の一つの側壁の面に沿って縦に並べた例であり、面状誘導コイル881、891は夫々高周波電源部882、892に接続されている。そしてこの例では、面状誘導コイル881、891に対向する処理容器1の他の側壁に他のコイルユニットが設けられ、このコイルユニットの正方形状の面状誘導コイル100にも高周波電源部が接続されている。
本発明は、複数のコイルユニットを縦方向に複数並べるように構成してもよい。図17は、正方形状の面状誘導コイル881、891を夫々備えた2つのコイルユニット88、89を処理容器1の一つの側壁の面に沿って縦に並べた例であり、面状誘導コイル881、891は夫々高周波電源部882、892に接続されている。そしてこの例では、面状誘導コイル881、891に対向する処理容器1の他の側壁に他のコイルユニットが設けられ、このコイルユニットの正方形状の面状誘導コイル100にも高周波電源部が接続されている。
面状誘導コイル100は、その縦方向位置が、例えば面状誘導コイル881、891の中間になるように配置される。3つの面状誘導コイル881、891、100は、互に独立して電力の供給制御が行われ、夫々が対象とするサセプタSnの発熱量を調整することにより、縦方向に配列された複数のサセプタSn(n=1〜N)の間で発熱量分布の均一化が図られる。
図17の例では、平面視四角形の処理容器1の側壁の面に沿って縦方向に2つの面状誘導コイル881、891を配置しているが、縦方向に3つ以上の面状誘導コイルを配置してもよい。また、これに加えて処理容器1の他の側壁の面に沿って複数の面状誘導コイルを配置するようにしてもよい。
また処理容器1の互いに対向する側壁に面状誘導コイルを配置することに限らず、図18に示すように互いに隣接する側壁に、コイルユニット91、92を、面状誘導コイル911、921の縦方向置が互いに異なるように設けてもよい。
また処理容器1の互いに対向する側壁に面状誘導コイルを配置することに限らず、図18に示すように互いに隣接する側壁に、コイルユニット91、92を、面状誘導コイル911、921の縦方向置が互いに異なるように設けてもよい。
さらに本発明に用いられるサセプタは、その周縁領域の少なくとも一部が導電性材料により構成されたものであればよく、例えば図19に示すように、熱伝導率が170W/m.Kの窒化アルミニウム(AlN)により円板状に形成されたサセプタ本体93の周縁領域に、導電性材料からなる環状部材94を埋め込んで環状部90を構成してもよい。
環状部材94は例えば0.1mm以下の厚さの導電性材料からなる薄板を環状に形成し、この環状部材94を分割して、サセプタ本体93の外周端面に沿って形成された溝に埋め込むことにより、環状部90を構成することができる。
この導電性材料としては、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、タングステン(W)、モリブデン(Mo)などを用いることができる。
また、環状部90は環状部材94を埋め込む構成に限らず、環状部材94をサセプタ本体93の周縁領域の上面または下面にはめ込んだ構成としてもよい。図20は、環状部材94をサセプタ本体93の周縁領域の上面に形成した環状の溝93aにはめ込んだ構成を示している。
また、環状部材94は薄板に限らず、導電性材料からなる素線を渦巻き状にして形成してもよい。
さらに、環状部材94として、鉄(Fe)、ニッケル(Ni)、コバルト(Co)、またはこれらの合金類からなる強磁性体を用いることにより、環状部90での発熱量を飛躍的に高められる。
環状部材94は例えば0.1mm以下の厚さの導電性材料からなる薄板を環状に形成し、この環状部材94を分割して、サセプタ本体93の外周端面に沿って形成された溝に埋め込むことにより、環状部90を構成することができる。
この導電性材料としては、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、タングステン(W)、モリブデン(Mo)などを用いることができる。
また、環状部90は環状部材94を埋め込む構成に限らず、環状部材94をサセプタ本体93の周縁領域の上面または下面にはめ込んだ構成としてもよい。図20は、環状部材94をサセプタ本体93の周縁領域の上面に形成した環状の溝93aにはめ込んだ構成を示している。
また、環状部材94は薄板に限らず、導電性材料からなる素線を渦巻き状にして形成してもよい。
さらに、環状部材94として、鉄(Fe)、ニッケル(Ni)、コバルト(Co)、またはこれらの合金類からなる強磁性体を用いることにより、環状部90での発熱量を飛躍的に高められる。
また、本発明の熱処理装置では、基板保持部3を必ずしも回転させる必要はなく、処理容器1の複数の側壁に面状誘導コイルを設けることにより、サセプタSnの周縁領域をその外周に沿って均等に発熱させることができる。そして、サセプタSnの周縁領域からその中心部に向かって熱量が速やか移動し、サセプタSnの面内の温度分布が均一化される。
また、面状誘導コイルとして、図22のような複数の渦巻き状のコイル95を互いに連結した構成や、図23のようなコイル素線96をリング状に巻回した構成や、図24のようなコイル素線96を2重のリング状に巻回した構成を用いることができる。さらに、処理容器1の内部を減圧環境にする場合には、基板保持部3の天板31と最上段のサセプタSNとの間や、その底板32と最下段のセプタS1との間に、サセプタSnからの熱放射を遮断する赤外線反射板を配置するようにしてもよい。
さらに、サセプタSnにウエハWを載置する構成には、これをサセプタSnの表面に設けた突起に載置し、ウエハWがサセプタ表面に近接する状態も含まれる。
また、面状誘導コイルとして、図22のような複数の渦巻き状のコイル95を互いに連結した構成や、図23のようなコイル素線96をリング状に巻回した構成や、図24のようなコイル素線96を2重のリング状に巻回した構成を用いることができる。さらに、処理容器1の内部を減圧環境にする場合には、基板保持部3の天板31と最上段のサセプタSNとの間や、その底板32と最下段のセプタS1との間に、サセプタSnからの熱放射を遮断する赤外線反射板を配置するようにしてもよい。
さらに、サセプタSnにウエハWを載置する構成には、これをサセプタSnの表面に設けた突起に載置し、ウエハWがサセプタ表面に近接する状態も含まれる。
W ウエハ
1 処理容器
Sn サセプタ
21 環状部
22 内側領域
3 基板保持部
4 コイルユニット
42 面状誘導コイル
45 電力供給部
5 搬送機構
6 制御部
1 処理容器
Sn サセプタ
21 環状部
22 内側領域
3 基板保持部
4 コイルユニット
42 面状誘導コイル
45 電力供給部
5 搬送機構
6 制御部
Claims (15)
- 処理容器内に配置された複数の基板に対して熱処理を行う熱処理装置において、
少なくともその周縁領域が導電性材料を含んでなり、前記基板を載置して加熱するための複数のサセプタが棚状に配列された基板保持部と、
前記処理容器の外部に、前記基板保持部の側方と対向する面に沿って導体を巻回してなり、電磁誘導により前記サセプタを発熱させるための面状誘導コイルと、
前記面状誘導コイルに高周波電力を供給する電力供給部と、を備えたことを特徴とする熱処理装置。 - 前記基板保持部を鉛直軸まわりに回転させる回転機構を備えたことを特徴とする請求項1記載の熱処理装置。
- 前記サセプタは、熱伝導率が70W/m.K以上の材質により構成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の熱処理装置。
- 前記面状誘導コイルは、前記サセプタの周縁領域を発熱させるよう配置されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載の熱処理装置。
- 前記基板保持部の側方と対向する面に沿って前記面状誘導コイルを昇降させる昇降機構を備えたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項に記載の熱処理装置。
- 前記面状誘導コイルは、前記基板保持部の側方と対向する面に沿って、高さ方向に複数設けられることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載の熱処理装置。
- 前記面状誘導コイルは、前記基板保持部の周方向に互いに間隔をおいてかつ互いの高さを変えて複数設けられることを特徴とする請求項1、2、3及び6のいずれか一項に記載の熱処理装置。
- 複数の前記面状誘導コイルの各々に高周波電力を供給する複数の電力供給部と、
前記電力供給部からの電力を前記面状誘導コイル毎に制御する制御部と、を備えたことを特徴とする請求項6または7記載の熱処理装置。 - 前記面状誘導コイルは、平面に沿って導体を巻回してなる平面状誘導コイルであることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか一項に記載の熱処理装置。
- 前記面状誘導コイルは、曲面に沿って導体を巻回してなる曲面状誘導コイルであることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか一項に記載の熱処理装置。
- 前記サセプタの外周形状は円形であり、
前記曲面状誘導コイルは、複数の前記サセプタの各々の外周端面から等距離にある円筒面に沿って設けられることを特徴とする請求項10記載の熱処理装置。 - 前記サセプタにおいて、前記周縁領域の厚さが、前記周縁領域の内側の領域よりも大きいことを特徴とする請求項1ないし11のいずれか一項に記載の熱処理装置。
- 前記サセプタにおいて、前記周縁領域の少なくとも一部が強磁性体からなることを特徴とする請求項1ないし11のいずれか一項に記載の熱処理装置。
- 前記面状誘導コイルは、前記面状誘導コイルの背面側に漏れる磁束を遮蔽する、軟磁性材料からなる遮蔽板を備えることを特徴とする請求項1ないし13のいずれか一項に記載の熱処理装置。
- 前記面状誘導コイルは、前記処理容器の側壁の面と隙間を設けて配置され、前記隙間に送風することを特徴とする請求項1ないし14のいずれか一項に記載の熱処理装置。
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