JP2015190864A - クロマトグラフ用試料注入装置 - Google Patents
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Description
GC/MS101は、ガスクロマトグラフ20と、MS部50と、ガスクロマトグラフ20の上部に配置されたガスクロマトグラフ用自動試料注入装置110と、制御部130とを備える。
制御部130は、CPU131と入力部32と表示部33とを備え、ガスクロマトグラフ20とMS部50とガスクロマトグラフ用自動試料注入装置110とを制御する。
10μlシリンジ11は、先端にニードル11aを有するバレル11bと、バレル11b内に摺動自在に嵌挿されたプランジャ11cとを備える。
このような10μlシリンジ11とシリンジ駆動部13とによれば、液体試料をニードル11aからバレル11b内に吸引したり、バレル11b内の液体試料をニードル11aから排出したりすることができる。
ここで、バイアル4は、底面を有する円筒形状であり、例えば、直径10mm、高さ24mmのものである。そして、分析対象の液体試料が入れられる試料バイアル4上面の開口部には、ゴム製のキャップ4aが取り付けられている。これにより、試料バイアル4内の液体試料を10μlシリンジ11へ吸入する際には、ニードル11aでキャップ4aを貫通させることになる。
このようなターレット12とターレット駆動部14とによれば、10μlシリンジ11の下方に試料・溶媒・廃液の内のいずれか所望のバイアル4がくるように、ターレット12を移動させることができる。
初めに、測定者が入力部32を用いて「連続分析開始」を入力することにより、制御部130は14個の試料バイアル4を連続的かつ自動的に分析する制御を行う。
同様にして、残りの13個の試料バイアル4を連続して自動的に分析する。
そこで、本発明は、試料注入時の空気や水分の混入を防止することができるクロマトグラフ用試料注入装置を提供することを目的とするものである。
また、本発明のクロマトグラフ用試料注入装置は、先端にニードルを有するバレルと、当該バレル内に摺動自在に嵌挿されたプランジャとを備えるシリンジと、前記シリンジを上下方向に移動させるとともに、前記プランジャを押し入れ又は引き出すことが可能なシリンジ駆動部と、分析対象試料が入れられた試料バイアルが配置されるターレットと、前記ターレットを水平方向に移動させることが可能なターレット駆動部と、前記シリンジ駆動部及びターレット駆動部を制御する制御部とを備えるクロマトグラフ用試料注入装置であって、内部空間と連通するガス導入口を有し、上下方向に伸縮可能なチューブを備え、伸長状態のチューブの内部空間に前記ニードルの先端が配置され、かつ、前記チューブが収縮することで、前記シリンジが試料バイアルから分析対象試料を吸引し、吸引した分析対象試料をクロマトグラフの試料気化室内に注入することが可能となるように、前記チューブが前記シリンジに取り付けられており、分析対象試料が分析される際には、前記ガス導入口から所定のガスが導入されるようにしている。
以上のように、本発明のクロマトグラフ用試料注入装置によれば、チューブの内部空間にパージする「所定のガス」を選択することで、試料気化室への注入時に巻き込まれる成分を選択できる。また、水分を含まないガスを長時間パージし続けることで、シリンジのニードル先端部に吸着する水分を除去することができ、この結果、分析対象試料中の水分や空気の微量分析時において、外乱による妨害を防いでより精密な定量が可能となる。
さらに、本発明のクロマトグラフ用試料注入装置は、前記試料気化室には前記ニードルが挿入されるセプタムが配置されているようにしてもよい。
図1は、本発明の第一実施形態に係るGC/MSの一例を示す概略構成図であり、図2は図1に示すGC/MSの正面図である。なお、上述した従来のGC/MS101と同様のものについては、同じ符号を付している。
GC/MS1は、ガスクロマトグラフ20と、MS部50と、ガスクロマトグラフ20の上部に配置されたガスクロマトグラフ用自動試料注入装置10と、流量制御ユニット40と、制御部30とを備える。なお、制御部30は、機能ごと、すなわち、ガスクロマトグラフ20とガスクロマトグラフ用自動試料注入装置10と流量制御ユニット40とMS部50とにそれぞれ分離して配置されていてもよい。
筐体15の上部には円管形状のガス導入口15aが形成されるとともに、筐体15の下部には円管形状のガス排出口15bが形成されている。これにより、ガス導入口15aから筐体15の内部空間に導入されたガスが、筐体15の内部空間を下方に向かって流れ、ガス排出口15bから筐体15の外部に排出される。
CPU31が処理する機能をブロック化して説明すると、流量制御ユニット40を制御する流量制御部31aと、検出器55からイオン強度信号を受信する分析制御部31bと、ガスクロマトグラフ用自動試料注入装置10を制御する注入装置制御部31cとを有する。
図3は、本発明の第二実施形態に係るGC/MSの一例を示す概略構成図であり、図4は図3に示す10μlシリンジ211の断面図である。なお、上述したGC/MS1、101と同様のものについては、同じ符号を付している。
GC/MS201は、ガスクロマトグラフ20と、MS部50と、ガスクロマトグラフ20の上部に配置されたガスクロマトグラフ用自動試料注入装置210と、流量制御ユニット40と、制御部30とを備える。
チューブ212は、上下方向に伸縮可能な蛇腹形状の略円筒体となっており、その上部には円管形状のガス導入口212aが形成されている。これにより、ガス導入口212aからチューブ212の内部空間に導入されたガスが、チューブ212の内部空間を下方に向かって流れ、下方の開口からチューブ212の外へ排出される。
上述したGC/MSにおいて、流量制御部31aは、測定者が入力部32を用いて「連続分析開始」を入力することで、ガス流量調節弁43を制御する構成としたが、これに換えて、測定者が入力部32を用いて適当なタイミングで「開」と「閉」とを入力してガス流量調節弁43を制御するような構成としてもよい。
10: ガスクロマトグラフ用試料注入装置
11: シリンジ
11a: ニードル
11b: バレル
11c: プランジャ
12: ターレット
13: シリンジ駆動部
14: ターレット駆動部
15: 筐体
15a: ガス導入口
15b: ガス排出口
23: 試料気化室
30: 制御部
Claims (4)
- 先端にニードルを有するバレルと、当該バレル内に摺動自在に嵌挿されたプランジャとを備えるシリンジと、
前記シリンジを上下方向に移動させるとともに、前記プランジャを押し入れ又は引き出すことが可能なシリンジ駆動部と、
分析対象試料が入れられた試料バイアルが配置されるターレットと、
前記ターレットを水平方向に移動させることが可能なターレット駆動部と、
前記シリンジ駆動部及びターレット駆動部を制御する制御部とを備えるクロマトグラフ用試料注入装置であって、
内部空間と連通するガス導入口及びガス排出口を有する筐体を備え、
前記筐体の内部空間で、前記シリンジが試料バイアルから分析対象試料を吸引し、吸引した分析対象試料をクロマトグラフの試料気化室内に注入することが可能となっており、
分析対象試料が分析される際には、前記ガス導入口から所定のガスが導入され、前記ガス排出口から所定のガスが排出されることを特徴とするクロマトグラフ用試料注入装置。 - 先端にニードルを有するバレルと、当該バレル内に摺動自在に嵌挿されたプランジャとを備えるシリンジと、
前記シリンジを上下方向に移動させるとともに、前記プランジャを押し入れ又は引き出すことが可能なシリンジ駆動部と、
分析対象試料が入れられた試料バイアルが配置されるターレットと、
前記ターレットを水平方向に移動させることが可能なターレット駆動部と、
前記シリンジ駆動部及びターレット駆動部を制御する制御部とを備えるクロマトグラフ用試料注入装置であって、
内部空間と連通するガス導入口を有し、上下方向に伸縮可能なチューブを備え、
伸長状態のチューブの内部空間に前記ニードルの先端が配置され、かつ、前記チューブが収縮することで、前記シリンジが試料バイアルから分析対象試料を吸引し、吸引した分析対象試料をクロマトグラフの試料気化室内に注入することが可能となるように、前記チューブが前記シリンジに取り付けられており、
分析対象試料が分析される際には、前記ガス導入口から所定のガスが導入されることを特徴とするクロマトグラフ用試料注入装置。 - 前記ターレットには、複数個の試料バイアルが配置されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のクロマトグラフ用試料注入装置。
- 前記試料気化室には前記ニードルが挿入されるセプタムが配置されていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のクロマトグラフ用試料注入装置。
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