JP2015191577A - 紙幣処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】データ量を削減しつつ、記番号を識別可能な画像を記憶することができる紙幣処理装置を提供する。
【解決手段】現金自動取引装置は、紙幣全体の画像である紙幣画像を取得する紙幣画像取得部40と、紙幣画像から記番号を含む画像である記番号周辺画像を取得する記番号周辺画像取得部42と、紙幣画像を低解像度化し低解像度紙幣画像を生成する紙幣画像低解像度化部44と、低解像度紙幣画像における記番号周辺画像に相当する位置へ記番号周辺画像を埋め込み合成紙幣画像を作成する合成紙幣画像作成部46とを設ける。
【選択図】図3

Description

本発明は紙幣処理装置に関し、例えば紙幣等の媒体を投入して所望の取引を行う現金自動取引装置(ATM:Automatic Teller Machine)等に適用して好適なものである。
従来、金融機関や店舗等で使用される現金自動取引装置等においては、顧客との取引内容に応じて、例えば顧客に紙幣や硬貨等の現金を入金させ、また顧客へ現金を出金するようになされている。
現金自動取引装置としては、例えば顧客との間で紙幣の授受を行う紙幣入出金部と、投入された紙幣の金種及び真偽を鑑別すると共に紙幣の記番号を識別する鑑別部と、投入された紙幣を一時的に保留する一時保留部と、紙幣を搬送する搬送部と、金種毎に紙幣を格納する紙幣収納庫とを有するものがある。
このような現金自動取引装置には、鑑別部において、異常と判定された紙幣については当該紙幣の全面の画像を記憶する一方、正常と判定された紙幣については当該紙幣に付された記番号を含む周辺の画像を記憶するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2012−18534号公報
このような現金自動取引装置においては、データ量を削減しつつ、目視で記番号を識別可能な画像を記憶することが望まれている。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、機能性を高め得る紙幣処理装置を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明の紙幣処理装置においては、紙幣全体の画像である紙幣画像を取得する紙幣画像取得部と、紙幣画像から紙幣に付された記番号を含む画像である記番号周辺画像を取得する記番号周辺画像取得部と、紙幣画像を低解像度化し低解像度紙幣画像を生成する紙幣画像低解像度化部と、低解像度紙幣画像における記番号周辺画像に相当する位置へ記番号周辺画像を埋め込み合成紙幣画像を作成する合成紙幣画像作成部とを設けるようにした。
この紙幣処理装置は、記番号を識別可能な状態を保ちつつ記番号周辺画像を低解像度化することで、データ量を削減しつつ、記番号を識別可能な画像を記憶することができる。
本発明によれば、データ量を削減しつつ、記番号を識別可能な画像を記憶することができる。かくして本発明は、機能性を高め得る紙幣処理装置を実現できる。
現金自動取引装置の構成を示す斜視図である。 紙幣入出金機の構成を示す左側面図である。 紙幣入出金機の機能構成を示すブロック図である。 紙幣読取記憶処理手順を示すフローチャートである。 紙幣読取記憶処理における画像処理を示す図である。 入金処理手順を示すフローチャートである。 収納処理手順を示すフローチャートである。 出金処理手順を示すフローチャートである。 拡大合成紙幣画像の構成を示す略線図である。 拡大低解像度紙幣画像の構成を示す略線図である。
以下、発明を実施するための形態(以下実施の形態とする)について、図面を用いて説明する。
[1.実施の形態]
[1−1.現金自動取引装置の構成]
図1に外観を示すように、現金自動取引装置1は、箱状の筐体2を中心に構成されており、例えば金融機関等に設置され、顧客との間で入金取引や出金取引等の現金に関する取引を行う。筐体2は、その前側に顧客が対峙した状態で紙幣の投入やタッチパネルによる操作等をしやすい箇所に接客部3が設けられている。
接客部3は、カード入出口4、入出金口5、操作表示部6、テンキー7及びレシート発行口8が設けられており、顧客との間で現金や通帳等を直接やり取りすると共に、取引に関する情報の通知や操作指示の受付を行う。カード入出口4は、キャッシュカード等の各種カードが挿入又は排出される部分である。カード入出口4の奥側には、各種カードに磁気記録された口座番号等の読み取りを行うカード処理部(図示せず)が設けられている。入出金口5は、顧客が入金する紙幣が投入されると共に、顧客へ出金する紙幣が排出される部分である。また入出金口5は、シャッタを駆動することにより開放又は閉塞するようになされている。操作表示部6は、取引に際して操作画面を表示するLCD(Liquid Crystal Display)と、取引の種類の選択、暗証番号や取引金額等を入力するタッチパネルとが一体化されている。
テンキー7は、「0」〜「9」の数字等の入力を受け付ける物理的なキーであり、暗証番号や取引金額等の入力操作時に用いられる。レシート発行口8は、取引処理の終了時に取引内容等を印字したレシートを発行する部分である。因みにレシート発行口8の奥側には、レシートに取引内容等を印字するレシート処理部(図示せず)が設けられている。
筐体2内には、現金自動取引装置1全体を統括制御する主制御部9や、紙幣に関する種々の処理を行う紙幣入出金機10や、ジャーナル部32等が設けられている。主制御部9は、図示しないCPU(Central Processing Unit)を中心に構成されており、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、ハードディスクドライブやフラッシュメモリ等でなる記憶部(図示せず)から所定のプログラムを読み出して実行することにより、各部を制御して入金取引や出金取引等の種々の処理を行う。
ジャーナル部32は、例えばハードディスクドライブにより構成され、後述する紙幣画像、異常時記番号情報又は正常時記番号情報を、顧客情報及び取引情報と対応付けて圧縮して暗号化しジャーナル情報として取引毎に保存する。
以下では、現金自動取引装置1のうち顧客が対峙する側を前側とし、その反対を後側とし、当該前側に対峙した顧客から見て左及び右をそれぞれ左側及び右側とし、さらに上側及び下側を定義して説明する。
[1−2.紙幣入出金機の構成]
紙幣入出金機10は、図2に示すように、制御部12が各部(入出金部16、搬送部24、鑑別部18、一時保留部20、取忘れ庫22、紙幣収納庫26及びリジェクト庫28)を統括制御する。
制御部12は、図示しないCPUを中心に構成されており、ROM、RAM、ハードディスクドライブやフラッシュメモリ等でなる記憶部14から所定のプログラムを読み出して実行することにより、各部を制御して入金取引や出金取引等の種々の処理を行う。
紙幣入出金機10の内部には、上側に入出金部16、紙幣の金種や真偽等を判定する鑑別部18、入金紙幣等を一時的に保留する一時保留部20及び取引時に顧客が入出金部16から取り忘れた紙幣を回収して格納する取忘れ庫22等が設けられている。
入出金部16は、顧客から投入された紙幣を1枚ずつ分離し搬送部24へ繰り出す。搬送部24は、図示しないローラやベルト等により、図中太線で示す搬送路に沿って長方形の紙幣を短手方向に搬送する。搬送部24は、鑑別部18を前後方向に挿通させるように紙幣を搬送し、当該鑑別部18の後側と取忘れ庫22、一時保留部20及び入出金部16とをそれぞれ接続している。また搬送部24は、鑑別部18の前側と入出金部16、紙幣収納庫26及びリジェクト庫28とを接続している。
鑑別部18は、その内部で紙幣を搬送しながら、光学素子や磁気検出素子等を用いて当該紙幣の金種及び真偽、並びに損傷の程度等(正損)を鑑別し、その鑑別結果を制御部12へ通知する。また鑑別部18は、撮像した紙幣の画像データから、紙幣毎に付与されその紙幣の一面に予め印刷された英数字等で構成された紙幣識別情報である記番号を読み取り識別する。このとき鑑別部18は、識別した字を識別結果として制御部12へ通知する。これに応じて制御部12は、取得した鑑別結果及び識別結果に基づいて当該紙幣の搬送先を決定する。
記番号は、アルファベット等の英語の文字と、0〜9の数字とにより構成されている。この記番号は、紙幣が現金自動取引装置1内部でジャムした場合や、顧客が取り忘れた紙幣を現金自動取引装置1が取り込んだ場合等、紙幣の特定が必要な際に、保存された識別結果から紙幣を特定し、顧客へ証拠情報として提示する際に用いられる。また記番号は、現金自動取引装置1において偽札が発見された場合、偽札の記番号と、保存された識別結果及び取引情報を照合し、現金自動取引装置1へ入金された経緯を特定したり、顧客が入金した紙幣の場合、顧客へ証拠情報として提示したりする際に用いられる。さらに記番号は、大量に流通している偽札があり、それらの偽札の記番号が特定されている場合、予めそれらの記番号を鑑別部18に登録し、ある一定数以上の字数が一致した紙幣が入金された場合にその紙幣を偽札として検出する際にも用いられる。
一時保留部20は、入金時に顧客が入出金部16へ投入した紙幣を一時的に保留し、鑑別部18で入金可能と鑑別された正常紙幣を入金が確定するまで一時的に保留する。
また紙幣入出金機10の内部には、下側に金種別の紙幣収納庫26と、鑑別部18において破損した紙幣(いわゆる損券)と鑑別された紙幣、偽札と判別された紙幣及び5千券や2千券等の還流されない金種の紙幣を格納するリジェクト庫28とが設けられている。紙幣収納庫26は、収納排出機構により、搬送部24から搬送されてきた紙幣を取り込んで収納すると共に、収納されている紙幣を排出して搬送部24へ供給する。
かかる構成において現金自動取引装置1は、鑑別部18による紙幣の鑑別結果及び識別結果等をもとに主制御部9及び制御部12が各部を制御して、紙幣の入金処理、収納処理及び出金処理を行う。
[1−3.紙幣読取記憶処理]
次に、紙幣入出金機10による紙幣読取記憶処理の具体的な処理手順について、図4に示すフローチャートを用いて詳細に説明する。ここで、紙幣入出金機10における紙幣読取記憶処理に関係する基本的な機能を機能ブロック図により表すと、図3のようになる。
図3において、紙幣画像取得部40、記番号周辺画像取得部42、紙幣画像低解像度化部44、合成紙幣画像作成部46、記番号周辺画像処理部48(記番号周辺画像二値化部54、記番号周辺画像細線化部56及び記番号周辺画像低解像度化部58)は鑑別部18及び制御部12と、記憶部50はジャーナル部32及び制御部12と、判定部52は鑑別部18及び制御部12と、記番号識別部60は鑑別部18及び制御部12と、それぞれ対応している。
紙幣入出金機10の制御部12は、後述する入金処理、収納処理及び出金処理において紙幣読取記憶処理に移行すると、記憶部14から紙幣読取記憶処理プログラムを読み出して実行することにより紙幣読取記憶処理手順RT1を開始し、ステップSP1へ移る。
ステップSP1において紙幣入出金機10の鑑別部18は、紙幣をスキャンし、ステップSP2へ移り、少なくとも紙幣の片面全体を含む図5に示す紙幣画像PBを紙幣画像取得部40により取得し、ステップSP3へ移る。ステップSP3において鑑別部18は、判定部52により、紙幣画像PBから金種が確定できるか否かを判定する。具体的には判定部52は、紙幣が走行時に大きく傾いていたり、紙幣が汚れていたり、折り畳まれていたり、複数枚の紙幣が走行時に重なっていたり、紙幣以外の媒体が走行している場合、金種が確定できないと判定する。
ステップSP3において否定結果が得られると、このことは、金種が不明な金種不確定紙幣であるため紙幣において記番号が配されている位置が不明であり記番号を読み取ることができないことを表しており、このとき制御部12は、ステップSP4へ移り、記憶部50により紙幣画像PBをジャーナル部32に記憶し、ステップSP20へ移り紙幣読取記憶処理手順RT1を終了する。この紙幣画像PBは、データ量は大きいものの、搬送された状態の紙幣の全体が含まれており、紙幣の記番号部分と、当該記番号以外の部分である背景部分とは、撮像した状態のまま示され、記番号部分は記番号の読み取りが可能な程度の精細度を有している。
一方ステップSP3において肯定結果が得られると、このことは、金種が確定したため紙幣において記番号が配されている位置が確定したことを表しており、このとき鑑別部18は、ステップSP5へ移り、判定部52により、紙幣が異常紙幣であるか否かを判定する。具体的には判定部52は、紙幣に欠損が存在していたり、明らかに偽札と判断されたり、意図的な落書きが存在したり、紙幣のセキュリティが欠落している場合、異常紙幣であると判定する。
ステップSP5において肯定結果が得られると、このことは、金種が確定したため紙幣における記番号部分の位置は確定したものの、異常紙幣であったことを表しており、このとき鑑別部18はステップSP6へ移り、紙幣画像低解像度化部44により紙幣画像PBを所定の倍率で低解像度化し、図5に示す低解像度紙幣画像PLRを作成し、ステップSP7へ移る。この低解像度紙幣画像PLRは、紙幣画像PBよりも低解像度化されることにより画素数が少なくなりデータ量が小さくなっているものの、低解像度化に伴い記番号部分の画像が潰れてしまい、記番号を識別することが困難な状態となっている。また背景部分は、紙幣画像PBよりも画像が荒くなっているものの、ある程度は認識可能な状態となっている。
ステップSP7において鑑別部18は、記番号周辺画像取得部42により、紙幣画像PBから記番号部分を含む周辺の一部領域の画像である図5に示す記番号周辺画像PNを抽出し、ステップSP8へ移る。
ステップSP8において鑑別部18は、記番号周辺画像二値化部54により、記番号周辺画像PNを二値化し図5に示す二値化記番号周辺画像PNMを作成し、ステップSP9へ移る。この二値化記番号周辺画像PNMは、記番号の文字部分と、紙幣の地紋部分とが分離されている。
ステップSP9において鑑別部18は、記番号周辺画像細線化部56により、二値化記番号周辺画像PNMに所定の細線化処理を行うことにより細線化し図5に示す細線化記番号周辺画像PNTを作成し、ステップSP10へ移る。この細線化記番号周辺画像PNTは、その後低解像度化しても行員が目視で記番号を識別可能な状態となっている。
ステップSP10において鑑別部18は、記番号周辺画像低解像度化部58により、細線化記番号周辺画像PNTを紙幣画像低解像度化部44と同等の倍率で低解像度化し、図5に示す低解像度記番号周辺画像PNLRを作成し、ステップSP11へ移る。この低解像度記番号周辺画像PNLRは、細線化記番号周辺画像PNTよりも低解像度化されることによりデータ量が小さくなっていると共に、二値化と細線化が行われていることにより、低解像度化に伴う画像の潰れが低解像度紙幣画像PLRにおける記番号部分の画像よりも抑制されており、行員が目視で記番号を識別可能な状態となっている。
ステップSP11において鑑別部18は、合成紙幣画像作成部46により、低解像度紙幣画像PLRにおいて記番号が配されている位置に低解像度記番号周辺画像PNLRを埋め込んで図5に示す合成紙幣画像PSを作成し、ステップSP12へ移る。この合成紙幣画像PSは、低解像度紙幣画像PLRと比較して、記番号部分以外の背景部分の画像は同等であるものの、記番号部分には、記番号周辺画像PNを二値化し細線化してから低解像度化した低解像度記番号周辺画像PNLRが埋め込まれているため、記番号部分の画像が精細化されており、行員が目視で記番号を識別可能な状態となっている。
ステップSP12において鑑別部18は、記番号識別部60により、記番号周辺画像PNから記番号を識別し、識別した字を識別結果として取得しステップSP13へ移る。ステップSP13において記憶部50は、識別結果と合成紙幣画像PSとを対応付けて異常時記番号情報としてジャーナル部32に記憶し、ステップSP20へ移り紙幣読取記憶処理手順RT1を終了する。
一方ステップSP5において否定結果が得られると、このことは、紙幣が金種不確定紙幣でも異常紙幣でもなく、正常紙幣であったことを表しており、このとき鑑別部18は、ステップSP14へ移る。
ステップSP14〜SP17においてはステップSP7〜SP10と同様に、記番号周辺画像取得部42が記番号周辺画像PN(図5)を抽出し、記番号周辺画像二値化部54が二値化記番号周辺画像PNMを作成し、記番号周辺画像細線化部56が細線化記番号周辺画像PNTを作成し、記番号周辺画像低解像度化部58が低解像度記番号周辺画像PNLRを作成し、ステップSP18へ移る。
ステップSP18において鑑別部18は、記番号識別部60により、記番号周辺画像PNから記番号を識別し、識別した字を識別結果として取得しステップSP19へ移る。ステップSP19において記憶部50は、識別結果と低解像度記番号周辺画像PNLRとを対応付けて正常時記番号情報としてジャーナル部32に記憶し、ステップSP20へ移り紙幣読取記憶処理手順RT1を終了する。
[1−4.入金処理]
次に、紙幣入出金機10による入金処理の具体的な処理手順について、図6に示すフローチャートを用いて詳細に説明する。紙幣入出金機10の制御部12は、顧客により操作表示部6を介して入金取引が選択されると、記憶部14から入金処理プログラムを読み出して実行することにより入金処理手順RT2を開始し、ステップSP21へ移る。
ステップSP21において制御部12は、入出金口5のシャッタを開き入出金部16により紙幣を受け付け、ステップSP22へ移る。ステップSP22において制御部12は、投入された紙幣を入出金部16から1枚ずつ鑑別部18へ搬送し、ステップSP23へ移り、上述した紙幣読取記憶処理手順RT1(図4)を行い、ステップSP24へ移る。
ここで制御部12は、紙幣読取記憶処理手順RT1のステップSP3において金種が確定できないと判定した場合か、又はステップSP5において異常紙幣と判定した場合、この紙幣は入金に適さない入金不可紙幣であると判断する。一方制御部12は、紙幣読取記憶処理手順RT1のステップSP3において金種が確定できると判定し、さらにステップSP5において異常紙幣ではないと判定した場合、この紙幣は入金可能な入金可能紙幣であると判断する。
ステップSP24において制御部12は、紙幣が入金可能紙幣か否かを判定する。ここで肯定結果が得られると、制御部12はステップSP25へ移り、紙幣を鑑別部18から一時保留部20へ搬送し、ステップSP26へ移る。ステップSP26において制御部12は、入出金部16へ投入された紙幣を全て鑑別部18において鑑別したか否かを判定する。ここで否定結果が得られると、制御部12はステップSP22へ戻り、次の紙幣を入出金部16から鑑別部18へ搬送する。一方ステップSP26において肯定結果が得られると、制御部12はステップSP27へ移り、顧客により操作表示部6を介して入金キャンセルが選択されたか否かを判定する。ここで否定結果が得られると、制御部12はステップSP37へ移り、入金処理手順RT2を終了する。
一方ステップSP24において否定結果が得られると、このことは、紙幣が入金不可紙幣であることを表し、このとき制御部12はステップSP28へ移り、紙幣を鑑別部18から入出金部16へ搬送し、ステップSP29へ移る。ステップSP29において制御部12は、入出金部16へ投入された紙幣を全て鑑別部18において鑑別したか否かを判定する。ここで否定結果が得られると、制御部12はステップSP22へ戻り、次の紙幣を入出金部16から鑑別部18へ搬送する。一方ステップSP29において肯定結果が得られると、制御部12はステップSP30へ移り、入出金口5のシャッタを開き、顧客が紙幣を取り出したか否かを判定する。ここで肯定結果が得られると、紙幣が顧客に返却されたため、制御部12はステップSP37へ移り、入金処理手順RT2を終了する。一方ステップSP30において否定結果が得られると、制御部12はステップSP31へ移り、顧客が紙幣を取り出すまで一定期間待機する。
ステップSP31において一定期間が経過すると、顧客が紙幣を取り出さなかったため、制御部12はステップSP32へ移り、紙幣を入出金部16から鑑別部18へ搬送し、ステップSP33へ移り、上述した紙幣読取記憶処理手順RT1を行い、ステップSP34へ移る。ステップSP34において制御部12は、紙幣を鑑別部18から取忘れ庫22へ搬送して収納し、ステップSP37へ移り、入金処理手順RT2を終了する。
一方ステップSP27において肯定結果が得られると、制御部12はステップSP35へ移り、紙幣を一時保留部20から鑑別部18へ搬送し、ステップSP36へ移り、上述した紙幣読取記憶処理手順RT1を行い、ステップSP28へ移り、ステップSP28〜SP34の処理を行う。
[1−5.収納処理]
次に、紙幣入出金機10による収納処理の具体的な処理手順について、図7に示すフローチャートを用いて詳細に説明する。紙幣入出金機10の制御部12は、入金処理手順RT2(図6)のステップSP27において否定結果を得て当該入金処理手順RT2を終了すると、記憶部14から収納処理プログラムを読み出して実行することにより収納処理手順RT3を開始し、ステップSP41へ移る。
ステップSP41において紙幣入出金機10の制御部12は、顧客により操作表示部6を介して入金金額が確定されたか否かを待ち受け、入金金額が確定されると、ステップSP42へ移り、紙幣を一時保留部20から鑑別部18へ搬送し、ステップSP43へ移り、上述した紙幣読取記憶処理手順RT1(図4)を行い、ステップSP44へ移る。
ここで制御部12は、紙幣読取記憶処理手順RT1のステップSP3において金種が確定できないと判定した場合か、又はステップSP5において異常紙幣と判定した場合、この紙幣は収納に適さない収納不可紙幣であると判断する。一方制御部12は、紙幣読取記憶処理手順RT1のステップSP3において金種が確定できると判定し、さらにステップSP5において異常紙幣ではないと判定した場合、この紙幣は収納可能な収納可能紙幣であると判断する。
ステップSP44において制御部12は、紙幣が収納可能紙幣か否かを判定する。ここで否定結果が得られると、このことは、紙幣が収納不可紙幣であることを表し、このとき制御部12はステップSP45へ移り、紙幣を鑑別部18からリジェクト庫28へ搬送して収納することにより、収納可能紙幣とは分別して保管し、ステップSP47へ移り、収納処理手順RT3を終了する。一方ステップSP44において肯定結果が得られると、制御部12はステップSP46へ移り、紙幣をその金種に応じて各紙幣収納庫26へ搬送して保管し、ステップSP47へ移り収納処理手順RT3を終了する。
[1−6.出金処理]
次に、紙幣入出金機10による出金処理の具体的な処理手順について、図8に示すフローチャートを用いて詳細に説明する。紙幣入出金機10の制御部12は、顧客により操作表示部6を介して出金取引が選択され出金金額が入力されると、記憶部14から出金処理プログラムを読み出して実行することにより出金処理手順RT4を開始し、ステップSP51へ移る。
ステップSP51において紙幣入出金機10の制御部12は、出金金額に応じて必要な金種毎の紙幣枚数を認識し、この金種毎の紙幣枚数に応じて各紙幣収納庫26から紙幣を繰り出して鑑別部18へ搬送しステップSP52へ移り、上述した紙幣読取記憶処理手順RT1(図4)を行い、ステップSP53へ移る。
ここで制御部12は、紙幣読取記憶処理手順RT1のステップSP3において金種が確定できないと判定した場合か、又はステップSP5において異常紙幣と判定した場合、この紙幣は出金に適さない出金不可紙幣であると判断する。一方制御部12は、紙幣読取記憶処理手順RT1のステップSP3において金種が確定できると判定し、さらにステップSP5において異常紙幣ではないと判定した場合、この紙幣は出金可能な出金可能紙幣であると判断する。
ステップSP53において制御部12は、紙幣が出金可能紙幣か否かを判定する。ここで否定結果が得られると、このことは紙幣が出金不可紙幣であることを表し、このとき制御部12はステップSP54へ移り、紙幣を鑑別部18から一時保留部20へ搬送し、ステップSP55へ移る。ステップSP55において制御部12は、出金金額分の紙幣を入出金部16に集積したか否かを判定し、ここで否定結果が得られると、ステップSP51へ戻り、次の紙幣を紙幣収納庫26から鑑別部18へ搬送する。一方ステップSP55において肯定結果が得られると、制御部12はステップSP58へ移る。
一方ステップSP53において肯定結果が得られると、制御部12はステップSP56へ移り、紙幣を鑑別部18から入出金部16へ搬送し、ステップSP57へ移る。ステップSP57において制御部12は、出金金額分の紙幣を入出金部16に集積したか否かを判定し、ここで否定結果が得られると、ステップSP51へ戻り、次の紙幣を紙幣収納庫26から鑑別部18へ搬送する。一方ステップSP57において肯定結果が得られると、制御部12はステップSP58へ移り、入出金口5のシャッタを開き、顧客が紙幣を取り出したか否かを判定する。ここで肯定結果が得られると、紙幣が顧客に受け渡しされたため、制御部12はステップSP63へ移り、一時保留部20に出金不可紙幣が保持されている場合、当該出金不可紙幣をリジェクト庫28へ搬送して保管し、ステップSP64へ移り、出金処理手順RT4を終了する。一方ステップSP58において否定結果が得られると、制御部12はステップSP59へ移り、顧客が紙幣を取り出すまで一定期間待機する。
ステップSP59において一定期間が経過すると、顧客が紙幣を取り出さなかったため、制御部12はステップSP60へ移り、紙幣を入出金部16から鑑別部18へ搬送し、ステップSP61へ移り、上述した紙幣読取記憶処理手順RT1を行い、ステップSP62へ移る。ステップSP62において制御部12は、紙幣を鑑別部18から取忘れ庫22へ搬送して収納し、ステップSP63へ移る。
ステップSP63において制御部12は、一時保留部20に出金不可紙幣が保持されている場合、当該出金不可紙幣をリジェクト庫28へ搬送して保管し、ステップSP64へ移り、出金処理手順RT4を終了する。
[1−7.効果]
以上の構成において、現金自動取引装置1は、金種が確定できない程の状態で搬送された金種不確定紙幣を検出した場合、紙幣画像PBをジャーナル部32に記憶するようにした。これにより現金自動取引装置1は、データ量は大きいものの、記番号の配されている位置が不明である金種不確定紙幣については、搬送された状態の紙幣の状態の画像をそのまま保存することで、金銭トラブル等の顧客クレームに備えることができる。
一方金種は確定できたものの異常紙幣であると判定した場合、現金自動取引装置1は、記番号周辺画像処理部48により、行員が目視で記番号を識別可能な状態を保ちつつ記番号周辺画像PNを低解像度化した低解像度記番号周辺画像PNLRを作成し、当該低解像度記番号周辺画像PNLRを低解像度紙幣画像PLRに埋め込むことにより合成紙幣画像PSを作成し、当該合成紙幣画像PSを含む異常時記番号情報をジャーナル部32に記憶するようにした。これにより現金自動取引装置1は、紙幣画像PBと比較してデータ量を大幅に削減しつつ紙幣全体の画像を保存し、さらに行員が目視で記番号を識別可能な状態とすることができ、顧客クレームに備えることができる。
また現金自動取引装置1は、合成紙幣画像PSと識別結果とを対応付けて異常時記番号情報としてジャーナル部32に記憶するようにしたため、識別結果のみを記憶する場合と比較して、記番号を誤って識別した場合に合成紙幣画像PSから記番号を再度識別することができる。
一方正常紙幣であると判定した場合、現金自動取引装置1は、低解像度記番号周辺画像PNLRを含む正常時記番号情報をジャーナル部32に記憶するようにした。これにより現金自動取引装置1は、取り扱う紙幣の大部分を占める正常紙幣における記番号の情報を、紙幣画像PB又は合成紙幣画像PSよりも極めて少ない必要最小限のデータ量で保存することができる。
また現金自動取引装置1は、低解像度記番号周辺画像PNLRと識別結果とを対応付けて正常時記番号情報としてジャーナル部32に記憶するようにしたため、識別結果のみを記憶する場合と比較して、記番号を誤って識別した場合に低解像度記番号周辺画像PNLRから記番号を再度識別することができる。
また現金自動取引装置1は、紙幣画像PBから抽出した記番号周辺画像PNをそのままジャーナル部32に記憶するのではなく、低解像度化した低解像度記番号周辺画像PNLRをジャーナル部32に記憶するようにしたため、記番号周辺画像PNをそのまま記憶する場合と比較して、データ量を削減できる。
ここで、顧客からクレームを受けた場合、行員はジャーナル部32に記憶されたジャーナル情報に基づき対応を行う。現金自動取引装置1は、ジャーナル部32からジャーナル情報を読み出し、異常時記番号情報であった場合、当該異常時記番号情報に含まれる合成紙幣画像PSを拡大処理し、図9に示す拡大合成紙幣画像PESを作成する。この拡大合成紙幣画像PESは、背景部分は紙幣画像PBと比較して荒くなっているものの、記番号部分は読み取れる程度の精細度を有している。行員は、この拡大合成紙幣画像PESにおける記番号部分から記番号を目視で識別し、この識別結果と、合成紙幣画像PSに対応付けられた顧客情報及び取引情報に基づき、顧客対応を行う。
このとき、仮に低解像度紙幣画像PLRを拡大し、図10に示す拡大低解像度紙幣画像PELRを作成した場合、当該拡大低解像度紙幣画像PELRは、紙幣画像PBが低解像度化され低解像度紙幣画像PLRが作成される際に記番号部分の画像が潰れてしまっているため、そのような低解像度紙幣画像PLRを拡大した拡大低解像度紙幣画像PELRは、記番号が識別困難となってしまっている。
これに対し現金自動取引装置1は、低解像度紙幣画像PLRの記番号部分に、紙幣画像PBから別途記番号部分を抽出し加工して低解像度化した低解像度記番号周辺画像PNLRを合成し合成紙幣画像PSを作成したため、合成紙幣画像PSのデータ量を低解像度紙幣画像PLRとほぼ同等にしつつ、その後顧客対応の際は、当該合成紙幣画像PSの記番号部分から、記番号を識別することができる。
さらに合成紙幣画像PS及び低解像度記番号周辺画像PNLRは非常にデータ量が小さいため、現金自動取引装置1は、ジャーナル部32に記憶された合成紙幣画像PS又は低解像度記番号周辺画像PNLRを操作表示部6に表示させたり、ジャーナル部32内において合成紙幣画像PS又は低解像度記番号周辺画像PNLRを検索したりする際、高速に処理を行うことができる。
さらに合成紙幣画像PS及び低解像度記番号周辺画像PNLRは非常にデータ量が小さいため、現金自動取引装置1は、合成紙幣画像PS又は低解像度記番号周辺画像PNLRを取引情報としてリアルタイムで操作表示部6に表示させるといったことも可能となる。
さらに現金自動取引装置1は、入金処理、収納処理及び出金処理において、紙幣搬送中に適宜紙幣読取記憶処理を行うようにしたため、紙幣搬送中における紙幣の状態を適宜確認することができる。
以上の構成によれば、現金自動取引装置1は、紙幣全体の画像である紙幣画像PBを取得する紙幣画像取得部40と、紙幣画像PBから記番号を含む画像である記番号周辺画像PNを取得する記番号周辺画像取得部42と、紙幣画像PBを低解像度化し低解像度紙幣画像PLRを生成する紙幣画像低解像度化部44と、低解像度紙幣画像PLRにおける記番号周辺画像PNに相当する位置へ記番号周辺画像PNを埋め込み合成紙幣画像PSを作成する合成紙幣画像作成部46とを設けるようにした。これにより現金自動取引装置1は、行員が目視で記番号を識別可能な状態を保ちつつ記番号周辺画像PNを低解像度化することで、データ量を削減しつつ、目視で記番号を識別可能な画像を記憶することができる。
[2.他の実施の形態]
なお上述した実施の形態においては、記番号周辺画像PNを二値化して二値化記番号周辺画像PNMを作成し、当該二値化記番号周辺画像PNMを細線化して細線化記番号周辺画像PNTを作成し、当該細線化記番号周辺画像PNTを低解像度化して低解像度記番号周辺画像PNLRを作成する場合について述べた。本発明はこれに限らず、二値化記番号周辺画像PNMに対し線形補間を行い、各画素に対して近傍の画素からの距離の比率を求め、この比率で近傍の画素の濃度値から補間することにより、低解像度記番号周辺画像を作成しても良い。要は、二値化や細線化等は必須ではなく、低解像度化し少ない画素数となっても記番号が目視で識別可能となるような画像処理等の種々の加工を記番号周辺画像PNに施せば良い。
また上述した実施の形態においては、行員が目視で記番号を識別可能な状態となっている低解像度記番号周辺画像PNLRが埋め込まれた合成紙幣画像PSを作成する場合について述べた。本発明はこれに限らず、現金自動取引装置1が文字認識で記番号を読み取って識別可能な状態となっている記番号部分を有する合成紙幣画像PSを作成しても良い。その場合、顧客からクレームを受けた際、現金自動取引装置1は、合成紙幣画像PSを拡大処理して拡大合成紙幣画像PESを作成し、この拡大合成紙幣画像PESにおける記番号部分から記番号を読み取って識別することにより識別結果を取得する。行員は、この識別結果と、合成紙幣画像PSに対応付けられた顧客情報及び取引情報に基づき、顧客対応を行えば良い。またその場合、現金自動取引装置1は、拡大合成紙幣画像PESではなく合成紙幣画像PSにおける記番号部分から記番号を読み取って識別することにより識別結果を取得しても良い。
さらに上述した実施の形態においては、紙幣読取記憶処理手順RT1のステップSP12及びSP18において、記番号周辺画像PNに基づき記番号を識別する場合について述べた。本発明はこれに限らず、二値化記番号周辺画像PNM又は細線化記番号周辺画像PNTに基づき記番号を識別しても良い。
さらに上述した実施の形態においては、低解像度記番号周辺画像PNLRと識別結果とを対応付けて正常時記番号情報として、合成紙幣画像PSと識別結果とを対応付けて異常時記番号情報として、それぞれ記憶する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、低解像度記番号周辺画像PNLRか識別結果のどちらか一方のみか、又は合成紙幣画像PSか識別結果のどちらか一方のみを記憶しても良い。
さらに上述した実施の形態においては、少なくとも紙幣の片面全体を示す紙幣画像PBを取得する場合について述べた。本発明はこれに限らず、紙幣の表面及び裏面の全体を示す紙幣画像を取得しても良い。
さらに上述した実施の形態においては、収納処理手順RT3のステップSP43において紙幣読取記憶処理を行う場合について述べたが、本発明はこれに限らず、収納処理時において紙幣読取記憶処理は実行せず省略しても良い。しかしながら、入金処理時において一時保留部20へ搬送された紙幣の記番号は全て識別できているはずであるが、搬送中に紙幣が破損する可能性があるため、収納処理時においても紙幣読取記憶処理を実行する方が望ましい。
さらに本発明において現金自動取引装置1は、インターネットの専用網を介し金融機関ホスト等に接続され、当該金融機関ポストと顧客情報、取引情報、ジャーナル情報等を送受信しても良い。そのような場合、ジャーナル情報のデータ量が削減されているため、金融機関ホストと送受信するデータ量を削減でき、通信の負荷を減らしシステム負荷を軽減できる。
さらに上述した実施の形態においては、記憶部14に予め記憶させておいた紙幣読取記憶処理プログラムを読み出して実行する場合について述べた。本発明はこれに限らず、例えばUSB(Universal Serial Bus)等のインタフェースやIEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.3ab等のネットワーク、或いはCD−ROM(Compact Disc-Read Only Memory)等の外部記憶媒体を介して、外部から紙幣読取記憶処理プログラムを取得して実行しても良い。
さらに上述した実施の形態においては、現金を取引する現金自動取引装置1において、媒体としての紙幣の記番号の画像を記憶する場合に本発明を適用する場合について述べた。本発明はこれに限らず、例えば商品券や金券、入場券等のような薄い紙状の媒体に付された固有な識別字を記憶する種々の装置に本発明を適用しても良い。また、例えば紙幣を入出する紙幣入出金機や紙幣を所定枚数毎に施封する施封小束支払機等、紙幣や硬貨の取引に関する種々の処理を行う複数種類の装置の組み合わせにより構成された現金処理装置に本発明を適用しても良い。
さらに上述した実施の形態においては、入金取引及び出金取引を行う現金自動取引装置1に本発明を適用する場合について述べたが、入金取引のみ又は出金取引のみを行う装置に本発明を適用しても良い。
さらに上述した実施の形態においては、紙幣画像取得部としての紙幣画像取得部40と、記番号周辺画像取得部としての記番号周辺画像取得部42と、紙幣画像低解像度化部としての紙幣画像低解像度化部44と、合成紙幣画像作成部としての合成紙幣画像作成部46とによって、紙幣処理装置としての紙幣入出金機10を構成する場合について述べた。本発明はこれに限らず、その他種々の構成でなる紙幣画像取得部と、記番号周辺画像取得部と、紙幣画像低解像度化部と、合成紙幣画像作成部とによって、紙幣処理装置を構成しても良い。
本発明は、紙幣の記番号を判別し管理する種々の装置でも利用できる。
1……現金自動取引装置、2……筐体、3……接客部、4……カード入出口、5……入出金口、6……操作表示部、7……テンキー、8……レシート発行口、9……主制御部、10……紙幣入出金機、12……制御部、14……記憶部、16……入出金部、18……鑑別部、20……一時保留部、22……取忘れ庫、24……搬送部、26……紙幣収納庫、28……リジェクト庫、32……ジャーナル部、40……紙幣画像取得部、42……記番号周辺画像取得部、44……紙幣画像低解像度化部、46……合成紙幣画像作成部、48……記番号周辺画像処理部、50……記憶部、52……判定部、54……記番号周辺画像二値化部、56……記番号周辺画像細線化部、58……記番号周辺画像低解像度化部、60……記番号識別部、PB……紙幣画像、PLR……低解像度紙幣画像、PN……記番号周辺画像、PNM……二値化記番号周辺画像、PNT……細線化記番号周辺画像、PNLR……低解像度記番号周辺画像、PS……合成紙幣画像、PELR……拡大低解像度紙幣画像、PES……拡大合成紙幣画像。

Claims (10)

  1. 紙幣全体の画像である紙幣画像を取得する紙幣画像取得部と、
    前記紙幣画像から前記紙幣に付された記番号を含む画像である記番号周辺画像を取得する記番号周辺画像取得部と、
    前記紙幣画像を低解像度化し低解像度紙幣画像を生成する紙幣画像低解像度化部と、
    前記低解像度紙幣画像における前記記番号周辺画像に相当する位置へ前記記番号周辺画像を埋め込み合成紙幣画像を作成する合成紙幣画像作成部と
    を有する紙幣処理装置。
  2. 前記記番号周辺画像を記番号が識別可能な状態を保ちつつ低解像度化し低解像度記番号周辺画像を作成する記番号周辺画像処理部
    をさらに有し、
    前記合成紙幣画像作成部は、前記低解像度紙幣画像における前記記番号周辺画像に相当する位置へ前記低解像度記番号周辺画像を埋め込み前記合成紙幣画像を作成する
    請求項1に記載の紙幣処理装置。
  3. 前記合成紙幣画像を所定の記憶手段に記憶する記憶部
    をさらに有する請求項2に記載の紙幣処理装置。
  4. 前記紙幣の状態を判定する判定部
    をさらに有し、
    前記記憶部は、前記判定部において前記紙幣が異常であると判定された場合、前記合成紙幣画像を所定の記憶手段に記憶する
    請求項3に記載の紙幣処理装置。
  5. 前記紙幣の状態を判定する判定部と、
    前記判定部において前記紙幣の金種が特定できないと判定された場合、前記紙幣画像を所定の記憶手段に記憶する記憶部と
    をさらに有する請求項1に記載の紙幣処理装置。
  6. 前記紙幣の状態を判定する判定部と、
    前記判定部において前記紙幣が正常であると判定された場合、前記記番号周辺画像を所定の記憶手段に記憶する記憶部と
    をさらに有する請求項1に記載の紙幣処理装置。
  7. 前記紙幣の状態を判定する判定部と、
    前記判定部において前記紙幣の金種が特定できないと判定された場合は前記紙幣画像を、前記紙幣が異常であると判定された場合は前記合成紙幣画像を、前記紙幣が正常であると判定された場合は前記記番号周辺画像を、それぞれ所定の記憶手段に記憶する記憶部と
    をさらに有する請求項2に記載の紙幣処理装置。
  8. 前記記番号周辺画像処理部は、
    前記記番号周辺画像を二値化し二値化記番号周辺画像を作成する記番号周辺画像二値化部と、
    前記二値化記番号周辺画像を細線化し細線化記番号周辺画像を作成する記番号周辺画像細線化部と、
    前記細線化記番号周辺画像を低解像度化し前記低解像度記番号周辺画像を作成する記番号周辺画像低解像度化部と
    を有する請求項2に記載の紙幣処理装置。
  9. 前記記番号周辺画像処理部は、前記記番号周辺画像を低解像度化することにより前記低解像度記番号周辺画像のデータ量を前記記番号周辺画像よりも削減する
    請求項8に記載の紙幣処理装置。
  10. 前記記憶部に記憶された前記合成紙幣画像を拡大し記番号部分から記番号を識別する記番号識別部
    をさらに有する請求項3に記載の紙幣処理装置。
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