JP2015190864A - クロマトグラフ用試料注入装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】試料注入時の空気や水分の混入を防止することができるクロマトグラフ用試料注入装置を提供する。【解決手段】シリンジ11と、シリンジ駆動部13と、分析対象試料を内包する試料バイアル4が配置されるターレット12と、ターレット12を水平方向に移動可能とするターレット駆動部14と、シリンジ駆動部13とターレット駆動部14を制御する制御部30とを備えるクロマトグラフ用試料注入装置10であって、内部空間と連通するガス導入口15a及びガス排出口15bを有する筐体15を備え、該筐体15の内部空間において、シリンジ11が試料バイアル4から分析対象試料を吸引し、吸引した試料をクロマトグラフ20の試料気化室23内に注入して、試料分析時にはガス導入口15aから所定のガスが導入されるとともにガス排出口15bから所定のガスが排出される構成とする。【選択図】図1

Description

本発明は、シリンジを備えるクロマトグラフ用試料注入装置に関し、特に、多数の液体試料を分析するためのガスクロマトグラフ用試料注入装置に関する。
ガスクロマトグラフで液体試料を分析する場合、ニードルを有するバレルとプランジャとを備えるシリンジで試料瓶(試料バイアル)内から一定量の液体試料を吸引した後、ニードルをガスクロマトグラフの試料気化室のセプタムに貫通させて、試料気化室内に液体試料を注入するという操作が行われている。なお、セプタムはシリコン製等であって弾力性を有しているので、ニードル挿入時に開いた穴は、ニードルが抜去されると即座に閉塞することになる。
また、ガスクロマトグラフで多数の液体試料を連続して自動的に分析するために、分析対象の液体試料が入れられた多数(例えば、12個)の試料バイアルと、洗浄用溶媒が入れられた溶媒バイアルと、廃液が入れられる廃液バイアルとが一列に配置されたターレットを備えるガスクロマトグラフ用自動試料注入装置が用いられている(例えば、特許文献1参照)。
ここで、図5は、ガスクロマトグラフ質量分析装置(GC/MS)の一例を示す概略構成図であり、図6は図5に示すGC/MSの正面図である。また、図7は図5に示す10μlシリンジ11の断面図である。
GC/MS101は、ガスクロマトグラフ20と、MS部50と、ガスクロマトグラフ20の上部に配置されたガスクロマトグラフ用自動試料注入装置110と、制御部130とを備える。
ガスクロマトグラフ20は、立方体形状のハウジングを有するガスクロマトグラフ用オーブン21と、ハウジング21の内部に配置された試料ガスが通過する円管形状のカラム22と、ハウジング21の上部に配置され、カラム22と連結された試料気化室23とを備える。
MS部50は、直方体形状の真空室51と、真空室51の内部を真空にするための真空ポンプ56とを備え、真空室51の内部には、イオン化室52と、イオンレンズ53と、質量分離器としての四重極質量フィルタ54と、イオン強度信号を取得する検出器55とが、イオンの進行方向に沿ってこの順に配設されている。
制御部130は、CPU131と入力部32と表示部33とを備え、ガスクロマトグラフ20とMS部50とガスクロマトグラフ用自動試料注入装置110とを制御する。
ガスクロマトグラフ用自動試料注入装置110は、10μlシリンジ11と、シリンジ駆動部13と、ターレット12と、ターレット駆動部14と、直方体形状の筐体115とを備える。
10μlシリンジ11は、先端にニードル11aを有するバレル11bと、バレル11b内に摺動自在に嵌挿されたプランジャ11cとを備える。
シリンジ駆動部13は、10μlシリンジ11の筐体115に対する上下方向への移動を可能にしている。さらに、プランジャ11cをバレル11b内に押し入れたり、バレル11b内から引き出したりすることが可能となっている。
このような10μlシリンジ11とシリンジ駆動部13とによれば、液体試料をニードル11aからバレル11b内に吸引したり、バレル11b内の液体試料をニードル11aから排出したりすることができる。
ターレット12は、水平方向に長い平板形状であって、上面にはバイアル4が収容されるための6もしくは12個(n個)の穴が水平に一列に並ぶように形成されている。これにより、6もしくは12個のバイアル4を一列に配置することができるようになっている。
ここで、バイアル4は、底面を有する円筒形状であり、例えば、直径10mm、高さ24mmのものである。そして、分析対象の液体試料が入れられる試料バイアル4上面の開口部には、ゴム製のキャップ4aが取り付けられている。これにより、試料バイアル4内の液体試料を10μlシリンジ11へ吸入する際には、ニードル11aでキャップ4aを貫通させることになる。
また、ガスクロマトグラフ20で多数の液体試料を連続して自動的に分析するためには、一の液体試料を分析する際と、次の液体試料を分析する際との間に、10μlシリンジ11の内部を洗浄用の溶媒で洗浄する必要がある。そのため、ターレット12には、試料バイアル4だけでなく、洗浄用溶媒が入れられた溶媒バイアル4と、廃液(使用後の洗浄用溶媒)が入れられる廃液バイアル4とが配置されることになる。例えば、連続分析の前に測定者は、ターレット12の第3穴〜第8もしくは第14穴に試料バイアル4を、第1穴に洗浄用溶媒バイアル4を、第2穴に廃液バイアル4をそれぞれ配置する。
ターレット駆動部14は、円板状体が回転することによりターレット12を筐体115に対して水平方向に移動させることが可能となっている。
このようなターレット12とターレット駆動部14とによれば、10μlシリンジ11の下方に試料・溶媒・廃液の内のいずれか所望のバイアル4がくるように、ターレット12を移動させることができる。
ここで、ガスクロマトグラフ用自動試料注入装置110で14個の液体試料を連続して自動的に分析する分析方法について説明する。
初めに、測定者が入力部32を用いて「連続分析開始」を入力することにより、制御部130は14個の試料バイアル4を連続的かつ自動的に分析する制御を行う。
具体的には、まず、制御部130は、10μlシリンジ11の下方に試料バイアル4がくるように、ターレット駆動部14によってターレット12を移動させた後、シリンジ駆動部13によって10μlシリンジ11を降下させて、ニードル11aを試料バイアル4内に挿入する。そして、シリンジ駆動部13によってプランジャ11cを引くことにより、試料バイアル4内の液体試料をバレル11b内に吸引した後、シリンジ駆動部13によって10μlシリンジ11を上昇させて、ニードル11aを試料バイアル4内から抜去する。
次に、10μlシリンジ11の下方にターレット12が配置されないように、ターレット駆動部14によってターレット12を移動させた後、シリンジ駆動部13によって10μlシリンジ11を下降させて、ニードル11aを試料気化室23のセプタム(図示略)に挿入する。そして、シリンジ駆動部13によってプランジャ11cを押すことにより、バレル11b内の液体試料を試料気化室23内に注入した後、シリンジ駆動部13によって10μlシリンジ11を上昇させて、ニードル11aを試料気化室23のセプタムから抜去する。
次に、10μlシリンジ11の下方に第15穴の溶媒バイアル4がくるように、ターレット駆動部14によってターレット12を移動させた後、シリンジ駆動部13によって10μlシリンジ11を降下させて、ニードル11aを溶媒バイアル4内に挿入する。そして、シリンジ駆動部13によってプランジャ11cを引くことにより、溶媒バイアル4内の洗浄用溶媒をバレル11b内に吸引した後、シリンジ駆動部13によって10μlシリンジ11を上昇させて、ニードル11aを溶媒バイアル4内から抜去する。
次に、10μlシリンジ11の下方に第16穴の廃液バイアル4がくるように、ターレット駆動部14によってターレット12を移動させた後、シリンジ駆動部13によって10μlシリンジ11を降下させて、ニードル11aを廃液バイアル4内に挿入する。そして、シリンジ駆動部13によってプランジャ11cを押すことにより、バレル11b内の洗浄用溶媒を廃液バイアル4内に排出した後、シリンジ駆動部13によって10μlシリンジ11を上昇させて、ニードル11aを廃液バイアル4内から抜去する。
同様にして、残りの13個の試料バイアル4を連続して自動的に分析する。
特開平10−104241号公報
しかしながら、上述したようなガスクロマトグラフ用自動試料注入装置110では、ニードル11aを試料気化室23のセプタムへ挿入する際に、ニードル11aとセプタムとの間から微量の空気が混入することがあった。また、大気中に放置されていた10μlシリンジ11を用いると、ニードル11a先端部に吸着する空気中の水分が、検出器55の種類(例えばバリア放電イオン化検出器等)によっては検出されてしまい、これが分析対象成分に空気や水分が含まれる際の妨害成分となって、分析対象試料の正確な分析ができないという問題点があった。
そこで、本発明は、試料注入時の空気や水分の混入を防止することができるクロマトグラフ用試料注入装置を提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するためになされた本発明のクロマトグラフ用試料注入装置は、先端にニードルを有するバレルと、当該バレル内に摺動自在に嵌挿されたプランジャとを備えるシリンジと、前記シリンジを上下方向に移動させるとともに、前記プランジャを押し入れ又は引き出すことが可能なシリンジ駆動部と、分析対象試料が入れられた試料バイアルが配置されるターレットと、前記ターレットを水平方向に移動させることが可能なターレット駆動部と、前記シリンジ駆動部及びターレット駆動部を制御する制御部とを備えるクロマトグラフ用試料注入装置であって、内部空間と連通するガス導入口及びガス排出口を有する筐体を備え、前記筐体の内部空間で、前記シリンジが試料バイアルから分析対象試料を吸引し、吸引した分析対象試料をクロマトグラフの試料気化室内に注入することが可能となっており、分析対象試料が分析される際には、前記ガス導入口から所定のガスが導入され、前記ガス排出口から所定のガスが排出されるようにしている。
ここで、「所定のガス」とは、測定者等によって決定される任意の種類のガスであって、例えば、分析対象成分を含まないガス等となる。
以上のように、本発明のクロマトグラフ用試料注入装置によれば、筐体の内部空間にパージする「所定のガス」を選択することで、試料気化室への注入時に巻き込まれる成分を選択できる。また、水分を含まないガスを長時間パージし続けることで、シリンジのニードル先端部に吸着する水分を除去することができ、この結果、分析対象試料中の水分や空気の微量分析時において、外乱による妨害を防いでより精密な定量が可能となる。
(その他の課題を解決するための手段及び効果)
また、本発明のクロマトグラフ用試料注入装置は、先端にニードルを有するバレルと、当該バレル内に摺動自在に嵌挿されたプランジャとを備えるシリンジと、前記シリンジを上下方向に移動させるとともに、前記プランジャを押し入れ又は引き出すことが可能なシリンジ駆動部と、分析対象試料が入れられた試料バイアルが配置されるターレットと、前記ターレットを水平方向に移動させることが可能なターレット駆動部と、前記シリンジ駆動部及びターレット駆動部を制御する制御部とを備えるクロマトグラフ用試料注入装置であって、内部空間と連通するガス導入口を有し、上下方向に伸縮可能なチューブを備え、伸長状態のチューブの内部空間に前記ニードルの先端が配置され、かつ、前記チューブが収縮することで、前記シリンジが試料バイアルから分析対象試料を吸引し、吸引した分析対象試料をクロマトグラフの試料気化室内に注入することが可能となるように、前記チューブが前記シリンジに取り付けられており、分析対象試料が分析される際には、前記ガス導入口から所定のガスが導入されるようにしている。
ここで、「上下方向に伸縮可能」とは、例えば、蛇腹形状等となる。
以上のように、本発明のクロマトグラフ用試料注入装置によれば、チューブの内部空間にパージする「所定のガス」を選択することで、試料気化室への注入時に巻き込まれる成分を選択できる。また、水分を含まないガスを長時間パージし続けることで、シリンジのニードル先端部に吸着する水分を除去することができ、この結果、分析対象試料中の水分や空気の微量分析時において、外乱による妨害を防いでより精密な定量が可能となる。
そして、本発明のクロマトグラフ用試料注入装置は、前記ターレットには、複数個の試料バイアルが配置されるようにしてもよい。
さらに、本発明のクロマトグラフ用試料注入装置は、前記試料気化室には前記ニードルが挿入されるセプタムが配置されているようにしてもよい。
第一実施形態に係るGC/MSの一例を示す概略構成図。 図1に示すGC/MSの正面図。 第二実施形態に係るGC/MSの一例を示す概略構成図。 図3に示す10μlシリンジの断面図。 一般的なGC/MSの一例を示す概略構成図。 図5に示すGC/MSの正面図。 図5に示す10μlシリンジの断面図。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。なお、本発明は、以下に説明するような実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の態様が含まれることはいうまでもない。
<第一実施形態>
図1は、本発明の第一実施形態に係るGC/MSの一例を示す概略構成図であり、図2は図1に示すGC/MSの正面図である。なお、上述した従来のGC/MS101と同様のものについては、同じ符号を付している。
GC/MS1は、ガスクロマトグラフ20と、MS部50と、ガスクロマトグラフ20の上部に配置されたガスクロマトグラフ用自動試料注入装置10と、流量制御ユニット40と、制御部30とを備える。なお、制御部30は、機能ごと、すなわち、ガスクロマトグラフ20とガスクロマトグラフ用自動試料注入装置10と流量制御ユニット40とMS部50とにそれぞれ分離して配置されていてもよい。
ガスクロマトグラフ用自動試料注入装置10は、10μlシリンジ11と、シリンジ駆動部13と、ターレット12と、ターレット駆動部14と、直方体形状の筐体15とを備える。
筐体15の上部には円管形状のガス導入口15aが形成されるとともに、筐体15の下部には円管形状のガス排出口15bが形成されている。これにより、ガス導入口15aから筐体15の内部空間に導入されたガスが、筐体15の内部空間を下方に向かって流れ、ガス排出口15bから筐体15の外部に排出される。
ガス供給源41には所定のガスが封入されている。そして、ガス供給源41にはガス導入管42の一端部が接続され、ガス導入管42の中程にはガス流量調節弁43が設けられ、さらにガス導入管42の他端部はガス導入口15aに接続されており、これらガス供給源41、ガス導入管42、ガス流量調節弁43とによって所定のガスを供給するための流量制御ユニット40が構成される。なお、ガス導入管42の一端部には、測定者等が選択した任意の種類のガスを封入したガス供給源41が取り付けられるようになっている。
制御部30は、CPU31と入力部32と表示部33とを備え、ガスクロマトグラフ20とMS部50とガスクロマトグラフ用自動試料注入装置10と流量制御ユニット40とを制御する。
CPU31が処理する機能をブロック化して説明すると、流量制御ユニット40を制御する流量制御部31aと、検出器55からイオン強度信号を受信する分析制御部31bと、ガスクロマトグラフ用自動試料注入装置10を制御する注入装置制御部31cとを有する。
流量制御部31aは、ガス流量調節弁43を制御することにより、ガス供給源41から所定量のガスをガス導入管42に流している。例えば、分析時において測定者は、入力部32を用いて「連続分析開始」と入力することにより、ガス流量調節弁43を制御して、ガス供給源41からガス導入管42とガス導入口15aとを介して所定のガスを筐体15の内部空間に供給する。
以上のように、第一実施形態に係るGC/MS1によれば、筐体15の内部空間にパージする「所定のガス」を選択することで、試料気化室23への注入時に巻き込まれる成分を選択できる。また、水分を含まないガスを長時間パージし続けることで、シリンジ11のニードル11a先端部に吸着する水分を除去することができ、この結果、検出器55としてバリア放電イオン化検出器を用いた場合でも、分析対象試料中の水分や空気の微量分析時において、外乱による妨害を防いでより精密な定量が可能となる。
<第二実施形態>
図3は、本発明の第二実施形態に係るGC/MSの一例を示す概略構成図であり、図4は図3に示す10μlシリンジ211の断面図である。なお、上述したGC/MS1、101と同様のものについては、同じ符号を付している。
GC/MS201は、ガスクロマトグラフ20と、MS部50と、ガスクロマトグラフ20の上部に配置されたガスクロマトグラフ用自動試料注入装置210と、流量制御ユニット40と、制御部30とを備える。
ガスクロマトグラフ用自動試料注入装置210は、10μlシリンジ211と、シリンジ駆動部13と、ターレット12と、ターレット駆動部14と、直方体形状の筐体15とを備え、筐体15の上部には円管形状のガス導入口15aが形成されるとともに、筐体15の下部には円管形状のガス排出口15bが形成されている。
10μlシリンジ211は、先端にニードル11aを有するバレル11bと、バレル11b内に摺動自在に嵌挿されたプランジャ11cと、バレル11b先端の外周部に取り付けられたチューブ212とを備える。
チューブ212は、上下方向に伸縮可能な蛇腹形状の略円筒体となっており、その上部には円管形状のガス導入口212aが形成されている。これにより、ガス導入口212aからチューブ212の内部空間に導入されたガスが、チューブ212の内部空間を下方に向かって流れ、下方の開口からチューブ212の外へ排出される。
このような10μlシリンジ211によれば、試料バイアル4の上面とチューブ212の下面とが接触することで、チューブ212が縮んだ状態となり、液体試料をニードル11aからバレル11b内に吸引したり、バレル11b内の液体試料をニードル11aから排出したりすることができるようになっている(図4(b)参照)。また、チューブ212の下面に何も接触していないときには、チューブ212が所定の長さに伸びた状態となり、チューブ212の内部にニードル11aの先端が配置される(図4(a)参照)。
ガス供給源41には所定のガスが封入されている。そして、ガス供給源41は、ガス導入管42の一端部が接続され、ガス導入管42の中程にはガス流量調節弁43が設けられ、さらにガス導入管42の他端部はガス導入口15aを通過してガス導入口212aに接続されており、これらガス供給源41、ガス導入管42、ガス流量調節弁43とによって所定のガスを供給するための流量制御ユニット40が構成される。
以上のように、第二実施形態に係るGC/MS201によれば、チューブ212の内部空間にパージする「所定のガス」を選択することで、試料気化室23への注入時に巻き込まれる成分を選択できる。また、水分を含まないガスを長時間パージし続けることで、シリンジ11のニードル11a先端部に吸着する水分を除去することができ、この結果、検出器55としてバリア放電イオン化検出器を用いた場合でも、分析対象試料中の水分や空気の微量分析時において、外乱による妨害を防いでより精密な定量が可能となる。
<他の実施形態>
上述したGC/MSにおいて、流量制御部31aは、測定者が入力部32を用いて「連続分析開始」を入力することで、ガス流量調節弁43を制御する構成としたが、これに換えて、測定者が入力部32を用いて適当なタイミングで「開」と「閉」とを入力してガス流量調節弁43を制御するような構成としてもよい。
本発明は、クロマトグラフ質量分析装置等に利用することができる。
4: バイアル
10: ガスクロマトグラフ用試料注入装置
11: シリンジ
11a: ニードル
11b: バレル
11c: プランジャ
12: ターレット
13: シリンジ駆動部
14: ターレット駆動部
15: 筐体
15a: ガス導入口
15b: ガス排出口
23: 試料気化室
30: 制御部

Claims (4)

  1. 先端にニードルを有するバレルと、当該バレル内に摺動自在に嵌挿されたプランジャとを備えるシリンジと、
    前記シリンジを上下方向に移動させるとともに、前記プランジャを押し入れ又は引き出すことが可能なシリンジ駆動部と、
    分析対象試料が入れられた試料バイアルが配置されるターレットと、
    前記ターレットを水平方向に移動させることが可能なターレット駆動部と、
    前記シリンジ駆動部及びターレット駆動部を制御する制御部とを備えるクロマトグラフ用試料注入装置であって、
    内部空間と連通するガス導入口及びガス排出口を有する筐体を備え、
    前記筐体の内部空間で、前記シリンジが試料バイアルから分析対象試料を吸引し、吸引した分析対象試料をクロマトグラフの試料気化室内に注入することが可能となっており、
    分析対象試料が分析される際には、前記ガス導入口から所定のガスが導入され、前記ガス排出口から所定のガスが排出されることを特徴とするクロマトグラフ用試料注入装置。
  2. 先端にニードルを有するバレルと、当該バレル内に摺動自在に嵌挿されたプランジャとを備えるシリンジと、
    前記シリンジを上下方向に移動させるとともに、前記プランジャを押し入れ又は引き出すことが可能なシリンジ駆動部と、
    分析対象試料が入れられた試料バイアルが配置されるターレットと、
    前記ターレットを水平方向に移動させることが可能なターレット駆動部と、
    前記シリンジ駆動部及びターレット駆動部を制御する制御部とを備えるクロマトグラフ用試料注入装置であって、
    内部空間と連通するガス導入口を有し、上下方向に伸縮可能なチューブを備え、
    伸長状態のチューブの内部空間に前記ニードルの先端が配置され、かつ、前記チューブが収縮することで、前記シリンジが試料バイアルから分析対象試料を吸引し、吸引した分析対象試料をクロマトグラフの試料気化室内に注入することが可能となるように、前記チューブが前記シリンジに取り付けられており、
    分析対象試料が分析される際には、前記ガス導入口から所定のガスが導入されることを特徴とするクロマトグラフ用試料注入装置。
  3. 前記ターレットには、複数個の試料バイアルが配置されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のクロマトグラフ用試料注入装置。
  4. 前記試料気化室には前記ニードルが挿入されるセプタムが配置されていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のクロマトグラフ用試料注入装置。
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