JP2015191680A - 磁気記録媒体用結合剤およびその製造方法、磁気記録媒体用組成物、ならびに磁気記録媒体 - Google Patents
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Abstract
Description
上記磁気記録媒体用結合剤によれば、高硬度な塗膜、より詳しくは、高ヤング率および高い破断応力を示すことができる塗膜を形成することが可能となる。ここで破断応力とは、引張試験(詳細は後述する。)において塗膜が破断する際の応力であって、ヤング率とともにこの値が高い塗膜は、長時間の繰り返し走行において損傷しにくい高硬度塗膜と言える。
以下は本発明者による推測であって、本発明を何ら限定するものではないが、本発明者は、側鎖に導入したウレタン結合と上記の一価の含硫黄置換基が、塩化ビニル系樹脂から形成される塗膜の硬度向上に寄与しているのではないかと考えている。上記の一価の含硫黄置換基については、本発明者は、この置換基は、上記活性水素基と反応し得る官能基を有する硬化剤との反応性(架橋性)に優れると推察しており、これにより、かかる硬化剤との併用によっていっそう高硬度な塗膜の形成が可能になると考えている。
水酸基含有塩化ビニル系樹脂と、
イソシアネート基と、アクリロイルオキシ基、メタクリロイルオキシ基、アクリロイル基およびメタクリロイル基からなる群から選ばれる不飽和結合含有基と、を有する不飽和結合含有化合物と、
を反応させることにより、上記塩化ビニル系樹脂が有する水酸基と上記不飽和結合含有化合物が有するイソシアネート基とによりウレタン結合を形成し、側鎖にウレタン結合および上記不飽和結合含有基を有する塩化ビニル系樹脂を得ること、
得られた塩化ビニル系樹脂と活性水素基を有するチオールとを溶媒中でマイケル付加反応に付すこと、
により得ることができることも、新たに見出した。
ウレタン結合と、
下記式(1):
−S−A−Z …(1)
で表される一価の含硫黄置換基と、
を含む側鎖を有する塩化ビニル系樹脂である磁気記録媒体用結合剤に関する。式(1)中、Aは活性水素基を1つ以上含んでもよい二価の連結基を表し、Zは活性水素基を表す。
上記磁気記録媒体用結合剤の製造方法であって、
水酸基含有塩化ビニル系樹脂と、
イソシアネート基と、アクリロイルオキシ基、メタクリロイルオキシ基、アクリロイル基およびメタクリロイル基からなる群から選ばれる不飽和結合含有基と、を有する不飽和結合含有化合物と、
を反応させることにより、上記塩化ビニル系樹脂が有する水酸基と上記不飽和結合含有化合物が有するイソシアネート基とによりウレタン結合を形成し、側鎖にウレタン結合および上記不飽和結合含有基を有する塩化ビニル系樹脂を得ること、
得られた塩化ビニル系樹脂と活性水素基を有するチオールとを溶媒中でマイケル付加反応に付すこと、
により、上記磁気記録媒体用結合剤を得る製造方法、
に関する。
上記磁気記録媒体用結合剤を含む磁気記録媒体用結合剤組成物、
に関する。
非磁性支持体上に強磁性粉末および結合剤を含む磁性層を有する磁気記録媒体であって、
上記磁気記録媒体用結合剤およびこの結合剤が有する活性水素基と架橋可能な架橋性基を有する硬化剤との反応生成物からなる群から選択される少なくとも一種の成分を含む層を有する磁気記録媒体、
に関する。
本発明の一態様にかかる磁気記録媒体用結合剤(以下、「結合剤」とも記載する。)は、ウレタン結合と、上記した式(1)で表される一価の含硫黄置換基と、を含む側鎖を有する塩化ビニル系樹脂である。磁気記録媒体用結合剤とは、塗布型磁気記録媒体を構成する磁性層、非磁性層等の各種塗膜の形成のために用いられる結合剤である。
以下、上記結合剤について、更に詳細に説明する。なお、本発明において、特記しない限り、記載されている基は置換基を有してもよく無置換であってもよい。ある基が置換基を有する場合、置換基としては、アルキル基(例えば炭素数1〜6のアルキル基)、水酸基、アルコキシ基(例えば炭素数1〜6のアルコキシ基)、ハロゲン原子(例えばフッ素原子、塩素原子、臭素原子)、シアノ基、アミノ基、ニトロ基、アシル基、カルボキシル基等を挙げることができる。また、置換基を有する基について「炭素数」とは、置換基を含まない部分の炭素数を意味するものとする。また、本発明において、「〜」はその前後に記載される数値をそれぞれ最小値および最大値として含む範囲を示す。
−S−A−Z …(1)
で表される一価の含硫黄置換基を含む。先に記載した通り、本発明者は、上記塩化ビニル系樹脂が、ウレタン結合および式(1)で表される一価の含硫黄置換基を側鎖に含むことが、高硬度な塗膜の形成を可能にすることに寄与すると推察している。
活性水素基当量=活性水素基価[mmol/kg]×重量平均分子量Mw/1000000 …(A)
活性水素基当量は、例えば1以上であり、好ましくは5以上である。また、活性水素基当量は、例えば200以下であり、100以下または50以下であってもよい。活性水素基価は、水酸基については後述の実施例に記載の方法により求められる水酸基価をいうものとする。また、水酸基以外の活性水素基についての活性水素基価も、水酸基価と同様に求めることができる。
*−C(=O)−O−X2−O−C(=O)−NH−X1−S−A−Z
*−O−X2−O−C(=O)−NH−X1−S−A−Z
を挙げることができる。ここで*は、主鎖との結合位置を表す。
以上説明した本発明の一態様にかかる磁気記録媒体用結合剤は、
水酸基含有塩化ビニル系樹脂と、
イソシアネート基と、アクリロイルオキシ基、メタクリロイルオキシ基、アクリロイル基およびメタクリロイル基からなる群から選ばれる不飽和結合含有基と、を有する不飽和結合含有化合物と、
を反応させることにより、上記塩化ビニル系樹脂が有する水酸基と上記不飽和結合含有化合物が有するイソシアネート基とによりウレタン結合を形成し、側鎖にウレタン結合および上記不飽和結合含有基を有する塩化ビニル系樹脂を得ること、
得られた塩化ビニル系樹脂と活性水素基を有するチオールとを溶媒中でマイケル付加反応に付すこと、
により得ることができる。
以下、上記製造方法について、更に詳細に説明する。ただし本発明の一態様にかかる磁気記録媒体用結合剤は、上記製造方法により製造されるものに限定されるものではなく、上記側鎖を含むものであれば、いずれの製造方法により製造されたものであってもよい。
ウレタン化工程では、塩化ビニル系樹脂が有する水酸基と不飽和結合含有化合物が有するイソシアネート基とが反応しウレタン結合が形成されることにより、側鎖にウレタン結合と上記不飽和結合含有基とを有する塩化ビニル系樹脂を得ることができる。ここで導入されたウレタン結合は、先に記載した側鎖に含まれるウレタン結合になるものである。即ち、本工程は、側鎖にウレタン結合を導入するための工程である。更に本工程において側鎖に導入される上記不飽和結合含有基が、その後に行われるマイケル付加反応工程において活性水素基を有するチオールと反応することにより、ウレタン結合を有する側鎖に、活性水素基を導入することができる。
マイケル付加反応とは、α,β−不飽和カルボニル化合物に対して求核剤が1,4−付加する反応のことをいう。以下に、ウレタン化工程によりメタクリロイルオキシ基を有する塩化ビニル系樹脂を得た態様を例にとって説明する。
下記反応式中、波線はポリウレタン主骨格を表し、Xは水酸基含有基を表す。
マイケル付加反応の一態様では、Z−A−SH(AおよびZは、式(1)と同義である。)で表されるチオールのプロトンを引き抜き(脱プロトン化)、Z−A−S-で表されるアニオンを発生させる。アニオンを発生させるためには、塩基を含む溶媒中でマイケル付加反応を行うことが好ましい。溶媒に含まれる塩基により脱プロトン化が起こり、Z−A−S-で表されるアニオンが発生するからである。そして発生したアニオンが求核剤として下記反応式の上段に示す塩化ビニル系樹脂に含まれるメタクリロイルオキシ基に1,4−付加することにより、下記反応式の下段に示すように、塩化ビニル系樹脂の側鎖に、式(1)(−S−A−Z)で表される一価の含硫黄置換基を付加させることができる。
試料50mgを水20ml、テトラヒドロフラン30mlの混合液に溶解させる。三菱化学アナリテック社製GT−100Win型自動滴定装置を用いて、0.1N−HCl(和光純薬)を滴下し、中和滴定を行う。中和点までに滴下した量の半分の滴下量に相当するpHを読み取り、このpHを塩基強度(pKb)とする。塩基の使用量は、チオールを脱プロトン化し得る量とすればよく、例えばチオール100質量部に対して0.001〜100質量部程度とすることができる。
本発明の一態様は、上記磁気記録媒体用結合剤を含む磁気記録媒体用組成物(以下、「組成物」とも記載する。)に関する。
上記組成物に含まれる磁気記録媒体用結合剤は、先に記載したように、ウレタン結合および活性水素基を、式(1)で表される一価の含硫黄置換基に含む。このような構造を有することは、磁気記録媒体に含まれる塗膜(磁性層、非磁性層等)の硬度向上に寄与すると、本発明者は推察している。
本発明の更なる態様は、非磁性支持体上に強磁性粉末および結合剤を含む磁性層を有する磁気記録媒体であって、上記磁気記録媒体用結合剤およびこの結合剤が有する活性水素基と架橋可能な架橋性基を有する硬化剤との反応生成物からなる群から選択される少なくとも一種の成分を含む層を有する磁気記録媒体に関する。上記成分を含む層は、本発明の一態様にかかる磁気記録媒体用組成物をそのまま塗布液として、または先に記載した成分を添加して調製した塗布液を用いて、形成することができる。硬化剤を併用することにより、上記の反応生成物を含む層を得ることができる。このような反応生成物を含む層は、より高い硬度を示すことができるため好ましい。
1.ウレタン化工程
水酸基含有塩化ビニル系樹脂として、日本ゼオン社製塩化ビニル系樹脂(MR104)を用いた。上記塩化ビニル系樹脂は、下記構造単位を含む塩化ビニル系樹脂である。
次いで、上記反応容器内の反応溶液へイソシアネート基とメタクリロイルオキシ基を有する不飽和結合含有化合物(2−メタクリロイルオキシエチルイソシアネート(昭和電工社製カレンズMOI))13.75g(0.04mol)を30分かけて滴下し、滴下終了後、40℃で2時間攪拌し、塩化ビニル系樹脂溶液Aを得た。
以上の工程により、上記構造単位(b)、(d)、(e)を、下記構造単位(b)−1、(d)−1、(e)−1に転換することができる。
上記1.で得た塩化ビニル系樹脂溶液A(846.4g)の液温を50℃に昇温し、反応触媒として1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(DBU) 0.125g、活性水素基(水酸基)を有するチオールとして1−チオグリセロール(ATG)9.58gを添加して混合しマイケル付加反応に付し、塩化ビニル系樹脂溶液Bを得た。
以上の工程により、上記構造単位(b)−1、(d)−1、(e)−1を、下記構造単位(b)−2、(d)−2、(e)−2に転換することができる。
上記2.で得た塩化ビニル系樹脂溶液Bに含まれる塩化ビニル系樹脂の重量平均分子量を、0.3%の臭化リチウムを含有するDMF溶媒を用いてGPCを使用し、標準ポリスチレン換算で求めたところ、5.5万であった。
塩化ビニル系樹脂溶液Bを一部採取し、下記分析条件によりガスクロマトグラフィーによる分析に付し未反応ATGの有無を確認したところ、未検出であった。
(ガスクロマトグラフィー分析条件)
装置:島津社製GC−17A
カラム:DB−1
カラム温度:50℃
注入口温度:250℃
検出器温度:250℃
カラム昇温プログラム:50℃/5分→10℃/1分で250℃に昇温→250℃/10分
上記塩化ビニル系樹脂溶液Bに含まれる塩化ビニル系樹脂の水酸基当量を、下記方法により求めたところ、36であった。
塩化ビニル系樹脂の固形分が1質量部になるように塩化ビニル系樹脂溶液を3つ口フラスコに精秤し、無水酢酸0.25質量部、ピリジン4.75質量部を加えて50℃で1時間反応を行った。その後、イオン交換水10質量部を添加し、10分攪拌した後に2−ブタノール10質量部を添加した。得られた溶液を0.5N−KOH/EtOH溶液で滴定し滴定終点を求めた。
塩化ビニル系樹脂溶液を秤量しなかった点以外は同様の方法で空試験を行った。
下記式により求めた水酸基価から、先に記載した式(A)により水酸基当量を求めた。
水酸基価=(空試験における0.5N−KOH/EtOH滴下量−塩化ビニル系樹脂溶液の0.5N−KOH/EtOH滴下量)×5000
上記マイケル付加反応により塩化ビニル系樹脂に導入された水酸基数を以下の方法により算出したところ、1分子あたり37個であった(未反応ATGが検出されなかったため、反応率100%として下記算出方法により算出した)。
(導入された水酸基個数の算出方法)
導入された水酸基個数=マイケル付加反応工程で用いたチオール量(mmol)×反応率(%)×チオールが1分子中に有する水酸基個数(個)÷マイケル付加反応工程に付した塩化ビニル系樹脂の固形質量(g)×重量平均分子量÷100000
(マイケル付加反応工程に付した塩化ビニル系樹脂の固形質量計算方法)
塩化ビニル系樹脂の固形質量(g)=ウレタン化工程に付した水酸基含有塩化ビニル系樹脂の質量(g)+ウレタン化工程に付した不飽和結合含有化合物の質量(g)
1.ウレタン化工程
水酸基含有塩化ビニル系樹脂として、日本ゼオン社製塩化ビニル系樹脂(MR104)を用いた。反応容器に、上記水酸基含有塩化ビニル系樹脂249.6g、シクロヘキサノン582.4gを秤量し、液温60℃、攪拌速度210rpmの条件にて混合した。液温を40〜50℃にし、重合禁止剤としてフェノチアジン0.2g(1.00mmol)、反応触媒としてジラウリン酸ジブチル錫0.125gを添加し、溶解させた。
次いで、上記反応容器内の反応溶液へイソシアネート基とアクリロイルオキシ基を有する不飽和結合含有化合物(1,1−(ビスアクリロイルオキシメチル)エチルイソシアネート(昭和電工社製カレンズBEI)10.56g(0.04mol)を30分かけて滴下し、滴下終了後、50℃で2時間攪拌し、塩化ビニル系樹脂溶液Cを得た。
以上の工程により、上記構造単位(b)、(d)、(e)を、下記構造単位(b)−11、(d)−11、(e)−11に転換することができる。
上記1.で得た塩化ビニル系樹脂溶液Cを用いた点、およびATG使用量を4.79gに変更した点以外、合成例1のマイケル付加反応工程と同様の方法で、塩化ビニル系樹脂溶液Dを得た。その後、実施例1−1と同様に、各種測定および算出を行った。
以上の工程により、上記構造単位(b)−11、(d)−11、(e)−11を、例えば、下記構造単位(b)−12、(d)−12、(e)−12に転換することができる。なお下記構造単位(b)−12、(d)−12、(e)−12は、構造単位(b)−11、(d)−11、(e)−11に、それぞれ2つ含まれていた不飽和結合の一方にマイケル付加反応に供された構造であるが、両方がマイケル付加反応に供された構造も含まれ得る。
マイケル付加反応工程におけるATG使用量を2.40gに変更した点以外は実施例1−1と同様の方法で、塩化ビニル系樹脂溶液を得た。その後、実施例1−1と同様に、各種測定および算出を行った。
マイケル付加反応工程を、以下の方法により行った。
実施例1−2のウレタン化工程で得た塩化ビニル系樹脂溶液C842.9gを液温50℃に昇温し、反応触媒としてDBU 0.125g、活性水素基(水酸基)を有するチオールとして3−メルカプト−1−プロパノール(3MP)2.38gを添加して混合しマイケル付加反応に付し、塩化ビニル系樹脂溶液を得た。
その後、実施例1−1と同様に、各種測定および算出を行った。なお未反応3MPの有無を、未反応ATGの確認と同様の方法で確認したところ、未検出であった。
以上の工程により、上記構造単位(b)−11、(d)−11、(e)−11を、例えば下記構造単位(b)−13、(d)−13、(e)−13に転換することができる。なお下記構造単位(b)−13、(d)−13、(e)−13は、構造単位(b)−11、(d)−11、(e)−11に、それぞれ2つ含まれていた不飽和結合の一方にマイケル付加反応に供された構造であるが、両方がマイケル付加反応に供された構造も含まれ得る。
マイケル付加反応工程を、以下の方法により行った。
実施例1−2のウレタン化工程で得た塩化ビニル系樹脂溶液C842.9gを液温50℃に昇温し、反応触媒としてDBU 0.125g、活性水素基(水酸基)を有するチオールとして6−メルカプト−1−ヘキサノール(6MH)3.38gを添加して混合しマイケル付加反応に付し、塩化ビニル系樹脂溶液を得た。
その後、実施例1−1と同様に、各種測定および算出を行った。なお未反応6MHの有無を、未反応ATGの確認と同様の方法で確認したところ、未検出であった。
以上の工程により、上記構造単位(b)−11、(d)−11、(e)−11を、例えば下記構造単位(b)−14、(d)−14、(e)−14に転換することができる。なお下記構造単位(b)−14、(d)−14、(e)−14は、構造単位(b)−11、(d)−11、(e)−11に、それぞれ2つ含まれていた不飽和結合の一方にマイケル付加反応に供された構造であるが、両方がマイケル付加反応に供された構造も含まれ得る。
1.樹脂フィルムの作製
実施例1−1で得た塩化ビニル系樹脂溶液3.0g(固形分質量0.96g)、ポリイソシアネート溶液0.28g(日本ポリウレタン社製コロネート3041(イソシアネート基含有率8.7%、固形分質量0.14g)、シクロヘキサノン1.12gを混合し固形分濃度25%の溶液を作製した。
作製した溶液を、300μmのギャップを持つドクターブレードを用いて、ベースフィルム(東レ社製トレリナ(登録商標)50−3000)に塗布し、100℃/常圧/1時間、次いで、140℃/常圧/3時間、次いで、100℃/常圧/48時間乾燥させた後、塗膜をベースフィルムから剥離し、樹脂フィルムを得た。
(固形分濃度測定方法)
塩化ビニル系樹脂溶液1質量部をアルミカップに測り取った。40℃/大気圧/1時間の条件で第1乾燥を行い、更に、140℃/真空/3時間の条件で第2乾燥を行った。第2乾燥後のアルミカップを27℃/相対湿度50%の環境下で30分放置し、天秤にて質量を測定した。
乾燥後にアルミカップに残った塩化ビニル系樹脂質量を1質量部で割った値に100をかけたものを固形分濃度(質量%)とした。
上記1.得た樹脂フィルムから1.0cm×5cmのサイズの試料を、株式会社東洋精機製作所社製ストログラフVシリーズ(型式:V1−C)を用いて、荷重レンジ2.5kgf、速度50mm/minの条件にて破断応力および伸び率を測定した。ヤング率は、伸び率0〜0.5%におけるストログラフ曲線の傾きから算出した。破断応力は76MPa、ヤング率は2.8GPaであった。
樹脂フィルム作製に用いた溶液は、ポリイソシアネートに含まれるイソシアネート基が、塩化ビニル系樹脂の側鎖に導入された水酸基よりも過少であるため、イソシアネート基と水酸基との架橋点の個数を、ポリイソシアネートに含まれるイソシアネート基の数として下記方法により求めた。
(塩化ビニル系樹脂1分子中の架橋点個数)=A÷B
A=ポリイソシアネート中に含まれるイソシアネート基のモル数(mol)=ポリイソシアネート固形質量(g)×イソシアネート基含有率(%)÷100÷42
B=塩化ビニル系樹脂のモル数(mol)=塩化ビニル系樹脂の質量÷塩化ビニル系樹脂の重量平均分子量Mw
実施例1−2で得た塩化ビニル系樹脂溶液3.0g(固形分質量0.94g)、ポリイソシアネート溶液0.18g(日本ポリウレタン社製コロネート3041、固形分質量0.10g)、シクロヘキサノン0.98gを混合し固形分濃度25%の溶液を作製した。
その他は実施例2−1と同様に行った。
実施例1−2で得た塩化ビニル系樹脂溶液3.0g(固形分質量0.94g)、ポリイソシアネート溶液0.18g(日本ポリウレタン社製コロネート3041 固形分質量0.19g)、シクロヘキサノン1.18gを混合し固形分濃度25%の溶液を作製した。
その他は実施例2−1と同様に行った。
実施例1−2で得た塩化ビニル系樹脂溶液3.0g(固形分質量0.94g)、ポリイソシアネート溶液0.55g(日本ポリウレタン社製コロネート3041 固形分質量0.29g)、シクロヘキサノン1.38gを混合し固形分濃度25%の溶液を作製した。
その他は実施例2−1と同様に行った。
実施例1−3で得た塩化ビニル系樹脂溶液3.0g(固形分質量0.94g)、ポリイソシアネート溶液0.18g(日本ポリウレタン社製コロネート3041 固形分質量0.10g)、シクロヘキサノン0.95gを混合し固形分濃度25%の溶液を作製した。
その他は実施例2−1と同様に行った。
実施例1−4で得た塩化ビニル系樹脂溶液3.0g(固形分質量0.89g)、ポリイソシアネート溶液0.28g(日本ポリウレタン社製コロネート3041、固形分質量0.14g)、シクロヘキサノン0.87gを混合し固形分濃度25%の溶液を作製した。
その他は実施例2−1と同様に行った。
実施例1−5で得た塩化ビニル系樹脂溶液3.0g(固形分質量0.90g)、ポリイソシアネート溶液0.28g(日本ポリウレタン社製コロネート3041 固形分質量0.14g)、シクロヘキサノン0.88gを混合し固形分濃度25%の溶液を作製した。
その他は実施例2−1と同様に行った。
実施例1−4で得た塩化ビニル系樹脂溶液3.0g(固形分質量0.89g)をシクロヘキサノン0.56gを混合し固形分濃度25%の溶液を作製した。
その他は実施例2−1と同様に行った。
塩化ビニル系樹脂(日本ゼオン社製MR104)1.0gをシクロヘキサノン3.3gに完溶させ、ポリイソシアネート溶液0.29g(日本ポリウレタン社製コロネート3041、固形分質量0.15g)を混合し固形分濃度25%の溶液を作製した。
その他は実施例2−1と同様に行った。
塩化ビニル系樹脂(日本ゼオン社製MR104)1.0gをシクロヘキサノン3.0gに完溶させた樹脂溶液を用いて、実施例2−1と同様の方法で樹脂フィルムを作製した。
その他は実施例2−1と同様に行った。
表2に示す結果から、実施例で作製した樹脂フィルムは、比較例で作製した樹脂フィルムに対して、破断応力、ヤング率がともに向上していることが確認できる。中でも、硬化剤(ポリイソシアネート)を併用して作製した実施例2−1〜2−7の樹脂フィルムにおいて、破断応力、ヤング率の向上が顕著であった。例えば実施例2−1と比較例1とを対比すると、架橋点個数(樹脂フィルム作製に用いたポリイソシアネートがすべて架橋した場合に形成される架橋点の個数)は同じ値であるにもかかわらず、実施例2−1は比較例1と比べ破断応力およびヤング率が向上している。以下は推察であるが、ウレタン結合と式(1)で表される一価の含硫黄置換基を含む側鎖を有する塩化ビニル系樹脂は硬化剤との反応性(架橋性)に優れ、これにより実施例2−1で作製した樹脂フィルムには、比較例1で作製した樹脂フィルムより多くの架橋構造が含まれていると考えられる。このことが、破断応力およびヤング率向上に寄与していると、本発明者は推察している。
以上の結果から、ウレタン結合と式(1)で表される一価の含硫黄置換基を含む側鎖を有する塩化ビニル系樹脂によれば、高硬度な塗膜の形成が可能になることが確認された。このような塩化ビニル系樹脂を磁気記録媒体用結合剤として用いることにより、高硬度な塗膜(磁性層、非磁性層等)を有する走行耐久性に優れた磁気記録媒体を形成することができる。
Claims (14)
- ウレタン結合と、
下記式(1):
−S−A−Z …(1)
で表される一価の含硫黄置換基と、ここで式(1)中、Aは活性水素基を1つ以上含んでもよい二価の連結基を表し、Zは活性水素基を表す、
を含む側鎖を有する塩化ビニル系樹脂である磁気記録媒体用結合剤。 - 前記式(1)中、Aは、活性水素基の1つ以上によって置換されていてもよいアルキレン基を表す請求項1に記載の磁気記録媒体用結合剤。
- 前記活性水素基は、水酸基である請求項1または2に記載の磁気記録媒体用結合剤。
- 前記側鎖は、硫酸基、硫酸塩基、スルホン酸基およびスルホン酸塩基からなる群から選ばれる官能基を更に含む請求項1〜3のいずれか1項に記載の磁気記録媒体用結合剤。
- 前記塩化ビニル系樹脂は、エポキシ基含有側鎖を更に有する請求項1〜4のいずれか1項に記載の磁気記録媒体用結合剤。
- 請求項1〜5のいずれか1項に記載の磁気記録媒体用結合剤の製造方法であって、
水酸基含有塩化ビニル系樹脂と、
イソシアネート基と、アクリロイルオキシ基、メタクリロイルオキシ基、アクリロイル基およびメタクリロイル基からなる群から選ばれる不飽和結合含有基と、を有する不飽和結合含有化合物と、
を反応させることにより、前記塩化ビニル系樹脂が有する水酸基と前記不飽和結合含有化合物が有するイソシアネート基とによりウレタン結合を形成し、側鎖にウレタン結合および前記不飽和結合含有基を有する塩化ビニル系樹脂を得ること、
得られた塩化ビニル系樹脂と活性水素基を有するチオールとを溶媒中でマイケル付加反応に付すこと、
により、請求項1〜5のいずれか1項に記載の磁気記録媒体用結合剤を得る、前記製造方法。 - 前記活性水素基は、水酸基である請求項6に記載の製造方法。
- 前記マイケル付加反応を、塩基を含む溶媒中で行う請求項6または7に記載の製造方法。
- 前記塩基は、有機塩基である請求項8に記載の製造方法。
- 前記溶媒は、ケトン系溶媒を含む請求項7〜9のいずれか1項に記載の製造方法。
- 請求項1〜5のいずれか1項に記載の磁気記録媒体用結合剤を含む磁気記録媒体用組成物。
- 前記磁気記録媒体用結合剤が有する活性水素基と架橋可能な架橋性基を有する硬化剤を更に含む請求項11に記載の磁気記録媒体用組成物。
- 前記硬化剤は、ポリイソシアネートを含む請求項12に記載の磁気記録媒体用組成物。
- 非磁性支持体上に強磁性粉末および結合剤を含む磁性層を有する磁気記録媒体であって、
請求項1〜5のいずれか1項に記載の磁気記録媒体用結合剤および該結合剤が有する活性水素基と架橋可能な架橋性基を有する硬化剤との反応生成物からなる群から選択される少なくとも一種の成分を含む層を有する磁気記録媒体。
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